私が今までしてきた数々のバイトの実体験を書いていきます。タイトルは1番初めに書くバイトの話です。これ以外にも多数体験してるので書いていきたいと思います。
2: 匿名:2021/02/26(金) 20:37 これは、私が高校1年生の時に食堂でアルバイトをしたときの話だ。
私は定時制の夜間部に通っていた為、早朝からお昼まで働いていて、そこにはパートの主婦の高城さんと言う方が居た。
高城さんは私を本当の娘の様に可愛がってくれていた。
困った時や、恋愛の相談、何から何まで沢山お話しさせてもらっていた。
私自身、年上の方とこんなに話す機会があまりなかったので高城さんと話している時間は、とても楽しい時間だった。
そしてある日、前の店長が辞職し、新しい店長が入って来たのだ。
その店長は物凄くイケメンだった。
次の日
「ねぇ凛ちゃーん、この煮付け凄い塩っぱいんだけどちょっとやり直してもらえるかなー?」
「すいません」
また次の日
「ねぇ凛ちゃーん、このお皿ご飯粒付いてるけど本当にちゃんと洗ったのー?やりなおして?」
「は、はい、すいませんやり直します」
そのまた次の日も
「ねぇ凛ちゃーん、これレジ金間違えてるんだけど凛ちゃんじゃないー?」
「あ、いや、私今日レジ入ってないんですけど」
「え、入ってたよねー、さっき二回くらい入ってたよねー、多分その時だと思うんだよねー、最近浮かれてんのか知らないけどそれでミスったんじゃなくて?とりあえず確認しといてよろしくね」
それから高城は事あるごとに私の名前を呼んだ。
バイトに行けば「ねぇ凛ちゃーん」とずっと呼んでくるのだ。
もうやめて……
私の名前をもう呼ばないで……
私は高城さんが夢に出てくるくらいに精神的に追い詰められて居た。
夢で「ねぇ凛ちゃーん」と言われながら追いかけられるのだ。
足がどんどん遅くなって走っても走っても前に進めないし本当に悪夢だった。
そんな感じで眠れなかった次の日、高城のババアの嬉しそうな声が聞こえてきた。
期待の新人マフィア×根暗男子高生のBL注意な小説です。
*あらすじ
父が巨大ヤクザの元締めを務める深海珊瑚は、反社会的勢力に関わりがあるとして通算15のバイト応募に落ちていた。
そこで珊瑚は、父の血で汚れたスーツを洗濯していた経験を生かし、クリーニング屋を開くことに。
"持ち込まれたスーツがどんなに血塗れだろうと、決して理由は尋ねない"。
そんな珊瑚のクリーニング屋はヤクザ・マフィアの御用達となっていき…
──私は反社会的勢力と関わりがないことに同意します。
明朝体で長々と綴られているバイトの誓約書に、レ点を付けけるのをためらう。
「あの〜……これってその……親がその……やく、ヤクザ……とか……って……」
男子高校生──深海珊瑚(ふかみ さんご)は歯切れを私悪くして尋ねた。
「あー……親御さん"ソッチ"の方……? 申し訳無いけど、揉め事を避ける為にも御家族の方にそう言った組織に属されている方は御遠慮頂いてて〜」
「で、ですよねー……」
(属してるっつーか、元締め……)
店長の口調は丁寧だったが、珊瑚は苦笑いの奥に嘲笑を見た。
そんな軽蔑を含んだ視線にも慣れてしまって、数年前までは俯いて戸惑っていた珊瑚も、現在では乾いた笑いを返す余裕ができている。
「すみません……今回はやめます……」
「申し訳ございません〜」
全然、申し訳なさそうな感じのしない空謝罪。
元々ダメ元で半ば諦めかけていた珊瑚は、深いダメージを負うことなく事務所を退出した。
「やっぱ無理だよな……"深海家"にいる限り……」
マフラーを巻き直して、ぬるくなったコーヒー缶をかじかむ両手で包んだ。
吐かれた白い息は薄暗い空を目指して上るが、儚く消えていく。
深海珊瑚には居場所が無い。
学校。
言わずもなが、避けられる。
どこから漏れたのか分からないが、悪い噂に敏感な主婦が言いふらした為に珊瑚は孤立。
あの子と関わるなと両親から釘を刺されたのか珊瑚と目を合わせる者さえおらず、教師もどこか萎縮した様子だった。
家庭。
"組長の息子"とあれば手厚く育てられるはずだが、珊瑚は正妻ではなく愛人との間にできた妾の子である。
愛人との間にできた子なんてこの世界ではそう珍しくもないが、八代目を狙う正妻とその子供の目が屋敷ですれ違う度に厳しく、珊瑚に継ぐ気はなくとも肩身が狭い。
そんな家庭から抜け出す為、高校入学からすぐにバイトを探し始めた。
そして今日、通算15回目の面接に落ちる。
気がつけば入学から1年が経とうとしていて、桜は蕾を付けていた。