定員 何人でも
ルール 短文でも、長文でもOK。
自分のオリジナルキャラを脇役として登場させてもOK
テーマ 人数が集まったらまた聞きます。
一応、主人公だけ書いておきます。
藤原夢乃 (ふじわらゆめの)
14歳。中学二年生。
テーマが決まり次第、細かく書いていきます
まだここまでしか決めてませんが、よろしくお願いします!
>>531
良かった………安心しました………
>>531
トリップの付け方間違えた
翌日。私は制服姿のまま病院へ向かった。朝特有の肌寒い空気を一身に浴び、いつも悠馬と並んで歩いている通学路を、今日は逆方向に疾走する。
夜は眠れなかった。今すぐにでも病院へ行き、悠馬のそばにいてあげたかった。やっとのことで眠りについても、夢の中で悠馬が魘され血反吐を吐き、最終的に骨になっていくまでを早送りで流される。そんな夢を見た。悪夢だった。そんなわけないと思いたかった。でも、悠馬は病気で、まだ死んではしくないけど、この世に絶対ということは無いから、不安だけが蓄積されていった。
頬が痛い。低い気温に加え、走ることで勢いよく冷やされた空気に正面から衝突し続けているからだ。
頭が痛い。最初は一定間隔で現れていた白い息も、既に途切れることなく排出されている。呼吸によって得られた酸素を、ほとんど筋肉に使用する。脳にいきわたる酸素は必要最低限。
胸が痛い。絶えず呼吸を繰り返し、酷使しているからだ。通常ではありえないほどの速度で拡大と縮小を繰り返している。
心が痛い。悠馬が、心配すぎて。心配で心配で心配で。
そして、やけに長く永かった道のりを、走破した。目の前には巨大な病院。この中に悠馬がいる。私は2,3度深呼吸をし、自動ドアをくぐった。
鈍色にくすんだ空の下。私は聳え立つ病院を見上げる。
病院に駆け込み、悠馬の病室を聞く。
137号室―――――――看護師さんからそう告げられた瞬間、私は再び走り出した。
137号室には、真新しいインクで書かれた、「橋本悠馬」という札が下がっていた。
何度も何度も深呼吸をする。それでも呼吸は乱れてしまう。
動揺と不安で、手が震え、ドアを握る手に力が入らない。
いざドアを開けようとした瞬間、私は通りがかったお医者さんに引き留められた。
「お客様。大変申し訳ありませんが…こちらの患者さんは、現在、面会謝絶の状態です」
「………え?」
言っている意味が分からなくて、私は首をかしげる。
「この患者さんは………相当ショックを受けていて、今は………誰とも話したくない、と………」
「――――――――大変申し訳ありませんが、今日のところはお引き取りください」
医師から告げられた言葉は、「絶望」という名の、宣告だった。
翌日。今度はしっかり学校に行ってから悠馬の病院に行った。
勉強なんて身に入らなくて、授業中も、それ以外の時間もずっと悠馬の事を考えていた。
病院に着いた。悠馬の病室に向かい、真新しい札を確認した後、ノックをする。
コンコン
……返事はない。でも、私のはわかる。なんでかはわからないけど、絶対この病室に悠馬は居る。
だから、返事も聞かずにドアを静かに開ける。
───果たして、悠馬は居た。ベッドに横になり、目を瞑って眠っていた。一瞬、私に不安が襲うが、幸い胸が上下していたので安心した。
悠馬のベッドの横に備え付けの椅子を持ってきて、座った。そして、悠馬の手を握る。温かい。悠馬の体温を感じる。いくら悠馬が生きていると分かっていても、実感するのと視認するのとでは雲泥の差がある。私は、知らぬ間に頬を雫で濡らしていた。
目覚めたのは空が真っ暗になってからだった。私はいつの間にか寝てしまっていたらしい。悠馬の手を握りながら。
体を起こして眠り眼を擦りながら周囲を見回すと、目が合った。
「お、はよ……」
悠馬と。
「悠馬……」
「夢乃、ごめん」
「え……。ど、どうして謝るの?」
突然悠馬が私に謝り、私の中にとある予感が横切る。
「俺───夢乃と初詣とか行きたかったな。一緒に年越しのカウントダウンとかして、バレンタインとか夢乃からチョコ貰ってホワイトデーに俺が返して。一緒に誕生日を祝ったりして。そんなことがしたかったなぁ」
「ねぇ……な、何言ってんの? やろうよ、それ」
「ごめん」
「謝んないでよ……」
悠馬が、悠馬の口から言葉が紡がれるたび、私の中の予感が現実味を帯びていく。
「夢乃。俺、多分今年中に死ぬ。来年まで生きられても病院から出られないって。そもそもここまで生きられていることが奇跡だって。だから、後一ヶ月くらいしか夢乃と居られない。ごめんな」
悠馬が紡いだ言の葉は、私の心に激しく響き、私の思考回路を停止させるのには十二分だった。
私は錆びたブリキ人形のようにギギギと音がしそうなほどぎこちなく悠馬を見た。
病衣を着た悠馬は数か月前では考えられないほど痩せ細り、隣には薬が入った袋がつるされている。
そして、見えぬふりをしていたこと。見たくなかったこと。見ていたくないこと。私に不安を蓄積させる残量となっていたこと。それは───
悠馬の体の至る所に繋がれたチューブや線。それに、食べていない、いや食べれないのであろう残された病院食。それが、それこそが私を不安にさせていたものだった。
私はフラフラとおぼつかない足取りで悠馬に近づくと、無意識に抱きしめた。いつの間にか外は雨が降っいて、まるで私たちの様子を表しているかのようだった。
激しい雨粒が窓を穿ち、大きな音を私たちのいる病室に響かせていた。私の耳にはそれしか聞こえない。
悠馬の何かをすする音なんか、聞こえるわけがない。
今は、11月26日。あと一か月ほどしか悠馬は生きられない。
せめて、春まで生きてほしい。悠馬と一緒に、桜を見たい。悠馬と一緒に、進級したい。
悠馬と――――――――――――もっともっともっともっともっと一緒にいたい。
叶わない望みを胸に抱きながら、私は悠馬との思い出の場所の土手に向かった。
土手から見える、夕日の色に染まった皮を見ながら、私はぼんやりと物思いにふける。
紅葉も終わり、ひらひらと茶色の葉が舞う。それはまるで、私の心を映し出しているようで。
突然の風に、景色が揺れ動いた――――――――――ような気がした。
胸元には、悠馬がくれた、小さなネックレスがきらめいている。
私を勇気づけるかのように、赤く憂いを帯び、輝いていた。
私はネックレスを外し、手に取った。
悠馬との思い出が、一気に形となって甦る。
それを遮るかのように、空が轟々と音を立てる。
気が付けば、空は曇天に変わっていて、大粒の雨が降ってきた。
思い出なんて、いらない。
心が、苦しくなるだけだから………………………
さらに一週間ほどが経ち、日本は既に冬。地方によっては四六時中雪が降りしきっている季節。
朝遅くに日が昇り、夕方には既に日が落ち切っている。七時ごろにならないと暗くならない夏をは大違いだ。
しかし、そんな冬でも、私の中では夏よりも一日が長く感じる。一人だけこの世の時の流れに取り残されているような。はたまた、この世の理から外れ、一日の長さが数秒、数分、数時間伸びているような。そんな感覚。
夏はこれの逆だった。いや、違う。『あの時』までは、そうだった。『あの時』を境に、私の中の時間軸が狂い始め、遂に真逆までなってしまった。
今日も、悠馬の所へ向かう。日に日に痩せていく悠馬を見るのは、つらい。元気もなくなり、時々遠くをぼうっと眺めていることだってある。何を見ているんだろう。私には見えない何か、何かな。
病室へ着き、ノックもせずに室内に入る。そこには代わり映えのしない風景が広がっている。……少し違うか。薬の数が増えたし、繋がっている管の数も増えている。増々痛々しい悠馬の姿が、そこにあった。
「ゆめ、の……か」
「そうだよ」
「また、きたの、かよ……」
「うん」
会話が弾まない。弾む方がおかしいのかもしれないが、私は悠馬の声に端的に返答をするだけ。もう少ししっかりと返答をしなくてはと思ってはいるが、どうしてもできない。今から慣れておかないと、あとで大変なことになる。
死んでほしくないけど、死んじゃうのは確定。なら思い出を作らないといけないけど、悠馬の体力的に無理そう。だから、話すしかない。だから、悠馬が死んだとき、私は厖大な喪失感に襲われる。それだけじゃない。頭ではわかっているのだけれど、心では理解しないようにしてしまうかもしれない。それほどのショックであると、予想できる。だから、今からその喪失感を少しでも軽減するために、こうして接している。
お願い……誰か、悠馬を救って……っ!
悠馬に、生きてほしい。悠馬に、笑っていてほしい。そのためなら、何だってする。
そう決めていたはずなのに………………………
様態が悪化して、宣告日だったはずの9月まで悠馬は生きられなくなってしまった。
あと、何日だろう。指を折って数えようとする手を、私は止めた。
頭を左右に振り、何とか気持ちを切り替えようとする。
もしかして、私のせい――――――――――?
悠馬は病気なのに、遊園地に行った。悠馬の身体のことなど全く厭わずに、外に誘った。
そのときは――――――――――ただ幸せで。舞い上がっていて。
悠馬の病気のことなんて、忘れていた。
いや、悠馬の病気から逃げていた。「現実」から目を逸らし続けていた。
病に蝕まれてゆく悠馬の体を、されに傷つけたのは―――――――――――――私。
「藤原夢乃」が、悠馬を傷つけた。
私って、本当に最低だな。
俯きながら歩いていると、ポケットの中で、スマホが鳴った。
嫌な予感がして、背筋が寒くなる。
まさか、まさか、まさか―――――――――――――――――
恐る恐る開いてみると、悠馬が入院している病院からの、着信だった。
応答 そして 拒否
二つの分岐点にたどり着いた私。
私が、選んだものは――――――――――――――
『もしもし藤原さんの携帯ですかっ?』
電波を通して聞こえてくるその声は、慌てているような、そんな感じだった。
「はい。そうですけど」
とりあえず返事をする。そして、応答ボタンを押したことを一瞬悔やんだ。
悠馬に何かあったのかもしれない。そんな予感がした。だから出たくなかった。でも、悠馬の事だから、最期の最後まで悠馬に付き添ってあげたかった。
その二つの意見が私の中で対立し、激しい戦争を引き起こした。しかし、それも束の間。一瞬で校舎に軍配が上がった。私は一瞬迷った末、電話に出た。
それが、数分前の事。
電話から聞こえてくる音声は、既に私の頭に入ってこず、今は外界と私を断絶する結界の呪文となっていた。
私は駆け出した。場所は言わずもがな、病院だ。切り裂くような寒さが、私の全身を襲う。電話は耳に当てたまま、私は駆ける。
呼気は一気に乱れ、それに伴い疲労がものすごい勢いで蓄積されていく。それでも私は駆けた。全ては悠馬のために。悠馬のために生きると決めたから。
病院に着いた。急激に運動をやめたため、足がガク付き、数舜呼吸が苦しくなる。足はもう立っているのがやっとなほどまでに衰弱してしまった。それがどれほど激しく動いたのかを物語っていた。
病院内はいつもと同じく静まり返っていた。私は受付を済ませ、悠馬の病室に向かう。
何故だろう。悠馬の病室に近くなるほど音が聞こえてくる。話し声や、怒号。さらには何らかの機械の一定間隔で聞こえる甲高い音。
悠馬の病室までの廊下に着いた。そこから悠馬の病室の方へ眼をやると、悠馬のお母さんが立っていた。ハンカチを口元に当て、その瞳は照明を反射していた。
やっほ〜
久しぶり☆
学校始まってから来られる日が少なくなってしまった(T_T)
&
なりちゅましゃめてね💗おら''ら''ら''ら"ー💗ゎかった?💗ぁはは💗←こっちは本物
もしくはだけど…本名が「美香」だったのかな?それだったらなりすまししたわけじゃなさそうだから変わりに私が謝ります♪
こんばんはー
543:Galaxy GALAXY(スマホから&:2018/09/08(土) 12:23お久しぶりですー!
544:大谷刑部◆pk:2018/09/08(土) 13:11こんにちは(^^)
545:GALAXY◆PY:2018/09/08(土) 22:54……誰も書いてくれない系ですか?(あげ)
546:大谷刑部◆pk:2018/09/08(土) 23:381週間ぶりに来てみたら随分重苦しい話になっててビックリしたな、ほぼバットエンドっぽいけど・・誰か書いてくれるよね?
547:Galaxy GALAXY(スマホから&:2018/09/09(日) 00:02>>546 期待してますw
548:大谷刑部◆pk:2018/09/09(日) 01:01>>547書けたら書くわww(ヤバイ。バットエンドを書くのに慣れてないなんて口が裂けても言えない・・勉強してこよ)
549:sattaka:2018/09/09(日) 15:52 たまたま言いたいことが同じ人間が代々木公園に1607人現れたというのが事の顛末である。なぜそんなに集まったのかまだわかっていないが、当日自動培養菌にエラーが出ていたという。近隣の中学校に設置してあったPCが何物かによって壊されていたのも説明するには巨大な違和感が残ったままだ。
https://note.mu/sattaka
https://twitter.com/stalonede
>>549たぶん書く場を間違えていると思います。ここは小説板ですよ?というかなんの資料ですか?
551:GALAXY◆PY:2018/09/10(月) 23:05 おひさー
>>548 大丈夫。俺もバッドエンドの書き方わからないからw結局ハッピーエンドかそれに近いような感じになりそうだけど。
今週修学旅行〜行きたくない〜引きこもり志望のにわかオタク系男子に日光はきついのじゃ〜!
明日までに誰も書いてなかったら書きますか……
553:大谷刑部◆pk:2018/09/10(月) 23:37 >>551日光・・羨ましいぜ・・(修学旅行という名の語学研修ならある←3月に)
実はなんと、心臓病は治るかもしれないということが判明!
↑
今までのフラグが・・
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/child/pamph27_4.html#anchor-5
>>553 おおっとぉ!?ここで悠馬生存路線が見えてきたぁ!果たして、悠馬の運命や如何に!
555:Galaxy GALAXY(スマホから&:2018/09/11(火) 00:41>>553 紛らわしかったな。日光は小学校の時に行ったわ。今回は京都と奈良で、『日光』っていうのは『日の光』の方な(東照宮とか死にそうだったのはナイショ)。
556:大谷刑部◆pk:2018/09/11(火) 01:42 >>555お・・おう(^-^)(京都と奈良か・・いいなー)
そして頑張って悠馬を生かそうとする俺ら
>>556 そしていなくなってもいいやと思ってる俺←
558:大谷刑部◆pk:2018/09/11(火) 06:24 >>557
美香さん(本物)→消息不明
PINK△LMONADE さん→消息不明
Galaxy さん→唐突の引退宣言
俺→肝心の文才が皆無
頼むから誰か書いて!過疎らないようにするから。
>>558 少なくとも終わるまではやるけどなw
560:PINK△LMONADE◆7E:2018/09/11(火) 16:11 「夢乃…ちゃん?」
悠馬のお母さんの声が病室に響き渡る。
私はコクリと頷くしかなかった。目の前には悠馬の横たわるベッド。
そしてーベッドを囲む数人の人。悠馬のお母さんの口元にハンカチ。
なんで…
私、なんでもしますから!誰かにいじめられたっていい。誰かに思う存分叱られたっていい!でも、この恋がこんな結末で終わることは許せない。
本当に悲しいときは、涙が出ません。
一度、小説で読んだことを思い出した。
私の目に涙はない。小説を書いていた作者の人も、きっと同じような辛い思いをしたのかな。そう思うと、少し気が楽になった。
医師の尽力のもと、悠馬は奇跡的に生き延びた。死亡確率の方が高かったのに、生き延びたのだ。それは、医師の技能故なのか、悠馬の力故なのか。私のはわからないし、両方だとも思っている。
病院へ向かう、昨日は手術の関係ですぐに帰らなければならなかった。後ろ髪を引かれる思いで病院からでて鉛のように重くなった足を動かしながら家に帰ったのを覚えている。
しかし、今日は違う。悠馬のお母さんから吉報を聞き、綿あめのような足取りで病院へと向かう。自然と私の口角は上がっていた。
「ゆっうっま〜!」
病院に着き、病室へ向かい、扉を開けると同時に悠馬の名を呼んだ。
返事がない。
私は慌てて悠馬に駆け寄る。胸が上下しているので、生きてはいる。まだ寝てるのかな。とりあえず、死んじゃった訳じゃないから安心か……な…………?
「夢乃ちゃん……」
「……」
私の目に映ったのは、廊下から私の姿を見る悠馬のお母さんの姿だった。目尻に雫を貯めている。その人は、私を手招きした。不安を抱きつつも、その人のもとへ向かう。
「本当は、夢乃ちゃんに言うことじゃないかもしれないのだけれど、でも、どうしても知って欲しかったから……これを聞いたら、夢乃ちゃんは傷ついてしまうかもしれないけど、私は夢乃ちゃんに教えた方が良いのかしら?……夢乃ちゃんが決めて」
「聞きます。聞かせてください」
即答した。逡巡すらしない。私がいくら傷つこうが、最期まで悠馬に付き合うって、決めたから。悠馬の事は何でも知っておきたいから。だから、迷わずにしっかりと意志を持った目で悠馬のお母さんを真っすぐに見つめる。
蛍光灯の光を反射するそれが、私の顔をはっきりと反射する。屈折によって私が今どんな表情をしているのかわからないけど、多分私も光を反射していると思う。
そんな現実逃避気味なことを考えていると、悠馬のお母さんが、重そうに口を開き、言葉を放つ。
「悠馬、最長でも今週いっぱい。最悪ならいつ死んでもおかしくないらしいわ」
イリジウムより重い口から紡がれた言の葉は、私の脳に強い衝撃を与え、思考停止させるためのエネルギー量には十二分にあった。私の足は、メドゥーサに睨まれたが如く、硬直していた。
「・・はぁ」
私は帰りがけに久しぶりに溜め息をついた。
最も溜め息をつく原因となったのは悠馬のお母さんの一言ではなく、担当の医師の症状の説明だった。
〜遡ること1時間前。悠馬のお母さんと話してからすぐの事〜
「悠馬くんは非常に生命力がある。事実かれこれ10回以上手術していても生きていられるのだから。だが・・私たちが今続けているのはその場凌ぎの姑息的手術だ。このやり方では完治しない。しかも1回1回にかかる体にかかる負担も大きい。」
「悠馬は・・大丈夫なんですか?」
「ああ。手術が成功さえすれば問題ない。そこで我々は提案したんだ。悠馬くんのお母さんに彼を欧米の病院に入院させてもらうことを。」
「お・・欧米!?Σ(゜Д゜)」
「ああ。その方が彼にとっても楽だろう。特にドイツやイタリアなどは世界トップクラスの医療技術だからな。恐らく彼の彼女さんなんだろう?君は。だからその旨は伝えておいた。」
・・・・
欧米って・・随分とまぁ遠いところに・・
ん?
確か奏のお父さんって・・
to be continued …
上げるつもりで書いたらすげぇぶっ飛んじまったなぁ(詠嘆)
どうしよう(焦り)
「Hello!Yumeno!How are you?」
「Japanese please?」
「Sorry.I can't understand my word and language」
「じゃ、切りますね。さようなら」
「ちょちょちょ待ってよごめんってばぁ!」
パソコンの画面に移るのは、奏のお父さん。私は今スカイプで会話している。
奏のお父さんは世界的な名医で、『ゴッズハンド』、神の手を持つものとして有名。その為非常に大きな額を稼いでいるが、次のお金が入ってくる前に全て使い切ってしまうため生活はギリギリだったりする。何に使っているのかは知らないという設定にしておこう。本人がそう信じていると思ってるし。本当は奏のお母さん含め全員が知ってるけどね。
「それで? どうしたの夢乃ちゃんから僕に連絡くれるなんて。何かあった?」
今奏のお父さんはアメリカにいる。日本から飛び出して、世界の技術を学んでいるのだ。その才能は確かで、スポンジのように技術を吸収し、さらには画期的な技術や発明をしたことで世界では有名。日本は知らん。確かその時震災が起きてたような。
「実は……」
私は奏のお父さんに全てを話した。
「後数日だって!? そんなの無理だよ! 今から帰るとしても移動時間のせいで助からないかもしれないし設備だって。だから本当はこっちに来てもらいたいんだけどそれも難しいよね……」
「もし、そちらに着くことができたら、直せるんですか?」
「病状を聞く限り難しい手術になりそうだけど助からないことはない。でも費用が……夢乃ちゃん払えないもんね?」
「奏の写真なら沢山ありますよ」
「よし悠馬君をすぐにこっちに連れてきてくれ。費用は僕がすべて負担する。絶対に悠馬君を助けて見せよう。全力全霊全ての力を以て死力を尽くし、悠馬君を救おう。その代わり……」
「奏のスク水とかありますよ? それとこの前行ったお祭りの時の浴衣とか。後は私服姿しかないですけど」
「十分だ。これで取引成立、だね?」
「よろしくお願いします」
言うのを忘れてたけど、奏のお父さんは重度の親バカだ。いや親バカの範疇を超えていると思う。娘を溺愛してるけど、その文字通り娘への愛で溺れてるもん。絶対その卓越した技術で自分の頭を直した方が良いと思う。それか精神科医行った方が良い。勿論奏のお母さんは知っている。知らないのは奏くらいかな。
>>564
三行目『I can not understand except for my words and language.』が正しいな。ミスったわw
ラブライブ!サンシャイン!!は神よ
みゅーなんとかゎおまけな!あの、素晴らしいせえゆうを見よ!素晴らしいじゃないか?まあ、歌も知らない奴は知らない雑魚!全部、聴きまくれ!みゅーなんとかは燃やしてくれ!邪魔さ。サンシャイン様が踏み台にしてあげた。これからもどーんと、あくおすの素晴らしさを見せつけて。あくおすの歌を国歌に?!みんな歌おう!あくおすのせえゆうぉ崇めてみよう。
それからは慌ただしい日々が続いた。
いつ悠馬がどうなるかわからないから。
その日、私はいつも通り病院へ向かった。
シャトルランをやるときと同じくらい走って、喉が死にそうになった。
でも、一生懸命走ったのを覚えている。途中でトラックにぶつかった記憶。
それと、この日の酷い思い出を振り返るのはもう嫌になっちゃうな。
あれから5年が経ったけど、私は今、空の上で生活している。もちろん、悠馬と一緒に。
悠馬と同じ命日なのが奇跡かもしれない。
でも…短い人生だったな。
それに、奏には悪いことした。
奏は前、事故にあったのに今も元気だし、とてもすごいと思う。
私はこうして空の上から奏を見守っているけど、5年経っても奏は私のことを覚えてくれているみたい。
いつも家の中で天井に向かって手を振ってくれているんだ。
私と奏は透明の糸でいつまでも繋がっているから。
こんな続け方をしてすみません💦
まだ続けられる方向へ向かえるように頑張ります…🔥
……………………ピピピピピピピピピピ
場違いな機械音で、私は現実へと引き戻される。
今のは……………………夢…………?
なんか、変な夢を見たな…………
もしかしたら、正夢になったりして…………
夢の内容を思い出し、私は強引に頭を左右に振る。
自分が、「死ぬ」なんてことを信じたくなかったから。
でも…………未来は誰にも分からない。
もしかしたら、今日心臓発作で倒れるかもしれない。
変わらない世界の中に隠された、たった一つの「闇」―――――――――――――――
それは、いつ目覚めるか分からない。
背筋が寒くなるのを感じ、私は思考を止めた。
悠馬と、話したい。悠馬の、笑顔が見たい。
眩しい朝日が私を慰めるかのように、部屋を照らしていた。
強引につなげてしまってすみません、、
571:GALAXY◆1vM 復帰:2018/11/01(木) 17:44この物語夢落ち多いと思うの自分だけ?w
572:GALAXY◆CHg 復帰:2018/11/01(木) 18:00 悠馬がアメリカに搬送されて、早二日。未だに何連絡もない。
これを悠馬はまだ生きているから希望がある、と捉えるか。はたまた私がショックを受けるだろうから日を置いてから伝えた方が良いと言う大人の勝手な都合による絶望の隠蔽と捉えるか。果たしてどちらで捉えれば良いのだろうか。
「はぁ……悠馬ぁ……」
決して寝惚け眼に浴びた朝日のせいではないであろう雫を払い、学校へ向かう準備をする。時間には少し余裕がある。
鏡を見ながら少しはねてしまった髪を櫛で梳かし、後ろで一つに結わう。斜めになってしまっているリボンを直し、リビングへ。
「おはよう」
「おはよう」
朝食を食べていた父に挨拶し、テーブルの上にある朝食を見る。母は朝早くに仕事に行ってお昼ちょっと過ぎに帰ってくるので今はいない。
スクランブルエッグとトースト。それが今日の朝食らしい。いかにも父が作りました感満載のシンプルな料理だが、母の手作りだ。
数分で食べ終え、学校へ向かう。玄関へ向かうと、後ろから父に声を掛けられた。
「夢乃」
「……なに?」
父と話すのが嫌なわけではないけれど、つい睨みつけるように返事をしてしまった。
「……いや、すぐにわかることだ。私からは言わないでおこう。その方が夢乃は……」
最後の方は聞き取れなかったけど、私は悟った。
これを悠馬生存エンドと捉えるか悠馬死亡エンドと捉えるか
574:名無し:2018/11/02(金) 12:18 http://nanos.jp/kamekichi0804/
見
>>571気のせいではないはず()
576:美香♯@03285:2018/11/02(金) 21:32 「……………………何?」
私は再び、父に問う。
「ごめん、俺の口からはやっぱり言えない。いずれは知ることになるだろうけど、今は、まだ……………………」
「言って」
父の答えに、私は僅かに苛立ちを覚えた。
「残酷な真実は、知らない方が身のためだ。」
「バカにしないで。どんな真実だって、私は受け止める。だから、言って」
胸の中で感情が入り乱れ、渦を巻く。
父がようやく口を開いた。
「…………………………………………悠馬くんが、先日息を引き取った。急な環境の変化で、様態が悪化したらしい。」
悠馬が、死んだ。
悠馬が、死んだ。
何度も何度も復唱する。
受け止めると決めたはずなのに、私は事実が信じれず、しばらく固まっていた。
訪れた静寂が痛みへと変わり、私の心を蝕んでいった。
死亡エンドかぁ……
生存からのイチャラブハッピーエンドもあると思ったんだけどなぁ。やっぱり運命には逆らえなかったか
数週間後、悠馬の葬式が執り行われた。
そこには奏のお父さんもいた。参列している誰よりも顔を苦渋に歪め、地面を睨んでいる。
私は既に涙が枯れた。心が壊れかかってる。これが、大切な人を失った悲しみなのかなぁ。──こんな形でなんて、知りたくなかったよ。
私は奏のお父さんに近づいた。正面に来てようやく、彼は私の姿を認めた。
「夢乃ちゃん……ごめん。救えなかった……」
その口から発せられるのは、何かを堪えるような声音。
「これ、約束のものです」
「……いらないよ。僕にそれを受け取る資格なんて、ない」
ちらちらと奏の写真を見ているが、頑なに手を伸ばしてこない。いつもなら、亜光速で食らいつくはずなのに。それだけ彼の気持ちが許せないのだろう。
私は彼を責めるつもりもないし、資格もない。悠馬は元々、既に死んでしまっていたはずなのだ。それを手術などの医療技術のお陰で生きながらえてこられた。その技術の中には、奏のお父さんの物だって入っていた。
だから、感謝こそすれども恨んだり憎んだりするのは御門違いだ。
「私は、悠馬に死んでほしくなかった」
そう言うと、さらに鋭く地面を睨みつける。いつの間にか彼の拳は出血でもしているのかという程に赤黒く染まり、どれほど強い力で握りしめているのかが嫌でもわかる。
けれど、私は気付かぬふりをして、続きを話す。
「でも、苦しんでも欲しくなかった。だから、苦しまずに天国へ行けたのなら、それだけで私は」
死んでほしくはなかったが、日に日に弱っていく悠馬も見たくなかった。棺に入れられた悠馬の顔は、驚くほど安らかで、治療による苦痛に満ちた表情など皆無だった。
だからこそ、悠馬が安らかに眠ってくれたとわかる。そして、そうしてくれたのが奏のお父さんだと言うことも。
「夢乃ちゃん。実は、悠馬君が無くなる数分前に、僕は彼からどうしても伝えたいことというものを聞いた。勿論、君へ伝えたいことしかなかった」
それはつまり、悠馬からの遺言? ……いや、伝言だろう。
「『夢乃、ごめん。俺もうすぐ死ぬわ。ごめん。夢乃が俺のためにしてくれたことは苦しい闘病生活の中で俺に勇気を与えてくれるものだった。ありがとう。俺は先に逝っちゃうけど、絶対天国で待ってるから。絶対、絶対にだ。……違うか。俺はずっと夢乃を見守ってるから。だから……いつまでも悲しみに明け暮れてるんじゃねぇぞ? どうせ夢乃の事だから『悠馬が死んで悲しい』とかずっと思ってるんだろうが、悲しむな。俺はずっとお前の心の中で生き続けてるから。そうだろ? 夢乃』だそうだ」
「あ、ありがとうございます……」
これが、悠馬の最期の言葉?
そう思うと、自然と、もう枯れ果てたと思っていた涙が、洪水のように、滝のようにドバドバと流れ落ちた。
「何が『心の中で生き続けてる』だよ……イタい、イタすぎるよ……」
「あ、そうそう。実はさっきの言葉にはもう少し続きがあってね。もし俺の予想通りの反応をしたら伝えてくれと言われているんだ。『なんだよイタいって。もうすぐ死ぬ……これを聞いてるってことはもう死んでるのか。ま、いいや。そんなやつにイタいはないだろ。確かに夢乃は将来俺以外に好きな人ができて、俺の事なんか忘れちゃうだろうけど、俺はずっと夢乃と一緒にいるからなって言いたいだけだっつの。じゃーな、夢乃。…………本音を言えば、もっと夢乃と居たかったよ』」
それを聞いた私は、悠馬に全てお見通しだったことがおかしくて、笑ってしまった。
いつの間にか涙は止まり、空には昼なのに月が出ていた。
あぁ、悠馬? 今日は満月だよ。悠馬と一緒に見たいくらい、綺麗な月だよ。
終わりか!!これで終わりなのか!!??
580:GALAXY◆CHg 復帰:2018/11/05(月) 02:10 >>578 最後に数文追加。
あぁ、悠馬? 今日は満月だよ。悠馬と一緒に見たいくらい、綺麗な月だよ。
悠馬、可笑しいね? 悠馬と一緒にいた頃は手が届きそうだったこの月も、今は遥か彼方にあるように見えるよ。
悠馬……悠馬ぁ……。
………………
…………
……
あ、それと悠馬。一つだけ読み間違えてることがあるよ。それはね──
私、ずっと悠馬の事を好きでい続けるよ。
>>579 終わってもいいけど、まだ奏編とか芽依ちゃん編とか番外編書けるよ!
上手く感動的に終われてるか心配だなぁ……