とある街、とある路地、そんな場所にひとつ、紙が貼ってある
そこに書かれているのは、願いを叶える何でも屋の話
何でも屋『雅』
【初めまして
この貼り紙を見つけられたということは、貴方様にはなにか望むものがありますのでしょう
もしも当たっておりましたら、どうぞ『雅』に足をお運びください
不死の霊薬でも、若返りの秘薬でも、どんなものでも取り揃えております
用心棒でも、復讐代行でも、どんなものでもお受け致します
この貼り紙を見たあなたに、どうか幸せがありますように】
そしてこの貼り紙を読み終えたあなたの前には、何でも屋へ繋がる道が見えることでしょう
常連客の皆様は『ご縁』をもって足をお運びくださいませ
「えー、ぼっくん可愛いでしょ?可愛かったらいーんだよっ!」
(寝室へご案な〜い、といいながらなにか扉のような場所の前へ)
「寝室はねぇ〜、二階になりまぁす〜」
(そういってポチリと壁にあるなぞのボタンを押す、するとその扉のようなものが開き…どうやら、それはエレベーターだったらしい)
「 ……待て、私は足に不自由があるとか無いとかは後だ…
君、今私の中を読まなかったか?心の中を… 」
( 頭痛がする…怪奇現象というかなんと言うかで )
「 ……というか、何故こんなに広いのかね? 」
「あはーはー、だって大体みんな寝室から行くでしょぉ〜?オネーサンそわそわしてたからぁだいたい顔に出てたよぉ〜?」
(ケラケラと笑う)
「おーきーのはねぇ、叢雲サマがぁ、オネーサンが何でも屋さんで…えーと…水槽?買ってたって言ってたからぁ、白衣的にもぉ、色々物置けるひろぉ居場所がいいんじゃないかぁって、広さは指定されてなかったからぁ、そのへんは僕の好み〜」
(お金とかもしていなかったからぶんどってやろうと思ってぇ〜と悪魔のような言葉を笑いながら吐く)
「 ………君のせいだよ、ふぁーくん 」
( 目が回る… )
おっと
「 ……これは私の趣味だよ、別に医者はやってないさ 」
( 寝室らしき部屋の戸に手を掛ける )
「あは、そーなんだねぇ!科学者サマとかかなぁとも思ったけど」
「はぁい!ここがぁ寝室でぇす!」
(そこに広がるのはセミダブルのベッドにマッサージチェア、座椅子とそれに合うサイズの机等、シンプルな部屋が広がる)
「 何度も思うが……私が住むような所か…? 」
( とは言いつつも、ベッドに横たわる )
「 …………うん、悪くない 」
「住んだら慣れるしょ〜、なんならリフォームもうけたまわるよぉ〜?これはたんまり貰うけど」
(そういって手で金のサインをする)
「まぁこんな感じかにゃ〜?ぼっくんそろそろ帰るねぇ?ここに居たの叢雲サマに間違えさせないようにってお願いされただけだからぁ〜」
(そういってポケットから棒付き飴を取りだし、はぁい、とskullFaceに差し出す)
「 ………資本主義の広がり様には恐怖を覚えるよ 」
( 後半に関しては聞いて流し、飴はポケットに仕舞う…
ベッドを被れば、その内…眠気… )
「 ……………( ……叢雲さん、ね…… ) 」
「……ばぁい♪」
(睡魔に襲われている様子を見てするりと寝室から出ていく)
「…叢雲サマ、ぼっくんのこと伝えてないんだねぇ」
「俺だって『死神』を殺しに来た刺客だったってのに、信用されちゃったもんだぜ…☆」
(すこし嬉しそうにその家から去っていった)
[ぱち]
「 ………… 」
( 寝ぼけ眼を擦って起き上がり
……広い部屋を見渡して、外の明るさに当たり
ぼんやりと頭が思考を開始する )
「 ………あぁ…私の家だったな…ここ… 」
「にゃは、叢雲サマ〜!」
叢雲「…おつかれ」
(異形の街の片隅、僕らの待ち合わせ場所)
「オネーサン無事におうちにいるよぉ!飴ちゃんもあげた〜!」
叢雲「へーへー、わかったわかった、前のめりになるなボケ」
「むー、まぁお金は前払いでもらったからご報告だけねぇ〜?そんじゃっ」
ガキンッッッ
(金属音が鳴り響く、重なるのは刀と『包丁』)
叢雲「……」
「…にゃは☆まーた頭とれなかったぁ」
叢雲「しね」
「やぁだ♡じゃあねぇ叢雲サマ〜」
(不意打ちが効かなかったことを確認するとすぐに包丁をしまいくるりと回りながら手を振って去っていった)
[カチャカチャ…]
「 ……流石に…食の趣向など、
合わせる由も無いのは分かるとは言えど…うーん 」
( ……やたらと大きなホットケーキと…
ベーコンと目玉焼き、ブラックのコーヒー )
「 ……和食派なんだけどなぁ 」
「…んぁ」
(そう言えば、と依頼主と別れた先でふと思い出す)
「…地下室の話ぃ、してなかったなぁ」
(3階建ての地下室付き、という説明をしていなかった)
「…ま、いっかぁ!」
(が、楽観的思想の権化、そんなこともすぐに切り捨て、かろかろと飴を再び舐め始めた)
「 ……………ん 」
( ホットケーキの半分を腹に納めるなか
聴覚が普通の家にはない、妙な音を僅かに捉える )
「 ………… 」[コンコンコン]
ーーーーーーーーーー
( 床を鳴らす、振動と音が反響を起こせば…
やはり、と確信めいて更に疑問を抱く )
「 …………地下にも…何か…? 」
一方
叢雲「たでーま」
雅「!おかぇりぃおじさま!」
「!なんじゃかえったか!」
叢雲「朝からなんですその量の飯」
バンッ
アルファ「は〜りょ〜!叢雲サマ〜!!!」
「「!?!?!?」」
(突然の店への来訪者に雅とレメゲトンが驚く)
叢雲「…なんだ、アルファか…」
アルファ「きちゃったぁ!」
叢雲「なーにしにきたわけおまぇえ…」
α「んふ、なにしにきたんだろぉねぇ?」
(そういっているアルファがみている先は、叢雲ではなく…)
α「…今日も元気に愛されてるねぇ、叢雲サマ」
叢雲「は?」
α「んーんー!こっちのはなしぃ!」
(視界に見えるは叢雲の首に腕を絡めてその背後に浮いている『それ』に対して)
『………』
(それは絶世の美女と呼ぶにふさわしい容姿をしており、自分を見ているアルファに向かい、笑みを浮かべていた)
α「……」
(その笑みに、がり、と飴を噛み砕く)
[ガララッ]「 失礼するよ 」
( ………黒衣が入ってきた )
「 やぁ、叢雲さん……とんでもない家を
無償提供してくれたものだね 」
叢雲「?」
α「あー!オネーサン!やほぉ!」
(とんでもない家、という単語に首を傾げる男と、パッと雰囲気を戻して彼女に手を振る男)
叢雲「…なに?ちっさかった?」
(人に家をやることは初めてではないが、あげてきた部下たちはなかなかにずる賢い奴らであった、故に叢雲はあのくらいが普通だと思い込んでいる)
「 …………いや、その………
……まぁ、いい……不満は、無いとだけ 」
( ぐだぐだと言う雰囲気を持っていかれて
テンションの高い男に小さく手を振り返す )
「 ………………それで……叢雲さん、疲れてないかな? 」
叢雲「…?」
(いきなりどうした、という表情)
雅「…あるふぁさん、こんどはどんないえつくったん…」
α「ん〜…億手前くらい?」
雅「…」
(店主、察する)
「 いや、疲れていないかな と聞いているのだよ…
返答次第でこの後取る行動を変えるつもりでいる 」
( 壁に背もたれ )
叢雲「つ、かれ…ねぇ…」
(がしがしと頭を搔く、今は任務とかないし、寝不足でもないし…)
叢雲「…特にねえです」
(そう首を傾けつつ答える)
( と、嬉しそうに新調した黒いコートの内より…? )
「 それは丁度いい 謝礼付きで…… 」
[ カチッ ]
( 火薬の匂いが僅かに漂う )
雅「……かやく」
(ぐ、と顔を顰める)
叢雲「なーに、おまえさん、まーた暴走でもすんのか、そろそろ雅がキレるぞ」
(同じく火薬の匂いに気が付く)
「 いやいや……節操は弁えているさ 」
[ゴドッ]「 頼みたいのは"解体"だよ 」
( 机の上にごろりと無造作に置かれた"不発弾" )
「 庭で発掘したんだ、資源にするから解体したい 」
叢雲「…」
α「……………」
叢雲「…アルファ」
α「はーい!解体は僕がやりまぁす!」
(顔を逸らしていた男に声をかければ、すぐに切り替えたようにぱっと出されたものを手に取り解体を始める)
叢雲「すまんな、あいつが多分てきとーやった、すぐ終わる」
α「でぇきぃたぁ〜」
(べ、っと机の上に解体済みのそれを置き、座っていた叢雲の膝にのしかかる)
叢雲「くっそ邪魔」
[ガララッ]「 あぁ、これらもお願いできるかな? 」
( 無造作な重ね置きの地雷やら不発弾やら )
「 ………土地の価格だけは安かったらしいね 」
α「…」
叢雲「………………アルファ」
α「…」
(名前を呼ばれ、死ぬほど嫌そうな顔をして起き上がり、叢雲の横で解体し始める)
「 〜♪ 」
( そんな二人を他所に
口笛混じりなおやつ作り )
α「終わった!!!!!!!」
(べっ、とようやく全て解体し、机にベタりと倒れる)
叢雲「ん」
雅「おつかれさまですぅ、お茶どうぞぉ」
α「んぁ〜!ィーくんありがとぉ!!!」
「 ………、 」
( ゆっくりと瞬きを何回かし、辺りを見渡す。なんか大事なことを忘れてる気がするけど…なんて寝起きで回らない頭を回転させ、そうだ甘音様、と何だっけ…?と疑問に思いながらも、そっと視線を上げた叢雲お兄さん先にいる女の人をじっと見つめながら傍にいた甘音の袖をぐいっと強めに引っ張り )
『 …っ!起きたの?おはよう 』
「 甘音様、あのお兄さんの後ろに何か見えたりする……? 」
『 …?いや、何も 』
「 ……、なら、いいのだけれど 」
( 不思議そうに首を傾げる彼女を見て、はぁとため息をつきそっと目線を逸らす )
雅「!りんさぁん!おはよぉ」
叢雲「…!あぁおきたか」
(凛が起きたことに2人が気づき、そちらを向く)
『…………』
(そんな叢雲の首に、腕を絡めて浮く『それ』も同じく、笑みを絶やさぬまま、そちらを見ている)
「…?」
(なにかを見ている人達を見るが何もわからない)
「お疲れ様…」
「 ああ、おはよう…… 」
( ふっと笑みを一瞬浮かべじっと後ろの女の人を見つめて。随分と執着心が強いのだろうか、離れる様子のない彼女からそっと目線を逸らして、あははと曖昧に笑い飴を一つ口に含み )
レメ「…人間増えたのー」
α「そだねぇ」
(交友関係が少ない二名が座敷の入口の段差に腰かけ、茶を啜っている)
α「…おじいちゃまさぁ」
レメ「ん〜?」
α「…あの子、『見えてる』よねぇ」
レメ「…で、あろうな」
(『あれ』から目線をずらした凛をみて、『見えている』2人が会話をする)
α「…相変わらずとんでもないのに好かれてるよねぇ、叢雲サマ」
>>636
叢雲「…?」
(こちらを見て目を逸らした彼女に首を傾げる、そして)
『……いい判断、いい判断ね、あなた』
(そうして、『それ』は口を開いた)
『いい子ね、いいわ、【愛】しましょう、この子を見ない人間は好きよ』
(口を開いたそれは、そう告げながら、片手を動かし、叢雲の頬を撫でる、それに、彼は、気づかない)
( その言葉聞きガリっと奥歯で飴を噛み砕き、強張った表情を浮かべ数歩下がる。彼の頬を撫でる彼女を見てそっと目線をそらし目を閉じ首を振り。そっと目を開け小さくため息をついた後小さく誰にも聞こえないような声でそっと呟く )
「 ……怖いくらいに好かれているね 」
叢雲「…?」
(そんな彼女に首を傾げる)
α「ちっちっち」
レメ「おうい、こっちにおいで」
(そんな様子を見て、そう声を発しながら彼女に手招きをする2人)
( 声の聞こえたほうを振り返り、小さく後ろの女の人にお辞儀し、ここから逃げたい一心で足早に二人に駆け寄って。2人に近づくと小さく笑みを浮かべながらお礼を告げて、 )
「 ……助かったよ、ありがとう 」
α「ぃーよぉ!『あれ』はオンナノコにすぅぐ目ぇつけるから、…見えてるんだねぇ、あれ」
(はぁい、と棒付き飴を差し出しながら告げる)
レメ「あれはわしが出会った時から叢雲に憑いておったからのぅ、執着心はあのクソ神…竜神にも匹敵するであろうな」
( …そんな中に…… )
「 むらくもさーん、ミート・パイが焼け……
………おや、今日はやけに人揃いな… 」
( 台所から出て来ては
手に持った中ほどのパイが
存在感を主張する )
雅「!みーとぱい!」
叢雲「相変わらずの食い意地」
(その言葉を聞き、雰囲気を煌めかせた店主が猛スピードでskullFaceの元へ)
「 おぉっと暴食反対 」
( さっと横に避けて机に向かう )
「 叢雲さん あの家も中々に寝心地が良いよ…
少なくとも魘されることもなく眠ることが出来た 」
>>646
叢雲「ふぅん…、それはまぁよかった、おれは別になんでもいいけどな」
(本人の家はあんな豪邸ではない、本人の望みで限りなくものが少ないシンプルな構造になった場所だ)
叢雲「っはー、……俺も寝ようかな…なんか今日かたおも…」
(そういう彼の肩には『それ』が腕を絡めている、人数が増え、彼に近づく者も増えることに、思うところがあるらしい
それでも、笑みは絶やしていないが)
(何でも屋の扉がいつものように音を立てて開く、扉から3mほど離れたところには鉄扇を広げた女性が立っていて。)
「あら、人が多いようね」
(店内の様子を一瞥し、危険がないことを確認すれば店内へ歩を進め)
雅「!いらっしゃいませぇ、ようこそ『雅』へ〜」
(聞き覚えのない新しい声に気づき、店主がそちらを向き声を出す)
(そして、入ってきた彼女を見て、ぴくりと、反応を示したものが2人)
叢雲「……」
α「………」
「あなたこの店の人ね、ここに温かい紅茶はあるかしら」
(この店を喫茶店か何かと思っているのか自身に声を掛けた店員らしき人物に優しげ声色で紅茶の有無を訊ね)
雅「はぁい、ございますぅ、ご希望はございますかぁ?」
(勘違いしているということもしらず、なんでもあるが故に普通に確認をする)
レメ「ほぅ…なかなかに美しい顔じゃ…そこそこにわしの好みやもしれぬ…アルファ、お主はどう思…?アルファ?」
α「……」
(座敷に腰かけているなか、そう横の男に問いかけると、男は入ってきた彼女を目を細めつつ見つめたまま、口に含んでいる飴をガリゴリと砕いている)
「セカンドフラッシュのダージリンティー」
(元マフィアの幹部級ということもあり一切の迷いを見せず最高級品の名を唱え)
「……」
(男に見つめられるのは慣れているのか、男達の視線には気にも留めずに近くの椅子に腰を下ろし)
雅「かしこまりましたぁ〜、しょうしょうおまちを〜」
(そういって店主は奥へと消えていった)
レメ「おーい、アルファ、どうしたのじゃ」
α「…ん〜、あのオネーサン、見たことあるなぁと思って」
(彼もこれでも裏世界の人間であり、その仕事は元殺し屋、裏世界の情報はかなり持ち合わせている)
α「まー、叢雲サマもあのオネーサンの噂ぐらいならしって」
叢雲「あー、茶ァうめ…」
α「…」
(堅気ではない人間が入ってきた気配を感知し、反応はしたが、もう興味もなさげに暖かい紅茶を飲んでいる)
(商事商事の立ち並ぶ)
(中にて見ないフリ不可能で不可能の
鴉羽でうーつくしくどぎついリトルビル!)
鴉羽の悪魔 :
グぁーカッカっかァッ!しかしツマラン つまらん!!
どこ見たって腐る程見たような同胞ばかりじゃないか!!
…いや待てよ?そうだった!マルファスは悪魔だ!!
ならなんだって!?ほぼクソッタレってぇ訳だグァカカーッ
(真っ暗テラスで晩餐の真っ最中!
信者たちは黙々チーズやパンを食べているぞ!!?
なんてこった!それはマルファスの腐ったチーズだっ
エイル・ダール・チーズだなぁ!?グァカカーッ)
「……(それにしてもこの店、本当に何でもやってるのね……ん? 不死の霊薬?)」
(改めて店内を見回し紅茶を待つ、貼り紙などから何でも屋の名に違わず様々な仕事を受け持っていることが窺える、すると一枚の貼り紙が目に留まり)
「……(本物の不死の霊薬なら……ふふっ、あ〜んなことやこ〜んなことも出来ちゃうのね〜)」
(不死の霊薬、その使い方を妄想していると無意識の内に口元に嗜虐的な笑みが浮かび)
「おまたせいたしましたぁ」
(そんなものを探している彼女の横に、いつの間にか立っている店主)
雅「きになるものでもぉ、ありましたかぁ」
(にこりと、ペストマスクから出た口が微笑む)
α「…叢雲さぁま」
叢雲「ん…?なに」
α「なにじゃなくてぇ…あれ、あのひとぉ」
叢雲「………あぁ、あれ、それで?」
α「それでじゃなくてぇえ…」
興味無さすぎだろ、この人
(のそのそと座敷を四つん這いで移動しつつ叢雲に話しかけるが、当の本人があまりにも興味が無さそう)
α「あのひと、ドSのお姫様、まぁこの呼び方はぼっくんが勝手にいってるだけだけどぉ…叢雲サマもはなしくらいはしってるデショ」
叢雲「まぁ、そりゃあの派手な見た目じゃな、話とも一致するし」
(と、刀の手入れをしながら答える、微塵も気にしていない)
「美味しいわ」
(ぺストマスク姿の店員を訝しむことなく紅茶を受け取り、一口啜れば満足げに一言)
「不死の霊薬」
(気になるものは有るかと問われれば、ぼそりと呟き)
雅「あれま、それですかぁ、ふしにごきょうみがぁ?」
(告げられたものにそう答える)
雅「いがいとねぇ、おらへんのですよぉ、それもとめるひと、ひさしぶりですぅ」
「死の恐怖を味わった人間はごまんといるけど、生き続ける恐怖を味わった人間はいないでしょ? どんなにいたぶっても死なないオモチャって素敵だと思わない?」
(不死と聞いて物珍しそうに問いかける相手にサディズム全開で答え)
雅「…あや…」
α「わぁ〜!やっぱり噂通りのドSぅ〜」
(だらんと、帰ってきた回答に言葉をどう返すか悩んだ店主の肩に腕を垂らして会話に混ざる)
雅「!あるふぁさん」
α「はろ〜ぃあちゃ〜」
「噂通り、ねぇ」
(ティーカップを置き、アルファと言うらしい男に冷たい視線を向け)
「アタシのこと知ってるのね、アナタ」
(鉄扇を開きつつ相手を警戒して言い)
α「あれぇ、もしかして地雷踏んだかにゃ〜?そりゃ『裏』にいりゃあ情報ぐらい回ってくるっしょ〜!」
(雅の頭に顎を乗せつつ何もしないというように両手を振る)
α「やっぱりこの店には『裏』の人間も沢山来るんだねェ!ぃあちゃ!」
(ニコニコと笑う)
雅「おもい…」
「裏、アナタもこちら側の人間ってこと、だったらなおさら警戒しないとねぇ」
(言い終わると同時、アルファの衣服が波打つように動き)
「ふふっ只のボディチェックよ」
(次に相手が言うであろう言葉を予想して先程の怪現象について説明し)
α「うへぇ、ほんとに噂通りぃー、ひどいねぇ、この店じゃだぁれも悪いことは考えてないよ、少なくとも…ぼっくんが中身を知らないオネーサン以外はね、ねぇ?『ルチア』オネーサン」
(ペロリと飴を舐める)
「─おい、アルファ、つっかかるくせなおせっつただろ」
α「、わァ」
(後ろから、声がかかったと同時に、ぐんっと首元を後ろに引っ張られる)
叢雲「…わるい、雅、邪魔したな、こいつは回収する」
α「えー、なにぃ!いーじゃんかぁ!」
(そういってズルズルと座敷の方へアルファを引きずりながら戻ろうとする、190cm代が腕をバタバタとしているので運びづらい)
「……」
(黙ってアルファの発言を聞いているが、彼女の意識はゆっくりと近付いてくる隻腕の男に向けられており)
「Ciao〜(さよなら〜)」
(隻腕の男に引きずられるアルファに変なのが居なくなったと言わんばかりの笑顔で手を振り)
「ねぇ。彼、一体何者?」
(アルファを引きずっていく隻腕の男の姿を見て何かを察したのか、店員のぺストマスクの先端を握り目を覗き込むように顔を近付けて問いかける)
雅「お、わ…?おきゃくさまですよぉ、おふたりともうちのじょうれんさんですぅ」
(いきなり自分のマスクを掴まれたことに少し驚きつつ、答える)
雅「あんまりつかまんといてくださいぃ〜」
(怒る気配は微塵もないが、困ったように笑う)
( 騒がしい店内を見渡しながら先ほど貰った飴を舐め。甘音様、そういえばあの女の方見えてないんだけど大丈夫かな、なんて考えつつ。先ほどのことを思い出し少し困ったように眉をひそめる下げながら、隣にいるお茶を啜っている人物(?)に話かけ )
「 …叢雲お兄さんは、あの女の方に気づいていないのかい?、見た感じ、なんか随分と、その……執着されてる感じだったけど 」
レメ「ん〜?あァ、全然気づいておらぬぞい、あやつは『見えぬ』からなぁ、あまりにもそちらの方向の力がうすすぎて、雅の店の小道具をつこうてもほとんど見えぬ」
(とんでもない話じゃ、と茶をすする)
「…?」
(ちらちらと聞こえる『気づく』や『見える』とはどういうことか…と思うが口にはださない)
>>671
レメ「…?、!…お主も来るかえ」
(ちょいちょいっと、首を傾げる彼女に疑問符を浮かべるが、何となく察し、話に混ざるかと手招きしつつ声をかける)
「 本人に害が特にないならいいんだろうけど……美人さんなんだけどその、なんか怖い感じしたから 」
( その言葉をきき少し困った笑顔を浮かべながら、先ほどの言葉や笑顔を思い出し目をぎゅっと閉じて。まぁ美人の真顔は怖いってお姉さまも言ってよなぁなんて思い出し、ころころと表情を変えて )
(手招きを見てレメゲトン達の方へ行く)
「…どうした?」
(何故呼ばれたか気づいてない)
>>673
レメ「…いや、害ならとうに出ておるよ」
(凛の問いかけに、今までの笑みを消し、目を細めてそう告げる)
レメ「そりゃあ怖かろうて、あれはそんじょそこらの異形では無い……あのくそ…竜神と同列の─『神』さんであるからな」
>>674
「不思議そうにみておったじゃろう、わしらの会話を、妙な言葉が多く気になったのではないか?」
(寄ってきた彼女にそう答える)
「 神様かぁ…あんまり好きじゃないな 」
( 害出ているという言葉を聞くとさら表情を曇らせて、乾いた笑いを零して小さな声で呟き。ゆっくりと視線を一人で佇む昔からの知り合いに向けて、小さくため息をつき。小さい頃から神様を嫌っている彼女はどう思うだろう。そんな事を考えながら小さな声で呟いて )
「 甘音様は、見えなくて正解なのかもしれないね 」
レメ「見えぬほうが良いし、関わらぬほうが良い、あんなものは、出会わなくても良いものじゃ、…………まァ、それを言うてしまえば、わしも例外ではなくなるがな!」
(パッとまたいつものように笑う)
レメ「あれに現状気づいておるのは、わしとアルファ、ィアも感覚で気づいておるであろうなぁ、当の本人である叢雲は何も知らぬ、何も」
(困ったもんじゃ、と肩をあげる)
「 本人が気付かなくて、知らないならいいのかもね、こういうのに何が正解とかないから難しいけど……こういうの『 どんかんおとこ 』っていうんだっけ? 」
( その言葉をきき困ったように笑いながら視線を戻して。一瞬女神様方を向くも視線を戻し飴をもう一つ口に放り込みカラコロ転がして)
レメ「呵々、まァ鈍感ではあるのだろうが、……『わざと見せていない』という可能性もあるからのぅ」
(じぃ、とこちらは叢雲の背後に浮くそれをみる)
「…まァ、知らぬほうが良いのは確かじゃ、…叢雲が知れば、酷く壊れてしまう様なことを、『あれ』はしでかしておる」
「 ……そういえばあの女神様は何を司る神様なの? 」
( 同じように恐る恐る女神様を見ながら、奥歯で飴を噛みしめながら、こてっと首を傾げながら尋ねて )
『教えてあげましょうか?』
(急に、声がかかる、それは魔人の声ではない、美しい女の声)
『知りたいのかしら、可愛い人間、あなたはあの子を見ないから教えてあげてもいいわ』
(目の前に居るのは先まで叢雲の背後に浮かんでいた『それ』、美しいそれは、彼女らの目の前で、そう告げる)
レメ「…やはり聞こえておったか、女神殿」
『ええ、ええ、聞こえているわ、だってあの子と私の話をしているんだもの』
「 ……っ! 」
( 目の前に立っている彼女を見て表情をこわばらせながら、飴を一粒口に入れぎゅっと目を閉じて。ゆっくりと目を開けば、困ったよう笑顔を浮かべて、いつも通りに振る舞い )
「 …噂話されるのはいやだったかい? 」
『いいえ?噂なんて慣れているもの、神なんてそんなもの、そんなものなのよ、可愛い人間、それに私の性質上、噂なんて耐えないわ』
(くすりと微笑む)
『私は【勝利】と【愛】の神、素敵でしょう?そう思わない?』
(浮かんだまま胸に手を当て肘を上げ顎を引き、そう楽しそうに女神は告げた)
>>675
「…ぇ…あぁ…見えるとか…気づく…とか…何の話をしてるのかさっぱりわからないな」
(気になっていたことを読まれ驚く)
>>684
レメ「…ちなみに、おぬしこれは見えておる?」
(そう傍に浮く女神を指さす)
『ふふ』
(指さされることにも特に何も言わず、笑みを浮かべている)
「…?…なにか霊的なものの話か?」
(よく目を凝らしてみるも何も見えない)
レメ「うーむ、まぁそんな所じゃのう、似たようなものじゃ」
『見えないのねぇ、でも、でも大丈夫、私、それでも『愛して』あげるわ』
(するりと見えない彼女の頬に手を伸ばし、触れない程度の場所で輪郭を空になぞる)
「…そういうものが見える機能は備わってないな」
(全く気づく気配がない)
レメ「呵々、まァ知らぬほうが良いよ、見えぬほうが良い」
『、ねぇ魔人、ひっぱるのをやめてくれるかしら』
レメ「やめぬわ阿呆」
「…そういうこともあるか…できれば見てみたかったが…」
691:◆RI:2020/12/07(月) 18:50 レメ「あー、ィアに頼めばそういう小道具は出てくるであろう、気になれば言えばいい…が、」
(店の真ん中の方で新たに来た客にマスクを掴まれている店主を見ながら)
レメ「…まァ、とりこみちゅうじゃの」
「…まぁそこまでして見たいわけではない…時間とらせてすまなかった」
693:◆RI:2020/12/07(月) 19:03 レメ「ええんじゃええんじゃ、呼んだのはわしじゃしの」
『…ふふ』
>>668
「あぁ、ごめんなさい」
(言ってマスクから手を離し)
「あ、そうだ、“ムラクモ”さんに、この店気に入ったって伝えてもらえる?」
(誰にも聞こえないように店員の耳元で囁いて、再び椅子に腰を下ろし紅茶を一口)
雅「…はぁい、かしこまりましたぁ、こんごともごひいきにぃ」
(何故名を知っているのか、などと、野暮なことは聞かない、聞いたか知っていたか、どちらかだろう)
雅「では、ごゆっくりぃ」
(そう言って客の前から離れ、叢雲の元へ)
雅「おじさまぁ、叢雲おじさまぁ」
叢雲「ん、んー?なんです、雅」
(刀の手入れを終え、ぼぉっと店を眺めていた叢雲に、声をかける)
雅「おきゃくさんがなぁ?『この店気に入った』って伝えてくれやって」
(そして、先程の伝言を伝える)
叢雲「……ふぅん」
(その言葉を聞いて、『ようやく』、入ってきた彼女を目を細めて見据えた)
「彼がムラクモ……」
店員の言動からあの隻腕の男が無敗のマフィアと確信し、小さく呟き。
それから視線を座敷の方へと向ければ叢雲と目が合い。
叢雲「……アルファぁ」
α「はーあーい!」
叢雲「おまえ、『わかってて』あの態度とったな?」
α「あ、ばれちゃったぁ?そっちの方がアレかなぁとおもって!」
(そうして目線を外さぬまま、引きずってきた隣の男に声をかけ、よく分からない会話をする)
α(だって、気に入られでもしたら遊ばれちゃうしねぇ…)
(彼は殺し屋であり、殺し屋というものは情報に長けているものである)
叢雲「……」(じとっ…)
α「そんな目でみないでよぉ」
叢雲に向けられた視線を戻し、残った紅茶を飲み干す。
望外に美味しい紅茶と思わぬ邂逅に満足気な表情を浮かべ席を立つ。
そのまま店員――雅の方へと歩を進め。
「お会計お願いできるかしら」
そう店員に告げて、高級感漂う財布からブラックカードを取り出し。