親の温もりを求める赤子に
機械仕掛けの小箱を渡した親
赤子は喜び小箱で遊ぶ
小箱は色とりどりだ
けど何処か虚無である
赤子はやがて幼子になった
だが親は変わらず機械仕掛けの小箱を渡す
幼子は物云わぬ小箱と遊ぶ
親は幼子に機械仕掛けの小箱を返せと云う
幼子は其れを拒む
親は首をかしげる
幼子は云った
“親はこの小箱だ お前では無い”
第玖部
『南瓜の報復』
>>14
『小箱親』
>>15
『鶏絞』
>>17
『林檎化族』
>>21
『一夜限道化』
>>60
『氷女王』
>>72
『華汚』
>>79
『赤クレヨンと少年』
>>80
『色山羊に妄呵責』
>>81
『吉遊情事』