イヤフォンから流れていた音楽は、いつの間にか止まっていた。
ぼーっとしていたから、そのことにも気が付かなかった。ぱっとイヤフォンを外す。いつか、彼女から貰ったものだ。流れていた曲も、彼女が好きだったものだ。
「夢中になれないなんてね、淋しい」
その曲の、ふと思い出した部分を口ずさむ。彼女が自分に分かれを切り出した理由なんて、訊かなくても、この曲ですべて歌われている。
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中森明菜のDESIRE >>159あたりのふたりとは別人
『やり切れない程 退屈な時があるわ あなたと居ても
喋るぐらいなら 踊っていたいの今は』>>160
>>116 昔のやつ
>>117 雨女のはなし
>>119 絵本のはなし
>>142 中二病のはなし
>>144 アイシテルのサイン
>>155 不運
>>160 明菜