長編じゃなくて短編
とりあえず>>5
>>5?
3:匿名:2016/06/14(火) 21:06幸せへの小道
4:匿名:2016/06/14(火) 21:06愛の小鳥
5:匿名:2016/06/14(火) 21:06夢からの落下
6:匿名:2016/06/14(火) 21:06ほわあああ!!!
7:匿名:2016/06/14(火) 21:09 幸せな夢を見た
からの
落下か
>>5夢からの落下、了解した
ありがとう
>>5【夢からの落下】
最近、変な夢ばかり見る。毎日同じ夢、そしていつも、同じ終わり方。
いつも俺は夢の中で、どこか分からない道を歩いている。
その道はまるで天国のように穏やかで、俺はいつも決まってこう言うのだ。
「ずっと、ここに居たいなぁ」
俺がそれを言った瞬間、夢に終わりが訪れる。目覚し時計のベルで目覚めると、見慣れた天井がいつもそこにある。
何度も見た夢だ。もう、忘れようにも忘れられない。むしろその夢は、俺の日常の一部だった。
朝食を口に頬張り、時計を見る。
時計の針は予定の登校時間を指し示していて、全身にけだるさを感じた。
玄関を開けると、夏とは思えない程爽やかな天気だ。むしろ、肌寒いくらいの気温を感じながら、また夢を思い出す。
いつも夢の中で通る道は、こんなにも憂鬱な気持ちだっただろうか?
いいや、違う。あんなにも穏やかで、あんなにも温かかった。今の状況とは、真逆だ。
あぁ、もう一度あそこへ行きたい。今すぐに、そこへ行きたい。
学校なんて、行きたくない。あの場所は、あそこにいる人間たちは、俺の事を拒否するのだ。
こんなにも憂鬱な毎日。こんな毎日を、俺は何度過ごすんだ?俺は、いつ、幸せになれるんだ?
「おはよう」と、校門に立ち挨拶をする教師の横を、走って駆け抜けた。
いつのまにか走り出していた様で、少し、心臓がいたい。
全速力で、階段を駆け上がる。教室がある二階も、無視して駆け上がる。
あぁ、もういい。どうでもいい。早く、早く、あそこへ行きたい。天国のような場所へ。俺を受け入れてくれる場所へ。
建物で言えば四階。けれど実際は四階よりも少しだけ高い、屋上。
いつも閉まっているはずの扉が、開いていた。
ドアノブを回し、扉を開けると、ぎぎぎと深いな音が鳴る。
少し汗ばんだ額を、風が乾かす。やっぱり、今日は少し寒い。
進む足は、止まらない。屋上から見える景色は、とても爽快だ。俺は無意識に、笑っていた。
「あぁ、やっとあそこへ行ける」
――――ジリリリリリリリリリ……
目覚ましの音が、頭を刺激する。
ぼやけた視界が徐々にクリアになっていき、思考が冴えてゆく。
最近、変な夢ばかり見る。毎日同じ夢、そしていつも、同じ終わり方。
夢に囚われて夢の世界へ行こうとする青年。
だがそれ自体も夢(エンドレス)っていう設定
あっ好き…
12:匿名:2016/06/14(火) 21:42あっ、すこ
13:匿名:2016/06/14(火) 21:43すげぇな
14:匿名:2016/06/14(火) 21:43あっ、あり(がとう)
15:匿名:2016/06/14(火) 21:43じゃあ気長に次>>20で
16:匿名:2016/06/14(火) 21:45属性を宿した鍵
17:匿名:2016/06/14(火) 21:46誰もいない満員電車
18:匿名:2016/06/14(火) 21:46招き猫
19:匿名:2016/06/14(火) 21:4620:匿名:2016/06/14(火) 21:4721:匿名:2016/06/14(火) 21:4722:匿名:2016/06/14(火) 21:47誰が駒鳥殺したの?
23:匿名:2016/06/14(火) 21:48 なんでそんな>>18の招き猫人気なんだよwwwww
了解した(そういえば俺シリアスなのしか書けない気がしてきた)
自分で自分の安価推しまくるのはなしだろと今更な事を言ってみる
25:匿名:2016/06/14(火) 21:49 >>24
ごめんノリでしてもた
>>25
おいwww
じゃあ再安価?とりあえず招き猫は書いてみるわ
っていうか誰もいない満員電車良いな…と思う>>1である
28:匿名:2016/06/14(火) 21:54 >>27
俺のせいや><それでいこ
あ、採用された・・・?
なんかありがとう
嬉しい
>>18-20【招き猫】
私の家の前には、神社があるんだ。
神社といってもそんな立派なものではなくて、鳥居が何本か並び、鳥居の道をくぐった先に、お賽銭箱がある…って感じ。
それを神社って呼んでいいのかは分からないけどね。
ただ、お賽銭箱を置いていて、それだけでは人が来ないから、って作られた鳥居なのかな?良く分からないけど。
でも、神社=鳥居 っていう超単純なイメージは、私だけの偏見じゃあないと思う。
まぁ、そんな話はどうでもいいや。
なんで私が唐突にそんな話をしだしたかって言うと、その……神社?
……神社としか言えないから神社でいくけど、その神社の前に、招き猫が飾ってあるんだよ。あぁ、鳥居の前ね。
赤い鳥居が何本も並んでて、その真下に、真白な招き猫が。
腕が動いてて、雨の時も、風の時も、ずっとそこにあるんだ。
いつから置いてあったのか、私にも分からないんだけどね……なんかその招き猫が可愛く見えて、いつも頭をなでたり、なんとなくその鳥居の下をくぐってお賽銭を入れたりしてた。本当になんでだろう?
でね、その日もなんとなく招き猫を撫でてた。そしたら、嬉しそうだった。
何居てるんだこいつ、って思ってるでしょ?そんな顔してる。
でも、雰囲気で分かる。そんな感じがした。あるでしょ?この人、なんか怒ってるなーって思う事。それとおんなじ。
でもそれは招き猫だし、もしかしたらmそんな感じがしただけなのかも知れない。でも、怖くなった。
だって、それは人じゃないから。感情なんて、分かるはずなかったから。
感覚を、錯覚しただけなのかも知れない。私の勘違いかもしれない。
でも、気味が悪くて……その日から、私は招き猫になにかアクションを起こす事はなかった。
じゃあそれで解決?そんなんだったら、話してない。
一週間くらいは、なんともなかった。でも、二週間くらい経ったときに、意識して見ない様にしてた招き猫の、目を見ちゃったの。
「ヤバい」って、なんとなく思った。ただの、招き猫なのに。
それでね、気付いちゃった。さっきまで動いてなかった手が、動き出してる。
その時にやっと、その招き猫がさっきまで動いてなかった事を意識しちゃって、鳥肌がたった。
嬉しそう、って感じたときと同じ様に、今度は悲しそうって感じた。
ねえ、助けて。いまは、すごく怒ってる。ずっと、私の事を呼んでる。
ずっと、ずっとずっと手招きして、私の事を呼んでる。
気のせいじゃない、気のせいじゃないの。
雰囲気でも感覚でもない。なんとなくなんかじゃなくて、聞こえるの。
なんで君には聞こえないの!?今も、私のことを呼んでる。
どうしよう、私連れて行かれちゃう
ずっと呼んでる、ずっと、ずっと、私のこと。
招き猫なのに、招き猫じゃなかった。関わったらいけないなにかだった
私も何言ってるのかわからないよ!!でももう、すぐ、そこまで
書き方を変えたやつ。
招き猫の中か近くに、悪霊がいて、その悪霊が招き猫を動かしてる、って話。
>>29
こっちも書き込みが嬉しい。
今から普通の文で書くわありがとう
>>17【誰もいない満員電車】
あんな部活、やめてやる。むしゃくじゃした気持ちで、終電に駆け込んだ。
高校に入学してから入部したバスケ部は、イメージ通りの、青春!恋愛!なんてものはなかった。
毎日つらい練習。失敗すると、ぺナルティが待っている。
今日も午後7時には帰るはずだったのに、こんな時間になってしまった。
静かに動き出した電車のなかで、スマホを開く。
画面に表示される時刻に、溜息を吐いた。時刻は、午後二十三時半。今乗ったこの電車が、家へ帰れる、最後の電車だ。
携帯をポケットへしまい顔をあげると、その車両には誰も居なかった。下を向いていたから気付かなかったのか、それとも他の車両には人がいるのか。
疑問に思ったが、他の車両を見に行く気力もなく椅子に座った。
そりゃあこんな時間なのだから、人がいないのは不思議ではない。それにこんな田舎だ。
満員電車なんて経験した事にないほどの、小さな町。人が多いと感じるのは、座る席がなかった時ぐらいだった。
俺が下りる駅までは、あと三駅ほど。携帯でも触っていれば、すぐに時間は過ぎるだろう。
スマホのメッセージアプリを開いて、返信をする。
けれどそのメッセージはいつまでも送信されず、「送信できませんでした」という通知だけが溜まる。
イライラとしてきた。今は、何事にも腹が立ってしまう気がする。
「……つっまんねー」
色々な意味をこめて、人がいないのをいいことに声を出しす。電車が、少し揺れた。
電車が止まり、扉が開く。駅からは、誰も乗ってこない。
妙に静かな空気を気持ち悪いと思ったが、そのことよりも苛立ちの方が強かった。
扉が閉まる音がする。
そういえば今日は、アナウンスをしないのだろうか?
この電車に乗ってから、車掌さんの声を聞いていない。
いつもなら、「次は○○駅、次は○○駅」という声が聞こえるはずなのに。
深夜だからか、と俺の中の想像で決定づけて、納得した。電車が、先ほどよりも短い時間で止まった。
また扉がひらく。
また、誰も乗ってこない。
深夜だからと言って、こんなにも人が少ないものなのだろうか?
段々と浮かんできた疑問に、俺は少し不安を抱えていた。
もしかして、乗った電車を間違えたのか?でも、この電車は動いている。方向も同じだ。
でも、何かが違うような気がするのは何故だ?いつもの記憶と、今の景色が一致しない。
ざわざわと、心を揺すられた気がした。
嫌な汗を、背中にべっちょりとかいている気がする。
俺は立ち上がり、一号車へと歩き出した。
多少の揺れに耐えながら、ぐんぐんと車両を渡り歩いていく。
最後のドアを開けたとき、俺は息を飲んだ。
「な、なんで」
そこに、車掌の姿はなかった。
そして、電車が止まることもなかった。
息が荒くなるのを感じる。この電車は、どう動いている?だれが動かしている?
そこには誰もいない。けれど、今までの駅両方に、停車している。その部分を、俺は少し楽観視していた。
けれどそれを考えてしまえば、すぐ目の前には誰かがいる、という事になってしまう。
ぞくり、と悪寒が走った。
はやく、はやく出たい。ここから早く出たい。
なんだこの電車。俺は、とんでもないことに巻き込まれてしまったような気がする。
あと、一分ほどだろうか。見慣れた景色が、暗闇の中うっすらと見える。
駅が近づいてくる。もし、ここで停まらなかったらどうしよう。俺はずっと、このままなのか?
「……あけ……あけっ!!」
バクバクとなっている心臓。心配とは裏腹に、駅に着いた時扉は開いた。
転ぶように下りて、這うようにして力が抜けた足を引きずった。
外は涼しく、汗が自分の体温を冷ます。
あの恐怖から解き放たれたのだ、と思ったとき、扉が閉まった。
そして、見てしまった。
ホームから見た電車の中に見える、何者か達を。
一人ではない。車両ひとつひとつすべてに、何者か達はいる
。
それは人間のように見えて、人間などではない。何故なら車両を移動するときも、携帯を触っている時でも、周りには誰もいなかったのだから。
あぁ、そうか。ソレは、ずっと居たのだ。俺がその電車にのる、ずっと前から。
ずっと、俺の隣に。周りに、あいつらは居たんだ。
俺が乗ったのは、誰もいない満員電車だったんだ。
地図にない都市伝説を思い出した
ライトホラーな感じいいっすね
採用ホントありがとう
>>5踏んだものだけどありがとう。他も面白かった
37:匿名:2016/06/14(火) 23:56これは面白いな
38:匿名:2016/06/14(火) 23:57無限ループ
39:匿名:2016/06/14(火) 23:57ゴミ箱
40:匿名:2016/06/14(火) 23:57鏡
41:匿名:2016/06/14(火) 23:57スマホ?
42:匿名:2016/06/14(火) 23:59スマホ?ww
43:匿名:2016/06/15(水) 00:10 スマホだけどスマホじゃなくて、だからつまりそれはスマホ?なのか?
って感じだろうか
>>1の解釈に期待
がんばれ>>1
45:匿名:2016/06/15(水) 00:16 難易度高すぎ笑うわって思った
頑張る>>1頑張る
またやらかした…すまんおらもう書き込まない(><)
47:匿名:2016/06/15(水) 01:04 >>41 【スマホ?】
気付いたらそこは、地球ではなかった。いや、現代ではなかった…と言った方が正しいのかもしれない。
その惑星は地球なのかも知れない。けれど、景色は私の知っている地球ではなかった。
「なに、ここ」
目の前を通るのは鉄の自動車ではなく、薄い膜で囲まれたショボン玉の様なもの。
高校生にもなって思い浮かぶのはドラえもんの世界観で、けれどそれよりもはるかに文明は進歩している。
私は、目が点になる、という表現がぴったり合うような顔をしていただろう。
一瞬間を置いて、現実味がないその現実を認識した瞬間、スマホへ手が伸びた。
その行動は、今の女子高生っぽい。依存、とまではいかないが、やはり便利なのだ。
電源を入れる。画面が明るくなる。パスワードを入力すると、いつも通り開く。まずは110番、とダイヤルしても、つながらない。
漫画でよくある、時空を超えて電話。時空を超えて未来からの電話、なんて、幻想に過ぎなかった。
「なに、ほんとになにここ」
呑気な事を考えてはいるけれど、私はまだ女子高生。怖くないわけがない。
もし自分が、時空を超えて全く知らない世界へ来てしまったら?なんて考えたら、怖いに決まっている。
私はそんな想像をしたこともなかったし、こんな状況にでもならなければそんな例えは出てこない。少し、例えが突飛過ぎたかも知れない。
なにか。今、なにかできる対処法はないのだろうか。
道行く人を眺めていると、一人の女性と目が合った。
目があった瞬間、目を大きく開き、私のもとへ近づいてくる。私の事を知っているのだろうか、と考えたけれど、それはありえない。私は、相手を知らないのだから。
「もしかして、貴方も?」
彼女は言った。
もしかして、この人も過去から来たのかも知れない。同じ状況の人が、もっと居るのかもしれない。
高揚感を抑えきれず、何度も縦に頷いた。
「本当に!?よかった、一人だと心細くて……私もなの」
そう言って彼女は、私にスマホ?を見せた。
何故?なのかというと、そのスマホはスマホに似ているけれど、なにかが少し違ったからだ。
けれどそれはどこからどう見てもスマホだ。違和感の正体は分からずとも、スマホはスマホ。
同じ立場の人間を見つけた事で、私は嬉しくなり、喜んで自分のスマホを見せた。もしかしてこれが、過去から来たというサインなのだろうか。
彼女はとても嬉しそうに微笑み、私の手を握った。ほぼ無理矢理の握手に、私も応えた。
彼女は「いきましょう」と言い、私はそれに従った。
きっと、彼女は過去へ戻る為の方法を探しているのだと思った。
けれど、少し違和感を感じる。道行く人に話を聞いている様子の彼女は、全く緊張していないのだ。
私はガチガチなのに、なんのためらいもなく、赤の他人(未来人)に声をかけている。
コミュニケーション能力の差だろう、と結論付けてしまえば、何も言い返せない。
彼女が探しているのは、過去への戻り方だろう。早く帰りたい気持ちはわかる。
「……は、はやく見つかるといいですね」
私は少しできた間で、そう言った。
彼女は頷き、「もう見つけたよ」という。
驚いた。もしかしてここでは、過去へ自由自在に行ったり来たりすることができるのではないだろうか?
だから、こんなにも早く見つかったのかもしれない。
人類の進歩すげー、なんて思いながら、私は「どこですか?」と問うた。
彼女は目の前の扉を指さし、「入れば終わるわ」と言った。
こんなにも進歩した世界とおさらばするのは、すこしもったいない様な気もした。
けれどすぐにでも家に帰りたい私は、迷わず入ることを決めた。
「本当にありがとうございました!!」
彼女にお礼を言うと、「仲間がいてよかった」と、スマホを持っている手を振った。私も、手を振り返した。
これで帰れる。さようなら、未来。
・
まさか私と同じ人間がいるなんて、思いもよらなかった。
とても簡単に安楽死を選ぶ事が出来るようになったこの世界で、私はやっとその権利を手に入れる事が出来たのだ。
安楽死自体は簡単だけれど、その権利を得るのは難しい。だから、仲間がいた事に驚きだ。
死にたくて仕方がなかったこの世界とも、やっとお別れだ。そう思っていた矢先に出会えたのは、奇跡だろう。
彼女が手に持っていたもの。それはまさしく、権利を得たものの称号。変えて言えば、あの世へ行く事の出来るチケットの様なもの。
あれをあんなに堂々と出している人間は初めて見たが、その気持ちはよく分かる。私も、あまりの人間に自慢して回りたいくらいだ。
やっと、やっと死ぬ事が出来る。こんなにも仕事ばかりの人生と、おさらばだ。
彼女のあとを追うように。これで死ぬことができる。さよなら、現代。
未来にタイムスリップ
その世界は、今でいう社畜ばかりで、仕事から逃れるために作られた安楽死制度。
その制度を手に入れた証が、スマホと同じ見た目。スマホの存在なんて知られていないほど未来に行ってる。
っていう設定。
独特の世界観というか考え方が堪んねえな
51:匿名:2016/06/15(水) 01:10うわぁお
52:匿名:2016/06/15(水) 01:1053:匿名:2016/06/15(水) 01:13 >>1の文章好きだからお題をドンドン出したくなる
自分の出したお題の自分の世界観をいい意味で裏切られるのが楽しそうだ
>>53
嬉しいこといってくれる
じゃあ次>>62まで風呂入って待つ
お題本当にありがとう
お題まで遠いな!しかし書いて欲しいものを出していくスタイル!
アイドルリサイクル
人生のプロット
58:匿名:2016/06/15(水) 01:34人間動物園
59:匿名:2016/06/15(水) 01:35遥か遠く僕の背中
60:匿名:2016/06/15(水) 01:36俺は父と母を愛していた
61:匿名:2016/06/15(水) 01:36隣の彼女は関西人
62:匿名:2016/06/15(水) 01:37↑↓混ぜたもの
63:匿名:2016/06/15(水) 01:37関東引越し日記
64:匿名:2016/06/15(水) 01:37期待
65:匿名:2016/06/15(水) 01:38 >>56
気長に…待とうかなって
とりあえず色々考えるわ
まてwwwww
難易度急上昇すぎだろ
語彙力つけて書きたくなるお題を出せるように頑張ろう
68:匿名:2016/06/15(水) 01:42 ホラーというか…オチのある話書きたくて書いてたけどこれオチできる気しねぇ…
とりあえずがんばるはwwww
シリアスな青春はいけるだろ(適当)
70:匿名:2016/06/15(水) 02:02全裸にネクタイと靴下で正座して待ってる
71:匿名:2016/06/15(水) 02:16 >>70
そんな変態な待ち方しなくても…
てかくそむずいな
隣の彼女は関西人←男目線
関東引越し日記←関西人彼女目線
どちらも実は存在しない的な?
この予想も裏切られるかなドキドキ
>>72
予想を裏切るどころか想像をぶち壊す気がする
ちょっとスレ主ふざけちゃうよ☆
オチなんてない。ふざけるのだ
>>61-63 【隣の彼女は関西人+関東引っ越し物語】
触られた右頬が、風邪をひいた時のように熱い。それはきっと、彼女が触れたからだろう。
そんな言い方をしてしまうと、彼女が風邪菌みたいだ。
……馬鹿な事を考えていても、彼女の涙が脳裏をよぎり、笑う事が出来ない。
笑おうとしても、苦しく締め付けられるかのような感覚が邪魔をする。
「最後くらい、笑ってお別れしたかった」と言った彼女の願いを、叶えることすら出来ないのだ。
僕と彼女は、真逆だった。
根暗でネガティブで、静かな僕とは対照的に、彼女はクラスの人気者だった。
明るく、ポジティブなことをいって励ましてくれて……自己中な明るさではない、人の為の明るさを持った彼女。そんな彼女に恋をしていたのは、僕だけではなかったはずだ。
出席番号順に並べられている机を、初めてラッキーだと思った。彼女と近い席で、一緒に日直を担当する事になった日は、死ぬかも知れないと思った、
その日の放課後に、「付き合って」と言ったのは、何故だろう。感情の、昂ぶりかもしれない。
僕とは正反対の君に惹かれたのは、まるで磁石のS極とN極が引き合うかのような感じだ。
「うん、いいよ」と言った君は、何故僕を受け入れてくれたのだろう。
そして何故、僕は今日君を拒絶しなければいけなかったのだろう。
離れたくなかったし、ずっと一緒に居たかった。それほど好きだったのに、俺は、一緒にいられなくなってしまった。
神様を恨んだのは、小学生のころ以来だった。親の転勤で、僕は近々引っ越すことになったのだ。
その話を彼女にした時、確か彼女は「そっか」といって笑った。最後まで笑顔でいたい、そう言って。
「……ごめんね」
僕は届きもしない声で、空へ呟いた。
笑っていたいと言ったのに、僕が見せた最後の顔は笑顔じゃなかった。それにつられるかのように、君の笑顔も、曇ってしまった。こんな所だけ、そっくりだった。
笑えなくてごめんね。こんなにも好きだった。
最後に君が触れてくれた右頬を、涙が濡らした。
「ごめんね……関西さん」
――――これが後の日本である。
関西さんと関東くんの恋愛物語
ふたりの間に出来てしまった隙間は、琵琶湖かなって。
関東くんの濡れた右頬は関東大震災の津波かなって。そういう設定。
>>69の意見によって生まれた青春だ
スケールでけえ!
77:匿名:2016/06/15(水) 02:4778:匿名:2016/06/15(水) 02:50 やはりホラーとかミステリアスの方がワクワクする文章だな
ボケ要素へ申し訳ないが俺の琴線に触れなかったよ
すまない
>>78
大丈夫。俺もホラー書く方が好きだ
>>79
語弊があるな
全部好きだわ
寝るので気長に安価>>93でよろしくお願いします
82:匿名:2016/06/15(水) 03:07猫猫子猫と猫と犬
83:匿名:2016/06/15(水) 03:10手首育成プランター
84:匿名:2016/06/15(水) 03:11政治家VSトマト
85:匿名:2016/06/15(水) 03:13鳥かごの人
86:匿名:2016/06/15(水) 03:16黒の花嫁
87:匿名:2016/06/15(水) 03:18国へ帰らせていただきます
88:匿名:2016/06/15(水) 03:18荼毘に付す ピエロは笑う
89:匿名:2016/06/15(水) 03:19待ちぼうけシンドローム
90:匿名:2016/06/15(水) 03:19ドラエもん
91:匿名:2016/06/15(水) 03:21ディップ イン ドリップ
92:匿名:2016/06/15(水) 03:22ニート
93:匿名:2016/06/15(水) 03:26白い海青い砂浜赤い僕ら
94:匿名:2016/06/15(水) 21:28>>1は執筆してるだろうか
95:匿名:2016/06/15(水) 22:25 >>93 【白い海青い砂浜赤い僕ら】
携帯のバイブレーションで、目が覚める。
友人と二人と旅行をしていた僕がその日見た最初の色は、ピンクだった。
もちろん、ベッドで眠っていたのだから、そこには天井があるはずだった。その部屋で眠りにつく前を思い出してみても、天井の色はピンクなどではなかった。
もしかして、これは夢なのかも知れない。そう思い自分の頬を抓るけれど、痛覚が現実を突きつけてきた。
目に前に広がる、異様な光景。全ての色が、恐らく、全く別の色になっていた。
「……どういうことだよ」
思いきり勢いを付けて立ち上がり、カーテンを開けた。窓から見える景色は、昨日見た景色とは違った景色。
昨日まではそこから覗く事の出来た雄大な海や、あまり人がいない綺麗な砂浜。それらすべて、変化していた。
海が白く、砂浜が青い。空も、白い。雲は、緑色だ。
宿泊していた部屋の室内だけでなく、世界中全てがそうなっているようだ。
けれど、目覚めても何の反応も見せない友人から見れば、この世界はいつも通りなのだろう。
自分の目が、おかしくなってしまったのか。
変わったのが世界ではなく、自分の視界だという事を認識した時、医者という文字が頭を過った。
けれどこの旅行は、なけなしの金をはたいて訪れた初の海外なのだ。しかも今日で、日本へ帰るはずったのだ。
所持金は、帰国する為に必要な分だけしか、残っていなかった。
そんな中、海外の医者にかかることなんて、出来ない。どれだけお金があっても、不安だ。
「ボーっとしてる」、と声をかけてきた友人に悟らせないように、僕はなんでもない、と答えた。
いつも通り過ごそうと、観光へ行こうという友人の言葉に乗った。
……観光を終えて最終的にたどり着いたのは、またその海だったけれど。
色が変化した世界で、俺は半日を過ごした。
白かった空は茶色へと変わり、そこだけは夕方を感じさせた。
「赤くて綺麗な夕日だな」と呟く友人。僕の目には、青い球体にしか見えなかった。
色が変化した世界は、予想外に残酷だ。
今まで認識してきたものを、そのものとして認識が出来ないのだから。
白い海を眺める。本当なら、この海は青いはずなのに。白い。白い、白い。
これは本当に海なのか?これは、海なんかじゃなくて、別の何かなんじゃないか?
俺が見ているこれは海じゃなくて、俺が見ている世界は間違ってなくて、俺は、俺が。
気が狂ってしまいそうなほど混乱して、僕はその白へと走り出した。
途中、青い砂浜で滑ってこけて、膝をすりむく。それでもおかまいなしに、走る。
驚いた様子で俺を追いかけてくる友人など知らない。僕はその白へ、飛びこんだ。
口に、塩辛い味が広がる。鼻もツンと痛い。
この白い液体達は、海だった。知っていたけれど、これは海だった。
「ああああああああああ」と叫んで、海から出る。友達は、何が起こったのか分からないという顔をした。
「色が、色が違う……俺の知っている色が、どこにもない」
海が白くて、砂浜が青くて、夕日も青くて、あぁ、なにがなんだか分からない。
不意に感じた膝への痛みで目を向けると、先程転んだ時に出来たのだろう。傷が出来ていた。
白い海水が、傷口に染みたのだ。
泣き叫びそうになって、けれどその衝動は、すぐに止まった。
ギョッとした。目を疑った。膝から流れる血が、青かった。
その青は白に流れ落ちて、本当に少し青に染まって、流れていく。
「は、っはは」
海が、青くなった。
そうだ、そうだ。おかしくなったのなら、もとに戻せばいい。
僕の知っている色に、変えてしまえばいいのだ。
急に笑い出した俺を、友人が心配したように覗きこむ。
僕は友人を見て、微笑んだ。
その日、僕らは青に染まった。
壊れた思考になってしまった主人公。もう意味が分からなくなった感じ。
自分の青い血が海に混ざって、少しでもその色になったのを見て、もっと沢山青くすればもとに戻るって思った。
他の人から見たら、世界の色は変わっていなくて、青に染まっているのは…つまり…っていう設定
つらい…
98:匿名:2016/06/15(水) 22:58 >>97
な、なんかすまん
あっ好き…
100:匿名:2016/06/15(水) 23:01手塚治虫の1人だけ世界の見えかたが違う話思い出したなあ
101:匿名:2016/06/15(水) 23:11 というかどの話を1番評価してくれてるのか分からんな…
教えてくれたら>>1喜ぶ。次の安価は>>110で
>>30が一番好き
103:匿名:2016/06/15(水) 23:19誰もいない満員電車がいっちゃん好き
104:匿名:2016/06/15(水) 23:39なるほどサンクス
105:匿名:2016/06/15(水) 23:56>>95が好き
106:匿名:2016/06/16(木) 01:27 >>105
まじかありがとう
色々バラバラだな
加速
108:匿名:2016/06/16(木) 17:11青と緑
109:匿名:2016/06/16(木) 17:12赤い花が咲いた
110:匿名:2016/06/16(木) 17:13双子
111:匿名:2016/06/16(木) 17:57ドドリアさん
112:匿名:2016/06/16(木) 21:50支援あげ
113:匿名:2016/06/16(木) 22:21 >>120
ホラー系の練習がしたいなあ、と個人的には思ってる。
双子ってわりとホラー系じゃないか?
115:匿名:2016/06/16(木) 22:36116:匿名:2016/06/16(木) 22:37どんなものでもホラーにできる有能なスレ主だと期待している
117:匿名:2016/06/16(木) 22:37 >>115
お願いします
スレ主じゃないよ、俺
>>117
いいネタ思い浮かんだから、承知した。
明日うpします。
スレ主だけど、スレ主じゃないって名乗ってくれればなにしても良い。書くときは、言ってほしいけどな
とりあえず>>1も双子書くわ、安価ありがとう
ここスレ主が書くんじゃないの?
121:匿名:2016/06/17(金) 07:45 >>120
そうだけど構わないよ
>>118だよー
書くよー、誤字脱字多分あるよー、スレヌシジャナイヨー、スレヌシジャナイヨー
私には双子の姉がいた。私とよく似ているけど、何もかも上回っていた。勉強、運動……人もよく、学校ではクラス委員長を務めている。
だから嫌だった。だから消してしまおうと、そう思ったのだ。
夜、私は包丁を持って彼女の部屋に訪れた。これで、これで……すべてが終わるんだ。
そして、私は彼女に包丁を付きたてた。
小説って言うよりは意味が分かると怖い話です。
分かる人、いるかなー。
やべぇわからん
124:匿名:2016/06/17(金) 17:14 姉=自分とか?
でもそう取れる描写ないし違うよな
彼女の部屋にいたのは彼女ではなかった?
126:匿名:2016/06/17(金) 17:26 スレ主のライトホラーでちよっと切なくなるような奴が読みたい
ついで言うと書いて欲しいお題がたくさんある
>>126
ありがとう。お題はバンバン言ってってくれると嬉しい。
安価踏むの頑張れ…いま双子書かせてもらってる。
それより、>>122が気になりすぎる>>1である
正解はぁ……>>124さんでした
最低限しか書いてなかったけどなるべく納得できるように解説していくね。
まず最初に語り手である双子の妹は自分の情報をあまり出していない。唯一言っているのが自分より何もかも上回っていたという情報のみ。
しかし、それ以外はどんなことをクラスでしているのかも語っていない。
次に妹は姉と呼んだのは一回のみ。途中から彼女という描写に変わっている。姉だったらそのままの二人称でもいいはず……
姉の部屋といわなかったのは彼女も住んでいる自分の部屋だから。
恐らく自分のだめな欠点をいないはずの妹に例えて、免れようとした結果、別人格が生まれたのかもしれない。
そしてその妹が主人格となってしまった的な。証拠として、姉には完璧という描写は使われてない。
とかだった(白目)
すいません、睡眠したら記憶が遠くはるかにとんだ。
あまりたいしたもんじゃなくてごめんね。
>>128
それなら最後、刺したあたりに自分の腹から包丁生えたってのを匂わせるといいかも?
> そして、私は彼女に包丁を付きたてた。
これで終わった。鏡に写った彼女は腹から銀色をはやしながら嬉しそうに笑っていた。ああ、終わったんだと私は笑う。
みたいなのがあればわかりやすいかなー?
>>129
それも考えたんだけど、分かりすぎるかなぁって。
彼女が自分だし自分が彼女だから、むずかしいんだよねえ。そういうの。
似たような話を考えてやめたスレ主は心が震えた
132:匿名:2016/06/17(金) 19:37http://kowabana.jp/stories/26376#line_36
133:匿名:2016/06/17(金) 19:37http://kowabana.jp/stories/26376#line_36
134:匿名:2016/06/17(金) 19:41 怖い話スレみたいになってんじゃねぇかwwww
シリアスしか書かなかった俺が悪いのか…
>>122だとおなじような設定考えてないとわからないと思われる
叙述トリックを使う時は最後にネタばらしあった方がいいよ
お、スレ主が怖くないの書くらしいゾイ!
期待期待
>>110 【双子】
私には、双子の姉が居る。
姉はいつも笑っていて、両手を合わせると、その手はとても冷たいのが特徴。
お母さんはお姉ちゃんが嫌いで、よくお姉ちゃんを無視していた。私がそれに怒ると、とても悲しそうな顔をしていた。
姉は、あまり喋らない。いつも私の言う事を、繰り返すだけ。
双子だから声もそっくりで、姉が言ったことにお母さんが、私が言ったのだと思って反応した。
「今のはお姉ちゃんが言ったんだよ」というと、やっぱり悲しそうな顔をした。
ある日、姉が消えた。
お姉ちゃん、お姉ちゃんと何度呼びかけても、答えない。
母が姉を嫌うのは、姉がおかしいからだったのだろうか。確かに、少しおかしいかも知れない。でも、私は姉が大好きだった。
「お母さん、お姉ちゃんがいなくなっちゃった」
私がそう言っても、母は焦りもしないでただ、悲しげな表情を浮かべるだけ。
変なの。おかしいの。姉がいない事に動揺もしない母が、急に怖くなった。姉だけじゃなくて、お母さんもおかしくなってしまったような気がした。
そこに居る事に耐えられなくなって、思いきりドアを開けた。外へ、裸足のまま飛び出す。
そこら中を走り回って、私は姉を探した。探し回った。
走りながら、小さい頃はよく、鬼ごっこをしたりしたな、なんて思いだしたり。
探している間中、姉との記憶を浮かべていた。いつも家の中から動かない姉がいなくなった事によって、本当にどこかへ行ってしまったような気がした。
あぁ、そういえばいつからだろう。姉が私の真似をするようになったのは。
いつからだろう。姉が家からでなくなったのは。
いつからだろう。母が、あんなにも悲しげな表情をするようになったのは。
いつからだったっけ。鬼ごっこを、やらなくなったのは。
曲がり角を曲がった時、耳を劈くような大きなクラクションが鳴った。
とても大きな、ブレーキ音。
走馬灯のように駆け巡ったのは、姉の姿だった。
「あ」
私はその時、全部思い出した。
母は、おかしくなんてなかった。
姉は死んでた説?
139:匿名 主:2016/06/17(金) 22:15 鏡に映る自分を姉だと思い続けてきた女の子。
姉は本当に実在したが、幼少期主人公と鬼ごっこをしていた時に事故にあう。
それを受け止められない主人公が、おかしくなっちゃった っていう設定
最後姉を思い出したのはそういう事
>>139
こう思ってくれたのなら、騙せたって自惚れても良いか?
ちょっと矛盾みつけて泣きそうな>>1であった
142:匿名:2016/06/17(金) 22:24受け止められなくてのくだりは合ってたけ
143:匿名:2016/06/17(金) 22:30 >>142
最初から鏡の中の自分をどうにか、って話を思い浮かべてた
そっからこうなtったけど、鏡にはなしかけてるなら、相手からの返答が少しでもあるのはおかしかったな、って思った。
手が冷たい、とかは、鏡に手をぴったりくっつけてるイメージで書いた
とりあえず…初心に戻りながら書く…
調子に乗ったらだめだ…気長に>>154でお願いします
polyphonic
読みはポリフォニック
意味は重層的な
日向の日陰
147:匿名:2016/06/17(金) 23:23 >>109 【赤い花が咲いた】
俺はお盆に、田舎のばあちゃんの家に泊まりに来ていた。以前ここへきたのは、何年前のことだろう。
きっとそれは、俺が高校生ぐらいの時だ。
相変わらず田舎だな、と煩わしく思う反面、自然に囲まれた風景を見て少しだけ、来てよかったな、なんて思った。
近くを流れる川には堤防がなく、あるのは砂利や石ころで作られた河川敷。その、ザ・田舎っていう感じの道は、赤い花で彩られていた。
赤く咲いているのは彼岸花で、お盆の時期に咲く花だ。そんな時期に咲くからだろうか。昔から、俺はその花があまり好きではなかった。少し、不気味な雰囲気だからか。
しばらく彼岸花を見つめた後、来た道を帰ろうと進行方向を変える。
振り返った瞬間に目に飛び込んできた白い服を着た少女の姿に、心臓が跳ねた。
体もビクッと反応してしまっていて、少女はそんな俺を少し見た後、笑った。
知らない人に笑い掛けられたのは初めてで、俺は少し戸惑いながらも、笑い返した。
少女は俺より五つくらい年下のように見えて、恐らく高校生くらい。可愛らしい見た目だった。
少女が俺に、「おばあちゃんの家に遊びに来たの?」と言った。
高校生から話しかけられるのは、俺がまだ若く見えているからだろうか。今年で、21になるのに。
お盆の時期だから、帰省する人が多いんだろう。その質問になんの疑問も持たず、俺はそれに、「よくわかったね、そうだよ」と返した。
そこから少しだけ、世間話のようなものをして、その日は別れた。田舎は狭いな、と思った。
俺から離れていく彼女を見送る時の後姿に、何か重なりを感じた。
次の日、俺はまたその場所へ向かっていた。
またその少女に出会えるかもしれない、という下心は、あったかもしれない。
けれど彼女の姿はそこにはなくて、俺は少し落胆しながら、家へ帰った。
もう九月とはいえ、暑い。こんな中で彼女を待つのは、無理だった。
暑さにうなだれながら縁側に座り西瓜を食べていると、ばあちゃんが俺に言った。
「そこに座ってそうやって食べてると、あの頃を思い出すねぇ」
「……あの頃?」
「覚えてなのかい?ずっと前、ここへ来てた時に、ここで西瓜食べたの」
そこまで言われた時、俺は昨日少女に感じた重なりの正体に気付いた。
まさか。いや、まさかそんな。
じわり、汗が滲んだ。西瓜をほっぽりだして、俺は駆けた。少しオレンジ色に染まってきた空の下、彼女が居ると信じ、川へ向かって走った。
皮が見えてきて、赤いじゅうたんのように咲く彼岸花の中に、白い服を見つけた。
「ねぇ、もしかして君は――!!」
大声で叫んだ。彼女と、俺は一度会っている。
俺がずっと昔、ここへ来たとき。俺はその少女と、出会っていた。
一緒に遊んだり、一緒に川へ入ったりして。確かその時も、彼女は白いワンピースを着ていたのだ。
そして俺がこの地を去る日、ある約束をした。
「気づくの遅いね」
彼女は言った。俺は少しもう訳ない気持ちになる。
「ずっと、待っていてくれたんだね……ごめん」
「うん……来るのも遅かった。おばあちゃんになるかと思った」
二人で笑い合って、その日は空が暗くなるまで語った。ずっと果たせなかった約束。
『俺、また会いにくるから』
『じゃあ、ずっと待っててあげる』
その約束をしたのは、高校二年の夏。俺が、まだ16の時の約束だった。
本当に短い、恋だった。
……彼女はあの日からずっと、俺の事を待っていてくれたのだろう。
彼岸花に群れる蛍が、一匹俺の肩に止まった。彼女の時間も、五年前で止まっていた。
まったく変わらなかった彼女の姿を思い浮かべ、俺は少し、彼岸花を好きになった。
>>109 【赤い花が咲いた】
俺はお盆に、田舎のばあちゃんの家に泊まりに来ていた。以前ここへきたのは、何年前のことだろう。
きっとそれは、俺が高校生ぐらいの時だ。
相変わらず田舎だな、と煩わしく思う反面、自然に囲まれた風景を見て少しだけ、来てよかったな、なんて思った。
近くを流れる川には堤防がなく、あるのは砂利や石ころで作られた河川敷。その、ザ・田舎っていう感じの道は、赤い花で彩られていた。
赤く咲いているのは彼岸花で、お盆の時期に咲く花だ。そんな時期に咲くからだろうか。昔から、俺はその花があまり好きではなかった。少し、不気味な雰囲気だからか。
しばらく彼岸花を見つめた後、来た道を帰ろうと進行方向を変える。
振り返った瞬間に目に飛び込んできた白い服を着た少女の姿に、心臓が跳ねた。
体もビクッと反応してしまっていて、少女はそんな俺を少し見た後、笑った。
知らない人に笑い掛けられたのは初めてで、俺は少し戸惑いながらも、笑い返した。
少女は俺より五つくらい年下のように見えて、恐らく高校生くらい。可愛らしい見た目だった。
少女が俺に、「おばあちゃんの家に遊びに来たの?」と言った。
高校生から話しかけられるのは、俺がまだ若く見えているからだろうか。今年で、21になるのに。
お盆の時期だから、帰省する人が多いんだろう。その質問になんの疑問も持たず、俺はそれに、「よくわかったね、そうだよ」と返した。
そこから少しだけ、世間話のようなものをして、その日は別れた。田舎は狭いな、と思った。
俺から離れていく彼女を見送る時の後姿に、何か重なりを感じた。
次の日、俺はまたその場所へ向かっていた。
またその少女に出会えるかもしれない、という下心は、あったかもしれない。
けれど彼女の姿はそこにはなくて、俺は少し落胆しながら、家へ帰った。
もう九月とはいえ、暑い。こんな中で彼女を待つのは、無理だった。
暑さにうなだれながら縁側に座り西瓜を食べていると、ばあちゃんが俺に言った。
「そこに座ってそうやって食べてると、あの頃を思い出すねぇ」
「……あの頃?」
「覚えてなのかい?ずっと前、ここへ来てた時に、ここで西瓜食べたの」
そこまで言われた時、俺は昨日少女に感じた重なりの正体に気付いた。
まさか。いや、まさかそんな。
じわり、汗が滲んだ。西瓜をほっぽりだして、俺は駆けた。少しオレンジ色に染まってきた空の下、彼女が居ると信じ、川へ向かって走った。
皮が見えてきて、赤いじゅうたんのように咲く彼岸花の中に、白い服を見つけた。
「ねぇ、もしかして君は――!!」
大声で叫んだ。彼女と、俺は一度会っている。
俺がずっと昔、ここへ来たとき。俺はその少女と、出会っていた。
一緒に遊んだり、一緒に川へ入ったりして。確かその時も、彼女は白いワンピースを着ていたのだ。
そして俺がこの地を去る日、ある約束をした。
「気づくの遅いね」
彼女は言った。俺は少しもう訳ない気持ちになる。
「ずっと、待っていてくれたんだね……ごめん」
「うん……来るのも遅かった。おばあちゃんになるかと思った」
二人で笑い合って、その日は空が暗くなるまで語った。ずっと果たせなかった約束。
『俺、また会いにくるから』
『じゃあ、ずっと待っててあげる』
その約束をしたのは、高校二年の夏。俺が、まだ16の時の約束だった。
本当に短い、恋だった。
……彼女はあの日からずっと、俺の事を待っていてくれたのだろう。
彼岸花に群れる蛍が、一匹俺の肩に止まった。彼女の時間も、五年前で止まっていた。
まったく変わらなかった彼女の姿を思い浮かべ、俺は少し、彼岸花を好きになった。
ごめん連投しちゃった…
>>148は結局幽霊と恋してました、って話。
彼岸花の花言葉が「再開」とか「悲しい思い出」だからこんなんになった。
相手役を幽霊にしたのは、彼岸花の別称が「死人花」とか「幽霊花」だったから。
怖くないね悪いな
なんだろうか、少し惜しい!
内容というか流れは好きなんだ
鳥かごの家に住む少女
152:匿名:2016/06/18(土) 14:14部室、先輩マネージャー、制汗剤
153:匿名:2016/06/18(土) 14:16僕のスニーカー、隣のローファー
154:匿名:2016/06/18(土) 14:18瓶詰めの妖精
155:匿名:2016/06/18(土) 14:19ホウズキを君に
156:匿名:2016/06/18(土) 14:44 ファンタジー要素のあるお題は初めてじゃないか?
妖精wktk
>>154 【瓶詰の妖精】
今日、草むらを散歩している時に、妖精を見つけた。
それが妖精なのか、わからないけれど、俺の親指ほどの大きさのそれは、人間だとは思えなかった。
けれど漫画のように羽は生えていなくて、着ているのも、普通の服。
そこらへんに売っている洋服を、めちゃくちゃ小さくした、って感じの服だ。
妖精を掴むと、じたばたと手の中で暴れる。
俺はなぜかそれにイラついて、少し強く握った。静かになった。
死んでしまっていないか心配になって、早めに家へ帰る。机の上にティッシュを敷いて、その上に妖精を置く。
妖精はぐったりとしていたけれど、かろうじて生きているようだった。
暇つぶしが消えずに済んだ、なんてことを考えながら、俺が容器を探した。
虫かごでは、広すぎる。コップでは、狭すぎる。どうすればいいか悩んでいると、大きめの瓶が目に入った。
「お、いい感じ」
この小さな妖精には、ちょうどいい大きさだ。俺は瓶の蓋を開けて、その中へ草を敷いてやった。
目覚めた妖精は、その瓶の中へ入ろうとはしなかった。つまんで無理やり入れてやると、妖精はしぶしぶといった感じで、草のにおいを嗅いだ。草を入れたのは、良かったかもしれない。
少しの満足感に浸ると、それと同時に自分の未来への、期待や妄想が浮かんだ。
なにせ人類初の妖精だ。俺が見つけた。
UMAよりも、凄い発見を俺はしたんじゃないだろうか。
大量の金額を手にする自分を思い浮かべ、俺はニヤりと笑った。
「明日から億万長者かもなー」
そんなことを言う俺を妖精は、瓶の中でじっ……と俺を見ていた。
「なにみてんだよ」と返すと、妖精はおびえたように身を屈める。
俺におびえたのか、と思ったが、どうも様子が違う。俺は後ろを振り返る。
「……あ」
息をする暇もなく、目の前が暗くなった。
俺が瓶詰にした妖精からの景色は、こう見えていたのだろうか。
目の前の巨人は、「お、いい感じ」と呟いた。
久々の匿名民
159:匿名:2016/07/12(火) 22:13 エンドレス?的な話をもう一度書いた。
遅すぎたけどな。…ファンタジーもクソもないね
これ系好き
161:匿名:2016/07/13(水) 21:36また、やるのかな
162:匿名:2016/07/13(水) 21:45 >>161
やろうかなって。定期てきに現れるわ
なんかお題くれたら嬉しい
少し甘いというか優しいっていうのかな、そういうのが読みたい
というわけで俺からのおだい
ガラスの飴は××味
シリアスになる可能性あるけどな…
お題サンクス
シリアスでもいい!
優しいの読みたいのは嘘じゃないが、自分の考えてたお題にあったストーリーと違うものが出てきたら それはそれで読むのが楽しい
優しいの読みたければ、そういう話の本を読めばいいんだしな
書いてたやつぜんぶ消えたったwwwwww
しぬわ
>>166
それ絶望奴wwwwww
お疲れさん