星は集う
その場所へ
血は混ざる
その魔と
絆は紡がれる
新たに増やしながら
夜は満ちた、平穏願って
日々を送ろうか………
……えと、これでよかった?
「 -- --- - -- 」
・・・・ザレッドの部屋の前・・・・
「 ………ニャル… 」「 お呼びでしょうか 」
( 地面からスッと出てきた )
「 …わたくしには無理だから叩きのめして来なさい 」
「 承知致しました 」
( 言われるまま、迷い無く白黒はドアを開ける… )
「 …… 」
( 色々と察している黒は、こう思った。
『 ゴングは鳴らされた 』…。)
「 その対戦、参戦です 」
ーーーー……
(此方は平和に雑談中)
・・部屋前・・
(ガチャリと開けられた扉…広がる光景は…
二人とも軽装…というか、シャツとパジャマで
ボンバーなマンのゲーム…暑そうにぱたぱたと魔人はして、付喪神はオレンジジュース咥えながら飲んでいる…)
『…おっ、ニャルちゃんっ…あー、そういやニャルちゃんってこういうゲーム意外と上手いよね
俺結構負けた記憶がある…ナイアはまぁ、弱かったけど…』
[…そーなの?…負けないよー?何せ私はボムキックの使い手…相手を動かなくするのはお手の物…!]
(…ただのゲーム、しかも本当に友人同士でやるようなやつ…友情崩壊していないあたり、まだまだ
緩いのだろう)
「 ………… 」
( 無言、何やら異様な目付きでコントローラーを手に取り
素早く磁石風のキャラを選択してザレッド達の動きを待つ… )
「 ……はぁ 」
( 全てを察していた黒は、やはりニャルを呼んだ事を正解とした。
……人間の創作物を用いた闘争、実はそれで黒は死ぬ程打ち負かされた経験がある )
『…あっ、そいつダメじゃん、おいばか…はぁ、うっわ…やだやだ…どーしよ、とりあえず火力上げないと…』
[…ボムキック…ボムパンチでもいい、あれなかったらゲームになんない…]
(…二人とも手当たり次第に爆発させて、どんどんパワーUPさせている、実はザレッドの部屋と赤仮の部屋には意外とたくさんのゲームがありこうしてたまーに遊ぶ程実は仲良しだったりする…
…友情崩壊ゲームとかもたくさんある)
『…あ、そーだ、ナイアもやんかい?最下位以外だったらなんかあげる…ていうか、最下位はなんか罰ゲームで…』
(…相変わらずの悪戯好き)
物事には 得手不得手がある。例えば勉強完璧な人が 以外と弱点多かったりする様に…
それを 旧神である黒は完璧に把握していた 自分の得手不得手は当然分かり それらが関連して
何に関わるべきでそうでないかを 完璧に把握できる様に…
だから 何か?
( …当然 声が掛かった瞬間に姿を消したって話である )
[ シュルッ カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ ]
( 一方、白黒 …プレイスタイルからしておかしい。)
縦横無尽にトラップにも奇襲にも軽々と舞うマグネットボム
未来予知でもしてるんじゃないかとすら思わせる機敏にしてチートじみた挙動
( それらを支える コントローラのボタン一つ一つに当てられた触手…
本体が戦況を観察、自分の一部なので建てられた戦略はすぐに触手へ伝達
0.1秒以内に操作と判断が実行… 器用な旧神ゆえの本体チートモード )
「 ……………… 」
( 腕を組んだ本体は普段からのポーカーフェイスを崩さない )
『…あ、逃げた…折角四人協力プレイのゲームもしたかったのに…』
[言うてる場合かっ…!これ結構やばいよっ!?
もぉ…まぁ、私達も負けないけど]
(魔人は真似るように指の一本一本がそれぞれボタン配置につき行動…ボヨヨンボムやドクロなど嫌がらせをしまくる
対する付喪神は…仮面を被り集中、目が全てを追いかける…ボムキックで無駄無駄と言わんばかり
に攻撃を躱して逆にどんどん追い詰める)
(…因みに、ザレッドは黒ボンで赤仮は青ボンを
理由は、好み)
「 …… 」
( 顔を少し曇らせ… 触手を外し、手で持つ )
( 動きが切り替わり、ボムキャッチを用いた耐久に移行
ドクロを逆に利用して変幻自在に… 突然早くなったりどこ来るか知れない
ボム投げ、それを奇襲に併用しては 仮面のキックを利用してザレッドをハメる )
「 ………… 」
( ちらりと制限時間を見やり… 仮面の方も隅へと追いやり始める )
『…あっ、死んだ』
[…ここっ…よし、そろそろサドンデスタイム…]
(しっかりと楽しんでいる…死んだ時ザレッドが落としたアイテムほとんど回収してフルパワー状態…自分でも避けるの困難になりながら
頑張っている…目をギラギラと輝かせて
追い詰める…)
「 …………… 」
( 完全に受けの体勢で… 詰みに来た
中心に居座り、ボム操作系アビリティをフルに活用
最低限の動きのみでの戦いに入る。)
……残りエリアは少ない
『…おー、頑張れ頑張れ…』
[…あー…きっつい、きっつい!…ちょっと…っ…よし、此処で…あしっ…!キック!]
(サドンデスタイムになり壁がどんどんと
埋め尽くされていく…ここで何を血迷ったかボムを目の前に置き…持ち上げて投げる
更にキック使い、受けに入りながら…勝ちにきた)
「 …………… 」
( そして爆破の距離を広げる様に近くへボムを投げる… 血迷いが激しい様に… )
「 ……私の勝ちです 」
( 次の瞬間 蒸気を吹き上げてニャルのキャラが天へと登って行く… しかし
__それはアビリティ 実質行動不能の無敵である『 ロケット 』、今まで全く
使わずに今ここで攻撃回避兼用で使って来た 壁も迫る )
『…あー、惜しい惜しい…』
[…っ…くっそぉっ…!!もっかいっ!もっかい!なんでもするからもっかいっ!!]
(…どうにも負けた悔しさか熱が冷めきらないのか
コントローラー地面に置いて嬉しそうに…
まだまだやりたい…娯楽の限り)
「 ……申し訳ありませんが、今夜は外せない用事があります … 」
( 指を鳴らせば 背後より… )
「「 そのため為、我ら私たちがお相手なさって下さいます 」」
( 2人、ぎこちないニャルが現れる… 1人は本体の物を受け取り
もう1人はザレッドの隣で新しいコントローラを拾う、見るからに弱い )
「 …では、また今度 」
『[……やってやろーじゃん…!]』
(嬉々とした笑顔を二人とも浮かべながら
再び始める…
少し残念そうではあるもののしっかりと罰ゲームもさせようと思っていた…)
「 あ ちなみに我ら れられら 」
「 触手 使えますのとん 」
「「 技量だけ 本体と同様です 」」
・・・・ヴェルの部屋・・・・
( 流石に… 通常よりも何倍か強いものを飲ませた事…
それに関して 白黒は少しばかりやり過ぎたか と感じていた )
[ ガチャ ]「 …失礼致します… …大丈夫ですか?ヴェルさん 」
( 念の為か、酔い覚ましと解毒剤を片手に )
[『…………え?』]
(間抜けな声が響いた部屋内に響き…
…その後の事は…言うまでも無いだろう)
〈…あはぁぁ…んへっ…ぉ…ぉ…ぉー?〉
(毒で動く事も出来ず…色々濡らしながら
ピクピク手足反応させていて
ばたんきゅー状態…)
「 …………… 」
( 声に出せず…慌てて駆け寄り、頭を抱き上げては
まず、麻痺の解毒薬を飲ませ… 少し揺すり、薬を体に行き渡らせる )
「 申し訳ありません… …ここまで効きが強いとは 」
…ほんとに…ねぇ…ふみゅぅ…ぅぐぐぅ…!
(少し憎たらしそうに見つめながら
麻痺解除されてもうつ伏せで寝ているのが少し
楽なのかそのままの状態…)
…あ、でも、しんいりのこ、かわいいみぇ?
「 ……しまった、まだ興奮剤が… 失礼を 」
( 酔い覚まし、そして鎮静剤を水に混ぜ ヴェルを抱き上げる )
「 ……えぇ、姉様が治療の際に…色々と 」
………ぉぁ〜…んぐ…ひでぇよ、おにか…
(ぷらんぷらんと手足に力入れるのがだるいのか
ぶら下げていて、大欠伸をしながら返事)
……しゅのいけどさぁ…
「 ………申し訳ありません… この償いは何でも言うことを聞く、という事で… 」
( …事の重大さをやって終えてから一々思い知る… …自らの思い人を相手に
ここまで裏目に出てしまう自分が少々恨めしくなってきた )
「 ……… 」
……ふみゅぅ…んぅ…ぅー…
(特に思いつかない…のでなんとなくで
氷を背中に入れて貼り付かせる)
…このじょーたぃでいちにちすごしゅ…
…いじょう!
「 はい… 然るべき罪と意識し、今日1日はこれを外しません 」
( ヴェルをベッドに運び、頭を撫でて )
「 ……しかし…あの子、ミェンの肉体 精神年齢は本当に見た目相応なのです
以後、酒盛りに付き合わせることは禁則として意識する事を願えませんか…?」
…ん、りよーかぃ…、
(眠そうに、それでも元気にサムズアップして
約束をしっかりとする)
…まぁ、がんばぅてね?まだまだよゆーじゃん?
「 …では、今夜に外して貰いに参ります…それでは 」
( 軽く背の氷に触れ、貼りつく以外に何も変わりどころの無い物と
確認すれば ドアを開けて外に出る… )
「 ………さて、洗濯はどうしましょうか 」
・・・・・自室・・・・・
「 …………… 」
( 取り敢えず帰って来て、通知を確認してから
書類の纏めに入る。…氷の違和感は無いものの、少し背中が重い )
……にひひ、よろこんでくれるかにゃぁ……
(じわじわと氷は大きくなり無理矢理溶かそうと
すればその熱を吸収して四肢を拘束するものだが
多分平気だろうと思っている)
(…五分だけで、重さは2倍になっており
普通の人間なら立つのがしんどくなる)
「 ………… 」
( 書類作成に精を出す傍ら… 貝のお守りをハンドメイド、やっている事に
努力と集中を注ぐのだが、何やら背がまた重くなったように感じる… )
「 …… 」
( …どうやら勘違いでは無いらしい、しかし 従うと言った以上は… )
( 私は溶かす努力などする気も起きず ただ、物事に没頭して
氷の感覚を忘れようとした… )
……さて、此処は何でしョうか?
(連絡するのもあれだと判断…辺りが機械で大量…
…何故かクジラの絵の中に入っていた
首を傾げながらとぼとぼ歩く…懐かしいというか
機械はどうにも自分と相性が良いのでついつい
触ってしまう)
…中々、優秀な機械でス
( 電子音を響かせながら稼働する[ 波動エネルギー変換装置 ]には
触れただけでも弾くようなショックの 高圧電流が流れ続けている )
( 支配する者が不在の機億世界の一角 此処は波動エネルギーに関連する区域 )
( 壁を隔てても響く重厚音、規模の巨大な機億の中でもこの施設は
高純度のエネルギーを現在開発中の《 アルファ 》動力部に関連した
機器へと行き渡らせる重要な部分である )
………中々でスね…
(触るのは流石にダメと分かっており
ただ見て回るだけ、感じるエネルギーと
機械音に反応してはさっさと出たい…が
出入口が何処か分かんない)
だね
[ カチャカチャカチャカチャ ]
( 迷う人間の前を金属製の蜘蛛が通り過ぎる
趣味の悪いように見える黄土色、壁を伝ってるのもそう…
異質でしか無い人間には目もくれず 蜘蛛たちは行くが、内一機が目の前で止まる )
[ チキッ ]
( ハサミのような腕が片方欠けたその蜘蛛は人間を確認すると
いきなり白色の光を浴びせて人間の周囲を旋回する 機械ゆえに奇怪 )
……蜘蛛……蜘蛛…わぶッ…なンでスかいきなり…
(色々トラウマな事思い出して立ち止まり
謎の光浴びればあからさまに不機嫌な態度見せて
いざとなったら草刈り鎌で足の一本や二本持って行こうかと思っていて)
…気持ち悪いでスね、本当に…
[ ウ''ゥ''ン ][ チキ ]・・・[ カチャカチャカチャカチャ ]
( 旋回が終わり しばらく人間を…見ている様に立ち止まる 互いに制止。
突然 蜘蛛が片方だけのハサミをとある方向に向け、チョイチョイと虚空を突く様な
動作をして 他の蜘蛛が向かった方向へ沿って進んでいった )
( __それ以降 人間に関わる動く物は無かった、出会っても無視して何処かへ行ってしまう )
……まさか今の蜘蛛いい蜘蛛なのでスか?
…嫌ですね、蜘蛛ッて踏ンだらすぐキレて糸ぐるぐる巻きにしてきまスのに…
(辺りに近づくものが居なくなり…探索しやすく
なった、が、相変わらず出入口とは反対の方向にどんどん入ってしまい、安心したのか草刈り鎌仕舞ってとことこてくてく、連絡する事なく歩く)
[ カチャカチャカチャカチャ ]
・・・機億中層[ 火種 ]・・・
( エネルギーの精製 部品の製造 正面玄関。先触れとしての意味を持つ地点を
通り過ぎれば 広がるのは物々しさを全面的に押し出した 所謂兵器のエリア )
( 巨大な近未来的通路やビルが立ち並ぶ中を大型ミサイルを運ぶ無人キャリアー
多脚が支える重戦車等、黄土色の蜘蛛とは比べ物にならない規模や種類の機械が
中層の60%を占めている。 警備状況は凄まじく 空中からはドローン第3形態とでも
形容したくなる存在が地上の異分子を過剰な頻度で監視していた。…見付かれば、
どうなってしまうのか… それは、各ドローンに装備された機銃が物語る )
……絶対こッちじャないでスね、帰りまス、うン、反対方向でしたね、多分…
(やっと道を間違えているのに気づきUターン
自分でも賢明な判断と思いながらとりあえず
帰る途中の何処かに出入口あるだろうと思って…)
( 戻る道の傍、ある壁の一角に 機械室な周囲に見合わない
クジラの絵画が飾ってある区画があった。蜘蛛の見張りなどもなく
ただ 独特の雰囲気をさらけ出している )
……あれッぽい…でスね…
(直感で察すれば腕をまずクジラの口の中入れて
何ともないか安全を確認し
ゆっくりと全身を入れていく…)
・・・ザレッドの部屋・・・
「 ………す……すー 」
( __クジラの絵画の先… ベッドに横たわる黒い…チビ、ぐっすりと眠り
意外と普通た感じの部屋で、眠るその存在のみが異質感を放っている )
………凄い、同類な気がしまスね…
(大体同じ身長、雰囲気、感じ取れば
眠っている無防備な相手に近づき、そのまま手を
伸ばしてお腹を撫でたりとりあえず自分と比べてみる)
「 …… はぅ… 」
( 変なところ撫でられて か細く甘い声、適度に触り心地よく
柔らかくて 少しの弾力がある… 丁度 幼く1番触られるのに適したお腹で )
………ン、中々柔らかい、私と似ている体型と言ッても、色々面白いでスね…
(むにむに、ほっぺも人差し指で突っつきながら
ベッドの上に片足上げて乗り次にお腹に馬乗り
…じーっと見つめながら髪の毛を触ってもみる)
「 ……… むぁ?」
( …くすぐ っ …た い?)
( 此処にもちょっとした癒しの触り心地… イエネコのお腹のごとく
ふわりとした髪質で ロングの厚みもある、新品のお布団の様な触れ心地が
包み込む様に触る手を迎えて… …その感覚に、まだ夢見心地のチビは目を開く )
「 ふぁ…… ……ー?」
…おはようございまス…どうも、こンにちは?
フォンミェンが起こしに来ましたでス…
(眠そうにしているのを無理はさせず
チュッパチャップス口に突っ込んで舐めさせ
心を落ち着かせながら…マッサージと偽りそうな
程優しく触りまくっている…何回かお腹の上で
跳ねてしまい申し訳なさそうに平謝りして)
…なるほど、ニャル先輩とはまた違う触り心地…
「 ……ゆぅむふぁーひふはぁひょんふぇひゃいんふぁひぇれろ 」
( ルームサービスは呼んでないんだけれど )
( ニャルの様に取ることもなく、テホプの様に砕くことも無く
口の中に無理やり突っ込まれた硬い棒に舌を絡ませ、味を堪能する…
けど 流石にザレッド以外にここまでのボディタッチは見逃し難くて )
[ ちゅぷ ]「 …起きたから降りてくれないかしら?」
……おはようございまス、良い夢は見れましたか?…ッてね…
(しっかりと飴を舐めて味わってくれたの嬉しく
それを表情に出さないまま少し残念そうにしながらも起きてしまったのでゆっくり降りてしまい
口の中にはみかんの風味が広がり眠気もバッチリ覚めるおまけ付き…
…堂々とお尻触りながら問いかけ…)
…とても楽しく最高でスね
[ スパァンッ! ]
「 ニャルが許しててもわたくしが同じだと思いませんことよ 」
( 音の発生源はミェンの左頬、黒の手のひら形がくっきりと赤く付いてて
やった本人はぱっぱと手を払い さっさと部屋から出て行こうとしてた )
……痛いでスね…はァ、待ッてくださいよ、私も此処から出まスから…
(ヒリヒリ痛む左頬を撫でながらとことこついて行くように一緒に出ようとしていて…
…見た目が見た目なので幼児ぎゃくた…いや、姉妹喧嘩にしか見えなかった)
…お触りくらいいいでしョうに…
「 おあいにく様、過度なボディタッチを許してるのは妹の他に
私のだんな様だけですのよ、貴女がわたくしにとってウエイトの大きい
存在だと思って?…命惜しいのなら肝に命じておきますことよ 」
( 要するに…[ お前を始末する事に躊躇いはない ]。
部屋から出ながら欠伸をしつつ、自分のだんな様が何処にいるのか予想する )
「 さぁて …… 何処かしらー♪ 」
………愛ッて怖いでスね…あそこまで行くと…
…まァいいや、此方も部屋に帰りましョうか…
(少し恐怖を覚えながらニャル先輩の所へ帰る
…たまーに迷いそうになるがなんとか
道を辿る…というか同じような景色ばかり)
(…因みにそのだんな様は…付喪神の部屋で
四人対戦、楽しんでました…とさ)
・・・ニャルの自室・・・
( 無人… カレーと福神漬けとお茶と牛丼が机に並んでおり
部屋も綺麗に掃除されて… ベッドが一つ、増設された状態
新しいベッドの近くには空のタンスが置いてあった )
( 机に置いてある紙 曰く…『 急用で暫く出てます、ゆっくりしてて下さい 』)
・・・息が白くなる部屋・・・
「 ……っ……ん ……ぁ…… ヴェルさん…あの … 」
( 壁に背もたれ、体が冷え尽くす様な感覚 増えていく重量
長く苦しみ続けるも、夜まで辛抱して なんとか今 氷鬼の元へ )
「 これ ……そろそろ ……外しても… …… 」
………お母さンでスかね、あの人…
(慣れている一人の状態…紙にチラッと目を通して
理解した後、一人でパンっと手を合わせて
いただきまスと呟き、スプーン使って食べ始める)
…美味しいでスね…いい、お母さンになる気がしまス…
・・鬼の部屋・・
「…そーだにゃぁ…あと…じゅっぷんたえたらでいーよ?]
(お酒を飲みながら…まさに鬼畜の宣言
メイド服の上からでも何があるかは分かってしまい
後数分経てば更に体積が倍になる為それを待ち遠しそうにじっと見ている…笑みを浮かべて)
[…あたいもさぁ…たまには…ねぇ?
こんなのかんたんでひょ?]
「 っぐ そ …そんな…… 」
( 約束、約束、頭の中で何度も繰り返し 反故にしないように
氷の拷問に耐え続けるも、その上で出された条件には さすがに苦悶の声
表情こそ少し歪む程度だが 実際には氷の重みを一切調整せずに背負い続けて
もはや立てないまでに疲弊、氷の冷たさも背中を通して体全体に侵食しており
体には明らかに過度な負担が掛かっている )
「 ー ……… はっ… はぁー … はっ … ぅ … 」
( 遂に壁にもたれ掛かるどころか腰から崩れ落ち、右手で体を支えて
僅かながらも左手を腹に当て、体温を維持して… 肌全体からして生気がない
真面目に約束守る性の所為で氷の拷問は通常の数倍は効果を増して ニャルの体を破壊していた )
……そーだよねぇ…やくそくはまもんなきゃだよねぇ…
(にやにやと悪い笑みを浮かべながらこの状況を楽しみどれだけきついのか分かっていて
氷の重さと冷たさに崩れ落ちたのを見れば
計画通りと思い、とはいえ流石にあれなので…
…お情けとばかりに近寄り)
…しょーがないからぁ…とかしてあげる…ね?
(熱燗したばかりのお酒を背中にかける…
…瞬間氷が変形して柔軟になり四肢は拘束状態、背中の荷は外れるも今度は逆に身動きが取れなくなる…
…ぎゅっと抱きつき体温で温めながら本当に酔ってるのかと言わんばかりのゲス笑い…
…お腹摩ってあげながら、上目遣いで…)
…つらぃ…?…でもさぁ、あたいも…ちょっとさぁ、ないあみたいにみためさぎだとおもったんだからさぁ、しかたないじゃぁん?けっこうほんきでさぁ、しらなかったんだよ?
「 ……… … やり過ぎには釈明いたしません … …
しかし … … 貴女様の記憶中には… 確かに… 違う と… … 」
( わざわざ拘束せずとも身体機能は著しく下がっており使用不可
目は閉じたまま使えもせずに口のみを動かす、手も足も 上半も下半身も感覚がない )
( 故に声のみしか聞こえずに )
………ふぅん…いいわけ…できるんだ……このじょうきょぉ…で?……いいもん、こうかいさせちゃうから…っ…ん…!
(自分の身体を相手に押し付け…というか、抱きつきながら口を塞ぎ酒を流し込む…唾液と絡めながらにぃと悪い笑み…氷をじわじわ溶かして拘束も解いてあげながら本当に仕方がないのでヒーターもつける…)
( 感覚が少しだけ戻る… 動かせない体には『 激痛 』という
和らいでいた事で感じずにいた物が戻り 骨の軋むような気持ちの悪い音が響く )
「 ……… 私は … … お二人の …… 記憶に …… 私の見た事実を… …
加えて … …… 言いました …… … 言い訳など ……何一つも…… … 」
( 薄眼を開け それだけでも激しい温度差に何本もの針で眼球を突かれるような
感覚に朧げな目の前の景色を見ようと試み それに失敗する 。凍り付いた内臓は
胃の中に酒が入る事により 一部のみ急激に高くなった体温でまたも激しい負担
殆どの臓器は意味を成さず 骨に隣接する筋肉に至っては骨に触れて切れていた )
…しゅ〜りょ〜…さいごにいっこ…おに、なめないでよ?
(色々やばいのを見ては口を離して
そのまま感覚を更に戻しながら医療届の紙を持たせる…
…激しい温度差、頭痛では済まない体に走る激痛、神経が麻痺ももうしていない…自然に涙も出てしまう…
……最後の言葉は目も笑っていなかった)
「 ……承知致しました、以後 やり過ぎは無いように致しましょう 」
( …立ち、礼をし 医療届に『 不要 』と判を押し 懐へ入れる )
( ……と 同時に拳を無理やり強く握り全身を発火
持ち前の再生能力にて破損と負担を同時に修復しつつ凍傷を除去 )
( ………完治 )
「 ……それでは この件に関しては、『 差し引きゼロ 』ですね?」
…それでいいけどさぁ、むりはいけないよ?あたいがいうのもなんだけど…
(目の前で炎吹き出て完治したのに少々驚きつつ
ヒーターを消していつもの温度にしては
熱燗飲み干し…火照らせて)
…いしゃにたよれるならたよったほうが…いいとおもうよ?いちおうあのひとそのてんにかんしてはせいじょーだし…
「 ……無用な心配を掛けるのは私の性分ではありません… それに 」
( まぁ流石に負担自体はあるのか よろり とした一歩を踏み出して
ヴェルを一気にベッドへ押し倒す、キッチリ落ちた酒も割れないように回収 )
「 …また 誘われてしまいましたし 」
…ぇ、あ、ち、ちょっとまっへ、ほんとまって、ちがっ、さ、さっきのはちがぅって…!
(ベッドへ押し倒された時点で高速理解してしまい
冷や汗かきながら珍しく慌てふためいて
嫌な予感しか湧き上がらず氷の坂を作り逃げ出そうと…)
「 ……… 」
( 薬なしで酒を含み、唇を合わせると同時に流し込む
手首の上から手を押し付けて拘束して 器用に足を絡めて下半身も封じる )
( 極め付けに責められてる時に仕掛けたのであろう
炎の壁をも用いて氷を溶かし… いっぱいに含んだ酒を全部流し込んで
結果的にとても長く 熱くキスをする )
……っ…ん…!っ…!!!
(酸欠とまではいかないが息苦しくなり
もがいて蕩け顔晒しながらビクッと余韻に浸り
体跳ねさせながら何度も何度も染み渡ってしまい
呼吸荒くしながら、キスだけでオチテしまっている…
…なすすべなく全てやり返された)
( 飲み終えたのを確認すると 足を広げて座り、太股の上に
後ろ向かせてヴェルを乗せ、人形でも抱き締めるみたいに脇の間から手を通す )
「 …以前、完遂出来ずに終わらせてしまいましたので…
今、此処で続き…させて頂けませんか…?」
( 耳元で… 低く、声色変えることもない囁き )
……ひぁっ…しょ…れ、はんそく…
(薬を飲んだ訳でも無いのに体が痺れて動けない
何故か本当に人形のように肯くしか出来ず
涙目で色々と震えてしまい…二本の角がピクリと
跳ねて反応…結局いつも通り…?)
「 ……如何ななさいますか?…今日は 」
( 一旦ヴェルを仰向けに寝かせ、自分はその前で正座…
エプロンドレスの… 上を脱ぎ落とし 健康ながら 汗と高揚に
艶やかで 蟲惑じみた肌の色と 薄い下着を晒してみせ )
「 …私も 受けに回って差し上げます 」
…うる…ぅ…ひゃぃ…ぁぅ…あたま…まわんにゃい…よるだひ…ぅ…
(ぐるぐると星が回って見える辺り相当羞恥心を煽られてしまったらしく
姿格好を見る余裕もなく、頭から煙を出してギブアップ宣言…)
…ほんと、だめ…もぉ…だめだよぉ…
「 ……… はい 」
( 少し寂しそうにエプロンドレスを着直し、ヴェルを寝かせる… )
「 ……では、また…別の夜に 」
……つぎはぁ…ぅぅ…
(ボソッと、聞こえる程度に呟く…
…腕で目元を隠している辺り少し悔しそう)
…つぎはぜったいしてあげふからにぇ
「 ……次は 」
( おでこを撫で… 少しだけ、笑い )
「 泣かされないと 良いですね?」
( どぶろくを机に置き、扉を開けた… )
……ぅぁぁ…!!
(自分で自分が憎いのか両頬叩いて
酔い覚まそうとしている…当然、それで覚めるはずもなく)
[ きゅ ]
( 背中を抱き上げ おでこに優しくキスをして、気を沈めさせると並びに
酔い覚ましを混ぜた水を口の中へ流し込む。…頬を撫でて再び寝かせる )
「 お体は大切に 」
・・・・自室・・・・
「 …… 」
( 自室前まで戻り、かなりクタクタになりながらも扉に手を掛ける )
…お帰りなさいでス、ご飯にしまス?お風呂にしまス?…それとも…私でスか?…なンて、冗談でスけど
(扉が開かれれば皿洗いの途中だったのか
エプロン…ではなくニャルのシャツを裸のまま着ている状態で
首をこてんと傾げながら意味分かっているのか
結構恥ずかしい事を告げ
大体の家事は終わっていて後は寝るだけで一日の
終わり…)
「 ……恥ずかしいなら無理しなくても良いのですよ?…
そうですね、何か 食べられるものが余ってるなら頂きます。
…それより先に… シャワーを浴びて来ましょうか… 」
( 働きに関心示す前に頭を撫で、ご褒美としてブラックサンダーを
自分のシャツ( 現 ミェンのシャツ )ポケットに入れ 備え付けの風呂場、
そのドアを開けて中へ )
「 ……( 何故、恥ずかしいのにやるのか… )」
( 煩悩に戦いながら )
……分かりました、結構熱いので注意してくれませンか?…その間に食べられる物簡単に作ッておきまスから…
(ブラックサンダーリスのように頬張り食べ
風呂場に入ったのを確認しては焼く音響かせ
ちゃちゃっと簡単に料理を作り出して)
…ふァァ…
(少し眠そうにあくびと目を擦りながら…)
( シャワーの音が響く… )
( 洗面台横のカゴには下着含めた服が全て入っており
…白黒が、完全に気を許している時間であることを示していた )
(ガララ、扉が開く音…)
……よいしョ…ふゥ…
(…どうやらニャルの服の洗濯に来たよう…
…たまに思い切り息を吸い込む音が聞こえるのは
気のせいだろう)
「 …… はー… 」
( 直後 早めに済ませたのであろう… ニャルが戸を開けて出て来る…
髪は降ろされており、俯き 壁に手を掛ける… どうものぼせたらしい
少し乱れた呼吸をしている… 無論、裸体 )
「 …… …洗濯なら … 自分で… 」
( ぼやけた視界が遮り 何をしているか見えない )
…えッ、い、いいでス、ゆッくり入ッてていいンでスよ?
…わ、私がやれる事はやるだけでスから…!
(何故か慌てふためいた様子に…ドタバタと駆けるような音、何とか洗濯準備は出来た所で
安心したような息を吐いていて…少々大人の体にドキッとして)
…凄いでスね…あいつなりに言うなら…
…人類の夜明け…でスか…
「 ……? 」
( 何やら分からずにタオルで体に着いた水滴を拭き取る… 滴る髪に張りが戻り
足の裏まで水滴を無くして 用意していた寝間着を纏う、何時もの固いエプロンドレスでは無い
寝る前の結構ふわふわした格好で… 風呂場の戸を開け 部屋へ戻る )
「 ……… …温度…高かった…ですが……良い湯…でしたね 」
( まだ少し足がふらつく、高温以前に熱湯には弱いらしくて )
…ご飯、出来てまスけど、食べまスか?
(いつもの冷静…というか変な形になり
机の上から香ばしい匂い…短時間で炒飯作っていて、寝間着が意外と可愛らしいのを目に焼き付けながら、手を引いて…)
…ならよかッたでス…
(小さくボソッと本音を漏らす…)
「 ……んん… … ありがとうございますね… 」
( 崩れ落ちるような弱弱しさで机の前に座り、何故か箸を手に取る…
食べるのは早く、3分の1くらいをもう食べ切って )
「 ……… おいしい 」
( とだけ言うと、水を飲み。… 実は此方も此方で眠いらしく
挙動の一つ一つが丸みを帯びた随分と柔らかい物に変わっている
… 鬼畜と冷徹の権化である白黒の姿はそこには無い )
「 ……ご馳走様でした 」
( …思う間に食べ終わり 手を合わせる )
……私は先に寝まス…今日はお疲れ様でした…
(先にベッドに向かう…眠気としては限界で
流石に寝る時はマスクも外す…
優しいと感じる暖かさも含めて今の方が好きとも思いながら、ベッドに寝転がり目を瞑る…)
……明日も平和でありまスように…
(脳内に響く鈴の音…思い出される元の仲間達の姿
…紅い髪の乙女と、浮かび上がる武器達…
今になって…恐怖が湧き上がってきた)
( ぼふんという音と共に ミェンのすぐ横に大きな感覚…
寝転がったのは ニャル、そのままミェンに体を密着させて
腕を回して抱き締める… …どうも 初めての経験が多く 寝惚けてるらしくて )
「 ……… ……おやすぃなさい 」
( 抱き留めたまま ニャルは意識を深く落としてしまった…
… それでも、無意識に… 強く、しかし 傷付けることなく抱き締めている
責任云々の問題ではなく ただ正直に言えない「守る」という不器用さと…
確かな 優しさの表れ… しがらみを打ち壊す 自分のなりの意思があった )
…おやスみなさいでス…ごめンなさいでス…
(少しだけ枕を濡らしながら、抱き締められる暖かさと心地よさに身を任せて此方も意識を落とす
不思議と先程までの恐怖も無くなっていて…
…まるで勇者が近くにいるような感覚)
・・・・・ 機億最奥部・・・・・
『 ・ ・ ・ そう じゃー 見られなかったんだね?』
( 黄土色の蜘蛛が平伏し 黒き主人へ状況と出来事を共有した
・・・『 無害で興味のある侵入者 』『 [ 火種 ]の整備完了 』
『 現開発中 [ アルファ ]の胎動 』・・・・ )
『 ・・・次 来たら追い返して、中層もあまり見られたくない・・・ 』
( 指示を貰った蜘蛛たちが散り散りに去っていく )
『 ・ ・ ・ やれやれ 今や最大の悩みの種かー ・ ・ ・ 』
( 数日前より 謎の胎動と共に奇妙なエネルギーの波長を放つ様になった
[ 最終兵器 ]の姿を思い起こす・ ・ ・ 現完成度は17.0%+未知数の現段階
早くも[ 処分 ]の可能性を大きくした出来事 )
『 頼むから ・・・マスター達には大人しくしといてよ?』
・・・とある孤島・・・
[…ご主人、質問…可能?]
…ん、いーよ、何かな?
[…何故、粘着、彼等、私、不可思議、謎]
…そうだねぇ、恋の力かなぁ…ふふっ…ははっ…ははは…!!
(狂った笑いが辺りに響く…
清掃員と似たような姿の影が三つ…そして
頂点に、高笑いをしている…紅い乙女…
…時は近づく、夜は始まったばかり)
[…狂気]
・・・とある孤島 近海・・・
[ ハ''シュゥゥヴゥゥ ゥゥゥゥ ]
( 成人男性程の大きさの・・・ 何処と無く カロンに似た航空機
孤島へ向かい一直線にエンジンを噴射して接近 間も無く海岸部へ )
《 目的地 目標接近 [波動砲 ミサイル フォース]OFF 》
《 ザー__忘れるな__ いいな __ザー 》
………はぁ、こういうのってさぁ?ラスボスが分かっても攻撃するもんじゃないからね?
…少しは待とうねぇ…?
[…ご主人、接近、如何?]
…簡単だよ…打ちのめす…というか、送り返す…!
(威張っているような紅い髪の乙女は…
白い大きな白い十字架を背中から外して
…祈りを捧げれば鈴を鳴らして反射をさせる…
…どうにも呆れているというか、失望している顔)
《…本当によぉ、ムカつくよなぁ!?腹が立つよなぁ!?苛つくよなぁ!!?圧倒的に分かるッ!!その気持ちィッ!その怒りを力に変えて頑張ってくれよマスター!!》
[…ご主人、矢張り、此奴、騒しい]
(…また違う物陰から現れるもう一人の機械人
どうにも熱血系というか…暑苦しい気分を
元からいた白い…天使のような羽が生えている
見た目の子供は嫌がっている)
《 ザー __ 敵視され__ ザーの__許可__ 》
( 上空へ飛行 島から然程離れない位置で静止 __機体先端部を強く発光
それを不安定なリズムで島に向けて行う。 __攻撃では無く 信号 )
[ ワ・レ・ワ・レ・ワ・テ・キ・イ・ノ・モ・チ・ヌ・シ・デ・ハ・ナ・イ ]
[ イ・チ・ヂ・ノ・タ・イ・ワ・ヲ・ノ・ゾ・ム ][ ワ・レ・ラ・ワ ]
[ ザ・レ・ド・デ・ワ・ナ・イ ]
( その意を伝え 航空機は滞空する )
……早く話だけしてくれないかな?
私様達は忙しいんだよ…分かる?
(仕方なく、仕方なく機械を撃墜するのをやめ
そのまま地面に下ろしてはジッと睨みつけ
警戒はしっかりとしていて)
…そう、対話だけ、対話だけですよ
(目の前で戦闘態勢に移行する二人を止めて
不満そうに戦闘態勢を停止して、離れていく)
[ ヴィゴガゴゴ ]
( 彼らの目の前で航空機は変形 ・・・ これまた 部分的な特徴は違うが
カロンに似た姿の人型形態、しかし 機械的な無表情。胸部より地面へ
光を照射・・・・ そこから ホログラムの様に人間が現れた )
『 お初にお目にかかります… どちら様が 支配者でしょうか? 』
( scullFace、ザレッド 誰にも当てはまらない容姿の存在 )
……あ〜〜…私様…だよっ…!
…で、何の用かな?紛らわしい…
(自分の心臓部分を指差しては示す…
…赤仮の親友もとい、彼女…エリュテイア
またの名を紅色の女…
…警戒はしているもしっかりとした容姿、
見た事ない気がするので少しだけ安心する)
『 これはこれは失礼しましたね うちは VoVa・サイーテ、『 madness island 』最高司令です
…以後お見知り置きを… さて お互いに興味のない前置きはこの位にしましょうや。』
( 喋り方 ガタイや容姿からして男性だが、妙に目立つ口紅をした熊皮スーツを羽織り
凄まじい筋肉質の胸筋を晒している )
『 あなたがたが今現在やってる、『赤城』への攻撃…アレにひと口、いや4口ほど
乗らせて頂けませんか?…それが メインディッシュの内容です 』
……何が目的、なのかな?…当然、いや、嬉しいけれど…ね…
…私様達はさぁ、見ての通り戦力としては頼りないよ?
(声は嬉しそうに反応して可能と言わんばかりに
武器を大量に浮かせていて、じっと見詰める…
…信用に値すると思えば一応問いかけ)
…でも、とても、それは、それは…最高だよ…
『 無論 目的としては私情や恨みなどの曖昧で価値のないものではありません
これは《 ビジネス 》です… 商談に値する利益と、あなたがたの状況を確認し
『赤城』に関して組めば有益なものと判断し、此処に使いを飛ばしました 』
( そう言い終えた後 耳をつんざく様な轟音 地響きが海の方角より響く
海を割り 上空へと浮上する二つの巨影…モーゼ… おとぎ話の様にバカげた
出来事が発現していた。… 島と何ら遜色ないサイズの巨大戦艦…
『 グリーン インフェルノ 』二隻が島の斜め上に 圧巻の雄姿を見せる )
『 無償の戦力提供です。投資としてはとても安いものですよ…
それでは、承諾して頂けますか? この ビジネスを 』
……へぇ、いいじゃん、いいよ?組もうじゃんかぁ…きひひ…くひひ…!
[…ご主人、怪しい、奴等…不安]
(…ビジネスを組んでしまった、結構やばい事になっているとは知らず…赤城は呑気に過ごしている…
…ただ、勿論、こいつらも信用できないとは思っているので、裏切り行為をしないように見張るつもり)
…さぁさぁ、後悔すんじゃないよぉ…?邪神の姉妹に…赤の者達…!赤仮以外は誰もいらない…!
…勿論、裏切り者も…
『 大変 喜ばしい返事をどうも ありがとうございます。
…それでは 今後も戦力提供はさせて頂きますが… うちらの
要求を今 この場で提示させて頂きます… 《 旧神4名の 一部 》。
そして《 戦闘データ記録の権利 》をうちらに譲って頂きたい 』
( グリーン インフェルノより次々と機械の超兵が降り立つ
絶大火力と取り回しの人型機『 ゲインズ 』『 ゲインズ 2 』。
超射程の人型ミサイル艇『 タブロック 』『 タブロック 2 』。
殲滅火炎満載機『 ドミニオンズ 』無数の戦闘機『 リボー 』。
無償としては度を過ぎていると言わざるを得ない戦力の過多 )
……あ、その前にこっちの要望だけは言っておくね?…邪魔はすんなよ?邪魔したらてめーらを敵と認識してすぐにでもぶっ潰すから…で、情報ね…
{…髪の毛でもいーの?…いーんなら…てっててー!なんとここにあります!そう、私がゲット済みです!}
(…突然後ろから現れた仮面の付喪神…
それぞれの髪の毛が厳重にプラスチック製の袋に入れられていてそれを渡すと同時に紅の乙女を守るように前に出て……頷くが、一言だけ)
{…やるのはいーけど、私巻き込まないでね?
…後…城破壊はすんなって話…あれ大変だから…
…それが飲める?)