《 真昼の太陽が容赦なく降り注がせる熱射の地であり、
夜の冷気が静かに命を引き取って行く過酷な環境を持つ地帯
この地に迷い込み、死に臨んだ哀れな者たちの多くが
甘い幻想を追うかのように砂を口に含んだ事から、地帯の名が決まったとされる。
広大な死の地帯の何処かには旧き者が治めていた
【黒檀の帝国】なる大国の遺跡があるという伝説が
この地に根付いた少数民族に伝わっているが、真偽は不明 》
( 『腰を上げるものに捧ぐ 3巻』 24ページより引用 )
『:な、…なりゆき… …ふ、フヒッ… 』
( そこまで、ちゃぁんと短いそこまでなら
…簡素なそれだけなら理解はできる )
______続く内容には首をかしげるしかない
『:…へ、へぇ …す、スゴいな… …セキカちゃん、は… 』
『(なにが、…なんだろ、わ。わかんないや…)』
______
(… …続いてのろまんちっくな話には …隠して
頬を染めるだけ、そう それだけ…)
__________
1F 宮殿の食堂
_____と 札が吊るしてある割には…
・不自由しない大きさの椅子と机が広い部屋に幾つか
・装飾に大きな拘りは見えず …名の知らぬ絵が掛かるだけ
・安心の読める文字でのメニュー
・…働いてる者以外は普通な"レジ"と"丸見えなキッチン"
______庶民の親しみ 定食屋…
「 ...まぁイリカちゃんはまだ知らなくて大丈夫!其の辺は私もなんでああなったのかとか良く分かって無いし .....
....ん!気にしなくて平気だからね! 」
( 手を繋ぎながらウキウキ気分 ....すっかり暗黒は抜けて 恥ずかしがる様子も少なく ...歩き続けて食堂へ )
「 ( .....落ち着いたら 迎え入れられる様になったら ....城に招待したいなぁ ) 」
_____________________
「 ......あ 」
( 朧げだった記憶を刺激する ....昔を思い出す この雰囲気 )
「 ......なんか、良いなぁ .....がくせ〜、みたい 」
『:…え、えへ… 』
_____________
[~&%'4$₩4+;₩·](*らっしゃい)
( キッチンの方から響く声… )
『: …ふ、ふひ… ど どうかな…?雰囲、気…
ぁ 、あそこ、空いてる… …セキカ、ちゃん? 』
( …ちょっと、物思い気な様子に顔を見上げて )
『:(ぐ、具合… 悪、い…の、かな) 』
__________________
「 雰囲気!とっても好き! ....何処となく昔を思い出すし何より居て心地が良いし ......あ、でも問題点が一つ r
[ ...ぐぅ ] .....お腹の空かせ具合がやばい!
( ....思えば此処まで飲まず食わずで ....限界 )
( 砂姫の瞳をじっと見詰めながら .....座れば隣の席に寄せて )
「 ....奢っても良いよ! ...なんて、んひひ 」
_____席に座れば 僅かな果樹の甘い香り
『:っ… じ、じゃァ… は、はい めにゅー…
え、っと… わ、わからなかったら…き、聞いて…ね フヒ… 』
( 若干、セキカの小さな危機に慌て気味で
明るめな薄い黄色のメニューを差し出す… )
・クスリサンドスキンクの唐揚げ
・チャグロサソリの毒抜き素揚げ
・ヨコバイガラガラヘビの滋養焼き
・輸入ノパルサボテンのサラダ
・サンドワームスナック
・王庭果樹盛り合わせ
・高純度酸化水素
・王庭果樹ジュース
日替わりシェフメニュー
・遠方来訪 『和食』
『本場日本の冷麺。夏の耐熱仕立てスイカを添えて』
『:た、食べられ…そう…? 』
[ ....ぐうぅ ] ( メニュー名 見れば見るほど 腹が減る )
「 ...どれもこれも食べたいけれど流石に大食いでは無いんだよねぇ 私 ....スイーツは別腹だけど!
.....イリカちゃんはど〜するのか聞いても良いかな? 」
( 甘い香り ....甘い視線を砂姫に送りながら 喉を鳴らす ....全部気になる )
『:…ゆっくり決めな…ょ、… …ふ、ふヒッ💦 』
( …カッコつけ失敗 )
______
『:はう、わ、わたし は… …そう、だな…ふひ… 』
[パチン]___指鳴らし
『 はあ〜い 只今参ります〜 』
___来る エプロン"瑠和"。
『:ひ、日替わりと果樹盛り合わせ… 水、も お願い… 』
『 畏まりましたー! …、 あれっ!
…赤革さんじゃないですかぁ!お珍しい! 』
「 .....かっわいぃんだからもぉ〜〜 ....ほら 」
( 額をハンカチで拭きながら優しく撫でる ....ハンカチは年相応?なピンクと水色のチェック柄 )
________________
ぽん ぽん ぽん
___________は、は、はぁあああああっ!!?
( 大絶叫 .....何故 此処に? ...見知った顔 何回も何回も城で見かけた顔 ...何故此処に )
「 え、あ わ、私も同じ おっ、同じ奴で おねがいっ ......す、するね? 」
( 慌てながらも ...砂姫と同じ物を注文 ...それが多分最善だと思ったから )
『ひゃっ! …も、もぉ〜 赤革さぁん!?
急に何ですかぁ オバケでも見たみたいにぃ… 』
____素早く メモにペンを走らせ…
『 日替わり、フル盛り、水。と
注文承りました〜!少々お待ち下さーい 』
____________厨房の音が心地好く流れる…
『: 』
(大きく仰け反り 白目)
「 .....なんで なんでぇ?なんでこんなに超見知った顔が ....... 」
( ....肘をつき頭を抱える 先程まで浮かれてた気分も一気に現実へと叩き落とされて ...今更羞恥に心が傾く )
「 ...あ、ご、ごめんねイリカちゃっ 急に大声出してびっくりしたよね!? ....ぐぅう 何してんだ私ぃ!! 」
[ ぐぅu [バゴンッ!!]]
( ..空腹の音を上書きする 仮面を地面に叩きつける音 ...割れておらず 元の形を保った儘 )
『:かかかっ 単に呻かぬおなごかと思えば
なんじゃ、貴様なかなかういのじゃなぁ? 』
( その様子___ けらりと、双眼の深黒は
持参した瓢箪の中身で喉を潤し セキカの
外見らしい慌てた様子を肴として… )
『:どれ 顔見知りとは知らなんだ
いや、な?"イリカちゃん"の知人に
『ばいと』を求めるのかいてのぉ
別に人手がいらんわけでもないゆえなぁ かかかっ 』
_________
「 .....親フラ、とはまた違いますけれどぉ ....こう言う完璧オフな所 素を出してる所を見られるのって、すっごく恥ずかしいんだよぉ? ....特にイチャイチャしてる時を見られるのは本当に! 」
( .....頭を抱えて軽い頭突きを机に繰り返し打ちつけ
見ればそこそこ本体も赤面しており 仮面の瞳も紫色に光を放つ ...諸々文句も言いたいが此処は一つ頬を膨らませる程度で不満を示す )
「 ....時給高いの?此処 ......と言うか何してんだあの子本当もう .....和や古の雰囲気とか親近感湧くから好感度高かったのに ...アレでちょっぴり下がったぞ全く ...!! 」
「 ......と言うかイリカちゃんってやっぱ _______ ....アレなんだねぇ 」
( じぃ〜っと視線を向け続ける ...観察する様な舐め回す様な.... )
『:なぁに 四の五申さず肩の力を抜かんか
急かすと"イリカちゃん"が気を失うでな?かかっ 』
( けらけら、軽笑いに一蹴する
__吸うでもないのにキセルを手に… )
[ふ―] ___キセルの口から浮かび上がるしゃぼん玉…
『:ぷふー… おぅとも、労働には相応の対価が成される
あやつの働きなら月、日本円にして18万は固いのぉ! 』
______
( ___暗な深みの眼が横目に貴女を眺める )
『:おぉ わらわの顔になんぞ付いておるかな? 』
____付随する幼げな妖の笑み
「 ....うぐぐ、ドS人格 ....わらイリカちゃんはサドなんだな ..よし覚えた ....うんそうだ イリカちゃんに迷惑を掛けるのは駄目だ ...落ち着け私落ち着け 」
( ちょっぴり悔しさが残り頬を膨らませた後に思いっきり頬を叩いては気分を切り替え ....
....キセルを吸う姿には二度見三度見と 思わず何度も見返したが )
「 ....高い ..と言うかそっか、ニャルちゃんの分身体だもんねぇ そりゃ優秀かぁ ....
......そう考えるとうちの城って結構 ..良かったんだなぁ 」
( ...少し寂しそうに 城のある方を見つめて )
_________あ、しゃぼん玉の液、ついてるよ?
( にんまりと浮かべるは満面の笑み )
『:こやつめ… 嘘偽りなしにわらわ含め、"イリカちゃん"
そのものを欲しがらねば気が済まんようじゃなァ? 』
( 胸元より手拭きを取り、頬の滑りを拭いては落とす )
『 御呼びになりました〜? あ
炙りサーモンチーズフライと
冷麺のセットをお持ちしましたーっ 』
_______________
( _____豪華に並ぶ …砂漠の香りを知らぬ料理 )
『 ごゆっくり〜! 』
『:…おのれが暮らす宛てなど既に見付かっておろう?
寝所の味を覚える前に、さ 遠慮なく召し上がるがよい 』
( にやにやとセキカを眺め____何故の意味かは知らないが
…ワイングラスに注がれたフルーツシェイクを手に取る )
「 .....だって 本当に好きになれたんだもん ....私はねぇ、欲しい物は必ず手に入れたいんだよねっ! .....どんな事を しても ..ね? 」
( 舌先を口から溢して 悪い笑みを浮かべる ...其れこそ仮面の悪い所にして 魅力的な所
くるり 指先に仮面乗せて回した後 ...マジックの様に消える )
「 ......先ずは腹ごしらえだねぇ 」
__________思えば ...久しぶりのまともな食事
( ...何せ赤島ではレーション五割で残り果実と魚類 ..調理方法も乏しく 味は薄いものばかり )
_______だから
[ ..たらぁ〜〜〜っ ] ( ..涎が垂れちゃうのも仕方ない )( .....見た目相応の若い反応 )
「 ....うん ...そうだねぇ ....ありがとね、モヤモヤとか沢山晴れたから! 私の恩人にもなっちゃったねぇ ...イリカちゃん達は 」
[ パクッ ]
( ........がっつく 訳で無く 礼儀作法はしっかりと ゆっくり食べて 噛み締めて ...味わう )
[ぺろり]____ふむ 美味。
( …………視覚化する事を脳が拒む
とにかく一瞬にして砂姫は食事を平らげた )
_______圧縮空間______早業に見せ掛けたインチキ
( …セキカの食べる様子を…キセルのシャボン玉を
吹かせて眺め、…グラスのジュースだけはゆっくりと嗜む )
『:食らい終えれば本腰で口説く腹積もりな?
かかっ、じゃが今のを見ればその気も失せよう 』
( からかう口調は滑らかで )
「 ..ん、うぇ?私何かしてた? 」
( 無意識な生理現象 .....涎を垂らしたりしていた事なんか気付いていない
....もぐもぐ しっかり噛みながら見詰める 首を傾げて ...何で?と言う表情 )
「 .....ちゃんと味わおうよ勿体ないっ! ....いやにしたって見た目の割には速過ぎるよ ....え 胃袋ブラックホール? 」
( .....からかい返し ....ジュースで流し込み 至福の表情 ...ころころ変わるセキカの面 )
「 私やる時はちゃんとやる人だよっ!!! ...大丈夫! 」
( ..説得力は薄め )
『:かかかっ まあ、今はわらわなど空気も同義。
どれ、後で揉んでやるゆえ 今は気のゆくまま
食らいモノを楽しむがよい 』
( 様子、ひとつひとつに対応することはなく
…気まま けれども、高貴な様子が崩れない )
『:と、言うにも… "イリカちゃん"なら
とうに… おっと、ネタバレ禁止じゃな、ふひっ 』
「 ...空気にしては存在感高い気がするけれど ....後ね、大丈夫 私結構そう言うの聞いたら ...ご褒美があるって知ったら ......
頑張るスピード 加速するからっ! ...と言うか揉むって何っ!?すっっごい気になるっ ... やぁんすけべぇ的な感じぃ...? 」
( 仮面を机に置いた直後 残像が残る速さで食べ進め .....最終的に超満足気な顔
......仮面の瞳がピカピカと幸せそうな色を放つ スポットライト以上に 輝く )
( ..視線はイリカちゃんへ )
「 んんっ、気になるっ...お・し・え・て・よぉ〜〜っ!! 私に対してそう勿体ぶるのは毒過ぎるからぁ〜!!! 」
[くるり]… (片暗眼、…オッドアイ)
『:変わった事じゃ、ない…かな
セキカの… …焦れったさを引き出すの
…焦らすだけの、高貴と… わたしの 襲い止め、で 』
( 粗雑にごきゅ…ごきゅ、とグラスを飲み干して
…貴女を見つめる双眼 ___興味と深き水に覗くくらやみ )
『:…"イリカ"は、… わたしたち、二つを生んだ
羨みと… 陰テンションの、"ほんもの"のこと。 』
『:一応はわたしたち二つも…"イリカ"のひとつ
けれど"イリカ"と呼ばれるべき、お姫さまとして…
か弱い、一番優しい"イリカ"は やっぱり
セキカが一番最初に会った、あの"イリカ"なんだ 』
『:…わたしは『序曲者』。…くらやみの2つ目は…
『黄衣の王』。… そして、セキカの事が…
大好き、そして…"異性として好き"なプリンセス… 』
『:それが …"イリカ"。…セキカのことを
大好き、以上に"好き"って言いたい"イリカ"。 』
( …無表情の双異眼、淡々としてるような )
「 ........ 」
( また変わった雰囲気に ...ちょっとだけ真面目な雰囲気 ....ごくり 同じくグラスを飲み干して ...静かに聞く )
「 ...あれ、もしかして煽られてたの?私?全然気にしてなかったけど ...気にしてなかったけど!!!
....我慢強くないなぁ私 .... 」
( .....話を聞いて思った事 一つだけ言える事は )
「 でも、貴女達も変わらないと思うよ? ...本質はね!と言うか人格は違うくても肉体は同じ! ....必ずどっか繋がってる部分があるよ! ...と思う 」
「 ....だって私はね?イリカちゃんはそりゃ大大大好きだけども! ...序曲ちゃんも ....黄衣ちゃんも .....大好きだよ?
.....優しくしてくれたし からかいだとしても ....暖かさを感じたから!! 」
「 ...と言うか先に告白されるとは思ってなかったなぁ .... 初めて取られちゃった 」
( ...仮面も被らず 何も隠さず 裏も偽も無い ...真の思い )
( __意外と純情のセキカ。だから …ふふ、と
無表を崩す序曲をかたどる小さな"旧" )
『:…けれど、わたしは __"序曲"。…
わたしと "黄衣の王"は… "イリカ"を
眠らせて、その時に現れる二つの存在。』
____
『:__イリカはわたしたちを知らない、けど
わたしたちはイリカの心まで、分かる… 』
( …周りの視線を気にもせず、セキカの頭を
両手で圧するように持つと じっと眼を見つめる… )
『:だから。…イリカはセキカの 想いをバラされた事…
少しだって知りはしない、…だから、セキカも
…"イリカ"の時に、言ってみたらどう かな?… 』
_____
『:…でも、"黄衣"は… セキカの事… 』
『:おおっと 黙らぬか、…ま そーゆーことじゃ
上手く為せ?…かかっ ___』
[ぱち]
『:はうっ … …あれっ…せ、セキカちゃん…
…ふ、ふひひ…わ、わたし疲れてるのかな… 』
( …寝ぼけ眼をこする"砂姫"は横目で恥じ気に )
「 .....本当の “想い” ....かぁ ...ふふ、そっかぁ 」
( ...いつも感じた感情よりも甘くて重くて ..とても幸せな気持ち ...これが、序曲や黄衣の言う ..イリカの想いなんだろう ...同じ感情を抱く )
「 ....ふふ、そっか ...ありがとうね ..序曲ちゃんに黄衣ちゃん .......はっきり分かったよ
.......また後で沢山話そぉね ..... ..んひひ 」
( 静かに話した後左右に手を振り ...戻って来た砂姫に顔を近付ける )
「 ...おはよ、イリカちゃん!.....疲れてるかもしんないね .....無理はダメだよ? ...んひひ 」
「 もうイリカちゃんだけの身体じゃないし ...悲しむ子がいるんだから! 」
( ....満面の笑み 軽く手でハートを作り ...赤い眼が覗く )
「 ...もうちょっと素直に言おうか? ....大好きだって! 」
(_____一連の言動後)
・・・・・
『[しゅぅぅぅ] …… ❓️ ❓️ ❓️ ❓️ ❓️ 』
( ___ビックリするぐらいに顔を羞恥が染め上げる )
『:は … はひ はひ… しゃ …しゃぶりにゃ… 』
____[カシャカシャカシャ] [ピトッ]
( 回らない呂律が使い魔を呼び …砂衣を纏い
____セキカの手を引き …食堂から 出ようと… )
『:しえ…しぇ …セェキか…ちゃぁん__
あ …あん まり… ふ、ふふひひ……
か …__か、から …かわ …ない で …ふ、ふふ 』
( …サブリナは熱がる素振り __砂衣の下から上がる煙 )
( ...仮面は更に追い詰めて )
_____________________冗談じゃ無いよ?
( ....赤眼の輝きは更に煌めき 手を強く握る ....とても積極的に )
「 ....私はね?ほんっっっとうに大好き ....イリカちゃんの事が大好きなの .....んひひっ! 」
( ...煙が出ているならば ...ちょっぴり無理矢理額に手を当てる ....熱さに笑みが溢れる )
[ ...ギュウ ] ( .....正直此処までやって後には引けない ...とても緊張はするけれど まだまだ _____ )
__はっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ……はぁっ…
『:せ、セキ…ちゃんっ__わ わかった…
ひゅっ、しゅき…好きッ…な、の …わかった、_からっ 』
( 物凄く荒い呼吸、上がり続ける煙(熱がる砂蜘蛛)。
____胸元を緩め … 繋いだ手を引っ剥がす …物凄い力 )
_______ぴとっ
( 露になった胸にセキカの__ 手のひら 当てて )
[ばくんっ ばくんっ ばくんっ ばくんっ ばくんっ]
『:…ほ、ほら…こ、これ以上…ふひっ … し、死んじゃう…!』
____セキカを見上げる紅潮に乱れた 涙目 __ギザギザ笑顔
( ..喜びが隠しきれていない砂姫に対して とても嬉しく思いつつ ...此処まで緊張されれば流石に心配になるレベル ....涙目や笑顔がとても可愛いと感じたけれど )
「 ...うん、分かった ...イリカちゃんがとぉっても私の事大好きなのはハッキリと分かった ...分かったから 」
[ コツン ] ....一旦落ち着こう、ね?
( ...冷たい額が押しつけられて ...じっと赤眼が ....涙目となった宝石に近い眼を見詰める .......笑みを浮かべ )
「 ほら、ゆっくり ...吸って 吐いて ...吸って 吐いて ...吸って 吐いて ....繰り返して? 」
( .....この状況で胸に触れてラッキーだとか 思ったりはせず ...流石に此処までの熱を持てば ...ちょっぴり不安 )
なので ...アレを使う
【 コピー・氷操 】 ( ...仮面の瞳は水色に光り ....掌から冷気が発せられる “鬼の能力”を使用する )
「 .....ゆっくりで良いから ..休んで? 」
( ___急な冷凍 … いよいよ以て光の無くなる目!熱!)
〖__て_手遅れ じャ …阿呆… __!〗
『:ぎゃー ぁ、ぁ、ぁ、あー 』
( …心の中に響く悲鳴 ) 『:はにゃぁ …ぁ … 』
[こてっ]( ___セキカにもたれ掛かるように倒れ…!)
『:ー🐥ー🐥ー🐥ー🐥ー🐥ー』 (……気絶。)
( …サブリナは飛び降り、…何故だか
ジト目のような気がする視線…を セキカに向け)
( ____妙にコミカルな気絶顔の砂姫。…ピクリとも動かず )
「 ...あッ❗️❓( ....や、やっちゃったぁ〜〜〜っ❗️❓ ) 」
( ...気絶してしまった砂姫を受け止めながら ..此処からどう建て直すかを考える
....氷を当て続けても余り意味は無いかもしれない ....だけど、このままじゃ )
「 ..うぐ、そんな眼で見ないでサブリナちゃん ...ねぇどうしたら良いかな!?何かお詫びはするのは当然としてどんなお詫びが ..と言うかどうやったらイリカちゃん起きるかな ..!? 」
[ がくがく ]( ...ぺち、ぺち ..弱く 本当に弱く頬を叩いたり両肩を掴んで揺さぶったり ...兎に角起きて欲しいと願うばかり )
「 ..黄衣ちゃんもっ、序曲ちゃんも返事してっ!! ..ちょっとだけ意地悪し過ぎたのは反省するからっ!でも本心だからね!そこ忘れないで!嘘はついてないよ!! 」
( ...........反応が無いのは分かっているけど ..それでも 希望を___ )
( __砂蜘蛛は眺める。そもそも口など利けない
砂姫はコミカルに気絶する。…普通に大丈夫そうではある )
____けれど …その状況はセキカを追い詰めるばかり
[ ぎゅぅ ] ____落ち着いて
(__だからこそ …そんな時、救いの手は伸びる)
『 …大丈夫です 赤革さん! 』
(抱き締めてくる背後を見れば __人懐っこい笑顔が見える)
『 これは一時的な気絶状態です!
…機械とかのそれじゃぁないので
命に別状はありません!…とりあえず 』
( 先じて砂蜘蛛は先を行き、狐子は
セキカに砂姫を抱き直させ…… )
『 お部屋で横になっていただきましょう!
…大丈夫、赤革さんも一緒に来てください! 』
「 ..はぇあっ!? ....あれ....き、狐のニャル!? ....ちゃん ...
...いやこれを見て何でそう思うのさ ..!!とっても ....とても私不安で、や、やり過ぎたかと思ってぇ ...!! 」
( ...よく見れば 半泣き ....狐機の説明に安心したのか ..体から力が少し抜け ...た途端に砂姫を抱かせられれば 力を入れ直す )
「 ...うん ついてくね ....し、心臓に悪かったぁ ..... ....うぅ、本気の告白も まだ受け止めて貰うには時間が掛かるのかなぁ 」
( ...砂姫の軽さに驚きながら 後ろを歩きついていく ...自分が悪い、とばかり思う ..こんな事になったのも 全部 )
「 ...あ、サブリナちゃんも ..来る? 」
( 砂蜘蛛に対しても ....口が利かないから返答は期待しないが 仲間外れにはしない様に聞いておく )
[… シャカシャカシャカ]( … 砂蜘蛛はセキカの先を行く… )
________三名移動中
さっ こちらにございます!
( 木造、和の行き先は長く、されど味に続き___
ひとつ廊下に突き当たり …多少 大きな扉を開く)
( … すぐに見えるのは窓 __透き通った壁の向かい側に
常夜の砂漠が満月を掲げ 静に佇む静寂の景色__ )
( しかしそれ以外に目新しく感じるモノは無い
1人、2人で住むに苦労は見えぬ程度の広さに加え
冷蔵庫、空調、テレビ、本棚、タンス、明かり… )
____狐は部屋の隅に位置するベッドを整える
『 赤革さまっ!こちらです〜 』
(__砂蜘蛛は棚に飛び乗っては不動を貫く)
「 ....ありがとう、ね ....狐のニャルちゃん 」
( 歩く度に少しずつ疑問が増えていく )
「 .....一人で住むには広過ぎる ...家具も沢山有る..かぁ ...
.....元々、他にも誰か住んでいたのかなぁ ..... 」
( ベッドに軽く腰掛けて ...件の砂姫を寝かせながら 少し悩む
....ちょっとだけ怪しい物を見る目で狐機に対してジト目 )
.....バイト、にしては良く覚えてるね?
( 砂蜘蛛をペット感覚 ...懐からソーセージを取り出して目の前で猫じゃらしみたいに振りながら少しだけ暇と寂しそうに )
( ...何処か寒い気もする 温もりが 癒しが欲しくなる ...まだまだ、心は不安定に近いみたいだ )
『ぎく』 ____態々口に出す
( ………… )
________
[シャカシャカ]
( …場の空気をよそに 反応する砂蜘蛛
揺れる肉が興味をひき、試しに前脚で
つついたり、横から叩いてみる )
_____
『 … とり、あえず。ココアとか飲みますー?
わたしってそんなのも得意なんですよぉ 』
( いそいそと備え付けの水洗い場に向かい )
________
…………… [くかぁ… …ふー]
(___せめて 安らかな寝顔の砂姫)
[ むむむ ... ] 「 ...怪しいなぁ 」
( ...疑いの眼差しを狐機に向けながら砂蜘蛛とソーセージで戯れる ...
...前後左右上下に揺らして 弄びつつ ...少しずつ捩じ切れやすくなっていき )
「 ...まぁでも飲む!美味しい奴ね! ... ....後 ...イリカちゃん用にも ...お願いするね? ...あったかくて心が落ち着く奴 」
( ...愛おしく 優しく ...もう片手で砂姫の頭を撫でる
....少し罪悪感に呑まれながら )
___はぁい
( …返事からほどなく __暖かな香りが濃厚に漂ってくる
害する感情を微塵も含まない程に甘く、豊潤に心へと
流れて満ちて …、それは微笑む狐子を 仄か、脳裏に映す…)
_______
[ヒョイ][ヒョイヒョイ]
_____すっかり意識を奪われる砂蜘蛛
( 多少、切れやすくなろうとも興味深げに
突く蜘蛛の前脚はわりと丁寧なものであり
揺らす 押すを繰り返し …段々とそれが
食物、"変わった肉"という事に気付き始める… )
_____変わった匂い … 柔らかい 肉。
_____(
撫でれば …撫でる、度に。
… 怪しさは、考えれば増すばかり )
(…何時か、月夜は言った ___それは会うことを拒む、と)
(そして 地下に宮殿と漆黒の街が
__ただ広い砂漠よりも有意義に見える街。
…其処におらず、何故か飛んできたセキカの真下に居た、…)
(……挙げ句に …"狐子"が、居た。
……"黄衣"と、"序曲"はセキカを深く知っていた)
___心行くままの寝顔には …悪意など感じようもない が…
( 少し ...不安の心が増加する 考えるだけ考えても ...結果はハッキリしないのは分かってる ) ...それでも
「 ...不可解な点 ..偶然 ....多過ぎ、ないかなぁ ... 」
( ...揺らすのはやめて ....手放されて砂蜘蛛の前足に突如ぼとっと落ちる ... ...その遊びに意識をかまけている場合じゃ無 ... )
[ ....ばちんっ!! ]
( 突然強めに両手を頬で叩き ...目を覚ます )
「 ...疑っちゃ駄目なんだよね こう言う時 .... 疑心暗鬼になったら、何が正しいとかそんなの分からなくなっちゃう ....
.....イリカちゃんは ....何も悪くない ....そう、イリカちゃんは何も悪くないんだ 」
「 私は、信じる ...愛したこの子を 」
( 誰かの陰謀、ならば ...それを止める .... )
(____…一部、始終をこっそり眺める狐が一匹
似合わぬ表情 "暗"を出す …どうにも、両親の呵責。)
____…やっぱり
『 (…お伝え、しないと…) 』
___________でも。…まずは!
『 セ・キ・カ さーんっ
あまぁいココアが入りましたよーっ 』
___[ピョンッ]『わっ!?』
_____落ちてきた肉に飛び付く先。___狐
[どんがらがっしゃンッ!] ひゃアァーーーッ!
お盆からぶちまけられた二杯の甘い液体
…机の上で肉を貪る蜘蛛、わき腹を打って
四つん這いになるほど痛がる狐。…__
( 棚にぶつかれば上にある複数の紙束が散り… )
_____…床に落ちる紙のひとつに "ニャルちゃん"、と
( …書かれた緑の手紙あり )
_____________
「 ん ...にひ、ありがと狐のニャル ...ちゃぁっ!!? 」
( 二杯のココアだけはしっかりキャッチ ...倒れ込んだ狐機に対して心配の眼差し ...しかし )
_______落ちる手紙を ...仮面は見逃さない
[ ....ごく、ごく ]( ..一杯、糖分が充満した甘い甘いココアを飲み ...空と満のカップを机上に置く
...砂姫の頭を ...優しく撫でて ...これが最後にならない事を祈り )
「 ....あ〜〜、えっと ...大丈夫? 」( ....“仮面”を被り ...狐機に近付く ...静かに ...橙色の眼光を放つ )
「 ...大丈夫そうだったら顔あげて ...私と、視線合わせて? 」
『あう〜… 酷いですよぉサブリナさぁ…ん?
…〜っ はい 何か瑠和…に ?』
(__元気よくセキカの眼を眺め……?)
「 ...正直に答えて 」
( ...脅迫まがい ...隠さず恐れを放ちながら ... ...静かに聞く )
「 ...これ、何なのかな ...? ...イリカちゃんに、何かした? 」
( ...手紙を目の前で左右に振りながら ...開封 )
『 ……………いけません 』
( …真顔 ___しかし 素早く
開かれかけた手紙に手を添え …止める)
_____末端のみが、見える手紙には…
〖お願いします〗__そう 書かれていた
『 …今、それを開いては…
セキカさんは心を痛めてしまいます 』
(___制止の表情には鬼を宿したように
研がれたナイフのような… 真剣さを帯びて)
『 ……しかしながら… 本体は、… ニャルちゃん。は
危険を犯した訳でも …不快な思いをさせる事をした訳でも
ありません … それだけは…今、誓えます 』
___________
_____________そっか。
なら、安心した!
( ...仮面を脱いで見せるは笑顔 ...汚れ一つも見えない綺麗な笑顔 )
「 私はね ..心配だった ...ニャルちゃんがまた何か変な事に片足突っ込んで無いかな〜って ... ...人を全然頼ろうとしないんだもん ...
...後はイリカちゃんに何か危ない事をしていないかなって ...それだけ心配だったの 」
( ...手紙を渡す )
「 じゃあ ....その時が来たら教えてね?全部! 」
『 [ずっきん] (ヴっ…!) 』
( 嘘も偽りもない真っ白な感情。… 先程の事で
辛い心もあるだろうに、見せる笑顔に心が貫かれる。)
_______化かす狐ではないのでこれは効いた
『 っっ 〜〜〜〜〜 え〜いっ! 』
( ばりっ ばりばりっ、派手な音を立てて
手紙を噛みちぎってバラバラにするっ! )
っ わたくしの検討違いにございましたっ
い・ま・す・ぐ! こんな秘密は明かすべきですっ!
( ふんすっ 、少々荒ぶり気味で頑張るぞいのポーズの狐
… まっすぐにセキカを見据えたあと、砂蜘蛛に向かい… )
『 そうですよねっ! ___サブレアスさんッ! 』
〖: インジャナイノカ? 〗
( … 魚肉を貪る蜘蛛が返す )
「 う、っっわぁ!? ...え、いきなりどうしたの?大丈夫? ....一旦落ち着いた方が 」
( 突如乱雑に ...派手な音と声に驚き ...少し申し訳なさそうに意見を出す ...
...しかしその後の事を聞けば )
「 ......えっっ ....と、じゃあ ..御願いしても良さそう? ....実を言うと気になっては居たから ...砂蜘蛛ちゃんもそう思 .....お? 」
( .....確実に聞こえた。喋った ....喋った? ....既視感的な ... )
「 ....また黄衣ちゃんが悪戯してるのかなぁ... はっ
...もしかして起きてる? 」
( ....寝ている砂姫に近寄り頬を突く )
『 … はれ? ご存知なかったんですか 』
_____サブレアスさん 喋れるんですよ?
〖:ダレガイツシャベレナイッタヨ〗[ムシャムシャ]
( 機会が喋ってるみたいな奇っ怪な声
…貪る魚肉、気に入ったのかモグモグ )
〖:イーカラハヨシャベレ〗
『 あ、そうでしたっ こほんっ! 』
( ピシッと立ち止まり、ドンと胸を叩いて
[ケホっ]むせて しっかりセキカを見据える )
『 セキカさんっ! … 本体、ニャルは砂姫様と
文通を行っており 互いの頼み事を引き受ける位の
間柄なのですっ!… が、何やら砂姫様の手紙の内容と
砂姫様、本人とが噛み合ってないような様子ですが… 』
(__大体、外と関わるのは黄衣と気付いてない狐)
______
...........むぅううう〜〜〜〜〜っ!!!
( 頬をふぐの様に膨らませて 不満を露わに ....どうにも手のひらで踊らされてる感 )
「 喋れるんなら喋ってよこのこのぉ〜〜〜っ ..!! 」
( 魚肉ソーセージで砂蜘蛛の頭を叩く ...少し悔しそう )
「 ...ニャルちゃんとイリカちゃんが? .....いや、違う ... ...イリカちゃん人見知りだもん ...
....序曲ちゃんか黄衣ちゃん ...の何方かが、多分その文通相手 ... ......なのかなぁ ... 」
( ...砂姫を見て ...脳内にイメージを浮かばせながら考える ... 恐らくきっと ..繋がりはもっと ..深い )
『 …うぅん!? ま、まぁ! そして此度!
……本体、ニャルは砂姫様へ頼み事をしたのです 』
( ひと呼吸 置いて… )
『 セキカさまを救ってあげて欲しい
私には、出来ないから。と____ 』
_______
〖:コノキツネハミハリダナ〗___(受け止めた魚肉を齧る)
『 わ、私の知る事はこれだけです。
お招きになるまでの経緯も知りません… がッ! 』
『 ちょっと私!瑠和は卑怯に思いますぅっ!
こんなにセキカ様に純情と心読みをしておいて
砂姫様は隠し事っ … 私、瑠和はっ! 』
( ビッ![砂姫を指差し] )
『 ここまでセキカ様に親密を築く以上!
心の中!覗くことも対等になるべきに思います! 』
「 .........はは ....馬鹿じゃん、ニャルちゃん 」
( ....誤魔化しの一言。目頭が熱くなるのを感じる ...身体が震えるも 我慢する ... ....とっても辛くて幸せ )
________私はもう既に、愛されてたんだね ....
__________
「 .....うぅん、それはまだ ...イリカちゃんからの許しが出たらだよ ... ...人だもん、一つや二つの隠し事は有るに決まってる ...... ...私はそう思う 」
( ...仮面を脱ぐ )
「 ...それにもう、覗く必要も無い位に ...私は好きだから 」
『 !、 ……!! 』
___(わ、…私はなんと愚かだったんでしょう…
こ …このような…)
____『(純愛の教科書目の前にしてっ…!)』
( __取り繕う言葉もいらない …立派で 綺麗な愛
狐は絶句し その場に固まり… )
〖:いやはや…負けじゃ わらわの。__こんな愛を見ては
おのれを疑う事など万に1つも出来はせんわ〗
( ___砂蜘蛛のみが口を開く )
_______その場 __時が固まるように
___狐は動かず 空気も異様な感触を含める
〖: …セキカよ、前話をした後に我らが内に参れ
…探り暴き、ではなく… おのれと腹を割って
話してみたくなった。…詫びも兼ねてな〗
( .....仮面は沢山人を恋して信用をした ..その言い方だけだと阿婆擦れにも聞こえるかもしれないが ....実際はロマンチスト ... ....幸せな愛を 感情を知りたいだけ
....そしてその人の事を守ったりも ...したいだけ )
「 凄く褒めてくれるけど...でも、私悪人だよ? ...固い鎖が巻きついてるって言うか ... 」
( ...じぃと砂蜘蛛から砂姫へ視線を移し ... ...静かに頷く )
「 ......うん、じゃあ沢山話そうか ....ふふ、楽しいね ..? 」
〖: …此処では簡単な話しかせぬ
今の間で知っておきたい事を問うのだ 〗
( …砂蜘蛛は動かない )
「 ...ん〜〜〜〜〜 ...じゃあ 」
( 悩んだ末の質問は ... )
「 イリカちゃん達の好きな物って、何かな? 」
〖: …かかかっ 今は、…否 最早お主以外おらぬわ!〗
〖:____では 参れ …包み隠さず話そう __セキカよ〗
( …眠る砂姫が、左手を上げ
求めるように 開く… )
「 ....もぉ、照れるよぉ〜〜〜 ...ふふふ、とっても嬉しいけれどもね .. 」
( ....ゆっくりと歩いて近寄る ..前に。
放心状態の狐機の頭を撫でながら一言 )
「 ...じゃあ、行ってくるね? ...ニャ瑠和ちゃん! 待っててねっ! 」
( ...砂姫の元へと駆け寄り____ )
(手に触れればセキカを __間接に引き込む夢幻の…)
旧 __ 旧、旧。___…思うる深き海の底へ __
:キィィィ…ン__ ["深みに沈みし遺却"]
( 足元より …肌に触れる悉くより広がりし
青くも黒く__深きことのみを覚える水底の… )
___しかし吸うべき空気はある …
…たが 物質の世界とは違う世界
_______________見渡せば 直ぐに向かい来るものが2つ
( …優雅にはためく黄の長大な布冠が _吟味する蛇のように )
( 異質に揺れる黒青の永き透布が _或いは流れのように )
セキカ __水底に映る波紋の中心に佇む者を
___遠巻きに … 囲むように …回り、語り掛ける
『: 傲慢な黒 … 愚者の妹 賢目の蒼、…
数ある者共の中でも わらわが招いた
魔物の女はお主が初めてじゃ』
『:よく 来たね …深き所はセキカを歓迎するよ:』
_______とても不思議な 深い 旧の空間
( 足が触れた感覚は薄く ...辺りに広がって見えるのは ...一面の深い ...暗い底
気を抜けば呑み込まれてしまいそうな程 雄大な場所 ...場違いと思える ...程に ... ...でも ____綺麗だと 仮面は思う )
( ...近寄って来た二つ ...いや、二人に既視感を覚えては ...得意げな顔 ... )
「 ....はは〜ん、成る程ね ...貴女達がイリカちゃんの中の ...黄衣ちゃんと、序曲ちゃんか .....な? ...オシャレな服ぅ... 」
( ...ゴスロリチックな衣装は ...この場には不格好とも思える ... ... それ程迄に感じる ...美しさと優雅さを )
「 ...改めて自己紹介はしておこうか .....
【 面皮赤仮 】だよ ....【 視覚の魔物 】で仮面の“付喪神” ...的な感じ ...年齢とかはなーいしょ! 」
『: …さて セキカ… 先に狐が話した通り
わらわ…、イリカちゃん ではなくこの 黄衣は
あのメイドより手紙を受けとり お主を招く事にした 』
(__黄色い衣は人の形を取る …イリカ、砂姫に瓜二つ )
『:けれど 黄衣は面倒な性格をしてた。セキカ、が
ホントに、偶然… 来る、ようなシチュエーションを
作る、為に… メイドの姉を利用して …イリカを
部分的に使う事で、セキカが何も分からず来るようにした:』
(__青い衣は人の形を作る。…また、イリカ、砂姫に瓜二つ)
『: …否定はせん、だが効果はあったではないか』
『:結果論は愚か者が多用する追及の苦い答え__:』
「 .....ふむ、ふむふむふむ...? ...要するに私は、嵌められた ...感じ?それこそ色んな ...計算された偶然って言うのを利用して .... ...別に恨んで無いけどね!
こうして皆んなに会えたんだし ...何より私的にはそんな事全く気付かなかったし 」
( ...思わず2人とも ...抱き締めたくなるも ...理性を抑えて我慢する ...姿はどう見ても瓜二つ ... ...好みの子に .... ...姿が変わって ... ...抑えるのもキツい )
「 それに結局の所 ...私を助けようと ...いや、助けてくれたん ....でしょ? ....なら、そういう事で ...ね? 」
黄衣ちゃんも序曲ちゃんも .....良い子だってのは分かってるから! ...勿論イリカちゃんも!
『: ホントに、あんまり、意味 はなかった
…セキカはこう 黄衣、無駄なコトをしたね :』
『: … 貴様… …まぁ、辛気臭いのを一手に話すのも
良い手ではあるまい 一旦この話しは終いじゃ! 』
(ぱんと黄衣は手を叩く
…軽い音が響くのみで 何も起こらないが)
『: それにセキカ貴様、… 応えに勝ち得た
褒美を期待しとらん訳ではなかろう? 』
______黄衣の小綺麗な腕がセキカの背後から…
( 羽交い締めにするように。… けれども柔らかく
自由のみを奪っては__ 脳裏へと 神経へと。
…よく響く、耳元で囁く )
『: どれ、頬に接吻でもしてやろうか?
その煩悩ごと背中を撫でてやろうか? 』
( …腕を上げられ、無防備なセキカのお腹に…
ぴとり、と軽く体を寄せ 手のひらをお腹に着けて
___序曲は顔を見上げる あの深き蒼の眼で )
『: 先に言っちゃうよ?セキカ…
ここは現実、物質空間とは違う場所…
逃げれないし …イリカとの初めてにも
支障はないよ? … ぺろ、…ん :』
( ___臍近くに 舌を這わせ… )
「 ....褒美、褒美 ...ん〜〜〜〜 ....ひゃうっ ....うぅううう...? 」
( ...神経の奥の奥 ...本当に自分が求めている物を差し出して ...許されるのかどうかと言う悩みと葛藤 ... ...しかし ...黄衣の魅力的な囁き ...そして抵抗は出来なくなり .. )
「 ...い、一旦離してっ!?ちょ ...黄衣ちゃっ ....序曲ちゃんもっ ...止める様に言っ ....んやっ、っ ...ふぁ ...〜〜〜〜〜っ!! 」
( ...臍部分 ...敏感に反応 ...くすぐったさ ...何より ...内臓に響く愛欲 ... .....確かに期待していなかったといえば嘘になる ...でもこうなるとは、思ってなかった ...... )
「 .....じ、じゃあその ....愛とか恋とか ...そう言うのを教えて欲しいっ ...か、な? ...こう言った形でじゃなくて! 」
( ...少し赤面しながら ....自分の想いを告白する )
[さっ] __…と 聞こえる位に素早い中断
( 黄衣 はセキカの腹辺りに腕を回して支えるのみ
序曲は丁寧に唾液を拭き取り、距離を離し 手を出さない )
『: …ほら、ね ? 堕ちなかった セキカ :』
『: 分かっておるわ、… かかっ つくづくわらわの
儚い策など躱して行きよるのぅ?セキカ… 』
(__黄衣の無念そうな声、分かりきったような序曲)
『: 先に言おう、… わらわも欲しくなったのだよ
独占欲と言いたもうても間違いあるまい… これで
お主を堕とせばわらわが得ていたモノだがのぉ 』
『: … つまり素直になれない作戦 :』『:黙るのじゃ』
_______
( …支えを解き、けらりと背中で手を結ぶ黄衣 )
『: まぁ、そーゆーコトじゃな
…負けた代償じゃ、お主に解せる
愛についてご教授してやろうぞ 』
『:負け惜しみ:』『:黙らぬか』
「 ....二人とも仲良しだね〜〜 ... 」
( 途中から何を言っているか理解が追いつかず ...やり取りから仲の良さを確認 .... ...それと何となく、序曲ちゃんはまともな部類に入るのかと感じる )
「 ふふふ〜 ..残念だけれど昔の皆んなのアイドル時代ならいざ知らず!今の私はイリカちゃん一筋だから ...ね! ... ...気持ちはありがたく貰って置こっかな ...大事に! 」
( ...どどんと胸を張る ...こう言う所は ..魔人や幽霊とは違う )
「 ...黄衣ちゃんの気持ち、良く分かるし 」
[ピク]
( __最後の区切りで発した言葉
それを境に よく喋る二人が口を閉じる )
( … あの 旧いものが見せる深き眼がセキカを覗くのだ )
『: …ふぅむ? われの気持ち、とな
_____申せ… それを聞く必要がある 』
( 此度に於いては、… 序曲も茶化さずに )
( ...両腕を組み、どう答えれば良いのか悩みながら ...一番納得出来そうな答えを探す )
「 んと〜〜 ...隣の芝生は青い?って言うか ...
それこそ、昔の私なら ....独占欲に駆り立てられて ... ...ちょっと危ない方法で手に入れてたかもなぁって 」
( ....危険な空気漂う中 ...仮面の答えはありきたりかつつまらない )
「 いや、今はしないけどね?痛い目をそれで見る事は分かってるし .....
まぁその .....うん、何となくだよ? 」
( ....眼を見詰め返す ....臆さない )
………
___セキカの答えに 二体は沈黙する…
(…先に口を開いたのは、珍しく"序曲")
『: ---黄衣は応えない われは応える
___黄衣だけではない。… 序曲、われも
その考え、その行動を恐れ … そして、戒めようとした :』
___黄衣が手で制す
『:… まぁ、… 所詮、わらわも序曲も "イリカ"の一部。
メインパーツに付属する部品の1つや2つに過ぎぬ 』
『: ゆえに何時かは、… メイドの送ってくる、救いの欲しい
"何者か"と イリカは接触せねばならなかったのじゃ
…わらわが、あやつの頼みに YES と応えた以上はのぉ… 』
_________:…最終的な意思の決定はイリカじゃ
『:故に何処とも知れんヤツ、…そなたは違ったがな
そのようなヤツにわらわ達の命運を弄ばれる。…
危険があったからこそ、わらわは分からせようとしたのだよ 』
(…序曲は、割って入る)
『: …もし … セキカ、が 図々しくイリカの中に
勝手に入ろうと、… 独占 …勝手にしようとしたなら :』
『:下らぬ存在であったのならば __引き裂いてやらん とな 』
_________
『: ___が、今ではこの始末よ。
お主をわらわが欲しがり、諭された挙げ句
浅はかな考えを隣の阿呆に嗤われてな』
『: …そ、ろ そろ … 教えよう、…セキカ :』
_____お主の欲しい"答"
_____セキカが欲しい"方向"
『:愛、というものをな 『』LOVE、YOU 意味、ね』
「 ...成る程、そりゃあ警戒しちゃうよね ...余計な心配、させちゃって御免よ? ...でも大丈夫!ちゃんと責任は取るから!
...私も、イリカちゃんに救われた ...貴女達に救われた _____恩は乗で返すよ! 」
( ...信じた者に 愛した者に ...返す物は数え切れない ...根っこは良い子 ....真面目で偉い ..........一欠片の闇がおかしくしていた たったそれだけ )
____だからこそ、今はとてもスッキリ出来て ...そうさせてくれた彼女達には感謝の意を込めて ...可能な限り礼を尽くす ..つもりだ。
__________
「 ...うん、お願い ....私に教えて欲しいんだ ...いつまで経っても理解が出来ない .....多分、とっても深いだろう感情について 」
( ...正座をしては真面目に話を聞く体勢 ...眼差しも真剣 ...
...それを知る事で確実に ...人間としての成長が出来ると思っているから )
『: …Q、__ 愛: 』
『: 答えは… 』
____________知らん。
『: ____知らぬわ、たわけ 』
( ____にぃっ と口角を上げ )
「 ..........え? ...は、はぁっ!? 」
( 真面目に聞こうとしていた矢先 出鼻を挫かれた様な ... ....微かに怒りを覚えたのか ...頬を膨らませ )
「 ....ちょっと意地悪過ぎるよ黄衣ちゃん!! 」
( その場から動いて ぽかぽかと... ...軽く拳を握って 弱く当て続ける
....じぃいと瞬きもせずに見つめ続け )
_____私は結構真面目に知りたかったのにぃ〜〜....
『: かっかか。何せ貴様よ、コレに意味を含んで
語れなどと… ___意味も含みも広すぎて叶わぬわ! 』
( 叩かれる最中も表情一つ変えず )
『: …"恋" "愛" "つがい" "夫婦" "許嫁" "体だけ"
"ヤンデレ" "一方的" "まっすぐ"… 形だけで超大
様々を求めれば更に無限大 __意味 超無限極大:』
_________…説明不可能、が 正しいよ… セキカ。
(けれど投げうつ様子は見せず、黄衣はセキカのデコを突く)
[とん]『:相手を眺め。… そうして心に沸いた"燃える情"』
『:その情を元に気遣うか?襲うか?独占するか?
尊重するか?___大事にするか… そのような行動こそ
形として存在する"愛"なのだよ。これを意味に言えば
言葉など無制限に広がる!… 分かるか?つまりこうだ。』
『: "他者へ聞いて楽を得る" :』
『:そう、それが全く出来ん事なのだよ!
…いや …それを、すべきでない事とも言うか 』
_____
『:…セキカ、お主がイリカをとても大事に思っている事…
その情に迷いも嘘もないこと、それは見せて貰った 』
『:見事だったよ』
( …再び距離を離し、腕を組む )
『:それが、愛なのだ。…お前が信じ、行った行動そのもの
… この感情、この衝動が愛と言うモノなのじゃ …ふふ 』
『:…… 以上、…何か質問はあろうか? 』
「 ....意味や含みが、多過ぎる ...... 」
( 黄衣と序曲が出したその結論 ....選択肢の多さ
無限とも言えるその形に ...仮面は悩む )
_______...じゃあ 私が今迄に縁を切った ..別れた人達からも ....愛は貰ってたのかな?
( 赤城や旧神達からは愛が注がれているのは分かる ...気がする
...じゃあ 其れ以外の ......私を利用していた人に ...愛はあったのか )
「 要するにとっても難しい感情! ....だよね?つまり 」
( ___________理解をやめた )
___________
「 ....じゃあ、私は変わらず ...その愛を ...イリカちゃんを ...皆んなを守る為に使う事にする! ...其れをすることで少しは贖罪にもなるし ....
....私も沢山学べると思うから .......お世話になったね、黄衣ちゃん 序曲ちゃん ....お礼は沢山するよ?結構何でも良いよ! 」
( ...身体から毒が消えたかのように心が軽く感じれば 当然浮かべる表情も____見ていて気持ちが良いほど )
『: …ま、そんなこんなでよいのだぞ?
重苦しいのでは貴様もイリカも参ってしまう 』
( 黄衣は静かに含んで笑う )
____
『: それ、楽嬉しい。けど、… 今は 駄目、かもね :』
『: …潮時じゃな 』
_______視界内 …映る虚構の凡てが歪み そして__
__僅かに 押し留まる …
『: …残る時も僅かになったな。… そもそも旧い中身に
知もなく触れるでは無理も無茶も生じてしまおうな… 』
『: limit 1分。__セキカが潰れないうちに… :』
____まぁ、待て これだけは言っておきたい
「 ん ......じゃあ不思議で変で ...でも其れは幸福に満ちている物 ......と思うね!私達の場合は ...それは目標でもあるし! 」
( ....深くは考えず ....ただ末長い縁を目指して )
______________________
「 .....潮時?それってな ......ぃ、あ? 」
( 頭がぐわんぐわん 視界がぐるぐる ...ぼやけて、歪み始めて ... 意識が落ちそうになっていく ... )
..根性で踏ん張るも ...段々限界は近づいてきて___
「 ....あ、ぅ ...黄衣ちゃ ..序曲ちゃ ....んっ ... 」
( 残る声を振り絞り .....ジッと見上げる )
____ぁ、……__ …ふ… …
___
〖: …案ずるな、セキカよ… お主は戻るだけじゃ
元より目覚めた旧きの中に在るものは己のみ… 〗
〖: だから わたしたちは話せたんだよ?
とっても、予想外のセキカだったから :〗
____
…伏したセキカの顎を上げれば
表情すらも歪んで見えぬほど
…あぁ、届く声がある内に
: 贖罪などと思い上がるな
: 理解を深く出来ないように :
: 決めた道を誰かと歩め
: 理解出来ない事なんだから :
: 本物の後悔は終わりに待つ
: 理解は必ず得られるから :
: …だから悔いるな、己の身ばかりを見て沈むな
: ___イリカはお前に心で教えてくれただろう
______お前が求め、少なくとも救われたものは…
今 お前の中にあるのだから…
__________歪みが最高潮に達し
______弾き飛ばされる気配が 今の全てを支配する……
_______
( …真っ暗な、部屋 )
( ふかふかの布団に、枕
…隣に眠る ___柔らかな気配 )
____: …………
『(…ね、寝てる… のか、…な)』
( …セキカちゃんが、隣で寝てる
でも、そんな状況に慌てずに…
…けれど、ちょっとおどおどと… )
__ひとつ、やりたいことを思い付いて セキカの寝顔を…
_______ぁ、う .....ん .....?
( 二人の姿は完全にぼやけて どんな表情をしてるか分からない ..声も何処か反響した感じで .....でも 確かに ...確かに心と脳には残り続ける )
....もう少し 自分に ..楽に ....
【 快く信じ任せられる相手 】
【 もっと良い存在になれると言う希望 】
_____淡く仮面の瞳が 青と橙色の光を放つ ......
......ありが、と ぉ __________
( 歪み切ったその顔で その声で .....本質を得たのか .....笑いながら 消えゆく ...全て幻想 だったかの様に )
____________________
__________________ん、ぁ ...ふぁ ....
( ....寝てはいる、寝てはあるけれど ....微かに眠気が覚めて来た )
( …顔を覗いてみれば … 安らかで、無邪気で
夜空の下で静かにざわめく …優しい砂を思わせる )
『 …!! 』[しゅっ]
___目覚めの吐息に …慌てて元の姿勢に戻る
…だ、だって…っ!
『( ぉ、起き てる時に… …そんな時にやっちゃダメだ… っ)』
_______また…
『(バクハツし、しちゃう…っ ぁ、ァ、だめだよぉッ
せ、セキ…セキカちゃんに… あ、ぁうっ… ひ、ひ…)』
( … 目はギンギンに開いたまま 汗は滝のように流れ
顔は真っ赤に染まって 熱が …上がって… )
_____お、…オとされ… ちゃ、った… なぁ… ふひ…
「 ________.....ふ、ぁ ...ああ〜〜..ッ! 」
( ぐぐ〜〜っと気持ち良さそうに伸びながら体を起こす ...何故か精神がとてもスッキリとして それでいて成長した様な気がする )
「 ...良く寝たぁ ....あれ?んと ..さっきまで ..... 」
( ...夢でも見ていたかの様に先程までを深くは思い出せない )
あっ、イリカちゃん!
( 部屋の端 隅っこで座る愛しき存在気付けば ...身体を起こして立ち上がり ...顔を近づけて )
お〜〜〜はよっ!!
( ...真正面 砂姫の真っ赤な顔に対して ...綺麗な薄白い笑みを浮かべた顔
...砂姫と会ってから笑顔を浮かべる回数が明らかに多くなった ...それはつまり )
【 闇 】が消えた ...という事_____。
....だからと言って砂姫から離れるつもりも無いが。
[はっ]『 〜〜〜〜〜〜〜っ 』
( 顔を真っ赤にしてギザギザに口を閉じて… )
____横目で涙眼、… 笑顔は眩しく 美しく…
(____けど)
『 お、… はよ …せ、…セキカ…ちゃん …ふひっ 』
___逃げない。… 顔を、見て 口を…開く。
( … 今の格好はパジャマ姿、まだ 外は暗くて
この分 フリル付き、メルヘンチックな寝間着は
___暗闇の中で …少し、光るみたいで )
『 … え、っと … その ご、ごめん …ね?
い いきなり … ね、寝たりして… 』
( …また横目 )
[ ...きょとん ] 「 急に寝た事に対して謝る必要は ..無いと思うよ! 」
( 不思議そうに首を傾げた後 ...にへらぁと緩んだ笑み ちょっぴり背伸びしながら頭を抱えて ..柔らかな感触を伝える )
「 後ねぇ〜〜 ....パジャマ姿とっても可愛いから 見れただけとっても嬉しい! 」
( ...嘘偽りは無い笑み ...フリルを触り撫でながら きらきらと目を輝かせる ..純粋に着てみたいと言う欲も隠さず )
「 ....ほら、ちゃ〜〜っんと___目、合わそ? 」
「 ....慣れてないのなら大丈夫! ...私で慣らしてこ? 」
____お人好し そんな一言が仮面には良く似合う
ただ恋を成就させたいだけだと言うのに ....曇りや雨よりも晴れが好きだと言うのに
対照的なほど_____ 砂姫に 恋を ...甘さを
『 ふ ふひっ… お、…押し、強いなぁ… …か、…可愛いし
(や、やっぱりセキカちゃん… 距離…近い…っ む、…胸…) 』
( 悪くはない 絶対悪くないけどあけすけに
好意をぶつけて来る度に頬を染めて煩悩に覆われる… )
_____…けど
『…ンっ…(…せ、…せめ…られてばっかり…じゃ…ダメだな…)』
( …決意して、深呼吸 …目の前にある柔らかみの
甘く感じる香りに意識を持ってかれないようにまた決意。)
____ァ …あの、 …その、 …あの ね、セキカ…ちゃ…ん
( …ぐぐ、と少し離れて … 顔を見る … まっすぐ )
『 …ちょ、…っと … 顔、下げ…て? 』
( ...砂姫の発言に 少しだけ反省 )
「 ...押し強かった?ん ...でもパジャマ可愛いのは本当だよ? 私のってモコモコな奴しか無いし .... 」
( ...一度身体を離して ....両手を広げてその場でくるりと回って ...白と赤のゴスロリドレスを見せつけて軽く女の子らしい甘〜い匂いを漂わせながら にんまりと笑う )
....ん、なぁに?イリカちゃんのご命令なら聞くからね! ....ふふふ!
( 膝を曲げて その膝に手を乗せながら ....首を軽く傾げる 何か決意した様な表情に少し楽しみな ...期待を寄せる )
__仮面は イリカちゃんの事は守りたいと思っている。
だから、手を出されるなんて余り考えてなくて_____全てにおいて無防備
『 …… 』
( 体を下げて…もらえばやっと背伸びが届く
… やっぱり、きれいだ …改まって見ると
何度と思う、…佇まいも 雰囲気も… )
____……____ (…恥ずかしい … こんなに綺麗な人に
_____今からやろうとしていることが)
『 … ぇ、…っと… お、…遅れちゃった…けど
… その … セキカちゃんの …告白の…返事… 』
( 頬に手で触れる …一瞬、あらぬ考えが頭に過る…けど
そんなコトしちゃ… ……ふひ…ッ)
____セキカの 手 …小指を包み、… "赤い蜘蛛糸"で結び
[とと__ ]
____一歩 下がって自分の手のひらを …
小指に結んだ …セキカと繋がる 赤い糸を見せる
『(" __…やっ…ちゃっ…た… フヒっ__… ")』
( じわり、じわりと広がる恥ずかしさに…
頬、顔と並んで赤に染まり …斜め下に眼を反らし
やりようのなさそうな、気まずそうな微笑
…空いた手で、軽く頬を搔く… ____恥ずかし… )
『 わた…し …も__… ___…好き だから 』
「 .....っ! 」
( ...流石に返事が来る直前には心臓が止まりそうな程緊張する ... ...此処でもし断られたらって悪い考えが浮かぶ ......____その時、また笑っていられるかって聞かれたら ....多分無理だろうから )
だから ....繋がれた赤い蜘蛛糸が目に入った瞬間に .....
「 ....ほっ 」( ...一安心の息を吐く )
( ......深呼吸をして ....繋がった赤い蜘蛛糸を目立たせる様に軽く引っ張り ...一度目を瞑ってから___にこやかに笑い、桃色に染めた頬を見せて ....
......反対の手で優しく頭を撫でる ...... ちょっと背伸びして ... ....押し付ける )
「 _______......とっても、嬉しい ...安心もした ....ありがとうねっ、イリカちゃん .......本当に、ありがとう 」
( ...撫でるのを終えては 仮面の瞳 ...赤と黄の混ざりに混ざった ....山吹色
________.安心感や満たされていると言う 心理的な意味 )
(…二つ返事、… と言っても過言じゃないかもしれない
だって …求めたくなる理由 …だけしか 無かったから )
[ ぎゅう… ]
( 見上げる顔は …とっても綺麗だけど
度々、見せる笑顔が …無垢なその顔が魅力的で
___…はずかしい… けど、… 積極的に求めてくれる…所も )
[___彼女の全てが魅力的で …優しいのだ]
____
『(で、でも… ……)』
( __…押し付けられた体を …前にして、目を逸らす )
『 …せ、…セキカちゃん? … や、…やっぱり
ちょっと… 無防備 … 過ぎると…思う…な…ふひっ 』
(___……セキカの、ボディランゲージは激しい
愛しい、イリカは背が小さく …何度も抱き付けば…)
__…押し付けた拍子に __セキカの胸を鷲掴み
(__なんだか …離せない。… 柔らかい
…横目でぽりぽり頬を掻き ___柔らかさ… )
『 ほ… ら …ふ、…ひひっ… ご …ごめん…? 』
[ ____むにゅ ]
「 ........ぁ、あ〜〜〜 ....あはは、そっか ..イリカちゃんも、気になってた? 」
( ...柔らかさに服の上からでも ..軽く指が沈む様な気がする ... ...じぃと砂姫に ___悪い笑顔を向ける )
「 謝る必要なんか無いよぉっ ...寧ろ私的にはこうした形でもイリカちゃんが積極的になってくれて嬉しいし ...ね? ......無防備、かぁ 」
___それってつまり、とっても魅力的って事だよね?
( ...手を取り ...少し押し付けて、触らせる ...背が小さい なんて事は些細な問題にもならない ... 寧ろ
其れを利用しては .... ...両脚を絡めて 逃さない )
「 ....ねぇねぇイリカちゃん、私、好きになった人としたい事が有るんだけれど .....良いかな? 」
______ .......ハグ、とか ...キス、とか。
( ...流石にちょっと、不安そうに ..... ボソボソ、と )
「 ( ....ちょっと、急過ぎて引かれたりはしないかな ) 」
____ひ……?
(…純情の深みに立つ二人の内、イリカは初心…
ある程度の知識は持てど ……"経験"はほとんど初
手の中に柔らかさが滑かに広がり… )
______[かぁぁ]…ぃ、ぃ、ぃ、…ぃ、…ぃ…
(___赤面に劣情と恥じ気に焦る顔を見せて …けれど
……"リア充"、な、ら… あり得る、こと …では
あるのだ、…そう 理解をしているからか
惨事に至るまでの混乱は見せなかった ……代わりに)
『(だ、…ダだ駄目だ、駄目だよセキ、…カちゃ…っ
い いや… …ぎゅって、…したり… は、い…良いのか…?
けっ… けど… … …ぁ… 柔ら… 7}*€}€#]…ッ)』
__思考は煩悩と制止、愛の混沌が駆け巡る
( …吸い付いたように、胸を掴んだ手が離れない
離す事が出来る筈の感覚が柔らかな感触と愛欲に
阻まれ、…熱 のみが高まり … 逃げることもできず… )
____っ あ"ぁあ"ぁぁ"あ"あ"ぁ"ぁぁ"ぁ"!!!!
〖混乱は極に達して脳は思考を拒否する
____涙目の泣き笑いの叫びでセキカを持ち上げ〗
[ぼすっ!!…ん]_____ …!!!ッ
_____ベッドに下ろして …両手を上から抑える
はぁ"…っ… は"っ… は"っ…!
(__見下ろす …顔は赤面と、泣き笑いでめちゃめちゃ)
………恥ずかしい …事と照れてる事はよく分かる… 顔
「 ........( ...どうしよ )」
( 流れで言ってしまったが ...本番までは、仮面も未経験 ....キスが関の山程度で実際はどうやって持っていくのかも知らない .. ....表情には出さないものの、内心冷や汗ダラダラで ....此処で止めようにも、止めれない )
____と言うかそれ以前に ...
「 ..ぁ〜〜〜〜 っ、その ..だい、丈夫そう?イリカちゃ ん? 」
( とても荒い息にとても真っ赤な顔色 ...流石に心配の方が先に来ては ....少しばかり、気を抜かす )
....だから、気がついた時には
[ ぼすん ] .....え?
________ベッドの上でされる5秒前。
「 ....っは ..ち、ちょっと待ってイリカちゃっ ....ぅぁ!?( け、結構力強いなぁっ!? ...あ、でも凄い照れてる ....可愛い ...アレ結構私余裕あるな ..なんでだろ、本当に好きだから? ..此れが分かりやすい愛、だから? .....分かんないなぁ )
腕に力は元々入っておらず ...何度か深呼吸繰り返して ...冷静にしようとする ..恥ずかしいのは同じ。
それでも何処か ..楽しくて、幸せそうに体を差し出す ....。
…………っ …せ、… きか …ちゃん…
( 泣き笑いも極に達してしまい …けれど
愛しんで眺めるセキカを前にして )
(___"して欲しいこと"を思い出す)
『 ……そ …う、… だよ、ね …(ふひっ)…
…たく、さん… 貰ったから …返さ …ないと 』
____…少しだけ冷静に … けれど汗が流れて
( 掴んだ …腕を離して、___上体を前に下ろして )
『(___そうだ …も、もう… わたし、たち
… "リア充"なんだから …ふひ…) 』
_____だから "これ" は…
(目を閉じて …少しずつ近付けて)
____あたりまえなんだ…
(…緊張 … 震えて、震えて
____唇を)
チュ…
( ____"頬"に 付ける )
________…… 『(あ)』
(__…"間違えた。"と軽く言えるはずもない。
…目を閉じてて、震え上がって汗を流して
____キ、…きすした場所。…なんとも …言えない 頬 )
_______ ………… !!!💦
___:ゆっくりと上体起こして首に回した腕も引いて
( 目を開いて横目 …ギザギザ笑いで顔はまた真っ赤 )
『 ごごご 、ご ごめ…っ
か、か …かか肝心なと、…ところで …ふ、ふふひっ…』
(…とても せ…せくしぃなセキカちゃん。
…可愛くて、好きなセキカを前にして
____…思わず体を自由にしてしまった)
( ...頬への感触 少しずつ緊張は解けて .... ....余韻に、浸る ... )
「 ....... 」
( ..腕、離されれば ..慌てふためく砂姫をBGMと背景にしながら、キスされた場所を思い出し ...自身の頬を撫でる ...
...とても、愛おしい と感じた )
.....だって
_____頬への、キス。 ....意味は 『 親愛 』
だからあながち、間違っても居ない ...其れを知らない砂姫の表情や様子が可愛らしく思える。
そして ...全く気にしていないのか、それを証拠に。
____...にひひ!。
仮面は何も気にせず ..寧ろ嬉しそうに、楽しそうに笑う。 .....まだまだ初心な所も、たった一度の些細な間違いだけで涙目になる様子も ...全部、守りたくなる。
でも、大丈夫とは言わない ..そっちの方が、面白いし ...更にこの後、 ___返しをするから。
( 離れる前に、両肩を掴んで .... _____ )
______チュッ ....
( 初めてとは思えない、手際の良さ ..自分が自分だと思えない ....それ程までに ...仮面は無い、素を出せ続ける ....だから、やり直し ... まだ、間に合うから ... _______ “ 口 ”に し直す ...... 手を離して、軽く頭を撫で )
「 ...._____ぷはぁ〜 .... ...ねぇイリカちゃん ? 」
( ..数秒、密着してから口を離して ...両手を頬に回し ...... ...舌をちょっぴり出しながら、小悪魔っぽい笑み )
____謝る必要は無い、のッ!! [ ....むにゅり ]
( 一気に引き寄せて ...柔らかいくっしょん ....胸部に、頭を押し当てて ...頭、再び撫で始める )
「 _____だって、大好きなのに変わりは無いんだから! 」
『(ど、どどどど… ど … どしよ…っ
き、きす…きすって口とくち…っ!さ
ささ最悪のばあい度胸がなくてき、き…きら…っ)』[💦]
( あわてふためく …経験はなく、胆力も低い
目をぐるぐるにして …混乱のようす、… だから )
肩を掴まれ
___キスされて
[むにゅり]
______ふ ぇ ?
(__ハニーなモーション …受けたあとの
柔らかな感覚がしてやっと… 眼は今を見つめる )
『…ッ せ …き』
(…抱いた他意も砕き流され __甘い香り
感覚が悲鳴をあげる、…柔らかい 暴力…)
______けど
『 か、…ちゃぁん… だ、…ダイダンすぎる…な?
やら…… ふ、…ふひ…キモいこと、…言うけど
…や、…やらかくて… 気持ちいいけど… さ…ふひ… 』
(…幾らか、落ち着いて ___"してほしいこと"
思い出して、…大きな… 胸部で難しいけど
___背中に、…両手を回して…)
[ ぎゅーっ ]___ハグをして
『 ふひ…そ…そんなことして わ、…わたしが…
…そ、…その… お、おそいかかっちゃっても…
知らない…ぞ? …ふ、ひひ… 』
『 ……(あぅ… ホント…) 』
____好きにしかなれないや…
「 ....イリカちゃんは何か勘違いしてるかもだけど ...私は自分から好きになったものは嫌いにならないよ?....身勝手かもだけれど、好きを押し付けていくから! ...っふふふ 」
_____それに。
「 ..................... .......... 」( 不思議な間、十数秒 )
「 あ〜〜 .. ____ ...い、イリカちゃんに襲われるって未来が全く見えないから! ...にひひ .... 」
( ...少しだけ、今回は隠した本音 )
「( ...ハグって、とってもあったかいなぁ...何だかとても、気持ち良く感じるや .... ...本当 ) 」
.....可愛いなぁ、イリカちゃん。
( ...身を擦り寄せて ....其れこそ簡単に ...他の子に取られてしまうのでは無いかと思うほど純情な彼女。
....取られたく無いと言う独占欲が沸々と沸き上がってしまう ....強めに胸、押し付けながら ....瞳を閉じる )
___________私の前で沢山 ...色んな感情を見せてくれて、教えてくれて ...本当に嬉しいなぁ .....
..沢山、返すからね .....だからこれからも ...付き合っちゃうから ...んひひひっ !
「 ...後、イリカちゃんが“こう言うの”好きと言うか気持ち良いんだったら ...私は幾らでもやるからねっ .....それ位には私大好きだから 」
( ..貞操観念と言うものは少ない ...それ処か愛する者の為ならば命を投げ打ちそうなほど ....夢中に熱中。
...舌舐めずりして唇の潤い保ちながら ...笑い続ける )
「 ..此処まで大胆にするのは心を許してるからだよ .... ..私イリカちゃんに対して、今悪意とか全く感じてないし! 」
( ....全て、全て ___朝が1%も含まれていない純粋な本音 )
( 胸の高鳴りはもう、…治まってくれそうにない)
_____寧ろ心臓に響きすぎて 意識も朦朧
[どきっ] [___じゅ]
『 (は…ぅっ?…?) ふひッ… 』
( 純情は、無知の裏返しでもあるから
イリカの高鳴りは上手く治める方法を知らない
セキカがガードを緩めて …えっ、ちな匂いを見せる度
…股が濡れる事なんて 胸が張るなんて 砂姫は知らない
それがなんだか 凄く恥ずかしくて… )
________[とすんっ]
『 …ぁぅ… せ きか、ちゃん… 』
( 抱いて、抱かれたまま…横に、ベッドに倒れる
_目の前にある柔らかいものからは逃げられないけど )
『 もぉ …寝よ? …わ、わたし ふひ…っ
そのっ、…ほら ね …眠くなってきた し? 』
( 顔を上げて …キレイな目を見る
それだけで心を見透かされたように感じるほど
…恥ずかしいと思うのは …や っぱり
… そうなんだろぉ …なぁ )
_____今は23時 …布団をふたりでかぶる
『 …っ 』
( …目を閉じながら胸は高鳴る
眠れる、…だろうけど 今日、1日だけで
セキカ… ちゃんへの愛も 欲も… )
_____隠せるかどうか心配になるほどに…