ルール
・楽しく小説を書く!
・荒らしは厳禁!
LET'S START!
とっさに思ったやつ
「ねぇ、ルーシィ!」
「何?グレイ」
不思議そうに首をかしげる仕草がどうしようもなくかわいい。
「す、好きって10回言って!」
「???いいけど…」
不審そうにも、俺の願いを聞いてくれるルーシィがかわいい。
「好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き」
2,3回噛みそうになる。
「お、俺のことは??」
予想では、「好き」か、「へへーん。騙されないよ?」かと思う。
ルーシィは、1秒ほど固まっていった。
「大好き!」
「〜〜〜〜!!」
その答えは、俺が考えていた斜め上に言った。
「ねぇ、グレイは?」
まだ悶絶しているグレイに、ルーシィはいたずらっ子の瞳を浮かべ、聞いた。
「……大好き…………」
「…〜〜〜!!」
今度はルーシィが悶絶する番だった。
みさ!
その小説グレルーカワイイ〜♡
けど、グレイは浮気しません〜。絶対しません〜!したら私が許しません〜!
ルーシィ「…っ。ばか。」
あたしの涙は止まらなくあふれて、グレイもジュビアも優しく見つめてきて、泣き止むのを待ってくれてた。
ナツ「ルーシィ!!」
泣き止んだ頃に、ナツが走り込んできた。
あたしの顔を見てびっくりする。
…そりゃ、あたしの顔は泣いた後の顔でしょうね…。
あたしが気にしないで、と言うと、ナツは戸惑いながらも口を開いて、こういった。
ナツ「お前の母ちゃんと父ちゃんが倒れたって…!!」
…え?
ルーシィ「お父様!お母様!」
お二人は寝室で寝かされていた。
ちょうどメイド長達も戻ってきて、お医者さんも呼んでもらっている。
レオ「ルーシィ…!」
ルーシィ「お兄様…」
病状は?と聞いてみる。
聞く話によれば、血を吐いて倒れたそうだ。
いったい、何で…。さっきまであんなに元気…。
何か、変なものを食べた?でも、変なものなんてどこにも…。
…?
!
そうだ、新しいシェフの料理…!明らかに変だったあの味。もしかして、毒…
そう思った瞬間。
なにかがこみあげてきた。あたしは、それを、吐き出した。
ルーシィ「げほっ、ごほっ…!」
ぴちゃ。
朱い何かが、タイルへと音を立てて落ちた。
ルーシィ「が、は…っぅ。」
喉に細い息が通るたび、あたしは咳き込む。また、朱い何かがぴちゃぴちゃいって落ちていく。
頭が朦朧としてきて、地面に膝をつく。耳はツーーーーン…というような音が響く。
目の前がぼやけている。なんとなく、おにいさまが覗き込んできているのがわかる。
ーーあ。もう、ダメ。
あたしは、めをとじた。
続
短くてごめんなさい…前の投稿に載せるつもりだったのに、投稿量が大きすぎといわれそうだったので…
林檎>ルーシィの天然っぷりwエルザはなんでまた立ち上げたのかな?てかサツって…w
みかん姫>ルーシィが闇ギルド…?これから妖精の尻尾と巫女の涙がどう絡んでくのか楽しみでござる
みさ>短編のルーシィとグレイ可愛すぎ…
めいびす))思い浮かばんwうちも投稿量が大きいってよく言われるよ!けっこう、予想外の展開だった…
みさ))のほほん♪
思い付きw
「ただいま〜。」
「おかえりなさい、グレイ!」
「おかえり、グレイ。」
「おう。ただいま、ルーシィ!と、オヤ…オヤジ!?」
グレイが妻がいる我が家へ帰ると、そこにいたのは死んだはずの父親だった。
「おまっ…!何でいるんだよ!」
「落ち着け、グレイ。今はメシの最中だぞ。」
「知るかァ!だから、何で死んだはずのオヤジがいるんだよ!」
「今はお盆でしょ。だから、シルバーさんも今日限りここにいれるのよ。」
「いや意味分かんねェよ…。
つーか、オヤジは何ルーシィのメシを食ってんだよ!!」
グレイは、落ち着くこと無くシルバーに話を戻す。
「イヤぁ、ルーシィちゃんのメシはうまいからな。腹も減ったし、食わせてもらってるんだ。」
「イヤだ、もう〜♡シルバーさんったら〜♡」
グレイはシルバーを追い出すことを諦めた。そして、自分もご飯を食べようとした。すると、シルバーがとんでも無いことを言った。
「そうだ、ルーシィちゃん。オレのことはお義父さんと呼んでくれ。」
「え、いいんですか?」
「ダメだ…。ダメに決まってんだろ…」
グレイの背後から黒いモノが見えてきた。
「ぱ…パパ…?///」テレッ
この言い方は予想してなかったのか、皆の間に沈黙が走る。しかし、この沈黙を破ったのはルーシィだった。
「ご・ごめんなさい!パパなんて馴れ馴れしいですよね!優しいお父さんとか、憧れてて…」
「全然いいぞ、ルーシィちゃん。」
「ダメに決まってんだろ…」
またまたグレイの背後に黒いモノが見える。
「やっぱり、シルバーさんで!」
「ルーシィ、パパの言うこと聞きなさい」キリッ
ドッキューン パパ!?
ルーシィの心に何かが刺さった。
「はい、パパ///」
「待て、ルーシィ!今のどこに説得された!?」
フルバスター一家は今日も賑やかだ。
ジュビア先生との事件以来、オレとルーシィは付き合ってるということにしている。
ま、エルザとナツはウソだって知ってるんだけどな!
今は夜。
夜になると、オレらは教師という仮面をはずし、族になる。
「妖精ノ尻尾ナメんじゃねェぞ、コルァ!!!」
「テメェらか!オレらがいない間に族で一番サイキョーとかぬかしてたのは!」
「ざけんじゃないわよ!サイキョーなのはあたしだ!コルァ!!!」
「私達の力を思い知れ!テメェら!ホンキでいくぞォォォ!!!」
「おう!」
「ああ!」
「うん!」
オレらは手始めに、相手が百人の剣咬ノ虎を四人でぶっ潰した。
そして、次の日には教師という仮面を被って、生活する。
「ねぇ、グレイ先生!妖精ノ尻尾が復帰したんだって!」
「へぇ。つーか、お前は早く勉強しろ!」
一人の女子生徒の頭をボードで叩く。
オレらはこうして過ごしている。
仮面をはずしては、暴れまくり、
仮面を被っては、教師のフリをする。
こうしないと、オレらは生きていけねェ。
暴走族はそういう運命なんだ。
仮面を被って、はずしての繰り返しの運命…
「じゃあ、行って来ます!」
「ああ、楽しんでこい。」
「土産ヨロシクな!」
「族とはバレないようにな!」
「はーい!」
あたしは、今日から一カ月間、他の高校で試し教師?みたいなのをする。
行き先は…
セイバー高校→楽園学園
だったと思う!覚えてられないわよ!コルァ!
「こんにちは〜…ァァァ!?」
「コンチハ〜…ァァァ!?」
セイバー高校に行くと、出迎えてくれたのは昨日、潰した剣咬ノ虎の総長
白竜のスティングだった。
「ア、間違エマシタ。失礼シマシター」
「待てよ、アンタ。星の姫ルーシィだろ?昨日アンタ達にボコボコにされたんだよね〜。」
あはは〜。だからそんなにお顔にお傷があるのね〜。あはは〜
「痛ェなァ…。この傷…」
「ご・ごめん。何でもするから誰にも言わないで。」
あたしは頼んだ。すると、白竜のスティングは
「じゃあ、アンタ、オレのクラスの学びな。」
学びとは、担任と一緒に生徒に勉強を教える。簡単に言えば、担任のお手伝いをする。
「そんなことでいいの!?白竜のスティング!」
「ちょ!ここではスティング先生な!あと、オレの相棒の影竜のローグもここにいる!ローグはローグ先生だ!
分かったな?ルーシィセンセ。」
ヘェ〜。影竜のローグもいるのね。
なんか、あたし達みたい(笑)
さあ、明日から約半月はセイバー高校の先生ね!
「あっれれぇ〜?皆さん、弱っちいですねぇ。」
レイアロは倒れているセイバトゥースを見下ろす。
倒れている中、圧倒的な強さを持つスティングなどはいなかったが、少なくとも100何人かいる。
「健気に乗り込んで来たかと思えば、この有り様。ふっ、光も、闇に呑まれるものですよね。」
開始から10分。全てのギルドの幹部級メンバー以外の者は全員戦闘不能状態。
3人は幹部級をわざと避けて戦っている。
「さ、これで残るは幹部級だけですね♪」
「そうね、このままあたし達が優勝しちゃいましょ!」
「もう2人とも…でも、そうですね。これで、神姫(ミキ)様の願いが叶いますものね。」
3人は楽しく話しながら、近くのカフェへと入っていった。
「はぁはぁ…ナツさん!」
一方、生き残っている光ギルド、幹部級の者達は集合していた。
「あ?…おぅ、スティングか!」
「俺らの、ギルド、全員…ッ!」
スティングは肩で息をしながら、ナツをじっと見つめる。
ナツならどうにか出来るんではないか、と。期待を込めた眼差しで見つめている。
「…そうか。」
…しかし、それも妖精の尻尾だって同じ。ここにいるナツ、グレイ、エルザ、ミラ、ラクサス、ジュビア、ガジル、ウェンディ以外のメンバーは彼女達3人によって戦闘不能状態へと落とされた。
「…皆さん、巫女の涙さんは、隣のカフェにいます!」
ウェンディは花をクンクンと効かせながら、みんなに呼びかける。
ここに集まるのは先程言った妖精の尻尾。蛇姫の鱗、セイバー、マーメイドヒール、天馬などが集まる。
「…うむ、なら行こう。」
そして、エルザの一言で、少し離れたカフェへと向かって行った。
「ん〜、ここのお菓子って美味しい〜♪」
「本当!この前はあのギルドに邪魔されて、洋菓子をたべれなかったからね。」
「確かに、美味しいですね…私は、姉さんの料理の方が好きですけど」
「あ、それね!分かりますよ〜。ルーシィの料理はこれぞ神に食べる至高の料理!って感じでですもんね〜」
「あんた達、嬉しいんだけど、どんな例え方してんのよ」
カフェではしゃぐ3人を見つめる光ギルド。店の前の植木に上手い事隠れている。
「あ、ぁぁ、ス、スイーツ……!」
そんな茂みの中で、ごそごそと悶えるように動く者が1人……エルザだ。
エルザは、3人が美味しそうに食べるスイーツに喰らい付きたい…なんてことを考えている。
「…くっ、後に取っておくしかないか…よし、作戦はこうだ。」
こうなったのは、1分後。3人がスイーツを食べ終わり、紅茶などを飲みながら楽しく話している時。
彼女達3人は洋菓子などを食べたのは、久方ぶりだった。故に、結構堪能していた。
「妖精の尻尾が先に入り、敵に攻撃を仕掛ける。その後、私が合図をしたら他の者も入って来い。これで良いな?」
うん、と皆が頷く中、スティングは浮かない顔をしている。
「…妖精の尻尾は、危ないんじゃないッスカ?」
「…心配ねぇ、俺らだって二回も負けねぇからな!」
ナツの笑顔に、浮かない顔のままだが、スティングは笑った。その笑顔を合図に、妖精の尻尾の8人は店内へ入っていった。
ガランガラン
「ん?誰か来ましたね。そういえば、大会中でしたっけ?」
入店を告げるベルに、3人はピクリと反応する。この音には、お腹が一杯になってしばらく寝ていた三匹も起きたようだ。
「この匂い、妖精の尻尾ね。」
「そうですね。本当、飽きないのでしょうか…?」
「これって、戦うパターンですかー?…ホント、勝てるとでも思ってんですかね〜?」
ルーシィとイミテイシアは困った顔になるが、レイアロはにやり、と黒い笑みを浮かべた。
そして、音が聞こえないと感じていると、8人で一気に襲いかかってきた。
「あっはは、よし、頑張っちゃおぉ〜♪」
そう言ってレイアロは立ち上がると、周りから囲むように襲ってきた8人を後方へと吹き飛ばす。
それも、1%にも満たないくらいのオーラで。
「よし、あたし達もやろっか。」
「そうですね。」
そんなレイアロに続き、ルーシィ達もため息を吐きながら立ち上がる。
先程のオーラも吹き飛ばしただけで、攻撃したわけではない。よって、8人はすぐに立ち上がる。
「これが、巫女の涙…」
ミラは綺麗な声を低くして呟いた。
「あれ、貴方達って、光で集まってるんじゃなかったでしたっけ〜?」
レイアロは耳が良い。それはもう、滅竜魔導士なんて比べ物ではないくらいに。だから、先程のスティング達の会話は聞こえていた。
そして、レイアロの魔法は精霊使い。(すいません、変更しました)…しかし、精霊に選ばれた者として、『滅妖魔法』使う。これは、精霊の敵、妖魔を滅する為の魔法。
「…ま、関係ないか。」
「はい、私達の希望を叶えるため、戦い抜くだけです。」
イミテイシアは薔薇の剣を、レイアロは精霊を呼び出すためのカードを準備する。
2人とも、随分余裕そうに笑っている。
「私達も、修行くらいしてきている。行くぞ、お前ら!」
エルザの声に「おーっ!」と反応した8人は、素早く駆け出してくる。
…きっと、前のリベンジがしたいのだろう。グレイはルーシィに。ナツはレイアロに、エルザはイミテイシアに。
続く〜
げっ!名前がみかんうめに!l…僕は、みかん姫です。
511:林檎:2016/01/23(土) 11:20 ID:nNUみかんうめwww
512:林檎:2016/01/23(土) 11:28 ID:nNU 「今日からオレ達と一緒に授業してくれるルーシィ先生だ。」
「どうも、ルーシィ・ハートフィリアです!ヨロシクゥ!」
ルーシィはスティングと一緒にスティングが担任をしている二年A組に来た。
「女がこんなとこに来ていいのかァ?いつ何されるか分かんねェぞ?
ゲハハハハハ!!!」
一人の生徒がルーシィを舌を舐めるような視線で見る。
「あ、大丈夫!あたし、腕には自信あるから!」
「女がァ?ゲハハハハハ!おい聞いたか!?女が腕には自信あるってよ!」
ルーシィの額に青い筋が浮かび上がった。
スティングは、既に廊下に避難している。戦ったことがある者だけが分かる殺気を放っていたのだ。
バキィ!!
「ゲハハハ…?」
「!?」
皆の笑い声が止まるのもムリもない。何故なら、ルーシィは一撃で黒板を壊したのだから。それも体は前を向いたままで、片手で。
「さあ、授業を始めるわよ…」
「はいィィィ!!!」
生徒は悟った。
この先生に逆らったら、
命はない、と。
思い付き
エドルーシィ→アースグレイ→アースルーシィ
「今日はさ、ポッキーの日なんだぜ。」
「それで?」
「だからさ、あたしとポッキーゲームしようぜ。」
「…悪ィ、それはお前とはできねェ…」
「…だろうな。お前、好きな人いるんだろ?」
「なんで知ってるんだ?」
「勘だ。ナツにも言ったけど、ナツはギリギリまでやってくれたしな。」
「そうか…。」
「あ、そうだ。ポッキーゲーム、お前の好きな人とやってこいよ。
ポッキーならまだあるし。」
「………」
「ほら、早くしねェとチョコ溶けるぞ。」
「ああ。ありがとな、エドルーシィ。」
「ははっ…。あいつ、スゲエ必死に走ってる…。
そっか〜、あたしも失恋かァ〜…」
私の好きな人には
好きな人がいる
きっとその人は
スゴく、私に似ているのだろう
哀しいけど、幸せになって欲しいから
ほら、あなたとあなたの好きな人が
笑い合っている。
私には見せない笑顔で
あなたの好きな人と笑い合っている。
だから私は、この恋を終わらせて
新しい恋を見つけるんだ。
林檎))エドルー悲しいね…
…………ねぇ、あんまり笑うと、君の顔……どうなるか、分かんないよ?(自分でも笑ってしまったけど!)
みるくてぃ)どうなるの!?なうなっちゃうの!?
516:林檎:2016/01/23(土) 14:12 ID:nNU あたしがセイバー高校に来て、一週間が経った。あと三日でここともお別れ。
「あ、影…じゃなくて、ローグ先生!」
「ん、星…ルーシィ先生か。」
でも、やっぱり今まで異名で呼んでたから、異名で呼びそうになる。
剣咬ノ虎も教師になるのに努力したと思う。
あたしが間違えて異名を呼んで、みんなの努力を水の泡にしたくない。
「ルーシィ先生はおるか?」
「はい!何の用でしょうか、ミネルバ先生!」
ミネルバ先生…剣咬ノ虎幹部。異名…虎の闇ミネルバ
圧倒的な強さを持つ虎の闇ミネルバ先生。意外と可愛くて、優しいのよネェ〜♡
「その…、妖精女王は元気か…?///」
ちなみに、ミネルバ先生はうちの総長エルザがお気に入り。よくこうして聞いてくる。
「はい!もうスゴく!」
「そうか…。それはよかった。///」
あと、三日でここともお別れ!
三日後、あたしは楽園高校に行く。
たった一週間だけど、
仲良くできるかな?
「では、スティング先生、ローグ先生、ミネルバ先生、校長。お世話になりました。」
「ルーシィ先生、フェアリー学園の文化祭呼んでくれよな!」
「ルーシィ先生、またいつでも遊びに来い。」
「妾も待っておる。今度はフェアリー学園の教師も連れて来い。」
「ルーシィ先生、お疲れ様でした。」
今日、あたしはセイバー高校を出る。スティング先生やローグ先生とは、タメで喋るようになった。
もう、族(チーム)が違っても友達だから!
「それでは、さようなら〜」
バスで一時間かかったところに楽園高校はあった。
「こんにちは、フェアリー学園からやって来たルーシィ・ハートフィリアです」
「君か…。オレはジェラール。ジェラール・フェルナンデスだ。」
「ジェラール・ヒルナンデス…?」
「フェルナンデスだ!
学校内を案内しよう。」
ジェラール先生によると、楽園高校は旧名らしく今はクリムソル学園に変わったらしい。(本当はクリムソルシェール国立学園)
「大きな校舎ですね〜」
「そうか?」
クリムソル学園は、とにかく広い。フィオーレ一の広さを誇るフェアリー学園の二倍はある。更に、とても綺麗で静か。
「お、ジェラール…。と、その女は?」
「どうも、ルーシィです。」
「そうか…。オレはコブラだ。お前、妖精ノ尻尾の星の姫ルーシィだろ?
聞こえるぞぉ…」
ば・バレた!?あたし、一体どうしよう〜
「ヤダなぁ、コブラ先生ってば!」
「うおっ!?」
とりあえず、誤魔化しにコブラ先生を殴ろうとする。
チッ、避けられたか…!
そして、何事もなく(林檎の都合で)一週間が過ぎた。
今日はあたしがフェアリー学園に帰る日
「じゃあな、ルーシィ先生。またいつでも来てくれ。」
「さようなら、ルーシィ先生。今度は私達がお邪魔しに行こうかしら」
「バイバイ、ルーシィ先生!はい、これフェアリー学園の皆さんにあげて!」
「じゃあな、星のhぐほぉ!」
上から順に、ジェラール先生、ウルティア先生、メルディ先生、コブラ先生が見送ってくれた。しかも、メルディ先生はお土産をくれた。
コブラ先生は、星の姫ルーシィって言いそうになったから言われる前に殴ったけど。
「ジェラール先生、ウルティア先生、メルディ先生、コブラ先生さようなら!」
あたしはクリムソル学園を出た。
行き先はもちろんフェアリー学園!
あ、あともうちょっとで文化祭ね!
セイバー高校のスティング先生、ローグ先生、ミネルバ先生と
クリムソル学園のジェラール先生、ウルティア先生、メルディ先生、コブラ先生を呼ぼうかしら!
「みんな、おはよう!」
「「「ルーシィ!」」」
ルーシィが帰って来た!この一カ月、胸の中に穴ができたみてェな気持ちだった。
「あら、おかえりなさい。ルーシィ先生」
「おかえりなさい、ルーシィ先生!」
ミラ先生とリサーナ先生も来た。
「リサーナ!ミラ先生!ただいま!」
こうして見ると、ルーシィは大勢の人に愛されてるんだな〜って思う。何か、寂しい。
「そうだ、ミラ先生。今年の文化祭では何をするんですか?」
「うふふ、それはねェ…」
あー、やりたくねェな…。アレ…。何でエルザもミラ先生もノリノリなんだよ…
「キャバクラ&ホスト店!
その名もフェアリーテイルよ!」
何でホストとかやんねェといけねェんだよ…。
オレらの学校では、教師は教師同士でチームを組み、店をやったり、コンサートをやったりする。つーか、しなきゃ校長メイビスに殺される…!
「チームはねェ、私、エルザ先生、ルーシィ先生、ジュビア先生、ナツ先生、グレイ先生、ラクサス先生、ガジル先生よ。」
「へぇ〜。ガジル先生とラクサス先生も一緒にィ。でも、リサーナ先生は?」
「私はエルフ兄ちゃん先生達とお化け屋敷をするんだ〜」
「狙うは優勝だぞ!ルーシィ先生!」
「当たり前だ!燃えてきたーー!!!」
ちなみに、生徒を入れて、学園内で最も客を集めたクラス、またはチームは学校から一週間の有休を貰えて温泉旅行に行ける!
「楽しそう…!よし!優勝して温泉旅行に行くわよォォォ!!!」
お前もノリノリかよ!
自分の戦闘に夢中な妖精の尻尾は気づかない
すべて、手のひらの上で転がされていたことにーーーー…
「で、グレイ…良いわね。」
「…何がだ?」
「準備に決まってんじゃない。さ、もっといっぱい、戦おっか?」
「…そうこなくっちゃな、倒してあげるぜ、お前ら…」
チラッとグレイは巫女の涙と戦うでフェアリーテイルをみて、不敵に微笑んだ。
そんなグレイの前にいるルーシィはプルーを背後に下げさせると、すぐに戦闘準備へと移る。
「さ、行こうじゃないのっ!」
「…はっ、かかってこいよ」
2人とも随分余裕そうだ。
「星竜の、咆哮っ!」
「アイスメイク・ランサー!」
辺りが一瞬まばゆい光に包まれる。
2人の魔力はぶつかり合わず、ルーシィの魔力が氷を「パキンっ」と壊す。
そのまま星竜の力はグレイの元へと一直線に飛んでいく。
しかし、畳み掛けようとしないルーシィはそれを見ると、静かに呪文を唱えた。
「--------」
その呪文は何なのか---効果は見られない。
一方、星竜の力が壁にぶつかり、グレイの周囲で少し煙が立つ。その煙が薄くなり、グレイの影が見えるが、不思議なことに。怪我…苦痛に歪ませる顔は見えない。
「ふふ、やっぱり傷はないのよね?」
ルーシィは怪我一つないグレイの体を見て顔を嬉しそうに綻ばせる。
突如、この場から少し離れたレイアロの戦う場所から、悲鳴が聞こえる。
「くぁ、はっ…」
血を吐き出したレイアロは、膝をつき、前方に倒れこむ。
予想外の出来事に、ルーシィもイミテイシアも、アルシアも、カーバラも…巫女の涙、全員が目を見開く。
「レイアロ、どうした、の?」
アルシアは少しずつレイアロへ近づいていく。瞳に涙を浮かべて。
少しでも顔に触れれば零れ落ちそうな涙。きっと本人(本猫?)は堪えているのだろう。
………レイアロの倒れた事実を認めぬように。
辺りは静かになる。たった一匹の声だけを響かせて。
アルシアは、レイアロの顔をぺろぺろと舐める。
「ねぇ、レイアロ?返事して、返事してよ、レイアロ…ッ!」
その言葉とともに、アルシアの目から涙が溢れ出す。
アルシアは泣き叫びながら、「レイアロ、レイアロッ!」とレイアロの頬を手で突く。
「そんな、レイアロが…ね、姉さんっ!」
ようやく現実に戻ってきたイミテイシアは何かの危険を察知したようにルーシィの方を向く。
イミテイシアに続き、妖精の尻尾のみんなもルーシィの方を見る。
すべての視線を注がれるルーシィは、ぼうっと突っ立っている。
その瞳からは光が消え、紅と蒼のオッドアイへと変色してしまっている。
服も変わり、真っ黒いワンピースドレスに身を包んでいる。
「レイアロがっ、そんな、そんな、嘘よっ!そう、これはウソっ!」
だんだん、ゆっくり…ルーシィの心は闇に侵食されていく。
そしてルーシィの心が闇に呑み込まれた時ーーーー………
「うぁぁぁぁーーッ!」
ルーシィは何かに悶えるように、上を向いて苦しみの叫びをあげた。
林檎))…ん?その顔がぐっちゃんぐっちゃんのボッコボコの、見るに堪えない顔になるだけよ?^言^★
みるくてぃ)グレイカワイソwww
522:林檎:2016/01/24(日) 10:27 ID:nNU 今日から準備開始。
ルーシィは、レオフォームっつー高ェブランドもんドレスを。結構似合ってる。
エルザは、ゴシックドレスっつー何かエルザのイメージとは違うの。
ミラ先生は、普通の黒のドレス。これも結構似合ってる。
ジュビア先生は、露出少なめのワンピース状のドレス。白と青が基調されてる。
オレは、紺色で中のシャツが青でネクタイが黄色のスーツ。首元は緩めた。
ナツは、紺色で中のシャツが赤でネクタイはつけてねェ。ボタンは閉めてねェ。
ガジル先生は、コンサートをするアーティストが着そうな白スーツ。
ラクサス先生は、黒のスーツ。なんか普通っつたら、怒られた。
「グレイセンセェ!似合ってますわァ!」
「ありがとう…ございます…」
「ねぇねぇラクサス先生、どう?」
「いいんじゃねェの?」
「うふふ、ありがとう!」
そんなこんなで練習開始。
「坊やァ、お菓子にするゥ?ジュースにするゥ?それとも…セ・ン・セ・イ?」
「ルーシィ先生いいぞ!!」
さすがルーシィだな。マネキン相手に本気でイッた。…アゴ触ったし…
もしかしたら優勝…イケんじゃね?
林檎))え、何故にグレイ?!グレイさん、嫉妬しないかなぁ。それで、客相手に……むふふ
524:林檎:2016/01/24(日) 13:20 ID:nNU 文化祭の準備は着々と進んでいる。そして、今は夜だ。
「潰せる族は、潰したな。」
「そうね。今まで潰したのは…
天馬、虎、人魚…忘れちゃった。」
「それよりエルザ。ずっと聞きたかったことがある。」
「何だグレイ。」
オレはずっとエルザに聞きたかったことがあった。
「どうして急に妖精ノ尻尾を再結成させたんだ?」
それは、妖精ノ尻尾再結成の意味。
妖精ノ尻尾が解散したのは五年前。しかも、解散させたのはエルザだ。ナゾが多すぎる。
「あ、それ!あたしも聞きたかった。」
「オレもだ!エルザ、どういう意味なんだ?」
「………」
エルザはただ黙ったままだった。エルザなら、考えがあると思った。
妖精ノ尻尾を結成したときも、色々と考えていたから。
「五年前…、私達が解散した意味を覚えてるか?」
「ええ。冥府ノ門が暴れ出して、それを倒したけどサツに顔がバレて、これ以上はできないから解散…だったわよね?」
そうだ。五年前に冥府ノ門っつー族を倒して、暴れ過ぎてサツに顔がバレてもうオレらには何もできなくなったんだ。
「ああ。ムショに入れたが、三年前…、そいつらが釈放された。」
「冥府ノ門が…、釈放…!?」
ナツは動揺を隠せなかった。何故ならナツのオヤジさんは、冥府ノ門に殺されたからだ。
「冥府ノ門…、釈放…、あたし達の復活…。…もしかして!」
「ああ。そのもしかしてだ。冥府ノ門が族となり、復活した。」
「なにっ!?」
「復活!?」
冥府ノ門が…、復活!?
「それに、オレ達が潰した族はどう関係すんだよ」
「族が潰せれば、冥府ノ門は確実にこちらに目を向ける。他の族(チーム)を犠牲にさせたくない。」
なるほどな…。
他の族(チーム)を潰すことにより、その族(チーム)は解散する。
そして、冥府ノ門の目をコッチだけに向けるっつー意味か。
「私達は冥府ノ門を倒すために再結成した。」
「冥府を…、倒すために…」
「オレが…、父ちゃんの仇を討ってやる…」
「悪をなくすために…」
「やってくれるか?みんな」
エルザが不安げに聞いた。
でもな、オレ達の答えは決まってんだ!
「「「やってやる!!!」」」
「ありがとう!みんな!」
「その話、オレらも混ぜてくれよ。」
暗闇から姿を現したのは、剣咬ノ虎の白竜のスティングと影竜のローグ、虎の闇ミネルバだった。
「ア、アンタ達!」
「よー、ルーシィセンセ。」
なんだァ?ルーシィの知り合いかァ?なんでルーシィが教師やってること知ってんだ?
「お前達、死ぬかもれないぞ。」
「死んでもいいんだ。うちの仲間がそいつらにお世話になってねェ…」
「妾はアイツらを殺したい。」
「という訳だ。混ぜてはくれないか?」
「味方が増えるのはいいことだ!」
「じゃあ、よろしくな!ルーシィセンセ」
「黙らっしゃい!」
なんか、色々あったみてェだけど…、仲間が増えるのはいいことだよな!
すまん…。私にはもう書けない…。誰か、続きヘルプ〜!
527:みかん姫:2016/01/24(日) 19:15 ID:BUI
「ルーシィ!」
「お、お姉様?!」
「姉さんッ!」
苦しそうに悶えるルーシィを見て、その場にいる皆は固まる。
イミテイシアは慌てていたが、最初のうちだけ。しばらくすると、少し余裕そうに微笑んでいる。
「ルーシィ!」
「お、お姉様?!」
「姉さんッ!」
苦しそうに悶えるルーシィを見て、その場にいる皆は固まる。
イミテイシアは慌てていたが、最初のうちだけ。しばらくすると、少し余裕そうに微笑んでいる。
「プイプーイ」
プルーとイミテイシア、カーバラで少し話した後、3人はルーシィを見つめた。
その姿に、妖精の尻尾は少しの怒りを覚える。
ーーーー何故、仲間を助けないのかー
しかし、これは助けていないわけではない。これが、最善の選択、計画なのだ。
数秒、ルーシィは黙り込み、何処かをぼうっと見つめている。
そして、静かに涙を流し始めた。
「ねぇ、誰なの?誰が、レイアロを殺したのーーーッ?!」
しかし、落ち着いていたのもほんの一瞬。
ルーシィは暴れだす。そばにある木を壊し、窓を割り、悲しそうに泣き喚く。
ーーレイアロは、眠っているように清い顔で動かないでいる。
妖精の尻尾も流石に危険と感じ、他のギルドの応援を呼んだ。
慌ててスティング達が入ってきたが、ほとんどの者はルーシィの攻撃によってもう倒れてしまっている。
「ま、これも作戦のうちってわけだ。……許してくれよ、ルーシィ」
ルーシィはがむしゃらに攻撃を放ち続ける。その魔力は球型となって光ギルドを次々に襲っていく。
………さすがは星の女神といったところだ。どの攻撃も高威力で放たれている。
「レイアロ、レイアロレイアロレイアロレイアロレイアロ……レイアロッ!」
ルーシィは泣き叫ぶ。そんなルーシィを影から見守るように、イミテイシア達は店の外へと避難する。
これがルーシィの“覚醒”。昔は感情の制御も出来ず、こんな事も何回かあった。
今では感情の制御もでき、暫くは安静だった。
はーーい、強制終了。暫くは休んで、違う小説を書きまーーーす!
アイムソーリー紙ソーリー
(↑は今、学校で流行ってるやつ)
林檎たーん、わたくし、みかん王国代表、みかん族、みかん姫のように、一旦休憩なさると良いですわ。
……そう、焦らなくて良いの!(なんで僕はこんなにも妙に前向きなんだ…!)
はいはい、新しい小説ねー♪
ここはフィオーレ一のお金持ち学園「魔導士学園」
魔導士なんて非現実的なものがいる学園ではない
ただ、理事長が魔法に憧れていた為の名である
そんな学園に1人、落ちこぼれと言われる少女がいる
ーーーールーシィ・ハートフィリア
世界三大財閥と言われるハートフィリア家の双子の妹
落ちこぼれな彼女は、リサーナという皆から慕われる姉をもつ
頭脳明晰、人当たりの良い美少女な姉
頭の悪い、不気味な容姿の妹
そんなレッテルを貼られた少女の物語ーーーー
みるくてぃ)だよな!では、今の小説は一時停止です!(実は他の小説が決まっててそれを我慢できずに書きたいと思ってるからやめた奴。)
また思い付いたら書きます!
さっき、フェアリーテイルの映画見て、思い付いたナツルー
エクレアの一件のとき、ルーシィが泣いた。
ルーシィが泣くのを見るのは初めてじゃねェけど、見たことないぐらいの涙を流していた。
そして、ルーシィはオレに聞いたんだ。
「魔法って、善なの…?悪なの…?」
オレは曖昧な返事しかできなかった。
オレにも、魔法は善なのか、悪なのか分かんねェから。
「…この涙を止める…、魔法が…、欲しいッ…!」
ルーシィはオレの肩で泣いた。
オレはこのとき、決めたんだ。
オレがルーシィの涙を止める魔法になるってな。
いや、魔法なんかじゃねェ…、存在だ。ルーシィを泣かせる奴は許さねェし、ルーシィの涙を止めるのもオレの役目。
そう決めたんだ。
オレは一度、ルーシィを守ることができなかった。
大魔闘演武のときに、未来のルーシィを未来のローグに殺された。
オレは守れなかったんだ
大好きな人を
守りたい人を
だから、せめて
ルーシィが泣かないように
今のルーシィをオレが守るんだ
そう決めたんだ
もう、あんな想いはしたくないから
突如に始まる私の小説w
ナツとグレイが仕事先でケガをした。
あたしを庇って。
二人のケガは命に別状はないけど
治るのに二週間はかかるそうだ。
また、あたしが二人の足を引っ張った。また、あたしが守られた。
あたしが守られるんじゃなくて、二人をあたしが守りたい!
「マスター、三年ほどギルドを出ます」
「どこへ行く気じゃ?ルーシィ」
「ポーリュシカさんのところで治癒魔法を修行してきます。」
「…分かったわい。ナツ達にはそう伝えておこう。アパートの大家さんにも、三年分の家賃は無しにしてくれと言っておく。」
「ありがとうございます。」
待っててね、ナツ・グレイ。
今度はあたしも…!
「ポーリュシカさん!お願いがあります!!」
「帰りな!私ゃ、人間が嫌いなんだよ!」
あたしはポーリュシカさんの家を訪ねた。ポーリュシカさんはあたしを追い出そうとする。
「お願いします、ポーリュシカさん!あたしに…、あたしに治癒魔法を教えてください!!
あたし、もう守られるのはイヤなんです!今度は、あたしが守りたいんです!」
あたしは頭を下げて頼んだ。ポーリュシカさんは黙って聞いてくれた。
「…師匠…、そう呼びな。」
「!!! はい!師匠!!!」
「いいか?修行期間は三年だ。二年で私の治癒魔法の知識を叩き込んでやるよ。残りの一年は、ケガした森の動物を治してやれ。実践練習だ」
「はい!」
こうして、あたしはポーリュシカさんの弟子になることに成功した。
待っててね、二人共!
三年だけ…、三年だけだから!
設定みたいなものれす。
ルーシィ
ポーリュシカの弟子となり、ナツ・グレイを守ると決める。そのうち、ポーリュシカを超える治癒魔法の使い手になったとか…。
ポーリュシカを師と、親と見る。
ポーリュシカ
ルーシィの師匠となり、自分が持っている全ての治癒魔法の知識をルーシィに教える。
なんだかんだ、ルーシィを可愛がってる様子。
ウェンディ
ルーシィの治癒魔法の力を尊敬している。
ルーシィの弟子となりたいが、自分には自分の治癒魔法がある。この魔法をもっと伸ばしてルーシィの力になる。そう決めて弟子入りはやめた。
あたしが師匠の弟子になって、一日が経った。
あたしは、師匠の家に住んでいる。
「ルーシィ、お前は魔力の消費が早いところが弱点だ。
治癒魔法で一番困るのは、回復しなきゃならない相手が回復できていないのに、自分の魔力が尽きることだ。」
「なるほど…。しかし、師匠。その場合はどうすればいいのですか?」
「魔力を溜める、ダムを作れ。
普段、戦闘で使う魔力を溜めるダムと治癒するときに使う魔力を溜めるダムだ。精密な魔力コントロールが必要だが、できるか?」
「はい!」
あたしは師匠に言われたとうりに、魔力を溜めるダムを二つ作った。
元々、魔力コントロールは苦手だけどあの二人のためだと考えたら、そう難しいものでもなかった。
魔力コントロールの次は医療の勉強。マグノリアの図書館に師匠と行って、医療ついて勉強する。
師匠はあたしが質問したことを、丁寧に分かりやすく教えてくれる。
「今日はこれでおしまいだ。家に帰るぞ。」
「はい、師匠!」
あたしと師匠は並んで帰る。
師匠はお母さんみたいな存在だから。
オレとナツが目を覚ましたのはルーシィが修行に出て、三日後だった。
「ジュビア、ルーシィは?」
付きっ切りで看病してくれてたらしいジュビアに聞いてみた。
「ルーシィなら…、三年間の修行に行ったそうです…」
心無しかジュビアの声が暗い。
恋敵と言っても仲間であり、友達だ。三年も会えなくて、辛い以外に何がある。
オレにもっと…、もっと力があれば!ルーシィを守ることはできたはずだ…!
オレは血が出そうなほどの力で拳を握った。
「グレイ様…。ルーシィがいないのは辛いですが、三年後にルーシィが帰って来たら「おかえり」を言ってあげましょうよ!ルーシィもきっと喜びますよ!」
「…そうだな!オレももっと強くなんねェとな!」
「はい!ジュビアもお手伝いします!」
オレは隣にいるナツを叩き起こす。
「ナツゥ!起きろやァ!」
「ぐほぉ!イッテーな!このヤロー!」
もちろんナツは、飛び起きる。
「三日間のなまりを取るために、手合わせしろや。」
「何だ、そんなことかよ。上等だコラ、燃えてきたーー!!!」
オレとナツが手合わせをしようとすると、エルザが入ってきてオレとナツにゲンコツを落とした。
「ジュビア、ご苦労だったな。」
「いえ!では、ジュビアはこれで失礼します。」
「ああ。ありがとう。」
エルザはジュビアが出て行ったあと、オレ達を睨み付けた。
「お前達は!何で全治二週間なのに安静してられないんだ!」
「体がなまってr「何か言ったか?」いえ…」
ナツはキョロキョロと辺りを見回すと、ルーシィがいないことに気付いた。
「エルザ、ルーシィは?無事なのか!?」
「ルーシィなら無事だった。
今は三年間の修行に行ってる。」
「そうか…。よかった…。」
ナツは安心の溜め息を吐いた。
「ルーシィが頑張ってるんだ!オレ達も頑張らなくてどうする!
ケガを早く治らせて、オレも修行をしてやる!」
「もちろん、私もそのつもりだ!」
「オレもだ!」
三年間の、オレとナツとエルザの修行が二週間後に開始した。
いつも通り。変哲のない。変わりない。
例えなんていくらでもあるごく普通の朝。
昇降口には人集りが出来ている。
リサーナを守るように歩く生徒会、そんな生徒会とリサーナを見つめる生徒。
それを避けるように歩くあたし。
そう、これがいつも通り。
あたしを見つければみんな……
「わっ、落ちこぼれよ〜」
「近づかないで欲しいわ!」
「ほんと、醜いわよね。何であんな子がリサーナ様の双子の妹なのかしら…!」
あれ、丁度良く罵られた。
いや、みんなエスパーなの?なんでこう、考えてる時に…
っていうか、あたし、近づいてないよね?近くないよね?!
…はぁ、まあ、良いや。これも通常通り。
自分がこうなることを願ったから、苦しいなんて思わない。
人集りを上手くかわしながら、教室に着いた。
一番後ろ、廊下(ドア)に一番近い席という何とも惜しい席に着くと、タイミング良く教師が入ってきた。
…まって、何でみんなそんなにタイミングが良いの?
やっぱエスパー?エスパーなの?!
そう思いながら教師をじーーっと見てみる。
…もう、いっか。
こんな日々を送るあたし、ルーシィは、この学園の落ちこぼれです。
なんだかんだでHRも終わり、一時限目。
一時限目って何だっけ?…別に、勉強しないし、気にしても無駄よね。
あたしは落ちこぼれ。…何だけど、この無駄に長い前髪(ウィッグだけど)のせいで黒板が見えません。
だから、基本的に授業は受けない。席で色々と考えてる。
先生も、あたしのことなんて暑苦しい、程度にしか思ってないだろうから、指されることはない。
ようやくお昼休み。
このお金持ち学校での昼食は、大体の人が専用シェフを雇って連れてくる。
そうじゃなくても、食堂のご飯は無駄に高い。
サーロインステーキとか…あれって結構舌に残らないのかしら。
でも、あたしには専属メイドのバルゴが作ってくれたお弁当があるのよ!
これが本っ当に美味しいのよねっ〜
でも、あたしは落ちこぼれ。そんなのを貰ってる、なんて知ったら………
うっ、身震いが。さ、考えるのは後、後!屋上に行きましょっ!
どうしてもこの時だけは、顔が緩みそうになる。
…頑張って堪えてるけど。心ではニヤついている。
そんなルンルン気分(バレないか心配…)で屋上への道を辿っていく。
その時、角のところで誰かとぶつかった。
「いっ…」
「…大丈夫か?」
あたしはその声につられるように上を向く。
「…あ、はい。すみませんでした」
「…あぁ、そうか。……、」
…あぁ、またか。あたしの顔を認識していたらしい男子生徒----生徒会会長、グレイ。
彼はあたしの顔を見ると嫌そうに顔を歪める。
あ、「……、」の「、」のところね。顔を歪めたのは。
……えぇ、分かってるわよ?この顔よね?分かってるわよっ!
はぁ…まぁ、いつものこと。気にしなくて良いわよね。
「じゃあ、もう行きますね」
何だろう、何でこんな嫌味な言い方なのよあたしっ!
…会長の怒りを買ったりしたら………ぶるっ。本日二度目の身震い。
ま、バルゴのお弁当は美味しいしね。いっか〜
………なんて、呑気なことを考えていたあたしは知らない。
「-----許さねぇ」
彼が、怖い顔で言葉を紡いだことを………
「ん〜〜っ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*」
美味しすぎて花畑と化したあたしの脳内に絵文字が浮かぶ。
「やっぱ、流石バルゴよね〜」
ここは屋上。お金持ちの令嬢とか坊々とかはこんなとこで食べない。
つ・ま・り!ここでは何を喋っても聞かれる必要な〜し!
そんなことを考えながらモグラの形のウィンナーを取る。
ウィンナーだけだと、「まぁ、美味しいかな…」くらいなの。
だけど、バルゴの味付けにより、一流シェフ顔負けのこのウィンナー!
きっと、他の子が食べたら、「うわっ、何だこのウィンナー!!」ってなると思うのよね〜♪
…バルゴが居てくれて、幸せなのよね、あたし。
辛いときも、嬉しいときも、バルゴが居た。
「…ありがとう、バルゴ。」
小食なあたしは、1.5/3程残し、付箋に
『ありがとう、美味しかった』
と書いてお弁当箱をしまう。
お弁当箱をベンチの上に置いて、フェンスの方へ向かう。
フェンスの上にぴょんと座って下を見下ろす。
…あたしは、この景色が好き。でも、それと同時に嫌いでもある。
綺麗な街。二箇所、少し離れて向かい合うようにそびえ立つドーム。
その2つは目みたいに見える。その綺麗な瞳を見せてくれる…だから、好き。
汚い街。全てを知りながらも、何も解決策を出そうとしない。
その全てを知る2つの瞳があたしの心を見透かすようで、怖くて……嫌い。
その綺麗な町並みをぼうっと眺める。こうして、何も考えずに見れば綺麗。
『----また来たのか。主は、苦しいのだろう?』
……今日は、悪い日ね。そうやって“貴方”はあたしを救い出すようなことを言い出す。
「…大丈夫、まだ、大丈夫。」
…ほら、貴方の所為で震えが止まらない…!
「バル、ゴッ…アクエリ、ア、ス……」
ヤバっ、意識が、朦朧と、し、て……
『主、主っ?!しっかりしろ、主!』
も、無理…………あれ、このままあたし、死んじゃうのかな?
まだ、タイムリミットまでは時間、あったの、にな…
「……グレ、イ…ッ」
フェンスから落ち、空を舞う身体
あたしに声をかけるあの謎の街の支配者
必死になろうともしないあたし
「ね、ぇ、支配者さん、何が、いけなかった、のか、な?」
「…分かってるわよ、あたしが、生まれてきちゃいけない、こと、ぐ、らい…」
〜続く
「師匠!師匠!!」
あたしが師匠に弟子入りして、三か月。師匠がいきなり倒れた。
「師匠!」
あたしが師匠の服を脱がせて、胸を見てみると大きなコブができていた。
これは、シュマルック症だった。
シュマルック症は胸にコブができ、そのコブが大きくなるほど体の栄養が取られ、死んでしまうという病気。治せるのはあたしだけ。
「でも…、治すには魔力が足りない…!」
シュマルック症を治すには、大量の魔力がいる。だけど、あたしは魔力が元々少ないし、二つのダムに魔力を溜めていたから魔力が足りなかった。
このままでは、師匠が死んでしまう
あたしがいるのに死人が出ちゃう
『ギルドってのは魔力がねェとやっていけねェのか?仲間がいればそれがギルドだ!』
そうだ。仲間がいれば、あたしは何でもできる!あたしは一人じゃない、仲間がいる!!
「はあぁぁぁぁ!!!!」
あたしがナツやグレイ、ハッピーやエルザ、フェアリーテイルのみんなを思い浮かべて師匠のコブに手を当てる。
「(魔力が上がった…!?)」
みんなの思い浮かべると、あたしの魔力が急激に上がった。
これは仲間の力
やっぱりあたしはみんながいないとダメなんだ!
みんな、あたしを待ってて。あたしがみんなを守るから!
師匠の病気も無事に治って、あたしは修行開始。
「ルーシィ、今日はお前に私の治癒魔法の中で最も力のある治癒魔法を教えてやろう…」
「…ゴクリ…」
あたしはツバを呑んだ。今までやってきたのはウェンディやシェリアが使う普通の治癒魔法だったから。
「その魔法の名前は超再生魔法…。あらゆる傷や病を治す魔法だ。その魔法を使うと、戦闘中に死ぬことはない。しかし、その魔法には、二つ欠点がある。
一つ目は大量の魔力がいること。二つ目は使う者の寿命を十年奪うことだ。」
超再生魔法…!その魔法を使うことによっていろんなケガや病気を治すことができるけど、大量の魔力と使う者の十年の寿命を奪う…!
「コレを獲得するには早くても二年…、いや、三年かかる。」
「三年も…!?」
そんな!修行期間に間に合わない!あたしの修行期間は三年なのに…!
「使うか使わないかは、アンタ次第さ。」
あたしがその魔法を使えば戦闘中でも、みんなの足を引っ張ること無く闘える!
「あたし、この魔法を獲得します!」
「そうか…。ルーシィ、魔力を溜めるためにもう一つのダムを作れ。そうすれば効率よく魔力が溜まる。」
「はい!」
おー、ルーちゃんがんばれ〜(棒
…やばい、頭がクラクラする……
みかん>ルーシィいじめられっ子設定…展開が楽しみや( ´ ▽ ` )
林檎>ルーシィが治癒魔法…想像できない…
目覚めた時は身体がだるくて、ゆっくり周りを見渡すとみんながいた。
あの朱い何か。あれは、私が吐き出した血だったみたい。お父様とお母様と同じ、毒の症状だそう。
私が予想したあの新人さんの件をみんなに伝えると、確かにその日担当した新人が全員ローズクオーツ出身で、今日の朝忽然と姿を消したらしい。
これで確定したも同然だ。
…ーーーただ。一つ問題があった。
医師「この毒の治療法、現在は開発されていない禁忌です…」
ルーシィ「じゃあもしかして」
医師「…100%、治らないでしょう。」
レオ・グレイ・ナツ「はぁ!!?」
ジュビアは「そんな…」って言っているし、周りの人達もみんな表情が曇ってる。
ルーシィ「まぁもしも死んじゃっても、お兄様がいるからとりあえずは安心よね。さ、みんな!今はどうしようもないんだから、仕事に戻って!」
私は明るい声で言った。
みんな怪訝そうにこちらを見ていたけど、気を使ったのか何も言わずに出て行った。
そしてぞろぞろと出て行き、なぜかグレイだけが残った。
ルーシィ「…何してんの?」
グレイ「お前の夫だからな。辛い時に一緒にいてやらなきゃ」
辛くなんかない。辛くなんかないはずだ。
だって、私は今笑ってる。
余命を告げられたって何も感じなかった。ただ受け入れられてないのかもしれないけど、辛くはない。
…そう、言い聞かせてたのに。
ふわ、と暖かい温もりに包まれた。ベットに身を起こしたままのあたしに、グレイが抱きついてきたのだ。
グレイは氷の魔導師だから、体温が冷たい。
なのに、あったかい。
…つまり、あたしの体温は相当低くなってる。
グレイ「…吐き出すもん、吐き出しちまえ。聞いてやる」
ルーシィ「…え?そんなもの…」
ない、と言おうとして涙が出てくる。
これ以上言い聞かせて、フタをしておくなんて無理だった。
ルーシィ「っ、…う…」
ローズクオーツもなんとかできて、グレイとの恋も許されて、やっとお父様とお母様に好きな人ができたよ、と堂々と言えるようになった。なのに。なのに。
ルーシィ「なんであたしだけお父様とお母様よりも短い余命1日半なの?まだ…っ、死にたくないよぉ…」
どうやらあの食事は沢山食べれば食べるほど中和剤が効くようにできていたみたいで。
あたしはあんまり食べなかったから、中和剤がほとんど効いておらず。
意識があるのも奇跡といわれた。
ルーシィ「お父様達は一週間で、なんであたしだけ…1日…っ」
…唇に、何か触れた。
何か、甘かったような気もするけど、血の味もした。あたしのかな?
やがて、音を立てて唇の温もりが離れた。
グレイ「生きること、諦めんな。俺が探してやるから」
ルーシィ「あたしは、諦めかけてるのに?」
グレイ「俺が希望に導いてやるから」
その言葉がどれだけ嬉しかったかな。
ルーシィ「…あたしも最後まで諦めないよう頑張るよ…」
そう言って微笑んだ。
これが、あたし達の初キス。
でも、これが最後ーーとか、考えないことにした。
続
( ´ ▽ ` )
あたしが師匠のところで修行して、今日で三年。あたしは今日、森を出て街に出る。
「ルーシィ、いつでも帰って来な。ここはお前の家でもある。」
「はい!ありがとうございました!」
あたしは興奮しながら森を出た。
街はすっかり変わってしまっていた。だけど、変わっていないところもあって少しだけ、ホッとした。
「ギルドはこの先にある…!みんな、どうしてるかなぁ?」
あたしはウキウキしていた。
「ただいま帰りました!」
「「「ルーシィ!!!!」」」
あたしがギルドに入ると、みんなはあたしを迎え入れてくれた。
エルザもミラさんもウェンディもシャルルもジュビアもロメオやみんなも変わってなかった。
「ナツとグレイとハッピーは?」
「今は仕事に行っている。」
ふぅ〜ん。なーんだつまんないのー!
ちょ!続きが思いつかん!
-----うぅ、ルーシィ、ルーシィ…
-----リサーナ、そんな奴のとこに居ないでこっちに来るんだ。
-----でも、お父さん…
『ルーシィ…』
ママ?ママの声、が…
今、あたしは何処にいるの?
「…、!」
意識を取り戻してみれば、目の前には真っ白な天井。
薬品の匂いが鼻を掠める。…ここは、病院?
……て、え?!
「…ルーシィ…!起きたのね!」
ガバッと何かに抱きしめられる。この匂いは…
「ママ…」
とても落ち着くこの匂いは、ママのもの。
あれ?でも何でこんな所にいるの?あれ、あたしって入院してたっけ?
「ママ、あたしって、なんでここにいるの?」
うーん、と頭を働かせてみても答えは思い浮かばな……い…?!
あー、たしか、屋上に行って、落ちてーーーー
「…あ、」
「ふふ、思い出せた?」
ママ--レイラによると、あたしは屋上から落ちた時、誰かに助けられた。
だけど、落下中、何処かの壁にぶつかったようで、怪我してしまった、と。
「そうなんだ…あとどのくらい入院するの?」
「ルーシィ、貴女が眠っている間に治療は済ませたの。…もう、3日も寝てたのよ?」
ママの言葉にちょっとびっくり。……って、ちょっとどころじゃないわよ?!
「そ、そうなの…あ、あははは……」
は、恥ずかしすぎるー!
「まぁ、恥ずかしがらなくても良いじゃない。それで、痛いところはない?」
「う、うん。大丈夫。明日からは行けるの?」
「えぇ、でも辛くなったら、言いなさい?」
「分かってるってば。」
それから少し話して、ママは帰って行った。
『主の母上は、良い者だな。』
一つの影は、ルーシィを見つめていた
ごめん、林檎と被るつもりは無いけど、暴走族ネタ入れます!
「非王道?何それ、美味しいの?」的な感じで流れていきますんで。
「ん〜…今、何時?」
まだ空気が冷えている。こんな早起きになったのって、何時からだったけ?
…ま、いいや。時計を見てみれば時間は4時半。
「もうそろそろ、集まるわよね…」
それだけ呟いて、ぴょんとベッドから降りる。向かう先はクローゼット。
大きい扉を開けて学校の鞄、制服と黒をベースにし、紅色の混ざるローブ(的なもの?)も取り出す。
それを全部大きめのカバンに入れて……よし、準備完了!
「じゃあ、行ってこよ…!」
取り敢えず今日は顔を出したほうがいいわよね…なんて思っていた時、ドアがガチャリと開いた。
「…?誰かしら。」
とにかく広いこの家。部屋の一つ一つもかなり広かったりする。
…一番小さい、家の隅にあるあたしの部屋も。
クローゼット…と言っても、一つの部屋に服が溜まってるんだけど。
そこからドアまでも少し距離がある。
「姫、起きていらっしゃったのですね。」
ドアまで行くと、バルゴが出迎えてくれる。
…まあ、あたしの部屋だし、出迎えてくれるわけじゃないか…!
「おはよう、バルゴ。今日は溜まり場行ってくるわね。」
「ひ、姫…しかし…!」
ほら、あんたはホント、心配性なんだから。
あたしの専属メイドであるバルゴ。小さい時にあたしと暮らすようになって、あたしが信頼してる人の1人。
「…もう。今日は行かないと、勢力も落ちるのよね。」
あたしはバルゴに微笑んでみせる。…自分で言うのも恥ずかしんだけど、あたしはバルゴが大好きだ。
家事も全部すごい才能で、あたしのそばに居てくれる。
「…はい、お仕置きですね、姫。」
…まぁ、少し変わってるけどね!
「どこを変えればそうなる!」
楽しい生活もきっと、彼女と他の人のおかげ。
「じゃ、行ってくるわね!」
「承知いたしました、姫。」
あたしの部屋にある隠れ階段。リサーナや、お父さん、使用人は知らないこの秘密通路。
朝に出るときなんかはここを使ってる。少し階段を降りて、後ろを振り向いてみる。
「姫、いってらっしゃいませ…!」
あら、まだ居たのね。…でも、バルゴのこの優しさ、嬉しいなぁ。
「あははっ、行ってきます!」
冷え込む空気の中、あたしは階段を降り、音が出る・出ないの設定を変更できるバイクに乗る。
うぅ、それにしても、寒いわね…。やっぱりこの服装じゃ、凍えるわよねー。
でも、そんなの気にしてられない。今日は学校…サボっても大丈夫かしら?
「みんなと会うのも、久しぶりね…」
その声とともに、あたしはバイクを走らせた。
も、ねる…
豪邸。まさにその言葉がぴったりの家の駐車場でバイクを停める。
…あたしの家も豪邸か。ここまで小さくは無いけれど。
「んーと…あ、あった。」
腰(服の中)についたケースをガサゴソと探り不思議な印がついた金色の鍵を取り出す。
この印は星座のマーク。あたしは星が好きだから、この模様を入れてもらった。
12本の鍵に、黄道12門の印が1本ずつついている。
その中から“さそり座”『♏』の鍵を取り出してから家の横に回る。
…ここがあたし達暴走族“星零弓”--せいれいきゅう--の溜まり場、“星霊荘”--せいれいそう--。
この家の一階の大ホールは1000人近くの人が入れるため、下っぱの人達はそこで騒いでいる。
因みにあたしはここの王女!あ、他の族の総長、ってところね。
ふふん、凄いでしょ?他の幹部もちゃーんといるわよ?
まずは、2人いる指揮官の内の1人、ユキノ。戦闘能力は結構低め。
次にレオ。この人は男子。特攻隊隊長。あ、特攻隊っていうのは、一番前で喧嘩をする、実力派。
そしてロメオ。ロメオも男子。援護隊隊長。援護隊は、的確な判断で特攻隊等を支える。
最後にウェンディ。ウェンディもおしとやか系。代々続く医者一家の1人娘。
ウェンディ本人も医学が好きだから、医学についての知識はここら辺では一番。
救助隊隊長だけど、結構戦えるから、援護隊副隊長もやってる。殆どは救助隊だけど。
あ!補足、援護隊は、ボス…つまり、あたしの周りを固めることもあるの!
……って、あれこれ説明していたら家の右側にある階段に到着。
ここの居場所が他のチームにバレないのかは…また後で!
この階段もあたしの部屋にある隠し階段みたいなもの。
因みにこの反対側、左横には階段が五つ。…それぞれ、幹部一人一人の部屋に繋がってある。
その部屋全部、あと幹部総合部屋に生活に必要なものは揃ってるの。
テレビ、ケータイの充電器、スピーカー、お風呂、ベッド、キッチン、冷蔵庫…とか。
他にも、各自で色んな家具を置いたりしている。
それに、ここは暖かい。みんなが信頼しあっている。…だから、あたし達の第2の家。
…ふぅ。取り敢えずここでひと段落ね。長い階段を上りきり、ドアに鍵を差し込んでかちゃりと回す。
「…よし、開いたわね。」
「あれ、階段を上って来る音がしませんか?」
眼鏡を掛け、白衣を着た少女--ウェンディがほか3人に声をかける。
「あ、本当だ!…ってことは…?!」
「あぁ、我らが王女、ルーシィだね」
「あ、本当です。久しぶりですね、ルーシィさん。」
それに答える3人--ロメオ、レオ、ユキノ。
ユキノはパソコンに向かい合い、ウェンディは医学についての本を開いている。
レオとロメオはトランプでダウトをやっている。
そこでガチャリと幹部部屋のドアが開いた。
「やぁ、久しぶりだね、ルーシィ。」
「やぁ、久しぶりだね、ルーシィ。」
声をかけたレオ。他の3人。この光景に、つい微笑んでしまう。
「うん、久しぶりね!」
あたしは慣れた動きでソファーに座る。
黒と赤のソファー。この2色はあたしの好きな色なのよ〜。
「ルーシィ、相変わらずその服が似合ってるね。どうだい?今日は僕と2人っきりで…「ルーシィ姉!」
前にいたはずのレオが隣に詰め寄ってきた…と思えばロメオが顔を輝かせてこっちを見つめてくる。
…か、可愛い!
「どうしたの?ロメオ。」
「あ、あのさ!俺ら、ルーシィ姉の学校に行ってみたい!」
……は?
「…はい?」
よく意味が分からないんだけど…学校?がっこう?かっこう、格好…?
か、格好がどうかしたのかしら…?
「だ、か、ら!学校だよ!今度転入することになったんだぜ!」
…あれ、聞き間違いじゃなかったのね…
さっきは「行きたい!」だったけど、もう決定してたのね。
「…そうなんだ。」
周りをきょろきょろしてみると、他の3人も楽しそうに笑っている。
「あの、ルーシィさん…そろそろ、妖精舞--ようせいまい--が動き始めます。」
〜続く
♏
548:林檎:2016/01/28(木) 20:47 ID:nNU 愚痴です
もうちょっとでさ、私の誕生日やのにさ!誕生日プレゼントねだったらさ、何で怒られたん!?意味不明!
何なん!?いっつも妹ばっかりやん!お姉ちゃんばっかりやん!ちょっとはさ、私のことも見てよ!
お父さんが家出てお金無いのは分かるけど、私いっつも家の事してるし、ワガママ言わせてよ!誕生日プレゼントぐらいおねだりさせてよ!
いっつもいっつも、私ばっかり我慢してさ、何も思わへんの?親失格やん!なんでなん!?ホンマ、私の事見てよ!
ごめん。気分悪くしたらごめん。書かなきゃいけない気分なんだ
その気持ち、分かるよ。
うちのとこも、パパとママが離婚してママの所にいるんだよね。なんかお姉ちゃんは可愛がれてて、自分は怒られてばっかり…って、凄いわかる。自分の価値は何だろう、とか。自分って必要じゃなかったり…とか考えちゃう。
でもね、イラついた時とか、ナーバスになった時とかは、歌を聴くといいよ!
ボカロになっちゃうけど、「blessing」とか、「泣き虫夢見人」を聞いて思いっきり泣く!
今日、あたしはギルドに帰る。
「ルーシィ、いつでも帰って来な。ここはお前の家でもある」
「はい!ありがとうございます!」
あたしは興奮して森を出た。
「ただいま!」
「「「「ルーシィ!!!!」」」」
みんなはあまり変わってなくて、安心した。
「ルーシィ姉!どんな修行してきたの!?」
ロメオが目を輝かせながら、聞いてきた。ワンコみたい…!可愛い!弟にしたい!うちの弟(ナツ)とは大違いよ!
「ロメオ、全魔力を出して炎を出して。魔力はあとで回復してあげるから。」
「う・うん…。これでいいの?」
ロメオの手から炎が出る。
「ルーシィ姉!早く!」
「ごめん!ハァァァァァ!!!!」
あたしも手に魔力を集めて、ロメオの炎に注入する。
「スゴイ!炎が大きくなった!」
「ふふふ…」
あたしの魔力をロメオの炎に注入して、魔力の度を上げたのよ。
ロメオの炎はものすごく大きくなった。
「これがエルザの場合はね!
エルザ、換装して!」
「うむ。わかった。換装!天倫の鎧!」
エルザの周りに無数の剣が浮かぶ。でも、エルザの剣はもう少し数があるはず。でも、戦闘のときのために魔力を残さないとダメだから、出すことができない。そこで、あたしがエルザの鎧に触れて、魔力を貸してあげる。
「剣が…!
なるほどな。これからは力を借りるぞ!」
「了解!」
ああ、修行してよかった
「ナツとかは?」
「ナツとグレイは仕事よ。」
「そうですか。」
ミラさんによると、フェアリーテイルに新しい子が入って来たらしい。
何でも、あたしに雰囲気が似ててナツもグレイもエルザもその子を気に入ってるんだって。
アレ?何だか…、すごくモヤモヤする…
「「「ただいま!」」」
ナツ達が帰って来た!
「ナt「ナツ!次はどんな仕事行く?」」
あたしがナツに声をかけようとすると、ナツ達と仕事に行っていた子が塞いだ。
「グレi「グレイも行くよね?」…」
次はグレイに声をかけようとすると、またあの子が塞いだ。まるで、あたしを見させないように。
「ナツ、グレイ、ハッピー!仕事はあとだ!ルーシィが帰って来たぞ!」
あたしの顔を見たのか知らないけど、エルザがナツとグレイとハッピーに声をかけてくれた。
「ルーシィが!?」
「ルーシィ!」
「おかえり!」
二人と一匹はあたしに突進してくる。あ、コレやばいじゃないの?
ドガーーン!!!!
やっぱりィ!壁に衝突したじゃない!
「…痛ゥ…!…」
「「「ルーシィ!」」」
「!!
ただいま、ナツ、グレイ、ハッピー!」
「どーも。私、ナツ達とチームを組んでるユウコです。ユッコって呼んでください。」
ユッコが話しかけてきた。
「ユッコはルーシィと同じ、星霊魔導士なんだぜ!」
「黄道十二門は一匹も持ってないけどね」
あたし、この子嫌いだ
「ルーシィさん、ルーシィさんとチームを組んでるのってナツ達ですよね?でも、ナツ達には私がいるんであなたは必要ないんですよ。」
ナツ達には私は…、必要ないの?じゃあ、何ために修行したの?誰のために修行したの?
ナツ達のためじゃない!!!!
「ユッコ、アンタは一つ間違ってる。あたしはあたしのチームを仕事をする。アンタには決められない。」
「ヘェ…。じゃ、勝負してみましょうよ。ルーシィさんと私、どっちがナツ達に仕事を誘われる回数が多いか。」
「良いわよ。」
あたしはユッコを好きにはなれない。
星霊を道具としか思ってないエンジェルと同じ目をしていたから。
林檎))…うちも、ユッコ嫌いだな。
554:みかん姫:2016/01/29(金) 22:06 ID:BUI
「…はぁ」
あたしは誰にも聞こえないような小さなため息をつく。
この教室はガヤガヤとしている。…因みにあたしはD組。2年D組ね。
さっきの溜まり場からこっちに来たんだけど、学校に着いたらあたしの席の前、左前、右、後ろの席が空席になって置いてある。…って後ろ?!
いつのまに後ろの席が置いてあるのよ!
「…HRを始めるぞ。席に着け」
あ、担任が入ってきたみたい。その後ろには…うん、あの4人の姿。
本当に転校したきたのね。ここ、結構頭が良いところだけど。
「今日は転校生を紹介する。…ほら、前に出てこい。」
「は?お前に指図されなくても分かってるし!」
「…ロメオ君、子供扱いされたからって怒ったら女の子が寄ってこなくなっちゃうよ。」
「ウェンディ・マーベルです。よろしくお願いします。」
「…ユキノ・アグリアです。」
はい、どこからツッコめば良いのかしら?
まず、ロメオ。ロメオは家の事情で子供扱いされるのが嫌いらしいけど、自己紹介しようね。自己紹介。そして、レオ。あんた、火に油注いでどうすんの?…ほら、その言葉のせいでロメオがさらに怒ってるじゃない。そして、ウェンディ……うん、流石ウェンディね、完璧。
じゃ、ユキノ。ユキノは人と関わるのが苦手だけど、この前自己紹介が出来るようになった、って報告してきたのに…何でそれだけ?……まぁ、これがユキノにとって大きな進歩なのかしら?
はい、ということで言いたいことは全部言ったわ!
『キラン☆』
…何?4人の目が、あたしを見て……光った?
「先生、俺らの席って、あそこ?」
モブ先生「う、うん。そ、そうだよ…」
あ、これって…あの4人、脅してこの席にしたのね。
学園長は許しそうだけど…
そして、4人がやってきました。さて、席を決めましょう。
……あーあ、これって絶対喧嘩になるパターンだ。
『じゃ、俺はルーシィ姉の隣!』
『ロメオ君、ズルいです!』
『へっ、早い者勝ちだ!』
『…ユキノは、ルーシィさんの前の席で』
『じゃあ、私はユキノさんの隣にしますね』
『え、それじゃあ僕はルーシィの後ろなのかい?!』
と、ひそひそ話で話し合った結果、決まったらしい。
あたしは一番後ろの廊下側。右は壁で、左がロメオ。
前がユキノで、その左がウェンディ。…で、新たに加わったレオがあたしの後ろ。
「あたしが一番後ろだったんだけど…」
あたしの4人に向けた言葉は肝心な4人に届かずに消えた。
ルーシィの心の声《あたしの席を返しなさいよーーー!!》
ーーー「ルーシィさん、妖星-精--舞が動き始めます。」(漢字を変更いたしました。)
「ようせいまい、ね。」
朝、ユキノとの会話を思い出してみる。
ーー「はい。最近、勢力が増してきています。何でも、幹部が強いそうです」
ーー「それなら、あたしも聞いたことあるわ。総幹部数人だけじゃなく、各隊にも幹部が作られている、でしょ?」
ーー「…流石、ルーシィさんです。彼等もユキノ達と同じ、隊制暴走族になっています。」
ーー「それじゃ、姫とかはいるの?」
ーー「はい、もう既に決定しています。それが、あの…」
言いにくそうなユキノを思い出して、1つの考えが浮かび上がる。
結局聞けずじまいだったけど、あの態度からしてすぐにわかる。
「…リサーナ、か。」
-----お願い、あたしをこれ以上、嫌いにならないで…---
相変わらずすごい(;'∀')
自分だけが取り残されているような…。
テストが近づいてるので(今までもこれなかったけど)来れなくなりまーす!
取り残されてないよー!みさもじょうずだしね。気長になってまーす!
(うちは相変わらずの暇人。)
「えー、それで…こうなっています。」
数学の教師の声を子守唄にうとうと眠ってしまいそう。
…それにしても、後ろから時々ルーシィの声が聞こえるのは私だけですか?
「…ひゃうっ」
一体、何をしているのでしょう。私のルーシィ様に手を出したら…
もしかして、レオ様?……ざけんじゃねぇ。
貴女は…貴女達は、私が必ず守ります
だから、安心して…お願い、生きて…
ーーーーーーユキノsideーー
「…ひゃうっ」
あぁ、もう、レオ!何やってんのよ!
さっきからレオがあたしの背中をなぞってくる。
これって結構くすぐったいのよ?辛いのよ?悶えるのよ?!
次の時間はサボりましょ…
「じゃあ、復讐を怠らぬように。授業を終わりにする。」
その声に続くようにチャイムが鳴る。
あぁ、やっと解放される。
次の教科の準備をせず、前の黒板をじっと見つめる4人を横目に、あたしは教室を出た。
風がどうと吹き荒れる。少し肌寒いけど、このくらいが丁度いい。
「そういえば、ここで落ちたんだっけ…?」
あの時は何もかも諦めてたけど…あたしには、星霊弓-扉--がある。(漢字を変更。読みはそのまま)
…きっと、あたしは、大事なものを守り抜くまで…死なない。
そういえば、何か物足りない気が…?
「あ、謎の支配者…」
いつも、あたしの話し相手になっていた謎の支配者。
彼の声が、見当たらない。代わりにいるのは沢山の邪鬼。
『キャッハハ!』
『あの人間の顔!』
『顔、顔、顔!』
…なんだか、うるさいわね。
あたしには霊感がある。しかも、それがただの霊感じゃないらしく、特別な力がある。
……それが、あたしの今の人生に大きく関わっているんだけど。
「…どこ行ったんだろ?」
フェンスの傍まで歩いていく。…なんか、あの支配者がいないだけで、静かに感じる。
冷たい風が熱くなる心を冷やしてくれて、気持ち良い。
「はぁ…、」
静かに涙が流れた。心と共に頬も、目頭も熱くなる。
…彼女は、元気なのかな。支配者さんって、秘密主義っぽいところもあったからね。
ガチャ
後ろのドアからドアの開く音が聞こえる。
…この時間に、この屋上に誰が来るのかしら?
「あははっ、そうだね。」
…この声、は?
「そうか?俺は別にそうでもねぇと思うけどな…」
うわっ、何で来ちゃうの?ちょ、びっくりするじゃない!
…結構、タイミング悪いわね。
そんな事を考えながら目をこする。多分、少ししか泣いてないから特に目が赤いわけでもないはず。
……お願い、バレないで。
「あっ、ルーシィ姉!」
「ルーシィさん?」
「ルーシィ様!」(ユキノのルーシィの呼び方をさんから様に変えました。)
「ルーシィじゃないか…!」
…あれ?聞き覚えのある声がしたわよ?ねぇ、聞き間違いかしら?
4人のあたしを呼ぶ声に恐る恐る振り返る。
「…何でいるんですか。」
「ルーシィ姉ひどい!俺らはこいつらと仲良くなったんだぜ!」
ロメオは胸を張ってニカッと笑い、生徒会一同を前に差し出した。
…知ってるから、前に出さなくて良いのだけど。その人達、偉い人なんだけど。
「そうですか。で、何故ルーシィ姉などと言う呼び方をなされているのですか…?」
ごめんね、ロメオ。学校ではこのキャラで通ってるの。
あと少し、我慢してね。
「何でって、え?何となく…?」
あ、きちんと分かってる。
4人は
ちょ、間違えた!あと、気長に待ってます!だね。
559:みかん姫:2016/01/30(土) 00:19 ID:BUI 「あっ、ルーシィ姉!」
「ルーシィさん?」
「ルーシィ様!」(ユキノのルーシィの呼び方をさんから様に変えました。)
「ルーシィじゃないか…!」
…あれ?聞き覚えのある声がしたわよ?ねぇ、聞き間違いかしら?
4人のあたしを呼ぶ声に恐る恐る振り返る。
「…何でいるんですか。」
「ルーシィ姉ひどい!俺らはこいつらと仲良くなったんだぜ!」
ロメオは胸を張ってニカッと笑い、生徒会一同を前に差し出した。
…知ってるから、前に出さなくて良いのだけど。その人達、偉い人なんだけど。
「そうですか。で、何故ルーシィ姉などと言う呼び方をなされているのですか…?」
ごめんね、ロメオ。学校ではこのキャラで通ってるの。
あと少し、我慢してね。
「何でって、え?何となく…?」
あ、きちんと分かってる。まぁ、4人はあたしの事情も知ってるし。
大丈夫…よね?
「おい、少し話がある。悪りぃが、ロメオ達は向こうに行ってもらってていいか?」
あたしの丁度目の前にいるグレイが不機嫌そうにあたしを見下ろす。
…待って、不愉快なのはあたしなんですけど。
「…そうですか。では、ロメオさん達は行っていてもらってもいいですか?」
「ですが、ルーシィ様…「…行きましょう、ユキノさん。」
心配そうな顔をしたユキノをウェンディが連れて行き、ここにいるのは生徒会一同とあたし。
……一応、邪鬼も。
「…それで、話とは何ですか?」
向こうの方で大人しく待つロメオ達を確認してからこっち側から話を持ちかける。
…正直、話したくない。
「お前、リサーナに酷いことしてるって、本当か?」
…?リサーナに、酷いこと?そんなこと、した覚えないな。
勘違い…だとしても、グレイの機嫌が悪すぎて怖い。
他の生徒会メンバー(ナツ・エルフマン・ミラ・エルザ)は静かにこっちを見ている。
「はぁ、そのようなことをした覚えはありませんね。」
とりあえず、事実を告げる。
「は?んなわけねぇだろうが。あざだって見てんだ。早く言いやがれ」
「最近、妖星-精--舞の姫になったらしいですし、その時とかではないでしょうか?」
「あ、でもそれだと心配ですね…」
自分でもわかるくらいに、あたしの顔が曇る。
でも、あざなんてあったのは、知らなかった。っていうか、家では会わないし。
「あ?しらばっくれんじゃねぇぞ」
「ですね。妖星-精--舞の幹部を連れてこない限り、事実は分かりませんね」
…今思ったんだけど、結構嫌味な言い方してない?あたし。
あぁ、ごめんなさい。本当、ごめんなさい。
「…俺らがその妖星-精--舞の幹部だ。その俺らが違うっつってんだ。んなわけねぇだろ」
へぇ、君らが妖星-精--舞の幹部ね…って、え?!
俺ら…ってことは、生徒会よね?いいのかな、そんなことしてても。
「そうですか。じゃあ、それこそ本当に分かりませんね」
「っざけんじゃねえぞ!てめぇ…「ぐ、グレイ!もうやめよう?」
はい、喧嘩勃発。そう思った時、リサーナがグレイを止めた。
…なんか、グレイとリサーナは言い合いをしている。
「…、」
あれ?生徒会副会長、ナツ・ドラグニルだったかしら?
そのナツが目の前に、あたしの目の前に来て、止まった。
「…お前、綺麗。……後ろのやつは、汚い。」
お前って、あたしのことよね?後ろって…後ろには邪鬼しかいないけれど。
…もしかして、ナツにも見えてる…?
「あ、あの…「……お前も、見えているんだろ?…後ろ、醜い…」
あ、見えてるのね。分かった、言葉の意味はわかんないけど…
あたしとナツは見つめ合う。変装してるし、前髪も長いから多分、素顔は見えない。
〜続く
そうだよー、みさー。
取り残されてなんかないってば!
みるくてぃ!それな!暇だよ!暇!
「ルーシィ!仕事行こうぜ!」
「うん!」
ウチ(喋り方変えました)とルーシィさんが対立してからは、ナツ達はルーシィさんと仕事に行く。この勝負、ウチの負けじゃん。
「ナツ、ウチも行っていい?」
「んぁ?ユッコか。悪ィ、最強チームで行くから…」
「大丈夫だって。ウチ、結構強いもん。」
「…分かった。ユッコも仕事行くってよー!」
「オッケー!」
今分かった。ウチはナツ達とは本当はチームじゃなかった。ただのルーシィさんの代わりだったんだ。
だから、ルーシィさんを殺してしまおう
そしたら、またナツ達はウチを見てくれる
ルーシィさんの代わりじゃなく、ユッコとして
ルーシィさんを殺してしまおう
やだやだ、やめてーーー!※注意!こっから私がブラックになります。観覧注意?!
…いいか、ユッコ。てめぇなんざ愛されることはねんだよ、あ?
つかさ、何だよ。何ルーシィ殺そうとか考えてんだぁ?てめぇがルーシィの代わりになれるわけねぇだろばぁかw
はい、ブラック終了。気を悪くされた方、申し訳ございません!
そして林檎さま、貴女の作品の人物であるユッコさまを傷つけてしまい、申し訳ございませんでした。
土下座でも焼死でも拷問でも、何なりとお申し付けください。
「……?!」
睨み合って数秒、予想外の出来事。何と、額に口付けられました。
…ナツさんの考えが読めない。
「…じゃあな。」
ナツさんはそれだけ言うと、屋上から出て行った。
……生徒会を残して。
「では、あたしも失礼しますね。」
話も終わっただろうし、一応生徒会にお辞儀をしてからロメオ達のところに行く。
4人はこっちをじっと見て監視してるみたい(笑)
「…なんで、固まっているんですか?」
監視じゃなくて放心状態だったみたい。だけど………なんで?
あたし、なんかやらかしたっけ?…うん、やらかしてないわよね。
「…では、ごゆっくり」
心配だけど、生徒会の人も居るから下手に近づけない。
取り敢えず、放置したままの4人を置いて屋上から出た。
「ところで、どこに行けばいいのかしら?」
屋上でサボっていたけれど、その屋上に生徒会がいるかもしれないし。
やっぱり、帰るしかないわね。
「とは言っても、どこに帰ればいいのよ…」
頭を回転させて考える。家だと、お父さん達にバレるし…
あ、あたし達のホームがあるじゃない。ホームっていうのは、溜まり場のことね。
そうと決まれば、教室に行って鞄を取らなくちゃ。そろそろ〜っと教室に入って自分の席に着く。
そしたらいざ、ルーシィ、瞬間移動!
シュパッと鞄を取り、シュパッと教室から出る。
そして、昇降口まで猛ダッシューーー!!!
あと3メートル…!
「はぁ、はぁ……」
目的地、到着!あぁ、相変わらずあたしの存在感は薄いのね…!
バレなかったのは良いのだけれど、悲しいわ、本当。
取り敢えず、バイクを停めてある近くの空き地まで歩いていく。
…なるべく生徒にバレないように。
何だが、胸がズキズキする。いやね、走ったからそれは当たり前なのよ。
だけど、なんか変な感じ…
『ナツ、ハッピー、グレイ!仕事行くわよ!』
『おう!何にすっか?』
『おいらは魚のお仕事がいいな〜』
『魚の仕事って、何すんのよ。』
『ま、ナツとハッピーじゃそんくらいの仕事しか出来ねぇよな』
『あぁ?何だと?』
『酷いよグレイ、ナツはともかく何でおいらまで!』
『俺の扱い酷くねぇかーっ?!』
昔の記憶が蘇る。喉の奥からじわじわと逆流してくる。
…このまま吐き出せたら、どんなに楽なんだろう。
もう、さっきの胸の痛みはない…けど、妙な胸騒ぎがする。
今からとっても悪いことが起きるような……
「…ルーシィ様、これを」
ここはホーム。時間は…夕方の6時半。
あたしは学校をサボってたけど、みんなはきちんと授業に参加してきたみたいで、5時ごろに帰ってきた。
そして今、あたしは勉強していた。勉強するあたしに声をかけたのはユキノ。
いつもなら、勉強するあたしの声をかける人なんて居ない。
…だから、嫌な予感がする。
「えっと、妖星-精--舞の者に、このチームの下がやられました。」
ほら、予感が当たってしまった。それにしても、最近は物騒ね。
あたし達のチームも喧嘩じゃなく、この街の支配を目的としている。
……だから、こちらから喧嘩を売ることはまずない。
「…どこまでやられたの?」
「右足、左足の骨折です。1人対複数人だったので、厳しかったのかもしれませんね…」
人見知りなユキノ。だけど、仲間のことを想っていつも行動をしているのは、みんな知っている。
今も、冷静を装っているのかもしれないけど、仕草が悲しいです、と訴えている。
口数が少ないユキノは、仕草で感情を伝える。それは本人も無自覚で、癖と言ったほうが正しい。
…今も、ほら。悲しい時の仕草、手を後ろで組んでいる。
「そう…彼等の拠点は分かってるの?」
「はい、調べておきました。彼等は繁華街の外にある、『妖精の尻尾』という旅館を拠点としています」
「ふふ、ユキノってば相変わらず仕事が早いわね。…じゃ、今夜、奇襲を仕掛けるわよ」
「え、あ、あの…褒めてくださり、ありがとうございます。それでは、下の者を集めて…」
「集めなくてもいいわ。幹部だけで行きましょう」
…あたし達も、ユキノと同じくらい悲しいし、辛い。
あたし達の、合言葉
今ここで、唱えるわ
「「仲間の絆は、永遠に」」
ーーー同時刻 妖精の尻尾
「今回の奇襲は成功だな」
「相変わらず、エルザの特攻隊はスゲェよな」
「グレイ、褒めても何も出ないぞ。」
3人の男女が集まっている。エルザにグレイ、ナツだ。
「ナツ、取り敢えず1人は撃滅。次はどうする?」
「…」
「全く…ナツ、少しは話せ。グレイも私も困る。」
全く喋ろうとしないナツ--総長に、特攻隊隊長・兼幹部のエルザは痺れを切らす。
「……」
それでも、ナツは喋らない。
エルザとグレイははぁ、とためいきをつく。
いつものことだ、と。
「それにしてもルーシィ・ハートフィリア…許せん。」
「俺もだ。」
2人がそう話した時、上の階から何かが壊れる音がした。
…ということは、ここは地下なのだろうか。
「誰だ?」
「ふむ、奇襲、か…ならば星霊-扉--弓の可能性が高いな」
星霊-扉--弓…その言葉にナツが反応した。
そして、ポツリと呟いた。
「星霊-扉--弓…綺麗、だった。」
人と話すことを苦手とするナツ………
幼馴染という近い関係であるグレイとエルザも、彼の声を聞いたのは久しぶりだったーーーーー
〜続く
みるくてぃ)全然イイデスネ!ユッコはモブですからデスネ!
私もユッコ嫌いなのよね
なんか面白い小説がいっぱい出てるね(=゚ω゚)
私の駄作が目立ってしょうがないw
私が血を吐いている間も、グレイ達は書物を漁ってくれていたみたい。
それでも、1日半は短すぎた。
あともうちょっとで、多分1日半が過ぎる。
窓の外の景色をただぼーっと眺めていると、廊下からバタバタと走り音が近づいて、バタンとドアが開いた。
ルーシィ「…グレイ?」
グレイ「っ、…はぁっ、はぁっ。み、見つけたぞ!」
グレイが息を切らしながら一冊の本を掲げた。表紙は薄汚れていてほとんど読めない。
ルーシィ「…Outqular?」
グレイ「多分。」
グレイは私の手を取ると、その本をパラパラとめくり、白紙のヘージを出した。
「何をするの?」と聞くと、「よく見てろ」といわれた。
グレイ「"Augryia"」
グレイが何かの単語を口にすると、あたりは真っ白い魔法陣が大量に浮かび、あたし達は光へと飲み込まれて行ったーーー
ーー眩しくて目を閉じた。
手の温もりは消えなかった。
頭の上からグレイの声がした。
グレイ「目、開けてみろ」
優しく囁かれて恐る恐る目を開ける。
目の前には、面白い雰囲気の建物。看板には、"FAIRYTEIL"の文字。
…ふぇありー、ている?
グレイが微笑んでその建物を見ている。
…一体なんなの?ここはどこ?
あたりの景色も、空気も違う。
グレイ「空気がエーテルナノにあふれてやがる…すいません!!」
グレイは何かを呟いたあと、その建物へと入っていく二人組へと声をかけた。
その2人が振り向くーー
???「…へっ??」
???「…俺?」
グレイとそっくりの青年と、あたしとそっくりの女性?が立っていた。
ルーシィ「…え?」
グレイ「…こりゃ、瓜二つだな…」
お互いに目を見開いて固まっていると、喉から何かがこみ上げてくる。
あ。またきちゃったな。
ルーシィ「…っ、ごほっ、げほっ!」
地面へと音を立てて血が落ちた。
グレイ「ルーシィっ!、すみません、有名な医者はいませんか!?」
グレイはあたし達にそっくりの人へと問いかけた。
2人は、最初困惑していたけど、あたしが血を吐くのを見て緊急事態と思ったみたいで、案内してくれた。
グレイはあたしをおぶって2人のあとを追う。
グレイ「すまねぇな…名前を聞いてもいいか?」
???「俺はグレイ」
???「あたしは…ルーシィ」
グレイ「!!へぇ、姿名前まで一緒ときたか。やっぱりあの本は本当だったな」
どうやらさっきのあの本は未来へと行ける本だったらしい。
そしてグレイは、未来ならば治療法があると信じて試してくれたみたい。
未来グレイ「へぇ、そんな魔法が…」
未来ルーシィ「でも、姿名前が同じなんてそうそうないわ。これも何かの縁よね!」
走りながら三人は話していたけど、あたしは声を出すのも辛くなってきていて、黙っていた。
未来グレイ「ここだ。」
やがて息を切らした頃、森の奥にある小さな小屋へと辿り着いた。
未来ルーシィ「ポーリシュカさーん!!いらっしゃいますかー!?緊急事態なんですー!!」
未来のあたしが扉へと問いかけると、少し間があって人が出てきた。
続
あたしが行った仕事は、山賊退治。あっちは百人。こっちは(ハッピー・シャルルを含め)八人。
「開け!処女宮の扉!バルゴ!!!」
バルゴは超再生魔法など、特別な治癒魔法の修行はしてないけど、一緒に治癒魔法の修行をした。
「お仕置きですか?姫」
「違う!ナツ達を援護!」
「了解しました」
ナツ達の援護にバルゴを付ける。これでナツ達がケガしても大丈夫。
「ユッコ!危ねェ!」
「え…?」
ユッコが山賊に背後を取られた。
あたしは、確かにユッコが嫌いだ。
だけど、ユッコは仲間。
仲間を助けるためなら何でもする。
それがフェアリーテイルよ!
「バルゴ、強制閉門!!!」
あたしはバルゴを強制閉門させる。あたしの中にある魔力を全て出すために。
「超再生魔法!!!解!!」
そして、超再生魔法をするために、全魔力を解放させる。
あたしの額に刺青のような模様が浮かぶ。
「ユッコォォォ!!!」
あたしはユッコのところに走って行き、ユッコが刺される前にあたしがユッコの前に立った。そして、あたしが刺された。
「ルーシィ(さん)!!!」
「ルーシィなら、大丈夫だよ。」
「「「ロキ(さん)!!!」」」
ロキが自分の魔力を使って、出てきた。まったく、勝手ね。でも、あたしには魔力が残ってなかったから好都合。しばらく戦っといて。
「どういうことだよ!ルーシィが無事って!!」
「貴様、冗談も程々にしとけ!」
「ルーシィが使ったのは超再生魔法。その名の通り、ケガをしても再生する魔法さ。」
「ソレとコレがどー関係すんだよ!」
「ルーシィが…死んだ「ルーシィは死んでないよ。」は?」
ロキの一言にみんなの目が点になる。
「ルーシィが使った超再生魔法は、あらゆる傷や病を瞬時に治す魔法さ。だから、刺されてもルーシィは死んでない」
ロキの言葉にオレらは安心する。だが、ロキは顔を曇らせながら言った。
「でも、これを使うと魔力がほとんど残らないんだ。つまり、ルーシィは戦えない」
ルーシィは死んでねェけど、魔力がねェ。つまり、戦えねェし、動けねェってことか。
「グレイ、ウェンディ、ルーシィを庇いながら魔力の回復を頼めるかい?」
「当たり前だ!仲間を守るんだろ?ウェンディ、回復頼むぜ!」
「了解です!」
オレとウェンディは、ナツとエルザとロキが敵を引きつけてる間に、ルーシィを安全な場所に移動させた。そして、遠距離戦ができるオレは、そこから攻撃をする。その間ウェンディは、ルーシィの回復をする。
ふと、ユッコを見る。ユッコは動けないでいた。当たり前だ。ユッコと一緒に行った仕事は、全て簡単なもの。山賊退治とか、そんなモンはやってねェ。
ユッコとオレ達は格が違い過ぎんだ。
ユッコ…どーしよー…
570:みかん姫:2016/01/31(日) 15:41 ID:BUIユッコ…!
571:みかん姫:2016/01/31(日) 15:44 ID:BUI…あれ、書き込める?
572:林檎:2016/01/31(日) 18:00 ID:nNU書き込める…ね…?
573:林檎:2016/02/03(水) 18:57 ID:nNU書き込める?
574:みかん姫:2016/02/04(木) 06:38 ID:BUIフェアリーテイルナツルーグレルー恋愛小説8を作りました!
575:ルーシィ:2018/01/30(火) 21:51 ID:Hl.小説はじめます!!
576:マッキー hoge:2018/01/31(水) 16:53 ID:1IU ルーシィが好きなんですか?
どうも、ナツルーもグレルーも好きですよ。
そういえばなりきりとかした事あります?