皆さま、こんにちは、フフフ、今宵は月が綺麗でございますね。
こんな夜は、是非とも聖神教会を足をお運びくださいませ。
我らの神が必ずやあなたを導いてくれることでしょう。
…ああ、盲点でしたね。
文字どころか意味が理解できないのですから。
これは難航しそうです。
ソラン。あなた、なにか話せませんか?
(口元に指先を当て、「話す」の仕草。)
あー...?...ソランエル...でしゅ?...んみゅ?
(子猫のように本人は分からないようだが言葉を話した)
……
(ソランが発した声に、一瞬固まる。)
…はぁ、ふふ、あはは。
わたくしはなにを?
たかが幼い天使の一人。しかも執行猶予の途中ですのよ。
…ううん、ソラン。
言葉は話せるようですね。
それなら良い方法があります。
(再度ペンを取り文字を記す。紙には「ソラン」と書かれていた。)
んみゅ...?ソラン...
(紙を見て発音した)
いいですか?
これがソラン。あなたの名です。
ほら、書いてみなさい。
(羽ペンを手渡す。)
んゆ...んゆ...
(汚い字だが頑張って書いてる)
んや!
(笑顔でハリジャに見せる)
…ふふふ、これから励みなさい。
(微笑みを浮かべてソランの頭を撫でる。)
あなたには意味を文字にして理解してもらいます。
ですから、今日はもう一つ教えましょう。
んゆ!
(嬉しいそうにキラキラしてハリジャを見る)
あはは、ひどい字です。
まるで死にかけのミミズのような…
ですが、なんでしょう。
この感情は…
ソラン。
しっかり見ているのですよ。
…
(胸の前で両手を組み、小さく頭を下げた。
「感謝」の仕草を表している。)
感謝、これは…こう書くのです。
仕草から意味と文字の繋がりを覚えるように。
(今度はペンで紙に「ありがとう」と書く。)
あり...ありが...とう...
(書きながら発音して頑張って覚えるソラン。)
何度も書いて覚えなさい。
文字があると世界は豊かになるものです。
…ああ、ですが、決して誤解はしないように。
わたくしは厚意であなたと接しているわけではありませんので。
(相変わらず言葉を理解しないと知っていながら話す。
まるで自分に言い聞かせるように。)
んや!ありがとう!
(今覚えた言葉を使って、とっても笑顔でハリジャに向ける)
…案外、物覚えがいいですね。
礼を言われるようことは何一つしていませんが、ただの練習。
明日からはよりたくさんの言葉を教えますから、その小さな頭でちゃんと理解するのですよ?
うゆ!
(嬉しそうにハリジャを抱きしめる)
あ、ちょっと…!
おこがましいですよ、執行猶予の分際で。
(といいながらも、抱きつくソランに抵抗せず。)
うゆゆ♪
(抱きしめながら頬をすりすりする。ハリジャの事が相当気に入ったようだ)
弾力のある頬…これは、…あはは、いけませんわね。
執行人として余分な感情は…
…
それにしても、少し痩せていますね。
ちゃんと食べているのですか?
(ふいにぱっと離れ、ソランの姿をまじまじと刮目する。
どうやら少し痩せているようだ。)
うゆゆ...
(ぐぅぅ〜...大きいお腹の音がなった)
もう、仕方ありませんね。
いいですか? いずれ来るその時まであなたを生かしておくだけですからね。
苦行を前にして死なれては困ります。これは慈悲ではありませんから。
ついてきなさい。案内します。
(部屋の出口へ向かう。)
うゆ〜!
(また低空に浮いてついて行く)
( …天使、不思議な存在です。
罪さえ知らぬ無垢な魂…虫酸が走る。
苦しみに生きてこそ魂は昇華するというのに… )
…ええ、そのはずですよ。
この天使の顛末など救い以外に有り得ないのですから。
つきましたよ、ソラン。
何か作ってあげます。
(ついたのは調理室。やたらと広い教会。)
クンクン...うゆうゆ!
(匂いを嗅いで、周りが全て珍しく見えてこれまたキラキラ)
こら、周りに気を付けなさい。
調理室といえど危険はあるものです。
わたくしに栄養など必要ありませんが…
天使の肉体は人間と構造が似ているようです。
…適当に作りましょう。そこで利口に待っていてください。
(包丁、まな板、皿が入った棚。その奥にあるキッチンに前に立つと、興味津々なソランに指を指し。)
う〜ゆ〜
(は〜いみたいな返事天井にしがみつき、白い兎の人形を使って遊ぶ)
ええと…まあ、こんな感じでしょうか。
あ、火が…とりあえず芋を投げれば、
(何やら不穏な言葉が奥から聞こえる。)
にゅ?んゆゆ〜♪
(聞こえて反応したが関係なく遊ぶ)
あはは、鬱陶しい。
調理など過程が多くて面倒です。
初めから一貫すればいいものを…
(ブツブツと言いながら調理を続行。しばらくすると、終わったのか奥から姿を現す。手には大きな皿…と、謎の塊。)
見なさいソラン。
わたくしは今宵新たなものを創造しましたよ。
んゆ?
(塊のものを見て不思議そうな顔で)
名付けます。
これは「芋塊」です。
あとで文字を教えてあげましょう。
(木製のテーブルに芋の塊を置いた。)
さあ、食べなさい。
わたくしの料理を召し上がれるなんて、僥幸なのですから。
ふふふ。
(壊滅的に下手な料理の腕を自覚していない。ただニコニコと見つめ)
バクバク!!
(勢いよく食べる)
....
(顔が青ざめたようになるが耐える)
…どうですか?
(自信ありげに見守る顔。)
んゆ...んゆゆ!
(頑張ってスマイルを作って美味しかった表現)
そうでしょう?
うふふ、全部平らげなさい。
少しつくりすぎてしまったので、「おかわり」もありますから。
んくっ...!?
(まじかという絶望の顔、必死にお腹いっぱい表現)
え? もう満腹ですって?
…天使といえどもやはり貧弱ですね。
それにしても、どうしましょうか。
(少し残った芋塊を見つめ、考える。)
…そうです、信者にあげましょう。
きっとお喜びになるでしょうね。
んゆ、んゆ...
(必死に表現して疲れた汗顔)
?
(疲労を浮かべるソランに首をかしげる。)
…あぁ、疲れたのですね。
分かりました。甘美な料理も食したことですし、次に向かいましょう。
(コツリ、と踵を鳴らすとテーブルの上に魔法陣が展開される。
残った芋塊は『信者達の部屋』に送られた。黒い服をひるがえして出口へ)
んゆっんゆっんゆ〜♪
(楽しみみたいなご機嫌な顔で向かう)
あの悪魔の願いは…人間らしい生活を、でしたね。
教養のなさも甚だしいところです。
せめて汚れくらいは落とさないといけません。
(自室、調理室と過ぎた先の廊下を歩く。
螺旋した階段を下り下層へと歩を進める。)
んゆ〜?
(飛びながら降りる)
(長い長い廊下の最奥に佇む寂れた扉。)
…あまり使ったことはありませんでしたね。
アースガルズの建築家は無駄が多すぎる。
まあ、偶然にも機会を得たのですから不毛にしますが。
ソラン。お風呂です。
(己の腕に手をすべらせ、洗う仕草。)
うゆ?
(ハリジャの真似をする)
はい。
(ギィ、と重い扉を開ける。中は小綺麗な洗面所。)
入りなさい。
んゆ〜♪
(飛びながら入る)
(突然、ソランの両翼に触れる。)
これ、しまえるのでしょうか…
んみゃ!?
(一瞬びっくりした顔になり、赤らめる顔になる)
翼に感覚はあるのですね…服を脱ぐにはどうにも邪魔なのですが。
(翼の仕組みを確かめるようにゆっくり指を滑らせる。)
んみゅみゅ...///
(こそばくては耐える)
あれ、どうしました?
…ふふふ、そんなつもりはないのに。
とにかく、今の段階では意志と繋がりがないようです。
(丁寧に、丁寧に、翼に引っ掛からないよう服を脱がせる。)
んみゃ...んゆゆ♪
(耐えてながらも嬉しそうな顔)
よし、できました。
そろそろ入りましょうか。
(立ち上がり、服を脱いだソランを背後に浴槽へ向かう。
大きな桶の側にある『蒼い魔石晶』に手をかざすと、たちまちお湯が溢れ出た。)
んよ〜!!!
(物凄くキラキラして勢いに入る。ダイナミックで)
慌てすぎですよ、ソラン。
(傍らの石鹸を手にとり泡立たせ、楽しそうに入浴するソランの頭に置いて洗う。)
んゆんゆ〜♪
(頭の上にある宙に浮いてある黄色の輪っかを手で引き寄せて、シャボン玉を作る。そして吹く。
きゃっ、きゃっと楽しそうに笑った)
(遊ぶソランの頭に、手ですくったお湯をかける。
泡がゆっくり流れていく。)
…ふふ、これで綺麗になりましたね。
んあ?
(お湯が流れて少し目を開く。まるで女の子みたいな美貌である)
…さすが天使と言うべきでしょうか。
(ソランの美貌に少し驚き)
やはりあの悪魔、よっぽどの無作法ですわ。
己の身を磨くことも知らぬ原石は所詮石ころのまま。
あなたは幸運でしたね、ソラン。
(濡れた髪を撫で付け)
〜♥
(撫でたその手を自分の頬に当て、嬉しそうにそっと手にキスをする)
…!
……ダメですよ、ソラン。
いずれあなたには救済を執行するのですから、情など湧いてはいけないのです。
(口付けされた手を、するりと頬に寄せる。わずかな葛藤を宿してソランを見つめた。)
んうゆ?きゃっ、きゃっ♪
(意味は理解してないが大好きなのには変わらない笑顔)
なぜでしょう、あなたと接していると感情を忘れてしまいます。
ただ憎き神への怒りを…
…あなたに言っても分かりませんね。
うふふ、そろそろ上がりましょうか。
逆上せてはいけません。
(ソランの手を取る)
きゃっ、きゃっ♪まま〜
(いつの間にか『まま』という発言を出し、笑う)
ママ? …冗談を。
母などと呼ばれてはたまりません。
(しかしどこか満更でもない表情を浮かべ、浴槽から上がったソランを白いバスタオルで吹く。)
みゃ〜♪きゃっ、きゃっ♪
(嬉し過ぎて、羽がバタバタと動く)
面白い羽ですね。
(パタパタ動く羽を横目に引き出しに手をかけ、)
時々ですけれど、浮浪者が訪れることがあります。
そういう時はまず酷い身なりを整えるのです。
予備があったのを思い出しました。
(まっさらな白い服をソランに手渡す。)
うゆぅ?
(不思議そうな顔)
さあ、袖を通してください。
翼の部分は穴を開けておきます。
(白い服に手をかざす。すると、じわじわと焦げて二つの穴ができた。
服を着る仕草をしてみせる。)
うゆうゆ...ぬいぬい...
(頑張って真似して着る)
…よくできましたね。
その方がいくらか天使らしいです。
さて、次は…疲れたでしょう、そろそろ睡眠を。
(ソランの小さな手を繋いで洗面所の出口へ歩く。)
うゆぅ...ふわぁ〜...
(手を繋ぎながらトボトボ歩く)
…あら?
そういえば、なぜ平然と手を…
……
まあ、今宵だけは特別ですわ。
人間のように生きるなら、翼を隠すことも不可欠。
単なる徒歩の練習です。
(ぶつくさ言っていると、いつの間にか自室に到着した。)
うゆぅ...?
(眠気がますソラン。眠そうな顔でドアを見つめる)
端から見ていれば、人間となんら変わらない。
生い立ちも、素性も…名付け親さえも。
…今日はわたくしも少し疲れました。
悪魔が押し付けた天使のせいでね。
あなたのことですよ? ソラン。
(眠そうなソランを抱き抱えてベッドまで運ぶ。)
うゆぅ...スヤスヤ...
(暖かさで眠ってしまった。寝顔がまさに女神)
…愛を捧げる先は、決まっていますもの…
あなたのような天使とは相容れない。
『私』は私の正義の為に生きる。
どうせ、執行猶予が過ぎれば終わる関係でしょう。
(女神のようなソランの寝顔に目線を落としてぽつりと呟く。
口では否定の言葉を紡ぎながらも、修道女の指は髪を優しく撫で付けている。)
スヤスヤ...
(寝てるソランの右腕にあるミカエルの紋章柄が光出す!その紋章柄がソランの右目につたり、成長する!
幼い子供から幼稚園児の5歳くらいの大きさになる)
!?
せい、ちょう…?
(眼前で起こる現象に、驚いて目を見開く。)
スヤスヤ...
(相変わらず女神のような顔は健在しつつ、寝てる)
やはり、得体が知れませんわね…
成長の条件は不明ですが、止める術などありませんし、静観するといたしましょう。
さて…
(完全に眠りに落ちた天使からゆっくりと離れる。
足音を立てないよう静かに踵を返し、部屋から去った。)
スヤスヤ...
484:白い兎:2021/03/12(金) 18:59 ふぅ...やっと寝たわね、何故一緒に行動しなければ行けないのかしら?
取りあえず...そっと出ますかね。
(自我を持ったソランの白い兎が動きだし、忍び足でソランから離れる。)
ソラン「スヤスヤ...」
(本人は気づかない)
(信者達の部屋にて)
…皆様、ごきげんよう。
(ハリジャの前で信者達が規則正しく並んでいる。)
『次の救済者』を指名する前に、お伝えすることがあります。
近い未来で来る決戦についてです。
…奴は人間を拠り所にして現在まで生き永らえています。
現世の終わりに終止符を、そして新世界の杯のため。
この機会に息の根を止めなければいけません。
諸悪の根元を根絶するのです。
(信者達は静かに頷く)
ですので、今日からは救済の儀式を毎夜行います。
もちろん与える苦痛はみな等しいのでご安心を。
( それが全て終われば、執行猶予も終わる―― )
>>484
…あら?
(信者達の部屋から戻ると、視界に飛び込むのは動く白兎。
突然の邂逅に沈黙。)
ウサササッ♪脱出成功〜♪
さてさて...あの当主様には悪いけど、此処で出ないとねー...
(ネズミのように素早く奥へ走る)
お待ちなさい。
(すっと腕を伸ばせば、走る白兎に伸びる魔力の輪。
捕まえようと頭上に伸びる。)
ウサッ!?話せ!ウサッちみたいな世界一可愛いアニマル人形族に触れるなぁ〜!
(捕まえられて大暴れ)
正体不明の天使に喋る白兎。
揃いもそろって理解に苦しみますね。
(コツコツと踵を床に伝わせて白兎に歩み寄り、屈む。)
あなたは何者ですか?
ウサッちはアニマル人形族の一番可愛いラビット人形家の『ウサラミア』よ!
...悲しい事に情報屋なんだけどね、ウサッ
(ドヤ顔で自己紹介)
あら残念、存じておりませんわ。
シルバニアのファミリーでしょうか?
(口元を袖で隠してくつくつと笑う。)
素性は分かりましたが、なぜ擬態していたのです?
それもあの天使に。
誰があの下等兎なのよ!?もう...
それは契約上、お喋りは出来ないわ。私の夢を叶う交換条件でね♪
ただ、夜になると流石に情報を聞かないといけないのでね。仕事だから。
(呆れた顔しつつ、説明)
…そうですか、口を割りそうにはありませんね。
拷問でもすれば別かもしれませんが、値しない。
情報とはなんですか?
ウサッちはお話を聞くのが趣味であるから情報屋になったの。
だから色んな生物達の話を聞くのが一回以上聞かないと落ち着かないのよ
そんなわけで一旦外に出たいわけよ♪
(ニヤニヤ顔でドヤ顔の嬉しい顔)
……兎に嘘をつく脳があるとは思えません。
分かりました、行きなさい。
(魔力の輪がふっと消える。)
理解してくれて嬉しいわ♪
教会の外に行くけど、此処無駄に広いわね...玄関はどこなの?
(周りを見渡して玄関を探す)
玄関? 近頃は教会を破壊する不届き者が多いので、ありませんね。
わたくしが送ってさしあげます。
(コツリ。踵を鳴らせば白兎を包み込む魔法陣。外へ転送する魔法を起動しようと)
ありがとう♪ソランの場所はマークしてるから大丈夫よ。
(嬉しい顔をして手を振る)
…感謝など、身に余りますわ。
(目線の横で手を降る白兎とそう投げかけ、転送を完了させる。)
…ふぅ、わたくしもそろそろ眠りにつきましょう。