とある街、とある路地、そんな場所にひとつ、紙が貼ってある
そこに書かれているのは、願いを叶える何でも屋の話
何でも屋『雅』
【初めまして
この貼り紙を見つけられたということは、貴方様にはなにか望むものがありますのでしょう
もしも当たっておりましたら、どうぞ『雅』に足をお運びください
不死の霊薬でも、若返りの秘薬でも、どんなものでも取り揃えております
用心棒でも、復讐代行でも、どんなものでもお受け致します
この貼り紙を見たあなたに、どうか幸せがありますように】
そしてこの貼り紙を読み終えたあなたの前には、何でも屋へ繋がる道が見えることでしょう
おや、貼り紙には、まだ続きがあるようです
『現在、アルバイト募集中』
『………』
(………でぇと、とはたしか。きらびやかな服を着て好きな人と歩くことだ、と脳内を整理し、綺麗な服とはなんぞやと頭を抱える)
「………えっとぉ、みことぉ?くすりのめたん?」
(無言の少女に問いかける、やっぱり水が必要だっただろうか、うーん)
『ィアさんって好きな人いるんですか』
(だんだんおっきくなっていく体に服がほつれ始めるもそれに気づかず)
「!?」
(全く想像もしていなかった質問に死ぬほど驚く)
「…え、え、お、おらへん、けどぉ…?」
(え、え、なに、なんやの?というか、このほつれみたいな音なに、え、)
『………』
(現状を客観的に見ている星星、とりあえずみことの服を取りに行こう、ということで、大人は離脱する、ではな)
バタン
「!?え、え…し、星星…?え、どこいったんあいつ…」
『………じゃあ、タイプってどんな感じですか』
(くるくると指を回しながら…てれているのだろう、そう聞いて)
「…た、たいぷ…?…え、いや、べつにぃ、……あー、えー…つ、つよいこ、とか、すきや…けど…」
(なんだろう、よくわからない、そもそもひとのことすきになったことないし、え、なんだろう、えっ、えっ?)
『…あたし、つよいですか…?』
(人殺しは強いひと…?と脳内で結び付けて)
「?、??、え、いや、つよいかつよないかっていうたら……まぁ、つよくは、ないやろうけど…??ど、どないしたん?ほんまに…」
(強くなりたいのだろうか、…やけど女の子やし…)
『……強いひとが好きなんですか』
(一目で…嫌味なくてもいいほどに落ち込んで、ついに纏っていた布がはだけて艶やかな四肢が、五体が顕になる)
『ひぃうぁ!?』
(恥ずかしいやら驚きやらで真っ赤っかに顔を染めて)
「!?ど、どないしたん!?」
(見えていないため何が起こっているのか全くわかっていない、そんなカオスな中)
『ガウ』
(やっと大人が帰ってきた、女性服を頭に乗せて)
「!星星、お、おかえりぃ、ど、どないなっとん?ぼくよくわからへ…?し、星星?」
『ガウ』
(グイグイと相棒を扉の方へ押し出し、扉を閉め、入ってこさせないようにする)
『……どないしたん、って。もしかして目見えないんかな』
(ありがとう、と星星から服を貰うと呟く)
『ガウ!』
(そういうことだ、といわんばかりに吠える、ようやく点と点が繋がったようだ)
「……なんやねん星星……まぁええわ、…!やば、みせあけなあかんっ」
(はっと、みことが来た時からCLOSEにしていたことに気づき、店へかける)
『……………魅力ってなんだよぉ』
(顔を覆ってから………無駄に豊満な体を駆使して……
帰ってきたィアを抱き留める)
「っおわっ、……え、えと…みこと…?……んぅ、さっきからどないしたん?」
(ぽんぽんと抱きついてきたみことの頭を撫でる)
( 腕時計、そしてチラシへ交互に視線を泳がせ…最後に店の外観へ向ける )
「 …… ( …妙なレビューだな )」
( 今しがた開くらしい。…モダンな雰囲気が遠目に見ても分かった
…真っ正面から見た景色は チラシにもそのまま描かれ、妙な文句を
伴って視線の中に大々的な存在感を見せ付ける )
『 安請け負い 』
「 …( 嘘にしか見えん )」
( 疑惑の目を店のドアに向けたままに… そのドアから出て来た人物が目に入る )
『…生まれて初めて恋愛なるものをしまして、戸惑っている最中なんです』
(撫でられて顔と…必然的に胸も当たるだろうが擦り寄せる。もっとなでて、と)
「!はぁい、みこと、おきゃくさまくるから、いったんはなれてな」
(べりっと、その細腕からは想像ができないような腕力で抱きつく彼女の体を剥がす)
「シンシーン、みことの傍におったってなぁ」
『…ガウゥ…』
(相棒に呼ばれ、店の奥からかけてくる)
>>116
「…?ほぉん、そういうもんやねんなぁ」
(ぼくはよくわからんわぁ、といいながらまたポンポンと頭を撫でる、全く何も分かっていない)
『……おきゃく、さま』
(ぱっと勾玉のネックレスをつけて角に立つ……できるだけ目立たないよう)
[ カチャン ]
( 中の雰囲気窺い知れず …一人幼子の意思を不意に
そんな事をいざ知らず、とドアは開く …店を見回す事はしない )
「 …Hello。… 日本語は通じるかね?」
( どこ行こうが相変わらずの白衣姿 )
『…………』
(にこにこ、にこにこ…………)
(いや待って歩けないあっ分かったいきなり背伸ばしたからだ歩き方わかんないおとこのひとこわい)
「にーはおー、だいじょぉぶですよぉ、いらっしゃいませおきゃくさまぁ、なんでもや『みやび』にようこそぉ」
(少女と出会った時のように、ゆるりと手を振る)
「おきゃくさまぁ、どういったおのぞみでいらしたんでしょぉ」
>>121
『…ぐるる…』
(すみで慌てているみことをみて、乗れと言うように彼女の前に移動する)
『…ありがと』
(小さくそう答えるとゆうゆうと虎に乗り寛ぐ)
「……んふ」
(足音と声から、少女と相棒が仲良くしている様子に気が付き、ガスマスクの下で笑みを浮かべる)
「 おぉ、ネィティブでは無いが中々。」
( 店の中程まで歩み
其処で…妙な子供と虎がいる事に気付く )
「 失礼、要件だったね… “ 熱帯魚用水槽 ” とそれを満たせるだけの “ ホルマリン ”。
これらを十分な価格で引き取ろうと考えているのだが… いや、妙な依頼とは分かっているが… 」
( しかし触れない。プライベート is ノータッチ )
(目が合うとサッと星星の後ろに隠れて。人嫌いはなかなか治りそうもないと伏し目がちになり少ししゅんとする)
「はぁい、ありますよぉ、みことぉ、星星、ぼくちょっととってくるからぁ、みせばんよろしゅうねぇ」
(そう告げるとみことの方にかけより、小声で「がんばれ」とエールを送る)
「ほんじゃぁ、ちょぉおまちくださいねぇ〜」
(そしてまた店の奥に駆けていった)
「 ……あぁ、あるのならお願いする 」
( いきなり嫌われた事には事情を知らない以上中々に凹み
…いたたまれない気分になってしまった… )
「 …… 」
( 堪らずシュガレットを口に咥え、ライターで火をつけるフリをする…
空気に触れた先端のドライアイスが煙を吹き 遠目から見ると喫煙者のようになった )
「 ……… (…何やってんだか)」
( 自分で呆れるばかり )
『……ぁ、あの、』
『…………目が見えない人に恋してもらうにはどうしたらいいですか』
(なぜ話したのか分からない、けれどこの気持ちは1人で持つにはむず痒すぎる)
「 フ''ぁっ !!」
え''っ ほ ごほ っ!!
( いきなり降って湧くのろけた話、
突然のふっかけ話に思わず咥えたものを吹き出してむせる )
「 っっ…ぁ''ー… そもそも…恋とは長丁場かつ先が見えん……
相手がそう言った感情を持ってくれるまで地道なアタックを続けるしか無いさ… 」
( 挙句 割と真面目に答え始める )
『………………ありがとう、ございます』
(薬の効果っていつまでだっけ。そう思って瓶を目で探す。立つのにも一苦労だな、とふらつきながら)
「おきゃくさまぁ、おまたせしましたぁ」
(店の奥から求められたものを代車に乗せて持ってくる)
「けっこうおおきいけどどぉしますぅ?あれやったらだいしゃこのままかしますけどぉ」
「、?みことぉ、ふらついてへん?しんどかったら星星にへやつれてってもらいねぇ?」
(なんとなく感覚で少女に違和感を感じる)
『ガウ』
(星星もそれをかんじ、あまり揺らさないようみことを眺める)
「 いや、結構。…しかしこんな物まで取り揃えている…か 」
( 感心して主人と物品とを交互に眺めて感嘆を漏らす )
「 あぁ、代金はいくら張るかね?」
『……大丈夫』
(そうつぶやくと礼儀正しく座り………と言っても星星の上だが)
「あー、おきゃくさまのおすきなおねだんでええですよぉ、ぼくはおきゃくさまのねがいをかなえるおみせやさんなのでぇ」
(そう、じつのところ、何でも屋『雅』は自ら金を要求することは無い、渡されたら貰う、渡されなくても実行する、正直なところ、『店』として機能しているとは言い難い場所なのである、しかし全く金銭には困っていない)
「 …願いと言うなら今の私が放った発言はクソッタレではあるな 」
( 不思議な顔をするまでが決まりなのだろう
…そう 感じると出来うる限り変な顔を見せる )
「 ……まあー 適正価格程度の値段は渡しておこう…
その子に金鍔でも買ってやってくれ 」
( 財布から数枚の紙幣と硬貨を取り出し、カウンターらしき場所へ並べる )
『………紙?』
(それもお金なの?と不思議そうに見つめて)
>>139
まぁたやらかしたよ見ないふりでおなしゃす
「 …… ( しまった。…通貨が違う )」
( 慌てて自分が出した金銭に手を伸ばす )
『………』
(なんだろう、とまじまじと見つめて)
「はぁい、ほかにもなにかありましたらぁ、なんでもかなえますのでぇ、どうぞごひいきに〜」
『ゥバウッ!』
「!、…?どないしたん星星」
(急に吠えた相棒に少し驚き問いかける)
『ぐるる…』
「…!、せやせや、わすれとった」
(ゴソゴソと机の引き出しから御守りらしきものをとりだす)
「あい、どうぞぉおきゃくさまぁ、しょうひんといっしょにもってったってくださいなぁ〜」
>>141
「あや、つうかやったらどれでもええですよぉ、どれもつかえますのでぇ」
(いろんなところにつながってますからぁ、このみせぇ、とのんびりと告げる)
!!!!
[ カ''シャァンッ ]
( 吠え声に対して急なバックステップ。)
( 当然後ろの壁等に激突し 色々壊れて頭上に降って来た )
「 ……失礼 … ( しまった。…また つい癖が… )」
『……』
(…トクン、トクンと心臓の音がする。ああダメだ、近づくと、
聞かれていないだろうか、この音は)
「っっ、」
(急な爆音にからだをびくりと震わせる)
「っ、…あ、あや、だ、だいじょぉぶですかぁ…?」
(1度呼吸を置いてすぐに体を落ち着かせ、なった音の方へかけよる)
『……大丈夫、だよ』
(優しく、ゆっくり、染み渡る声でィアに囁く)
「え、ええと、どうなってもうたんやろ…し、星星、ちょっとてつどぉて…」
(どこまで何が壊れているのか、見えていないためわからず、弱々しく相棒を呼ぶ)
『大丈夫、ですか?』
(歩くのになれてしっかりとした足取りで歩く)
>>148
「!……、ありがとうなぁ、みこと」
(聞こえた少女の声に反応し、心配しているのかとおもい優しく声を返す)
「 ……失礼。私も片付けさせてくれ… 」
( 破片が幾つか刺さっている
気に留める様子もないのは彼らと同じだが )
( 申し訳なさが勝り、手早く落ちたものの破片を集める )
「 ………… 幾らするんだ、これは 」
『大丈夫ですか』
(手をさしのべてにこ、と笑う)
「え、ええと…いくらっちゅうか……ここのたなにおいとったんはぼくがつくったくすりとかやから…きにせんでええですよぉ」
(またつくりますぅ、と、声をかける)
「 ……sorry,my Friend 」
( 差し伸べられた ちょっとばかり弱弱しい手に…
パイン味の輪っか飴を握らせ 優しく手を閉じる )
「 …………薬?」
( 嫌な予感に押されて口元を指で… )
「……?ど、どないしました…?」
(声が聞こえなくなったのを不思議に思い、問いかける)
『薬って危なくないの?』
「え、そりゃあ、きけんなやつはおくにおいとるから…あたまからかぶったりしてもこうかないのみぐすりとかやけど…」
160:scullFace◆.s:2020/10/12(月) 00:43 「 …………失礼ながら… この店ではどのような効果の物を?」
( …指に何らかの水滴が付いているのを確認 )
「?えぇと…、ふつうのかぜぐすり、づつうやく、ちんつうざいとかから…えーわかがえりのひやくとか、ふしのれいやくとか、へんしんやく、とか、…まぁ、とにかくおきゃくさまのほしいものはなんでも…?」
162:scullFace◆.s:2020/10/12(月) 00:48 「 ……… 」
( 今しがた集め終わった破片を眺める… )
【 頭痛薬 】
【 不死 】
【 変身 】
「 ……にんげんやめたくない 」
「……………、もしかしてぇ…のみましたぁ…?」
(その反応からはっと察し、こそこそと問いかける)
「」【 PAN!!!! 】
( 答えようとした途端に破裂するような転身が行われた。)
「 ど …どどどどどどどうなった… かな…に にんげんやめたくない!やだやだ 」
( …ちょっとした煙が晴れる… しかし其処にあるのはまるで変わらない見た目の )
「………、……」
(うーん、まずいなこれ)
(ほんの一瞬思考を放棄しかけたがすぐに引き戻し、店の奥へ全速で駆ける、人に出せる速度でないことは明らかで、ガラス張りの棚が割れそうなぐらい音を鳴らしている)
「………………………」
(そしてふたたび、こんどは小瓶を手にもって戻ってくる、そして)
きゅぽんっ
(蓋を開け、そのまま無理矢理なかの液体をscullFaceの口につっこんだ)
「んむぐっ」
( まぁ 驚けど、中身を察して…喉奥のガードを緩ませ
滴るように口の中を進んでくる液体を受け入れる )
【 カチ 】
( …また特に何も変わるではないが… 何かが止まったような音 )
「 ……… 」
( 小瓶の中身が無くなったことを確認して
今度は店主の様子を眺めた )
「…っはぁ、…えぇと、むりやりでもうしわけないんですけどぉ、かいじょやくですのでぇ、すぐにのまれたくすりのこうかがきれますので…」
(これでもう大丈夫です、と体の力を抜く)
「 [ ぺろ ]……手数を掛けるね、重ね重ね…謝罪する 」
( ひょい と自分の身長上仕方ないが 小さく見える店主を持ち上げて立つ )
「 ……失礼な位置から敢えて言わせてもらうのだが、被害総額は … 」
「あ、おきになさらずぅ、すぐもどしますのでぇ」
(そういうと、するりと袖をまくり、ガスマスクを外す)
「っよ、」
(そして損傷している壁に手を当て、唱える)
「……『戻せ』」
(そうとなえると、ふわりと、破損していたものたちが、まるで逆再生かのように浮かび上がる)
「『戻せ』『戻せ』『戻せ』『戻せ』」
(雅の周辺が青く輝き、壊れたものたちが『元に戻って』ゆく)
「 …… 」
( やり易いように破壊箇所へ持ち上げ )
「『戻せ』」
(そしてさいごの一言を告げ終えると、まるで壊れていなかったかのように棚や壁が修復されていた)
「………っふ、…よし、もどりましたぁ」
「 便利。」
( 率直な感想を漏らす )
「 …ふむ、軽いのか重いのか 」
( 興味深く上げたり下げたり )
「…えぇ、たいじゅうとかはきにしたことがないのでぇ…」
(上下に揺らされながらこたえる)
『バウッ』
「!星星、…おん、だいじょぉぶやで、…あ、がすますく、はずしたまんまや」
(すがおのままだったことをおもいだし、顔を隠すためのガスマスクをてにとる)
「 ……ありがとう、いいアイデアも出た 」
( そのうち 飽きたのか満たしたのか…少年?を虎の背に )
「 ……お騒がせして申し訳なかった 」
『……………おかお、みえた』
(やったぁ、と笑ってぴょんぴょんと飛び跳ねる)
「いいえ〜、どうぞこれからもごひいきにおねがいしますぅ〜」
(相棒の頭を撫でながら告げる)
(今日はここまでで落ちます〜ご参加ありがとうございます!!)
180:◆Uk:2020/10/12(月) 01:41(おつっしたぁ)
181:scullFace◆.s:2020/10/12(月) 01:44( …懐かしや、お疲れ様に )
182:雅◆RI:2020/10/12(月) 19:14(ようやく学校から帰ってきたので再開で)
183:雅◆RI:2020/10/12(月) 19:17 (時間は翌日早朝)
「ほんじゃ、お留守番よろしゅうな、星星」
『ガウ』
(日もまだ上がらないなか店と少女を相棒にまかせ、店を後にする)
「…、…………」
(いつもの習慣、店を出て街を進む、─────人ならざるものたちが蠢くまちを)
「…けほ、」
(『あの時のように』魅入られないよう、つけたペストマスクの位置をなおす)
(さあ、買い出しの時間だ)
「 …… 」
( …店と 主人とも少し違うけど同じまちの中…
車を付けて引っ張るっているのは昨日の水槽。
きっちりとホルマリンを中に満たして 変な匂いがまちに漏れる )
けど 妙なまちは そんな人びとはきにする様子もない
「 …… ( …人外… いや…この街での異質は私か )」
「〜♪〜♪」
(上上、上上、今日も調子が良い、そんなことを考えながら、雅は見上げなければ見えないほどのたかさに積み上げられた重そうな箱を、両手にもってさらにまちを練り歩いていた)
「〜♪…?」
(そんなとき、少し不思議な匂いを感じる、……薬品の匂い…?)
「……まさか、なぁ?」
『…………う』
(どこからか臭うつんとした香りに少し顰め面をした後、部屋の掃除を始める。箒で掃いて、雑巾がけをして………)
>>187
『…ガウ』
(もう既に目覚めていた少女に気が付き、近くに寄る)
『…星星、お散歩の前にご飯食べたいねぇ。』
(ぐぅ、とそれに呼応するようにお腹が鳴る)
「 ……… あぁ。此処だ 此処だ… 」
( 割と気にもされない事を嬉しく思いながら
足を止めるに値する、というか目的地の前で足を止める )
何となく止まりたくないような 怖い兄さんでもいそうな建物。
…ちょっとばかり こびり付いた血の香る看板には
【 フキヌマ逆医専門所 】
( …………… )
「 …… ( …さて 今日は気が向くかどうか )」
『…ガウッ!』
(腹の音をきき、星星はみことの後ろに周り、頭で少女の背を押す)
>>190
「………んぅ…」
(覚えのある匂いのほうへ歩いてゆく、やはり、昨日来たお客様がこの街にいるらしい、人間だと言っていたが、こういう場所に縁があるのか)
「……だいじょぉぶやろかぁ…」
『うわっ、』
(びっくりしつつ、昨日飲んだ薬の効果が切れたことにしゅんとしてから、台所と思しき場所まで歩き冷蔵庫を開けるとぱぱっと食材を取りだして手際よく料理をしていく)
『ぐるる……』
(台所に向かった少女を、近くの部屋で寝そべり見守る)
『……』
(…相棒が帰るのが遅い、寄り道でもしているのか)
『星星〜!』
(そういえば、と思いついて虎の名を呼ぶ。何食べるんだろこの子)
『…ガウ』
(のそりと起き上がり、少女の方に向かう)
『 クル くるく クルクルクル 』
「 せめて人間の言葉で頼めないかね?」
( 誰か追うものがいたとしてもただのモノ好き。
興味がなければあっちもない、考え方に一定はないので
お互いに…これからやることの割、緩慢な警備に包まれた )
‘ だれか ’ は奇妙な言葉をしゃべる変なとり。
人間くらい大きい 子供を丸呑みにできそうなくちばしのからす
「 ……それで … これが、この街に於いての “ 小怪奇 ” かね?」
( 白衣が視線で水槽を指す とりはそれを上から眺める… )
ホルマリン漬けになった シマウマのような色の子山羊
『…………なんだろう、ほんとに嫌な予感がする……』
『あ、星星!!何食べるの?生肉?』
(自分とィアさんの分のご飯を作り終わり、あとは炊きあがるのを待つだけ…その時間に何を食べるか聞く)
『グァ、』
(少女のといかけに答えることも無く、少女近くを回って後ろにねそべる、どうやら食事をするつもりは無いらしい)
>>197
「……、たてもの」
(匂いはそこにはいっていっている、なるほど、此方に用事があったわけか)
「…ならぁ、ぼくにはかんけいあらへんかぁ」
(そう呟くと、あしをかえし、元の道に戻ろうとする)