影虎作品集

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1:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:20 ID:SnI

ここの板では初になります!!
本格的に近いのをそろそろ書きたくなってきたんで
二次創作書くことに決めました!
感想とかは気軽にどうぞ!ただし、荒らしとか
暴言はお控え下さいっ!!
じゃ、さっそく書きたいと思います!

101:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 08:26 ID:SnI

アシリパ「丸々に言われていたからなんだ!」

アシリパは今までの経緯をスギモトに全て話した

スギモト「そうか 丸々の奴・・・最後まで俺に言われた通り
アシリパさんを守ってくれたか けどさぁアシリパさん?
死体は見てないんだろ?」
アシリパ「見てないが紙は落ちていた 二人に殺られたとしか
トイレから戻ったらいなかった」
スギモト「血は?」
アシリパ「落ちてなかった」
スギモト「悲鳴は?銃の音とか」
アシリパ「悲鳴は無かった 銃の音も・・・」
スギモト「紙落ちていた場所は比較的 近かったんだよな?」
アシリパ「そうだ」
スギモト「何で丸々を殺した?血も無くて銃の音もナシ・・・
それ以外の方法なら首締めか?」
アシリパ「丸々は首締めで殺されたって事かぁーーーー!?」

102:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 08:59 ID:SnI

スギモト「それしか・・・!ん?あれ それ アシリパさんの
してるペンダント」
アシリパ「オガタから貰った 丸々が離れる時 私に渡してくれ
と言われたって」
スギモト「それさぁ 確かこうすれば中が開く仕掛けで・・・」

「パカッ!」

アシリパ「スゴイなぁ!?スギモト!私は知らなかったぞ!?」
スギモト「丸々が俺だけに教えてくれたからね ん?
あれ 何か紙が入ってる・・・」
アシリパ「どれっ!?」

アシリパは紙の内容を確認する

アシリパ「スギモトーーーーっ!?もしかしたら丸々生きてるかも
だぞっ!?」

103:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 09:05 ID:SnI

スギモト「何って?」
アシリパ「こう書かれてる「このペンダントがアシリパさんの
元に届いたら僕が生きてると思って!丸々より」」
スギモト「え?でも何で丸々が生きてるんだ?オガタの野郎
殺さなかったのか?アイツがっ!?」
アシリパ「丸々の字だぁーーーー!!」
スギモト「あ でも殺しちゃうより生かした方がアシリパさんとの
交換取引きに使えるか 俺が奴ならそうする」
アシリパ「そうかそうか!丸々生きてたかぁーーーー!」

二人の間では希望が生まれた
丸々は生きているとーーーー・・・

スギモト「あ 待てよ?アシリパさんがいなくなったのを疑って
あの二人 今度こそ本当に殺したって可能性も??」
アシリパ「丸々やばいじゃないかっ!?スギモトーーーー!?」

104:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 09:11 ID:SnI

二人の間でこんなやり取りが繰り返された
勝手な妄想も膨らむ

そしてとある日
丸々とオガタの方では今日もご飯にする獲物を探しに林をウロつく

丸々「いた!ウサギだ!」
オガタ「足の音 立てるなよ」
丸々「あ 駄目だ 気づかれた 素早く逃げ回ってる」

そのウサギは丁度 オガタの後ろを通ろうとしているーーーー
オガタの視線も獲物に顔が向いている

丸々(今がチャンス!)

「バァーーーーン!!」
 
丸々の銃はと言うと見事にオガタの利き腕に命中した!!

オガタ「い いてぇ・・・」

とっさにオガタは座り込んだ
何が起きたのか分からず動揺している

105:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 14:21 ID:SnI

オガタ「何だ!?」
丸々「嘘っ・・・獲物と間違えてオガタさん撃っちゃった?そんなっ!僕っ何って事を!!?」

動揺の演技をする丸々

丸々「ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!獲物を撃つ
のに夢中になっちゃって 僕すっかりオガタさんを
見てなかったんだ!!罪はちゃんと償うからーーーー!」
オガタ「うっ・・・」
丸々「血が!血が出てるっ・・・止めないと!」
オガタ「タオルを・・・よこせ」

流石のオガタも演技とは気づいてない様だ
その後何とか血は止まったがーーーー

オガタ(腕が完全にやられてる う 動かない
これだと銃はーーーー撃てない スナイパーとしては
失格だ)

106:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 14:27 ID:SnI

オガタは慣れない腕の方で手紙を書いていた
キロランケ宛だ
ひらがなで

オガタ「これを出しておいてくれ 街の方に」
丸々「分かりました」

その手紙はキロランケの元へ届く

キロランケ「オガタか」

そこには こう書かれていた「キロランケへ 腕を故障した
もう動かない 今までの作戦は辞退する スナイパー失格だ」

キロランケ「!腕をっ!?あの男が故障を!?一体何があったんだ
?オガタ・・・しかし そうかもう撃てないなら仕方ない」

次の日

丸々「はい オガタさん あーーーーん」

動かせないオガタの代わりに丸々がオガタの分も動いた

107:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 14:36 ID:SnI

オガタ「ムシャムシャ」
丸々「・・・あ 着替えもしましょうか?」
オガタ「・・・」

色々と手伝う丸々

オガタ「あの・・・人殺しをしていたはずの俺がすっかり
落ちぶれたものだ」
丸々「すみません!一生償います!!」
オガタ「・・・」
丸々「(ワザと撃ったなんて一生言えない!バレたら殺される!)」
オガタ「いや まだこっちの腕は動くんだ こっちさえ使えれば」

オガタは諦めていなかった
その後は動く方の腕で撃つ練習をはじめる

「パァーーンパァン!」

オガタ「・・・」
丸々(あれ ヤバいなぁ 元スナイパーだけにもう上手くなってる
これじゃあ・・・そうだ!金が欲しいだけなら他の方法で金に
釣らせたらいいんだ!?)

 

108:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 14:45 ID:SnI

良い方法を思いついた丸々はオガタにこう切り出す!

丸々「一緒にビジネスやりません?」
オガタ「ビジネス?」
丸々「はい その名も元スナイパーによる利き腕じゃない方で的に
撃って当てる・銃ショーです!!」
オガタ「何だ?それはーーーー」
丸々「まず客を集めて 金 品物 を賭けさせるんです!
賭けるのは何でもありにして そして元スナイパー オガタさん
にそれぞれの色んな距離から銃で的に撃たせて「当たらない」を
選んだ客からオガタさんがヒットさせたら 賭けたのはこっちの物!」
オガタ「あぁ」
丸々「逆にオガタさんが外したら客に豪華賞品プレゼント!って内容
です」
オガタ「リハビリにもなる 悪くないな」
丸々「ねぇ やりますか?」
オガタ「あぁ」

そして二人は街に着くなりーーーー

109:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 14:53 ID:SnI

丸々「さぁーさぁ〜よってらっしゃい!みてらっしゃい!?
今から始まるのは元スナイパーによる 利き腕は使えない代わりに
慣れない腕で果たして的に当てれるか?を賭けるゲームだよ!
お客様の何でも好きな物を賭けてね!
「当たらない」に賭けて見事当たったら豪華賞品はお客様の物!
賞金もついてくるよ!!オガタ ヒャクノスケさんによる
リハビリが始まるよーーーー!!」
オガタ「・・・」

周りは物珍しさに集まって来た

丸々「因みにオガタさんが見事 的に当てた時はお客様の賭けた
物はコチラが貰います!!
さぁ〜さぁ〜やってみたい方はいるかな??」 
客1「おれ やってみようかな?」
客2「オレもオレも!」

110:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 14:58 ID:SnI

客は次々と賭けてきた

丸々「では まずはこの距離からーーーー賭けてみたい方は
いるかな?」

品物が色々賭けられる

客1「当たりっこないさ 利き腕じゃないんだろ?」
オガタ「フッ・・・」

「パァーーン!」

一発目は見事 命中!!

客1「うっそ〜」

周りからは拍手が響く

丸々「では次はこの距離 さぁ〜さぁ〜どうです?」
客1「次は当たらないさ!」
客2「オレも!」
オガタ「・・・」

「パァーーン!」

111:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 15:07 ID:SnI

2発目も命中!!

丸々「当たりましたーーーー!では最後 一番長い距離!」
客3「これは無理無理」
客4「遠過ぎる!」
丸々「はい オガタさん どうです?外したら品物はお客様の
物ですよ?」
オガタ「俺が外すと思うか?見てろ」

構えるオガタ

「パァーーン!」

見事 最後も命中っ!!
周りからは一番の拍手が響いた

「パチパチパチ」

オガタ「元スナイパーのプライドだ」
丸々「では皆さんが賭けて下さった物はコチラで大切に頂きます!
ありがとうございましたーーーー!またのお楽しみをっ!?」

イベントは終わった 

丸々「スゴイなぁ 見て見て!?こんなに沢山色んな物が集まったよ
?金もそうだけど 民族衣装とか帽子とか手袋とか!毛皮もある!
子供はオモチャもだね?売ったらかなり金になる
続けていけばアシリパさんの埋蔵金より超えるんじゃあ?」
オガタ「・・・」
丸々「オガタさん・・・?」

112:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 15:15 ID:SnI

オガタ「金より大事な物があるとしたら何だと思う?」
丸々「それはーーーー命かな?金はまた手に出来ても命のやり直し
はきかないから!」
オガタ「そうか・・・命か」

オガタは何かを思い出している

オガタ「俺にはユウサクと言う名の弟がいた」
丸々「ユウサクさん・・・?最初に会った時に・・・」
オガタ「お前はその弟の顔と声もそっくりなんだ」
丸々「そうだったんだ それで・・・」
オガタ「父と母と俺とユウサクの4人家族」
丸々「4人?」
オガタ「父は元軍人だった 日露戦争で第7師団として戦った
経験もある」
丸々「・・・」
オガタ「厳格でよく悪い行為をしていた俺はいつも怒られていた
弟のユウサクは悪さはしない するのはいつも俺ばかりーーーー」
丸々「・・・」

113:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 15:21 ID:SnI

オガタ「言う事も聞かない 悪さもする 反省もしない
父は俺を嫌った」
丸々「・・・」
オガタ「エスカレートして その内父は ご飯抜きにしたり
手を平気であげる様になった」
丸々「手を?」
オガタ「ユウサクはその度に俺を庇った」

過去
ユウサク「兄様は悪いけれど いくら何でも手を出すのは
おやとして違うと思います!血を分けた親子ではないですかっ!?
父様!止めて下さい!」

オガタ「しかし父は止めなかった
その分 弟のユウサクの事は可愛がった 言う通りに出来て
悪さもしないお前は良い子だな ヒャクノスケには似るんじゃない
 と」
丸々「・・・」

114:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 15:31 ID:SnI

オガタ「だが ユウサクはコッソリと俺にご飯を与えていた」

過去
ユウサク「今はこんな家族ですが父様はきっと兄様が自分より
下なのに思い通りに動かないのを親として悔しいのだと思います!
プライドがありますから いずれ わだかまりも解けて いつか
親子3人で分かり会える日がくる事を望んでいます!!」

丸々「それで・・・?」
オガタ「しかし 俺は母を毒草で殺してしまう」
丸々「!」
オガタ「弟は俺を庇った この時ばかりはもう我慢出来ん!と
父は俺に刀を突きつけた 殺そうとしたんだ」

過去
ユウサク「止めてっ!殺してしまうなど!?父様!それだけは
いけませんよっ!!」
父「母を平気で死なす息子なんぞいるか!コイツの目は人殺しの目だ!
ユウサクの目は誤魔化せてもワシの目は誤魔化せんぞっ!?」

丸々「!?」
オガタ「だがーーーー・・・」

115:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 15:42 ID:SnI

過去
父「弟の見てる目の前では さすがに殺せんな ヒャクノスケ
出て行け この家からお前は出て行け!!これっきりで家族の縁
は切る!もう二度とその面は見せるな!」

オガタ「ユウサクは泣いていたーーーー」
丸々「オガタさんは辛くなかったんですか??」
オガタ「辛い?何も感じない・・・感じないん・・・だ
母を殺した時も感じ無かった 
言われた通りに俺は荷物を纏めて出ていった」
丸々「・・・」

過去
ユウサク「兄様ーーーー!兄様ーーーー!?」

オガタ「ユウサクは叫んでいたが振り返りもせず
俺は歩き続けた 子供にしては早い自立だったな」
丸々「そんな・・・事があった・・・なんて」
オガタ「・・・・・・」
丸々「じゃあ もう家族とは それっきり?」
オガタ「いや 俺はそれから大きくなり再び父のいる元に戻った
父を始末する為だーーーー」
丸々「!?」
オガタ「寝ている父を銃で殺した しかしその時には既にユウサク
はいなかった 家を出て日露戦争の第7師団として活躍していた」
丸々「じゃあ 弟さんとはそこで・・・?」

116:影虎◆Vs:2023/07/20(木) 15:50 ID:SnI

オガタ「・・・・・・」

一瞬 オガタは口を閉ざした

丸々「??」
オガタ「ユウサク・・・そうだ ユウサクはーーーー」

過去
ユウサク「兄様!久しぶりです 元気で何よりです!」

満面の笑みを見せるユウサク

ユウサク「父様が死んだのはご存知で?」
オガタ「あぁ知っている」
ユウサク「誰に殺されたのか未だに分からぬままでーーーー」
オガタ「誰が殺したと思う?」
ユウサク「父様を憎んでる相手なら沢山いたと思います」
オガタ「それを殺ったのは 俺だとしたらーーーー?」
ユウサク「兄様っ!?」

ユウサクの目からは涙が溢れていた

ユウサク「何故っ?何故っ兄様がっ!?父を恨んでいたからですか?」
オガタ「恨みの感情じゃないんだ ただ父を超えたかったーーーー
それだけだ」
ユウサク「そうやって次はこっちを始末するつもりですかっ!?
兄様っ!!」
オガタ「お前は何も気づかない そうやって一人だけいつも・・・」

117:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 07:41 ID:SnI

ユウサク「こちらの事も殺したいと?家族の縁を
そうやって自ら全て葬りたいと?何故です!?兄様?
分からないっ理解出来ないのですよっ!
兄様の考えがっ!!」
オガタ「・・・・・・」
ユウサク「兄様はいつも一人だけ そうやって変わらないのですね・・・」
オガタ「ユウサク?」
ユウサク「もう いいです」
オガタ「!」

ユウサクは自分の持っている銃を自身のこめかみに
当てると・・・

ユウサク「さよなら兄様っっ愛してました もう
耐えられません!お元気で・・・」
オガタ「!」

「パァーーンッッ!」

ユウサクはそう言葉を言い残し 自ら命をたった
兄に殺される以前に弟ユウサクの精神は既に崩壊して
いて自らユウサクはオガタの目の前で自死したのだ

118:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 07:48 ID:SnI

さすがのオガタの脳にも その場面は深く焼きついた
横たわる弟をオガタは手で抱きしめた

オガタ「愛していたなら・・・何故死ぬ?ユウサク・・・
俺を残して・・・」

ユウサクの亡骸はオガタが土へ埋めた

オガタ「・・・・・・」

こうして家族は死にオガタ一人だけになった

丸々「ーーーーーーーー・・・」

丸々の目からは涙が溢れる

オガタ「何故?お前は泣いている 丸々?」
丸々「分かりませんっ・・・ただ 何故だか涙がっっ・・・」
オガタ「・・・」
丸々「知っていますか オガタさん?・・・コアセンテンスと言う
現象を」
オガタ「?」
丸々「血の繋がりがある人の感情記憶は その人が死んでも尚
消えないと言う事を」

119:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 07:56 ID:SnI

オガタ「死んでも・・・?」
丸々「特に強いマイナス感情と言うのはーーーー受け継がれていく
んですよ また別の人へと」
オガタ「・・・・・・」
丸々「時には誰かにも もしかして僕・・・ユウサクさんの記憶を
受け継いでいるのかもしれない」
オガタ「!」
丸々「なんて 冗談ですけど」
オガタ「丸々は家族は・・・ ?」
丸々「あれ そういえば僕 記憶がーーーー・・・」
オガタ「?」
丸々「おかしいなぁ ヘンミカズオさんとムショにいた記憶はあるのに
その前の記憶が思い出せないっ!?」
オガタ「自分の家族を知らないのか?」
丸々「うん・・・」
オガタ「・・・・・・」

今日はもう二人は暗くなったのでこのまま 寝る事にした

オガタ(コアセンテンス か・・・本当にそんなものがあるんだろう
か?ましてや 丸々がユウサクの記憶を受け継いでいるなど
あり得るはずがない)

120:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 08:05 ID:SnI

次の朝

オガタ「そういえば 何故 丸々はヘンミと言う男とムショに
いたんですか?悪い行為をしない限りムショには入らないかと」
丸々「何の罪だったかなぁ?思い出せない でもヘンミさんは
聞いてたらしくて 彼の話によると僕はムショに来る前に
病院にいたと 頭を酷くやられていたらしくて助かって大丈夫になって
からはムショに入ってきたと 言っていました」

ヘンミはその話を看守から聞いた様だ

オガタ「頭を激しく・・・?そうか 頭を打って記憶喪失になった
のか?他に何か覚えている事は?」
丸々「えっと あーーーー今は手元に無いけどアシリパさんに
渡してもらったあのペンダント 何故か変なマークと「かげろう」
って名前が掘られてる 僕は丸々なのに」
オガタ「かげろう?どこかで聞いた事ある名だ
そうか 思い出した あの頃俺が日露戦争をしていた時 確か
上の者からこう言われたんだ」

121:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 08:12 ID:SnI

過去

上兵「オガタ 隣町にある科学者ハーベスト団施設を知っているか
?外国人共が何やらやっている場所らしいが詳しくは
不明だそうだ
そこの場所にいる かげろうという少年が施設の人物一人を殺し
今 何処かへ逃げ込んでいると」
オガタ「!」
上兵「目撃情報によると日露戦争の行なわれている我々の
所に行くのを多くの者が見たそうだ
もし 見つけたら捕まえて連絡する様に」
オガタ「はい」

オガタ「っと言う事があった
その時のかげろうが丸々・・・お前って事だ」
丸々「!!」
オガタ「しかし あの後 丸々自体を見つけた者の話は聞いていない
っと言う事はーーーー戦争に巻き込まれて頭を怪我したのか?」

122:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 08:23 ID:SnI

丸々「それで病院に運び込まれたと?」
オガタ「あぁ あの当時 あの辺は日露戦争による戦いが勃発して
いた危険地帯 日本人であれば外国兵は間違えて攻撃する可能性
がある」
丸々「・・・」
オガタ「しかし あのハーベスト団施設 何をやっていたんだ?
かげろうは何故殺して外へ逃げた?未だに謎が多い」
丸々「僕も思い出せなくて・・・・・・」

謎は続く 一方でアシリパとスギモトはーーーー・・・

スギモト「しっかし あれだよなぁ?丸々が生きてるとしても
今オガタとキロランケと丸々3人だろ?
俺一人で二人と戦えるかなぁ?ましてや奴ら絶対 丸々を縦にして
アシリパと交換しなければ丸々をこの場で撃つ!とか言うぜ?」
アシリパ「何っ!?丸々を死なすのはダメだっ!!」
スギモト「そう そうなるとこっちが応じるしかなくなる
まぁ〜オガタに「あれぇ〜?男二人いて丸々縦にしてお前らそれで
も大人かぁ〜??丸々殺せば 応じねぇよこっちは?ここはどうよ?
男との一対一のタイマンで!?」ってなれば俺も勝てる自身あんだけ
どなぁ〜」

123:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 09:04 ID:SnI

アシリパ「銃ナシだったら勝てるかぁ!?スギモトっ!!」
スギモト「その隙にアシリパさんはオガタの銃を奪えたら更にコッチ
が有利だ!」
アシリパ「そーか!その手があったかぁ!?」
スギモト「つってもオガタも服の中にもう1丁銃を隠し持ってて
結局そーいう流れになったら俺は殺される可能性あるけどな?
アシリパさん守りつつキロランケの足も撃ってオガタも撃つって
そう上手くはーーーー・・・」
アシリパ「どうするんだ!?スギモトっ!!!」
スギモト「・・・今は だから会わない様にしよう!」
アシリパ「そうだなぁ 丸々も無事ならそれでいいかぁーーーー!」
スギモト「そう!無理に戦いにさえならなければ 誰も死なねぇよ!
つー事で俺とアシリパさん二人で愛の逃避行だぜっ!?」

二人の旅はまだまだ続きそうだ
一方 オガタの銃ビジネスショーは成功を続け 二人の金もかなり
増えていた

丸々「こーーんなにある!?いざこれだけ沢山増えると何に使えばいいのか分からないものですね」
オガタ「欲しい物や好きな事に使えばいい
食べ物で贅沢するも色々あるだろう」
丸々「贅沢ですか 旅館に泊まるとか??」

124:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 09:12 ID:SnI

その後も場所という場所を転々と変えながら
二人はオガタ銃ショーを繰り広げて金を稼ぎまくる
そうしてる内にオガタがかつて日露戦争を繰り広げていた場所の
近くにある街へと訪れる事になった

丸々「ここの場所ーーーー初めて来たはずなのに何だか懐かしい
前にも来たことある様な・・・」
オガタ「ここは かつて俺が日露戦争をしている中
何度か訪れた場所だ どこに何があるか知っている ハーベスト団施設
もあったはずだがーーーーコッチだ」

しかし行ってみると そこには別のお店が建っていた

オガタ「ここは前とは違うな 前はココにあったはずだ」
丸々「・・・・・・」
オガタ「丸々 お前は宿にでも行って そこで待ってろ
俺は少し調べて来る」
丸々「分かりました」
オガタ「・・・街を詳しいのは町長か 聞きに行くか」

125:影虎◆Vs:2023/07/22(土) 09:25 ID:SnI

町長「何か用か?」
オガタ「前にあの場所でハーベスト団施設があったのはご存知で?」
町長「あ〜覚えておる 長く住んでるからなぁ ここに」
オガタ「今は無いのは何故?」
町長「日露戦争があった時にかげろうという少年が逃げ出したその
何日後じゃったか?何の理由も分からぬまま夜逃げ同然の様に消えて
しまった」
オガタ「消えた?」
町長「住んでいたのは外国人の連中じゃったが全く他の街民と仲良く
もせず 奇妙な奴らじゃったなぁ・・・」
オガタ「何をしていた奴らか知らないか?」
町長「あぁ サッパリ分からんな」
オガタ「ではその かげろうという少年について何か知っている事は?」
町長「前に施設から逃げた話しなら覚えている」
オガタ「ここの街の者ではないのか?」
町長「いや更に昔 ココの村で少年行方不明事件があったんじゃが
その子によく似ているなぁ その子の母は百合根(ユリネ)何やら軍人
の男と恋仲になったらしいのじゃが その男には奥さんがいた 
つまり不倫じゃ その百合根は捨てられ男の子を妊娠したまま一人で
育てていたがある日 少年は消えた 今も見つかっていない」

126:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 07:34 ID:pKw

オガタ「その母親は今何処に?」
町長「その後 別の家庭を築いて結婚して二人の子供を
もうけた ・・・今から2年前には亡くなった」
オガタ「!」
町長「ガンじゃったかのぅ?母親の子供 息子二人は
今はそれぞれ大きくなって結婚して 遠い場所におる」
オガタ「・・・」
町長「最初 街の者は皆 百合根が息子のかげろうを
殺したと思っていた いなくなった後すぐに男と結婚
したからのぅ じゃが噂じゃ」
オガタ「その百合根が息子をハーベスト団施設の奴ら
に渡した可能性は?」
町長「あるかもしれん!その何年後かげろうが消えて
おるからのぅ」
オガタ「その外国人の奴らの顔は分かるか?イラスト
を描きたい」
町長「覚えておる」

慣れない手でオガタはイラストを描く

127:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 07:42 ID:pKw

町長「後 百合根は死んだが百合根の兄は生きておる!
詳しい話はその男の方が知っておるじゃろぅ」
オガタ「案内してくれ!」
町長「いいぞ」

オガタはその百合根の兄だと言う男の住んでる家へと来た

苦三郎(クサブロウ)「どちら様で?」
オガタ「妹 百合根の話について聞きたい事がある」
苦三郎「百合根の知り合いですか?いいですよ」
オガタ「・・・」

オガタは家にあがった

苦三郎「どうぞ 飲み物です それで話とは?」
オガタ「妹さんの息子の件で」
苦三郎「かげろうの事ですか?かげろうなら今も見つかっていません」
オガタ「!かげろう?」
苦三郎「・・・行方不明になってからは会えてません」
オガタ「ハーベスト団施設という場所にいた者もかげろうと言う
名前なのはご存知で?」
苦三郎「いえ 知りませんでした」

128:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 07:53 ID:pKw

オガタ「妹さんがハーベスト団の奴らにかげろうを渡した可能性は?」
苦三郎「まさか 妹は可愛がっていました 私も時々面倒をみて
いましたし 誘拐されたのでは?そいつらに・・・」
オガタ「誘拐?その方が、リスクが高過ぎる 俺ならしない
余計に周りに大事になって伝わるリスクをしてまで」
苦三郎「何なんですかっ!?百合根が渡したとでもっ??」
オガタ「・・・一つ気になっている事がある」
苦三郎「?」
オガタ「百合根が付き合っていた軍人の男についてだ
その男の名はなんと言う?」
苦三郎「いくら何でも教えられません!その男と別れる時
金を貰っているんです 話さないでくれと」
オガタ「金か 金ならその男の出した倍くらいやる 答えてくれ」
苦三郎「金だけの問題では無いのですよ
それだけの大金 逆に貰えません!何故そこまで貴方に・・・」
オガタ「ならいい 俺から言う その男の名前◯◯◯じゃありません?」
苦三郎「なっ何故!?その名前を知って!?ハッアナタはまさか
最初から知っていたんですか!?」

129:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 08:02 ID:pKw

オガタ「分かった 今ので この男はなぁ 俺の父だ」
苦三郎「まさかっ!?アナタはかげろうの兄っ?」
オガタ「そういう事になるな 俺の父は他に女をつくっていたとは
母違いだが」
苦三郎「・・・・・・」
オガタ「今 そのかげろうも俺と一緒にいる」
苦三郎「!!」
オガタ「元気だ」
苦三郎「何故アナタの側に?」
オガタ「ハーベスト団施設から逃げた後 ムショからも逃げ 
俺達と出会った 偶然だ それから今も一緒というわけだ」
苦三郎「そう・・・ですか」
オガタ「俺も兄弟だったとは今知った」
苦三郎「・・・これからもかげろうの事はよろしくお願いします!
死んだ百合根もその方が安心する きっと」
オガタ「・・・・・・」

オガタは一人考え込んでいた

オガタ(・・・丸々が三男?だから だから顔も声もユウサクと
似ていた??まさか あの父 腹違いの子をつくっていたとは
それが丸々・・・母すら知らなかった)

130:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 08:14 ID:pKw

かげろうが頼んだ宿にオガタはやって来た

丸々「あっ!オガタさんっ!?」
オガタ「・・・」
丸々「ど どうしたんですか?」
オガタ「お前の母は百合根 そしてお前の父親は・・・俺の父と
同じだ お前と俺は兄弟だ」
丸々「!!」
オガタ「・・・」
丸々「嘘・・・僕とオガタさんが?」
オガタ「あの父親 俺とユウサク以外にも子供をつくっていた様だ」
丸々「今ので・・・納得しました だから僕はオガタさんに
ユウサクさんと似た気持ちを抱くんだと」
オガタ「あぁ コアセンテンスの事か?」
丸々「血が繋がっているから感情情報を受け継いだんですね」
オガタ「丸々 ハーベスト団施設の奴らについて情報もある
もう今はいないが そいつらの似顔絵を描いた
この中に知ってる奴はいるか?」

オガタは一つ一つ イラストの顔を確認させた

131:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 08:23 ID:pKw

丸々「あっ!この人・・・マクベルトさん!?」
オガタ「知っているのか?」
丸々「この人は施設のグループの中でもボス的存在でした」
オガタ「他に覚えているヤツは?」
丸々「えっと あ!この人も知ってる マクベルトさんといつも
一緒にいたマネージャー クリフォードさん!!」
オガタ「・・・」
丸々「・・・お 思い出した 分かった 僕はーーーーここに
預けられて人体実験をされていたんだ!!そこで男の体に女性器を
更に追加される実験をされて・・・」
オガタ「実験・・・だと?」
丸々「そう それで それが嫌になったから僕は逃げ出す事にして
施設の一人に見つかって その相手を殺してしまって そのまま
外へと出た そして慌てて逃げ込んだ先が日露戦争が行なわれている
あの場所だった」
オガタ「!」
丸々「そこで僕は・・・戦争の巻き添えになって頭を怪我してしまった
そして 次に気づいた時には病院の上にいて その後はムショに行く
流れに・・・全部 思い出した」
オガタ「記憶が・・・戻ったか?」

132:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 08:49 ID:pKw

丸々「うん」
オガタ「お前の母親 百合根の兄と会えた 今はもう百合根は
亡くなっているが兄は生きていた
会いに行ってみるといい」
丸々「兄が?僕の母さんの兄?分かりました 会ってきます」
オガタ「丸々・・・お前が望むならその兄の元で暮らしてもいいん
だぞ」
丸々「え?」
オガタ「俺はいつか お前を殺してしまうかもしれない 
母も殺し 父も殺し ユウサクは自殺した
いつかお前までと思うと 離れた方がーーーー・・・」
丸々「・・・会いにだけ 行ってきます」
オガタ「・・・・・・」

そうして 丸々はオガタに案内され 苦三郎の元へ

苦三郎「かげろう!久しぶりだな こんなに大きくなって
・・・覚えてないか?私はよく お前の小さかった頃 父親代わり
に可愛がっていたんだ」

133:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 08:55 ID:pKw

丸々「いえ ちっとも覚えていません」
苦三郎「百合根も生きていたら喜んだ事だろう
もし良かったら一緒に暮らさないか?私は今も独り身だ
この先 家庭を持つ事は無いだろう
もし お前が暮らしてくれるなら大歓迎だ」
丸々「それは・・・無いです 僕はその頃の事はちっとも覚えていません
何も感じないんですよ すみません」
苦三郎「無理にとは言わない これからも元気でやっていくんだぞ?」
丸々「はい・・・」

そう言うと丸々はオガタの元へと戻った

オガタ「良かったのか?それで」
丸々「はい いいんです 僕はやっぱり オガタさんの元にいる方が
好きだから」
オガタ「!」

過去
ユウサク「愛しています!兄様」

一瞬 オガタの脳裏には丸々がユウサクに映った

オガタ「・・・そうか」

134:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 09:04 ID:pKw

宿に戻り オガタと丸々は布団で眠る

過去

ユウサク「母様!母様から父様に言って下さいよ!?このままでは
いつか兄様が殺されてしまいます!」
ユウサク母「いい?ユウサク ここの家ではあの人が絶対なの
誰も逆らってはダメ 私達が耐えるしかないでしょう?
あの人は元軍人なのよ」
ユウサク「しかし 父様の暴力は許されていいものではありませんよ!
いくら父とはいえ」
ユウサク母「そう言われたってあの子 私の本当の子ではないもの
義理の母で ユウサク あの人と私の子はお前なの
知ってる?あの子の母は・・・あの人が殺したって噂よ」
ユウサク「えっ?」
オガタ「・・・!」

その二人の会話をオガタは聞いていた

ユウサク母「それで息子のヒャクノスケだけ あの人が引き取ったの
原因はあの人の暴力って噂よ 噂だけどね
だから私も同じく殺されるの嫌なのよ」

135:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 09:12 ID:pKw

それにはさすがのユウサクも驚きを隠せなかった

ユウサク母「だからあの人は殺した女の子供 ヒャクノスケだけ
可愛がらないのよ」
ユウサク「え?そこに誰かいる??」

ユウサクはオガタの存在に気づく
オガタはそっとそこを離れた
ユウサクは 誰かが聞いていたと思ったがオガタとは分からなかった

そう実はオガタが毒草で殺した母とはユウサク母の方で
ここでもコアセンテンスが垣間見える
オガタ父がオガタ母を殺したのと同じく オガタもまた義理母を
殺したのだ

オガタ(俺の母が殺された だと?)

初めて聞いた事実にオガタは立ち尽くしていた
このままでは自分の母と同じくオガタも父の暴力で殺されてしまう
所であった

136:影虎◆Vs hoge:2023/07/24(月) 14:29 ID:pKw

オガタ「ユウサク いいもの見つけた
これを見てみろ」
ユウサク「それはーーーー父様のですか?」
オガタ「大人とは こんなに見られるとマズイものを
隠しこんでいる様だ」
ユウサク「・・・兄様 バレたらまた暴力振るわれます よ?戻しましょう?」

大人が読むエロ本というヤツだ
しかし二人の背後にいつの間にやら父親の姿が!? 

オガタ父「また!お前かぁ!?ヒャクノスケ!!」
オガタ「父さん いたんですか」
オガタ父「いたんですかでは無いっ!?
何故勝手に許可なく拝借しとるっ!!」
オガタ「隠す場所が分かりやすいからです」
オガタ父「また大人を舐めおって!?」

137:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 14:37 ID:pKw

オガタ「俺はただ 父様の真似事をしているだけです」
オガタ父「その年齢では早過ぎるっ!!こっちは良くても貴様は
駄目だっ!!」

オガタを引きずる父親
殴る蹴るの暴力の嵐 もはやこの二人頑固親父に頑固息子
合うわけ無かった どちらも変化しないので問題も解決せずに
繰り返すだけ
父親はオガタを殴り続けた

ユウサク「何故っ!?父様は兄様だけを可愛がってはくれないの
ですか?これではあまりにも兄様が可哀想過ぎる!!」

ユウサクはただ ただ泣いていた
オガタが言葉を返さなくなると父親の暴力は止まったが
血が流れ続ける

ユウサク「兄様!?生きてますか?」
オガタ「あぁ」
ユウサク「・・・・・・」
オガタ「少し・・・疲れた」

138:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 14:45 ID:pKw

ユウサク(父様の暴力のせいできっと兄様は心が歪んでしまい
悪い事ばかりをする様になってしまったんだ 兄様は悪くない!)

ユウサクの考えはそうだった
しかし オガタは違う 自分の感情になど無感覚な彼にとって
憎しみや辛さなど微塵も感じていない
オガタ一家とは 周りの目からみても浮いた存在だ
毎日聞こえてくる怒鳴り声 ヒャクノスケのアザだらけの体

うすうす虐待に気づいている者もいたが元軍人だった
オガタ父を誰も彼も怖くて避けていた

そしてその後 義理母殺しの罪をしたオガタが家から追い出され
だ時も周囲は怒鳴り声がナシ ヒャクノスケの姿が見かけない為
についにあの父親は息子を殺したんだ!と周囲で噂が勝手に独り歩きしたのだった

139:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 14:51 ID:pKw

晴れて自由の身となったオガタは暴力から解放された
そしてまた話は現在に戻りーーーー・・・

オガタと丸々の二人は街を離れ場所を変えながら
旅を続けていた
すると ついに出会ってしまう

丸々「!」
オガタ「!」
アシリパ「丸々!?オガタ!?」
スギモト「(やべぇ 今出遭うとか・・・!!)」

一瞬スギモトは武器を手に構えた
しかしオガタは全く反応しなかった 攻撃してくる素振りもない

スギモト「あれぇ〜?何かオガタ 変わった?
しばらく見ない内にずいぶん山猫から飼い猫みたいな目になって」
アシリパ「丸々ーーーー!」
丸々「アシリパぁーーーー!」
オガタ「・・・」

140:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:01 ID:pKw

スギモト「これがあのオガタ?嘘だろ しばらく見ない間に何が?
それに何でさっきから そっちの腕動いてねぇんだ?」
アシリパ「動いてないぞーーーーオガタぁ!?」
スギモト「アシリパさんは今 俺が言ったから気づいたんでしょ」
丸々「僕のせいなんだ 獲物と間違えて・・・オガタさんを撃っちゃって」
スギモト「マジっ!?それでそぉ〜か〜オガタそれでスナイパーと
して生きられなくなって そぉ〜のショックで人格もそりゃ〜
変わっちまうわけだぁ〜?」
オガタ「少しは人の話を聞け」
アシリパ「会えて嬉しいぞぉーーーーーーーー!!」

こうして何故だか 4人は仲良く旅をする事となった
そうしてアシリパによる弓アテショーをやったり スギモトによる
ハラキリショーをやったりして金を4人で稼ぎまくった
その売上金はアシリパがカムイの人々に寄付している

141:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:07 ID:pKw

いつの間にやら「カムイサーカス団」と化していた
そういう事を続けてゆく4人だがーーーー・・・

オガタ「あの件は言わなくていいのか?丸々」
丸々「あーーーーーっと 僕達 兄弟だったんだ」
スギモト「えぇっ!?」
アシリパ「血が繋がってたのか!二人!?それで似てたわけだ
顔もっ!!」
丸々「うん そうなんだ」
スギモト「えーーーー嘘ぉーー二人がぁーーーー??」

事実も明かされたが・・・・・・

スギモト「なぁーアシリパさん?あの二人兄弟とか言ってるけど
それ以上の関係になってねぇか??夜寝てる時 俺見ちゃったんだ
二人がHしてる所」
アシリパ「ん?Hとは何だ?スギモト・・・」
スギモト「いや 何でもなぁーーーーい」

142:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:12 ID:pKw

それから少し経って半年・・・

丸々「あのさぁ オガタさん 」
オガタ「どうした?丸々・・・」
丸々「僕の体が何かさ 妊娠しちゃったみたいなんだ」
オガタ「!・・・何だと!?何故そうなる?女性器の
方はフェイクのはずだ 妊娠はあり得ない」
丸々「僕も最初・・・そう思ったんだけど やっぱり
お腹で何か動いてる様な・・・」
オガタ「・・・・・・っ」
丸々「ど どうしたら いいのかなぁ?」
オガタ「赤ちゃんは望んでない」
丸々「僕だって・・・」
オガタ「産まれてきたら殺してしまおう 銃で」
丸々「それはダメだよ!!」

143:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:19 ID:pKw

オガタ「では どうすればーーーー・・・」
丸々「す 捨てよう!人の住んでる街に置き去りにして」
オガタ「!」
丸々「僕らは育てられない だから他人に委ねよう」
オガタ「そうだな そうしよう それがいいか(それにしても
何故赤子が?)」

二人はスギモト達には話さない事にした

オガタ(何だ?丸々の体は卵巣の機能はちゃんと働いていたと言うの
か?)

謎は解決しないまま それから更に月日が経ち・・・

丸々「はぁはぁう 産まれそうっ!!」
オガタ「・・・・・」
丸々「あーーーー痛いっ!」

産まれてくるとへその緒を切り早くもオガタはタオルで包むと・・・

144:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:26 ID:pKw

オガタ「俺が街に捨てに行く 丸々は休んでいろ」
丸々「分かった」

赤ちゃんを持ってオガタは素早く街の方へと駆け出す
白い布に包んで家の前に置いていった

丸々(・・・本当に捨てに行ったのかなぁ?殺してたりして)

不安がよぎる
そこへオガタが帰って来た

オガタ「無事 捨ててきた」
丸々「・・・あの子 男の子だったね」
オガタ「あぁ」
丸々「良い人に拾われているといいなぁ・・・」
オガタ「・・・・・・」

それから10年後が経ってーーーー
オガタが獲物を狙っている時 とある一人の少年と出会った

龍之介「あの・・・銃の使い方を僕にも教えてくれませんか」
オガタ「!(ユウサクに似ている?いや 俺の顔にも・・・)何故
だ?」

145:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:33 ID:pKw

龍之介「もっと強くなりたくて それと僕は父と母を殺して
しまったので一人で生きて行かなければいけないんです」

少年は不気味にニコリと笑ってそう言った

オガタ「!!・・・何故 父と母を殺した?」
龍之介「憎かったわけではないんですよ・・・あれぇ?でも
おかしいなぁ・・・どうしてじゃあ殺してしまったんだろう??」
オガタ「(俺に似ている・・・?父と母殺し)そうか居場所が
無いのなら来るといい」
龍之介「ありがとうございます」
オガタ(この子は・・・十年前に捨てた俺の子か??)

直感はそう訴えていた

オガタ「どこに住んでいた?」
龍之介「・・・◯◯町です」
オガタ(!やはり・・・そこはまさしく赤子を捨てた村
そうか コイツが俺と丸々の子か・・・・・・)
龍之介「これからよろしくお願いします」

146:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 15:40 ID:pKw

オガタ「分かった(殺しの目をしている やはり俺の子だな
父と俺とコイツで・・・コアセンテンスは受け継がれているわけ
だ)」
龍之介「・・・・・・」
こうしてオガタは龍之介を連れて来てアシリパ達にも会わせた

オガタ(コイツが俺の子なら 龍之介は自分の父母を殺したと
思いこんでいる ならば龍之介に俺と丸々が本当の親だとは伏せる
べきだ でなければコイツは俺と丸々を殺したいと思う
俺の子だから分かるーーーーどうするのかが)

だからなのか オガタはうすうす気づいてはいたが
その事は話さない様にした

オガタ(ある意味 捨てたのは正しかったかもしれないな
その拾って育てた親には不幸だがーーーー・・・)

147:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 17:54 ID:pKw

ただしオガタは丸々だけにはその事実を伝える

丸々「え〜?あの子が僕達の子!?」
オガタ「だが奴には伝えるな」
丸々「どうしてっ!?」
オガタ「あいつは既に自分の親二人を殺している
育ての親とはいえ 俺達が本当の親だと分かれば殺して
くるだろう」
丸々「そう・・・でしたか しかたありませんね じゃ
あ僕も内緒にします
知らない方がいい事もありますもんね」
オガタ「そうだ」
丸々「せっかく自分の子に会えたのに何だかなぁ」
オガタ「普通に関わる程度にすればいい」
丸々「うん そうですね」
オガタ「・・・・・・」

龍之介には隠し続けた
こうして奇妙な5人同居生活は始まった
オガタはなるべく距離を置いた
龍之介は すっかりアシリパ達とは打ち解けている
その様子を遠くからオガタは見ながら・・・・・・

148:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 18:01 ID:pKw

オガタ(・・・顔はコッチに似ているが あの話言葉は丸々に
似ている
それに性格は一見するとユウサクの様に人懐っこい
コイツは色んな人物からの情報をバランス良く受け取ったって事か)

オガタだけに似たって事では無さそうだ

オガタ(だが あの殺し好きは俺似だ やはり間違いないか)

龍之介「アシリパさん あの二人って付き合ってるんですか?
オガタさんと丸々さん」
アシリパ「そうだなー!もう十年前からっ!?」
龍之介「二人に子供は?」
アシリパ「見た事ないなぁー赤ちゃんは」
スギモト「あ 俺は二人がちょくちょくHしてる所は見たよー」
龍之介「そうですか」
オガタ(コソコソと聞き回ってる様だな)

常にオガタも龍之介の様子を伺っていた
二人っきりで銃の練習をしている時もーーーー・・・

149:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 18:07 ID:pKw

龍之介「二人に子供は?」
オガタ「いない そんな事を聞いてどうする?」
龍之介「・・・僕の育ての親は 僕を育ててはくれたけど本当の親では
無かったんですよ そうなると本当の親は何処にいるのかなぁ?」
オガタ「この広い世界 いたとしても見つけるのは奇跡だろう
諦めた方が無難だ」
龍之介「・・・僕の顔とオガタさんの顔って似てません?
オガタさんが僕の父さんなんじゃないですか」
オガタ「さっき言っただろう 俺に子供などいない」
龍之介「分かりました・・・」

こうしてそれからまた月日は流れ・・・・・・3年目

龍之介「銃の腕前もすっかり上手くなったのでお世話になりました」
オガタ「一人どこかへ旅に出るのか?」
龍之介「はい」
オガタ「そうか止めはしないさ 元気でやれ」
龍之介「ありがとうございました」
丸々「じゃあね 龍之介」
龍之介「はい」

150:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 18:14 ID:pKw

アシリパ「元気でなっ!?リュウ!!」
スギモト(何か・・・オガタに似てるの気のせいだよなぁ?)
龍之介「お世話になりました」
オガタ(結局最後まで言えないままだったな・・・)
丸々「じゃあねー!」
龍之介「はい」
丸々(さよなら 息子)
 
龍之介は一人歩きはじめた

龍之介「・・・」

そして小声で一言

龍之介「さよなら 父さん 母さん・・・」

っと言い残して
そう彼もまた暮らしていく内に と言うより会う前から
実は自分の親が別にいると気づいていた だから彼は育ての親を
殺した後本当の親を探し続けていた そしてオガタに出会った

本当は彼も最初から気づいていたが龍之介もまた知らない演技を
していたのだ しかしそれでも彼が二人を殺してしまう事は無かった

151:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 18:18 ID:pKw

親殺しのコアセンテンスはーーーーここでストップしたのだ

オガタ「息子よ・・・」
丸々「・・・・・・」
オガタ(奴は十分腕をあげた もう一人で生きて行けるだろう)
龍之介「・・・・・・」



自由を求め 龍之介は旅に出た
その後の彼の足取りを知る者はいないーーーー
再び4人になったオガタ達は相変わらず「カムイサーカス団」を
開きながら各地を渡り歩いている
埋蔵金の行方も不明のままだが十分 カムイには寄付して
幸せそうだ・・・・・・

152:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 18:19 ID:pKw

>>151
無事 完結です!!(書き忘れました!)

153:影虎◆Vs:2023/07/24(月) 18:23 ID:pKw

かなり、オガタの家族の情報なんかも原作とは
異なってたりします!ネタバレになるのであまりここ
では言わないですけどね!?
二次創作で読んでゴールデンカムイを知らない人は
これを機会に原作に興味を持ってもらえると嬉しい
限りですっ!!
原作では下ネタも多めですが二次創作では控えめに
書かせてもらいましたーーーー!
読んでくれた方、ありがとうございます!!

154:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 07:46 ID:pKw

今回のお題は、またヴィンランド・サガに戻りますっ!
作詞の方でも載せてるヤツです。
読む前の注意点としては、クヌートの性別が変えられて
いて主役のトルフィンは不在です。
クヌートの方が主役寄りになってる物語りなので
設定変更を好まない方は、読まない様にっ!!
ではスタートします!

155:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 07:54 ID:pKw

タイトル【クヌート自伝】

ここはクヌート町
そこの街にはクヌート王子がいる

町人「きゃあ〜クヌート様ぁ〜!?」
町人2「顔見せて〜?」

いつも顔を隠している
町の者は誰もクヌート王子の顔を知らない 見た事がない
クヌート城の中 父親のスヴェン王がいる

スヴェン王「クヌートよ 今日は知り合いの元へ お出かけか?
気をつけるんだぞ」
クヌート「はい 父様」

馬車に乗るクヌート
王子の護衛の兵達も一緒だ
その様子を崖の上から覗いてる人物がいた

アシェラッド「あれがクヌート王子か?今だ!岩を落としな」

156:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 08:00 ID:pKw

ヴァイキングのアシェラッド達によって

仲間1「せーのっ!」

岩はそのまま押された状態から
転がってクヌートが乗る馬車の前に大きな岩が落ちてきた

「ドォ〜ン!!」

クヌート「何だっ!?岩か?」
アシェラッド「今だっ!!王子をさらえ!」

上から次々にヴァイキング達が降りてきた

城兵1「うわ!?何だコイツらっ!?」
城兵2「ウ ヴァイキングだぁーーーー!!」

瞬く間に兵達は倒された
圧倒的戦力差によって・・・・・・

アシェラッド「さぁ 王子 こちらへ来てもらえますか?」
クヌート「・・・・・・わ 分かった」

157:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 08:07 ID:pKw

森へと連れ出される

アシェラッド「さて・・・お顔 見せてもらえます?」
クヌート「いいだろう・・・」

被っていたのを外すと長い髪で色は金髪の・・・

仲間1「なっ美人!!」
仲間2「女ぁ?」
仲間3「え?王子・・・じゃない」
仲間4「何?どうなって?」
仲間3「え?どゆこと」
クヌート(マズイ・・・本当は王女とは言えぬ よしここは嘘を)
アシェラッド「?」
クヌート「実は私は王子の影武者なんだ」
アシェラッド「え?影武者??」
仲間2「え?でもなんで女?」
クヌート「本物の王子は女顔で私はカオが似ていたからーーーー
元はただの町人で城の者に頼まれ王子のふりをしていた」

158:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 08:15 ID:pKw

アシェラッド「って事はアナタは偽物?」
クヌート「そうだ 本物は城にいる」
アシェラッド「参ったねぇ〜偽物は 偽物誘拐じゃ金にならない
影武者他にもいるのかい?」
クヌート「あぁ 分ったらもう帰してっ!」
アシェラッド「今アナタを帰した所でまた影武者になるんですよね? 
城の者も余計に王子出さない・・・ひとまずこのままお付き合い下さい」
クヌート「分かりました 頼みいいです?本当のママ&パパに
手紙を書きたい!元々 私何にも関係なくさらわれて心細いの」
アシェラッド「!」
クヌート「城へ届けてもらえれば 元の親の所へいく」
アシェラッド「まぁ いいでしょう 通りすがりの者に金で頼んで
手紙を届けてもらいます」

こうして手紙を書くクヌート

159:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 08:23 ID:pKw

母 父へ
今 知ってる
内容を話して
いい?クヌートの件でダレ
か不明だけどこのままではさ
すがに心配されていると言
わないとダメかと思い 今はか
えれません 親には伝えるのう
まく出来ませんがその内ゆ
くゆくは 帰れるかな?早くに
帰れるといいです ハイキング
みたいになってますがシーン
と周りは静かです こんなにキ
ラキラと星も光ったりキレイ
な自然に囲まれています早くバ
ースデーまでには戻りたい

サンクチュアリのクヌートより

これはクヌートが親宛に書いた手紙の内容だ

160:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 08:50 ID:pKw

アシェラッド「この サンクチュアリとは?」
クヌート「私の本名です 城の者はこれで分かります
よろしくね」

そしてその手紙は城へ届く

フローキ「スヴェン王様!大変ですっ!!クヌート様から手紙がっ!」

フローキは手紙の内容を読みあげる

フローキ「サンクチュアリのクヌートより」
スヴェン王「・・・そのサンクチュアリとは娘に私が教えたニックネーム
だ 本人が書いたもので間違いない
誘拐された時を考え 私が教えこんだ フローキよ」
フローキ「は?」
スヴェン王「一番右下の端にある文字を下から上へ読んでみろ」
フローキ「バイキングに誘拐されてる・・・?」
スヴェン王「ふむ どうも敵は森を転々として 見つけ出すのは
難しいな 娘から手紙くるのを待つか」

161:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 08:57 ID:pKw

その頃クヌート達はーーーー・・・

クヌート「アナタ達 ふだんこんなもの食べてるの?(マズイ)」

「もぐもぐ」

クヌート「トイレって外でするの?風呂は川で水浴び?
こんな虫の出る所で寝るの?」
アシェラッド「はい アナタも元町人ならこれが普通じゃありません
?その前は・・・」
クヌート「汚い&マズイ&気持ち悪い 早く城の生活に戻りたい!」
アシェラッド「?」
クヌート「あの また手紙書いていい?親と仲良いの 寂しい」
アシェラッド「はぁ〜渡すだけなら(どうもおかしい この女本当に町人?)」

クヌート2通目の手紙

162:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 09:05 ID:pKw

母 父へ

早く会いたいと思って
寂しすぎるんだけ 
ど 今の所はまだ助
かっています ただ今回
この様にな
ってしまって残念がら
れている父母を思い私は知
らないままは無理だと
何度もこの様に女
っぽいですが王
子じゃないので真実を
書こうと手紙を私
は届けます今の所は
命は大丈夫また手
紙を生きてたら書く私の相
手をありがとう

サンクチュアリのクヌートより

163:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 09:12 ID:pKw

フローキ「スヴェン王様!また手紙がっ!?」
スヴェン王「ふむ 読んでみたまえ」
フローキ「サンクチュアリのクヌートより」
スヴェン王「右の端の文字は何と書いておる?」
フローキ「相手は私を王女とは知らない助けてっと!!」
スヴェン王「そうか だから誘拐しても犯人から手紙がこないか
自力で逃げるのも無理か」
フローキ「兵士達に森の調べはさせていますが まだ見つかっていません」

その頃クヌート達はーーーー

仲間1「なぁ?アシェラッド この女偽物ならいらなくない?」
仲間3「殺していいんじゃあ?」
クヌート「!あ〜〜〜そうだ 私影武者だからどの部屋に宝あるか
知ってるの」
仲間4「マジっ?城の宝!?」
クヌート「でも殺してしまうなら教えてあげな〜い(半分切れてる)」
仲間2「えーーーーっ!?そんなぁ〜」

164:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 14:27 ID:pKw

アシェラッド「本当かい?なら ここの紙に場所
書きな」
クヌート「命助けてもらうなら書く そもそも私 元町人
よ 影武者ってだけで殺されるとか馬鹿らしい
関係無いでしょっ!?」
アシェラッド「分かりました 約束しますって
命をとらないと」
クヌート(悪人の約束ってイマイチ信用ならないのよ
ね〜まぁ まだ手はあるわ 応じたふり ね)
アシェラッド「城の入口はどこだい?」
クヌート「前に一つ 右一つ 左に一つ 後ろに一つ」
アシェラッド「合計で出入り口が4方向も?随分多いな
で?その宝部屋ってのはどこだい?」
クヌート「2箇所あるの 下と上の」
アシェラッド(下の方が入口は近いが・・・上のも
窓から外へ投げ落とせば下にいるヤツに持って
行かせる事は可能だな)

165:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 14:35 ID:pKw

アシェラッド「まずは こうだ 下の所で城の兵士達をおびき寄せ
て戦う側 そして二階で宝をコッソリ上から下に落として 
それを持ち去る側も外の下でスタンバイだぜ!」
クヌート「ねぇ〜宝の在り処を教えたんだから私はここで解放してよ!
元々関係無いんだから〜」
アシェラッド「いや ダメだね あんたの言ってる事 少し変だ
ただの町人に宝部屋を教えるかね?命助かりたくて嘘ついてる」
クヌート「誰が嘘ですって!?」
アシェラッド「ならば 城の所まで着いて来て下さいよ
信用して欲しいなら ね」
クヌート「(何なの?さっきからこの男っ!!私の邪魔ばかりしてっ!
せっかくの助かるチャンスを!本当にアッタマきちゃう!)
ならまた 手紙を書かせて 不安で不安でたまらないの」

クヌート3度目の手紙・・・・・・

166:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 14:41 ID:pKw

母 父へ
何度か書かせて
もらっていますけ
れど何回も手紙で助
かりますね気持ちは 会う
のが出来ない分尚更こそ
こそせず こうしてお
言葉をかけるなんて!本当に
嬉しい!今も個人的
にはこれでいいと 特別な目
的は無いですがとくに金
には困ってません 手紙を
やりとり出来れば私は城
に戻らなくても まだ元気が
でます!また何度でも書き
たいと生きてればって
思うわ!

サンクチュアリのクヌートより

167:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 14:48 ID:pKw

スヴェン王がいる城の方では・・・・・・

フローキ「また手紙ですが大変です!!スヴェン王様!
右端の文字にはーーーー・・・敵が城を金目的に襲う助けてっと
あります!」
スヴェン王「何?敵がこちらへ来るだと?その時にクヌートも一緒
ならば待ち伏せして助けるチャンス!兵を城の周りに囲ませろ!」
フローキ「はい!」

その頃 クヌートは一人 川で水浴び中

クヌート「こんな冷たい所でお風呂なんて本当に最悪ですわ
汚ぁ〜い」
アシェラッド「冷たいお風呂そんなに嫌ですか?あんたーーーー本当は
王女なんじゃないですか?」

168:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 14:53 ID:pKw

クヌート「何の証拠がっ!?」
アシェラッド「証拠?あんたの反応見ていたらーーーーですよ?
よっと・・・」

「ドサッ」

木の上にいたアシェラッドが地面に降りる

アシェラッド「俺の目はそう 誤魔化せませんよ!王女様?」
クヌート「何よっ?どういうつもりっ?」

「パサ・・・」

クヌート「(え・・・何?何で今ハダカになったの?一体何っ??)
ちょっと!近づかないでっ!!」
アシェラッド「・・・」
クヌート「来ないでったら!?」 

「バシャ・・・」

川からあがるクヌート

169:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 14:59 ID:pKw

木に身を隠すが・・・

クヌート「(何この男?何を考えてるの・・・?)
あれ?いない・・・消えた?キャア!」

「ガバッ」

クヌート(こんな男の子供を産むの?王の血が汚されるっ!?)
アシェラッド「王女だとバラされたくなかったら俺に従ってくれませ
ん?でないと続けます」
クヌート「分ったわよっ!?」
アシェラッド「俺の目的は金なんです ねぇ王女様?だからーーーー」
クヌート「!」
アシェラッド「取り引きしませんか?」
クヌート「と 取り引き?」

謎のやり取りが行なわれた・・・・・・
そしてクヌート城へやって来たクヌートとヴァイキング達

170:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 15:05 ID:pKw

仲間1「みろ アシェラッド 静かだ」
アシェラッド「いや こんなに兵士の姿見えないのは変だね」
仲間2「って言ったって行かないとお宝手に入らなっ・・・」

「ダッ」

アシェラッド「馬鹿っ・・・!」

草むらから体を出した途端 無数の矢が飛んできた

仲間2「うっ・・・」

矢が当たった仲間は地面に倒れた

アシェラッド「(弓?やはり・・・隠れていたか)さぁクヌートさん?
出番ですよ」
クヌート「私だぁーーーー撃つなぁーーーークヌートだぁーーーー!」
アシェラッド「さ 俺らは帰るぞ」

171:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 15:09 ID:pKw

仲間1「いいのか?アシェラッド せっかくの宝が」
アシェラッド「いいんだよ 敵がこんなにいたら俺らにチャンスは
無い」
仲間3「えぇーーーーでもぉ」
アシェラッド「ま ちゃんと考えてるんだよ」

クヌートは無事父親であるスヴェン王と会う事が出来た

スヴェン王「おぉ クヌートよ!無事だったか」
クヌート「えぇ この通り それで父様 近々会って欲しい人が
いるの」
スヴェン王「名は何と言う男だ?」
クヌート「あ アシェラッド・・・」

次の日

172:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 15:15 ID:pKw

アシェラッド「初めましてスヴェン王様 私はアシェラッドです」
クヌート「・・・・・・」
アシェラッド「実は私はスヴェン王一家の血を受け継いでいる
隠し子なんです 母の名はモーテス」

アシェラッドは王側しか知らない情報を話した

クヌート(この男にあの時色々と聞かれちゃったのよね
当然知ってるからペラペラ喋れる あぁ〜もう本当に最悪っ!!)
スヴェン王「そこまで詳しく知ってるとは本当の様だな 町人が
知らない情報ばかりだ」
アシェラッド「スヴェン王様 血は繋がっている身 私に王に近い
立場をお与え下さい 連れの兵士達にもそれなりの施しを」

173:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 15:24 ID:pKw

クヌート(あの時の取り引きは私の命の代わりに王側の情報を
教える事だったのよ この為だったわけ)
スヴェン王「良かろう!そなたには王位の立場を約束する」

こうしてアシェラッドは 王位の立場につく事となった
この時代 DNAは調べられない 十分嘘は通ったのだ!
そしてヴァイキング達は大金を手にする事が出来た

仲間1「ヒャッホー!」
仲間3「かねだー!かねだー!」
アシェラッド「さぁ 俺達の金だぜ?好きに使いな!」
スヴェン王「王側にも不倫する者はいるからなぁ・・・隠し子の
一人や二人 いて当然だ なぁ?クヌート」
クヌート「そ そうですわね 父様・・・」

王女として自分の身を守る為の取り引きは こうして成立したとさ
王家系にヴァイキングの血筋が入る異例の展開であった


完結

174:影虎◆Vs:2023/07/25(火) 15:30 ID:pKw

はい!終わりましたぁーーーー!!
ヴィンランド・サガに関するお題は、これまでも
挑戦していますが今回はクヌートが主役です!
いつかクヌートとアシェラッドの作品をまた書きたいと
思っていました!
前回はトルフィンが女ですが今回はクヌートが女でしたっ! 
また引き続き、お題はヴィンランドサガで書こうと
思います!
読んでくれた方、ありがとうございますっ!!

175:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:20 ID:pKw

今回、書くお題も引き続きヴィンランドサガです!
読む前の注意点としては、主役がトルフィンじゃなくて
オリジナルキャラのアシェラッドの息子・アシェットです!因みにこのアシェットは前回出た女トルフィンの子供ではなく、また別の母親の子供って設定が変わってます!
原作の設定と異なる点があるんで、そういうの苦手な人は
読まない様にね!?では、書きまーすっ!!

176:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:27 ID:pKw

タイトル【アシェット自伝】

奴隷の母の元に産まれた 奴隷の子アシェラッド
ここは貧困的な町・・・・・・
そこで暮らす息子のアシェラッドと母親リディア
息子は12歳

アシェラッド(俺の父はヴァイキングだ だが 母は父に捨てられ
二人だけの生活 ボロい馬小屋で小さい時から仕事をする)

村人「アシェラッド 馬の手伝いよろしく」
アシェラッド「あぁ(そんな生活が続いている)」

アシェラッドの母 リディア

リディア「いつも仕事してくれて ありがとう」
アシェラッド「母さん これ今日のご飯 二人で食おう」

177:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:35 ID:pKw

アシェラッド「もっともっとさぁ 金貯まったらココを離れよう!
もぐもぐ」
リディア「私は故郷に戻りたいわ ウェールズよ」
アシェラッド「故郷!?母さんの故郷ってどの辺?」
リディア「アナタは行った事ないの でも私は元王女だから・・・王族
の所へ行ったら分かるわ」
アシェラッド「城ならココからあっちか 母さんが王女って本当?
パクパク」
リディア「昔ね 私が17の時ーーーー・・・」

過去

馬車でリディアは外へお出かけしていると・・・

兵士「むむっ!?何者だっ!!」
兵士2「あっあれは!?ヴァイキング!?」
兵士「マズイっ!姫をお守りしろぉーーーー!!」

178:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:42 ID:pKw

リディア「!敵っ!?」

しかし その男は強く兵士は倒され・・・

リディア「キャアーーーー」

リディア「私はさらわれてしまったの 元々は金目的でしょうけど
王女の私にもアナタの父は目をつけてきたわ」
アシェラッド「母さんが王女なら城に戻ろうよ!」
リディア「駄目よっ!いい?王家では鉄の決まりがあるの 王族以外
の血の子供を産んでは駄目と」
アシェラッド「え?」
リディア「それを破った者は王側の者とは認められなくなる
アシェラッド「俺がヴァイキングの子だから?」
リディア「そう 私とアナタはもう王側とは呼べない
せめて故郷のウェールズに戻って生活するなら まだココよりマシだわ」

179:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:46 ID:pKw

アシェラッド「だったら何で俺の父さんは見捨てたの?」
リディア「他に好きな女が出来て私達が邪魔になったからよ 元々
アナタの父さんは遊び人だから飽きたんでしょうね 見向きもされ
ないわ」
アシェラッド「・・・・・・」

その夜

アシェラッド「母さん」
リディア「どうしたの?アシェ・・・」

満月の日

アシェラッド「俺 何だか母さんとしたいんだ」
リディア「したいってアナタまさかっ!?」
アシェラッド「いいでしょ?一回だけだから」
リディア「分かったわ 一回だけね」

180:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:52 ID:pKw

リディア(もう・・・私に見向きする男なんていない
ボロいんですもの アシェだけは求めてくれる 女として
みてくれるって 意外と嬉しいものね)

一晩は過ぎ去りーーーー・・・
父さんの叔父は時々はコッチに来てくれた

アシェ叔父「アシェラッド いるか?」
アシェラッド「叔父さん!」
アシェ叔父「生活 大変だろう ホラこれだ」
アシェラッド「いいの?ありがとう!」

叔父は大金もちだった

アシェ叔父「アイツじゃあ ろくに面倒もみんのだろう?
いつかお前がデカくなったら仕事しに来いっ!」
アシェラッド「今は分からない 金貯まったら母さんのウェールズに
戻る予定」
アシェ叔父「ウェールズか」

181:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 07:58 ID:pKw

そんな とある日

リディア「私 アナタの子を妊娠したわ」
アシェラッド「え 母さんっ!?バレたらマズイよっ!!」
リディア「言わなければバレないわ」
アシェラッド「なら 母さんと他の人との間に出来たって事にする?」
リディア「そうね・・・二人だけの秘密よ アシェ?」
アシェラッド「うん!!」

こうして俺の子 アシェットは産まれた
周りには弟と言ってある

アシェ父「アシェラッド 金はあるか?叔父が渡しに来てるだろう?」
アシェラッド「父さんっ!?いきなり来て何だよっ!?金なんか
ねーよ!」
アシェ父「嘘をつくな!金よこせっ!!このっ・・・でないと
斬るぞっ!?」

アシェの父さんは剣をチラつかせた

182:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:04 ID:pKw

アシェラッド「やるってんのか!?外でだ!」
リディア「アシェラッドっ!」
アシェラッド「母さんはここにいて!父さんと俺の勝負だ 行って
来る」

二人は馬小屋から外へ出る

アシェ父「いくら何でもお前じゃ勝てねぇぞ?」
アシェラッド「そんなの 分かんねーよ 少なくとも俺は父さんの
子だからな」
アシェ父「後悔しても知らんぞ」

「ブォっ!!」

先に仕掛けてきたのはアシェ父の方だ
避けるアシェラッド

アシェラッド「おっと・・・(斧みたいにコッチにくる!!)」

その後も避け続ける

183:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:10 ID:pKw

アシェラッド(マトモに受けてたら叩き割られる)

「ブンッ!」

アシェラッド(よし!また来るなっ!ココだぁーーーー!)

「スッ」

アシェ父「消えた・・・?」

飛び上がったアシェラッドは父の剣上に・・・

アシェ父(剣の上に乗った!?)

「バッ!」

そこから更にジャンプして父に飛びかかり左頬を剣で切りつけた

「ポタポタ・・・(血)」

アシェ父「ふんっ!強くなったな 一丁前に・・・今日はこのくらい
にしてやる そろそろ腹が空いてきた」
アシェラッド「!」

父親はそう言うとアシェラッドの前から姿を消すーーーー・・・

184:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:18 ID:pKw

それから5年後 息子のアシェットも大きくなった

アシェット「遊びに行ってくるー!」
アシェラッド「母さん 目的だった金の件だけど今ならココを離れ
られる」
リディア「って事はーーーー・・・」
アシェラッド「ウェールズに行こうっ!そしてそこで住もう!」
リディア「やっとやっとなのね 嬉しいわ・・・」
アシェット「ね〜?どゆこと??何でココ離れるのー」
リディア「母さんの故郷に戻るの いいところよ あそこは!」
アシェラッド「アシェット 母さんは大切な所で住みたいんだ
それとも お前一人でココで生活するか?」
アシェット「そんなの無理だよー兄ちゃんの馬鹿ぁ」
アシェラッド「なら行くぞ 母さん 城へ行こう!」

手作りで木を使って小型の船を造り オールでキコキコと漕いでいく
それから時間は流れーーーー・・・

185:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:43 ID:pKw

「キコーキコー」

兵士1「フローキさん!誰か来ます!!」
フローキ「!」
アシェラッド「リディアの子 アシェラッドだ 母の故郷ウェールズへ
行きたい」 
アシェット(?母ちゃんも父ちゃんもムズカシー話してた
ボクはよく分かんなかった)

それからやっとウェールズに来た

アシェット(ウェールズでの生活は楽しかったー時間はあっという間にす過ぎて・・・)

それから更に一年経ちアシェット6歳

アシェット「ねー兄ちゃん ボクの父ちゃんって兄ちゃんと同じ人?」
アシェラッド「何でだ?」

186:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:50 ID:pKw

アシェット「だって前にね 一度だけ兄ちゃんの父ちゃんと一対一
で話した事あるんだ その時さぁーこー言われた「お前は誰の子だ
?ワシが産ませた子ではないな」って」
アシェラッド「!」
アシェット「それって同じ父ちゃんの子じゃないって意味?じゃあ
ボクって誰のコなのー?」
リディア「アシェット!あんなのはねぇ あの男の嘘よ!
信じては駄目!」
アシェット「ボクのパパの嘘つきー!」
リディア「アナタを私達から引き離したいからそんな嘘を言っている
の 分かった?」

その夜 アシェラッドとリディアの二人で内緒話中

リディア「気づかれなくて良かったわね」
アシェラッド「アシェットは寝てるか?」
リディア「えぇ寝てるわ でも不安ね もしバレるなんて事になったら」

187:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:54 ID:pKw

アシェラッド「大丈夫 いずれ奴も離れる アシェットだって大人
になるんだ その時まではーーーー・・・」
リディア「そうね 言えるわけないもの 私とアナタの子なんて
あの子に言えるわけーーーー」
アシェット(え?ど どーいうコト?ボクと兄ちゃんって・・・
兄ちゃんでもあり父ちゃんでもあるってコト?
そんなぁまさか!そんなーーーー!?)

アシェットはコッソリと二人の会話を盗み聞きしていた
次の日ーーーー・・・

アシェラッド「アシェット?」

「しーーーーん」

アシェラッド「ん?これは・・・紙?」

188:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 08:59 ID:pKw

「ボクは出ていきます これからは一人で生きて行きます
サヨナラ アシェットより」

アシェラッド「まさか!?秘密がバレたのか!?」
リディア「アシェラッド?どうしたの・・・アシェット知らない?」
アシェラッド「母さん 最悪だ アシェットは出ていった 多分
バレた」
リディア「え!?まさか話を聞かれて?」
アシェラッド「多分そう・・・もうココへは戻らないかもな」
リディア「そんなっ!!?」

その後アシェットは他人の船に隠れながら遠くへ 遠くへと
渡り歩く 辿り着いたのはーーーー
ウェールズから離れたコスパカ町だった

アシェット「よし ここに住もう!!」

189:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 09:05 ID:pKw

森でクルミを見つけたりキノコをゲットしたりミミズを使って
魚をゲットして町で売り歩いたり

アシェット「これ食べませんか?一つ 100円です」
村人「あら?みなし子かしら?可哀想 一つ買うわ」

そんなアシェットを可哀想と村の女達は可愛がり ちょっとの金で
生活していく

アシェット「やったぁ!!」

それから更に4年後 アシェット10歳
剣もやり始めて一人 木を切りつけては腕をあげていく
やはりヴァイキングの血筋 戦う事を自然に求めるのだろうか?
村人女のボディガードをしたり 雑草とりをしたり稼ぐ幅も
広くなった

190:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 09:12 ID:pKw

その間 金もそこそこに蓄えた
更に10年の歳月が流れーーーー・・・

アシェット(父さんと母さんの元に戻ろう!もう子供じゃないから
向き合わないと)

久しぶりにウェールズの地へ!

アシェット「母さん・・・?」
リディア「!アシェット?アナタなの!?」
アシェット「父さん いや兄さんは?」
リディア「あの子はアレからココを出ていったわ やりたい事を
見つけてくるって 手紙でのやり取りはしていたの ホラこんなに
「アイツ(アシェット)は帰って来たかい?」ってアナタの事を
気にかけていたわ」
アシェット「!」
リディア「でもある時から 手紙は来なくなった
何かあったとしかーーーーー・・・叔父もアシェラッドと会っていない
と言っていた」

191:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:18 ID:pKw

リディア「もしかしたらだけど・・・私は元王女なの」
アシェット「えっ!?」
リディア「城の知り合いにフローキと言う名の人が 
いるんだけど アナタも小さい時に一回会ってるわ
その人なら何か知ってるかもしれない」
 
母親の言葉を頼りに兄(父)を探しにアシェットは
フローキの元へやって来た

アシェット「兄さんは知らないか?アシェラッドの
弟だ」
フローキ「!・・・・・・っアシェラッドは殺された」
アシェット「何っ!?」 
フローキ「・・・近くで見ていた」
アシェット「誰にっ!?」
フローキ「と トルフィンと言う少年に」
アシェット「誰だっそいつ!?」
フローキ「その少年はその後クヌート王の命令により
どこかの町で奴隷になっている 奴隷だから既に
死んでるかもしれん」
 

192:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:25 ID:pKw

アシェット「そのトルフィンは誰が父だ?」
フローキ「ヨームのトールズ その男も殺されている」
アシェット「と トルフィン!!ふ 復讐・・・してやるっ!!
ゆるせないっ!」

その後は奴隷になっているというトルフィンを見つけ出すべく
町という町を巡った

アシェット(何故っ?トルフィンは兄(父)を殺した?見つけたら
その時に戦いを仕掛けようっ!?)

町を訪ねては こう告げる 金髪で肩ぐらいにかかる髪の長さ
目は茶色 17から20なんぼぐらいの青年を奴隷として
買わなかったか?と
紙も配り歩いて もし心当たりがあるなら 大金やってコッチが
その奴隷を引き取る と

193:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:31 ID:pKw

金に釣られて偽物の奴隷を押し付けられると困るので
ワザと青年の本名は伏せた

アシェット「元の名前は何と言う?」
奴隷1「ミゼル」
アシェット「すまないな 別人だ」

この方法でこれまでも随分と会ったが 目的の青年は出会えなかった

アシェット「次はここの村か・・・(ココにもいなかったら
もう奴隷として重労働させられて死んでしまったのか?)」

紙を配り 様子をみる

オジさん「ちょっといいかな?」

そこへ知らないオジさんが声をかけてきた

194:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:37 ID:pKw

オジさん「紙の内容を読んで似てる奴がいる コイツだ」
青年「・・・」

金髪の髪の毛 目は茶色

アシェット「二人っきりにしてもらえないか?
聞きたい事がある」
オジさん「良かろう」
アシェット「名は何と言う?」
青年「名前?」
アシェット「元の名だ」
青年「と トル・・・フィン」
アシェット(同じだ しかし同姓同名という可能性は?)

アシェットは再び質問を投げかける

アシェット「では そなたの父の名は?」
トルフィン「と トールズ・・・戦士のトールズ」
アシェット「!!(コイツが俺の(兄)父さんを殺したのかっ!)」

195:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:42 ID:pKw

「バッ・・・ポイ」

アシェットはトルフィンに剣を投げる

アシェット「剣を握れっ!」
トルフィン「何故?」
アシェット「いいから受け取れっ!」
トルフィン「俺はっ・・・俺はっ!剣なんかもうっ握れねーんだよ!」
アシェット「きさまぁ!アシェラッドという男は知っているだろう?
殺しておいて何様だっ!?父の仇だっ!?」
トルフィン「ち 父?じゃあお前はアシェラッドの・・・?息子
なのか??そんな事あのハゲ一度も・・・」
アシェット「分かったら剣を握れっ!」
トルフィン「アシェラッドは確かに俺の目の前で死んだ
クヌートの手によって」
アシェット「ん?どういう事だ それはーーーー・・・」

196:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:48 ID:pKw

トルフィン「俺は父を殺され・・・あんたと同じだったんだ
父さんはあんたのアシェラッドに殺された!そして その
アシェラッドは俺の目の前でクヌートに殺されたんだ」

過去

アシェラッドがクヌートに刺されるのをトルフィンは目の前で見ていた

アシェラッド「相手を殺したのはこれが初めてかい?上出来だ」

アシェット「(コイツが嘘を言っているとは思えない とすると
フローキがクヌートを庇う為に嘘を?)では 俺もお前も同じ
父を殺された同士?争う理由はない・・・な」

197:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 14:55 ID:pKw

アシェット「こちらの間違いとは言え 奴隷を引き取った身
一緒に来てくれ」
トルフィン「けど 俺にはもう何も・・・・・」
アシェット「何もなくたっていいさ これから見つかるかもしれ
ない それにどうしたって見つからない時は俺が与えてもいい
新しい役目を・・・一つだけいいか?何故アシェラッドはお前の父を
殺した?」
トルフィン「え?」
アシェット「個人的恨みでもあったのか?俺はトールズすら知らない」
トルフィン「それは・・・アシェラッドはヴァイキングしてた身だから
俺らの船や売れる奴が欲しいからだと」
アシェット「!」
トルフィン「現に父さん亡き後 売られそうな流れもあった
ただ 俺はガキだったからそーならなくて」

198:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 15:02 ID:pKw

アシェット「アシェラッドはトールズと戦ったのか?」
トルフィン「あぁ でもあれはっ!戦いに勝ってたのは父さんの
方だった!!けど アシェラッドの仲間が俺をっ・・・人質なんかに
しなければ・・・」
アシェット「それでトールズは死んだのか?」
トルフィン「複数の矢に刺されてなっ!?」
アシェット「少しそれ変じゃないか?奪って金に変えるだけなら
十分脅せるから何も殺さなくてもそのまま お前を使ってトールズも
売り物に出来たはず・・・殺してしまう必要 本当にあったのか?
金が目的ならーーーー」

疑問を抱くアシェット

アシェット「それにそれだけの複数の矢ってまるでトールズを
確実に殺したい理由でもあるかの様だ」
トルフィン「!!」

199:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 15:07 ID:pKw

スッキリとはしなかったが アシェットとトルフィンの二人は
船でクヌート王のいる城へ向かう事になった

クヌート王城の近くに船を停めて・・・

アシェット「トルフィンは船の番をしててくれ 後は俺がクヌート王
を!」

アシェットは町の女に声をかけ
金で利用して

女「ねぇ〜そこの兵士さぁ〜ん 楽しい事しましょ〜?」

城の兵士を上手く誘い込む様に頼んだ 
そこで兵士を襲い着ている服を盗む

アシェット「よし これで 城の中へ入れるな!」

兵士に成りすまし まんまと城の中へ!

200:影虎◆Vs:2023/07/27(木) 15:14 ID:pKw

そして向かったのはシェフのいる所
料理を運び出すウェイトレスを襲い 今度はウェイトレスに変身!
そして次々はーーーー・・・

アシェット「クヌート王に出す料理を運びに来ました」
シェフ「ん?お前 見慣れない顔だな」
アシェット「話もしかして伺ってませんでしたか?
新入りのアドです!」
シェフ「そーかそーか新入りか ならコレを運べよ あっちだ」
アシェット「はい」

新入りのウェイトレスとして何とかクヌート王のいる部屋に
辿り着く

「コンコンッ(部屋のドアをノック)」


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