私の過去の活躍と失敗をここに記す。
2:総督:2018/05/24(木) 20:35 「あれが最後の艦隊ですな、提督」
今から35年前のこと、私が提督であったときのことだ。私は上官のシムファー元帥から惑星ぺトンの攻略を命じられていた。既に敵の艦隊は15艦隊のみとなったが、我が艦隊の被害は駆逐艦二隻の大破のみであった。何せ国力が、軍事力が違うのだ。大人と子供が殴り合うようなものだ、あまりにも圧倒的すぎてつまらない―――血気盛んな兵士たちが苛立ち始めたその時である、敵の艦隊の旗艦である戦艦ルレラヤグスが現れた。巌のような重厚感をもっていた。それは麻薬の如く我らの兵士を刺激し船内は歓喜で溢れ帰った。
「提督、強敵です。様子を見ましょう」
「うむ」
参謀のヴェスマン中佐と私はそういいながら「あれ」を見た。
「所詮は鉄屑だ。訓練通りに動けばエサでしかない」
中佐にそういい私は敵艦を見つめた。何か違和感がある、だが有頂天の私は気にもとめなかった、とんだ失策であった。
「提督!敵の航空機がこちらに来ます!」
「何機だ?」
「一機です!」
「は?はあ?」
私にはわけがわからなかった。戦術に反している。一体どんな無能が指揮しているのか、捕縛したその面を拝んでやろうと私は我知らず考えにやにやと笑みを浮かべた。
「提督?どうされました?」
「あ、いや、なんでもない」
私は我に帰り椅子に腰掛け目を閉じてよく考えた。なぜ?なぜ一機でくるのか――――私の知識を張り巡らした。一機だけでくるやり方が理にかなっているといえる目的――――一つだけあったのだ。そうだ「交渉」だ。
「それは交渉に来ているのだろう。発着口を開けてやれ。酸素発生装置をちゃんとつけるんだ、それと念のために発着口に普通型MBRを50体置いておけ」
航空機が大きく見える、かなり近くに来ているのだろう。私は机の下に拳銃を忍ばせ、交渉人を待った。
幾らかの時間が経った。交渉の準備を終えた我々のもとに発着口の見張りが飛び込んでくると、
「提督、提督のご明察通り、あれは外交交渉に来たようです!」
「そんなことは分かっている。問題は、誰が来ているかだ」
「えっ、あっ、敵の海軍・・・」
「海軍?」
「げんすい・・・です」
聞いた私は頭を抱えた。元帥自ら来たというのに殺してしまえばこの星からの支持は地に落ちる。それだけでない最悪帝国の法廷に掛けられてしまう。作戦が崩れた私は見張りに訪ねた。
「護衛はいるか?いたとしたら、人数も教えろ」
「6人です。あっ、います」
見張りの頭の悪さに苛立つものの私はある作戦を考えた。
「おいっ、その元帥に護衛を全員置いていくなら交渉に応じる、我々も護衛は下がらせる」
「提督、それは賭けになりませんか?」
命令を下すと即座に中佐が指摘を入れてきた。内容を鑑みるに、この男は分かっているのだろう。私は机をトンツーツートントントントンツーツートンツーツーツートントンツーツーツーツートンツートンツートンというリズムで二回叩くと中佐は視線を下にやり、私と顔を見合せて、にんまりと笑った。
「そういうことだ。早く伝えるんだ。ちゃんと覚えてるな?」
「えっ、うんはい」
少し心配になったものの私の胸は自信が殆どを占めていた。
モールス信号のところが読みにくいかもしれないが、今後も出るかもしれないので御注意を。
6:総督 銀河の悪魔:2018/05/26(土) 22:15 「てーとく!げんすいが来ました」
見張りの横には背の高い初老らしい男性が立っていた。明らかに私を睨んでいる。(我が策成れり)という喜びを噛んで堪え、その男に話しかけた。
「まあ、かけたまえ。それと見張りは発着口に戻るんだ」
「約束は守っていただかなくてはいけませんからな」
「して、貴方は何をお望みですかな?」
「撤兵していただきたい」
「それは私の独断で、できることではありません。艦隊の指揮権は私にありますが、勝手に交渉して撤兵することは認められていません」
私がそう言い切ると男は不敵な笑みを浮かべると、
「この手がある!」
と叫び私に銃口を向けた。その刹那、鈍い音と銃声が部屋に立ち込めた。
「お見通しだ」
もちろん勝ったのは私である。なぜなら、予期していたのだから。
「なぜ、わかった?」
そう思うのも無理はない、私は男に銃を向けつつ説明した。
「お前が私をころす目的で来たことが確定していたからだ」
「いつ――――から?」
「捉え方によるが、さっき私を睨んだろう?あれがもう合図なのだ」
「どこが?私は何も意図してない」
それはそうかもしれない。だが意思とは意図せずして出てしまうものなのである。
「私の急所を見ていた。どこを撃つか見極めている」
「他にもあったのか?確定・・・で・・・きるものが?」
「ああ、まず、お前が来ることが、この作戦の鍵だ。まあ、元帥と言えば他のやつは艦隊ごと吹き飛ばしたからもういない、お前しかいないから私は銃を用意したのだ。スパイを忍び込ませて良かったよ。お前が外交を使って指揮官をころしたり、卑怯な戦法を愛用することをな」
男は観念したのか黙りこくって跪いていた。
「おい!救護班はこの男をすぐに治療しろ。まだ利用価値がある」
男が私を怨めしそうに睨み付けてきたので私は満面の笑みを返してやった。するとやつは憤怒の余りに暴れだして気絶してしまったので、我々は笑うしかなかった。
「あとはあのデカブツを駆除するだけだな」
私は外の敵艦を指差して微笑んだ。
「各員に次ぐ。駆逐艦、巡洋艦、戦艦、全ては、敵、駆逐、巡洋を中心に狙え。ただしデカブツの攻撃には気を付けよ。第1、第2空母は全航空機を出してデカブツを攻撃させよ」
私の命令が下ると各員はすぐに動いた。元帥が交渉にこぎつけたと思ったのか敵艦隊は殆ど気を抜いていて、謀らずして奇襲の形になっていたのである。私はため息をついて、
「ここまで上手くいくとは・・・」
と、ふと呟いた。事実、敵の駆逐、巡洋はほぼ壊滅していたのである。
「よし、敵の駆逐、巡洋は全滅した。旗艦に集中攻撃せよ」
帝国軍の雷撃、爆撃の絶え間ない激しい攻撃により、もはや屍同然になった敵旗艦など、我が軍の砲撃を耐えられるはずもなく、敵艦隊と共に崩れ去った。
「損害は航空機4機大破、航空機11機中破、航空機20機小破は航空機8機僅かな損傷。駆逐艦1隻火災消化してすぐに上陸せよ」
ここに一つの戦いは終わった。
20機小破は航空機8機→20機小破、航空機8機
駆逐艦1隻火災消化してすぐに上陸せよ→駆逐艦1隻火災、消化してすぐに上陸せよ
すぐに駆逐艦の消化が行われたが、思ったよりも被害は甚大で、消化は難航した。その間他の艦が何もしていない訳ではなかった。殆どは宴会を開いていたが、旗艦のミサイル戦艦『ヴィオレンザ』にはテストの意味を兼ねて敵主要基地の壊滅のために搭載されている宙対地ミサイルの発射の準備をしていた。史上初の発射ということで適当なところは選ばれないし、駆逐艦の消化が終わるまでに打ち込みたいという時間的な制限による焦りもあり、胃が焼けない者はおらず会議室は空気すらも逃げ出しそうなくらい張り詰めた雰囲気であった。
10:論師:2018/07/01(日) 22:37そもそもこの艦そしてミサイル、共に安価ではなく合わせて軍事費の9%を使ったくらいである。失敗すれば帝国の大きな損失になるばかりか、税金、つまり国力を無駄にした売国奴ということになってしまう。様々な意見が叩き落される中、私はやっと目標基地の提案をした。参謀やらなんやらが殺し屋のような目つきで睨み付けてくるので言うにはそこそこの勇気を必要とした。
11:総督:2018/07/01(日) 22:51 「えーー目標についての提案だが、私としては敵首都から直線でおよそ350キロ離れたこの[ラマ島基地]にするのが良いと思われる。規模が大きく、レーダーに頼りきっているからだ。まず妨害艦で敵レーダーを混乱させたのちに発射する方法をとる、諸君らの賛否を問いたい」
予想通り、歴戦の猛者たちが表情をさらに険しくさせるのが見えた。だが次の瞬間、突如拍手が起こり、殆どが賛成とこたえた。
喜びに浸る間も無く、私は司令室に戻り妨害艦と旗艦の作業員に命令を下した。
「さっき捕らえた元帥を連れてきてくれ」
私はある考えのもと彼に基地の崩壊を見せてやることにした。良心を「戦争だからしかたない」と自分に言い聞かせて抑えつけての命令なのだ。見ておくことしかできない中で祖国の一部が破壊されるところを見るのは誰だって苦痛な筈だ。
「閣下、あれが見えるか?」
彼は只頷くだけであった。話すと傷が痛むからか、我々の行動を察して、無気力になっているのかは、分からなかった。
発射準備が完了した。私は手を震わせながらスイッチを押した。
冷たい面をした「それ」は基地に向かって悪魔の進行を続けた。ふと、それが見えなくなったと思ったその刹那、惑星の一点、即ち[ラマ島基地]を爆炎と炎で包んだ。私も中佐も元帥もその様相に呆然としているしかなかった。
を爆炎と炎で包んだ。→は爆煙と炎で包まれた。
形すらも変わった島を他所に我々は火災の鎮火を終えると陸軍30 個大隊と共に敵の首都に降り立った。上陸部隊を途中で留めて僅かな護衛と共に[外交団]の旗を翻させ悠々と敵の総帥府に向かっていたが、私は
「中佐、元帥殿を敵の総帥府に向かわせよ、交渉は君がしてくれ」
と命ずると旗手一人に同伴するようにいい、他のものと共にその場に残った。
しばらくの後、満面の笑みを浮かべて中佐が戻ってきた。
「良くやった、報告しろ」
「はい、彼の国は、
・独立国であると自認すること
・他国の攻撃を受けたら互いに支援をしあうこと
・我が帝国と通商を結ぶこと
・帝国の軍隊は無条件で通すこと
・軍事費を削減すること
・金1500斤を支払うこと
・三万の陸上部隊を置く事を許可すること
・大魯帝国との国交を断絶すること
を認めました。大戦果ですよ!基地破壊の話を聞くと皆青ざめていました。これが決めてだったみたいですね・・・」
どこか物悲しそうだったので船内の酒保で慰め、激励した。
だが、これ以上の長居はできない。東部方面軍支援部隊から帰還の命令が来ていたからである。これから、本当の戦争を体感するということなど私は知る由もなかった。
私は司令室に入るなり部隊への報告を行った。やはり報・連・相は大切であるからである。と、いうよりも
第34艦隊ヨリ
宛東部方面支援軍二報告ス
敵全艦隊ヲ壊滅サセリ
ラマ島基地ヲ完全二破壊セリ
敵国トノ条約締結二成功セリ
報告終了
報告を終えると駆逐艦2隻除く全艦に離陸と長距離ワープを命じた。流石は帝国の科学力である。あっという間に方面軍本部についてしまった。何回も体験してるのに、未だに驚かさせられる。
「第三十四艦隊、帰還しました」
軽く挨拶をするとみんなが拍手をして迎えてくれた。初めて総司令官として指揮をとったからか、感激で思はず涙を流すと上官たちが抱擁してくれた。親子ほど歳が離れて居たからかそれも嬉しかった。
でも、なにかが違う気がした。あいつならこんな歓迎が起こるはずはないのだ。
「皆、いったん席に就け。これより作戦会議を行う」
その令を聞くや否や、皆席についてしまった。意味としてはおかしいが、鶴の一声のようだった。その声の主の顔を拝むと、私は驚きのあまり椅子から転げ落ちそうになった。声の主は、シムファー元帥ではなかったのだ、
「シムファー閣下は何処におられますか」
突然にして最高司令官がかわったことに驚く余り、その声の主が誰かをわかっていて、しかも恩人なのに、あいつの居場所を聞いてしまった。やってしまった、と気づいたが、もう遅かった。もし、二等兵だったら滅茶苦茶殴られるだろう。それだけ、礼節は大切にされていたのだ、この時は。
「准将、それが閣下はいつもの急病でご帰還されたのだ。だから、私がここに来た」
「やっぱりですか・・・あっ、挨拶を忘れた非礼、申し訳ございません。改めてご挨拶します、ソナー元帥殿」
「この非常時だ、仕方ない、にも拘らず誤ったのだし、咎めはしない」
そういうと彼は立ち上がり地図を開いた。なにをやってもかっこいいな、この人。それが、国民の中で一番有名な軍人である所以なのかもしれない。
「既に、陸軍は敵の索敵網をくぐって、高高度降下により10万の歩兵が上陸し、東の要所建陽要塞付近の瓦遼山までほぼ無傷で進撃しており、西でも揚陸歩兵15万が剣山まで数千の死者だけで制圧している。しかし、建陽には40万人の歩兵とE‐44型戦車が数百台むかっているという。東も、射庸要塞に攻撃しているが、夜間の艦砲射撃による攻撃と、大寒波、数で圧倒してくる敵軍の猛攻で劣勢になりつつある。それだけでなく、敵の第3艦隊などを含む救援部隊が接近しておりこのままでは挟み撃ちにされてしまう。よって留守番として第18駆逐隊と140機の戦闘攻撃機【衛星】を残して、全艦隊で攻撃する。まず、油断している敵艦に空撃、雷撃をし、後に艦隊を前に押し上げる。誤射を減らすため、空母も前に出す。以上」
大まかな動きが決まると次は細かい部分の調整をした、相手を後ろから攻撃できるため意見の食い違いはほとんどなかったが。
帝国歴2044年12月29日先鋒としてか、撃墜王で知られるエーリッヒ中佐による基地第一〜第十六航空隊がレーダーステルスを使いつつ、敵船団に向かっていった。
東も、射庸要塞に攻撃しているが、→西も、射庸要塞に攻撃しているが、
17:総督:2018/07/06(金) 20:01 訂正
卑怯な戦法を愛用することをな→卑怯な戦法を愛用することを知れたからな。
訂正文でも間違う私。
全航空隊、全艦隊は長距離ワープにより、一瞬にして敵船団の近くまで移動した。
「基地航空隊、空母艦載機は敵船団に突入せよ」
その号令とともに、幾千もの航空機は魔鳥となりて、敵艦隊へと向かった。
「目標は大魯帝国所属、救援艦隊だ。全機続け!」
エーリッヒ中佐の命令のもと各隊は各々陣形を作っていった。丁度そのころである、
「袁中将、バース星まであともうすこしです」
ここは大魯帝国救援艦隊所属第八艦隊旗艦「漢遠」の司令室である。司令官の袁忠世海軍中将は、バース星への到着を首を長くして待っているのである。
「これでまた、われらの勝利だろうな。前は戦術的には負けたが、今回はそうはさせん」
「呂総司令の指揮によるのでは?」
副官の言を聞くと、かれは自信を持っているかのように首を振った。
「戦闘では、万が一の時の独断専行は許される。彼もそれくらいはわかっているはずだ」
副官と中将がゆったりと議論をしたり世間話をしていいると突然扉があき、
「ぺトン星が奴らに降伏しました!」
体を汗につつまれた福高連絡隊長(報連相を重んじていた大魯帝国にはこの役職があった)が大慌てで飛び込んできた。
「隊長殿、そんなことはどうでもいいじゃないですか。閣下もそう思いませんか?」
副官に問いかけられた袁中将は深くため息をつくと
「それは違う、慎重に物事を見極めろ。かの星とバース星の間には我らの力は及んでいない。新たな補給線を作られてしまったのだぞ?」
中将に反駁されると、副官は黙って礼をすると、顔を赤らめて引き下がった。
「福隊長、ご苦労だった」
「では、また」
福隊長は急いでかけていった。袁中将はそんな隊長に敬礼をすると、何を思ったか、突然司令室に参謀や各隊長を呼び寄せた。
よっすよっす(  ̄ー ̄)ノ
20:勇者:2018/07/07(土) 12:28遅れてすまんね。感想は一応あなたが居るときに言っとこうかな?
21:総督:2018/07/07(土) 12:28 >>19
ありがとナス!
>>20
お願いします
まず、これって明確な目的?がなくない?それともまだあらすじで、これからできるの?
24:勇者:2018/07/07(土) 12:34それとも、過去のことをただ書いてく感じの小説?
25:勇者:2018/07/07(土) 12:36内容はまぁ、読める人なら読めるでしょう(多分)
26:総督:2018/07/07(土) 12:36目的はあるよ。今は出さないだけで。
27:勇者:2018/07/07(土) 12:39 あと、これって過去の物語の中で完結させるの?それとも、過去の物語で、伏線とかはって現在に戻る感じ?
あと、目的は早めに示すべし。
なんか、中二病板の人結構いて草
29:勇者:2018/07/07(土) 12:41艦隊物は文が長いから、展開は少し早めに
30:総督:2018/07/07(土) 12:43過去のお話で終わらせる積り。第1の目的は次話で示すよ。
31:総督:2018/07/07(土) 12:43 >>29
了解
過去の物語を話した上で現在のことを書いたら面白そう
33:勇者:2018/07/07(土) 12:44飯落ち
34:勇者:2018/07/07(土) 12:44すまんね
35:総督:2018/07/07(土) 12:51 >>32
それもらった。ありがとう
前線部隊が意気揚々と攻略に乗り出す中、本国ではこの戦争に対して否定的な者が多く、ついに、
{停戦案}
が国会で審議が行われ、半分余りが停戦に賛成したため後は皇帝の考え次第ということになってしまっていたのである。
我が帝国では賛成が半分未満だと廃案、三分の二以上だと可決、その間だと皇帝が賛成するか反対するかで決ま
る為にこのような状況になってしまっているのだ。
「陛下にご拝謁したく参りました、お開け下さい」
そう言って、扉があくや否や部屋に入ったのが、現帝国の首相であった。
「なんだ首相」
「はい、戦争に関する案について、陛下のご判断を受けたく・・・」
「見せよ」
そう言って、皇帝は首相の持ってきた提案書を受け取ったが、表紙の「停戦」の文字を見るや否や不愉快なような顔をして、破り捨ててい待ったのである。
「嗚呼・・・陛下!なんてことを為さるのです?」
「首相、我が帝国の目標はなんだ?」
突然の問いかけに首相はあたふたするだけであった。その姿を見た皇帝は呆れた顔をして、
「全ての臣民に永遠なる繁栄と幸福そして平和をあたえることではないか?」
というと、
「そ、そうです」
と、首相は頷くしかなかった。
「ならば、あんな極悪非道の魯国を生かしておく訳にはいかんだろう!」
皇帝に言い負かされ、しかりつけられた首相は、死人のような顔をしてふらふらと礼をすることも儘ならず退出することがやっとであった。
改行増やしてみました。
というわけで作中の目標は回収しますた(`・3・´)
38:総督:2018/07/07(土) 13:47 破り捨ててい待ったのである→破り捨ててしまったのである
不器用ですまん
NGってなんだ?
40:総督:2018/07/07(土) 14:58{てすと}
41:総督:2018/07/07(土) 14:58狂った
42:総督:2018/07/07(土) 15:00征夷、征蛮
43:総督:2018/07/07(土) 15:01なにがNGなのかわからん
44:総督:2018/07/08(日) 01:46 我が帝国の基地航空隊と空母艦載機が迫りくる中、袁中将は各艦長や砲手長に命令を下した。
「敵は新たなる補給路を確保してきた、おそらく奇襲攻撃により我々をせん滅することを優先するだろう。速度から考えて、航空機から来襲するはずだ。よって諸君らは、対空陣形の組み立てと各軍艦の180度反転、対空砲の準備を頼んだ。異論や反論は認めない、取り掛かれ」
突然の警戒命令に各員はいぶかるような顔をしながらも、その命令に従うしかなかった。
それから少し経った後、ついに東部方面軍の航空隊は大魯帝国救援部隊に追いついたのである。まず、輸送船の破壊の為各隊は空母打撃部隊と空母護衛部隊に爆撃と雷撃を敢行した。
「呂総司令!」
大慌てで司令官に駆け込んだのは、連絡隊長の福高だった。ここは、たった今空撃を受けている空母打撃部隊と空母護衛部隊を抱える第三艦隊旗艦「雄遠」の司令室なのである。
「どうした?福高隊長」
圧倒的物量のためか、余裕の表情を見せる呂総司令は余裕の為か、椅子に深く腰をかけながら訪ねた。
「第三艦隊空母護衛部隊と空母打撃部隊が空襲を受けております」
「直掩は100機以上出している。今頃、勝鬨を挙げているだろう」
飽くまで余裕の呂総司令を尻目に福高隊長は報告を始めた。
「報告します。正規空母{翔雲}{賢雲}共に沈没。正規空母{慶雲}弾薬庫誘爆、大破。正規空母{駿雲}格納庫全壊、大破。正規空母{康雲}飛行甲板破損、中破。軽空母14隻沈没。空母{瑞羽}など10隻沈没。重巡洋艦{鎮世}沈没。軽巡洋艦{征西}{征討}共に右甲板破損により大破。Type34コルベット70隻沈没。Type20フリゲート45隻沈没。兵員輸送船67隻沈没。弾薬輸送船113隻沈没。燃料輸送船138隻沈没。航空機68機撃墜。こちらが撃墜した物が8機。以上」
その報告を聞いた途端、呂総司令は突然倒れこみ、くるったようになく叫んだ。だが、そこにいる誰も彼を慰めようとはしなかった。
空母{瑞羽}など10隻沈没。→護衛空母{瑞羽}など10隻沈没。
47:総督:2018/07/09(月) 16:30 まとめます
第一話 交渉 >>2 >>3 >>4 >>6 (>>17訂正)
第二話 帰還 >>7 >>9‐11 >>12 >>13(>>8 >>13上 訂正部分)
第三話 作戦会議 >>14 >>15 (>>16 訂正)
第四話 出陣 >>18 >>36 >>44-45
-でくくられているところはそこで一つの話の塊ということ。
兵器の説明はここで
https://ha10.net/test/read.cgi/hen/1530782478/l50
第四話 出陣(続)
空母部隊の壊滅により主力艦隊が混乱に陥ったことをいいことに、エーリッヒ中佐とメイ中佐の率いる二個飛行連隊(総勢48機)は空母部隊の救出に動き始めた魯国第十三艦隊に対して、先手を打つことを密かに計画した。勿論、魯国軍も手をこまねいているばかりではなく、伴っている空母艦載機の大半を出撃させ、輪形陣を組み空襲にそなえているのであった。
双方とも絶対負けるわけにはいかぬという気持ちから、全速力で駆け回り、空襲計画から幾分もせぬうちに空中戦となった。
空襲部隊のうち、メイ中佐の部隊は戦闘攻撃機A0Aアイテール、エーリッヒ中佐の部隊は大型爆撃機のBW20スカンダであり、何方も主力の航空機であり、魯軍の艦載機は炸55艦上爆撃機と斗23艦上戦闘機であり、こちらも主力であった。数で圧倒する魯軍は印だらけの、エーリッヒ中佐搭乗機へ殺到した。
「戦闘機6機、敵連隊長の後方につきました」
「ごくろう、では我々爆撃部隊は弱いほうの連隊長の相手をする」
魯国の隊員たちは通信をうまく使い、不意を突いて後方へ回ったのである。そんな危険な状況にも関わらず、中佐は後方機銃を一切つかわず、振り切りもせず、後ろらくる弾丸や光線の雨をかわし続けるだけであった・・・
エーリッヒ中佐の回避はいつまでも続き、襲い掛かった飛行大隊の面々もいら立ちを覚え、操縦が荒々しくなっていった。
「そろそろいいかな」
中佐はそうつぶやくと操縦桿を引き上げ急上昇し大きく宙返りをした。大隊の面々が気付いたころにはもうそこに中佐はいなかった。後ろに回った中佐は瞬く間に六機を撃墜し、メイ中佐を襲わんとしていた爆撃隊に接近した。搭乗員たちが気づいたころには時すでに遅し、機関砲が火を噴くと塵のように消え去ってしまった。
「メイ、部隊を整えて爆撃隊の援護を頼む」
「了解。それで、君はどうする」
「あそこの厄介な戦闘機を叩きのめす」
「はぁ?」
驚くのも無理はない。彼の指さした先には渡り鳥の大群のような戦闘隊が待ち構えていたのだから。
戦友にそんなことはさせられまいと
「いくら君でも無理だ。あきらめろ」
といい必死に制止するも彼の耳には入らず
「雀の大群を鷲が襲うのに危険なんぞない」
と言って飛び去ってしまったので、メイ中佐は、
「死ぬなよ」
とつぶやくばかりであった。
と で繋ぎすぎたな。反省。
52:総督:2018/07/09(月) 18:49 >>47はなかったことで
まとめます
第一話 交渉 >>2 >>3 >>4 >>6 >>7 >>9‐11 >>12 (>>17 >>8 >>13上 訂正)
第二話 帰還 >>13 >>14
第三話 作戦会議 >>15 (>>16 訂正)
第四話 出陣 >>18 >>36 >>44-45
-でくくられているところはそこで一つの話の塊ということ。
エーリッヒ中佐の機体が戦闘隊に接近すると彼らは
「悪魔が来た」
と口々に叫び、堂々たる戦列は乱れ、数機ずつ追い込まれ、次々に撃ち落とされていった。慌てて逃げようとしたいくらかの敵機も呆れるほどに追いかけてくる空対空ミサイルに一機残らず落とされ、鋭鋒無比と名高い魯軍航空隊は藻屑と消え失せ、第十三艦隊は北側の守りを喪失することになった。
それをいいことに、中佐はなんと単機で艦隊に向かったのだ。
彼の恐ろしさをこの目で見た艦隊の面々は、今こそが好機と対空砲に願いを込めてくる時を待ち望んだ。
中佐は道中、邪魔になる偵察機を悉く撃墜し、艦隊に接近するや否や煽るかのように宙返りをした。そのパフォーマンスに天晴れというものなどもなく、持てる対空兵器をすべて使って、砲手たちはただ彼を落とさんことにだけ邁進した。
だが、尾翼に機銃が当たったことに以外は見事に外れ、艦隊の中心部まで迫られてしまった。
「正規空母二隻、軽巡洋艦一隻、戦艦一隻か・・・これが今日の成果になるな」
そうつぶやき、はにかむと機体を急降下させ軽巡洋艦に2t爆弾を命中させ、空母にはカタパルトは愚か、対空砲も甲板も使い物にならなくなるほど攻撃を繰り返した。だが、これを撃ちたくても撃てない周囲の艦隊の船員たちは指をくわえて眺めているしかなかった。正規空母を「撃破」すると丸裸の戦艦に飛びついた。
「これが旗艦の{狼遠}だろう・・・これで万事成功だ・・・帝国バンザーイィ」
機銃も砲も何のその、手始めに右弾薬庫付近に爆弾を投下して誘爆させると、ワープしないように機関にも正確な一撃を放った。
何を思ったか指令室に向かって敬礼すると、左弾薬庫にも命中させ、誘爆。戦艦は何分とかからず山火事のように燃え盛り、沈没した。
だが、今だ艦隊の指揮は乱れておらず、彼も光ざる負えなくなったしまった。
「なぜだ・・・指揮官は不死身なのか?」
旗艦を轟沈したのに未だ健在の艦隊を見て彼は恐怖を感じるとともに尊敬の念も感じた。
誤字るなよ・・・( ^ω^
55:総督:2018/07/10(火) 23:52すっげえミスしてた
56:総督:2018/07/11(水) 00:11彼も光ざる負えなくなったしまった。→彼も退かざる負えなくなってしまった
57:総督:2018/07/11(水) 00:27 「李武逵中将!悪魔が帰っていきます」
いま、報告を受けているこの男は第13艦隊司令官である。軍神と評されるほどの勇将である。
「奴め、大方この[狼遠]とあの[扶遠]を見間違えたにだろう。全く、奴らしくない」
「悪魔もお年ですな」
一人が戯けた様子でいうと皆ドッと笑った。
「静まれ、それでも操縦は完璧だった。油断は敗北の素だ。引き締めよ」
中将に怒鳴られた各々はチェッっと舌打ちをして渋々命令に従った。軍神ともてはやされている彼にとって艦艇、しかも戦艦の喪失というのはショックが大きすぎたのだ。
「各員、警戒を怠るな」
だが、軍神と言われるだけあり、判断は極めて速く、果断であった。
>>57
見間違えたにだろう→見間違えたのだろう
海軍が大戦果を挙げる中、陸軍は苦しい戦いを迫られていた。
ここは、北緯33度、東経180度に位置する射庸要塞を攻略する為の本営である。要塞攻略総司令の陸上(くがうえ)大将は要塞に対し奇襲を仕掛けるために、バース星抵抗政府を交渉により引き入れ、奇襲の邪魔になる東湾内の魯国艦隊を殲滅を命じていた。戦力に劣る政府艦隊の戦力を補充させるため、陸上大将は政府艦隊に寄稿している魯国艦隊の装甲フリゲート艦、[広墳]の拿捕を命じていた。そして今日29日の夜、ついに政府艦隊は[広墳]が僅かな水雷艇を伴って夜間警備に出ているところを狙い、政府艦隊は根拠地のペスカ島から東湾を目指して北へと上っていった。
艦隊から発進した武装偵察機は油断している水雷艇に小型爆弾を投下していった。モーターボート程度の大きさでしか無い水雷艇は一隻残さず海へ飲み込まれていった。
「ワレ水雷艇殲滅ス」
此の報告を受けた政府艦隊は戦闘隊形を組んで獲物に着々と迫っていった。
深夜、月も出ず、なにも区別のつかない中、突然穏やかな海に水中が立ち昇った。それは探照口のように周囲を照らした。そう、そこに見ゆるは獲物の装甲フリゲート艦と政府残存艦隊である。
残存艦隊は海中に向かって艦砲を打ち続けた。それにより幾十にも織り成す波は[広墳]を陸へと押しあげていった。
[広墳]は陸に射撃をして悪足掻きをするも、残存艦隊を撃破せねばいずれ座礁すると考えた艦長は残存艦隊への攻撃を命じるも、戦闘など意識していなかった砲手達が正確にコンピュータに指令を下せるはずもなく、大混乱の中ついに座礁し拿捕されるに至った。
この座礁させることが目的であったのだ。楽に相手を拿捕でき、東湾の海岸はなだらかと好条件しかなかった、それを捨てることはない。
そして、艦隊から飛び立った
[作戦成功セリ、我方ノ被害軽微]
の報せは沈んでいた司令部の指揮を押し上げた。
戦争 [広墳]拿捕作戦
年月日 帝国歴2044年12月29日
場所 東湾付近
結果 作戦の成功
_________________________________
交戦勢力
バース星抵抗政府 大魯帝国バース星自治区
____________________________________
指揮官
マティアス・ベロン 劉徐定
(海軍大将 ) ( 海軍中佐)
_________________________________________
旗艦
重巡洋艦[スパルス] 装甲フリゲート艦[広墳]
___________________________
戦力
重巡洋艦一隻 装甲フリゲート艦一隻
駆逐艦四隻 水雷艇六隻
フリゲート二隻
コルベット一隻
砲艦一隻
偵察機6機
________________________
損害
駆逐艦一隻小破 水雷艇六隻沈没
偵察機1機小破 戦死25名
負傷2名 負傷12名
パソコンなら見れるはず
63:総督:2018/07/12(木) 09:43 30日の明朝、陸軍は地面も見えないほどの火砲を用意し、要塞への一斉砲撃を命令した
「撃て!」
の怒声とともに撃ち出された砲弾は天を衝くほどの轟音を発して要塞の火砲や機銃を破壊していった。城壁はボロボロと崩れ、既に第1防衛線には瓦礫と屍が打ち捨てられているばかりとなった。それを見た陸上大将は、
「制圧するぞ。歩兵第一第二師団、山岳第2師団は突っ込め!」
と命令を下した。意気衝天の勢いの将卒らは救援に来たであろう敵兵を一斉射撃で撃ち伏せると平野を突破し山へと殺到した。しかし、
「応戦しろ!応戦しろ!」
と、敵兵も必死で山を下り標高150mのところで白兵戦となった。だが、帝国軍の吶喊に恐れいったのか敵兵の指揮は低くあっという間に追い散らされた。
「今日はこれでいい。撤退しろ!」
陸上大将は深追いをさせぬように撤退を命じたが、一部の隊は無視して第1防衛線に向かっていった。
「よし、登れ占領しろ」
その部隊らが防衛線を乗り越えたところに待ち構えていたのは、機関銃兵達であった。不意をつかれた部隊は潰走し多くの死者を出して帰陣した。
朝も酣という頃、本営では陸上大将が部下からの報告を受けていた
「陸上閣下に報告します」
「うむ」
「我が方の未帰還者9540名、火砲八門破損、敵方のものを120人ほど捕虜にしました」
「また、多くの若武者を殺してしまった」
陸上大将の精神はもう限界に近かったのである。
誤「また、多くの若武者を殺してしまった」
陸上大将の精神はもう限界に近かったのである。
正「また、多くの若武者を殺してしまった」
そういったとたん彼は嗚咽するようになく始めた、
陸上大将の精神はもう限界に近かったのである。
すまぬ
「少尉、電気を消してくれ」
「は、はい」
少尉が電気を消すと大将は頭を抱えて考えた。ここに布陣してから、幾日の間何度も要塞の防壁を破壊して制圧突撃を仕掛けても全く戦果を挙げられないどころか味方のほうが大きな損害をおっているのだ。
兵士は駒だと割り切れば被害が出ても突撃させればいいのだが、彼にはそんなことはできなかった。
普段から兵卒たちと交流をしていることもあってそれが目の前で自身の采配の下手さでバタバタと倒れていくのがつらくてたまらなかった。
それだけではない、自らを含む司令部の人間が無能の烙印をおされ本国ではその身内が差別にあったり、襲われたりしていることを聞き、強烈な後ろめたさを感じた。
その責任が彼の精神を押しつぶそうとしていた。
「海軍の支援を望むしかないか・・・だが成功するだろうか・・・陸軍と彼らだけではあまりにも無力だ」
「総司令、何を泣いておられるのですか?」
そう言って突然男は少尉を押しのけ陸上大将の肩を叩いた。男の軍服はボロボロであったが士官のような印をつけていた。
「その声は・・・ピエトロ少佐!生きていたのか・・・」
驚くのも無理はない。この男、命令を無視して突貫し、死亡報告が出ていたのだ。大将は驚きのあまり矢継ぎ早に質問をした。
「なぜ生きている?」
「なぜここに来た?」
「なぜ・・・」
「総司令、貴方が仰りたいことはだいたいわかります。なぜ生きているかといいますと、自分は敵の射撃を腹と太ももと顎に受けたのですが、突然意識が回復して逃げてきたわけでございます。さっき弾丸を摘出したら痛みも消えましたよ」
彼はつづけた
「私がここに来た理由は、先ほど命令違反を犯したその咎を受けに参ったのです」
「では、君に頼みたいことがある」
ピエトロ少佐は任務と聞くと身を乗り出して嬉々として
「何ですか?何ですか?」
と大慌てで尋ねた。そんな彼を見て大将は微笑ましそうに
「君の部隊と橋立砲兵連隊と合同で今日の夜、東湾の付近に布陣してほしい。政府艦隊から開戦の入電があったらすぐに砲撃を開始せよ。ただし元気な者しか連れて行っちゃいかんぞ」
「御意。早速部下に伝えてまいります」
「うむ・・・すまんな」
大将の目は沈んでいた。これはそこらの咎よりも厳しいのだから。
修正
>>14
私は司令室に入るなり部隊への報告を行った。やはり報・連・相は大切であるからである。
第34艦隊ヨリ
宛東部方面支援軍二報告ス
敵全艦隊ヲ壊滅サセリ
ラマ島基地ヲ完全二破壊セリ
敵国トノ条約締結二成功セリ
報告終了
とりあえず報告を終えると駆逐艦2隻除く全艦に離陸と長距離ワープを命じた。流石は帝国の科学力である。あっという間に方面軍本部についてしまった。何回も体験してるのに、未だに驚かさせられる。
「第三十四艦隊、帰還しました」
軽く挨拶をするとみんなが拍手をして迎えてくれた。初めて総司令官として指揮をとったからか、感激で思はず涙を流すと上官たちが抱擁してくれた。親子ほど歳が離れて居たからかそれも嬉しかった。
でも、なにかが違う気がした。あいつならこんな歓迎が起こるはずはないのだ。
こんにちは、猫又です。
早速ここまで読ませていただきました。
読んでみての感想ですが、
ハードボイルドな作品だなー感じました。
兵器や展開が本当に精巧に描かれていて、
リアリティのある戦場、戦争が書き綴られている。
なかなかこのレベルの描写、表現ができている作品は無いと思います。
ただ、小説としてどうかと聞かれれば、
正直、首を傾げる作品でした。
冒頭でも書きましたがすさまじくハードボイルド。
……悪く言えば無味乾燥とも言いますが、
戦争を行う人々の葛藤。独自の世界観といった
読者を引きつける要素が薄い作品という印象が強いです。
たしかに武器の戦争の采配といった設定は、
度肝を抜くような個性がありますが、
本文が『誰が』『どうした』『何が』『どうした』という文だけでは、
報告書のような面白みの無い文章しか生まれません。
読者は世界観から物語に入り、
個々の人物やモノの設定に意味を与えて、
作品に共感、共鳴を起こします。
『いつ、どこで』という舞台設定を常にはっきりさせた上で、
『だれが、なにを、どのように、どうしたのか』を描きましょう。
そこに『なぜ』という登場人物たちの心情や展開の理由をからめる、
もしくは想像できるような描き方をすれば物語性や情緒といった味は、
自然と出て来ます。
(例を上げると >>66 の大将の目は沈んでいた。という描写。
この戦争、世界観に対するキャラクターの心情が現れていると思います)
よく少年漫画では様々なピンチや葛藤があると読者を引きつけるといいます。
ピンチでは多くの人の心が揺れ動き、それに読者が共鳴するからです。
せっかく、すばらしい武器のアイデア、
高い説明能力、文章構成能力があるのでしたら、
その設定に色を塗るように人の心を含めた描写力を高めてはどうでしょうか。
あくまで私の意見ですが
何かのきっかけになってくれると嬉しいです。
それでは〜
>>68
読んでくださりありがとうございます。誤字と訂正だらけであったことをお詫びいたします。
ハードボイルドですか。そう言っていただけるとは思いませんでした。ありがとうございます。北方先生の作品が好きなので嬉しいです。
>兵器や展開が本当に精巧
ありがとうございます。工夫したので。
舞台設定、心情についてですが、舞台設定については作中で一気に明かすつもりです。心情については短編小説の書き方を真似したからですかね。だとしてもひどいですが。参考になりそうな本を買い込んできたので出直してきます。ありがとうございました。
帝国陸軍が奮戦する中、海軍航空隊はさらに第二部隊による攻撃を第三艦隊に対して敢行した。第一攻勢で大打撃を受けてすぐであったため、反撃はままならずまさに地獄絵図だった。
「呂総司令!呂総司令!敵の第二攻勢により[慶雲]・[翔雲]に続き[康雲]までもが沈没。又正規空母[莱雲]沈没により我が艦隊の正規空母は残り[龍雲]のみとなりました、また巡洋艦などの被害は・・・」
福高隊長が報告をすると呂総司令の副官が血相を変えて、
「もう報告はいい!総司令が死んでしまうだろう!嘘でもいいからいい報告くらいしろ!このボケ!」
怒鳴り声をあげる副官に怯えつつも宥めるように福高隊長は言った
「いい報告はあります。生き残っている空母艦載機3000機が敵の第3部隊を壊滅しました。損害は軽微らしいですよ!」
彼がいい報告を伝えるとおくから呂総司令が生き返ったようにニュっと起き上がった。彼はウキウキで外を眺め
「そうそう。そういうのを待っていたんだよ。ふんっ身の程知らずのカラスどもがまとめて地獄に落ちろ!」
と大笑いしながら叫んだ。周りのものもつられて浮かれ始め
「そうだそうだ!しね!」
「皆殺しだぜ」
「ファック!ファック!」
と口々に叫び船内は宴会のような盛り上がりを見せた。
奇声が飛び交い
やっぱいじめ系でないとコメントつかんか。こうなれば文章力と宣伝力を磨くしかないな。
72:萌夏:2018/07/15(日) 23:25ファック?笑笑
73:総督:2018/07/15(日) 23:38 >>72
おお!我が拙作をご清覧いただけるとは・・・感謝の極みです。
いえいえ私も小説書いてるのでみてくれると嬉しいです♡
75:匿名:2018/07/16(月) 09:55 >>74
では拝見させていただきます。
「ソナー元帥!ソナー元帥!第三編隊が壊滅しました!敵勢凡そ3,000機!」
第三編隊壊滅スの方を聞いた各員は顔を青白くした。そんな中、元帥は口を開けた。
「・・・そうか。空母を壊滅しきってなかったか・・・」
「はい・・・残念ながら・・・」
元帥は少し頭を抱えると突然立ち上がってBに変更だ」
「エッ・・・それって」
「フラグじゃん」
各員が不安そうにおどおどしながら顔を見合わせる中、元帥は呆れ顔で続けた、
「早合点するな。ちゃんと考えてある。まず基地航空隊と空母艦載機のうち第1299〜1302空を付近の小惑星帯に逃げ込まさせる。残りの艦載機は帰還させ、我が艦隊の護衛を任ずる。そして仕上げに・・・」
元帥がもったいぶるため各員は何をするのかと期待して操縦士すらも、元帥に視線を向けていた。
「全艦隊、左90度旋回しワープせよ距離35万キロだ」
どんなすごいことを言うのだろうと期待していた各員は特に意味があると思えない旋回の命令にあるものはため息をつき、あるものは手を上げて首を傾げた。するとある者が、
「お言葉ですが元帥、真横にワープなどせずここから縦にワープした方が効率が良いのでは?」
その指摘を受けた彼はウンウンと頷いて、
「そうだ。その通りだ。でも、敵を出し抜くには狂ったこともしなければならない。呂司令も馬鹿ではない、教科書どおりで勝てる相手ではない。今回は私を信じてくれ」
元帥の言葉を聞いた各員は納得したのか頷きながら拍手をしてもう戦に勝ったかのかと言わんばかりの歓声を上げた。
「元帥、では早速・・・全艦に告ぐ、左90度旋回。とーりかーじ。とーりかーじ」
「旋回したらワープせよ。距離は三十五万キロだ」
戦いがいよいよ酣という頃、艦隊決戦の火蓋が切られようとしていた。
修正
「ソナー元帥!ソナー元帥!第三編隊が壊滅しました!敵勢凡そ3,000機!」
第三編隊壊滅スの方を聞いた各員は顔を青白くした。そんな中、元帥は口を開けた。
「・・・そうか。空母を壊滅しきってなかったか・・・」
「はい・・・残念ながら・・・」
元帥は少し頭を抱えると突然立ち上がって
「プランBに変更だ」
と言った。それを聞いた各員は口々に
「エッ・・・それって」
「フラグじゃん」
各員が不安そうにおどおどしながら顔を見合わせる中、元帥は呆れ顔で続けた、
「早合点するな。ちゃんと考えてある。まず基地航空隊と空母艦載機のうち第1299〜1302空を付近の小惑星帯に逃げ込まさせる。残りの艦載機は帰還させ、我が艦隊の護衛を任ずる。そして仕上げに・・・」
元帥がもったいぶるため各員は何をするのかと期待して操縦士すらも、元帥に視線を向けていた。
「全艦隊、左90度旋回しワープせよ距離35万キロだ」
どんなすごいことを言うのだろうと期待していた各員は特に意味があると思えない旋回の命令にあるものはため息をつき、あるものは手を上げて首を傾げた。するとある者が、
「お言葉ですが元帥、真横にワープなどせずここから縦にワープした方が効率が良いのでは?」
その指摘を受けた彼はウンウンと頷いて、
「そうだ。その通りだ。でも、敵を出し抜くには狂ったこともしなければならない。呂司令も馬鹿ではない、教科書どおりで勝てる相手ではない。今回は私を信じてくれ」
元帥の言葉を聞いた各員は納得したのか頷きながら拍手をしてもう戦に勝ったかのかと言わんばかりの歓声を上げた。
「元帥、では早速・・・全艦に告ぐ、左90度旋回。とーりかーじ。とーりかーじ」
「旋回したらワープせよ。距離は三十五万キロだ」
戦いがいよいよ酣という頃、艦隊決戦の火蓋が切られようとしていた。
再修正 。すいません
「ソナー元帥!ソナー元帥!第三編隊が壊滅しました!敵勢凡そ3,000機!」
第三編隊壊滅スの方を聞いた各員は顔を青白くした。そんな中、元帥は口を開けた。
「・・・そうか。空母を壊滅しきってなかったか・・・」
「はい・・・残念ながら・・・」
元帥は少し頭を抱えると突然立ち上がって
「プランBに変更だ」
と言った。それを聞いた各員は口々に
「エッ・・・それって」
「フラグじゃん」
と言い、各員が不安そうにおどおどしながら顔を見合わせる中、元帥は呆れ顔で続けた、
「早合点するな。ちゃんと考えてある。まず基地航空隊と空母艦載機のうち第1299〜1302空を付近の小惑星帯に逃げ込まさせる。残りの艦載機は帰還させ、我が艦隊の護衛を任ずる。そして仕上げに・・・」
元帥がもったいぶるため各員は何をするのかと期待して操縦士すらも、元帥に視線を向けていた。
「全艦隊、左90度旋回しワープせよ距離35万キロだ」
どんなすごいことを言うのだろうと期待していた各員は特に意味があると思えない旋回の命令にあるものはため息をつき、あるものは手を上げて首を傾げた。するとある者が、
「お言葉ですが元帥、真横にワープなどせずここから縦にワープした方が効率が良いのでは?」
その指摘を受けた彼はウンウンと頷いて、
「そうだ。その通りだ。でも、敵を出し抜くには狂ったこともしなければならない。呂司令も馬鹿ではない、教科書どおりで勝てる相手ではない。今回は私を信じてくれ」
元帥の言葉を聞いた各員は納得したのか頷きながら拍手をしてもう戦に勝ったかのかと言わんばかりの歓声を上げた。
「元帥、では早速・・・全艦に告ぐ、左90度旋回。とーりかーじ。とーりかーじ」
「旋回したらワープせよ。距離は三十五万キロだ」
戦いがいよいよ酣という頃、艦隊決戦の火蓋が切られようとしていた。
帝国海軍が悉くワープの準備を始めた頃、命令を受けた各航空隊1000機余は後方の小惑星帯に向かった。だがそこには数隻の哨戒艇しかなくパイロット達は疑問に思いながらも突入した。紙装甲の哨戒艇をさっさと沈めると、数機余りが後方に敵機襲来と報告した。だが、
「敵機?いないじゃないか」
「お前の計器大丈夫か?」
「第1、こんなとこに突っ込んでくるアホはいないだろ。悪い冗談はよせよ」
と言って皆笑ったりため息をついたりしながら「悪い冗談」と片付けた為に皆気を緩めて注意を怠った。
そんな中、後方から3000機はいるであろう謎の航空機が迫ってきた。その航空機のパイロット達は前方に見える航空機の体たらくを見て大笑いし、
「おいお前ら!あれを見ろ。奴らクレイジーだぜ!警戒を怠ってやがる」
「だっさいな。突っ込んで懲罰してやろうぜ」
と言い合って小惑星帯に真っ先突っ込んでいった。
さすがに間近にこられては気づかない訳はなかったが、奇襲だったため大きな損害を被った。
「だからいるといったろう、もっと奥に行くぞ!」
航空隊は奥へ奥へと進んで行った。寄せては
「間抜け供を殺せ!」
と叫んで自信満々なような顔をして我が軍を追いかけた。
敵は意気揚々と追いかけてきたが旋回力に劣る斗型戦闘機が大小の小惑星を避け切れるはずはなく。次々と落伍していき、陣形は乱れ、四分五裂となった。これを見た帝国航空隊は、
「よし!全機180度反転、孤立した魯国航空機を優先して攻撃せよ」
とそれぞれが命を下し、これまでのお返しだと言わんばかりの大攻勢を仕掛けた。統率の乱れた敵機など敵ではなく、
「敵、砕岩艦を発見セリ。ワレ934空、此れを攻撃ス」
「こちら911空、敵一個航空隊を潰滅セリ」
「やったぞ、二機撃墜した!」
と、次々に吉報が飛び込んできた。そんな中、皆を驚かせる報せが飛び込んだ。それが、
「ワレ敵アンノウン(正体不明)機を32機発見セリ。1299及び1300空、これに攻撃ス」
というものだった。視界が特別悪いわけでもなく、32機もいて判別がつかないとすれば・・・それは新型機というのが濃厚になるのである。そのため、他の者は驚いて大慌てで彼らに
「我々943空も伴うべし。敵を侮るな」
「同等の数では心配である」
と助言をした。だが彼等は頑なに自分達だけで十分と言い張り、その気迫に押されて助けにいけるものはなかった。
だが、彼らが一息つくまもなくアンノウンの撃墜に向かった隊から彼らの目的地に一番近い920空、921空に突然、通信があった。
「だ・・・第1299航空隊飛行長大江少佐です・・・920及び921空の飛行長に連絡願う」
「ああ、メイ中佐だ・・・何があった!?」
中佐は大江少佐の只事ではないような様子に驚き、心配し少々焦った口調で答えた。
「アンノウン機は敵新型機と判明・・・旋回、速度共に優れ・・・優れ尚十分な装甲を持ち・・・我ら・・・」
「・・・おい!?どうした?どうしたんだ?」
メイ中佐が慌てて返事をする中で虚しく爆発音が機内に響いた。
登場人物まとめ
[帝国軍]
・提督
私のこと。帝国歴2044時点で28歳。准将、第三十四艦隊司令官。
・ヴェスマン中佐
私の優秀な副官。帝国歴2044時点で28歳。階級は中佐。(元ネタなし)
・ソナー元帥
第二艦隊司令官かつ東部方面軍総司令代理。帝国歴2044時点で58歳。階級は元帥。常勝将軍である。(元ネタナシ)
・エーリッヒ中佐
海軍航空隊920空隊長。撃墜王でありただの人外である。魯国からは真空の悪魔と呼ばれている。爆撃機と戦闘機を乗りこなす只の人外である。帝国歴2044年時点で34歳。階級は中佐。(元ネタは撃墜王のエーリヒハルトマンとルーデル閣下)
・メイ中佐
海軍航空隊921空隊長。920空と行動を共にするため魯国からは弱い方で通っている。撃墜数もアレである。エーリッヒ中佐と同い年かつ子供の頃からの友人。
・大江少佐
海軍航空隊1299空隊長。帝国歴2044年時点で38歳。バース星会戦でアンノウン機に撃墜され死亡。
・陸上大将
陸軍大将。射庸要塞攻略軍総司令。帝国歴2044年時点で61歳。三代に渡って使えている。功績も大きい。
・ピエトロ少佐
陸軍少佐。帝国歴2044年時点で26歳。撃っても撃ってもなかなか死なない人外である。
・シムファー元帥
帝国歴2044年で57歳。海軍元帥。東部方面軍総司令。
[大魯帝国軍]
・袁忠世中将
海軍中将。帝国歴2044年で40歳。第八艦隊司令官。
・李武逵中将
海軍中将。帝国歴2044年で37歳。第十三艦隊司令官。軍神と呼ばれる。
・福高連絡隊長
海軍大佐。帝国歴2044年で35歳。連絡を仕事とするため忙しい。
・呂総司令
海軍元帥。帝国歴2044年で56歳。第三艦隊司令官かつバース星救援部隊総司令。
コメ欲しい♪( ´▽`)
83:萌夏 TWICE愛してる:2018/07/19(木) 20:29コメあげる
84:総督◆Hs:2018/07/19(木) 20:30 >>83
できれば感想をお願いします
それが、、私まだ小学生なものであって、話の内容があんまり理解できてませんでした。これ何歳向けの作品?
86:総督◆Hs:2018/07/19(木) 20:39 >>85
中高生なら分かるようにしているつもりですが・・・無理を言ってすいません
大丈夫です!
88:勇者:2018/07/23(月) 19:50久しぶり
89:勇者:2018/07/23(月) 19:58すげぇなwここまで進んどるw
90:勇者:2018/07/23(月) 20:02小説書きたくなったけど俺が書くと50レスくらいで終わりそうw小説面白く読ませていただいてますq(^-^q)
91:総督:2018/07/23(月) 21:04 >>90
できれば感想クレメンス
中佐はアンノウン機がかなりの強敵であることを理解すると直ぐに他の飛行長に連絡した。
「ヘルゲチューリッヒ大佐、ヨーゼフ・フォン・ケーニヒベルク中佐、冨樫洋三中佐、ファリエロカストリーニ少佐、我らと共に全機を率いてアンノウン機に当たるべし」
皆が頷くなか中佐の意見に反対するものがいた。そのものは語気を強めて言った。
「こちら920空飛行長、エーリッヒヒンメル中佐。メイ中佐の意見には反対である。我らの航空隊も合わせて倍より多くで当たるべきだ」
「いや、君の部隊は爆撃機。戦力にならん、いかに君が強くても他のものはついていけると思えない」
中佐の反論を受けた彼はふふっと笑って言い返した
「こんなところに逃げ込むのに爆装を外さないわけないだろう?問題ないよ」
彼は自信満々に答えたが、中佐は念のために彼やその近くのものの機体の内部データを提出させた。勿論というべきかしかしと言うべきか爆装はされていなかった。そのため
「では許可する」
と返すのみだった。
五個航空隊はアンノウン機に急接近した。そして、数の差を生かして帝国軍は襲いかかった
「メイ中佐!援護します」
「ありがとう」
メイ中佐も部下と共にアンノウン機へ接近していった。
帝国航空隊は魯国航空隊に一機対して三機で挑むように編成した。そして航空隊は数の暴力が効かない小惑星帯からアンノウン機諸共脱出するために一挙にアンノウン機に突撃した。各機は狙いを定めてアンノウン機に機銃を掃射した。だが、銃撃が止んでもなお、ほとんど撃墜できておらずその重厚感にそぐわない旋回力で次々に裏え回ってきた。
「おい時代遅れめ、これでも喰らえ」
敵のパイロットが叫ぶと大量の機銃が襲った。
「うっ喰われる・・・大佐中佐こち・・・けて・・・」
「クソっ!炎上してやがる、こうなったら脱出しか・・・」
一機に三機で挑んだのにも関わらずその三機はあっという間に撃墜されてしまった。
我々の機銃は効かなかったのに彼らの機銃は我が航空機の装甲を打ち抜き次々にやられていった。その様子を見て彼らは思った。
(魯国との技術差、これ程までか)
と。あまりの戦力差に慌てた飛行長達は撃墜王エーリッヒヒンメル中佐の爆撃隊に「あること」を頼んだ。
「ヒンメル隊に告ぐ、95ミリ静電砲を使って敵機に当たれ、我々は支援に回る」
「了解。前期撃ち落としてやります」
爆撃隊は一気に前に出た。我が攻撃機と比べると虎のような敵機も爆撃隊の前では蟻のようなものだった。前進から僅かな間に射程に入り各員は意気揚々に叫んだ。
「よし!静電砲を喰らえ!」
そして爆撃機から勢いよく飛び出た巨弾はあっという間に敵機に追いつき敵機は1発は耐えはしたが二発目でついにバラバラに砕け散った。だが、これを見て各員はこの戦争のせいで暗くなっている顔をさらに暗くした。
なぜならこの95ミリ静電砲はミサイル、魚雷、爆弾を除いて最も強力な航空機搭載の兵器なのだから。駆逐艦すらも穴が開くと言われるこの砲を1発でも耐えられたのは文明の発展の違いを見せつけられ、この戦争が無謀であることを痛感せざるを得なかったのだ。
前期→全機
95:萌夏 夏休みだああ!:2018/07/24(火) 22:16難しいこと知ってるんですね
96:総督:2018/07/25(水) 21:15 バース星にて大会戦の幕が切って落とされようとしている時、バース星から遠く離れたここ首都惑星盧瑛衛星、燕天の陸海軍統合司令部ではバース星での戦果が次々と報告されていた。
「凌長官!第三艦隊より報告!ワレ敵航空隊の空撃を受けり、正規空母[龍雲]のぞいて空母部隊は全滅。これを受けて輪形陣を組めり」
「なんだと!?100隻に迫る空母を失ったというのか?それに今更輪形陣だと?もう手遅れではないか!総統はなんであんなのに任せたのだ!」
未曾有の大損害に狼狽する凌長官に追い打ちを書けるようにべつな部下が慌てて入ってきた。
「李栄第七艦隊司令より報告。ワレバース星抵抗軍の奇襲を受け、水雷艇を六隻撃沈され装甲フリゲート艦[広墳]を拿捕されり。尚、敵に損害は無し」
「建陽軍総司令高嬰より報告。我が陸軍は敵の瓦遼山制圧のため火炎放射器兵1万2000人、駆逐戦車KD20を40輌、軽戦車FD36を89輌歩兵を三万人動員す。また火炎放射器用燃料タンクを設置す。陣地での休息中、敵の攻撃により燃料タンクに引火、大爆発し全軍消滅する。敵被害軽微」
報告を聞いた長官は呆れるようにうめき声をあげて言った
「なんという愚!なぜ、なぜこぞって無能ばかりが前戦を張っているのだ!総統の人事ミスとしか思えん!わしは総統に直訴しに行く!」
「おやめください・・・みな!お諌めしろ」
そう参謀長らしきものが叫ぶ。かなり気が立っているようだ、無理もない。ただ負けていくのを見ているしかない。老練な者も若く活気に満ちたものも精神的に苦しい状態だった。その中に笑顔で連絡兵が入ってきた。周りの者はその笑顔を憎らしく思いある士官が立ちふさがり、
「おい貴様!何がおかしくて腑抜けた面を見せていられる!上官をバカにしているのか!答えろっ!」
と目を三角にして怒鳴りつけた。怒鳴られた兵士はふふっと笑うと突然口を開いた。
「悪いニュースと良いニュースがあります。どっちから報告しましょうか?長官殿」
「・・・悪いニュースから聞こう」
長官はむううと唸りつつ返答をした。
「そうですか。では、第十三艦隊総司令李武逵より報告ス。敵三個航空隊の空撃を受けり、直掩を30機余り撃墜されるも敵一個航空隊を壊滅させ敵を追い払えり。しかし敵のうち一機のみが接近し急降下爆撃を敢行ス」
それを聞いた上官たちはヘラヘラと笑い出し
「あたまがおかしい」だの
「李も謙虚すぎるよ。30機の喪失くらい報告するまでもない」
だの言って全く取り合おうとしなかった。その中で、
「いや、も・もしかして急降下爆撃した者とは・・・ヒンメルか?」
長官だけは青ざめて尋ねた。連絡兵は流石長官だと思って彼に敬礼して報告を続けた
「そうです。あのエーリッヒヒンメルです。奴の手により軽巡洋艦一隻、戦艦一隻が撃沈され正規空母が二隻撃破されたようです」
彼から「ありえない」報告を聞いた士官達はオロオロし出し、互いに顔を見合わせて終始びっくりしていた。ただ一人を除いて・・・
「ついに、彼について組織として動かねばならなくなってきたな・・・とりあえず軍内の者に伝えよ。彼、エーリッヒヒンメル中佐を捕えた又は殺したものには400万帝国金(今で言う10億円程度)を報酬として特別に支払うと」
周りにいたものは騒然とした。過去に凶悪テロリストなどに懸賞金がかけられることがあっても軍人、しかも今、戦争中のものにかけられることは7200年続く魯国で前例が無いからである。無論、それを理由に反対を唱えるものが続出した。あくまでもその場その場の対応で十分であると主張する士官達に長官は溜息をついて訪ねた。
「では、諸君らに聞こう。彼による我が軍の被害は一体いくらだろうか?」
聞かれた士官達は考える間も無く我に帰ったのか、互いに顔を見合わせて何も言わなくなってしまった。
「・・・では後で全員に伝えるように。では報告を続けてくれ」
「はい、悪いニュースはこれで終わりです。えー、射庸要塞総司令、林応より報告する。敵軍の砲撃および銃剣撃を受けり、第1防衛線破損、要塞砲20門、機銃45挺破損セリ、又人的被害はおよそ三千程度なり。しかし敵兵を一万人近く倒し数千人を捕虜とセリ」
どっちかというと痛みわけに近い報告であり、一部のものは微妙な感じの表情をしていたが、多くのものはさっきまでの壊滅的な被害報告が強烈に残っているため、ホッとした顔をしており、葬式のようだったこの部屋もちょっとだけ明るさが戻っていた。連絡兵はそれを見て得意げな顔をして報告を続けた。
「航空戦艦「燕龍」航空隊飛行長、黄商明より報告ス、バース星会戦において新型機白龍含む航空機3000機が飛び立ちわずかな被害で敵第三編隊を潰滅せり、我ら白龍隊はその後バースベルト(帝国軍の逃げ込んだ小惑星帯)において敵機40機余りを撃墜、こちらの被害は二機のみ」
報告を終える前から士官達は狂ったように喜んでいた。それを見た長官は無理もないと思った。その明らかな快勝の報告を聞いたら誰だって喜ぶはずだ。自分だって責任の大きい役目だからこそ浮かれないように自制しているだけで一般士官なら同じようにしている筈だ。また長官はこうも思った、その撃墜された二機の撃墜理由を早急に探るべきであると。
そろそろ物語の舞台が明らかになり大海戦の火蓋が切られるかも
100:総督:2018/07/29(日) 15:34 「・・・航空機の操縦経験のあるものは奥の部屋に来い」
ただならぬ雰囲気に経験のあるものたちはびっくりしながら、奥の部屋へ消えて言った。
「ああ。まだ銀河30国会議の報告があったのに。副長官に報告しとくか・・・」
銀河30国会議、それは常任理事国かつ主要国たるG10とそれらの推薦国10国、そして立候補(そこから常任理事国より選別されるが)10国により構成されており基本的に一年間隔で行われる。今回はその会議に外相ではなく副総統が出席するので軍関係者も出席前の会合に呼ぼうとしていたのである。この会議が後に銀河全体を揺るがすことにまだ誰も気づいていなかった。
ちょうどその頃、東部方面軍7個艦隊は旋回を終えようとしていた
「よーそろー90度!」
「よし、終わったな。ではバースベルト付近の第12艦隊に繋いでくれ」
「はい!」
操縦手がパネルを操作するとモニターに第12艦隊旗艦戦艦「甲斐」の司令室が映った。
「なんでしょう。ソナー提督」
「君の艦を経由して敵第三艦隊旗艦『漢遠』に繋いで欲しい」
彼の思惑を察したのか第12艦隊総司令アッヘンバッハはニヤリと笑い、目的の艦へ繋いだ
勢いで書いてるから文法的ミスが目立つなあ
102:総督:2018/07/30(月) 19:29 少し経つと第二艦隊旗艦「ぺリュリュー」のモニターに、『漢遠』の司令室が映った。中央にいる呂総司令の姿を見ると元帥はからかうように言った
「久しぶりだな、呂総司令。今回も我らに勝利を届けに来てくれたことを感謝する」
思いっきり皮肉られた呂総司令は彼の言に大笑いしながら返答否、反論した
「はっはっは、六度もこのバース星で返り討ちにされている貴殿の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかった。お前たちには女神ではなく死神をくれてやる、感謝しろ」
「老魯国の貧乏神殿は知恵だけでなく知識すらないと来たか、こりゃ重症だ。残念だが私が貴殿と対峙した時は悉く勝ったばかりか私が総指揮を執った戦いは全て勝っている。ざまあみろ」
元帥の煽りのどれが彼の気に障ったのか今でも答えがでていないが彼は大いに怒り、手元のパネルに唾を飛ばしながら怒り狂った
「黙れ、黙れ、黙れ!さっきお前らの第三編隊を壊滅させ残りもすぐに片付けるところだ、お前らも同じようにあの世に送ってやる、特にソナー!貴様は生け捕りにしてその舌を抜き、四肢を切り落とし、腹を引き裂いてやる!」
耳が痛くなるほどの怒鳴り声が船内に響く中ソナー元帥は微笑を浮かべると得意げに言い返した、
「我が軍にはすでに航空隊全滅の危険性はない、君の首を楽しみにまってるよ」
通信が切れた・・・『漢遠』内司令室の乗組達はやり場のない怒りを溜め込んでピリピリとした雰囲気がその場を取り巻いていた。だが呂総司令は総司令らしく怒りを抑えて元帥の発言に探りを入れていた。
「副官、敵艦隊の位置は?さっきの」
「はい、バースベルトから110.5度、156キロそこから我が艦隊に向かって時速300キロで移動しています。
「随分と消極的だな、だが艦隊決戦をするつもりなのだろう。なら、迎え撃つまでだ。全艦90よーそろー。そしてそのまま全速前進!」
「ワープ準備開始!機能停止」
「かかったようだな。これで奇襲ができる」
ソナー元帥は手を握りしめて言う。
「突然煽ったのはこのためだったのですね」
副官の言う通りである。元帥が突然第12艦隊を経由して煽ったのは第12艦隊を主力と思わせることにあった。そして敵艦隊が気をとられてる隙に一挙に攻撃して撃滅するからという段取りであった。
訂正>>101>>102
敵第三艦隊旗艦『漢遠』
『漢遠』の司令室が映った
共に漢遠ではなく雄遠
___________
だが魯国第三艦隊は、そんなことなど露知らず如何に前方の艦隊を壊滅せんと考えていた
「呂総司令殿」
「なんだ?副官」
「通常移動ではなくワープの方がいいのでは?敵勢は突然の襲撃に驚くでしょう」
「そうだな、見事だ。では、全艦ワープ準備に取りかかれ」
艦隊はワープ準備のためレーダーや自動砲撃などの機能を全停止した。真横に敵主力が来ることなど知らずに。
「ソナー司令長官殿、ワープが完了しました」
「よし、では全艦に告ぐ、帝国の命運はこの一戦にかかっている、臣民は諸君らの勝利を確信している、各員は一層奮励努力せよ」
旗艦から発せられた信号に各員の士気は天を衝いた。過去6回の攻勢では見なかった士気の高さだった。
「全巻、T43テレポートミサイルを発射せよ。着弾後、すぐに敵艦へ前進する」
すでに魯国は所有しているが我が国が昨年やっと作成したテレポートミサイルが千余本発射された、瞬時に目視できる範囲から消えた、あとは敵艦への命中を祈るばかりだ
「ワープまで10、9、8、7、6、・・・ん?」
魯国艦隊の面々は驚愕した突然、大量のミサイルが飛んできたのだ。新型ミサイルの開発に成功したことを掴んでいない彼らは目の前の状況が飲み込めないまま爆炎と共に消えて無くなった。
「命中率・・・お、およそ9割9分7厘!」
「ほぼ当たったな・・・よし、全艦前進!」
予想外であったに加えワープのため自動砲撃などの機能が停止していたので命中率は高くなるはずだった。遠く離れた帝国七個艦隊からもその凄惨さがわかるほどだった。
まーた文法ミスってるよ
105:総督:2018/08/02(木) 20:13 「副官!ひ、被害は?被害は?」
前方で鉄屑になった駆逐艦を涙目で眺めながら呂は怒鳴った。2度にわたって大損害を受けたことは彼にとって大きな精神的打撃であったのだろう。
「・・・福高からきた報告によると駆逐艦約360隻、コルベット約200隻、フリゲート約135隻、防御艦『大連』、軽巡洋艦『征北』、『賢勇』沈没、重巡洋艦『鎮制』、『鎮京』、『鎮江』、沈没、ミサイル戦艦『超遠』大破、戦闘不能のようです・・・』
『嗚呼、嗚呼、こ、これは・・・更迭必至ではないか・・・」
「しかしまだ我らには数的有利があります。敵航空機が片付き次第、我らの航空隊が奴らを叩き伏せるはずです」
「だが万が一がある・・・第十三艦隊に繋げてくれ」
この時の魯国第三艦隊は艦艇の残骸や混乱した艦艇で身動きが取れず、彼は数の差を生かすことは難しいと考えていた。だから被害の少ない第13艦隊に助けを求めようとした。というのが定説になっている。
魯国艦隊が混乱する中、ついに七個艦隊の戦艦の射程に入った。
「司令長官殿、ついに我が帝国海軍の切り札、『ポセイドン』の射程に入りました!」
「よし、準備が出来次第、発射せよ」
ポセイドンは52サンチ静電砲を搭載した新鋭艦で、要塞のような異様な存在感を放つ艦艇だ。当時の海軍のシンボルであった。
「呂司令、敵軍がミサイルを撃ってきました!」
連絡兵が慌てて告げた、呂総司令は一瞬焦ったが、第一波は無防備だったため大損害を出しただけであって戦闘態勢である今なら防げると自分に言い聞かせて、迎撃を命じた。
その時である、
「呂総司令、小官に何か御用でも?」
モニターからお目当ての人物の声が聞こえた。そう、李武逵中将である。
「ああその通りだ。敵艦隊の奇襲を受け大損害を出した。よって貴官の艦隊にも参戦していただきたい」
その要望に李はなんと愚かなことだろうと思い、顔を顰めて答えた
「お言葉ですが敵の奇襲を受け、隊列は乱れ、残骸が漂っているのでしょう?なら、1500の艦艇を擁する我が艦隊が加わればより動きが難しくなり、残骸による被害も大きくなるでしょう。ここは引いて隊列を整えるべきです。そうすれば我が艦隊も加わりましょう」
李から自らの要望を否定されて自尊心が傷付けられたと感じた呂は机を殴り、青筋を立てて言い返した
「貴様、上官の要望に応えぬばかりか聞かれてもいない献策をするとは何事だ!もういい」
彼は机を蹴飛ばして通信を切った。そしてこの憎たらしい李をどうにかしてやろうと考えた彼は第13艦隊に向けてミサイルを撃つように命じたのだ
「上官の要望を断るのは軍令違反と取ることもできる。つまりこれは懲罰である。対艦ミサイル発射!」
数千のミサイルが第13艦隊に向かっていった。こんなことは知る由もない第13艦隊は全くの無防備であった。
「李司令殿!右から我が艦隊に向かって多数のミサイルが飛来しています!」
「なに?まさか・・・うん、敵がこちらに身気づいたのだろう。全艦対空準備!」
李は敵艦隊からミサイルが来たのではないと気付いてはいた。だが彼は味方から打たれたと知らせてしまうと団結が劣ってしまうと考えた。嘘をつくのは報連相に反するのかもしれない、だがこの嘘が功を奏し、団結が鈍ることはなかったのである。
ミサイル軍は命中率93%を誇る最新の対空砲に破壊されていったがいくらコンピュータで計算されているとは言え完璧ではない。駆逐艦などが被弾し次々と撃沈されていったのだ、味方に。李は怒りを歯を噛み締めることで抑え、レーダーに映る敵艦隊を睨みつけていた。戻ったらこの疫病神を告発してやる。そう心に誓った時である
「ミサイル、我が艦に接近。迎撃間に合わず!衝撃に耐えよ!」
艦長が叫んだ。李が横を見ると目の前にミサイルがあった。ああ・・・終わったな。彼はそう思い、目を瞑った。
ミサイル軍→ミサイル群
すいません
そのミサイルは正確に第1艦橋に突入した。もちろん、大爆発が起こり、ガラスは割れ、中の精密機械だけでなく人員にも被害が及んだことは言うまでもない。コンピュータが瞬時に閉鎖扉を出したため吸い出されたりはなかったが、モニターには深いヒビができ、何の部品かも分からなくなった破片が積み重なり、室内は余すところなく赤黒く染まった。
「ああ・・・生きてるのか」
李中将は力なく呟いた。それもそうである、突然、この周りの凄惨さを目にしてしまえば、力など湧いてこないだろう。
「呉副官!劉艦長!無事か!」
彼は痛む身体をよそに、周りのものの安否を確認した。幸い、被害人数は少ないことを見て、彼はホッと一息ついた。
「李閣下!我々のことよりご自分の心配をなさってください。全身、傷だらけです・・・」
ハッとして彼は自らの体を見た。足はそこまででないが腹や胸は大きな傷があるし、腕は指がほとんどなくなっている、顔も異常なくらいヌメヌメしている。実際に見ているととても痛く感じる。正直言って、まともな生活は送れなさそうな怪我だろう。
「副官、私は治療室に行く、しばらくは頼んだぞ」
「はっ!誰とでありますか?」
「一人でだ。あと、テレビ通信機を貸してくれ」
彼は不安げな副官に「大丈夫」とだけ言って治療室の途中で壁にもたれながら通信機を艦隊司令長官、呂勝に繋いだ。
「呂総司令殿、第十三艦隊司令官李武逵です」
「おやおや李中将。どうした?元気がないな」
「これはどういうことですか?」
彼はできるだけ語勢を強めて尋ねた。すると呂は嬉しそうに高笑いをして答えた
「上官への反逆だから懲罰した。それだけだ。しかし、君に怪我をさせたのは悪かったね。凛々しい顔が台無しだな。女房を泣かせるぞ。あ、もういないか!良かったな・・・さて、君が取るべき行動はわかってるよな?賢い李武逵君なら。じゃあ切るぞ」
やはりコイツだったのかと彼は思った。そして自分の思い通りにならなかったら理不尽な理由をつけて戦力を無駄に減らし、それをなんとも思っていない呂を愚か者だと確信し、殺意に近いものも覚えた。だが、これ以上問い詰めるとまた攻撃されかねない。それは敵を喜ばせるだけである。しかし加勢しても、烏合の集同然になっている第三艦隊はもうダメだろうし、それの左は敵航空隊がうようよしているし、右は破壊した衛星の残骸で一杯、下方も上方も有望とは思えない。だが、艦隊に加わっても不利でしかない。彼は「仕方ないか」と呟いて司令室に戻った。
「全艦に命令する。我が第41戦隊は散開しつつ第三艦隊の救援に向かう。残りの艦隊は縦陣を組んでから、バース星の第一ワープ地点にワープせよ。以上」
何がしたいのかさっぱり分からない命令に皆、騒ついた。無理もない。最初は救援を断っておいて、今になって助けるというのだから。しかも他の隊をワープさせるなんて戦力の分散にしかならないのである。
これ実話すか?
112:総督:2018/08/08(水) 13:33 >>111
いいえ。実話ではありません
分かりました。頑張ってください!
114:総督:2018/08/08(水) 13:39 >>113
有難うございます
設定資料とか
注、ここから先は頭お花畑なサクッシャの自己満ワールドです。色々滅茶苦茶です。
【舞台】
外宇宙といかなんというか・・・宇宙はいくつもあるという理論をとった結果です。そこのとある銀河の話。
・その銀河に属する恒星は380億個
・147個の星域に分けられている。
・星域は大体数億から数十億の範囲を指す。
・星系は星域の下位
・星系は1から100程度の恒星で構成される
【国家】
[大魯帝国]
・39個の星域を制覇する国家。要するに銀河の三分の一を保有している
・国力は銀河1
・人口は32兆8700億人。減少傾向であったが今は増え続けている。
・失業率は2.1%
・自殺人数は10億人中7600人。結構死んでるとか言わない。
・国家元首は皇帝だったが今は殆どお飾り。実質は選挙で選ばれる総統が国家元首みたいなもの
・現総統の支持率は73%
・奴隷や貴族は存在しない
・貧富の差が広がりつつある
・もちろん銀河会議の常任理事国である
・とりあえずそれなりに恵まれている国である。
・周囲の弱小国家に難癖つけて攻撃し属国化している。
・兵士数は、陸軍132億人、海軍120億人。空軍は航空隊としてそれぞれの下に存在する。
・階級は 二等兵、一等兵、上等兵、伍長、兵長、軍曹、曹長、(兵曹長、飛行曹長、准尉)、少尉、中尉、大尉、准佐、少佐、中佐、大佐、少将、中将、大将、元帥
{海軍}
・艦種はミサイル戦艦、戦艦、光学戦艦、シールド戦艦、巡洋戦艦、重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦、フリゲート、コルベット、砲艦、ミサイル艇、哨戒艇、攻撃艇、雷撃艇、ヘリ空母、護衛空母、軽空母、戦闘空母、正規空母、揚陸艦、輸送船、病院船、妨害艦、工作艦、機雷敷設艦、掃海艇、海防艦、潜水艦
・ミサイル戦艦・・・ミサイルが主武装の戦艦。海上戦では滅法強い。
・戦艦・・・レールガンなどが主武装の戦艦。接近できれば一番強い。
・光学戦艦・・・ビームや粒子砲、レーザーなどを主武装とする戦艦。宇宙戦だと主力。
・シールド戦艦・・・他の戦艦よりシールドの厚いもの。宇宙戦でしか使い物にならなかったりする。
・巡洋戦艦・・・みんな大好きクルーザーな戦艦。他の戦艦より速いが装甲は薄め。
・重巡洋艦・・・ミサイル大量。砲は26サンチ砲まで。艦隊決戦に使える。
・軽巡洋艦・・・ミサイルいくらか。砲は18サンチ砲まで。雷装もしている。
・駆逐艦・・・ミサイル主武装。シールドを搭載されていない。
・フリゲート・・・ミサイル主武装。輸送団の護衛に。物によってはシールドなし
・コルベット・・・フリゲートの小型版。シールドなし。
・砲艦・・・河川警備のための艦艇。なぜか雷装している。シールドなし。
・ミサイル艇・・・ミサイル主武装の小型艦艇。シールドなし。
・攻撃艇・・・ミサイルも魚雷も装備できる。中途半端。シールドなし。
・雷撃艇・・・雷撃が主だがミサイルも少しだけ搭載。シールドなし。
・ヘリ空母・・ヘリ搭載
・軽空母・・・足が速い。艦載機は少なめ。
・護衛空母・・・遅い。艦載機も少ない。護衛船団用。
・戦闘空母・・・やや速い。武装しているため重い。艦載機は正規空母よりは少ない。
・正規空母・・・まあまあの速さ。艦載機多い。維持費が高い。
今日はここまで
雷撃艇じゃなくて水雷艇です。すいません
117:匿名:2018/08/09(木) 00:28 何と言うか、改行をした方がいいのでは?と思わされる文だと思いました。
表現技法は高いのですが、台詞と地の文との境目が無いため読むのに苦労するなぁ、と。
>>117
アドバイスありがとうございます。改行のことですが、どれぐらい改行したらいいのか、場面の切り替えの時以外も改行すべきなのかよくわかりません。教えて頂けると幸いです。
「あ、あとワープ艦隊の臨時司令官は李文逵少将とする・・・で、では呉副官、呂総司令殿に繋いでくれ」
机にしがみついて血の汗を流し顔を歪めながら必死に命令を下す彼の目の前にまたあの男が映った。男はグラスを片手にご満悦のようであった。
「総司令官殿、第13艦隊司令官李武逵です。き、救援に駆けつけに参りました。敵の戦力は如何程ですか?」
「おや?これは李中将!何があった!?」
この野郎。関係ないふりをしやがって。彼は怒りを堪えられず一瞬顔を顰めたがすぐ表情を戻して返答した
「その・・・敵のミサイルの流れ弾を喰らったのです」
「そうか。戦いが終わったらすぐに治療してもらえ。敵の戦力だが・・・」
この時、呂は考えた。もし本当の戦力を伝えたらまた拒むのではないかと。じゃあ嘘の情報を伝えて余裕を持たせた方が良いのではないかと。
「敵の戦力は我が艦隊と交戦中の艦隊が四個艦隊、およそ380隻。バースベルト付近が三個艦隊およそ270隻だ」
「では、バースベルトに位置する第17艦隊にこのことをお伝えください」
「え?あっ、そっ、それはもうしている。貴官の艦隊は中央に合流してくれ」
四個艦隊というのは嘘だな。直感的に彼は分かった。だが、もう救援に行くと言ってしまった為、引くわけにはいかない。レーダーから次々と友軍が消えて行く様子をまじまじと見ながら彼は前進命令をだした。
「第四艦隊旗艦ポセイドン、敵艦隊との距離400キロ!」
「エッ!そんなにか!ハハハハ珍しいこともあるもんだな」
以上に接近できたことに大はしゃぎする中年男は第四艦隊司令官シュミット中将である。自身が計画を推し進め、ついに戦場に出たポセイドン型の活躍する時が待ち遠しくてたまらなかったのであろう。おもちゃを与えられた子供のようにはしゃいでいるのだ。
「よし、あとは艦長の命令しだいだな。頑張ってくれよ」
奇襲に成功し優勢である彼らは余裕があり、はしゃいでいるが、魯国の軍人のこの化け物への反応は違っていた。
「公孫爽艦長!先程見つけた敵艦は現在我が艦前方400キロにあり、おそらく50センチ級の艦砲を持つ戦艦と思われます」
「そんなもの恐るるに足らず!我が艦は敵艦36隻の集中攻撃を受けても沈まなかった。軽くあしらってやることになるだけだ」