思いついたら取りあえず書く事に決めた(センスは皆無)。
↓
電柱から覗く君は誰だろか?
私はコソリと確かめゆく
けれども何時もシュッパイする
今日も君はシャッテン延びる電柱から私を見ている
そんな所で見てないで早くお入りよ
けれども君は首を横に振る
レーゲン降る日も
シュタルカー・ヴィント吹く日も
君は只私を柱から覗くだけ
何故かと私は君に聞いた
君は口を開いた
“だって僕はゲシュペンストだから”
(1)
そいつが憎いから
私は憎むんだ
周りも周りで
許さない
本当は私と同じで
そいつを憎んでる癖に
笑顔で接するからだ
大人の対応をする事が
そんなに偉い事なのか?
私は感情のままに動く
泣きたきゃ泣く
笑いたきゃ笑うのさ
いっぱい我慢した
辛いのも笑顔で過ごした
其の度に怒りを飲み込み
憎悪が食道を焼いた
其の痛みがお前達に判るか?
吐き出せないんだ
誰にも云えない
誰も信じてないから
自分の感情
誤魔化し続けた
だけどもう
限界が来たようだ
抑え切れないこの感情
お前達に
ぶつけても良いか?
師匠、こんにちは!
見に来ました!
>>901凄く良いです!何かぐっときました…
これからも頑張ってください!
見に来てくれたんだね
ありがとう。
そちらも精進を
しているようだね
(2)
謝罪の言葉は
嘘だろう
撲りたきゃ
撲れと云ったお前
此処が公共の場と知ってて
云ったんだろう?
手を出せない事を
判っていたろ
女の方も女の方だ
説明も謝罪も適当にして
後は男に任せっ切りで
のうのうと仕事を
しやがって
其の呑気な面の皮
剥ぎ取って
白い箱に入れて
赤い飾紐を付けて
男の家へ
送りつけてやりたいよ
周りを騙し続けた癖に
よくもそんなノロケが
出来るもんだな
神経の図太さには
呆れてモノすら
云えないよ
告白すれば
公認になるとでも
思ったか?
そうだとしたら
お前達の脳内は
てふ乱れし花畑だな
まだ云い足りないが
次で最後にしてやるよ
…法律なんて
無けりゃ良かったのにな
>>903
どういたしまして!
あ、それから遅れましたが…
900おめでとうございます‼
はい!少しでも師匠に近付きたいので…
これからも頑張っていきたいと思います!
石を投げる
池に沈んで
ポチャンと
水の紋音がする
三角座り右手で
草を千切り
手に乗せて
じっと見ていたら
風が吹いて
草を飛ばした
空は青だ
白い雲が
太陽を隠している
だからこの地に
日は差さなくて
花は咲いていない
私は寝転んだ
横になると
天道虫と
目が合った
天道虫は
草の先にて
翔ぼうとしていた
私は何かをしている
人間では無い
私は所謂
無職と云う奴だ
嫌になったんだ
平等なのに
何かと競争が付きまとう
この社会に
逃げたかった
だから逃げ出したんだ
駆け足で
負け犬では無いよ
そもそも勝負はしていない
まぁそれでも私を
負け犬と呼びたきゃ
好きにしろ 勝ち戌共め
だいきらいな あのこの
おうちが もえた
よるに もえた
ぼうぼう いってた
ひが おそらにむかって
とんでった
ぱちぱち はくしゅを
していたよ
なかから こえが
きこえるよ
だいきらいな あのこが
ないてるよ
まま ぱぱって
よんでるよ
よんだって むだなのに
だって きみの ままと ぱぱは
ひだるまになって
しんだのに
しょうぼうしゃがきて
みずをかけて
ひを けした
でてきたのは
まっくろこげになった
あのこだった
斬られる痛み…
今、お前が私に
した事だ
撲られる痛み…
今、お前が私に
した事だ
刺される痛み…
今、お前が私に
した事だ
蹴られる痛み…
今、お前が私に
した事だ
撃たれる痛み…
今、お前が私に
した事だ
焼かれる痛み…
今、お前が私に
した事だ
其の痛みが
巡り廻って何時の日か
全てお前に
還って来るだろう
所詮 私達等は
社会に組み込まれた
歯車に過ぎない
見渡せば
其処等に転がっている
一つに過ぎない
何時でも替えの効く
使い捨ての道具に過ぎない
幾ら働き方を変えようと
変わらない所は変わらない
黒い所は黒い侭だ
汝等よ 人の子等よ
短き命を以て
神たる我を
畏敬の念を込め
崇め奉るべし
其れが汝等に
課せられし事なり
怠るるば
汝等の身に
禍が降り来たれり
子々孫々
語り継ぎやれ
我が存在を
忘れるな
我は何時でも
汝等を見ている
我が汝に求むるは
謝罪に非ず
汝に求めし
汝が贖いは
肉の苦痛と
精の崩御を経て
狂乱の内に
歿に至り
閻魔の裁きにて
地獄へと堕ち
無間の呵責を
絶え無く味わう事である
汝は我が宝を
欲するか?
其の両手に
黄金を掴むか?
永代に続く
富を望むか?
されば汝は愚かなり
財宝の山に目が眩み
我が守護せし事を
知らずに来たり
足下に転がる
数多の骸に気付かず
踏み抜いた
其は全て
汝と同じ夢見し者等の
末路なり
窓 マド まど
まど 窓 マド
マド まど 窓
何処にでもある
窓 マド まど
目に付かない日は無い
まど 窓 マド
君ん家にもある
マド まど 窓
或る 一室の 窓
君が起きている
或る 一室の マド
皆が朝ご飯を食べている
或る 一室の まど
ネコが一つ生あくび
或る 一室の まど
誰かが掃除機をかけている
或る 一室の 窓
誰かがテレビの番組を見て笑っている
或る 一室の マド
誰かがソファアで横になっている
或る 一室の マド
誰かが宿題をしている
或る 一室の まど
皆が夕ご飯を食べている
或る 一室の 窓
君が電気を消して
おやすみなさい
何も無いと云う
人に聞きたいのさ
じゃあ君は
誰?
何も無いと云う事は
名前も無くて
君と云う存在も
無いと云う事だよ
いくら物の
性能が良くなったとしても
結局使うのは
人間なんだから
僕は君を知っている
君は僕を知らないが
僕は君が生まれた時から
ずっと側にいた
君が大きくなったら
僕もまた大きくなった
君とは言葉を交わせない
君みたいに口が無いから
君みたいに僕は
景色を見る事が出来ない
君の側にずっといるけれど
僕は自分の足で歩く事が出来ない
君に何かがあっても
僕は生きている
君が人の形で
ある限り
お花をつんでいるの
みんなはねているの
いつおきるのかな
もうずっとぴくりとも
動かないの
何故に 我は捕らえられ
この様な場所に 居るのだろう
故に 我は叫ぶ 誰が聞いているか
知らないが
或る日のお前から 今日のお前まで
私はお前を恨み続け無き日なぞ
無かったよ
今 そちらに行こう!
我がヴィイナスよ
紅い薔薇束を持って!
頭の中で メリィゴゥランドが
廻っていますよ ぐぅるぐると
己を抑えて生活していれば
周りは幸福であれるんだ
傷付くのは
自分だけであれば良いんだ
太くて丈夫そうな
木を見た時
ロープがあれば良いのにと
僕はうつ向き呟いた
橋の上から川を
覗いた時に
泳いでいた魚が
僕を食べようと
口をハクハクさせて
お前を食ってやるぞと
云っている様に見える
好きな者同士
結婚したとしても
其の先に訪れる結末が
幸福だとは限らんよ
ぞわぞわ…ぞわぞわ…
口の中へ入る
ぞわぞわ…ぞわぞわ…
体の中で増える
ぞわぞわ…ぞわぞわ…
手先へ…足先へ…
ぞわぞわ…ぞわぞわ…
咳で 飛んでいく
ぞわぞわ…ぞわぞわ…
次は誰の 口の中へ…?
ながらスマホを
している人を
私の目から
見てみますと
それは人間ではなくて
二足歩行の遅鈍な動物に
見えるのです
ベルを押し 鳴る音を
風により立つ水面と
たそがれの空と共に
響き消えゆく音
目を閉じて聴く
素敵な青空!
明るい太陽の下で
皆はニコニコ
過ごしています
きっトお出かけ日和
なのでしょうねぇ
私はアクビを
一つするのです
そして思うのですよ
そんな日には
一つ ビルの屋上から
身でも投げてしまおうかと
そうして階段をかけ上がり
屋上へ通ずる扉を開き
鉄製の柵を掴んで
好奇心溢れた子供の様な目で
蟻程の大きさぐらいの
通行人を見るのです
(時計の針は イマ 午前十一時)
何処で買いましたかナ?
この時計は
はテ?ハて…まぁ良いです
サイレンですよ サイレン
十二時を知らせる
それではいよいよ私は
この世とオサラバ致します
柵を乗り越えて
下を見ます
そして私は
とびおりた!
えっ怖い
931:アビス◆wc:2019/12/08(日) 00:02 >>930
見に来てくれてありがとうね。
これもまた一つの 或る人間の
日常なのかもしれない
誰も気付いて無いだけでね…
生きてて幸せなんて
一度も無かった
生きてて全てが
不幸でしか無かった
友達なんて
できやしなかった
恋人なんて
できやしなかった
青春時代なんて
暗黒時代だ
今働いているけれど
何時首を切られるのか
判らなくてビクビクしてる
子供の頃の夢や希望は
全部捨てた
今更思い出せる
筈が無いよ
夢を持った所で
それを叶える実力が
君にあるの?
希望を持った所で
自分を取り巻く環境が
何か変わった?
叶って無いなら 変わって無いなら
無駄でしょう?そんな物
ある日の事で
御座いました
一人の女が
素手で掃除を
しておりました
日が経って
まいりました
再びあの女を
見かけたので
御座います
手が何やら
白いでは
ありませんか
手袋でもしたのかと
ふと女の手を見ますと
それは手袋などでは無く
薬品にて皹割れた
女の手でありました
それでも女は
素手で掃除を
続けておりました
皹割れた手から
血が新鮮なふるうつの
かじうのやうに滴っていますのに
ある日の事で
御座いました
女の掃除する場所に
虫が集っているでは
ありませんか
おそろし物見たさに
近づいてみますと
なんと其処には
女の手に群がって
肉を喰い破り血をすする
虫達の姿と
掃除をする
女の姿が
あったのでした…
私の眼は お前達を
見ている 地上から
私の眼は お前達を
見ている 空中から
私の眼は お前達を
見ている 水中から
私の眼は お前達を
この地球の ありとあらゆる所から
見ている
一瞬の 瞬き無く
見ている
動作を 仕草を
逃さずに
休む間も無く
見ている
それが お前達に作られた
私の 仕事である
ふと 心細くなるのです
無性に人の温もりを
求めたくなるのです
(1)
あの子は弱い
一人じゃ何も
出来やしない
だから私が
何時も側にいて
守るんだ
私はあの子の為なら
何でも出来る
この手を汚す事だって
厭いはしない
私はあの子しか
視界に映らない
あの子が笑顔なら
他の犠牲なんて
知ったことか
(2)
あの子もまた
私以外に懐きもしないし
近付きもしなかった
後を拙い足取りで
ついてくる姿は
とても愛おしくて
殊更に守る決意を
強くさせた
時が経って
外の世界を
知るにつれて
あの子は段々成長して
私の元から離れる事が
多くなってきた
普通なら喜ぶだろう
だが私はそれが
喜ばしくなかった
あの子の側にいたのは
何時でも私だった
でも今のあの子を囲むのは
知らない他人だ
私はどうすれば良いのだろう
あの子を守る事だけが
私の存在する意味であり
理由だったんだ
けれども今の光景を見たら
それが無くなったと
理解してしまった…
はじめまして、目についたので飛ばし飛ばしですが読ませていただきました
>>1のシュッパイ、シャッテン、レーガンは何語で、どういう意味ですか?
>>938
シュッパイは津軽言葉で「失敗」
シャッテンはドイツ語で「影」
レーゲンもドイツ語で意味は「雨」
レーゲンとシャッテンは
笠倉出版社の
「幻想世界11カ国語ネーミング辞典」
より抜粋した言葉で
シュッパイは確か…
織田作之助の『可能性の文学』で
太宰治が云っていた言葉だよ。
(3)
すこやかに眠る
君の顔を見て
激しく後悔をした
君が望んだ
外の世界を
見せて連れ出した事に
そのせいで
君は私の事を
異常な者として
見る様になった
今や私は
完全に君に
避けられている
何処で間違えて
しまったのだろう
君を 外の世界に
連れ出した事なのか…?
…それだ
それに違いない
ならばまだ
間違いは直せる
もう二度と
外の世界に
出さなければ良いのだ
幾ら君が
泣いて懇願しようが
私がそれを
聞き入れなければ良いだけだ
そうすれば
私の存在する意味も理由も
再び出来る
君には
私が全てで
あって欲しい
私には
君が全てで
あるように…
丁寧に訊いたつもりでしたが上から目線で答えられて悲しいです
942:アビス◆wc:2019/12/20(金) 19:43 >>941
其の心算は無かったのですが…
貴方が其れで傷付いて
仕舞ったのならば、謝ります。
すみませんでした…。
私は、現実の世界では
社会から迫害されやすい存在である。
だがこの電脳世界では
<深淵>の名を語り
称賛を得たれり
だが何気無き言葉一つで
こうも誰かを容易く
傷付けて仕舞うとは…
未熟だな、私は。
この夢すらも
我が真にはならぬ
夜は泣きたし
寂しさに震えて
自分が如何に
猥小たる存在かを
知らされるが故
私は私の創造する
宇宙さえ邪魔されなければ
それで良いのです
赤い服の
白い髭を蓄えた
トナカイが引く橇に乗った
恰幅の良い翁が
良き子を定める為に
貴方達の事を
窓から見ています
其は何故と
問われれば
来たる日に
備えての事です
来たる日が
来ました
貴方達は
良き子でしたか?
それならば
良いのです
きっと祝福を
されるでしょう
しかし
そうでないのなら
悪き子で
あるのならば
そんな貴方ならば
袋に詰められて
何処か異国の
遠き地へと
拐われる事でしょう
良き子か悪き子か
それを決めるのは
あの人(?)なのです
あの人(?)なる者は
若しかしたら
妖精か何かの
類いやもしれません
今宵は窓を
御覧なさい
純真無垢な心を
持つのならば
見えるかもしれませんよ?
袋を持って
トナカイの引く
ソリで飛んでいる
赤い服を着た
白い髭の
恰幅の良い翁が
おや
それはなんですかな?
ああ これは
この袋の中は
悪い子達です
おお あの時のですな
確かにどの子も
悪い顔立ちだ
起こさないで下さい
騒がれると
面倒ですから
すみませんな
いやあんまりにも
袋がぱんっぱんっ
だったものでつい
いやいや良いんだ
それよりちょっと
手伝ってくれないか?
ええ 構わないですよ
何を手伝えば良いので?
この赤いタグと青いタグを
子供達ごとに
分けて付けて欲しいんだ
青いタグはなんですかな?
それは異国に出荷用です
赤いタグはなんですかな?
それはバラすんです 部位別に
青いタグの子と
赤いタグの子で
こんなに違いがあるのは?
それはした悪さが
違うからですよ
(肉切り包丁の
振り落とす音がします)
(赤いタグの子供達の
足が切られて)
(足と書いてある
バケツに
入れられてゆきます)
(やっと完了した
調理台の上は血だらけだ
我が家の変わらん風物詩)
ありがとう ありがとう
では持って行ってくれ
ぶつ切りの脳味噌を
おお やった
毎年これが
楽しみなのです
皿の上に乗せて
ひとつずつ つまんで
生食するのが美味いんだ これは
炙るのも良い
チリチリ脳が
ゆっくり焼かれて
プスプス焦げてゆく
匂いはもう
食べる手を止まらせてくれないからな
じゃあ二人で食べますかな?
そうだな 食べよう
ヒソヒソ…
ヒソヒソ…
人間達は…忙しそうだ…
ねぇ…なんでだろうね…
それはね…人間達は…
来年に向けての…準備を…
しているのよ…
ただ…時が…
過ぎるだけ…じゃないか…
なのに…なんで…人間達は…
あんなにも…わからないや…
私にも…わからないわ…
どうせ…同じ事を…
繰り返す…だけなのに…
そうだよねぇ…僕たちには…
人間のこと…なんて…
わかるわけ…ないよねぇ…
ふわあぁ…私…退屈よ…
ねぇ…ちょっかい…
かけたいわ…人間達に…
だめだよ…人間達には…
ちょっかいを…かけちゃ…
いわれてる…じゃないか…
なによ…意気地が…無いわね…
良いわ…私一人でも…
行っちゃうんだから…
…知らないよ…ぼくは…
どうなったって…
雨の中
土をこね
人を形作り
千切られた白紙に
書き込むは真理の呪文
冒涜せしは
神々の定めし運命
転がり廻る
生の輪を
面白可笑しく
引っ掻き回せ
騒がしいと
思うとったら
人間達か
新年を
迎えたからと
毎年毎年よう
飽きもせず
儂ん所に来よるわい
願いは叶えんぞ
しんどいのじゃよ
人間の願いと云うのは
際限が無いのじゃ
叶えてやったと思ったら
もう次の願いに来よる
嗚呼嫌じゃ嫌じゃ
騒がしいのは勝手だが
ゴミはきちんと
持ち帰って欲しいのう
歪んでいても良い
私は只愛されたい
誰かに必要とされたい
それで褒めて欲しい
頑張ったね とか
そんなのが
けれども叶わない
幾ら何をしても直ぐ
必要とされなくなってしまう
抱えきれないから
一緒に荷物を持って欲しい
其の言葉が
どうしても出ない
他人を見てると
羨ましくなる
誰かと一緒にいる
他人が特に
嫉妬してしまう
同僚が褒めて貰えてると
私はあまり
そう云うのが無い
放っておいても出来ると
思われているから
一人で頑張らなくちゃいけない
周りから そう思われているなら 私は
だから余計に
褒められる好機を失う
笑いたくなる
原因を自分が
作っている事に
けど 一度着いた
イメージと云うのは
簡単には
取消す事が
出来やしない物だ
何でも出来るより
何か出来ない方が良かった
そうだったら
誰かに簡単に
助けを云う事が
出来たのに
助けて欲しかった
忙しい時に
けれど私は
出来てしまうから
誰も助け無い
褒めてもくれない
出来る事が
当たり前になっているから
保たなくてはいけない
それを
そうでなければ
私は誰にも何にも
見捨てられる
苦しくたって
辛くたって
助けを求めてはならない
追い詰められても
独りでしなくてはならない
嗚呼…また見えるな
音がする…
きりきりきりきり…
(1)
ポチやポチ!
此処は動物国
人間は愛玩動物で
家畜なんだ
人間ペットショップ
なんて物もあるし
食用の
人間工場だって
あるんだよ
自己紹介だ!
僕は猫の猫太郎!
人間の世界では
「……」と云う所の
飼い猫だったんだけど
其処の主に捨てられて
歿んじゃったんだ!
冷たかったなぁ…
雨が降った
コンクリの上は…
それで目が覚めた時
いつの間にか
この国に来てた!
この国は良い国だよ
皆優しいし
誰も虐めないから!
(2)
僕のペットを紹介するね!
これはポチ!
僕の飼い人間!
人間処分場でね
殺処分寸前の所を
僕が引き取ったの
引き取った理由はね
僕のかつての飼い主に
そっくりだったから!
肋浮いた体で
じっと見てくるから
可哀想になってきちゃって
(3)
僕が働いている所はね
人間加工場の隣にある
人間飼育場って所だよ
此処はね
僕達動物のごはんになる
人間を育てる場所なんだ
ストレスを与えると
美味しくなるらしいから
小さい囲いの一つの中に
何百人と入れて
泣き叫ぶまで
鞭で叩くの!
それである程度成長したら
人間加工場に持って行って
切って部位別や内臓別に分けて
パックに詰めて
出荷するんだ
こうして出来た肉は
スーパーとかに届けられて
僕達動物の
食卓に並ぶんだよ
あ ポチのエサを買いに
ペットショップに行かないと
(4)
此処はね
愛玩用の人間や
餌が売っている所なんだ
僕は此処によく
通っている
品物が豊富でね
ゲージの中を
見てごらんよ
可愛い人間の赤ちゃんが
おぎゃあおぎゃあ
泣いてるね
少し大きくなった
人間の子供も
ゲージの中で
元気だね
おや あの人間は
どうしたのだろう
あの人間と云うのは
この周りの人間より
大きくなっていて
小さいゲージが
狭そうだった
人間の事だよ
店員さんに
聞いてみた
なんでも其の人間は
売れ残りと云う理由で
人間処分場に
送ったんだって
(5)
人間処分場と
云うのはね
飼いきれなくなった人間が
最期に行き着く
場所なんだ
処分方法はね
暗い部屋に何十人か
押し込んで
其の中に釦ひとつで
瓦斯を流し込む
そうすると
あっと云う間に
コロリと逝くんだって
其処で働いてる
僕の友達に
聞いたんだ
餌を買って
家に帰ると
ポチが倒れてた
急いで人間病院に
行ってお医者さんに見せた
診断は
栄養失調だった
そういや
この餌を買ったのも
二ヶ月ぶりだっけ
だってね
最初は可愛いと
思ったんだよ
でも成長したら
可愛く無くなっちゃって
餌をあげるのも
面倒くさくなったんだ
今度の休日に
ポチは捨てよう
…今度の休日は雨かぁ
努々お忘れ無き様…
かの地には
希望等無き事を…
貴方は其の入り口に
立っているのです…
貴方も“持つ者„と化するの…?
持っている皆の下へと行くの…?
私は持たざる者だから
皆の輪に入る事が出来ない…
考えてはくれてないんだ…世界は…
置いていかれる側の事なんて…
父ちゃん 父ちゃんは?
ねぇ 父ちゃんは
何処へ行ったの?
父ちゃんはねぇ
お仕事の終わった後
ずうっと線路の上に
いるんだって
云ってたよ
虫の歿骸が入った花瓶の
水を吸っても花は
美しく育つらしい
歪んでたって良いじゃないか
まだ君は壊れないだろう?
壊れたとしても
すぐに直してやるから
心配をするな
暴れられると困る
手足があらぬ方向に
向いてしまうから
それで百回位かな?
痛いと叫んだのは
それくらいの事で
やめる訳が無いの
知っている癖に
叶わないと
判っている夢を
追い掛け続けるよりも
いっその事
全部壊してしまって
瓦礫我楽多歿体の上で
雨が止むまで笑いたい
どうだって良いんだと
思考を放棄して
目に付く者物全てを
憎むべき敵と見て
制止の声なんか聞こえない
知らないよ 知らない
辿り着いた末路は
命の無いディストピア
踏み潰せ
可憐な花なぞ
進軍せし重音は
敵へ刻む
怖れの凱歌
高らかなる銃声
鏖の指揮棒
蹂躙される者等の
目に映るは悪鬼か羅刹か
粛清せよ
異なる見解持ちし者を
紅蓮は盛りて緑を焼き
凶弾の享楽に耽けて狂人は嘲笑う
可笑しな事を
云う人達だ
生きていないなんて
嘘だろう?
食欲が無いから
食べないだけなんだ
それか
眠っているだけなんだ
きっと明日起きて
おはようって
笑いかけてくれるんだ
君達が
そんな事ばかりを云うから
悪夢を見る
自分で手に
掛けてしまうと云う
違うんだ
あれは夢なんだ
現実じゃない
“生きているんだ„
貴方に対する
私の気持ちは
針を刺し尽くした
人形です
皆が 私の
悪口を云っているような
そんな気がしてで御座います
夜毎に聴こえるのですよ
馬鹿 だの 阿呆 だの
(それは仕事の同僚です)
ええ 御察しの通り
私は眠れぬ日々を
過ごしております
電気を消した
窓は開けど風は吹かぬ
熱帯夜の中で
うすぼんやりと見える
自分の手のひらを
ぢっと目を凝らします
するとですね
同僚の顔が
浮かび上がるんですよ
其の表情は…まぁなんとも
憎たらしい
あまりにも憎たらしくてね
ぐしゃりと
トマトを握り潰す感覚で
手を拳にしましたよ
それで再び手を開きますと
同僚の顔が正に
潰れたトマトでしたな
少しは気が晴れるか?
はい 少しは晴れますな
ただ それで眠れるのか…
それとはまた
別なのですよ 悩ましい!
友の大切な物を奪った
其の時に沸き上がる
情の名はなんぞや
返り血など
気にしない
これはお前の好きだった
彼奴の血だからな
夢を見た
お前が血塗れで
歿んでいた
夢では無いと知る
新聞でお前の歿が載っていた
犯人は俺では無い
其の事に少し惜しいと
感じていた
そして眠る
枕が柔らかい
これは ただの あそび
むしを ありの みっちり はいった
はこに いれて くわせる あそび
むしゃむしゃ たべる ありは
かわいいね ぶちぶち むしを
くいちぎる おとが するよ
むしの くいちぎられた
からだから えきたいが でてきた
とうめいだ べちゃべちゃ している
あきた だから おばあちゃんが
たきびを している ひのなかに
はこごと なげて もやした
ともだちが ふくろに えきたいを
いれて もってきた
このにおいを すうと とても
きもちよくなると いっていた
みんなが やろう やろう
と いいだした
わたしは しょうたいを
しっていたので だまって
みている ことにした
かわるがわる みんなは
ふくろを もって なかの においを
かいで すいこんだ
みんなが きもちよさそうな
かおを していた
でも それは さいしょだけ
じかんが たつにつれ
みんなの くちから よだれが
だらだら たれてきて
まともに しゃべれなくなって
はも とけて わらって ころがって
めちゃくちゃに なった
何時だって絶望が
ぼくの所へ
まとわりついて来るんです
なんだってでしょうね
分かりやしませんよ もう
生き物かなにかかな
この絶望と云う奴は
若し姿があるとしたなら
狗かね?三ツ頭の尾が無数の蛇の
おひさですね
記憶にないかもしれませんが、私はちょいちょい見に来てますよ、やっぱりかっこい文章を書くんですね。すきですよ
格好いいだなんてそんな…
…照れて仕舞うな。
この詩の集まりも
そろそろ終末を迎える
終わりを迎えた時
私は名を変えようと思う
幸せが遠ざかります
此方が手を伸ばしても
幸せと云う奴は足が生えて
憎いあんちきしょうの所へ行き
恋人として
逃げて行くのです
残された私の恋人は
誰なのかしら?
目が覚めると
知らない奴が隣にいる
大概は異性だが
稀に同性もいる
そして大概が
息をしていない
昨夜何があったのか
覚えていないが
相手の首にある
手の痕と
裸体と
手にあるこの感触が
物語っている
生き物は飼わない
昔は飼っていたが
自分の記憶の無い内に
勝手に歿ぬからだ
息をしていようが
息をしていなかろうが
やる事は変わらず
土に埋め
土手の川に流す
悲しんだ事があれば
あったかも知れない
俺を愛していると
目の前にいる女が云った
俺はこの女を知らない
女は俺を知っているらしいが
恋人だと云う
女は自分の事を
誰のかと聞いた
貴方のよと女は云った
とりあえず愛した
知らない女の事を
記憶が無いのを
悟られぬ様に
…どうしても駄目だ
思い出せない
悲しむかもしれないが
女に記憶が無いと
打ち明けた
冗談でしょう?
貴方は何時も御上手なのね
…と
笑い返された
夜になると
無性に何でも良いから
壊したくなる
物は勿論
生物も例外無く
動いている物を
動かない物にしたくなる
気が付くと
隣で寝ている
女の細首に手を掛け
絞めている
ぎりぎりと音を立て
女の首を絞める
抵抗する女の爪が
俺の手首に食い込み
血を流している
痛みはあったが
緩める事は無く
強く絞め続ける
声がしなくなるまで
息をしなくなるまで
愛しているのにと
最期の言葉がそれだった
判らなかった
俺にはその言葉が
何が書きたいのか判らないと
白紙の原稿に向かって呟く
一度こういう気持ちに陥ると
何処か放浪の旅に
出掛けたい気分になる
知らない土地に
一人立って
空を眺めたい
湖へ身を投げて
水面を揺蕩って
魚の口につつかれたい
空を飛ぶ…
…空想をするのも良いな
気にしない
君を思えば
この位の事は
訳なんて無いよ
次に君は僕に
どんな命令をくれるの?
どんな事でも良いよ
だって君の云う事だもん
何も無かったら
何をして良いのか
判らなくなっちゃう
だから僕に
君の言葉で
僕の生きる事を許してよ
…逃げられてしまった
こうして人の身を得ども
本能で生きる動物には
判ってしまうらしい
否 ひどく怯えていたからな
上手く隠した心算なんだが
喰らおうとは思っていない
只 人間達みたいにな
私も動物に触れて
愛でてみたかったんだ
それに今は
さほど腹は減っていない
若しも減っているなら
今頃お前の上半身が
無くなっているさ
法を守っていれば
自分は正義だと
云えるかね?
道徳が備わっていれば
自分は清らかであると
誇れるかね?
外れた思考さえ持たなければ
自分は真人間であると
証明出来るかね?
人の心の冷たさよりも
自然の冷たさの方が
暖かいと感じます
天上の星が憎い
輝く星が憎い
輝く星は
私のいる地上を
煌煌と照らす
天上の星を
落としてやりたい
其の輝きを
一切無くして
地上に転がる
そこいらの石ころと変わらぬ
存在へと変えてやりたい
夢を見ていたいのに…なのに…
お前達は何故邪魔をする…?
眠ってはいけないのか
起きてずっとお前達の願いを
聞き入れて
叶えなくてはならないのか?
もう関わらないと決めたのに
だから森の深奥の祠で眠っていたのに
同僚に裏切られて
本当に悲しかった
周りが其の同僚を庇って
私に云った“優しい嘘„の意味が
未だに分からない
じゃあ何で私は
こんなにも悲しい?
じゃあ何で私は
こんなにも苦しい?
教えてくれないか?
優しい嘘とは一体何なのだ?
誰を救う為の
”嘘„なんだ?
…今一度
暗黒の揺り籠の中に戻り
眠ろうと思う
新たなる私と云う
存在を創り出す為に
舌先三寸嘘八百で
私は遊ぶさ皆の事
口先からのでまかせで
渡れ渡れ人の世を
止められはせぬ
止まりやせぬ
楽しき哉
翻弄される
人の子等の姿
こんな所に
来なければ良かった
酒と食と話の混じる
騒がしい所だ
私は嫌と云う程
思い知らされる
自分がどれ程
孤独かと云う事を
各々仲の良い奴と
談笑しているが
自分には
それが無く
只 目の前にある
冷めた料理を
黙々と食べている
何故来てしまったのだろう
こうなると云う事は
過去に何度もあって
判り切っていた筈なのに
無理に話し掛け無くて良い
お前は別の者と
話していれば良い
話題なんて無い癖に
絞り出そうとするな
別の者の所に行って
其の話題を
咲かせるが良い
私が相手ならば
直ぐさま枯れるだろうよ
私なんて者は
薄暗い角で
詩を書いている方が
お似合いなんだ
どうせ誰も
誉めてくれやしないんだから
そんな紙切れ
貰ったって無駄さ
燃やしちまえよ
火ィ点けてさ
焦げる紙が
空に飛ばされる姿を見て
笑えば良いさ
どうせゴミだ
ゴミなんだから
我が村の
海の間際の
赤百合の群生は
空を見る
月を見る
星を見る
潮に晒されても
枯れはせず
繰り返す
繰り返す
繰り返す…
廻る
廻る
廻る
成した因果は
巡り回りて
自らへと還らん
鳥が鳴いても
血を流せ
足の裏を
焼かれて踊れ
手は這う虫の
餌食となれ
眼球の水晶は
魚の住処
廻る
廻る
廻る
繰り返し…
繰り返し…
繰り返し…
忍び寄る
君はまだ
気付かない
忍び寄る
歩く音無く
姿無く
忍び寄る
振り返る
其の既に時遅し
忍び寄る
次は
おまえ
心が叫び続けている
何故 何故 私は
裏切られたのかと
満天の星々よ
道となりて
孤独なる旅人を
天上へと導きたまえ
先刻も書いた通り
私は名を変えて
何時になるか判らないが
戻ってくるよ
前々からこれは
思っていた事だ
人らしい名が良いなと
ずっと考えていたんだ
名を変えても
「アビス」と
読んでくれても構わないよ
では
また
会う時迄…