《 真昼の太陽が容赦なく降り注がせる熱射の地であり、
夜の冷気が静かに命を引き取って行く過酷な環境を持つ地帯
この地に迷い込み、死に臨んだ哀れな者たちの多くが
甘い幻想を追うかのように砂を口に含んだ事から、地帯の名が決まったとされる。
広大な死の地帯の何処かには旧き者が治めていた
【黒檀の帝国】なる大国の遺跡があるという伝説が
この地に根付いた少数民族に伝わっているが、真偽は不明 》
( 『腰を上げるものに捧ぐ 3巻』 24ページより引用 )
「 ....ん〜〜 ...イリカちゃんが言うのなら、分かった ...結構もう遅いし、寝ちゃおっか! ...添い寝って奴だね! ...んひひ 」
( 本音を言うなら眠気は全く無いが ...其れでもぐっすりと眠れそうなのは側にイリカちゃんがいるから ...安心して、寝れる ...
...さっきまでは眠く無かったはずなのに、時間が経てば眠気も次第に起こって ... )
_______ぎゅ。
( 抱く力が、ちょっと強くなって ...無防備ながら、その肉体を押し付ける形に ... ....高鳴りは赤仮も同じ )
____全部全部、消えない様にという事を、祈るだけ....
今迄のが全部嘘だったみたいに 泡沫となって消えない様に ...ただ、願う
もっともっと イリカちゃんと __イリカちゃん“達”と ... ...話したい、触れ合いたい、知りたい______
( ...気付けば一筋、涙が落ちる )
( 布団を被って ...今は休もう ..お互いに少し冷静になるべきだから )
「 ..... っ 」
( 目を閉じても不安は消えない ..... ...胸の脈拍は高くなり続ける ....好きな、大好きなイリカちゃんに ...起きた時に全部幻として、消えない内に .... )
愛を、欲を、全て包み隠さず_____
大好き、大好きっ ..愛してるからね ...!イリカ、ちゃんっ ...
( ..告白が済めば少しは軽くなった )
______ぎゅ。
ひぃあっ…?
( 押し付けられる肉体 …またも情けない声を出しても
条件反射になりかけたそれは先端だけで終わってしまう)
…?
__気付くのだ …押し付けられた体だから
…近いからこそ聞こえる __その "鼓動" に
"自分へと向けた恐怖に"
[!] …
( …溢れる心、暖かさに満ちて …けれど震える言葉…
だが何よりも … 流れ落ちた一滴の …涙に
___今、…感じる恐怖心が何なのか …気付く )
せき…
[ぎゅぅ…] 『…セキカちゃん』
(抱きしめて …離さない___)
セキカと同じに …顔を胸に押し付けさせるのは
お返しではなく、__"聞かせ"るため
____落ち着いて流れる小さな …確かな
… 砂姫の __心音を
『 わたしは … …わたしも …大好き
好き、…だから … ……だから、ね…? 』
____目を閉じ …セキカの頭に口を付け
少しの間を、置いて耳へと響き続ける …心音
首に掛けた手のひらから __少しの暖かさ
(___顔を少し離して … 元気な、笑顔!)
『___…やっぱり …好きだよ …離さない …から!』
あぁ、怖い ...この安心が、温もりが ....消えるってなったら .... ...ごめん、ねぇ ...
( その恐怖は、仮面が何度も何度も経験してきた事 ...だから 誰からも好かれる様に頑張った...程々にヘイトも集めながら ....
...其れでもやはり 埋められる事は無かった ..... ...心 ...震えは止まない )
また、失うのは嫌で ...弱音を吐いてしまった
....こんな事 好き“だから”聞かせたくなかったというのに .....
[ むにゅ ] ......ふぇあ?
____気付けば数分前の砂姫状態 ...頭がどうにも当たる
「 ...あ、あの、イリカちゃ ....? 」
( 想像出来ない行動に ...ちょっぴり困惑 ...
...感触は悪くないがそれ以前に ....平気なのかと言う心配 )
( .....もがく気は無いが ..思いの外強い力で抱きしめられて逃げられない )
.....____っ ......ぅ .....っ ...!
違う理由で____滴る涙 ....止まらず。
「 ....っ ...う"んっ ...う"ん"っ ..!!___わた、わた ..しも"っ ..イリカちゃんっ ....好き、好きだからっ!! ...大好きだがらぁ"っ!! ....ぅ、うぅあぁあっ!!! 」
( 嘘偽りない暖かさに加えて 落ち着く心音 ...その言葉だけでどれだけ ...どれだけ、救われたか分からない )
( 笑顔に元気を貰い ....慌てて袖口で涙を拭き .... ...幸せそうに笑みを浮かべる ....赤仮 )
あぁ どうして どうしてこの子は ...こんなに良い子なんだろう?
「 ....いや、私が間違ってたの .....かも 」
優しい人は沢山いた 良い人は沢山いた
数度のトラウマから軽度の人間不信で ...心に壁を作っていた。心の底から信じられなかった。
_______赤城に住んでいる ...彼女達にも謝罪と、感謝をしなくては。
「 ....本当、ありがとうね ...イリカちゃん 」
___感情の渦を一緒に抱き込んで
( 謝罪ではなく、…きちんと嬉しい感謝が聞こえて
やっと心も軽いままセキカちゃんと顔を見合わせる )
ね… せ せきかちゃ…?
『 …むっ …むしろ感謝とか…しなくちゃいけないの
せ、…セキカちゃんに その …好き。とか言わせちゃった…
わたしだったから… だ 大丈夫…だよ? …ふひっ 』
___うじうじ…引っ込み思案で顔そらし
(…そうに見えても、呼吸は荒くて顔は赤い
__何処ともなく見てる"二人"も呆れた…気がする)
「 ...そう言うイリカちゃんが、大好きっ ..本当にありがとうねっ ... 」
( 初対面から ...大きく成長した ...それは今の砂姫達が居るから ...感謝、してもしてもし足りない
...ちょっとだけ赤仮の顔が赤いのは 泣いたから ...そう、泣いたから赤いって ...決して羞恥だとかじゃないって 認めようとはしない )
...明るいセキカに 涙はいつまでも似合わない!
「 ...ふふ、じゃあ、寝よっか! 一緒に! 」
( ___当然零距離 離さず抱き締めて ...心身共に触れ合える、暖かさを伝えられる近さに
...自分から、擦り寄せたりする位には 信頼も 愛情も .... ...受け取った )
( ....結構、脈は速いのが、近いとわかる )
___日は、もう覗かない …砂漠の空を闇色が染め上げる
( とろりとした暗闇が部屋を包むと、…染まる黒色
彼女達に紡ぐ機会を与えるように 包み隠す夜のヴェール
__隠された安心は砂姫に幾らかの余裕を与えた )
[ぎュ] 『 ……えへ、へ… 』
( …抱き寄せる、その手へ向けて …セキカに向けて
思い抱く情は 受け入れる心の証、"安心"__ )
____しかし …同じく、浮かぶ情は…
______ 心に影を落とす "不安"
( …セキカを嘘偽りから解き放ったのは、自分の言葉
だが …それは心のきれいな彼女だったから届いただけ
まだわたしはセキカちゃんに …甘えてばかり )
______ 情の進み …やがて抱く "願望"
[ぎゅぅ…っ] 『 … 』
( ___欲しい …近付く恐怖をはね除ける 逞しさが
___欲しい …甘えを呑んで溺れさせる 深みが )
(__その願いは、抱き続けてきたもの
…だが、"誰かのため"に願うなら 始めての__)
____愛は、…想いはセキカによって増して
…抱いて大事に心を占める、だから砂姫は…
『 …セキカ…ちゃんっ 』
( 感情大混じりにセキカを抱き返して
…考える、願う ___彼女を守れる自分を )
"花"は枯れず 、 "鳥"は飛ばず眠る 。
"風"は止まり冷たく 、 "月"は満ちも欠けもせず回る 。
不変の想いはこれ以上薄くはならない。例え ...大きな"闇"に包まれても。
( 彼女が不安なら ...彼女が心配ならば ....だったらする事は一つ )
「 遠慮無く頼ってよ? ...イリカちゃん、一人で抱え込んじゃうと ....私みたいになっちゃうから 」
____その代わり私もこれからは ..皆んなに頼るようにする!
.....だからたっぷり、とね!
( 強く強く抱き締めて ...愛情を込めて 信頼を寄せて ...成長した証を見せる ...砂姫の為に )
( 其れこそ ...砂姫が望むなら簡単に ...手に入れる事は出来る ...まやかしの感情を。 ...でも絶対、ぜぇ〜〜ったいにセキカは渡さない )
____だって甘やかされるの好きだから。
「 ...大好きだよ、イリカちゃん! 」
( その一言に何十もの意味と想いが込められた ...なんて、知る由もないだろうけど )
『っっ!』 (__わたしだけの心 感情)
( 言葉にもならないまま …嬉しくて )
_____…旧いモノを前に
_____"心は器に" ___"言葉は肉に"
_____"流れる血の感情と"
___"旧きモノの"願"を魂…"
________砂姫は …器を胸に
___…愛の言葉を __逃げずに"受けた"
[どくんっ!!]
『 !! ____? 』
(__咄嗟にセキカから離れて胸を抑える
……………)
(痛み)
( …セキカに囁かれた愛に苦しむ
____どき、…どき …では 無かった )
(重く __波紋を描く鼓動)
『 …セっ 、セき …か…ちゃんっ
____わたし …わたし …[どくんっ]__ 』
『(:…な 何…ぞ、!? イリカっ… !)』
『(: 違う …違うの …これは :)』
『(:ん… ____ん"?)』
________ : っ わ… わらわッッ⁉️
____: …… :
『 わた _…わた、しっ… ヘンっ…! 』
(意味の分からぬままに鳴り続ける鼓動は
収まりを知らなかった …砂姫は胸を抑えて
必死にその小さな体を自ら抱いて悶え続ける)
[どくんっ __どくんっ どくんっ どくんっ!!]
________受肉椀 __…"2膳" 用意完了_____
『ん … ぅ … ぅ …うぅっ…っ』
[どくんっ どくんっ どくんっ]
( ...自分の気持ちに正直になって ...色々考えれば、少し視線は上の空 )
例えばデートだったら ...一緒に出歩いて、色んな世界を見て .... ....ロマンチックな雰囲気を楽しみたいし ....
皆んなにもしっかりと伝えてあげて ....ちょっとばかり自慢をしたくなるし ... ....とてもとても、幸せを一緒に噛み締めた______
.....え? .....は、えっ!!!?
「 イリカちゃんっ!!!!? 」
( 胸を抑えた砂姫 ...その表情はとても苦しんでいる様に見えて ... ...思考よりも先に心配が頭を支配して、近寄り ...顔色を覗きながら、癒休の準備 ...大したことは出来ないが )
「 ねぇっ ...大丈夫!?大丈夫っ!!?何か持病とか、あったりした!?...それとも何か未知の感染...? ...と、兎に角っ、死なないで、死なないでよイリカちゃんっ!!!! 」
( 必死、声は震えて ....目は涙で潤う程に ...とても、とても 必死になる )
......っ?
( 僅かな違和感 ....気配と言うか雰囲気と言うか ..増えた様な、気が .... )
( ...そんな僅かな違和感を気にする余裕は簡単に消えて )
「 ....胸っ、胸痛いの ..?ねぇっ、本当に大丈夫...!!? 」
( ...不安は重なる ....が、それ以上に小さな恐怖は増えていく ... ...もし、このまま
___倒れてしまったとしたら?
想像は難くない ...そうなった時、軽いパニック症状 ...後に恐らく )
__この砂漠から、連れ出すだろう。
( 兎に角寄り添って ....背中を撫でてあげるしか、今の赤仮には出来ない )
___っ … う"あ…っ っう…ッ
( __…苦しみ、…怖れて
… 涙ぐむような、ふたりを
__ … 優しい序曲の歌声が包む
"…青く染まる日が降りてくる "
__街並み包むの 硝子色
遠く 見つめる瞳さえも
…曇らせる心 冷たい風 )
( __知らない恐怖に流されて
…心がどこかに呑まれてく
張り裂けそうな胸の奥で
__"鼓動だけが たしかに生きている__" )
[_砂姫は、…胸に手を当ててセキカを抱き締める]
____黄色い衣が鳴り響いて
( きたる風のなか__
聴こえてくる … あなたの声 )
( "Pray don't break a peace forever" )
( __その眩しさを信じ… て… る____ )
____
( …砂姫は、落ち着きながら
しっかりとセキカを抱き締めて
__分からない …けれど、きっと__ )
" すばらしいこと " の起きる時を…
迎え…
『『『:: に"やあ"ッ⁉️ :』』』
__る、瞬間に砂姫は衝撃を感じて跳び跳ねる
( …セキカを、その直前まで抱いていたのだから
跳び跳ねた頭の先 __当然セキカの、額へと… )
[ G O N ❗❗ ]
___ふたりの視界に白い火花が飛び散り
( …頑丈なセキカは、持ち直せるかもしれない
__けれど 砂姫、イリカはおもいっきりガン。と行って )
ぱた ____[ぐるぐるぐる〜…]
( …仰向けにベッドに落ちて __目を回しちゃった )
___大丈夫っ ..大丈夫だからねイリカ、ちゃんっ ..!!
( ただでは恐怖に呑まれないように ...声は震えながらも .... ...砂姫を支えて ... ...抱いて、落ち着きながら落ち着かせる ... ...
____...不思議と闇の気配は全くしない )
___....あ、これ ..この、歌 ...序曲、ちゃん..?
( とても心が落ち着く ...リラックス出来る歌声 ... ...砂姫の行動にも ...なんだか、恥ずかしくなってくる
...後先考えず、少しばかり焦りすぎたのかもしれない )
...ごめんね、イリカちゃん、序曲ちゃん、黄衣ちゃん
....その、変な考えが起きちゃって ..過保護になっちゃったかも ....
__次第に ...落ち着き始める、赤仮
......同じく、抱き返して ... ....優しく、笑みを浮かべ____
r________
ぴぎに゛ゃぁあ゛っ❗️❓
[ ゴ ツ ン ❗️ ]
( 鐘の様な音が鳴り響く ...それほどまでなクリーンヒットを互いに決める ... ...痛みでさっきまでのシリアス空気は消えて
... ...涙目でヒリヒリ痛む額を押さえる )
「 ...〜〜〜〜〜〜💫.....う、う〜〜〜〜 ...い、イリカちゃ、ん ..へ、へぇ〜〜 ..き? 」
...頭の上で星が回り、額から煙が上がる ... ...耐えてはいるが ...ちょっぴり辛い
........あ〜〜〜〜〜.... ...ごめんね?イリカちゃん ...
( ...目を回した砂姫の頭の下に枕を敷いて ...布団を被せて、寝かせる )
[氷鬼特製:冷えピタ] [ ...ぴたり]
( ...貼り付けてはじわじわと頭の痛みを冷やして癒しながら
___安心できる様に一緒に掛け布団に潜り込む )
....おやすみ、だね?
____・始まる夜更かし
( __夜は既に深く、窓には砂殿の眼下に営む
ほろ暗い街並みのうねるような活気を映している )
( 砂漠は …昼も夜も、殆どあったものではない
何れであれ 過酷さが奪い __ギラつく生が襲う
…ただ、それを忘れられるなら… )
__その景色は広大 …美しさは氷の海にも負けることはない
………
[ちょん]__: 最早、夜は深い …いや悪いが、寝られぬぞ?
: 邪魔は …しない、のを… 無しにするよ :
(__セキカの真後ろ …セキカの近く、…声と 背中にに感触)
_______布団に沈んでも気分は浮陽で上々
( 外は既に寒冷の世界 ...しかし見上げれば、砂粒よりも小さく煌めきは宝石に等しい .....夜空の海 )
( 窓から望む月光に ...窓に入り ...微かに照らされ続ける )
....そんな中、やっぱり眠気が消えない程
...子供の様に今、テンションが上がってるのは
__当然と言わんばかりに、眼を輝かせる
「 ...寝られないのは当たり前じゃん! ...私、こんなに時間が早く感じるのは久しぶりだしね ... んひひひっ! 」
( ...真後ろから漂う感触に、手を伸ばしながら笑う ...
...じぃと目を向けては、悩む )
___で、ど〜しよっか?
: どうもこうも… :
( …手首を掴み、__引き摺り出す
ベッドの向かい側では砂姫の掛け布団を抑え… )
〖: ないじゃろう …しかし受け入れが早いのぉ 〗
( …手を、掴み 引くのは砂姫 掛け布団を
眠る砂姫から落ちぬよう抑えるのも、砂姫… )
__掴む砂姫は …黄布を衣と纏ってインナーを
__抑える砂姫はドレスのように纏う青布 …
〖: なぁ …セキカよ 〗
〖: …… :〗
「 ....んひひひ、楽しいねっ、二人とも! 」
( ...布団から引き摺り出されては静電気か ...所々髪の毛が跳ねる ... ...毛先ぴょこんと )
後二人とも可愛いっ! ...と、私は思うよ!
( ...どうにも旧神はお洒落だと、今の寝間着?的なのを見ては感じる ... ...後やはり、どの砂姫も ... )
__赤仮好み。
__静かに砂姫の寝息だけが 沈黙の中で…
〖: 受け入れが早いどころか、早速ツバ付けか
…[フゥ] 本当に、…いい女であるのぉ… かかかっ〗
〖: それ 本当。…___ とてつもないことと
自分の欲を両立して …それで笑ってられるんだから :〗
( 黄衣が腕を組み、…序曲は無垢と無動 )
_____さて
〖: 色々と申す前に、まぁ 名乗らねばな
今のままではセキカよ …話し方が分かるまい?〗
〖: …序曲、…序曲者 三つ名の内を
__ "フィネーリア" に値するもの :〗
( …ひょこ、と一足先に )
〖: キサマよ、今はわらわが… えぇい
…存じておろうが 黄衣の者。名を…
そうじゃな"イリカノール" とでもしよう 〗
〖: むろん 今に至るまでと同じに… 〗
〖: 序曲 でも、いいよ? セキカ :〗__遮るように
___...不思議と、不快にならず、安心する寝息の中で ...三人は夜更かし。
「 ....??? ...ん、んひひひっ、そうでしょそうでしょ! ... ...イリカちゃんや、貴女達の為ならば例え火の中水の中 ... ...的な、感じだから! 」
( ...少々二人の言っている事に困惑するものの、直ぐにポジティブに捉えて ... ...照れ臭そうに頭を掻く )
「 ...私は今のままでも良いけれど
...名前、教えてもらったからには ...ちゃんとそれで! 」
___だから ....んーーと
「 ....“ネーリアちゃん!” “ノールちゃん!” ...き、気に入らなかったなら前の呼び方に戻すから、ね! ...んひひ 」
( ...やっぱり、見ていて思うのは仲が良いという事 )
「 ...改めて、面皮赤仮! ...よろしくね 」
〖: かかかっ ここまで来るとまぁ心地良いもの!
まぁ 思慮深い方では… …〗
( __黄衣は硬直する、…目の前にあったのは
イリカを挟まない "直" で見たセキカのおなご顔 )
〖: …ぁー、なかろうと 知っては…おったがな?
うむ …こうも見るや、それが__ …むぅ 〗
___有耶無耶。… 同じく、軽く頬染めて
…顔を逸らす黄衣 それに視線を注ぐ… 序曲
〖:[!] っ…えぇいっ みるな見るな話が進まん!〗
〖:誤魔化し〖: 黙るのじゃ! 〗
_____
(ひといき。)
〖: がぁっ …むぅ、兎に角… …セキカよ
今の状況について。…まぁ、答えは半ば
予測できるが 一応問うぞ? 〗
〖: 今の … わたしと、…つまり私と、イリカ
… 同一が みっつ ____ :〗
〖: この状況。… どういうものか、解しておるか 〗
「 ......( 恥ずかしがり屋さんなのかな ) 」
( ...一先ず、視線を向けてくる序曲の方へ視線を向けて ...純粋な眼差しが刺さる )
「 ...え、え〜〜〜...っと、 ...ん、と ....い、イリカちゃんが一番だけど...ノールちゃんも、ネーリアちゃんも.... ....だい、好き? 」
( ...要するに理解にはまだ足らないという事 ...
...難しい話はそんなに好きじゃ無い )
「 ......ごめんっ、どういうことかその、教えて? 」
__それでも好きな人に関する事 ...出来る限り理解しようと、頑張る
( やはり、…と 呆れたジェスチャーの黄衣 )
〖: セキカは …それで、良いと思う :〗
〖: いーや。良くない… …ま 要点は伝えねば 〗
_____
〖: そもそも …わらわら2人は本来 このように
個別の肉体を持ち得る存在ではないのだ、セキカ… 〗
(序曲が 間を置いて、続ける)
〖: イリカの …思い浮かべる、理想と… 奥底の 旧
所謂… 人格のみのもの。__けど …イリカは
…旧かった だから …わたしたちは存在だけはした :〗
______
〖: そう。実態のない存在、… 幽霊より薄いかの?
しかしそれが こうして今 〗
( …強調するように序曲は腕を広げ )
〖: "セキカ"のせいで。… 肉体が出来ちゃった :〗
______.......??????????
( ...瞬き一回もしていない ...する隙も無い ......
...なのに、頭は理解をやめて ....?マークがくるくると回り ... ...まるで宇宙の真理を理解しようとする猫の様な、間抜け面を晒す )
「 ....えーーと、じゃあ何かな...私、錬金術でもやったのかな? ...無意識に 」
( ....一度自身の頭の中で整理するが、ごちゃごちゃばらばら ..それくらい、突拍子のない話 )
_____....[ぷに]あ、ほんとだ。
( 不意に、二人の頬を突く )
〖: …まぁ、それは追々説明するかの
今 …それをのべれば、パンクしそうでなぁ?〗
( かかか。…と、茶化すや否や
…セキカの、片脇に挟まるようにして
身を寄せると __左腕を絡め、半身の自由を奪い )
〖: わたしは …わたし、たちは …
例がない存在 ルールの外の存在
…居るはずのない 三つになっちゃったイリカ :〗
( "大した動きはしてない …けれど、原因はセキカ"と
…続けながら 序曲も黄衣と同じ事をして )
__セキカを …柔らかく捕らえて自由を奪う
〖: つまり恋を飛び越えて。… お主 〗
: "わらわ達" に責任取らねばならん立場じゃ🖤
( 腕を捕らえた、…悪めの笑み。 )
「 あ、うん ....正直メモが欲しいかな、今は ..頭の中だけだとこう ...爆発、しちゃいそう ...物理的に 」
( ...まだちょっぴり頭がフラつくのを片手で抑えてるうちに ...何故か、何故か ...半身の自由が奪われる )
「 ...あの、ノールちゃん? ...その、気遣ってくれるのは嬉しいけれど ..き、距離は近いし ....それにその、身動き取れない、かな? 」
_____ヒッ!? ...あ、あの!!?
( 続けて ..序曲に取られては、もう完全に身動きは取れない ... ... )
「 .....!!? ...せ、責任ってつまり、そ、それはえっと ....!! ...わたっ、私が...!! 」
___い、イリカちゃん達のお嫁さ ....!!?
( ....遠からずとも、近からず )
( あっ、名前つけるの忘れてたっ..! )
434:黄衣イリカノール◆.s hoge:2022/01/30(日) 01:57
(__そこはベッド …セキカは尻餅ついたような姿勢で
…後から上がった二人が 両脇で彼女を捕らえる
まるで 蛇に巻き付かれた獲物のようで …しかし
捕食者たる 小さな二匹は静かに弄ぶ 猫のよう)
[ にぃっ ] ___なぁんじゃ
〖: 幸せになってただの乙女にでもなったか
くく …まぁー 〗 [ぎゅっ][ぎゅっ]__
( ほとんど __同時にセキカの太股に手を掛け )
〖: そ・の・と・お・り じゃっ[ぐいっ] 〗
__乱暴にも開かせ …脚にに股を掛け、閉じさせない
( …2人は__ 高貴な、…不明な底知れなさ
崩さぬまま …抵抗も赦さずに 手篭めにする用意を
___終えてしまった )
( ...ろくに頭も回らない現状、これが夢かと錯覚するのも無理はない話だけど .... ....残念ながら、現実 )
「 ...だ、だってイリカちゃん達、皆好き、だし...
__で、でもそ、そんな ..責任取るような特別な事!
私してないと思 ...... ひゃああぁっ!!? 」
( ...太腿、開かれては顔を... ...告白された時と同じ位、真っ赤に染めて ...声も、何処か裏返る ... ...乙女らしいと、言えば ...乙女らしい )
「 ね、ねねねっ!!ま、待とうっ!?の、ノールちゃんもネーリアちゃんも今頭が ...こう、変になってるんだよっ! ...だ、だだ、だから ...その、ね?ね!?ねっ!!? ....や、ちょっ、ま、待とうよ...!!? 」
( ....冷や汗たらたら、震えてはいるが ...それと同時にどこか、期待する様な視線がチラチラ .... .... ..... )
___現に、瞳の中に桃色が見え隠れ
( まず、…耳元に口を寄せた 呼吸の…唇に、
空気の触れ 擦れる音が聴こえる位に近付く
…夢に飛び込む内で与えたような 甘き褒美を思わせ )
: せぇー… きぃー…か
: セキカ。
____その実 …溶かすように ゆったりと名を呼んだ
(間を空けず、…適度な太さに、いい肌の張りて…
それだけで艶かしい彼女の脚 …付け根辺りに
二人、…揃って下腹部を押し当て まるで綿へ
羽を入れたように …心地の柔らかな感触を )
「 ....は、ちょ、ち、ちか ..!近いっ、近いよ二人と ....
___へ、ひゅっ ....ぉ、ひぁ、へ... ..? 」
( ...愛はある、恋はある、だがこんな事は初めて )
___そしてビックリする位、耐性0
( ....それこそ、既に痙攣する程震えて ...仰け反り、呼吸を乱す ... ... ...二人の声が、両耳から ...離れない ... )
ふ、ひぇは ...ま、まって、ね..?いま、す、すごく、あつくて...や、ばちかんじが ...するっ、からぁ..!
( 程良い、しかし摘めば何方かと言えば柔らかい太腿 ...
...垂らす舌は少し厚く、瞳も垂れて来た .... ...体温は平常よりも余裕で高い
.....押し当てられた側の方が、緊張と感触に ...思わず、体を震わせる ... ...身体が、どんどん楽な方へ、気持ち良い方へ ..染み込むのが、分かる )
: …[かはぁ]
___序曲へ僅かな目配せ …その間に吐息を耳元で
( …序曲、…捕らえる腕はそのままにもう片手に
… 舌で唾液を付け、撫でるは… セキカの臍辺り
愛撫をするように遅く …這わせるように )
____一方で
( …開かせた股に 責めはない、服も脱がさず
深く 残すような真似に及ぶことはなく …耳と
臍と、…感覚のみを下半身に与えて… )
____ん …ん …ぅ
「 ...っ、ひ、は、ひゅ ....ぉっ ....ふぁああっ!!? 」
( 一息の吐息、たったそれだけでも ...絶頂に陥れる程の快楽が身を包む ... .... ....また、知らない心が、感情が ..赤仮を襲うのだ )
「 ...は、ひっ ...っ、にゃ、に ..こ .....んへ、っぇ ...!
....ぅ、きゅん、きゅん、す...ひ、ぅうう... 」
( ...もう責めはいらない程、感度は跳ね上がっており ...
....耳への声と吐息、臍への遅い...撫で方 ...真似事
...たったそれだけで、既に出来上がる ... ... どろどろに )
____....イリカちゃんとは、違う魅力、夢中に、溶けてゆく
「 .....ぁ ...ま、って..まっ ..ひゃ、ぅ、ってぇ..! 」
__安眠する砂姫に気付けば ...急激に冷や汗が体を伝う
こんな所、見られたくない
: ………
: ……… :
( …2人 、手を止め 顔を見合わせる
普通なら此処で 終わるのだろう )
( だが、片や笑んでおり …片や指を鳴らす…
見れば両者 瞳は色欲ではなく、…尽くことのない
何時もの理性が瞳の中に映っている )
_____ [ぱち]
『 …え 』
( …砂姫は、眼の中に飛び込む光景に当然ながら絶句する
しかしながら …歪む表情、それは驚きの為だけであり
闇や、恐怖…マイナスの感情は無かった ___何故ならば )
___眠りに就いたベッドと同じ場所
___こい…び… 恋人を …弄ぶ2人の"自分"
___…絶対見せないような蕩け顔の… せ…セキカち…ゃん
眠りから起き上がり、…それらが唐突に映ったのだ
( …疑いようもない ___砂姫にとっては… )
__散々押し付けられた健康的で …せ せくしぃな…体
__とても …可愛くて 綺麗で… …ほ… 欲しくてッ
( そんな煩悩が産み出した夢に他ならなかったのだ )
__(続き↓ 少し待って)
『(いやっ …いや、いやっ… ちょ… は、…ふ ふひ…ッ!?
わ、…わた、しっ…なんて …なんて …なんて…夢ぇ…ッ!?)』
___こんな夢見るような自分の煩悩に
一人 ぐるぐる目の紅潮に、…あわわと恥じ気
… その上…
: ………
: ……… :
( __二人は、…ちらりと起こした砂姫を見
… 責め手を止め、何かを待つように眺める )
… 夢、でも…
___こんな… きら、…嫌われちゃいそうな…ッ
けど …夢、…夢の中の …セキ、か…ちゃんでも
… じ、… 自分が …なの、…に
( 相手が 自分でも… ___夢の中のセキカでも。
… … … … … … … )
何か… イヤだ!
駄"目"駄"目"ぇわ"たし"のわた"しの"た"から"ぁーーーっ!!
[ どしゃぁっ ]
____再びの超大幅混乱。… 夢と思えど独占欲
泣き笑うような取りあえず闇のない叫び声で
__…無防備なセキカに飛び掛かるように押し倒す
[さっ]
( 二人は、それを分かっていたように身を躱し
…セキカを押し倒す砂姫を静かに眺め始めた__ )
_____
っ っ …せ …ぇ
『 っせ …せ …き、か … ちゃ …ん…ッ 』
( __何故、自分が …こんな、夢で必死になって
…押し倒した セキカちゃんと見合ってるのか分からない )
(渡したく …ない)
___ゆっくり …に、見えて奪うみたいに唇を寄せる
(…乱れ姿は __もうお互いにそうなっていた)
「 .......は、はぁ ..はぁ、ほ、ほんとふたりともどぉしたの..さ、ぁ..?...[ほっ] 」
( 手を止めて ...言う事を聞いてくれた二人に、少しばかり安心 ...それと同時に、色々言いたくなれば、呼吸を整えながら ...頭の中で整理 )
...そう、整理 ...今迄の事も含めて、色々と
___結果、既に起床した砂姫には気付かない。
「 ....もぉ ..おっ ...汗も、すごい ...しぃ...
...気持ち良かった、けど ..こぉいうの、する ..まえ、一言位 .... 」
( ...寝間着は少しばかり透けて、ぴっちりと肌に張り付く ... ...火照る体を冷ますため、手で仰ぎながら ...風を通る道を作る
...またどうにも、“側から見れば誘う様に” )
それで、一体全体な_____
___.....に。
( ....此処で、先程から寝息が聞こえない砂姫を思い出しては ...とてつもなく嫌な予感 ...悪寒が襲う )
「 ( ..よく考えてみたら、こんな隙だらけなのに ...ノールちゃんも、ネーリアちゃんも ...さっきみたいに変な事をしてこない .. ....もし、かして.... ) 」
「 ....ね、ねぇ ...ふたり、とも ...? ..イリカ、ちゃんは.....________ぁ 」
( 聞こうと尋ねた瞬間 )
眼前まで迫った砂姫の身体に
___今更ながら身動きが取れるようになった体
此処でやっと、赤仮は気付く ...全部二人の、計算だと
___________ぅぐっ!?
( 当然躱せず、再びふかふかベッドの上に ...押し倒されて見上げれば ...あからさまに混乱していて、それでいて ...可愛いが少しばかり鬼気迫る表情にも近い砂姫 )
「 ....う、うん ...イ イリカ ...ちゃん、 ...ち、ちょ
...い いったん ...一緒に、顔 洗お ..ね?だか ______ 」
[ ん .....む ...! ]
( 半ば無理矢理、されど愛あり ... .....イリカには怒るにも怒れず ...ただ、受け入れる .... ....独占欲の高い、口付けを )
____( ただ、ノールちゃんとネーリアちゃんはお説教! )
...その決意は多分、直ぐに忘れてしまう位
イリカに骨抜きにされてしまうだろう、けど。
___襲う …考えはなく ただ必死に…
重ねた唇を、自分が示せる …その
ふ。…ふかい…愛 を_き、…きすを…ずっと…
( 熱くなるほど抱き締めて …唇
…必死に重ね続ける …夜が、流れる… )
_________
__二人の世界で …聞こえない部屋の中心
〖: 11:48。…あんぐらいの責めで眠るなら
中々ベストな時間にあらんか? 〗
( …椅子に掛けた二人 __やはりセキカの想像どおり )
〖: …… :〗
〖: ま、進展遅いからのぉ?…あぁでもせんと
じれってたくて敵わぬのじゃ …おい何じゃその目 〗
〖: 独占できないへたれ :〗
〖: やかましいッ! てかキサマもじゃぁっ! 〗
[ギャーギャー]
( …小うるさい声もどこ吹く風と )
せき、…か ちゃ…んっ …せ …せきか… …ちゃん…ッ
__其処から"好き"とも"愛してる"とも言えない
…口べた。だから…懸命に、__愛の、口付けを
_____夜は過ぎて行く
_____[チ チチ …グギギギォィ!]
…朝仰いで、野を越えはるか砂漠の地に
響くは鳥の声 …喉がつぶれたようなあとあじ
___確かに告げられるあらたなる朝のさえずり
…ん …
( 聴こえた朝鳴りの声を頼りに、目を擦って体を上げる
…ひどい夢… と、卑下できない自分は少…し… …や…
ゃっぱり、セキカちゃんの言う通り… …す、…すけべ
…なのかも … しれない とにかく気分はいいとだけ )
… あ ぁ ぁ ___ふっ …
( とても心地がいい大あくび …久しぶりだった
窓から僅かに入る明るさ __地下であることを差し引き
それでも素晴らしく思える朝の光が 一滴… )
___[ むぃっ ]
____手元に… 素肌の柔らかな感触
『 ……… 』
…あぁ そういえば
( __夢に、色々流されて… 一緒に、寝ていたと
結構遅れて思い出す __…さぁ 起こしてあげよう )
[ ぎゅっ! ]
___セキカちゃん …朝、だよ…? ふひ…
(___続いて布団をめくり上げて… )
_________...すぅ
( 安らかに眠る赤仮 ...気持ち良さそうに寝息を立てて布団に身体を擦り寄せる ...いたって普通 )
______問題は ....一糸纏わぬ姿、という事。
[ ...すぅ、ん..ふぅううう... ]
( ..そんな事は知らず、ぐっすりと眠り続ける赤仮 )
良く見れば ...口元、少しだけ残る“痕” ...
....それは、とどのつまり
『夢』が『夢じゃない』と言う事を
実質、現していた
[バサッ]
_____ … … …「」
(二秒前の状態 __セキカに布団を掛けて戻る
…既に顔は極限まで赤く染まる 表情はそれ以上で…)
目は見開いて
…笑み浮かべるまま凝り固まり
空気を軽く吸って少し頬は膨らみ
__困"惑、当然恥を受け入れがたい位にいっぱいに…
____息を吸って…もう一度 布団を上げる…
__すぅうう ...にひ、イリカちゃあん....
( ...寝言を立てて、ぐっすりと眠り続ける ...
全身肌色な、赤仮 ....何も変わらず、そこにいる )
[ ....ぎゅう ] ___体の熱が冷え切らない内に、温まりたかったのか ....突如、砂姫の身体に抱き着く
肩よりは短い髪の毛 ...先端のみが色彩豊かで、それ以外は雪みたいに真っ白 .... ...何処か、落ち着く匂い
[ ...ぎゅうぅ ]
( 幸せそうに笑いながら ...腕を腰に回して、しっかりと離れない )
...眠りは深い
んにゃっ__[ぽすっ]
____ …ふぇっ
( 眼にとびこんだセキカの姿に息を飲む間も暇もなく、
また抱き寄せられる …自分が枕だと錯覚する位だけれど
それすら許さないのは直に触れる柔肌と __目の前の… )
『 ッッ…(〜〜〜💦)…!!』
_____・悲鳴を必死に抑える努力。
(…そして考える …考えられないけど考えたいと願う)
__まるで夢続くような光景になってしまった
…これは__
夢?現実?夢?現実?夢?現実?夢?現実?…[むにっ]
__(…思案の最中に触れて __暴走する思考)
!!!!?? ゆめ!げんじつ!ゆめ!!げんじつ…
ゅめ!!??げんじっ…げん…ゅ …ゆめんじ __
___ぁ …[ぐいいいぃっ!]
( …不意に気が付くと頬を引っ張る )
__[ジンジン…]
『 ……!!… (ぃたぃ…!!) 』
___これは現実だ。…頬の痛みは、そう告げる
___えへへぇ ... ...だぁいすき...
( 寝言 ...そう、寝言 ...でも、至近距離 ... ...砂姫と触れ合い、密着して ... ....ただ、抱き枕として ... ..抱き続ける )
__今、夢の中でさえ ...悪夢に魘されず
幸せに、ぐっすり寝ている ...それは
赤仮にとって ...本当に久方振りの、安らかな睡眠
[ すりすり ... ]
( ..小動物の様に、頬擦りを続ける ... ... ...もちもちなほっぺ ...柔らかい
...引っ張って痛んだ頬を癒す様に、直接スキンシップ )
・これは、現実
・夢じゃない、ただ夢の様に、互いに幸せを ...
______だぁい好き、イリカちゃん
...寝ている筈、寝ている筈なのに ...イリカの耳許に
囁かれる、 ...何度も何度も言った筈の"好き"
__いっ… ……。
(次第に落ち着く…二人の繋がりが純粋な愛である為に。
砂姫、…状況が状況であっても、…好きを告げられ続けて
…せきか、ちゃんの。…一糸纏わぬ姿が前にある、以前に)
____ゆっくりと絆されてきた
__だから落ち着いて …顔を眺められた
とても綺麗で それに、幸せそうな…
(…幸せな、幸せそのものな姿に …昨日を思い出す
出会い。…断片的な、紆余曲折の果ての…急接近
__告白 恥ずかしいけど幸せな時間 …懺悔と救済
__夢だと思っていた …現実)
[ぎゅむ]… […ぎゅーっ]
__頬擦りされれば抱き締め し返す
現実、と知っても… 落ち着けば
…受け止めるのはとても簡単だった
_確かめあった愛、…きす、…添い寝に…
…"きっかけ"が出来たと感じたから
( …後には、引けない。__それが重く感じない
せきか、ちゃん …となら出来ると信じきれた )
___大好き
…わ た、しも… …大好きだよ
セキカちゃん…
__砂姫は …セキカは
…もう _心で結ばれあった
_大好き と …大好き、と。
( ..時間が経つに連れて、赤仮の眠気も覚めて来る )
「( ...ん ...あ、寝ちゃってたんだっけ、私 ...あれ? ...イリカちゃんと、なんか ...してた様な ...と言うか
...金縛り?身動き取れな____ )
[ ......パチ、パチ ]
( 何度か瞬きした後 ....スッと目を閉じる
...内心冷や汗は溢れるし、何だかイリカちゃんはイリカちゃんで私に抱き着いて来て ...とても夢中みたい )
「 ( ....あ〜〜、私まだ夢見てるんだ、そうだそうだ ...
...だって、い、イリカちゃんがあんな事 .... ....
....見間違いじゃ無いよね、ノールちゃんやネーリアちゃん ...じゃ、無かったよね ...ほ、本人 ...!!? ) 」
( ...不安だけど、改めて目を開いて .... 咳払い )
「 ...あ、え、え〜と、おはようイリカちゃん ... 」
そ、その ....ゆうべはおたのしみだったね ...?
( ...顔を少しずつ紅潮させながら、静かに告げる ...
...これはこれで、愛をしっかりと感じられて ...大好きって言うのがしっかり伝わるから ... ...嫌では無い )
___ただもし、これをあの二人が見ようものなら...
( ....その時はお説教間違いなし )
___ただ、寝起きの赤仮にまともな思考は出来ず...
( ....頬擦りを繰り返した後に、布団の中に身体を潜らせ ...ちょっとだけ、視線を上げて )
「 ...ちょっとだけ、大人に成長したね、私達 」
( .... ...好きだから言える、お互いに恥ずかしくなる悪戯 )
(__すっかり、…セキカの"寝言"に絆されて
…物珍しく ぱっと顔を上げると…)
『 …そうだね セキカ …ちゃん
…おはようっ __改めて… 』
[ぎゅう…!]
『 わたしと …わたしたちの… 国に、…ようこそっ 』
__お姫様は 愛する人を抱いて目覚めを告げた
_______けれど
___[しゅぅぅぅ…っ]
(__顔は …初めてみたいに真っ赤なまんま)
____着替えたいむ
( …顔を洗って __髪を解いて… )
[がちゃん]__
( タンスを開くと、…最初のお姫さまみたいな服や
…ゆったりとした軽い服 __手に取った、着なれた
最初の服を着ながら、…少し、目の…ふひ …っ
…恥ずかしい、…けど目のやり場に…困っちゃう )
『 …ね …ねぇ、セキ、…かちゃん?
えっと、…服 …着替え、ある かな 』
___綺麗、…だけど …綺麗だけど …肌を
…見続ける、のも …ちょっと …
(__無ければ …自分のを、貸す …つもり)
___にひっ
( .....思わず笑みが溢れる ...なんだか、安心した
...一日の内容はとても濃いものだったけれど )
__最愛の砂姫の変わらない様子が、一番
__なんやかんやで大好きかもしれない
( ...良い目覚めを迎えられた )
...砂姫が用意をしている間に、赤仮は思う
「 ( ...イリカちゃん、やっぱりスタイル良いなぁ ...
...ずっと抱かれてたかった気もちょっとする ...けど
...後やっぱり顔真っ赤になるの可愛いなぁ、不慣れって感じがする ... ...イリカちゃん、リードしてあげよっと! 」
( 髪を解いた砂姫をジッと見ていたけど ...改めて現実に戻されれば、思い出した ....
...今、なんも着てない、一糸も纏わない姿だって )
___そう言えば ...
[ ...ジィーー ... ] __床に散乱した着ていた服
( ...昨夜のいちゃらぶではっちゃけ過ぎたらしい )
「 ...きゃーっ、イリカちゃんのえっち! ...なんて 」
( 棒読み、そして更にわざとらしく身体を布団に
包んで ....頭を下げる ...ずっとこうしているのも
流石に寒いし、身動きが出来ないから .... )
___折角だし、と言う意味も込めて
「 イリカちゃんの服、私着てみたいっ!
....だから良かったら、貸してくれないかな? 」
( ...サイズがちょっと不安だけど、なんとかなる
......はず )
『 …………… [ぽぉ…(💦)]』
( 彩度が薄く …光沢のある黄土色の髪は
__"砂衣"を外せば背中まで伸びてはためいて
…すまして揺れる髪は、どこか終末を思う
きれいな眺めだけれど砂姫は__
__…セキカの言葉と、姿と、…動きの
わざとらしい揺さぶりで _頬を染めるばかり )
_______[はっ]!
[💦]… そ …それ、なら… ふひ…っ
( __少しの放心、…もうセキカの攻めに
耐性が追い付かなくて軽く、…恥ずかしい
__…そして"イリカちゃんの"、…を聞き逃し )
____砂の姫は聞き逃しに気付くことはなく
かつためらいなく __奥に仰々しく飾られた
…砂姫のサイズに合わないコートを持ってくる
『 …これっ __ど どう、…かな? … 』
( …コートは砂姫の体と比べてサイズが大きくて合わず
__しかし砂漠に於いて不自由なく風通しのよいデザイン
…見た目としては"王族"の纏う衣服を思わせるが
肩から、脇 …膝から下にある肌が露出する形に、
透き通る青のコートに合わせ、…一緒に飾られている
黒のインナーで露出を補い肌を守る作りとなっていた )
__それはどこか、"序曲"と似た意匠。
『 だ …ダメ、かな? …じゃ、…じゃあ
他 に…も…ある… から、…ね? …ふ …ふひっ 』
( __気に入られるか、…ちょっと自信なさげ )
( ...なんで砂姫の身体のサイズに合わないコートが
あるのかは ...不思議に思うけれど、聞かずに置いて )
思い浮かんだ感想はただ一つ
__カッコいいっ!!これで良いのならば着させてっ!
( ...自信なさげな砂姫の両肩を掴んでは、軽く揺らし
...ベタ褒めしたくなる程熱くなる気持ちを抑える )
....赤仮自身が今、何も身に付けてないのは
...すっかり忘れていて ....
( ...砂姫の身体を揺らす度に、赤仮の肉体も ...揺れる
...と言うか、多分この感じだと残念ながら
.... ...あの服装が序曲っぽいとも分かってない )
「 それじゃ、着てくるっ!! 」
( 持って来てくれたコートと黒のインナーを握り締めて .... ...くるんと振り向き、着始める )
...背中まで伸びた髪は基本、何にも染まれる白色
しかし毛先は彩度が高く、虹色になっている ...
__何本か纏められた赤はとても濃く ...何処か血っぽ ..
「 ....ん、結構丁度良いかも 」
( ...肌は色白くて、出る所は出て引っ込む所は引っ込む
...まだまだ成長しそうな肉体 ...でも )
__良く見たら皮は継ぎ接ぎで ...ちょっと
___みすてりあす。
着たよっ!! ( ...あっという間に着終わる )
( ......黒のインナーは肌にぴったり
...コートの青は赤仮の髪に似合って ..対照的
風通しは良くて ...にぃと笑えば、人差し指と中指を曲げて口元へ持って来て____ )
「 : ふふ、どう?似合っているかな? : 」
( ...真似をする )
[ぐっ] ___っっ
[ ゆさゆさ__ ]___ふひぃ…っ
『 あひっ せきッ せきかちゃっ…
わかっ わかった わかったからっ 』
( よそ見で簡単に捕まってしまえば __
揺れるせきか、…ちゃんの体 目の前で…
悲鳴のような慌てかた __コートを差し出して )
_______
『 ……ぅ (…だ 大胆…すぎ、る…なぁ _セキカ…ちゃん)』
( …高鳴る胸を抑えながら冷や汗は垂れて
顔を手で覆い、…見ないようにするけど
やっぱり __ちらちら、見てしまう… )
『 ………(…変な そ そう。…ヘンなとこは見ない…) 』
(健康的で 思わず…顔を染めてしまう)
___改めて色々見てみると…
( 綺麗だけれど …独特で、ちょっぴりのからふる
__ふしぎな髪の色 …継ぎ接ぎみたいなものが
見えるのに、普通に育っているような肌…
健康的にちがいないけれど _特徴?が多い )
[じー]
『( …ふしぎ、な …魅力っていうのかな…
セキカ ちゃん …色々、…聞いてみたら
答えてくれ…る __かな…? ふひ… )』
_____はっ
『 ! …っ …は ___ふぁっ… 』
( 気が付き。__"靉靆たる閑靜の夜"を…
__纒い 誇示するセキカちゃんに言葉を失う )
___似合っているという言葉では足りなかった
( 人柄や雰囲気が衣の孕むなごやかな夜のくらやみに
…隠しながら魅力的に溶け込み、ほどよい肉付きながら
育った部分を黒が強調する __立ち姿だけでも凛として
女性的な魅力にだって少しも事を欠いてないのに… )
かっこよくてかわいい…ぽーず、まで…っ
_______ぱぁぁ…っ
( 深くある揺れ青の瞳を …輝かせて
"意中の人がもっと意中となった"事を
__顔だけで知らしめてしまいそうな表情
…手を胸の横に上げて __口を小さく
目下や頬をぽぽと赤く染め __"恋する顔")
_____ぁっ…
『 っご ごご…ごめっ セキ…か ちゃん
え え えっと … すっごい…似合ってる…! 』
___わたわた慌てて目を逸らしながら
( ...表情だけで、感想は分かるけれども
...言葉に出されて言われると、もっと嬉しい )
[ ...にへぇ ]
「 ...イリカちゃんが、そう言ってくれるのなら ...似合ってるって言うのがとっても分かる! ...だから、とっても嬉しいっ! ..着ている間は大事にするね ...ふふ、これ、カッコ良いし私も好きだけどっ ... 」
( 自覚して、その場で一回転しては ....笑みをこぼしながら眺める ... ...甘くて微かに薔薇の香りが髪から漂う )
__ふと、先程よりも濃い ...恥ずかしそう
__恋をする顔を発見しては ......
....にひっ❤️
....ちょっと悪く、笑っちゃう
と言っても、する事は大して変わらない
( ただ、砂姫の前に立って ...視線を逸らさせない様に
両手で頬を撫でながら固定して ...じっと、目を合わせながら、口を開く )
また、私に夢中になっちゃった?
...イ・リ・カ・ちゃんっ!❤️
( ...瞳はきらきら、されど見れば見る程怪しく光る
...見る方向によって色や明暗が違って見える
...言い終えた後、舌舐めずりをしては .... ... )
「 今日も頑張るんだよ? ...お姫様っ ....なんて
...んひひひっ 」
( 頑張ったら頑張るだけ ...ご褒美は増えるから
...なんて誘惑の言葉を添えながら、背中を撫でて
...元気づけ! )
『 !!っ …[かぁっ]』
( 図星に 誘惑に …かっこよくてかわいい
夢中で意中な… せ、…せきか…ちゃん
__けれど、…ちょっとだけ …せきか、…ちゃんと
居るうちに、…ちょっと、だけ… 芽生えてきた
…は、…はんこつ…しん?… が __ささやく… )
___仕返ししてやれ …って
(…いちど、眼を閉じて…)
『 …セキカ…ちゃん 』
(…俯いて、…あるいみ 舐めきって油断して
隙だらけのセキカ…ちゃん、…深呼吸…)
[ ぎゅ __ん…っ ]
___ …合わせた上から唇を舐めて
乾いたお互いの …柔らかい口
…濡らして 赤く染めて…
[ ふぅ…っ ]
ね ぇ… セキカ …ちゃん?
『 わた、し…だって、…ふ…ひ…っ
…攻めれる…んだから …ね? 』
___顔は真っ赤で半ば涙眼 …すてみタックル
( …乱れた服、整えて
髪をいちど結わえ直し
…"砂姫"完成…っ! )
『 …それじゃ …業務、がんば…っ 』
『 : 終わっておるぞ 』
__________?
( …砂姫は (00 ) …という顔で、固まり 凝視する
扉の前で腕を組み、先程の言葉を言い放った彼女は… )
『: …なにを平然と国宝を貸し出しとるのだ
あ、似合ってないとは言わぬぞ?…まぁ
相応の位を予定しておるのだから良いとして… 』
『り …そう…』 『: む?』
『 りそうのわたしっっ⁉️ 』『:左様。』
( [びっ!]指差し 驚き叫ぶ )
_______砂漠の …1日が始まる…
___黄衣と砂姫の会話 ...上の空
[ .....シュゥゥゥゥゥウ ]
( 発熱しちゃって、煙が上がる位に火照った顔 )
「 ....るい、ズルイよ、イリカちゃん 」
( ...唇に感覚は未だ残ってて ...それでいて、何方かと言うならば彼方の方がダメージが大きそうな位の ...
...砂姫らしい、__可愛らしい攻め方 )
....心が、騒ぎ続けてる
....衝撃的過ぎて、消えなさそう、本当
( 此処は砂漠、でも私のオアシス )
_____仮面を被らず共過ごせる、第二の住居
[ ....なで、なで ]
( ...気付けば、黄衣と砂姫の頭を撫でていた .... ... ...でれでれで、癒されきった顔で )
....ノールちゃん、ありがとうね ...んひ、イリカちゃんの分まで頑張ってくれて!
___お礼になるかは分からないけれど ...
「 ...家事とか、してあげよっか? 」
____それか、監視! ...なぁんて
( 始まる一日、何時もよりも少し騒がしくなるかも
でも変わらず ....寧ろもっと、心は安らぐ ...筈 )
____旧神説明中
『 つ …つまり、…ネリ,ア…と、ノール…って
1種の… 付喪神、… みたいなもの …なんだ 』
(__黄衣は、…途中で戻ってきた序曲を交えて
[邪魔されながら]自分達について詳細を伝える )
___曰く、"三重人格"に加えて"複数の魂"が
砂姫 …つまりはイリカにあったこと
___セキカの恋心や、大事にする心、黄衣と序曲を
強く信じる思いが3人に増えた "原因" であること
___イリカと間違いなく比肩する力を持つこと
____…二人の恋路を後押しすること[一番邪魔された]
( 分かりやすく何度も噛み砕く長い話。…
イリカは、なんだかセキカが…取られる
昨日の光景的な?ものを思い出して
…ちょっぴり、引き腰。…セキカにくっついて )
〖: 靉靆たる閑靜の夜(カタルダナスカ)。…
似合うよ、セキカ。… 貸したの? :〗
( …さらりと国宝と明かされた不思議な衣を着こなす
セキカを眼に、…ちらりと序曲は黄衣の方を見る… )
__少しびく、となる砂姫 …黄衣は苦笑いの後…
〖: 広く長い目で許せ。まぁ悪くはなかろう?
将来的には"イモク=ラテリ"に座るのじゃ、今からでも… 〗
_____二人の会話の途中 …セキカを見上げる砂姫
『 …… [💦]』
( いろいろ、…ちょっぴり引き気味だ )
( ....砂姫をギュッと抱き締めて、時々頭を撫でたり
背中を摩り ...安心させようと動きながら
....ちょっぴりノールちゃんとネーリアちゃんには警戒 )
..昨夜の事は忘れてない、悪気が無いのは分かってる
...イリカちゃんの為にしてたのも分かってる
___でも恥ずかしいから簡単にはさせたくないっ!
「 ....むぅ ... ....少なくとも私が原因だよね、半分
..責任は取るけど、でも ...き、昨日みたいなのは!
..色々と駄目!倫理観的にも! ... ...分かった!? 」
( ...国宝らしい、着ているだけでなんだか気分が良くなる衣を身に着けて ...と言うか自分の物の様に着こなす、馴染むのが早い
...立場を少し悪用して指差して説教 ...砂姫を庇う様に腕の中に )
____意味不明な単語の連発に飲み込まれない様
...イリカを愛でて対処する
...周囲から見たら、ぐるぐる目になってるから
...多分色々、丸分かり
__セキカの位置は、…よく見て わかる位置。
…それぞれの姿勢や表情は3人とも違って…
(抱かれて、…抱きつくイリカは見ての通り)
(: 自信たっぷりでカタそうな表情(かお)は
斜め上に傾けて…プライドや気品を前面に出す
…軽く胸を張り、腰の左右に両手を当て 足も肩幅に…
…貴族や令嬢、気の強くも気品ある黄衣 )
(: ひたすら …浮かべるとも言い難い無の表情
…伴い、全体的に消極的で __掴み難い雰囲気
顔もあまり動かさず、…眼だけを向ける事を好み
両手はほぼフリー 握るでもなく、…垂らすような腕
足も閉じて動きや活力を思わせない …対極めいた序曲 :)
___________
( セキカの訴えめいたうぶな言葉に …黄衣は笑んで )
〖: ほぉー …わらわが、いろんな事をしたのは認めよう
してその中の内 … 何が、気に入らんと言うのか? 〗
___序曲も軽い相槌を打つ
〖: …なにが …イヤだった? …なにが …駄目?
___教えて欲しいな … 気をつけるから :〗
____からかう二人をほぼ、他所に…
[どき…どき…]『 …[💦]…… (ふひっ…!) 』
( 抱き締められ …撫でられ、…我慢を得るための
愛でとはいえど __それにひとり、鼓動を激しく
…柔らかなお腹と 手のひらに思考がぐるぐる回る )
___かっこよくて…っ …、か …わいくて…
… て、…てんご、く…? けど …じ、…じごく…
(…悶々)
「 ...へ、え、そ、それは ...それはぁ ...い、いや
...そ、そのぉ ... ...え、え〜〜〜とぉ ... 」
( ...言葉を選ぼうとすればする程 ...思い出されて
...煙が頭から出んばかり ... ...意地悪な黄衣と序曲に
...ぐるぐる目は腹に渦巻きが多くなって ...
...落ち着く為かは知らないけれど、砂姫を撫でる手数が多くなる ...頭を撫でて撫でて ...悔しそうに、砂浜の肩に顎を乗せる )
「 ...ばぁか、ばぁか ...うきゃうぅ.... ...
..べ、別にああいうの嫌いじゃないんだよ?
ただその、本当 ...は、恥ずかしいからぁ ...
す、少なくともイリカちゃんの前では ....とっても恥ずかしいんだからね ...つ、つぎしたら、 ..えっと、怒る!
...なんか、するから!!! 」
( ...激しい制裁を思い付かないし
...したくないと考えるのは ...まだまだ優しい ... )
....わ、私本気だからね!!!
( ........まだまだ、幼い )
( ...二人の見た目が良いからこそ、虐げられる事が
......羞恥心と言うものを加速させて ...その分
砂姫のまともさに助けられて ....依存していく )
「 ....可愛いから何したって許される訳じゃ無いんだから、ね!! 」
( ...目はどうにも潤って ....頬を膨らませれば
...事実上の敗北と言う結果が残る )
『 えっ、と… 二人とも… そろそろ、やめよ…?
せ、セキカちゃん 困ってる…し …(横目) 』
__甚だ決まりが悪そうに… 砂姫はセキカの前へ
_____
〖:あい分かっておる、…ま 多少揉みすぎたかの
さてさて イリカ。突然日常に戻るが、当世は11時じゃ 〗
( ピタリと止まる可愛がりのような言葉
__替わって仕事モードを見せる黄衣に応じ
序曲がさりげなく砂姫の手を引く、…丁寧に。)
〖:することは、すべきこと。…わかるね?イリカ:〗
『あ、…え …ぅ[💧]』
__________
( 見る間に"黄序"は、イリカのドレス 着飾り
肌・髪のケア …ベッドメイキングから 片付け
床に散乱した衣服を拾うなど、部屋を出る為の
用意を済ませ、一汗も流さず40秒の時間を活かす)
__砂姫は出会った時の姿 …遠いようで昨日の話
_____
『 …ね、…ねぇ セキカちゃん 』
( 無言の促しを受け、…二回目となる
挨拶を口に含み__ 面映ゆくも、…言う )
『 行ってくる ね?…頑張る… から!』
___真っ赤な顔で …なんとか、笑顔。
「 ...い、イリカちゃあん... 」
( ...なんやかんやで、此処ではお世話になってばかりで...
...気付けば姫としてのお仕事の時間 ... ..少しだけとは言え別れが寂しいって感じて ... ...それでも、引き止めたら迷惑なのは分かってるから )
[ ぎゅうぅ〜〜〜っ ]
「 ..がんばってね、イリカちゃん! 」
( ...両手で頬肉を上げて、笑顔を作り ...
一度抱き締めて ...触れ合う肌の温もりを保持し
華美なその姿を瞳の中に焼き付けて ...二、三歩足を引いて、左右に隻手を振る )
「 ノールちゃんに、ネーリアちゃん!
後はお願いね? ...私は待ってるから! 」
____..待っているだけ、それも不快には思わない
それだけ、闇が消えて ..空っぽが満たされて
..充実感に満ち溢れた瞳を向ける
( …あいじょー、表現… 繰り返されたそれに
少しは慣れを …受け入れて、手を広げる…
ま …まだ、過剰なのは …恥ずかしいけど )
[ぽ、ぽ、ぽ]〜〜っ …えへへ
__これ位なら、嬉しい顔も正直にできるように。
( …名残惜しいけど、暫しの別れ。…その前に
砂姫は"砂衣"を外す、つまりは ___ )
『 サブリナ… 』
[キシキシキシ]___
( 名を喚ばれた"砂衣"を垂らす蜘蛛が正体を露にする
タカアシガニや、タカアシグモっぽく 重厚な甲殻の物々しい蜘蛛…)
『 …サブリナ せ、…セキカちゃん 今から
わたし、お仕事に行くから… 見てあげ… て? 』
____[キシキシ]
( 手を引かれ、…砂蜘蛛を置いた砂姫は行ってしまい
その …砂蜘蛛に黄衣は身を寄せ、…耳打ちする__ )
〖:__エート ナンテ?〗
『:えぇい、あれは見せるでないぞ?』
〖:ワカッテマスヨ〗
____相変わらず、…モザイクかけられたような声
______
〖:キョウイチニチハ テメノ セイカツアズカッゾ〗
( …黄衣も行き、完全な二人(?)きり。机に上がり
身振り手振り(?)…も交え、砂蜘蛛は話し掛ける )
〖:ツッテモ ゴシュジンホド オモシロカネェサ
ショウカイホシケリャ タントイエ ア,ギョニソウマカッタ〗
「 ...ふふふっ 」
( ...やっぱり砂姫が浮かべる笑顔は ...裏の、利用しようって言う魂胆が見えなくて ...とても綺麗で、安心する ...そして、置かれた砂衣 ...もとい、砂蜘蛛に対しては .. )
[ じーーーーーー ] ...どうも、疑惑の視線
「 また、ノールちゃんのアフレコ ...
...とか、では無いんだよね? 」
( 顔が何処かはわからず ...足の間から眺め続ける
...喋る蜘蛛って時点でレアリティは高いんだろうけど ...生物学者じゃ無いからその凄さを理解出来ない )
「 .....いる? 」( .....包を剥がして、羊羹を皿に )
__正直城と同じ様に監視の仕事をしたいんだけど
...流石にまだ此処の全貌を把握出来ていない
[ ...モグモグ ] ( ...頬張りながら机に顔をうつ伏せる )
__いつまでも客人的な扱いは、やっぱり ...
「 ....私も分身とか作れたら城と此処で ...楽しみ二倍!になれるんだけれど ... 」
( ...くるくる、仮面の中心を人差し指に乗っけながら悩む ... ...それをしようとすれば、流石に頭がキャパオーバーしちゃうから ...模倣出来る限界って言うものがある )
[ ...なでなで ]
( 人差し指の腹で蜘蛛をなでながら ...色々考える
でも不思議と、寂しさってものは感じなくて ...なんだかずっと、心が温かい )
〖 "アテレコ" ノホーガタダシーゾ
ンデ オレャオレダ ウタガッテモ ナンモナイ 〗
( 見てれば、…見てる程 "蜘蛛"として…
おかしいのは"大きさ"だけで 外見は普通寄り。
__長い八本脚で、甲殻で、複眼 …糸を纏う… )
〖 クレ。 ……ン? 〗
[…机の向こうで、きつねの耳がぴょこんと見える]
( …砂蜘蛛は放って 出された甘味をウメーウメーと顎に食す
__交流の機会が少ないこの国は、高度かつ独自の
砂漠文化を持つ。…しかしその為に国にはない
味や、刺激は数多く __案外 仮面の手持ちで
多くの知人は持てそうな様子が蜘蛛から知れる )
〖 …ン ダッタラソーイヤ キツネ、オメーソンナン デキタヨナ? 〗
[ピクッ!] キシャーッ!
(__失礼甚だしいといった様子の砂蜘蛛。
腹を撫でたセキカに対し前脚を振り上げ
軋むような声で威嚇する!___)
ぴょこっ! 『 はいはぁ〜いっ!』
___喚ばれ、身を乗り出す大笑顔のおきつね!
…いそいそと荒縄に札を巻いた物を引いて…
『 お姫さまのご指示で用意してございますっ
"赤城"と繋がりを忘れぬ為の手段っ …あ 』
___蜘蛛は威嚇するばかりで話を聞いてない
『 ……(💦)』
__おきつねは気まずそう。
「 ...まぁ、それなら良いんだけどね? 」
( ...流石にそう何度も同じ手を使い続けないかと分かればホッと一安心 ...
...見ようによっては蟹らしさもある気がする、なんて心情読まれようものなら威嚇だけじゃ済まない ...多分、ちょっと脚で頭を突かれる気がする )
「 ......[ ジー ]
( 蜘蛛の食べる様子から ...見覚え、聞き覚えのあるキツネに対してジト目気味 ... とは言え
何処か安心したのか、左右に手を振って ..笑う )
__人並みとは言え、料理とかは出来る方
...独自のその文化に触れながら、ゆったりと砂漠を楽しもう ...
___威嚇、堪える様子無し
「 ...貴女なら安心して、連絡を頼めるから ...心配しなくとも、胸を張って良いからね! ....んひ、大丈夫! 」
( ...ちょくちょく謎の荷物に目を奪われながらも
気まずい空気を変えようと励ます発言 ...応援 )
「 ( ...さ〜てっと、もしかしたら退屈なんて考える余裕すら無かったのかも? ...ふふ、何から始めよっかな、やっぱりサプライズ的なのはしてあげたいし___ ) 」
思考は豊潤、未来は明るい
...蜘蛛の威嚇もなんだか、笑えてきたものだ
___砂蜘蛛は威嚇のままに背景(カザリ)、BGMと化す…
『 !![パァッ]っ ご信頼ありがとうっございますっ!
でもっ、用意させて頂いたのはもぉっと良いもので…
まっちがっいなぁ〜っく、赤革さまにご満足して
…るわ、の頭もなでて下さるほど喜べる筈ですっ[ニャー]』
___喜怒哀楽に溢れた一挙一動、せわしなキツネ。
( しょんぼり耳畳みから、信頼と反応を受けて
ぱぁっと耳上げて笑顔。…荒縄を壁に掛けると
__何やら指を結んで念じ始め… )
『なむなむなむ… [€\〒\]·〒€$/]…ぶつぶつ』
____かーーーーーーっっ
[ ぼわぁんっ ]
____っっ! 成功〜ですっ!さぁっ ご覧を…!
[…荒縄の内側が、外宇宙的な空間めいた
異なる空気の膜を作り出している…__]
『 こぉ〜れぇ〜ぞ!本体より学んだ
おきつね妖術"とっておき"!…その名も
〖狐空転輪〗―――っ …ぜぇっ…
効能はワープホール!__…場所は勿論っ 』
( こやんぽーず。…自信満々笑顔! )
『 赤き城が何処かにございまぁ〜すっ
ささっ …一度お試しくださいっ! 』
________砂蜘蛛の前にみたらし団子を置いて
今は狐に集中をする______
「 ..頭、撫でたり褒めたり欲しいんだ〜 ...ふふふ、素直じゃ無いんだから! ... ...うんうん、じゃあお願い 」
( ...やっぱり、感情が分かりやすく表に出ていて ...見ているだけでお腹いっぱいになりそうなその優しさに
...信用は既にいっぱいで ...楽しそうに見詰めながら、 ...深呼吸 )
___浮かんだワープホール
...見れば見る程目が回る
__一旦休憩してから ...ふぅと一息
( ...自信満々笑顔になる程の技量が確かにあると感じた ...だから、して欲しかったであろう ...事を実施する )
...ナデナデナデナデナデナデナデ
( 何度も頭を撫で回しながら ...狐耳に顔を近付け )
「 本当に、ありがとうねっ ...瑠和 ...ちゃん!
貴女には本当にお世話になって ....此処までしてくれて、晴れやかな感じ! 」
....だから、安心して身を任せられるんだよ?
( ....特別に一回だけ抱擁してから、くるりと背を向け )
「 ちょっとだけ、行ってくるね! 」
( 怯えの色は全く見せずに ...広がる輪の中へ
ゆっくりと顔を近付けて ...覗き込む ...忘れ物を取り帰る為にも、こうして ...物は試しで、してみよう! )
____ムシャ …ガツガツガツ!
____[ヘニャッ]
_______感じるは外宇宙 …つまり?わからん。
フシギに不自然にふしぎを鍋煮に放って
各種調味料をぶちまけてかき混ぜたような
…意味のわからなさ、に 体を揺らされる____
…水蒸気 __熱された水の煙がセキカの顔を暖める…?
[シャァァ___…]
____湯気が… ぼわぁと視界を僅に妨げる…
・赤城2F __個室シャワールーム
…眼を凝らせば、見覚えのある部屋の構造に
あなたは"そこ"であると理解を経てられた …
__わかるはずがないのは …湯を浴びるのが
城の …誰かということ …眼を冴えさせると…
「 ………………… 」[シャァ_____…]
「 また珍しいこともあるものです
日がまだ明るい時帯で湯洗いなど… 」
____湯気が絶妙に… 湯船隣の壁に開いた
…目立たぬホールの出口を隠し …バレない
(__無論 …個室利用の為に1人 …一糸も纏わず
湯を浴びながら …気を緩めずに髪を解く __
…それだけでなまめなしく思える体の曲線を
肌に弾かれた水滴が伝い …つつ__ と這えば…
湯気から見える …裸体を煌に 露に …官能的に__
「 …いえ それだけあの子が頑張って…
[ばしゃぁ]…っ くれているのでしょう
…何だか、後ろめたくも感じてしまい
______………ん 」
____…視線が、…湯船へ移る__
.....へ?あ? ....ぁ?
( 理解をするのに数分は掛かり ...声色から
その浸かる人物も分かってしまった彼女が
すべき事はただ一つ ...懐から、取り出す ... 目の部分が真っ黒に塗り潰されたいつものお面 )
( ワタシハナニモミテイナイカラ!!! )
水蒸気に混じり、少し温度は低い ...湯気が頭のてっぺんから湧き上がり ...ただそう、心の中で弁護をする ...。
...見てしまったと言う罪悪感に
思わずモゴモゴ ...口を閉じて悩み ...そして辿り着いた結論は____
一旦、帰ろう。
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( …悪戯?悪意? 兎に角、…ちょっぴりおこ。な
あなたはおきつねの元へ帰ってしまった。…そして、
もしかしたらふふふと笑ってるかもしれない
___そんな …2匹の姿を捉える…)
____ウメー ウメー ウメー
[ ガツムシャガツムシャ ]
____フニィぎゃぅ…っ アァッ アァァ… ゥゥ〜〜…
〖甘みに余念を捨てた美しょ蜘蛛の食い様。
…耳を畳んで抑えて転げ回る、__おきつね〗
___ドタバタ ガツガツ …ムシャムシャ