お兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、なぜ二人は兄弟になれないのだろうか。

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31:匿名:2015/05/05(火) 13:15 ID:Y7U


「あ、よう、久しぶり…」

「久しぶりです、ほんと。」

泰彦さん(昔はそう呼んでいた。影では呼び捨ても。)とは
家が近くてもあまり話すことはなかった。
しかしそれは、私が泰彦さんをさけていたからで。
私が遊んだり話したりしたのは5歳ぐらいだけだと思う。
でも泰彦さんを嫌ったのも5歳ぐらい。
最初は一緒に遊んでくれる、明るくて優しくていい人だった
それでも泰彦さんを嫌ったのは、自分のせいだ。


「まさかこんなふうに再開するなんて…」

相手も困ってるようだった。
相手も私のことは別に好いてるわけじゃないと思うし、 会いたくもないだろう。
私も会いたくなかった
でも会わずにいられてもネットですでに話してたんだ

「…今まで、泰彦さんと話してたんですね、私…」
そう思うと恥ずかしい。 お兄ちゃんがほしいとか、この人に知られてしまった

「そういうことだなーあっ、百愛だから百合(ゆり)か!」
泰彦さんはひらめいて嬉しそうな顔で、笑顔でこっちをみた。
その笑顔をみて何故か腹が立った。 なんでわたしといて笑えるの…?

「てかちゃんと『お兄ちゃん』って呼べよ。泰彦さんって昔のまんまじゃねぇか…
でも百愛が妹でよかった!すっごい嬉しいわ、俺!!」
…なんで……?

「お前のこと、ゆりじゃなくて百愛でいい?スレッドも俺たち以外みれないし…」
「いいですけど…」
「百愛、ほらお前も!」
「…お、お兄ちゃん…」

クスッあらためてこの泰彦さんに向かっていってるなんて可笑しい

「声小さいなぁ…ほらもう一度!」
「おっ、お兄ちゃん!!」
「そうそう、偉いなぁ百愛。百愛が妹だから、好き勝手できるもんなー」

好き勝手ってなんだろう、と思ったが、 お兄ちゃんがそう言って頭をなでるので、
それはとてもホクホクする気持ちで、 そんな不安と疑問の気持ちもすぐに消えていた。

「てか一応兄弟だろ?敬語とかつかうんじゃねぇよ? 遠慮せずびしっと!
あの頃の俺たちじゃないんだ。それにスレじゃお前…」

…わかりました
じゃあまあ礼儀として…

「よろしくね、お兄ちゃん!!」

そう心を込めていうと、お兄ちゃんは顔を真っ赤にした。
こっちも恥ずかしくて爆発しそうなんですけど…

「ああ、宜しくな!!」

無邪気に笑ったその笑顔は昔のままにみえた。


はるる◆/M:2015/05/24(日) 17:55 ID:Y7U [返信]


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