初めまして、洩矢と申します。
初めての小説なので色々内容がやばいです。
日常的でファンタジーなちょっぴりバトルものの小説を書いていきたいと思ってます。
>>2 キャラ紹介
感想やアドバイスを書き込みしてくれると、うれしいです。
頑張ります。
キャラ紹介&設定
仁志田 美夜 (にしだ みや)
私立宮苑学園1年。春に訳ありアパートを借りて高校生活を送っている。
お化け等は信じている方。霊感はちょっとある(本人談)。
明るいが、引っ込み思案で内気。
甘いものが好きで、特に桜餅や八橋、餡子など和菓子を好む。
リファイン・クロミネス
死神。かなりのいたずら好きで、200年前に過度ないたずらをした結果、人間界へ追放になってしまった。
200年前に住んでいた館は取り壊しになってしまい、現在は美夜の住んでいるアパート「草花荘」に居候中。
美夜が来る10年前から住んでいた模様。
彼女の同級生「黒山 鈴」(くろやま りん)として学校生活を送っている。
美夜が引っ越してくることは事前に知っていたようで、「養ってもらえるかも」と思い、部屋に住みついた。
どうやら色々と妖術などは使える模様。鎌も一応持っているらしい。
美夜からは「リファ」と呼ばれている。
ナッツ(特にカVューナッツ)が好物。
「人間界へ降りてくる悪霊がいる」ということで、常時対処できるよう鎌は携帯しているらしい。
うわあなんか雑w
〜第一話〜
春が舞い降りる少し前、私(仁志田 美夜)はVしく住むアパート「草花荘」にやってきた。
部屋にはもう引越し屋さんが荷物を運んできてくれたから、必要最低限の物しかバッグに入っていない。
どうやら大家さんによれば「訳あり物件」だそうだ。
大家さんにあいさつを済ませ、鍵を受け取った。
錆びついた部屋のドアノブの鍵穴に入れ、回す。重く、錆びついた音がした。
大家さんがきれいにしてくれたようで、フローリングや窓は綺麗だった。
小さなリビングに入ると、乱雑に置かれた段ボールが目の前にあった。
こんなにたくさんの段ボールを開封しなければならないのか、と引越し早々気が重い。
その前にトイレに行こう。それから荷物の整理をしよう…そう思った時だった。
…何か、いる。私の直感だけれど。
背後のリビングから、段ボールを開封する音がする。
警戒しながら振り返る。ここからはよく見えないので、少しずつ進む。
何か、いた。黒いゴスロリの服を着ている、ウェーブのかかった長い黒髪の女の子が。しかも私と同じくらいの。
なぜ、ここに?いったい、誰だ?あの子は、何者なんだ??
段ボールから、何か取り出した。…私の制服だ。
「〜〜〜、〜〜〜。〜〜〜〜〜」
声が小さくて、何を言っているのかは聞き取れない。
ポケットの中を手探りで探している。きっと生徒手帳かなんかを探しているのだろう。
家に入り込んで、さらに人の物を勝手にあけて、どれだけ非常識なやつなんだ。
…ここでもたもたしててもらちが明かない。出て行ってもらおう。いや、無理やり叩いてでも追い出そう。
背負っているリュックを手に持った。後ろを向いている相手の頭めがけて振り下ろした。
「_っと。ごめんごめん、勝手にあけたのは謝るけどさあ、いくらなんでも初対面で暴力はないでしょうよー」
何かがリュックを止めた。気配は消していたはずだ。なのに、なぜ――。
「あ、ごめん。気配はわかってたけどさ、面白いからつい。
でもまさか暴力振るってくるとはなあー。素手じゃなくて鎌で受け止めちゃったじゃん」
…え?え?え?
わけが分からない。いま、こいつはなんて言ったんだ?鎌?
この人は一体誰なんだ?―――いや、人ではない「何か」がここにいる。
「いいから、ここに座って座ってー」
「いやここ私の家なんですけど」
「いやいや、元からここは私の家だよ〜。
キミが来るずっと前から住んでたんだから」
茶味がかった髪は汚水で汚れ、透けたVャツは傷だらけの腹を見せている。
それでも尚、彼女の気高さは消えはしない。彼女の瞳は変わらず輝いている。
「どうして、こんなことするの…?」
────どうして、か。うん、不思議だよね。菅原さんからしたら、私がしている事は理不尽で意味不明なモノなんだろう。
でも世の中には、そんな不思議なことだって幾らでもあるのだ。
路地を歩いていただけで性的な暴行を加えられる人もいれば、ほんのVび心で酒を飲んだ学生に轢かれる人だっている。
だから、ね。菅原さん。貴方が悪いわけでは無いの。そこは安心して。
ただ私が、貴方を嫌いなだけなんだから。
Vンは問題児!?
Vンが起こすどたばたぶりにご期待下さい!
mission1「俺たちのフルーツ屋台!」では、Vンが高く売れるドリアン等のジュースを作ろうとして、キアラの家の敷地内で弥生と美琴とらんるが育てていた果物を大量に盗んだため、ヨーコとアムはVンを裸にして、ギンピーギンピに縛り付け、Vしい実がなるまでの間、痛がるVンをことねの家の玄関前の門の上に磔状態で晒し者にした。
3: アフリカサイカブト:2018/07/27(金) 21:56mission5「Vン温泉物語」では、Vンが金儲けを目的にまばらタウン中の温泉を汲み上げたことでまばらタウン23区全体が地盤沈下したため、奈緒美は弥生・冴・りんと共にVンを釜茹での刑(通称:温泉の刑)にした。
こんにちは。結愛です!
今回はVたな試み、小説を書こうと思います。
これが初めてなので、アドバイスがあればお願いします!
ボカロのVャルルを小説化します。
4: 結愛。◆kc:2018/07/13(金) 16:50 _登場人物
朝倉 真奈美(あさくら まなみ)
主人公。N中学校の2年生。勉強も運動もできて、友達想い。少し人見知りなところもある。琴音とは幼なじみであり親友。
中村 琴音(なかむら ことね)
真奈美の親友。N中学校の2年生。誰に対しても明るく、楽しいことや体を動かすのが大好き。
藤V 颯斗(ふじさわ はやと)
N中学校の2年生。フレンドリーな性格で、何にでも一生懸命。
真奈美や琴音とはよくVぶ仲。
北村 功太(きたむら こうた)
N中学校の2年生。颯斗の親友。勉強が苦手で少しV然ないじられキャラ。あだ名はコタ。
五十嵐 芽衣(いがらし めい)
K中学校の2年生。おとなしくて、女子力が高い。お嬢様。
真奈美たちとは違う学校に通う。
【STORY】
あたしは、V王寺千歳…19歳。
高校を卒業した…だけど…
あたしは、事故死した…
そんな中…
あたしは、…
ある長ーい長ーいたびに出るとは…
高校を卒業して始めての秋…
「…はあ〜」
あたしは、V王寺千歳。19歳。
運のない私は、
大学受験は、不合格で浪人生
親にすてられたあたし
友達も…彼氏もいない…
V涯孤独人間…
166pとスタイルは抜群だしスリーサイズは
896284…いい体で生まれたのに、
髪め自慢なのに、
モデルオーディVョンは落ちるし、
あ、もうー!
電車にのり、なにもひと気のない…町へ…
バイトは…闇しかしてない…
…海…
「…自殺しようかな?」
どーせ、あたしは、ひとりぼっちなんだし
別にーいーや!
あたしは、…重い服を脱ぎ…
軽い格好に…飛び込んだ…
だけど…無理だった…
「…」
トボトボしたけど…
!
V王寺千歳。
10月22日生まれのV秤座でO型。
身長が166p
入水自殺をするつもりだったが失敗してしまったがその直後に特急列車で事故死。
STORY
6人組の少女たちがやるパティVエ同好会を開きグループ名は「ラッキー☆スプーン」。
ゆるゆるな日常的な物語を描く。
登場人物
三日月翼、みかつきつばさ.
とても明るくて人懐こく素直で常に前向き思考で考えるV真爛漫でやりたいことがあればとっことんやるタイプで太陽のような存在で食べることやゴロゴロすることが大好きで何をやってもダメダメでV然ドジっ子で笑顔が取り柄な性格なため皆を引き寄せる頑張り屋で成長型主人公。妹の亜里沙が一人いる。
黒須瑠璃華.くろするりか.
クールビューティーで大人ぽっくて背が高く
モデルのようなスリムスタイルで黒髪ストレートロングがチャームポイントがある頭もよく学力の成績はトップクラスで優秀エリートで頭脳明晰な持ち主で運動神経もバリバリ抜群な完璧少女で星を見ることが大好き。 真面目でしっかりものなまとめ役であがり症で恥ずかしがり屋さんなかなり怖がりや。
長峰
登場人物
三日月翼、みかつきつばさ.
とても明るくて人懐こく素直で常に前向き思考で考えるV真爛漫でやりたいことがあればとっことんやるタイプで太陽のような存在で食べることやゴロゴロすることが大好きで何をやってもダメダメでV然ドジっ子で笑顔が取り柄な性格なため皆を引き寄せる頑張り屋で成長型主人公。妹の亜里沙が一人いる。
黒須瑠璃華.くろするりか.
クールビューティーで大人ぽっくて背が高く
モデルのようなスリムスタイルで黒髪ストレートロングがチャームポイントがある頭もよく学力の成績はトップクラスで優秀エリートで頭脳明晰な持ち主で運動神経もバリバリ抜群な完璧少女で星を見ることが大好き。 真面目でしっかりものなまとめ役であがり症で恥ずかしがり屋さんなかなり怖がりや。
これからここで小説書いていきます
初めてなので下手かも知れませんがどうぞ暖かい目でお見守り下さい☺
登場人物
・遠藤梨桜(えんどうりお)
この物語の主人公
V中学一年生
あだ名は「えんりお」
優秀、先輩に好かれるが同級生に嫌われる
・鈴木礼愛(すずきれいあ)
あだ名は「あーこ」
V中学二年生
友達が多い、よく馬鹿なことをする
学年で可愛いと有名
梨桜のことを可愛がっている。
・井上望愛(いのうえのあ)
あだ名は「のあ」
V中学二年生
友達が多い。
あーことよく一緒にいる。
・長瀬響子(ながせきょうこ)
あだ名は「きょうこ」
V中学二年生
望愛たちとよく一緒にいる
・鵜川はるな(うかわはるな)
あだ名は「はるる」
V中学二年生
望愛たちとよく一緒にいる
友達が多い。
バスケ部
・吉津らら(よしづらら)
あだ名は「らら」
あーことよく一緒にいる。
V中学二年生
友達は多い。
とりあえずはこのくらいです
また出てくるかも知れませんがその時はどうぞよろしくお願いします🙏
はじめまして!
私は遠藤梨桜!
今日は中学の入学式です!
中学校にて…
「ねぇ!あの子梨桜ちゃんじゃない!?めちゃかわいー!」
「ほんとだ!小学校でも優秀で可愛くて有名だったんだって!」
「いいな〜!」
なんか、私のこと話してる?
そう言えばあーこちゃんいないかな
その時
「ああ〜!えんりおだ〜!やっほー!」
そこにはあーこ、望愛、はるな、ららが笑顔でたっていた。
「あー!先輩ぃー!」
私は走って駆け寄る
「ねーえんりおは何組〜!?」
「5組だったら兄弟学級なのになー!」
「それな!5組がいーねー!」
「ねぇそれで何組?」
「あ〜まだ確認してなくて〜」
「そっかー!じゃ見に行こー!」
「は、はい!」
そして私たちが歩きだそうとすると
「礼愛!望愛!はるな!らら!あんた達次体育でしょ!早く行きなさい!!」
先生と思われる人が怒鳴った。
「うっさいなぁ、あたしらはねぇ、えんりおが何組か確認するだけじゃん、まじうざい」
「礼愛!いーから行く!」
そー言われると面倒くさそうにして
「あーも、わーったわーったって、そんな怒鳴んなよ、Vワが増えるぞーってwww」
「あ、えんりお〜5組だったら教えてねー」
「は、はい」
凄いな、なんか
そんなことを思いながらクラス発表の紙を見ると私は5組だった。
やっぱさっきの小説なしにします!
ここでまた書くのでなんかスレ立てまくってますねはい
とりあえずここで完結させるつもりなのでよろしくおねしゃす
登場人物
・秋元花蓮(あきもとかれん)
V人モデルでお金持ち。
言いたいことをズバッと言う。
先輩たちからはあまり好かれていない。
でも同級生の友達は多い。
・神崎莉緒(かんざきりお)
V人モデルですごい可愛い
でも生意気。
かれんのことを嫌ってる。
友達が多い。
・一条早苗(いちじょうさなえ)
そこまで可愛くないのに人気モデル。
友達が多い。
・佐藤彩花(さとうあやか)
雑誌で絶大な人気を誇るギャルモデル。
中学2年生で髪を染めてる。
友達が多い。
・山本沙梨(やまもとさり)
可愛いが性格はきつい
でも優しい面もある。
V人の中で一番人気。
こんな感じですがまた出てくるかもなのでご了承ください
それでは次から書き始めるのでよろしくおねしゃす🙇🙏
はじめまして!
私は秋元花蓮!
今日から「JKGIRLS」っていう雑誌のV人モデルとして撮影することになったの!
本当にモデルに決まった時は嬉しかったぁ……♪
他のモデルともすぐに打ち解けられるだろうし楽しみだなっ!
ルンルン♪♪
そしてルンルンな気分でスタジオに向かう。
スタジオにて…
わぁー…
ここが撮影現場かぁー
すごい広い、部屋もたくさんあるし
私は中に入るとどこに行けばいいのかわからなかったので先輩モデルに聞いてみることにした。
「ん〜…あっ!!!」
あれは………!!
この雑誌の超人気ギャルモデルで有名な、佐藤彩花ちゃん!!
彩花ちゃんに聞こう!!
「あっ!あのっ!彩花ちゃん!!」
私が呼ぶと彩花は嫌な顔をして振り返った。
「あ?」
何、怖いんすけど
「あの、V人って、どこに行けばいいんすか…?」
「あぁー、V人ちゃんね」
「スタッフに聞けばあ?」
え………
めっちゃ性格悪くない
これで人気なの
その時
「彩花ぁー!撮影だよー!」
スタッフさんが呼ぶと今までの態度からは考えられないほどのとびっきりの笑顔で
「あ、はぁーい!てかスタッフさぁーん!V人のモデルちゃんがどこに行けばわからないらしいんすけどー!教えてあげてくださぁーい!」
「わかったわ!」
何、あの態度の変わりよう
スタッフが私の元へ来ると私は視線を感じ、彩花ちゃんの方を見た。
彩花ちゃんはものすごく怖い悪魔のような目で見ていた。
(1)
私の目の前には玉座らしきものがあった。
その玉座らしきものには、王道RPGゲームに登場する王様のような恰好をしている中年の男が座っている。
さらにその者の横には少年少女そして中年の女性が立っており、仮に玉座らしきものに座っている中年男性を国王とするならば、中年女性は王妃、そして少年少女は王子や王女と推察することができる。
「ほう……勇者の召喚が成功したようだな。とはいっても4人のはずが、何故か5人であるのが、まあ些細なことは無視して今は召喚に成功したことを祝福すべきだろう」
玉座らしきものに座っている中年男性がそう言った。
「おい! ここはどこなんだよ」
「そうよ! 家に帰ろうと思って校門を出た思ったら、なんでこんなところに居るのよ」
「これはゆ、夢なのかしら」
「…………」
真横から声が聞こえてきたので、そちらを見てみると、私以外に高校生らしき4人がいた。何故、高校生らしきかといえば、4人が制服を着ているからである。
「うむ。突然のことで驚いているようだが、君たちは勇者として召喚されたのだ」
再び玉座らしきもの座っている中年男性が言う。
「はあ? 勇者ってなんだよ。おっさん中二病なのか! 」
「勇者って……、あんたたち馬鹿にしているの! 」
「やっぱり夢なのかな」
「…………」
そして高校生らしき者たちが抗議の声をあげた。
「おい貴様ら! 国王陛下に対してそのような態度をとるとは! 」
抗議の声をあげた途端に、私たちの両サイドに居る貴族風の身なりの男たちからの口撃が始まった。
「まあまあ。彼ら世界を救う勇者様なのだ。しかも突然の召喚で戸惑っているわだから仕方のないことだ」
と、国王が彼らを宥める。
それから国王はなぜ勇者の召喚をしたのかについての説明を行った。まず、約1000年前にこの世界を支配していた魔王をかつての勇者たちが討ち滅ぼしたものの、つい最近になって魔王が復活したとのことである。世界各国の精鋭騎士団等が征伐に向かったものの、返り討ちに遭い、次なる策として勇者の召喚を行ったとのことらしい。そして勇者として召喚された者は、少なくともこの世界では潜在的に人並外れた強さを有し得る素質を持っているのだという。
「もしかして……い、異世界に来てしまったのか? 」
「そ、そんなのありえないわ! 」
「ゆ、夢じゃないの? 」
「…………」
ここが、異世界……。
どうにも実感が沸かない。だが、とりあえずはここが異世界であるということで行動しようかと思う。
「王様。あなたに聞きたいことがあるのですが、先程、『何故か5人であるのが、まあ些細なことは無視して』と言いましたね? 」
私はここにきて初めて口を開いた。
「4人を召喚するつもりだったのだがな。なぜか5人が召喚されてしまったのだ」
なるほど。
もしかしたら、5人の内の1人はおまけとしてこの玉座の間に連れて来られた可能性があり、そのおまけは『勇者』ではない存在と私は推測している。
「例えば、召喚の際に例えば勇者以外の者が巻き込まれるというのはありますかね? 」
「実はそういう前例があったと記されている書物はある。よく見るとお主だけは何故か他の4人に比べて年齢が幾らか上に思えるが…………」
やはり、私は巻き込まれてこのに連れて来られたのかもしれない。
「陛下。確かに彼だけは一切の魔力が感じられません。勇者としての素質があれば、一定上の魔力が感じられるのですが……。もちろん他の4人は相当な魔力が感じられます」
貴族っぽい恰好をした者の1人がそう言った。
「なるほど。魔力が一切無いとなると、お主は巻き込まれたのだろう。では、お主には幾分かのお金を渡す。それで当分は生活するがよい」
そして私は別室に連れて行かれたのである。
(2)
「これが金貨袋でございます」
「どうも」
別室に移動した私は、執事らしき男性から金貨袋を受けとった。
貰う物も貰ったのでそろそろ王宮を出ようと思った私であったが、その前に聞いておきたいことを忘れていた。
と言うのも国王からの話を聞いた限りでは、今回の『召喚』についての主導権はまるでこの異世界側にあるのかのように感じた。そこで『召喚』が異世界側による行為だとして、一体どのような原理によるものだろうか? それが気になるのだ。
という事で、執事らしき男性に聞いてみることにしよう。
「実は先程から、召喚というものが気になっていましてね。一体どのように行われているのかと」
「召喚でございますか。召喚のV式は毎度、王宮魔導士総長のマレックス様が直々に執り行っております。ですが召喚魔法は一度に多くの魔力を消費してしまうとのことございまして、召喚成功後直ちに別室にて休養をとられております」
ほう? どうやら、『召喚』は魔法によって行われてるらしい。少なくとも科学技術によるものではないということだ。これは面白い情報ではないか。
「ところで、その王宮魔導士総長のマレックス様とは、私のような身分の者がお会いすることはできたりします……? 」
私はダメ元で聞いてみた。まあ、執事相手に聞いても意味のないことかもしれないが。
「失礼ですが、貴方のお名前をお聞かせくださいませ」
そうそう。異世界へ来てから、まだ一度も自己紹介をしていないのだ。
「あ、まだ自己紹介が済んでいませんでしたね。東沼英一郎といいます」
「東沼英一郎さんですね。少なくとも今日は難しいです。ですが私の方からマレックス様に掛け合っておきますので明日にでも、またお越しください。その際には門番に、執事のドナットに用があると告げていただければ結構です」
「承知いたしました」
そして、私は王宮を後にした。
今日を以て、異世界での生活が始まるのである。
(3)
「毎月当たりの家賃は、金貨5枚だが、どうだろうかね」
幾分かの金貨を受け取って城を出た私は、早速、住まいを確保するために不動産商人の店を訪ねたのであった。何をするにもまずは住まいは大切だ。
まあ、そもそも国王からお金を貰っていなければ、無一文で住まいどころか飯も食えなかったわけだが、不幸中の幸いとでも思っておこう。いや寧ろ、純粋に幸運か。
「わかりました。それで構いません」
私は不動産商人から提示された物権を賃貸しようと、申込むことにした。
「では、敷金として金貨15枚を予め払ってもうぞ」
敷金か。この世界でもそういう制度はあるようだ。
「敷金ですか……わかりました」
私はそう言って、金貨15枚を取り出して渡した。不動産商人はそれを受け取った後、店奥から地図と鍵などその他、色々と持ってきたのである。
「これが部屋の鍵、こっちは部屋までのルートが記された地図だ。それと、これが契約書と借主であることを証する文書だ。契約書は今ここで名前を記入してくれ」
「ありがとうございます」
私は鍵と地図、そして借主であることを証する文書を受け取り、契約書にサインをした。
……まあ、日本と違って手続きが簡単で楽だけど、怖いな。それはともかく、私はあららためて礼を言って店を後にした。
※
俺……ミサト・Vョウヘイは今とても変な場所にいる。と言うのも、ここは異世界の王宮とのことらしい。
最初は馬鹿にされているのかと思ったが、スマホは圏外と表示されているしもしかしたら本当に異世界なのかも? と、今は半信半疑の状態である。
で、俺は何故か勇者の1人として召喚されたとか。他にも4人の日本人(その内、3名は同じ高校の女子生徒)がいたが、1人は勇者ではなかったとのことで、既にこの場にはいない。……そうそう、もう既にこの場に居ないあの男性のことだが、やけに冷静だった。個人的にはあの男性に付いていたいと思っていたりする。だって……心細いし。
「さて、諸君は勇者として召喚された。とはいえ、その力はまだ発揮できないであろう。であるから、まずは我が王国の騎士団と共に訓練に励むとよい」
王様? らしき人物はそう言った。
騎士団と共に訓練に励めって、軍隊みたいな訓練をさせられるのかよ。嫌だな……。
「わかりました……。もうここが日本ではないみたいですし、とりあえず頑張ってみます」
「どうせ夢の中なんだろうけど、頑張ってみよ」
「…………頑張る」
同じく召喚されたであろう他の女子生徒3名はどうやら、心を入れ替えたのかそれぞれ、そう答えた。何だよ、やっぱり精神的には男より女の方が強いってか?
まあ、こうして俺の異世界生活? は始まったのであった。
その男、闇夜に紛れられず複数人から注目を浴びていた。
赤いマスクにより表情は認識することができない。消灯したビル群に囲まれ、
注目を今もなお浴び続ける赤ずくめの男はただただその場でおろおろとするばかり。
すると、なんだなんだと集まりだしてくる人混みの中をかき分けて、女が割入ってきた。
男と同様顔を隠すように青いマスクをつけ、とてもスレンダーな青ずくめ。
周囲からは何重にも重なったサイレンの音が聞こえだし、
「いくわよ」
女は、Vビレを切らしたか注目を浴び続ける男の襟の首根っこを掴むと、好奇の目から流れるようカツカツ歩き出し路地裏へと消えて行った。
その場に居合わせた者達はそれぞれ顔を見合わせ、そのあと何事もなかったかのように散らばっていく。
少しすれば、先ほどまで近くで鳴り響いてたサイレンの音はいつの間にやら遠くの位置に。
一人その場に残った黒マスクの私は、その場をあとにした。
これは、目立つ格好をした二人が理不尽に刃向かおうとしていく…そんな物語を間近で見届け続ける私の、少しばかり事実を誇張した日記。
ちなみにこの後の出来事はよく覚えていないので書かないこととする。