【日本維新の会】
キャッチコピー:「停滞か維新か」
主要なテーマ:コロナ、政治改革、経済、福祉、教育、産業、地方創生、外交・防衛、憲法改正
1.コロナ対策
・臨時医療施設の増設
・保健所からかかりつけ医中心に転換
・ワクチンパスポートの推進
2.経済
・財政出動と金融緩和の実施
・時限的な消費税の5%への減税
・所得税と法人税の減税
・規制緩和の実施
3.産業
・インフラの集約と効率化
・再生エネの拡大
・原発は市場原理の下でフェードアウト
4.福祉
・給付つき税額控除かベーシックインカムによる社会保障改革
・労働市場の流動化
5.教育
・教育の完全無償化
・出産費用の無償化
6.外交・防衛
・防衛費のGDP1%枠撤廃
・日米同盟を基軸に、英印豪台と連携し防衛力を強化
・自由貿易による経済活性化
7.人権
・選択的夫婦別姓の実現
8.政治改革
・公文書のデジタル化推進
・「公文書院」の設置
9.地方創生
・道州制移行により国会の役割を外交、防衛、経済等に限定
・広域行政の一元化
・財源の地方への移譲
10.その他
・国会のリモート審議化
・議員報酬、定数の3割減
・教育無償化、統治機構改革、憲法裁判所の設置を中心に憲法改正
[分析]
今回の選挙では各党が富裕層から低所得者への分配を訴えている中で、所得税や法人税の減税を訴えているのは独自色を打ち出すという点で成功していると言えるだろう。
また、改革により無駄を省く、といった内容が徹底していることも窺え、「何をやりたいか」はかなり明確であると言える。
公約自体の出来栄えとしては中々高いだろう。
[感想]
自民党の方針転換でかなり目立つ内容となっているが、「改革」の方針は2000年代以降の各政権に概ね引き継がれてきたものであり、新規性があるとは言い難いだろう。
教育の無償化など評価できる点もあるが、一方で、インフラの集約化などの政策はコロナ禍で判明した「余裕のなさ」がもたらすデメリットを理解しているようには見えない。
特に維新の会の本拠地である大阪は、病院の削減によってコロナ対策に苦労していたのだから、そういったことを踏まえた政策を提示すべきだったのではないか。
【選挙公約を見る:まとめ】
1.自由民主党 2.立憲民主党 >>17
3.公明党 >>18
4.日本共産党 >>19
5.日本維新の会 >>20
6.国民民主党 >>21
7.れいわ新選組 >>22
8.社会民主党 >>23