皆さま、こんにちは、フフフ、今宵は月が綺麗でございますね。
こんな夜は、是非とも聖神教会を足をお運びくださいませ。
我らの神が必ずやあなたを導いてくれることでしょう。
(本棚から古い本が落ちる)
902:ハリジャ◆o6:2021/03/28(日) 18:22
(兎の駒を動かしかけて、それに気付く。落ちた古い本に視線を向け。)
…?
んゆ?...『ハーピー一族と天界の繋がり』?
(手を止めて、本を拾い開く)
『ハーピーの王と天界の天空管理者はとても縁が深かった。王は誰からも好かれない孤独の王でした。
恐怖で支配する事しか出来ない王は毎日毎日悩んでいました。そんなある日、窓を見ると天使が落ちていくのを見た王は
城を抜け、走って暗い森に迷いこんでしまいました。王は「幻だったのか...?馬鹿な事をしたか...」と後悔をしました。
その時に!女性の声が聞こえました。〔貴方は優しい人、どうか私を助けてはくれませんか?〕と茨にまみれた木々の中に
とても美しい美女が茨に絡まって、困っている顔をしていました。王はとっさに茨を魔法で燃やし、その女性を炎で助けました。
美女は〔助けてくれてありがとうございました。お礼に貴方がこれから愛に恵まれる生活に成れるように尽くします〕と
彼女は王を優しく抱きしめました。王はこの女性に会うまでずっと孤独でした...抱きしめられた王は泣き崩し、静かに女性を
抱きしめました。...そして時は流れ、様々な事に尽くした王と美女はやがて結婚し、二人の赤子に恵まれますが...
神のゼウスはこれには怒って、二人の関係を切り裂く事と赤子を死なせる事をミカエルのに命令しました。
だが、ミカエルは二人の関係や赤子を死なすのは出来ませんでした。彼は王と美女の天使にそう伝え、二人は赤子を生かす代わりに
自分らがしのうという条件で赤子を引き取り、ミカエルは去りました。その後二人は決心し、城の奥にある最果ての時計塔で
首を吊り、自害しました。その表情はとても笑顔で民達は泣き叫び、天界とハーピーの戦が始まってしまった...end』
えっ...?これ...は...
(涙を流し、本に雫がしみる)
あら、これは──
(歩み寄り、本をのぞく。)
…ハーピーと、天空……まさか。
これが御伽噺でないなら……
僕の...本当の...父さんと母さん...?
(話がショックで本を落とし、涙が溢れる)
ソラン…
(震える肩を抱き寄せる。)
あなたの両親は、きっと…死の間際まであなたを愛していたのでしょう。…今は、泣きなさい。
うぅぅ....父さん...母さん...!
(手で目を隠し、涙が溢れ続ける)
...僕ノ両親ハ悪クナイ。僕ノ両親ハ何故死ナナケレバナラナイ。
何故ダァァァァァァァァ!!!!
(外の天気が暗くなり、教会ごと雷がソランを放つ!)
何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ何故ダ....
何故ナンダァァァァァァァァ!!!!
(雷で打たれたソランは紋章石が完全に出て、紋章柄は身体中茨のように巻かれるような形になり、
目がとても赤く輝き、輪っかと羽が黒く染まった)
──
(燃える電、茨螺旋の紋章、赫眼の──堕天使。爆風を手で覆い、真っ暗なソラの下で…必死に手を伸ばした。)
……ソラン!!
ガァァァァァァァ!!!!
本気モード発動!!!『紅の堕天使』!!!
(目の柄が大きい赤い星々になり、歯の牙が目立つ)
おいおい!?どうなってんだよ!!ソラン!
(瞬間移動で駆けつけて来た)
ウサラミア「ソラン!!堕天使になるのは早いわよ、もう!!」
(走って来た)
ハーピー族と、天空の…ソランの両親、が……
なぜなのですか。
(ふら、目眩に眼前を苛まれる)
さぁーな!本当の事実の予想だと、またリフティン様が関係するだろ!!
あいつの事は多分、あいつ自身ソランの両親を殺したに決まってる!!
(魔法で神器の槍を出す)
そして、言うけどさ!!ソラン本気モード完成してんの?!
(台風みたいな最悪な風と雨と雷の中で叫ぶ)
マリン「あれは半分、闇のモードになってるがな!!」
っ、悪魔、兎…わたくしは一体どうすれば?
(嵐の中、足を地に風雨を耐えしのぎ。)
お前は、信者を非難したら束縛魔法でソランを抑えろ!!!
今の此奴は怨念の塊そのものだからな!だから、お前が呼び掛けろ!!
(神器で攻撃するが茨で防がれる)
ウサラミア「わぁ〜...神器を茨でね〜...だったら!スペルリング発動『ラビット・スニック・シャワー』!!!」
(兎の形をした魔法弾でソランを攻撃)
ソラン「邪魔ヲスルナァァァァァァァァァァァァ!!!スペルリング発動!!!『儚いの万華鏡』!!!」
(剣を出し、瞬間移動しながら突進連続斬り!)
うぐっ...いてぇな...
(右足にすり傷が出来る)
ウサラミア「そのようで...チッ」
(右腕の頬にもすり傷)
おい、ソラン!!せっかくの闇のモードだ!
こっちに来い!!!
(ソランを風で上に誘導する)
ソラン「ウガァァァァァァァァ!!!」
(と二人上空へと向かう)
崩れ、去る…わたくしは、私はなにを?
…そうだ、信者。信者を──
(古く寂れた記憶を思い起こす。教会を構え、『修道女』になる前のことを。)
……苦しみこそが、救いへの礎でしたね。
ならばどうしろと? …信者を避難させるなんて…
(1人、嵐の中で立ち尽くす)
…でも、ソラン……
(上空を見つめる)
苦行は…救済への最大の供物。
ソラン、ならば──
……
…………
嫌だ、
(ぽつり。そう呟いて、信者達がいる地下に巨大な魔法陣を展開させる。それらが遠い街に転送される頃、ハリジャは空に向かって手を向けていた。)
...本当、昔の俺にそっくりだぜ。ソラン...さぁ!!掛かって来い!!!
(槍を構え、スペルリングを発動させる!)
ソラン「ガァァァァァァァ!!!」
(剣を構え、マリンの方へ飛びながらスペルリングを発動させる!)
「「スペルリング発動!!!」」 『闇神槍 ダーク・ザ・エンド』!!! 『天空の茨姫』!!!
(マリンは魔法で溢れた巨大な槍を120kmの高速で投げ、ソランは巨大魔法陣で茨のトゲを連続攻撃)
ウサッ!?あの当主と互角に闘える男の子は初めて見たよ...闇モードが半分だからと言い...あそこまで出すのは相当じゃん。
流石はハーピー王と天空の管理者の息子だね〜...
(苦笑いに上空の二人を見て、ハリジャと自分は竹の防衛魔法で固める)
...後から聞いて、頑張って調べたけどさ...初代当主の弟さんとさ...ミカエルの妹が殺した形跡がほんの僅かにあった。
ソランの両親は完全自害じゃない...バレないように首吊り自殺に見せかけて、首のうなじに切り跡が残ってた。
だから...自害じゃなくて、殺されたのよ...お二人とも。
(真剣な顔でハリジャに真実を伝える)
…つまり、全ての元凶は、その2人だと。
……悪魔はご存知で?
リフティンは知ってるけど...ミカエルの妹は知らないわよ。
ミカエルとあの当主は幼なじみなんだから
(巨大な光の後、爆発が起きた。...二人とも落ちていく)
ウサラミア「ウササッ!?ハリジャはソランをキャッチして!」
(マリンの方へ走る)
っ、はい!
(空から落ちるソランの元へ走り、受け止めようと両手を広げる。)
父さん...母さん.....ハリジャ
(意識が取り戻し、涙を流しながら落ちていく)
……私は、私はなにもできなかった。
暴走するあなたを前にして、ただ見ているだけ。
……ごめん、なさい。
(静かに俯き、ソランを抱きとめて震えた言葉を紡ぐ。)
へ...えき...ハリジャ...がぁ...生きてる...なら..それで...良いから...
ケホッケホッ!...ハリジャ....紋章...石を...抑えて.....欲しい。
(弱々しくも、紋章石を抑えて欲しいと伝える。紋章石は赤く、赤黒い液体で流れる)
ウサラミア「回復するよ、ハリジャ!!当主様は元々死んでるのに、無理しないで下さいよ
...」
(呆れた顔でマリンの傷を回復する)
マリン「いやぁ...戦闘狂なのは知ってるだろ?それに...これは早い段階にさらなるモードが
出来そうだな」
(ソランを見て、考え始めた)
...荆棘花,幼崽 将我的力量奉献给您,并拯救天上的女人。索兰·埃尔·哈皮
〈茨から花を出し、種の子 我が力を汝に捧げ、天の女を救えたまえ。ソランエル・ハーピー〉
(妖術に込めた札をソランの中に入れた)
…ソラン……
(液体が流れ続けるソランの紋章石に、手をかざして治癒する。焦燥が宿ってはいるが、その深い奥、数百年前の感情が眠っていることに、本人は見て見ぬふりをした。)
....ありが...とう...ハリジャ....はぁ...はぁ...
(汚れた羽が綺麗に大きくなり、中学一年の大きさになる。)
よかった…
(成長したソランの体をぎゅう、と抱きしめる)
うん...ありがとう...ハリジャ
(ぎゅ〜とソランも抱きしめる、ソランの身長159cm)
ウサラミア「あの当主様...その妖術は?」
(なぜ妖術を出せたか不思議に思った)
マリン「今は言えないね、色々事情がね」
(苦笑いで流す)
あれ、あなた…ずいぶん大きくなりましたね。
ここに来た時は赤子だったのに…ふふ。
(やや目線が近いソランを見つめ笑う。ハリジャは身長164cmらしい、混沌教団の長によると。)
ハリジャ...えと...////
(恥ずかしくなる、ソラン。ハリジャをより美人に見えたせいで目をそらして、赤くなる)
どうしたのですか? ……ふふ、おかしい子ですね。
(頭を撫でる。)
だって....///《ハリジャが物凄く美人で、物凄く愛くるしいのに見えるなんて言えないよぉ〜///》
(赤くなってキャパオーバーした)
マリン「いちゃつくなら中でやれー」
(直ぐに魔法で教会を修復した)
…ふふ──
(ふらり、目眩が襲う)
あら…これは…そういえば、治癒してからあまり時間が…
(復活後すぐにソランの治癒に徹したせいか、魔力を多大に消費し地面に倒れかける。元々少ない魔力量ではあった。)
ハリジャ!?大丈夫?
(倒れかけるハリジャをお姫様抱っこする)
マリン「おい、無理すんなよ...人間なんだから」
(ハリジャの髪を撫でて)
……人間…そうですね、『私が人間なら』。
──
(途切れる、意識。触れ撫でられる心地の中で、深紅の双眸を閉ざす。)
...何となく人間ではないのは俺でさえも分かる。だが、あえてだぞ
(ソランに部屋で待機してくれと頼み、信者のとこへ向かう)
ソラン「うん、分かった!」
(ハリジャをそのまま部屋に連れて行く)
ウサラミア「お供しますわ、当主様」
(とついて行く)
(地下)
おい、信者共...さっさと、出ろ。ハリジャは寝てるから安心しな
(威嚇のある顔で信者を外に出す)
……
(何となく、浅い眠りのような、はたまた深い眠りの寸前のような、微睡みだけが思考を埋め尽くす。その中で──)
…私は、愛と救済を、裏切ったのです…父さんの。
苦しみと死こそが救いだと……
(閉ざした目、それでも薄桃の唇からそれは語られる。)
>>943
…誰だ、貴様は。番号を言え。
(先頭で跪くローブの男がマリンに話しかける)
....
(黙って聞いていた。その時、ソランは初めて思った...『生き物は愚かな物だね』と)
だから──
(そこまで言って、唇も閉ざす。完全に意識が落ちた。)
>>943
あ?ただのソランの友人だっつーの、さっさと出ろ
(めんどくさそうな顔をして)
ウサラミア「まぁあまぁあ...当主様、それよりハリジャさんのとこ行きましょうよー」
(落ち着かせるようにマリンを連れて行く)
...愛してるから、ハリジャ
(ベッドに降ろして、おでこにキスした)
......絶対に守るからね、ハリジャ
何故だ? 我らはハリジャ様の命令のみ承る。
あのお方は我らの救世主なのだから。
じゃあ、そのハリジャが倒れてソランが看病してるが...っていてぇぞ!兎!!
(説明してる時にウサラミアについて行かれる)
ウサラミア「さっさと、行くウサ〜」
(マリンをずりずりしながら向かう)
(額に落とされる口付け、奥に眠る記憶の核が、ふいに蘇る。)
──『君は生きてちゃいけない』
『禁忌の忌み子』『悪神の堕慧児』『価値なき命』
……愛や救い、そんな言葉を、ずっと知らなかった。
毎日私の耳に流れ込むのは、当然のような否定だけだったから。
『君には悪神の代わりに罰を与える』
『更生なく、永遠を懸けても償えない罪を清めるためだ』
『✕✕✕…ごめん、ごめんよォ……』
神父、……兄さん、そして、父さん。
痛いの、苦しいの、でも…罪は終わらない。
なら救いとは? この痛みや苦痛が報われないなら一体?
あのね、だから、また……
『──ヘル』
ぎゅっと、してね。
...お互い禁忌の子だっけ?そういや...幼い頃、ハリジャがそう言ってたな
(記憶を思い出し、何か出来る事はないのかと輪っかからノートを出して方法を考える)
痛い、いた、い…いやだ……
(ベッドの上、悪夢に藻掻く。禁忌の命だと虐げられた数百年前の記憶、その痛みが、全身に降りかかる。爪を削ぎ、皮を剥ぎ、目玉をくり抜き、何度も繰り返され、そして自分も執行する苦痛。)
>>951
なに? ハリジャ様が倒れただと?
……しかし、あのお方ならこうおっしゃるはずだ。
『この苦痛も救世のための試練』だと。
(去りゆく背中に告げる)
...ハリジャ!!...大丈夫だから...
(ハリジャの右手を両手で握る。そして左手をハリジャのおでこに当て、歌う)
...朝日かけ暁
舞い散る花びら
いつの日かあなたがまた会える日まで僕は幸せを掴む...
全ての覚めば...また茨へ慰めん〜...
思い人〜...目を開けたその日に...愛を捧げる〜...
>>951
何が苦痛が正義やら...ただの愛を知らない宗教だろうが
(引きずられながら独り言をはく)
ウサラミア「はぁ...人間は愚かなのは昔もおかわりないですね」
(ハリジャの部屋につく)
>>956
……う、兄さん、兄さん……
……
(『兄』の名を呟きながら、次第に穏やかな表情へ変化していく。)
>>956
何も考えなくて良いよ....ずっと生きて、その笑顔で幸せにさせて...ハリジャ
(翼で毛布の上に被せ、包み込む)
>>957
愛など…ハリジャ様だけで十分だ。
我々はもう、数え切れないだけの愛を貰った。
(よく見ると、信者達のローブの下には獣耳や悪魔の角が覗いていた。忌み嫌われ虐げられてきた種族の、そんな集まりであることを、マリンは知る由もないだろう。)
>>959
……
(涙が、一筋流れて頬を伝った。翼とその背後、大きな窓に映るのは月にかける大蛇。)
>>957
...おい、入るぞ。ソラン...ソラン?
(反応がないから直ぐに扉を開ける)
ウサラミア「あれま...そっとしときましょ、当主様」
(二人が寝てるのを見えて、ゆっくり扉を閉めた)
....昔の俺みたいに愚かな行動しないと良いが
(と扉の目の前の壁にもたれる)
ウサラミア「流石、経験者...ですけど、自傷の癖を改めて下さいね?」
(苦笑いで伝えた)
──あーぁァ、えらいことになってんなァ……
(大蛇、月浮かぶ夜空を迂回する。その大きな双眸は窓の中を見つめ。)
へ、じゃなかった、……まァいいか、いまさら。
ヘル…俺らの救いは……
>>959
....zzz
(心地よく寝てしまった)
(大蛇、直進。月を覆うほど長い体躯をくねらせ、空を泳ぎ、窓へ一直線に向かった──そして、窓に鼻先が触れる前。大蛇は人間へと姿を変える。)
……あっれぇ、天使くんも寝てんじゃん。
はァぁ…おれ、どーしよっか。
(小柄な体、爪先まで伸びる赤茶の髪は片目を隠し、2つに分かれた蛇舌をチロチロと這わせる。)
...ハリジャは僕が守る...死なせない...
(寝言を言い、ハリジャを抱きしめる)
……
(窓を薄く開き、体を小さな蛇に変化させると中へ滑り込む。地に足をつけ再び人間に変化し、大蛇の尾をなびかせて2人を一瞥。)
…誰かァ、いね〜のか? 悪さしようってわけじゃねェ。
俺ぁ…ヘル、ハリジャの兄さんさ。
....ハリジャの兄さん?
(眠気から覚めたら、目の前に蛇がいるが驚かない)
そうさァ、天使の坊や。
あのよォ…おれぇヘルに言いてーことあんだけど…
(隠れた片目同様に目を逸らし、頭を搔く。どこか言うのを躊躇っている様子で。)
何?ハリジャを傷つける言葉なら言わないよ?
(
(威嚇する顔で)
972:ヨルムンガンド◆o6:2021/03/31(水) 14:10
まぁ、そう威嚇すんなって。
ほら、あれだァ…かわいい天使顔が台無しんなっちまうだろォ?
へへへ、……言いてーのは、ヘルとおれの父さんのことだ。
(ちらつく八重歯をしまい込み、真剣な表情。もう一刻の猶予も持ち合わせていない。そう思わせるようで。)
...ハリジャの本名ヘルなんだ。
それで、僕と同じ禁忌の子なら知ってるけど...過去話?
(威嚇をやめ、腕を組む)
過去話、なァ……、それェ語るには本が必要だなァ。
マ、細かいことはよ? こ〜…噛み砕いて説明してやる。
(鋭い歯の連なりをガチガチと噛み合わせ、仕草。)
おれらん父さんはァ、【最悪の災厄】。
つまりィ…悪神ってやつさ。それも特大のな。
とにかく色々あんだよぉ…んで、重要なのはこっからだ。
悪神...マリンさんだったら、悪神と戦った事あるからイケそうな感じするけど...
ま、まぁ...お父さんは色々...ヤバいね
(まさかの神かぁ...と思った。ソラン)
あ、つってもォ、半神だぜ。
母さんあったことねェけど巨人族だから。
……大昔のことだ。アースとノースの戦いってんで、『オーディン』との決戦が始まったのは。
まァ、負けちまって…父さんは魂を封印された。
おれが覚えてんのは、それと……そっからのこと。
悪神の子として地獄の日々が始まったとこからかァ。
僕も似たような境遇だよ、天使とハーピーが戦争で毎日地獄だったの覚えてるし...
似たり寄ったりだね、僕ら
(オーディンは流石に規模が大きい...と思ったソラン)
あァ、そーだなぁ、……だからヘルも肩入れしたのかもな。
……おれんことは、ヘルが全部助けてくれた。
毎日毎日、文字通り血反吐飲んで、そんなおれを見かねてエーリューズニルから……
(思い出したくないとでも言うように、丸く赤い目を逸らす。悪神の堕慧児として日々虐げられるヨルムンガンドを救ったのは、血を分け合った妹だった。しかし、その代わりに新たな生き地獄が始まるの知らずに…)
…こいつらが、この宗教が、苦痛を救済だと信じるのは。
生きてることに救いがないからさ。報われるための苦痛だと信じてる。…ヘルも、おれも。
...そっか。僕は考え違うんだよね...確かに戦争で毎日地獄だったけど.....親は二人とも僕の為に死んで...
その後、マリンさんに保護されたけど.....『別の世界では色々あるが...俺は愛が良いさ。死人の俺が言うのもなんだが...
愛がなくなると、みんな愚かな行動をする....生きてる時も今もずっと見てきたさ、俺もな』って...
僕も愛がないと愚かをするには変わりはない。感情を持った生き物は必ず....今でも馬鹿なのかもね、僕は
(ハリジャを見て、目を暗くする)
愛、か……おれやヘルは、父さん…神に捧げるものこそが真の寵愛だと信じてる。だが、天使。ヘルの中でその価値観が確かに揺れてる。
オマエのおかげさァ…
……
(1つ、沈黙のあと)
…なァ、天使。ヘルを救ってやってくんねェか。
歪な愛や救いでしか生きられねー、…おれの馬鹿な妹を。
...当たり前な事言わないで下さいよ、それに...僕を育ててくれたお礼と...出来たらですけど、告白してずっと幸せに
させますので、絶対に救うに決まってますよ。
(決意の目で証明する)
…へェ、はは、こりゃいいや。よろしくなァ。
いつかおれを、お前の義兄さんにしてくれよ。
……あ、そーだ。これが本題だ…
おれらの父さん、悪神…【ロキ】の復活が近い、
…つまり、予想より早くの決戦だ。それをヘルに伝えてくれ。
ただ、オマエは…どうなッか分かんねぇけどよ…
大丈夫ですよ、本気モードなどや修行をしてますので...
ヘル....ハリジャに伝えておきます。
で、お兄さんは...これからどうしますか?
(笑顔で了承し、疑問を出す)
はッ…はえーっての。
おれぇまだ兄さんじゃねーから、な!
……へへ、じょーだんじょーだん。
おれは…『あいつ』をなんとかしなきゃなァ。
そうですか....僕の紋章石と紋章柄の力で何とかなるかな...
(自分の右腕を見て)
…おれとヘルの兄、フェンリルをはっ倒しにいくだけさァ。
あいつだけだ。…唯一父さんの救いを信じねェのは。
へへ、止めんなよ? 天使。
たとえオマエでも、父さんの邪魔ァすんならヘルは許さないだろうぜぇ。
……じゃ、な。
(尾を翻し、窓へ向かう。)
...違い判断したら邪魔する可能性もありますが...しませんよ
(と見届けた)
...ヘルか、いい名前じゃん...本当...僕より辛い筈なのに....頑張って強くなるから、笑顔でいてね?ハリジャ
(寝ているハリジャに微笑み、頭を優しく撫でて...紙に伝言を残し、静かに部屋に出る)
マリン「あ、ソラン...「僕をもっと強くさせて下さい!マリンさん!!」....それは本気か?生半可でやるもんじゃねぇぞ?」
(険しい顔でソランの顎を掴む)
わかってます!!もう時が近いのですよ....ハリジャをずっと幸せにさせる為に僕は....強くなりたいんです!!!
お願いします!!!マリンさん!!
(決意の目でマリンを見つめる)
マリン「...はっ、男らしい顔になったなぁ....良いだろう、本気モード以上....
ファイナルならば、最終の『ロトレメック・レッジ』を習得して貰おうか...
ウサラミア!!俺らが戻ってくるまで、見張っていろ...妹と一緒にな?」
(ニヤニヤ顔でソラン達は修行の地へ行った)
ウサラミア「っ!!はい!当主様!!」
(笑顔で見送り、ハリジャの部屋の扉の前を固める)
……
(眠り続ける修道女。その上の屋根を越し、空を昇り、【それ】は気配を色濃くする。)
──災厄の気配
(修行の地!)
....久しく使うな、この地は
(天界に近いような天空の大地を見渡す)
ソラン「此処で修行なんですか?師匠?」
(見渡すマリンに尋ねる)
そうだな...天使ならばだし、光のモードでなら此処が一番さ
(と神器の槍を出す)
ソラン「...今からですか?師匠」
(と焦る顔でマリンに言う、「ああ、今からの方が良い...これをやる」と水色に染まる羽の着いた剣を渡される)
..やるぞ、ソラン。ハリジャの為に生きて守り抜け!!
(と直ぐにソランに攻撃!)
カキンッ!
ソラン「はい!!師匠!!!」
(と反撃する)
(ハリジャの部屋の前)
っ!!...久しぶり、テオドール...
(感動の親友にはぐする)
テオドール「うん、久しぶり...中入っても?」
(はぐ仕返して、確認)
ええ、寝てるけど...中からもお願い
(扉を開ける)
テオドール「ありがとう...頼んだよ」
(微笑みでお礼を言い、入る)
……
(眠っている)
...お姉ちゃんみたいな綺麗な人ねぇ、オーロラ姫みたい
(椅子に座って、監視する)
カキンッ!カキンッ!
(剣と槍が交じり合う金属音、両者共汗かきながらもずっと闘い続ける)
スペルリング発動!!『茨のダークローゼ』!!!
(小型爆弾を出しつつ、マリンを真ん中に追い詰めていく)
マリン「....(小さいが爆弾で真ん中に寄せて殺害か...これでは勘が良い奴や強敵にはバレバレだな)」
(と敢えて乗った。そして真ん中に追い詰められ、爆発音がした。直ぐに上へと回避した)
やっぱり強敵ですね...スペルリング発動!!『天空の螺旋攻多』!!!
(剣を螺旋状にし、空から螺旋の茨で拘束して攻撃!頸動脈さえも斬る)
マリン「ふん!まだまだ、甘いな!!!」
(口から炎を出し、槍で反撃)
……ん
(指先が微かに動く。次第に瞼が薄く開かれ。)
「っ!...起きたかしら?ハリジャさん」
(人形のような人間のような...ラブドールみたいなロリータの黄色のドレスを着た幼い子供の姿。
ハリジャに近づき、顔を覗く)
…私は、どうなって……
…あなたは?
(朧気な瞳で、人形のような出立ちな彼女を見る。記憶の整理が追い付かずやや困惑した顔で。)
あの黒い悪魔の義理妹...ま、本名で言うと『テオドール・セリマフ・トロイド』。
ウサラミアとは別のタイプだけど...ヒューマン人形一族ってとこよ
(お辞儀して、ずっと寝ていたと伝える)
あら、そうですか…確かに、記憶が曖昧ですわ。
…あ、ソラン。そうです、ソランは? 無事──
(安否を問う言葉、それを紡ぐ前に、【災厄】の気配は色濃く香る。終わりの始まり、始まりの終わり。)
──まさに、新世界とでも言うべきでしょうか。
(現世の終わりと、新世界の始まり、その二つを繋ぐ、終焉の掛橋。忌むべき災厄。)
(悪神が、来訪する。)