このスレは学園戦争しようぜの続きです
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『さぁ、なにを綴ろうか』
...力を吸いとられただけだから...不完全と言って良いだろう...
502:ナイ=ア◆.s:2019/08/18(日) 16:24 …………
「…今……居る、場所は………」
何処だ?
ニャルラトホテプは...死にたくないと願いながら力を奪われ、タヒんだ...そういう願望をもってタヒぬってことは完全にタヒんだ...かもな...俺には分からん...
504:???◆y.:2019/08/18(日) 16:26...タヒんだ場所は...魔の森ってところの周辺だろうな...
505:ナイ=ア◆.s:2019/08/18(日) 16:29 ・・・・
『 キ''キ''ヤ''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''ア''
(突如 姿を異形へと崩す
空へ、空へと乱れる姿のまま飛び出す
!?...少し驚いたぞ...タヒを受け入れることが出来ないようだな...っていうか...結局アイツの情報は手に入らなかったか...
507:名を捨てし者 hoge:2019/08/18(日) 23:16
「…前置きは短い方がお互いに好きそうだし実際に良いものだろう
ぞれで、簡潔に聞きたい…しかし幾つか断っておくが、私としては君が
いきなり私を見て逃げ出した事、君が答えられる範囲内のプロフィールを
君の口から聞きたいだけだ、それ以上はない事を予め言っておくとしよう」
目の前の者が何を言いたいのかはまあだいたい察することは出来たものだが厄介である。この娘の体は未だ人の域を逸脱しておらず、我らの傀儡としては不十分であるからだ。
「上から目線の質問はごくろうなことだがお生憎様他人を敬えない奴は嫌いでね。その傲岸不遜な態度を治してくれたら考えるよ。」
そして我々は、足を組んで男に対して微笑んだ
(…………………………………………………………………
瞬間、土下座と勘違いするぐらいscullは前のめりに倒れた
見れば呻いて呻いて 嘆いて落ち込んでいる
(…もう視線でわかるもん…絶対男って思われてるもん…うぅ
「…ぅん…直すから……ちょっとだけ時間を下さい
(はいはいどうせ魅力ありませんよ振られるぐらい女として魅力ありませんよ畜生」
項垂れたままかすれたこえ
『…………………………』
(羽が落ちる)
『……………………………』
(ひらりと、辛うじて残っていた、桃色を保っていた羽が、落ちる)
『…………………………』
(桃色の天使は、黒く染っていた)
『ミカ』
『…………………』
『………………ミカ、起きろ』
『…………………………………………』
『…………お前、これ以上堕ちると、ほんとに堕天するぞ』
『………………………………………………………………………………………………………』
『、…お前を繋ぎ止めてるのが、あれだったのは知ってる、堕天しようとしても、弐の管理下にお前が居られてるのも、あれがお前を親友と呼んだからなのも知ってる』
『……………………………………………………………………………』
『……ミカ、やめてくれよ』
『ルーちゃん、ありがとう』
(堕天使は苦虫を噛んだような顔で、願いを告げた)
(天使はわらって、願いを捨てた)
(それだけ、ただ、それだけのお話)
...ここにいるか...?
(倉庫から監視)
…いねぇな…
513:デューク◆y. hoge:2019/08/22(木) 22:20 ...二人とも...どこいったんだ...
(空を飛んでいく)
「...............」
(街の路地裏、ゴミ箱やらを避けながら奥へ進む人影)
「...........♪」
(月夜に、にゃあ、と、猫の鳴き声が響いた)
(久しぶりに顔出しに来たらくっそ過疎ってんの笑う)
516:【オリヴィエ】 ユラ 魔王&リヴァ:2019/08/27(火) 02:49 「ここには誰もいないのかしら……じゃあこれを持ってきた必要なないのかしらね?」
と、服を見にまとったブロンズのロングヘアを弄ぶ女は学園に足を踏み入れる。
「……仕方ないわね、しばらくは私のお城にでもしようかしら?」
518:scullFace◆.s:2019/08/27(火) 16:49 《ジャキ》
「…冗談でも聞き捨てならない事だ、まずは名を聞いてから処遇を考えよう」
(『私の城に』と言った途端、背中に銃口を突き付けられる)
「一応、私から名乗ろうか…私はscullFace、元教師だ」
>>518
「あら、手厚いおもてなしね?」
その姿を再び影に変え、スカルフェイスと名乗った女の背後に回る。
「そう、貴女は元教師なの?私は現役の教師なのよ。ここをお城にするつもりは無いわよ、ジョーク」
と言いながら、彼女に紙を見せる。
「リヴァシュナイダーの転校について……お話ししたくてね」
(っ…)
「…ブラックジョークを許すつもりは無かったが、これはそうもいかないようだ…」
銃をしまって両手を上げる
「……リヴァ君の件は、私も少し難かしいものでしてね
彼は、消息不明の時期が長すぎ、書類では『休学中』という
事になっています…一度、本人と保護者に来て貰い、印鑑を貰わなければ
転校に関する話は一切出来ませんね」
>>520
「そうね……じゃあ、まずはお教えしましょう。彼が今まで何をしていたのか……を」
神妙な面持ちになり、また椅子に座る。
「まず第一に、彼は両親がすでに他界していること、その保護者として……彼がキャプテンと慕う男が彼を守っていること……はご存じでしょうか?」
「…前者は初耳ですな、後者は大体予想はついておりましたが…
しかし、何故私などにそこまで聞かせようとするのですかな、
それも、追って説明して頂きましょうか」
自分も向かって向かい側に座る
>>522
「いいえ、本来ならばこの事は話さなければならないことなのです。あなたが彼を受け持っていた教師であるならばなおさら……
しかし、彼はそれを頑なに拒みました。それは、彼の深い心の傷を抉ることと同じことであるためです。
……彼は、一国の次期国王であります。そのための勉強をさせるためにまた違う学校へと……私の統括する学校へと移すことが目的です。」
表情一つ変えることなく、淡々と話すのみ。
「これ以上の詳細は今は割愛いたします。
彼は、【次元の溝】と言われる時空の歪みに嵌まり、この世界線から大きく離脱していました。今はコントロールもある程度可能になり、歪みそのものも安定しつつありますが、この先また同じことになる可能性があるのです」
次は何を話そうかしら……と、いいよどむ
「…………
っう…っっぷ…ぐ…ぅ…う…ぅ」
(ふふふふふふ)
「…失礼しました…要するに、彼を進学させたいという訳ですね?
私としてはそれを知ることができれば十分です…個人的に、彼に纏わる
話についてもお伺いしたいところです、が」
真面目な顔に
「勉学に関する意欲、意識は学ぶ者が自ら選ぶ事…
その様な重大な理由あれど本人が意識できなければ事が行き着く先も
見えています、まず彼を納得させて進学を「YES」と、私の前で
言わせてやって貰えないでしょうか?」
>>524
「……ごもっともでございます。
連れてきたい……気持ちは山々でしたが……なんせ逃げ回っている有り様で……」
一体何を笑っていたのか、と首をかしげながら、次は顔を苦くして口を開く。
「もう既に軽く勉強を教えていたのですが『もうたくさんだ!』と言って逃げ出してしまって……」
と、遠くの空を見る。月のほんのり灯る空を……
・・・・・・
「…成る程、アレはリバウンドと言う奴…おっと、失礼しました…
彼には、最近魔の森という地で会っていましてね、何やら大人びた
雰囲気になっておりました…」
「説得の為に会いたいのなら、魔の森にいる私の友人が手を貸してくれるでしょう…
事情を私から通しておけば、貴女も警戒されることはありませんし」
「……それもそうでしょうね……彼もやっと自分の使命を自覚し始めた様子ですし……」
髪の毛を指で絡めながら、そう言う。
「……お気遣い、感謝するわ。ただ……もう一人の私が暴走していなければ良いのですが……」
「…さぁ、私には貴女を止められる程の力はありませんが…
魔の森の防衛者、森の旧神ニャルであるなら問題の鎮圧も可能でしょうな」
(携帯の電源を入れる)
「保護者の相談も教師の務め、気軽に声掛けして下されば
いつでも私は相談に乗りましょう」
「……とても助かるわ。この世界のことになると私一人ではどうにも解決しづらくて……」
気を緩めたかのように椅子に深々と座る。
「…ふぅむ、だからこそ、相談という手段があるとは思いませんか?
私であれば幾らでも手を貸しますし、他にも快く話を受けてくれるであろう
方々は学園の近くにいらっしゃりますからね」
片目を閉じる
「そうね、私は相談できるという環境に無かったからね……とても貴重だわ」
立ち上がり、月夜に顔を照らされながらニコリと笑う
・・・
「…美しい人ですね…教師であり、女である私が言うのも妙な話ですが」
自分が、いつの間にか席を立っているのにやっと気付き
…そのまま座るのもどうかと思って、オリヴィエの数歩後ろに移動する
「なら、その貴重な時間…私に割いてもらった
事をありがたく思わせて頂きましょう」
ややくすぐったく思うかのように、彼女は静かに笑う。
「光栄だわ。そんな風に思ってくださるなんて。
……時間ならいくらでもあるのよ、環境が隔絶されているってだけで」
そして、静かにこう囁く
「……今の私は、素敵な世界に降りたようね」
「…とするや、私は貴女に水を差してしまった事になりますな…
大変申し訳ありません、何しろ、立場が立場なものでしてね」
(深く頭を下げ)
_「……………」
部屋の中で、一人の少女がいた
明かりもつけずに、月の光だけが差し込む部屋の真ん中に、少女は立っていた
そして、ふわりと窓から花が風に流れてくる
_「……………」
とん、という音が窓から聞こえてくる
少女はそちらを向いた
そこには
「bonsoir!久しぶりだね!____原初の円環」
月を背に、空に浮かぶ、語り部がいた
_「………………」
_「…………」
「?あれ、……あぁ!この呼び名は嫌いだったか!訂正しよう、久しぶりだね
____『ルナ』」
ルナ「………」
「ありゃ、これもだめかぁ、困った困った、全く、第一印象が良くないなぁ僕は」
ルナ「……………なに、してるの」
「!、ー!!喋ってくれるのか!!これは嬉しいね!いやはや君のお兄様の知り合いたちと来たら、すーぐ私を殴ろうとしたりガン飛ばしてきたりするから困ったものだよ全く!!ま、儂が色々やらかしたせいなのだけれどね」
ルナ「………じごう、じとく」
「おや、手厳しい」
………
「…(…見ないフリをするのが妥当なのだろうか)」
何故か変なところを歩いていると思ったら輪っかを背負った顔文字が
妙な少女に話しかけていた、どうも性癖が可笑しい部類のようだと
思って無視したいぐらい変な男が変な所に変な出方をしているのだ
…正直自分でも何言いたいのかわからない
「……(知らん、私は何も知らん…)」
そそくさとその場から離れる、しかし全ては変な空間だ!
「それで?君のお兄様たちはどこに行ったんだい?夜中だろう?」
ルナ「………………ぴえ、にぃは、おいのり、……ろと、にぃは………、……」
「………あぁ、そうだったか、君はあの時、あの場所にはいなかったね」
ルナ「…………」
「…今の質問は聞かなかったことにしてくれて構わないよ、俺が、個人的に見ればいい話だ、失礼したね」
ルナ「………」
「………………、相変わらず、多くは語らないねぇ、君はまぁいいさ、じゃあ、始めようか、『いつものように____色んなお話を聞かせてあげよう』」
ルナ「…うん」
ふわりと花弁が舞うなか、語り部は、『いつものように』少女に自分が見てきた物語を語った
誰も知らない、2人だけの、物語を
>>537
「、……あぁ、あれはたしか…」
(あのこと、一緒にいた)
くいっ
「!…………?」
ルナ「……………」
「…どうかしたのかい?」
ルナ「…おはなし」
「!」
ルナ「…おはなし、はやく…っ」
「……………はいはい、わかったよ、お姫様」
(いつも通り、だけどその表情は、顔文字のような固定されたものではなく、まるで、娘に読み聞かせをする父のような、妹と遊ぶ兄のような、慈愛に満ち溢れた美しい表情をしていた)
・・・・・
「……身内以外にゃあ雑な癖して…ふぅむ」
ついつい偏屈な気分にさせて来る人種だが、興味も湧かせるのが辛い…
…寧ろ顔文字からアレは穏やかに感じれないとか思いながら
盗み聞きに没頭しているのは悪い癖だ
(…どうせ…アレの身内ならかつての彼も身内以外は淡白粗雑なんだろうなぁ)
なんで、好意なんて抱くようになったかな?
呆れるぐらいに下らないほど粗雑で淡白になった、彼を思い出して
「____、___」
ルナ「…………」
きらきら、ふわふわ、彼が紡ぐ物語は、話が進むたび、それに合わせて、花、鳥、光、色、綺麗なものが見えてくる
毎日、同じように、楽しい話をしてくれる
そのお話が楽しくて楽しくて、大好きでたまらない
「____、……」
ルナ「…………」
あぁ、
なんてきれいなこえ
「____、と、この話はこれで終わり、どうだい?お気に召したかな?」
ルナ「も、っと」
ぺちぺちと語り部の膝…と読んでいいのだろうか、金属のようでそうでない、恐らく義足に近いなにか、もしくは異形の形であるそれを叩きながら、少女はもっととねだる
「おやおや、今日はご機嫌かい?仕方がない、もうすこしだけだ、いいね?」
その言葉に、少女は素直に頷いた
「…____、____」
「____、」
吟遊詩人、語り部というだけあり、彼が歌うかのように発する言葉一つ一つが、まるで魂が込められているように、その話に引き込まれる、美しく、楽しく、悲しく、告げられていく物語は、彼が語るだけでその意味をもっと強く、輝かしくさせてゆく
「__、____」
彼は『言葉』というものについてなら、どんな強者でもひれ伏すような力がある、誰よりも何よりも美しいその音色に、耳をたてないものはいない
………
あぁ、確か、そうだったっけ
「…気味が悪い」
あぁ、そうだった
奴らはそうだった
「……(…再認識の上では感謝しておこう)」
遠目から見る光景は、なんと気味悪く見えたか分からない
百の目を持つ怪物も 腐乱に満ちた獣も 狂気の冒涜者も
あの気味悪さには到底敵いそうにない
…自他共 に心のない奴ら
(久しぶりに侮蔑の意識が浮かびあがり、その場を後にする…
…理解するないとかではない、ただ気持ちが悪かった)
まぁ、もちろん、こんないたいけな少女の前でそんな力は使わない、これは本当に彼が語っているだけ、言霊になどなりはしない、つまりは、引き込まれるのは力だけのせいではなく、彼の語りが本当に素晴らしものだからだ
ルナ「……」
「……____」
この空間、この空間だけは、彼は、自ら汚すようなことなどしない
本当に、ただ美しいだけの話だ
>>544
「…____」
(おや、帰っていってしまった)
ちらりと、気配が遠さがるのに気が付き『瞳』をそちらに向ける
(…なんだか、まぁた要らぬ酷評をされている気がするが、まぁ…仕方がないか、全く、…何故こうも酷いものなのか…)
そんなことを考えながらも、少女に聞かせる物語、は少しも劣りはしなかった
___らしい
『 ・・・ 関わって 間違いだと 早々に気付ければ良かったのになぁ 』
「…仕方のない事を言わないでくれ、それに彼は元々素晴らしい人だった…」
(空間より外、怪物と向かって話す屋台)
『 あいつらは 命を 知っちゃくれない だから
クズっぷりには 底がないのさ 』
「…悪意ある奴とない奴もいるから、私は余計に辛い」
『 友達 以上で付き合いは無しにしとけよ そうでなくても 後悔しか無いだろぅし 』
「…それをするには彼は魅力的すぎてね、…誓いまでしてもらってあの始末なのだよ…
…いっその事、彼に殺されてしまった方が良かったかもしれない」
「____、……、………」
ルナ「…、?」
「…………すまない、少し、違う話をしてもいいかな、ルナ」
ルナ「…な、に?」
「………………僕の、可愛い、………………妹(最高傑作)の話だ」
ルナ「………」
「………____、____っ、…____!……____……」
ルナ「…………」
(…かなしい、こえ…)
まるで、叫べないのに、声が出ないのに、無理矢理叫ぼうとしているよう
「っ、あぁ、…ルナ、…どうしてだ、どうして………」
ルナ「……………」
あぁ、
「どうして、『そら』は、死にたいだなんて望んでしまったのだろう」
きっとそれは、あなたにはわかりえない
『 ・・・まぁ 聞くぞ』
「…そもそもねぇ、私さぁ…あの子の悲観をどうにか取り払ってあげたかったのにぃ…
及ばないものが多過ぎるんだよぉ…何やってもあの子は届かない、しぃ…
挙句分かるのはあの子が短命…と言っていつまでも生きてる不死だったって事くらい…
根性と執念と大きな他者の力でやっと復活できる程度の私がねぇ…不死の気持ちなんて
分かるわけないじゃないかぁ…なのにあの子…ただ短命とだけしか言わないしぃ…
ないがしろにしかされないしぃ…何で嘘ばっかりつくのさぁ…ぅう…」
『 分かったから 蹴るな 』
『 ・ ・ ・ で あのバケモノ達はまぁた 淡白で粗雑な心を振りまいてるようだが? 』
「…主人がそれ言っちゃダメだろう…どうせ興味ありませんよぉだ…あの子以外にぃ…
あの子以外に虚無主義不死なんて付き合っても、蔑ろにされる100%だけだろうし」
「………、…」
ルナ「…………あ「なあんてね」………」
「よし、今日はこのくらいにしておこう、また明日、新しいお話を持ってくるよ」
ルナ「……うん」
ふわりと浮かび上がり、窓に手を添える
「…………good night、お姫様」
ルナ「……おやすみなさい、王子様」
にこりと微笑み、彼は窓から花弁に包まれ消えた
………
「……君は酷い泥棒だよ、いつまでも」
彼、とは…もう、断ち切ってしまいたい
未練は残り続けて、意味のない癖に努力し続けては蔑ろにされる…
また、彼と関われば繰り返される未来しかない…
それでも、愛しい
「……本当に…
殺されてしまった方が、良かったかもしれないな」
夜道は、暗い
乗り越えたところで 暗くなるばかり
「…………」
ぺたり、裸足で歩く度、そんな音がする
今、彼が出ていった場所まで歩き、下を眺める
「……い、ない…」
あたりまえ、だってあの人はわたしとちがう
何も出来ない私とは違う
「……………」
わたしにも、自由に飛べる翼があったなら、救うことが出来たのでしょうか
「YES」
全ての話を聞いて、心を覗いて…
窓際から見下ろす誰かを目に留めて白黒は思う
《同族を救うのなら、貴女や取り巻く者は拒まないでしょうからね》
…そして(命)に近寄るな、と
愚かでしかないわたくしはそう思って、奇妙を見慣れた空間を歩き始めた
「!」
こえ
「……」
誰の声、だれが、つげた?
「………」
しらない、こえ
………
《妙な予感が、わたくしを窓際の見える場所へ引き戻した》
白黒が再び窓際の者を見上げる
…何処か心配してしまう目付きだった
《…何を探しているのですか?》
声は出ずとも、声が出るようにそんな疑問は浮かんだ
「!」
(おにぃでも、あのひとでもない、こえ)
「………だ、れ?」
(首をかしげながら、声の主に尋ねる)
無邪気に響く声は やはり彼らの将来の姿を描き出していた
…しかしそれでも 何処か離れ難い
わたくしが餌食になりやすいだけなのだろうか
《…わたくしは 絶対に知らない 人》
《窓際の あなた には救えない 人》
ほうら これで運命は粗雑と淡白でわたくしを殴りつけるだろう
今に、分かる…
「………………」
そんな声を聞いて、わかる
「すくわれ、たいの?」
私には救えない、救われない人
「………なにを、望むの?」
命が理解できないのに 淡白な癖に 粗雑を叩きつける癖に
わたくしは 思った 簡単に救ってくれるなんて 言っていい事じゃない
《 救えない のは 窓際の あなただから できないこと 》
このまま 罵倒してやろうか わたくしは黒く渦巻いて
だけど、その前にその顔をよく見てやりたい、って
意地悪くわたくしは考えて
《 だけど 窓際のあなた と 言葉で話してみたくなった 》
《 望みじゃ ない けど 窓際のあなた 近くに行って 良い?》
「いいよ」
(スラリと答える、警戒はない、だって)
「こえ、きれいだから、わたしも、ちかくでききたい」
(のぞみなら、かなえよう)
わたくしは 心の中でほくそ笑んだ
バカなやつ、今に救えないことを教えてやる、って
でも なんで淡白で粗雑な奴らなのに バカな事言うんだろう
ぜったい そんな罠を仕掛けているに違いない!また蔑ろにするに違いない!
でも なんで楽しみにしてるんだろう
《 不思議を重ねて わたくしは党の中を登る 》
「……………」
はじめて、家族と、お世話の人と、あの人以外の声を聞いた
きれいなこえ、しらないこえ
「………………」
きっとなにかに、おびえているこえ
《 ついにわたくしは 塔の上のとびらに やってきた 》
いよいよ わたくしを蔑ろにする奴らと 対戦する時が来たのだ!
意気揚々 わたくしは備え付けられた扉を叩いた
「こんにちは!窓際のあなた」
元気で 楽しい声をわたくしは一杯食わせようと 装って振るい出した
とっても自然な声だった事に わたくしはふふふ、と笑いがこみ上げる
なんで 本当に楽しい声と 感じがするんだっけ
「いら、しゃい」
あぁ、やっぱりきれいなこえ
扉の先にいる少女は、月明かりに照らされて、白髪がダイヤモンドのように煌めき、とても美しい
窓から風が吹き、ひらりと白いワンピースと、その白髪がゆれる
誰もが見惚れるような、まるで絵画のようなすがただった
《 わぁ!かぐや姫みたい!》
わたくしは 思わず嬉しくなって 慌てて胸を張った
負けちゃ いけない、けど どこかで嬉しいと 思って
「窓際のあなた!まず 話をする前にふたりは名乗らなくちゃいけない、
わたくしはぜったい!名前でなんて呼んであげないけど 名前は知っておかなくちゃ」
《 でも 名前を早く知りたいって わたくしは思ってた 》
「なま………、るな、…ルナ、ルーン、スピリチュアル、……わたし、の、なまえ」
(表情に出すのは苦手だけれど、口だけでもと、小さく微笑む)
難しい事、愚かなわたくしには考えられなかったけれど
《 るな、本当にかぐや姫!》
とても 嬉しくわたくしは思えた
「ふーん お月様みたいな名前ね 窓際のあなた、
次はわたくしね! わたくしはミトレ!ミトレ、ミラ!覚えてよね!」
ふふん、と 窓際のあなたに向かってわたくしは胸を張ってみせた
「みとれ………、おねぇ、…?」
(家族以外の名前を、あの人以外呼んだことがない、から、とりあえず、おにぃたちのように呼んでみる)
「………つき、……うん、そう、…つき、」
(……ほんとうは、違うけれど)
「違うっ ミ・ト・レっ!覚えなさいよ、窓際のあなた!」
これが 蔑ろにするやり方だ!わたくしはやっと
対決の時を思い出して しゃんと背を立てた
「それじゃあ 窓際のあなた!今から お話をするのだけれど
どうしても 何か言いたいならわたくしが 先に聞いても いいの!」
「…………、……ううん、おはなし、きかせて…?____ミトレ」
(おはなし、へた、だから)
「なんでも、のぞんで」
(落ちます)
575:雪◆cE hoge:2019/09/03(火) 07:12
……しつれいしまーす、
( 案の定誰もいない生徒会室の扉を開け、無表情のまま辺りを見渡し。すたすたと親友の席へ足を進めて、机の端を人差し指でなぞり、すぅっと目を細める。琥珀色の瞳にはうっすらと涙の膜がはっていた。しかし彼女の唇はうっすらと弧を描いていた。 )
…懐かしい…なぁ……
>>573
《 るな の顔を見つめたまま わたくしは時が経っていくのを感じた 》
口減らずだと自慢していた、わたくしのおしゃべりも頭の中も働けない
…蔑ろにされた、って…わたくしは思ってるはずなのに
ただただ るなはかぐや姫みたいなやつだと 感じているだけだった
「 なら 窓際のあなた、好きな生き物を 教えなさい!」
「いきもの…?…………いきもの……うさぎ…?」
(白くて、ふわふわで、とっても綺麗)
(最初のおはなしも、うさぎの話だった)
ああっ!
「 うさぎ!ふわふわの、小さくて 可愛いうさぎ!
窓際のあなたもうさぎがすきな人なんだ!」
《 ひとり わたくしは嬉しいと 思ってるなの前ではしゃいだ 》
「 でも わたくしって うさぎを見たことがないんだ
窓際のあなた、うさぎって どんなのだった?小さかった?ふかふかだった?」
「....眠い....」
580:ルナ◆RI:2019/09/03(火) 19:02 >>578
「もこもこ、ふわふわ…」
(表すように手を動かす、表情はあまり変わっていないが、ふんすっと、満足のよう)
「 はああ うさぎってそんなふわふわ…!
窓際のあなた!うさぎを知ってるなんて かぐや姫みたいですごいよ」
《 わたくしは体を乗り出して るなの表したうさぎを見て るなの手を取って喜んだ 》
手を持ったから もう一回、るなをよく見て 見る事になって
初めて 銀色のかぐや姫みたいな るなが 見たこともないけれど
ふわふわの うさぎみたいに見える事にわたくしは 気がついた
「!!」
(ぴっっ、と、手を握られたことに驚く、あまり他人に触られたことがないので触られるなんておもいもしなかった)
「…………」
(でも、うれしそうだから、いいや)
《 わたくしは 手を取ったことに驚きもせずに るなと話し続けたくなった 》
でも 手を取った時に るなは、とてもびっくりした顔をしてた
それを見た わたくしは、そっと るなの手から 自分の手を離して 座った
「 窓際のあなた、って うさぎのほかにも 色んな生き物、
色んな 国のお話… そんなの 知らない?」
期待に膨らんだ わたくしは、自分で分かるくらいに ワクワクしていた
「………お、はな、し」
せかい、せかいの、はなし、…わたしが、しってる、せかい
あぁ、狭すぎる
「それならば、僕が教えてあげよう」
いなくなってしまったはずの声が、先程よりも多くの花弁をまとって私の体をつなぎとめた
「いやぁ危ない危ない、ダメだよお姫様、君はあまり許容量はおおくないんだから」
ルナ「………あ、ぅ」
「新しいお友達に新しい話、刺激が多すぎたんだね、そうか、嬉しかったのかい」
頭を撫でられる、やっぱりこのひとは、なんだって分かっている
ルナ「…………はな、し」
ルナ「おはなし、して」
「………あぁ、もちろんいいとも、…お嬢さん、ルナは少々パンク寸前のようだから、私が語ろう、ルナがみた世界の話を」
ポンっと、背に纏う光のひとつがミトレのまえで光球となりうさぎの姿になった
《一瞬 わたくしは 苦しげな るなを心配して、突然と現れた 変な人に驚いた 》
「 誰、窓際のあなたの 誰? わたくし 窓際のあなたと お話が したかったのに 」
どよんとした空気が 少し流れ込んだのをわたくしは感じてしまった
みんなが言ってた噂と 決まり、 蔑ろの者たちに そっくりな人が 現れたから
《 きっと 蔑ろって るなが教える事じゃ ないんだ 》
塔の下で 思っていたわたくしの考え方は ふつふつと湧き出ては
考えることを占めて行った
「悪いけれど、儂は君が嫌いな蔑みと言うやつには当てはまらないと思うんだけどなぁ、今回だってルナと君のためにきたのだから」
ルナ「………」
少女は語り部の両腕を自分を抱きしめさせるように動かす
心無しか、少女の顔色は良くなった
「…あのまま許容量を超えてしまえば、ルナの器は壊れてしまうし、君は器のなくなった魔力に押しつぶされてしまいそうだったからね」
《 変な人に寄って行って るなの顔色が良くなったのを わたくしは覗いて 見た 》
るなの 敵じゃない、って 分かったから安心したのを わたくしははっきりと分かった
わたくしがもう 友達って思うんだから… るなは 本当に 蔑ろの者たちじゃ ないんだ
《 るなの 顔色、 るなの立っている位置が わたくしにとって いいものである事を
知って わたくしは 安心した笑いを 表情に 出していた 》
「 ふん! わたくしは ミトレって呼びなさい!変な人は、変な人って呼ぶ!
もし るなに変なこと しようとしたら にっころがしてやるから!」
また胸をはって わたくしはハッキリと言ってやった!
…でも 足が震えてるのは 見られたくない
「はいはい、とりあえず君もおいで、ミトレ嬢、ルナのお話を聞きたいのだろう?」
(ポンポン、と自分の近くをおいで、とたたく、すると叩いた場所から、また兎がぴょこぴょこと現れる)
ルナ「…」
(ちなみに少女は少女ひとり座れるスペースをつくり、こっちにおいで!!と語り部のひざを叩いている、表情はほぼ無表情に近いが)
うーん
《 疑問と 変な人についてをわたくしは考えたけれど ちっとも分からなかった 》
でも るなが 誘ってくれていた!
「ふーん!そんなに聞いてほしいなら 変な人のお話も聞いてさしあげる!
窓際のあなた、わたくしも一緒に聞く!」
近くでぴょこんと跳ねてたうさぎを1匹、わたくしは抱きかかえて
大急ぎにるなの指すところに座り込んだ
《 るなの言ったとおり、うさぎはふかふかだった》
「…………嬢たち、その…座りずらいだろうそこは、硬いし、ルナ「いや」………」
ルナ「いや」
「…はっきり言うねぇ、全く…」
(ため息をひとつつくと、語り部は語りだした)
「…____」
(蝶がまう、兎が駆ける、花が舞う、そんな綺麗な風景を思わせるような話をふわりふわりと語ってゆく)
…
変な人はとてもおかしな語りべだった
変な人なのに とても活き活きと 風景が出るんですもの!
《 いつしか わたくしはるなと一緒に 現れる風景に 心をときめかせた!》
「 わあ! 」
無機質な 島なんかよりずっとよかった!
… るなを わたくしはうらやましく思ってしまった
ルナ「…………」
「………?ルナ?」
ルナ「……、…ね、む…」
「!あぁ、そうか、うん、そうだね、じゃあこの辺で終わりにしよう、本来なら、この話はする予定ではなかったからね」
(物語がおわると、眠そうなルナに言い聞かせ、頭を撫でてやる)
ルナ「………また、あした…」
「あぁ、もちろんだ、また明日も話をするとも」
《眠気に襲われた るなを 見て わたくしも変な人の 後ろで 笑顔を送った!》
るな!また明日ね!
「 変な人 のお話って、活き活きとしてる…島より ずっといい!」
《 抱きかかえたうさぎは 少し煙たげにもがくけれど わたくしは離そうとしない 》
「…………」
(あれ、本物じゃなく私の光輪なのだが…まぁ、いいか)
「では嬢もまた、A demain」
「………………」
ピエロ「……………、……」
「おに、……、…」
(……きょうも、いそがしそう、…)
ピエロ「…………、…?、!ルナ、どうかしましたか?」
ルナ「!…ぇ、あ、……」
(……おしごと)
ルナ「…………なんでも、ない、」
ピエロ「?でも、ようがあったのでは?」
ルナ「ううん、…だいじょおぶ………おにぃ」
ピエロ「…?」
ルナ「おしごと、がんばって」
「………………」
(なんて、いわなきゃ、よかった、なぁ……)
(テディベアを抱き締め、天籠付きベッドのすみで小さく座りながら考える)
「………、………」
(さびしく、なんて、ない…)
ぎゅ、とテディベアを抱き締める腕に力が入った
《 ごきげん、よう! 居る でしょ 窓際のあなた! 》
『変な静寂を切り裂くのは 空気をまるで読まない元気なシャウト』
ずしりと腕にのしかかる重さを気にせず 塔を見上げて
わたくしは友だちを呼び掛けた
『 塔の下で手をふる 小さな姿は元気に声を張り上げる 』
「………」
(…あぁ、そうだ、たしか、また明日と…)
「…………でも」
(…………このまま、静かに、)
(ひとりで、ねむってしまいたい)
帰ってこない 返事、わたくしは 首を傾げて次も呼びかける
《 るなー!わたくし!ミトレが訪ねてるのだけれど!
具合 悪いの?声 出せないのー!?》
るな は 風邪にでもなったのか?
心配事が重なったわたくしの声は 少しだけ大きくなった