ねぇ 何がそんなに
嬉しいの
華美な服着て
キラキラ宝石で
飾ってさ
全て私には
偽りにしか
見えないよ
くすんで見えるの
服も 宝石も
そして貴方も
何故だろね
貴方は云ったね
お姫様になりたいの
既になっているでしょうに
何度も 何度も
一夜限りの
王子と共に
踊る姫君に
貴方は一体
何人の王子と
踊ったの
其の度に
棄ててきたね
王子も
そして中のモノも
今は未だ身軽かい
お姫様
汚れた華美な服着て
汚れたキラキラ宝石付けて
貴方は去って行く
行ってらっしゃい
お姫様
しがない魔女
只手を振る事しか
出来なかった
第玖部
『南瓜の報復』
>>14
『小箱親』
>>15
『鶏絞』
>>17
『林檎化族』
>>21
『一夜限道化』
>>60
『氷女王』
>>72
『華汚』
>>79
『赤クレヨンと少年』
>>80
『色山羊に妄呵責』
>>81
『吉遊情事』