〜ルール〜
•人の嫌がることはしない
•暴言は禁止
•匿名が付いている名前は禁止
•このスレには入っていない人が注意する際はまず入ること
•2日に一回は必ず来ること
みんなで楽しくやろうね
−−−白!貴女だけでも逃げなさい!
あの日、初めて椿の命令に逆らった日。
あの時から、椿がどれだけ私の事を思って発言してたのか、身をもって感じた。
白『一体何があったんだ!』
椿『説明してるだけ無駄!榎も楸もいるからなるべく早く来て』
それは、なんという一大事なのか……。
白『椿、場所は!』
椿『舞と美の境よ!魔力なら後で死ぬほど補充してあげるから、今は全速力で来て!』
白『了解!』
柊「どこへ行く小娘!」
白「!?」
空に響く怒声。
柊「人の領地に勝手に入っておいて、無言で立ち去るとは椿の使いが何事か!」
蒼「まぁ、そう怒らなくても……。」
白「すみません柊様。説明したいのですが、生憎今は時間が無いようで……」
柊「たわけ!ならば作れ!さもなくば、貴様の主の命はないと思え!」
蒼「柊!流石にしつこい!白だって焦ってるんだから、ここは行かせてやるのもまた神の余裕ってもんでしょ!」
柊「黙れ!礼儀も知らぬような使いは、余がここで成敗するまで!」
劇の神、柊
一言で言えば慢心の塊。
それに使える蒼は、使いの中でも1番の仕事人と言っていい。
なので、彼女の愚痴の量は果てしない。
白「ならば、伝えられることは2つです。歌の賢者が目覚めました。そして、それに伴い椿も目を覚ましました。」
柊「何っ!小娘、その言葉に嘘はないか!」
白「はい。できれば他にも報告したいことがありますが、今は貴女を除く3人の神からの招集を受けている身です。ですので、これにて失礼します……」
蒼「ごめんね、白。うちのダメダメな柊が……」
白「いや、こちらこそ迷惑をかけた。」
無駄な時間を作ってしまった。
柊「椿の使いよ、そこには余以外の3人がいるんだな?」
白「はい。」
柊「そうか。ならば余が同行するのを条件に、そこまで瞬間で送ってやろう。」
また面倒な……
蒼「ちょっと!何馬鹿なこと言ってるんですか!貴女、散らばった賢者の力を戻す必要があるんですよ!?」
賢者の力が散らばる。
それはつまり、譲渡が完全ではなかったという事か……
柊「めんどくさいわ!そんなの後でやれば良い。」
いや、そこは大人しくやって下さい。
蒼「しばらく仕事変わりませんからね?」
柊「よい。これは世界救済への近道だ。椿の使いよ。場所はどこだ?」
白「舞と美の境です。おそらく、その辺りに結界が張ってありますので、それを頼りに見つけていただければ。」
柊「……、見つけたぞ。掴まれ!」
白「はっ……!」
柊様が差し出した左手に右手を添える。
柊「蒼、何をやっておる。さっさと来んか!」
蒼「はぁ!?私も行くんですか?」
柊「当たり前だ!その力還して貰うぞ!」
蒼「はいはい。わかりましたよ。」
柊「行くぞ!」
白&蒼「はいっ!」
ア「それでゆめちゃん、すばるくんに抱きついて寝ていたんです!」
ゆ「ちょっ!アリア!それは言わない約束でしょ!///」
香澄邸から歩き始めて30分ほど。
いい感じに打ち明けてきて、どうでもいい話すら話し始める。
小「すばるさんって、アリアちゃんのお兄さん?」
ア「はい!」
真「に、兄さんに抱きついて寝るなんて、私は死んでもしたくないわ……」
朝「へぇ?妹に抱き枕にされたんだぁ!」
す「マジでそろそろぶん殴るぞ?」
真「よかったら満足するまで殴ってください。」
朝「えっ!?真昼!嘘でしょ!?」
真「ほんと。兄さんは一度痛い目にあった方がいい。」
朝「そ、そんなぁ!」
す「よかったな。」
朝「よくないよ!全然!」
夜「朝日と真昼ってば、いっつもあんな感じなのよ……」
ひ「うん。分かるわ……。すばるもアリアもすぐゆめにべったりで……」
す「お前、それで苦労人風な雰囲気出しても無駄だからな?」
ひ「じゃあ、すばるが苦労人だって言いたいの?」
す「当たり前だろ。お前は放っておいたら一日三食全部カレー、しかも、ゆめにべったりなのはひめも一緒だろ?」
ア「ひめちゃんもなんだかんだでゆめちゃんの事好きですよ!」
ゆ「そういうことは言わなくていいから///」
本当に恥ずかしい!
一人で走り出したいくらい。
朝「いいなぁ……。僕もこは…痛い!」
真「誰がいつ名前で呼んでいいって言った?」
朝「もう僕にはそんな権利もないの!?」
真「逆にあるとでも思ったの?」
朝「うん!」
真「そんな自信満々で返さないで?」
とっても些細というか、今すぐにやめてほしいようなトークが続くせいか、目的地まではあっという間についてしまった。
ゆ「ここが、風薫る舞の街……。」
す「壁で中なんか見えねぇだろ馬鹿。」
ゆ「うっ、うるさい!」
美と歌の時のように、境界には大きな壁がある。
入る事は不可。
美の街に入れたのは人が通れるサイズの穴があったから。
ひ「またあんな風に穴があったらいいのだけれど……。」
ア「その穴って、こんな感じですか!」
ひ「そうそれよ!」
す「なんであるんだよ……。」
夜「まぁ、手段はあった訳だし、行ってみましょう?」
小「そうだよ!きっと素敵な人に出会えるよ!」
ゆ「そうだね!」
勇気を持っていざ舞の街へ!
椿「っ……!」
榎「椿!どうかしたの?」
椿「ここにとっても嫌な奴の転移魔法の魔力を感じる……」
楸「嫌なやつ?」
1人慢心する、気ままに生きてる私には1番気が合わないタイプ
偉そうなのって、せかせかしてて嫌い。
椿「柊よ柊。あの王女様、会話するのも面倒でしょ?」
柊「誰が面倒人だ!」
椿「げっ……」
蒼「皆さま、本当にすみません!」
紅「君が謝る必要はないだろ?」
榎「紅?」
椿「出てきて早々謝る蒼を少しは見習ったら?」
ほんと、使いより能力以外負けてる神様ってなんなのよ。
柊「それは自分への忠告か?」
椿「あんたに言ってんのよ!」
ほんと面倒。
白「椿、本当に済まない……。」
椿「いいのよ。でもこれで黒の仕事が減った訳だし、いいんじゃない?」
ごめんね、白。
貴女のその表情からどれだけ嫌だったかわかるわ……
黒「その心使い、感謝痛み入ります。」
柊「余を呼び出したのだから、大層大事なんだろうな!」
椿「あんたが勝手に来たんでしょ?!」
もうほんとなんなのよ!
構ってほしいなら自分から遊びに来なさいよ!
蒼「椿様、本当に申し訳ありません……。」
楸「黒、貴女が感じた予感って、レベルで言うならどれくらい?」
黒「おそらく、25年前と同等、もしくはそれ以上かと……。」
紅「ま、マジ?」
黒「この危機感は嫌でも忘れません。」
蒼「じゃあ、また異変が起きるって事ですか?」
白「恐らくは、歌の賢者の復活が原因かと……」
楸「それぞれの街は大丈夫?私達みたいになってない?」
榎「こっちは相変わらずネジが外れてるから問題ないよ!」
蒼「柊様が遊ばれている以外、特に異変はありません。」
柊「余計なことを言うな!」
いやいや、働いてよ普通に。
椿「歌の地は随分荒れ果てているけど、人は昔と変わらないわ。」
黒「でしたら、この危機感は天からのものかと。」
榎「えー……。またあの2人が寝坊してるとか?」
楸「発言には気をつけろよ、榎。」
柊「はっ、それなら問題はない。余がきちんと管理しておる!」
絶対嘘じゃん。
椿「じゃあ、どちらかがなくなっているとか……?」
全「っ!!」
椿「けど、もしそうだったら世界のバランスは崩れちゃうわよね?」
楸「いや、なくなっているのではなく、“弱っている”ならありえるかもしれない……。」
榎「でも、最後に見たときは2人ともピンピンしてたよ?」
柊「あの2人なら、喧嘩をして体を痛めたなど考えなくともありえるわ!」
それはまた面倒ですね……
だって、2人で1人の存在なのに、半身が弱ってたら生か死のバランスが崩れちゃうじゃない。
もしそうだったら、儀式は相当過激なものになる。
椿「ノエル様、リエル様が無事ならいいのだけれど……」
どっちかが弱ってるって、考えるだけで胃に穴が開きそう。
ア「アリア、もう帰りたいです……。」
舞の街。
風のように自由な人物しかいない。
話をしてもすぐに内容を忘れるし、ここで生きていくのは大変そう……。
望「お困りかい、旅のお方?」
ア「もちろんです!」
望「ごめんね、舞の街は何もかもが自由だから……」
す「なんだ、その口調だとお前、まるでここの人間じゃないな?」
望「うん……。壁に穴があっただろ?美の街で迷子になって、気が付きたらここにいたんだ……。」
『あぁ……。思い出すだけで泣けてくるよ……』
心の声、辛辣!
そんなに辛いんですか!?
朝「早速で悪いんだけど、ここの賢者様に合わせてくれるかな?」
望「それはできない……」
真「ど、どうしてですか!」
夜「この街で賢者を隠す必要があるの?」
ひ「そうよ。それじゃまるで賢者だけまともな人間みたいじゃない。」
一方的に攻められる男性。
私も、てっきり『外部の人間に賢者との顔合わせをさせることはできない』と言われると思った。
けど、予想は斜め上を行った。
望「できるものなら今すぐ合わせてあげたいよ。でも、どこにいるかわからないんだよ……」
全員「あっ………」
私達の中で、パズルの最後の一枚がはまるかのような納得が走る。
小「まさか、賢者まで自由人なんですか!?」
望「うん……。その認識で間違い無いよ……。」
まちがいないんですか!!
ゆ「じゃ、じゃあどうやって賢者を決めたんですか!?」
望「その代の賢者と最後まで踊り続けたものが賢者になる。それは長ければ三日三晩続くよ。」
す「まっ、マジで!?」
望「うん……。僕は2日目で倒れちゃったけどね。」
『あぁ……。僕が賢者になっていたらもっと街のあり方を変えようと思ったのに……』
真「兄さんもここに住めば?」
朝「なんで僕だけのけのも扱い!?」
真「あたりまでしょ?」
望「けど、賢者のいそうな場所になら案内できるよ?」
ゆ「本当ですか!?」
望「うん。予想が当たればいると思うよ。」
ゆ「じゃあ、是非案内お願いします!」
望「任せて!」
舞の街に来て、初めてまともな人に出会いました。
この人の予想する場所に、その賢者の人がいればいいんだけど……。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
望「お、おかしい。すれ違ってるのか?」
かれこれ一時間。
美の街をひたすらに歩き回ったのに全然いない。
ゆ「賢者さん、本当に自由人すぎますよ……。」
その時、私の肩を何者かが叩いた。
振り返ると、青髪の少女。
ハ「それって、私のこと?」
望「み、見つけたぁ!!」
ハ「ハルカ、見つかっちゃったぞ!」
ハルカと名乗る少女。
彼女の目を見て、私は再び謎の発熱に見舞われる。
柚「ハルカ、勝手にどこかにいっちゃだめだゾ☆!」
ハ「あっ、柚先輩!ハルカ、面白い人を見つけました!」
彼女が再び口を開く事で熱が収まる。
ゆ「先輩……?」
望「先代賢者まで……。」
視える。
きっとそれはこの力にこそ相応しい呼び名だろう。
美の力は相手の思考が“読める”
舞の力。
それは相手の全てが真実として“視えてしまう”
柚「お?そこにいるのは夜空たん?」
夜「えぇ。最後にあったのは儀式の時だから、半年ぶりね、ゆず。」
儀式、毎年行われるもので、それぞれの個性で神を楽しませるもの。
ハ「じゃあ、この人が香澄夜空たん?」
真「ちょっと、“夜空たん”って!」
夜「反抗するだけ無力よ、真昼……。」
香澄夜空、二階堂ゆず。
そして、先代劇の賢者如月ツバサが、最後の賢者について神から話されている光景すら、この力を持ってすれば視る事ができる。
対を成すような光と闇の子供。
片方がものを生み出すのであれば、もう片方はそのものを消し去ってしまう。
これが、神?
ハ「ハルカ、紅色の瞳の子だけ、全く見えない!」
柚「ゆずも見えないゾ!」
ひ「ゆめ、貴女、どこを見ているの?」
真実を見抜く目。思考を読み取る目。
この2つの目を持って空を見上げると、8人の人物が宙に浮いているように見える。
ゆ「あれは、楸さん……?」
その瞬間、あり得ないほどの情報量が頭に入ってくる。
脳処理が追いつかない。頭が爆発しそう。
そうなる前に、私の意識はシャットダウンする。
解説じゃなくて感想!
力を持ちすぎたゆめちゃんは神さまを認知する事もできるし、神さまの過去すら見えるようになってしまいました。
このまま劇の力を持ったら爆発しちゃうじゃないの?って自分で思うくらいですけど、4要素揃って初めて賢者の力は覚醒するから、きっと大丈夫!
あとは、1番偉い2人の神さまと、儀式の事にもちょっとずつ触れていきたいです!
リアちゃんパス!
リアちゃんならこのカオスな展開もきっと乗り切れるはず!続けにくい展開を作っちゃってごめんね!🙇🙇🙇
美と舞の相性は抜群で、両方持ってると相手の過去、現在、未来が、思考を読む、真実を見抜く、予知能力でわかっちゃいます。
けど、感情はわかんないし、性格もわからないから、劇と歌は相性いいかも。
美と劇なら予知と感情がわかるから相手を煽るのに使えるかも。
歌と舞なら性格と真実から占い師とかになれるかもしれない!
せれなちゃん頑張ったね〜🌠
面白いヨ🎵
あと、お休み💤〜🌠(*≧∀≦)人(≧∀≦*)♪
ハルちゃんおやすみ🌙
910:アルル:2017/11/26(日) 23:38 ID:eVo わたしもはいっていいですか??
よろしくお願いします!
あのーいじめのやつっていつ更新されるんですか??あれとても面白くて、早く読みたいです!ゆめちゃん、亡くなったかどうかもしりたいですしそのあとの展開も見たいです!
タメ口okです
本当にいじめのやつおもしろいですよ!すばるくんの優しさがつたわってくる…♪
全然OKだよ
912:匿名さん:2017/11/26(日) 23:47 ID:nJQこれからよろしくね🎶
913:せれな:2017/11/27(月) 00:23 ID:PCU アルルさん、よろしくお願いします!
いじめのやつ、どこまで読まれましたか?
>>759 や >>816 から読んで頂ければゆめがどうなったかわかります!
更新ですが、シナリオは沢山書き進めてあるんですけど文を叩き起こすのが難しくて、今私が投稿してある分を5話分だとすると、大体同じ分量で24話までシナリオだけ完成しています。
次話はもう少し待っていただけたら更新できると思います!
小説、読んでいただいてとっても嬉しいです!これからも是非よろしくお願いします!
>>908 ハルちゃんありがとー(੭ु╹▽╹)੭ु
いっつもコメント励みになってます!できればもっと早く投稿したいけど、あんまり焦ると変な内容になっちゃうから、おかしな話になってたら『せれな焦ってるんだ』みたいな感じに思ってほしいな!
わかりました♪いじめのやつは全て読んだんですけど、戻ったあととかどうなるか知りたいので…無理せずに頑張ってください!!
916:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 08:38 ID:S4U アルルチャン🎵よろしく❗
みんなおはよー🎵🍓
土曜日、発表会があったから、今日は、お休みなんだ〜🌠
918:匿名さん:2017/11/27(月) 14:12 ID:nJQ私は今日早帰りだよ
919:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 15:34 ID:S4Uア❕愛ちゃん久しぶり😃✨⤴
920:ハル 「なの」&:2017/11/27(月) 15:35 ID:S4Uテストか、なんか、あったの?😃
921:リアクター:2017/11/27(月) 15:48 ID:aHg せれなちゃん、任された!あと明日テストだから、来れないかもです。すいません。
あとアルルさん、よろしくです!
みんなよろしくねー
923:アルル:2017/11/27(月) 15:56 ID:eVoいじめのやつすべてよみましたが学園に戻ってどうなったかとか新展開とか知りたいので無理せずに頑張ってください!
924:リアクター:2017/11/27(月) 16:00 ID:aHg 椿 時よ、止まれ!白すばるをゆめが倒れてくる位置に動かしてあと楸と榎は、ゆめの私たちに関する記憶を消して!
白楸榎 分かった!
椿 力が強すぎるわ、蒼、柊力を抑えるネックレスを作るから、魔力を貸して!
柊蒼 嫌じ[了承しました!]
椿 ありがとう!
数分後
白楸榎 終わった!
椿 こっちもよ。ゆめ、無理させてごめんなさい、その力を抑えるネックレスを作ったわ、これが貴方達を護ってくれる、私たちも貴方達の味方よ。
白椿 そして再び世界は廻りだす!
榎 いやー危機一発だったね、椿、白っち☆
椿 皆有難う
す ゆめ!っとギリギリだったな...ゆめ!起きろ!
ひ 取り敢えず寝かせないと!いつものかも、すばる落ち着いて
せれなちゃん、ごめん、思いつかない。パス!
929:ユッキー:2017/11/27(月) 16:58 ID:3Vs 最近来れなくて来たら凄いことになってますな。。。
まあ、リボンストーリーなど書きます
最近来れなくて来たら凄いことになってますな。。。
まあ、リボンストーいリーなど書きます
ユッキー久しぶり!
ユッキーのおかげでスタープレミアムの証9つ揃えられたよ!丁寧に説明してくれてありがとう!
星のツバサ5弾は12/7からだって!私は真っ先にエターナルレインボーコーデ集めよ(੭ु╹▽╹)੭ु
一緒にゲーム版のアイカツがんばろう!
私今日テストだったよ😫
933:せれな:2017/11/27(月) 18:15 ID:PCUリアちゃん、バトン受け取った!
934:せれな:2017/11/27(月) 18:15 ID:PCU ゆ「あれ、ここは……?」
閑静な住宅街の一宅。
見渡すと、お兄ちゃん、お姉ちゃん、アリアがいた。
今にも沈みそうな夕焼けが、心地の良いそよ風を起こす。
す「望曰く、ここが望の家だそうだ。」
『舞の街の人間って、よくわからないから本当かはわからないけどな。』
あはは……。
きっと望さんなら大丈夫だよ。
ひ「よかった……。急に倒れちゃうからまたあの力を使っちゃったのかと思った……」
ゆ「えっ、私、倒れたの?」
す「まさか、それも覚えてないのか?」
ゆ「ハルカちゃんの力を貰ってから、全然覚えてない……。」
ひ「そう……。」
ア「でも、ゆめちゃんが無事で本当に良かったです!」
す「そうだな。ここでまた倒れられたら、次に行けないからな。」
ゆ「次……?」
って、どこに行くの?
そういう前に、首に違和感を覚えた。
ア「ゆめちゃん、どうしたんですか?」
ゆ「これ、ネックレス?」
二重に重ねられた、とても豪華なネックレス。
本で読んだ事もない虹色に輝く宝石が特徴の、不思議なネックレス。
ア「ネックレス、ですか?」
お兄ちゃんもお姉ちゃんもはてな顔。
確かに手に取っているのに、まるで見えていないみたい。
ゆ「これだよ?見えてないの……?」
ひ「見えてないもなにも……」
す「お前、何触ってんだ?」
やっぱり。
それぞれの力の同調は、ここまで周囲と差を開いてしまう。
ア「パントマイムですか……?」
私にしか見えないものがある。
もしかしたら、反対の物もあるかもしれない。
私一人で共有も出来ないのかぁ……。
きっと、雪乃ホタルさんも同じ景色を見ていたんだと思う。
一人、誰にも理解されずに罪をなすりつけられ、最後には……。
ゆ「って、ちょっと!痛いんだけど!」
お兄ちゃんは不意にも私のほっぺを引っ張った。
す「ほら、しょげるなって。今はまだゆめに届かないかもしれないけど、きっと俺もお前と同じ世界に立って、お前と一緒に笑ってやるから。」
ひ「へぇ〜……?」
ア「すばるくん、エンジン全開ですね!」
私と同じ世界。
それはきっと、どうやっても辿り着く事のできない神代の世界。
けど、不思議とお兄ちゃんならここまで来てくれる気がする。
ゆ「うん。ずっと待ってるからね……。」
す「よし!そうとなれば、まずは飯だ!今日は二階堂の勧める飯屋に行こう!」
ゆ「ゆずさんのオススメ?」
ひ「麺……?っていう食べ物が食べられるの!」
ア「アリアも早く食べたいです!」
ゆ「めん?」
柚「ついたゾ☆」
夜「へぇ、ゆずにしてはおしゃれね。」
柚「なぁぁ!ひどいぞ夜空たん!」
望「ごめんね、こんなに寄り道させちゃって……。」
朝「いいって!それに、望くんが謝る事じゃないし!」
す「お前もまともな事言えるんだな。」
朝「僕はいつだってまともだよ!」
真「嘘は他の民の前でついてくれる?」
朝「別に嘘なんかひとつも付いてないよ!」
小「あはは……」
やって来たのは、『ラーメン』と暖簾のかかったお店。
桂ミキ「いらっしゃいませー!って、また来たんですか?」
柚「その反応はお客様にとったら絶対ダメな態度だゾ!」
桂「いや、だって貴女、注文しておいて帰るじゃないですか……。」
柚「それは遅いミキが悪いんだゾ!」
望「いやいや……」
あ、相変わらずだなぁ…!!
きっとこの人が賢者だった時代は、とっても大変だったんだよ。
ミキさん?ゆずさんの事を見ただけで帰りたそうだもん。
ハ「今日は沢山連れてきちゃったよ!ミキちゃんハッピーハッピー!」
桂「…………」
わ、分かりますよ!こんな自由人2人を相手にするなんて、大変すぎるのはとっても分かります!
桂「連れてきたお客さん以外、帰ってもらえます?」
柚「って事で、望くん、バイバーイ!」
桂「貴女ですよ!二階堂ゆず!」
数分この感じが続いて、注文するでに10くらいはかかった。
最後、10分です!ごめんなさい!
937:せれな:2017/11/27(月) 18:16 ID:PCU ひ「はぁ〜!とっても美味しかったわ!これなら、毎日食べられそう!」
す「おう!特に味噌バターは格別だった!」
とか言ってるお兄ちゃん、実は豚骨を注文して食べきれなさそうな私の味噌バターまでペロリと食べてしまった。
ア「すばるくんはゆめちゃんが食べたものならなんでも美味しいですね!」
ゆ「っ………///!アリア!」
そ、そんなわけないでしょ!?
夜「へぇ〜、そういう関係なの?」
ゆ「ち、違います!お兄ちゃんはただのお兄ちゃんです!」
朝「いいなぁ。僕も小春ちゃんのぉっ!?」
何かを言いかけた朝日さん。
言い切る前に真昼ちゃんに成敗されてしまった。
真「次はないからね?」
朝「しょ、食後にお腹を殴るのは……」
真「小春、二度と兄さんに近づいたらダメよ?」
小「う、うん……。」
ハ「みんな、とっても愉快でハルカ、テンションマーックス!」
柚「人が多いと自然と楽しいゾ!」
ゆ「た、確かに……。」
いつも4人で食べていたから、真昼ちゃんの家でご飯を食べた時も、今日のご飯も、ずっとずっと楽しかった。
別に4人で食べるのがつまらないわけじゃない。
だけど、いつもとは違う楽しさがあった。
ゆ「また、みんなとご飯食べたいなぁ……。」
ひ「じゃあ、次は劇の街でみんなで食べましょ?」
ゆ「劇の街?」
す「おう。急で悪いが、明後日行くことになってるから準備しとけよ?」
ゆ「えっ……」
今、なんて……?
ア「劇の街、どんな人が待っているのか、とっても楽しみです!」
ゆ「ほ、本当に行くの?」
す「当たり前だろ。疑うなら、その目を持って視てみろ。」
そこまで疑ってるわけじゃないし。
真「劇の街、昔は交流があったみたいだから、少しでも素早く片付けたいんだけど……」
夜「そうね。劇の街はルールが厳しいって聞いたわ。」
柚&ハ「え……」
望「行かないとは言わせないからな?」
柚「も、もちろんゆずは行くゾ!行ってツバサっちに会うんだゾ!」
ハ「は、ハルカもいかないつもりなんかナッシングナッシング!」
なんて分かりやすい……!
美の目を使わなくても嘘だってわかってしまう。
夜「ツバサ、懐かしい名前ね。もし、私達の代に歌の賢者がいたならもっと楽しかったんだろうな。」
ひ「私達の代?」
夜「ううん。独り言よ。でも、貴女のような人となら、きっとツバサも一緒に……」
舞の目が自然と真実を覗いてしまう。
如月ツバサ、彼女は歌の街で歌の賢者になるのが夢だった。
けど、自分が生まれ育ったのは劇の街。
さらに、劇の街では歌う事を禁じられていた。
だからこそ、一度でいいから自分の夢の存在である歌の賢者と肩を並べたかった。
柚「なら、ひめちゃんも一緒に、また飾って、演じて、踊って、そしてみんなで歌っちゃえばいいゾ!」
夜「そうね……。きっと、それならツバサも喜んでくれるはずよ……。」
それぞれは、自分と話の合う相手と話していた。
真昼ちゃんは、小春ちゃんとハルカちゃんとアリアと。
お兄ちゃんは朝日さんと望さんと。
だけど、お姉ちゃんと夜空さんとゆずさんの会話はどこか儚げで、少し切なかった。
リアちゃんパス!
劇の街に行く前に1日のんひりなお話作ってくれると嬉しいな♪
了解!頑張るね、せれなちゃん
940:リアクター:2017/11/27(月) 19:30 ID:aHg 柚 ゆずと
ハ ハルカで
柚ハ この国を案内するゾ☆イェーイ!
夜朝まこすゆひアの 嫌な予感しかしない。
す 朝日?確かお前予知出来るだよな?
朝 無理だよー、あの人達何も考えないし、
す オワタ(\・〇・/)
ゆ アリア見ちゃ駄目!
ひ そうね!
柚 じゃ、アイスクリーム屋へGO!
望 此処がアイスクリーム屋。
? 好きな味のアイスをお選び下さい
柚 リリエンヌ、今日は沢山連れてきたゾ☆
リ 嬉しそうですね、柚
柚 当たり前だゾ☆リリエンヌ。柚はいつものヨロシク、皆は
朝 僕はこは
ま 私と小春は、イチゴ味、あと其処の奴は、カレーで
す 俺は、チョコで
ゆ 私も同じ
ア 私はオレンジです!
望 僕もそれで、
夜ひ 私たちは、お任せで
ハ ハルカはマンゴー!
リ かしこまりました。
せれなちゃん、パス!
945:せれな:2017/11/27(月) 21:31 ID:PCU ごめんね!おくれちゃった!
リレーの続き、いきます!
リ「すみません、カレー味は用意できませんでしたので、ウィンナーコーヒー味になります。」
朝「わ、わーい……」
『僕、苦いの苦手なんだよね……』
ゆ「ま、真昼ちゃん、たまには優しくしてあげよ…?」
真「『どうして?』」
すごいっ!心の声と実際の声が同じこと言ってる!
って、そうじゃなーい!
す「あんまり気遣うと、あとで痛い目にあうぞ?」
ゆ「そうなの?って、ちょっと!これは私の分!」
す「別にいいだろ?どうせお前食べきれなさそうだし?」
ゆ「むーっ!失礼な!」
まず第一に、勝手に人のものを食べないでほしい!
私だって勝手にお兄ちゃんのケーキ食べたけど!
ひ「すばる、あんまりそういう事するなら帰ってもらうわよ?」
す「とか言ってるお前だって、アリアの食べてるだろ。」
ア「アリアとひめちゃんは特別です!すばるくんとゆめちゃんみたいにりょうおもっ……」
『いじゃないですか!』
ひ「それ以上は喋っちゃダメよ?」
いや、もう口を塞いでも心の声が聞こえてるよ……
ア「(コクリ)」
夜「本当に、貴女の兄妹は愉快ね?」
ひ「できればもっと大人しくしててほしいんだけどね。」
ハ「違います!マンゴーの方がずーとずーっと美味しです!デリシャスデリシャス!」
柚「リリエンヌがゆずのためだけに作ってくれるクリームソーダ味の方が絶対美味しいに決まってるゾ!」
夜「……まぁ、あそこまで愉快だと…。」
ひ「そうね………。」
『まるで朝日が沢山いるみたい。』
『アリアがいっぱいいるのは……』
あはは……。
リ「しかしゆず、今日はどうしてこんなに沢山の客人が?」
柚「明日、みんなで劇の街に出かけるんだゾ!」
ゆ「話、噛み合ってませんよ……?」
リ「大丈夫です。私達は幼馴染、ゆずの言いたいことは大体理解できます。」
ゆ「は、はぁ……。」
もうやだ、この街にいるとダメになりそう……。
−−−柊、もし力をまとめるなら、悪いけど、うちの賢者の卵ちゃんがその所有者2人に会ってからにしてくれる?
−−−何故だ?余が働くと言っているのだ。手間くらき省かせろ。
−−−いい?そんなのあとで好きなだけ省いてくれていい。たがら、今だけは私のお願いを聞いて欲しい。
何故だ。
何故、この世界にそこまで身を尽くす事ができる?
きらら「キャロライン〜!こっちだよ〜」
キャロライン「メェ〜」
柊「花園きらら」
例え世界が滅びようと、貴様は生き続けるだろう。
花「ん〜?誰かいるの?」
キ「メェ〜!」
柊「姿を見せることはできん。だが、正体を明かすことは可能だ。」
花「姿が見えないなら別にいーや!それで、私に何の用事?」
柊「すまんな。明日、今から指定する場所に出向き、そこでであるであろう客人達を早乙女あこの所まで案内せよ。」
花「お客様が来るの〜?」
柊「世界が変わる客が来る。その客人のうち、1人だけが体調が優れない。」
花「どうして?病気?」
柊「そう捉えてくれて結構。とにかく、明日訪れるであろう12人の旅人を導き、早乙女のいる場所まで連れて行け。わかったか?」
花「任せて!」
柊「そうか…。それは助かる……。」
何を考えている、椿。
貴様のしようとしている事が善であれ、それは自己犠牲を伴うものだ。
世界の破滅など、眠ってでも受け入れよう。
しかし、椿、貴様がいなくなることは余が許さん。
−−−どうしたの?どこか怪我でもしたの?
−−−け、怪我なんかしてない!放っといて!
−−−わかった。じゃあ、あなたが私を頼ってくれるまで、ずっと待ってるからね!
貴様には、余と交わした約束があるであろう。
貴様が消えて、喜ぶものなど誰彼いない。
だから………
小「ついに明日は劇の街に行くんだね。」
望さんの家で明日についての相談。
真「えぇ。ここでたるんだ心も、きっと直してもらえるはず!」
ハ「ハルカ、珍しい鳥さんいっぱい見たいな!」
ア「アリアは劇の料理を食べたいです!」
それぞれ、次の街で何をしたいか、各々の目標を立てる。
ゆ「じゃあ私は、ポーカーフェイスができるようになりたい!」
す「それは無理だな。」
ゆ「なんでよ!やってみないとわからないでしょ!」
す「いや、どうせ棒みたいな演技しか出来ないお前にポーカーフェイスはいくらなんでも早すぎるだろ。」
ゆ「演技ぐらいできるし!」
す「あっそ。」
まったく、失礼しちゃうよね!
朝「僕は、どうせならあと1人ぐらい男の仲間が欲しいかな!」
望「俺はあの自由人2人を制御できる人物が欲しい。」
柚「ゆずは夜空たんとひめちゃんとツバサっちと一緒に舞いたいゾ!」
夜「そうね。きっと楽しくなるわ。」
ひ「そうね。私も楽しみだもの。」
先代の賢者と、歌の街で1位2位を誇る実力者のお姉ちゃんが、同じ舞台に立つ。
それはきっと、すごい事が起きるはず。
リ「しかし、どうして私まで行かなければならないのですか?」
柚「リリエンヌを1人置いて行くなんて、そんなことできないゾ!それに、きっと一緒の方が楽しいに決まってるゾ☆」
リ「仕方ないですね……。ゆず一人では心配ですから、私がお供します。」
柚「さすがリリエンヌ!」
きっと、明日も自由人な2人に振り回させるの変わらない。
けど、明日で私の力は完全なものになる。
−−−あと一つ、貴女は感情を読み取る力を手にする事で、初めて賢者の力は力を成すわ。
昨日の夜、虚空から話しかけられた声。
−−−力が揃ったら、貴女には賢者の位をあげる。
とても優しい、まるで春のように暖かい声。
−−−次の賢者は2人いるわ。1人にあったら、すぐに2人目に会いなさい。じゃないと、貴女の体は進化熱で壊れてしまう。
穏やかな声の中に、忠告をする少しトーンの低さを感じる。
−−−長く持って半日。リミットはそれだけよ。
今までが、うまく行きすぎて少し不安に思うこともある。
−−−なるべく2人の距離は私が短くしておくわ。だから、瞳を見たらすぐに走って。
劇の街
何が待ち受けているか分からない。
ちょっと怖いかも。
けど、それでも、
ゆ「劇の街、考えるだけで胸のワクワクが止まらない!」
きっと、素敵な出会いが待っているから!
後付け設定です、次から次へとすみません!
椿、榎、楸、柊は元々普通の人間でした。普通に名前も持っていたんですけど、今はもう誰も覚えていません。
4人は同い年で、初めての賢者達です。
柊の回想は柊と椿の昔のお話で、まだ子供だった頃のお話。
ずっと一人ぼっちだった柊に身内以外から初めて話しかけたのが椿で、回想のセリフです。
なので、椿は柊の救世主、なくてはならない存在です。
めんどくさい性格なのは、椿に構って欲しいから。
みたいな感じです!
リアちゃんパス!
私はお風呂いってくるね!
はじめまして!ななみです♪いつもみなさんの小説読ませて
もらってます!とっても面白くてすごいなーって思ってみなさ
んと少しでもおはなしできたらなぁと思ってます!
これからよろしくお願いします♡(ちなみにこんなに時間が早い
のは今日テストで2時間しかなかったからです!)
一応自己紹介書きます!
学年 中学2年生
誕生日09月14日
部活は吹奏楽でフルートをやってます!
もちろんタメ口OKです!
これからよろしくね!
す 売れ残ったらかわいそうだから買ってやるよ
ゆ じゃあ特別にサービスしてあげるね
す (まさかな...)
ゆ すばるくんにはこれからも頑張ってもらはなきゃ
いけないから10箱おまけでサービスしてあげよう!
す えっ...さすがにそんなには...
ゆ 遠慮しないでもらって! お買い上げありがとうございました!
す まじかよ まっゆでタコの作ったやつだしすぐ食べ終るか
の すばるくんどうしたのそんなにニヤニヤしちゃつて
す 別にニヤニヤなんかしてねぇよ
の もしかしてそれゆめちゃんが作ったたこ焼き?
あ あっほんとだー 僕にも1つちょうだい!
す ダメ これはおれがゆでダコにもらったやつだから
あ すばるくん照れちゃってかわいい大丈夫だよ
とらないから
す 照れてねーよ
あ アハハ
の あっもうそろそろ劇が始まる時間なんじゃない?
あ あっほんとだ小春ちゃんもでるからはやく行かなきゃ
ほら望くんもすばるくんもはやく行くよ!
す あぁゆでダコがちゃんと演技やれるかどうか見なきゃな
(この時は思ってもみなかったまさかこのあとこんなことに
成るなんて)
この前のアイカツスターズのお話をアレンジ
してみました!続きはまた今度投稿します!
ななみちゃんよろしくね
私、愛花です
いま中1だよ
私も今日テストだったよ〜🎶
957:ハル 「なの」&:2017/11/28(火) 19:41 ID:S4U こんばんわ😃
ななみちゃんよろしく😉👍🎶❤
みんなすごい⤴⤴
959:ハル 「なの」&:2017/11/28(火) 19:42 ID:S4Uじゃあ🎵お休みなさい😃
960:せれな:2017/11/28(火) 22:51 ID:PCU ひ「私が、歌詞を書くんですか?」
諸「そうだ。なんなら曲調を指示してくれても構わないし、自分で作ってくれてもいい。」
突然呼び出されたと思ったら、なんとこんな難しい事を言ってくる。
やっぱり、力を克服しても扱いが雑な気がします。
ひ「でも、どうして急にそんな事を?」
諸「秋の新作発表会の際、君が考えたドレスに見合う曲が欲しい。」
ひ「それなら、スタートラインがぴったりだと思います!」
諸「確かに、その曲は君らしい良い判断だと思う。しかし君はまだスタートラインにとどまるつもりか?」
ひ「スタートラインに、とどまる?」
それは、どういう意味なのか。
君はいつまでもその曲に頼っているままなのか?
そんな事を伝えるために、こんな回りくどい言い方をする人ではない。
なら、言葉の意味通り私がスタートラインを超えていないという事。
諸「君も虹野もそうだ。S4になる事がゴールであり、その先を見据えていない。」
ひ「その先……」
確かに、言われて見たらそうだ。
毎日、夜空やツバサ、ゆずと一緒にいて、毎日が輝いている。
それに、私は自然と満足しているのかもしれない。
諸「だからこそ、君には新たな事をして欲しい。」
ひ「それが、今回の作詞という事ですね?」
諸「そうだ。無理ならこちらが新曲を準備しよう。」
それは、この毎日にとどまるための逃げ道でしかない。
ひ「もし、私が受けたとして、当日までに仕上がらなかったら?」
諸「君が好きな歌を歌うといい。」
それは、自分に負けてしまった証拠。
ひ「……分かりました。その仕事、受けさせてもらいます。」
目標を失ったと言われた今、白鳥ひめにできる事は、全てこなしてみせる。
その先に、また目標が見えるはずだから。
諸「そうか。君ならそういってくれると信じていたよ。」
その言葉とは裏腹に、窓越しに見える曇りがちな空が愉しそうに私を嘲笑っていた。
という事(?)で、いじめのお話が行き詰まってしまったので少しだけ私の簡単なゆめひめ小説に付き合って欲しいです……!
内容的には、アニメ27話くらいのifストーリーです。
このお話は、私が初めてSo beautiful storyを聞いた時にふと思いついたストーリーを無理矢理文にした感じなので、すっごい内容が薄いですが、楽しんでいただけたら幸いです!
ひ「う〜ん……。」
受けるとは言ったものの、やっぱり歌詞を自分の言葉として綴るのは難しい。
ひ「ドレスなら、簡単にデザインできるのに……。」
それは、ドレスに逃げていたからかもしれない。
翼「悩み事か?」
ひ「うん。なかなか解決出来そうじゃなくてね……」
翼「あのひめがそこまで悩むなんて……。」
ひ「それじゃあ、私が悩まないみたいじゃない?」
翼「いや、てっきり悩まないかと……」
ひ「そう。」
翼「い、いや!別にひめを怒らせるつもりで言ったわけじゃ!」
ひ「わかってるわ。ツバサはいつもみんなに優しいもの。」
いつもなら、簡単に相談していたかもしれない。
だけど、これだけは私がやらないといけない事。
ひ「ごめんね。これは、私が先に進むために必要な悩みみたいなの。」
翼「そうか。わかった。けど、困ったらいつでも相談して欲しい。」
ひ「ありがとう、ツバサ。」
いつも誰かのためになろうとするツバサ。
その優しさに、私は何度助けられたのか。
ひ「あっ、そうだわ!」
誰かをモチーフにして歌詞を綴る。
それなら、いい歌ができそうかも!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
スタッフ「OKでーす!このカットで今日の分はおしまいでーす!」
ひ「ありがとうございました!」
ス「いやぁ、ひめちゃんも昔と比べると驚くほどに見違えたよね!」
見違えたよね。
こんなに些細な言葉なのに、とても元気とやる気をくれる。
四つ星学園に入学した当初から私の番組に立ち会ってくれるスタッフさん。
ひ「そ、そうですか?」
ス「うん!だから、もっと自信持っていいよ!」
ひ「えっ…?」
ス「勝手な勘違いかもしれないけど、今日のひめちゃん、なんか悩んでるみたいだったからさ。」
監督「何油を売ってるんだ!さっさと次に行くぞ!」
ス「すっ、すみません!ごめんねひめちゃん!また来週!」
ひ「は、はいっ!」
やっぱり、長い付き合いの人にはバレちゃうみたい。
秋の新作ドレス。
My Little Heartのプレミアムレアドレスは、私にしか創り出すことの出来ないドレス。
モチーフは決まっていない。
けど、ドレスはなんとなく考えてある。
程よく冷える秋には、よくジャケットが用いられる。
だから、秋のドレスはジャケットにしようと思う。
名付けるならシークレットワンピースコーデ。
そんなコーデに見合う曲。
私はそれを、作ることができるのだろうか。
ゆ「ひめ先輩!」
ひ「ゆめちゃん?どうしたの?」
−−−君も虹野もそうだ。
ゆめちゃんを見ると、あの言葉しか思い浮かばない。
ゆ「聞きました!My Little Heartの秋の新作ドレス発表会、私絶対行きます!」
ひ「ありがとう。きっと最高のファッションショーにするわ♪」
ゆ「ファッションショーなんですか!へぇ〜!」
そういうと、ゆめちゃんは手に持っていたノートにその事を書き留める。
ひ「それは?」
ゆ「日記です!小春ちゃんが書いてるから、私も書いてみようかなぁって!」
ひ「日記、懐かしいわね。昔、私も書いていたわ。」
ゆ「ひめ先輩の日記……!きっと、読み進めていくにつれて新しいひめ先輩に出会えるはず!」
新しい、私?
ゆ「私、日記を書くのがとっても楽しくて毎日が楽しみなんです!」
ひ「なら、日記に私の事を書くなんてもったいないわ。もっとゆめちゃんの事を書かないと。」
それはゆめちゃんの1日1日を書き留めるもの。
そんなものに、私の事なんて……
ゆ「もったいないわけないじゃないですか!だって、たった一つのひめ先輩の物語に立ち会えているんですから!……なんちゃって?」
私の物語に、立ち会える?
ひ「えっ……?」
ゆ「ごっ、ごめんなさい!ついその場の雰囲気で……!」
目標かぁ。
やっとわかった。
私は、同じ力を持っていた人物であって、ゆめちゃんの憧れの存在。
そんな私が、ここにとどまっているなんて、よくないに決まってる。
ひ「………とう。」
ゆ「ん……?」
ゆめちゃんのためにも私はもっと先へ行かないと、ゆめちゃんがS4になった時、困っちゃうじゃない。
ひ「ゆめちゃん、ありがとう!」
ゆ「えっ、ええっ?」
ゆめちゃんの言葉が、私に勇気をくれる。
一つ一つの言葉が、私の中でパズルのようにはまっていく。
これが、歌詞を綴る事なのかな。
たった数秒も満たない会話なのに、ゆめちゃんにはたくさんの物をもらった。
だから私は、貰った分だけゆめちゃんに返したい。
なら、それをゆめちゃんの楽しみにしていてくれる次のイベントで返そう。
ひ「ゆめちゃんのお陰で、次のファッションショー、とってもうまくいきそうなの!」
次々とアイデアが湧き上がる!
ドレスのデザインも、ステージの形も。
そして、悩んでいたモチーフも!
ゆ「わ、私何かしましたか?」
ひ「うんっ!ゆめちゃんは、私にかけがえのない宝物をくれたのよ。」
ゆ「そんなっ!私は日記の内容を貰ったんですから、私が貰った方です!」
ひ「そう?じゃあ、その分ゆめちゃんの言葉、貸してもらえる?」
ゆ「私の言葉なんかでよかったら、いくつでも使ってください!」
ひ「ありがとう!本当にありがとう、ゆめちゃん!」
ゆ「よ、よくわかんないですけど、ひめ先輩のお役に立てたならよかったです!」
今日一日中続くと思っていた曇り空の、雲の間からは、眩しいほどの日差しが私を照らす。
四つ星学園に咲き誇る無数の花は、日光を浴びて一段と輝きを増す。
まるで、私の心の中のように。
ゆ「わぁ…!!綺麗ですね!ひめ先輩!!」
ひ「えぇ!本当に綺麗…!!」
そう訴える、ゆめちゃんの瞳のように。
ひ「ごめんね、ゆめちゃん。私、そろそろ行かなきゃなの。」
ゆ「いえ!ひめ先輩とお話できて、とっても嬉しかったです!」
ひ「私も♪じゃあね!ステージ、楽しみにしてて!」
ゆ「はいっ!」
もう、スタートラインの前でうずくまってる訳にはいかない。
私は、次へ向かわないと。
翌日、私は書き上げた歌詞を学園長のところへ持っていった。
たくさん悩んで、たくさん書き直した私の初めて作った歌詞。
ひ「ど、どうですか?」
諸「君なら、もっと明るい歌詞を書くと思っていた。」
そんなこと言われましても……。
やっぱり、素人の私じゃ足りないのかな……。
諸「ただ、この歌詞はきっと君のファンを虜にするだろう。」
ひ「じゃあ!」
諸「あぁ。これで行こう。君の初めて作り上げた物をダメにするわけないだろう。」
ひ「なら、ステージの作りも私が決めたいんですが!」
諸「君ならきっとそういうと思っていたよ。それも問題ない。君がやりたいようにやりたまえ。」
ひ「ありがとうございます!」
諸「ただし、ファンをがっかりさせるのは許されないぞ?」
ひ「はいっ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ひ「出来たっ!」
星々の茶会。
それぞれのS4だけが立ち入ることのできる、四つ星学園では噂の茶会。
夜「新作のドレス?」
ひ「えぇ。あんなに悩んでた昨日が嘘みたい。」
翼「じゃあ、また一歩先へ向かえるのか?」
ひ「きっと、いや。絶対行けるわ。」
柚「ひめちゃん、また進化しちゃうの?」
ひ「そうね。これでやっと、みんなと同じステージに立てるわ♪」
柚「同じステージ?」
やっとスタートラインから走り出した。
みんなとは違って、ここにいることが理想だった私は、スタートが遅れてしまった。
だけど、絶対にみんなに追いついてみせる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『みなさんお待ちかね、My Little Heart、オータムコレクションの開幕です!』
秋の新作ドレスの発表会。
『それではMy Little Heartのミューズ、白鳥ひめさんの登場です!』
その声とともに、会場はブラックアウト。
そして
ひ「みなさん、こんにちは!白鳥ひめです。」
ステージからはたくさんの歓声。
ひ「こんなに多くの方とお会いできて、嬉しいです!」
いつもいつも、お客さんには元気とやる気を貰っている。
舞台を歩き進める。
一人一人に、この気持ちを伝えたい。
ひ「私はいつもドレスを作る時に、みなさんの笑顔を思い浮かべています。」
それは、ゆめちゃんに思い出させてもらったこと。
ひ「辛い時、悲しい時、迷った時、自信がなくなった時、私のドレスを見て、少しでも笑顔になってくれたら。それはとっても嬉しいことです!」
きっと、ゆめちゃんはこの先、あの不思議な力と戦うことになる。
だからこそ、少しでも笑顔になってほしい。
右手を上げ、ここに誓う。
昨日よりも進化してみせる。
ひ「無限の可能性の中から生まれた、プレミアムレアドレス。どうぞご覧ください!」
My Little Heartの新作プレミアムレアドレスは、シークレットダイヤリーコーデ。
日記と鍵が特徴的なジャケットドレス。
これは、ゆめちゃんの持っていた日記がモチーフ。
心に秘めて思いを表した、私だけのドレス。
ステージから見る景色は、いつもキラキラしてして美しい。
この景色は、誰にも邪魔されることはない。
だから、私は私だけのやり方で歌う。
ひ「白鳥ひめ、行きます!」
心の準備は万端!
後は、みんなに笑顔を届けるだけ!
アイカツシステムに学生証を置く。
それを認知すると、そこは光輝く渦のような場所へと変わる。
ハート、クラブ、スペード、ダイヤのマークが光りだす。
そこには、カードを置く場所ができる。
トップス、ボトムス、シューズ、アクセの順にカードを置く。
すると、カードは光り出して、消えてしまう。
それと同時に、目の前のカーテンが開いて、ステージまでの道が生まれる。
1枚1枚、心を込めて作り上げたドレス。
そのカードに向かって走り抜ける。
そして、私はステージに辿り着く。
私がデザインしたステージで、私の作り上げた詩を歌う。
『ページをめくるたびに新しいキミがいるね』
ここからゆめちゃん視点に変わります!
『ページをめくるたびに新しいキミがいるね』
ローラの話だと、この歌はひめ先輩が作った曲らしい。
ゆ「やっぱり、ひめ先輩はすごいなぁ。」
『泣きたい朝には 虹咲く花園 ひとりきりココロのほとり佇み 凛とするの』
『真昼の空にも まぎれない光で 微笑んだその横顔に 惹かれてしまうよ』
その歌詞は、まるであの日のよう。
『背表紙に刻む 夢のタイトルは 何よりふさわしい キミの名前』
ひめ先輩の作り上げた曲は、今までの私の事を歌っているみたい。
きっと、みんな同じ道を歩いていくんだ。
『世界でひとつの 物語に立ち会えるキセキ』
ゆ「えっ……?」
その声は、ひめ先輩が出したオーラの音でかき消された。
−−−その分ゆめちゃんの言葉、貸してもらえる?
まさか、だよね……?
『ページをめくるたびに 知らないキモチをくれる ずっと追いかけてたい Your story』
ゆっくりとステージを舞い進むひめ先輩は、きっとどのひめ先輩よりも凄い。
『恋するみたいに まっすぐその瞳は 憧れに純粋でいる 強さを映して』
『わたしにもそんな 夢見るチカラを 信じていいんだと 語りかける』
ロ「何泣いてるのよ……。ひめ先輩は笑顔になってほしいからドレスを作ってるのよ?」
ゆ「えっ……?」
気付けば、私の頬を涙が通っていた。
小「ひめ先輩、凄いよね……!ゆめちゃんが憧れる理由もわかっちゃうよ!」
『世界でひとつの キミだけが叶えていくキセキ』
ロ「うんうん!歌詞もドレスも、とっても素敵!」
『遠くの誰かの 勇気にも変わる輝きで 今日も描き続ける Your story』
ゆ「………」
歌詞が、私の心に響く。
『It’s one and only, So beautiful story』
この曲はひめ先輩の事を書いた曲に決まってる。
だけど、全然他人の事には思えないほどに覚えがあって……
『何度も手に取って ココロに寄り添って 泣き笑いして そうだ、わたしもいつかって』
『いろんなキミから たくさん受け取った 大事な大事な たからもの』
涙腺が熱い。
ロ「ゆめ、泣きすぎ……」
ゆ「だっ、だってぇ……!」
歌詞が、本当に綺麗で、私の心に訴えているみたい。
『世界でひとつの物語に立ち会えるキセキ』
−−−たった一つのひめ先輩の物語に立ち会えているんですから!
『ページをめくるたびに新しいキミと会える』
−−−読み進めていくにつれて新しいひめ先輩に出会えるはず!
『世界でひとつのキミだけが叶えていくキセキ』
もし、この歌が私の事を歌った歌なら
『遠くの誰かの勇気にも変わる輝きで』
私はなんてひめ先輩に言えばいいのかな。
『今日も描き続ける Your story』
こんな感動、絶対に忘れない。
『ずっと追いかけてたい Your story』
私も、ずっとずっとひめ先輩の事、追いかけていたいです。
“わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!”
“ひめちゃーーん!!!”
歓声が響く中、私は1人泣いてしまっていた。
ロ「本当にどうしたのよ?そんなに良かったの?」
ゆ「う"、う"ん"……!」
小「はい、ゆめちゃん。まずは、涙を拭いて?」
ゆ「ありがとう、小春ちゃん……!」
シークレットダイヤリーコーデと、So beautiful story。
心地よいメロディーに、胸が熱くなるような歌詞。
そして、素敵なドレスを身にまとった憧れのひめ先輩。
その全てが、私の心を揺さぶった。
−−−ステージに立て、虹野!
ひめ先輩のソロライブに連れていかれて、唐突にも学園長先生から言われた言葉。
怖い。
怖くて仕方がない。
夢を諦めるのは嫌だ。こんなところで立ち止まるなんてもっと嫌。
けど、やっぱり怖いよ……。
ゆ「ひめ先輩、私……」
ひ「ごめんなさいっ……!」
そう言って、ひめ先輩は私を抱きしめた。
ゆ「えっ……?」
どうして、ひめ先輩が謝るの?
ゆ「ひめ先輩?」
ひ「ゆめちゃんがこんなに苦しんでるのに、私何もしてあげられない。」
ゆ「そっ、そんな…!」
私は、何度もひめ先輩に助けられた。
ひ「わかるの、私。同じだったもの。ゆめちゃんと。」
ゆ「っ……!?」
同じ。
それは、ひめ先輩も同じ力に苦しんでいたという事。
ひ「ずっと不安だった。1人の時。」
やっぱり、ひめ先輩も怖かったのかな……?
ひ「そうだ……、ゆめちゃん、これ。」
ひめ先輩は、とあるものを私に渡してくれた。
ゆ「プレミアムレアドレス?」
ひ「ゆめちゃん、このドレス好きだって言ってくれてたでしょ?」
ゆ「いいんですか?」
ひ「えぇ。私のドレスは、冬のプレミアムレアドレス、メルティーホイップコーデ。」
そのカードを、私の手のカードに重ねて、
ひ「お気に入りのドレスを着ると、自然と強い気持ちになれる。二人で一緒に、プレミアムレアドレスを着ましょう!」
ゆ「っ………!」
その言葉一つで、自然とやり切れる気がした。
ゆ「はいっ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
フィッティングルームに向かうまでの間、ひめ先輩は意外な話をしてくれた。
ひ「実はね、そのドレス、ゆめちゃんの為に作ったの。」
ゆ「私の、ために……?」
ひ「そのドレスはね、ゆめちゃんにアイデアをもらったの。だから、せめてそのお返しをって思ってね。」
ゆ「そうだったんですか……。」
ひ「ゆめちゃんと最後に話したあの時からね、うっすら気付いてたんだ。ゆめちゃんが、あの不思議な力に悩んでいるって。」
ゆ「えっ……?」
ひ「学園長先生も、本当はとってもいい人なのよ。だけど、慣れてないっていうか……」
獅子の子落とし。
多分、私に厳しいのはそういうだと思う。
ひ「だからね、ちょっとでもゆめちゃんの為に何かしてあげられないかなって思ってあの歌を書いたんだけど、逆効果だったみたいで……」
ゆ「そんなっ!とっても素敵な歌詞で、毎日勇気をもらってます!」
あのステージの録画を何回も見た。
見るたびに涙が止まらなくて……
ひ「あの曲はね、とある女の子をモチーフに書いた歌詞なの。」
ゆ「それってやっぱり、ひめ先輩ですか?」
ひ「ううん。その子は、今私のすぐ側にいるわ。」
ゆ「じゃあ……」
ひめ先輩の周りには、私しかいない。
ひ「うん。あの歌は、ゆめちゃんの為の歌なの。」
ゆ「やっぱり……。」
うっすらと、気付いてはいた。
ひ「あの曲は、いつか私の作ったドレスを着たゆめちゃんと、一緒に歌いたいって思ってたの。」
そう言うと、ひめ先輩は私の手を握った。
ゆ「……?」
ひ「大丈夫。もしあの力が出てきたら、私が何とかしてあげるから。」
また、あの力に頼ってしまうかもしれない。
ひ「だから、安心して。」
けど、ひめ先輩と一緒なら自然と大丈夫な気がする。
私に沢山の勇気をくれる4枚のプレミアムレアカード。
ゆ「虹野ゆめ、いきまーす!」
私もいつか、このドレスみたいに輝けるようなアイドルになる。
それが、私の夢だから!
以上です。
ステージに立て、虹野!からは27話のifを踏まえての35話のifです。
ひめ先輩がゆめちゃんにプレミアムレアドレスを渡す時、「実は……」って打ち明けるストーリーが欲しかったので、最後に付け足しました!
詳しくはと言うか本家は、27話と35話を見てみて下さい!
せれなちゃん、ごめん。テストだったから昨日来れなかった、
970:リアクター:2017/11/29(水) 17:07 ID:aHgバトン受け取ったよ!
971:リアクター:2017/11/29(水) 17:16 ID:aHg す いよいよ、だな。劇の国
朝 壁はあるけど、どうするの?
ま 兄さんがまともなこと言っている!
こ 朝日さん、頭打ちましたか?
朝 こはっ...
ま 兄さんはやっぱり兄さんだった
柚 壁に穴空いたんだゾ☆
一同 壁モロ!!
リ ゆず、ちゃんと謝るのですよ。
柚 当たり前だゾ、リリエンヌ、
ア 沢山鳥が飛んでます!
花 こんにちはー。あれ?其処の女の子どうしたの?
ゆ かっ....は、苦しい!
す ゆめ!!
す 突然で悪いが賢者に合わせてくれ!
花 いいよーこっちこっち!
ゆ はぁ、はあ ....たすけて..お兄ちゃん
せれなちゃん、パス!私なりに頑張ったよ!
975:匿名さん:2017/11/29(水) 17:50 ID:nJQちょっと聞きたいんだけどアイカツスターズのゲームでグレードチェンジみたいなのあるんだけどグレードチェンジしやすいこつみたいなのってある?
976:せれな:2017/11/29(水) 18:27 ID:PCU 帰ったよ!それからバトンも受け取った!
グレードチェンジはなんか自然に出て来るからコツとかはないかも。
ノーマルならどのブランドのレアドレスになるかもわからないし、レアドレスを使っているからって一回でスタープレミアムレアドレスになるとは限らないし………。
けど、私はコツコツやってたらグレードアップしてて、今はずっとレインボーエトワールコーデを使ってるよ!
ただいま〜🌠
部活疲れた〜💦
てかみんなすごい⤴⤴
979:ハル 「なの」&:2017/11/29(水) 18:54 ID:S4U疲れがとんだ❗ヾ(@゜▽゜@)ノ
980:ハル 「なの」&:2017/11/29(水) 18:54 ID:S4Uじゃあ、バイバイ👋
981:匿名さん:2017/11/29(水) 19:26 ID:nJQ 丁寧に教えてくれてありがとう😃
私もコツコツ頑張るね🎶
ただいま〜🌠
983:せれな:2017/11/30(木) 20:38 ID:PCU リレー小説行きます!遅れてごめんね!
来週テストがあるから勉強重視で書いてるから、ちょっと遅れちゃうかもしれないです。
でも、出来る限り来るようにするように頑張ります!
ゆ「はぁ……、はぁ……」
ふらつく足で、劇の賢者を探す。
す「む、無理すんなよ……?」
ゆ「わかってる……!」
もっとはやく移動したい。
そんな意思とは裏腹に、遂に私は倒れてしまう。
心臓が張り裂けるくらいに強くなる。
発熱が止まらない。
花「ほんとに大丈夫?」
ア「無理したらダメですよ?」
ゆ「うん。けど、早く会わないと……。」
もし、ここで止まってしまったら……。
最後の力の前に、死んじゃうなんて嫌だから。
ゆ「力が、欲しいよ……」
ひ「っ……?!」
ゆ「こんなところで、終わっちゃうなんて嫌だから……。」
まだ、何もしていない。
ゆ「悔しいよ……!せっかくここまで来たのに……!」
やっと、本当の力を授かる一歩手前まで来たのに。
ひ「………」
真「ゆめ……?」
ハ「だ、大丈夫?ハルカ、何かできる?」
こんなことなら、もっと前から打ち明けておけばよかった。
ゆ「………たいよ…。」
夜「……?」
ゆ「みんなと、同じ舞台に立ちたいよ……!」
柚「同じ舞台?」
す「無理に喋らなくていい!」
手が震え始めてきた。
ゆ「せっかく、――を、―う力があるのに、私はこんなところで……!」
遂には、視界までぼやけてきた。
このままじゃっ……
あ「まったく、他の街から客人が来たと聞きつけてきたら、このザマですの?」
花「あこちゃん!きてくれたの!!」
あ「あれほど連絡を入れるようにと言ったのに、何をやっていたんですか?」
じゃあ、貴女が賢者?
翼「まぁ、そう怒るな。それより……」
この人が、如月ツバサさん……
奏「君が、劇の賢者に会わないといけない少女か?」
この人の名前は、吉良かなた……?
柚「ツバサっち!」
翼「久しぶりだね、ゆず、夜空。」
夜「えぇ。けど、今はそんなことを言っている場合ではない事態よ?」
朝「お、男の人っ!」
真「うるさいっ!ゆめが苦しんでるんだから静かにしてて!」
あ「他の者は黙ってていただけます?私は、この少女を救いに来たまでですの。」
ゆ「……じゃあ、貴女が劇の賢者っ?!」
あ「誰がなんと言おうと、私こそが人類史に残る最後の劇の賢者、早乙女あこですわ。」
翼「早乙女!それはっ!!」
あ「……」
急に黙り込んでしまう。
奏「はぁ……。」
あ「やはり、誰も驚かないのですね。」
えっ……?
奏「そりゃあ、仮にも掟を破ってまでここにきてるまでだからな。」
翼「早乙女、発言には気をつけるように。」
あ「貴女達は、一体何者ですの……?」
す「何者って言われてもなぁ。まぁ、感情を見る事に特化した目だから、理解できるはずもないか……。」
ひ「妹を救う旅に出た、かの昔に親を殺された、貴女達が憎くて仕方のない忌み子よ?」
真「香澄真昼、貴女と同じ賢者よ。」
ハ「ハルカは舞の街の賢者!」
あ「では、ここには3人の賢者がいると言っていいのですね?」
遂に、私は共に世界を救う3人を認知した。
あ「貴女達の事はよく分かりましたわ。何も読み取ることのできない彼女を除いて。」
目の前に、最後の賢者がいる。
向こうは私の瞳を見ているはずなのに、熱が収まる気配がない。
奏「お前、一体何者だ?」
翼「いくら力を使っても、この少女の感情だけは読み取れない……。」
ア「それは私達もよくわかってません!」
あ「ならば、もっと間近で、その瞳を見るだけですわ。」
ゆ「っ……!!」
ぼやける視界に、その瞳が近づく事で初めて私の瞳に綺麗な翡翠色の瞳が映る。
あ「な、なんて熱さですの!」
私の顔に触った彼女は、私の体温を感じた瞬間に手を離してしまう。
けれど、その熱は彼女の瞳を見た事によってみるみるうちに引いていく。
す「やったか……!」
判る。
お兄ちゃんは、不安と少しの安堵。
ひ「ゆめ、もう大丈夫なの?」
お姉ちゃんは、微かな期待と焦燥。
あ「そんな瞬時に治るわけないですわ。」
彼女は、驚きと呆れと蔑み。
ゆ「……うん。やったよ。もう、大丈夫みたい。」
体が軽い。
手足の震えは止まり、脳が再び動き始める。
小「ゆめちゃん、無理して立ったらダメだよ!」
ゆ「ううん。もう、熱なら治ったよ。」
小「えっ……?」
歌、美、舞、劇
奏「もしさっきのが演技なら、それは大したもんだけどな。」
翼「そんな事、あるわけないだろ?」
この4つの力を持ってして見る世界は、どうなっているのだろうか。
一度、まぶたを落とす。
体の中の扉を一つずつ開けていく。
一つ一つの力を力で上書き、そしてまた私を強くする。
欠けていた力が、自然とはまっていく。
ゆっくりと、ゆっくりと瞳を開ける。
望「大丈夫なのか……?」
リ「今は、それを信じる事しか出来ません。」
凄い……。
ゆ「これが、――の本来の力……。」
全てがわかる。
なんて表現したらいいのかわからない。
だけど、本当に凄い。
あ「一体、何を言っていますの?」
ゆ「それは、貴女が嫌でもすぐにわかるよ。」
その時、右後ろから女性の声がする。
柊「遂に目覚めたか……。」
木の上に立つ、蒼と白の巫女風のようなものを着た女性がいる。
舞の街で見た1人の人。
ゆ「―――さん……」
柊「っ……!!どうしてその名をっ!」
す「ゆめ、一体誰と話しているの?」
ゆ「椿さんに伝えて。5日以内には帰るって。」
彼女を見ると、神々の記憶ですら覗くことができる。
柊「そうか。わかった。貴様の生き様、しかと見届けてやろうではないか。」
そういうと、どこかに飛び立ってしまう。
す「ゆめ!まさか、おかしくなっちまったのか!?」
ゆ「私は私ですー!お兄ちゃんは心配性すぎなの!」
ア「ゆめちゃん、今のゆめちゃんには何が見えていますか?」
ゆ「アリアがいて、お姉ちゃんがいて、お兄ちゃんがいて、みんながいて。私はちゃんとみんなの事、見えてるよ。」
真「ゆめ!それは本当?」
ゆ「うん。ちゃんと私の事を心配してくれる真昼ちゃんが見えるよ。」
真「ちょっ!そういうことは言わなくていいから///」
翼「感情を、読んでいる?」
ゆ「驚き、焦り、興味、ですね?」
見える。
簡単に読み取ることができる。
奏「ほぉ……。」
それは、感情だけじゃない。
ゆ「なんでその力が使えるのか?って思いましたね?そして、私に感情を言い当てられたら違うという準備もしてました?」
思考も見える、予知もできる。
奏「っ……!」
ゆ「驚き、恐怖」
もはや瞳を見ずとも見える。
あ「この街の力を、使っている……?」
ゆ「別に、他の民ならここで使ってもいいんでしょ?」
ここの決まりは、息がつまるほどに苦しい。
あ「他の民を街に入れていいなんて試しはありませんわ。」
ゆ「貴女たちによって滅ぼされたあの場所を、街なんていえるの?」
あ「当然ですわ。あそこには人々が住み、生活を営んでいます。」
そうなんだ。
人がいて、そこで生活していたらもう街なんだ。
ゆ「じゃあ、私が貴女たちがやったようにこの街のシステム自体を破壊して何千人と殺しても、ここは誰がなんと言おうと街なんだね?」
あ「っ……!それはっ!」
翼「忌み子……!」
真「………」
夜「ツバサ、その認識は間違いよ?忌み子は私達。いつまでも過去に囚われて、前すら見えていない。」
夜空さんは、ツバサさんの抱く歌の街の民への間違った思考を読み、言葉を紡ぐ。
翼「なら、終焉から逃れようとしている事が間違いなのか?」
たしかに、このままいけばこの世界はあと3ヶ月で終わりを迎える。
柚「その考え方は間違いなんかじゃないゾ!」
ゆずさんは、ツバサさんの今までやってきたやり方を見て、1つ言葉をかける。
ひ「けど、貴女たちはやり方を違えている。」
そしてお姉ちゃんはツバサさんの性格を理解して、ゆっくりと口を開く。
奏「つまり、劇の街が終焉を導いていると言いたい訳か?」
望「そうじゃない。君達の悲願は、俺達も抱いているものと等しい。」
朝「だけどね、やり方が違うんだ。だって、世界を救ったとしても、結局は仲間外れがいて、僕達ももう二度と会えない。」
奏「それは当然だ。それぞれが交わる事なんか、本来許されるはずもない。」
す「それが間違いだって言ってんだよ。勝手な価値観の上で演じてるだけでしかない、そんな奴らがこの世界を救おうなんて数万年早え。」
あ「ならば、何が正解だと言いたいのですか?」
小「それは、私達にもわからないよ。」
ハ「けど、勝手な決めつけは良くない!」
真「それは、美に関しても世界の見方も一緒。」
あ「しかし、それすら間違えていたらどうするのですか?」
リ「ミゲル・デ・セルバンテスは言いました。
『一つのドアが閉まった時には、また別のドアが開く』、と。」
柚「名言きたゾ!」
ア「人は間違えます。一度だけでなく、きっと何回も間違えます。」
ゆ「だけどね、その間違いに気づいた時、正そうと思う気持ちさえあれば、きっとあんなことはもう起きない。」
奏「つまり、もっと世界に目を向けろって事か?」
翼「自己の肯定を捨てろ、そうすればきっと未来が見える。」
あ「説明が回りくどすぎますわ。まるで、演劇のよう。」
ゆ「だってここは、劇の街でしょ?」
あ「………そうですわね。ここは、神が認めた劇の街。この街で演じて悪いなど、そんな掟はありません。」
ひ「一件落着、ね?」
す「そうだな。これにて………」
パタン。
あれ……?
全員「!?」
何が起きたの?
す「ゆめっ!!」
急に、体が地面に近づいて……
ゆ「…………!!」
声が、出ない……?
ゆ「………!」
す「やっぱり、体に負担をかけすぎてるんじゃないのか!?」
そんなこと、するわけないでしょ?
突然、私は倒れてしまった。
熱もないし、意識もしっかりしてる。
なのに、声が出なくて、体は言うことを聞いてくれなくて……
す「意識があるなら返事をしろ!」
ゆ「………!」
必死に出なくなった声を出そうと頑張る。
けれどそれは無意味で、お兄ちゃんには伝わるはずがなかった。
ひ「まさか、またあの力を使ったの……?!」
ゆ「!!?」
力を使った覚えはない。
兆しもなかったし、体に傷もない。
ひ「あの力は、使っていくにつれてゆめの歌の力を減らしていくのよ!」
そんな……、
夜「ひめ!一体何が起きているの!?」
――な事、―いてないわよ
思考が、読めない……?
小「ゆめちゃんは無事なんですか!?」
小春ちゃんの過去も見えない。
ひ「………ない…」
翼「っ……!」
ツバサさんの感情がわからない。
ひ「この力だけは、私に、もすばるにも、わからないの……」
お姉ちゃんの性格が……
ア「あの力って、まさか……」
急に瞼が重くなる
まるで体が眠れと言っているみたい。
す「ゆめ!おい!しっかりしろよ!」
ゆ「……………」
ごめんね、お兄ちゃん。
私の意識は、闇に飲まれた。
リアちゃん、バトンパスです!
ごめんね、遅れすぎちゃった……🙇
倒れたのは、やっぱり無自覚で力を使ったからです!
各街の力を取り入れたはずなのに、他の力に頼りすぎて歌の力を失ってしまいました。
そうする事で、力はまた不完全なものになって、さらに常にスイッチオン状態だったので倒れてしまいます。
なんか鬱な展開でごめんね!
それと、きっとスレッドって1000までだよね?
そろそろ終わりそうだし、同じ名前の新しい掲示板を作るから、ここがいっぱいになったらそっちに来て欲しいです!
了解🎶
992:せれな:2017/11/30(木) 20:51 ID:PCU **アイカツスターズ** 〜恋愛小説その2〜という名前のスレッドを立てました!そっちもよろしくね!
けど、やっぱりここはいっぱいいっぱいまで書き込みたいから、みんなでここのスレッドを埋め尽くそう!
おやすみ〜💤
994:匿名さん:2017/12/01(金) 19:04 ID:EVc誰かいる?
995:リアクター:2017/12/01(金) 19:27 ID:XTU居ます!
996:リアクター:2017/12/01(金) 19:40 ID:XTU 息抜き小説いきまーす!
あ 今日も鏡を磨かなくては、ですわね!
か あのー、お前の願いを叶えに来た者なんだが、
あ 鏡が喋った!貴方誰ですの?
か 吉良かなただ
あ よろしくですわ。早速願いを叶えてもらえますこと?
か 何だ?
あ この国の戦争を止めていただきたいの、
か 任せろ
あ(かなたは何でも叶えてくれた、子供の頃の夢だった、お城に住むお姫様にもなれた。だけど―――、貴方が居ない)
か もう、お別れだ、早乙女。俺はお前とはもう会えない、魔法が解けてしまうからな
あ そんなの嫌。このお城は広すぎますわ、ヒッグ
か 泣くな、あこ。別れる時は笑顔で居ろ!あと俺の事ちゃんと覚えてろ!
あ 当たり前です
か 俺はお前に貰った物をただ返すだけだ!あこお前は笑顔で居ろ!それが一番似合う、じゃな!
あ そんなの分かってますわ、かなた、いつでも鏡を磨いて待っていますわ、だから、もう一度此処に会いに来て、魔法の鏡を磨いて待ってるから。
以上です!かなあこ、魔法の鏡、鏡の魔法パロでした。