お兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、なぜ二人は兄弟になれないのだろうか。

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44:はるる◆/M:2015/05/11(月) 21:12 ID:Y7U


「いい?この公式を使って…応用するんだよ。このxに3を代入して…」
「んー……あ、こう?」
「そう、それ!じゃあその式を解いてみ?式の解き方はそんな難しくないだろ?」
「うん…あ、できた!」
「どれ…あ、ここの答えにちゃんと単位つけなきゃ」
「忘れてたぁ…じゃあqをつけて、終わり!?」
「終わり!よしっ、じゃあ休憩!!」
「ほんと!わーいっ!」

お兄ちゃんが来てから40分、ずっと数学をやっていた 数学は好きだけど、苦手で…
やっと休憩になった私は、フラフラとベットにむかい寝転んだ。

「お前、ベットが似合うな…」
「なっ…!それ、ばかにしてるよね!?」
私はガバッと起き上がった。 お兄ちゃんは笑いながらお母さんのおいてったお茶を飲んでた。
そうすると紅茶のカップから唇をはずして話しかけてきた。

「百愛、何でお兄ちゃんが欲しいと思った?」

その言葉に少しビクッとした

「え、えと…その、お兄ちゃんも知ってるでしょ?私の親がすごいの…」
お兄ちゃんはまっすぐこっちを見ながらうなずいた。
その目で全てをみすかせられるようで、目をそらして下へ俯いた。

「だからね、私昔からずっと期待されてきたの。私もそれに答えられるように頑張ろうって…
小学校のときは勉強も余裕だったんだけど、中学にはいってからずっと平均でね。
周りからはもちろん誉められなかったよ。でも私はすっごく頑張って勉強したのにさ、みんな攻めるばかりだもん。
兄弟もいないし、親のことは友達も知っているから愚痴とか言えなくて…
それでね、気軽に話せて甘えられるお兄ちゃんがほしいなって…」
どんどん声が小さくなる。 お兄ちゃんに引かれちゃったらどうしよう…
こんなこと痛いよね、話すんじゃなかったかな…

「百愛…」
お兄ちゃんの声、近づいてくる足音。 やめて、私を切り離さないで
「百愛、俺はどんなことも聞くし、甘えられてもいいよ?喜んでお兄ちゃんするから!」
「え…?」
顔をあげればお兄ちゃんがいつものように笑っていた
「だって俺はこういう妹がほしくてあそこに書き込んだんだよ?」
「あ、う…安心したぁ…」
「だからどんどん言っていいよー」
「うん、安心した。じゃあ、さっそく話したいんだけど…」
いつかは話さなくてはいけないと心で決めていたこと。 心臓の鼓動が早くなっているのがわかる。

「あのこと、勿論おぼえているよね…?」

「………ああ、勿論。」
お兄ちゃんは少し驚いたようで、そう言った
話したかったのは 年前のあのこと、について。 あれは私とお兄ちゃんにとっての一番大きな事件。
二度と思い出したくなかったけど、会ってしまったのだから素直に話したい───────


はるる◆/M:2015/05/24(日) 17:55 ID:Y7U [返信]


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