えと、3の続きです。
3にいなくてもどんどんはいっていいよっ!!
んじゃ!!3が終わったらきまーす!!
ふと思った
なぜ、飛鳥と織戸恭也との絡みがないのかと
その為、恭也×飛鳥の布教したいと思い書いた小説である
ちなみに、飛鳥がかなり鈍感だったり恭也のキャラが崩壊していたりする
【××しないと出れない部屋】
・暗号を解け
「ここをこうして…こう!」
飛鳥の指先で液晶画面の中に文字が打ち込まれていく
そして、確定のボタンを押せすとピンポーンという正解の音と共に壁の一部からドアが出現した
「やった!!」
「おめでとう」
相当嬉しかったのだろう
喜びの声を上げる飛鳥
彼女から少し離れた壁にもたれ掛かる恭也は祝福の言葉を言った
「よーし!これで次に進めるね」
「うん、そうだね」
とても楽しげな飛鳥とは真反対に恭也は、若干うんざりとしている
それもそうだろう
現在彼らがいるのはとある条件をクリアしないと出れないという場所にいるのだ
ケイやマサキなどがいればすぐに脱出できるかもしれないが残念ながら今はいない
たぶん、脱出させる為にハッキングしていると思うが
同時に、クリア条件自体が簡単すぎて正直つまらない
まぁ、飛鳥にとっては程よいみたいで楽しんでいるが
恭也自身もさっさと出たい気持ちもあるためか、後ろから飛鳥へ少しヒントを与えていた
「飛鳥、そんなに楽しい?」
「うん!実は最近、脱出ゲームにはまっていてね、なんとなくそれに似ているからワクワクするんの!」
目をキラキラさせながら飛鳥は、恭也より前に出た
たぶん、彼女は全てクリアする気でいる
「もしも、100部屋ぐらいあったらどうする?」
「もちろん!最後までクリアするよ!意外と難しくないしすぐに出れるよ」
この瞬間、恭也は思った
(なんでだろう?今ので難易度が一気に跳ね上がった気がする)
・指を絡めろ
「えっと…こうかな?」
飛鳥は、自身の指を絡めたがブフーという不正解の音が響いた
はぁ…と溜息をつきながら恭也は飛鳥に右手をさし出した
「飛鳥、右手を出して」
「ん?こう?」
飛鳥と恭也が互いの指を絡めた瞬間
ピンポーンという音が響きドアが現れた
「すっごーい!よくわかったね!!」
「まぁね、ついでにこの先の展開もわかったよ…」
・ハグしろ
「ほらね!やっぱり、段々変な方向にエスカレートしている!!」
恭也は、あまりにも予想通りすぎて呆れてしまっていた
一体この場所で何をさせたいのか
彼は、すべて理解してしまったのだ
しかも、まだ中学生の女子ハグとは…
まだ異性とのハグ(親や親戚を除く)するには早すぎる気もする
そして、自身の年齢的に美学的にアウトの様な気もする
「恭也!ヘイ!!」
だかしかし、恭也がそんな事を考えているなんていることを知らない飛鳥は手を広げていた
しかも、忌々しいほど澄んだ瞳で…
「……………」
恭也は、思わず言葉を失った
「何が不安かよくわからないけど、私が絶対に守ってあげるからね!」
手を広げていたまま、ニッコリと笑う飛鳥に恭也は優しくハグをして呟いた
「俺も飛鳥が何も失わないように守るからな…」
ピンポーンと音と共にドアが現れた
・キスをしろ
「さっきの今ので奪い取れというのか」
恭也は思わず頭を手で抑えた
数分前にハグを交わし、そして飛鳥から唇を奪えというのか
どれだけ飛鳥から失わせたいのだろうか
「えーと…恭也と…誰?」
「まだわからないのか…、たぶん俺と飛鳥だと思うよ」
「え?なんで!?そんなの納得できないよ!」
確かに、飛鳥が言いたい気持ちもよく分かる
たがしかし、思い出してほしい
ハグや手を絡めるだけでドアが現れるという納得のいかないものばっかりであったことを
「まぁ、でもそうしなきゃ出れないわけだし…、仕方ないか」
飛鳥は、覚悟を決めたのだろう
恭也の方に向き直る
まさか、こんなにもあっさりと飛鳥が覚悟を決めるとは思ってもなかった恭也は、自分が取り乱さないようにするためにも決心した
「じゃぁ…、目を瞑って」
「え?もしかして口と口…?」
「あ…………あ〜……………」
恭也が飛鳥の頬にキスをした瞬間あの音が響いた
続きだ
・脱衣せよ
「やばいやばいやばいやばいやばいやばいッ!!」
次の部屋に入った瞬間、恭也が発した第一声である
脱衣せよ…つまり二人共服を脱げといっているようなものなのだ
「もうこれ以上は、本当に飛鳥にさせられな…」
「恭也、早く脱ごうよ。多分これも二人共服を脱がなきゃ開かないやつでしょ?」
飛鳥は、すでに上着だけ脱いでいた
なんて潔いいんだ
いや、逆に潔いすぎて不安になる
「知恵が乏しいって幸せだな…」
「え?どゆこと?」
「いや、こっちの話」
一人で騒ぐ自分が馬鹿みたいだと思いつつ自身の上着を脱ぎ、シャツのボタンを外そうとした時、あのブザーが鳴いた…
「全裸じゃないの!?」
「逆になんで全裸だと思ったの!?」
・・・
恭也目線
次の部屋に向かうために俺達は廊下を進んでいた
同時に、自身が考えていたことを振り返っていた
キスをしろという条件で、なぜ飛鳥の唇を奪う前提で悩んでいたのか
脱衣せよという条件でなぜ全裸前提で悩んでいたのか
早とちりだとはいえこれは酷い
自分の行動に引いていた
「早く脱衣して寝たい…」
自分の口からは弱々しい言葉が出た
正直、疲れた
別の意味で疲れた
さっきから自分がとても気持ち悪い
一人で墓穴掘って、騒いで………馬鹿みたいだ
「だ、大丈夫だって!二人でいるから何とかなるから…ね!一緒に頑張ろう」
飛鳥が俺の顔を覗き込んで言った
表情からして、相当俺は疲れているのを気にしているらしい
まぁ、飛鳥の方が疲れている気もする
「そうだね、愚痴言って悪かったよ。さぁ、もうひと踏ん張りだ」
アハハといつも自分が作る笑顔を飛鳥の前で浮かべた
何度も言うが、俺は変に騒いで変に空振っているけど
本当は、知識が乏しい飛鳥の方にとっては
意味不明な出題の連続で内心気持ち悪いそうだし不安なのだろう
「そろそろ、なにかするか…」
ボソリと自分の声とは思えないぐらい低い声が出た
同時に、次の部屋についた
・・・
・〇o〇〇せよ
「えぇーと、二番目の文字は…Oじゃなくて小さい文字が入るのかな?」
うんうんと考えている飛鳥の傍らで恭也は、静かに佇んでいた
さっきと違いなにも騒ぐ事なく、疲れた様子も見せず、逆に不気味だ
「あ!わかった!け・っ・と・う…恭也と決闘をすればいいのね!」
次の瞬間、ブブーとハズレだといわんばかりの音が部屋中に響いた
いつもならこのブザーだけなのだが珍しいことに液晶画面から放送が流れた
『残念ながら、"決闘せよ"ではございません』
「え!?じゃぁ答えは何?」
『答えは、"織戸恭也と紅月飛鳥でセックー』
答えが言い終わる前に悲痛な破壊音が響いた
クリア条件を出していた液晶画面が粉々になり、放送も強制的に止まる
そして、壊れた反動なのかそれともケイがハッキングしたのかドアが現れ出口までの通路が出来上がった
「よかったね!出口まで開いてくれるんなんて、とても気が利いているじゃないか」
「あ…うん…」
いつも通りの人懐っこい笑顔を浮かべる恭也に飛鳥は微妙そうに答える
飛鳥は、見ていた
さっきの答え合わせの時に恭也が無表情で液晶画面に向かって蹴りを入れ壊した事を
あまりにも早技すぎてワケがわからなかったがとりあえず、いつも笑顔を浮かべる恭也が無表情で液晶画面を蹴る姿は怖かった
でも、出口さけ出ればいつもの笑顔に戻ったので少し安心した
とはいえ、不安は完全に消えていなかったが次の言葉で吹き飛んだ
「お腹空いたし、何か食べるか?」
「うん!」
・・・
あ…うん、飛鳥、別に気せずたくさん食べていいからね
別にお金が足りないとかじゃなくてさ…
なんで、ケイと響がいるのかな?
あのね、君達誘ってないよね?
というか、飛鳥しか誘ってないかなね!
いや、俺と飛鳥を二人きりにすると何が起こるか分からないから不安で来た…って、別に何もしないから
証拠に飛鳥の唇を奪おうとしていたじゃないか…って、あれは早とちりなの!!
まさか、普通に上着だけ脱いだだけで開くとは思ってなくて…
あ、誤解!!誤解だからそれ!!
無言で怪しげな目で見つめないで!!
お願いだから!!
地味に精神的ダメージ負うから!!