えーっと、ジャンルは『いじめ』です。
こんな駄作を誰かが読んでくれることを祈ってます。あと、アドバイス等もよろしくお願いします。
あの、にっきーさんとのコラボ小説教えてください!
515:にっきー:2014/10/19(日) 09:45 ID:EPQ 久しぶりに来て見たよ!
本当に本当に小説上手だね!
青春して見たいと思ったほどに!
レス500おめでとう!
シキ>>
なかなか来れなくてごめんね??
なんか。感動するね〜!!
続き早く読みたいな♪
シキ、最近来てない…
518:紺音 シキ:2014/11/06(木) 19:00 ID:tus >>にっきー
いつもありがとう〜!!
いやいやいや、にっきーには劣るよ!!
にっきー天才だもん♫
>>ひめたん
いやいや、いつも読んでくれて本当に嬉しい♡
ありがとう…!ひめたんmj天使!!笑
これからもよろしくね!
>>小桃
ごめんね汗
最近部活やら勉強やら忙しくて…!!
これからは更新率あげられるように頑張るね!
いつもありがとう!
それと交流のスレ上げといたからみといて!(^^)
520:紺音 シキ:2014/11/07(金) 18:12 ID:BpE >>にっきー
了解!
もう、小説版以外にはいかないって決めたけど、交流版のにっきーとのスレには行くよ!
あのスレだけは行った方が良いね……!
シキー(;д;)フリートーク版来てくれる?
あっ、元ドクパンだよ
乱入してごめんなさい。
手紙の謎がわかっちゃいましたw
あと、小説とっても面白いです。
頑張ってください!
今、大福デカっていう小説書いてるよ〜
524:紺音 シキ:2014/11/08(土) 13:00 ID:CwQ >>小桃
ん〜……。まぁ、いっか!
じゃあ、せっかくだから行かせてもらうね!!
誘われたら行くことにするね〜
おk、また見とくね〜♫
>>ちー様
おおぉお!!まじですか!
気づいて頂けてすっごい嬉しいです!
温かいコメントまでありがとうございます♡
〜歌歩side〜
「実夜の奴……」
私は手紙を見つめながら微笑んだ。ふと横を見ると、それが相川も同じだった。
実夜が伝えたかったこと、ちゃんと伝わったよ。本当に素直じゃないんだから……!
「でも、これをどうして美加が?」
「頼まれたの。言ったでしょ?従姉妹だって」
美加は、実夜のことを思い出しているかのように、開けた目を再び閉じた。
その時、6時限目が始まるチャイムが鳴り響いた。
その音に反応して、美加に背を向けて結たちの方を向く。
「今なら間に合うかな。相川行く?」
「……いや、今日はいいわ」
「そっか。結と舞は?」
「私は戻るわ」
「俺も。もうすぐテストだし」
「私も戻ろっかな。美加は?」
私が美加の方を向いたとき、美加はなぜかフェンスの上に乗っていた。
……なにしてんだろう。フェンスは低いけど、後ろに落ちたら落ちるのに。
そんな私の視線に気が付いたのか、美加は私の方を向いた。
「どうしたの、美加」
「んー……。休憩しようと思って」
「なんでそんなところで休憩するのよ。保健室でも行きなさいよ」
私が問いた答えに、結が反応する。結の声は少し冷たい。どうもお怒りのご様子だ。
ちなみに私は、なんで結が不機嫌なのかは知らない。
というか、今は美加の方が大事だ。
「保健室じゃ、低すぎるから」
「は?」
「休憩するには高い所じゃないとできないのよ」
「なんでよ、早く保健室行きなさいよ!」
「結、落ち着いて……」
ここまで結が不機嫌なところを見たのは、久々だ。そんなに実夜梨のことを怒っているのだろうか。ちゃんと手紙まで残してくれたのに。
私が宥めると、結は少しだけ落ち着いた様子を見せた。
「ねぇ、翔雅」
「どうしたー?」
「いずれ実夜梨と会うでしょ? 伝言頼むから、絶対伝えてよ」
「え、美加も会うだろ? なんでわざわざ伝言なんー……」
「少しだけ長い休憩をしてくるから、元気でねって言っといて」
その言葉に嫌な予感を感じたのは、おそらく私だけじゃないだろう。
結たちの様子を見たいのに、どうしても美加から目を離せない。離したら後悔しそうな、そんな感覚に襲われた。
美加は、さきほどまで閉じていた目を開き、私たちの顔を順々に見て、言った。
「ちょっと、疲れただけだから」
美加は微笑みを浮かべた。
手を伸ばしても意味なんかない。わかっていても伸ばさずにはいられなかった。
私の手は空を切るだけで、なにも掴めない。
さっきまで美加はいたのに、なにもいない。
残ったのは、儚げでこの世の何よりも美しい、美加の微笑みだけだった。
元小桃だよー!フリートーク板に来てね!
527:匿名希望:2014/11/14(金) 21:43 ID:BmI >>85
のもみじです。おひさしぶりです!
勘違いでした。
>>245のちくわです…
申し訳ございませぬ
>>綾波レイ
うん、行くね〜!
でも、どのスレに行けばいいのかわかんなくて……汗
>>ちくわ様
おひさしぶりです!
また見て頂けて嬉しいです♫
ゴミ
531:妃芽:2014/11/16(日) 22:35 ID:G4k >>シキ
いやいや、天使なんて…///w
お世辞でも嬉しいよ!w ありがとっ!
うん、よろしくね!!
ところで、手紙の謎ってなんなの!?
>>匿名希望さん
ゴミじゃないですよ。シキの小説、すっごい
面白いんです!
>>匿名希望様
ご意見ありがとうございます!
500レス超えているので、読むのは大変だったでしょうね……。
たとえ1レスしか読んでない、流し読みでも、わざわざ閲覧いただきありがとうございました♫
ゴミ小説で、あなた様の貴重なお時間をとってしまい、申し訳ありませんでした。
>>ひめたん
ほんとに天使だわ……!!
手紙の謎?それは気づいてからのお楽しみってことで♫
ヒントは……結構ありがちかも?全部ひらがなにしてみるとか!
初めまして!
康です!この小説を読ませていただきました!
もう面白くて本当に感動しました!
これからも頑張ってください!!
>>シキ
いやいや、天使なんて…///w
え〜・・・?笑 分かんないよ〜?笑
ひらがなで読んだんだけどなぁ…w
はじめまして!
昨日、タイトルに惹かれて
少し読んでみよう… と思ったら止まらなくなりました!
とても面白いです!
シキさんは天才ですか!? 天才ですね!!
展開がすんごく気になります!
これからも応援してます!
あと、シキさんが良ければタメで
話してください!!
長文失礼しました(;_;)
>>康様
初めまして!
ホントですか!お、お疲れ様でした(⌒_⌒;
そしてそして、温かいコメント&閲覧ありがとうございます!!
>>ひめたん
ん〜…。
じゃあ、ちょっと読む方向変えてみてはいかがですかな?w
横じゃなくて……( ̄ー ̄)
>>ももみる
なら、呼びタメで……ヽ(*´□`*)ッ
ありがとう!読むの、結構大変だったと思うんだけど……汗
天才じゃないよ!?私なんてただのksだよヾ(;´Д`●)ノ
本当にありがとう♥
あ、あとももみるも呼びタメでいいよ〜^^
>>536
読むのはねー、すごい長かったけど
面白くてスイスイ読めちゃったよ!!
じゃあ、シキ って呼ぶね !!
あと、 ももみる じゃなくて ももるみ だよwww
どっちでもいいけどね!!
久々に来たよ!
シキって本当に小説上手!
感動したよおおお!
泣けた!切ない!
最近あんまり来てないけどがんばって!
コラボ小説も一緒に頑張ろう!
来週の今頃受験だから
それが終わったらまた来るね!
それと交流板更新しといたよ
>>ももるみ
うおっ、まじでごめん!!ほんとにごめん!
これからは気を付けるよー!!
ぜひ呼んで♫
ありがとう!そういってくれると本当に心の支えになる〜( ´∀`)
ほんとうにお疲れさま❤
>>にっきー
まじか、ありがとう!!にっきーよりはずっと下手だよwww
うん、頑張ろう!
なかなか行けなくて本当にごめんね。
受験頑張って!!
……今頃じゃ遅いかな?でも、私はずっとにっきーを応援してるよ!!
おk、また確認しとくね!
※注意※
・ぶっちゃけ猟奇的ですww
・主人公狂っちゃってます。
・流血表現が苦手な方は、何も見なかったことにしてブラウザバックです。
・それでも平気!という方は、読んでやってください。
〜実夜梨side〜
急降下してゆく映像を何も言わず見つめた。映像とは、私が美加にプレゼントした万年筆にカメラを埋め込んでおいたのだ。そのカメラの存在は美加も知っている。
だから、美加が翔君に託した伝言の意味は無い。私が今までの会話をずっと聞いてきたから。
歌歩と翔君が一番に隠したメッセージに気付いて、涙を浮かべてくれた時は私も泣きそうになったくらいに鮮明な映像が撮れる高性能カメラだ。この高性能さも美加は把握している。
それを踏まえたうえで、美加は身を投げた。
やっぱりこうなったか。
その瞬間、勢いよく椅子から立ち上がった。
私、今なんてことを考えたの……!?やっぱり、やっぱりこうなったかって、そう思った!?そんなの、まるで私がこうなることを知っていたかのような……。
と、ここまで考えて、思考を一時停止させる。自分の考えと気持ちを落ち着かせようとしたが、肩を上下に揺れる。
涙なのか汗なのかはよくわからない液体が、頬を伝って落ちた。
そして、私は確信した。
私、実は美加がいつかこうするだろうと思って期待していたんだ。
だから今まで美加に手を出さずに済んでいた。仲良くできていた。振り回されても、暴言吐かれても耐えられていた。
私、実は美加のことを恨んでいたんだ。
こんなのが私の従姉妹?とどこかで思っていた。殺意すら芽生えていたのかもしれない。
だって、今私、微笑んでいるのだから。
「は、ハハハハッ。アッハハハハハッ!! ハハハ、アー……」
お腹の底から笑いが込み上げてきた。自分でもなんで笑っているのか分からない。
美加がいなくなった喜び?悲しみ?自分の愚かさに?気が狂っただけ?
……きっと、全部だ。
画面の奥で叫び声が遠くに聞こえる。誰が叫んだかなんて、真っ赤に染まった画面でもすぐにわかった。
キャアアアッ、だって。ホントに馬鹿みたいな芝居をいつまでも続けるんだね、お前は。もっと過激な他人の人生の終わりを何度も見てきてるくせに。
まぁ、なんだっていい。だって、私もお前と同類だから。
私もお前も他人の人生の終わりを喜ぶような最低で最悪で非常識な考えをした、人間の皮をかぶった悪魔。
それが、私だ。
「お姉ちゃん……?」
水音が不思議そうに私を見ている。
そんな水音を見て、私の笑いは止まった。だが、口元を笑みを浮かべたままだ。
「水音、こんなお姉ちゃんでごめんねー」
「……どういうこと?」
「ううん、なんでもない」
そういって、水音に背を向ける。そして、真っ赤に染まった画面と向き合う。
私は画面に向かって、机の上に置いてあったペンを突き当てた。その瞬間画面が粉々になって崩れる。
思ったより脆かったな。それとも、私が無意識にかなりの力を加えたのかな?なんて思いながら、赤い液体が滴る手を見つめながら微笑んだ。
粉々に割れた画面は、真っ赤な色から黒く変色し始める。やがて砂嵐の音を響かせるのだった。
面白いですね❗️
一気に読んだので、かなり時間がかかりました(笑)
これからも頑張ってください( ´ ▽ ` )ノ
>>伊東様
ありがとうございます(嬉´艸`)
お疲れ様でした!伊東様の貴重なお時間を削っていただき、本当に感謝します!
温かい応援コメント、ありがとうございます!
〜水音side〜
急降下してゆく映像を見届けた私は、別に何とも思わなかった。
美加を脅したのだって菜月に言われてやったこと。
菜月は私を脅した時、こう言った。
『いじめられてたって告げ口してもいいのぉ〜? 実夜梨を脅せばどうとでもなるしぃ』
つまりは実夜梨に、お姉ちゃんに、危害が及んでしまう。
だから美加を犠牲にすることにした。私にとってお姉ちゃんは命より大切な物だから。
美加なんてどうでもいい。
その時、パリンッと、何かが割れる音がした。
視線をそちらに向けてみると、お姉ちゃんがペンを突き立てて画面を割っていた。
……そんなに美加を憎んでいたんだ。
お姉ちゃんは美加が急降下してゆく映像を見て、最初こそ驚いていたが、笑い始めた。
こんなこと言うのもあれだが、その時のお姉ちゃんは狂気と歓喜に満ち溢れていた。
学校で見せいたような気弱なフインキなんて消え失せてしまっていた。
お姉ちゃんを初めて見たときは、気弱そうで本当に私の姉かと疑った。
だが、今回でわかった。お姉ちゃんと私は正真正銘の姉妹だ。
「お姉ちゃん、血でてるよ」
「知ってる。……なんか水音、嬉しそうだね」
「うん、嬉しいから」
だってお姉ちゃんと私の共通点を見つけることができたからね。
共通点、それは、『狂っている』ことだ。
初めまして。
雪です。
シキ〜!!
なかなか来れなくてごめんね!?
なんか、意外だった!!実夜梨があんな感じなの。
でも、すっごく、面白いね!!
シキ〜??
548:紺音 シキ:2015/01/19(月) 18:35 ID:g32 >>雪様
はじめまして!
>>ひめたん
いやいや、私も全然これてない笑
最初、実夜梨は「悲劇のヒロインちゃん」にしようと思ってたんだけど、面白さがないからやめた。
でも、実夜梨は狂っているだけであって、悪者ではないんだよねー。
悪者はもう出てるけどw
〜宣伝〜
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。
今更感ハンパないですが、これが言いたかったです笑
今思えば、いつの間にか葉っぱ天国歴が1年をすぎていたことにおどろきました。
確か、私が葉っぱ天国にきたのは小学校6年生の5月ごろでしたね。
まさかの、最初のレスはアンチ版でした。今ではアンチ版をクリックすることすらなくなりましたね。
というか、小説と関係ない事&どうでもいい事すみません。
本題(?)になるんですが、少しだけ宣伝しようかなー……みたいなこと思いました。
http://ha10.net/novel/1411033163.html
上記のURLは、私の愛読している小説の作者『にっきー』様とのコラボ小説です。
ズバリ、キーワードは「恋愛」「逆ハーレム」「高校生」「乙女ゲーム風」……ですかね。
見ての通り、乙女の妄想を詰め込んだような小説となってますw
ですが、にっきーは現在受験中の為、なかなか小説を書くことができずにいます。
ですので、私が進行させていただいています。
閲覧して下さる場合は、そのへんのご理解をお願いします。
……以上です!長々とすみませんでした。
受験終わったよー!
これで自由笑
そして受かりました!
小説一緒に書こうね!
それとお願いなんだけどコラボ小説の
続きシキにお願いしてもいい?
シキがもう一回書いて続きはうちがまた書くから!
ちょっと今の場面書きにくくて
ごめんね!
あとシキとのスレ教えてー
貼って!(≧∇≦)
無くした
>>にっきー
了解!
祝福とか、小説の事とかは専スレにかくね!
http://ha10.net/yy/1409212168.html
シキさん久しぶり!!
れきですーー(^ω^)
5ヶ月ぶり!
覚えてますかね(´・ω・`;)
狂った!!実夜梨が狂った!!
そういえば、この学園って制服とかあるの?あったら教えてほしい...
シキ>>
明けまして、おめでとう!!こちらこそ、
よろしくね!!
よかったぁ!!
この実夜梨も面白いね!!
>>れき様
おお!お久しぶりです、覚えてますとも!!
実夜梨狂っちゃいましたw
いやー、どうしてこうなったんでしょう……w
ありますよ!
女子↓
・冬服…白いブレザーに茶色チェックのネクタイかリボンタイ。プリーツスカート・首元・手首の裾はタイと同じ茶色チェック柄。
・夏服…白のカッターシャツに茶色チェックのプリーツスカート。
男子↓
・冬服…黒いブレザーに紺色チェックのネクタイ。ズボン・首元・手首の裾はネクタイと同じ紺色。
・夏服…白のカッターシャツに紺色チェックのズボン。
>>ひめたん
ありがとう♡
実夜梨の性格がガラッと変わっちゃったから反応が心配だったんだよね汗
これからもよろしくね♪
シキ!(≧∇≦)
ごめんね汗
小説更新ありがとう
近いうち書きます!(≧∇≦)
しきじしんの小説も頑張ってね!
>>にっきー
いやいや、こちらこそ遅くなって本当に申し訳ない汗
よろしくね♡
にっきーもね!!
〜歌歩side〜
あれから、学校中は大騒ぎだった。
教室で授業を受けていた生徒がなにかが落ちるのが、窓から見えて慌ててみたら、人だったということから始まった。
そこからテレビ局が来るわ、新聞記者が来るわ、警察来るわで、生徒たちは強制帰宅となった。
屋上にいた私たちは、警察に事情聴取を受けた。
「ですから、三井さんが飛び降りる直前まで喋っていたことを聞かせてくれればいいんです」
「屋上でお互い自由時間をとっていただけだ。俺は本を読んでいたし、歌歩は結花と自撮りしてたし、翔雅はケータイいじってた」
「内田さん、本はどこですか?」
「ここ」
「ポケットサイズですか。一応調べさせていただいても?」
「ご自由に。歌歩、さっき撮った自撮りだして」
「うん」
舞に言われるがまま、携帯を取り出す。自撮りなんかしていないのに、どうしよう。
……そうだ。
「ちょっと編集してあるんですがいいですか?」
「構いませんよ」
「どうぞ」
丁度、教室で昨日撮った結との写真をいじってたんだよね。だから撮った日付が今日になってる。
警察もそこまで調べないだろう。なにしろ、容疑者じゃ無いから。
「……はい、ありがとうございます。では、相川さんは携帯でなにをしておられたのですか?」
「普通にゲームしてた」
「記録は残っていますか?」
「ん」
相川はかなり無愛想に携帯を突き出す。相川が腹の底から怒ってる……。久しぶりに見た。
なぜ怒っているのかはわからない。実夜梨を悲しませたからか、純粋に美加がいなくなったからか。
「……一応アリバイはとれました。最後に、なぜ飛び降りられたのか心辺りはありますか?」
その瞬間、なぜかイラッとした。
私たちが知っているわけないでしょ?菜月がいじめられている理由について聞いただけ。なのに、どうして飛び降りたのかなんて、分かるわけないじゃん!
「ん……の……」
「え?」
「そんなの、そんなのわかってるなら飛び降りなんてさせるわけないでしょ!? ちょっとは考えてよ!!」
「歌歩、落ち着きなさい」
「結はどうして落ち着いてられるの!? だってムカつくじゃん! 美加の奴、勝手にいなくなったせいで私たちが疑われてるんだよ!?」
「だからと言って、美加が謝りに来る?」
「こないよ! でも、ムカつくもん? 少しでも仲良くなれたと思ったのに、なにも言ってくれなかった美加に!」
「……」
「せっかく、せっかく友達になれたって思ってたのは私だけだったの!? 美加は私たちなんかどうでもよかったの!?」
そう考えると辛くなってきた。
美加がそんな大切な事を抱えていたなんて気づきもしなかった。気づいてあげたかった。
友達で、友達でいたかったよ、美加……!!
次の話は結構暗いです!
「自殺」「殺人」などのワードが出てきますので、ご注意ください。
警察視点ですが、私は警察に対する知識は皆無です。
ですので、いろいろおかしい点がありますが、目をつむってやってください。
〜警察官side〜
『星華オーヴェスト中高学園』
彫られている校門を抜けると、まるでお城のような学園が堂々とそびえたっている。
通称、「星ヴェスト学園」。知らない人はまず、いないだろう。
ここは勉学と部活動にも力をいれ、全国から選抜されたエリートが招集されるお金持ちだけが入学を許された学園。
そんな、人生の勝ち組のような生徒が集まったこの学園で、事件が起こった。
被害者および加害者は、三井美加という中学2年生の女子生徒だった。
現場は屋上。死因は飛び降りによる自殺だった。
「警部、どう思われますか?」
警部補である俺が一緒にきていた警部に尋ねると、警部は眉間にしわを寄せた。
どうやら、俺と同じようなことを考えているのだろう。
「おかしいと思う。なぜ友人4人の前で、なぜ授業中の時間帯で飛び降りなんて行ったのだ?」
「たしかにそうですね」
「それに、なによりまだ彼女は中学生だ。まだまだ未来ある年齢じゃないか」
「お言葉ですが、年齢は関係ないかと。人間はなにを考えるかわかりません」
「だが……」
「なにを考えるかわからないからこそ、こうして事件が起きているんじゃありませんか」
俺が言うと、警部は「そう、だな……?」と首を傾げながら曖昧に返事をした。
なんでこの人が警部になったのか、俺はいまだわからない。思わずため息をつきそうになる。
「よし、その場にいた4人に話を聞こうか」
「はい、わかりました」
「話はオレが聞こう。お前は現場に行ってくれ」
「はい」
警部と話していた理事長室から屋上へと向かうと、すでに捜査結果が出ていた。
まず、自殺か殺人かだが、80%自殺の可能性が高かった。
手すりの指紋は三井美加本人ので間違いなかったし、三井美加が直前に置いたと思われる手紙の指紋は三井美加のものだった。
俺が気になったのは、手紙だ。これは見てもいいものなのか?
手袋をして手紙を見ると、宛先は「綺秋 実夜梨へ」と書かれていた。
綺秋実夜梨……?
水谷歌歩、西沢結花、相川翔雅、内田舞彦……どれもちがう。そんな人は4人の中にいなかった。
「なぁ、この学園に綺秋実夜梨という生徒はいるのか?」
「さきほど調べましたが、「みより」という生徒の該当者は何人かいましたが、綺秋という苗字はいませんでした」
「綺秋……。どこかで聞いた名なんだがな」
「ああ、それでしたら、学園長様かと思われます。綺秋様ですよ」
「……なにか、関係はあるのだろうか。これを借りてもいいか?」
「はい、後程お返し頂ければ」
許可を得た俺は、警部の元へ向かった。
屋上へ行くと、4人の生徒は帰宅したらしく、警部しかいなかった。
警部、と声を掛けて近寄る。
「手紙がありました。この名前に覚えはありませんか?」
「……あぁ、学園長様だろう? その娘さんだよ、知らなかったのか?」
「娘さん……!? それはいま、何処にいらっしゃるのですか?」
「今は海外だ。だが、理事長曰く個人情報だから言えないと言っていた」
「ですが、そんなことを言っている場合では……」
「あぁ、だが、拒否されて無理に踏み込めば信用問題に関わる」
いつもは言い返せる警部だが、今日はいつにまして真剣そのものだった。
この事件は全国的に有名になるのだろうと、警部はわかっているのだろう。
「彼女と三井さんは親しい仲におり、その場にいない親友に手紙を残すのは普通だろう」
「そうなのですか?」
「あぁ。事情聴取のあと、理事長様が言っていたよ」
「……そうですか」
「あと、手紙はなるべく早めに返却するようにと言ってたよ。絶対中身を見ないで、無傷で返せと」
「そんな! これが唯一の手がかりではないのですか!?」
「これは三井さんの意思の塊だ。宛先人の許可なしに覗けるはずがないだろう」
「……失礼しました」
この後、俺は自らこの事件を辞退した。
理由は言えない。あの手紙の内容を見てしまったのがいけなかった。
……本当に、本当に三井美加は中学生なのか?綺秋実夜梨は何者なんだ?
この事件が迷宮入りとなり、時効となって人々の記憶から薄れて行くまで、俺は二人の女子生徒におびえ続けるのであった。
おぉ!!すごい面白いです!!
昨日から読み始めてやっと終わりました・・・。
もうすぐ終わるのは、少し残念ですけど、続いてる間は続き楽しみにしています!!
気になるなぁ・・・。
これからも頑張ってくださいね!
長文すみません。
>>風花様
き、昨日からΣ(・ω・ノ)ノ!それはお疲れ様でした!
こんな拙い文章を、風花様の時間を割いてまで読んでいただけるなんて、私は幸せ者ですね♫
ありがとうございます(´ω`*)
そう言っていただけると、ほんっとに嬉しいです!!!
温かいコメントありがとうございました!(o^−^o)
〜翔雅side〜
取り調べ後、歌歩が「一人は嫌だ」という発言から、オレの家に集まることになった。
オレは椅子に座り、舞彦は壁に凭れて立ち、歌歩はソファーにうずくまり、結花は絨毯の上に座っている。
誰も何もしゃべらない。静寂が包み込む。
いつもなら、オレや歌歩が何かしらテンションを上げようとするが、今日はそんなことできるわけがない。
「……ねぇ、ものすごく最低なこと言ってもいいかしら?」
「最低な、こと」
不意に結花が口を開き、歌歩がやや放心状態で結花の言葉を繰り返す。
そういえば、結花はさっきから全く表情を変えない。無表情とはまた違う、なんとも言えない表情。
「……皆、実夜梨がきてから変わったわよね」
「……え?」
「全部、実夜梨がきてからじゃない。水音はあのまま退学まで追いつめて消えてもらうはずだったのに!」
「でも、もう学園にはいないだろ」
「それは実夜梨と海外いったからでしょ? それに、美加だって死ぬことはなかった。街本だってターゲットになることはなかった。
このクラスの未来が狂ったのは、実夜梨がきたからじゃないっ」
確かに、結花の言っていることは正しいのかもしれない。実夜梨がきたことによって、クラスの日常が変化した。
……でも、それをすべて実夜梨に押し付けるのはおかしい。
そう考えると、無性に腹が立ってきた。
「それに、翔雅のお母様も実夜梨と仲良くなってから事件が起きた」
「……結、もうこれ以上言わないで」
「挙句の果てには逃げる様に海外行き。……全部、実夜梨のせいなんじゃ――きゃっ!」
「これ以上言わないでって言ったでしょ!!」
オレは正直、目の前の光景に驚きを隠せなかった。
いつもは絶対に人を傷つけようとしない歌歩が、結花を押し倒し、馬乗りになって結花を睨んでいる。
どうすればいいかわからず、舞彦を見ると、とても冷ややかな視線で二人を眺めていた。
「全部、実夜梨のせい? 実夜はそんなことしないっ」
「どうしてそう言い切れるのよ!」
「だって、実夜は手紙に書いてくれたもんっ。ずっとしんゆうだよ、って! 結は書いてなかったんでしょ!」
「え、えぇ、書いてなかったわよ」
「そりゃそうだよねっ!」
「どうしてそう言い切れるのよ!!」
目の前で繰り広げられる口論の声が、どんどん遠ざかってゆき、自分の考えに浸る。
「ずっとしんゆうだよ」、か。実夜梨らしい。
オレは「あなたがすきです」だったっけな。ということは、次に会った時は両想いってわけか。
なんてどうでもいいことを考えていると、結花のうめき声が聞こえてきた。
意識をそちらに戻すと、歌歩は結花の襟首を掴んで、泣きながら揺さぶっていた。
いつの間に泣いたのだろうか。それも知らないと言う事は、口論の内容を全然聞いてきなかったことになる。
「ほんとっ、酷いよ……! ずっと、ずっと信じてたのにっ……!!」
続きはかかないのですか?
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