今後実際に執筆していこうと考えている作品のプロトタイプとなります。
VRMMOものです。お暇な方はどうぞ、暇潰しに使ってやって下さい。
感想、アドバイスも気軽にお願い致します。
prologue[Epilogue is prologue]
時は2033年。
この年、全世界があるゲームの発売を待ち望んでいたと言っても過言ではないだろう。
『Garactical*HighEND-Online-』。
一作目が約十年前に発売されて以降、全世界で絶大な人気を誇っているゲーム、その5作目にして初のVRMMORPGである。
そのサービス開始が、目前に迫っていた。
今日は4月5日。時刻は午前9時前。サービス開始まで10分足らずに迫っていた。
既に購入を終えている者は、その瞬間を今か今かと待ち続ける。
だが、
そんな彼らも、
どんなメディアも、
世界中の全ての人々でさえ。
想像することの出来なかった方向へと、このゲームは進んでいくこととなる。
その刻<とき>は、ほんの1ヵ月先まで迫っていた。
Chapter l [5-5]
この日、2033年5月5日。
『Garactical*HighEND-Online-』、通称<GHO>は、サービス開始から一ヶ月を迎えた。
やはり一ヶ月も建てばゲーム内の状況と言うのも固まってくるもので、このゲームに導入されているプレイヤーランキングの上位10人程は、完全に固定化されていた。
その中でも、特に1位の者はずば抜けており、2位との差も凄まじいものとなっていた。
◇
無機質な空間に、喧<やかま>しい金属音が響く。
GHOの舞台となっているこの空間は、宇宙のとある惑星を覆うように作られたコロニー、ということになっている。その惑星を目指しやってくる敵をコロニー内で倒し、侵入を防ぐのがこのゲームの第一目標だ。
「はぁ...ったく、そろそろデカイの来てもいいと思うんだがなぁ...。この一ヶ月同じ奴しかスポーンしてねぇんじゃないか?」
そんな目標に今最も貢献しているであろう人物。その彼が、溜め息混じりに呟いた。
αテスト、クローズドβテストの両方に参加、登録ID[00001]を獲得し、その実力から全プレイヤーの中で最も早く運営から二つ名称号を貰った男、ランキング1位、<原初の光輪(デtォルター)>、プレイヤーネーム[Begin]である。
「そろそろ帰るかなぁ...っと危ね、<撃鐵(ゲキテツ)>」
背後から襲い掛かった敵を軽々と避け、片手間に特殊攻撃を発動、あっさりと破壊してしまった。
開始当初は彼に嫉妬する者も少なくなかったが、今ではそんな者すらいなくなっていた。
第1話『発端(はじまり)』
宝刀・・・それは神をも恐れるが故に、厳重に封印されし刀・・・その刀を持つ者によって救うものもあれば、tに世界すべてを破壊するものにもなる諸刃の刀・・・・果たして・・・運命の行方は如何に?!
本文編集
あの事故が起きてから…オレはすっかり変わってしまった。あの日以降オレは誰とも関わらず、家にこもるようになった。オレの中で流れてた時間が止まっているかもしれない…。そう…オレはあの日以来自分の殻にこもって閉じ込めたんだ。あの日、家族と出掛けなければ…大事なものを失わずに済んだかもしれない…そう…あの事故によって失ったものが大きかったのだ。もうあんな辛い想いを思いだしたくない…そう思ってる内に心を閉ざしてしまった。すべては、あのトンネル事故がオレの人生そのものを変えてしまったのだ…。生き方も考え方も何もかもすべて…。これは、オレがあの事故が起こる数時間前の話である。
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−数時間前−
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−ジリジリジリ〜おい寝坊助起きろ〜ジリジリジリ〜−(目覚まし時計が鳴る音)
男の子『ん〜…うるさいな〜…もう〜…(寝ぼけ眼な状態で目覚まし時計を止める)』
−カチッ−(目覚まし時計を止まる音)
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男の子『むにゃむにゃ…おやふみなふぁい〜…zzZ』
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−それから十分後−
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−だっだっだっだっ−(階段登る音)
−ガチャッ−(部屋のドアノブを回して開ける音)
−チュンチュンチュンチュン−(外の木に止まっているスズメの鳴き声)
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−シューン−(カーテンを開ける音)
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−ガラガラガラッ−(窓を開ける音)
女の子『ったく何時まで寝てるのよ!!さっさと起きなさい!!』
−カンカンカンカン−(tライパンをお玉で叩く音)
男の子『う、う〜〜ん、あと五分〜〜』(布団に潜る)
女の子『…ふぅ。ったくしょうがないな〜こんな手を使いたくないけど』(布団めくってお玉を振りかざす)
女の子『…この…さっさと起きんかい!!バカ出雲!!』(耳元の近くでお玉を使ってtライパンを叩く)
−カンカンカンカン−(お玉を使ってtライパンを叩く音)
出雲『ぎゃあああ!!』
—ぷにゅ—(出雲が驚いて女の子の胸をつかむ)
女の子『え!?ちょ、こら//』(顔真っ赤になる)(お玉とtライパンを落とす)
出雲『んにゃ〜?なんか柔らかい枕だな〜』
−ぷにゅぷにゅぷにゅ−(寝ぼけ眼で女の子の胸を揉みまくる)
女の子『あん//ちょ、ちょっとダメ//って…どこ触ってるんじゃいこのエロの寝坊助ドスケベ!!出雲のバカ〜!!』
−ばしーん−(ねじ巻きアッパーする)
出雲『ぐわらばあべじ!!』(アッパーされて窓ガラスに頭ぶつける)
出雲『そ…その技を使えるやつということは…やはりお前か…ぐへっ』(バタッと倒れてぐったりする)
(出雲、ダウン中)
−ぽくぽくぽくち〜ん−(木魚叩く音&鐘叩く音)
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−それから10分後−(ハトが鳴く効果音)
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女の子『お〜い、出雲〜大丈夫〜?』
出雲『だ、大丈夫なわけねぇだろこの暴力女!!危うく天に召されて三途の川渡りそうになったわ!!でもお花畑のいるお姉ちゃんは魅力的だったかも(笑)どこぞの暴力女にも見習って欲しいぜ全く』(ニヤニヤして想像する)
女の子『ほう〜それはごめんあそばせ。トドメをさしておくべきだったかしら〜?』(怒りを露あらわにして顔がひきづって拳を握りしめる)
出雲『スミマセンオレが悪いですごめんなさい許して下さい聖華様』(土下座する)
聖華『うむ。わかればいいのよ〜わかれば(笑)』(ニコニコ顔)
オレの名前は北島出雲(きたじまいづも)、島根県の出雲市に住む、ごく普通の16歳の高校生、髪型は長いストレートな為、いつも後ろは髪留めの輪ゴムで束ねている。身長は162センチ、赤とピンクの色が好きなごく普通の青少年である。あまりにも赤好きなせいか、思わず美容院に行って髪を赤に染めてしまったくらいである。実はオレの家である、北島家には、代々伝わる宝刀、『桜花狂乱・千本桜(おうかきょうらん・せんぼんざくら)が封印されており、悪人に取られないように厳重に保管されているのだが、オレはその北島家の末裔なのだ。とまぁ、毎度毎度いつもこの調子で平凡へいぼんな日々を過ごしている。
そして彼女の名前は、月島聖華(つきしませいか)。年は16歳で、オレの隣の家に住む女子高生だ。髪型はツインテールで、左腕には、オレが昔誕生日にあげたオレのお手製の無様なヘタクソのミサンガを未だにつけて愛用している。幼なじみだから腐れ縁というか、親が勝手に決めた許嫁いいなずけである。いつもお節介を焼いてくるしある意味迷惑なヤツだが、まぁ寂しがりの甘えん坊なとこもあるから可愛いと我ながら思う。おまけに料理も上手で美味い上に家事や洗濯などまさに主婦業が本職かと思うくらいテキパキと動く。まさに文句無しの最高の嫁の称号間違いなしのお墨tきだ。ただ、怒るとすごく怖い。あだ名は『ミクロちゃん』。由来は、昔見たアニメの『残虐ざんぎゃくスマイル天使・ミクロちゃん』のミクロちゃんにそっくりで、そのキャラがキレると出すスマイルtライパンシールドとお玉ステッキを持ってきて相手を撲殺(ぼくさつ)しかけたり、イタズラしたら必殺技のドリルすまいるミクロアッパーやドリルすまいるミクロパンチなど殴る蹴るの暴力ふるってくるという、聖華と同じ行動をすることから名tけられた。名tけた命名者はオレだが。ちなみにそのキャラは身長138pで、聖華も同じく138pというのもある。ミクロちゃんのツインテールのカツラと服来てコスプレすりゃ、リアルミクロちゃんになれるだろうなきっと。
ちなみに彼女のご先祖様は木野家一族、つまりオレの家系である北島家と聖華の家系である木野(きの)家(聖華の場合は、親が結婚したから月島になったが)は昔から深い繋がりがあるのだ。聖華にもう少し可愛げがあれば、オレも素直になれるんだが。
初めまして。こんにちは。
如月美桜と申します。初心者で、語彙力も無いのですが、温かく見守って頂けたら嬉しいです。極力亀更新にならないように気をtけますが、過去に、こう言って亀更新にならなかったことはないのです。これも、私の性格ですが。
今回は私の実話を書かせて頂こうと思っています。私は現在小学6年生なのですが、11月下旬にtき合い始め、最近別れた彼氏がいました。その彼氏のことについて書ければな、と。
登場人物(本名では無く、少し変えています。)
・西野 咲 Saku Nishino
小学5年生。実は楽しいことが大好き。だけど、見た目からはそう思われない。
・有野 倖希 Kouki Arino
小学5年生。男女問わず仲良くする人気者。咲と同クラ。
・森本 雪華 Yukika Morimoto
小学5年生。スポーツ万能で、男女問わず仲良くする。咲、倖希と同クラ。
・波内 瑞希 Mizuki Namiuchi
小学5年生。女子力が高い。現在倖希に片想い中。雪華、咲と同クラであり、親友。
・橋本 仁 Jin Hashimoto
小学5年生。雪華とよく話す。咲、倖希らと同クラ。
追加あると思うのですが、その時にまた書きます。
・スレ主のなりすまし、荒らしはお止め下さい。
・感想はいつでも受けtけております。
・また、質問にもお答えいたしますので、疑問に思うことがあったら、どんどん質問して下さい。
はい、タイトルダサいかもですが書いてきます。
>>0002
登場人物紹介
城田 紬 しろた つむぎ(16) 女
宇陀 真也 うだ しんや (18) 男
霧島 来玲t きりしま くれは (16) 女
来玲tと紬は幼なじみ。同じクラスになり仲もどんどん深まっていく…?
真也は高3のごく普通の男子。実はある人と兄弟で…!?
と、実感している間にも時間は過ぎていく。テレビの時間を見ると、これだけで10分もかかっていた。
紬の母「そろそろ遅刻するわ!早くしなさい!」
母に急がされ、髪をセットし、人生初のローtァーを履く。
中学はいつも、運動靴と上履きだった。これも実感した。
紬「行って来ます!!!」
私は、笑顔で登校した。
私の体験談です。
友情に恋愛に家族愛に。
小説とか初心者の私ですが、
読んでいただけると幸いです。
>>2
ありがとうございます頑張ります!
読んでみますね👌
人って簡単に裏切るものだと思う。
友達とか親友とか好きな人とか恋人とか。
信用したら負け、深入りは厳禁だと思う。
好きな人や恋人のことを本気で好きになったとしてもいいことなんてない。
信用して裏切られて捨てられて。
辛い思いするくらいなら裏切る側に回ろうと思った。
どうでもいいと思った。
今でもそう思っているはずなのに。
信じない、深入りしない。
そう決めても信じようと思わせてくる。
私の中に踏み込んでぐちゃぐちゃにしてくる。
でも嫌ではなくて。
最低だと思う。
無意識にしているのかは分からないけど私はこの人にたくさん傷つけられていると思う。
それなのに信じてしまう。
そんな人に出会ったtの私の話。
実シ兄者絵描き、文字書き、コスプレイヤーのアンチスレです。
主に絵や文章に問題がある方が対象です。
⚠ルール⚠
@Twitter IDの掲載は禁止です
Aルール系の書き込みは、個人の線引きが異なるため控えてください。書き込まれた場合は特攻と同じようにスルーするようお願い致します。どうしても書き込みたい方は別スレを作ってください。
B私怨は過度な暴言(氏ね、消えろなど)以外でお願い致します。私怨が嫌な方はこちらへどうぞ→http://ha10.net/anti/1476618444.html#Z
C埋めようぜという方はお帰りください。
D検/索/避/けは忘れずに。
次スレが未作成の場合、>>980を踏まれた方が立ててくれるとありがたいです。
ねぇ……
助けて……
言っても、聞こえない。
無駄な、儚い希望は捨てた。
___幼い少女の夢は、儚くも割れて、消えた。
かけもっちゃった。完全tィクション、てか勝手な想像
花最 純菜 カサイ ジュンナ (26)
教t3年目。今年薊(あざみ)中学校へ赴任してきた。理科担当。独身。
中島 望 ナカジマ ノゾミ (29)
教t5年目。二年前薊中学校へきた。国語担当。独身。
赤城 優 アカギ ユウ (24)
新任教t。社会担当。独身。
高見 賢人 タカミ ケント (44)
ベテラン。薊中学校に8年程勤めている。数学担当。既婚。
野田 桜子 ノダ サクラコ (34)
4年前薊中学校へきた。英語担当。既婚。
高須 龍雅 タカス リュウガ (29)
教t5年目。昨年薊中学校へきた。体育担当。独身。
4月。薊中学校への異動。教t3年目の私にとって異動は初めてで緊張する。
どんな先生、生徒がいるかな、とか、どんな子と仲良くなれるかな、とか、なるべく明るく考えながら車を走らせる。
ついた。そう大きい学校ではないけれど、この職員駐車場まで掃除が行き届いていてとてもいい雰囲気。
ガラガラガラッ
「おはようございます……」
「おはようございます!花最先生ですね?席はこっちです」
元気な若い女性が私の職員室での席を案内してくれる。
「あ、私は中島望と言います。同じ一年部担当なので、よろしくお願いします!」
「よ、よろしくお願いします!」
中島先生のみならず、職員室全体が誰でも迎え入れられるような温かい雰囲気。とてもいい学校に来れたな。素直にそう思った。
入学式当日。私は新任式にも出席するため、すぐには生徒に会えないし、入学式前に生徒と話すこともほぼない。
「笹野田小学校から来ました、花最純菜と言います。よろしくお願いします」
パチパチパチ…
新任式は無事終了。無難に終わった。
次が本番、入学式。私、というか1年生の担任にとって最大の試練は、自分の受け持つ生徒の名前を、全員噛まずに呼べるか。
ここで噛むと、生徒にも申し訳ないし、なにより自分がはずかしい。
そうこう考えてるうちに、2組が終わった。よし、次だ。覚悟は決めた。
「1年3組 男子 浅井優真 磯貝哉斗……………山田唯奈 吉川芽衣」
ふぅ。やっぱ私は本番に強い!普段はかなり舌がまわってないけど、こういうときだけはうまく言えている自信がある。
そして担任紹介。校長先生が先生の受け持つクラス、名前、担当教科、部活動を紹介する。
…
「1年2組、中島望、国語、女子バレーボール部」
「1年3組、花最純菜、理科、吹t楽部」
…………
そう。たったこれだけ。はい。終わり。今日の仕事、終わり。
かと思いきや…学級活動をすっかり忘れてた。
教科書、書類の配布、説明、私の自己紹介、クラス写真の撮影など……。
色々あったのに全部忘れてた私、どうかしてる。どうしよう、自己紹介なにしゃべろう、、
「1年3組の担任となりました、花最純菜です。漢字は黒板に書いた通りです。えっと?好きな食べ物はビール片手に食べる枝豆やスルメですかね。でも甘いものも好きですね。趣味はスマホゲーム、特技は早口言tです。1年間よろしくお願いしま〜す」
たどり着いた自己紹介がこれ。保護者の前でしょっぱなから飛ばしすぎなような気もするが咄嗟に出た言tがこれなのだから、しょうがない。
とりあえず、これからクラス写真の撮影をしたら生徒は下校。一休みできる。だからもうすこーし、頑張ろう。
「はぁい、撮りまーす。3,2,1カシャッ
…はぁいオッケーでぇす!」
ふぅ。終わり。これで本当に終わり。
生徒たちを門の前で見送り終え学職(学年職員室)に入ると、早くも疲れきった顔の中島先生が座っていた。
伝えたい言tはもう決まっているのに。
伝えたい言tはもう頭に組み立ててあるのに。
その言tは喉でつっかえる。
いつになったら…伝えられるだろうか。
「佐原さん、ノート出してもらっていい?」
本をあと数ページで読み終わる。
そんな時に声をかけられた。
そういえば今日は数学のノートが提出だったけ。
「え、あ、えっと…ど、どうぞ…」
カタコトで聞き取りにくい言tと共に数学のノート
を渡す。
「ありがとう。読書中にごめんね」
きっと聞き取りにくかっただろうに笑って去っていった。
t上 翔くん。
頭も容姿もよくて女子からは物凄い人気だ。
しかし彼は甘いものに厳しい。
少しのことをきっかけに語り出すものだからそのときは
皆苦笑している。
私も甘いものは好きだ。
時々自分で作ってみたりもする。
しかしt上くんが作るお菓子とは比べ物にならない。
女子としては複雑な気もする。
t上くんのお菓子は男子にも女子にも好評だ。
全く関わることのない私にもお菓子を差し出してくれる
t上くんは本当に優しい。
まぁ多分t上くんはお菓子の美味しさを広めたいだけなんだろうけど。
ほら、その証拠にまたt上くんがお菓子について語っている。
私が高校生のときに書いていた小説を投稿したいと思います。
多少手直しをした程度でございますから、意味不明な部分も多々あるとは思いますが御容赦ください。
人物紹介
森本 愛羅 (もりもと あいら) 13歳 中学1年 主人公A
森本 直喜 (もりもと なおき)故人 小学校4年の時に自殺を図る。愛羅が小5の時。
牟方 平筑 。(むかた ひらつく)43歳 2年前、直喜の担任、現在愛羅の通う中学校の英語教t
道臣 t香 (みちおみ はるか)13歳 中学1年 愛羅の友人
坂村 学 (さかむら がく) 25歳 社会科教t 主人公B
坂村 陽神 (さかむら ようしん)故人 学の曾祖父
私の弟は、2年前に自殺しました。そして私は知ってます。当時の担任教tが弟をいじめていたのを。
1、(森本愛羅編) 2020年 5月3日
星川市にある巨大な私立学校。幼t園から高等学校までが併設(同じ敷地内に幼t園から高校まである)されているこの見香川学園は、見香川財閥の総裁が理事長を務めている。そのため、いろんな社長のご子息がこの学園に通っている。
「ねえ、あんた? 私にぶつかってきたでしょう。どうなるかわかるよね」
今日もこの学園の中学校、1年A組のボス的存在の橋川三波(はしかわ みなみ)は、また誰かに対して、勝手な理由をtけて嫌がらせをしていた。毎日のように徒党を組み、このような行為に出ることから、橋川三波は恐らく、いろんな人間から恨まれていることだと思うが、私は特に恨んではいない。
「すみません、許してください橋川様! 」
どうやら、不幸にも橋川にぶつかってしまった子が謝り始めたようだ。
その子の今の状態を見て、私も可哀想だとは思う。私だって頭から水を掛けられたら嫌なのは同じである。その子は、橋川三波にぶつかったことでこうなったのだ。でも私はその子に慰めの言tを掛けるつもりは無い。今私の頭にあるのはただ1つ、牟方への復讐しかないから。だから、他の子のことに構っている暇など無いのだ。
「おい、座れ。諸連絡の時間だ」
少し時間が経ち、担任の坂村学が教室に入ってきた。坂村はまだ25歳だが、他の教tとは雰囲気が違う。私は弟の一件で『教t』と言う存在そのものが嫌いだが、坂村は『いじめは駄目』とか『みんな平等』『命はかけがえの無い物』とか教tの決まり文句を言わず、tに先日の人権の授業では『命は、写真よりも安い』と問題発言までしたぐらいだ。私は『命はかけがえの無い物』とか言うと思っていたものだから、『なら誰も自殺しない世界を作ってよ』と文句を言おうと思っていたのに・・・・・・。少なくても、坂村は綺麗事を言うだけの人物ではないようだ。
寧ろ人として最低な部類に入るのかも。
「では、今日は社会科の補習があるから点数の悪い奴は残れよ。・・・・・・全く、祖国の歴史すら学ばないとは! 君らは日本人か! 」
とにかく、坂村の言動はかなり気になる物でった。