此処が何かって?
にが〜いジメジメと、チョコみたいに暗い森林…
そうさ!チョコレイト・ジャングルさ!
夢を抱いて入り込んだやつは、みーんなビターな味を思い知って
逃げ帰って行く森さ!
『スイーツバイオーム 観光案内』より引用
『 そして 私の隠れ家でもある 』
森の一番奥の、切り株
そこがイッチバンの特等席であり、大体黒が居る場所さ
「……………」
『天国の階段』
開かれた本からは、まるで興味を引かない内容が飛び出てくる
・・・・来てみるかな?『坊や』・・・
片手のカメラをくるくる回して
黒く妖しく微笑んだ…
ビターな森の中、ミルク色の雰囲気が其処だけにある
甘〜い
けど
こわーい
……さて、暗い森ってのはここかね………
……ついでなら他の奴も連れてくりゃよかったか?
…さて、ナイアの野郎はどこかなぁと…
(目を虚ろにし、腕を噛みながら)
ほのかに甘く香る木陰の中より…
「…女に向かって、野郎は失礼を極めている…
心配しなくても私から姿を現そう、御機嫌よう」
…フリルが目立つ機能とは違った服装の黒が進み出て来る
「
…おでましか、腹黒野郎…てか今…噛んだ?
……だーかーらー…野郎ではねぇの…体の一部分は男だけどそれ以外女だわ……!
…そこんとこ大事だかんな?
(強く睨みながら)
訂
機能=昨日
「…失礼、キミが意外とワイルドな雰囲気を出したものだから…少しね」
(ザレッドの、武器を持ってない方の手を取る)
「……手紙は…受けてくれた様だな、前の服を犠牲にした甲斐がある…
それじゃあ、早速行こう…キミがどれだけ磨けたか、この森が教えるだろう」
少し、怪しさもなく笑ってザレッド手を引く…
…ちっ…むかつく…!絶対いつか引きずり下ろす…
……別にいいけどなぁ……?
(辺りをキョロキョロ見回しながら)
……なめてんじゃねーぞ…
「……待ち切れないのは分かる、昨日の刺激が強すぎた事も…
しかし、貴様は私に誘われ、私の手に引かれて進んでいる、
それを忘れない様に」
(「わっ」急に飛んで来た蝙蝠に体勢を崩しかける)
……違う、そうじゃな……あー、流石に女なんだなそういうちゃっちぃのにビビるとか…
(内心馬鹿にしながらクスクス笑う)
…あんま痛み感じないし
「…失礼だな、レディに対して」
(蝙蝠を追い払う)
少し狭い道が続き、ザレッドの手を強く握りながら
悪い足場をそろそろと渡る
「…他の者も、呼んでない様だな…律儀で助かる」
……呼んだりゃよかったかな…強いとはいえ…なぁ
…ま、俺はてめーみたいにそういうんに驚いたりしないんでな…
…あー…懐かしいな…この感じ…(小声)
「…一言余計」
少し膨れて、ザレッドを強く引っ張る
「……あぁ、あんな所」
小道を抜けた先…木々の道が先に続くが
目の前を鍵付きの朽ちた鉄扉が塞いでしまっている
開ける鍵は何故か真上の木に引っかかって
……っ……あ?あんくらい取れんだろ…?
…こんがらいも取れねぇのか?ナイアさんはよぉ…
「…仕方ないだろう、今日は……
…とにかく、私では無理だ…何とかして」
しかし手は握ったまま
……(一個手を浮かべ、それで鍵を取る)
…これでええのんか?
…てか、何で手ぇ繋いでんだ、デートかよ……
(鍵を渡しつっ小さく)
「……私が握りたいんだ、いいだろう」
鍵を受け取り、扉を開けつつも…
またふくれっ面
「……意識してしまうのは当然だ、キミの認識は正しい…
…それは磨いた上での事ではないのなら、尚良い」
真っ暗な木の道、木漏れ日が行く先を少しだけ照らす
…………よくわかんねぇし…何でこんなロマンチックな…
……嫌いじゃねぇけどさぁ…おしゃれだし…
……(内心少しウキウキしつつ、それを顔に出さず)