《 真昼の太陽が容赦なく降り注がせる熱射の地であり、
夜の冷気が静かに命を引き取って行く過酷な環境を持つ地帯
この地に迷い込み、死に臨んだ哀れな者たちの多くが
甘い幻想を追うかのように砂を口に含んだ事から、地帯の名が決まったとされる。
広大な死の地帯の何処かには旧き者が治めていた
【黒檀の帝国】なる大国の遺跡があるという伝説が
この地に根付いた少数民族に伝わっているが、真偽は不明 》
( 『腰を上げるものに捧ぐ 3巻』 24ページより引用 )
「 おぉ 乗り気で助かるね 」
( 貴女を振り向く巨体、…それに留まらず
のしのしと近付いてきては… )
「 此処ってよぉ お相手サンの力で
常に迷いやすくなってんだ、元々砂漠だしなぁ
…だってんで、行く方角を決めたら…なっ 」
[ひょい]
_____軽く 彼女は貴女を持ち上げる
「 .....待って、少し待ちましょう、ね?方角だけ教えてくれたら自分で飛ぶからさっ、ねぇ!?いや待って、風圧で諸々消し飛んじゃうよ!?ちょっとテホプさん!? 」
( ....今からされる事を察したのか、口数が増えて大声を出し続ける こういう時 ...覚悟というものは簡単には出来ない ただ心臓が破裂しそうな程に脈数が高まるだけ )
「 .....そう言う乗り気じゃないんですよぉ!?人に飛ばされるってぇ、んなのキツイに決まってるじゃん無理だよぉ!? 」
「 まぁまァ 遠慮すーんなって!どーせ道中の
ワニおとこだのデカミミズだので悲鳴上げるより
たーんとマシだろーから--- っっ_____ 」
っっよぉっ! [フォォ______________]
( あ。…と言うまに、我が身は空の中
並み行く魑魅魍魎__ 悉くを避け…
行き至らんぞ 旧の待てる地 )
「 いや遠慮じゃなくて!?ジェットコースターとか無理な人は無理なんだよね分かりますぅ!?ちょ、ま ま__________ 」
_____________ぎにゃぁああああああ゛っ!!!!!?
( 大空に響くは悲鳴。仮面で顔面が隠れているか
風圧は防げるもそれでも強烈 ....真っ直ぐ一直線に向かう ...噂の旧神が待つ地へと
失神し無いようななんとか意識を保ちながら....とある旧神に次会ったら悪戯する事を決意する )
________砂漠横断の空
( …凄まじきは正に魑魅魍魎の幕返る地上 )
優に3mは越すであろうワニの大男
砂丘より現れては全てを呑み込む 甲殻と棘のミミズ
鉄製の巨大アリの群れ…
____が ただ獲物の通過する空中をしょんぼりと眺める
( 手が届かない。 )
( .....まるでアトラクション 風を突っ切る感覚と言いとても気持ち良い筈だろう ...最も 苦手では無い場合に限るが )
で 付喪神の彼女はと言うと_____________
ひぃいいいぃい゛い゛い゛っ!!!!!?
無理無理無理無理無理無理ぃいいい゛!!!!
死ぬっ、死ぬこれ、やだぁああああ゛っ!!!!!!
( .....絶叫 )
( 速度が速度 ...下手したらそれだけで気絶とかしてしまいそうな程に強烈 手が届かないと分かって居ても ....怖いものは、怖い )
(_______30秒ほど 後___)
[ボォォーン]
___:忘却の廃遺跡:___
( 生きとし生ける生易しい気配は既に忘れ去られた
…荒涼に沈む過去の栄華を残した遺跡群_____ )
______勢いの切れてきた所で… この場所へ …
「 ...っと、ととっ とおぉぉおおおおおっ!!! 」
( 勢いの失速してきた所で 背景も落ち着き ....見せる景色は其れは其れは ...気分の落ち着く様な 何処か古ぼけた場所。
生きる気配を過去に置き去りにして 仄暗い世界が ....辺り一帯に広がっている )
( 減速して来た所で ..着陸態勢に入る付喪神 仮面をソリの様に広げては空中で ...その上に乗り 空気抵抗を減らして ....落ち着く様に )
「 ......あ〜 なんか ....実家?の様な気がするぅ 」
( 元は古い仮面 ....懐かしさを覚えて 先程までの道のりの恐怖は簡単に消えた
...感情の動きが 揺れが激しいのが付喪神 仮面としての ....彼女だ )
(_____行く道、示された進む場所など何処へも知れぬ)
…歓迎か、拒絶か… 如何な思惑故の沈黙か…
(___静けさの中で ただ砂塵の散る砂漠としての景色)
: … ……何者か … わらわが域に…何の …
____砂中 …その辺りより響く 超然とした小さな声
「 .......所謂自己紹介って奴だね?ただ ...人の名前を聞く時は先ず自分からって言うよね! ...ギブミーユーアーネーム! 」
( ...人の声。それが聞こえただけで安心する ....一番怖い存在だって知っている筈なのに。
仮面を装着しながら堂々と胸を張り ...ちょっぴり偉そうに )
「 まぁ何しに来たかって言ったら ...貴女を退屈から救いに来た! .....どうこれ、カッコ良くない? 」
( ...緩やかな笑み それで居て楽そうにその場でくるくる回る )
(_____砂が僅かに揺らめく)
: 衣の…… 砂殿… …… 翁… … デー…モン……とも…呼ばれる
わら…わ …… 砂城… …の…… ヌシ… …な…り…
( ……………響く声がはっきりと… しかし、途切れの間は
…… ……傷付いたように…… 響くようで… … …… )
_________だ…から
『:降りて……くれ…る…と………たす…かる……』
( ………砂にしか見えない…貴女の踏む、地面が蠢く )
……………………………あ
「 ....これはその 申し訳ないね、本当に ...大丈夫?痛くない? ....お、重かったと思うし御免よ! 」
( 仮面を座れる程に大きくしては ....【 浮遊 】 を使い その上に飛び座る 見下ろす形にならない様にしっかりと視線は合わせる ....難しいから手を差し伸べる )
「 私の名前は 「面皮赤仮 」えっと ....初印象は最悪だけれどよろしくね? 」
_____さらさらさら…
(__びみょー…に、足元周囲の砂が蠢き… )
『:… … …赤、皮…… …分かった……
… ……それ…で、さっき… …わら、わの…
…なに、を…たす、け……る…と…? 』
( …砂の…衣?… 布状、砂を被った何かの下で
…黒、や蒼くらいに… 幼めな目が覗いてくる )
「 .....おぉ〜 ....眼ぇきれ〜〜〜 .... 」
( 浮遊と言っても高度は低くたった10cm程度しか浮かない ....なので目線は丁度合う
......ドンピシャ感が強く湧き上がる )
「 ....ん!退屈!!んっとね ....まぁ暇とかそう言う事! .....私といれば中々楽しい日々が送れるよ!!
...なんかそう言うサービスみたいだけれど違うからね! 」
____ささささ…
『:__きひっ』(…砂の布が僅かに揺れる)
『:それは… わら、わもわかる… 此処 に…
電話、…な、んて…な…い…… と、す…ると 』
『:贄… でも、ない…… … …か、かの…じょ…? 』
( 先程から砂地に広げた布から下… 其処で覗く眼
貴女の声に感情を込める、そんな様子が見て取れる )
『:ち…違うか… きひっ 』
( ....砂衣の纏う独特な雰囲気に既に夢中 頬杖を突いて笑みを浮かべる本体 )
「 ...それはまぁ 不便そうな まぁ贄じゃ無いよ!私は簡単には死なないしね? .....物理的な意味で
ん、で ....彼女かぁ ......う〜〜んっっ 」
( ぐで〜っと仰向けになり今にも落ちそうな位上半身を仮面からはみ出させる .....少し記憶をフラッシュバック )
『 一生とまではいかないけれど ...長い関係でいきましょうね 』
『 運命の相手なんだよ、お前は。____が絶対に離れないから安心しろよ 』
『 大丈夫、____がついているから .....赤仮は彼女だからねぇ 』
『 安心してよ、絶対に “ 私様 ” は赤仮を見捨てない ズッ友だからね? 』
( .....結局は能力目当て なんて事は多かった。上辺だけは綺麗な言葉を吐き捨てられた。
...それでも精神が挫けなかったのは 彼女自身が強いからって言う事と憧れの人“達”がいたから )
「 ...其れも良いかもね!私は貴女に対して悪く思わないし! 」
『:わらわは… ちょっと、だけ… …わ、るく…思う…
… …初、… 対面… だけ、…ど… …ふ、…踏まれたし…きひっ』
(笑っているような声、揺れ… 衣の上に溜まった砂が落ちる )
『:ァ… で ……で、も… 赤…皮、… さみ、…しそう…で
…親近…感?… 沸い…てる、…かも… …ど う、かな… 』
( 言い終えれば …気まずそうに、砂衣が揺れる )
『:きひひっ… …ァ、ごめん… 笑い…方… キモくて… 』
「 う〜ぁ ...あちゃ〜っ 其れに関しては本当にごめんね? 重かったよね私ぃ ... ......ん〜っ じゃあその代わり可能な限りお願いは聞いてあげるよ? 貴女の悩みも解消のお手伝い ...してあげるっ! 」
( 明るい笑み ...其れこそ自分が何をしたら良いかと言うのが分かっている様で )
「 ....う〜ん、キモイかな?私は普通だと思うよ?結構そんな感じの笑い方するしね〜っ .....んひひひ ...あ、ほら!私もこんな感じの笑い方だし!と言うかこんな感じの笑い方ってとっても多いし気にする必要はないよ! 」
( 揺れる砂衣に近付いては ...両肩ぴしぃっ 掴んで静止させる )
「 ......まぁ私的には悪くないかなぁって思ってるだけだから気にしないで?本人の気持ちを一番尊重するから! 」
『:[びくっ] ふひッ… 』
________ざざざぁーー---
( …肩を持たれてびっくり。__砂から体をゆっくりと… )
____頭に被った背丈ほどの黄土布
( 布は前側、…前から見る部分以外を覆っており
じゃぁ、と前から姿を確認すると… )
『:い、…いきなり…さ、わる…の … や… やめてほしい…かな』
( 視線を逸らして恥ずかしがる… 顔は黒達同様幼げで
布帽子から垂れるくすんだ金色のポニーテール、…服装も…
砂漠の国があるとするなら、…お姫さまはこんな格好だろう )
(__自分の両手を握ってぎこちない半ばの赤頬で笑顔…
…何秒か掛けて… 赤仮の眼を、"見上げる"上目… )
『:ぅ、… ミー…って… ジメジメ…してるし… ふひ… 』
「 ........ 」
( 付喪神の行動な が その眼を見た瞬間 .....布を捲りその顔をマジマジと見てしまう ...其れ程の美貌
幼さは残るが其れがまた良いアクセントを醸し出しており、ただただ .....自身にとって とても好きな容姿端麗な姫が其処に居た )
( ...数秒の思考停止 )
「 ------------はっ!?あっ、ごめんねっ!?いや私としては本当時間も忘れちゃいそうだったから危なかったよ....
....ジメジメしてる? ......してるかなぁ 私はそんなに気にならなかったし 其れも一つの個性でしょ?だからそんなに怖気付くの ....ネガティブにならなくて良いんだよ!! ....と私は思うな うん、飽くまで私個人の意見 .....海に落とした一滴のインクみたいなちっぽけな物だから ....受け取り方は貴女次第だよ? 」
( ....急にめっちゃ早口 )
( ....両手を名残惜しそうに離しつつも其の目は輝いていて ....心底嬉しそうと言うか楽しそうで )
「 .......んひひひっ、うん ....なんだかとっても良い感じ! 」
『:ひっ…ひっ… …ふヒッ… …ふ、ふふ…… 』
( 独りでに布が動き、…小さく"カシャカシャ"と音を立てつつ
ひきつり笑顔、紅潮に…恥ずかしさに汗も流し始めた
…"砂衣"の、唯一姿の見える前側を覆ってしまう )
『:…ぁ…赤皮が… す、…好き… な 喋り方… …なの…は
分かっ、…た… ぁ、…あと… ふ …ふつう、に… 』
( …僅かな布の間から覗く眼 )
『 赤…皮… … も、…り リア充出来…そうな…
… カワ、…イイ… と… 思う… …ゃ、やっぱり…
この …喋り方、キモいかな…?…ち 違う…よね 』
( …… 性格面、…悪い奴ではない。
…ただ、テンポが物凄くぐだぐた )
( ...一度暴走したテンションは簡単には治らない )
「 んな訳ないんな訳ない!貴女は私を勘違いしてるよ! ...髪の毛なんか無駄にカラフルだしこの面も偽物だしっ、全部全部私は作ってるからっ、“本当の私”じゃないからっ そう見えるだけなんだよ! ...でも それが悪いとは思ってないけれどね? そっちの方が色々と便利だし友達とかは出来やすいのが分かったし!
....そ・れ・で!喋り方だけれどとっても可愛いと思うよ!キモくなんか無い!と言うかそんな事言う輩が居たら私が特製の 【 規制済み 】 するからね! ....兎に角私は貴女好みな訳! ....と言うかごめんね思想が纏まらない、今脊髄反射で喋ってる感じ! .....なんでだろ こんなの久しぶりだなぁ 」
( ....一番最近は其れこそニャルちゃん達旧神が赤城に住み始めた時 ...何処か惹かれる部分が有るからこそ 相手に夢中になる )
[ なでなで ]「 ....んっ 恥ずかしかった?無理させてごめんね? 」
( 衣の上から頭を撫でる ....心配する様な表情 仮面は腰に掛けて怖がらせない様に )
_______面皮赤仮とザレッド・イニールは似ている。
_______その理由は 赤仮が真似しているから。
もっと言えば_________憧れを抱いていたから
『:[ベヌゥ]ふひッ… 』
( 撫でられ …驚くのは、…恐らく両方
やたら…"砂衣"が強い粘着質で手から離れない。
…その上、衣の下にある… 感触が… )
____まるで甲殻でも触ってるような
[キシ]
( 硬直する"砂娘"の被る"砂衣"。…少々
…それが動いた気と… 何か聞こえた気… を、思わせる )
『:[プルプル]… …ふ、ふひっ… で、でも … …
赤皮… は… …承認… し、て…欲しそ…うな、感じが…する… 』
( 顔を… 出す、が 横に微妙な加減でずらして
直視はしない 恥ずかしい。… )
「 .....ネバネバな服って何とも独特な ...仕組みが少し気になるかも .....ん ちょっと待ってね 触れたら嫌なのにごめんよ?やけにその ....強いね この粘り気... ... ....(亀みたいな、何とも ....うぅん やっぱり旧神?って分からない事が多いなぁ.... ) 」
[ ギュム ][ グィイッ ]
( ....果たして 其れが本当に気の所為だったかどうか ....確かめる為に砂衣自体を軽く摘んで引っ張る
甲殻自体の感触も気になり謎が多い中 ...好奇心の塊の様な眼を輝かせながらスキンシップ ..... )
「 .....そうかなぁ?私はこれでも普通だし、結構そう言う欲求は無いよ? ......うぅん、うん、無いね、無い! ...だから安心してよ? ....うん 本当に大丈夫 」
( 顔が出されればそこまで ....と自身の価値を疑う ...砂の中に居たにしては肌も綺麗で見た目も良い
......堂々と直視する )
「 大体見てよ!私みたいな明るくて優しくてもう天才な『寂しい』私にそんな感情あると思う? 」
( ....トーンの変わった一声が混じる )
『:あ、…ちょ…っと …赤皮…ちゃ… ぁ、…… 』
___引っ張り 千切れず頭から足元を覆う"砂衣"の下…
[ キチ キチ キチ ]
("砂娘"の頭上… …赤皮を覗く6の複眼❗❗ )
[キシャァー!!!]『あっ あっ…』
( そのまま… "頭上の何か"が赤皮に向かって威嚇する!
慌てるも反応が追い付かない砂娘を他所に露にした…その姿 )
_____拡げた8つの脚 細長く砂娘の足元まで届き…
"黄蜘蛛糸"で編む布状の…"砂衣"を脚で拡げ
砂娘の"ベール"として自由自在の動きを見せる…
…黒の"蟲義の黒衣" …蒼の"知奪魔 ブレイン"
…"装備獣"に相当する… 頭に乗せた巨大蜘蛛❗❗
______"サブレアス"
『:ぁー ぁー、駄目…駄目… 駄目だから…いい子だから…』
[キシャァァ!!!]
( 平べったい背中甲殻を触られて怒り散らかす蜘蛛… )
「 .....成る程 蜘蛛ちゃんだった訳だ ....これは御免よ? うんうん 嫌だったよね ....ごめんよ? 」
( 正体が判明しては慌てて手を離す ....巨大蜘蛛 の文字通り ....身長を越える様なサイズ
....中々度胸があるなと感じる 普通の人ならばこう言うデカいのがいる ましてや頭に乗せると言うのは拒絶感が大きく湧くだろう )
( 秘められし何かを感じる )
「 ...凄いなぁ 思ってるよりも ....度胸があるんだね? 」
( 威嚇にビビる様子は無い まだ可愛らしいと感じる .....だから笑みは絶えない )
「 ...こう言うマスコット的なのってちょっぴり羨ましいかも 可愛く見える 」
『:"サブリナ"…サブリナ… 落ち着いて…悪気はないんだ… 』
("サブリナ"と呼ばれた巨大蜘蛛… 意外にも、謝罪を
受け入れ、主人の言葉もあり 怒りを沈めては
頭を引っ込め、脚を下げ… "砂衣のベール"に状態を戻す )
_____再び 前側が開いて… "砂姫"の顔と体は見える
『:__えへへ… サブリナ…かっこいい、から… 』
( やはり …視線を逸らして言葉だけ )
___あ でも…
『:あか…皮、ちゃん…も 凄いよ… … ほとんど…
驚かなかったし… …、…でも… 何で、
…寂しい…っ…て? 』
「 .....うんうん、カッコいい! ...正直ちょっぴり羨ましい 仲が良くて! 」
( ....楽しそうに話を続ける ....変わらず視線は砂姫の顔一直線
...もう触らない様にしてはいるが 其れでもなんだか化粧とかを教えたりしたい様な .....気もする )
「 .....せきか、って呼んでくれると助かるな?あかかわじゃなくて ....うん、よく間違えられるから仕方ないけれどね!!
....うん?寂しいなんか言ってないつもりなんだけれど ....言っちゃってた?なら、ん〜と、気使わせちゃってごめんね!! 」
( 無自覚 )
「 .....こんな楽しい時の中を寂しいなんて言う訳無いじゃん、ねぇっ? 」
( 本心 ....だが )
[ ムギュウ ]
( ...蜘蛛に嫌がられるのが分かっている筈なのに思い切り抱き着いてしまう )
『 ぁ ぁれ、… き 聞き間違いだったかな… ふひ… 』
( 段々、話しやすくなってくるのを感じ
溢れる笑みも、少しずつ数を増やし 蜘蛛は揺れる )
『 …そ そう そのとおり… …だ ね、せき…ちゃ… 』
[ピョン]___サブリナが察知し 直前で跳ね避ける
( 全身 …包むベールのないふつうの砂姫 )
[むぎゅぅ] 『 はうっ 』
「 うんうん、聞き間違い聞き間違いっ!!そんな変な事私が言うと思う? 」
『 私が悪いんだよね 』 『 また居なくなるんだろうな 』 『 可能なら、ずっと一緒に 』 『 羨ましいなぁ 』『 嫌だよ、居なくならないで 』『 気軽に接せる様な そんな人が 』
________欲しいなぁ [ ギュゥウウウッ ]
( ...包む蜘蛛が居ない素の砂姫を容赦無く 仮面は抱きしめる
....その間ずっと漏れる 聞くに堪えない苦しい言霊 ....止めなきゃ駄目だって言うのは理解している でも
...吐かなきゃ止まらない 此処でこういう事をしておかないと また傷が深くなる
...浅めの傷にする為に、退かせれば互いに嫌な思いをしなくてするから )
(____人形のように動かない目)
("負い" ___呑 む --- "暗ィ言葉" 呑ム 黄衣)
吐く息が悪なろに沈み込め心____
ヌ ム ぬむ ぬむ ヌム ヌム ヌム
キゅ u ニ 在 rI テ HU 化 く
___kA レ 破 す ベ手 呑 mi コ MU
ずっと ずっと ずっと
(:言葉:)を呑み続ける
______垂れ流れる
悔い 焦燥 悲しみ 不安
ナ - ニ - モ - カ - モ
__________________
(____仮面の落とす"負"、際限なく呑み込み)
___________あ、れ?
何故か羽毛みたいに軽くなった心に 違和感を覚える ...あんなに愚痴を、悔いを、嫌な記憶を吐き捨てれば更に心は重くなる筈なのに
「 .......もしかして 」
[ ジィッ ] 「 ...貴女がしてくれた、の? 」
( 抱き締める力が緩まり ....少々密着具合が離れて 軽く身動きが取れる様に
その綺麗で 瞬き一つしない目をじっと見詰める )
「 .... 」
( ........感情が 軽い )
『_________』
(____深く 沈み混む濁黒を __眼の底へ沈めるように)
____"黄衣"の旧 は …応えない … 眼を開き 眠るよう
[シャカシャカシャカシャカ]
____砂上を進み近寄る軽くも重くもない音
「 .....こう言う時はアレだね ....“一体何者なんだろう、この子” ...って言う方が正解かな?
......有り難うね? 」
( 返事が無いのを良い事に ....ぬいぐるみにやるみたいに感謝の抱擁 ....だいぶ強め )
( ちらり、音のなる方へと視線を傾ける 敵であったのなら ...守る義務がある 恩は忘れないうちに返すべし )
「 ........ 」
( .....もしかしたら、旧神の“装備獣” には法則性があるのかもしれないと仮面は微かに思い始める ...が、今は兎に角 )
「 ...ゆっくり休んでね 何かまだ分からないけれど、ありがとう 」
( 僅かな衝撃。…僅かな反応
…眼を開いたまま、の… )
『[むぎゅ]』 小さな声
(尚も近寄り …暗がりから現れる)[シャカシャカシャカシャカ…]
_____サブリナが戻ってきた。
( 触角(?)を擦り合わせ …様子の落ちた砂姫
…軽くなったセキカを見回し、暫し首をかしげ )
[シャカシャカ]___ [クルクルクル]
(__セキカを一瞥し、ゆっくりと二人を…
…纏めつつも窮屈は無いように"黄蜘蛛糸で包む")
___作業が進むにつれ …砂姫はセキカと密着する形
( ........困惑 )
「 .....えっとぉ〜、これ、暑くない? ...と言うか大丈夫?変な匂いしない? ......意外とこの糸頑丈って言うか便利だねぇ ...私に教えて欲しいぐらい、だよ 」
( ....其れでも変わらないのが仮面らしい 多少気にする点は有るものの其れでも余り変わらない
....不満と言う物は脂肪になって現れていた様で 文字通り体が軽くなった ...みたい )
[ ビヨンビヨン ]
( 糸を弾いて軽く試す .....確かにこれに包まれれば防御としてとても良い .........と、思えば此処で )
「 ....あれこれ大丈夫!? 」
( ...ちょっと嫌な想像 )
[クルクルクル][ シャカシャカ ]
( 蜘蛛に応える言葉はなく、せっせ せっせと作業は進む )
__________数十秒ののち
( 二人を包む スペース余りの蜘蛛糸玉
…以外と、内側はべとりとした感はないが
糸の質は、ちょっと固い。… )
変わらず、… 砂姫は眼を開けたまま
______ひょい と今度は蜘蛛糸玉を背負い…
( なるべく、揺らしを抑えながら )
[スササササ…]___器用に砂に掘潜り始めた_
( ....思っているよりも蜘蛛糸が頑丈で 少々空いた自由な空間 ....其れでも、その中に2人きりと言うのはどうにも ......話題が無い限り基本的に気まずい )
( .....おまけに蜘蛛糸玉の中まで振動は伝わって来ず 快適な移動方法
気を抜けば眠ってしまいそうなほど ....それ程までに、蜘蛛糸 .....もとい、蜘蛛の性能が優れているのが分かった )
「 ........ 」( 人差し指グルグルと眼を開いた砂姫へ 蜻蛉にするみたいに ....目回し攻撃 )
( ....それでも反応しないのなら “やる事”は決まっている )
[ クルクルクル... ] 「 .....もっしも〜しっ、起きてる〜? .....良いのかな〜?私ちょっと色々アレコレしちゃうよ? ......それでも大丈夫? 」
「 ......あぁ、性的な事はあんまり、しないよ? 」
[コロ…]__反応…なし わずかな揺れに体が揺れる
(瞳を染める濁黒は若干、薄れてきている)
______[シャカシャカシャカシャカ]
( … 大分 潜った筈だが …未だに潜行は続く…
しかし蜘蛛に疲れは見えず、…その速度は緩まない )
「 ................ う〜〜ん、何だろうなぁ ....この地底奥深くまでって感じ、中々ロマン溢れる様な .....ちょっと怖い様な 」
( 外が何処まで沈んでいるのか分からないが .....少しずつ酸素が薄くなってきた気がする )
「 ..........[ ぐにぃ ] 」
( ....仮面は 自身の頬を引っ張りながら舌を伸ばして白目 ....つまり変顔 )
( ....砂姫の変化に気付いていない )
______その僅かな時間を割く 軽い落下感……
( 蜘蛛糸玉が緩み 隙間は開く…空気と共に外の景色… )
[ボォォ―ン]
___:黒檀の地下街:___
砂丘の下に息づく淡い黒の街が拡がる…
( サブリナは上層より落下し、脚を広げて間にある
"砂衣"を用い 滑空する… 何処を目指すかはいざ知らず )
「 .....んっ....まぶし .....お? ...おぉっ!?ぉおおおおおおおっっ!!? 」
( 蜘蛛糸が解けて指す光に一瞬目を細めるも ...辺りに広がる光景 地下の繁華街 ......想像以上
何だか ....ちょっと古い雰囲気が逆に親しみやすくて 仮面にとっての ....実家の様な安心感 )
「 ...んねっ、ちょっ、ど、何処行くのぉーーーっ!? 」[ グイィィッ ]
( ....滑空するサブリナ 追う仮面 ....地味に片手はしっかりと砂姫の手を握っていて )
追い縋る仮面に視線はない …が 目指す場所はある
構うこともなく サブリナは奥地… "丸型の建物"へ。
___空間も奇怪であれば住まうものも奇怪
(黒い街を根城に闊歩する 蜥蜴の人間じみた何か
そもそも生き物に見えない黒い何か、形容しがたい何か)
( …馴染みの深い"形"を持つ 蜘蛛は親しみ易い )
___主の目覚めぬまま
[ボォォーン]
__:黒卵の小宮殿:__
( 着する …球形に近い建物の門 )
「 ....なんか、本当安心するなぁ 」
( 街に住む ..?人間に似た、しかし全く別の者達を見てはより ...自分は此処が故郷だったんじゃないかと記憶が捏造されてしまいそうな程 居心地が良い
....魔物でも安心して過ごせそうな様で )
「 .......ひっろいな〜っ、しかし 」
( 視界フル活用して全部の景色を収める ....暗くて黒くて 普通なら近寄り難いのに ...何だか今は心から、寂しさが紛らわされる )
〖:城下街以外含め全体面積約300ku、事実此所は広い:〗
(…見れば サブリナの脚節の間から伸びる黄蜘蛛糸は
砂姫、セキカの胴体に見えず しかし強靭に巻かれていた)
___黒檻のような 緻密な造りの門が開く…
( …サブリナは先々と進む )
「 ......此処なら .....いやいや、流石に其れは難しいかな 」
( 一瞬仮面の脳裏を過ぎるのは ....此処ならば魔物状態でも苦無く過ごせるのでは無いか、と言う疑問
.....まぁ、それはそれで楽だけれど、やはり馴染みある方が..... )
( 今はそんなことより )
「 ちょっ .....あの蜘蛛本当止まる素振りも見せないなぁっ....! .....鬼ごっこって感じぃ....だ、ね! 」
( 駆ける、走る、進む ......チラリと開いた門が視界に入り .....監獄?と言う考えが浮かぶも ...其れよりも先へ先へと進むサブリナちゃんを見失わない様に )
( ....その“糸”に気付く様子は無い )
〖:__奇形ある無しで取って食うの差もない
だが試すのは後にしろ お嬢様に謁見の途中だ:〗
( 僅かな気遣いか 歩む速度は緩まりを見せ
…ある程度は周囲を見渡す余裕が生じ始める )
…監獄を思わせる重い景色の先
___急をして射す光 …極楽が如き景色を__
__砂は象る 砂丘を探せど 見つかりはせぬ薔薇の姿を
__水は拡がる 希なる故に 壮麗なる砂漠のオアシスを
__緑は繋ぐ 確かと強く 生命の証したる草木と花を
_____僅かな光は彩る …砂漠の夜に現れる神秘を
___砂漠の"宮殿" __かの者が造りし"創造の美"…
( …浮き世の如し世界を渡す、"粗い石の橋"。
砂蜘蛛は丁寧に先を行き …無言のままに客人をもてなす )
「 .....ん? 」
( 思っているよりも色鮮やかで観光名所みたいな景色に目が行く中 ...確かに聞こえた声に首を傾げる
....今の声は 誰 だ? ....蜘蛛? ....もし蜘蛛が喋れるのならば、今までの馬鹿みたいなワーワーギャーギャー騒いでいたのも丸聞こえという事で ....其れはもう、恥ずかしい事に )
「 ....ま、いっか! 」
( 蜘蛛ならば他に言いふらすとかそんな事考えられないし ....ましてや其れが自分なのだ、何を今更恥じる必要がある )
( ...再び仮面は見る、観る、視る ) その不思議を、神秘を感じる .......籠から放たれた鳥の様に、地下に広がる此の大地を ....楽しんでいた )
(___見楽を広め ゆっくりと歩みを進めれば )
___遠方へ 見やる純白を纏い聳える __美麗なる宮殿…
( …砂蜘蛛は疑いもせずに進む …
どうやら、目指す場所は …夢見るような場所らしい )
〖:時に貴様 セキカと言ったな:〗
〖:邪な眼は消えたが お嬢様をどう思っている?:〗
.........しゃ
「 喋ったぁああああっ!!? ....いやそんな驚く必要も無いか 」
( ...驚愕したがすぐに平常に戻る 飛んで飛んで進んで進んで ....蜘蛛に着いていく
....次はどんな所なんだろうかと、自然に期待が高まる ......この場所に来て早数分、すっかり虜になっていた )
「 ....どう思うって ....可愛い! .....って思うのが一つ、優しいって思うのが一つ ......心が温かいなって思うのが一つ!...ベタ褒めだけれど私と本当に関わって良いのかなって思うよ、本当に ....暗いけれど綺麗だもん 大丈夫?私といて汚れない? 」
〖:わら… 我からすれば貴様の仮面がおかしく見えるが:〗
_オアシスの森_…純粋なる生命の源に恵まれた森を進む…
__果樹の類いも並ぶ深緑の空間 …漂う香りをも 美味とする
( …中々に 宮殿への道程は遠く、…飽きぬ旅は続く )
〖:なれば我が背甲を撫でよ:〗
〖:我が甲 お嬢様の僅かな心写し…貴様の疑問の答えとなる:〗
(___砂蜘蛛の背__"黄衣"を外し… 鈍色を放つ滑らかな… )
「 ん〜....この仮面はね、説明するとと〜〜〜っても長くなるんだよねぇ...それくらい思い入れは強い特別な物 ....私を鏡に写した様な代物だからね!! 」
( 身体が疲れる様子はない ...脳内にエンドルフィンが大量に排出された、『ランナーズ・ハイ』と呼ばれる状態に当たっていた )
とても、とても楽しくて面白くて、本当に ....来て良かったと思えている。だからこそ ....落ち着くって事は難しく....言い切る頃には既に黄蜘蛛の背後へ____
「 ん、こんな感じ? 」
( 気が付けば直ぐ隣にまで来ている仮面 .....ゆっくり優しく 背中を撫でる ..想像より固い そして不思議な.... )
「( .....骨?みたいな感じ )」
[ピクッ]
キシャァァァァ!!
( 失礼甚だしいといった様子で砂蜘蛛は振り向き
前足を振り上げ、セキカを威嚇する____ )
〖:ぷくく…ふふ…:〗
「 ....うぇ? ...あれ?え?な、撫でたよ?なんでぇ? ....えぇ?ちょっと待て、嘘ついたのかサブリナちゃん?んん?? 」
( 威嚇に困惑 謎の笑い声にもしやと思えば言いがかり ..... 何故かシャドーボクシングで威嚇返し )
( ....心が読めるって言うのを早くも忘れていた )
キシャァァァァ!!!
( 怒り千万、…オアシスの傍ら 低次元にも…
仮面と 蜘蛛が威嚇をし合う… 蜘蛛は、真面目に。)
〖:__ふはは、愉快愉快。…さて "サブレアス"…:〗
( _実名を呼ばれた砂蜘蛛、セキカの背後へ視線?を向け_ )
〖: わらわの余興に巻き込んで悪かったの、どうか
そこの、セキカとやらを恨まぬように計らえぬかえ? :〗
( …浮かぶ仮面の上で頬杖を付く 砂姫の口より響く声 )
__声色は同じく …しかし込める感情は超然と
__堂々の笑みを浮かべる強者の… しかし無音の風格
_______黒く染まったままの瞳
〖: おぉ、そなたにも詫びを入れねばのお
…ようこそ、わらわ達の領域へ _ま、余興よ
あまり恨んでくれんでおくれな?かかかっ :〗
「 .........ん、ん、んんんん??ちょっと待って下しぃね?理解が追いつかないんですよ、ちょっと、うん、ちょっと待ってね?? 」
( 声の聴こえた砂姫と黄蜘蛛に ...何度も見返す 瞬きをしたり ....頬を摘んだりと 今更ながら此れが夢じゃ無いかと思い始めていた )
「 ( ...整理しよう、ん〜と?先ずこのサブリナちゃん...じゃない、サブレアスちゃん?はただの蜘蛛 ..ただのでは無いかな、機動力の凄い蜘蛛なんだよね ....
で、気絶と言うか寝てたと思ってたあの子は実は起きてて今までのセリフも全部あの子が言ってた?と言うか性格変わってる気がするよ?あんな感じだったっけ?う〜ん、う〜〜ん??? )」
[ プシュ~~... ]( ...頭から湯気が出る程の困惑 )
「 .....取り敢えず!....目玉、いる? 」
( 瞼を開いてギョロ目 ....何故その選択になる )
〖: かかかっ いや、物貰いにわらわの判別は
混ぜられぬでなぁ __しかし、美しいものよのぉ :〗
[さしゅっ]
( くるりと砂姫?は身を踊らせて地面に降り立ち… )
〖: そら、ほれ ゆくぞ? 積もる話も外ではつまらん
聞きとう思う事は___ もてなされながらにせねば! :〗
( 砂蜘蛛を再び頭に乗せ、"黄衣"を纏いて
…誘い、歩く宮殿への道 セキカを導く先… )
〖: 少なくとも取って食いもせぬよ
__"彼方"は気に入っとる様でな! :〗
「 ...こ、混乱に混乱を重ねがけちゃうのやめて貰えると助かるんですけどぉ!?もぉ今ピヨピヨって頭の周りにひよこが飛んでる気が ....あぁカオスだよぉっ!! 」
( 最初の暗めだった所から打って変わって高貴な雰囲気を保つ ...“砂姫”の名に相応しい相手に二歩三歩程下がりながら後ろを歩き )
「 ..........こうなれば後で私にしか出来ない事を見せて沢山驚かせてやる! 」
( もてなす事 ....それに反応したのか鼻息を荒くしては両手を高く上げ ....降ろす時にはもう 明るい仮面の笑み )
( ...仮面の回収は忘れずに 元の顔サイズに戻しては腰にセット )
[ボォォ――ン]
__:マーヴル・パレス:__
___小さく 砂漠を隔て… 蜃気楼を思わせるように
___その城は立地する_…
白い __白い__白い__ 純白に静かな明るみを持つ白石__
___柱の1つ 壁の角に至るまでに満遍なく施された刻印
__ 何処へ__ …あるいは 過去へと来たように思わせる
___"大理石の城"___
(__重々しい門を開き 中へと足を踏み入れれば… )
〖: かかかっ、続けてようこそ我が城へ__
客室は彼方だ さぁあと少し歩くとしよう :〗
( 白樺、…香りのよい木製建築に包まれる…
…凝ったようなインテリアは無く、…妙なまで…
___"順家庭的"な雰囲気へと変貌する… )
〖: 所で客人よ、セキカと呼べばよいかな?
まぁ よい。__貴様の在住する城に見劣りはせぬかな :〗
「 ....中世の城って感じ....と言うかオッッシャレ〜...こう言うのはやっぱり憧れるよねっ、とても好きだよ!! 」
( 刻印をチラリと見る ....ビッシリと隙間無く入れられた其れがどうにも気掛かりでしか無い ... いや、無かったと言おう
そんな事は次の事実に吹っ飛ばされる )
「 ...え、え、えぇ....? .....洋と和が一転した? ....いや、此れは何方かと言うならば ....此方の方がらしいって言うか 」
( ....しかし何方かというならば木の匂いは落ち着く ....鬼や猫も同意見だろう その点に関しては )
「 私の所とはまた違うけれど ....うん、此処も素敵! ....まぁ私の所ってあの人が骨組みとか肉付けとか結構やってるしね、後はザレッドが工夫して ....だからまぁ、一概に同じとは言えないかな?見劣りは全然してないよ! 」
( ....安心感からか疲労がどっと襲って来た .....後少しを踏ん張る 足は震えるが力を込める )
〖: __疲れが過ぎるかな?客人よ
しかし休める場所はまだであるぞ :〗
( 廊下を暫く進んだ先___ )
__:B1 客室:__
( …そう タグが付随する部屋… )
___ソファ×2 …それらが挟む場所に長机
___観葉植物としてか 巨大なサボテンと花が角に…
___カーテンで隔たれた… 淡い電灯付きのベッド
〖: して!__此処が貴様との交流、進展の場となる
しかし御疲れだな、客人 セキカ__ さぁ、どちらを?:〗
( ソファに腰掛け …ソファ、若しくはベッドを促す )
「 ....良く良く考えたら 」
「( 色々吐いて、泣いて、叫んで、笑って、楽しんで ....遂にはこんな所まで 短い様で長い時間だったなぁ.......さて、問題は帰れるだろうか? とつくづく思う ....帰り道は覚えてないんだよねぇ ....景色とかを楽しむのに夢中で ..... )」
( ..色々な考えが脳内を巡る中で部屋に到着すれば思いっ切り身体を伸ばし ....迫られる二択に悩む素振りも見せず )
[ もふん ] ....脚いたぁい
( ベッドにダイブ ...したかと思えば )
「 よいしょ 」( ...ソファにゴロゴロ転がり上に乗れば急に止まる )
「 さてさて!宜しくするね? 」( ...そして元気に )
……………
( …砂蜘蛛は頭上から飛び降りる
棚に上り、置物のように動きを止める )
____砂姫 突然と眼を閉じれば___
( 薄れる___ "セキカの孕む闇"が気配。
消滅への容易さを感じさせぬそれを、…ほろろと
___砂のように崩れ去らせ… )
ぱち
『:ハゥっ… …ぁ、… お おはよ、…せ、セキカ…ちゃん 』
( …声色、動作共にたどたどしく…
そして ___セキカを魅せた 透き通る眼の… )
(はゥっ…間違えた…)
265:砂姫◆.s hoge:2021/05/13(木) 01:56(ご、ごめん)
266:面皮赤仮◆rDg hoge:2021/05/13(木) 02:05
...........ぎゅううぅ
( おどおどしくなった砂姫に急に抱き付く ....其の眼 ...暗い暗い闇みたいな眼も嫌いでは無いけれど やはり好きなのは 此の綺麗で宝石みたいな ...自然が溢れる目 )
「 ....おはよぉ、だね? ....んへへ、可愛い可愛い砂のプリンセスちゃんが戻って来てくれて私も嬉しいよ! ....ありがとうね 」
( 素直な感謝は薄れた闇を表して ....とめどなく溢れるは幸福感。
動かなくなった砂蜘蛛に関しても顔を向ければ一礼 ....そして最後に )
こつん ( 額と額を合わせる )
「 本当に有難うね 」
( ...その礼は頭に響かせる ....もう一つに向けた言葉 )
むぎゅッ
『:せ、セキカちゃ… …はゥぅッ__ 』
( 上げる声は悲鳴にも似たりよったり、
…抵抗は無いけれど、急に抱き付かれては
もっとおどおどとセキカを眺める位しかない。)
『:ヒッ…ふ…ふフっ… せ、…セキカちゃん… これ…
とつ、ぜんのリア充 …なの、かな…?…ふっ…ひ… 』
返す声は何処よりも… …前、以外には無くなり
__そろそろ自動的なにやけと驚きの表情に
やけどをしそうな赤の染まりが見えてくる…
「 ....相手の事を良く知りたいなら先ずは身体からって城の本に書いてあったから ....駄目だった?大丈夫そうならもっと触れ合うよ ....赤面とかとっても可愛いから私的にはもっと触れ合ってたいけど 」
( ....おどおどとした雰囲気に戻った砂姫を愛おしそうに上目遣い 満更でも無さそうな相手に少々安心しては ...返答が来る前に更に強く抱き締める )
「 ....後ね?寂しい時、触れ合ってると安心するから....
....リア充って呼ばれるの、良いかもぉ んひひ ....かっわいぃ〜〜.... 」
( ベタ褒めを続けながらにやけ気味 ....ちょっぴり悪戯もしちゃいたくなる様な )
[ひゅっ] 『:カっ… から、…だだ…っ ヒャアっ! 』
( 遂に真っ赤に染まる顔には硬直した尖りにやけ顔
高まる鼓動、体温。…ピタリと体は動かせず
ピタリと体は動かせずに、セキカのお人形となるばかり )
『:にゃ … にゃ …にゃ… にゃ はゥ… 』
( めの中もぐるりぐるり。 )
「 ......ん、可愛いぃ ...んへ、面白いよねぇ 貴女ぁ ....あ、名前で呼んでも平気かな? .....良ければだけどぉ 」
( ガチガチに緊張しているのが分かる程身体も固くて ....まだまだ柔らかくするのには時間が掛かりそう。
だったら、自分から詰める必要が有ると思えば ....仮面を軽く被り 眼を青く光らせる ....両手や身体の体温が下がり 冷んやりと冷たく気持ち良く ..... )
「 ふにゃ〜って蕩けて ...ゆっくりリラックス〜....ね? ........安心して、出来て貰えると ...嬉しいかな 」
( ぐるぐる回る方向に首も動かして .....ゆったりゆったり )
『:せ、…せ…せ、 セキカ ちゃん…
だ 大胆…すぎ …る なぁ… …ふひっ… 』
( 目の前。…もしくは体にいっぱいの柔らかさ。
落ち着けど落ち着けど …セキカの遠慮ない
…せ、…せくしぃなボディランゲージ… )
『:ぁ …ふひ… な、名前… そ そうだよ、ね…
お、…翁 …黄衣のデーモン。ふ、ふひっ… で、でも…
わ …わたしの… せ、セキカちゃんに教える名前、…は 』
『 "イリカノール=フィネーリア" I世… 』
( ...赤仮は魔人に ...と言うか “赤の魔物達”は基本的にある一点が似ている ....其れは“悪戯好き”と言う点
....しかし仮面は特に距離の詰め方が激しくて ...当然スキンシップも多め おまけにまぁ ...健康的な身体 )
「 大胆な所の何処が悪い ...かなぁ?と、私は思う訳なんですよ はい! ...其れにね、ほら ...女性同士だからセーフセーフ! .......まぁこう言うのはちょっぴり慣れてるし 」
( ...名前を開けば困った反応 )
「 ...なんて呼ぼっか? ...イリカちゃん?フィネーリア? ...翁? ...後は イフとか? ...うぅん迷う! 」
『:ふ… ふひっ… …じ、じゃぁ… わ、…わた…しが
キモい事、…か、考えすぎなんだな… ふふ、…ひひ… 』
( ちょっ、と… ちょっとはアタマも冷えてきた…し
…軽く上げるばかりの手で、セキカちゃんの背中を
軽く、… ひ 引かれない程度に撫でて…あげてみたり )
『:い… イリカ、…で 良いや…
ご、…ごめん、…よ 呼びづらくて…きひっ… 』
「 ....はは〜ん?もしかしてぇ ...いやらしぃ事想像しちゃった感じぃ?きゃ〜っ、イリカちゃんのすけべぇ〜っ ....なんて、んひひひ...んひひっ! 」
( ...背中撫でられれば楽しそうに ...心地良さそうに頭を左右に揺らし お礼にと更に体を寄せて .....楽しそうな笑みを瞳の中一杯に映させる。
.....赤みがかった虹 )
「 ...ふふ、分かったよぉ イリカちゃん! ....かっっわいぃなぁ本当 ...ん〜?呼び辛く無いよっ!
...私の友達に面倒な名前の子いるしねぇ ....んで!私の事は自由に良いよ!セキカとかで ...えへへ
イリカセキカ! ...ちょっと似てるかも 」
『:せ …セキカちゃん …で でも…
む、…無防備…すぎ、じゃ… ないかな…?
勿論… わ、わたしは… スケベなんて…しない…ふひっ…』
( そんなセキカに振り回されっぱなし
今も、ほら… 顔を真っ赤にして… )
『:い、イリ…セキ… …ふ、ふひっ…語呂…良い、な…ふふ、
… ぁ… …せ、セキカ、ちゃん… あ、あの… 』
『: こんな時間 …だし ぇ…えっと… その… 』
「 ....ん〜 そう?私の ....私達の昔の場所にはこんな感じでとってもスキンシップ激しい子は居たよ? ...まぁ別に私はイリカちゃん相手なら何されても良いかなぁ ....なんか変な性癖持ってそうだけど
....最近になって 心を許せるって言う人が なんやかんやで増えては来ているしね? .....でも なんか ...守りたくなるんだよね イリカちゃんは 」
( ...脈絡は無く急に褒める ....頭を軽く撫でて 緩んだ笑みは ....裏も無い。
...素性を少々隠してはいるが それでも 闇は ...影は少ない )
「 ね、語呂良いよね〜っ!可愛いし! ...んへへぇ ...ん?ど〜したの?眠い?眠いなら無理はせずに〜...っ! 」
「 ...ゲームなら付き合うし ...イリカちゃんに合わせるから遠慮なく、ね? 」
!?
『: ………………………………………………
ちょ …ちょ、セキカ ちゃ…ん…
は、はつ はつ…初 …た、対面で
そ、…それは … き、気が早いぞ… ふ、…ぅ…ひ… 』
(___身長は見上げてるのに
ずっと受け止めて攻められるばっかし )
( 上から振ってくる頭の撫でりは
赤く 真っ赤に染まった顔を出すには充分! )
[人差し指と人差し指を突いて合わせ 横目の恥じらい]
『:い …いや … 不満、…は ないけど… セキカ、ちゃん…
可愛い、し…さ … っ い、いや…っ そうじゃなくて… 』
『:もう、… ほら、遅いし… 泊まって…行かない ? 』
「 ....ん〜、そうかなぁ?正直に言える事は色々言った方が良いかなぁって思ったんだけれどね!
....それに珍しく私にしては嘘一個も無いんだよ?イリカちゃんだからこそ! ....あ、ごめん早速嘘ついた 最近は比較的に嘘少ないや、めんごね〜っ!
......んひひ、楽しいね? 」
( .....カメラがあれば遠慮無く写真を撮っていただろうなと確信 ....其れほどまでに気持ちは傾いていて
....赤い顔に親近感 ....頬を軽く揉みつつ緩んだ空気に流される
....恥じらう姿は乙女そのもので ....少々母性を刺激もされる )
「 ...んへへ、ありがと! ....ん、お泊まり? 」
( ....思考停止後 ガバッと身を乗り出して目を見詰める )
「 ....本当に!?本当に良いの!?泊まって良いの!!? 」
『:ヴ、 …う … ふ、ひひ…
リア充、簡単に出来そうだ、ね…セキカちゃん、は 』
( 流され、今に固笑いに横目の …反応 )
"突然の動きに"
ひゃぁーッ!?[どすんっ]
___________
『:う …うれ、しい のは… 良かった、…けど…ふ、ひ
せ、セキカちゃん… セキカちゃん、こそ 良いの? 』
「 ..恋人的な人が出来た数だけでいったら10は越えるよ? ....別れた数もその分多いけれど!
....まぁでも楽しいけれどね!複数の目で複数の漫画とか!! 」
( 気まぐれ ....砂姫の頬を軽く揉みながら倒れ____る前に くるりと空中一回転 ...砂姫抱っこ )
「 ....私の方はそもそも今城なんかには戻れないだろうしね? ......だから 泊まれるのなら泊まりたいの
.......島にはもう 居たくないし 」
『:ひゃッ… な、何だかその … も …モテる…ん
だね、…セキカ、ちゃん …ふ、ふひ…(ァ、…でも…)』
(___少し 笑顔の曇り)
『(__わたしも別れる内に入っちゃうのかなぁ…)』
______あれ?
『:ぇ、えっ…と … …せ、セキカちゃん … えっと…
わっ わたしは幾らでも居て貰っていいから…なっ? 』
「 ....その感情が素直に向けられた物だったら良かったんだけれど ......現実ってそんなに甘くないんだよね、残念ながら .....だからモテるってステータスにはならないよ? 」
.......後ね
( 仮面を机の上に置き面で向かう )
....私からは誰とも別れたく無い、って思ってるから。
「( ...そもそも別れてる原因って相手に激怒したザレッドやルージュ、果てはクリムゾン様が勝手に .... )」
( 苦労は知らず ....砂姫の優しい言葉に心を許せば )
「 ...ねぇイリカちゃん .....私の本当の顔、見たい?見ても、ドン引きしない?それだけ教えて ...欲しいな 」
『:ぁ、う… ご、ごめん … 何も、…し 知らないで… 』
(_____)
(____慌てて繕う言葉に激しい後悔)
『:…だ、大丈夫… だぞ、わ わたしも…
た、大概だし … そ …それで… セキカちゃんが
…すこしくらい …楽になるなら… 』
( …眼を逸らす …己の言葉そのものが卑しく思えて )
「 ....へーきへーきっ!まぁまぁでも?私に魅力があるのは本当の事だし! ...それにほら、イリカちゃんもとっても可愛いからモテると思うよ? それこそ私ならチョコ沢山あげるし! 」
( 再び暗くなりそうな前に ...仮面は明るく振る舞う その動きは慣れているからか ...本当に大丈夫だって、気にして無いって言うので染まりそう )
「 ...実はね?これ未だクリムゾン様にしか見せた事が無いんだよね ...ザレッドにも、ニャルちゃんにも、見せれてない
...クリムゾン様は上司って感じだしアレだから .....ノーカウントとして ....初公開になるのかな 」
[ ペリペリ ...ペリリ ]
( 顔の皮がゆっくりと剥がれて ...骨格が少々分かる
“赤い面” ....ぐろてすく )
「 .....魔物の名残って所かな まぁ元の姿はもっと醜いけれど 」
________ぽかん
『:……… 』
(眺める赤い顔)
「 ...ぐろいよねぇ 気持ち悪いよねぇ ....私もまぁ、本当に久しぶりに晒したから 違和感はあるけれど 」
( ....当たり前だが血も軽く垂れるし 瞳もギョロリと分かりやすい )
「 ....コンプレックスって奴?完璧な人なんて当たり前だけれど居ないから、ね! 」
『: や、… わたしもそのくらい…』
( ?を浮かべた表情、己の顔 側面に手を当て"皮膚を掴み" )
「 ......へ? 」
( 今度は此方が呆気を取られた ......正に鳩が豆鉄砲を喰らった様な )
「 .....え、本当に? 」
『: えっ、と… それ "誰にでもあるし"』
[ツー]
(皮膚に無理やり"刺した"指
赤い液体。…そのまま"無理やり"横に…)
____そう そんな顔"皮膚の下になら誰にでもある"
(… "無理やり"皮膚をひっぺがそうとして。)
「 ....!!わ、分かった!!分かったからちょっと待とうかイリカちゃん!?」
( やろうとしている事が分かれば 直ぐ様その両腕が掴まれ止められる ....左右に首振り )
「 ...気持ちはとっても!伝わるし! ...イリカちゃんがとても優しいのは分かったから! ....だから、やめよ、ね? 」
『 じゃあ 』
(赤い顔に___無遠慮な手が触る)
『 そんなに悲しんじゃいや
…笑ってよ ___わたしが欲しいなら 』
("___海の底のように澄んだ眼と")
("今しがた吸い込んだ暗闇の眼")
____虹彩異色症(オッドアイ)
( その時 ....何かが変わった )
( 仮面が次に浮かべた表情は 呆気でも 悲哀でも無く ...歓喜 “満面の笑み” )
「 .....うん “ありがとう”イリカちゃん 」
( 何方の瞳も綺麗で美しくて吸い込まれそうで ....とても悪い瞳じゃない それもまた 仮面の何かを変えた )
[ ....ペタリ ] ( 剥がした皮を再利用 簡単に貼り付く ....... 切れ目の違和感は全く無い )
[ぱり] 『:…ふひっ …、あ …あれ…? 』
( …両目に理性とおどおどしさの光が灯る
___溶ける"赤顔の闇"にさようならをするように )
『:ぇ… え、と… せ、セキカちゃん? 』
( 再びおどおどしい感じに戻った砂姫に一瞬困惑するも 顎下手を当て考えれば単純な解答 )
「 ...はは〜〜ん?...成る程、ね 」
( ....恐らく砂姫は )
「 .....二重じゃなくて ....【多重人格】...なのかな? 」
( だからと言って寄せる好意は変わらないし寧ろどんどん好きになるのだが )
[ぱち](両方 暗い眼)
『:かかかっ …ま 本物の本物は"イリカちゃん"ゆえな?』
[ぱち](片目 暗い眼と澄んだ眼)
『 わたしたちは… そうだね あの子の…必要と言うより
"願望と憧れ"で存在しているの …そう 例えば
今までのセキカみたいに。…もう セキカは違うけどね 』
[ぱち](両方 澄んだ眼)
『:ふ、ふひ… な、なんだか…分かんないけど…
セキカ、ちゃんが…明るそうだし、いいや… 』
( … おそる、おそる手を繋ごうと… )
『:ね、ねぇ…セキカ ちゃん…
お泊まり… す、するなら…え、えへ…
こ、此処… 紹介、しよ…う、かな?…ふ、ひ… 』
「 ..........全員好きだなぁ 」
( ボソボソ 見た目が同じとかそんな理由じゃなくて ......ただ何か繋がるものが ....好みに合う )
「 ....んひひ、イリカちゃんの家探検わぁい!! 」
( がっちり手掴んで離さず ...ちょっぴり激しく上下にブンブン )
「 うんっ、イリカちゃんの紹介 ...楽しみ〜っ!お泊まり会ってしてみたかったし!! 」
『:ふヒッ… 』
( "すす、好きっ…て…" 盛大に体は震えて
続く握り手にはもう赤い顔。… "全てから隠れた"
2つの顔は そんな様子に笑っている __気がした )
『:じ じゃぁ… まず食堂 … 行こっか…
ず、随分… セキカちゃん 歩かせ…ちゃったし 』
「 ....んひひひ! 」
( 純度100%の清々しい程綺麗な本音 ...そして好意。
其れを悪用しようと言う気何か微塵も無く ただ砂姫が ....此処まで付き合い相性もとても良く ...思いやる気持ちも 感情も 瞳も ...綺麗な彼女だからこそ 好きになれる )
( ....何故だろう 心の底までしっかりと感じれるのは )
「 ....ん、確かにちょっとお腹は空いたかも ...私が作っても良いけれどね?でも食堂あるなら行ってみたい!メニューとか気になるしぃ .... 」
_____目的地へと行く道
[…………]
( …サブリナも被らない、そんな状態は経験が少ない
静けさに… ちょっと、違和感と言うか慣れなさと言うか…
ヘンな感じがして、…話し掛ける )
『:と、…ところで、さ… セキカちゃんは…
な なんで、… 此処に き、来たのかな…? 』
(…言い終わり、頬を掻いて横目…
…下に視線を傾ければ、繋いで離れない 手…)
『:い 今さら…だけど ね…き、ひひ… 』
「 .....ん〜〜、成り行き? 」
( 経緯を思い出せば中々波乱 .....と言うか今になって疲労が体を襲い始めた )
「 ....んとねぇ .....なんて言えば良いのかなぁ ...私がね?あの人にそっくりになってたんだけれど ...まぁその、テホプさんの優しさに心打たれて 諸々正直になってたら ..イリカちゃんを紹介された!って感じ! ...投げられたけど 」
( 繋がれた手はもう...離そうとしない 苦笑を浮かべてちょっと恥ずかしそうに何度か視線を逸らし )
「 ....でもね、今はぜんっぜん後悔はしてないしぃ ..寧ろ凄く嬉しいんだ!イリカちゃんと会えた事が ....この世奇跡みたいなもの、だから 」
( キザかもしれないセリフも 恥ずかしがる事無く言い放つ ....其れ程気分は浮かれて )