とある街、とある路地、そんな場所にひとつ、紙が貼ってある
そこに書かれているのは、願いを叶える何でも屋の話
何でも屋『雅』
【初めまして
この貼り紙を見つけられたということは、貴方様にはなにか望むものがありますのでしょう
もしも当たっておりましたら、どうぞ『雅』に足をお運びください
不死の霊薬でも、若返りの秘薬でも、どんなものでも取り揃えております
用心棒でも、復讐代行でも、どんなものでもお受け致します
この貼り紙を見たあなたに、どうか幸せがありますように】
そしてこの貼り紙を読み終えたあなたの前には、何でも屋へ繋がる道が見えることでしょう
おや、貼り紙には、まだ続きがあるようです
『現在、アルバイト募集中』
『んっん…ごめんなさい』
(自身の闇を器用に引っ込めて…にこ、と笑えば、)
『ィアさんの小さい頃ってどんな感じでした!?』
(と、食い気味に。心做しかキラキラと勾玉が光って)
「 …っ、それは悪い事をしたね、 」
( 少女の様子を見てはっと目を見開きそっと目を閉じていつもの柔和な笑みを浮かべて謝る。すっとこの場から立ち上がり主人の手を握らせ、頭を撫でていた手と止め少女の口角をむにっとあげさせる。少し暗い表情で笑う少女が見ていて辛かったから )
「 じゃぁ、頼んだよ、みこと『 お嬢 』 」
( そう告げ屋根へと向かう。そうじゃないときっと必要以上に踏み込んで傷つかせてしまうかもしれないと思ったから )
「…最近のガキはませてる…でかたづけていいのか、あれ」
(さっきの男といい雅はヤバそうなのに好かれる体質か??と、憐れむように眠る雅に目線を送る)
「…、…、」
(ある程度落ち着いて、規則的な呼吸が聞こえている、これならまぁ、寝ている間は心配いらないだろう)
>>601
「、…………ちぃ、せぇころ、なぁ…」
(食い気味の少女に少したじろぐが、店主の幼い頃を思い出し、話していいものかと考える)
「…………怯えてたよ、いつもいつも、俺が店に来る度…いやちげえな、店主やってるくせに、誰かが来る度肩をビクつかせてた」
(…今思えば、あの頃は誰も信用出来なかったのだろう)
「…まぁ、おれは割と早いうちに懐かれたから、たまに手合わせとかに付き合った、そんぐれぇだ」
『…強くなるってどうやるんでしょう』
(自身の……隠した火傷跡と打撲痕、骨折痕。至る所に痣、痣、痣。強くなりたい。守りたい。)
「…もっと嬢ちゃんがでっかくなったら、手合わせでもなんでもしてやるよ」
(ぽん、と頭に手をのせる)
「……だからまぁ、まずはメンタルからだな、心も体も鍛えねぇと、強くはなれねぇよ」
『……』
(手を出された時、癖でビクッとして。殴られるかと思った…と思いつつメンタルを強くする方法を考えた結果……)
『……あ〜………』
(自己否定で頭が痛くなった)
「…ガキのうちに自己嫌悪に陥ってんじゃねぇですよ」
(撫でたまま言葉を紡ぐ)
「お前がいいと思ったらそれでいいんだ、間違ってたら俺が教える、雅はあいつもガキな上情緒がまだ上手く育ってないから当てにならん」
「 …まだそちらのにはいかないよ、残念だけどね 」
( 路地裏で手招く大量の妖たちを見かけ困ったように笑い告げる。主人が起きたらどこか新しい雇先を見つけなくては、なんて考えつつ飴を口に含む。必要以上に彼らに踏み込んで壊すわけにはいかない。友人関係も、場所も。ひょいっと屋根に飛び乗り饅頭をかじりつつ半月を見る。その瞳はどんどん朱く染まっていく。ふと脳裏にちらつく部下の姿に頭をおさえる )
「 みく、も……?、あの時は何があったんだっけ 」
( 頭をおさえ呟く彼女の瞳は朱く、紅く血のように染まっていた___ )
『……う〜……』
(勾玉助けてぇ、と呟く。癖なのだろう、クルクルと紐で遊びつつ。しかしその勾玉は海恋叶を拾った時…いやそれ以上に殺気が溢れており。その殺気は彼女に吸われては戻ってを繰り返しているように感じる)
「!……………あのガキ…っはぁああ……なんでこのタイミングで寝てんだ雅ぁ……連れ戻すのてめぇの役目でしょうが…」
(すやすやと眠っている雅の頭にデコピンをひとつ…)
「…はぁ…嬢ちゃん、ちょっとでけぇ方の嬢ちゃん探してくる、そこの…ねぇさんとこのバカみといてくれ」
『はい!!』
(ィアさんだ、綺麗だなぁ、綺麗だなぁ、少しくらいならいいかなぁ、)
(そっと髪をかき分けて頭を撫でる。ただそれだけで。)
[ ズル ][ とっ ]
「 …… あぁ、うん … 行ってらっしゃい 」
( その場に尻餅をつくように座り込み
無気力な風でヤーさんに手を振る … )
「 ……… ( …さて … ぅーむ )」
「…はぁ、面倒な役回りだ…」
(店の外に出て、彼女がどの方角に向かったか予測を立てる)
「…………まぁ、あっちか」
(かすかな音、話す声、それを元に、店の屋根に飛び、そこから隣のやねや屋上を伝って彼女を追う)
『…あ、scullさん、治します』
(とてて、と小さな手足でめいっぱい早く駆けつけると、何かブツブツ言い出す。それに呼応するように勾玉が光り、少しずつ治っていく)
「 …風邪は移して治すものでは無いのだがなぁ 」
( 少しずつ 楽になる足の感覚に、含みのある無表情で答え )
『痛そう…』
(顔を顰めて詠唱をやめて。あとは自然治癒を待つのみ。)
「 っ!!……っ、はぁ 」
( おもい、出せない。なんで解散に…。どうだっていいじゃないか。もう終わったことなんだ。考えたって仕方ない。そう自分に言い聞かせ、違う屋根へと飛び移る。追われてる感じがする。妖か人間かなんてどうでもいい。それでも屋根の下で手招いている黒い影にふっと血のように紅く染まった瞳細めて告げる )
「 まだっ、そちらにはいけないよ…中途半端だからね 」
「おいガキ、おっさんにはしらせんな」
(タンっと音を鳴らして彼女の前に立つ)
「…………店から勝手に持ってきたが…まぁ、後で金払えばいいか」
(そう呟くと、懐から片眼鏡を取り出す)
「…うげ、きしょくわる、お前らいっつもあんなもん見てんのか」
『……ィアさ〜ん、起きないと着せ替え人形にしますよ〜…』
雅「……」
(…ねむるまま、いつ起きるのか見当もつかない、ただしっかりと呼吸音は聞こえている)
(…………………………………)
『……むぅ』
(治ってはいるはずだ、……そうだ、お腹が空くのではないだろうか、ご飯を作って待とう)
「 っ!やぁ、お兄さん…あの子たちのそばにいなくていいのかい? 」
( 目の前に立ちはだかれ少し残念そうに笑う、瞳の色以外はいつもの彼女だ。いつも見えてるのかとたずねられればこくんと頷きもう少し先の路地を指さす。そこには一つの大きな塊が悲しそうに泣いていた )
「 視える人には…ね、でもあんなの可愛いものだよ、 」
「 人の想いの強さが強ければ強いほどあの子たちはもっと強く大きく凶暴になる。妖は人の心が産んだ化物さ 」
( そう告げ飴を一つ口に含み足に手を伸ばしていた妖の手を振り払い屋根の上をゆっくり歩く )
「…お人好しなんだな、おまえさんも」
(何にも優しい、それ故に、情をもってしまうのが人間の性だ)
「…………帰るぞ、てめぇがいなきゃ、雅もあの嬢ちゃんも気ぃ落とすだろ」
「 ……… 君、あまり病人を急かしてやるなよ 」
( 重い腰を上げて台所へ向かう )
>>625
『………はい』
(ごもっとも、と返事をして軽く10人前はあるご飯を作っていく)
「 ……… 」
( 要所、要所に己の不必要さを感じつつ
それを否定するべく林檎の皮を彫刻風に剥く )
『………』
(トン、トン、トン………)
(………)
『あ、あのっ』
『銃火器は…どうやったら扱えますか』
(手は、止めぬまま))
「 いや、そんなことはないよ……、あぁそんなことはないさ 」
( 歩く足を止め困ったよう、泣き出しそうな表情で首を振る。きっとこの否定は優しいという言葉も彼らが気を落とすという言葉も否定しているのだろう。真っ直ぐ、少し赤に紺が滲んだ瞳を細め、目を閉じ、再びゆっくりとその瞳を開ける。その瞳にはもう紺は滲んでおらず血のように赤かった。戻ろうという声に首を振り、いつもの笑みを浮かべる。そして口を開き告げるのは明確な拒絶 )
「 大丈夫だよ……あぁ、きっと。それに私は……いや、何でもないさ。 」
「 それに私の近くにいると、きっとお兄さんもこの子たちの想いに引きずられてしまうよ 」
「だからなんだ、怨念とか今まで死ぬほど受けてきたわ」
(こんな仕事をやっている、呪い呪われなどもあったし、慣れている、というのが正しいか、それに)
「そういうやつを受け入れるのが雅だ、大抵のことならあいつは勝手に解決するよ」
雅「…………………………、」
(ぱちり、と瞼が開く、いつも、いつも、1度も開いたことの無い瞳が、顕になる)
雅「……………………………」
(体を起き上がらせ、ぼおっと、どこかを眺める、しゅうてんがあわないのは見えないせいか、それともほかに理由があるのか)
(何も見えることの無いその瞳は、光がひとつも指すことの無い漆黒であった)
「 …まず、腕の力が多量に必要になるね… 」
( 何か始まったな … と心の中に固さを入れて )
「 それに留まらず、普通に扱えるようになるには…
ハンドガン ベーシックなものでも技量、視力、知識
結構な財力も必要になる… …君、何故こんな面倒なものを使いたいと?」
『………おはようございます』
(料理を机に置く。)
『………奇麗』
(自分のような暗い眼をした彼に狂笑を浮かばせ)
>>632
『………強くなりたい、んです。』
(弱いと何も守れないから、と首を振る。)
「 ……次はいつか聞くよ、先ずは だ 」
( 料理を運ぶ手伝いをしつつ
案の定、精神的な折れ方をしている彼を見る )
「 …おーい、中身を起こしなさい 」
「 ……お人好しはいったいどっちなんだろうねぇ 」
( そう言われて年相応笑みを浮かべて。まぁ、職の紹介は彼が起きてから探せばいいか。賭場や飲み屋でも職は探せるし、なんて思い伸びをする。瞳の色変わらないが雰囲気は先ほどより柔らかくなっていて。あぁそう、というとくしゃっと悪戯っぽい笑みを浮かべお兄さんの後ろを指さす )
「 ……ねぇねぇお兄さん、実はさっきからずっと後ろにべとべとした妖がついているんだけれど 」
>>635
『……どうだろ、まだ可動まで時間かかりそうだけど』
「 … 今いっときはもう放っておこう。… こういうのは時が来るまでほぼ無駄だ 」
( 椅子に座り… 酷使で銃口がへの字に曲がった大型散弾銃を引き抜き
嫌な顔をしながら修理を試み始めた )
「………………、」
(声をかけられてもはんのうはせず、そして、)
「…………ごめんなさい」
(そう、謝罪した、いや)
「あぁ、竜神様、竜神様、どうして、どうして、どうして、なんども、なんども、なんども」
(ボロボロと、無表情の口から次々と言葉がこぼれていく)
>>636
叢雲「…………………………」
(ギギギ、と後ろを振り向く)
『………っ』
(流石に、辛いものがある、連動する、連結する、連想する)
『……お母さん、お父さん、ごめんなさい』
(痛くしないでと懇願する。かきあげた腕には切り傷、刺し傷、殴打された跡達)
「 ………… 」
( … 辛い姿なのだろうが、ろくに反応する事も出来ず
手元の銃を修理する方に意識を向ける … あれが、私の話など聞くものかよ )
「 ……君、あれを慰められるかね?」
[ すっ パンっ ]「 〜っ … はぁー 」
( ダメか。と己の頭を抑えて現実逃避気味に銃を眺める )
>>639
「 昨日からわりとくっついてたんだけど……害は無いからいいかなぁって 」
( ふっ笑いながら告げる。悪意はない今告げたのは100%悪意だ。その反応を見てうずうずしたどこか楽しそうな様子で目を輝かせ、対処方法を弾んだ声で教える )
「 べとべとさん、お先にどうぞって言えば退いてくれるよ!お兄さん 」
「………………はぁ…………それ、ほんとにのくの」
(悪意百パーだったことを感じ取り、じと…としためで見る)
「 あぁ、もともとべとべとさん自体は悪意はないからね。普通、夜道を歩くだけなんだけど……多分お兄さんが気に入ったんだね 」
( ジト目で見られれば心外だという表情を浮かべて頷く。その後どこかわくわくした表情でお兄さんをじっと見つめて。今までの部下は大体見える人で対象法も知っていたので彼女としてはこの反応が初で面白いのだろう )
「……さき、どぞ」
(心底嫌そうな顔で告げる、やっぱ見るもんじゃなかった…)
「 ?…凄い嫌そうな顔しているね 」
( べとべとさんが先に行ったのを見てもう大丈夫だよと、告げた後振り返れば顔を顰めるお兄さんの姿が目に入り不思議そうに首を傾げる、普段視えない人には刺激が強いのかなと思いつつ他には特に居なさそうなのを確認し、飴を二つ口に入れて )
「…さっさと帰んぞ、ガキも雅も心配だ…」
(まったく…妙な妖怪なんぞより、……あいつらが慿いてくれていたらいいものを…などと考える)
「…」
(タンっと足場を蹴り、店に戻るよう屋根などをとおして伝っていく)
( … そのうち、壊れた銃は収納して
効果の程は信じられないながらも … )
「 …… きーたかーぜー、こーぞぉーの … 」
( 秋のおめかしを口ずさみ 意識の無い彼の頭を撫でる )
「 …かんたろー 」
雅「…………………………」
叢雲「…おい、戻って見りゃなんだこれは」
(ガランと、店の扉が開かれ、戻ってきた男がそうこぼした)
雅「………………………」
叢雲「おい、おい雅、起きろ、どこ見てんだ」
雅「……っ!ぁ、あ、もうし、わけ、ありませ…」
(男が声をかけた途端、びくりと肩を震わせて、顔を青ざめてそう零す)
叢雲「…チッ……いいか、よく聞け雅」
(そんな様子の雅を見て舌打ちをし、ガッと頬を掴んで目線を合わせる)
雅「っ、ひ…」
叢雲「俺は叢雲だ、いいな、叢雲だ、てめぇの店の常連客だ、『ご主人様』でもなんでもねぇ」
雅「…む、ら、くも」
叢雲「…『起きろ』ィア」
(バチンと、雅の頭の中で、音が鳴った)
雅「………………………むらくもおじさま…?」
叢雲「はぁ…よーしよし、帰ってきたな、よくやった」
「……ぁ、おきゃ、くさま、」
(子守唄のように頭を撫でる彼女の方にも、声を出す)
叢雲「……雅、へいきか」
「…ん、…ん」
(こくりこくりと首を縦に動かして返答する)
「おじ、さま、…おじさま」
叢雲「…ったく、まだまだやっぱガキじゃねぇか」
(するりと叢雲の首に雅の両腕がかかる、それに答えるように、左手で雅を引き寄せ、背中や頭を撫でる)
「 ………… ぅーむ、これは … 少々 … 」
( 自分、そして “ お呼びでない ” 面々に応えない彼
… しかし ヤーさんの声には … …はっきりした事は2つ
あの “ 影夫 ” の狙うであろう急所は確実にこの人物だ
もう1つは … 自分は まぁ、ただ単に盾となればいいだけという事。)
「 ……… 」
「…あー、気にすんじゃねぇぞ、お前さん」
(悶々と何かを考えるskullFaceの表情を見て、そう告げる)
「……死ぬときゃ死ぬでいーんだ、俺は、そういう生き方してきたからな」
(腕の中の青年が、それを聞いてピクリと反応したが、何も言えない)
「 ……しかし、残される者の気持ちが分からない訳じゃぁ、あるまい… 」
( ヤーさん、見た目らしい答えだなぁ。
とか 考えながらも … 含んで、分かりやすく返す )
「 せめて彼が君への依存、自力突破が出来るくらいの心を鍛えるまで…
…… まぁ 私があれこれ言うことでもないかな 、失礼 」
( 椅子に深く座って 目を閉じる )
「………………そんなの、死ぬほどわかるに決まってんだろ…」
(そう告げた彼の、表情は見えない、ついこの間、全てを失った、その辛さが、いたみが、叢雲に分からないわけが無い)
「…でも、まぁ、ガキを守るのは大人の務めだからな」
雅「………叢雲おじさま」
叢雲「ん、もうだいじょぶか」
雅「ん、もぉへいきや」
(彼の首からするりと腕をのける)
叢雲「…ん?おいおいおいまてまて、何してんのお前」
雅「…?みせあける…」
(手をのけたと思ったらスタスタと店の扉に向かおうとする)
叢雲「あほか!もうちょっと休んでろ馬鹿!」
[ カチャッ ]
「 グッド、そのまま抑えてくれたまえよ … 」
( 先回りして店の扉に鍵を掛けようとし )
「 …君、今 … この店は破損状態にあるんだ
屋根は焼けてるし店内も、コレ。… とても店とは思われまい 」
( 私が片付けるから… と箒を手に取る )
雅「…???…ぼくもどす…」
叢雲「だからばか、やすんでろっつってんだろ」
雅「びゃっ」
(能力を使って店を元に『戻そう』とする雅の額にチョップする)
( コメディの片鱗に触れたようなどんちゃん騒ぎに苦笑い )
「 …… いっそ起こさないように薬でも仕込めば良かったかな 」
(
「やめろやめろ、こいつ薬の耐性あるからいみねーぞ、ったく、いっつも自分で実験しやがって…」
雅「や、やってぇ、もしこうかちがうかったらあかんし…」
「うっせあほ」
「 ……苦労するよね、“ カミサマ ” 気質って。」
( そこらに散らばる品物を拾い集めて
まだ使える棚に規則よく並べて行く )
「あ?なんだそれ、『カミサマ』気質?」
(聞いたことの無い言葉に疑問を唱える)
『………………』
(もどらない少女が1人。)
『………どこ、ここ』
( 少し、驚いたような表情 )
「 … ふむ、そうだね … “ ナチュラルキラー ” が妥当な言い方かな 」
( 語弊を招くような言い方 )
『………ひっ』
(おとな、こわい)
(隅に隠れ、頭を守る。散らばったガラス片がささり血が垂れる)
雅「、みことぉ」
(血の匂いで少女のほうをむく)
雅「あー、ちぃでてもうとる…」
叢雲「む、まってろ、また薬とってくる」
雅「ん…」
(自分の袖で垂れる血を拭ってやる)
『……あ、い、や、いやだ、ごめんなさい、なぐらないで』
(手に刺さり血が吹き出る。しかしそれよりも、いまはこの人たちが怖い)
「 ……… やれやれ … 屋根の修理でもして来る、… 本当に駄目だな 私は 」
( 拒否、… いよいよ自己存在に妙なものを感じ始め
いたたまれない気持ちの突き動かすまま、適当な理由でその場を後に )
「…………みことぉ、」
(ぎゅ、と少女の手を掴み、優しく握る)
「…だいじょぶやぁ、ぼくやよぉ」
(血を拭う、血を拭う、やさしく、優しく声をかける)
『…たすけて、ィア』
(今しがた自分が放った言葉に疑問を感じ。ィア、って誰、だっけ。でもとっても大切な、大事な…………)
(壊れた勾玉が淡く光る)
叢雲「っ、雅、もってき………あれ、あの人どこいった」
(姿を消したskullFaceを気にかける)
雅「……だいじょぶ、だいじょぉぶ、しんぱいかけてごめんなぁ、みことぉ」
(ゆるりゆるりと頭を撫でる、優しく声をかけ続ける)
叢雲「………、」
(その様子を見て、店主の横に薬を置き、自分は居なくなった自分と同じ客を探しに行く)
『…ぁ、ィア………』
(私の光、私の太陽、私の命、私の神様。そんな崇拝にも似た歪んだ愛情を隠しながら、名前を呼ぶ)
『……ただいま』
「ん、おかえりぃ、あい、これのんでぇ」
(叢雲が置いてくれていた、傷を治す修復薬を渡す)
『……コク、コク』
(小さく喉を鳴らし飲み終わると、)
『心配…した、大丈夫………?』
(血みどろの自身よりも先にとィアに聞く)
「…んぁ、」
(曖昧に笑うこの感情は、どう説明すればいいのか分からない)
『……ごめんなさい、変なこと聞きました』
(ご飯作ってきますね、と元の敬語に戻し。触れたらまた思い出させてしまう。)
「ええよぉ、だいじょぶ、みことはなんにもきにせんでええよぉ」
(にへら、といつもの人がいい笑みを浮かべる)
「…どうにか、せんとあかんよなぁ」
(その笑みをうかべたまま、考えるように顔を下に向け、にぎにぎと自分の両手を握る)
『………』
(規則正しく、包丁の音が響く。蕪の味噌汁にかぶの葉のお漬物、卵焼きに鮭の西京焼き。それに空芯菜の炒め物……どんどんと出来ていくそれは、栄養バランスのとれた一汁三菜の和食で)
叢雲「ったく、どこいったんだかなぁ…おい雅…、…」
「……………………………」
叢雲「……うわ」(また『入ってる』)
「……………………………」
叢雲「…おーい、雅ぁ」
「……………………………」
叢雲「…はぁ、すぅぐ自分の世界に入って考えるんだから…」
(雅の目の前に胡座を組んで座る)
『叢雲さん、ご飯お先どうぞ』
(懐石料理のような綺麗な出来栄えの料理が運ばれてくる)
(ぼやぁーっとした日々を路地裏で過ごす、一人の女性。路地裏では、いつまでも歳を取らない不思議な女性として有名になっている、彼女。
······ゴミ拾いをしていると、一枚の紙を見付ける。
············『何でも屋』────)
「············」
(もしかしたら────いや、きっと。そんな想いで紙を手に取る)
叢雲「おう、…ここの奴は何、料理が上手くねぇとこの店に入れねぇの?」
(ィアの飯も凄かったが、てめぇさんの腕もすごいな…と言葉を漏らす)
………
( 折り合いを見て戻って来るも… )
「 ………( …うーむ)」
( …此処は 出て良いのか? … でも なぁ
タンスの裏に隠れたまま 3人を眺めて、悩む )
雅「…おし、とりあえずみせ…」
叢雲「よぉ」
雅「ヒュッ」
叢雲「まぁた自分の世界に入ってたろ、俺が声掛けたのわかった?」
雅「…………………ゴメンナサイ」
叢雲「おし」
『………あ、scullさんの匂いがする』
(というと、ばん、と扉を開けて)
『………料理の腕はィアさんを見たら出来ました』
(紙を手に取り、何となく)
「······ここ、ですかね」
(感じる雰囲気的に、いきなり尻込み
······するが、中に入る)
叢雲「…見たら出来た…ねぇ…」
(どんな感覚してんだか…と言葉を零しながら箸を進める)
叢雲「……使いづら…」
(利き腕が無くなってしまったため、左手で箸を動かすが、ボロりと皿の中に落とすを繰り返す)
雅「…おじさま、ふぉーくつかう…?」
叢雲「…ぐ、背に腹はかえられんか…」
>>686
雅「!…おきゃくさまや…」
叢雲「いってら」
雅「あい」
(人の気配を感じて立ち上がり、店の方へと向かう)
雅「…いらっしゃいませぇ、ようこそ『みやび』へ〜」
「 あぁ、えっと……、お邪魔かな 」
( 団子を加えたままドアを開き、ご飯を食べたりしている便利屋たちを見ながらぴたりと立ち止まり困ったように笑って。深紅に染まった瞳の色以外はいつも通りの雰囲気で言葉遣いで戻ってくる。所々、服は解れてたりするのだが )
>>689
叢雲「お、やっと帰ってきたか」
(こっち来いと隣をたたく)
叢雲「雅は起きて店いった、あとで帰ったって報告しとけよ」
>>688
(······人が出てきた。······失礼ではないか、と考えながら······また、自分が見えているのだろうか、などと考えながら)
「······神を消す方法って、ないですか」
(単刀直入。余程急いでいるのだろうか?)
雅「…かみさま?…うーん、…なんのかみさまかにもよりますねぇ」
(司るものによって、性質が違いますからぁ、と答える)
雅「でも、あい、ありますよぉ、かみさまごろし」
『凛さん、おかえりなさい』
(手を洗ってくださいますれば、ご飯お出しします、と笑って)
「 ……… 」
( そぉっと皆の場に出る )
「 ………おや、新顔の気配 」
>>690
「 あはっ、なんか色々対処してたら時間がかかってちゃって 」
( とんとんと進みながら団子を食べながらお兄さんの隣に座り。どこか疲労の滲む表情を浮かべながら今度はふ菓子を取り出しぱくぱくと食べ。報告しておけと言われれば、ぴたっと動きを止めるも笑顔を浮かべ頷く )
「 あぁ、うん、そうするよ…… 」
(······あった、本当に。
そして脳裏に浮かぶは『面白そうだから』だけで動く、自らを不死身にした神。)
「······そう、ですか······」
(······しかし大問題。
司る『性質』?
············)
「性質············『あれ』は······ちょっとわかりません」
>>693
「 うふっ、うん、戻ったよ 」
( にぃっと紅い瞳を細めて手をふって、ご飯と言われればぴたりと動きを止めて。困ったように視線を彷徨わせぼそりと小さく呟く )
「 ……ご飯、好きじゃない 」
( それに駄菓子だけ食べた方が効率いいし、などと付け足しもごもごと喋り )
>>695
叢雲「………」
(雅に渡されたフォークで飯を食べながら、凛を横目に見る)
叢雲「…お前さんも苦労してんだな、なんか知り合いに似てるわ」
(フォークを置いて、ぽんと頭に手を乗せる)
叢雲「ガキが気ぃ使ってんじゃねぇよ、言いたいことがありゃ言えばいいんだ」
>>696
雅「む、…そぉですかぁ…」
(性質か分からない…となると、どうしようか)
雅「…とりあえず、みますかぁ?かみごろし」
(とにかく、求められたものを見せるか、とたずねる)
『……私は先に、』
(ご馳走様でした、とつぶやくと洗い物をして、小さな破片ひとつたりとも無くさぬよう、ひとつひとつ勾玉を拾っていく)