私が愛してやまないトビオをにょたさせて、みんなに愛してもらいます!!誤字脱字、さーせん!でも、一生懸命やるって自分決めたっス!うっす!!
影山飛緒
烏野高校男子バレー部のマネージャー
黒髪サラサラストレートショート
身長は172センチあたりで、バストはAよりのB
女バレでがんばってたけど、あの事件がね
中身はほぼ原作トビオ
国見と金田一とは仲がいいが、及川さんにはバレー以外でマジで興味ない
「コート上の女王様」
みたいな感じです!追加設定とかあったら、いろいろ書き足します!!“亀!更!新!”です!!ちなみに、名前が似ているにょた司さんもやってます。よろしく、ツッキー!(ツッキーごめんよ。ついノリで)
レシーブもトスもスパイクも、ぜんぶ俺一人がやればいい。
俺なら拾える
俺なら上げられる
俺なら打てる
もっと速く動け!もっと高く飛べ!!
もっと、もっと!!
そして
トスを上げた先
そこに誰も
いなかった
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「国見!!勉強教えてくれっ!」
「…なんで?勉強する必要なくない?推薦じゃないの?」
「…ごめん、それに関してはまだ言えねぇ」
申し訳なさそうに俯く影山に、国見は何も言えなくなった。
頭の悪さが口では言い表せないほどの彼女が、いきなり勉強を教えて欲しいと頼んできたのだ。きっと何かあるに違いない。
(それを言ってもらうのを待つのが、“友達”なんだろ…)
しばらく待っておこうと考えて、あまり考えないようにしていた。
のに、彼女はいつも斜め上のことをする。
「俺さ、推薦受けねぇんだ。烏野っつー高校に行く」
「…なるほどね。だから最近真剣に勉強してたんだ。」
「ああ。…言うの遅くなって悪かった。」
勉強を見てあげて2週間ほど経っただろうか。帰り道、影山が国見と金田一に打ち明けた。
「別に謝ることじゃないだろ。それに烏野行ってもバレー続けるんだろ?」
「…それなんだけどさ。俺、もうプレーしないって決めたんだ。」
「……は?」
「何だよそれ。なんで…」
そして彼女の打ち明けた内容もまた、斜め上を行く。
「…悪い。けど、もう決めたんだ。」
「もう、その意見曲げるつもりないの?」
「ああ」
「…そう。なら今更なに言っても無駄だな。」
「おい国見、なんでそんなアッサリして…!」
「影山が自分で決めたことだし、俺たちが口出しできることじゃない。…それに女子と男子じゃ立つコートが違う訳だし。」
「っ…。そりゃ、そうだけど…!」
「バレーで手助けはできなかったけど、他の部分でカバーすりゃ良いじゃん。」
「手助け…?」
「ちょ、おい国見!?」
「最近勉強頑張ってるけど、それでも一人じゃ限界あるじゃん。俺と金田一で良かったら勉強教えるよ。」
ニコリと小さく微笑みかけると、彼女は嬉しそうに、彼は呆れたように笑った。
その日から国見と金田一で、空いた時間に影山に勉強を教える日が増えた。
そして、努力の甲斐あって見事に影山は烏野高校に合格した。
俺は国見と金田一の協力のおかげで、無事に烏野高校へ入学できた。
でも烏野に入学してから、どこの部にも所属しないと決めていたため、HRが終了するといつも速攻で帰宅。
友達は欲しいがどう接したら良いのか分からず、学校ではつねに一人。それに、自分にも非があるとはいえ、あの試合が原因で女子と接するのが少し怖い。
そんなある日、校内探検と名付けて歩き回っていたら、第二体育館からボールの音が聞こえてきた。
興味をそそられ中を覗けば、一人で練習をしているやつがいた。
(あいつ…俺より背が低いくせに…すげぇ飛ぶじゃねぇか…!!)
ジャンプ力には感動したが、プレー自体は荒削りで、下手くそなことが見ていて丸分かりだった。
(バネも体力もやる気もあるのに何て宝の持ち腐れだ!俺の感動返せ!!)
いやでも、腹立つけどそれは勝手に腹を立てているだけであってたぶんアイツは悪くな…いや、やっぱアイツが悪ぃな。
そんな感じで腹を立てていた自分のところに、ボールが転がってきた。
それを追いかけてきたさっきの飛ぶやつと、拾い上げた俺の目が合った。
これが、日向翔陽との初めての出会いだった。
「あぁぁ!!ごめん!!」
キレイなオレンジ色の髪の毛が、眩しかった。でも、それ以上に
アイツの汗が眩しかった。
(でも、高い運動能力、反射、自分の身体を操るセンス…きっと他にも持ってんだろ…それらを持っていながら)
「お前は中学の3年間、何やってたんだ!?」
そう言うと、アイツはものすごくショックを受けたような顔をした。
いや、ショックを受けたのだろう。
渡したボールが、アイツの手から落ちた。
俺はそのまま体育館を後にした。
体育館を出た直後、第二体育館へ他の男子バレー部員が現れた。どうやら俺を知ってるようだ
『なんで影山がここに!?』
「女子バレーはこの体育館じゃないんだ」
俺は否定しようと口を開く。だがそれよりも早く口を挟んだのが、メガネ男だった
男子だけでなく、女子の大会決勝戦も見ていたそいつに、過去の俺のプレーを暴露される
何か言われても、何も反論できなかった
「俺は…俺は二度とプレーはしねぇ…!」
必死に声を出しても、それしか言えなかった
沈黙が訪れ、その場にいることが辛くなりそこを逃げ出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日学校へ行けば、昇降口に昨日の下手なやつがいた。素通りしようとすると、そいつに腕を掴まれた
「俺、日向翔陽!俺にバレーの技術教えてくれ!」
(まさかのお願いされるとは…!…つーか普通、昨日ショックを与えられた相手に頼むか?)
突然の出来事に固まっていれば続けざまに
「お前、バレー上手いんだろ!だから頼む!」
と再度懇願される
ひとまず昼休みに話を聞くからと一度解散し、それぞれの教室へ
昼休みになると約束通り日向がクラスまで訪れ、一緒に体育館へ向かい話を聞く
「なんで俺にバレー指導しろって言うんだ」
「え、だってお前バレーしてたんだろ?」
「お前じゃなくて、影山飛緒だ
…確かにしてたけど、別に俺じゃなくても問題ないだろ。男バレの先輩とかに聞けよ」
「いや、先輩達にもお願いしたいんだけどさ、その…」
「……」
「今度1年vs先輩でミニゲームすることになってさ。俺、中学時代まともに練習できてなかったから下手くそで…」
「確かに下手くそだったな」
「うっ…それで、一緒にチーム組むのが昨日いた月島と山口で…あ、月島ってのはメガネで、山口はその隣にいた奴な」
(あのメガネ、月島ってのか…)
「で、あいつらに比べて俺って明らかに下手だし、練習してても足引っ張っちまってさ…その度に月島に溜息吐かれながら嫌味言われるの悔しくて…
それで話聞いたら影山、バレースッゲー上手いんだろ!?俺、もっとちゃんと練習して上手くなりたいんだ!だから頼む!」
「…俺は二度とプレーしないって決めた。バレーに関わるのはもう嫌なんだ。」
すると、俯いて顔を隠した俺の肩を掴み、正面からその顔を見据える日向。
その真剣な表情に息を呑む。
「嫌だって言うなら、ちゃんとコッチ見て言えよ!バレーが嫌いだって、したくないって、はっきり言えよ!!」
「はっ…!?お前なに言って…!!」
「言えるのか、言えないのか、どっちだよ影山!!」
「お、俺は…バレーは、き、きら…ッ嫌いになんか、なれる訳ないだろ!?
できる事ならまたプレーしたい、コートに立ちたい…!っけど、同時にコートに戻るのが怖いんだよ…」
「影山…」
「…トスを上げた先に誰もいないのは怖い。俺はいらないんだって、あの試合ではっきりと言われた。そんな経験をもう、したくないんだよっ…!」
心情を吐き出したことで塞き止めていたものが溢れ出し、ボロボロと涙が流れる。
俺の思いをしっかり聞いていた日向は、肩を掴む手に力を込める
「…なあ影山。やっぱり俺にバレー教えてよ」
「っはあ!?おま、今の俺の話聞いて…!」
「だって影山は今でもバレーが好きなんだろ!?好きなのになんで我慢してんだよ!」
「だからっ、」
「誰かがお前にプレーするなって言ったのか!?コートに立つなって言ったのか!?言われてないじゃん!全部、お前が勝手に線引きして目ぇ逸らしてきただけじゃんか!!」
「ッッ!!」
「好きなら諦めるなよ!手放すなよ!!もう一度頑張ってみろよ!!!」
「……っ、」
「それでもコートに立つのが怖いなら、俺が代わりに影山を高い所に連れて行ってやる!レギュラーになってコートに入って、いっぱい試合に勝って!そんで!」
「…ひな…っ、」
「一緒に頂(てっぺん)に立つんだ!」
力強く、俺の目を見つめて宣言する日向。もう言葉も出てこず、涙を流す俺に慌ててティッシュが差し出される
「だからバレー、教えてくれ…」
…先ほどまでの勢いはなんだったのか。という程、再度弱々しく教えを請うてくる日向
その態度の変わりように涙は引っ込み、思わず吹き出した。
「手加減は一切しないから、覚悟しろよ」
一連の出来事からミニゲーム当日まで、宣言通り手加減なしで日向に練習を付け始めることになった。
バレーの説明に擬音ばかり付くため日向の頭の上に?が付くのは常で、加えて口が悪い俺にボロクソに言われるのですぐ口喧嘩に発展する。
「もっと速く動けよ!当たってねぇぞ!!」
「かすったね!今のは絶対かすった!!」
「当たったとかすったは違ぇんだよボゲェ!」
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そしてミニゲーム当日。どうしてもと言う日向の誘いを断れず、自分も結果が気になった為、体育館に足を運んだ。こっそりと盗み見る予定が日向にすぐ見付かってしまい、結局体育館内で試合を観戦。
最初の頃に比べて上達はしていたものの、やはり先輩の力には及ばず1年チームが敗北。
「まぁ勝敗はいいとして…日向、この数日の間で上達したな」
「たしかに。どうやって練習したんだよ」
これで俺に用はねぇだろ、と思い体育館を出ようとすると
「かっ、影山に特訓してもらいました!!」
という大声が聞こえた。どうやら問い詰められま日向が、特訓のことを暴露したようだ。
「おい日向ボゲェ!何暴露してんだぁ!!」
「ぎゃーー!!!影山っ!!」
慌てて中へ戻り、日向を追いかけまわす。先輩たちは、深刻そうな顔をしていた
(日向のせいでバレーやめるとか言ってたやつが何してんだよって思われたに違いない!)
「くっそ、待てや日向ボゲェェ!!!」
「ぎゃーー!!!」
すると、主将だと思われる人に肩を掴まれた。
「影山。男バレのマネージャーになってくれないか。」
「え、」
突然のことに驚いていると、次はセッターをしていた人に声をかけられる。
「俺たちの力になって欲しい」
今度は先輩たちに頭を下げられた。先輩の言うことは断れない。
「わ、分かりました…」
そして、正式に男バレマネージャーとして入部が決定した。
「影山!お前ホントにマネージャーやるのか!?」
「先輩にまで頭下げられたら断れねーよ。」
「そっか!」
「…まあ、それに…」
「へ?」
「…日向の傍にいねーと、一緒に頂(てっぺん)に立てないだろ?」
「っ!!おうっ!!!!」
「あ、の…1年3組の影山です!よろしくお願いします!!」
バレー部にマネージャーとして入部することになった。元からいる、3年生のマネージャーさんに挨拶をする。
「うん。3年の清水潔子です。よろしくね?」
(な、なんだこの人スゲー美人…!!)
「はっ、はい!!」
先輩はそれはもう、隣にいたら自分なんか見えないんじゃないかというぐらい美人だった。
「……影山」
「え、はい?」
「名前は?」
「え、」
「下の名前は?」
「えと…飛緒、ッス…」
「飛緒?」
「ッス。…男みたいな名前でしょう?」
潔子、なんて女の人らしい名前に比べて俺は飛緒。男みたいな名前に苦笑してしまう
「ううん、そんな事ない。可愛い。」
「へっ、」
「可愛い、飛緒ちゃん。」
「かっ、かわ…っ!?」
潔子さんに微笑まれて、俺の顔は真っ赤になっえいるだろう。
「き、潔子さんは俺が守ります!!」
「え、守る?」
「ッス!!」
(きっとこの人を狙う変なやつらは多いからな!そんなやつらからこの人を守らねぇと!)
静かに燃える俺だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんか、さぁ…」
「あぁ…」
「ウチのマネージャーは可愛いなぁ…」
「…影山は髪短いよな。伸ばさねぇの?」
「ちょっと日向、女王様のことだよ。邪魔だから伸ばさないとか分かりやすいこと言うって」
プスプスと笑う月島を睨む。…たしかにそうだけども、なんか悔しい
「別に伸ばしても似合わねぇし…」
「に、」
「それに、こいつの言った通り邪魔だ」
「……」
すると普段は腹立つほどうるさい日向が黙り込んだ。不気味に思った俺と伊月は、日向に声をかける。
「どうしたんだ日向?」
「日向?」
「………に、」
「「に?」」
「似合うよ!!絶対長いのも似合う!!だから伸ばせよ!」
やっと声を出した日向の言葉に、俺と伊月は呆れた。
「はあ?話聞けよお前。似合わねぇって自分で知ってんだよ。あと髪が邪魔なのは腹が立って仕方ない」
「だっ、でも!自分で似合わないとか思ってるだけじゃん!それと邪魔なら結べば良いよ!」
「…まあ、そうかもしれないけど…。つーか、なんでお前がそんな必死になってんだよ。」
こいつ、髪が長い女が好みなのか?
いや、こいつは女よりバレーの方が好きだからな。んなもんねぇか
「せっかくキレイな髪してるから長いのも見てみたいんだよ!!…あ、いや、だからって今のも似合わないって言う訳じゃないけど!でも長いのも見てみたい!だから俺としては伸ばして欲しいというか、なんていうか…。」
だんだん声が小さくなっていく日向に、伊月が吹き出す。
「……」
「そうだ!影山マネージャーになったんだから、俺たちが勝てるように願掛けで伸ばしたら良いじゃん!!」
「「はあ?」」
こいつは突拍子も無いことを言いやがるな…でも、邪魔なもんは邪魔なんだよなぁ
「…気が向いたらな」
「ッホントか!?」
「気が向いたらだからな!絶対じゃないぞ!」
≫7
月島が伊月になってました!!さーせん!
みんなの練習を見て思う。
やっぱりもう一度、コートに立ちたい。
「飛緒ちゃん、どうかした?」
「あっ、いや、なんでもないです!」
プレーすることから一度逃げたくせに、俺は何を言ってんだ。俺はコートからじゃなく、コートの外からみんなを支えるって決めただろ!
「日向ァ!」
菅原さんのトスをもらって、日向があのバネを使ってスパイクする。
スカッ
「あ」
だけど、空振りが多かった。
(俺のトスじゃ、どうなるんだろう…)
その好奇心がわかくのに、そう時間はかからなかった。
手が暴れそうになる。
あいつにトスを上げたい。
なんて考えていると、顧問の武田先生が体育館に汗だくで走り込んできた。
「組めたよっ!練習試合!!相手は県のベスト4!“青葉城西高校”!!」
青葉城西って確か、国見と金田一のところだよな?
あと
あの人がいるところだ
「ただ…条件があってね…」
先生が少し申し訳なさそうに頭をかく。条件ってなんだ?
「“影山くんを、セッターとしてフルで出すこと”」
「な!」
俺をセッターとして…?
「なんスかそれ、烏野自体に興味はないけど影山だけはとりあえず、警戒しときたいってことですか。なんスか、ナメてんスか。ペロペロっスか」
「い…いや、そういう嫌な感じじゃなくてね、えーと」
怖い顔をした田中さんが、武田先生に詰め寄る。確か、烏野(ウチ)の正セッターは…
「い…いいじゃないか。こんなチャンス、そうないだろ」
「いいんスかスガさん!烏野の正セッター、スガさんじゃないスか!」
副主将の、菅原さんだ。
「…俺は…」
マネージャーがでしゃばってセッターなんかしてみろ。菅原さんにはもちろん、他のみんなが築き上げた信頼が崩れるだろう。
俺のトスでは。(女王様のトスでは)
「俺は、影山のトスが4強相手にどのくらい通用するのか、見てみたい。」
「……先生、詳細お願いします」
先生から詳細を聞いてから、俺たちは解散になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
体育館を出て菅原さんを追いかける。
「菅原さん!」
「!」
「今回は俺、マネージャーなのにスタメンだけど次はちゃんと、みんなを影から支えます!」
「えっ!?」
「えっ??」
菅原さんに驚かれて、むしろ逆に驚いてしまう
「あ、いや、影山は俺なんか眼中にないと思ってたから意外で…
女子なのに男子の練習に付いて来れるし、日向との連携も俺よりバッチリだし…」
「“経験”の差はそう簡単に埋まるもんじゃないです…」
確かに俺は、菅原さんよりも良いトスを上げられるかもしれない。でも、そのトスを上げるための“経験”が俺と菅原さんでは、比べものにはならないだろう。
「それと…」
「スガさーん!」
「スガ〜〜!!」
「菅原さーん!」
「ほ…他のメンバーからの…し…し…信頼、とか……」
俺にはないものを、菅原さんは持っているから。
だから俺は、あなたとちゃんとレギュラー争いをしたかった。
「俺、負けません!」
「…うん。俺も負けない。」
強く笑う菅原さんは、すごくカッコ良くて見惚れてしまった。
「でもさ影山。青葉城西って、北川第一の選手の大部分が進む高校だよな」
(影山の…友達が居る高校…!)
菅原さんと影山が何か話していたので、走って二人の元へ行く。
「ああ、まあそうっスね」
「いや、その〜かなりやり辛くないかなと思ってさ…友達もいると思うし…」
しかも今回、特別条件として女子でマネージャーである影山がフルで試合に出る。だけど影山は、けろっとしながら答えた。
「…同じチームだったら、考えるかもしれないけど…」
「……」
「戦うなら、ただ全力でやるだけです。」
「…そうか。そうだな。」
「オス。それに、友達だからって手ぇ抜いたらあいつらにシバかれるんで」
かっ、影山を…シバく…?そんなことができるやつがこの世に存在するのか…!?
「でも、良いんすかスガさん!俺は…俺は納得いかないっつうか!」
「…そりゃあ悔しいけど…でも…」
すると菅原さんは、影山の肩に手をバシッとおいた。
「影山が中学ん時と同じだと思ったら大間違いだって、見してやりたいじゃん!」
影山は人と関わることが苦手だ。俺との特訓も、最初はほんっとに大変だった。
「……そうだな」
なんて思い返していると、後ろから声がした。大地さんだった。お腹が限界だった俺は、大地さんが持っている肉まんに飛び付いた。
「怖いのは影山“単品”だけじゃないってとこ、見してやろう。なあ、日向!」
大地さんに声をかけられた時には、もう俺は肉まんを口の中に迎え入れていた。
「あっ、オふっ!」
「お前、何先に食ってんだよ!」
「フザけんな!!」
急いで返事をすると、田中さんと影山に胸ぐらを掴まれて、責められる。
「おいお前らバレー部だな!?店の前で騒ぐな!!」
「「……サーセェ〜ン」」
店の人に叱られて、二人の手がパッと離れた。でも、そんなことより俺はさっきの店の人の言葉が頭をリピートする。
…そうかバレー部か…
ここに居るみんな…
バレー部なんだ
同じ
同じ チームなんだ
(今俺がここにいられるのは、“小さな巨人”と…)
俺の目に、菅原さんから肉まんを受け取っている影山が映った。
(影山のおかげなんだな…)
影山がいなかったら、俺はこんなに笑顔でみんなといられなかった。
影山のトスがなかったら、気持ちいいスパイクは打てない。
「……?」
影山のことを考えたら、なんだか胸がポカポカして来た。
影山の手が、他の誰かと触れ合うだけで胸がギュッとなる。
(なんだろ…これ…)
とにかく今は、笑っていたいと思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「明日は4時からだ!」
「いや、3時だ」
「じゃあ学校に泊まろう!!」
「そうするか。田中さんもどうですか?」
「何言ってんの!?」
あの、入ってもいいですか?
ハイキュー大好きです!!
特に、セッターズと無気力組が大好きです!!
全然おっけーです!!!
むしろ嬉しいです!感激です!!
私はかきくトリオとセッターズと変人コンビが好きです!あと、影山推しです!!
青葉城西…
(あの人たちも元気だろうか。いや、元気に決まってる。
じゃあ、あの人は?)
「影山ー?」
「…っ、」
キュッと自分の胸の下あたりを握る。
ここには、消したくても消せない傷痕があった。決して消せない、醜い痕
「影山、どうした?怖い顔だぞ!」
「っ、!ひ、日向ボゲェ!!」
「ああああああ!!!」
心配して自分の顔を覗き込む日向を投げ飛ばした。その様子はいつものことだったので、特に誰も気にしなかった。
(…影山?)
菅原以外。
「影山、それ食ったらちょっといい?」
「?オス」
しかし影山は澤村に呼ばれたため、何も聞くことができなかった。
(明らかに何かに怯えてる顔だった…影山が緊張か…?)
結局、友達との再会でしかも試合だから緊張している、という考えに落ち着いた。しかし、菅原はなぜかスッキリしていない。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日、試合のポジションが澤村から伝えられた
WS 田中龍之介 MB 日向翔陽 WS 澤村大地
S 影山飛緒 MB 月島蛍 WS 縁下力
「潔子さん、すんません…俺、最近全然マネ業できてなくて…」
「大丈夫。飛緒ちゃん、練習がんばってるから。私も応援してる」
「っ、潔子さん…!」
というマネージャー二人のやり取りをそばに、澤村は説明をし始めた。
「影山と日向はセットで使いたい…月島は烏野(うち)では数少ない長身選手だ。青城相手にどのくらい戦えるか見たい」
すると、みんなが疑問に思っていたであろうことを代表して田中が澤村に問いかけた。
「ていうか、デカさが重要なポジションに日向スか!?」
「MBって…ノッポヤロー月島と同じポジション!?」
後に続いて、日向も自分のポジションに驚きの声を上げる。
「良いか、日向」
影山が日向に近づき、ビシーッと効果音が聞こえてきそうな勢いで日向を指差した。
「お前は、最強の“囮”だ!!!」
「おおお!?」
日向はその言葉に、少し興奮状態となる。しかし、すぐにその興奮はおさまった。
「なんかパッとしねぇ…」
「速攻でガンガン点を稼いで、敵ブロックの注意をお前に向けさせる!そうすれば他のスパイカーが活きてくる!」
「!」
「月島みたいなデカイ奴が、何人もお前の動きにアホみたいに引っかかったら、気持ちイイだろ!」
普段あまり笑わない影山が、不敵に笑った。
「うおおおっ!!ソレいい!」
「オイ!アホってツッキーのことじゃないだろうな!」
「黙れよ山口…」
「ゴメンツッキー!」
「…逆に…お前が機能しなきゃ、他の攻撃も総崩れになると思え」
その影山の言葉に日向は、感じたことのないようなプレッシャーを感じ、SO KUZUREとブツブツ呟いている。
「でも肝心のブロックはどうすんだよ!
いくら高く跳べても、元々デカイ奴と比べたら、ジャンプのMAXに到達するまでの時間がかかるだろ。その分、ブロックの完成が遅くなる」
「…ハイ。だから日向がブロックで重点を置くのは」
田中の質問に、影山が答える。
「相手の攻撃(スパイク)をたたき落とすよりも、“触る”こと」
しかし、様々な問題がまだ烏野にはある。
(お、おおお、俺がしっかりしないと…!)
そんな状況で、当日を迎えてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「おえーーーーっぷ!!!」
「うわああああ!!止めて!!バス止めてえええ!!」
日向が緊張のあまり、バスの中で田中のジャージに吐いてしまった。
(あれ)
(なんか)
(予想以上に)
(((ヤバイ…!?)))
澤村と菅原と影山の気持ちが、一緒になった瞬間だった。
「女王様、なんで包帯してるの?…うわっ、巻くの下手すぎ。つーか巻けてないし」
「ケガか?影山〜」
「うるせぇよ月島!澤村さんも、大したことじゃないんで大丈夫です!」
影山は胸の下に包帯を巻いていた。巻くといっても、適当にぐるぐるとしておいただけなので、服から少し出ていた。
「私が巻き直そうか?」
「あ、いや、その、大丈夫です!本当に、気にしないでください!」
潔子の気遣いも断ってしまった。影山は仕方なく包帯を取る。
「なんでそんな簡単に包帯が取れるの?やっぱ巻けてないじゃん」
「ボケ月島ボゲェ!」
取っ組み合いの喧嘩を始めた二人を、それはそれは恐ろしい笑顔で澤村がとめたのは、言うまでもない。
いろいろあったものの、とりあえず青葉城西高校についた。すると、第三体育館の方から声が聞こえる。
「今日来る烏野ってさアレがいる高校だろ?」
「ハイ?」
「コート上の女王様。なんで及川さんもあんな女子に構うかなー…お前中学同じだろ?」
「…そうっスね」
明らかに影山の話をしている二人組に、田中が突っかかる。背後には月島や影山たちがいる。
「…烏野(うち)を…あんまナメてっと…」
カラスが鳴き出し、バサバサと舞い飛び、月島と影山の冷たい視線が二人組を捕らえた。
「喰い散らかすぞ。」
月島がにやっとしながら田中へ声をかける。
「そんな威嚇しちゃダメですよ〜田中さ〜ん」
その顔はまさに悪人ヅラとも呼べる顔だった。
「ほらぁ、“エリートの方々”がびっくりしちゃって、可哀想じゃないですかあ」
すると、澤村が回収しに来た。影山も三人の後を追う時、青城の二人組の一人金田一とすれ違った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「影山」
「っお前…!」
金田一は照れくさそうに、影山は少し嬉しそうにお互い近付く。
「久しぶりじゃねーか、影山。元気そうだな」
「お前もな金田一。まさかこんなに早く再会しちまうとは…国見は?一緒じゃないのか?」
「国見はもう体育館の中だよ。…それより影山、なんでお前ここに来た」
金田一の言葉で空気が変わった。烏野のメンバーも、陰から話を聞いている。
「ここにはあの人もいる!お前、まだ傷痕消えてないんだろ!?」
「金田一…」
「俺たちはもう他校なんだ!前みたいなことがあったら…誰も…誰もお前を、」
「金田一!!」
影山の肩を掴んだ金田一に、影山が大声で名前を呼んでやる。
「大丈夫だから!俺、前とは違う!!傷痕も消えかかってるんだ!あの人も、一瞬の気の迷いだったと思うし…」
嘘だ。
傷痕なんか、消えていない。
「じゃあもう行くわ。じゃあな、金田一!」
「お、おい影山!!」
金田一の声を無視して、烏野のメンバーがいるところへ向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「おい影山!傷痕ってなんだよ!」
「…日向、お前には関係ねーよ」
(あの人って…?)
清水も影山と金田一の言っていた“あの人”について考え始める。
「俺たちチームだろオボロェ!!」
「俺のことはいいからトイレに行って来い日向ボゲェ!!」
影山に言われて、慌てて日向はトイレへ向かった。
そして誰も、影山には何も聞けなかった。
「「あ」」
俺がトイレを出ると、影山と話してた青城のらっきょうみたいな奴に出会った。
「お前、烏野の一年?」
「そっそうだけど?」
でっかい…月島と同じくらいかな…
「へーっ!学校の影山ってどんな感じだよ!あいつ、すぐワガママ言って人のこと振り回すだろ?」
そう言うらっきょうヘッドは、嬉しそうだった。たぶんこいつ、影山と中学で仲良かったな
「そんなもんじゃねぇ!」
俺がそう言い返すと、らっきょうヘッドは驚いた
「“ワガママ”なんてもんじゃねぇんだよ!影山女王の独裁のもと俺という臣民は日々、苦渋を味わっている!ちょお〜っと上手いからって、調子に乗りやがって!」
らっきょうヘッドは呆れた様子で頭をかいた。
「ま、たしかにプレーは上手いわな。レシーブもサーブも全部」
「そうそう、腹立つ!」
「で」
「でも」
「トスが特にすげえ/トスだけは最悪」
気が合うと思ったのに、意見がすれ違い俺とらっきょうヘッドは顔を見合わせる。
俺以外が打てばそう思うのか?
「お前、あいつのトス打ったことねぇの?あいつはワガママだからな。セッターなのに、スパイカーに“打たせる”ってことができねぇ。」
「……」
「影山にとって必要なのは、自分の思い通りに動く“駒”自分が勝つために要らないモノはポイ。…だからあんなことが…」
「ふふふふふふ」
すると、いつのまにか俺とらっきょうヘッドの話を聞いていた田中さんが、不敵に笑った。
「影山が中学のままどうかは、試合で見ろよ!らっきょう君!」
「ハ!?」
「なあ、日向!?」
田中さんに声をかけられたけど、俺は返事をすることができなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
…自分が勝つために要らないモノはポイか…
基本的、影山は…
『俺の足を引っ張らない努力をしろ!』
『今のお前が勝ちに必要だとは思わない!』
こんなんだもんな…(日向ビジョン)
最近俺がちゃんと打てるのは、影山のトスのおかげで、俺が上達したワケじゃないし…
「おい日向!」
影山は主将にポジションの相談とかされてて、発言権もあるっぽい…
「おーーい!」
もし影山の前でヘマやらかしたら…
『引っ込め役立たず!』
「あっ、ちょ、お腹イタイッ」
なんてことを考えていたらお腹がまた痛くなった。急いでトイレへ駆け込む。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
みんなの元へ戻ると、主将に励まされた。
「緊張しなくて大丈夫だから、リラックス!」
「ハイッ!リラックス、がんばりますっ!!」
(リラックスってがんばってするモンだっけ?
アレ?リラックスってなんだっけ?)
すると、マネージャーの清水先輩に肩を叩かれた。そして
「期待してる」
と言われてしまった。こんな美人に言われてしまったら、緊張とかそんなのじゃなくて、もう頭の中が真っ白になって爆発した。
(トドメを刺してしまった…スマン日向)
「烏野高校対青葉城西高校
練習試合始めます!!」
『よろしくお願いしあーす!!』
>>12
ありがとうございます!!!
タメOKですか?私は、OKですよ!!
かきくトリオ私も好きです!!
私は、研磨と国見ちゃん推しです!
>>16
もちOKだよ!じゃあさっそくタメで…笑
おいらのことはお香とでも、しゃちょーとでも気軽に呼んでくれたまえ!りんな、でいいかな?
研磨も好きだー!!でも研磨よりクロ派!!きゃーーー!!田中さんの姐さんも好きです笑
「…久しぶりだね、影山」
「国見!」
「そして相変わらずの絶壁」
「んだとゴラァ!!」
整列をしてから、自分の立ち位置に行く途中に国見と少しだけ話す。つーか絶壁じゃねぇし!
「女王様ってば絶壁って言われてんじゃん」
「うるせぇよ月島ボゲェ!!」
ニヤニヤ笑う月島に腹が立ったが、ホイッスルが鳴ったので仕方なく試合に集中することにした。…後で覚えてろよ、月島ボケ!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
試合が開始して、すぐにサーブを打たれる。それを澤村さんがレシーブで打ち返そうとすると、日向が飛んで来てコートの外へボールが出てしまった。
「バカか!どう見てもおめーのボールじゃねぇだろ!」
「ごめんなさい!!」
それからも、日向のミスは止まらなかった。
しかも、次はこっちがボールを落とせば向こうに点数が入り1セット取られるというのに、日向のサーブだ。
「影山!あいつ呼吸止まってねぇか、大丈夫か」
「俺に言われても、分かんないっスよ!」
田中さんの言う通り、日向はガチガチで呼吸がマジで止まってんじゃねぇか、と思う。
そして、日向がサーブを打った。
そのボールはキレイに
「ブッ!!」
俺の後頭部に入った。
そして、第1セットは青葉城西高校が取った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ま、待て影山!気持ちは分かるが抑えるんだ!」
「ーー…まだ…何も言ってませんけど」
澤村さんにそう返すと、小さく「ひぃっ」と聞こえた。
「ぶォハーッ!!ぅオイ後頭部大丈夫か!?」
「ナイス後頭部!!」
「!!煽るのもダメだっつーの!」
「ヤメロお前ら!」
大爆笑する田中さんと月島の笑い声も、それを止める菅原さんと澤村さんの声も、今はどうでもいい。
俺はゆらりと日向の方へ向かう。
「…………………………お前さ」
「ッ…………ハイ」
日向へ近付いて声をかけると、小さく返事が返って来る。
「一体、何にビビってそんなに緊張してんの?相手がデカイこと…?初めての練習試合だから…?」
「……」
「俺の後頭部にサーブを打ち込む以上に怖いことって……」
スパァン!!と後頭部を叩くと、汗を大量にかいた日向がビクッと体を揺らす。
「なに?」
「…………とくにおもいあたりません」
「じゃあもう緊張する理由はないよなあ!もうやっちまったもんなあ!一番恐いこと!」
何度も後頭部をスパァン!と叩く。
これで、こいつの緊張も大丈夫だろ
「…………それじゃあ…」
「!?」
「とっとと通常運転に戻れバカヤローッ!!」
俺がコートの方を指差すと、ビクッと体を揺らしてマヌケな顔で日向がこっちを向く。
「…アレ?今のヘマはセーフ!?」
「は!?なんの話だ」
日向を置いて、俺はスタスタとコートへ戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「…影山、大丈夫だった?」
「国見…」
「ホント、脂肪がない胸に当たらなくて良かったね」
「どういうことだ国見ボゲェ!!」
サーブを影山の後頭部に打ち込んでしまった。最初はどうなるかと思ったけど、特にポイされることも、コートから追い出されることもなかった
(今のがセーフなら何やらかしても大体大丈夫じゃねーか!あのらっきょヘッド、ビビらせやがってええええ!!)
らっきょヘッドを睨み付ける。
(うっ…でも…今、俺のせいで1セット目落としたんだった…影山が良くても…)
「おいコラ日向ァ!!」
田中さんに名前を呼ばれて、ビクッと体を揺らす。きっと怒られるんだ…影山よりは恐くありませんように!
「…オマエ」
「…ハイ」
田中さんの気迫に、思わず正座をしてしまう。
「他の奴みたいに上手にやんなきゃとか思ってんのか、イッチョ前に」
「…ちゃ…ちゃんとやんないと…交替させられるから…俺…最後まで試合…出たいから…」
「……オイ……」
ビクビクしながら田中さんの次の言葉を待つ
「ナメるなよ!お前が下手糞なことなんか、分かりきってることだ!」
バーンッと効果音が聞こえてきそうな勢いで言う田中さんに、ショックを受ける。
「分かってて入れてんだろ大地さんは!」
「??」
「交替させられた時のことはなあ…あー…うー…交替させられた時に考えろ!!」
「えっ!」
「いいから余計な心配すんじゃねぇ!頭の容量少ないくせに!!良いかァ、バレーボールっつーのはなあ!」
バッと手を上げて、俺に説明をする田中さん。
「ネットの“こっち側”にいるやつ全員!もれなく“味方”なんだよ!!」
顔を上げれば、田中さん以外のみんなも俺を見ていた。
「下手糞上等!!迷惑かけろ!足を引っ張れ!それを補ってやるための!!」
田中さんは最後はドヤ顔で、自分のことを親指で指差した。
「“チーム”であり、“センパイ”だ!!!」
その言葉に随分と心が軽くなるのを感じた。
「ホレ「田中先輩」と呼べ!」
「田中先輩!」
「わはは!もう一回!」
「田中先輩!!」
「わはは!!」
次はもう、ミスはしない。
そして、第2セットが始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
国見とか言う奴が縁下さんのサーブを打ち返す。それを月島がレシーブで押さえ込み、影山がカバーする。
俺は走り出した。
そして、影山からベストな場所にトスをもらって、打ち込む
(あれっ?)
はずだった。影山のボールは俺の手に当たることなく、床に落ちた。
「あれ…?」
疑問に思っていると、影山が近づいてきた。そして
「悪い、今のトス少し高かった」
と謝って来た。こいつも謝れるんだな!
「許してやらなくもない!」
「……」
「いだっ!いだだだっ!痛いっ!」
らっきょヘッドと国見が信じられないと言った様子で影山を見る。
そして、青城の奴がサーブを打つ。それを縁下先輩がレシーブで影山のところへボールを渡す
俺は一気に走って跳んだ。
(ーーー今!!
ココだろ!!)
そのトスは今度こそ俺のベストな場所にボールが飛んで来た。
それを俺は、力強く打ち込む。
「「ッしゃ!」」
「日向、影山」
澤村さんに呼ばれて、俺と影山が近付くと
「「せーの!」」
ほぼ巻き込まれる形で円を組んでみんなで一緒に喜んだ。
「……!…ち、チームっぽい…!」
「あ"ぁん?
“ぽい”じゃなくて、チームだろうが」
田中さんのその言葉に、俺は感動する。
(よし…ビビったか?ビビったな?存分に日向を警戒しろよ?)
ネットの向こう側の会話に聞き耳を立てながら、影山が少し距離をみんなと縮める。
「日向が動き出したところで…
反撃、行きましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「そうだ日向ァ…」
「??なん、……ですかかげやまさん」
「帰ったら後頭部に気を付けろよ」
「ひぃっ!!」
適当に息抜き小説(やっちゃん、西谷、ヒゲちょこはまだ出ないです)
【プールに来ました、烏野バレー部】
今日は夏休みの部活の合間を縫って、烏野バレー部みんなでプールに来た。
田「潔子さんの水着姿が見られるなんて…!」
潔「おまたせ」
潔子の声に、みんなが一斉に振り返る。潔子は黒のビキニを着ていた。もちろん、パーカーを着ていたが田中は感動で泣き出した。
潔「飛緒ちゃんも、はやく」
影「…んぬん…」
潔子の後ろから出てきた影山は、潔子のビキニとは違い花柄のワンピースタイプの水着だった
日「かっ影山!!」
影「な、なんだよ日向コラ」
日向が影山に近付き、顔を真っ赤にしながら口をパクパクしていると、影山はくるりと後ろを向いた。
月「女王様、どうしたの」
影「パーカー忘れた!」
月「いや普通忘れなくない?」
更衣室へ戻ろうとする影山を、影山よりも少し背の低い菅原が腕を掴んだ。
影「菅原さん?」
菅「影山、俺のパーカー着とけ」
パーカーを渡され、今回は菅原に甘えることにした。
影「…あ」
菅「どうした?影山」
影「菅原さん家の柔軟剤、うちと一緒です」
ふにゃっと影山が笑うと菅原はもちろん、特に関係のない日向と月島も顔を赤らめた。
影「さ、泳ぎに行きましょう!」
end
>>17
じゃあ、わいもタメで(笑)
OK!!じゃあ、しゃちょーで!!w
あ、りんまって呼ぶんだ〜
よく、間違えられるw
マジか!クロもいいよな。でも、私は研磨である。
冴子さんも好き!!
>>21
りんまね!おけ!!
冴子姐さん大好きだっ!!かっこいい!
潔子さんも好き!キレイ!私と正反対のタイプだから憧れる!私もメガネかけてるのに、なんであんなに差があるんだろう!?あれ?なんか目から水が…
そうだ!>>20みたいに息抜き小説とか書くから、書いて欲しいネタとかあったら遠慮なく言って欲しい!よろしくまるです!
鳥野:10 青葉城西:09
ボールが影山のところへ飛んで行く。日向はトスをもらうためにネットの方へ走り出だした。
「また速攻だろ!?」
すると、金田一が日向と影山の速攻をブロックをするために飛んだ。
「来るってわかってたら怖くねえんだよ!!」
「なんだとおらああああ!!」
日向が手を振りかざすと、影山のトスは日向の方ではなく田中の方へ行った
「待ってましたァァ!!」
田中は力いっぱいスパイクを打ち込む。
「ごっつぁん!!!」
金田一が悔しがりながら日向を見ていると、田中に声をかけられた。
「試合で見てみろって言ったろ!?」
田中は影山の袖を掴みながら、ビシッと金田一を指差す。金田一は鬱陶しそうに田中を見た。
「うわああーっ!俺打つ気満々で「なんだとおおお!」とか叫んじゃったよハズカシー!」
顔を赤らめる日向に、影山が声をかける。
「良いんだよ、ソレで。お前が本気で跳ぶから、相手(ブロック)もつられて跳ぶんだろ」
「そういうモン?」
「そういうモンだ」
悔しがる金田一に、岩泉がフォローの言葉をかけた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
日向の囮に付いて行けない青葉城西が、タイムアウトを取った。
「…………」
「どうした日向」
コートに立って自分の手を見つめる日向に、澤村が声をかけた。
「…俺…初めて試合に出た時、寄せ集めチームだったから「全部自分がやんなきゃ」って思ってて」
日向の視線は、自分の手から仲間(チーム)へと変わる。
「でも、今は俺よりずーっと上手い選手が周りにいるから、今の俺にできるのは信じて跳ぶことですよね」
そしてもう一度、ヒリヒリと痛む自分の手に視線を落とした。
「ごちゃごちゃ考えなくて、よかったんですね」
日向がみんなのところへ走り出す。
「その“信じて跳ぶ”が、とんでもない武器なんだけどなあ…」
澤村がそんなことを言っていたことは、日向はもちろん誰も知らない。
タイムアウトが終わり、3セット目が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
月島が影山からトスを受け取り、スパイクを決める。
「お前のトス精密すぎて気持ち悪っ」
「ア"ァ"!?」
月島の言葉に、ぐりんっと首をまわす。
(言い方はアレだけど月島の言う事、少し分かるな…)
「てめーだけメガネ狙ってやろーか、あ!?」
「やってみなよ、また体育館出禁になるから」
(試合で影山のトス打つのは今日が初だけど、“ここに来ればいいな”って思ったところに“既に在る”感じなんだよな…球(ボール)が)
「バレない様にやってやんよ」
「できるワケないじゃん。バカなの?」
(全く、末恐ろしい…。…けど)
「試合中だしそこまでにしようか」
言い合いを続ける月島と影山の肩を、それはそれは恐ろしい笑顔で掴む澤村。ピタリと言い争いは止まった。
しかし、次は月島と影山がブロックだ。威圧的なオーラが醸し出されている。
「君はブロックも得意なんだっけ?でも、あんまり出しゃばんないでね」
「てめーこそ、フっ飛ばされんじゃねぇぞ」
ニヤニヤしながら影山を煽る月島を、影山が目付きの悪い目で睨みつける。
「敵はネットの向こうだっつーの!!おい、来るぞ!!」
腕で押し合いをする二人を、田中が怒鳴りつける。しかし、やはりと言ったところか、お互い高く跳んでばっちりスパイクを防ぐ。
「おしっ!」
「ちょっと。今止めたの僕なんだけど」
「あ"!?俺の手にも当たった!!」
「お前らいい加減にしろ!」
(どっちもザマァ。怒られてやんの)
またケンカを始めた月島と影山を怒鳴る澤村。そんな二人を見てプスプスと笑う日向。
「何ニヤニヤしてる!!」
「影山!!ヤメロ!!」
ニヤニヤしている日向に気が付いた影山が、胸ぐらを掴むと澤村がまた影山を怒る。
鳥野は、セットポイントだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「澤村さんって…なんか鳥野のお父さんみたいですね」
「俺もそう思うべ。そしたら影山は末の妹っぽいな」
「ツッキーは以外と次男かもしれませんね」
「試合の話しようよ!!」
「「あ」」
1セット目は取られたけど、2セット目はこっちが取った。
「…青城に…影山みたいなサーブ打つ奴いなくて助かったな…」
「…ああ…ウチはお世辞にもレシーブ言いとは言えないからな…」
菅原さんと澤村さんがそう言う隣で、日向と田中さんが勝利!!と叫んでいる。でも、
「油断だめです」
俺は知っている。
「多分…ですけど…向こうのセッター、正セッターじゃないです」
「「えっ?」」
正セッターの、あの人の、怖さが
第3セットが開始した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
『及川さ〜〜〜ん!!』
いきなり、見に来ていた女子たちが騒ぎ出した
やっぱり、及川さんだ
「及川さん無理しないでくださ〜い!」
「影山さんあの優男誰ですかボクとても不愉快です」
女子たちに微笑みかけるだけできゃーきゃーと騒がれる及川さんに、敵意むき出しにする田中さん
「…“及川さん”…超攻撃的セッターで攻撃もチームメイトでトップクラスだと思います…」
(影山がここまで言う選手…)
「あと凄く性格が…悪い…」
「お前が言うほどに!?」
「月島以上かも」
「それはひどいな!」
そして、俺に傷痕を残した人
無意識に胸下を握ってしまう。それを月島に見られていたことは、知らない。
「お前の知り合いってことは、北川第一の奴かよ?」
「…ハイ。中学での先輩です」
すると、こっちに気付いたのか及川さんが俺たちにネットの向こう側から話しかけて来た
「やっほー、トビオちゃん久しぶり〜。育ったね〜」
「俺…サーブとブロックはあの人見て覚えました」
「元気に女王様やってる〜〜?」
「実力は相当です」
及川さんに岩泉さん、国見、金田一が少し近付く。
「まだ傷痕残ってるよね〜?だって、俺が付けたんだもん」
ビクッ
「ッ、」
身体が反応してしまった。無意識に傷痕のところを握ってしまう。
「今回トビオちゃんを指名したの、俺だよ」
恐怖で身体をカチコチにしていると、潔子さんが近付いて来た。
「飛緒ちゃん」
そして、頭に手が置かれる。
「大丈夫。安心して、みんながいる。」
「!!っ、はい!」
何かを悟られたのだろうか。潔子さんに励まされた。
大丈夫、俺は前みたいに弱くない。俺にはみんながいる。
「…よし、今は試合に集中しましょう。最終セット、絶対に獲りますよ」
『おう!!』
「田中さん威嚇やめて!!」
最終セットの、幕開けだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「身長は伸びたけど、胸は相変わらずだねゴフッ」
「殴りますよ」
「もう殴ってますけど…岩ちゃぁん」
「寄るなクソ川きもちわりぃ」
「そんなぁー!!」
鳥野:24 青葉城西:20
3セット目は、及川さんがウォーミングアップをしている間はうちが攻めていた。
「アララ〜、ピンチじゃないですか」
「………アップは?」
「バッチリです!」
だけど、及川さんがコートに立ってしまった。あの人は、きっとピンチサーバーだ
「いくら攻撃力が高くてもさ…
その“攻撃”まで繋げなきゃ意味ないんだよ?」
及川さんは月島を指差す。
及川さんが打ったボールは、ものすごい勢いで月島の方へ行く。さっき指差したのは、あの人の“宣言”だ
「うっ!」
月島の腕に当たったボールは、試合を見ている人たちの方へ飛んで行った
「…うん、やっぱり。途中見てたけど…6番(月島)の君と5番(日向)の君、レシーブ苦手でしょ?」
俺以上の威力とコントロール力
これが青城の主将…!!
「…じゃあ…もう一本ね」
あのサーブがまた、月島の方へ飛んで行く。
あと一点で、同点だ。
「おい!コラ!大王様!俺も狙えっ!取ってやるっ!!狙えよっ!!」
「みっともないから喚くなよ!」
「なんだとっ!?」
月島ばかり狙われるからか、喚き出した日向。及川さんは、大王様という呼び方にピンと来ていないようだ
「バレーボールはなあ!ネットの“こっちっ側”にいる全員!!もれなく「味方」なんだぞ!!」
手を広げて月島に力強く言う日向。…つーかお前それ、さっき田中さんが言ってたやつじゃねぇか。田中さんも嬉しそうだし
「…よし、全体的に後ろに下がれ。月島は少しサイドラインに寄れ」
「ハイ」
「…よし、来い!!」
レシーブが得意な澤村さんが守備範囲を広げた。でも、それだけではあの人は止まらないだろう
ーーーーーーーーーーーーーーーー
端っこにいる月島にピンポイントでサーブを及川さんが打つ。だけどコントロール重視の分、威力はさっきよりも弱い!!
「っ!!」
月島が踏ん張ったおかげで、ボールが上がった
「おっ、取ったね。えら〜い。ちょっと取り易すすぎたかな?でも、こっちのチャンスボールなんだよね」
「くそっ…!」
「ホラ、おいしいおいしいチャンスだボールだ。きっちり決めろよ」
及川さんのレシーブで、ボールはセッターに渡り、金田一がスパイクを打つため走り出す
うちのブロックは日向、澤村さん、縁下さんだ。俺も月島も田中さんも後衛…ブロックに一番高さがないローテーションだ
ボールが金田一に渡った。ブロックを振り切った金田一が飛ぶと、もうすでに手は目の前にあった。
日向だ
日向の手に当たったボールは、こっち側に落ちて来た。
そして、一瞬で日向は走り出す。
ボールが俺の元へ来る。
“一歩” “一瞬”…
ほんの少しでも遅れれば、もう日向(コイツ)に追いつけない
追いつけるのは、
ボールだけだ!!
日向の手に吸い込まれるように渡ったトスは、思い切り地面に叩きつけられた。
セットカウント 2−1
勝者ーーーー
鳥野高校
俺たちは整列をした。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「岩ちゃん!飛緒の胸が…胸が…!AからギリギリBに成長してたクブォッ!!」
「何言ってんだクソ川!!影山泣きかけてるじゃねぇか!!」
「日向も顔赤くしてんじゃねえ!!日向ボゲェ!!」
「理不尽っ!!」
急いで武田先生たちがいるところへ走る。
『お願いしアース!!』
「えーと…僕はまだバレーボールに関して素人だけど…
なにか、なにか凄いことが起こってるんだってことは、分かったよ。」
「「??」」
「…新年度になって…凄い1年生が入ってきて…でも一筋縄ではいかなくて…。」
武田先生の話は難しくて、よく分からない。
「バラバラだったらなんてことない一人と、一人が出会うことで、化学変化を起こす。」
でも、俺と日向のことを話してるってゆーのは分かった。
つーかバレーしたいな…これでコート立つの、本当に終わりだな。よしっ!マネージャーもやってやる!!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「金田一!国見!」
「「影山!」」
先生の話のあと、俺は金田一と国見の元へ向かった。国見が俺に抱き付いてくる
「久しぶり、影山」
「…お、おう」
耳元で囁かれた国見の低い声になぜか恥ずかしくなってしまった。金田一が国見をひっぺがして、俺の頭に手を置いた
「やっぱりバレー、続けたんだな」
「…おう」
「バレーやってるお前の顔、すっげー光ってたぜ!」
そうだ、こいつらには言ってないんだった…俺がバレー部のマネージャーやってるって…
「まぁでも、俺が試合出るのは今回だけだけどな。本当はマネージャーで、及川さんが指名したから仕方なく正セッターの先輩と変わっただけだ」
「え、お前知らないの?」
「なにをだよ」
国見の問いかけに、首をかしげる。
「まじかよ…俺たち、このこと知ってるからお前が試合出るの受けたのかと…」
金田一も呆れたように言う。俺はなんのことだか全く分からない。
「今年から、バレーの実力がある人は女子でも男子と公式戦で戦えるんだ。」
「…は?」
「だから、影山の強さなら今の仲間(チーム)と公式戦でも戦えるってこと。」
金田一の説明が理解できずに困っていると、国見が簡単に説明してくれた。信じられない、と言った顔をしているだろう俺は、何も言うことができなかった。
「フンフ〜ン!べんべんじょ!べーん!べんじょ!べーん!俺はっ!だぁれ〜、エースッになる男〜〜〜!!……あ"っ!!」
すると、日向が俺たちの方にマヌケな歌を歌いながらスキップで来た。修羅場、とか考えたのであろう日向は、すぐに物陰に隠れた。
「…………金田一、国見」
「「……」」
「次戦う時も、勝つのは俺達だ」
ニヤニヤと笑ってしまう。次ももしかしたら、みんなと戦えるかもしれない…!!
金田一と国見を見ると、嬉しそうに笑っていた
「じゃあな!またLINEくれ!!」
「おう!がんばれよ!!」
「またね、影山」
金田一と国見と別れると、日向が寄って来た
「泣いた?」
「泣くかバカ!早く便所行けよ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「……影山(あいつ)、“俺達”って言ったな。」
「いつも“俺は” “俺が”って、一人で戦ってるみたいな言い方してたくせにな」
「…くそ、なんか悔しいな」
「……」
「あだっ!?なんだよ!!」
なんか適当にこの小説の細かい設定(笑)飛ばしてもいいよ。私の確認用だから。これからもまとめたい時は書く
・トビオちゃん受け
・トビオちゃんはギリギリBのバストサイズ
・すごく気にしてて、国見や及川に絶壁とか言われてる
・サラサラストレートショートだけど、伸ばして欲しい
・鈍い、アホの子、俺っ子、中身原作トビオちゃん
・日向、国見に甘い
・両親は県外へ仕事に行っていて、実質一人暮らし
・家事はなんとかできる
・近所のおばちゃんにおすそわけをよく頂く
・170センチぐらい
・及川さんが過去に色々あって怖い
・胸の下に傷がある
・最近の悩みは、豆乳を飲んでも胸が大きくならないこと
・日向はラッキースケベ体質(書きたい)
・国見は好きだから主にバストでいじめちゃう(ツッキーか)
・金田一は別にトビオちゃんは恋愛対象として見てない
・岩泉さん、月島は気になる程度
・潔子さんはトビオをすごく可愛がってる
・スガさんはすごくトビオが可愛いけど、恋かはまだ分からない
トビオを恋愛対象として見てる人
・日向
・スガさん
・ツッキー(?)
・国見
・岩泉(?)
・なんか色々増えるよ
この世界は、ちゃんとした実力があれば男子と一緒に公式戦でも戦える。プロではさすがに無理だけど
・及川さんは謎ポジ
・爽やかで行くか、ヤンデレで行くか
・ヤンデレからの爽やかか
・一回トビオを襲ってしまえばいい
俺には、少し…だいぶ変わってる友達が二人いる。もちろん、先輩もすごく変だ
一人は“コート上の女王様”。名前は影山飛緒。こいつは、男みたいな口調で、男みたいな性格のくせに、自分の絶壁級の胸を気にしてるという可愛い一面もある
もう一人はらっきょみたいならっきょ。名前は金田一勇太郎。背が高いというより、長い。そして、影山とは小学生の頃から友達だったと言う。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
中一の時、俺と影山と金田一はバレー部に入った。中一だけは男女混合でやるから、同じクラスだった影山と金田一とはよく一緒にいた
「国見ー!お前顔死んでるぞ!生きてるか?」
「失礼な。バッチリ生きてるよ」
「ちゃんと食ってんのか?もやしみてぇ」
「黙れらっきょ」
「らっきょ!?」
俺と影山と金田一もあまり身長は変わらなかった。
だけど影山は、今と比べて髪の毛がもっと長かった。たぶん、腰まであったんじゃないか
「及川さん!サーブ教えてください!!」
「やーだね!べえ〜っ!!」
「一年に絡むなクソ川ボゲェ!!」
当時、三年生で主将だった及川さんと、副主将の岩泉さんとは影山経由で絡むことが多かった
でも、事件は起きた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「影山!!!」」」
体育館の扉を開けると、影山を押し倒している及川さんがいた。
「クソ川テメェ!!」
岩泉さんが及川さんを殴った隙に、金田一と影山を助け出す。
「影山!大丈夫か!?」
「っ、ぅん…!」
影山は下着姿で、胸の下辺りから血が流れていた。かなり大きい傷だ
「とりあえず、手当しないと!!」
急いで保健室へ向かった。しかし、保健室の先生はいなかった。待っている間も影山の血は止まらない
「ッ影山、痛いよ!!」
仕方ない、と俺は影山の止血をする。ガーゼで傷を抑えていると、影山は声にならない叫びを上げた。
「っ、ーーーッ!、ッ」
ドクドクと流れる影山の血が少し収まった。俺は急いで金田一が探し出した包帯を巻く
「大丈夫?影山」
「っ、く、」
涙を流す影山に、ゆっくりと声をかける。
「くに、みぃ…き、だいち…」
「もう、大丈夫だから。何も恐くない。ここにはお前と俺と金田一しかいない。」
そう言ってやると、影山はこくんと頷いた。そして、さっきよりも激しく泣き出した。
俺はそっと、影山を抱きしめる。
いつもバレーの技術に目が行って気付かなかったけれど、細い腕に細い腰、遅い脚。
影山の身体って、力を入れたら崩れそうだな
ーーーーーーーーーーーーーーーー
それからだろうか。俺が影山を“女”として見始めたのは。
中3の夏頃、俺と影山は同じクラスになった。あの出来事以降、なぜか影山は俺に甘い気がする
「…影山」
「あ?」
彼女の髪はあの時と同じ、腰まで伸びていてキレイに整えられていた。
「髪、切ったりしないの?」
「…国見が切って欲しいなら、切ってやるよ」
「……じゃあ、ーーー」
次の日、影山の髪の毛は肩まで切られていた。
あの髪を見るたび、あの出来事を、影山の血を、及川さんを思い出してしまう。
「そっちの方が似合ってる」
「マジかよ。じゃあ俺、もう髪伸ばさねぇ!」
ニコニコと無意識に笑う彼女を抱き締めた。
「…カタイ」
「じゃあ離れろやコラ」
「…それはイヤだ」
そして、あの事件が起きてしまった。
女子とはつくづく面倒くさい。
安心して、影山。
俺はずっと、お前の味方だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「髪切ったら絶壁だから男に見えるな。付いてんのか?」
「付いてねぇよ!!」
「セクハラだよ、らっきょ」
「毎日人の胸のことばっか言ってるテメェにだけは誰も言われたくねぇだろうな」
【トビオちゃんの過去勝手に考えてます】
俺には、少し…だいぶ変わってる友達が二人いる。もちろん、先輩もすごく変だ
一人は“コート上の女王様”。名前は影山飛緒。こいつは、小学生の頃からの友達で、恥ずかしながら俺の初恋の相手だ。
もう一人は無気力野郎。名前は国見英。中1の頃に俺と影山と国見で同じクラスになってから、友達になった。あと部活が一緒だったな
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「金田一!バレーしようぜ!!」
「影山!お前居残りしろ!!授業中寝んな!」
「ゲェッ、先生だ!行くぞ金田一!!」
2年生からバレーをやっていた影山に、運動が得意だった俺が付き合うのはよくあることだった
後ろで怒鳴る先生を無視して俺の腕を掴んで廊下を走る影山に、何度隣に立ちたいと思っただろうか。
「影山ってバレーしてる時が1番いい顔してるよな!」
「はあ?何言ってんだコラ。」
「もっと女らしさがあればなぁ…」
「男がメソメソしてんじゃねぇよ」
それは中学に入っても同じだった。影山に誘われて入ったバレー部で、同じクラスの国見と仲良くなった。
影山はいつも天才扱いされていて、及川さんと衝突(一方的に及川さんが影山に突っかかてるだけ)することも多かった。
でも、事件は起きた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「影山!!!」」」
体育館の扉を開けると、影山を押し倒している及川さんがいた。
「クソ川テメェ!!」
岩泉さんが及川さんを殴った隙に、俺と国見で影山を助け出す。
「影山!大丈夫か!?」
「っ、ぅん…!」
影山は下着姿で、胸の下辺りから血が流れていた。何か鋭いもので刺されたあとのようだった
「とりあえず、手当しないと!!」
急いで保健室へ向かった。しかし、保健室の先生はいなかった。待っている間も影山の血は止まらない
「ッ影山、痛いよ!!」
すると国見が影山の止血をする。ガーゼで傷を抑えられると、影山は声にならない叫びを上げた。俺は慌てて包帯を探す
「っ、ーーーッ!、ッ」
ドクドクと流れる影山の血が少し収まった。国見が急いで俺が探し出した包帯を巻く
「大丈夫?影山」
「っ、く、」
涙を流す影山に、国見ゆっくりと声をかける。
「くに、みぃ…き、だいち…」
「もう、大丈夫だから。何も恐くない。ここにはお前と俺と金田一しかいない。」
影山はこくんと頷いた。そして、さっきよりも激しく泣き出した。
国見はそっと、影山を抱きしめた。
小学生の頃から知ってる細い腕に細い腰、細い脚。
この細くて小さな身体を、俺は守りたい
そう思いながら影山の頭に手を置いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
それからだろうか。国見が影山を“女”として見始めたのは。 だけど俺にとっては、妹みたいな存在に変わっていた
中2の春、影山のお父さんとお母さんが離婚した
「ごめんね飛緒。父さんと母さんは離れちゃうけど、あなたとは心が繋がってるから」
「愛してる、それだけは分かっていてくれ」
影山のお父さんの実家が大きい会社を経営していて、一般人であった影山の母親を親戚の一部が追い出したらしい。
「飛緒、今日からまた茨城を出なきゃいけなくなった。留守番頼む」
「……分かった」
頼りになる父親は県外へ出張。そういった環境の中で生活する影山の性格が、どんどんキツくなっていった
あの豪邸のような家に、影山は1人だった。
「飛緒。影山はいつも上に立たなきゃダメだ。常に勝利を掴み取れ」
「勝利?」
「お前は影山の家の娘だよ。勝てない者はいらないんだ。」
親戚にそう言われて育った影山は、勝利を求めるようになった。
自分の勝利のために不必要な駒は、ポイ
それでも、俺と国見が影山から離れることはなかった。でも、何もできなかった
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんでお前がそんなに影山の家のこと知ってんの?」
「いや影山から全部聞いたし…」
「はあ!?俺知らなかったんだけど!あ、影山!」
(…悪ぃ影山)
>>22
マネージャーの子は皆好き!!
美人で可愛い子多し!!
了解しやしたー!!
じゃあ、出来れば国影要素を増やして欲しいっす!!あ、かきくトリオでもいいからね!!
後、時間があったらイメ画描いていいかな?
32:お香しゃちょー◆kk:2017/11/22(水) 00:48 ID:KMA >>30
マネージャーかわいいよね!!ってか冴子姐さんがマネージャーやったらとかたまに考えたら、絶対そこのチームは男前なんだろうな…とか考えちまう(笑)
OK!任せてくれ!!国影ちゃんとかきくは私も好きだぜっ!
>>31
むしろ描いてくれるの!?すっごく嬉しい!私の絵、呪いの絵ってみんなに言われるくらいヤバイから(笑)
楽しみにしとくねー!
【中学時代の国影!!(一応本編にも関係あり)】
北川第一高校女子バレー部が、県大会決勝戦で敗北したという。
(影山がいるのに…負けた…?)
俺はそのことが信じられなかった。俺たち男子と同じレベル…それ以上の実力を持っている影山が負けるとは思えない
「金田一、なんか変じゃない?」
「何がだよ。影山のめちゃくちゃなトスに女バレがついて行けなかった、それだけだろ」
表向きはそうかもしれない。くそっ、ちゃんと試合を見に行っておけば…
廊下側の窓にもたれて金田一と話していた俺は、女バレの部員だと思われる二人組の会話が聞こえた。
「影山さんって本当に空気読めないよねー」
「ずーっと及川先輩ベタベタだったくせに、卒業した途端に国見くんでしょ?」
「マジ男好きじゃね?」
「キャハハ!アバズレー!」
へえ…何も知らない女子から見たら、影山が及川さんと俺とベタベタしてるように見えていたのか。つーか金田一は?
「でもあの試合でスッとしたよねー」
「たしかに。見た?あの影山さんのマヌケ顔」
“あの試合”…?
「お、おい国見!?」
気付いたら俺は、その二人組に声をかけていた。二人組は少し頬を赤らめ、嬉しそうだった
「ねえ、その影山の試合の話、もっと聞かせてよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「“女王様”」
「ッッ!!」
「って呼ばれてるんだっけ?」
部活が終わったあと、一人で居残り練習をする影山に“女王様”と声をかけると、ギロリと睨まらた
『だってあんなトス…私たちには無理なのに無理矢理打たせようとして…』
『だからあの試合で、ねぇ?』
あの二人組の会話が頭に浮かんで来た。そして、素直な疑問を影山にぶつける。
「ねえ、トス無視されるって、どんな気分?」
「…んで」
バチィン
俺の横を通過する、影山が投げた高速のボール
「なんでそんなこと聞くんだよっ!!お前には関係ねぇだろ!!大体そんなん…怖いに決まってんだろ国見ボゲェ…」
ポロポロと影山の目から涙が出てくる。
「ごめん影山。泣かせたいわけじゃなかったんだ。」
やっと、弱音を吐いてくれた。
『ねえ、それって理由本当にバレーだけ?』
『『え?』』
『及川さんとか、俺とか関係してないって言える?』
『そ、それは…』
『……』
『女子ってさあ、つくづく面倒でウザいよね』
この時、俺は笑っていたらしい。純粋にとかじゃなくて、まるで相手を追い込むように。
「影山、俺はお前のトス打ちたいと思うよ」
「……」
「お前が、スパイカーに見せたかった景色をいつか俺に見せてよ。」
俺は影山の顔を優しく肩に押し付けた。
「待ってるから。」
トスが上がる、その日まで。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「日向翔陽!!」
「うひぃっ!…ってお前、影山の元友達!」
「元じゃなくて、友達だから。むしろ親友ポジションだと思うね」
「で、なっなんの用だよコラァ」
「なんでビクビクしてんの?…お前、影山のトス打ってたよな。」
「!!おう!」
「お前は幸せだな。影山のトスのおかげで、頂(てっぺん)の景色が見える。」
俺がそう言うと、日向翔陽は真剣な表情で俺に言い返して来た。
「頂の景色は、影山が見せてるんじゃない!俺が影山に見せるんだ!!」
「……は?」
「約束したんだからな!俺が影山に初めてトス上げてもらう時、絶対に頂の景色を見せるって!」
今はまだ見せれてないけど…と日向翔陽がゴニョゴニョと言っているが、俺はそれよりも日向翔陽の“俺が影山に見せる”という言葉が引っかかった。
(俺は影山に見せてもらおうとした…お前から俺に打つのを待ってるって…でもコイツは…)
チラリと日向翔陽に目を向ける。
(自分から影山の世界に入って、壊して、トスも上げてもらった。…それを俺がーーー…)
「日向翔陽、呼び止めてごめん。もういいよ、ありがとう」
「??お、おう!」
影山、良かったな。
いい相棒が見つかって。
(ま、譲る気はないけど)
>>32
の、呪いの絵!?
マジかwww
あ、でも私も絵上手くないからね!?
でも、この小説めっちゃ面白いからイメ画描きたい!!
>>34
マジだよ。それで職業体験で幼稚園行って鳥さん書いたら園児にブーイング受けたもんw
大丈夫!私よりうまいから!!
そんなこと言われると照れちまうだろ!!
俺たちが帰ろうと校門へ向かうと、及川さんがいた。
「小っちゃい君、最後のワンタッチと移動攻撃すごかったね!」
「え"っ!あっえっ、エヘヘ」
及川さんに褒められるとは思っていなかった日向が褒められて、嬉しそうにする。
「今日は最後の数点しか戦えなかったけど…次は最初から全開でやろうね。
あ、そうそう。サーブも磨いておくからね。」
今回の試合は、この人が最後の少ししか出なかったから勝てたようなもんだ。
「君らの攻撃は確かに凄かったけど、全ての始まりのレシーブがグズグズじゃあ、すぐ限界が来るんじゃない?」
この人に全開で来られたら、今の俺たちじゃひとたまりもないだろう。
「強烈なサーブ打ってくるやつは俺だけじゃないしね。インハイ予選はもうすぐだ。ちゃんと生き残ってよ?これはこのーー…」
及川さんが俺に近付いて、ビシッと指差した。
「クソ可愛い後輩を、公式戦で同じセッターとして正々堂々、叩き潰したいんだからサ」
クソ可愛い後輩?なに言ってんだこの人は。可愛がってくれたことなんか、一回もないくせに
すると及川さんは、さらに近付いて俺の耳元でささやいた。
「もう精神面では潰してるけど」
「ッ!!」
低くて、冷たい声。あの時と同じ…
「〜〜〜〜ッレッ、レシーブなら練習する!」
「おい放せ!」
日向が及川さんに向かって、反抗した。月島もジャージを掴まれて、巻き込まれている。
「レシーブは一朝一夕で上達するモンじゃないよ」
日向のおかげで、及川さんとの距離が空いた。
「主将君は分かってると思うけどね」
そう言いながら、及川さんは去って行った。澤村さんは、及川さんの言葉になにも言い返さなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
あの人が去ってから感じる、悪寒。俺はブルっと身震いをした。
「……飛緒ちゃん」
「ッス!!」
突然、潔子さんに声をかけられてビクッと驚きながら返事をする。
「傷痕のこと、教えて。」
「ッ、い、いやです」
どこで気付かれたのだろう。あ、金田一と話した時か。
チラッとみんなの方を見ると、みんなも知りたそうにして見ていた。
「話せるところだけでいいから、な?」
澤村さんにそう言われて、俺は自分の服に手をかけた。
「…絶対に…後悔しますよ…」
そして、バッと胸が見えないあたりまで服を捲り上げる。
『ッ!!?』
するとみんなは何故か顔を赤らめた。唯一赤くなっていない潔子さんが俺に近付く。
「傷痕って…これ?」
「…そう、っス」
ちょうど胸の下に残った、大きな傷痕。潔子さんはそれにゆっくりと触れた。
「っ、」
(この気持ち悪い傷痕に、この人はどう反応するんだろう。泣く?逃げる?叫ぶ?…どれも嫌だな…)
いたの間にか、顔を赤くしていたみんなも俺の傷痕をまじまじと見る。
「あの、「影山」
声を出そうとすると、菅原さんにさえぎられた。低い声で、ビクッと身体が揺れる。
「話したくないことは分かった。まず、こんな傷痕見ても影山を嫌いにはなんないべ!」
「え?」
思わず菅原さんの方を見る。菅原さんに続いて、みんなも俺に言葉をかける。
「その傷痕かっけーな!!」
「なんか歴戦の勇者みてぇ!」
「別に気にしないし…」
「うんうん!」
「離れたり、しないから」
最後の潔子さん言葉でついに、俺の涙は溢れ出した。泣きじゃくる俺を潔子さんが、優しく抱きしめてくれる。
日向、田中さん、月島、山口、潔子さんを見守るように一歩下がる先輩達。
「影山、俺達は傷痕だけで離れたりしないよ。話はお前が話したくなったら話せばいい。」
澤村さんのその言葉に、俺の涙は一気に大粒となった。
いつも、独りだった。
「なんで…なんで母さんと父さんを離したんですか。」
この人のせいで。
「おばあ様」
影山家の当主である、俺のばーちゃん。俺たちの両親を離婚に追い込んだ張本人だ。
自分の家族たちを道具としか思っていない節があって、影山家の血筋とプライドのためなら手段を選ばない冷酷で傲慢なババア
「あなたはまだ子供だから知らなくていいのよ。一つ知っておくならば…」
でかいソファに偉そうに座り込んでいるこのババアは、俺を冷たい目で見つめた。
「影山の家に相応しい相手と結婚しなさい。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「そろそろ戻ってくるはずなんだ。」
「あっ!」
「何がっスか?」
澤村さんの言葉に、日向と田中さん反応する。田中さんは嬉しそうだった。
「烏野の“守護神”」
「しゅ…守護神!?」
守護神…どっかで…
「なんだ、他にも部員いるんですか!」
そう菅原さんに声をかけると、菅原さんは少し哀しそうに微笑んだ。
「………うん。いるよ。」
その顔の意味が理解できなくて、俺は首をかしげる。
「うお〜い!遅くなると教頭先生に怒られるから早く帰るよ〜!!」
どうしたんですか、と菅原さんに聞こうとすると武田先生の声にさえぎられた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
帰り道、田中さんと日向と並んで歩く。
「そういえば影山ってなんで鳥野にいるんだっけ?」
天才セッターなのに、と言う田中さんの顔はマヌケヅラだ。
「県内一の強豪っつったらやっぱ白鳥沢だろ」
「しらとり?」
「白鳥沢学園っつう県ではダントツ、全国でも必ずトップ8に食い込む強豪校があんだよ」
「ほーーっ!」
日向の奴…小さな巨人は知ってるくせに白鳥沢は知らねーのかよ。
「…落ちました。白鳥沢。」
「落ちた!?」
俺の言葉に、意外そうに驚く田中さん。そんなに驚くことか?
「白鳥沢から推薦来なかったし…つーか日向と会うまで高校でバレーはしないつもりだったんで。まぁ一応、一般で受けて落ちたんです。試験が意味不明でした。」
すると月島と山口に笑われて、俺が月島に突っかかっていると日向がキラキラした目で俺に聞いてきた。
「で、なんで鳥野!?まさかお前も“小さな巨人”に憧れて!?」
「…引退した“烏養監督”が戻った来るって聞いたから」
烏養監督を知らない日向に、田中さんが誇らしげに説明する。一度でいいから会って握手がしたかったんだ俺は!!
「ま、倒れて入院したらしいけどな。」
俺があと一年早く生まれていたら、バレーやってて烏養監督の指導も、握手もできていたかもしれねぇのに!!
「まぁ、俺たちにはまだ、いろいろ足りてなくて今日の試合もギリギリだった。」
澤村さんの言葉に、みんなが反応する。
>>35
マジかwww
どうぞ!!照れて!!
照れ顔見たいわwww
>>38
中には泣き出す子もいました。はーはっはっは
きゃーー!(〃ω〃)
てゆーか凛茉って何年?私は中二だよ!!
「いっ、いっぱい練習しますっっっ!!」
「あっ、うん!個人のレベルアップも大事だな!けど…今の鳥野は根本的にメンバーが足りてないんだよ」
澤村さんの言葉に首をかしげる日向。
「…守備の要の“リベロ”と、連隊攻撃が使えない時でも一人で敵の3枚ブロックと勝負できる“エーススパイカー”」
「…あとは技術の指導とか試合中の采配をとる監督とかコーチ…」
澤村さんの言った通りだ。俺たちには、足りないものが多すぎる。
「エッエースなら俺が!!」
「おめーは最強の囮だっつってんダロ!」
でもたしか…
「“守護神”が戻って来るって言ってましたよね」
「うん」
「鳥野(うち)は最強じゃないけど特別弱くもない。今までだって、優秀な人材はいたはずなのにその力をちゃんと繋げてなかった。」
澤村さんと田中さんの目が、そう言う菅原さんをとらえる。
「でも、また皆が揃ってそこに一年の新勢力も加わって…その戦力ちゃんと全部繋げたらーー…」
「……夏のインターハイ…
『全国』が、ただの“遠い目標”じゃなく“現実に掴めるもの”にきっとなる!」
「夏のインターハイ…!聞いたことあるっ!」
インターハイ、か…そのインターハイに出場するには必ず、さっき言っていた優秀な人材が必要になる。
「けど、そのこれから戻って来る人は今までどうしてたんですか?」
「あー…」
すると田中さんが気まずそうに声を出した。
「一週間の自宅謹慎と、約一ヶ月の部活禁止だったんだ」
「ふ、不良!不良!?」
「違ぇよ」
田中さんは少し困ったように言った。
「アレはな〜、ちょっとアツすぎるだけなんだよ。イイ奴なんだよまじで」
((田中さんにアツすぎるって言われるとか、どんだけだ…))
たぶん今、俺と日向は同じことを考えているだろう。
「それにアイツはな
鳥野で唯一、天才と呼べる選手だ!」
田中さんは嬉しそうに、誇らしそうに言った。
「…まあ今はクソ生意気女子影山が入ってきたから“唯一”じゃなくなったけどな」
女子として見られていたことに喜べばいいのか…はたまた一応謝った方がいいのか…
「ソイツが戻ってきたら『先輩』って呼んでやれよ日向。田中みたくバカ喜びすると思うから」
「バカとか…」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
全ての集中力を、ボールへ
ドッ!と音を立てて俺のボールは的として置いたペットボトルの方へ飛ぶ。
(おっ!?当たるっ…!?)
いい感じで的の方へ向かうボールに期待したのに、日向がいきなり的の前に現れた
「うい"っ!!」
バガァン!と音を立てて日向は俺のボールをレシーブする。
「ギャッ!」
そのまま勢いよく日向は後ろへ倒れた。つーか
「おい邪魔すんな日向ボゲェッ!今当たったかもしんねぇのに!」
「取った!?俺取った!?」
「取れてねぇよ日向ボゲェ!ホームランだアホォ!!」
「取ってくる…」
「アホッ」
クソ日向め…よし、次こそは!!
もう一度飛んだ俺のボール
しかしそれは、次も防がれた。
(日向のサーブレシーブと音が、ちがう…!)
…勢いも回転も全部殺して、返球はきっちりセンターの居る位置…!
完璧なサーブレシーブ…!!
「おおーっ!すげぇサーブじゃねぇか!すげぇ奴入ってきたな!」
そのサーブレシーブに、ポカンとしていると先輩たちが体育館に入ってきた。
「おお〜っ!ノヤっさ〜ん!!」
「おーーっ!!龍ーっ!」
「「西谷!!」」
「チワース!」
一気に騒がしくなった。
俺と日向がみんなのテンションに付いて行けてないことに気が付いた澤村さんが、俺たちにその人を紹介してくれる。
「2年の西谷だよ。」
「「あっ、チワース!」」
「おース!」
この人が、昨日田中さんが言っていた鳥野で唯一天才と呼べる先輩…!
「俺より、小さい…!?」
日向の言葉に、体育館が静かになった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「そういえば、岩ちゃんって飛緒のこと好きなの?」
「あー…好きっつーか妹、みたいな感じだな」
「金田一、おつかれ」
「うるせぇよ国見!!」
【息抜き小説。日向と影山】
日「影山!!髪伸びたな!」
影「伸びたってほどじゃねぇけど…」
日「でも、男か女かの見分けが付くようになったイダダダダ」
影「悪かったな…どうせ俺の胸は絶壁だよコラ。やんのか」
日「そうヘコむなよ影山くん!」
影「ヘコんでねぇし影山くんでもねぇよ!」
日「まぁでも、いいんじゃねぇの?その髪、やっぱ似合ってる!!」
影「っ、ひ、日向ボゲェ!!」
日「あれっ!?なんで怒んの!!?」
サラサラショートボブになった影山くん
影「だから影山くんじゃねぇよ!」
【思いつき小説。
トビオちゃんをいじめようと考えてる女子たちがいます。女子たちの理想の反応と、トビオちゃんの現実の反応を比較しなさい。】
1,授業中、教科書を読むときに。
理想
「ある日、おじいさんとおばあさんが…」
「影山さーん、聞こえませーん!!」
「っ、あ、ある日、おじいさんと…」
「だからぁ、聞こえませぇん!!もっと大きな声で言ってくださぁい!」
「っ、う、」
「えーー、泣いてんのーー?」
現実
「ある日、おじいさんとおばあさんが…」
「影山さーん、聞こえませーん!!」
「……あ!る!日!お!じ!い!さ!ん!と!お!ば!あ!さ!ん!が!」
「うるせーよ影山!もっと常識考えろよ!」
「聞こえただろ?」
「そういう問題じゃねーし!」
2,呼び出しをくらいました。
理想
「なんで呼び出されたか分かってる?」
「す、すみません…分かってないです…」
「えー、やばーい。…オラッ!」
「グハッ!!」
「これで分かったでしょ?見えないとこ、どんどん殴っちゃうよー」
現実
「なんで呼び出されたか分かってる?」
「分からねぇ。つーか腹減った」
「調子乗んなよ!オラッ!!」
「……危ないぞ。パンツ見えてたし。ピンク」
「うるせーよ!!避けんな!あと色も言わんでいいっ!!」
3,トイレに閉じ込められ、水をかけられる。
理想
「これで正直こりたっしょ?」
「ご、ごめっ…なさ、」
「はー?聞こえねーよ」
現実
「これで正直こりたっしょ?」
「………か」
「なに?」
「遺言はそれでいいかって言ってんだよ!」
「ぎゃーーー!!!」
4,部室を荒らして影山に濡れ衣を。
理想
「私見てました!影山さんが荒らしてるの…」
「ちがっ、私やってない!」
「影山…悪いけど出て行ってくれ」
「ーーーっ!!」
現実
「私見てました!影山さんが荒らしてるの…」
「やったー!!俺の勝ちだー!って先輩たち、なにやってるんですか?」
「せこいぞ日向ボゲェ!!ってお前、ピンクパンツの!」
「は!?今来たのかよ!つーかパンツネタ使うな!」
こんな感じで、斜め上の行動をされるのでトビオちゃんをいじめるのはやめておきましょう。
>>39
マジかよww
わいも、中二だぜぃ!( ´ ▽ ` )ノ
>>43
最後の日にもらったお手紙に、鳥さん見て泣いてごめんねって書かれてたよ。あ、思い出したら涙が…
まじで!?一緒じゃん!やーばw
「お前ら一年か!」
「「オス!」」
日向とのやり取りを終えた守護神さんが、俺たちの方を見る。
「さっきのサーブの奴!その女子でデカくて目つきの悪い方!」
「うす…って女子ってよく分かりましたね」
「どっからどう見ても女子だろ!それよりお前、ドコ中だ!!」
「…北川第一です」
この人…俺のことすぐに女子って見抜いたよな?なんつー人だ…
「まじか!強豪じゃねーか!どうりであのサーブか!!俺、中学ん時当たって2ー1で負けたぞ!」
「え、そうなの!?」
「そう!そん時もサーブ凄え奴いてよ!!」
(嵐みてぇな人だな…)
一気に俺たちに詰め寄るこの人のテンションに、少々付いて行けない
「あ…あ〜…西、に」
「“西谷”(にしのや)」
「ニシノヤさんは…どこの…中学…」
「千鳥山!」
「ッ強豪じゃないですか!なんで鳥野に!?やっぱり烏養監督の復帰を聞いて!?」
「…いや、俺が鳥野に来たのはーー…」
真剣な表情になった西谷さんに、俺と日向はゴクリと唾を飲む。
「女子の制服が好みだったからだ。凄く!」
「「……」」
なんだ、この人…
「もちろん女子自体も期待を裏切らなかった!それに!なんつっても!
男子が学ランだからだ!!黒のな!」
バッと誇らしげに学ランを見せつける西谷さんに賛成する田中さん。
「そしたら鳥野は黒学ランだし、女子も制服かわいいし、家も近いし迷わず決めたね!」
俺と日向は顔を見合わせた。
(本当にこの人が…鳥野の…守護神…?)
「あ!!
潔子さぁ〜ん!!!貴女に会いに来ました、潔子さぁ〜〜ん!!!!」
すると、少し遅れて体育館に入って来た潔子さんに西谷さんが飛びかかる
「相変わらず、嵐のようだな…」
「ゲリラ豪雨…」
「……」
「…でも、プレーはびっくりするくらいーー、静か。」
“静か”…たしかに、そんな言葉が似合うレシーブだった。
「ーーで、旭さんは?戻ってますか?」
((旭?))
潔子さんにほっぺを叩かれた西谷さんが、笑いながら澤村さんたちに聞く。俺と日向は、聞き慣れない名前に首をかじける。
「…………いや。」
「ッ!!ーーあの根性無し…!!」
西谷さんがまとっている空気が、ピリッと変わった。
「こらノヤ!!エースをそんな風に言うんじゃねぇ!」
「うるせえ!根性無しは根性無しだ!!」
エース…鳥野のエース…いるのか、ここにも
「前にも言った通り、旭さんが戻んねぇなら俺も戻んねぇ!!」
そう言って西谷さんは体育館を出ていった。俺はうまく飲み込めない状況を、田中さんに聞く
「なんですか?」
「悪い…西谷とうちのエースの間には、ちょっと問題が生じていてだな…」
西谷さんが出て行ったあと、なんとなく日向を探すとどこにもいなかった。
(日向どこ行った…?)
「レシーブ教えてください!!」
日向の声は、外から聞こえた。
慌てて日向と西谷さんの方へ、みんなで様子を見に行くと、なんか打ち解けていたようだった
「だからよーお前よー
サッと行って、スッとやって、ポンだよ。な?」
西谷さんの説明に、日向、月島、山口が首をかしげる。
「…だめだ…“本能で動く系”の奴は何言ってるんかサッパリ分からん」
「そうですか?俺なんとなく分かりましたけど」
「ちなみに、お前が何か説明する時も周りは何言ってるか分かんねぇからな!」
「え」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「あの…西谷さん」
日向が西谷さんに近付く。
「旭さんって誰ですか?」
「不用意にその名を出すなっ」
“旭さん”という言葉にビクッと反応する田中さんにつられて俺もビクッと反応する。
「…鳥野の…エースだ。一応な」
一応…?この人とエースの間に、何があったんだよ
「…おれ、エースになりたいんです!」
「あ?」
「あいつまだあんな事…!」
「何年か前の“春高”で鳥野のエースの“小さな巨人”見てから、絶対ああいう風になるって思って鳥野、来ました!」
「その身長で、エース?」
日向の話を聞いて、西谷さんは笑ったりバカにしたりせずに
「いいなお前!だよな!カッコイイからやりてえんだよな!いいぞいいぞ、なれなれエースなれ!!」
バシバシ叩いて賛成した。
「今のエースより断然頼もしいじゃねーか!
けどやっぱ“憧れ”と言えばエースかあ」
「ハイ!エース、カッコイイデス!!」
「『エーススパイカー』っていう花形に比べたら、セッターとかリベロはパッと見地味だもんな」
西谷さんの言葉にムッとして、言い返そうとすると同じセッターである菅原さんに止められた
「けどよ
試合中、会場が一番“ワッ”と盛り上がるのはどんなすげえスパイクより、スーパーレシーブが出た時だぜ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「お前の特技は?“エース志望”」
「えっ」
「レシーブはへったくそだったしな。なんかあんだろ」
「おっ…囮」
日向の声は、聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさだった。
「なんでそんなに自信なさげに言うんだ。」
「…『エース!』とか『守護神!』とか『司令塔!』とかと比べて、なんかパッとしないっていうか…」
「呼び方なんて関係ねぇだろ」
「でも、」
「お前の囮のおかげで誰かのスパイクが決まるなら、お前のポジションだって重要さは変わんねぇよ。
『エース』とも『守護神』とも『司令塔』ともな」
西谷さんの言葉は、全くその通りだ。なのになんであいつは自信を持たねぇんだ。
「…ハイ」
最強の囮がいるから、あいつがいるから、俺は安心してトスを上げることができる。
部活のあと、日向に呼び出された
「なんだよ日向。はやく帰んねぇと肉まんなくなるぞ」
「なあ影山!お前、鳥野のエースに会ってみたくねぇ?」
「…まぁ、会いたいっちゃぁ会いたいけど…」
「だろ!!?行くぞ!明日!」
「……は?」
「だーかーら!明日、エースのクラスに!!エースに会うために!」
こいつ…何を言い出すかと思えば…
「仕方ねぇな…」
「照れるなよ影山クン」
「照れてねぇよ!しかも影山クンじゃねぇし!」
>>44
お、おう…w
な、な、泣くなー!!(;゚Д゚)!
一緒だね〜!
https://i.imgur.com/vUTMEmd.jpg
描けたよ〜
めっちゃむずかったwww
「やっぱお前先行けよ!」
「はぁ!?お前がエース見たいって言い出したんだろ!!」
「だって3年の教室なんて恐くて入れない」
「待てよ旭!!」
「「旭?」」
「なに?」
旭さんと目が合った瞬間、俺の後ろに日向が隠れた。
「!?オイッ!!」
(やばいっ!本人居た…!本人出た…!ヒゲ!ロン毛!!)
「お前らこんなところで何してんの」
菅原さんも少し驚いた様子で俺と日向のところに来る。
「あっ、えっと」
「この前入った1年の日向と影山」
「おお!1年かあ!」
「「ちわっす!」」
「おース」
菅原さんと話すエースは、イメージと違った。
「がんばれよ。」
そう言ってエースは、日向の肩をポンと叩いた。
「えっ、一緒にがんばらないんですか?」
すると日向は驚きながら俺の後ろから出て来た
「俺、エースになりたいから本物のエース、ナマで見たいです!」
「…………悪い、俺はエースじゃないよ」
申し訳なさそうに、エースは去っていった。
「あの…よく分かんないスけど…怪我とかですか?」
俺は菅原さんに聞いた。あのエースのことが、どうしても気になってしまう
「いや、元気」
「じゃあ、何か…戻れない事情とかが?」
「いや…外部的な要因があるとかじゃないんだ
あいつが、バレーを嫌いになっちゃったのかもしれないのが、問題なんだ。」
「えええ!?あんなに大っきくてエースって呼ばれて」
「…旭は鳥野(うち)では一番デカかったしパワーもあって、苦しい場面でも難しいボールでも決めてくれるから。皆、あいつをエースと思ってて、でもーー、俺は、あいつに頼り過ぎた。」
「潰されたんですか?試合で」
そんなに皆に頼りにされていた人がバレーを嫌うなんて、俺と同じように潰されたのだろう。
違うのは、敵に潰されたことだ。
「…ある試合で…旭のスパイクは徹底的にブロックに止められてさ…」
「えっ、そっ…」
「“それだけ?”って思うだろ?」
「あっいやっ、ブロックされるの嫌なのすごく分かりますっっ!!…けど…それでバレー嫌いになったりは…」
「…エースである旭がサーブでもブロックでも狙われて、マークされてっていうのはいつもの事と言えばそうなんだけど…あの試合ではそれがとにかく徹底的で、鳥野(こっち)は何もできなくて…
旭は人一倍責任を感じちゃう性格だから…」
なるほど…エースを押さえ込まれて手も足も出せないままに試合が終了ってことか…
「ていうかお前ら急がないと部活始まるぞ!」
急いで部活へと向かう。
「う〜〜ん」
「何だよ」
「…それで嫌いになっちゃうモンなのかな〜」
「…その試合で何かもっと色々あったんだろ」
あの傷は、簡単には癒さない。
「……」
「それに…
まだ、嫌いになったとは決まってない。」
でも、そんな傷を無視して引っ張り上げてくれるバカ(光)がいるからーー…
「おおっ!!」
そして決まった、GW合宿最終日にある“音駒高校”との練習試合
鳥野とずっと因縁のライバルという、通称“ネコ”。そことの試合は有名で、近所の人たちも見に来ていたらしい。
(今年から始まった、実力のある女子込みでの男子バレー公式戦…!情報だと、まだ宮城の高校で男子と試合に出てるのは影山だけ…!!)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
部活後、水分補給をしていると日向が声をかけてきた。
「…“アサヒさん”が戻ってくれば、菅原さんも西谷さんも何か色々上手く行くのかな〜?」
「知らね」
「アサヒさんは人一倍責任を感じる人だからって菅原さんは言ってたけど、菅原さんもそんな感じだ。」
「どっちも責任感じてんだろ。
けど、一人で勝てる訳ないのにな。」
これは最近学んだことだ。中学の時には分からなかったこと。
「おっ、お前がソレ言う〜!?お前、なんか『レシーブもトスもスパイクも、全部俺一人がやればばいいのにって思います』とか言いそうじゃね!!?」
「なんだとおおお!!?」
「やればいいのにって思いますっ」
髪の毛を整えて目つきを悪くして唇を尖らせて、俺の真似をする日向を思い切り投げ飛ばす
「…ネットの“こっちっ側”はもれなく味方のはずなのに」
「あ"!?」
「“こっちっ側”がぎすぎすしてんの、やだな。
どうすれば戻って来んのかな、“アサヒさん”」
「………」
>>47
私、涙を流すの我慢したよ…えらい?( ;∀;)
えー!会いたいw
おいら京都に住んでるからJR乗って迎えに来てくれー!!
>>48
理想すぎて即保存したんですけど。
髪の毛の長さとか、及川さんに付けられた傷とか、なんか私の理想すぎてむしろ怖いんですけど(笑)
私の頭の中見えてんすか、やっべー
【息抜き小説。月影(やっちゃん登場)】
日「影山ー!」
影「…あ"?」
日「ヒィッ!!…な、なんでも…ないです…」
影「…クソッ、日向ボゲ」
日「山口ぃ、谷地さぁん!影山なんかあったのか?怖ぇよー。月島あたりが怒らせたんだろー?」
山「あー、なんか影山のクラスが調理実習でマフィンを作ったらしくて…」
日「ああ、俺たちも谷地さんからもらったよな!そのマフィンがどうしたんだ?」
谷「…飛緒ちゃんは一つしかできなくて、甘党の月島くんにあげようとしたんだけど…」
山「ツッキーが他の女子からもらってるの見てさ、影山はなぜか西谷さんにあげて…」
谷「それを月島くんに見られて…」
山「ケンカになっちゃって…」
月『はあ!?なんで僕の分ないわけ!?』
影『うるせぇな!ねーもんはねーんだっての!!』
月『信じられないっ!!お腹すいたし!』
影『ボゲ!!知るかっ!!』
山「てな感じで…」
月「なんで西谷さんにあげんの!?別にマフィンの二個や三個ぐらい余裕で食べれるんだけど!」
影「西谷さんが欲しいっつったんだよ!俺一個しか作れてねぇし!!」
月「別に数とか関係ないし!
ああっ、もう!!なんで分かんないかな!!このバレーバカは!」
影「はあ!?誰がバレーバカだよノッポメガネ!!」
月「君に決まってんじゃん!!むしろ君以外いないし!」
影「ウルッセェ!!お前だって俺以外の女子からもらってんじゃねーよ!!」
月「なんで君にそこまで…ってはあ!?」
影「なんかアレルギー反応起こして試合に出れなくなったらどうすんだよ!!」
月「……ッこんっのバカバレー女王様!!」
影「誰がバカで女王だもやしメガネ!!」
山「あー、またやってるよ…」
日「いーなー、俺も影山からもらいたかった」
谷「私も…」
山「……え?」
今日も鳥野は平和っすね。
>>50
えらい!!(;▽;)ヽ(・ω・`)ポンポン
私、修学旅行で京都行くよ〜!
私も会いたいけど、福岡なんだな〜…
ガチか…!
それは良かったぜぃ!!
あと、頭の中見えてねーから(笑)
ちなみに、4~6日の間、修学旅行!!
もしかしたら、会えるかもね〜!!
>>52
いや見えてるっしょ。透視したっしょ。言いがかりはよせー
え、修学旅行いつ!!?今日から!?きゃー!!
翌日の昼休み、俺と日向はもう一度旭さんの教室へ向かった。
「なんで一度も練習したことない俺が気になるの?今の面子で、あの青葉城西に勝ったんだろ?西谷もなしで」
「アッアサヒさんが戻って来ないと、2、3年生が元気ないから!!ですっ」
「声でけーよ」
いきなり大声を出した日向にビビる俺と旭さん
「フハッ、面白いな。お前ら」
うるさい日向とそれを黙らせる俺を見て旭さんは、笑った。初めて見た、エースの笑顔
「けど…悪いな。
俺は高いブロック目の前にして、それを打ち抜くイメージみたいなのが全然見えなくなっちゃったんだよ…
必ず、シャットアウトされるか、それにビビって自滅する自分がいるんだ。」
「…1年の…ち…チビにこんなこと言われたら生意気って思うかもですけど…」
すると、日向がもじもじしながら口を開いた。
「俺、それ分かります。
俺、背が低くて技術もないからブロックに捕まってばっかりで、でも今は影山(相棒)のトスがあるから、どんな高いブロックも躱せます!
ブロックが目の前からいなくなってーー
ネットの“向こう側”がぱあっと見えるんです
そんで、一番高いトコでボールが手に当たって、ボールの重さがこう…こう、手にズシッとくるあの感じ、大好きです!」
そう言って日向はその感覚を思い出すように、手を握り締めたり開いたりを繰り返す。
「お前もっとまとめてからしゃべれよ」
「エ"ッ」
旭さんの方を見ると自分の手を懐かしそうに、哀しそうに見ていた。やっぱりこの人はバレーを嫌いになんかなっていない。
「俺、旭さん羨ましいです。
今の俺には1人でブロックをブチ抜くタッパもパワーもないけど、アサヒさんにはそれがある。
今までたくさんブロックされてきたのかもしれないけど、それよりもっといっぱいのスパイク決めてきたんですよね?
だから皆ーー
アサヒさんをエースって呼ぶんだ。」
そこでチャイムが鳴った。まだ旭さんと話そうとする日向を引きずって、教室へ戻る。
でもその前に。
「…………あの」
「?」
「1人で勝てないの、当たり前です。コートには6人いるんだから。
…俺もソレ分かったのついこの間なんで、偉そうに言えないっすけど…」
なんでもできるから、自分に他人を合わせるんじゃない。
なんでもできるから、他人に自分を合わせるんだ。
それが、セッター
「それと…いつか俺にも、旭さん(エース)へのトスを上げてみたいです。」
「……」
「失礼します」
それだけ言って、俺は旭さんの前から去った。背後から「マネージャーじゃなくて選手!?」という声が聞こえた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なぁ影山!俺がいつかエースになったら、今よりもっとトス上げてくれるか!?」
「そんなことよりレシーブの練習だボゲ」
「いつか絶対エースになって、お前がくれたトスを打ってやるからな!
その時見える景色が、頂だ!!」
胸を張って言う日向に、胸がドキリと高鳴った。くそ、日向ボゲェ
>>53
見えてませーん笑笑
透視もしてませーん笑笑
12月4日~6日ですね〜。
でも、平日やけん会えんかもね…。
>>55
トビオちゃんと鳥養監督を同居させたい。どう思う?もう監督って第二の保護者じゃね?うん。(真顔
どこらへん行くの??もしかしたら会えるかもしれないよ!!
【影山飛緒の世界】
(特に本編には関係ない、ただ思い付いただけのスピンオフ。ちょっと長いよ)
「母さん見て!こんなにどんぐり拾ったよ!」
「飛緒!あんたまたそんなに泥だらけになって…はやく風呂入ってきな。今日の夕飯はポークカレー温玉乗せだよ」
「ポークカレー温玉乗せ!?ッシャー!!おれ、お風呂行ってくる!!」
俺のこの男勝りな性格は、きっと母さん譲りだと思う。いつも強くて、キラキラ笑うあの人が俺は、大好きだったんだ。
「そうだ飛緒!あんたバレーしたいって言ってたよね?ボール買って来たよ」
「ッ母さんありがと!!」
元々バレーをしていた母さんに憧れて、俺はバレーを始めた。
「ただいま〜」
「父さんだ!!おかえり!」
「おー、飛緒。ただいま」
「おかえり。はやく風呂入っちゃいな。今日はポークカレー温玉乗せだよ」
「おっ、やったね。じゃあちょっとお風呂行ってくるよ」
父さんは影山の家の息子だったけど、母さんと結婚することを選んだ。
幸せ、だったんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ごめんね飛緒。父さんと母さんは離れちゃうけど、あなたとは心が繋がってるから」
一般人であった母さんをとりまく環境は最悪で、中2の春に母さんと父さんは離婚した。
「愛してる、それだけは分かっていてくれ」
父さんの“愛してる”は、俺に言ったのか母さんに言ったのか、俺には分からない。
唯一の支えは、バレーと国見と金田一。
中1の時に及川さんと色々あったけど、別に許そうと思ってる。
あの人も、追い詰められていただけだ。
「飛緒は影山の人間だからな。自分の好きなものでは必ず1番じゃないと。」
「勉強はできなくていい。大丈夫、あなたは影山の人間だもの。」
父さんも茨城から出ないといけない仕事が増えた。母さんは再婚したと風の噂で聞いた。
知らない大人に囲まれて、いつも勝利を掴み取る。
俺のことを囲むくせに、家には誰もいない。
「ただいま」
真っ暗な部屋に電気をつけても、真っ暗だった
(俺は影山の人間だから勝たねぇと。
勝てたら褒めてもらえる。認めてもらえる。勉強よりもバレーだ。バレーで勝利してやる)
そんな考えで挑んだ中学最後の試合。
トスを打った先に、誰もいなかった。
(俺は…なんのためにバレーをしてたんだ?)
ベンチに降ろされてからは、そればかりを考えていた。
↑おいらでっす
59:凛茉◆Kc:2017/11/29(水) 20:51 ID:Wa6 >>56
いいと思う!!
第二の保護者だな笑笑
下鴨神社、立命館大学、龍安寺、二条城、清水寺に行くよ!!
>>60
だろ?どうやって同居させるか考えるね
龍安寺なら会えるかも!!嵐山とかは行かないの?
【影山飛緒の世界】
中学最後の試合で負けてから、影山の奴らは俺に何も言わなくなった。
負けたからだ。
でも、これで良かったんじゃないかな
バレーをなんのためにやっていたのかも分からなくなった俺は、一度バレーから身を引いた。
そして俺は、そのままバレーをしないつもりで鳥野高校に入学した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
高校に入学しても、俺の世界は変わることなく真っ暗だった。
別に友達ができないとか、クラスの奴らに無視されてるとかじゃなくて、全てのものに興味も意欲も何も湧かなかった。
(このまま、俺は真っ暗な世界で生きるのか…?)
それもそれでいいんじゃない
今までたくさんの幸せをもらったんだ。その代償だろう。
そう思っていたのに
アイツは突然現れて、俺の世界に彩を塗った。
「一緒に頂(てっぺん)に立つんだ!」
アイツに出会ってから、俺の世界は一変した。
まず、“仲間”ができた。
もう一度コートに立って、トスを打った。
中学の時とは違うコートに立って、違うバレーをした。
今までの常識が、全て変わった。
俺を影山の人間ではなく、“影山飛緒”として見てくれた。
「影山!!トス上げてくれっ!」
「まずはレシーブ練だ日向ボゲェ!」
「えーーーーー!!!!」
焦んなよ。
お前が俺のトスを必要としてくれるなら、俺はトスが上げられなくなるまで打ってやるから。
「影山!俺にも頼むぜ!!」
「こっちにも頼む!」
「一緒にトス練しよう!」
先輩方も、焦らないで。
あなたたちが卒業するまで、最高のトスを打ち続けますから。
「お前ら、影山の体は一つなんだぞ?あんまり困らせんなよ」
「影山は最高のセッターだべ!」
「ッス!!」
落ちた強豪
飛べないカラス
でも、このメンバーならまた全国に飛べる。
いや、飛ばす。
「女王様、ブロックの練習付き合って」
「誰が女王様だよ月島コラ」
「えー、君以外いなくない?女子の選手って」
「テメェ、月島ボゲェ!!」
「ツッキーも影山も落ち着いて!!」
ムカつく奴もいるけど、
「影山!!トス!トスくれよ〜ッ!!」
「うるせえ」
「トースー!!トスくれ影山っ!」
「うるせえんだよ日向ボゲェ!!」
「ぎゃーーー!!!」
うるさい奴もいるけど、
「飛緒ちゃん、ちょっといい?」
「ッス!どうしました、潔子さん!」
「これ、この前欲しいって言ってた猫のキーホルダー。作ってみたの」
「つ、作ったんスか!?すげえ…」
「喜んでくれた?」
「ッもちろんです!」
優しい女子の先輩もいるから、
「影山見ろ!俺と龍のコンビネーションを!」
「これで潔子さんも、イチコロだぜ」
「それはないですね」
「「なんだと影山コラァ!!」」
面白い先輩もいて、
「影山、何かあったらなんでも言ってくれよ?一応主将だからな」
「さ、澤村さんは一応なんかじゃなくて、すごく頼りになる主将です!!」
「っはは、ありがとう」
頼りになる主将も、
「影山、お前は鳥野(ウチ)の大切で、可愛くて、必要不可欠なセッターだべ!」
「そっ、それは菅原さんにも言えますよ!」
「いや、影山のことだ!」
「菅原さんは、いつも見ていてカッコイイと思います!」
「ありがとう。
セッターとしても、いいライバルだべ!!」
カッコイイ、ライバルの先輩までもいる。
落ちた強豪?飛べないカラス?
俺がいる限り、カラスはまた飛ぶ。
その時見える世界は、一体どんな彩をしているのだろう。
今は知る必要ないな。
どうせ、後で知ることができるんだから。
ーendー
>>60
OK!!
会いたいね〜!
嵐山行かないのよ…残念。
ちなみに、セーラー服です。
>>61
最終回?
https://i.imgur.com/0ImWCx9.jpg
ウチの学校の制服のイラスト〜
>>62
京都来んのになんで嵐山は来ないんだよ!!
うちはブレザーだからなあ…セーラー服ってすっごい憧れだ〜(笑)
い、一応スピンオフは完結っす。長編とか言ってたのに長編じゃないことには突っ込まないで(笑)
本編かきまーーす!!
集合がかけられ、集まると武田先生の隣には見覚えのある男。
「紹介します!今日からコーチをお願いする、鳥養君です!」
それだけでも驚いているのに、鳥養監督の孫だという事実に更に驚く。
「時間ねえんだ、さっさとやるぞ!お前らがどんな感じか見てえから、6時半から試合な!
相手はもう呼んである!」
試合という言葉に、無意識に俺と日向はそわそわする。
「えっ!?相手!?」
「鳥野町内会チームだ」
監督はニヤリと笑った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
西谷さんはやっぱり町内会チームに入るようだ。すると、日向がコソコソと体育館の様子を見に来ていた旭さんを捕まえた。
旭さんは監督の気迫に押されて、町内会チームとして出場することになった。
「あとはセッターか…俺やりてえけど、外から見てなきゃだしな…
お前らの方から一人セッター、貸してくれ」
セッターは俺と菅原さん。
すると菅原さんが俺より速く動き始めた。その行動に、田中さんや日向が驚く。
「…俺に譲る、とかじゃないですよね」
「……」
「菅原さんが退いて俺が繰り上げ、
…みたいなの、ゴメンですよ」
正セッター争いは、まだちゃんとやってないじゃないですか、という意味を込めて言うと菅原さんは足を止めた。
「…俺は…影山が入ってきて…正セッター争いしてやるって反面、どっかで…
…ほっとしてた気がする」
菅原さんの言葉に、体育館がシンと静かになる
「セッターはチームの、攻撃の“軸”だ。一番頑丈じゃなくちゃいけない。でも俺は、
トスを上げることに…ビビってた…」
「……」
「俺のトスで、またスパイカーが何度もブロックに捕まるのが恐くて、圧倒的な実力の影山の陰に隠れて
…安心…、してたんだ…!
…スパイクがブロックに捕まる瞬間を考えると、今も恐い。
でも、」
菅原さんは下げていた顔を上げた。そして、まっすぐ旭さんを見る。
「もう一回俺にトス上げさせてくれ、旭」
「ーーーー…」
「だから俺はこっちに入るよ、影山。
負けないからな。」
こっちを向いた菅原さんの顔はいつも通り優しかった。
「俺もっス」
菅原さんは町内会チームの方へ向かった。俺の隣にいた日向が嬉しそうに声を出す。
「アサヒさん来たな!な!」
「ああ。とりあえず、な。」
そう、とりあえず来ただけだ。旭さんの顔にはまだ、迷いがある。
そして試合が始まった。
((エースと…対決だっ…!!!))
>>64
時間の都合上、行けないんだよォォォォ!!!
はい。突っ込みませんw
>>66
京都といえば嵐山だろォォォ!!!
ソノ優シサ、メッチャ、ウレシイ。
ジャポン、サイコーヨ
(菅原さんのトス…そういえば見るの初めてかも)
試合が始まった時、思ったのはこれだった。そして決まった菅原さんと町内会の人の速攻。
(やべえ…カッコイイ!!)
後で話を聞こう、体がうずうずする。
でも、次は俺たちだ。
俺は日向へトスを打つ。
「すげえ跳んだなオイ!!」
「すっげえドンピシャなトス…」
「女の子すげえ!!」
監督の方を見るとポカンとしていた。監督をニヤニヤソワソワしながらチラチラ見る先生
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「止めんぞ!!」
「命令しないでくんない」
「本気で行くっス、旭さん!!」
試合はどんどん進み、旭さんが打つスパイクを俺と月島と田中さんがブロックする。
(重っ…ひと月ブランクあってこれかよ…!?)
止めるのはギリギリだった。ボールは俺たちの手によって弾き返されて、相手のコートに落ちる
はずだった。
「ーーーー…西谷さん!」
「もう一度トスを呼んでくれ!!
エース!!!」
そのボールに西谷さんのフォローによって、落ちる前に上がった。
そのあとは全てが速かった。
ボールは菅原さんの元へ行く。しかし、菅原さんは誰にトスを打つか迷っていた。
「菅原さん!!」
俺は菅原さんに声をかけた。菅原さんが驚いたようにこっちを見る。
「もう一回!!!
決まるまで!!!」
ニヤニヤしながら月島が俺に声をかける。
「ドSだね〜女王様」
「ア"!?」
でも、菅原さんは町内会の人にトスを打とうとした。
「嶋田さ「スガァーーーー!!!!」
だけど、エース(旭さん)がそれをさえぎった。
「もう一本!!」
「旭…!!」
菅原さんの手から、ボールは旭さんの方へ飛んだ。ブロックはさっきと同じ、俺と月島と田中さんだ。
「君、向こうのチームに肩入れしてんの?悪いけど、また止めるよ?」
「当然だ。手なんか抜いたら、何の意味もねぇよ!」
「うおおおおお!!!」
俺たちは飛んだ。
エースのボールを、止めるために。
エースが打ったボールは、すごい音を立てて
俺たちをフッ飛ばした。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「影山と月島と田中さんの3枚をフッ飛ばした…あれが…エース…!」
「おい、エース見たい見たいって言ってただろうが。ビビってんじゃねーぞ」
「びっ、ビビってんねーよ!!
あんな風な身長もパワーもないけど、俺だって戦える!
次は、俺の番だ!!!」
〜影山side〜
縁下さんからきたボールを受け取って、日向へと打つ。いつも通り決まった日向のスパイクに、監督が動揺しながら日向へ声をかける。
「ウォい!!
今なんでそこに跳んでた!?ちんちくりん!」
「ちんっ…」
日向が跳んだのは俺の背後。俺が打ったトスは俺の背中にいる日向へ飛んだ。
「どっ…どこにいてもトスがくるから…です」
「!!ーーーー…」
その返答に今度は俺を見る監督。
「なんなんだお前ら、変人か!!」
「「変人?」」
「ププ」
「なんで?」
「知るか」
そしてどんどん試合は進み、現在24対19でこっちが負けている。日向のマークは旭さんだ。旭さんのスパイクを止めるために、日向が飛ぶ。
バチィッと音を立てて、ボールは相手のコートへ行くこと無くうちのコートへ落ちた。
1セットは、町内会チームの勝ちだ。羨ましそうに旭さんを見る日向。
「おい「エースすっげえな!ブロック居ても居なくても、あんな風にブチ抜けるなら関係ないもんな!」
「……」
「なんだよ…」
「べつに」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
2セット目が、始まった。するといきなり日向の顔面に、旭さんが打ったスパイクが直撃した。
「!?ばっ…」
「うわああぁぁぁ!!」
「ギャーーー!!」
『日向!!』
エースのスパイクが顔面ってヤバイだろ!試合を一時中断させて、みんな日向へ駆け寄る。
「だ、大丈夫ですスミマセン…顔面受け、慣れてるんで…」
「慣れるなよ」
「あはは…」
日向はこっちを見て、ギクっとした。俺の隣では、月島がニヤニヤしている。
「…なにボケェーっとしてた…試合中に…」
「あ、う、」
俺から目をそらす日向に、ひどく腹が立った。
「…俺は知ってるぞ…
『エースはかっこいいけど、自分の武器が囮なんて地味でかっこわるい』『自分に旭さんみたいなタッパとかパワーがあれば、エースになれるのに』」
「えっ」
「そっ、そんなこと思ってない!……くも、ない…けど…」
純粋なものだったのに、恐いものに変わるやつ。今までのこいつは、完璧にそれだ。
「…エースがいるって分かってから、興味とか憧れとかの他にーー…嫉妬してたろ」
嫉妬、という言葉に少しだけ反応する日向。
「試合中に余計なこと考えてんじゃねーよ。」
「……羨ましくて…何が悪いんだ…
もともとでっかくて、女子なのに男子と戦える実力を持ってるお前になんか、絶対わかんないんだよ!!」
このギスギスした状態のまま、試合は再開した
ーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は相手チームのブロックの人に声をかけた。
「あの、次コイツにトス上げるんで、全力でブロックしてください。」
俺が指差すのは日向だ。日向を含めた3人は少し驚いた。
「なんだあ?挑発か!?」
「ハイ挑発です!ナメたマネしてすみません」
「プハッハ!なんだお前おもしれーな!よっしゃ、挑発のったるぜ!」
「あざす!」
少し焦りながら俺を見る日向に俺は、言葉を返してやった。
「ーー今のお前は、ただの『ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ』だ」
「……」
「大黒柱のエースになんか、なれねえ。」
「!」
俺の言葉に、周りの空気がピリッとなった。
「でも、俺がいればお前は最強だ!」
「!?」
「東峰さんのスパイクはスゲー威力あって、3枚ブロックだって打ち抜ける!」
「えっ、いや毎回じゃないけど…」
「じゃあ、お前はどうだ。俺のトスがお前に上がった時、お前はブロックに捕まったことが、あるか」
「……!」
〜日向side〜
町内会チームのメガネの人のサーブを、縁下さんがレシーブで影山へ返す。
(ブロック…でっかい)
ボールは俺に飛んでくる。止められんのか、俺のスパイクは。
なんて少し、諦めていた。
「躱せ!!」
でも、影山の声にハッとした。
「それ以外にできることあんのか、ボゲェ!!」
急いで走り出す。
(打ち抜けないなら…)
「躱す」
飛ぶフリをして、一気に影山のトスが飛ぶ方へ走った。
(ブロック嫌だ。止められんの嫌だ…!!)
そして、スパイクを打つために誰よりも高く、速く、跳んだ。
(目の前にブロックが居たら、今の俺に勝ち目なんかない。
エースみたいな戦い方、できない。でも…)
“俺が居れば、お前は最強だ!”
そう言われたのが嬉しかったんだ。
俺は誰もいない、1番高い場所で、1番いいトスを受けて、スパイクを打った。
そのスパイクは、メガネの人のフォローを弾き飛ばしてコートに落ちた。
「お前は、エースじゃないけど!!
そのスピードと、バネと、俺のトスがあれば、どんなブロックとだって、勝負できる!!!
エースが打ち抜いた1点も、お前が躱して決めた1点も、同じ1点だ。
“エース”って冠がついてなくても、お前は誰よりも沢山の得点を叩き出して!だからこそ敵はお前をマークして!
他のスパイカーはお前の囮のお陰で自由になる!
エースもだ!!」
影山の言葉が、胸に響いた。
「ね!?」
「はっ、おうっ!?
おうおう、そうだぞ!お前の囮があるのとないのじゃ、俺たちの決定率が全然違うんだぞ!」
田中さんの言葉が、嬉しかった。
「それでもお前は今の自分の役割が、カッコ悪いと思うのか!!!」
影山はゼーゼーと息を吐いた。もしかしたら、こんなに大声を出した影山を見るのは、初めてかもしれない。
手が、ジンジンと痛んだ。
「…………思わない」
「あ?」
俺はその痛む手を、グッと握りしめた。
「思わない!!」
「よし!!」
すると旭さんに、
「今の一発、凄かった」
と言われた。
「あざす!」
「練習中断さしてスミマセンでした!!」
「あっうんっ、いやっ」
影山が大地さんへ頭を下げる。
「試合の続きーー…」
「「お願いします!!!」」
ああ、影山。
俺、お前が好きっぽい。
>>67
とうとう、明日だよォォォォ!!!
www
>>70
ウオォォォォ!!!
日向ァァァ!
>>71
会えたらいいねェェェェ!!!
(一瞬見たとき、テンションどうしたと思ったのは内緒である。)
ここの話は結構前から構想練ってたからかけてスッゲー嬉しい!!
試合はギリギリのところで町内会チームの勝利だった。時計はもう、8時を回っている。
「いや〜、よく分かんないけど青春だったな〜」
「『トスを呼んでくれ、エース!』とかね〜!青春いいね!」
「『俺が居れば、お前は最強だ!』とか言ったの女の子だろ?プロポーズかと思ったもん!」
「「…………」」
試合中、感情に任せて言ったことを掘り起こされて俺と西谷さんは赤面する。
「俺らオッサン組のおいてけぼり感ときたら!」
「スッ、スミマセン…」
「なんつーか…まだ色々バラバラな感じだけど、ちゃんとまとまったらイイとこまで行くんじゃねーか、お前ら」
『ありがとうございます!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「…とにかくっ、レシーブだ!
明日からみっちりやるからな!!」
「あざしたー!!」
『したー!!!』
「おう。ストレッチサボんなよ」
監督に一礼したあと、みんなでバラバラになってストレッチをする。俺は日向とのストレッチを終えたあと、菅原さんに話を聞きに行った。
「あ、そうだ影山さん。」
すると、監督と話をしていた武田先生が近付いてきた。
「担任の先生が、今日は仕事があるから家に行けないって」
「あ、了解っス」
俺は一応一人暮らしってことで、担任の先生がたまに家に来てくれる。すると、監督も近づいて来た。
「なんだあ?お前、家でなんかあったのか?」
「一応…一人暮らししてます」
そう言うと、監督は目を見開いた。
「お前高校生だろ!?それで担任の先生が来てくれるってことか…大変だな」
「まあ、でも一人に慣れたんで」
「ふーん…寂しく、ないのか」
寂しい?
(寂しいって、なんだっけ)
「分かんないっス…」
「…じゃあお前、ウチ来るか?」
「え?」
この人のウチって…坂ノ下商店!?
「鳥養君!?」
監督の言葉に、武田先生も驚いている。
「ま、お前が良かったらの話だけどな。ちょうど部屋も一つ残ってるし…」
監督と…鳥養さんと一緒に暮らす?
(もしかしたら、鳥養監督に会えるかもしれない!)
「ぜひ!!よろしくお願いします!!!」
「よし!じゃあ、このあとお前の家に行って荷造りするぞ!」
「はい!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「鳥養さんって…」
「もしかして…」
「「ロリコン?」」
「ちげーよ!!」
澤村さんと菅原さんの鳥養さんを見る目が少し冷たかった。
「ここです」
「ここって…ここら辺で1番デケェ家じゃねえか!」
「え、そうですか?普通だと思うんスけど…」
とりあえず鍵を開けて、鳥養さんと中へ入る。自分の部屋からカバンを取り出して鳥養さんへ渡す。
「服とか入れといてもらっていいですか?親に連絡したいんで…」
「おう。任せとけ」
鳥養さんに任せて、自分は部屋を出る。
「げっ、やべえ!これパンツだ!!」
「鳥養さん!!」
「悪い影山!!わざとじゃねぇんだ!!」
「…服はその下着の段の三つ上です」
「おう…悪いな…」
はあ、と息を吐いてもう一度部屋を出た。そしてポケットからケータイを取り出す。
「…もしもし、父さん?」
『ああ、飛緒か。どうした?』
父さんの声…久しぶりだな。あんまり電話とかしないからな。
「今度…いつ帰ってくんだ?」
『…一年はかかるな。なんだ、寂しいのか?』
「あ、あのな!俺、鳥野のバレー部の監督と暮らすことになったんだ」
『監督と?飛緒はそれで大丈夫なのか?たしかに父さんはあまり帰れないから、人と一緒なら安心だけど…』
「いい、…のか?」
『いいも何も、飛緒がそうしたいならすればそうすればいい。母さんも、そう言うよ。』
「っ、ありがとう…!」
『うん。おばあ様には、父さんから伝えておくよ。安心して。』
「…おう。ありがとう、父さん」
ピッ、と音を立てて電話を切る。次は電話帳から母さんの名前を探す。
「影山、準備できたぞ。これは車に乗せとく」
「ッは、はい…俺もあとのもの全部まとめたらすぐ行きます」
いきなり部屋から出てきた鳥養さんに驚いてから、自分の部屋に入って下着や貴重品をまとめる。
「……」
俺の目にとまったのは、一枚の写真。
母さんと父さんと俺が写っている写真だ。
(この写真は…持って行かなくて大丈夫かな。)
俺は、パタリと写真を倒した。
(心が繋がってるから、大丈夫だよな)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「母ちゃんただいまー。こいつ影山飛緒。うちで預かることになった」
「…ウス」
「あんた犯罪に手出したの!!?」
「みんななんなんだよ!!」
【思い付き小説!念願のラッキースケベな日向】
影「日向、ちょっといいか」
日「かっげやまー!」
影山が日向を呼べば、日向が嬉しそうに影山の元へ向かう。
日「どうしたん、」
影「っ、んば、」
少し走りながら影山のところへ向かう途中に、誰かの足につまづいて影山に倒れ込んでしまった
影「っいってぇな日向ボゲ、ェ…」
日「ごめん影山!!…って、あ"!」
影山は赤面。日向も赤面してすぐに立ち上がった。
それもそのはず、日向の手がスカートの中に入っていたのだ。
日「ご、ごめん影山!わざとじゃないんだ!」
影「……日向ボゲェ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
日「影山ー!トスくれー!」
影「うるせぇ日向コラ!!レシーブ練おわってんのか!!」
ドスン、という音付きで日向が影山に抱きついた。日向が抱きついたのは背中のはずだったがタイミング良く影山が振り返ってしまい、正面から抱きつく形になってしまった。
日「うおっ、影山!」
影「ひんッ、しゃ、しゃべんなひなたぼげぇ」
身長差的に日向の顔がちょうど影山の胸にある。
日(い、今の声…影山かっ!?っていうか、大王様とかセンター分けとかは絶壁とか言ってたけど…)
日「やわらかい…」
影「…!!
日向ボゲころす!!!!」
日「ぎゃーーー!!!ごめんって影山ァ!わざとじゃねーんだー!!」
続く?
ただいまー!!
帰ってきたぜぃ(*゚▽゚)ノ
京都ガチで楽しかった!!
おかえりー!!
でも京都って寺と神社しかなくね?建物の高さも制限されてるしー笑笑
突然だが、俺こと黒尾鉄朗には知ってのとおり幼馴染がいる。
幼馴染の名前は研磨。研磨とはもう何十年もの付き合いになる
俺たちには会いたい奴がいる。今俺が18だから…12年位前に遡るか?そう。12年前の夏休みだ
俺達がソイツと出会ったのは。
その日も、俺は家に籠ってゲームをしてた研磨を引きずり出して近くの公園でバレーをしてた
「…クロ」
「…なんだよ」
「暑い」
「知ってる」
「帰りたい」
「却下」
しばらくその会話の繰り返し。
今思い返してみると、研磨…よく粘ったな。いつもならすぐ折れるのに…
「…クロ」
「…なんだよ」
もうほんと何十回目だよ…そう呆れながら返事をした。さっきまでと同じ言葉が続くと思ってたからだ。研磨がいつもと変わらない声のトーンで言う。
「なんか、さっきからずっとこっち見てる子がいる…」
「…はあ?」
俺たちが目を向けた公園を囲むフェンスの向こう側に、ソイツはいた。
黒い綺麗な髪、とても外で遊んでいるようには思えない白い肌、猫みたいな大きな深い青色の瞳。
あんな奴この辺りにいたっけ…?
ソイツはバレーをしてた俺達をずっと見てた…って事は、する事はたった一つじゃねーか。 当然研磨がわーわー言うんだが、そこは聞いてない事にした。
近づいてみれば意外と小さかったソイツは、俺の次の言葉を待つように、ただ黙って目の前まで来た俺を見上げる。
「なあ、俺達と一緒にバレーしないか?」
“俺たち”という言葉を強調してソイツに言うと、その言葉を待ってた!というように目を更に輝かせて、嬉しそうに大きく頷いた。
「よし。じゃあ、まずお前こっち来い」
フェンス越しにソイツに手招きをする。するとソイツは嬉しそうに笑みを浮かべながら走って公園内に入ってきた。なんか、犬みたいだな…そう思ったのは内緒だ
「んじゃまず自己紹介。俺は鉄朗。こっちは研磨。お前は?」
「――!」
生憎だが、実は俺はソイツの名前は覚えていない
確かにソイツは自分の名前を言ったけど、どうしてか俺は思い出す事ができずにいる。
「――な。ほら、三角形になってパスしようぜ!」
「…クロ。俺もういいでしょ?帰っていい?」
「絶対ダメ。――も一緒にやりたがってるから」
「いっしょにやろ!」
帰ると言ってきた研磨の袖を掴んで止めると、ソイツは自分のボールを頭より上に上げて『バレー、やろ!』と研磨を誘う
流石の研磨もソイツのキラキラ輝く目に揺らいだ…というか、負けたのか、ぐっとちょっと困ったように眉を寄せて『……わかった』と呟いた。
思わず口角を上げて研磨を見ると、笑ったのがバレたらしく、じろりと睨まれる。おー、怖い怖い。
「んー…、てつろう?くろ?」
ふと目を研磨から移すと、ソイツは俺をじっと見つめて『てつろう?くろ?どっち?』と首を傾げていた。俺の事を『鉄朗』と呼べばいいのか、研磨みたいに『クロ』と呼べばいいのかわかんなくなったらしい。
「『鉄朗』でも、研磨みたいに『クロ』でもどっちでもいいぞ?」
「えーっと…じゃ、てつろう!」
「よし!」
「けんま!」
「えっ!?あ、うん…」
いきなり名前を呼ばれた事に驚いたのか、それともソイツの目が自分に来た事に驚いたのかわからないが、その時研磨はかなりびっくりしたみたいで、肩をビクッと跳ね上げたのを俺は見た
それでも、ちゃんと自分の名前を呼んでくれた事が嬉しかったのか、少しだけ頬を染めて俯いた
「えっと…――」
「!けんま!」
顔を上げる事なく俯いたまま、お返しだとでも言うように研磨が小さな声でソイツの名前を呼ぶと、ソイツは嬉しそうに笑って研磨を呼ぶ。笑ったソイツの顔をちらりと見た研磨は、珍しくつられて微笑んだ
その後、大人しくなった研磨とソイツと一緒にバレーしたんだが、ソイツが俺達と一緒にいたのはその日も含めてたった3日だけだった。
見ない顔だったからここら辺の奴じゃないんだろうな、とは思ってたけど、そんなあっという間にいなくなるなんて思ってもみなかった。
あと少し、きっともう少し。心の何処かでソイツがずっとここにいてくれると思って…願ってたんだろう。だけどソレは叶うはずがなかった
研磨は残りの夏休み、ずっとそわそわと誰かを待っているように周りを見ていた。余所見してたせいであの時の俺みたいにボールが当たる事が多くなったし、いつも以上に集中なんてできていなかった
たった3日だけだったけど、ソイツの存在は俺達にとって、いつの間にか大きすぎるものになっていた
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「…クロ、名前覚えてないんでしょ」
「おっ、覚えてるよ研磨サン」
「ウソつき」
「ぐはっ!!」
>>77
私が住んでるとこ何も無いから、テンション上がった!
二条城に行けなかったから、八坂神社に行ったんだけど結婚式が行われててめっちゃ綺麗やった!
関西弁もめっちゃ良い!!
>>78 >>79
研磨出たァァァァ!!
>>80
お寺で結婚式はしてみたいよね!白無垢着たい!!
ってか、自分たちの方言の言葉って他の方言の人に通じないことあるよね?笑笑
関西弁なら、仕方ないをしゃーなしとか。あと、アホちゃう?とか、クソボケとかは口癖w
実はトビオちゃんに鉄朗さんと研磨さんって呼ばせるか、鉄朗と研磨って呼ばせるか、覚えてないってことにするかで迷ってるw
>>81
マジかwww
でも、福岡めっちゃ口悪いけんな〜。
そして、方言もあんま分からんし標準語も分からん!笑
これ、標準語やろ!って思ってたのが方言だと言うこともたびたび…(笑)
>>82
よし、斜め上の呼びかたで行くぜ!!
えー、たぶん関西の方が悪いで?(笑)福岡って博多やろ?ぽやぽやしてるイメージw
あれよな、イントネーションがわからへん(笑)
標準語ゲームやったら絶対笑うww
>>83
www
いや、福岡の方がヤバいてw
まあ、私が住んでるところは博多とかそんな都会じゃないけどね〜…
ぽやぽやw
標準語分かりませんね。はい←
福岡の口の悪さが分かる例↓↓
『は?お前、なめとんか。くらすぞ!』
くらすぞ=殴るぞとかそんな意味
『お前、しゃしゃんな!』
しゃしゃんな=でしゃばるな
『うるっせーちゃ!お前らの方が、クソやろが!!
泣かすぞ!!』
すぐに、タヒね!とか言う
まあ、この例は主に私の周りにいるウザイ奴が言いようやつなんやけどね。
みんな、タヒね!とかクソとかバカとかいいようきね。
音駒との試合を最終日に控えたGW合宿が始まった。日向とロードワークで勝負してたらあいつ、迷子になりやがった
「聞けよ影山!ロードワーク中に研磨っていう友達ができたんだ!!」
「は?」
(けんま…?)
「バレーしてるっぽいから、いつか会えるかもな!」
(いや、まさかな…)
アレはただ母さんと父さんの仕事で東京に行った時のことだ。たぶん、アイツは東京の人。茨城にいねぇ…
「飛緒ちゃん、お風呂の時間だよ。」
「あ、うす…」
「日向も1年がお風呂に入る順番。」
「あ、すんません!!」
慌てて日向と風呂場へ向かう。良かった、ここには風呂が二つあって。一つしか無かったら、順番が大変なことになるからな
「あ、影山。今から影山もお風呂なの?」
「……山口」
すると風呂セットを持った山口に話しかけられた。山口とはあんまり話したことなくて、月島と一緒にいるってイメージしかない。
「バレーの練習と自主練、それに清水先輩のマネージャーの手伝いもしてるんでしょ?お風呂ぐらいゆっくり入ってきて」
「…おう」
なんか山口と話すのって緊張すんな…でも、安心もする
ーーーーーーーーーーーーーーーー
(けんま、か…いや、そんな偶然あるわけねぇな)
さっき、日向が友達になったというけんま。
実は俺がまだバレーを真面目にやってなくて、遊びみたいな感じでやっていた頃、けんまという男に会ったことがある。
(もう1人いた気がするけど…あー、やっぱり思い出せねぇ)
3日しか一緒にいれなかったけど、俺はけんまのおかげでバレーがさらに好きになったんだ。
もし、日向の友達のけんまと、俺が知ってるけんまが同じ奴なら…
(また、会えるかもしれない…)
「飛緒ちゃん、生きてる?」
「きっ潔子さん!!生きてるっス!」
「そう。ゆっくりしててね」
「あざっす!」
いきなり外から声をかけられてびっくりした…
(つーか会ってどうすんだよ…向こうは俺のことなんか忘れてるかもしれねぇだろボゲェ…)
いや、忘れてんな。俺もけんま以外覚えてねぇし…もう1人誰だっけ…
「くっそ…考えるのやめだ!!会えたら会えたで、会えなかったら会えなかった、だ!!」
「かげや…」
勢いよくドアを開けると、そこには日向がいた
「あ?何やってんだ日向。」
「しっ、清水先輩に頼まれてタオル持って来たんだよ!!」
ベチンッと顔にタオルを投げつけられて、イラッとしながら取る。
「おっ俺は悪くないからな!!悪くないからな!!!」
そう言いながら日向は走り去った。
(なんもしてねぇだろ…なんなんだ、アイツ…)
投げつけられたタオルで体を拭く。
(ん?)
今、体を拭いてて、俺は今裸で…日向が来た時はタオルをもらって…今そのタオルで拭いてるわけだから………
「〜〜〜〜〜ッッッ!!日向ボゲェェェェェ!!!」
>>84
なんかつーか、ぽやぽやっつーかかわいい!みたいな感じやな(笑)
京都の口が悪い例(私の周りの奴が例です。私?私は口悪くねーし!)
「うっといねん!!いきんなしね!」
→うっとい=うっとしい
いきんな=調子のんな
「なにさらしてけつかんどんねん」
→意味は不明。呆れた時やキレた時に使います
「何に対して謝ってんの?誰に対して謝ってんの?
反省してんの?なんに?なんに反省してんの?
何を悪いと思って反省してんの?どこを悪いと思って反省してんの?
はやくゆわな、お前の目にハサミ当てんぞ☆」
→私が妹にゆーたこと。片手にはハサミ。妹ちょーしのってたんで、一発泣かせたくて…てへ
なんに=なにに
たぶん京都マダムは口が悪いっつーか他の県の人を見下してる気がするw
そんで京都キッズは『しね』とかより『ころす』『ちれ』『けすぞ』とかの方が多いと思うな〜(笑)
西影にハマった…!!入れるわ、西影
88:お香しゃちょー◆kk:2017/12/18(月) 00:26 ID:XNo 【思いつき小説
!!ノットにょた影山!!
影潔?潔影?】
田、西「潔子さぁーーん!!」
もはや、烏野高校排球部の日常となっていると言っても過言ではない、田中と西谷の清水へのアプローチ。
影「田中さんも西谷さんも諦めねぇよな」
日「なにが?」
影「ほら、ああやって清水先輩にアプローチするの」
ぴくぴくっと田中と西谷の耳が反応した。そして、恐ろしい形相で影山に走り寄る
田「そう言う影山はどうなんだよッ!!」
西「潔子さんがホントは好きなんだろ!?」
2人の言葉に、考えるフリを始める影山。
清「ちょっと、バカなこと言わない」
会話が嫌でも聞こえてしまったのか、清水も慌てて4人に駆け寄る
影「たしかに清水先輩は美人っスよね」
田、西、日、清「え?」
影「それに気が利くし、優しいし、頼りになるし…俺もバレーがなかったら、普通に惚れてますね」
やっぱバレーが一番っス、と言いながら影山が顔を上げると、清水以外の三人がなんとも言えない顔をしていた。
影「どうしました?田中さん、西谷さん、日向ー?」
肝心の清水は、“あの影山”に褒められるとは思ってなかったのか頬を赤く染めていた。
清「あ、ありがとう…」
ぽそぽそとそう言う清水は、まさしく美女と呼ぶのにふさわしい。
清「わ、私も影山のこと好き…」
影「ホントですか?あざっす!!」
清「……私、がんばるから」
影「何をっスか?応援します!」
清「影山のこと、振り向かせる」
覚悟しててね、と喉を撫でる清水は妙に色っぽかった。
この日、田中と西谷が練習中にずっと涙を流していたため、練習にならなかったという。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
日「影山は清水先輩に告白されたらどうすんだよ〜」
影「告白される前に俺がする」
田「ノヤっさん!これがイケメンの答えだ!」
西「イケメン滅びろ!!」
影「西谷さんは男前ですよね?」
西「ふ、不覚にもときめいてしまった…」
田「ノヤっさああああん!!くそっ、なんなんだよイケメン!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
及「へぶしっ!!」
岩「汚ねぇなクソ川!!」
及「及川さんイケメンだから、女の子たちがウワサしてるのかも☆」
岩「バレーボールかバスケットボール、選べ」
やっちゃんはやく出したいぃぃぃぃ
設定はバリバリ決まってんのに!!影山との関係とか、影山の呼び方とか!!
なんだよ音駒って!!なんだよインターハイって!!
音駒の主将とか髪型的に厨二じゃん!!でも好き!!セッターは…………んぬん…………かわいい。
おい及川さん!ヤンデレなのは分かったんだよ!!もういいんだよ!ごちそうさま!!どーせ爽やかキャラに移行だろ?知ってんだよ!!
岩ちゃんまじイケメン!!好きっ!国見ちゃんとかマッキーとかまっつん好き!!!らっきょヘッドはなんか愛おしい!らっきょっぽいところが!!
(↑を聞いたやっちゃん、トサカ、クソ川の反応)
谷「わっ私なんて出す価値なんてございませんすみません!!!」
黒「俺はやくトビオに会いたいんだけど」
及「俺の扱い一番ひどくないっ!?」
黒「つーか悪ぃの全部お香だろ。この小説の妄想ばっかしやがってよぉ」
及「そうだよ!妄想を小説にするのがお香の仕事でしょ!!?」
谷「私もはやく女の子の影山くんに会いたいっス!!」
黒「どーせ最終的にトビオとくっつく相手も決まってねぇんだろ?」
及「よくある私はみんなが好きだから選べません、で終わらせるつもり?」
谷「かっ影山さんの隣はたとえ他校の先輩であろうと譲れません!!!」
及「言うね〜、小っちゃいマネちゃん」
谷「ッッ!!さーせん!!!」
黒「とりあえずグチってないで続き書けバカ」
及「妄想を現実にしな!」
谷「応援してます!!」
以上、私の脳内会議(脳内サミット)でした。
>>86
www
私も、ハサミとかカッター持って、男子を脅したことあるわ。
『は?ハイキューバカにすんなや。
何?お前が好きなのも馬鹿にしちゃったか?
え?嫌やろ?何に何でそれを人に言うん?
おかしいんやない?え?
なんか言ったらどうなん?』
ってずっとハサミとかカッター持って、言いよったわ…(苦笑)
福岡も、『タヒね!』とか『ウザイ』、『バカ』、『コロすぞ』、『こっち来んな』とか言いよるw
>>90
やっぱあるよね〜w
そういえば、福岡ってなにが有名なの?博多弁ばっかでなにも知らないや(笑)
日向side
今日、ユニフォームが配られた。俺は10番で、影山は9番
「かっ影山が…一桁……」
「「言うと思った!!」
少しショックを受けていると、月島と田中さんに笑われた。
影山のユニフォームは俺たちとは少し違って、ちゃんと女子用として作られていた。
「1年でユニフォーム貰えるだけありがたいと思え!」
「わ、わかってるよっ」
すると、澤村さんと菅原さんが俺に近付いてきた。
「あ、そっか。番号までは覚えてないか。」
「テレビで一回見たきりだもんな!」
「え!?」
烏野の10番に何かあったっけ?
「“小さな巨人”が全国出た時の番号
10だったぞ。」
「ーーー!!」
“小さな巨人”とーー、同じ番号!!
「こっコーチの粋な計らいですか!?」
「いや、たまたま」
「じゃあ運命だっ!!」
「たまたまだろ」
「妬むなよ、影山クン」
「なんで俺が妬むんだよ!!あと影山クンじゃねぇし!!」
影山をポンと叩いて励ましてやる。仕方ないよな、ウンウン。運命には誰も逆らえないしっ
「ちなみに」
すると、コーチが俺たちに声をかけてきた。
「日向の好きな“小さな巨人”が居た頃が、過去 烏野が一番強かった時期だが…
その頃、烏野は一度も音駒に勝ってない。最後にやった時も、負けてるハズだ。
負けっぱなしで終わってる
汚名返上してくれ」
『あス!!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーー
影山side
風呂から上がって、1人で部屋にいるのもなんだから日向たちの部屋に来ていた。
でも、日向はずっとユニフォームを見つめたまんまだ。
(そんなに嬉しいのか…“小さな巨人”と同じ10が)
なんて、少し微笑ましく思って月島と山口に声をかけようとした。
チリッ
(ッなんだ、今の空気…!)
バッと振り向くと、そこには日向がいた。
「……」
(たまに感じる、コイツ(日向)の勝利への執着…どんなバネやスピードよりも武器になる精神…)
「…おい、キバリすぎてまた吐くなよ」
「!?吐かねえよ!!」
恐ろしいヤツだ…
(…俺も試合に集中しなきゃな…)
それに、もし日向の友達の『けんま』があのけんまだとしたら…
「王様、顔怖いよ。」
「あ"ぁ"!?なんだと月島!!」
「ちょっとツッキーも影山もケンカしない!」
「山口うるさい」「山口うるせえ!」
「ヒドイッ!!」
「うるさいぞお前らっ!澤村さんに怒られても知らねえからなっ!!」
「チビは黙っててよ」「うるせえよ日向!」
「なんだとーー!!!」
「ああーー!!!日向も参加しないっ!
って影山!!ツッキーにメガネ返してあげて!
ツッキー!!日向の髪の毛引っ張らない!
日向!!泣かないで!!」
消灯時間を過ぎてもケンカは続いて、結局俺たちは澤村さんに説教を喰らった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんで俺も…」
「ごめん山口…」
「悪ぃ山口…」
「……悪かったよ…」
>>91
明太子とか、豚骨ラーメンが有名で
千鳥饅頭やヒヨコ(サブレとか饅頭)の発祥地だね!
ついに来た音駒との試合。試合会場である烏野総合運動公園 球技場に烏野と音駒が揃った。
「集合!!」
澤村さんの声で集合する。そして整列をして、お互い挨拶をする。
「お願いしアス!!!」
『しアース!!!』
「〜〜〜〜ッッ!!見つけたっ!!!」
挨拶が終わるとスグ、誰かに抱き締められた。
「ちょっとクロ、はやい。あとトビオの顔が見えないんだけど」
そしてもう1人、俺に近付いてくる。
「ーーー……てつろう、けんま…!」
そうだ、『てつろう』と『けんま』だ。俺に、バレーの面白さを教えてくれた人。
「うん…!久しぶりだね、トビオ。」
「……!!けんまっ…」
てつろうは俺をずっと抱き締めている。力が入っていて、少し痛いぐらいだった。
「研磨!って影山!?それに音駒の主将がなんで影山を抱き締めてんの!?」
日向が声をかけてきた。けんまは人差し指を口の前で立てて、しーっと騒がしい日向を静めた
「今、きっと泣いてるから。」
「え?」
「……」
たしかに、てつろうの顔は俺の肩に埋まっていてなにも見えない。
だけど肩にわずかながら感じる、ぬくもり。
(これ…てつろうの涙か…)
「ッずっとお前を…探してた…!!」
「ッ、うん…!」
涙が俺の頬をつたった。
てつろうはゆっくりと俺から離れた。
なんだか少し、寂しく感じる。
「じゃあ行くか。」
「あ、クロは先に行ってて。俺は翔陽とトビオと少し話してから行くから。」
「なるべくはやくな」
「分かってる」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「研磨と影山って友達だったのか?」
「昔、ちょっとね。」
「つーか俺…先輩のこと呼び捨てに…!!」
今考えると、ヤバイ。もしこれが岩泉さんに知れたら、きっと拳骨が落とされるだろう。しかも2人のうち1人は、先輩でもあり主将でもある
「大丈夫だよ。クロも気にしてないって。それに俺、上下関係とかいろいろ苦手だし…研磨でいいよ」
「いやでもっ、」
「いいじゃん影山!!研磨もそう言ってるんだし!」
「…じゃあ、みんながいる時は『研磨さん』ならいいよ。でも、俺とクロとトビオと翔陽だけの時は『研磨』ね?」
「そ、それなら…まあ…」
「じゃあ今は研磨、だな!」
すると、けんまさ……けんまの後ろからモヒカンの男が現れた
「ヘイヘイヘイ。うちのセッターに何の用ですか」
日向がビビって、俺とけんまの後ろに隠れる。すると俺たちの後ろからは田中さんが現れた
「そっちこそ、ウチの1年に何の用ですかコラ」
2人は睨み合いを始める
>>93
いいなー、豚骨……
私、冬休みの社会の宿題でどこかの都道府県を調べなあかんから、福岡のこと教えて!!
「なんだコラ」
「やんのかコラ。シティーボーイコラ」
すると菅原さんは田中さんに、音駒のリベロだと思われる人はモヒカンに声をかけた。
「“やんのか”ってやるんだろこれから。試合なんだから。あとシティーボーイってやめろハズカシイ」
「!!」
「山本、お前すぐ喧嘩ふっかけるのヤメロ。バカに見えるから」
「……」
菅原さんと音駒のリベロの人は、申し訳なさそうにお互い頭を下げる。
「なんかスミマセン。恥ずかしい奴居て…」
「うちもスミマセン。お恥ずかしい…」
「「……」」
菅原さんみたいな人は、東京のチームにもいんのか…
「はぅあっ!!」
するといきなりモヒカンが変な声を出した。モヒカンの視線をたどるとそこには、潔子さんがいた。
視線に気付いた潔子さんが軽く頭を下げると、モヒカンの顔が一気に赤くなった。
(あ、これ…潔子さんに落ちたな)
「女っ……美っ、うおっ!あぅつファァァァ」
「やった!女子マネいた!」
「ハーゲンダッツゲット〜」
気持ち悪い声を出すモヒカンの後ろで、音駒の1年っぽい奴らがハイタッチする。
「待てお前ら!あっあの方はマネージャーじゃねえよ!!」
「逃げるんですか!?山本さん!」
「違ぇよ!あれは選手だ!!」
「何言ってるんですか!!はやくハーゲンダッツくださいよっ」
「いいから聞けよっ!烏野には女子の選手が1人いるんだよ!だからあの方は、マネじゃなくて選手だ!」
「じゃあ山本さん。あの人以外のここにいる人の性別は?」
「はあ?全員男だろ」
「……………………あ"?」
「ヒッ…かっかげ、やま…?」
俺は日向のサーブを後頭部に受けた時のようにゆらりとモヒカンに近付く。
「お前…たしか黒尾さんに抱き締められてた烏野の1年!なんで黒尾さんは男を抱き締めたんだ?」
「俺は女だッ!!!」
「はぅっ!!!」
気付けば俺は、モヒカンの股間を思いきり蹴っていた。
「バカなの?山本。この娘が選手で、あの人はマネージャーだよ」
「お前以外のここにいる人は、全員この娘が女子の選手だって気付いてたぞ」
「そっ、そんな…こんな絶壁が女子…!?あの方は烏野の女子マネージャー…!?ウソだぁぁぁぁ!!!」
「あっ!!山本さん!!!逃げないでくださいよーー!!!」
股間をおさえて涙を流しながら走り去るクソモヒカンを、音駒の1年が追いかける。つーかアイツ…
「俺のこと絶壁っつったよな…」
「落ち着け影山!!」
「まだ試合してないから!」
モヒカンを追いかけようとすると、日向と菅原さんに止められた。
「あー…悪いな、うちの部員が。俺は音駒でリベロやってる夜久衛輔。」
「あ、別に慣れてるんで大丈夫です。…それより、あの人が試合出れなくなったらスミマセン…」
「いいよ別に。あとで俺からも言っとくから。影山飛緒さん」
「さんとかいりませんよ!呼び捨てでいいです!けんまさんみたいにトビオ、みたいな感じで!」
「そうか?じゃあ…トビオ。」
夜久さん…やっぱりリベロか。なんか男前だし
「…影山、日向。そろそろ時間だ。たぶんそっちも…」
「おう。行くぞ、お前ら」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
音駒高校対烏野高校
因縁の対決
ーー開始
私のメモ的なやつ!!(音駒編!!!)
・研磨とクロをトビオちゃんは知ってる
・もちろん2人も
・クロはトビオの名前を忘れる→会ってすぐに思い出した
・トビオは研磨だけ覚えてた→会ってすぐにクロも思い出した
・研磨は全部覚えてる
・ここのトビオが170センチぐらいなので、研磨より少し背が高い
・研磨にとってトビオは初恋
・今も好き
・クロもトビオのことが好き
・山本とトビオは犬猿の仲
・理由は男と間違えたから。股間を思いきり蹴られて潰れそうになったから
・でもトビオがナンパされたら助けてくれそう
・夜久はトビオちゃんの容姿に惹かれちゅう
・まだ気になる程度
・犬岡はトビオのトスを見てトビオ大好きに
・まだ出ないけどたぶんリエーフもそんなんになる
・たぶん1番トビオを女の子扱いする高校
・そしてトビオが1番女の子を見せる高校
音駒でトビオを恋愛対象として見てる人
・黒尾
・研磨
・夜久
・(リエーフ?)
・リエーフはまだあんま決めてない
【思い付き小説。会話文のみ
クロ影、研影。成人してまーす】
影「鉄朗!研磨!」
黒「おー、久しぶり。どっか飲みに行くか」
研「クロが飲みたいだけでしょ」
影「俺は別にいいぞ」
黒「ほら、トビオもこう言ってるんだからさ」
研「はぁ…」
ーーーーーーーー
黒「あー、いろいろあったよな…高校時代!」
影「ひなた…」
研「……2人とも、酔ってる?」
黒「いや、たぶん酔ってんのはトビオだ」
研「本当だ…泣きかけてる」
黒「チビちゃんに会えてないのが寂しいんだろ…他の烏野メンバーにも」
影「てつろー」(甘えるように背後から)
黒「どうした?トビ…んむっ」
研「………」(グラスを割る)
影「んふっ、てつろーすきぃ♡」(キスができて満足気)
研「クロ…」
黒「俺悪くねえよ!!」
影「ん、けんまも…」
研「え…んっ、」
影「んふっ、ふっ、ぁ、ん、あんっ」(舌をからめる)
研「んーーーー!!」(酸素取られて死にかける)
黒「おいおい長くね?研磨くん?大丈夫?」
影「けんまっ、しゅき♡」(エロい顔で)
研「……死ぬかと思った」
黒「いろんな意味でな…っで!!」(トビオに押し倒されて頭を打つ)
影「てつろ、てつろぉ…」(黒尾の顔にちゅっちゅっとキスをする)
黒「ちょっ、トビオさん?」(冷や汗)
影「………zzz」
黒「え?トビオ?」
研「…寝てるみたい」
黒「おあずけかよ…」
研「クロが抱く前に俺が抱く」
黒「…それよりも、トビオは酔ったらキス魔になんのか…」
研「…トラたちとは飲ませないようにしよ」
黒「そうだな…」
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及「岩ちゃん!なんか烏野の爽やか君に飛緒と飲むなってLINE来たんだけど!!」
岩「うるへえよクソ川」
及「あれ?岩ちゃん酔ってる?呂律回ってない?でもなんで悪口だけ発音いいの?」
>>95
いいよ!
具体的にどんなこと教えればいいー?
研磨ガチで可愛い…(鼻血)
嫁にしてーわ。
>>100
名産物とか、福岡の特徴とか!
トビオちゃんはおいらの嫁。
誕生日だったのでポークカレーを作ってお祝いしました!おめでとう、飛雄!!!お祝い小説を今度書きまーす!!!