王の帰還か、新たなる世界の幕開けか
その真実を知るものは、造り上げるものは、それは誰なのか知られていない。
『ん!?そんなわけないじゃん‼‼…ただ、自身には罪悪感というものがない気がして悩んでいるんだ…』
(むむむ、と眉根を寄せれば)
「 …別に… そんな物はあると思っても確証が得られないものですよ?
感性曰く心の産物、雲を掴むような真似を悩みにした所で虚しいだけでしょう
… 旧い者でもあるまいに… 」
( そんな悩みを聞けば、ゆっくりと抱き上げて )
「 ……あと、少しだけ重くなりましたね 」
『うえっ、まじ?』
(慌てたようにそう言えば青くなりぶつぶつとつぶやく)
[ むにむに ]
「 ほら 、お腹のお肉が… 」
( むんずと痛く無い程度に掴めば )
『…ぁ〜奥の手使うか………』
(手に持っていた魔石を全て破壊すると、そこにいたのは……)
(幼児姿になった、あるだった)
………………………
( まぁ まずは幼児あるを抱き上げてそれから… 情報整理… )
……………………
「 ………はぃ?」
『つまりはだね、まりょきゅ…まりょくがないとたいけいをいじできにゃいのら。』
(呂律が回らないようでブカブカの服を揺らしながら)
「 ………はぁ …… 理由説明になっていませんよ…
…… 体重がどうのこうのとか関係ないでしょう、本当に私の子になる気ですか?」
( 静かにアルを揺らして、溜息を吐く… 本当に溜息が常備行動と化しつつある )
「 ……… ( 取り敢えず、哺乳瓶でも買わなければ … )」
『だいじょうぶ、だいじょうぶだから、哺乳瓶とかいらないから‼』
(慌てて言えば。確かに、右腕が腐り血が滴っていることと、心臓の辺りの包帯が血に濡れていること、片目が縦に切られていること以外は普通の子供である)
「 その状態で大飯を食べられても体調管理が不便になるので
少々、そういったもので我慢して欲しいのですけれど… それとも
…飲んでみますか?直接… 」
( ちらりと自らの胸を見やり、どうせ治らないであろう傷は一旦忘れる… )
「 …冗談、ですけど 」
『…そもそも出るの、それ』
(怪訝な顔をして質問をする。いつの間にか、流暢に喋って。多分慣れたのだろうと)
「 ……一応出ますよ?… 一時的に体内環境をそう 変えれば… ほら 」
( きょろきょろと周りを見渡し、椅子に座って少しだけ 乳房を見せて )
「 私めも… 人間としてはいち、普通な体つきになったものですね…
というか、飲むとかでは無いのでしょう?」
( 怪訝な顔に気付けば頬を撫で )
『太ったから…やり直そっかなって…』
(まさかそんな理由で最大級魔法で生命の時を動かすなんて考えもしなかったよ、と苦笑いしながら)
「 ……リフレッシュの度が過ぎますよ 」
( なんとも言えないような気分… しかし、同時に疑問 )
「 …待ちなさい… 私が居なかった場合、中々に途中死亡率が高いように
思えるのですけれど… まさか後先考えずにそんな物を扱うのですか?貴女は 」
『ぁ、あぁ、大丈夫大丈夫、僕死なないから』
(ほら、と心臓の包帯を取れば、突き刺さった包丁の刃の部分がキラリと光って。それは、心臓の奥の奥にまで突き刺さっていて)
( 包帯を新しく巻き直そうとし )
「 …… 貴女という子は… 」
( 苛立った目付きを隠そうともせずに包帯を取る手を抑えて )
『替えてくれるの?ありがと、』
(包帯変えるの何百年ぶりだろ‼とはしゃげば、二の腕までしかない右手と包帯だらけの左手で器用に包帯を取ればすっきりとした顔で伸びをして)
「 ええ、一層の事カラダも… 」
( 呟きつつ、若干緑の混じる包帯を慣れた手つきで巻いて行き )
『カラダ…?きゃぁえっちぃ』
(また棒読みで答えれば。ん〜っ、と気持ちよさそうに伸びをすれば)
[ ミ''チミ''チミ''チ ]
「 ………………… 」
( 柱に頭を押し付け )
『いたぁい…………』
(笑いながら言うところを見るとさほど痛くないようだ)
「 ……仕置きの定が用を成しませんね… 反省してくれているのですか?
… まぁ、これ以上はやり過ぎの段階。… 故に、アル… 勘弁して頂けませんか… 」
( むぅ と困り果てた様子ながら、ぱっぱと切り替えてアルを寝かせ )
「 ………手はなるべく上げたく無いのですよ… ゴキブリでは無いのですから… 」
『…!?ゴキブリはだめだめだめっ』
(聞いた途端にちょっと涙目になりながらそれこそ音速でベッドに潜り込み布団を頭までかぶりがたがたと震え)
「 ん…… …… 」
( その様子、余裕の無さに少しの… 興味を交えた驚き )
『だってあいつって3日に1回しかも500匹の卵産むのよ!?しかも本体に至っては心臓が13個、脳が2個あって頭が取れても2週間は生きて手足が取れても再生して叩き潰したら叩き潰したでその瞬間卵産んで子孫残そうとしてくるんだよ!?しかも2mmまで体を薄くできるからどこにも逃げられるし秒速2センチ…人間で言ったら1秒で200m走るってことだよ!?どうなってんの!?嫌いなのあいつ!!!!』
(一切息継ぎをせずペラペラと話し、最後に肩で息をして、ちょっとガチ泣きで)
「 はい… はい、はい… 」
( 何故嫌いならそこまで語るのかと疑念を抱けば
背中を撫でて軽い返事の話聞き… 思えば、そんな事を聞き
物騒な物を大量に送りつけて来たものだと変態千手ゴキブリ王を思い浮かべ)
「 …………要するに… ザレッドは最低ですね 」
『ざれたんは可愛いから許される!!!』
(ガバッと体を起こせばキリッとした…いっそ清々しいほどに下心丸出しのキラキラした目でそう叫ぶ)
「 ……… ( ふーむ )」
( 呆れてか怒りか、なんにせよ思うところ有りて顎に手を当ててを眼を閉じる
… カサカサと肩の上に感じる呆れたほどに小さな音に反応も示さずに、くらやみに
視界がさっと用を成さない状態で、考え事のまにまに )
「 …………ふむ、可愛いなら許されるのなら… 貴女は私の子と呼べませんよ?」
( 片目を開けて真剣味がスパイスを効かせた視線を浴びせ )
『ふぇ?なんで?』
(悲しみと興味を混ぜた瞳で、しかし辛さに目を滲ませ)
「 何故。って … 親というのは甘いだけでは成り立たないからですけれど 」
( また目を閉じれば、思案に耽る姿勢… コミュニケーションの困難さ
自分の欠けた酷薄な優しさが原因であろうアルの歪み方に、本気の悩みをも
抱えつつ、紡ぐべき言葉を考え続けど 思い出し、思いつくのはただ 平凡なもの )
「 ……… これは私の方に理由がある、感じでしょうけれど… 」
『……?"おや"は甘やかしてなんかくれないもーん』
(軽々しくあくまで道化を演じつつ、どろりと濁った瞳が更に黒を増し、火傷の跡を無意識にガリガリと描きつつ)
【 SAN値0 】
( 城内に響き渡る奇妙な音声… )
…しくしくしくしく
「 ………じゃあ 何ですか…… 私とは駄目女ですか… 最低な使用人ですか… うぅ 」
( 80から一気に0!そんな状態にまで陥らせた言葉は一気に白黒の人間性を退化…
床に向かって溶ける様なうつ伏せ、すすり泣く声に付随する言葉は幼稚で )
『ふぇ…!?どしたのどしたの!?』
(びっくりしながらわたわたと慌てて。どうしたものかと考え…
戸惑いながら抱きついて)
「 ……絶対貴女私の事… 親とか思ってないでしょう…… 嫌いでしょう… 」
( メンタルブレイクの影響は、まぁ 酷く )
『あぇ!?ちが、ちがくて!!おやじゃなくてにゃるちゃんはおかーさんだから!!だからそのだいすき!!うん、大大大好きだから落ち込まんといてや!!!』
(慌てすぎて自分でも何を言っているかわからず、でもひとつの食い違いを理解して。"おや"と"おかーさん"はちがうと必死に弁明しようと)
【 カチッ 】「 ……嘘ではありませんね?」
( ごろん、と横向きになってアルの頬を撫でて )
『うん…ほんとだよ』
(真剣に、目をみて答える。)
「 ……では、この一連の… 流れ、これは… 私の思い違い… でしたか 」
( するりと頬を撫でた後、座して髪を整える )
「 …………… 」
『…そだね』
(こく、とうなづけば)
[ ぎゅうー ]
「 ……色々…言う前に、申し訳ありませんでした 」
( アルの背中に手を回し、お腹に押し付けるようにして )
「 ………… ぇっと… まずは、どう償いましょうか… ?
……母ちゃん、て事は… まぁ… 嬉しいですけれど 」
『ちが、僕の言葉が足りないのが悪くて……ごめんなさい』
(しゅん、としながらも抱きしめられたことに喜びを感じて足をぱたぱたさせて)
「 …まず母ちゃんが謝ったのですから… あまり貴女は悪くありませんよ。
…… お腹も、そろそろ空いてるでしょうし 」
( ちょこん、と膝の上に座らせたあるの頭を二度、三度と撫でれば )
『やったぁ!!』
(ご飯だ、と嬉しそうににぱっと笑えば)
・・・しばらくの後
「 …… 」
( 味噌汁、鯖の塩焼きを手早く拵えれば
廊下を掃除中 … )
『…お母さん』
(小さい足が床をぺたぺたと鳴らす。そして小さな声で、)
『いつもありがとう』
[ しゅるっ ]
( 腰から伸びる触手がアルの腰に巻き付いて持ち上げ )
「 ……ふふ 」
( …頭を撫でると、掃除を続ける事にした )
『……ハスター…いやクトゥルフ?』
(触手を見ると涎を垂らしそうな勢いでキラキラした目でそれを観察し、スケッチしながらブツブツとつぶやく)
「 …ニャルちゃんですけれど 」
( 窓拭きのさなか、妙に食いつく娘の様子に首を傾げて )
『………ニャルラトホテプ……ぽてと……………お腹空いた』
(ぐうっとおなかを鳴らし)
…………
〔 ギューーー 〕
( ちょっぴり、ムスッとした表情を示すと
背中の触手二本でアルの頬っぺたをむぃっ、と引っ張り )
「 ………… 」
『…………触手ってえっちくない?』
(触手をむんずと掴めばそう呟き)
( 新たな触手が腕に巻きついて )
「 …どこでそんなコト覚えて来るのですか 」
( 本人は相変わらず、呆れた顔で窓を拭いている )
『どこだろ…わかんない』
( ……… )
「 ………… 」
( 廊下雑巾掛け )
「 ……… 」
( 天井裏、埃をはたき出すなどして掃除中
住み着いた蛇やら虫やらを追い払うのに苦労を重ね )
「 ……… 」
( 正面玄関掃除中 )
「 ……… 」
( 玉座の間、部屋の隅まで残らず丹念に掃除中 )
(…とそこに、未だ幼稚園児ほどの小ささのあるがいて、玉座の周りをとことこと歩き回ってはちょこんと座り)
「 ……こら、其処は… 」
( しゅる、と触手であるを持ち上げ… )
「 …其処は私めの主人様… 永遠の上様がお座りになる椅子です。
背とか、食事とか… 何とかして差し上げますから大人しくしてて下さい 」
( 色々、と目の前に持って来て言えば 何かの合図を背後へ送り )
「 ……頼みますね 」「 任されよ お任されよ、です ます 」
「…?」
(どこかいくの、と寂しそうににゃるちゃんの袖を掴んで)
「 ………む… …… 」
( そんな、アルの様子を見れば 触手から腕にアルの身を移し
軽く頭を撫でた。… どうしようか、そんな困り顔をして )
「 ……ぅーーん … 」( 悩ましげな、本体の様子を後ろから分身は眺める )
「……全く、あの方も人が悪い……」
星の瞬く空から、黒い翼をはためかせ、森に降臨せし一人の者。あの一室にバルコニーから入り込み、慣れたように手紙を机に置く。
「使い立てなどせずに定期的に会いに行ってあげればいいのに……早く出ないとろくな目に合うとか合わないとか……」
ぶつぶつと独り言を言いながら、バルコニーから空へと出ていこうとする……
[ しゅる ]
( それを阻むように 現れる、矢張り使用人の体が一部。‘ 触手 ’
… この城の、森の主人が為の王座の陰より 羽の者目掛けて伸びてきたそれは
当然のように 黒い翼を捕らえんとし… )
「いやぁ!僕何も悪くないっ!ヒエッ!」
悲鳴に似た奇声を発し、その者は身をよじる。そして……
「ぎゃぁぁぁあ!!」
バルコニーに尻から落ちた。
( ぬるり しゅるしゅる… 見た目通りの異音を発しながらも
ある程度理性的に動く触手、それらは無様にバルコニーへ転落した者を囲みつつも
縛るような真似はせず 目も無いだろうにじぃっと痛がる様子を観察(?)していた )
--- 魔王の部屋 ---
__静寂に包まれた部屋に寂しく置かれた 手紙…
手に取れば どこか懐かしい香りがあった。
「 ……申し訳ありません、手荒い歓迎 という事になってしまいました 」
( バルコニーへ移り 未だ包囲する触手を下がらせた )
「あばばば……」
その触手をはっきりと見て、彼は更に正気を失いつつあった。
「ぼ、僕は手紙を渡されまして……はい……」
と、にゃるに苦笑いを見せる
( 比較的まともに近い、自分にすら 会話能力に支障をきたす様子を見れば 考えるような仕草 )
「 ……その有様は、彼の方に見せるべきでは有りませんよ… 暫く、休んで行って下さいませ 」
[ ぱちんっ ]
( 指を鳴らす、それは 何の力も持たないが、ただ「 合図 」という意味を持つ
それに応えるはメイドと同じような姿の者たち、そのどれも 紅茶の時間に必要な物を抱えている )
「 ……… 」
( バルコニー上へ、休憩に適した環境が作られるのを確認したメイドは…
胸の高鳴り それを早めに抑えるためにも、手の中に確かにある 「 残り香 」… 手紙の封を 切る )
【いつも消えたり現れたりして何かと迷惑をかけてしまっていたら申し訳ないな
これからもこんな調子が続くかもしれぬ
だから定期的に手紙を届けようと考えてな
今日はそのテストとしてその者に届けさせた
だが会える時間が少なくなったとしても、にゃる、君たちを大切に思う気持ちは変わることはないぞ、これからも元気にしていてくれれば私も嬉しい限りだ!】
「 ……… 」
( 客人の視線からしれっと逃れて
魔王様の部屋の壁… がりがり、そんな音を立てながら
硬い壁に 何かを求めるかのように頭をぶつけた )
「 …………… 」
「……だから直接会いに行けばいいって言ったのに……」
と、にゃるの様子を遠目ながらに確認し、彼は気の毒そうな顔をして俯いた。
そして、城から出ていかんと、バルコニーにて翼をはためかせた
[ しゅるっ ]「 …… 」
( またもや、伸びて来たのは触手。… しかし 捕らえるように動くのではなく
運び屋の横 にて、触手の先が器用に掴んでいるのは… ‘ 手紙 ’ )
「 ……あの方へ… 魔王様へ、お願いします 」
「ヒッ……!?
あ……はい、分かりました」
触手に驚きながらも、その手紙の配達を頼まれたと分かり、それを受け取る。
「大切に、届けますね。彼からもまた手紙が来たら、置いておきますね」
にゃるに笑顔を見せ、そして、月の彼方へ飛び立った。
「メイド様、手紙書くんですね……どんなことが書いてあるんだろう……?」
「 …………お願い、致します 」
( 黒い翼が、去り 月の影へ消えていくまで…
静かな 半ば祈りを込めた眼は 懐かしい香りを見送った
…夏の過ぎ去る日のような 切なさを胸に閉じて )
『 魔王様へ
お手紙、ありがとうございます
私めは とても元気です、魔王様も どうかお体にだけはお気を付けて 』
( …ひとつひとつの文字に 走り書きのような筆跡の乱れがある
それだけ たった、それだけの… )
「…… 」
( 廊下を雑巾掛け、見れば 壁の隅々に至るまでの点検を並行して行い
… 作る必要も無いような、時間の短縮を図っていた )
「 …… 」
( 掃除中 )
「 …… 」
( 掃除中 )
「 ………しんじゃう…… ゆでタコになってしんじゃう… 」
178:ザレッド・イニール◆rDg hoge:2020/11/29(日) 01:12 「 ....ニャルちゃんてさぁ、褒めなれてないよねぇ、いやそこがまぁ良いんだけどさ? 」
( 無断で着いて来た )
「 あ、迷惑だったら帰るよ?ごめん嘘、帰らないわ 」
「 ………それにしても……やはり… 」
静けさ…妖しくも 他には感じられぬもの
故郷が如き深い青の空
「 ……この森…は 」
「ひゃあッ、!?」
181:ニャルちゃん◆.s hoge:2020/11/29(日) 01:15 「 ふ 不審者!ストーカー!
っ……だから、何ですかっ!?
こんなところまでっ 」
「 来ちゃった 」
( 軽く左右に手を振り )
「 ....しかしまぁ、変わんないね?此処は...懐かしいねぇ 」
( 辺りを見渡し静寂となってしまった森 未だに主人が帰る事は無く 緑を広げていき、朽ちていくだけの森 )
「 思えば色んな事があったねぇ 」
「 ハイハイ、いつもよりキレがないですよっと 」
( 余裕綽々 )
「 ......んとね、誉め殺しに来た というか、ニャルちゃんを少し恥ずかしくさせたくなった 」
「 ぅあぁっもうっ、しみじみとするか
手玉にされるか分かりもしないっ…… 」
( 後退りをしながら左手で顔を隠す )
「 えぇいっ!その前に貴方を八つ裂きにっ 」
「 .....ま、やめようか?シリアスとか頭脳戦とかはどうやら俺には似合わないらしいからね??....一つ言っておくと眠気、無いんだわ 」
( 軽く指の骨を鳴らしながらニィと笑み )
「 八つ裂きに出来るとは思うなよ?今の俺は簡単には倒れないからさ? 」
( 不純な目的に対してやる気 )
「 くだらない目的に対するやる気など…
私の関わる対象としては不適合ですっ、! 」
[ピュゥ!]
( 空いてる手でアイスピックを投擲 )
「 ん?いや、ニャルちゃんは受けだから、別に不適合じゃないよ?寧ろ正常正常、俺らしいよ、とっても 」
[ ピシュッ ]
( 人差し指と中指で挟んでキャッチ クルクルと鉛筆のように回しながらポイっと捨てる...のはアレなので、ポケットに仕舞う )
「 さて、次はどうする? 」
( 生意気な発言に…隠した顔を晒す )
「 ………上調子は死の香り…学びませんか? 」
汚い千手様
[ズラァッ]「 惨殺処刑になさいましょうか 」
( 冷徹な表情、両の手にズラリと持たれたアイスピック )
( 軽い圧を掛けられても怯みもせず 変わらぬ上調子 )
「 んなの元から承知なんだよ、でもさ?..........今死ぬ気がしない って言うのが分かるかな? 」
ねぇ、ニャルニャルポテト?
( 煽り合い、更に掌を上にして 手招き ニィッと陽気な笑みを浮かべたまま )
「 処刑出来るもんなら、してみろよ? ....ねぇ、可愛いニャルちゃん? 仕事がしっかり出来ていつも働いているニャルちゃん? 」
「 ………っっ… 」
( 呆れるような怒るような しかし )
[ジャラジャラッ]「ぅ…ぁ…っ」
( アイスピックを全て落とし
紅潮する顔を今度は両手で隠す… )
「 ………っ(卑怯ものっ…!) 」
「 でも実際さぁ、本当にニャルちゃんは凄いと思うんだよね、凄く可愛いし、そういう所っていうか褒め慣れてない所とか 」
( 絶えず褒めの嵐、本心でありながらも魔人が軽く言う為冗談に聞こえる )
「 とても健康に生きている、それって本当に凄いし羨ましいし、偉い事だよ、憧れる
それで料理洗濯掃除って家事出来るし、しかも徹底的にやる所、とてもカッコいいって思うんだよね、プロ並みだし 」
( どんどん続ける 隠しカメラで撮りながら )
[カォッ]「 〜〜!!! 」
( 地面をひと蹴り、影に沈みを得る
状態を作り出し 迷うこと無く飛び込む )
「 .........はぁ 」
( 一度隠しカメラを止める ....その場に残った白黒の痕跡を触り むしり取っては 何処へ行ったかを確かめる )
「 ....まじんからはのがれられない!...違うわ、アレは魔王だな確か ...さて、逃すかよって.... 」
夜空の煌めく宵の森奥…
「 さて、到着っと 」
( .....手は離そうとしない、というか離れない )
「 ......しかし、こんな奥まで来た事は無かったかもねぇ、ニャルちゃん? ま、俺はなんだけどさ 」
( 白黒の手を繋いだまま 辺りの景色を見回す....星々が輝く中で久しぶりの空気を軽く味わう )
「 ………思えば、落ち着いて貴方と深く
触れるのは…これが初めてとなりますね 」
( 慌ただしい、と握りあった手を見つめ )
「 ……如何なさるのですか?
…貴方を初めてよく知った…この森で 」
「 .....まぁいっつも戦闘とかしょうもない事でしか触れ合わないからねぇ、ニャルちゃんとは.....こういうスキンシップ、した事無かったねぇ 」
( いつも通りと言わんばかりにジッと目線を合わせつつ 手を強く上下に振り回す ....やはり離れない というかくっついてるような.... )
「 ....マジで計画とか何もなかったからね、散歩とか雑談とかでもする?ニャルちゃんが望むなら、他の事でも全然良いけど 」
「 今は…貴方がご機嫌取りでもしようと思っていた。
……私の意思により発展はしていますが、この場合は? 」
( しなやかな手付きに合うような 柔らかい感触 )
「 ……望むのならば離しますよ…
ですが、貴方がリード…と言うにも
扱いに慣れないのでは仕方がありませんね… 」
「 ........まぁでも、ご機嫌取りをしてニャルちゃん達の事をもっと知ろうとかは結構思ってたけどね?
.....後悪戯するぐらいだったねぇ 」
( 手の骨格が少々変わり女性らしく華奢な物に ....磁石にでもなっているかのように離れようとしない )
「 .......ま、後はこのまま何かゲームでもするかって感じだけどね? でも特にする事も無いし ......うん、慣れないわ、リードって 」