〜ルール〜
•人の嫌がることはしない
•暴言は禁止
•匿名が付いている名前は禁止
•このスレには入っていない人が注意する際はまず入ること
•2日に一回は必ず来ること
みんなで楽しくやろうね
白「放っておいていいのか!このままだと、ゆめの命が危ないんじゃ…!」
千里眼。
私達はそれを使い、虹野ゆめに起きている事実を見届ける。
椿「いいのよ。それに、彼女はまた力を得た。なんて早い覚醒なのかしら……。」
白「まさかっ、全ての要素を彼女に詰め込む気でいるのか!?」
椿「そうね……。それが、私に課せられた仕事なのだから、仕方ないんじゃない?」
目覚める前、私は使命を与えられた。
『虹野ゆめを、全ての賢者と接触させろ。』
きっと不完全な要素はこうやって補われていくのだと思う。
椿「だから、全てを手に入れた暁には、私は彼女に賢者の力を譲渡するわ。」
白「それが1年以内で終わるのか!?」
椿「そんなの簡単よ。だって、私達が榎や柊にこの事を知らせれば済む事なんだから。」
まぁ、榎も柊もめんどくさいタイプだから思い通りに動いてくれるかわからないけど。
だって偉そうだし、自由人だし、全くもって予定合わせる気がないじゃない。
白「紅や蒼に会うのは正直に言って嫌。」
椿「本当、使い魔って喧嘩ばっかりするから。」
白「できれば椿だけで解決してほしい。」
椿「それもそれで面倒なのよねぇ。」
絶対嫌がるし。
柊ってなんか私に合わないっていうかなんていうか面倒。
白「……仕方ない。私が予定だけでもそれぞれと合わせておこう。しかし、仕事をするのは君だからな?」
椿「さすが白!やっぱり貴女でよかったわ!」
白「そういうところ、全く変わらないね。」
椿「白だってそうじゃない?」
白「そうだな……。それじゃあ、仕事でもしてきますか……。」
椿「いってらっしゃーい!」
千里眼を切ると、白は足早に他の街へ飛び立っていった。
椿「よろしくね、白」
この掛け合いが最後にならない事を、今は願う事しか出来なかった。
椿「頼んだわよ、ゆめ。」
す「一体何が目的で俺たちをここに連れてきたんだ?」
朝「歌の民、君達の生態が知りたくてね。」
嘘。
香澄朝日、この男は私達の生態を知りたいわけじゃない。
“君はどうでもいいんだ。ゆめと言われた少女、あの子は生かしておかないね。”
ひ「なら、貴女達があの日のように私達の街まで出向けばよかったじゃない。」
夜「嫌よ。めんどくさいもの。」
それも嘘。
ア「私達はどうなっちゃうんですか!」
真「それは貴女達次第よ?」
どれもこれも嘘。
ゆ「ねぇ、どうしてそこまで私にこだわるの?」
真「こだわるって?」
ゆ「だって貴女達、外面は普通の会話をしているように見せて、本心は私のことばっかり考えてる。」
夜&朝「!?」
真「どうして、そう思うの?」
焦る2人とは違い、香澄真昼は話を続ける。
ゆ「だって、私にも視えるから。貴女達がどう動くかも、何を考えているのかも。」
ひ「えっ……?」
す「ゆめ、何を言っているんだ?」
お兄ちゃん達の言葉に嘘はなかった。
だって、心と同じ事を思っているのだから。
真「つまり、私達と同じ力が使えるとでも言いたいわけ?」
ゆ「分かんない。けど、賢者の貴女ですら私のことがわからないのに私は貴女のことがわかる。そう考えたら、貴女達以上かもね。」
夜「へぇ……?威勢だけはいいのね。」
朝「これだから歌の民は忌ましいなんて言われるんだよ?」
軽い挑発で簡単に怒りを露わにしてしまう。
それすらも甘い。
ゆ「勝手に嫉妬して、勝手に変な思い込みをして、私達を滅ぼした貴女達の方が私達よりもずっと下だと思うけど?」
す「やめろゆめ!それ以上は!」
ゆ「いいの。だって、こうでもしないと間違えた美しさに溺れるんだよ?そんな人達と同格になりたくない。」
気に食わないなら消す。
夜に殺される原因は夜空と朝日の2人に植え付けられた、間違えた美の感性だった。
ひ「その話はあとでいっぱい聞いてあげるから!今は抑えて!」
1人立っている私を、どうにか大人しくさせようとするかのように慌てるお姉ちゃん。
ごめんね。でも、今はこうしないといけないの。
ゆ「ほら、チャンスだよ?お兄ちゃんとお姉ちゃんは私の正体を知っているんだから、今のうちに貴女達の得意な思考を読む力を使って私の正体を暴いてみたら?」
初めて抱いた感情。
話を聞いた時は、まるで他人事だと思っていた。
けど、これは現実。
ア「ゆめちゃん!もうやめて!こんなの、私の大好きなゆめちゃんじゃない!」
ゆ「ごめんね、アリア。けど、現実から目をそらしたらダメ。目の前の奴らみたいなっちゃうよ。」
真「ねぇ、貴女は何が言いたいの?」
唯一冷静さを維持で保っている真昼。
しかし、内心は物凄くイライラしてる。
ゆ「………香澄真昼、なんて可哀想な存在。」
真「っ……!」
ゆ「この街で綺麗な心を持っているのは貴女と七倉小春だけ。それも、いずれ毒される。」
小「……?」
ゆ「貴女達はこの街で何が起きているのかも知らない。なんて幸せなんだろうね。」
真「忌み子の貴女に、この街の何がわかるの!」
自分の街を誇りに思う事はいいことだと思う。
けど、それは現実を知ってからにしてほしい。
ゆ「忌み子は貴女。この国で起きている無数の殺戮も、貴女の姉弟がやっている事に気付かない。」
案内の時に七倉小春から話された事実。
やっと謎も解けた。
真「えっ?そうだったの……?」
朝「……」
夜「っ……!」
ゆ「いくら植え付けられた発想とはいえ、間違えに気付けない貴女達に美しさのかけらなんて微塵もない。」
夜「ふっ……、美しさのかけらもない、ねぇ?」
ゆ「何?開き直ったつもり?」
す「ゆめ!お前、ここで死ぬつもりか!」
ゆ「死なないよ。大丈夫。安心してお兄ちゃん。」
す「しばらくはお前のリクエストは聞かないからな……。」
それでいい。
こんな人間達と、世界を救うなんて嫌だから。
もし、私にもっと力があったなら、世界を変えれたかもしれない。
『よく願ったわね、歌の少女。』
朝「誰だっ!」
?「後ろよ、後ろ。」
朝「なっ!」
真「貴女は……」
そこには、不意に現れた2人の少女がいた。
1人は白黒の巫女服を着た少女。
1人は和服を着た少女。
?「楸様、人前に姿を出すなど許されませんよ?」
?「いいの、黒。やっと正解の意思を持つ人間が現れたのだから。」
ゆ「えっ……?」
夜「楸、まさかっ!」
楸「そうよ?先代賢者、香澄夜空。」
驚く夜空なんて見ず知らず、黒と呼ばれた少女は話を進める。
黒「唐突ですが、貴女達美の街の住民を、掃除させていただきます。」
真「掃除って、街の人たちを消す気!?」
楸「そんな面倒くさい事はしない。ただ、間違った発想をちょっと直すだけよ。」
そういうと、黒という少女は地に手を付け、呪文のようなものを唱え始める。
黒「中心座標の固定を完了、固定概念、認知完了。これより、記憶及び感性の置換を行います。」
その瞬間、2人からはあり得ないような光が溢れ出す。
それに触れた私以外の人間は気を失ってしまった。
楸「半径10キロメートルで魔法陣展開。対象人物、美の民。新概念、置換準備終了。いけるわ、黒!」
そう唱え終わると、2人を中心に不思議な円形のものが広がっていく。
ゆ「なっ、何が起こっているの?」
楸「簡単よ。貴女が望んだことを私達がするの。」
ゆ「私の望み……?」
黒「私達が、貴女が望むように世界を変えるのです。」
ゆ「世界を、変える……?」
黒「いくら莫大な魔法が使えても、私達にはできない事を貴女に任せたい。」
私にしかできないこと?
楸「貴女が世界を救うのよ。だから、私達はそれのお手伝いをするの。」
まただ。
“世界を救え”
このフレーズを何回聞いたことやら。
楸「そんなに難しく考えちゃダメ。そうね、じゃあまずは残り2人の賢者に出会ってみて?」
ゆ「他の賢者……?」
楸「貴女が力を使うためには、その必要があるの。」
黒「詳しいことは言えませんが、香澄真昼と出会った時のようなことが起こるはずです。」
それって、力を手に入れた事かな?
他の力を手に入れたら、私は賢者になれるのかな?
楸「難しく考えない事。とりあえず、今は眠りなさい?」
ゆ「ちょっ……」
にっこりと笑う楸という少女。
私の意識はそこで途切れた。
す「いつまで寝てるんだ、ゆめ」
ゆ「んん〜!あれ?暗い?」
いつもと違うベット。
そこからはとあるものが見えた。
す「あれが本物の月だってよ。まるでお前みたいに綺麗だな。」
ゆ「あ、ありかと……///」
そうだ。
私達は買い物に来て見つかって、香澄邸に行って、そこで不思議な2人に出会って……
ゆ「あれ?」
す「何があれ?だ。そろそろ晩飯をご馳走になる時間だろ?」
ゆ「えっ?ここに泊まってくの!?」
す「当たり前だろ。こんな時間に帰ったら家に着くのがいつになるかわからない。」
ゆ「でも、ここはあの香澄邸なんだよ?!」
す「あのってどの“あの”だよ。いずれお前と肩を並べる美の賢者が住んでいる香澄邸だ。」
ゆ「そんなことは知ってるよ……。」
あれは、夢だったのだろうか。
小「そろそろ夕食のお時間です。準備が出来次第リビングにお越しください。」
扉越しに聞こえる七倉小春の声。
す「ほら、早く行くぞ?」
ゆ「う、うん……。」
なぜか腑に落ちない。
『ごめんね、記憶、消し損ねちゃた』
ゆ「え、記憶?」
どこからか、楸さんの声がする。
す「何1人で言ってんだ?」
ゆ「今、声が聞こえなかった?」
す「聞こえねーよバーカ。」
ゆ「馬鹿じゃないもん!」
『この街は、貴女が望むように上書きしたわ。だから、その環境に他を適応させたの。』
ゆ「そういう事だったんだ……。」
す「お前、そろそろひくぞ?」
ゆ「いや!それだけはダメ!」
『まぁ、その記憶を持っているなら、この街の過ちにも気付くわよね。だから、また踏み間違えたら助けてあげて?』
うん。
わかったよ。
きっと私がなんとかしてみせるから。
『それは頼もしいわ。それじゃあ、任せるわよ?』
はい!
『それから、1つ忠告。貴女に眠る美の力、それはとてつもない力よ。むやみに使ったらダメ。』
じゃあ、やっぱり私はあの力を使えるんですね?
『えぇ。そして、次は舞の街に行きなさい。そこで舞の賢者に出会い、思考を読み取るだけじゃなく、相手の事実を見抜く力を手に入れるの。』
どうしてですか?
『それは内緒。でも、まずはお家で家族とゆっくり過ごしなさい。時間はたっぷりある。全ての賢者と出会った時、きっと貴女は自分を理解するわ。』
うーん、よくわかんないや。
『今はそれでいい。とにかく、深く考えちゃダメ。楽しく生きなきゃ損しちゃうわ』
わからないですけど、わかりました!
『そう。なら、行きなさい。きっと、素晴らしい世界が貴女を待っているわ。』
す「ほら、置いて行くぞ?」
ゆ「待って待って!すぐ行くから!」
こうして、私は1つのやるべきことをこなした。
残りの仕事が、どれだけ大変かも知らずに……。
魔法を使うところに時間をかけ過ぎてしまいました。
ごめんなさい🙇🙇
もうダメです……。
リアクターちゃん、パス!
なんかよくわかんないよね……。
ごめんね!解説入れます!
ゆめの不完全な賢者の力は他の要素を補充する形で完全化します。
その力の取り入れ方は、各賢者と出会い相手の瞳を見る。
真昼ちゃんを見て体が熱くなったのは急激な進化の為です!
そして、力を手に入れたゆめは自分を消そうとした朝日と夜空の思考を読み、街から人が消えた事の理由に気づきます。
過去に歌を滅ぼしてから、美の世界では抹消こそが美だと思ってとりあえず歯向かうものは消すみたいな制度が生まれました。
夜空先輩も朝日くんもそれに洗脳されていたんだけど真昼ちゃんはまだその事に気付いてなくて、ゆめが事実を暴いた事によって楸が街に修正を入れるきっかけが生まれます。
楸は元々なんとかしたいと思ってはいたんだけど、勝手な修正は禁じられていて、必要になるのが人間の意思。
ほら、神様ってお願いされて初めて動いてくれる感じじゃん!
楸は街に残る間違った美の概念を正しい概念へと入れ替えて、それまでの記憶は消してしまいます。
ここでやっとみんなが知ってる優しい夜空先輩と朝日くんに戻ります!
長くなりそうだったので省きましたが、本来の香澄家は友好的で、誰かを貶すことはしません。
なので、正しい道に戻った3人は香澄流のおもてなしをしておしまいみたいな感じです。
長々とすみませんでした……。
859:ハル 「なの」&:2017/11/25(土) 17:32 ID:S4U学校から、かえって来ました❗
860:ハル 「なの」&:2017/11/25(土) 17:33 ID:S4U ウワァー🎵
すごい❗二人ともがんばって❗
読んでいるの楽しいヨ🎵
2人とも凄い‼
862:リアクター:2017/11/26(日) 09:02 ID:aHg せれなちゃん!私頑張るね!
あとリアクターって長いからリアでいいよ!
す ゆめは狼は好きか?
ゆ 格好いいとは思う。でも苦手かな、どうして?
す 狼は賢い。狼を捕らえるには、運がいる。
ひ 私も聞いたことあるわ。
す そして抜け目のない人じゃないといけない。
ア 要するに、ゆめちゃんに、狼のように賢くあれ。と伝えたいのです!
す ああ。そしてゆめ、
すひア 幸運は盗みとれ(とりなさい!)<とるのです>
ひ さぁ御飯を戴きに行きましょう!
ア カレーのいい匂いがします。
す カレーは何処までも追いかけて来るのな!
ゆ 皆だーいすき!
ゆめが皆に抱きつく
ひ 知ってる。ふふ。
ア 私もゆめちゃんのこと大好きですよ!
す 子供みてぇだな
ゆ 御飯食べに行こう!
ひ そうね。
楸 終わりよければすべてよし、ね。黒はそう思わないの?
黒 そうですけど
楸 あら、カレーを作らせたことまだ怒ってるの?
黒 いえそうではなく嫌な予感がして、
楸 黒の予感は当たるのよね...椿に知らせに行きましょう!
黒 御意に
せれなちゃん、パス!ごめん、あんまり、進まなかった。でも、この場面が欲しかったんだ!本当にごめん
869:せれな:2017/11/26(日) 11:59 ID:PCU 受け取った!
ちょっとシリアスにしすぎたからちょっとしたまったり回にします!
ア「これが……」
ひ「カレー、なの……?」
私達の前に出されたのは、今までに見たことのないカレーだった。
す「な、なぁ、これ、めちゃくちゃ黒いけど焦がしたわけじゃないよな?」
朝「うん。タネも仕掛けもない普通のカレーだよ?」
ひ「具が入ってない……?」
夜「具なんて必要ないじゃない。煮込む過程で溶けちゃうもの。」
真「どうしたの?もしかして、カレーが嫌い?」
ゆ「そ、そうじゃなくて……」
黒い。具がない。
というか、なんで生のキャベツ!?
ゆ「これ、本当にカレーなの?」
真「うん。」
そう自信満々に答えられても、困りますよ……?
だって、私の知ってるカレーって最も鮮やかな茶色だし、変な色でも赤しか知らないし。
目の前に出されたカレーに動揺していると、七倉小春が席を立つ。
小「真昼様、お飲物をご用意しましょうか?」
そう語りかける小春に、真昼は呆れた表情でこう返す。
真「ねぇ、小春?」
小「なんでしょうか?」
真「せめてご飯の間だけでもその敬語やめてくれる?」
それは、ここに来てから私もずっと思っていた事だった。
同年代の少女が、位という形でこんなに立場が変わってしまうなんて、見ていて居苦しい。
小「そ、そんなことできません…!」
真「じゃあ、命令という形で命じます。今後一切、私との会話で敬語の使用を禁じます。」
小「っ……!」
夜「真昼は変わらないわね。」
朝「小春ちゃん、心配することなんてないよ!」
真「さぁ小春、一緒に食べよ?」
小「……うんっ!私が腕を振るって作ったんだから、きっと美味しいよ!」
ア「まるで本物の家族みたいです!」
ひ「そうね。見てて心がぽかぽかするわ♪」
す「まぁ、俺たちも側から見ればこんな感じなんだけどな。」
確かに幸せな瞬間に立ち会えた
それはそうなんだけど、それよりもカレーが不安で……
もし、この黒が黒糖の黒で甘かったらどうしよう。
悪いけど、私は吐いちゃうかもしれない……
真「じゃあ、頂きまーす!」
みんな、手を合わせて次々とフォークを手に取る。
スプーンじゃないの?
す「……。まぁ、ひめのカレーよりかはマシか。頂きます。」
ひ「すばる?」
す「なんでもない。」
ア「!?」
ゆ「ど、どうしたのアリア!?」
やっぱり、変な味なのかな!?
ア「これ、見た目とは違ってとっても美味しいです!」
す「う、うめぇ!ひめのカレーなんか比にならねぇ!」
ひ「うん!香ばしくて味わい深い!こんなの初めて食べたわ!」
そ、そんなに……?
昔の私なら疑ってたかもしれないけど、生憎私には美の能力がある。
その目を持って視ても嘘はついてない。
ゆ「い、頂きます……。」
ドロドロのルーをお米にかけて、一口だけ。
恐る恐る、口に運ぶ
ゆ「っ………!!」
な、何これ……!
私でも分かる味の深さ。
煮込まれて、溶けた具材の味わいが後からやってくる。
玉ねぎの甘み、ソースのようなコク。
初めて食べる味。
カラン。
私は無意識のうちにフォークを落としていた。
真「だ、大丈夫!?」
ア「ゆめちゃん!?」
私を呼びかける声も聞こえない。
私は、カレーに意識を持っていかれた。
目がさめると、私はカレーは無くなっていた。
ゆ「あ、あれ?私のカレーは?」
す「今の今まで必死に食ってただろ……」
ゆ「えっ……?」
ひ「ゆめがあんな風に食いつくところ、初めて見たわ♪」
ア「ゆめちゃん、とっても美味しそうにカレーを食べてました!」
小「気に入って貰えて光栄です!」
真「小春?」
小「お、美味しかった?」
ゆ「全然、覚えてない……。」
す「なんだよ、無意識のうちに食ってたのか?」
ゆ「…………うん。」
す「じゃあ、それほど美味かったんだな?」
ゆ「多分……。」
小「よかったぁ。もしお口に合わなかったらって、心配でしたので。」
真「小春」
小「はい……。」
夜「じゃあ、カレーの後には甘ーいデザートでも食べましょう!」
朝「えー!おかわりは!?」
夜「一晩置いたらもっと美味しくなることぐらいわかってるでしょ?」
『一晩置いたら、もっと美味しくなる』
私史上、一番のパワーワード。
ただでさえ美味しいのに、まだ美味しくなるの……?
どうやら、私はここのカレーに胃袋を掴まれたらしい。
翌朝、朝食を食べたのち帰る準備を終えた。
場所は香澄邸の門。
帰る前に最後のあいさつを、みたいな感じ。
す「色々と世話になった。その、ありがとな。」
ひ「こんな風におもてなしされるなんて、とっても幸せだったわ!」
ア「私達の家にも今度来て欲しいです!」
夜「あら、いいの?」
ア「もちろんです!アリア、もっともっとみなさんとおはなししたいです!」
朝「そうだね!僕ももっとみんなと仲良くなりたいな!」
小「ゆめちゃん、私もまた一緒にご飯食べたいな!」
真「うん!私達、もう友達でしょ!」
ゆ「もちろん!小春ちゃん、真昼ちゃん!私達、きっとまた会えるよ!」
小&真「うん!」
ゆ「次会う時は、きっと世界が広がって、楽しくなってるから!」
全員「ん……?」
ゆ「い、いやぁ。なんでもないよ!ありがとね!」
や、やっちゃった!
まぁいいか!きっとこの言葉に嘘はないから!
ひ「じゃあ、そろそろ行きましょうか。」
ア「はい!」
ゆ「待って!」
す「なんだよ?まだカレーが食べたりないのか?」
ゆ「ううん。1つだけやり残した事があってね!」
す「やり残した事?」
私の初めての友達が教えてくれた事。
桃色の髪を持つ、私の初めての友達。
ロ「歌はね、惑わす為だけにあるんじゃないの。」
ゆ「え、そうなの?」
ロ「そうよ。例えば、挨拶とか、相手を喜ばせたい時とか。」
ゆ「でも、歌ったらみんな困っちゃうよ?」
ロ「それは困らせようとして歌うから悪いの。相手の事を思って歌ったら、そんな事は起きないから。」
ゆ「へぇ〜。」
まだ未熟だけど、私なりにみんなを喜ばせたい。
お礼の気持ちも込めて、心から歌う。
ゆ「la〜la〜lala〜lalalalalala〜♪」
歌詞は分からない。
けど、聞いたことのある、きっとみんなで歌ったら楽しい歌。
朝「これが、本当の歌……。」
夜「なんて綺麗な音なのかしら……。」
小「凄い。ゆめちゃんの歌を聞くと心があったまる。」
真「うん……。ずっと聞いていたいくらいに。」
不思議。
あの力に頼らないでこんなにみんなを幸せにできるなんて。
ア「ゆめちゃん……凄いです。」
ひ「そうね。まるで天使みたい。」
す「あぁ。これがゆめの力なのかもしれないな。」
ゆ「lalala〜lala〜lala〜la〜la〜la〜la……。」
これが、歌の力。
ゆ「真昼ちゃん、小春ちゃん、朝日さん、夜空さん、ありがとう!絶対、また会おうね!」
てっきり私は、他の街の人たちは悪い人だらけだと思っていたの。
けど、そんな事はなくて、みんなとっても親切だったよ。
ゆ「さぁ、帰ろ!お兄ちゃん、お姉ちゃん、アリア!」
家に着いた頃、歌の街の青空にうっすらと浮かぶ満月が私達を見て微笑んでいた。
解説です。読んだらちょっと理解できるかも……?
黒いカレー
金沢カレーで検索すると出てきます!
初めての友達
前の前くらいに書いたお話で伏線は張ってあります!夜、1人で街に出て出来た友達こそ、ゆめのライバルのローラです!
途中で歌った歌
スタージェットのサビの部分です。
『なりたい私になれ』の部分と『一番星になれSTAR JET☆彡』の部分です!
それと、補足で、歌の街の青空に月が浮かんでいたのは美の街との繋がりができたからです!
美の街にはかつて歌の街に咲いた美しい花が咲くようになります!
そして歌の街には25年前に失われたはずの夜が訪れるようになりました!
リアちゃんパス!
楽しいお話が書けたので私は満足o(`ω´ )o
せれなちゃん、顔文字可愛い!続き頑張らきゃ!
876:リアクター:2017/11/26(日) 13:19 ID:aHg ひ 色々あったわね...あとゆめ
ゆ ナッナニ?
す 歌の民の掟は?
ゆ 他の民の前では歌ってはいけない。
ア もう、二人共そんなにゆめちゃんを叱らないでください。掟は破ったとはいえ、喜んで頂けたのですから!ゆ えっ何のこと?八百屋での出来事じゃないの?
す 何?八百屋なんていってないぞ?
ア ゆめちゃん、疲れたのですね。
ゆ そっそうかも?(私の思い違い?)
ひ まぁ、アリアの言うことも一理あるわ。今日は、早いけどもう寝ましょう。おやすみ
ゆ お兄ちゃん
す ん?どうした、ゆめ?
ゆ 何で!何で!私が賢者なの?こんな力要らないよ!
す ゆっくり落ち着いて話してみろ
ゆ 私真昼ちゃんに会った時、美の力を貰ったの。帰る途中すれ違うたびに、人の醜い考えや
助けて!っていう声が聞こえる、でも私はいつも、いつも守られてばかり。
す つまりゆめは、何もできない自分が悔しいと。
す 厳しい事言うが、皆が皆救えるって訳じゃない。皆が仲良くなんて、独裁者が言う事だ。お前一人居たとこ ろで、その人の考えが変わる事はない。でも、賢者の力を持つお前なら、目の前にある命を救えるはず!そ れを目標にしろ、ゆめにならそれができる。
ゆ うん!
ゆ 頑張る!
す 特別に歌ってやる、ちゃんと聞けよ
す 《♪大丈夫大丈夫おどけて見せる僕は、小さなサーカスの名もなきピエロ≫
≪♪怪我した時痛いって、辛い時は喚いて、恥ずかしい事は無いだから≫す 元気でたか?
ゆ うん!ありがとう、本当にありがとう、
す おう!
せれなちゃん、パス!読みづらくてごめん!
すばるが歌ったのは、[ピエロ]です!何か歌わせたかった!
すごく面白い😃
続きが気になる
りょーかい!
886:せれな:2017/11/26(日) 17:10 ID:PCU す「あっ、最後に。さっき、全員は救えないって言っただろ?けど、もし俺がお前の立場だったらきっと全部を救おうとするぞ?」
それは、私の心の声を読み上げて紡いだ言葉にしか聞こえなかった。
す「悪人であれ善人であれ、俺は全部を救う。だって、ゆめのその力を持っているんだからな。」
ゆ「やっぱり……。」
す「何、心配すんな。俺は、ゆめが歩もうとしている道が間違いなんかじゃないって知ってるから。」
月光に照らされる私は、今どんな表情をしているんだろうか。
す「たしかに、側から見ればその考えは間違えてるかもしれないな。けど、誰かの為になりたいって思いが間違いじゃないならきっと、ゆめは間違えてない。」
ゆ「……」
す「大丈夫。もし踏み間違えたら俺が誰よりもお前を叱る。」
ゆ「えっ……?」
す「いつだって俺はお前の味方だ。お前だけの正義の味方だからな。」
ゆ「っ………!!」
す「ゆめが抱く幻想を、ゆめのやり方で現実にすればいい。」
それは、沢山の人がいなくなるかもしれない。
もし、25年前のような事がまた起きたら、次は私の番だ。
す「沢山寄り道するかもしれないし、沢山迷うと思う。今回だって、気が付いたら終わっていたように見えて、実はゆめが頑張ってくれたんだろ?」
ゆ「どうして、わかるの……?」
す「だって、ゆめは嘘を付くのが下手くそだからな。それに、そんな泣きそうな顔で見つめられても困る。」
やっぱり、私は泣きそうなんだ。
す「泣きたいなら満足するまで泣け。そうした方がスッキリするし、きっとお前なりの答えを得る事もできる。」
ゆ「うぅ……」
す「お前には重すぎるよな……。だから、嫌になったらいつでもやめていい。責任は全部俺が背負う。だって俺は、ゆめが大好きだからな。」
ゆ「うわぁーん!」
す「ゆめはみんなを幸せにしたいんだろ?そんなのゆめなら簡単だ。だって、歌うだけでその場にいた人を幸せにできたんだから。」
満月の夜、私はお兄ちゃんの胸の中で沢山泣いた。
みっともないくらいに、涙が枯れるくらいに。
怖かった。
たった1人で世界の運命を背負うなんて。
私1人には重すぎて、潰れてしまいそうなくらい。
そんな時、私はお兄ちゃんにまた助けられた。
お兄ちゃんだけじゃない。
この世界に生まれて、数えきれないほどの人に助けられた。
だから、私は今まで助けてくれた人達にお礼がしたい。
1つ1つ全てを返せるかわからない。
けれど、答えは得た。
世界を救うんじゃない。
私は、今まで助けてくれた人達が、これからも幸せに暮らせるような世界を作りたい。
だからこそ、この力で止まった世界の時間を再び動かして、これからも笑顔の絶えない世界を作り上げる。
きっと、これが私なりのやり方だと思う。
世界を救うのは寄り道。
私の幻想を、現実にするまでの通過点でしかない。
やりたいことはもっと難しくなった。
だけど、私は自分に嘘はつかないよ。
絶対、この夢は叶うんだから。
す「おい、そろそろ起きないと殴るぞ?」
ゆ「(zzz)」
す「ゆめっ!」
ゆ「ひゃい!」
す「そろそろ離れろ。ってか起きろ。25年ぶりの朝だ。」
ゆ「え、離れろ……?」
昨日、泣いたまま寝てしまったのか、私はお兄ちゃんを抱き枕にして寝ていた。
ゆ「っ………///」
す「わかったら早く離れ……」
ひ「すばる、おはよー………?」
す「……ろ」
現状を瞬時に理解したお姉ちゃん。
多分、誤認だらけだろうけど。
ひ「ねぇ、ゆめに何か変なことしてないわよね?」
す「ば、馬鹿かお前は!そんなことするわけないだろ!」
ひ「なら、それはどういう状況?」
私が一方的にお兄ちゃんに抱きついてる。
しかも、手だけじゃくて足も絡めて。
す「ゆ、ゆめに聞いたらどうだ?!」
ゆ「ちょっ……!!///」
ひ「ねぇゆめ?まさかとは思うけどすばるに変なことしてないわよね?」
ゆ「も、もちろん!」
ひ「じゃあ、なんですばるの部屋でそんな状況なの?」
ゆ「お兄ちゃんが部屋で話を聞いてくれるって言うから…」
ひ「ふーん。じゃあ、すばるが悪いの?」
ゆ「そ、そんな!お兄ちゃんはただ私の(話し)相手になってくれただけだよ!」
ひ「へぇ〜?すばる、何か言い残すことは?」
す「待て待て待て!全部誤解だぁ!!!」
結局、お姉ちゃんの誤解を解くのに30分かかったせいでアリアが空腹状態のまま二度寝してしまったのはまた別の話。
白「お久しぶりです、榎様。」
舞の街中心部。
噴水の上で遊ばれている榎様に話しかける。
榎「白っち!元気にしてた!?」
白「はい。おかげさまで。」
なるべく手短に済ませたい。
この方は自由人すぎて長くなると冒頭の話を忘れて他の事を話される。
榎「それで、ここに来るなんてどうかしたの?」
白「美の街の改革が完了した話はお聞きになりましたか?」
ついに5日前の話。
私達の寿命であれば一瞬なのに、その日だけは数万年分の記憶と等しい。
榎「もちろん!」
白「実は、それには椿が関わっているのと、歌の賢者の原石が生まれました。」
榎「椿、目を覚ましたの!!」
白「はい。」
紅「歌の賢者、美の街を変えたのもそいつ?」
白「そう。正確には楸様が行われましたが、歌の賢者が切り札となったことに変わりはない。」
紅「へぇ。お前にしてはやるじゃん白」
榎「こら紅!白っちは紅と喧嘩するために来たわけじゃないんだから!」
紅「すみません。」
榎「それで、今回は何をしにきたの?」
白「椿曰く、ここ数日で、舞の賢者を歌の賢者と合わせてほしいそうなのです。」
意図はわからない。
だか、椿が焦っていたのは目に見える。
榎「わかった!じゃあ、そっちに連れて行こうか?」
白「いえ、こちらから向かわせます。ですが、不自然な理由だと感づかれてしまいます。ですので、楸様と協力して手配していただきたい所存でごさいます。」
榎「任せて!楸ならきっとすぐに用意してくれるよ!」
白「ありがとうございます。私はまだやることがあるのでここで失礼します。」
榎「うん!お疲れ様!」
紅「歌の賢者、これは世界が動くぞ?」
榎「そうだね。きっとまた新しいページをめくる事になるよ!」
ア「ゆめちゃん!一緒にお出かけしませんか?」
ゆ「お出かけって、どこに?」
ア「美の街には行ったので次は舞の街です!」
ゆ「いやいや!そんな簡単に行けるものじゃないよ!?」
ア「それなら大丈夫です!夜空さんから一緒に行こうとお手紙が届きました!」
ゆ「いやぁ……、そんなすぐに他の街に行きたくないんだけどなぁ……?」
ア「前回からもう1週間も経ちましたよ!」
ゆ「まだ1週間じゃん。」
ひ「あら、とうしたの?」
ゆ「アリアが舞の街に行きたいとか言い出して……。」
ひ「あら!いいじゃない!私も是非行きたいわ!」
ゆ「え?」
ひ「行くとなったら急ぎましょう!きっと楽しい旅が待ってるわ!」
ゆ「いやぁだぁ!絶対にいや!」
その後行われた家族会議では私の意思は尊重されず、明日香澄さん達と舞の街に行くことが決まった。
ごめんね!
お出かけしてて、データ通信だとこのサイトが規制かかっててなかなか載せられませんでした!
愛花さん、待たせてしまいほんとうに申し訳ないです!
リアちゃん、バトンパス!続きは任せた!
せれなちゃん、速い。受け取ったよ!
892:リアクター:2017/11/26(日) 17:38 ID:aHg まこ ゆめー(ゆめちゃーん)
ひ すいません。遅れてしまって、
夜 いいのよ、こっちも急に決まったことだし
朝 僕も女の子だったら。小春ちゃんと腕を組んだり
す うっわお前気持ち悪!でもいけんじゃね
朝 本当!
す お前男の娘だし、っておい!
朝 小春ちゃーん、
ま 兄さん、次はないわよ!
ゆ アリア早く早く!
ア ゆめちゃーん待って下さいー
夜 ふふ、賑やかなのもいいわね
ひ 行くわよ、
ゆ いざ、舞の国へ!
アまこ おおー!!
楸 椿ーつーばーきー
黒 椿様どちらにおられますかー?
椿 みっともないわよ、二人とも、
楸 椿大変なの!
椿 落ち着いて、で話って?
楸 黒が嫌な予感がするって!
椿 !!今すぐ白を連れもどさなきゃ、
楸 ええ、そうして!
白 柊様と蒼の所へ行かなく、うっ頭がいたい
? 白、白
白 この声は!椿、どうかしたのかい?
椿 気づいた?
白 ああ、
椿 予定変更よ!今すぐ戻って来て!
白 ああ、今すぐ行くよ
椿 待ってるわ
白《焦っていたな、急がなくては。椿は私の全て。君を守る為なら命すら惜しくない。今すぐ行くよ、椿》
せれなちゃん、パス!
続きは任せたゾ☆
ぉ〜❕すごい❗ヾ(@゜▽゜@)ノ
つつき気になる❗ヾ(@゜▽゜@)ノ
ハルちゃん久しぶり〜😊
900:せれな:2017/11/26(日) 20:26 ID:PCU ごめん!
時間かかったし難しくなってる!
−−−白!貴女だけでも逃げなさい!
あの日、初めて椿の命令に逆らった日。
あの時から、椿がどれだけ私の事を思って発言してたのか、身をもって感じた。
白『一体何があったんだ!』
椿『説明してるだけ無駄!榎も楸もいるからなるべく早く来て』
それは、なんという一大事なのか……。
白『椿、場所は!』
椿『舞と美の境よ!魔力なら後で死ぬほど補充してあげるから、今は全速力で来て!』
白『了解!』
柊「どこへ行く小娘!」
白「!?」
空に響く怒声。
柊「人の領地に勝手に入っておいて、無言で立ち去るとは椿の使いが何事か!」
蒼「まぁ、そう怒らなくても……。」
白「すみません柊様。説明したいのですが、生憎今は時間が無いようで……」
柊「たわけ!ならば作れ!さもなくば、貴様の主の命はないと思え!」
蒼「柊!流石にしつこい!白だって焦ってるんだから、ここは行かせてやるのもまた神の余裕ってもんでしょ!」
柊「黙れ!礼儀も知らぬような使いは、余がここで成敗するまで!」
劇の神、柊
一言で言えば慢心の塊。
それに使える蒼は、使いの中でも1番の仕事人と言っていい。
なので、彼女の愚痴の量は果てしない。
白「ならば、伝えられることは2つです。歌の賢者が目覚めました。そして、それに伴い椿も目を覚ましました。」
柊「何っ!小娘、その言葉に嘘はないか!」
白「はい。できれば他にも報告したいことがありますが、今は貴女を除く3人の神からの招集を受けている身です。ですので、これにて失礼します……」
蒼「ごめんね、白。うちのダメダメな柊が……」
白「いや、こちらこそ迷惑をかけた。」
無駄な時間を作ってしまった。
柊「椿の使いよ、そこには余以外の3人がいるんだな?」
白「はい。」
柊「そうか。ならば余が同行するのを条件に、そこまで瞬間で送ってやろう。」
また面倒な……
蒼「ちょっと!何馬鹿なこと言ってるんですか!貴女、散らばった賢者の力を戻す必要があるんですよ!?」
賢者の力が散らばる。
それはつまり、譲渡が完全ではなかったという事か……
柊「めんどくさいわ!そんなの後でやれば良い。」
いや、そこは大人しくやって下さい。
蒼「しばらく仕事変わりませんからね?」
柊「よい。これは世界救済への近道だ。椿の使いよ。場所はどこだ?」
白「舞と美の境です。おそらく、その辺りに結界が張ってありますので、それを頼りに見つけていただければ。」
柊「……、見つけたぞ。掴まれ!」
白「はっ……!」
柊様が差し出した左手に右手を添える。
柊「蒼、何をやっておる。さっさと来んか!」
蒼「はぁ!?私も行くんですか?」
柊「当たり前だ!その力還して貰うぞ!」
蒼「はいはい。わかりましたよ。」
柊「行くぞ!」
白&蒼「はいっ!」
ア「それでゆめちゃん、すばるくんに抱きついて寝ていたんです!」
ゆ「ちょっ!アリア!それは言わない約束でしょ!///」
香澄邸から歩き始めて30分ほど。
いい感じに打ち明けてきて、どうでもいい話すら話し始める。
小「すばるさんって、アリアちゃんのお兄さん?」
ア「はい!」
真「に、兄さんに抱きついて寝るなんて、私は死んでもしたくないわ……」
朝「へぇ?妹に抱き枕にされたんだぁ!」
す「マジでそろそろぶん殴るぞ?」
真「よかったら満足するまで殴ってください。」
朝「えっ!?真昼!嘘でしょ!?」
真「ほんと。兄さんは一度痛い目にあった方がいい。」
朝「そ、そんなぁ!」
す「よかったな。」
朝「よくないよ!全然!」
夜「朝日と真昼ってば、いっつもあんな感じなのよ……」
ひ「うん。分かるわ……。すばるもアリアもすぐゆめにべったりで……」
す「お前、それで苦労人風な雰囲気出しても無駄だからな?」
ひ「じゃあ、すばるが苦労人だって言いたいの?」
す「当たり前だろ。お前は放っておいたら一日三食全部カレー、しかも、ゆめにべったりなのはひめも一緒だろ?」
ア「ひめちゃんもなんだかんだでゆめちゃんの事好きですよ!」
ゆ「そういうことは言わなくていいから///」
本当に恥ずかしい!
一人で走り出したいくらい。
朝「いいなぁ……。僕もこは…痛い!」
真「誰がいつ名前で呼んでいいって言った?」
朝「もう僕にはそんな権利もないの!?」
真「逆にあるとでも思ったの?」
朝「うん!」
真「そんな自信満々で返さないで?」
とっても些細というか、今すぐにやめてほしいようなトークが続くせいか、目的地まではあっという間についてしまった。
ゆ「ここが、風薫る舞の街……。」
す「壁で中なんか見えねぇだろ馬鹿。」
ゆ「うっ、うるさい!」
美と歌の時のように、境界には大きな壁がある。
入る事は不可。
美の街に入れたのは人が通れるサイズの穴があったから。
ひ「またあんな風に穴があったらいいのだけれど……。」
ア「その穴って、こんな感じですか!」
ひ「そうそれよ!」
す「なんであるんだよ……。」
夜「まぁ、手段はあった訳だし、行ってみましょう?」
小「そうだよ!きっと素敵な人に出会えるよ!」
ゆ「そうだね!」
勇気を持っていざ舞の街へ!
椿「っ……!」
榎「椿!どうかしたの?」
椿「ここにとっても嫌な奴の転移魔法の魔力を感じる……」
楸「嫌なやつ?」
1人慢心する、気ままに生きてる私には1番気が合わないタイプ
偉そうなのって、せかせかしてて嫌い。
椿「柊よ柊。あの王女様、会話するのも面倒でしょ?」
柊「誰が面倒人だ!」
椿「げっ……」
蒼「皆さま、本当にすみません!」
紅「君が謝る必要はないだろ?」
榎「紅?」
椿「出てきて早々謝る蒼を少しは見習ったら?」
ほんと、使いより能力以外負けてる神様ってなんなのよ。
柊「それは自分への忠告か?」
椿「あんたに言ってんのよ!」
ほんと面倒。
白「椿、本当に済まない……。」
椿「いいのよ。でもこれで黒の仕事が減った訳だし、いいんじゃない?」
ごめんね、白。
貴女のその表情からどれだけ嫌だったかわかるわ……
黒「その心使い、感謝痛み入ります。」
柊「余を呼び出したのだから、大層大事なんだろうな!」
椿「あんたが勝手に来たんでしょ?!」
もうほんとなんなのよ!
構ってほしいなら自分から遊びに来なさいよ!
蒼「椿様、本当に申し訳ありません……。」
楸「黒、貴女が感じた予感って、レベルで言うならどれくらい?」
黒「おそらく、25年前と同等、もしくはそれ以上かと……。」
紅「ま、マジ?」
黒「この危機感は嫌でも忘れません。」
蒼「じゃあ、また異変が起きるって事ですか?」
白「恐らくは、歌の賢者の復活が原因かと……」
楸「それぞれの街は大丈夫?私達みたいになってない?」
榎「こっちは相変わらずネジが外れてるから問題ないよ!」
蒼「柊様が遊ばれている以外、特に異変はありません。」
柊「余計なことを言うな!」
いやいや、働いてよ普通に。
椿「歌の地は随分荒れ果てているけど、人は昔と変わらないわ。」
黒「でしたら、この危機感は天からのものかと。」
榎「えー……。またあの2人が寝坊してるとか?」
楸「発言には気をつけろよ、榎。」
柊「はっ、それなら問題はない。余がきちんと管理しておる!」
絶対嘘じゃん。
椿「じゃあ、どちらかがなくなっているとか……?」
全「っ!!」
椿「けど、もしそうだったら世界のバランスは崩れちゃうわよね?」
楸「いや、なくなっているのではなく、“弱っている”ならありえるかもしれない……。」
榎「でも、最後に見たときは2人ともピンピンしてたよ?」
柊「あの2人なら、喧嘩をして体を痛めたなど考えなくともありえるわ!」
それはまた面倒ですね……
だって、2人で1人の存在なのに、半身が弱ってたら生か死のバランスが崩れちゃうじゃない。
もしそうだったら、儀式は相当過激なものになる。
椿「ノエル様、リエル様が無事ならいいのだけれど……」
どっちかが弱ってるって、考えるだけで胃に穴が開きそう。
ア「アリア、もう帰りたいです……。」
舞の街。
風のように自由な人物しかいない。
話をしてもすぐに内容を忘れるし、ここで生きていくのは大変そう……。
望「お困りかい、旅のお方?」
ア「もちろんです!」
望「ごめんね、舞の街は何もかもが自由だから……」
す「なんだ、その口調だとお前、まるでここの人間じゃないな?」
望「うん……。壁に穴があっただろ?美の街で迷子になって、気が付きたらここにいたんだ……。」
『あぁ……。思い出すだけで泣けてくるよ……』
心の声、辛辣!
そんなに辛いんですか!?
朝「早速で悪いんだけど、ここの賢者様に合わせてくれるかな?」
望「それはできない……」
真「ど、どうしてですか!」
夜「この街で賢者を隠す必要があるの?」
ひ「そうよ。それじゃまるで賢者だけまともな人間みたいじゃない。」
一方的に攻められる男性。
私も、てっきり『外部の人間に賢者との顔合わせをさせることはできない』と言われると思った。
けど、予想は斜め上を行った。
望「できるものなら今すぐ合わせてあげたいよ。でも、どこにいるかわからないんだよ……」
全員「あっ………」
私達の中で、パズルの最後の一枚がはまるかのような納得が走る。
小「まさか、賢者まで自由人なんですか!?」
望「うん……。その認識で間違い無いよ……。」
まちがいないんですか!!
ゆ「じゃ、じゃあどうやって賢者を決めたんですか!?」
望「その代の賢者と最後まで踊り続けたものが賢者になる。それは長ければ三日三晩続くよ。」
す「まっ、マジで!?」
望「うん……。僕は2日目で倒れちゃったけどね。」
『あぁ……。僕が賢者になっていたらもっと街のあり方を変えようと思ったのに……』
真「兄さんもここに住めば?」
朝「なんで僕だけのけのも扱い!?」
真「あたりまでしょ?」
望「けど、賢者のいそうな場所になら案内できるよ?」
ゆ「本当ですか!?」
望「うん。予想が当たればいると思うよ。」
ゆ「じゃあ、是非案内お願いします!」
望「任せて!」
舞の街に来て、初めてまともな人に出会いました。
この人の予想する場所に、その賢者の人がいればいいんだけど……。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
望「お、おかしい。すれ違ってるのか?」
かれこれ一時間。
美の街をひたすらに歩き回ったのに全然いない。
ゆ「賢者さん、本当に自由人すぎますよ……。」
その時、私の肩を何者かが叩いた。
振り返ると、青髪の少女。
ハ「それって、私のこと?」
望「み、見つけたぁ!!」
ハ「ハルカ、見つかっちゃったぞ!」
ハルカと名乗る少女。
彼女の目を見て、私は再び謎の発熱に見舞われる。
柚「ハルカ、勝手にどこかにいっちゃだめだゾ☆!」
ハ「あっ、柚先輩!ハルカ、面白い人を見つけました!」
彼女が再び口を開く事で熱が収まる。
ゆ「先輩……?」
望「先代賢者まで……。」
視える。
きっとそれはこの力にこそ相応しい呼び名だろう。
美の力は相手の思考が“読める”
舞の力。
それは相手の全てが真実として“視えてしまう”
柚「お?そこにいるのは夜空たん?」
夜「えぇ。最後にあったのは儀式の時だから、半年ぶりね、ゆず。」
儀式、毎年行われるもので、それぞれの個性で神を楽しませるもの。
ハ「じゃあ、この人が香澄夜空たん?」
真「ちょっと、“夜空たん”って!」
夜「反抗するだけ無力よ、真昼……。」
香澄夜空、二階堂ゆず。
そして、先代劇の賢者如月ツバサが、最後の賢者について神から話されている光景すら、この力を持ってすれば視る事ができる。
対を成すような光と闇の子供。
片方がものを生み出すのであれば、もう片方はそのものを消し去ってしまう。
これが、神?
ハ「ハルカ、紅色の瞳の子だけ、全く見えない!」
柚「ゆずも見えないゾ!」
ひ「ゆめ、貴女、どこを見ているの?」
真実を見抜く目。思考を読み取る目。
この2つの目を持って空を見上げると、8人の人物が宙に浮いているように見える。
ゆ「あれは、楸さん……?」
その瞬間、あり得ないほどの情報量が頭に入ってくる。
脳処理が追いつかない。頭が爆発しそう。
そうなる前に、私の意識はシャットダウンする。
解説じゃなくて感想!
力を持ちすぎたゆめちゃんは神さまを認知する事もできるし、神さまの過去すら見えるようになってしまいました。
このまま劇の力を持ったら爆発しちゃうじゃないの?って自分で思うくらいですけど、4要素揃って初めて賢者の力は覚醒するから、きっと大丈夫!
あとは、1番偉い2人の神さまと、儀式の事にもちょっとずつ触れていきたいです!
リアちゃんパス!
リアちゃんならこのカオスな展開もきっと乗り切れるはず!続けにくい展開を作っちゃってごめんね!🙇🙇🙇
美と舞の相性は抜群で、両方持ってると相手の過去、現在、未来が、思考を読む、真実を見抜く、予知能力でわかっちゃいます。
けど、感情はわかんないし、性格もわからないから、劇と歌は相性いいかも。
美と劇なら予知と感情がわかるから相手を煽るのに使えるかも。
歌と舞なら性格と真実から占い師とかになれるかもしれない!
せれなちゃん頑張ったね〜🌠
面白いヨ🎵
あと、お休み💤〜🌠(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪
ハルちゃんおやすみ🌙
910:アルル:2017/11/26(日) 23:38 ID:eVo わたしもはいっていいですか??
よろしくお願いします!
あのーいじめのやつっていつ更新されるんですか??あれとても面白くて、早く読みたいです!ゆめちゃん、亡くなったかどうかもしりたいですしそのあとの展開も見たいです!
タメ口okです
本当にいじめのやつおもしろいですよ!すばるくんの優しさがつたわってくる…♪
全然OKだよ
912:匿名さん:2017/11/26(日) 23:47 ID:nJQこれからよろしくね🎶
913:せれな:2017/11/27(月) 00:23 ID:PCU アルルさん、よろしくお願いします!
いじめのやつ、どこまで読まれましたか?
>>759 や >>816 から読んで頂ければゆめがどうなったかわかります!
更新ですが、シナリオは沢山書き進めてあるんですけど文を叩き起こすのが難しくて、今私が投稿してある分を5話分だとすると、大体同じ分量で24話までシナリオだけ完成しています。
次話はもう少し待っていただけたら更新できると思います!
小説、読んでいただいてとっても嬉しいです!これからも是非よろしくお願いします!
>>908 ハルちゃんありがとー(੭ु╹▽╹)੭ु
いっつもコメント励みになってます!できればもっと早く投稿したいけど、あんまり焦ると変な内容になっちゃうから、おかしな話になってたら『せれな焦ってるんだ』みたいな感じに思ってほしいな!
わかりました♪いじめのやつは全て読んだんですけど、戻ったあととかどうなるか知りたいので…無理せずに頑張ってください!!
916:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 08:38 ID:S4U アルルチャン🎵よろしく❗
みんなおはよー🎵🍓
土曜日、発表会があったから、今日は、お休みなんだ〜🌠
918:匿名さん:2017/11/27(月) 14:12 ID:nJQ私は今日早帰りだよ
919:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 15:34 ID:S4Uア❕愛ちゃん久しぶり😃✨⤴
920:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 15:35 ID:S4Uテストか、なんか、あったの?😃
921:リアクター:2017/11/27(月) 15:48 ID:aHg せれなちゃん、任された!あと明日テストだから、来れないかもです。すいません。
あとアルルさん、よろしくです!
みんなよろしくねー
923:アルル:2017/11/27(月) 15:56 ID:eVoいじめのやつすべてよみましたが学園に戻ってどうなったかとか新展開とか知りたいので無理せずに頑張ってください!
924:リアクター:2017/11/27(月) 16:00 ID:aHg 椿 時よ、止まれ!白すばるをゆめが倒れてくる位置に動かしてあと楸と榎は、ゆめの私たちに関する記憶を消して!
白楸榎 分かった!
椿 力が強すぎるわ、蒼、柊力を抑えるネックレスを作るから、魔力を貸して!
柊蒼 嫌じ[了承しました!]
椿 ありがとう!
数分後
白楸榎 終わった!
椿 こっちもよ。ゆめ、無理させてごめんなさい、その力を抑えるネックレスを作ったわ、これが貴方達を護ってくれる、私たちも貴方達の味方よ。
白椿 そして再び世界は廻りだす!
榎 いやー危機一発だったね、椿、白っち☆
椿 皆有難う
す ゆめ!っとギリギリだったな...ゆめ!起きろ!
ひ 取り敢えず寝かせないと!いつものかも、すばる落ち着いて
せれなちゃん、ごめん、思いつかない。パス!
929:ユッキー:2017/11/27(月) 16:58 ID:3Vs 最近来れなくて来たら凄いことになってますな。。。
まあ、リボンストーリーなど書きます
最近来れなくて来たら凄いことになってますな。。。
まあ、リボンストーいリーなど書きます
ユッキー久しぶり!
ユッキーのおかげでスタープレミアムの証9つ揃えられたよ!丁寧に説明してくれてありがとう!
星のツバサ5弾は12/7からだって!私は真っ先にエターナルレインボーコーデ集めよ(੭ु╹▽╹)੭ु
一緒にゲーム版のアイカツがんばろう!
私今日テストだったよ😫
933:せれな:2017/11/27(月) 18:15 ID:PCUリアちゃん、バトン受け取った!
934:せれな:2017/11/27(月) 18:15 ID:PCU ゆ「あれ、ここは……?」
閑静な住宅街の一宅。
見渡すと、お兄ちゃん、お姉ちゃん、アリアがいた。
今にも沈みそうな夕焼けが、心地の良いそよ風を起こす。
す「望曰く、ここが望の家だそうだ。」
『舞の街の人間って、よくわからないから本当かはわからないけどな。』
あはは……。
きっと望さんなら大丈夫だよ。
ひ「よかった……。急に倒れちゃうからまたあの力を使っちゃったのかと思った……」
ゆ「えっ、私、倒れたの?」
す「まさか、それも覚えてないのか?」
ゆ「ハルカちゃんの力を貰ってから、全然覚えてない……。」
ひ「そう……。」
ア「でも、ゆめちゃんが無事で本当に良かったです!」
す「そうだな。ここでまた倒れられたら、次に行けないからな。」
ゆ「次……?」
って、どこに行くの?
そういう前に、首に違和感を覚えた。
ア「ゆめちゃん、どうしたんですか?」
ゆ「これ、ネックレス?」
二重に重ねられた、とても豪華なネックレス。
本で読んだ事もない虹色に輝く宝石が特徴の、不思議なネックレス。
ア「ネックレス、ですか?」
お兄ちゃんもお姉ちゃんもはてな顔。
確かに手に取っているのに、まるで見えていないみたい。
ゆ「これだよ?見えてないの……?」
ひ「見えてないもなにも……」
す「お前、何触ってんだ?」
やっぱり。
それぞれの力の同調は、ここまで周囲と差を開いてしまう。
ア「パントマイムですか……?」
私にしか見えないものがある。
もしかしたら、反対の物もあるかもしれない。
私一人で共有も出来ないのかぁ……。
きっと、雪乃ホタルさんも同じ景色を見ていたんだと思う。
一人、誰にも理解されずに罪をなすりつけられ、最後には……。
ゆ「って、ちょっと!痛いんだけど!」
お兄ちゃんは不意にも私のほっぺを引っ張った。
す「ほら、しょげるなって。今はまだゆめに届かないかもしれないけど、きっと俺もお前と同じ世界に立って、お前と一緒に笑ってやるから。」
ひ「へぇ〜……?」
ア「すばるくん、エンジン全開ですね!」
私と同じ世界。
それはきっと、どうやっても辿り着く事のできない神代の世界。
けど、不思議とお兄ちゃんならここまで来てくれる気がする。
ゆ「うん。ずっと待ってるからね……。」
す「よし!そうとなれば、まずは飯だ!今日は二階堂の勧める飯屋に行こう!」
ゆ「ゆずさんのオススメ?」
ひ「麺……?っていう食べ物が食べられるの!」
ア「アリアも早く食べたいです!」
ゆ「めん?」
柚「ついたゾ☆」
夜「へぇ、ゆずにしてはおしゃれね。」
柚「なぁぁ!ひどいぞ夜空たん!」
望「ごめんね、こんなに寄り道させちゃって……。」
朝「いいって!それに、望くんが謝る事じゃないし!」
す「お前もまともな事言えるんだな。」
朝「僕はいつだってまともだよ!」
真「嘘は他の民の前でついてくれる?」
朝「別に嘘なんかひとつも付いてないよ!」
小「あはは……」
やって来たのは、『ラーメン』と暖簾のかかったお店。
桂ミキ「いらっしゃいませー!って、また来たんですか?」
柚「その反応はお客様にとったら絶対ダメな態度だゾ!」
桂「いや、だって貴女、注文しておいて帰るじゃないですか……。」
柚「それは遅いミキが悪いんだゾ!」
望「いやいや……」
あ、相変わらずだなぁ…!!
きっとこの人が賢者だった時代は、とっても大変だったんだよ。
ミキさん?ゆずさんの事を見ただけで帰りたそうだもん。
ハ「今日は沢山連れてきちゃったよ!ミキちゃんハッピーハッピー!」
桂「…………」
わ、分かりますよ!こんな自由人2人を相手にするなんて、大変すぎるのはとっても分かります!
桂「連れてきたお客さん以外、帰ってもらえます?」
柚「って事で、望くん、バイバーイ!」
桂「貴女ですよ!二階堂ゆず!」
数分この感じが続いて、注文するでに10くらいはかかった。
最後、10分です!ごめんなさい!
937:せれな:2017/11/27(月) 18:16 ID:PCU ひ「はぁ〜!とっても美味しかったわ!これなら、毎日食べられそう!」
す「おう!特に味噌バターは格別だった!」
とか言ってるお兄ちゃん、実は豚骨を注文して食べきれなさそうな私の味噌バターまでペロリと食べてしまった。
ア「すばるくんはゆめちゃんが食べたものならなんでも美味しいですね!」
ゆ「っ………///!アリア!」
そ、そんなわけないでしょ!?
夜「へぇ〜、そういう関係なの?」
ゆ「ち、違います!お兄ちゃんはただのお兄ちゃんです!」
朝「いいなぁ。僕も小春ちゃんのぉっ!?」
何かを言いかけた朝日さん。
言い切る前に真昼ちゃんに成敗されてしまった。
真「次はないからね?」
朝「しょ、食後にお腹を殴るのは……」
真「小春、二度と兄さんに近づいたらダメよ?」
小「う、うん……。」
ハ「みんな、とっても愉快でハルカ、テンションマーックス!」
柚「人が多いと自然と楽しいゾ!」
ゆ「た、確かに……。」
いつも4人で食べていたから、真昼ちゃんの家でご飯を食べた時も、今日のご飯も、ずっとずっと楽しかった。
別に4人で食べるのがつまらないわけじゃない。
だけど、いつもとは違う楽しさがあった。
ゆ「また、みんなとご飯食べたいなぁ……。」
ひ「じゃあ、次は劇の街でみんなで食べましょ?」
ゆ「劇の街?」
す「おう。急で悪いが、明後日行くことになってるから準備しとけよ?」
ゆ「えっ……」
今、なんて……?
ア「劇の街、どんな人が待っているのか、とっても楽しみです!」
ゆ「ほ、本当に行くの?」
す「当たり前だろ。疑うなら、その目を持って視てみろ。」
そこまで疑ってるわけじゃないし。
真「劇の街、昔は交流があったみたいだから、少しでも素早く片付けたいんだけど……」
夜「そうね。劇の街はルールが厳しいって聞いたわ。」
柚&ハ「え……」
望「行かないとは言わせないからな?」
柚「も、もちろんゆずは行くゾ!行ってツバサっちに会うんだゾ!」
ハ「は、ハルカもいかないつもりなんかナッシングナッシング!」
なんて分かりやすい……!
美の目を使わなくても嘘だってわかってしまう。
夜「ツバサ、懐かしい名前ね。もし、私達の代に歌の賢者がいたならもっと楽しかったんだろうな。」
ひ「私達の代?」
夜「ううん。独り言よ。でも、貴女のような人となら、きっとツバサも一緒に……」
舞の目が自然と真実を覗いてしまう。
如月ツバサ、彼女は歌の街で歌の賢者になるのが夢だった。
けど、自分が生まれ育ったのは劇の街。
さらに、劇の街では歌う事を禁じられていた。
だからこそ、一度でいいから自分の夢の存在である歌の賢者と肩を並べたかった。
柚「なら、ひめちゃんも一緒に、また飾って、演じて、踊って、そしてみんなで歌っちゃえばいいゾ!」
夜「そうね……。きっと、それならツバサも喜んでくれるはずよ……。」
それぞれは、自分と話の合う相手と話していた。
真昼ちゃんは、小春ちゃんとハルカちゃんとアリアと。
お兄ちゃんは朝日さんと望さんと。
だけど、お姉ちゃんと夜空さんとゆずさんの会話はどこか儚げで、少し切なかった。
リアちゃんパス!
劇の街に行く前に1日のんひりなお話作ってくれると嬉しいな♪
了解!頑張るね、せれなちゃん
940:リアクター:2017/11/27(月) 19:30 ID:aHg 柚 ゆずと
ハ ハルカで
柚ハ この国を案内するゾ☆イェーイ!
夜朝まこすゆひアの 嫌な予感しかしない。
す 朝日?確かお前予知出来るだよな?
朝 無理だよー、あの人達何も考えないし、
す オワタ(\・〇・/)
ゆ アリア見ちゃ駄目!
ひ そうね!
柚 じゃ、アイスクリーム屋へGO!
望 此処がアイスクリーム屋。
? 好きな味のアイスをお選び下さい
柚 リリエンヌ、今日は沢山連れてきたゾ☆
リ 嬉しそうですね、柚
柚 当たり前だゾ☆リリエンヌ。柚はいつものヨロシク、皆は
朝 僕はこは
ま 私と小春は、イチゴ味、あと其処の奴は、カレーで
す 俺は、チョコで
ゆ 私も同じ
ア 私はオレンジです!
望 僕もそれで、
夜ひ 私たちは、お任せで
ハ ハルカはマンゴー!
リ かしこまりました。
せれなちゃん、パス!
945:せれな:2017/11/27(月) 21:31 ID:PCU ごめんね!おくれちゃった!
リレーの続き、いきます!
リ「すみません、カレー味は用意できませんでしたので、ウィンナーコーヒー味になります。」
朝「わ、わーい……」
『僕、苦いの苦手なんだよね……』
ゆ「ま、真昼ちゃん、たまには優しくしてあげよ…?」
真「『どうして?』」
すごいっ!心の声と実際の声が同じこと言ってる!
って、そうじゃなーい!
す「あんまり気遣うと、あとで痛い目にあうぞ?」
ゆ「そうなの?って、ちょっと!これは私の分!」
す「別にいいだろ?どうせお前食べきれなさそうだし?」
ゆ「むーっ!失礼な!」
まず第一に、勝手に人のものを食べないでほしい!
私だって勝手にお兄ちゃんのケーキ食べたけど!
ひ「すばる、あんまりそういう事するなら帰ってもらうわよ?」
す「とか言ってるお前だって、アリアの食べてるだろ。」
ア「アリアとひめちゃんは特別です!すばるくんとゆめちゃんみたいにりょうおもっ……」
『いじゃないですか!』
ひ「それ以上は喋っちゃダメよ?」
いや、もう口を塞いでも心の声が聞こえてるよ……
ア「(コクリ)」
夜「本当に、貴女の兄妹は愉快ね?」
ひ「できればもっと大人しくしててほしいんだけどね。」
ハ「違います!マンゴーの方がずーとずーっと美味しです!デリシャスデリシャス!」
柚「リリエンヌがゆずのためだけに作ってくれるクリームソーダ味の方が絶対美味しいに決まってるゾ!」
夜「……まぁ、あそこまで愉快だと…。」
ひ「そうね………。」
『まるで朝日が沢山いるみたい。』
『アリアがいっぱいいるのは……』
あはは……。
リ「しかしゆず、今日はどうしてこんなに沢山の客人が?」
柚「明日、みんなで劇の街に出かけるんだゾ!」
ゆ「話、噛み合ってませんよ……?」
リ「大丈夫です。私達は幼馴染、ゆずの言いたいことは大体理解できます。」
ゆ「は、はぁ……。」
もうやだ、この街にいるとダメになりそう……。
−−−柊、もし力をまとめるなら、悪いけど、うちの賢者の卵ちゃんがその所有者2人に会ってからにしてくれる?
−−−何故だ?余が働くと言っているのだ。手間くらき省かせろ。
−−−いい?そんなのあとで好きなだけ省いてくれていい。たがら、今だけは私のお願いを聞いて欲しい。
何故だ。
何故、この世界にそこまで身を尽くす事ができる?
きらら「キャロライン〜!こっちだよ〜」
キャロライン「メェ〜」
柊「花園きらら」
例え世界が滅びようと、貴様は生き続けるだろう。
花「ん〜?誰かいるの?」
キ「メェ〜!」
柊「姿を見せることはできん。だが、正体を明かすことは可能だ。」
花「姿が見えないなら別にいーや!それで、私に何の用事?」
柊「すまんな。明日、今から指定する場所に出向き、そこでであるであろう客人達を早乙女あこの所まで案内せよ。」
花「お客様が来るの〜?」
柊「世界が変わる客が来る。その客人のうち、1人だけが体調が優れない。」
花「どうして?病気?」
柊「そう捉えてくれて結構。とにかく、明日訪れるであろう12人の旅人を導き、早乙女のいる場所まで連れて行け。わかったか?」
花「任せて!」
柊「そうか…。それは助かる……。」
何を考えている、椿。
貴様のしようとしている事が善であれ、それは自己犠牲を伴うものだ。
世界の破滅など、眠ってでも受け入れよう。
しかし、椿、貴様がいなくなることは余が許さん。
−−−どうしたの?どこか怪我でもしたの?
−−−け、怪我なんかしてない!放っといて!
−−−わかった。じゃあ、あなたが私を頼ってくれるまで、ずっと待ってるからね!
貴様には、余と交わした約束があるであろう。
貴様が消えて、喜ぶものなど誰彼いない。
だから………
小「ついに明日は劇の街に行くんだね。」
望さんの家で明日についての相談。
真「えぇ。ここでたるんだ心も、きっと直してもらえるはず!」
ハ「ハルカ、珍しい鳥さんいっぱい見たいな!」
ア「アリアは劇の料理を食べたいです!」
それぞれ、次の街で何をしたいか、各々の目標を立てる。
ゆ「じゃあ私は、ポーカーフェイスができるようになりたい!」
す「それは無理だな。」
ゆ「なんでよ!やってみないとわからないでしょ!」
す「いや、どうせ棒みたいな演技しか出来ないお前にポーカーフェイスはいくらなんでも早すぎるだろ。」
ゆ「演技ぐらいできるし!」
す「あっそ。」
まったく、失礼しちゃうよね!
朝「僕は、どうせならあと1人ぐらい男の仲間が欲しいかな!」
望「俺はあの自由人2人を制御できる人物が欲しい。」
柚「ゆずは夜空たんとひめちゃんとツバサっちと一緒に舞いたいゾ!」
夜「そうね。きっと楽しくなるわ。」
ひ「そうね。私も楽しみだもの。」
先代の賢者と、歌の街で1位2位を誇る実力者のお姉ちゃんが、同じ舞台に立つ。
それはきっと、すごい事が起きるはず。
リ「しかし、どうして私まで行かなければならないのですか?」
柚「リリエンヌを1人置いて行くなんて、そんなことできないゾ!それに、きっと一緒の方が楽しいに決まってるゾ☆」
リ「仕方ないですね……。ゆず一人では心配ですから、私がお供します。」
柚「さすがリリエンヌ!」
きっと、明日も自由人な2人に振り回させるの変わらない。
けど、明日で私の力は完全なものになる。
−−−あと一つ、貴女は感情を読み取る力を手にする事で、初めて賢者の力は力を成すわ。
昨日の夜、虚空から話しかけられた声。
−−−力が揃ったら、貴女には賢者の位をあげる。
とても優しい、まるで春のように暖かい声。
−−−次の賢者は2人いるわ。1人にあったら、すぐに2人目に会いなさい。じゃないと、貴女の体は進化熱で壊れてしまう。
穏やかな声の中に、忠告をする少しトーンの低さを感じる。
−−−長く持って半日。リミットはそれだけよ。
今までが、うまく行きすぎて少し不安に思うこともある。
−−−なるべく2人の距離は私が短くしておくわ。だから、瞳を見たらすぐに走って。
劇の街
何が待ち受けているか分からない。
ちょっと怖いかも。
けど、それでも、
ゆ「劇の街、考えるだけで胸のワクワクが止まらない!」
きっと、素敵な出会いが待っているから!
後付け設定です、次から次へとすみません!
椿、榎、楸、柊は元々普通の人間でした。普通に名前も持っていたんですけど、今はもう誰も覚えていません。
4人は同い年で、初めての賢者達です。
柊の回想は柊と椿の昔のお話で、まだ子供だった頃のお話。
ずっと一人ぼっちだった柊に身内以外から初めて話しかけたのが椿で、回想のセリフです。
なので、椿は柊の救世主、なくてはならない存在です。
めんどくさい性格なのは、椿に構って欲しいから。
みたいな感じです!
リアちゃんパス!
私はお風呂いってくるね!
はじめまして!ななみです♪いつもみなさんの小説読ませて
もらってます!とっても面白くてすごいなーって思ってみなさ
んと少しでもおはなしできたらなぁと思ってます!
これからよろしくお願いします♡(ちなみにこんなに時間が早い
のは今日テストで2時間しかなかったからです!)