ここの板では初になります!!
本格的に近いのをそろそろ書きたくなってきたんで
二次創作書くことに決めました!
感想とかは気軽にどうぞ!ただし、荒らしとか
暴言はお控え下さいっ!!
じゃ、さっそく書きたいと思います!
コウジ「マコトっ逃げろっっ・・・」 マコトにその隙に、逃げる様に指示するが、早めに喧嘩を済ませたユウキに、マコトは捕まってしまう。 コウジは、ブルーに会うと。 コウジ「地球に戻って金を調達したら、金を渡すからその代わりにマコトを救い出して欲しい。」 この交渉に応じるが、ブルーがユウキの元に行くと。
いち早く、ユウキが気づく。 ユウキ「何で、ブルーが来る?そうか、兄貴の奴。ブルーを頼ったな。」ブルー「マコトをこっちによこせ。」 銃を突きつける。 ユウキ「撃つなら撃てよ。マコトを失うくらいなら、死んだ方がマシだ。」 ブルー「・・・(コウジは、弟を始末しろとまでは、言っていない。無闇に応じると金を渡してくれなくなるな。)」 銃を降ろし、ブルーは、コウジの元に行く。 ブルー「マコトを奪うなら、弟のユウキにも死んでもらう事になる。」 コウジ「なっ何言ってるんだ!?そんな事っ命令出来る訳ないだろ!母親が悲しむ。」 ブルー「だが、そうしないとマコトは奪えない。弟を死なせる覚悟が無いなら、頼んでくるな!」 そう言うと、怒ってブルーは、去って行った。コウジは、自らまた、ユウキに話し合いに向かう。
コウジ「ユウキ、マコトを大事にしてくれるなら、文句は言わない。こっちだって。好きな恋人は、大事にして欲しいんだ。」 ユウキ「最初は、そのつもりだったけど、マコトは振り向いてくれない。強引に行くしかない。」 コウジ「悲しませないで欲しいんだ。」 ユウキ「・・・。母さんに伝えてくれ。俺は、もうリヴァイアス号からは、降りない。リヴァイアス内で働いて生きる。マコトを養いながら。兄貴とも、これで最後だ。」 コウジ「本気か?」 ユウキ「兄貴は、母さんの所に帰るんだろ?お別れだな。」 コウジ「・・・ユウキ。」
説得にも、ユウキは応じてくれず。その後、リヴァイアス号から、星に帰還する日が来た。 コウジは、マコトが心配だったが、母親のいる実家へと戻った。しかし、当然、ユウキはマコトを内緒にしながら、リヴァイアス内の部屋で監禁している為、親元にマコトは、帰って来ない。 心配したマコトの親は、警察に通報する。警察がその件で、リヴァイアス内にいるメンバー達に話を聞く。 もちろん、ユウキの元にも来た。 警察「この人物を見かけませんでしたか?行方不明で捜しています。」 ユウキ「・・・分からないな。帰ったんじゃないのか?」 ユウキは、白を切った。その後、リヴァイアス号は出発。 宇宙へと、また繰り出す。
警察は、次にリヴァイアス号から、星である故郷に戻った生徒達の家にも訪ねて聞き込みをする。 コウジの元へも来た。 警察「この生徒を知りませんか?」 コウジ「知っています。俺の前の恋人でした。」 警察「何処にいるか知っていますか?」 コウジ「・・・弟にユウキっていて、そいつの元にいるはずです。助け出して下さい!」 警察「ユウキ?リヴァイアス号に乗ってた子か。しかし、宇宙へ旅立ったから、捜索するなら戻った時だな。厄介だ。」 そう、一度宇宙へ行けば、いつまた戻って来るか未定だ。 すぐに調べられないデメリットがある。 警察も進まない捜索に戸惑っていた。ユウキも、警戒をする様になっていた。
それから、半年後。リヴァイアス号がついに星に帰還した日。 警察官は、再度リヴァイアス内で、周りのユウキ以外の大人達に協力を結び、何とかユウキの部屋に無断で入れないか、相談した。 しかし、ユウキの打ち込んだ暗証番号は、本人しか分からなかった。 そこで、再度ユウキに接触して、部屋の中を見せる様に指示。 抵抗する様子も無く、ユウキは部屋に警察官をいれた。 中に入っても、マコトの姿は無い。指紋も無いか、警察官は調べる。 ユウキは、大人しい。捜査を終えたが、マコトがいたと言う証拠は、掴めなかった。 しかし、ユウキは別の場所にマコトを予め隠して。
部屋の中を掃除していた。当然、証拠は、処分して宇宙船から宇宙ゴミとして、放出した。 警察官が自分を疑い、いずれは調べるだろうと考えた上で。 別の場所は、ユウキ達が限られた鍵を使う、食料を保存している部屋があり、そこにバレにくい様にマコトをスーツケースに入れて、上手く隠し込んでいる。 警察官が帰ったら、後でマコトをまた自分の部屋に持ってくるつもりだ。警察官は、捜査を終えて、ユウキの部屋を出る。 ユウキにも話を聞く。 警察官「マコトの件で。兄の元恋人だそうで。」 ユウキ「あぁ。」 警察官「君は、マコトに好意を寄せていた?」 ユウキ「そりゃあ。兄弟同士だと、その恋人とも近しいから。」 警察官「兄は、君がマコトの件に関与してると言っていたけど。」 ユウキ「はぁ?兄とは、仲悪いから。俺のせいにでもしたいんだろ。うんざりなんだよ。兄貴にはっ!」 警察官「マコトの件、君は関与していないと?」 ユウキ「してない。」 警察官「分かりました。協力ありがとう。」 証拠が掴めない為、警察官は、一旦ユウキの元を離れる。
警察官「どう思う?」 警察官2「一応、捜査に抵抗する様子は無かったし、マコトがいた証拠も出なかったから。」 警察官「しかし、好意を寄せていた事は、認めていただろう?恋愛関係のもつれじゃないのか。」 警察官2「だが、遺体は無さそうだったろ?もしかして、もう処分された可能性も無いか?」 警察官「ありえるかもな。」 警察官2「マコトがもう、生存していない可能性だ。早めに始末していて、もう遺体をどっかに隠したかもしれない。」 警察官「厄介だな。」 ユウキは、警察官がリヴァイアス号から、出ていくまで待っていた。 ユウキ(邪魔すんなよ。俺とマコトの関係を。早く帰れ。) 警察官は、その後、リヴァイアス内も調べたが、スーツケースに入ってるマコトを見つけ出す事は、出来なかった。
警察官は、再度コウジの元を訪ねる。 警察官「弟さんに接触しましたが、マコトはいませんでした。」 コウジ「そんな!そんなはずはっ・・・。まさか、ユウキの奴、マコトを殺害したのか?」 警察官2「殺害?しかし、証拠もありませんでした。お聞きしたいんですが、どちらが別れ話を切り出したんですか?」 コウジ「え?それ、どういう意味です?こっちを疑ってるんですか?」 警察官「一応、恋愛関係のもつれの線を疑っているんで。答えてもらえますか?」 コウジ「俺の方です。」
警察官「マコトの方は、納得していましたか?」 コウジ「して無いです。悲しそうに泣いてました。けど、メンヘラだったから、心配で時々は、様子を見に行ったりしてましたよ。」 警察官2「例えばなんですが、メンヘラ状態のマコトが再度復縁を迫って、貴方とトラブルになったりはしてませんでしたか?別れるぐらいなら、死なすだとか。」 コウジ「えっ・・・?いや、流石にそこまでは。ユウキが、マコトに無理やり関係を迫ってましたよ。僕じゃ無いです。」 警察官「弟が無理やり、元恋人に関係を迫っていたのを知っていて、放置したんですか?」 コウジ「違います。色々と、話し合いをしたりして、無理だったんです。ユウキは、耳を貸してくれないから。」 警察官2「では、その時点で、警察に相談をって星に帰還した時に出来ましたよね。」 コウジ「だから、後悔してますよ。その時点で相談していたら、マコトは殺害までは、されて無かったと。」 警察官「・・・お話、ありがとうございます。」 警察官二人は、一旦。 コウジから離れて、話し合いをする。
捜査官側としては、恋愛関係のもつれの線を疑い、容疑者をこの元恋人のコウジと、弟・ユウキのどちらかだろうと予想。 もし、コウジならば、別れ話のもつれによりトラブルになって、マコトをコウジが死なせてしまった疑惑と。 もう一つは、弟・ユウキがマコトと恋愛関係のトラブルにより、マコトを死なせてしまった。
遺体をその後、遺棄したと予想。 警察官「仮に、ユウキの方が犯人の場合、部屋にマコトはいなかった事から、星に帰還した際にどこかに遺棄したか、リヴァイアス号の宇宙にて、宇宙ゴミとしてマコトの遺体を遺棄したのどちらかだろう。」 警察官2「難しいな。リヴァイアス内の他の者にも、詳しく聞いたが、星にリヴァイアス号が五日間は滞在していた時に、リンクが買いたい物があると、リヴァイアス号から、外に出ていたと証言の確認を取れている。 遺体の遺棄がその時なのか、もしリヴァイアス内での、宇宙ゴミの方なら、証拠を回収するのは、不可能だ。」
それから、半年後。リヴァイアス号が、星に帰還した日。 コウジは、ユウキがいるリヴァイアス内に。 コウジ「弟に会わせてくれ!」と、接触しに来る。 コウジ「どういうつもりなんだよ!ユウキ!?マコトを、殺害したのか?」 ユウキ「!何しに来たんだよ!!もう会いたくないって言ったろ!?帰れよ!」 コウジ「マコトを殺害したのか?遺体は、どこやった?」 ユウキ「・・・知らねぇよ。俺は、忙しいんだ。帰れよ。仕事して来る。」 コウジ「ユウキ!待てよ!ユウキっ!」 ユウキは、姿を消す。 コウジ(ダメだ。自白を引き出せなかった。) 実は、コウジは、ポケットにボイスレコーダーを隠し持っていて、ユウキからの自白の証拠を掴むつもりだった。 しかし、ユウキは、ボロを出さなかった。 コウジ(もし、自白してくれたら、警察に証拠として突き出せたのに。)こうして、なかなかマコトの件の捜査は、進む事が無かった。
851:影虎◆Vs hoge:2025/01/29(水) 14:16 ID:Q..しかし、ユウキもユウキで考える。 ユウキ(マコトには、妊娠はして欲しくないから、ピルを飲ませたりしてる。けど、恋人がいない事になってる現状、ピルの所有は怪しまれる。前に警察官が捜査しに来た時は、上手くスーツケースの中でマコトと一緒に隠したけど、ずっと隠して置くの面倒なんだよ。何か、良い方法ねぇかな?・・・そっか、ピルがあっても不自然じゃない状況にすればいいのか。) そうして、次にユウキが取った行動が。 リヴァイアス号での、休憩中。 ユウキ「な?俺と付き合わねぇか。」 ミサト「!」 ユウキは、顔がイケメンな為、女子の方も頷く。 ミサト「ユウキ君。カッコイイからいいよ。」 しかし、ユウキは、本気で好きな訳では無かった。 ユウキはミサトと付き合い、肉体関係もする仲にはなるものの。 ユウキ「避妊は、して欲しくないから、ピルを用意出来るか?」 ミサト「うん。」 ユウキ「俺が購入するより、ミサトのがしやすいだろ?」 ミサトにピルの購入をさせつつも、自分も念の為、所有して置く事で不自然に思われにくい様にした。
852:影虎◆Vs hoge:2025/01/29(水) 14:19 ID:Q..当然、ユウキにとっての本命は、初めからマコトだ。 ミサトは、利用している。 だが、本気で好きになられると困るから。そういう場合は。 ミサト「ねぇ?ユウキ君、結婚とかしたいよ!」 ユウキ「・・・マジで言ってんのか?悪い。俺は、そのつもりは無い。」ミサト「何それ?私は、遊びって事っ??最低っ!(バシッ)」 ミサトは、怒って引っぱたく。 ユウキの前から、離れる。 ミサトにフラれても、すぐに別の女に言い寄る。 結婚ぐらいまで、考える様なら、同じ事を繰り返しまくった。 因みに、彼女がユウキの部屋に、突然訪ねて来た時は。 ユウキ「悪い。部屋、片付けたいから、少し待っててくれ。」と、言うと。 マコトに睡眠薬入りの飲み物を飲ませて、ガムテープをして、スーツケースに入れて隠した後に。彼女とは、部屋でラブラブしたりしている。しかし、睡眠薬の効果が切れる前には、彼女の部屋に戻ってもらうを繰り返す。
853:影虎◆Vs hoge:2025/01/29(水) 14:22 ID:Q.. こうする事で、わざわざピルの件が明るみになっても。 ユウキ「付き合ってる恋人が、妊娠しない様に俺自身も所持してる」と、カモフラージュを出来る。 実際は、マコトとの際に使っている。 ユウキが、交際関係をハデにしているのも、マコトの件から逸らさせたいのもあった。 ただし、恋人にもバレない様に徹底していた。 ミサトから、今は別の彼女・ライカと付き合っている。
こんな状態を繰り返しながら、ハラハラしながらもマコトの件をひた隠しにしながら、ユウキはリヴァイアス号での仕事を続けている。
ユウキ(バレねぇといいな。 この先も。)
そう、願いながら、任務に取り組んだ。
完結。
>>842
無限のリヴァイアスの別変更バージョン。
(もし、こんな展開なら)
警察官が自分の元にやってきた時。自分の疑いを反らしたかったユウキは。
警察官「お兄さんは、あなたがマコトを養うと言ったから。言葉を信じた、と言ってましたが?」
ユウキ「はぁ?兄貴の件なら、仲悪いから話したくねぇ。それと、俺の事疑ってるけど。マコト自死の件は、調べたんかよ?
兄貴と別れた後、接触してたけど。マコトは、コウジの事ばっかで、俺に見向きもしてなかった。メンヘラでタダでさえ、依存的なマコトが一方的に別れを切り出されて、支えを失くしてショックなマコト自身がリヴァイアス号から、身投げしたって可能性。そんなら、リヴァイアス内にマコトいなくても、不自然じゃねぇだろ。メンヘラなら、自死はありえんだろ。」
警察官「自死か・・。」
ユウキ「現に別れた後もコウジの事ばっかで、俺は見向きもされてなかった。だから、諦めたよ。」
警察官「そうでしたか。お答えありがとう。」
警察官達は、自死の件を探る事になった。
ユウキ(兄貴には、悪いけど。マコトとの事は、邪魔されたくねぇからな。)
こうして、自死の方向を自ら作り、自分が捕まるのは、回避しようとするユウキ。
警察官も肝心のマコトの遺体を見つけ出せない為、マコト事件に進展は見出せなかった。
他殺なのか自死なのか不明なまま。
コウジ視点からは、こう考えていた。
コウジ(多分。 マコトは、無理やりユウキと関係を結んだ形だったから。)
コウジの予想再現。リヴァイアス内にて。
マコト「もう別れて。やっぱりコウジ君がいい。コウジ君とやり直したい!!」
ユウキ「こんなに好きなのに何で、駄目なんだよ!?俺の方が兄貴より、成績も優秀で、喧嘩だって強いっ!!なのに、俺じゃあ駄目なんかよ?」
マコト「・・・・。」
マコトは、怯えている。
ユウキ「分かったよ。そんなに兄貴がいいって言うなら。あの世にいってもらう。」
マコト「えっ・・?」
そこで感情的で、怒り任せになったユウキがマコトを嫉妬で、殺害してしまったんでは無いか?の流れ。
コウジ(弟は、暴力的な奴だったけど。まさか、女性にまで手を出すとは思ってなかった。ましてや、死なすなんて。こんな事なら、別れを切り出さなかきゃ良かったな。)
今更、後悔しても遅いとコウジは、落胆していた。
もちろん、実際はマコトは死んですらいない訳だが。
完結
無限のリヴァイアス〜その後バージョン〜
ユウキは、上手くマコトの監禁を隠しながらもリヴァイアス号の仕事を続けていた。
ユウキ(流石にこの状態をずっと続けるのはキツいな。そうだ。リヴァイアス号の仕事で金を貯めて、その後はーーーーー・・・。)
マコトの件がバレない様に、徹底はしているものの
万が一バレないと言う保証も無い。
真面目に表向きは、仕事をこなしながらも貯金を増やす。
遊びの彼女との交際は、付き合ったり、別れたりを繰り返す。
それから、五年の歳月が経ったある日。
ユウキ「リヴァイアス号の仕事を退職したいです。」
退職届けを出す。
ユウキの能力は、高い事から退職する事を引き止めたがる周囲の反応が
強かったが。
勿論、その間仲良くなった部下も引き止めるが。
ユウキは、考えを変える気はありません。とハッキリと断った。
こうして、ユウキはリヴァイアス号を退職して。
地球には戻らず、別の星・アクステル星を選んで、その場所にスーツケースを二つ引きずりながら(もう片方には、マコトが入っている)
新しい住居を獲得しながら、仕事を探していた。
ユウキ(ここなら、警察官にも兄貴にも邪魔されねぇな。)
マコトは、ようやく少しは、広い家の中を歩ける様になった。
リヴァイアス号に乗ってた時は、殆ど歩く事が出来ず、足の筋力が弱っていた。
マコト「ここは、何処?」
ユウキ「新しいお家だぜ。」
地下もある家を選び、マコトは、地下の部屋内なら自由に歩く事が許された。しかし、扉は、外側から開けられない様にユウキが改造してしまった。マコト自力では、脱出が出来ない。
その後。
兄のコウジは、久しぶりにユウキの様子が気になり連絡をするがユウキと繋がらない。
リヴァイアス号が地球に帰還した日に訪ねると、既にユウキが退職した後だと知る。
コウジ(退職?ユウキは、どこに行ったんだ?実家には、帰って来てない。まさか、別の場所?)
しかし、なかなかユウキの居所を掴む事が出来なかった。
ユウキは、マコトと二人っきりで新しい住居で、これからの日々を過ごしていく事になる。
ユウキ(順調に進んだな。)
満面の笑みを見せながら、ユウキは仕事探しに出かけた。
完結。
>>856(続き)
ユウキとマコトの新居のその後。
ユウキは、まず、近所に挨拶をして、コミュニケーションは、欠かさなかった。
その目的は、マコトの監禁へのとある理由説明の為。
ある程度、近所の人とも仲良くなった所で。
こういう話をする。
近所の女性「ユウキ君は、恋人はいないの?」
ユウキ「います。けど、実は、訳ありで。」
近所の女性「訳?」
ユウキ「俺の恋人は、親が特殊で今まで、軟禁状態だったんです。けど、ネットだけは使えたから、俺と知り合って、深い仲になる内に軟禁の件を知って。」
近所の女性「えっ!?」
ユウキ「助けなきゃと思ったから、「助けてやる!俺ん所来い!」って、送って。住所から、合鍵を作製して、外から両親の行動を監視して、車から見張って、恋人の両親が外出してるのを確認した時に家に入って。そこで、上手く助け出して、車に乗せて。今、俺の家に。」
近所の女性「警察には、連絡しなかったの?」
ユウキ「最初は考えたけど、一応相手の親を刑務所に入れるのは、逆恨みもあったから、それより救出しようって。現に相手の親は、自身が軟禁してたのがバレたくないからか、事件にもしてないままで。」
近所の女性「って事は?」
ユウキ「恋人の親に何処にいるかバレたくないから、こっちも隠してる状況で。恋人を地下に軟禁してる状態だけど、親にバレて連れてかれるの嫌なんだよ。長期の軟禁で精神状態も、不安定で危ないから。」
近所の女性「一人で、守ってるのね。」
ユウキ「だから、この件を警察にも言わないで、バレない協力をお願いします。」
近所の女性「分かったわ。大変だったわね。何か、力になればいいけど。」
ユウキ「ありがとうございます。今は、俺一人で大丈夫です。」
近所の女性「病院には、連れて行かないの?」
ユウキ「あんまり、慣れない所は、ストレスになるから。俺が付いてるし、世話もちゃんとしてるから。」
近所の女性「恋人さん、よくなるといいわね。」
ユウキ「そうですね。」
っと、嘘の情報をオープンにする事で、近所を味方につけた。
後々、マコトの件がバレるより、先に嘘の情報を信じさせた上で、軟禁状態の説明をして、過ごす方を選んだ。
近所の女性も、嘘の話を信じていく内に
ユウキの恋人の親が相当異常者で、そんな親元に返すのは
危険だと判断していたし、
何より、長期の軟禁を自身の子供にしていると言う事は、
当然それ系のヤバメの肉体関係もあったんだと予想。
それが原因で、ユウキの恋人は、精神も蝕まれたと。
錯乱状態になる程危険な状態になるという事も、聞かされていた
この近所の女性は、そっとして置く方がいいと考えていた。
近所の女性(時々は、ユウキ君が恋人と、外に外出しているの見かけるけど、恋人の表情は怯えていた。もしかしたら、男性恐怖症になっていて、恋人のユウキ君にすら、不信感を抱いているのかも。)
そう、女性の目には映っていた。
この頃には、ユウキ同伴でマコトは、外出が許されていた。
外に出歩く事がある。
ユウキがマコトと部屋にいた時。 ユウキ「俺の元から逃げようとかは、考えるなよ。」マコト「!」 ユウキ「教えてやるけど、マコト事件の件。 警察官は、他殺より自死の方を疑い始めてる。 いずれにしても、他殺か自死のどっちかだぜ? つまり、死んだって思われてるんだよ。」 マコト「えっ? ボクが? そんなっ・・・。」 ユウキ「生存してないってさ。 そんなら、俺の元にいた方がいいだろ?」マコト「・・・・・。」
しかし、内心マコトは、ユウキに恐怖心がある為か、あまり側にいたいとは、思っていなかった。何度目かの二人での外出。スーパーマーケットに訪れる。ユウキは、常にマコトの腕を掴んでいる。意を決して、マコトは叫ぶ。 マコト「誰かっ! 誰かっ助けてっ! この人に監禁されてる〜っ!」 ユウキ「!」 一瞬、周りの客は、マコトとユウキに視線を向ける。
ユウキ「狂言は止めろって!? 精神不安定なのは、分かるけど。 これじゃあ、俺が犯人だって嘘を周りが信じちまうだろっ!?」 とっさにユウキは、そう答えていた。マコト「・・・・っ。」 ユウキ「なぁ、大丈夫だから。 アッチ行こうぜ?」 ユウキは、マコトを抱き締める。その様子を見ていた周囲は、徐々にマコトが精神疾患だと思い始める。 ユウキ「すみません。 俺の恋人、精神患ってて。 狂言言ったりするけど、気にしないで下さい。」 そう周囲には、伝えてユウキは、その場を後にする。 ユウキ「欲しいもんあんだろ? 好きなの選べ。」 リヴァイアス号で貯蓄したお金があり、金銭には余裕がある。
マコト「・・・じゃあ、これとこれ。(どうしよう。 本当の事言ったのに誰も助けてくれない・・・。)」 マコトは、周囲に絶望した。 ユウキ「まだ、働かなくても、余裕なぐらい金あっからよ? 仕事探してるけど、見つからないしな。」 ユウキは、今は、仕事を探し中。買い物を終えて、この星で住居を買った際に同時に購入した車に乗り込み、二人は、スーパーマーケットを離れた。 この星に来た時に携帯も買い替えている。だから、兄のコウジとは、連絡手段は無い。
その頃、コウジの方はーーーーーー・・・。 コウジ(マコトもいなくなって。 ユウキもいなくなった。どうしてだろう。) 実は、心配になったコウジは、探偵を雇ってユウキを探していたが、手がかりは、見つからなかった。 コウジ(こんなに探していない訳ないよな。 もしかして? ユウキは、別の人物に殺された?)コウジには、思い当たる節があった。 回想。 リヴァイアス号にまだ、搭乗していた時。ブルーとマコトが会話しているのを確認していた。
ブルー「関わっていて、怖いって思わないのか?」マコト「怖いって言うよりは、普通かな?」 マコトは、比較的に誰とも普通に関わり合う傾向があった。女子との方が仲が良いが、ブルーとも会話をしていた。 回想終了。 コウジ(まさか、ブルーは、好意寄せてたのかな?) コウジの憶測は、こうだ。 マコトに好意を寄せていたブルーは、その後マコトがいなくなる。その時は、ユウキがマコトを部屋に軟禁していた訳だが。 好意を抱いていたマコトがいなくなったのを不自然に思ったブルーがマコトを探していた。
ユウキは、操縦室にいる為、ブルーも操縦に加わる様になり、その間。 トイレへ行くと嘘をつき、皆がリヴァイアス号の操縦に夢中になってるのを確認して、ユウキのカバンからコッソリとカードキーを盗む。 操縦室へ出た後は、真っ先にユウキの部屋の前に訪れてカードキーをかざし、暗証番号を打ち込む。 勿論、暗証番号までは、分からないから何千通りを調べるべく一日の数分をそれに費やして、また操縦室に戻って、カードキーをカバンに戻す。 その後も、これと同じ行動を何年間も繰り返す。 そして、ようやく暗証番号の解読に成功。ブルー(開いた。) 中に入って、マコトがいないかを確認するブルー。
スーツケースの中に入ってるマコトを確認。 しかし、確認だけすると、すぐにブルーは、部屋を出る。 トイレから帰って来たふりをして、カードキーをユウキのカバンに戻す。ブルーは、すぐには事を起こさなかった。 単なる暴力事件だと、自分がリヴァイアス内では不利になると気づいていた。チャンスを伺っていた。 そして、ついに、ユウキがリヴァイアス号を退職するとなった時。 ブルー(チャンスだ。) ユウキは、仲間の部下達と退職祝いを終えて部屋に戻って来た。 カードキーをかざして、暗証番号を打ち込む。すると、背後には、銃を周囲には見えにくい形にして、ユウキの背中に当てる。
ブルー「入れ。」ユウキ「!」 そのまま、ユウキの部屋に入るブルー。ユウキの後ろから、首辺りをチョップ。 気を失わせて、そこでユウキを殺害。 スーツケースに入っていたマコトを持っていったのでは? ユウキの遺体は、袋にいれリヴァイアス号の宇宙空間に投げ捨てる。 こうして一見、周囲からはユウキが去りましたよ風に見せかければオッケー。 コウジ(えっ・・・・。 こっちじゃないよな。 もしかして、ユウキがマコトを奪われたのかなぁ。) ユウキの消息まで、不明になっている為にコウジの中でも、そんな憶測が生まれてしまった。
アオイ「大丈夫? 顔色悪いよ。」コウジ「いや、ちょっと考え事をしてて。」 因みに今現在は、コウジは新しい新居でアオイと同棲中。 トラブルというのは、数珠繋ぎにまた、別のトラブルを生む傾向がある。 その傾向から、コウジの中で不安が生じる。 コウジ(そういえば、メンヘラのマコトを一度ユウキから、取り戻して欲しいってお願いした事あったから、ブルーは、ユウキとマコトの関係には、気づいてただろうし。) 複雑な心境を抱くコウジ。どんどんと、予期せぬ方向にトラブルがいったんじゃないかと疑っていた。 そんな事とは知らず別の星で、ユウキとマコトは生活していた。
徐々にユウキもマコトと関わる際、地下だけで無くリビングに居座らせる機会も増えていった。リビングで二人でテレビを観ている。
ユウキ「ははっ。 何だよこの番組っ! 面白え〜な。」 お笑い番組を観て、笑うユウキ。マコトは、そんなユウキに目線を向けている。 マコト(・・・外に逃げられないかな?) 隙をみて、まだ逃げようとマコトは思っていたが。
マコト「トイレ行く。」ユウキ「!」 すると、ユウキもトイレまで着いて行く。 当然、トイレは内側から鍵をかけられて、窓から逃げられればマコトが脱走出来てしまうので、トイレの扉は、ワザとユウキが手で閉まらない様にしている。 マコト「・・・・。」 ユウキ「トイレしていいぜ。」 恥ずかしがりながらも用を足すマコト。 マコト(逃げれる隙が無い・・・。) ユウキが逆にトイレに行ってくれてもチャンスだが、当然マコトが逃げるのを警戒している為、わざわざ手錠でマコトの手首を拘束した状態にしてから、トイレに行っている。
マコト「ユウキ君。 あのさ、逃げないからさ。 自由にして欲しい。」ユウキ「・・・言葉だけじゃ、信用出来ないな。」マコト「!」 ユウキ「行動で分かるんだよ。 逃げるなって言ってるのに、スーパーマーケットの時、周囲に助けを呼んだろ? あれがそっちの本音だろ?」 マコト「・・・自由欲しかったから。」 ユウキ「とにかく、俺がいる範囲でなら動けるんだし。 好きなテレビもゲームも許してる。 好きな服や食べ物も買わせてる。 そんな不自由でもねぇだろ。 なぁ? 何もかも自由制限してるかよ?」 マコト「・・・・・。」 ユウキ「外出だって、行きたい場所あんなら、俺同伴なら、許してんだぜ?」マコト「・・・・・。」 ユウキ「言っとくけど、俺いなきゃ本来は、そっちで全部やらなきゃいけねぇ事だよな? 仕事して金稼いで、家の事も何から何まで。 車も自分でだぜ? 携帯も。 一人で何もかもってやるって結構大変だろ?」 マコト「・・・・・。」 ユウキ「俺がいて、役立ってる事もあると思うんだよなぁ。」 マコト「うん・・・。」
マコト「・・・ボクの事、好きだからだよね?」 ユウキ「あぁ。 そうだぜ。」 マコト「ボクでいいのかなぁ? でも、ユウキ君には、もっと良い人いると思うんだけどなぁ・・・。」 ユウキ「俺が決めたのがマコトなんだよ。 他は、ありえねぇ。」 マコト「・・・・・。」 マコトがどう言おうと、ユウキの考えもそう簡単には、覆りそうには無かった。 ユウキ「どっか行きたいとこねぇの?」マコト「えっと、公園に行きたい。」 ユウキ「いいぜ。」
しかし、マコトもマコトで長期の度重なる軟禁生活が災いしてか、精神年齢が幼いままを保っていた。 というのも、精神が成長するには安定感のある環境があってこそだが、この軟禁生活は常にマコトに強いストレスと強い不安・強い恐怖を与えていた為、気づいた頃には、幼稚な精神のまま成長が止まってしまったのだ。 だからこそ、歳に合わない公園に行きたがる等の選択を選ぶ。 ユウキ(俺にとっては、マコトがあんまり成長しねぇなら、しなくてもいいんだよな。 成長したら、ますます離れていっちまうだろうし。)
軟禁生活から逃げ出そうとされたくないユウキ側の気持ちも、複雑なこの状況を作っていた。 次の日。ユウキは、マコトと公園にやって来た。 マコトは、公園の遊具で遊ぶ。 ユウキは、それを見ている。 しかし、実は、マコトならではの考えがあった。 マコト(公園に行くって事は、トイレも行ける。) 公園には、二人以外に子供達や大人も来ていた。 その中のある一人が女子トイレへと入ったのを確認して。
マコト「ボクもトイレ行くっ!!」ユウキ「トイレ・・・・?」 マコトが女子トイレに入ろうとしたその時、ユウキに手を引っ張られて。 ユウキ「こっちの方入れ。」 ユウキが指定したのは、多目的トイレ。 マコト(あっ・・。)マコトは、落ち込んだ顔で入る。 ユウキ「マコトってジェンダーだろ? 女子トイレより、こっちだよな。」マコト「・・・・うん。」 マコトが残念がる理由は、本当は女子トイレに入って、さっきトイレに入った女性に隣の個室から小さく声をかけて。 「監禁されてる。警察呼んで。」っと、助けを求める為だった。 しかし、自身がジェンダーなのが災いしてしまった。
ユウキも周囲がマコトと近距離で接触するのは、回避しようとしている。マコトの作戦は、失敗に終わった。それから、二人は自宅に戻った。 マコトのお風呂の時間。ユウキは、相変わらず付きっきりだが。 着替え中は、なるべく目線は見ない様にして、下を見る。 マコトが風呂に入ってる中、外の脱衣所でスタンバイ。 マコト「ふぅ〜。」 【チャポチャポ】唯一、ユウキが側にいない状態で、一安心出来る空間。 その間、ユウキは、携帯を操作している。携帯で暇を潰していると、マコトが風呂から上がる。
ユウキは、なるべくマコトの裸は見ない様に逸らす。 何故かと言うと、マコトはジェンダーで、あまり自身の体に対する嫌悪が強い分、他者に見られるのも嫌悪を抱くと、理解しているから。 コウジが付き合っていた時もそんな関係だったが、それは、コウジから教えられて、ユウキも知っていた。 ユウキ(兄貴は、何でも、情報をオープンにする奴だったからな。 マコトの情報は、共有してた。) ついでに優しいコウジだから、メンヘラで精神的に振り回すマコトと付き合っていても、マコトにキレる事は無かったが優しさ=いつまでも受け入れられるでは無いから、コウジにも許容範囲オーバーが、やってきた。 ユウキ「俺も入るか。」
ユウキも入る場合は、先に地下にマコトを連れて行き、一人で風呂に入る。そんな、とある日。 ユウキ(仕事まだ、見つからねぇ〜。 落ち着かねぇな・・・。) やる事がない状況が苦痛なユウキ。 ユウキ(・・・・料理動画か。 そうだ! 俺も料理覚えてみっかなぁ?) ユウキが悪戦苦闘で、料理を作っていると。 マコト「ボクも作りたいなぁ・・・。」 ユウキ「一緒に作るか?」 マコト「うん!」
マコトと二人で料理を作った。 ユウキ「味付けは、コレでよしだな!? 案外やってみると楽しいな。」マコト「また、作りたいなぁ・・・。」 ユウキ「昼も作るか?」マコト「うん。」 メンヘラなマコトにとっても、何かに夢中になっている方が落ち着く様だ。 ユウキ(自炊で、金も出費減るよなぁ。) 昔のユウキならば、考えられない行動だ。そして、携帯からも可能な仕事を見つけたユウキは。 ユウキ「なぁ!? 俺の携帯貸してやるから、携帯で出来る仕事に挑戦してみねぇか?」マコト「やりたい。」
ユウキ「じゃあ、任せたぜ。 タブレットの方がいいか。 こっち、使え!」タブレットを渡して、マコトも仕事を獲得。ユウキは、貸してる間はその様子を観察している。 メンヘラのマコトの内面を少しでも、別の方向に逸らさせる事で気分の落ち込みを回避させようとしていた。 こんな軟禁生活では、精神がおかしくなるのを阻止する為。 ネットでの仕事は、ユウキ自身が登録して応対までしているが、実際に仕事しているのは、マコトっという状況だ。 気分転換にはなるのか? マコトも楽しそうだ。 数時間は、マコトがやって、その後は、ユウキにバトンタッチ。 ユウキ「ちょっとでも、収入ある方がいいよなぁ?」 残りの数時間は、ユウキがやって終了。 ユウキ「一人でやってる様で、二人分の稼ぎだからな。 倍になりそうだぜ!
給料が入った時、その半分はマコトにも渡される。 マコトは、嬉しそうだった。こうして、長期の軟禁生活の中でも、喜びを見出だせたマコトは、少しずつ、メンヘラから解放されてゆく。 【コンコン】ユウキ「はい?」 近所の女性「ピザ作ったの。 一人だと食べきれないから、良かったら、恋人さんと、どうぞ。」ユウキ「ありがとうございます。」 マコト「!」近所の女性「お口に合うといいんだけど。」 ユウキ「俺の方も恋人と作ったケーキあるから、一切れどうぞ。」 近所の女性「ありがとう! チーズケーキ? 美味しそうね。 恋人さん、どう? 状態は。」
ユウキ「大分、落ち着いてきてます。」 近所の女性「気になってたんだけど、アナタの恋人が体女性なのに男装コーデなのって、性的なのが原因? ホラ、両親の。」 ユウキ「いえ。 恋人は、元々ジェンダーで、体に違和感を持っていて。 それとは、関係ないです。」 近所の女性「そうなの。 私は、てっきりそれと関係もあると思ったんだけど。」 ユウキ「仮にあったとしても、俺の方からは聞かない様にしています。 思い出させるの辛いだろうから。」 近所の女性「気遣いしてるのね。 恋人さんとお幸せに。」 ユウキ「ありがとうございます。」 ユウキの元にマコトが、近づく。
マコト「今の人、誰・・・?」 ユウキ「近所の人だぜ。 ピザ貰ったから食うか!」 マコト「うん。」 何気ない日常が過ぎていって、マコトからは徐々に笑顔が見られた。 勿論、その中でもマコトは時々、仕事で貸して貰ったタブレットで、コウジに連絡を試みた事もあったが。 繋がらなかった。何故なら、今のマコトのいる星から、コウジの星からの距離は、かなり離れていて、届く事は無かった。 マコト(コウジ君にメールが繋がらない。) マコトは、絶望した。ユウキも少し疲れているのか? 珍しく、眠そうにしていた時に行なっていた。
短い居眠りをしていたユウキは、目を覚ます。 慌ててマコトは、送信したメールの履歴を削除する。マコト(ふぅ〜。)その頃、コウジもだんだん探していたのを諦める様になっていて。 コウジ(もしかしたら、もう・・・二度とマコトとユウキには、会えないのかもしれない。 母さんだって、弟の事は気にしてる。 けど、こんなに探しても見つからないんじゃ・・・。) コウジと同居しているアオイのお腹には、赤ちゃんが宿っていた。 いつまでも、マコトやユウキの事を探すお金に費やす訳にもいかなくなり、コウジも徐々に遠ざかっていった。 別の星でユウキとマコトは、暮らしている。 ユウキ(この日常を守らねぇと。 これからも。 それが俺の目標だからな。)マコト(・・・・・。) 二人の距離は、相変わらずだが、変わらない日常をこれからも過ごしていく事になる。
完結。
別バージョン。(もし、リヴァイアス号の段階で、マコトの件がバレていたら。) ユウキがマコトを周囲に隠していた事実がついに明るみになってしまった。と、いうのも。 ユウキがたまたま、付き合った新しい遊びの彼女は、かなり嫉妬深い性格でユウキに内緒でコッソリと、部屋に隠しカメラを設置したのだ。そして、彼女は隠しカメラを回収して、動画に映るマコトの存在を知ってしまう。 彼女「誰っ!? 何で、スーツケースにユウキは、いれてるの!? 待って、これ。 普通の浮気じゃないっ! 監禁してる・・・?」 異様な事態に気づいた女性は、直接ユウキに聞くのは止めて、リヴァイアス号の機長や隊員達に話した。 この事で、機長や隊員複数人が、ユウキに問い詰めた。 ユウキ(ヤベッ! ついにバレたっ・・・・。 動画として証拠に残ってるなら、言い逃れが出来ねぇし。 その動画を警察にバレたらもう、俺は・・・・。 いっそ、マコトと離れるぐらいなら・・・。) 追い詰められたユウキは、ダッシュでその場から逃げ出す。 向かった先は、リヴァイアス号の入り口部分。 ユウキ「はぁはぁ・・・。」
そこで、ユウキは入り口の扉を開閉して、宇宙空間へと身を投げた。
【バッ・・・・】
初めから、もし周囲にマコトの件がバレたら、こうしようと決めていた。マコトを死なすか、自分が死ぬか。
呼吸が難しい宇宙空間。ユウキは、絶命した。機長と、隊員は、ユウキの遺体の回収は諦めて、マコトの方を救う。何とか、監禁から解放されたマコトは、その後。
両親の元に返された。
そして、この事実を電話で知ったコウジは、マコトが生存していた事実には、喜びを抱くが。
それと同時に、犯人だった弟のユウキが自死した事実を知ると泣き崩れた。弟が死ぬのは、片割れが消えたのと同じ意味。
コウジはしばらく、塞ぎ込んで立ち直れなかった。
アオイは、懸命にそんなコウジを側で、支えてくれていた。
コウジ(ユウキ・・・・・。)
それから、時が経ちコウジは、アオイと同居を始めて。
マコトは、両親と仲良く暮らしている。
マコト(・・・・・・。)
完結。
別バージョン
(ユウキとマコトとブルーが三角関係だったら編)
ブルーは、唯一男装しているマコトとは、仲が良くなった。
マコトも、話しかけられれば拒まず、会話をするタイプ。
ブルー(他の女性とは、関わりづらいがマコトは、男性的な部分もあるから、話しやすいな。)
そんな中、徐々にマコトに対して好意を感じ始めた。
しかし、マコトの方はブルーに特には、好意は無かった。
常にマコトに遠くから、ベッタリと付きまとう様になるブルー。
マコトは、何処にいてもついてくるブルーに不気味さを覚えた。
マコト(また、ついて来てる。)
恐怖を感じたマコトは、知り合いのユウキに相談する。
マコト「ユウキ君。 相談あって・・・。」
ユウキ「ん? どうした。」
マコト「ブルーって知ってる? 何か、あの人が何処行ってもついて来るから、怖くて。」
ユウキ「! なら、俺が付いててやろうか?」
マコト「うん、ありがとう・・・・。」
ユウキは、マコトと常に行動を共にする。ブルーもそんな二人の関係に気づく。
ブルー(・・・・二人は、付き合ってるのか?)
激しい嫉妬をユウキに抱く、ブルー。
マコト「あのさ、寝る時も一緒に寝ていい? 何か不安で。」
ユウキ「あぁ、別にいいけど・・・。」
ユウキの部屋のベッドで、眠るマコト。
ユウキ(何か俺等、これじゃあまるで、付き合ってるみたいだな。)
少しずつ、ユウキもマコトに好意を寄せ始める。
ブルーは、ユウキを呼び出す。
ブルー「マコトとは、どういう関係なんだ? 付き合ってるのか?」
ユウキ「はぁ? 関係ねぇ奴に言う訳ねぇ〜だろ。」
ブルー「付き合ってるなら、勝負しろ!」
ユウキ「・・・そんな大切な事、喧嘩で決める訳ないだろ。
アホらしっ・・・。」
ユウキは、ブルーの誘いに乗らなかった。
しかし、ブルーは、しつこかった。
ある日。
ブルーがついに一方的にユウキに喧嘩を吹っ掛ける。
喧嘩の強さは、ブルーが上なのか?
徐々にユウキは、不利になってゆく。マコトは、遠くから見ていた。
マコト(どうしようっ・・・このままだと、ユウキ君がピンチ。)
ブルーは、ユウキに馬乗りになると死なす勢いで殴りかかる。
【ゴッゴッ】
ユウキの意識が無くなりかけた、その時!
とっさにマコトは、ブルーの銃に気づき、ブルーの背後から静かに近づき、銃を奪い取った。
そして。
マコト「お願いっ・・・・ユウキ君を殺さないでっ! じゃないと、ボクが死ぬからっ!」
ブルー「!」
リンク「マコトっ・・・・。」
ブルーにとっての目的は、マコトだったからか?
死なれると意味が無いと気づいたブルーは、黙ってその場から、離れる。
マコト「・・・・ユウキ君。」
ユウキ「ありがとな! マコト・・・。」
マコト「うんっ・・・。」
これ以降、ブルーがマコトに近づく事は、無くなった。
その代わり、ユウキとマコトが交際を開始する。
完結。
リヴァイアス別バージョン
(ユウキが軟禁しているマコトを奪ったのが、ブルーだったら編)
ブルーは、ユウキには内緒にしながら、カードキーを盗み、ユウキの部屋の解除に時間を費やす。
暗証番号をついに解読し、部屋の中へと入り、ついにマコトを見つけ出してしまう。
しかし、その場では、事は起こさず。
ユウキがリヴァイアス号を退職する日。リヴァイアス号は、星に帰還。
退職祝いをした後は、ユウキは部屋に戻る。
背後から、ブルーが銃を突き付けて、中に入る様に指示。
ユウキ(!?)
二人は、部屋の中に入ると後ろから、ブルーは、ユウキの首筋にチョップ。
ユウキ「うっ・・・・。」
【ドサッ】
床に倒れ込むユウキの首を絞める。
そのまま、殺害した。ユウキの遺体は、袋に包み、宇宙船リヴァイアス号の外の宇宙空間へと、宇宙ゴミとして遺棄する。
そして、スーツケースに入っているマコトをユウキの部屋から出して、自分の部屋に移動させる。
スーツケースに入っているマコトを、外に出させるブルーだが、ユウキがいない事に気づいたマコトは、戸惑う。
マコト「!? ここどこっ? 何で、ユウキ君はいないの?」
ブルー「・・・・今日からは、飼い主はこっちだ。」
マコト「!」
ユウキに関する情報をブルーは、伏せた。
マコトの事も銃で、脅す様になる。
マコトを連れて、次に向かったのは、操縦室。銃を突きつける。
ブルー「故郷の星に向かってくれ。」
銃で脅しながら、指示をする。周りは、命令に従う。
マコト(・・・・・。)
ブルーは、座りながら、マコトを抱き寄せる。
マコト(あっ・・・。)
恥ずかしいのかマコトは、少し顔を赤らめる。
この状態のまま、リヴァイアス号は、ブルーの故郷に向かった。月日が経った頃。中には、ブルーに抵抗しようとする者もいたが。
ブルーは、マコトに銃を向けて。
ブルー「人質だ。 死なすぞ。」と、更に周囲を威嚇。
マコトを人質状態にされて、周囲は命令を聞く流れに。
マコト(何で、ユウキ君はいないの?)
不安そうな表情のマコト。
緊迫した状況の中、ついにブルーの故郷に到着。
ブルー「故郷に戻るか。」
マコト「!」
マコトを強引に連れて行き、リヴァイアス号の外へと出る。
勿論、銃は突きつけたまま。外に出ると、マコトの腕を引っ張りながら、足早にリヴァイアス号から、去る。
マコト(・・・・ユウキ君?)
マコトは、周囲を見渡すが誰かが追ってくる様子は無い。
ブルー「家に戻る。 案内しよう。」
マコト「えっ・・・・。」
ブルーが訪れたのは、自分の家。
ブルー「二人で、暮らすか。」
マコト「・・・・・。」
恐怖を感じているマコトは、ブルーの言いなり状態で大人しく指示に従っていく。
銃を持っている恐怖から、逆らったら撃たれると考えた為、ブルーに逆らう事すら、難しくなっていた。
こうして、無理やり関係性を送りながらも二人は、生活していく。
時にブルーは、覆面を被り、銃で相手を脅し、金すら得た。
その金で仕事はせず、悪さを繰り返しながら、マコトとの資金源として、生活に使う。
ブルーとのベッタリした関係性に圧迫感を抱いていたマコトは。
マコト「あのさ、ボクも仕事したいんだけど。 その方が、ブルーさんも生活楽だし。」
ブルー「いや、生活費はこっちで得てる。 何も不自由は無い。」
マコト「・・・・。」
聞く耳を持っては、くれなかった。
マコトにとっては恐怖の生活だが、ブルーにとっては愉快な生活だった。
完結。
〜ブルーが金を奪う流れ。
暗い人通りの無い夜道。
ターゲットを物色して、見つけたら後をつける。
周囲に人通りが無くなったのを確認したら、覆面を被り、背後から近づき銃を突きつける。
ブルー「声を出すな。」
そのまま、人通りが無さそうな場所に更に連れ込んで。
ブルー「現金を全部出せ。」
と、脅す。
腕力に自信が無い男性であれば、恐怖からすぐに応じる。
被害男性「ひぃ〜。 命だけは、お助けを!」
現金を手にすると、首にチョップを喰らわせて、その場から立ち去る。
ついでに、被害男性が腕力に自信がある場合は、反撃しようとしてくるので、その場合は、ブルーも相手の出方に気づくと、直ぐ様、首にチョップを喰らわせて、財布から現金を抜き取り、立ち去るのどちらかのやり方になる。
この盗んだ金で、マコトとの生活を支えている。
DAYS(ディズ)
〜BLバージョンです。苦手な方は、読まない様に。
セイセキ高校に通う。松下(まつした)カエデ。
カエデ(ある日。友人の子・ツバキちゃんに誘われて。)
回想
ツバキ(メール)『カエデ君?セイセキのサッカーあってさ。今度行かない?』
カエデ『うん。』
回想終了。
初めてサッカーを見に行く事になった。サッカー場に到着。
カエデ(ずいぶん、女性のファンが多いなぁ〜。)
女性ファンの声援が聞こえる。
そして、試合が始まった。
そこで、目に止まったのは。
【パスッ(サッカーボールでドリブルする風間)】
ロングで、金髪が似合う。目立つくらいのドリブルをして、
あっという間にゴールをした。この選手だった。
ゴールする度に女性ファンの歓声が広がる。
カエデ「ねぇ〜?ツバキちゃん。あのロングの金髪の選手って誰??」
ツバキ「あ〜。あれは、風間ジン君だよ!カッコイイよね〜。あたしもファンなの。もしかして、カエデ君もファンになっちゃった?」
カエデ「うんっ・・・。」
つくし「風間君!パスッ!」
ツバキ「あの、今、ジン君に、パスしたのがつかもと つくし君。セイセキではね〜。ジン君と、つくし君二人が一年生で。今何かと周りから、注目されてるんだよ。」
カエデ「へぇ〜。すごいんだね。」
そして、セイセキの試合は終わり。見事勝った。結果は、3対一。
ツバキ「風間く〜ん!」
風間「!」
つくし「あ、あれ。確か風間君のファンの・・・。」
ツバキ「あたしの友人がね〜。風間君のファンになっちゃったんだって〜!」
カエデ「言わなくたってい〜よ!恥ずかしっ・・・。」
ツバキ「ホラ!?笑って、手を振ってくれてるよ。カエデ君?」
カエデ「う、うん・・・・。」
ウブカタ「遅いっ!そこ一年!さっさと戻るっ!?」
つくし「ウブカタさんっ。」
風間「コエ〜コエ〜。(怖い怖い)」
カエデ「あのキレてる怖い女の人は?」
ツバキ「マネージャーのウブカタちか子さん!同じく、ジン君達と一年のタメだよ。」
そうして、次の日。
カエデ「ツバキちゃん。何処へ行く予定?」
ツバキ「来たら、分かるよ〜。着いた!」
カエデ「ここって!?」
ツバキ「今日はここで、サッカーの練習してるんだって。」
女性ファン「キャア〜〜〜〜風間く〜ん!!」
ツバキ「どうして、分かったのかって?それはね〜、ズバリ・ジン君にはファンが多いでしょ。」
カエデ「うん。」
ツバキ「大体の練習してそうな場所って分かってるから、そこの場所にファンが一人ずつスタンバイして。ジン君が現れたら、ファンの一人がジン君は今日ここだよって、一斉に皆にメール送信するの!
それで、集まってファン皆で、応援する流れ〜。いいよね〜!」
風間「わりぃ〜な。つくし?俺のファンがうるさくて。」
つくし「え?練習に集中してたから、声とか気にならない。一つの事に夢中になると、それしか見えなくなるクセがあって。」
風間「真面目だな〜?本っ当、つくしは!」
風間は、カエデに目線を向ける。
風間(おっ?あのファン、一人だけ男。)
女性ファン「風間くんっこっちに近づいてるぅ〜!」「キャア〜!」
【ザッザッザッ】
カエデ「えっ?ち、近っ!?」
風間「俺のファン、何だって?」
カエデ「はい!」
風間「見てもらって分かる通り、俺って普段、女子のファン多いんだ〜。男のファンとか珍しい〜。」
【スッ】
風間「これ!俺のメルアド。そっちから、メールして。また、後で。」
風間君は、戻って行った。
女性ファン「ずる〜い!」
ツバキ「良かったね〜。カエデ君?あたしももう、メルアドは貰ってるよ。」
周りの女性からの圧。
女性ファン「男のクセに風間君に気に入られてんなよ〜!」
女性ファン「そーだ。男引っ込め〜!」
カエデ(えっ?嫉妬されてる。圧がっ・・・。)
ツバキ「何よ〜!男は、ファンになっちゃ駄目な訳〜?そんな、決まりなんてあるの〜?」
カエデ「ツバキちゃんっ・・・・!」
女性ファン「・・・・・・。」
女子黙る。
こうして、風間君とメールが出来る事に。(カエデの自宅。)
カエデ(やって送ってみよ〜。初のメール。)
夜八時。
カエデ『さっきの松下カエデです。初めまして。』
風間『どこの高校行ってる〜?』
カエデ『セイセキ高校。』
風間『じゃ〜、俺とつくしと一緒じゃん!?もしかして、クラス違うから、分からなかった?今度会って話さね〜?高校で。つくしも呼んで来る。』
カエデ『はい!』
次の日。待ち合わせ中。
こうして、三人で、日曜日だった為
喫茶店『レビュー』で、待ち合わせする事に。
カエデが椅子に座って、待っていると。
そこに。
風間「待たせたな!カエデ。こっち、俺の友人・つくし!」
つくし「つくしです!よろしくお願いします。」
三人で椅子に座って話す。
つくし「カエデ君は、サッカー好き?」
カエデ「元々は、あんまり?興味無かったけど、セイセキのサッカー観戦してから、好きになりました。」
つくし「それで、風間君のファンになったんだ?」
風間「なぁ〜?男のファンとか珍しい〜だろ。今日を記念して、プリクラ三人で、撮りに行くか!」
つくし「うん!」
その後は、喫茶店を出て、三人でプリクラを撮る。
風間「せ〜の!」
【サッ(カエデが風間のロングの髪を掴んで、自分の顔を隠す。)】
つくし「カエデ君っ!?」
風間「ちょっ!コイツ何してんだよ!」
つくし「あはははは。」
カエデ「ちょっと・・・プリクラって苦手で。」
風間「先にそ〜いう事は、言えって!」
つくし「でも、面白かった〜。」
三人で過ごして、楽しかった。
カエデ「今まで、友人って言えば女子が多かったから、久しぶりに男友人と仲良く出来て、良かった〜。」
風間「また、三人で遊ぼう〜ぜ!?」
つくし「また、遊ぼう〜?カエデ君?」
カエデ(すごい優しい人達だったなぁ。こんな温かい人っているんだ。風間君とつくし君って、二人共人柄がいい〜。今までの出会った男子とは、違う。)
次の日。
セイセキ高校。
廊下にて、カエデとツバキが一緒にいると。
男子生徒1「見ろよ〜。今日もカエデの奴、女子とばっかいる。」
男子生徒2「何でアイツって男なのに女と仲良くばっかしてんの?」
カエデ「・・・!」
ツバキ「カエデ君?」
男子生徒1「女にモテてやがる。嫌な感じだ。」
その時!
風間「アチョ〜!アチョ〜!」
風間が振り回してるのは、ヌンチャク。
男子生徒2「うっわ!何だコイツ!」
男子生徒1「ヌンチャク持って、危ねえ〜!」
男子生徒2「危険な奴!逃げろ〜〜〜〜!!」
男子生徒達は、退散。
風間「たくっ。何だ、アイツら?」
カエデ「あ、助けてくれて、ありがと〜。風間君!」
つくし「大丈夫だった?カエデ君!」
カエデ「(つくし君もいる。)大丈夫だよ。」
それからは、高校の中でも初めて、男の友人ができた。
つくし「三人で、また話そう〜。」
風間「屋上行こうぜ〜。」
ここは、屋上。
つくし「三人で、好きな女子の話をしよう!」
カエデ「!」
風間「じゃ〜、まずは、言い出しっぺのつくしから!」
つくし「えっとね。好きな人はいるよ。2年のたちばな さゆりちゃん。」
風間「さゆりんなぁ〜?知ってんぜ。」
カエデ「応援するよ!つくし君。」
つくし「じゃあ、次は、風間君?」
風間「好きな恋人と呼ぶべき女子達なら、たくさん!」
つくし「え?いや、好きな女子は特定の・・・。」
風間「だ〜から、好きな女子なら皆!選べね〜くらいいる。」
つくし「じゃ、最後はカエデ君!」
カエデ「え、え〜と。(どうしよう。今、好きな人が目の前にいるのに〜。答えられない。恥ずかしくて。)」
風間「?」
カエデ「じゃあ、つくし君にだけ教えるね?」
風間「はぁ!?ズリィ〜。」
つくしの耳元近くにて。
カエデ「風間君・・・。(小声で。)」
つくし「えっ!?あっ、そ〜いう事だったんだ。なるほど。」
風間「つくし〜?後で、俺にも教えろよ。」
つくし「駄目!」
風間「はぁ〜?何で!?ちぇ〜。俺だって聞きたかったなぁ〜。カエデの好きな奴!」
つくし(これは、確かに言えないなぁ。)
カエデ「つくし君っ!?言っちゃ駄目だよ〜!?」
そんな感じで、かなり仲良くなって、それからも交友は続く。
別の日。町中を歩くカエデ。
カエデ(へへ。周りには、秘密で風間君の写真をくっつけたキーホルダー作っちゃった。しかも、裏には「好き」って、言葉入りの手作りだから・・・・。)
カエデは、密かにそれをポッケに入れながら持ち歩いていた。
いつ、どんな時も。
ある日。風間君にメールで呼ばれる。
風間『ナントカ通りって、場所に集合!』
カエデ「(なんだろう?風間君。どっかに遊びに行くのかな〜?)あっ!風間君。お待たせ〜!」
風間「お!カエデ、来たな?こっちこっち!」
カエデ「どこ行くの?」
風間「い〜から、い〜から!連れてってやる!」
しばらく、二人で歩いて到着。
風間「ここだ!」
カエデ「ここって?」
風間「俺とつくしの合宿場所!」
カエデ「あ、じゃあ〜ここなんだ?」
風間「よし、俺の部屋もあるから、カエデ?お前もそこに来い。」
カエデ「え?でもここって。部外者は、駄目なんじゃ?」
風間「良〜方法考えてある!じゃん!?このつくしのユニフォームを着れ!」
カエデ「着たけど、どうするの?」
風間「後は、このタオルで顔を隠せば完了!ど〜見たって、つくしにしか見えね〜だろ。これで、侵入成功だなぁ〜!」
カエデ「風間君っ・・。」
そして、中に入った二人。その道中。
ミズキ「風間?そこで何してる?」
風間「あ!ミズキ先輩。今さっき、つくしと外で少〜しばかりの練習して、今その帰り。な?つくし。」
カエデは、頷く。
ミズキ(変だな。さっき、つくしなら大島の部屋に行ってくると、会ったばかりだ。なら、誰だ?このタオルの奴は。ウブカタにでも、言っておこう。)
そうとも知らない風間は、無事に部屋に到着。
風間「なぁ〜!?成功したろ〜?俺の部屋に着いた!待ってろ。今、つくしも連れて来るから!」
カエデ「うん。」
風間は、つくしの腕を引っ張りながら。
風間「つくし〜。俺の部屋に集合だぁ!」
つくし「え?ど〜したの?風間君!?」
風間の部屋につくしも、集合。
つくし「あれっ!?カエデ君っ!何でいるの!?風間君!駄目だよ!ウブカタさんに怒られるよっ!」
風間「しぃ〜〜〜!バレなきゃい〜んだよ。こういうのは。それに少し話したら、カエデは帰すから。」
つくし「そういう問題じゃなくて!!」
風間「そ〜だな?今日の話のお題は、ズバリ・ウブカタ!な?マネージャーのウブカタいるだろ?彼女にしたいと思う奴いる〜?俺は無理だな!?まず、貧乳なのがNG。次!つくしは?」
つくし「えっと。ウブカタさんが悪いって訳じゃないんだ。さゆりちゃんに一途でいたいから。無しかな?」
風間「ププ〜。じゃあ、最後はカエデ!」
カエデ「胸が貧乳なのは、タイプなんだけど、顔がちょっと。ロリフェイスがタイプだから。」
風間「ププ〜〜。ウブカタの奴!フラれてやんの!全っ然モテねぇ〜!」
つくし「あっ・・・風間君!?後ろっ・・・!」
風間「ん?どした。つくし?」
カエデ「?」
後ろには、ウブカタの姿。
ウブカタ「モテなくて悪かったわね〜!?」
【ドッゴッ(風間とカエデがチョップされる音)】
つくし「・・・・・。」
ウブカタ「こっちもね〜、あんたら男子を恋愛対象として見てないからっ!てか!?ど〜いう事なのよ!風間!!部外者、何で連れてきてる訳!?」
つくし「カエデ君!今の内に逃げてっ!逃げてっ!」
カエデ「う、うんっ・・・ごめん!」
その後。
無事にカエデは、逃げて風間は・・・・。
ウブカタ「罰として、グラウンド二〇周る!」
風間「へいへ〜い。」
次の日。また、いつもの様に三人で遊んだ。
つくし「今日も楽しかったね〜。」
カエデ「うん!」
風間「また、遊ぼ〜ぜ?」
【ポト(カエデのポケットから、何かが落ちる音)】
風間(おっ?カエデのポッケから何か落ちたな?ん〜?)
拾って、確認すると。
風間(んっ!?何だこれ・・・俺の写真。裏には「好き」これってまさか〜〜〜〜!?カエデ?はっ!そう言えば、前に好きな女子の話した時に俺だけ、教えてもらえなかったって、まさかぁ〜〜〜!?)
気まず過ぎて、風間は自分のポケットに隠した。
カエデ「(あれ〜?キーホルダーが無い!もしかして、どっかに落とした?)二人共!先に帰ってい〜よ。ちょっと、用事あるから!じゃあ?」
風間「あっ!つくし!俺も用事があるから。先に合宿所に戻ってろ?」
つくし「うん!じゃあ、先に帰ってるね〜。風間君。それじゃあ。」
一方、カエデは、来た道を戻り。
カエデ「無いっ!無いっ!どうしよう?どうしよっ!?どこに落っことして来ちゃったんだろう〜!?全然っ見つからないよ〜!」
風間(カエデ・・・。)
電柱に隠れながら、その様子を見ていた風間は、恥ずかしくて渡せなかった。
しかも、その後。カエデのメールの返信に風間は、答えなくなる。
カエデ(あれ?どうしてだろう?風間君?何か、無視される様な事言ったっけ?風間君・・・。)
一方、つくしと風間の方は。
つくし「ねぇ、風間君?何月何日は、カエデ君と三人で、遊ぼう〜。」
風間「!わ、悪い!その日は、女友達と遊ぶ約束あるから、パス!
二人で遊んで来てくれ。」
つくし「えっ?う、うん。(でも、何故か、この日から何度誘っても、風間君は、断り続けて。三人で会う事は、無くなっていった・・・・。)」
つくしとカエデの二人。
つくし「カエデ君。さ、最近って、風間君と話した?」
カエデ「いや。多分、あっちも忙しいんじゃないかなぁ〜??」
つくし(いや、普通の風間君なら、忙しくたってちゃんと、返信するはず。やっぱり、おかしい。)
次の日。つくしと風間。
つくし「ね〜?風間君。今日さぁ、カエデ君と遊っ・・・。」
風間「!今日も無理無理!用事入ってっから〜!じゃあ・・・。」
つくしは、風間の後を付けてみる事にした。
つくし(本当に会うのかな?あ!喫茶店に入って行く。じゃあ、本当に〜・・・・・。窓側の席だ。)
しかし、待てども待てども、誰も来ず。風間は、一人
コ〜ヒ〜を飲むだけ。
喫茶店の中。
つくし「風間君っ・・・!」
風間「!!つ、つくしっ!?」
つくし「嘘っ・・・付いてたんだっ!」
ポロポロとつくしの目からは、涙。
風間「分かった!分かった!ちゃんと言うからぁ〜〜〜〜!?お前にだけだぜ!?」
二人で椅子に座る。
風間「これ、カエデのポッケから、落ちたの拾って・・・・。裏に好きって、書いてあってさ?」
つくし(!って事は、バレちゃったんだ!?カエデ君の気持ちがっ!本人にっ!?)
風間「アイツの事、嫌いになっちまった訳じゃないんだよ。けど、気持ちを知ってから、恥ずかしくて、心の整理が追いつかないって言うか。
それから、返そうにも返せなくて・・・。頼むっ!つくし!?
お前が、アイツにこれ!渡してやってくれ!」
つくし「!わ、分かった!渡して置くよ!?風間君・・・。」
風間「アイツの大切な物だったらしいから、頼むよ。」
つくし「うん!」
風間(はぁ〜。俺って、最低だ。)
こうして、つくしは、次の日。
カエデの家に立ち寄る前に。さゆりに相談。
つくし「って、言う事があったんだ。さゆりちゃん。こういう時って、ど〜するのが、一番いいかな?」
さゆり「そうだね?難しいね。」
つくし「風間君も、カエデ君を嫌いになった訳じゃなくて。」
さゆり「嫌いになった訳じゃないなら、本人のメンタルの問題でもあるから、時間をもう少しかけた方が、いいんじゃないかな?」
カエデ「そ、そうだね!それがいいかな?ありがとう!」
つくしは、カエデの自宅にて。
つくし「カエデ君。これ・・拾ったから、はい。」
カエデ「え?つくし君が拾ってたの?けど、いつ?もし、早い時の段階で拾ったなら、その時に渡してくれてもいいのに・・・。」
つくし「(やっぱり、嘘はやめておこう。正直に言おう。風間君に嘘つけられて、傷ついたから。)これ、拾ったの、風間君なんだ。」
カエデ「えっ!?じゃあ、風間君がメールの返信しないのって。」
つくし「そう。気づいちゃったんだ。カエデ君の気持ちに。あ!でも、嫌いになった訳じゃ無いんだって。何か、心の整理がつかないだとかで。
時間が必要だと思う!待ってた方がいいかなって。」
カエデ「うん!ありがとう、つくし君!」
つくし「また、三人で遊べたらいいなぁ〜、前みたいに戻りたいよ!」
しかし、待てども待てども、風間からは、メールが来ず。
カエデは、ついにーーーー・・・。
【ピンポ〜ン】
関わらなくなってから、三週間も経っていた。
風間「(つくしかなぁ?)」
【ガチャ】
風間「!!カエデっ!?」
カエデ「ごめん、来ちゃった。待とうとは、思ったんだよ。思ったんだけど。どうせなら、会って話したいなって・・・・。」
風間「入れよ。」
風間の部屋に二人っきり。
終始、どちらも無言。
風間「・・・俺、今回の件含めて、気づいたんだ。」
カエデ「え?何に?」
風間「心底、自分がメンタル弱いんだって。前にさぁ、セイセキの試合があった時。俺の別居してる母さんが見に来た時。そん時に足ケガしてさぁ〜?」
カエデ「うん。」
風間「それをつくしに言うなよって言ったんだけど。アイツは・・・。」
回想
つくし「風間君は、足にケガをしてます。」
風間「!・・・正しい事したと思ってるんだけど、俺は、ゼッテェ〜許さねぇからな?」
回想終了。
風間「って、アイツにヒデェ〜事言っちまった。けど、つくしはさ?その後も、皆の為にって、必死でやってた。俺は、そん時にも自分のメンタルの弱さに・・・。
つくしは、メンタル強ぇ〜のに俺は、何してんだって。自分を自分で嫌いになりそうだった。今回もそう。
メンタル弱くて向き合えなかった。強かったら・・・っ。カエデを傷つけなかった。俺が弱いせいで傷つけて、ごめんっ!!カエデっ!」
風間は、号泣。
カエデも号泣。
カエデ「〜〜〜〜っっ。っと言っても、そんな弱い風間君を好きになったのも僕の方だから!それにメンタルの弱さだったら、僕だってあるよ。」
こうして、いつの間にか、仲直り出来た。
風間「つくしにもメール!メール!」
風間のメール『仲直りしたぜ?』
つくしのメール『か、風間君っ!?やったぁ!ヤッタァ〜〜〜〜!!』
仲も戻って、ある日。風間の家にカエデは、呼ばれた。
カエデ「風間君。お邪魔するね!」
風間「お〜う!あがれあがれ。何してく?ゲームしてく?それとも、怖いホラ〜系観る?」
カエデ「どれも!!」
訂正。
「正しい事したと思ってるんだけど」
じゃなくて
「正しい事したと思ってるんだろうけど」
です。
失礼します。
風間とカエデの二人が会う何時間前に、先に風間は、つくしと会っていた。
回想。
つくし「風間君、話って?」
風間「つくし、お前にだけは言うけど。俺、カエデが好きだ。」
つくし「えっ?って事は、二人は両思い!?じゃあ、カエデ君にも言って来よう〜!」
風間「馬鹿か、つくし〜〜〜〜!」
【ガシッ(風間がつくしの肩を掴む音)】
風間「カエデには言うな!他の皆にも言うな!考えてもみろ。俺が同性愛者ってバレたら、いられね〜だろ!セイセキに!」
つくし「あっ・・・。でも、もしもだよ?バレたら・・・どうするの?風間君。その時は、皆に・・・・バレたら。」
風間「そ〜だな?そん時は、俺・・・・セイセキ、サッカーやめようかな。」
つくし「えっ!?やめちゃうの!?風間君っ!そんなのやだよ!絶対言わないからっ!誰にも。だから、やめるなんて言わないで!?」
なんて言う話をしていた二人。カエデは、知ることも無く。
回想終了。
カエデ「アハハ!風間君、怖がり過ぎ!つくし君もビックリだよ〜。」
風間「お前がホラ〜、平気過ぎんだろ!?どんな、神経してんだ!?」
遊び疲れて、カエデは眠った。
カエデ「スピ〜スピ〜。」
風間(カエデ・・・。そ〜いえば、コイツも俺を好きなら、キスとかしてもい〜よな!?)
(ここから、BL注意)
【チュ(唇を重ねる音)】
カエデ「え?」
カエデは、目を覚ます。
カエデ「風間君っ!?今っ・・・キスし〜〜〜〜っ!?」
風間「ちょ、ちょっと、男同士のキスってど〜いうもんか、知りたくて・・・。」
カエデ「えっ?けど、風間君の恋愛対象って女性なんじゃ〜〜?」
風間「〜〜〜〜っ。言っちまうと、何か俺・・・お前の気持ちに気づいてから、意識する様になって・・・。それから、好きって気づいたって言うか〜〜〜〜。」
こうして、カエデと風間は、付き合う事になって、風間の家に同居する事になった。
当然、つくしは知っている。
しかし、風間は、合宿中の皆には・・・。
風間「俺、今、自宅でルームシェアしてる奴いるんだ。仲いい友人と!」
言わないで、ルームシェアの事実がバレるより、先に言っといた方が安全と思った。
しかし、この後。また、別のトラブルが・・・・。
その事をまだ、この時は、誰も知らない。
それは、合宿中のサウナに風間君が入っていた時。
風間「あちぃ〜。(そろそろ、もう、出るか。)」
【カチャ(サウナの扉を風間が開ける音)】
風間「!それ、俺の携帯っ!?お前っ!同じ一年のヤギゆうすけ!?何見て!?どこまでみた!」
ゆうすけ「すいませっ!待ち受けだけ、みてました。」
風間「お前っ!?人の勝手に見るなよなぁ〜!!」
ゆうすけ「すいません。つい、出来心で。」
風間「次やったら、ウブカタに言うからなっ!?」
ゆうすけ「はい!すみません!」
ゆうすけは、出て行った。
風間(本当に待ち受け、だけか?メールとか写メ見られたら、終わりだ・・・・。)
しかし、ゆうすけは、風間とつくし以外の合宿メンバーを呼び集めると・・・。
ゆうすけ「みちゃったんです!聞いて下さい!!風間君は、ど、同性愛者です!男の人と付き合ってます!本当ですっ!!」
メンバー1「ま、マジかよ。」
メンバー2「風間が?」
メンバー3「それって、ルームシェアしてるって言う奴?」
メンバー4「き、キモいな。さすがに・・・。」
メンバー5「同性の事、そういう目で見てたのか?」
メンバー6「不快過ぎる。」
それからだった。セイセキサッカーの試合の日。
つくし「あれ?何か、変だなぁ?皆、風間君にだけサッカーボールをパスしてない!?」
明らかに今までの様子と違う。つくしだけは、パスをするが・・・。
つくし「風間君パ〜ス!」
風間「お〜う!」
風間へのパスが、減った事で、この日セイセキは、ゴールを失い
負ける。
ウブカタ「ちょ!ちょっと!?何してんの?風間にちゃんとパスして!サッカーは、チームでやるものでしょ!?」
風間「・・・・・。」
それは、合宿中の食堂でも・・・。
風間が来ると皆、離れる。
風間(!明らかに俺、避けられてる。いじめ?まさか。今までいじめなんて?つくしなら、兎も角として。ないない。って事は、まさか?同性愛者の件がバレた?ありえる。そうか、アイツ・・・。一年のゆうすけ。やっぱ、見てやがったな。ちくしょ〜。)
つくし「風間君〜!一緒に食べよ〜?」
風間「つくし・・!おう!(コイツだけかぁ。今までと変わんね〜のは。)
ウブカタ(やっぱり、何っか変!?)」
しかし、ウブカタも周囲の様子に気づく。
ウブカタは、メンバーを呼び。
ウブカタ「ね〜?ちょっと!風間と何かあって、揉めた?喧嘩でもしてるなら、原因言ってよ!?」
【し〜〜〜ん】
誰も言わない。
ウブカタ(誰も何も言ってくれないかなら、分かんないじゃないっ!)
次の日。ウブカタを呼び出したのは、風間だ。話があると。
ウブカタ「たっ、退部届け!?理由はっ?」
風間「・・・あきちまったから、サッカー。元々さ、サッカーなんて好きじゃなかったんだよ。ま、所詮遊びって言うの?本気じゃないし!」
ウブカタ「ふ〜ん、遊び?飽きた?そう。だったら、さっさと辞めちゃえばっ!?」
風間「そ〜いう訳で、ウブカタ!皆の事、よろしく〜!」
笑顔を見せる風間。
ウブカタ「早く出てけっ!二度と来んなぁ!あんたなんかもう戻って来んなぁ〜〜〜〜!」
その二人の会話を部屋のドアの外で盗み聞きしている、つくし。
つくし(違う、違うよ。ウブカタさん!?その言葉、きっと本心じゃないよ!?風間君の。多分、風間君は・・・・。)
合宿所の外。
荷物をまとめて、出て行こうとする風間を後ろから、つくしが声をかける。
つくし「風間君っ!出て行かないでよ〜〜〜!?」
風間「!・・・・。」
風間は、足を止める。
つくし「一人で頑張れなんて〜〜!!」
風間「自分の事信じろっっ!?つくし!!その為に今の今まで頑張って来たんだろ!?俺がいなくたって、もう・・・つくしは十分、セイセキ引っ張れるぐらい、強いよ!だから、頑張れ。」
つくし「風間君っ・・・。」
風間「皆は、悪くねぇ。俺は、辞めたいから辞めるんだ。」
つくし「!」
つくしの目からは、ポロポロと涙が溢れる。
風間「悪人がいなくなれば、上手くいくんだろう?気にすんな。」
つくし「風間君っ・・・!?ぐすぐすっ・・。」
風間(そうだ。悪人は、一人で十分だ。俺だけでいい。皆、悪くない。好きだから、去るんだ。セイセキを。)
つくし「風間君〜〜〜〜〜っ!!」
風間(人間、誰かのせいにした方が楽だからな?自分が。)
これが、つくしと風間の別れになった。
風間は、カエデの住む自宅に戻る。
【ガチャ(自宅の扉を開ける)】
風間「ただいま〜。」
カエデ「おかえりっ!?風間君っ!」
風間「サッカー辞めて来た。」
カエデ「え?」
風間「多分、俺が同性愛者ってバレた。」
カエデ「!こっちのせい!?付き合ってたから。」
風間「ちげぇ〜って、辞めたくて辞めたんだ。俺は!・・・あれ?変だな?なのに、何で俺っ、泣いてんだ・・・・・?」
風間の目からは、次から次へと涙が溢れる。
カエデ「風間君っっ!」
【ギュウ(カエデが、風間を抱きしめる音)】
風間(涙が・・・止まらなかった。カエデはずっと、側にいてくれたーーーーー・・・・。)