【東方】「始霊伝」

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1:語り手◆3.:2020/06/24(水) 20:39

幻想郷の守護者『博麗霊夢』
これはそんな彼女が博麗の巫女となり、数多の異変を解決する以前に、始めて訪れた邪悪な妖との戦いの物語。

>>1 世界観と注意
>>2 異変キャラについて

467:戻った平穏◆gI:2020/11/22(日) 11:55

・・・・・なんて顔してんのよ、気にすることないわ・・・・・あれだけ激しい戦いだったんだもの、負傷して離脱するのは仕方が無いことよ・・・・・

(戦いに貢献することが出来なかったことを気にしている様子の魔理沙に、霊夢は気にすることはないと励ますように言う・・・・・

豺狼の力は、魔女である魔理沙は勿論のこと、博麗の巫女である自分や同じ妖怪である蔵蜜をも圧倒的に上回るほどの驚異的なパワーだった・・・・・

いくら常人とは桁違いの力を持っていても、魔女も博麗の巫女もやはり人間、今回の戦いは勝てたのが奇跡だったのかもしれない・・・・・)

468:穏やかな時◆3.:2020/11/22(日) 13:26

魔理沙
「……ああ……そう……だな………」

魔理沙
「空気を切り換えるために自己紹介でもしておくか!
私の名前は霧雨魔理沙!普通の魔法使いだ!」

明るい様子に戻り、悲しい雰囲気になっていたところを一転させようと、これで三度目の顔合わせになるものの、まだ自己紹介もしていなかった事から、取り敢えず自分の名前について先に話し始める。

469:戻った平穏◆gI:2020/11/22(日) 21:40

私は博麗霊夢、博麗の巫女よ・・・・・

(そう言うと「そう言えばまだだったから言っておくわ、一緒に戦ってくれてありがとう・・・・・」と、豺狼との戦いはいつ〇されてもおかしくはないほどの死闘だったのに、一緒に戦ってくれたことに対して感謝の言葉を述べる・・・・・

蔵蜜が豺狼の力を削ってくれたこともあるが、魔理沙の助けがなければ、正直豺狼に負けていただろうと霊夢は思っていて)

470:穏やかな時◆3.:2020/11/22(日) 23:52

魔理沙
「それじゃあ、これから宜しくな、霊夢!」

"霧雨"と言えば人間の里において屈指の規模を誇る大手道具店であり、幻想郷内にて揃わぬ物無しと言われ、里の物流の一角を担っているほどの知名度を誇る"霧雨道具店"の経営一族の名前だ。
そんな名家の令嬢が魔法使いのような格好をしていたり、お供も無しで外を出歩いていたり、霧雨道具店では取り扱っていない魔法道具を使っているのか等、様々な疑問を抱く機会があるものの、霊夢は巫女になる以前の記憶が無く、その疑問にも気付かないのだろう。



魔理沙
「おっと、そういや此処に来た目的を言い忘れていたな。」

肩に箒を乗せて先程までの悲しい雰囲気を吹き飛ばすように屈託の無い心の底から楽しそうな満面の笑みで此処に来た目的について話そうとする。

471:戻った平穏◆gI:2020/11/23(月) 08:44

えぇ、よろしく・・・・・

(まだ少しだけ眠そうな表情をしながら言うと、魔理沙の言葉を聞き「目的・・・・・?言っておくけど、この神社には賽銭なんて全然ないわよ・・・・・?」と、魔理沙の目的はひょっとしてお小遣い要求とかなのではと思い、この博麗神社には賽銭は全然ないということを告げ・・・・・)

472:穏やかな時◆3.:2020/11/23(月) 11:08

魔理沙
「私が目的にしているのはこの神社じゃない。霊夢!この私と決闘をしろ!!」

魔理沙は左手を振り上げ、勢いを付けるようにして振り下ろした左手の人差し指で霊夢を指差すと、自分の目的は賽銭でも感謝の言葉でも無く、霊夢との決闘であると告げる。

473:戻った平穏◆gI:2020/11/23(月) 17:41

・・・・・はぁ?

(魔理沙の目的が予想外過ぎて、思わずはぁ?と反応する・・・・・

そして「私寝起きだから、アンタの思うような力出せないと思うんだけど・・・・・」と、戦ったとしても寝起きの自分と戦う場合は魔理沙の納得できるような状態でもなければ結果にもならないはずだと助言する・・・・・)

474:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/23(月) 18:27

魔理沙
「おいおい、博麗の巫女ともあろう者が随分とずぼらな生活をしているんだなぁ。」

魔理沙は霊夢が寝起きだとわかると、指差した左手をゆっくりと降ろし、ため息を一つつくと、自分は"遅寝早起き"を徹底していて早朝である今の時刻でも平気で活動出来ている(道具店の令嬢だった頃に身に付いた習慣の一つ)のに対し、ずぼらに見えてしまう。



魔理沙
「仕方がない、この私が朝御飯の用意をしてやるから、先ずは顔を洗ってこいよ。」

そのまま決闘に持ち込もうとしたものの、寝起きの状態で勝っても意味はない。万全の状態の博麗の巫女に勝ってこそ、自分の努力が報われる。
家を勘当され、居場所の無くなった自分が両親や里の連中を見返す唯一の方法だ。幻想郷の守護者にして最強の人間と言われる博麗の巫女(霊夢が数日前に巫女になったばかりとは知らない)を倒すことで自分の力を証明できる。

そのためにも、自分が神社にある食材を使って何か適当に朝御飯を作っておくから、霊夢は眠気覚ましのために顔を洗って来るようにと言う。

475:戻った平穏◆gI:2020/11/24(火) 05:35

はーい・・・・・

(そう言うと立ち上がり、寝癖で乱れた髪、そして背中をポリポリとかきながら顔を洗いに行く・・・・・

ここまでずぼらな感じだと、あの豺狼と激闘を繰り広げた博麗の巫女と同一人物過度か疑わしくなるほどではあるが、霊夢は霊夢で今回の戦いでは心に傷を負ってしまった為、こうして気持ちの切り替え及び普通の日常生活を送ることで霊夢なりに心のケアを自己的に行っているのだ・・・・・

どんなに強い者でも、傷ついた心を修復するのは難しい・・・・・)

476:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/24(火) 07:40

魔理沙
「さて、と。それじゃあ早速作るか!」

手にしていた箒を縁側近くの壁に立て掛け、顔を洗いに洗面所に向かう霊夢を見送ると、裾を肘上にまで捲って台所に向かい、食材を確認すると脳裏にこれから作れる簡単な料理を思い浮かべると、元々勘当されてから独り暮らしをしていた事からテキパキと米を研ぎ、白米を炊き魚が焼けるまでの間の時間を使って白菜や大根等の野菜を小さく切り、着々と朝飯を作っていく。

477:戻った平穏◆gI:2020/11/24(火) 23:20

・・・・・

(顔を洗っている最中、頭の中で浮かぶのは、何気ないこういう日常が幸せというものなのだということの再認識・・・・・

そして、いきなり押しかけてきて勝負しろという魔理沙の謎の要求の真意は何なのか、ということ・・・・・

自分よりも強い相手なら、妖怪などの人外にはなるものの多くいるのにと思いながら・・・・・)

478:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/24(火) 23:54

魔理沙
「よし!われながら良くできたな!」

ちゃぶ台の上には茶碗一杯分の白米と、白菜の味噌汁、鯖の焼魚と典型的ながらも比較的簡単に用意できる朝御飯を用意しており、それを綺麗に並べ、箸も一膳添えてその出来具合に対して自分でも上手く出来たと喜びながら、霊夢が戻ってくるのを待つ。

479:戻った平穏◆gI:2020/11/25(水) 06:19

・・・・・私よりも料理が上手い・・・・・

(寝起きで結構モタモタしていたのと、魔理沙の目的の真意を考えていたからか、戻ってきた時にはもう朝ごはんが用意されていることと、自分よりも料理が上手いことに、食べる前からもう驚いている・・・・・

自然と腹の虫も鳴り始める・・・・・)

480:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/25(水) 07:55

魔理沙
「…!そうだろそうだろ?何と言ってもこの私が作ったんだからな!」

物をあまり整理整頓するような几帳面な性格ではないものの、炊事選択などの最低限の家事スキルは独り暮らしをしていれば自然と身に付いて来る。
ある種当たり前に行っていた事であったものの、それを認めてもらうのは心地よく嬉しい、思わずその感情が満面の笑顔となって現れる。

481:戻った平穏◆gI:2020/11/26(木) 05:36

いただきまーす!

(魔理沙の自慢気な言葉そっちのけな勢いで目の前の料理のいい匂いに我慢出来なくなり、物凄い勢いで食べ始める・・・・・

「うまあああぁぁぁあああーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!」と言いながら物凄い勢いで料理が減ってゆく・・・・・

こういうありふれた日本の朝ごはんという感じの食事は身に染みると同時に「アンタの勝ちよ魔理沙、これは私じゃあ作れないわ!」と、無理矢理勝負の方に決着をつけさせようとする・・・・・)

482:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/26(木) 12:08

魔理沙
「ははは!そんなに褒めても何も出ないぞ?」

みるみる内に料理が減っていくのを目の当たりにして、大食い選手権を開けば確実に優勝できるだろうスピードに驚くが、こうして美味しそうに食べているから作ったかいがある。



魔理沙
「おいおい、何を言っているんだ?まだ勝負は始まってもいないだろ?」

自分の勝ちだと言う霊夢の言葉を聞くと、満面の笑みをしたまままだ勝負は始まってすらいないだろうと応え、これはこれ、それはそれと少し分けたように応える。

483:戻った平穏◆gI:2020/11/27(金) 06:15

て言ってもねぇ・・・・・勝負したいって言われても、私と勝負をしてどうしたいのよ?

(いつの間にか料理は全て霊夢の胃袋へと入っており、食べ終わった霊夢は自分と勝負をして一体どうしたいのか、と聞く・・・・・

目標はもちろん勝つことだという大体の予想はできるものの、何故自分に勝ちたいのか、その後どうしたいのかというのは全然わからずに・・・・・)

484:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/27(金) 07:56

魔理沙
「………純粋に力を比べをしてみたいだけだよ。それとも、私に負けるのが怖いのか?」

「もう食べ終わったのか!?」と思わず呟くと、その後に自分に向けた問いを聞いて魔理沙は微笑んだままそう、少し挑発するように応える。だが、その笑みは何処か誤魔化そうとしているようにも見える。

485:戻った平穏◆gI:2020/11/27(金) 22:55

・・・・・納得出来ないわね・・・・・アンタ、嘘つくの下手ね・・・・・?

(霊夢は魔理沙の誤魔化しに気づいていたらしく、嘘が下手だと呟く・・・・・

そして「ハッキリと言ったらどう・・・・・?本当は何が目的なの・・・・・?」と、魔理沙の本当の目的を聞き出そうとし始める・・・・・)

486:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/27(金) 23:16

魔理沙
「……なに、本当に大した事じゃないさ。それに、それを知ったところで何も変わらない。」

これまで、他者だけでなく、自分自身さえ偽っていた、誤魔化すような笑みや言葉さえを"嘘"であると見抜かれると、ほんの少しの間だけ帽子のつばを掴んで目元を隠して黙るものの、直ぐに笑顔に戻り、自分の目的なんて大した事じゃない、霊夢が知ったところで意味の無い事だと応える。そう話す魔理沙の顔は明るい笑顔に混ざって深い悲しみが潜んでいる……



魔理沙
「食べ終わったのなら、食後の運動がてら、かるーく手合わせしようぜ!ほら、早く来いよ!」

催促するように魔理沙は縁側にかけていた箒を手に、境内に出ると、待ちきれないのか、右手を振って早く手合わせをしようと誘う。

487:戻った平穏◆gI:2020/11/29(日) 12:34

・・・・・わかったわ、本当にちょっとした手合わせ程度よ・・・・・?

(深く探るべきか否か、相手の真意を知りたい気持ちもあるが、不必要に探ることで相手を傷つけてしまうということも十分にありえる・・・・・

霊夢はそう判断すると、本当にちょっとした手合わせ程度だと念を押す・・・・・)

【返信遅れてすみません!】

488:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/29(日) 12:57

魔理沙
「ああ、勿論だ。何も命をかけた戦いをやりたい訳じゃない、どっちの方が強いのかを測るためだからな!」

手にした箒をクルクルと回して左手から右手へ持ち変え、左手のポケットから緑色の魔力が込められた小さく長方形の瓶を複数個取り出し、何時でも戦闘が可能であることと、此方から戦いを挑んだため、少しでも対等になるように先手を譲ると言う事を示す。

489:紅白の巫女◆gI:2020/11/29(日) 16:59

言っておくけど、本当にちょっとだけだからね?

(そう言うと、早速魔理沙の目の前まで瞬時に飛んでいき、霊夢の移動の勢いで起きた風が魔理沙の髪をなびかせる・・・・・

霊夢は食事直後なので、あまり激しい運動をしたくない為これでもかなり手加減はしている方ではあるが、それでもやはりかなり勢いが強い・・・・・)

490:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/29(日) 17:54

魔理沙
「そらッ!」

霊夢が自分の目の前にまで移動すると、此方に向かってくる相手を正面から打ち倒そうと、右手に握る箒を霊夢に向けて薙ぎ払うようにして左から右へと振るい、迎撃しようとする。

491:紅白の巫女◆gI:2020/11/30(月) 02:07

おっととと・・・・・!

(攻撃を危うく受ける寸前で回避すると、そのまま相手の背後に回り、体当たりをする・・・・・

元々手加減前提のちょっとした手合せとしての勝負ではあるものの、霊夢は食事直後ということもあって満腹な為、思っているように動こうとしても少し難しい状況ではある・・・・・)

492:白黒の魔法使い◆3.:2020/11/30(月) 08:03

魔理沙
「……………?」

背後に回り込もうとする霊夢を視界に捉えると、即座に前転して相手との距離を取ると同時に左手に持っていた魔法薬の入った瓶を投げ、空中で爆発させると、その瓶の中に内包されていた魔法薬が爆煙となって広がっていく。

この爆発や爆煙そのものには大した効果は無く、殺傷力や毒性もなく、吸引しても無害だ。だが、この爆発の目的はこれじゃない。この煙は光を複雑に拡散させる効果を持たせてある。

前転から起き上がると、指先から金色に輝く魔光弾を放ち、それが緑の煙幕の中で無数に拡散し、その煙幕の中にいるであろう霊夢にとって回避困難な全方位からの同時攻撃となって襲い掛かる。

493:紅白の巫女◆gI:2020/12/01(火) 06:08

あわわわわわっ!?!?!?タ、タンマタンマ!!!!!

(そう言うと、煙の中からゲホゲホと咳き込みながらよろよろと出てくる・・・・・

攻撃は恐らく全部当たったのか、髪も乱れ服も少し敗れる程度だが、霊夢はかなり焦ったらしく、魔理沙に近付いて「豺狼との戦いじゃあ本気出せた・・・・・というか、不思議と本気が自然と出たけど、ちょっとした手合わせじゃあこれは予想外よ・・・・・大体私は博麗の巫女になってまだ日が浅いから戦いのプロじゃあないし・・・・・」と言い・・・・・)

494:白黒の魔法使い◆3.:2020/12/01(火) 12:18

魔理沙
「確かに、あの狼みたいな化物との戦いの時よりも格段に動きが鈍っているな。しょうがない、それじゃあ"今回は"私の勝ちだと言うことだな!」

魔理沙にとって、いやスペルカードルールの無い今の幻想郷において、手合わせとは互いに致命傷にならない程度の攻撃の応酬を行い、相手を降伏させるものとなっており、そのためならどんな手段も使っても良い。そのため今回は自分の勝利だなと嬉しそうに微笑みながら宣言する。



魔理沙
「しっかし、お前は巫女になったばかりなのか?
……うーん?そういや、前の巫女ってどんな奴だったかな……知ってるか?」

魔理沙は霊夢が巫女になったばかりだと知ると、そう言えば、霊夢の前の巫女がどんな人物だったのかを上手く思い出せず、霊夢は前任の巫女について何か知っているかと問いかける。

495:紅白の巫女◆gI:2020/12/02(水) 06:21

今回はって・・・・・

(多分この1回限りじゃあなく、これから定期的にこうした手合わせをすることになるのだろうと悟ると、次に魔理沙の言葉に対して「私も残念ながらそのあたりのことはあまり詳しくないのよねぇ・・・・・紫なら全部知っているとは思うんだけど・・・・・」と言い・・・・・)

496:白黒の魔法使い◆3.:2020/12/02(水) 12:16

魔理沙
「当たり前だ!私は全力のお前を倒したいんだからな!
しかも、私も魔法使いの道を歩き始めたばかりの駆け出しだからまだまだ強くなるぞ!!」

魔理沙は目を輝かせて必ず霊夢を超えてみせると宣言する。
最初こそ、自分がどれだけ手を尽くしても倒せなかった犲狼を蔵蜜の犠牲がありながらも、打ち倒した霊夢の実力を知りたい、あわよくば名を上げたいと考えていたのだが、

魔理沙もまた、魔法使いになったばかりであり、霊夢と殆ど同じ駆け出しの見習いだ。だからこそ歳も近く、同じく経験の浅い霊夢をライバルのように考え、自分の目標として、必ず全力を出した霊夢をも超えてみせると言う。

497:紅白の巫女◆gI:2020/12/03(木) 06:10

全力でなんてやったら被害が及ぶからあまり乗り気にはなれないけど・・・・・

(もしいつか全力で手合わせする形になったとしたら、周辺への戦いによる被害が気になるためからか、あまり乗り気にはなれないと言葉を漏らすも、恐らく魔理沙を説得しても聞き入れないだろうと判断し、もしいつか全力でやる場合は周りに建物や人がいない場所でやろうと心の中で思いながら)

498:白黒の魔法使い◆3.:2020/12/03(木) 12:14

魔理沙
「その点なら心配しなくてもいいぜ?なんてったって、被害が出る前に私が決着をつけてやるんだからな!」

魔理沙は自分の力に自信があるのと、自分は何処までも、誰よりも強くなれると信じているため、いざ本気で戦ったとしても周りに被害が出る前に霊夢を倒すと言う。

霊夢は自分と同じ駆け出しだ。
どちらがより強くなれるのか、自分の限界を試してみたい。
あの博麗の巫女と肩を並べて戦えるようになれば、自分を追い出した糞親父達もきっと見返せる。そんな期待と自信を胸に宿している。

499:紅白の巫女◆gI:2020/12/04(金) 06:16

随分な自身ね・・・・・それじゃあ、本気の手合わせの時はマジでやらせてもらおうかしら・・・・・?

(魔理沙が本気で言っているのは霊夢もわかってはいるが、霊夢は冗談交じりに上記を言う・・・・・

やはり、どんなに魔理沙が強くなろうと、幻想郷に害を及ぼす邪悪な妖怪などの討伐しなければならない相手ではない限り、霊夢は本気を出すのは博麗の巫女としてまだ完全に力は開花してはいないものの、本能が危険信号を灯しているのかもしれない・・・・・)

500:白黒の魔法使い◆3.:2020/12/04(金) 12:20

魔理沙
「おう、勿論だ!まあ、それでも勝つのは私だけどな!」

自分が自分であるためにも、冗談交じりに応える霊夢に対して魔理沙は例え霊夢が本気を出したとしても自分が必ず勝つと強調するように言う。負けず嫌いの自信家である彼女にとって、今回の戦いにおける勝利はその闘志を燃やす糧になっている。



魔理沙
「でもそうだな……確かに周りへの被害を抑えつつ、勝敗を決められるような決闘ルールが欲しいな。」

魔理沙は後にスペルカードルールの根底部分になるであろう箇所について、特に深い意図も無しに口にする。現在の幻想郷にはスペルカードルールは存在せず、犲狼との戦いのように命を賭けた戦いになってしまっている……

501:紅白の巫女◆gI:2020/12/04(金) 19:58

ルールねぇ・・・・・まぁ基本、ルールなんてものがないような戦いはこの前みたいな妖怪退治だけな気がするけど・・・・・

(幻想郷では様々な種族が暮らしている・・・・・それこそ、今の自分たちのようにちょっとした力比べの為に手合わせをする妖怪もいるだろう・・・・・

しかし、そんな妖怪達でも豺狼のように人里への被害を出したりなどはせずに、極力周りへの被害は出さない程度に力は抑えているはず、つまりルールがない戦いというのはこの前の豺狼との戦いのようなことを言う・・・・・

今の自分達も、どこか意図せずしてルールを設けているような気もしなくはない気がするが・・・・・)

502:白黒の魔法使い◆3.:2020/12/04(金) 20:40

魔理沙
「ま、今日のところは私も要件が済んだからこれで帰るとするか。
明日また手合わせをしよう!明日ならもっと力を出せるようになっているかもしれないからな!」

少し新しい決闘ルールについて考えてみるものの、先述した以上のものが考え付かず、今日のところはもう自分も要件が済んだからこれで帰ると言うと、霊夢に向けて右手で指を指してまた明日決闘を行おうと誘ってみる。

503:紅白の巫女◆gI:2020/12/05(土) 06:21

明日って・・・・・思ったよりも近々だったわ・・・・・

(戦い以外では基本のんびり過ごしたい霊夢はまた明日やろうという魔理沙の言葉を聞き、思っていたよりも近々にやるという事実に思わずもう疲れたような表情を見せる・・・・・

しかし、霊夢もルールを設けなければならないという話は真剣に考えていて)

504:妖怪の賢者◆3.:2020/12/05(土) 06:30


「はぁ〜い、ごきげんよう霊夢。
……って、あら?考え事をしていたのかしら?」

魔理沙はそのまま全力を引き出せていない霊夢に対してであったものの、博麗の巫女に勝ったと言うことから上機嫌になり、そのまま鼻歌を歌いながら箒にまたがって魔法の森の方向に向かって飛んで去っていくと、それを待っていたかのように霊夢の隣に縦に線が生じ、その線が開くと、中から紫は右手をヒラヒラと振りながら現れる。

505:紅白の巫女◆gI:2020/12/06(日) 07:09

タイミングを狙っていたかのような登場の仕方ね・・・・・見ていたの・・・・・?

(紫がまるで今までの魔理沙と自分のやり取りを見ていたかのように、魔理沙が去った後すぐにやってくるのを見れば、今までの会話を見ていたのかどうか聞く・・・・・

そして「そりゃあ考え事ぐらい、私だってするわよ・・・・・明日も手合わせなんて、このペースでやっていたら疲労困憊しそうだわ・・・・・」と言い)

506:妖怪の賢者◆3.:2020/12/06(日) 07:17


「さあ?何のことかしら?私は何も見ていないし、聞いてもいないわよ?」

紫はあくまでも知らないと言うスタンスを取り、自分は何も見ていないし聞いていないから特に自分について気にする必要は無いと答える。だが
その胡散臭い様子からして、見ていたのは確定的だろう。



「あら、丁度いい練習相手が出来て良かったじゃない?」

紫は魔理沙を丁度いい練習相手になると言う。
霊夢は努力や研鑽を重ねて強くなるのではなく、戦いを通して戦場に適応し、自然と強くなっていく感覚タイプである事を紫は見抜いており、その意味も含んでいる。

507:博麗の巫女◆gI:2020/12/06(日) 11:05

丁度いいって・・・・・同じ立場になったらそうそう簡単に他人事として言えないと思うわよ・・・・・?

(霊夢は紫と違い、自分が戦場に適応しながら強くなっていくタイプの人間であるということは知らずに、いざ自分の立場になれば他人事には言えないと反論する・・・・・

そして「で、何をしに来たのかしら?」と、紫が何をしにここへ来たのかを問う)

508:妖怪の賢者◆3.:2020/12/06(日) 14:52


「あら、心外ですわ。私は何時でも博麗の巫女を案じているのよ?」

紫は微笑みながら飄々とした態度で言葉を返して、まるで掴み所の無い煙のようにあくまでも自分は霊夢の事を何時でも心配していて、その上で魔理沙という好敵手の出現を喜んでいる。



「要件については簡単なことよ。此方に来てもらえるかしら?上白沢さん?」

そして、本題について聞かれると、紫がスキマの奥の方へ声をかけると、スキマ空間の奥から困惑や心配といった様々な感情が混ざりあった複雑な表情をした半人半妖の人里の守護者、慧音が現れる。

509:紅白の巫女◆gI:2020/12/07(月) 05:59

・・・・・何かワケアリのようね・・・・・

(慧音の表情を見て、その表情から何かワケアリなのだということに気づいて上記を述べる・・・・・

そして「何があったの・・・・・?妖怪絡み・・・・・?」と、妖怪が暴れ回っているのであれば退治しなければならないが、豺狼の件からまだ間もない為か、豺狼戦を思い出す度に心臓がバクバクしてくる・・・・・)

510:妖怪の賢者◆3.:2020/12/07(月) 12:21


「そう身構える必要はないわ。ただ……今回の件と私について忘れてもらうだけよ。」

紫は微笑んだまま、サラりと今回の一件と自分について忘れてもらうつもりだと言うと、それを合図に慧音が両手を合わせて一拍すると、霊夢の頭の中が薄れ始めてしまう……
今回の戦いにおいて身に付いた技術や才覚、魔理沙についてはそのままだが、紫や犲狼、蔵蜜についての記憶だけが消失する事になる。

511:博麗の巫女◆gI:2020/12/07(月) 19:30

え・・・・・?何言って・・・・・

ドサッ・・・・・

・・・・・

(霊夢は紫の言っていることが理解出来ずに何を言っているのと言おうとした瞬間、頭の中が薄れ、ボーッとしたと思えば意識が遠のき、そしてそのまま倒れてしまう・・・・・

目覚めた時には紫とは再び初対面という関係になり、霊夢は過去に紫と関わったことに気づけなくなるという、何とも哀しい現実が生まれることになる・・・・・)

512:妖怪の賢者◆3.:2020/12/07(月) 19:54

慧音
「……本当にこれでよかったのか?」


「ええ……彼女が次に目を覚ました時には悲しい記憶も全て消えている。博麗の巫女が憂いを抱えているようでは、守護者としての示しが付かないのだから……蔵蜜の事も私が覚えておくわ……彼女もそう願う筈……」

紫は倒れた霊夢を抱え、式の藍と橙に布団を敷かせる中、複雑な表情をした慧音は本当にこれで良かったのかと問うと、紫もまた先程までのような笑みが無くなり、蔵蜜の事も、全て自分が抱えておく、霊夢には何も抱える事無く未来に進んで欲しいと願っているのだと応える……

こうして……次に二人が再開するのは春雪異変の時となってしまう……

513:博麗の巫女◆gI:2020/12/08(火) 06:18

_________

・・・・・んん・・・・・ん・・・・・あれ・・・・・?いつの間に私寝ちゃっていたのかしら・・・・・

(霊夢は起きると、ちゃんと布団に入った状態で寝ていたのはわかったものの、一体いつ布団を敷いていつ眠りについたのかが全く思い出せずに、頭がボーッとする・・・・・

が、特に深く考えなくてもいいことだろうと判断し、二度寝する・・・・・)

514:妖怪の賢者◆3.:2020/12/09(水) 22:40


「……私はあくまでも管理者。助け、守る者じゃない……必要ならば現れ、必要でなければ存在すら知らせない……"私達"はそうあるべき。」

紫は博神社の本堂の屋根の上から霊夢が目覚めたのを見届けると、日が沈み、辺りを夕闇が包み込む中、沈み行く夕陽を背に、日傘を差したまま視線を霊夢がいる方向から地平線の彼方から広がってくる夜闇を見てそう呟く。




「けれども貴方が巫女としての力に目覚めた時……いえ、博麗の矜持を得た時……また会いましょう。」

紫は今後の霊夢の成長に期待をしながら、完全に夕陽が沈むと、背後にスキマを展開し、まるで沈んだ夕陽を追いかけるようにしてスキマの中に入り、何処かへと去って行く……

次に二人が邂逅するのは暫く先の春雪異変になるのだが、この時はまだ誰も知るよしもない………

515:博麗の巫女◆gI:2020/12/10(木) 06:21

_______

『相変わらずだな・・・・・紫らしい・・・・・』

(紫が立ち去る直前、どこからともなく蔵蜜の声が聞こえてくる・・・・・

紫と博麗の巫女、霊夢の新たな出発を見ての感想か・・・・・

それとも、ただの空耳か・・・・・)

516:終幕◆3.:2020/12/12(土) 03:48


「………!?」

スキマに入り、誰にも見送られること無く自身の拠点に帰ろうとした最中、ふと何処からか聞き覚えのある声……蔵蜜の声が聞こえてくると思わず足を止め、辺りを見回してみる……




「…………気のせい……かしらね……」

だが、声の主は何処にも見えない。
それもその筈で、犲狼によって彼女は惨殺されてしまった……もう時を戻すことは出来ない。認められぬ過去に対する未練が幻聴となって聴こえてきたのだろうと考え、自分自身に対する落胆のため息を一つ突くと、開かれたスキマの中へ入り、消えていく……



【始霊伝 完結】


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