こんにちは、リリアンです!
ここでは私の考えたkzの小説を書いていきます!
みなさんは、雑談&小説は書かないようにお願いいたします。(書くなら、私の立てたスレ「kzファン大集合!」でお願いします)
感想はじゃんじゃん書いてください。
いつものkzや現実社会との違い、誤字脱字あるかもしれませんがよろしくお願いします!
あ〜あ〜!すみません!名前、リリアンではなく北城舞香です!(リリアンはかなり前に使っていたハンネです)
3:北城舞香:2019/04/03(水) 13:53 ID:Eq2 じゃあ小説書きま〜す!
消えた記憶は知っている
1 文芸部の新部員(彩目線)
「立花、ちょっと来いよ」
放課後のチャイムがなった途端、私は学年一のイケメン片山悠飛に呼ばれた。
「部室、来いよ」
「なんで?今日は部活の日じゃないでしょう?」
「文芸部に新しい部員が入るんだ」
新しい部員⁉
誰だろ、私の知っている人かな?
「失礼します」
部室の戸を開けると、部長と副部長、それに私の知らない女の子が立っていた。
「お、悠飛!遅いじゃん。何、立花さん連れてきたの?悠飛、立花さん好きだね」
副部長が悠飛の頭を小突く。
「ちげーよ。新部員が入るって言ったら立花も行くって言ったんだ」
え………私、悠飛に呼ばれてきたんだけど。
「ほら、悠飛の嘘つき。立花さん、ポカンとしてるよ。」
「あー、もー、わかったよ。立花。実は部長副部長と顧問の俺がいれば良かったんだ……お前、やっぱ忙しいだろ。呼び出して悪かった、帰っていいよ。」
悠飛は少し申し訳なさそうに言った。
「いいよ、せっかくきたんだし、新しく入る子、紹介して。」
私がそういうと、さっきの女の子が私に歩み寄ってきた。
「雲原絵里花です!1年生で、悠飛と同じクラスです!」
絵里花と名乗る子は、ハキハキとした口調で自己紹介をした。
「私は立花彩。よろしくお願いします」
「へ〜、ねぇ、彩って呼んでいいかな?私のことは絵里花でいいから!」
「いいよ!絵里花ちゃん」
とりあえず、今はここまで。(長くなってしまったので)
kzの事件要素少ないかもです。
雲原絵里花は、「くもはらえりか」と読みます。
「……だから、このキーを押すと……」
私は今、絵里花ちゃんにパソコンの使い方を教えてあげている。
絵里花ちゃん、紙に書くのは得意らしいけど、パソコンは使ったことがないんだって。
ローマ字はできるらしいから、サイトの開き方とか教えてあげるだけなんだけど。「妖怪パソコンは知っている」で私はパソコンについて知識を蓄えたから、教えるのが楽だった。
絵里花ちゃんも吸収は早くて、すぐに慣れてしまっていた。
「あ、いけない!こんな時間だ!塾に行かなきゃ!」
私は秀明があるのを思い出して、部室を飛び出そうとした。
「彩、色々教えてくれてありがとう!彩はどこの塾に通っているの?」
「秀明ゼミナールだよ。じゃあね、また明日」
私は急いで家に帰り、秀明に向かった。
では「消えた記憶は知っている」の2章書きます!
2 テストの報せ
「……では、今日の授業を終わる。」
ふぅ。やっと秀明の授業が終わった。
そうため息をついたのもつかの間。
「君たちにお知らせがある。二週間後の日曜日に、国数理社英の5教科のテストを行うことにした。」
え〜〜〜!!!!!
二週間後ってすぐだよ?勉強する時間が少ない。
「そのテスト結果は、みんなの通う学校にも報告をする。みんな頑張ってくれ」
え〜!
私はどよ〜んとした気分で夜道を歩いた。
ハァとため息が出る。その時、肩に何かが載った。
キャァァァァって叫ぼうとしたけど、叫べなかった。
だって、口が塞がれてしまったんだもの。
っていうか、私誰かに襲われてるよね?
殺人犯か誘拐犯じゃないよね⁉
「静かに!俺だ」
その声は上杉君だった。ホッ。
「テストのこと聞いただろ。俺も毎日は無理だけど、数学くらいなら、教えてやってもいいぞ。」
「ありがとう。教えてくれたら嬉しいな。」
「じゃあな、気をつけて帰れよ。」
「じゃ、じゃあね」
上杉君に解放され、私は家へ歩いた。さっきよりも足取りが軽い気がする。
これも上杉君のお陰で安心できたから、かな。
その時私は知らなかった。
上杉君が「おやすみ天使さん」と言ったことを。
2章はここまで。
まだ全く事件性のない事件ですが、いったいどんな事件に発展していくのでしょうか。
乞うご期待!
楽しみにしとる
7:北城舞香:2019/04/03(水) 22:18 ID:Eq2 あかり!ありがとう!物語、ミミズ大行進状態だけど、毎日進めるつもりだからよろしく!
あと、2章も彩目線ね!さっき書き忘れちゃったけど。
じゃあ3章!
3 崩壊の序曲(彩目線)
「絵里花ちゃんの小説すごいね!」
私は絵里花ちゃんが文芸部の入部試験として書いた原稿を読んだ。
物語は、主人公の女の子がただひたすらに好きなカレを追いかけるというシンプルな話だったけど、原稿をめくる手が止まらない、すごく良い作品だった。
「そうかな……?大した作品じゃないと思うんだけど」
「すっごく良いよ!」
私は絵里花ちゃんを褒めまくる。
「ただ、雲原には発想力が足りないな」
そう言ったのは悠飛だった。
その途端、絵里花ちゃんは悲しそうな表情になって、悠飛を見つめた。
「今、私のこと……雲原、って……」
絵里花ちゃんはボソッと呟くように言った。
「え、雲原呼び嫌なのか?じゃあ、雲原さんって呼ぶから」
「あ………その……違うの……なんでも、ない、から……気にし……ないで……雲原で………いい、よ」
絵里花ちゃんの言葉が途切れ途切れになり、顔もぎこちない。
「絵里花ちゃん、ちょっと疲れてるんじゃない?今日はもう帰ろう」
私がそう催促すると、絵里花ちゃんはのそのそと部室を出て行った。
部室の戸がしまった途端、私は悠飛に詰め寄る。
「悠飛、絵里花ちゃんに何したの?」
悠飛は驚いた表情で
「は?何もしてないし」
と言った。
「立花、俺たちも帰ろう。明日になれば雲原もきっと元どおりになるはずだ」
「そうだね」
私は悠飛と並んで校門を出た。
「そういえば悠飛って身長高いね、どれくらいあるの?」
「最近測ってないな、分かんね。立花は?身長もそうだけど、体重も教えろよ」
「身長は150センチ、体重なんて女子に聞くことじゃないでしょ!」
私たちは笑いながら帰った。
その日、秀明に行ったら、驚きの光景があった。
私の席の横にいたのは……なんと絵里花ちゃんだったのだもの!
「彩!一つ聞いて良い?」
早速絵里花ちゃんに言われた。
「何?」
「悠飛のこと、好きなの?」
「友達として、好きだよ」
「じゃあ、さっきいっしょに仲よさそうに帰ってたのは何?あれはカップルのようにしか見えなかったわ!」
絵里花ちゃんの目がギラギラと光る。
「私、2人がいっしょに帰ってるとこ、みたのよ!」
げっ!
じゃあ、早くも第4章!
4 不幸のスタート
「私、悠飛のことが好きなの。正直、結婚したいとも思ってる」
え、結婚ってちょっと早くない?
「だから、悠飛と離れてよ。彩、あなたは私の人生にいらない。邪魔よ」
絵里花ちゃんの口から溢れ出る本音に私は涙が出てきた。
「なんで泣いてんのよ、弱虫」
どうしてこんなこと言うの、やめてよ、ひどいよ。
そう言いたかったけど、声が出ない。
気がつけば、私は教室を出て外へと走っていた。
廊下ですれ違う人が「あの子どうしたの」とか、先生に「立花、どこ行くんだ」とか言ってるけど、無視しきって走った。
「アーヤ!」
誰かに二の腕を掴まれて、私は足を止めた。
「誰………誰なの?」
「俺だよ、黒木だ」
いつもなら黒木くんになら打ち明けようと思えるんだけど、今はそんな気分じゃなかった。
私は黒木くんにしがみついて、泣きながら言った。
「お願い……スマホ貸して。悠飛に伝えたいことがあるの……」
黒木くんは理由も聞かずにスマホを貸してくれた。
「はい、俺だけど。黒木、なんだよ」
悠飛の声を聞いて、私はまた泣いた。
「お前、もしかして立花か!!」
あぁ、悠飛は鋭いな。
「悠飛、私、悠飛にさよならを言うために電話したの」
「どう言う意味だよ」
「お願い、学校で見かけても、文芸部で会っても、私とできるだけ関わらないで」
「俺、お前が困ってるなら力になってやりてぇ。こんな俺が言っても説得力ないかも知んないけど」
「悠飛、さよなら」
私はそれを最後に電話を切った。
「黒木くん、スマホ貸してくれてありが……」
そこには黒木くんはいなかった。それどころか、生徒も先生もいない。
もう授業、始まっちゃったんだ。
1人、心細くなっていると、黒木くんが現れた。
「アーヤ、電話終わったみたいだね。知り合いの大人に頼んで今日の秀明を欠席すると連絡してもらったから、一緒に駅前のカフェでも行かない?」
「うん……」
私と黒木くんは、カフェでカフェラテを注文した。
「黒木くん、スマホ貸してくれてありがとう。返すね」
私は黒木くんにスマホを差し出す。
「アーヤしばらく借りておいてよ。俺ら探偵チームkzと砂原の番号が入ってるし」
私は、黒木くんの言葉に甘えてスマホを借りることになった。
そのあと、私は黒木くんにテスト勉強を協力してもらった。
長くなったので、一旦切ります!
4章の続き↓
翌日の学校は、なんだか騒がしかった。
ここは、掲示板の前。
『立花彩は昨日、片山悠飛君と仲よさそうに帰宅していました』
『立花彩は昨日、塾を休んでkzの黒木といっしょにカフェで過ごしていました。立花彩は黒木に勉強を教えてもらっているようでした』
え………掲示板にはそう書かれた紙が張り出されていた。
「うっわ!片山と黒木に二股かよ!この立花って奴〜」
前にもこんなことがあった。それは「学校の影ボスは知っている」の時。
その時は悠飛が守ってくれたけど、昨日私の方から縁を切ったからもう、守ってくれないだろう。
その時だった。
「お前ら全員呪い倒そうか!」
突然の怒声にあたりが静かになった。
その声の主は、忍だ。
「早く自分の教室に戻れ!」
忍が言った途端、生徒たちはぞろぞろと教室に行った。
「立花、お前……裏学校サイトで叩かれてるぞ」
ウソ……裏学校サイトって、前に翼が叩かれてたところ……
「だが、安心しろ。上杉がすぐにどうにかしてくれるはずだ」
そうか、そうだよね。
「彩、手紙よ!雲原さんって人から」
家に帰ると、ママがそう言っていた。
絵里花ちゃんだ!
『立花彩
あなたから悠飛を離したのね。だけど、悠飛はあなたから離れていかないの。
朝の掲示板の件、 他にも色々なところに貼ったのだけど、悠飛がほとんど剥がしてしまったのよ。
あなたと悠飛が「他人」となるまで、私はあなたを攻撃します。
雲原絵里花』
手紙の内容に、私はゾッとした。
私は黒木君に借りたスマホから、悠飛に電話をかけた。
悠飛は、2コールで出た。
「悠飛、一生のお願い!私に二度と関わらないで」
「立花、一生のお願いだ!お前を守らせてくれ」
「私に二度と関わらないことが、私を守ることなの」
私は、電話を切った。
その後、悠飛からであろう不在着信が20回くらい来たけど、無視した。
全然物語進まない……
なんか最後の方語彙力なくなったし。
春休み退屈すぎるので、更新しまーす!
(なんかほぼ自己満足のための小説になってる………)
5 2人の味方(彩目線)
「ハァ」
最近、ため息ばかりついてる。
学校の教室に入るのが、怖い。
絵里花ちゃんは違うクラスだけど、私のクラスには絵里花ちゃんの仲良しグループの木田さん、林野さん、森口さんがいて、私に「いじめ」を仕掛けてくる。
「立花さん!今日放課後、掃除当番でしょう?」
うん……そうだけど。
「立花さん、塾で忙しいだろうから、ウチらが代わりにやってあげるよ!」
いいよ、じぶんでやるから。そう言いたいけど、言わない。だって反論したらどんなことされるかわからないもの。
「変わってくれるの!ありが……」
「待てよ!立花は自分で掃除当番やるよ!」
どこからか声がした。
「塾忙しいって言っても、立花はちゃんとできるよ」
私の後ろには、マリンと忍がいた。
「どーせ、明日にでも先生にこういうんだろ。『立花さんが掃除当番やってないから、代わりに私たちがやりましたぁ〜』ってな。それで立花が怒られることを望んでんだろ」
3人は舌打ちすると、自分の席に戻っていった。
「あの、ありがとう、マリン、忍」
「いいんだよ、立花」
「私と七鬼はお前を決して見捨てたりしない。仲間だからな。いつだって味方する」
「ありがとう!」
暗闇だった毎日に光が差したような気がした。
6 偽物の罪(彩目線)
今、秀明の5教科のテスト中。
忙しかったし、学校でもいじめ(?)みたいなのがあって、大変だったけど、上杉君や黒木君のおかげでたくさん勉強できたんだ。
で、今は私が得意な国語のテスト。
隣には、相変わらず絵里花ちゃんがいる。
テスト終了まであと10分ほどになった頃だった。
「先生」
絵里花ちゃんの声がした。
「どうした?」
先生が絵里花ちゃんの机に寄ってくる。
絵里花ちゃんは先生の耳元でごそごそと言っている。
「立花」
突然、先生が私の右手首を掴んだ。
「退場だ」
え⁉
私は、されるがまま、教室の外に出された。
「立花お前、雲原の答案をカンニングしただろ!」
してないっ!!
「親御さんを呼んで、塾長と話し合って、お前の処分をどうするか決める」
1時間半に及ぶ話し合いの末、私は秀明に残ることになった。ママにはこっぴどく叱られたけど。
でも、私はカンニングなんかしてない。これもきっと、絵里花ちゃんの企みだ。
翌日、学校帰りに絵里花ちゃんに呼ばれた。
「彩、私の答案カンニングしたでしょう⁉」
「して……ない」
「したわよね!だから退場になったんでしょう!」
「うん……」
「このカンニングのこと、誰にも言わないであげる。だけど条件があるわ」
カンニングのこと、誰にも言わないでほしいっ!
「私、今欲しいバッグがあるんだけど、それ15万するのよ。さすがにお小遣いじゃ買えないから、彩、万引きしてきてよ」
ま、万引きしてきてよ……?
「え、それは犯罪だし、カンニングよりも罪は重いよ!」
「万引きしてるところ、見つからなければいいのよ」
絵里花ちゃんのもが銀色に光った。
「わ、わかった」
さっき絵里花ちゃんに教えてもらった商品をこのお店で取ってくればいいんだ。
ここはとあるショッピングモール。高級そうなものがたくさん売ってるお店で、指定されたピンクのバッグを探す。
「あった」
私は、学校のスクールバッグで商品を隠すようにして、お店を出た。
その時だった。
「君、万引きしただろ!!!!!」
40歳くらいの警官に怒鳴られた。
あぁ、私の人生終わりだ。
「親を呼ぶ。番号は!」
ほんっとうに春休み中暇すぎるので、またまた更新します!
7 絶望の学校(彩目線)
「彩、いってらっしゃい」
「いってきます」
朝、私が出かける先は、浜田中学じゃない。
この前の万引き騒動の時、ママと警察が話し合って、秀明は退塾、中学も私立ではなく公立に通うことになった。若武が通っている一中だ。
私が万引きをしたことは、探偵チームkzのみんなが知っているだろう。
中学校で、若武にあっても無視されてしまう。
一度、声をかけて見たんだけど、「あぁ、立花か。最近この学校に来たやつだろ」って言って、まるで知らないふり。
最悪だ……
8 かすかな希望(悠飛目線)
今日、立花が万引きをしたと、朝のHRで知らされた。
俺は、正直、びっくりした。
そして、立花が万引きなんてするはずがないって思ったよ。
そう思ったのは俺だけじゃないみたいで、昼休みに、立花と同じクラスの七鬼と佐田が、
「お前も、立花はやってないと思うだろ!」
って突進してきた。
3人で話し合った結論は『立花は絶対万引きをしていない。誰かにやらされたんだ。3人で犯人を突き止める』だ。
七鬼曰く、探偵チームで立花を疑っているのは、若武、上杉だけらしい。
この時、佐田に探偵チームkzの存在を教えた。
それで、残りの黒木、小塚、美門にも協力してもらうことになった。
調査の最初は、店の防犯カメラを見ることだった。
どうやってみるんだよ、って思ったけど、美門の「すみません、僕たち、学校で、お店の一週間を調べるという宿題が出たので、防犯カメラを見させていただきたいのですが」という言葉であっさりカメラを入手。
立花が万引きをした日の映像を確かめた。
9 知らされた事実(若武目線)
ありえない、アーヤが万引きしたなんて。
最初はそう思っていたけど、一中に転校してきて、あぁアーヤは本当に万引きしたんだなってわかった。実は、俺たち探偵チームkzのメンバーは、アーヤがカンニングしたことも知っている。俺の中のアーヤは、そんなに悪い子じゃなかった。でも、それはあくまでも俺の想像。アーヤは悪い子だったんだ。
俺は、アーヤの姿を見るのが怖かった。自分が思ってたアーヤに、会えないのだから。
その日は1人、トボトボと学校から家に向かっていた。
「若武くん」
誰かに呼ばれたけど、返事をする気分じゃなかった。
「若武くん!」
一瞬、アーヤかなって思ったけど、アーヤは「若武くん」なんて呼ばない。
とりあえず振り返ってみると、そこには武田菜穂ー俺の初恋相手がいた。
「もう!気づいたらちゃんと振り返ってよぉ!人違いしたかと思って、チョー恥ずかしかったんだからね!」
「悪りぃ」
俺と菜穂ちゃんは、近くの公園のベンチに座った。
「ちょっと、まってて」
そういうと、菜穂ちゃんはどこかへ行ってしまった。
そういや、この子も浜田なんだっけ?
「はい!これ」
帰ってきた菜穂ちゃんの手には、缶のオレンジジュースが握られていた。
「ありがと」
そう言ったけど、飲む気分になれない。
最近、ずっとこんな感じだ。
「若武くんに言いたいことがあるんだ」
「何だよ」
「あの……立花の、ことなんだけど」
立花⁉
立花と聞いて、俺は目を見開いた。
「若武くんって、立花と知り合いなんでしょ。だったら力になってあげて」
「だけど、あいつ万引き……」
「そのことなんだけど、立花は自分の意志で万引きしたんじゃないんだよ」
へ⁉どういうことだよ!ってかなんで菜穂ちゃんが知ってるんだ⁉
「私、見たの。同じ学校の雲原絵里花って子に立花が脅されていて、万引きをさせられていたとこ……」
「そうか……」
俺の知っているアーヤは、やっぱりいい子なんだ。
「だから、立花を助けてやってよ」
「分かった。ジュースありがと、何円?120円くらいあればいい?」
「それは私のおごり!」
「でもおごられる理由ないし、男が女におごってもらうって、かっこ悪りぃじゃんかよ」
「いいのよ、だって……若武くん、元気なさそうだったから……」
菜穂ちゃん、俺のこと考えてくれてたんだ。
「ありがとう!」
俺は帰り道、自分の体温で生ぬるくなったオレンジジュースを飲みながら、アーヤのことを考えた。
おーーーーー!
結構進んだー!
今回書いてて結構楽しかった♩
このペアも好き❤
あ………やべ……若武に惚れそう……
KZD(KZUでもKZでもいいけど)で、若武目線欲しいっ!!!
おぉおもしろくなってきた。早く続きを!!!!!!!!!!!!
16:ノノ:2019/04/04(木) 19:45 ID:WZE ねぇ舞香、私とリレーで
小説書かない?
ノノさんすみません……他のスレでいいのならリレー小説書きます。
ここのスレは私1人で小説を書くスレにしたいので……
スレたてすぎてて草
19:北城舞香:2019/04/04(木) 20:44 ID:Eq2 10 真実に近づいて……(美門目線)
アーヤが万引きをする直前、誰かと話している映像が映し出された。これは防犯カメラの映像。
話しているというよりは、脅されている、といったほうが正しいのか。
アーヤの話し相手は女子で浜田の制服を着ている。
「俺、こいつ知ってる!」
そう叫んだのは、片山だった。
「雲原絵里花だ!俺と同じクラスの!」
雲原……この女がアーヤを陥れたのか。
その時、ズボンのポケットが震えた。ポケットからスマホを取り出すと、どうやら若武から電話がかかってきたようだ。
「若武、どうしたの」
「突然だが、アーヤは万引きはしていない」
「あぁ、そのこと。俺たちもその事実にたどり着いたよ。お店の防犯カメラを見て、ね」
「くっそ!先越された!俺は現場を見たっていう菜穂ちゃんに聞いたんだ」
誰だ……菜穂って。まぁいいや。
「あとは雲原絵里花に接近し、アーヤに万引きをさせた理由を聞くだけだ」
そう言って、電話を切った。
「で、雲原絵里花に接近して聞き出す役目、誰がやる?」
「俺やるよ、クラスも部活も一緒だし。俺が雲原に1番近いだろうから」
そう言ったのは片山だった。
「じゃあ、片山よろしく!あとで報告頼む」
く〜〜〜〜〜〜!はやくも10章!
今更気づいたけど、上杉&小塚の出番少ないね。
もうそろそろ、『消えた記憶は知っている』、山場に突入しまーす!
ここまではアーヤの葛藤(ちょこっとだけ若武の葛藤も)が見られた(?)けど、今後あの人の葛藤が見られるかも⁉
あと、よく分かんないけど、アーヤよりも男子目線で書いたほうが書きやすい……
忍(もしかしてノノさん?)さん、私スレ立て過ぎですか〜?
最近スレ立てのやりかたしって、たてまくりました!
それは、それは
22:ノノ:2019/04/04(木) 20:50 ID:WZE 私の二重人格の忍が
暴れ出した
ウォォォォォ!
24:忍:2019/04/04(木) 20:58 ID:WZE なぜ俺とノノが同一人物
と分かった!
IDです!
26:北城舞香:2019/04/05(金) 07:55 ID:Eq2 11 消えた記憶と彩の言葉(悠飛目線)
俺は翌朝、雲原が学校に来るのを、校門で待ち伏せていた。
雲原は、数人の女子を引き連れて登校してきた。
「雲原、ちょっとこいよ」
俺は、すかさず声をかける。
すると、取り巻きの女子たちが一斉に声をあげた。
「きゃー!エリ、告白されるの⁉」
「さっすが絵里花!」
あーあ、めんどくせ。
俺は、こいつらに反論するのが面倒だったんで、雲原の手首を掴んで、体育館裏に連れて行った。
「ねぇ〜!悠飛!やっとやっと!や〜っと!私に告白してくれんの〜!」
雲原の一言で、俺の怒りは爆発した。
「ちげーよ!お前、教えろよ!なんで立花に万引きなんかさせた!もっと言えば、塾の国語のテストで、立花がカンニングしたって嘘の情報を流したそうじゃないか!お前、そんなことまでして、立花を陥れたいのか!」
俺は、雲原に迫った勢いで、雲原の襟を掴んだ。
「そうよ。私は彩を陥れたかったのよ!」
「どういうことだ!理由を全部吐け!」
「これはあなたの……悠飛のせいよ!」
どういうことだ……。俺の頭に、鈍器で殴られたような衝撃が走った。
「悠飛、あなたはどうかしてる!」
一旦切ります!
あ………悠飛様はやっぱりカッコいい……!
悠飛は、強くて、美しくて、麗しい……!
じゃ、続き↓
俺がどうかしてるって、どういう意味だ……?
「悠飛、どこから覚えてないの?」
覚えてない?何を?
「まぁいいわ。最初から最後まで全て話すから。悠飛と私は同小で、小6の時同じクラスだったのよ。苗字も、片山と雲原だから、席が近かった」
そんな……!俺と雲原は浜田で始めて一緒になったと思ってた。
でも、雲原の言っていることが嘘だとは思えない。
俺、実は、小学校の頃の記憶があんまり残ってないんだ。クラスメイトや先生の名前もはっきりとは覚えていない。
「で、悠飛は私に言ったの。絵里花のことが好きだ、って」
そういうことか。なぜ、以前に雲原呼びに驚いたのか、その理由は、俺が小学校時代、雲原のことを「絵里花」と呼んでいたからだ。
「悠飛、今の悠飛にとって私は彩に万引きさせた卑怯な人間に見えるかもしれない。だけど、悠飛が私のことを忘れて、彩に目移りして、悲しかったの。彩を最低な人間にすれば、悠飛も彩のこと、嫌いになってくれると思った。彩は、悠飛から手を引いてくれた。けれど、あなたは彩を決して離さなかった。きっと、彩に言われたはずよ。私に近づかないで、って」
そう、なの、か……立花が、俺にさよならを告げた意味が……俺が、いっそのこと立花を切り捨てれば、立花は苦しまずに済んだのかもしれない………。
「だからって、そんな卑怯なことしていいとでも、思ってるのかよっ!」
どこからか声がした。
「七鬼っ!」
七鬼が俺と雲原のそばに来た。
「確かに君は、小学校時代、とても優しい女の子だったかもしれない。だけど、片山を独り占めするために、立花に万引きをさせた。そんなやつ、片山は好きなんかならない!」
七鬼、お前、変人だと思ってたけど、やるときはやる、かっこいいやつなんだな。
「今度、立花に会わせてやる。立花と、立花の親に謝れ!」
「わ、わかった……」
は〜〜〜〜〜〜!!!!!
今度は忍に惚れそう❤
>>24
IDも分からないなんて…
アホな忍
ノノさんって、忍大好きですか?私もkzメンバーの中でも結構好きですよ❤
よぉし!続き、行っちゃおう↓
12 消えた原因と後悔(悠飛目線)
その日、俺は授業に集中できず、離席した。
保健室に行くにしても、保健の先生に迷惑だろうから、行かなかった。
だとしたら、どこに行けばいいんだ。
気がつけば、俺の足は屋上に向いていた。
そこには新鮮な空気があふれていた。
「立花。今どこで、何を考えているんだ」
もしかしたら、俺を憎んでるかもしれない。
それでも仕方がないと思う。
俺はお前を守れなかったのだから。
でも、どうして俺は雲原のことを覚えていなかったのだろう。
なんとなく、心当たりがある。
それは、「危ない誕生日ブルーは知っている」の中で頭を打ったこと。
もしかしたらそれで記憶がなくなっていたのかもしれない。
俺は、立花を守りたかった。
けど、それが、立花を苦しめていたんだ。
もっと早く、雲原の野望に気づいていたら。
立花はこんなことにならずに済んだかもしれないのに。
俺のせいだ。
俺のせいで、立花を傷つけさせてしまった。
雲原、お前の気持ちにも早く気づいてやるべきだった。
俺はこれから、どうすればいいのだ。
俺は……!俺は……!
息が苦しい。空気は新鮮なはずなのに、酸素がまるでない。
その時、「片山!片山顔色悪い。どうした?」
という声が聞こえたけど、誰の声か分からない。
途端、天と地がひっくり返るような気がした。
俺は、地面に倒れ込んだ。
あーーーーーー!
ヤベーーー!
悠飛ぃーーーーーーーーー!
誰の声か分からない声の主に、私がなりたーい!
大好きな悠飛(自称私の彼氏!)を病ませるとか、かわいそうだけど、胸キュンっ!
ぎゃーぁ!
悠飛のせいで、私壊れるぅぅ〜!
>>11 にミスがありました。
も→目です。
すみません。
あとID いつもと違うけど気にしないでください。
半日以上更新してなくて、これ以上長引くと悠飛がかわいそうだから進めます!
今回はストーリーにあってもなくてもあんまり変わらないので、特別編扱いにします。
12.5 行動開始 (美門目線)
「美門、浜田からの書類で足りないものがいくつかある。急ぎのものもあるので、取りに行ってもらえないか」
今日、俺は担任に言われ、学校を欠席し、浜田に向かった。
「おお、美門か。ちょうどいいところに来てくれた。開成に送ろうと思ってた書類があるんだ。持って行ってくれる?」
俺はいくつかの書類を受け取り、浜田の職員室を出た。
このまま帰ってもよかったんだけど、さすがにもうここには来ないのだな、と思うと寂しくなった。
それで、学校を軽く、見て回ることにしたんだ。
それで、見歩いてたら、片山の姿を見つけた。
まだ授業中だぞ?何してるんだ、あいつ。
なぜか片山は屋上の方に向かっていた。俺は追いかける。
あまり近づきすぎるとバレてしまうので、少し離れたところから見張っている。(別に、バレてはいけない理由はないが)
俺は、屋上の戸を開ける。
「片山!片山顔色悪い。どうした?」
片山は、肩で息をしながら、立っていた。
立っているのがやっとなのか、ふらふらとしていていつ倒れてもおかしくない状態だ。
駆け寄った途端、片山はその場に崩れ落ちた。
「片山っ!しっかりしろ」
いくら呼びかけても、応答がない。
俺は、片山を担ぎ上げて、保健室へと向かった。
あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
もうやばい、死ぬ……
悠飛好きすぎるけど、翼もかっこいい!
最後、担ぎ上げるかお姫様かめっちゃ迷った!……ケド、悠飛の自尊心が傷つくかもしれないから担ぎにした!(←ここで製造秘話明かしてどうするw)
ガァ゛〜〜〜〜〜〜!
ってか、しばらく彩目線なかったね。
>>29
私の二重人格の忍は、
しのぶれどの忍
13 葛藤の行く末(悠飛目線)
気がつくと、俺は保健室のベットで寝ていた。
「片山くん、気がついた?」
顔なじみ(?)の保健の先生だ。
「気分はどう?」
平気だ。もう眩暈もしないし、吐き気はない。
「大丈夫です」
「屋上で倒れたって聞いたけど、どうして屋上にいたの?」
俺もわかんねーよ。気がついたらそっちに足が向いてたんだ。
「それより、誰が僕をここに運んだんですか?」
「美門くんよ。今は開成に通っているらしいけど」
美門か。あとで礼を言わなきゃな。
「片山くん、まだ例の病気治ってないのかな。心配だから、今日はもううちに帰って、お医者さんに見てもらった方がいいわ。」
「いえ、大丈夫です。ちょっと疲れただけですから。授業にも出ますし、医者にも行かなくて平気です」
多分、自分を責めすぎて過呼吸になって、貧血起こしただけだろう。
その後、俺は授業に出た。
放課後、kzに呼び出され、秀明ゼミナールとかいう塾のカフェテリアに向かった。
勝手に部外者の俺が来ていいのか……そこが不安だったが、立花のためだ。そんなことどうでもいい。
「お!片山、来たか」
若武、上杉、小塚、黒木、美門、七鬼そして佐田がいた。
「雲原がアーヤを陥れようとした理由は、七鬼から聞いた。ここで、明日、土曜日の午後に浜田中校長にこの事実を伝えに行こうと思う。賛成の者挙手を」
見事に全員が手を挙げた。
「よし!決まりだ。解散っ!」
解散、早ぇ………
「片山」
帰ろうとした時、美門に声をかけられた。
「お前、体調どう?」
あぁ、そのことか。
「迷惑かけて悪かった。もう心配ねーよ」
「そうか、なら良かったら」
それだけいうと、美門はどこかに消えてしまった。
お〜〜!
もうすぐ終わりそう!
なんか物語がぐちゃぐちゃになって来たけど、なんとか終わらせます!
そしたら、今考えているお話があるので、それを書きたいと思います。
タイトルは「消えた記憶は知っている」最終回に発表したいと思います!
しのぶれど、それって百人一首?私も好き!
35:柚子:2019/04/05(金) 20:31 ID:J3Q 北城舞香さん!kz 17の方でスレ作ったのでって書いてあったので来ました!
小説うまいですね♪続きが楽しみです☆
柚子さん、褒めてくださりありがとうございます!
最初の方は割とまとまった感じだったんですけど、だんだんぐちゃぐちゃになって来ちゃいました。
続き、今夜書こうかな〜それとも明日書こうかな〜
>>34
百人一首どれくらい
分かる?
<<36
全然グチャグチャじゃないです!すーーーごくおもしろいです!
頑張ってください!
<<32
ノノさん、はじめまして。
二重人格なんですね。人格って勝手に変わってしまうんですか、知りませんでした
しのぶれどの忍っていってますけどその名前誰がつけたんですか?
すみません。気になるとどうしても聞きたくなってしまって
レスアンカー間違えました。逆でした!正しくは、
>>36と>>32でした!
30〜40くらいはわかるかも、百人一首。
でも、その半分くらいはなんとなくで覚えてる。
よし、小説の続き行きますっ!
14 約束(悠飛目線)
「……というわけで、立花さんは雲原さんに脅されて万引きをしたんです。決して自分の意志ではありません。目撃証言もあります」
若武がひと通り説明を終えると、「どうか信じてください」と俺ら全員で頭を下げた。
「わかりました。君たち、他校の生徒までもがそういうのですから、おそらく事実なのでしょう。立花さんが万引きをしてないと」
お、信じた!
「では、立花さんと雲原さんをこの場にお呼びして、話し合います。君たち、真実を伝えに来てくれてありがとう。あとは私が解決します」
その後、立花家と雲原家で話し合ったらしい。その結果、立花は浜田に復帰、辞めていた秀明ゼミナールにも通えることになった。ついでに言えば、テストのカンニングの疑いも晴れたという。一方、雲原は浜田を退学、秀明ゼミナールも辞めたらしい。
これで、事件は解決、か。
俺はそう思えない。
「悠飛、久しぶり!おはよう」
そう言って笑顔で投稿してくる立花がいた。
「はよ。立花、お前を守れなくて悪かった」
俺はこれでもか!というくらい頭を下げた。
「え、いいのいいの。悠飛は私を守ろうとしてくれたじゃない!」
立花、許してくれるのか?
「立花、俺はお前を二度と苦しめないから。約束して」
そうやって俺と立花は小指を交差させ、指切りをした。
「そういえば、指切りって元々は怖い意味なんだってね」
「そうなのか⁉」
もしもまた、立花が狙われたら、俺は絶対に立花を守る。
俺はこの空にそう誓った。
終わり
なんか思ったより早く終わっちゃった!
次回作の発表!……なんだけど、ノノさん実はね、私が考えてたのは
「百人一首かるたは知っている」
なんですよ〜!
百人一首の話題があった時、もしかして心の中読めるの!って本気で思ってしまった……
ざっと、あらすじ?みたいなの書くと、
百人一首大会に出場した彩。そこで出会ったのは百人一首界で有名な選手だった!
当然のように負けてしまった彩。その彩に選手は謎の言葉を残して行く。
ここの言葉を不審に思った彩。kzで調べているうちに、大事件に巻き込まれて……⁉
こんな感じです!(もしかしたら変更あるかもです)
>>40 にミスがありました。次回予告の方です。
「ここの言葉を不審に……」→「この言葉を不審に……」
です。
すみません。
>>38
忍は、しのぶれどのうたに
何か執念があるらしい
>>38
誰が名付けたのか不明
>>40
私、霊感?があるらしい。
>>44
をくわしく説明すると、
七鬼 忍みたいにできるっちゃできる
>>45
は、神にちかって嘘じゃない
から
>>44
霊感!!すごいです!私よく霊感あるって言われるんですけど心なんて読めないです♪
霊感で心がよめるんですね。知りませんでした(知らないことばっかり笑)
>>45
ぜひ詳しく☆ そういうの大好きです!
ノノさんすご……もしかして、分身とかできたりしますか?
49:柚子:2019/04/06(土) 17:42 ID:J3Q >>40
いいですね。百人一首!!
私も百人一首大好きで、百首全部覚えてるのですっごく楽しみです☀︎
頑張ってください♪
そんなわけで(どんなわけだよw)kzのオリジナル小説第2弾!
百人一首かるたは知っている
1報せの歌(彩目線)
「今年も百人一首大会の時期かぁ」
朝、学校に来るとそんな声が聞こえた。
ここは職員室前の掲示板。
かなりの人だかりができている。
「来週の水曜日に全校行事の浜田中学高校百人一首大会を開催、か」
私、百人一首あんまり覚えてないんだよな。
「立花、おはよ」
そう声をかけてきたのは忍だった。
「忍、忍って百人一首得意?」
私が聞くと、何をボケてんだと言わんばかりの顔になった。え、私、何か変なこと言った?
「俺、歴史とかちょー得意だって言わなかったっけ?」
あ、そうだ、忍は徳川の末期までは歴史得意なんだ。結構前に言ってたね。だから百人一首もきっと得意なんだ。
「立花、お前百人一首できないの?」
なっ!ヒドイ!
百人一首、少しは覚えてるよっ!少しはっ!
私が怒ってると、忍は、ぷっと吹き出して笑い始めた。
「立花のその顔、面白い。一生笑ってられる」
私、そんなに面白い顔してるかなぁ?
「もうすぐ授業始まるよ。早く行こ」
2作目第1章終了!
突然ですが質問です。
忍が「歴史超得意だ。ただし徳川の末期まで。」って言って、そのあと「あぁ、期間限定ね」という感じの文章があったと思うんですけど、それって第何巻ですか?誰かぁ、教えてください!(もしかしたら私の勝手な想像?)
>>49
百人一首全部?!スゴっ!
>>47
心よめんの極秘たまにだよ
>>47
分身は、しゅきょうちゅう
>>51
の間違いを訂正
極秘→ごく
しゅきょうちゅう→修行中
2 失恋の歌
「失礼します」
そう言って踏み入れた部室では驚きの光景があった。
なんと!悠飛と部長が百人一首で対戦してたの!
「あの……ここの現場、どうなってるんですか」
2人が戦っているところを見ていた副部長にこっそり聞いてみた。
「悠飛が今後一ヶ月は野球の方に専念したいって、部長に申し出たんだけど、特に大会が近いっていうわけじゃないからって許可しなかったんだ。だけどね、百人一首大会が近いから百人一首で勝負して悠飛が勝ったら野球部に行っていいって部長が言った。で、今この状態」
はぁ………
「大江山〜」
「君がため〜惜しからざりし〜」
「村雨の〜」
だんだん札の数が少なくなっていく。
もしかして、今日の部活はこれだけ?
詠んでいた部員も少し疲れが見えている。
「うわ〜、負けた〜」
やがて、勝敗が決まり、悠飛は負けた。
「お、立花か。俺結構札取ってただろ」
うん……負けたけどね。
「立花、ちはやふる神代もきかず竜田川唐紅にみずくくるとはって知ってる?」
知ってる、有名(?)だもの。
「じゃあこれは知ってるか?巡り逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな」
知らない、かも。
「これ、源氏物語の紫式部が詠んだ歌で、意味は、久しぶりに会ったのに見たのはあなたなのかどうかもわからないうちに帰ってしまった。雲に隠れてしまった夜中の月のように、って言う意味なんだ」
へぇ〜。
悠飛の言葉を聞いていると、この前の出来事と重ね合わせてしまった。それは「学校の影ボスは知っている」でのこと。
影ボスからの攻撃に耐えられなくなっていた時、砂原が会いにきてくれたけど、雲に隠れる月のように一瞬で帰ってしまった。もしかしたら、砂原に会うのはこれが最後かもしれない。そう思った私の気持ちは、この歌を詠んだ紫式部と同じ気持ちなのかな。
「立花、顔色冴えないけど、大丈夫か」
悠飛の声で、我に返る。
「大丈夫。ちょっと考え事してただけだから」
「そうか」
はぁ、こんなことで悠飛を心配させちゃダメだ!
私は、パソコンに向かって、文字を打ち出した。
2章終了!
悠飛カッコいい!
あ゛あ゛死ぬ。
悠飛は、悠飛は、イケメン界の頂上に君臨する存在といっても過言ではないっ!
>>47
柚子は、どんなことできる?
3 行く末の歌
「アーヤ、遅いぞ」
今日、若武が伝えたいことがあるらしく、kz会議が開かれた。
「我がkz 行く末我が 定めてし 世で光るべき 星なるもがな」
若武が発した言葉は五・七・五・七・七、つまり百人一首のリズムだった。
しかも意味がなんか強引な気が………
「ねぇ、今のってどういう意味?」
小塚くんに囁かれて私は答える。
「今のは多分、kzの未来は若武が定めていて、世の中で輝く星になりたい、みたいな意味じゃないかな」
「そこ!死語は慎むんだ!」
はーい。
「で、若武が言いたいことって何だ」
上杉くんがそう聞く。
「終わったけど」
「は⁉」
「今言った通り、我がkz 行く末我が 定めてし 世で光るべき 星なるもがな、だけど」
は………それ言うために私たち集められたの?
「そういえば、清少納言の詠んだ歌も百人一首の中にあるよね」
そう言ったのは翼だった。
「夜をこめて〜、のやつだろ」
上杉くんが言った。
「それで、俺最近気がついたんだけど、清少納言って中宮定子に使えてたんだな」
へ〜!翼よく知ってるね。
「あと紫式部は中宮彰子に詩学(?)教えてたんだよね」
「そうそう!それで紫式部の娘、賢子の詠んだ歌もあるよな」
「有馬山〜、って始まる歌でしょ」
「賢子も中宮彰子に仕えてたんだってな」
「和泉式部も中宮彰子に仕えてたんじゃなかったっけ」
う〜ん。私はこの話題についていけないよ〜!
「おっと姫が退屈してるぜ」
黒木くんの言葉でみんなが一斉にこっちを向いた。
「アーヤはなんか知ってる歌ない?」
若武に聞かれて、こう答えたんだ。
「巡り逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな」
「お、それさっき話してた紫式部のじゃん!アーヤ、それ好きなの?」
いや、好きってわけじゃ………!
「さっき、悠飛に教えてもらったの」
そう言ってハッとした。けど、気づいた頃にはもう遅かった。
「砂原の次は片山か!」
「片山、俺たちの姫を持って行ってやんの!」
「許さねえ!」
「今片山とどう言う関係なんだ!」
「どうなの⁉」
あぁ、最悪だ。
その時、授業開始5分前を告げるチャイムが鳴った。
「よし、今日は解散っ!」
あぁ、チャイムと言う名の神さまありがとう………!
3章終了!
もう寝るね(←勝手に寝てろw)
>>50
あれ?そうでしたっけ?今[消えた黒猫は知っている]読んでたんですけど79ページあたりに、
[俺てんで知らない。 前に聞かされたけど興味ないから忘れた]
的な事言ってた気がします。
歴史得意なのって翼じゃなかったですっけ?(間違ってたらすみません)
>>50と>>53
いろんな百人一首が出できたり、歌の意味も入っていておもしろいです❤️
アーヤ国語得意なのにあんまり百人一首覚えてないってところも可愛くて好きです!
アーヤ暗記得意だからやる気になればすぐ覚えそう(^-^)
続き楽しみに待ってます♧
遅くなりましたが、ノノさんと舞香さん、呼びタメokですか?
私はokです!!
私はok
59:ノノ:2019/04/06(土) 21:30 ID:/pI ねぇ、柚子百人一首で
好きなうたある?
>>54
う〜ん。霊がみえるのとオーラ的な物がみえるぐらいですかねぇ
ただし、霊が見えるのは心霊スポットにいった後や、心霊系の動画見た後など、
霊関係の物に関わった時だけです!それもうっすらです。
小さい時はよく見えたんですけどね。あと、何系の霊かとかはわかります。
怨念があるとか地縛霊とか別に害はないとか。
でも最近心霊スポットいったり心霊動画見てないのでまったく見えません!(てか見たくない)
オーラは極たまにです!一年に一回あるかないかぐらい?ほんっっとにうっっっすら!
いい事があるひとはうっっすら黄色、悪い事が起こるひとは紫、みたいな感じです。
ても目をそらすと見えなくなりますけどね←ただの幻覚の可能性十分にあり
ノノさんみたいに心が読めたりするのは本当に珍しい事だと思いますよ。
てか分身の修行って何!?そんなのあるの!?すごいです!忍(kzの)みたい!
kzの本読んで忍に同感した
くらいだよ
>>60
最近、ひんぱんに霊が
話しかけてくるよ…
話し聞いてあげるとじょうぶつ
する子もいるよ
>>58
あ、ほんと?じゃあ今から呼びタメでいくね!
>>59
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
かな。
忍ぶれどと恋すてふって昔[天徳内裏歌合]で対決したじゃん?
歌合では忍ぶれどが勝ったけど私はどっちもすごく好きなんだ!
瀬をはやみは別れを川に例えたのが好き♪また一緒になろうっていう決意もなんかいい!←語彙力皆無
>>61
同感って・・すごい・・
>>62
え!?話しかけてくるの!?怖くない?
成仏ってノノ何者!?
私なら話しかけられても答えられない!怖いんだもん(=゚ω゚)ノ
あ、>>63のまた一緒になろうっていう決意は崇徳院がした決意です。
わかりずらくてごめん!
>>56 私は呼びタメOK!(←早速タメ口)
でももしかしたらしばらくは敬語とタメ口行き来するかも……(物覚え悪いから)
>>55 の「翼よく知ってるね」と「あと紫式部は中宮彰子に詩学(?)教えてたんだよね」の間に謎の行間がありますが、特に意味はないので気にしないでください!あと、彩目線です!
ノノさんと柚子さんの話題が凄すぎて愕然としてる………
ついでに(?)小説更新しますね(^。^)
4 警告の歌(彩目線)
今日は百人一首大会前日。職員室前の掲示板に、対戦相手が張り出される日だ。
噂によると、対戦相手は強弱関係なく先生たちが決めているため、1回戦で優勝候補が戦う場合もあるという。
でもそれじゃ、あんまり面白くないよね。
それより、私の対戦相手は誰だろう。
掲示板に張り出された紙から、自分の名前を見つける。
その隣にあったのは………「神楽井琴 (高2)」だ。
読み方、「かぐらいこと」さん、でいいんだよね。
高校生が相手か〜。
「お、立花じゃん」
そう言って声をかけてきたのは忍だった。
「立花の対戦相手って、神楽井琴、だろ」
うん、そうだけど。
「あいつ、前から気になってたんだ」
ふぇ!忍、神楽井さんのこと、好きなのぉ!
「あいつの周り、妖気が漂っている気がする」
あ、そういう意味での、気になる、ね。
でも、私は不審に思う点があった。
「妖気が漂っている気がする」って、曖昧だもの。忍が曖昧な意見を出すなんて今までなかったはず………
「俺もあいつについて、何か掴めてるわけじゃないからはっきりとは言えないけど、あいつは危ない奴かもしれない。とにかく」
忍は目を閉じる。睫毛の影が頬のラインを描き、美しく見える。やがて目を開くと、こう言い放った。
「神楽井琴には気をつけろ」
その時の忍はかっこよくて、うっとりしてしまうほどだった。
あぁ、忍もカッコいい………
かっこいいけど、かっこいいけど!悠飛が1番!
麗しいところ、強いところ、悠飛を炎の色に表したら群青色かなって思う!だって、真っ黒ってわけでもないし、真っ青ってわけでもないし。
あぁ、悠飛に会いたい❤危ない誕生日ブルーあとで読も!
>>66
ok?よかった!じゃあ今から呼びタメでいくねー☆
きゃーーー!!忍かっこいい!
上杉君推しだけどかっこいい!
小説の書き方上手すぎ!!
天才すぎる!これからも頑張って!
ノノと舞香は好きな百人一首の歌ある?
69:北城舞香:2019/04/07(日) 09:11 ID:Eq2 じゃ、小説の5章いきます!
5 始まりの歌(彩目線)
「よろしくお願いします」
ついに、百人一首大会当日。
私の対戦相手………神楽井琴さん。見た目は、少し冷たそうな感じ。神楽井さんの瞳は、白銀に輝く月のような色をしている。
「神楽井琴には気をつけろ」
ふと忍の言っていた言葉を思い出す。
神楽井さんは、これといって怪しいところはない。
「何ジロジロ見てんの」
あまりにも神楽井さんを観察しすぎて、怒られてしまった。
「ごめんなさい」
その後、すぐに百人一首が詠まれた。
「巡り………」
そこまで詠まれた時、思い出した。
これ、昨日悠飛に教えてもらった歌だ!
私は、『くもかくれにしよはのつきかな』と書かれた札を取った。
やった!
「へぇ〜、あんた、見た目鈍臭そうだけど、意外と強そうね」
神楽井さんは、私のそう言った。その声は、心の奥でこだまするような、冷ややかな声だった。
「秋の田の〜」
「白露に〜」
「天つ風〜」
「ほととぎす〜」
でも、私が取れたのは、それ一枚で、神楽井さんの圧勝で終わった。
「ありがとうございました」
私は挨拶をすると、神楽井さんに聞いた。
「あの………神楽井さん、お強いのですね」
すると、神楽井さんは血相を変えて、長い睫毛を伏せた。
「これは、復讐なのよ」
え、どういうこと?
あぁ、kzの睫毛描写好き❤
やっと、ここまで来た〜!
神楽井琴、彼女は一体何者なのか⁉
次回以降、明らかに!
>>68
6、9、12、17、18、22、24、26、29、30、33、37、42、49、57、60、61、62、81、87。
全部書くのは面倒なので、番号で書きました!主にこれが好きです。
6 謎の歌(彩目線)
「お、立花も負けたのか?」
そう言ってきたのはマリンだった。
うん、負けたよ。
「そりゃそうだろうな、優勝候補の神楽井琴と戦ったんだし」
え、神楽井さんって、優勝候補だったの⁉
「ねぇ、君」
そう声をかけられたのは、私の全然知らない男子生徒だ。背丈からして、高校生だろう。
「君は、琴と戦った立花さん、で合ってるかな?」
「そうですけど」
「俺は、琴と同じクラスの徳川秀介。秀介って呼んでくれて構わないよ」
は、はぁ。
でも、なんで秀介さんが私なんかに声をかけるんだろ………
「琴、君に対して何か言ったことはない?」
あ、それって、さっきの「これは復讐なのよ」の事?
「神楽井さん、私が、お強いですね、って言ったら、これは復讐なのよって、言ってました」
「そうか。呼び止めて悪かった。じゃあね」
6章、結構早く終わった!
琴が残した謎の言葉……新キャラ秀介の登場……う〜ん!事件の香りがするっ!(←自分で言うなw)
>>67 さっき書き忘れたけど、私全然天才じゃないよ〜!だけど、凡人は凡人なりに(もしかして私は凡人以下?)頑張るっ!
>>70
私も>>63て書いた3つほどじゃないけど、
9の花の色は〜と17のちはやぶる〜好き!
>>69と>>71
睫毛の描写本当のkzみたい!!やはり天才!(断言)
復讐!?気になる(((o(*゚▽゚*)o)))
そういえば舞香、kz 17の方でも呼びタメでいくからよろしく!
>>68
私が好きなうたは
ほぼほぼ全部だよ!
百人一首は、64首?が恋のうた
だっけ?
>>73
43首じゃなかったっけ?
前に学校で毎日出る自主学習で、百人一首の部立て(歌をテーマ別に分類したもの)について調べたことあるんだけど、
春、、6首
夏、、4首
秋・雑秋、、17首
冬、、6首
恋、、43首
雑(その他)、、19首
旅、、4首
別れ(離別)、、1首
だった気がするよ
>>64
私はだたの人間。忍みたいに
妖怪の血は、混ざってないと
思う。(多分だけどね)
>>64
妖怪じゃなくて、陰陽師の
血が流れてたりしてw
>>72 柚子、了解!
よし、じゃ続きいっくぞ〜!
7 集合の歌(彩目線)
百人一首大会が終わった。
優勝は、神楽井琴さんだ。
「よし、諸君よく集まってくれた!」
その日もkzの会議が行われた。
「上杉、小塚、黒木、美門の4人が、日本私立中学高校百人一首大会予選に開成学園代表で出場することになった」
へぇ〜!
「あ、それなら」
忍が呟いた。実は忍、さっきの百人一首大会で3位だったんだよ。
「俺ら浜田も出る。俺も一応その選手になった」
え〜!
「俺的には、あんまり出たくないけど、強制だったから仕方なく出場することにした」
「ってことは、俺とアーヤが応援に行く。来週の日曜日に、場所は〇〇市市民館ホールだ。一般の人も応援に来ていいらしい。アーヤ、行くよな?」
うん、行く!絶対行く!
「はぁ」
忍がため息をつく。
「七鬼、どうしたの。ため息なんかついて」
翼に聞かれて忍は遠くを見ながら答える。
「百人一首大会、出たくないな、って。だってあいつと一緒だから」
あいつって?
「神楽井琴、あいつも浜田代表なんだ」
忍、前に神楽井さんから妖気を感じているって言ってたからね。
「でも、神楽井琴って有名な選手だよ。時々、テレビや新聞なんかに出てるし」
そう言ったのは小塚くんだった。それに翼が付け加える。
「神楽井家は昔から有名な百人一首の家柄だって、どっかで聞いたことある。神楽井なんてあんまりない苗字だし、その家の人なんじゃないかな」
だから、あんなに強かったんだね。
「お前ら、俺たちは神楽井に会いに行くんじゃないんだ!事件を探しに行くんだっ!」
若武は、声を張り上げて言った。
「なんでだよ、俺らは大会出場、バカ武と立花は応援に行くんじゃないのか。さっき自分で言ってただろ」
上杉くんが少し怒りながら言った。
「それもそうだが、事件を探しに行くっていうのも市民ホールに行く理由の一つだ」
「でも、大した事件は起こらないと思うよ」
そう言ったのは黒木くん。
「強いて言えば、お年寄りの歩行を手伝ったり子供が使うボールの空気を入れたりするだけだ。これじゃ、社会奉仕団kzに戻るだけだぞ」
私たちはグッと息を詰まらせた。だって、社会奉仕団kzはスリルがなかったんだもの。何も知らない忍だけがキョトンとしてる。というより、むしろ楽しそう。
「社会奉仕団kz?まぁ、いいんじゃね?」
良くないっ!
「ああ!もうとにかく!来週の日曜日、市民ホールに来いよ!」
7章、思ったより長くなった………
8 本音の歌(彩目線)
「明日、カフェテリア集合だって」
そう小塚くんから電話がかかってきたのは、秀明が終わって帰ってきてすぐだった。
「何か事件なの?」
「そうみたい。しかも、来週の日曜日の百人一首大会に関係するって」
「わかった、明日カフェテリアで会おうね」
そう言って、私は電話を切った。
そのあと、お風呂に入り、部屋に戻る。
明日の学校と秀明の用意をした。
すると、前に黒木くんから借りていたスマホに電話がかかってきたんだ。
悠飛からだ。
「もしもし」
「立花、だろ。そうだよな、多分」
「そう、私だよ」
「月が綺麗だぜ。お前のところからも見えるか」
悠飛に言われて、私は部屋の窓を開ける。
そこには気をつけろただ真っ暗な空に、白銀の月が浮かんでいた。
「見えたよ、今日は満月だね」
そういうと、悠飛は電話の向こうでクスッと笑った。
「いや、正確には明日が満月だ」
そうなの。
しばらく月を見ていたら、どこか神楽井さんの瞳に見えてきた。白銀に光る、あの瞳に。
「立花、立花!聞こえるか⁉」
悠飛の叫び声で、私は我に返った。
「ご、ごめん、ちょっと、ボーっとしてた」
「そう、おやすみ、立花」
「おやすみ、悠飛」
そう言って私は電話を切った。
長いので、一旦切ります!
私も、悠飛に「おやすみ」言われたい!
8章続き↓
「諸君、事件発生だ」
知ってる、だから集められたんでしょ、私たち。
「まず、黒木には、事件は起こらないと言ったことを撤回してもらう」
若武、完全に調子乗ってる。
「わかった。事件は起こらないと言ったことを撤回する」
黒木くんは、あっさりと言い切った。
「まず、事件名は『百人一首大会での殺人事件を防ぎましょう事件』だ」
あぁ、事件名、過去最悪………
私は国語のエキスパートとして、発言した。
「事件名を決める前にどんな事件か教えてください。事件名はそこから考えていくのがいいと思います」
「俺も立花を支持する。お前のネーミングセンスは最悪だ」
私の意見に賛成したのは上杉くん。だけど、
「俺もそうしたほうがいいと思う」
「僕もアーヤに賛成だね」
「事件名、ダサすぎる」
「そんな事件名、幼稚園児でも思いつく」
と、みんな私の意見に賛成してくれた。
「わーったよ。事件についての説明、黒木」
若武はスネながら、黒木くんに命令した。
「俺のところに不審な情報が入ってきたんだ。次の日本私立中学高校百人一首大会予選〇〇地区の部で、殺人を企んでいる選手がいると」
私は、黒木くんが言うことを整理しながら事件ノートに書き記していく。
「その選手の名前は、神楽井琴だ」
え⁉
驚いたのは私だけではなかったようで、忍も、驚きのあまり百面相していた。
「で、神楽井琴について調べてみた。浜田高校2年。家は、やっぱり百人一首の家系だね。家族構成は神楽井琴と母、中学1年の妹の3人家族だ。なぜ、父親がいないのか調べたんだ。どうやら父親は、百人一首の有名選手水森宇津城に3年前に殺されている。この情報は全て神楽井琴の妹、神楽井真弥に教えてもらったんだけど、真弥曰く、琴は父親の敵として、水森宇津城を殺害しようとしているらしい」
今更ながら、私の戦った相手がとんでもないことを考えているのだとわかり、ゾッとした。
「これは復讐なのよ」
この言葉の謎が解けた。
神楽井さんは、自分の父親を殺した犯人を「復讐」として殺そうとしているんだ。
なんとしても、止めなきゃ!
8章はここまで!
だんだん事件っぽくなってきた〜!
ちなみに
「水森宇津城」は「みずもりうつき」
「神楽井真弥」は「かぐらいまや」
と読みます!
>>79 で色々話の内容として欠けている部分があるので補足。
有名選手の水森宇津城は、市民ホールに百人一首の観戦に来ます。
神楽井琴の父親は3年前の百人一首大会の会場で水森宇津城に首を絞められて死亡した。
以上のことを補足します。
しのぶれど いろにでにけり わがこいは
(ここまで上の句)
ものや思うと ひとのとうまで
(ここまで下の句)
>>81
意味は確か、
私が恋をしていると隠していたけれど、それは顔色に出ていて、人に「恋をしているのですか」と聞かれるまでになってしまった。
みたいな意味だった気がする(あってますか?)
9 光の影の歌(彩目線)
「………で、明日の夕方6時に神楽井真弥と会う約束をした。来れる人」
黒木くんがそう言って、手を挙げたのは私を除いた全員だった。
「アーヤのお母さんには俺が説得して、秀明も欠席の電話入れるけど、どう?」
「黒木くん、ありがとう」
翌日。集合場所の岩本公園には、私を除くkzメンバー全員が揃っていた。
「ごめんね、遅くなっちゃった」
とはいっても、まだ6時5分前。
「いや、時間より早いくらいだ」
そう言ったのは上杉くん。
「ねぇ、あれが神楽井真弥じゃない?」
翼の視線の先には、背の高い、セーラー服姿の女の子がいた。
「そうだ、あれが神楽井真弥だ」
長い黒髪が特徴的で、光がさすと青く光る瞳の少女。雰囲気からして、神楽井琴さんの妹だ。
「黒木さん。私、少し遅かったでしょうか」
この子、言葉が丁寧だ。
「いや、大丈夫。俺たちの方が早く来すぎたよ」
「ですが、こんな大人数だとは聞いていませんでした。まぁ、いいでしょう。琴姉さんを救うためです」
ほんとうに、美しい。平安時代のお姫様のようだ。
「琴姉さんは、大会が終わった直後に、水森宇津城さんを襲うつもりです。誰もいないところへ連れ込んで、父親を殺したように宇津城さんの首を絞めるらしいです。なので、皆さんにお願いがあります。琴姉さんから目を離さないでいただきたい。私は、宇津城さんを安全な場所へ移動させます」
ってことは、私たちは琴さんを見張ってればいいんだね。
「わかった。神楽井真弥、俺たちは君に協力する」
若武がそう言うと、真弥さんの瞳から、涙が一粒落ちた。
「私なんかに協力、して、くれるのですか」
「泣くなよ。俺たちは君を助ける」
若武はそう言って、真弥さんの涙を親指で拭き取った。
私たちは誰も、この涙の意味を知らない。
そう、あの時までは。
9章終わった〜!
自分の中だと、いいところで止めたつもりなんだけど!
若武〜!
カッコいい!悠飛の次くらいに。でも、翼も黒木も忍も砂原も武石今胤くんも同レベル!
あぁ、kzはイケメン多すぎ………❤
>>82
あたってる
>>75
妖怪の血が流れてなくても、心が読めたり成仏させることができるのがすごいんだって!!
>>77〜>>79と>>83
事件名のくだりとか大好き!忍、百人一首得意なのに3位!2位は誰!?笑
悠飛が月が綺麗って言った時告白かと思った♪夏目漱石だっけ?
9章の終わり方気になる~!
>>81
なんで急に?なんかレス見落としたかも
>>81
あ!もしかして好きな百人一首の歌?
自分で聞いたのにごめん←バカ
好きなうたもっとあるよ
88:柚子:2019/04/07(日) 21:34 ID:J3Qん?じゃなんで?バカすぎて頭が追いつかない!ごめんなさい(._.)
89:北城舞香:2019/04/08(月) 19:03 ID:Eq2 10 事件の歌(彩目線)
「ふる………」
「ほ………」
百人一首大会は、予選だと言うのに、白熱のバトルが繰り広げられている、らしい。
私たちの作戦はこうだ。
琴さんが会場にいる間は、若武と試合が忙しくない時は上杉くんと黒木くんと小塚くんと翼と忍が見張る。ついでに、水森宇津城さんのことも守ってくれるらしい。
実は、悠飛にも協力してもらっているんだ。
琴さんが会場を出たら、若武が、私と悠飛にメールをして知らせ、私たちが琴さんを見張る。
だけど、悠飛が行ける場所には限界がある。だって、トイレとかに行ってしまったら悠飛は入れないもの。
でも、これで殺人を防げるかもしれない!そう思うと、頑張れる気がした。
私は、会場の外で、物陰に隠れるようにうずくまっていた。
「君」
私の近くで声がした。
あぁ!どうか警備員とか施設の人じゃありませんように!
恐る恐る視線をあげると、どこかで見た顔があった。
徳川秀介さんだ。
「君は確か、琴と……いた立花さんだよね」
言葉がところどころ、会場の歓声で消える。
きっと、「琴と戦っていた」と言いたかったのだろう。
「はい、そうですけど」
「立花さんに頼み……とがあるんだ」
なんだろ。
「………の野望を……てほしい」
もう、会場の歓声はピークになり、ほとんど聞こえなかった。
もう一回言ってくださいと言おうとした時、遠くで秀介さんを呼ぶ声がした。
「秀介、もうすぐ予選終わるぞ」
「わかった。今行く」
秀介さんはそう返事をすると「よろしく」と言い残してどこかへ行ってしまった。
え、何をよろしく、なの?
1番重要な部分が聞こえなかったよ。
長いので、一旦切ります!
>>85 裏話だと、忍は2位の人(高校生)に勝てなくはなかったけど、だんだん退屈になってきて気を抜いたってことにしてます(笑)
そしてついに、「百人一首かるたは知っている」史上最大の事件に直撃!
その時、kzメンバーは⁉
また、琴と宇津城の運命は⁉
続き↓
何事もなく、予選が終わった。
結果、浜田も開成も負けてしまったんだって。
今、会場では片付けをしていて騒がしく、一瞬の隙を突かれるかもしれないから、と真弥さんは宇津城さんを連れて体育倉庫へ行ってしまった。
琴さんは、特に目立ったことはしていない。
「大変だ」
忍の声で、私たち探偵チームは集まった。あ、悠飛は野球部の練習に行くからってさっき、帰っちゃったんだ。
「あっちの方からものすごい妖気が感じられる」
そう言って忍が指をさした先は、さっき真弥さんと宇津城さんが行った体育倉庫だ。
「行ってみよう」
私たちは、体育倉庫にきた。
「鍵はかかってないね」
扉には鍵がかかっておらず、すんなりと入ることができた。
「ぎゃ!!」
入った途端、私は悲鳴をあげる。
だって、足元に宇津城さんが倒れていたんだもの!
首元には、ロープか何かで締められたような跡がある。
「誰が、やったんだろ?」
「神楽井琴じゃね?」
そう考えたかったけど、ここへ連れ込んだのは真弥さんだ。
「真弥さんが宇津城さんを殺害したんだと思う」
私はそう発言した。
「でも、理由がねぇじゃん」
あるよ。
「真弥さんは、琴さんが宇津城さんを殺害すると知っていた。でも、普通ならば、自分がいつどこでどのように人を殺害するなんて、誰にも打ち明けないはずよ。いくら姉妹でも、公園で言っていたことまで知っているとは、不自然」
「つまり、全ては神楽井真弥の計画ってことか?」
でも、私は思い出した。
ーこれは復讐なのよー
琴さんが言っていたこの言葉の意味が、ない。
それに、真弥さんが宇津城さんを殺害したと断言できる証拠もない。
「もしかして、これで首を締めたのかも」
小塚くんは、宇津城さんの近くに落ちていた一本の縄跳びを拾い上げる。
縄跳びで、首を締めて殺害した………
「もしかしてっ!小塚くん、縄跳びに付いている指紋を調べられる?」
「できるよ」
ここで真弥さんの指紋が検出されれば、真弥さんが犯人だと言える証拠に繋がるっ!
やっと事件起きた〜!
今、実はkzの新しいシリーズを考えています。
次回くらいに発表できればいいかな〜。
11 犯人の歌
「………速報です。百人一首の名人水森宇津城さんが、何者かによって殺害されました。繰り返します。百人一首の名人水森宇津城さんが何者かによって殺害されました」
その日、家に帰るとテレビで宇津城さん殺害についての報道が流れていた。
その日の夜。
「アーヤ、僕だよ」
小塚くんから電話がかかってきた。
「指紋なんだけど、公共のものだから指紋が多すぎて分からなかった。それで黒木のコネを使って、宇津城さんが殺害された時間に体育倉庫の近くにいた人を調べたんだ。その中の一人に、やっぱり神楽井真弥はいたよ」
やっぱり!
「だけど、もう一人、怪しい人が居たんだって。その人の名前、アーヤ知ってるかな。徳川秀介って人」
げ!知ってる!
11章、めちゃくちゃ早いけど、終わります!
>>90 で考えているって言った新シリーズの名前を発表します!
「KZ Imaginaotion File」
です!読み方は「カッズ イマジネーション ファイル」になります!
略して「KZI」(カッズアイ)!
どんなことをやるかというと、kzの「もしも」を想像してお話を書いていきます!
「百人一首かるたは知っている」が終わったら、KZIの第一話を書いていきたいと思っています!
>>91
おもしろそう!頑張って(((o(*゚▽゚*)o)))
>>92 ありがと!
12 謎の人物の歌
「秀介さんのアリバイは?」
私が聞くと、小塚くんはため息をついた。
「それが………黒木が言うには、今日市民ホールで怪我をして〇〇病院に入院、面会謝絶状態なんだって」
それって、結構大きな怪我だよね。
「背中とかに痣があって、意識も朦朧としているらしい。僕はさっきの事件に巻き込まれただけだと思ってるんだけど」
私もそう思う!
何回か秀介さんとは話したけど、殺人を企む人ではないし。
でも、これは私の想像。
秀介さんのアリバイを証明しないと。
「秀介さんって、市民ホールに一人できていたのかな?」
私は小塚くんに聞きながら思った。
「秀介、もうすぐ予選終わるぞ」って言った人なら秀介さんのアリバイを証明できるかもしれない、って。
「分からないけど、黒木に聞いてみるよ。じゃあね」
私は電話を切ると、机に向かって事件ノートを開いた。
えっと、事件名は………『百人一首大会殺人事件』でいいかな?
私はそう書いた隣に(仮)と書いておいた。
まず、事件の起きた場所、時間などを記入し、今の段階での謎を書き出した。
謎1〉水森宇津城を殺害したのは誰か
謎2〉なぜ水森宇津城を殺害したのか
謎3〉神楽井琴は、この事件に関わっているか
謎4〉神楽井真弥はこの事件に関わっているか
謎5〉徳川秀介はこの事件に関わっているか
う〜ん。どこから切り出せば真実にたどり着くのだろう。
通り魔的犯行というのもありえるし。
私には、琴さんの「これは復讐なのよ」の言葉、真弥さんの公園で流した涙、秀介さんの「………の野望を………てほしい」が気にかかる。
沢山の疑問を抱えながら翌日、カフェテリアに行った。
やっぱり私は1番最後で、若武に怒られた。
「では、百人一首大会で殺人起きて大惨事事件の会議を始める」
ネーミングセンスは相変わらず最悪ね………
「あの、事件名は百人一首大会殺人事件ってしてるんだけど。こっちの方がわかりやすいし」
結局、私の案で事件名は百人一首大会殺人事件になった。
「アーヤ、今までの事件についてまとめて発表して」
私は言われるがまま、事件について発表する。
「徳川秀介なんだが、アリバイが成立した」
発表し終わった後、黒木くんがそう言った。
「徳川秀介は友人5人と市民ホールに来ていたと、その中の一人に話が聞けた。予選が終わって帰ろうとしたときに徳川が体育倉庫の方で物音がすると言っていて、体育倉庫に行ったらしい。すると、顔がよく見えなかったが、女の子が水森宇津城を殺害しようとしていたらしい。そこを止めに入って、秀介は女の子に振り払われた勢いで体をうち、怪我をした。それで友人たちが救急車を呼んで、入院した、と。警察を呼んだのも秀介の友人だ」
ということは、秀介さんは犯人ではないのね。
これで謎5は解決した。
あとはその女の子が誰か、わかればいいんだけど。
「いくらなんでも、体育倉庫にまで防犯カメラが付いているわけじゃないから、情報収集をひたすら頑張るしかないな。俺からは以上」
「次、小塚」
「縄跳びの指紋は、量が多すぎてどれが犯人のものか特定することはできなかった」
そこで私はふと、思ったんだ。
「ねぇ、今琴さんと真弥さんはどこにいるの?」
みんなも思い出したかのような顔つきになる。
「私たちは真弥さんが犯人ではないかと思い込んでいた。けれど、逆に真弥さんも宇津城さんと一緒に殺害されかけたかもしれない」
そう思ったけど、声が遮った。
「それはないな」
そう言ったのは黒木くんだ。
「そうだとしたら今頃、捜索願でも出されてるはずだ。神楽井姉妹の行方不明は考えられない」
そっか〜。
「事件の解決で1番手っ取り早いのはやっぱり徳川秀介に聞くことだろう。回復するまで待った方がいい。果報は寝て待て、だ!諸君、解散!」
12章、長くなったけど終わった〜!
もう中学校に通いだしたんで、投稿頻度少なくなるかもです。(毎日1〜2回くらいになるかも)
ゴメンねしばらく感想書けて無くて…最近部活で忙しくて…
すごい!!!いつもどうやって文章考えてるの?私は文才なくてさ…アーヤのしゃべり方とか本編読んでるみたいやし
あかり〜!久しぶり!
文章の考え方?若武みたいに調子のいい時と悪い時があるよ!悪い時は「〜だった。〜だった。〜した。」みたいにチョーつまらない文章になる。(笑)
で、時々、kz見て文章考えてる感じかな?個人的には、セリフの直後とかしばらくセリフがない時とかの文末を主に研究してる。
13 真実の歌
私はその翌日、カフェテリアに向かった。
「アーヤ、来たか」
やっぱりみんな揃っていた。
「突然だが、徳川秀介が回復した」
おっ!
「で、今日は先生の職員会議のため、授業が早く終わるから授業終わったら〇〇病院に行こうと思う」
黒木くんがそう言った。
でもぉ………
「アーヤのお母さんには俺が連絡しとく。帰りは送るからさ」
やった!黒木くんありがとう!
その日、授業が終わった後、秀明の玄関に集まった。
「揃ったな、行こう」
若武の声で、みんなが一斉に歩き出した。
黒木くん曰く、病院はそんなに遠くないらしい。
「この角を曲がってひたすらまっすぐ進むと病院だ」
そう言っていたけれど、ものすごく遠い気がする。
「ねぇ、まだ着かないの?」
もう2キロくらい歩いてる気がする………
「なんでこんなくらいで音をあげてんだ」
上杉くんに怒られ、シュンとする。
あ、この人たち、サッカーチームkzの人だからこれくらい楽勝なんだ。
そう思いながら小塚くんを見る。だって、体力的には小塚くんと同じくらいだから。
それに小塚くんも気づいたらしく「僕も疲れたよ」とこっそり教えてくれた。
「あの、徳川秀介さんに会いたいのですが」
ようやくついた病院の受付で黒木くんがそう申し出た。
「分かりました。徳川秀介さんの関係者ですね。病室はこちらです」
看護師に、私たちは秀介さんの病室に連れて行ってもらった。
「秀介さん、面会したいという方がいらっしゃいました」
秀介さんは、私たちを見ると、目を丸くした。
「立花さん以外、誰も知らないんだけど」
そっかぁ!秀介さんは私のこと以外知らないんだ!
「あ、でも、紫の髪の君は見たことがある。それから翼くん?だよね。すごく頭良くてカッコいいって前から噂になっていたから知っているよ。今は開成に行っちゃったらしいけど」
「若武和臣です」
「上杉和典です」
「小塚和彦です」
「黒木貴和です」
「美門翼です」
「七鬼忍です」
と、私以外が自己紹介をした。
「早速なんですが、教えて欲しいんです、あの日、体育倉庫でなにがあったんですか」
若武の問いに、秀介さんは目を伏せる。
「それはー」
長いので一旦切ります!
続き↓
「単刀直入に言うと、真弥が宇津城さんを殺害しようとしていたんだ。僕は前から感づいていた。けれど僕一人じゃ手が回らない。だから立花さん、君に頼んだんだよ」
何を?
「神楽井真弥の野望を止めて欲しいって」
私は、全身の血が引いていく思いだった。
あの時の言葉は、これを予言していたんだ!
「で、僕は真弥を止めに入ったところを振り払われて怪我をした。何度も歯向ったけど、無駄だった。だって、宇津城さんを救うことができなかったのだから」
私は、秀介さんの考え方に感動した。
普通なら、目の前で人が殺されそうになっていたら逃げてしまうもの。
「真弥は、父親の敵として、宇津城さんを殺害したんだ」
そう言う理由で………
「このことを、琴に言ってくれないか。琴なら、きっと1番いい方法で、この事件を終わらせてくれるはずだ。ほんとは僕が行きたいけど、まだ入院中だからね」
「わかりました!」
お!13章終わった〜!
14 未来への歌
私は翌日、勇気を出して、高校生の教室に行ったんだ。
「あ、あの。神楽井琴さん、いますか。お話があるんです」
少しして、私の目の前に現れたのは、琴さんだ。
「あんた、大会の時に一回戦で戦った………!私に何の用?」
ちょっと、この人怖い!
「妹の、真弥さんのことで」
真弥、と言う言葉を言った途端、琴さんは血相を変えた。
「真弥がどうしたのよ!」
私はこれから、琴さんが知りたくないであろうことを話さなければいけない。
「百人一首で有名な水森宇津城さん。あの日、宇津城さんを殺害したのは、真弥さんなんです。目撃証言もあります」
信じてもらえないかもしれない。
でも、秀介さんが琴さんならいい方法で解決してくれるって言っていた。
きっと、いい方法で解決できるよね!
「真弥が、そんなことを。今日学校から帰ったら一度、真弥と話してみるわ。警察にもいくつもり。立花さん、教えてくれてありがとう」
一瞬、琴さんが笑った………のかもしれない。
それは美しかった。
だけど、私には気にかかることがあった。
「あの、一つ、教えて欲しいことがあるんです」
「何?」
「あの時言っていた、これは復讐なのよ、ってどう言うことなんですか?」
すると、琴さんは思い出したかのような顔になる。
「あの言葉の意味はね、父を殺害した水森宇津城さんに、百人一首で戦って勝ちたい、と言う意味なのよ」
そうだったんだ!
15 解決の歌
翌朝、テレビを見ると、真弥さんが宇津城さんを殺害した犯人だと言う報道がどこでもされていた。
「彩と同い年の子よ。彩まさか、知り合いじゃないでしょうね⁉」
ママに責められてびっくりしたけど、何とかごまかしたんだ。
きっと若武は今頃「何で警察に事件を持ってかれなきゃいけないんだ!」って怒ってるだろうなぁ。
全ての謎が解け、この事件は解決した。
けれど、小さなことだけど、一つ気になることがあり、私はその日も病院に行った。
「秀介さん、どうして浜田百人一首大会の日、私に琴さんが言ったことなんて聞いたんですか」
「それはね、実は琴、3年前に一度、百人一首から離れたんだ」
へぇ。
「僕は琴と幼馴染でよく一緒にいた。琴の父親が殺されてから、琴はもう放心状態だった。でも最近百人一首の世界に戻って、どんな様子か知りたかったんだ」
そういうことだったんだね。
「僕、もうすぐ退院できるんだ」
治ったんだ!
「そうしたら、仲良くしてくれる?」
もちろん!
ついについについに!「百人一首かるたは知っている」終わりました〜!
そして!KZI、一話は〜!
「もしも、忍のいいなずけがアーヤだったら」です!
次回からスタートします!
おぉ!ついに完結!!面白かったよ!(^ω^)
許嫁の話、楽しみ☆頑張って(((o(*゚▽゚*)o)))