皆さま、こんにちは、フフフ、今宵は月が綺麗でございますね。
こんな夜は、是非とも聖神教会を足をお運びくださいませ。
我らの神が必ずやあなたを導いてくれることでしょう。
へえ…聞いたことがありますね、たしか夢想でしたか。
まさか天使が会得しているとは。
…ふふふ、わたくしの方が人間界に関しては先輩ですからね。
いっぱい教えてあげます。
(踵を鳴らし、ソランとハリジャを包む魔法陣が展開される。)
わぁぁ...綺麗...
603:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 19:32
(燐光が影の形だけをくっきりと残し、やがて消え、二人は教会の外へ転移した。
草原がそよそよと風になびく風景。)
――ソラン、あなたから人間界について聞きたいことはありますか?
....僕がこの世界で聞いたのは
(風の心地よさに触れて嬉しそうな顔をする。だが幼稚園児には聞かない衝撃の言葉が出る)
...僕の本当の親が人間によって“消された”ことくらいかな?
(笑顔でそう言った。幼稚園児だから、本人は理解していない)
【あ、間違えたぁぁぁ!!!】
606:ソラン:2021/03/14(日) 19:39【これもう少し先なのよ!忘れてぇぇぇ!!!!!!】
607:ソラン:2021/03/14(日) 19:40 んーとっ...じゃあ、人間は寿命が短いの?
(不思議そうな顔で)
人間は、個体によりますが百年近く生きますよ。
70年ほどでしょうか。
天使はどうなのですか?
(手を握ったまま草原の上を歩き出す。)
天使は悪魔と同じで他人によるけど、3000億万近く生きるって。
けど、いつ死ぬか分からない地形が多いから精々、200億歳近くかなってミカエルに聞いたよ?
へえ…星より長生きですね。
やはり魔界や天界は質が違う。
ちなみに神は…ふふ。
では、行きましょうか。
(街へ向かって手を引いた。)
んゆ?人間いっぱい...此処、人間の住処?
(街を見て、また不思議そうに)
はい、人間が群れを成して生きる住処です。
(竜車が石畳の大通りを走り、果物屋は押し売り、上を見上げれば住人が洗濯物を干している。はぐれないようにぎゅっと手を握る。)
なにか気になるものは?
...何でみんな服が違うの?色とか形とか。
僕やハリジャは一緒なのに
個性ですよ、ソラン。
見た目も種族も、皆それぞれに違うからです。
…それがどこでも当たり前になれば。
誰もが排他されることがない世界に…
ソラン、あなたは自分の個性をこれから見つけなさい。
?うん、分かった。ハリジャ
(満面の笑み、まさに女神)
はい。誰でも、たとえ天使でも生きやすい世界を創りますから。
(ソランの満面の笑みに応えるように笑う。)
そうです、少し買い物をしてみましょう。
手を離してはだめですよ?
(押し売りをしている果物屋までソランの手を引いて歩いていく。)
わぁぁ...美味しい果実いっぱいだ!
(嬉しそうに目をキラキラ)
ソラン、人間界には通貨というものがあります。
物の価値に見合った硬化を、欲しい物と交換するのです。
一度やってごらんなさい。
(ポケットから銀貨を一枚取り出してソランに手渡す。)
なんでも好きなものを。
うん!じゃあ...あの美味しそうなりんご...あの、りんご1個下さい!
(果物屋の人間に話掛けて、りんご一個頼む)
ああん?なんだよガキ、羽が生えてるじゃあーねえか!ワハハハハ!
いっぱい食ってビッグになれよ!
(ソランの頭をがしがし撫でる。)
りんごな、これは俺が育てて売ってる直接輸入みたいな代物だ!
超絶うまくてよぉ、住民から苦情が殺到するレベルで困っちまうよなぁ〜。
まあとにかく、落とすなよ!
(銀貨を受け取って粗暴な手つきでりんごを手渡す。)
ありがとう!店主さん!
(持ちながらも女神の笑顔でお礼を言った。そしてハリジャのとこに戻る)
ハリジャ!前が見えないよ〜!!
あ、もう…まだあなたには大きいですね、ふふ。
(わたわたしてるソランの林檎が入った紙袋を持つ。)
さて、次はどこに行きましょうか?
んー...何か広い所とかある?何か...水が大きいとこ
624:ソラン:2021/03/14(日) 20:33 ありがとう、ハリジャ!
(女神の笑顔)
礼などいりませんよ。
これは義務ですから。
…水の大きい、海ですね。
少し先へ進むとあります。
まだ歩けますか?
うん!行く行く!
627:ハリジャ◆o6:2021/03/14(日) 20:36
…では、何度も言いますがはぐれないように。
(再び手を繋ぎ直して歩き出す。街の外、雑踏が広がる奥の海辺まで。)
きゃっ、きゃっ♪
楽しい〜♪
(ハリジャと一緒で嬉しいソラン)
ふふふ――
(そして、しばらくすると到着。)
…着きましたよ、ソラン。
(夕日が照りつける海原、その際で黄緑色に輝く波が折り返す。)
わぁぁ〜!!!
とっても綺麗〜!!
(めっちゃキラキラして楽しそうにはしゃぐ)
…
(浜辺に座り、地平線に沈む夕日をどこか物憂げな顔で見つめる。)
...ねぇ、ハリジャ!
これ見て!!
(ハリジャを見て、寂しそうに見えて海の水を使い、太陽を表に水のハートを魔法で表現した。)
――!
(ソランの指先で創造される水のハートは、太陽の光で橙や黄緑にきらきら輝いていた。
美しい光景とまっすぐな愛情。…少し、ほんの少し、困惑する。)
…海を、見ていると…虐げられ淘汰されてきた今までの事実なんて、
まるでないように思えるのです。
それは…あなたを見ていても同じこと。
…嬉しいとは、こういう感情を言うのですね。
教えるばかりでは何も分からなかった。
んみゅ?えへへ///...僕ね、ハリジャを守れる天使になりたい!
ハリジャ優しくて色んなの知ってるし、大好きだから!!
(満面の笑み)
…や、やめてください。
わたくしは、『私』にはその愛を受け止める術が分からない。
怒りを依代として生きてきたのに。
それ以外の感情が浮かぶたび、分からなくなります。
この怒りは正しいのか…救いとはなんなのか。
ごめんなさい、ソラン。
…あなたに言っても分かりませんね。
(眩しいソランの笑みから顔を逸らす。)
んゆ?ハリジャはハリジャのやり方で変えれば良いと思うよ?
難しい事よくわからないけどね!
(笑いながらハリジャを慰める)
…はい、ふふ、…
ありがとうございます。
(夕日を背後にして笑う。)
えへへ!ハリジャは大好きだからお嫁さん?にしたいな〜///
一緒にいて楽しいもん!
(笑顔で抱きしめる)
お嫁さん?
…そういうことを言うのは、もう少し大きくなってからですよ?
うふふ。
(こちらも抱きしめて頭を撫でる。)
そうなにょ?でもいっか!
(ぎゅ〜と抱きしめ、嬉しい笑顔)
はい。
そろそろ…帰りましょうか。
(太陽を背後に煌めく砂浜でソランの背を優しく撫でる。)
うん!今日はとっても楽しかった!ハリジャ!
(笑顔で良い、手を繋ぐ)
――
(魔法陣が淡い光を放ちソランとハリジャを包み込む。
そのまま、海から影法師のような姿だけを残して教会へ転移された。)
ハリジャの魔法は綺麗だね!
(女神の微笑み)
綺麗…ですか?
そんなこともありませんよ。
地の底に根付く禁忌の魔法使いですから。
(人差し指を唇に当てて困ったように笑う。)
綺麗だもん!僕から見ればハリジャはまるで女神みたいに綺麗なんだよ!
(めっちゃ褒める。天使本人)
ふふ、天使がなにを言うのですか。
あまりからかってはいけませんよ?
(つん、とソランの額に指を指し。)
…今日は疲れたでしょう。
早くお風呂に入って就寝しましょう。
んゆ!?...むぅ〜!事実だもん!
(頬を膨らませる。ハムスターみたいな可愛さ)
それならあなたの方が綺麗です。
天使さん。
(ふふふ、と笑って手を繋ぐ。)
そうなの?ありがとう!ハリジャ///
(ぎゅ〜といきなり抱きつく)
はい。あとで鏡を見せてあげます。
(ソランの頭を撫で、風呂場まで歩く。)
...僕の顔、どうなってるだろう
(楽しそうに風呂場に行く)
(風呂場!)
たしかここに…ああ、見つけました。
これが鏡ですよ、ソラン。
(洗面所の引き出しから手鏡を取り出す。)
んゆ?...わっ!?これが...僕?
(鏡に映った自分を見て驚く)
ふふふ、言ったでしょう?
あなたはとても綺麗な天使ですよ。
(驚くソランの横から手鏡を覗き込む。)
けど、ハリジャの方が綺麗だよ!僕よりもね!
(覗いてきたハリジャ頬をすりすりして)
…どこでそんな言葉を覚えてきたのでしょうか。
もう、本当に仕方のない子ですね。
(困ったように微笑むとソランの頭を撫で)
さあ、汚れを落としましょう。
ソランの綺麗な翼は清潔にしておかないと、ね?
うゆ!
(ゆっくり脱いでいく)
(昨日と同じ手順で浴槽にお湯を注ぐ。)
(…で、入浴)
うゆゆ〜♪やっぱりお風呂は気持ちいいよ〜♪
(ぷか〜んとお湯に浮く。のんびり気持ちよさそうな顔)
…
(着衣のままソランをじーっと見つめる修道女。)
石鹸、使いますか?
うゆ!それとさ...何で見つめてるの?魔法で洗浄してるだけだよ?
(苦笑いのソラン)
ああ、なんでもありません…わたくしには入浴という行為が必要ないので、少し興味深くて。
それに、とてもいじらしいと思ったのです。ふふ。
(石鹸を手渡す)
みゅ?ハリジャは色々凄いなぁ〜、普通僕らはいるけどね。
(ありがとうと言い、石鹸を使って頭を洗う)
天使の生態も不思議ですね。
…まだまだ知らないことばかりです。
(お湯を汲む桶をソランに渡してやる)
そうなのかな?普通に他の人達と案外変わらないかも知れないし♪
(ニヤニヤ笑いながら、桶を貰う)
そうですね。
本当に、誰もが人間と同じように暮らせたらいいのに。
…頭を流したら上がりましょうか。
(ぽつりと吐いた呟きを取り消すように告げる。
深紅の瞳には未来への憧憬と忌まわしき過去が浮かんでいた。)
うん♪
(桶でそのまま頭を流し、上がる)
それにしても、すっかり色々なことを覚えましたね。
人間よりは学習速度が速いようです。
(バスタオルを手渡し)
多分ね♪ふきふき...
(髪の毛拭くのだが、全然乾かない。本人は苦手のようだ)
…ふふ。
慌てずに、ゆっくり拭きなさい。
(ソランの背後から両手をバスタオルの上に乗せて優しく拭く。)
んゆ、えへへ...///
ハリジャは凄い優しくて、大好き!
(笑顔ながら頭拭いてく)
…そうでしょうか。
いつからか、慈悲の扱いも忘れてしまったのですけれど。
(くすりと笑う。すると完全に拭き終わったのか両手を離して)
愛…その感情は、わたくしにとって生まれた時から唯一です。
けれど他に形容する術があるなら、きっとわたくしはあなたを愛していますよ。
…柄でもない。寝ましょうか、ソラン。
えへへ///うん!
(タオルをなおし、ハリジャと手を繋ぐ)
…わたくしの故郷の建築家は、姿も態度も大きい人でしたわ。
だから、いつもこんなに大きく造ってしまうのです。
困ってしまうでしょう?
(手を繋ぎながら長い廊下を歩く。)
ソラン、あなたはもうわたくしの部屋を覚えましたか?
まだ何となくだよ、僕暗記するの苦手かも
(周りを見渡しながら)
あなたは賢い天使ですから、きっとすぐに慣れますよ。
…着きましたわ。
(気付くと扉の前。)
んみゅ、相変わらず広いよ
(言いながらドアを開ける)
今日は新月ですね。
…月の裏側では兎が餅をついているそうです。
ほんの少し、白兎に聞かなければ。
あなたはもう寝なさい、ソラン。
うん...お休み、ハリジャ
(スヤスヤと笑顔で寝始める)
…
(ソランが就寝したことを確認すると、白兎のぬいぐるみに向き直り)
起きなさい、白兎。
あなたには聞くことがあります。
何よ...今から情報ちゃんととこ行くのに...
(拗ねた顔でハリジャを見る)
その前に、情報を提供してもらいますよ。
対価が欲しいのなら望みなさい。
(窓際の椅子に座り、詰問するような態度でウサラミアを見つめ返す。)
対価は新しい身体さえくれれば良いわ。
此処に来る前に元の姿に戻れない呪いに掛かったから、この身体嫌なのよ。
あの悪魔のチョイスで。
(嫌みを言いながら答える)
新しい身体?
…
分かりました、用意します。
苦しみに耐え抜いた尊き肉体を一つ。
どーも、出来れば兎の耳をお願いね?
687:ハリジャ◆o6:2021/03/15(月) 18:43
左様ですわ。
兎の獣人ならいますから。
…これで契約は成立しましたね。
では今から質問します。
――紋章石、未確認物体、水色の羽…
ソランは一体、何者ですか。
聞くとは思ったけど、もう少し先だと思っていたわ...こんなに早く思わないもの。
...前、ソランが寝言で賢者みたいな事を言ってたでしょ?
あの言葉が招待よ。
(真剣な顔で言う)
わたくしにも時間が残されていないのですよ。
…来るべく決戦に備えて、尊き命を救済へ導かなければいけませんので。
――賢者。
正体と言われても、あまりに抽象的ですね。
...天空の天使と鳥の王だから、多分息子かしらね?(ボソッ
691:ハリジャ◆o6:2021/03/15(月) 20:04
なるほど、それが賢者たる由縁ですか。
他に類を見ない混血ですね。
どうりで…ただの天使とは少し違う。
聞きたいことはまだあります。
ソランがなぜ戦場で悪魔に拾われ、今日まで生きてきたのか。
そして、謎の影や紋章石のことも。
それに関しては悪魔本人に聞きなさい。
私が分かるのは、紋章石の条件は高貴なる血族の血があるか何かしらの紋章柄があることよ
色々と不明瞭な点が多いですが、『あなたに関しては』これでいいでしょう。
…悪魔。相変わらず盗み聞きをしているのでしょう。
姿を現しなさい。
(椅子から立ち上がり、宙に向かって語りかける。)
ククク...盗み聞きなのは貴様もだろう?
(と姿を現す。大きい黒い翼 目は赤く光り 高身長の大男だ)
さあ、なんのことでしょうか?
まったく趣味の悪い悪魔ですこと。
ソランについて知っているのでしょう。
洗いざらい教えてもらいますよ。
…さあ、対価を望みなさい。
対価ねぇ...別に対価を要求するところはない。
あるとするならばねぇ...
(ニヤニヤしながら、ソランの横に近づく)
...弟のネサレストや裏切りのリフティン様みたいに、こいつを愛情深く育てて欲しいだけだ。
勿論、拾った理由も...昔の俺みたいになって欲しくはない。
(珍しく、真剣な顔で湿った話をし始めた)
....こいつがあの戦場にいたのは事実。だが...その戦は天使とスカイランプハーピー族の戦だった。
その時...スカイランプハーピー族の長『スベンガル・ハーピー』、そして天空の管理者『ハンヴィ・トラン』が死亡した。
何故その二人だけ死んだんだって?答えは簡単さ。
こいつらの間に禁断子を産んでしまい、両親共々自害しのさ。
だから、天使やハーピーの奪い合いになって...最終に逃げたのはあの平原。
そしてこいつは...予言の子。
『ある気に入った女性が危険に侵された時、茨を包みその女性を救った。そして危険を冒す者は茨によって消し去る』...
右肩に水色の紋章石は父親似、右腕の紋章柄は母親似ってことよ...
それと影に関しては...もう少しだろうな。
紋章石が出た者は必ず見るものだ、そして...力の暴走...
厄日が近い証拠だ。
でも...いつかは本気モードを完成させれば良いことだ。
…
(マリンによって紡がれる出生の歴史を清聴する。)
動く人形、人外に天空族…おとぎ話のようですね。
展開までは思考が及びませんでした。
…つまり、ソランは禁忌の落とし子。そういうことですね。
神託、予言のオラクル…耳にしたことがあります。
本気モードなんて稚拙な表現です。
いずれ来る覚醒は紋章者の宿命なのですね。
…なにが禁忌の落とし子、宿命。
そんなものつまらない。ソランはソランです。
たとえどんなことがあったとしても、必ず守り通してみせます。
(深紅の双眸に強い意志を宿らせる。)
...初めて会った時より180度変わった、修道女。
まるで、俺の知っている聖女マリアのようだな。
(ククク...と安心した顔)
ウサラミア「で、当主様?対価の件は...」
(不安そうな顔)
ああ、良いだろう...我が妹に会わせてやろう
ウサラミア「やった〜!ありがとうございます!マリン様」
いや、まぁ...あいつも多分そうだろうと思ったまでよ