二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
………あーー、なるほど、そっか、所謂完全体か……そりゃそうだよな、捕食する必要もねぇよなぁ…なるほど…
(腕組みながら何かブツブツ話しており目の前の敵から此方も威圧感下げて頷きながら…飛ばされた腕が震えていて)
『 …〒=♪\○♪=☆\〒 』
( 口を開く 意図の読めないぎこちない声が死屍累々の
フロアに虚しく響く… その言葉を何度か続けた後、その眼を
目の前の敵へ向けた そして… )
『 YoU hAVe BeEn … 』
『 KILL....YOU 』
( 片手を軽く上へ )
……………ほんとに、似てんなぁ………全く…めんどくせぇなぁ!?今日は俺達が力を発揮できる日じゃねぇってのによぉ!!
(何故か飛ばされた手が…戻ってこようと死角からフェイクに向かって喉辺りに飛んできていて…その手の持ち主はバックステップ距離を取り……何か彼も姿が少々変わり始めていて)
[ ベチッ ] [ ドゴッ ]
『 ? 』
( 避けずに命中、体制崩して前のめりに倒れこんだ )
『 ? 』
( 起き上がろうと… 竜の時の要領が上手くいかず、また転けた )
……ちっと制御うまくいかないかもしんないけど…やってやるよ…!
(そうして彼は魔物…?
前のような百足姿…?
…ではなかった、全身が赤い装束で包まれ目元も隠し謎の帽子を被り…右手は大きな、それも鋭利な、まるで剣のような爪三本
左手は…棍棒状の手で太く大きくなっており、骨も所々から露出してるのが垣間見える
…更に頭から…曲がりに曲がった手、少し尖った手が生えていて…見た目はかなり、怪物に近づいていた)
…こんくらいしないとできなさそうだし…やってやるよ…
【 閻羅 白夜行 】
( 仕方なく倒れたままの赤者が片手を上げる
海に陸に散乱した死骸たちは死して尚束縛を受け
異形の怪物へと変化して… 城へと向かって疾走する )
【 アースクーラー 】
( 最早意味を成さないプラントは更に氷河期の様な氷の世界へと包まれる )
『 ……… 』
( 自らの力に驚く前に、この体の扱い方を… )
……あー…くっそ、かったりぃ…
(急に屈み…狙いを定めて…謎の異形の怪物や、倒れている敵に向かい、掌から…刺を高速で射出し、さらにいつもの能力は扱えるのか迎え撃つように異形の反対側に無数の手が浮かび)
[ ごろんっ ]
( 攻撃を見付けた赤者は転がって避け、怪物たちは泣く様に
悲鳴を上げながら攻撃を受け、掌と交戦を行う )
【 ソーサリー ショック 】
( 五つの属性が暴れ狂う様にプラントに発生する
しかしー… 向かって来た竜巻に赤者は跳ね飛ばされ
踊る炎の波に怪物たちの一部が呑まれ… 完全に制御出来ていない )
( 旧神の血が 何らかの情報を伝達する )
………ぁー…だりぃ……かったりぃぃ…!
……でも、この姿のほうが慣れてんだよな…ぁっ!!!
(棍棒構えて迫る攻撃には防御をして、頭から生えた手を伸ばしては転がっている赤者に向けて伸ばして…)
(…制御が効かないのか刺が途中までしか届かなかったりもしている)
『 学習完了 』
( 刹那、向かって来た腕の指3本が切り飛ばされた )
( 消えたと思われた赤者の声は上から聞こえる…其処には
足を第二形態のものへと変化させ、天井から釣り下がる…
まるで、かつてのニャルラトホテプと見まごうような )
『 …我が強さ、我が生命 我が体に流れるは旧き神と貴様の血… 』
( 口を開く、赤者のあらゆる部分は… まるで、先ほどの無邪気とは違う
釣り下がりながらも 威圧と攻防一体を成立させた体の使い方、纏う気配に
殺意は混じり、何よりその眼… 相手を見下し、それでも冷徹に敵を葬る
【 あの眼 】がそのまま 赤者の中にあった )
『 故に父様…貴方を超えさせて頂きます 』
…って…地味にいってぇんだけど…?
(ギランと目を尖り光らせ…
天井から釣り下がる懐かしい顔と雰囲気を捉えて
自分の頭から垂れる血をぺろり舐め取り)
……
(悠長に敵が喋っている間に…
決してその体から発される威圧と気配に油断はせず腕を再生し…新たに四本の腕を生やし…
いつの間にか肌色も黒に近い色になって…魔物状態に近くなっていた)
……来いよ、まだまだ生まれたての赤ん坊…
…てめぇは才能タイプ、努力がまだできてない…
…だから、俺には勝てない……
………これは必然だよ、残念ながらな?
『【 黒煙の弩 】』
( 顔をしかめる事もなく 天井の一部を変化させ
黒いバリスタへと変形させては単発の弾を何度も撃ち放つ!)
『 しかし知り尽くしてはいるのです… 今や私はオリジナルと遜色ないっ!』
( 地面に降り立つ、脚を元に戻して腕を第二形態へ変化させ
赤熱化させたそれを振るって紅い斬撃をザレッドへと飛ばせば
それに付随して生成されたバリスタが追撃を行う )
『 まずは父様、貴様を超え… 次は母様を超える 』
………『 ハンドガン・滅 』
(ボソッと小さく呟けば四本の腕がいつものように弾丸…
しかし、よく見ると弾丸の形状がスナイパーライフルのように鋭くなっておりバリスタの弾破壊しながら攻撃進め)
……残念、圧倒的に足りないものがあるんだなそれがっ!!
『烈怒・鎌空羅』
(棍棒状の腕を前に突き出し…
メキメキと音を立ててそれは、巨大な鎌と変形し…空間ごと、裂いて、赤い斬撃をバリスタと共に消し…きのせいか少し近づいており)
…じゃあ、さっさと越えてみろ…お前の言う母様は…数分で終わらせたぞ?
『 っ…!【 紫電-ライブ 】!』
( 岩塊から変形した戦闘機が旋回しながらザレッドへ機銃攻撃 )
『 【 チェリー ディ-ロス 】!』
( 紅い液体が宙に現れ それぞれが発光する球体となり
連続で突撃を仕掛けてくる、本体は更に衝撃波を放って )
( 怯む、敗北要因を作ってしまった事を悔やむ間を無くし
更に激しく攻撃を仕掛けてザレッドから距離を取り… )
『 赤ん坊にっ… 無茶を言うのですね…っ!』
……諦めろ、お前は既に負けてるんだよっ…!!
(技を使う必要もなし、
頭から再び生やした手が乱暴にぶん回り…機銃を弾き、4本のうちの一本がハンドガンで壊し)
…『カタパルト・ダーラ』
(紅い球体に対抗するように空間に拳が浮かび…
突撃を向かい撃ち、未だに大した傷は負っていない)
……距離を取ったなっ!!『苦労・茗倭人』っ!
(4本の腕の一本が…鋭くなりツボを指して…短時間のチャージ…そして…
前方に向かい爪構えたまま高速突進っ!止まる気配見せず何されても止まる気配無し!)
俺はスパルタでいくんだよっ!…お前は作る気も無かったからなぁっ!
『 っっ! 』
( 自己進化 自己再生 学習…確かに、そのスペックは眼を見張るものがある
しかし、それはオリジナルとは程遠いものだと… データ以外を見ていない
赤者には分らなかった、現に 今… )
『 げぐッ!? ぐ … う えぇ っ … っぅ…!』
( その速度に反応出来ず、爪は胴に突き刺さり そのまま壁へと突進され
壁と縫い付けられれば… 深々と刺さる爪が、容赦無く赤者の生命を奪う )
『 い たっ…い…? な な… わ た、し… がぁ 』
( 理解は、追い付いていなかった。あの眼は 困惑と痛みに鳴りを潜めて
ただの女の目と化し、纒われる気配に殺意は無かった )
( まるで… 弱かった )
『 ぁ… ぐっ! 【 ライフアップ 】!』
( 両手で深々と突き刺さる爪に、まるで敵わなくも引き抜こうとか弱い
抵抗を行い、魔力をどうにか体力へと変換、それでも拘束は解除できない )
……お前が言う母様なら、こんな状態でも…突進される前でも後でも…落ち着いて行動してた…そこだよ、お前が弱い所は…
(……少し彼女を真似ながら冷徹な、明らかなあの眼をしていて、鋭い爪は返もついており決して抜けない、本当に、殺意しか無かった)
……そう易々体力回復させるかよ……
……『ライフ・スティール』
(ある幽霊直伝の技、4本の腕がしっかりと四肢を掴み…残っている僅かな体力も吸収、無駄な足掻きはもうできない)
『 ぁ''っ… ? ぅ えっ あぐ おぁ''っ 』
( 傷口は開いたまま、血が流れる 次々と命が流れて行く
何も出来ず 必死で血の力を繋ぎ止めようと魔力を体力へと変換する )
『 そ な… ぅ わ …たし、 が… う''え''ぇっ 』
( 体の痛みが極を超える。ひどく血を吐き、なんの希望も
持たない ただ深いだけの目は 服が大きく破け、全身に力が入らず
腹と壁が縫い付けられ… そんな、自らの美しくも強くもない姿を映していた )
『 …… ぁ…… 』
( 血が、更に流れる… 最早何の力も残されてはいない
体を癒す魔力もとっくに残ってはいなかった 、元よりない望みは、絶たれた )
( それを 完全に理解してしまう )
( ただ、自らのズタボロと化した姿を見下ろしながら
避けることの出来ない絶望を前に 体が完全に死ぬ前の
儚みか、涙を流す位しか動きは無くなった 言葉すらも )
………終わったんだ、そのまま楽に逝け……
(最後の最後まで体力を搾り取ってから…爪を引き抜き、傷口に…小さな何かを握った手を入れて…
完全終了…表すように徐々に元の体に戻り)
…俺が悪いとはいえ自分の餓鬼…やんなきゃいけないとは、酷だな…全く……
(そのまま背を向けて歩き出し)
[ ペチッ ]
( 入れられた『何か』… 辛うじて、意識だけは残っていた
赤者は 最後の望みを掛け、それを体へと吸収する… 何かの衝動 )
( 吸収させられた何かを知り得ることもなく
赤者は衝動を具現化した 何らかの姿へ… …? )
『 おえっ おえぇ… っ!? 何を喰わせた!何だこの姿!貴様!』
( …旧神のとしてのすべての力、ザレッドの力を失い
今まで喰らった命をすべて吐き出しては、吐き出されたそれにより
陸と海、序でに白の生物たちが再生されていく中でも、赤者は
自ら喰らったものの検討も付いていない )
( 今の赤者、いや 大劣化人間体とも呼べるその姿は…
先ほどの姿の特徴をそのまま小さくしたような、黒より小さい
と言うか幼い人間状態、そして喰わされたのは『中和剤』)
『 うっぐ…!【 雷光 】…?【 メテオ 】!【 ナイツブレイカ 】! 』
( 何も出ない )
(…騒いでいるのを尻目に振り向きはせずゆっくり…)
……さて、お前には今三つの道がある……
…一つ、その姿のまま俺に襲い消滅するか…
…二つ、どこか静かな場所で静かに暮らすか…
……三つ、この城に住むか…選択肢としてはこの三つ…
…あぁ、勿論いつでも俺の命は狙って構わないが…勿論容赦なくその時は罰を与える…
…まぁ、父さん母さんと居たいなら3番をお勧めする…
(魔力入りの瓶を後ろに向かい投げて)
[ コンッ ]「 いてっ !?」
( 取り損ねて頭にぶつかる瓶、慌てて拾って飲むも… )
「 うぇぇっっ!?」
( 吐き出す… 不味いのも、ある… だが、何より 二つの血が失われ
魔力も進化能力も再生も何もかも失っているのだった、それを実感して
心の底から青ざめ、表情にも伺う事なくそれが出る… )
「 …っ!(1.死ぬ 2.遠からず死ぬ … 残るなら… )…ぅ 」
( 1と2… こんな姿では二つとも成功する事など 万に一つもありはしない
力も失われている… 屈辱的、辱め、しかし… )
「 ……ごめんなさい、城に…住まわせて下さい 」
( 丁寧に座り、土下座… 屈した、それだけだった )
[ ウ''ル''ル''ル''ル''・・・ ] 「 ひっっ!? 」
…ま、土下座はしなくてもいーんだけどよ…
……力も無いだろうから鍛えて貰えよ?…あ、俺はパス、だるいしめんどいし…
…さーて、どう説明すりゃいーのかな…っと…
(大きな手が小さくなり、姿も変わった者を包み込み…怯えている姿に笑いこみ上げるも耐えて…
そのままこちら引き寄せ…いつもの姿に戻りながらニヤリと笑み浮かべ)
…ようこそ、君も住人だっ…っと…へい、ステイステイ…
「 わっ わっ ? このっ! 子供扱… い される 、べき… か… 」
( 一瞬、抵抗しようと思って出来ない事に気付き、その上血縁に関して
言うのであれば、こういった扱いは当然なのだ… そう、理解を得つつも )
「 ……くぅ… 」
( 理解と、実はこの姿になってから込み上げてくる否定したい感情
そして、かつての姿を忘れかける中で微妙と恥ずかしさが表情に現れる
流石子供という事になって感情表情操作も出来てない )
……俺もお父さんって事になんのかぁ…感慨深いなぁ…やべぇこれ怒られそう…
……つーか、ナイアがこれ認めてくれるかだし…とりあえず部屋戻るか…お前の部屋はまた作ってもらうからな?
(つい癖で頭を優しく撫でながら抱き上げてそのまま私室に戻りつつ…彼方此方の修復を浮かせた手でやっていて)
…まぁまぁ、大きくなったらまた俺の命取りに来いよ…一から魔力も全部覚え直しだな?
(ガチャと扉開けながら私室入れば………見覚えのある、後ろ姿)
「 あら、ザレッドも丁度… 誰?」
「 なぁんだ?攫ってでも来たんか?ええ 」
( 芋の皮を2人で向いていた者、黒と 月夜 )
( ふざけた態度の月夜に反して、怪訝な表情の黒は言う )
「 … 父様、あっちは… 母さん、て事で良いの?」
( 撫でる手を微妙な表情で受けながら、空気を読まない発言が響く )
………………………………えーーーーと…………
(気まずい雰囲気、言い訳考えるも…でそうにない、現実は非情である…仕方ないので…)
……あのー、ナイアの血と、俺の血合体したら…デキちゃいました
(正直に伝えた)
( 数秒の間が空く )
[ パシッ ]
( 瞬時に子供が ザレッドの手から離れる…
黒の後ろ、怪我をした身でありながら目にも留まらぬ速度
そして子供を抱えてザレッドを睨み付けている、白黒 )
「 3回殺っときなさい 」
「 あいよ 」
( 黒の指示、それを受けるは月夜と言う名のサラシ巻き
ザレッドの胸ぐら掴むと、引き摺る様に扉の外へ… )[ ガチャッ ]
「 え え え え… え、 え? 」
( わけのわからない事態に、子はただまごつくだけだった )
うん、気持ちは分かる、分かるけど待ってください、本当に訳があるんです、色々、ちょっとあの、しっかり理由話させてくださいっ、お願いします、話せないと俺本当にだめ、あの世行きになっちゃつから、待って、ほんとお願い
(さっきまでとは全然違い冷や汗も流し完全に焦って早口で理由説明しながらも許される雰囲気じゃなく
「 ……男ならァ」
( 扉の外で 手を離されたザレッドに向かい、骨を鳴らす月夜は言う )
「 腹ァ括れってんだぁよォッ!!」
[ バキッ グキッ! ゴキャッ ボキィッ!ドガボコゴシャァッ ドパァンッ!]
「 ひぃっ!?」
「 ……で、そういった子みたいなのだけれど… ニャル?」
「 …っあ、はい …おめでとうございます… 」
( 呆れた様に外の音に耳を澄ませる黒、子供に見惚れて
一瞬混乱した白黒、ただただ怯える子… それに気付いてあやす白黒 )
「 …えっと、赤飯… 」「 …貴女まで馬鹿にならなくても良くってよ?」
……感慨深いな、自分の部下が子を作るというのは…
(にゅぷりという音と共に天井から顔を出して自然に雑談に参加)
…あぁ、その子の部屋だが…また作ろう、我に任せておけ………それと、あいつの言っている事にも一理はある…が、とりあえず、此処は我に預けさせてくれ…赤仮が罰を与えたいらしいのでな…
「 あら、家主… …… 」「 …… 」
「 よー 終わったぞ… ん?あんたかぃ?家主って 」
「 っっ …[ ぶくぶくぶく ]」
( 黒と白黒はやれやれといった顔になり、子は泡吹いてがっくり…
入って来た人物は月夜、それも臓物含めた返り血と… なんかボロ雑巾を引き摺って )
「 …あー、とにかく出来てしまった以上は子として認めますけれど…
専用のお部屋はまだ早くってよ?ザレッドと私の部屋に住まわせますわ 」
( 椅子に掛け、落ち着いた様子で応対を行う黒 )
「 ………… 」「 ん、コイツ入るの?ほれ 」
( 床に付いた血などを掃除する白黒、ボロ雑巾を掲げる月夜 )
……やるのはいいがその子供の前ではやるなよ、余りにもショックが大きい…そして了解した…
(ボロ雑巾受け取りながら戻る…前にもう一度顔を出して)
……あぁ、それと黒君、子育てできるのか?
(……人によっては失礼とも思いそうな発言だがそんな気は無く単純な質問で)
「 ……… 」「 ……… 」
( その言葉を聞いた、月夜と白黒の2名はほぼ同時にそっぽを向く )
「 …ふふん、安心して下さいまし?家主様
そこのバカと完璧主義を育てたの、わたくしですわ 」
「 … [カクカクカクカク ] 」
( 黒の腕に移っていた子は、まだ気を遠くしていた )
「 だから気にする必要ナシ!…けれど、人との関わりには手を借りますわよ?」
…ならよし、まぁ、我も部下の飼育にはとても時間がかかった事もあったからな、また手伝えるときにでも手伝わさせてもらう…ではっ…
(今度こそボロ雑巾引っ張りながら…潜り消えた)
( 一連の出来事の後、未だ気の遠い子を抱えて頭を撫でる黒… )
「 …さーて、わたくしは色々やる事があるけれど
貴女たちはどうなのかしら?」
「 私めは生物飼育プラントの管理を… 」「 ん、レギ猫に礼をしとかなくちゃな 」
( 各々、やる事を挙げては実行の為、部屋の戸を開いて出て行った
…部屋に残ったのは、親と子の2人… )
「 ……私と、ザレッドの ね… 」
( 確かに、どっちにも似ている子の頬を撫で… )
「 …段階、飛び越えちゃってるじゃない 」
……しかし、色々と驚くものがあるな…
………………子供か…………ふむ…………
………どうにも、退屈はしないようだな…
(ザレッドを赤仮の私室に落としながらボソッと呟き……地中で大きな溜め息を吐き)
[ トキトキトキトキトキトキトキトキトキ ]
「 ………… 」
( またしても闘技場のど真ん中、今度は無言で焼いていた
おかしな音で回る肉焼き機、焼かれているのは処理済みのアナコンダ… )
………今回こそ食欲ないぞ?…流石に…
(そっぽ向きながら焼ける音だけ聞いており
…少し悲しそうで、そのまま目を瞑ろうとして)
「 ……うぅむ… ニャル曰く、蘇った動物たちも快復に向かっているらしいが…
…すまねぇな、妙に騒ぎを広げさせちまった 」
( 喰わないと聞いて、生焼けのそれを丸飲みに )
「 うめっ… んぐ… … あんまりナヨナヨしてくれるなって
苔でも生やすつもりかい 」
…………苔も生やさないし、色々考えてる事がある…
……まだ、弱いなって、つくづく思うぞ…ほんと…
(いつもの陽気な雰囲気とは逆に物悲しそうに見向きもせずにいて)
……何も止めれなかったし、寧ろ…
「 あ''ー?」
( ひょいとレギオンの足を掴んで持ち上げれば
そのまま振り子のように )
「 だったら尚更そんな湿ってどうするってんだ
んな暇あるなら殴り合え、オレが居るだろーがよ 」
………やーだ、考えてるの、今……
…また後で、やるとしても…だぞ……
(持ち上げられてはチラリ後ろ見て小さく炎吐き、戦いたいのには拒否しないが今する気分ではないと言い)
「 ……なるほど、考える事か… そういう時期だってんなら筋は通る、ほれ 」
( とか言いつつそっと地面に降ろす )
「つっても、湿りすぎて腐ったら殴るかんな?」
……腐るかバカ……
……まぁ、あいつみたいに魔物化すればいいんだけど…
(丸まりながらも少しだけ気戻った様子)
「 おうよ、どーせオレはバカさね… 」
( 手ェひらひらさせて闘技場から離れ )
・・・・寒い部屋の前・・・・
( 異様なまでに 仕事は無かった )
( プラントは何故か管理がなされ、生物たちの健康状態も良好
誰が頑張ったのか白の仕事全てが終わって居るという有様、やる事ナシ )
… と いう事で…
「 …ヴェルさん、いらっしゃいますか?」
…んひひ、いるいる…いるよぉっ、ふへへ…
(既に酒飲み状態…イメチェンしたのか髪の毛は水色混じりになったショートで、何故か笑いを堪えていて)
…さっきちょうどいいさけのさかながいたんだけど…くくっ…んで、なんだい?
( すっと右手が上がる、握っているのは… 東洋酒 )
「 …辛み酒です、付き合って下さい 」
ぜんぜんかまわにゃいよー…せくはらはやめてね?
(勢いよく頷きながらも…念の為服は正して、胡座かき)
「 …貴女様がしなければ 」
( 早速、飲む )
「…あと、カフェインが入らなければ 」
……もうしないよ、あたいはんせーしたもん…
(盃に注いだのを飲みながら)
……かふぇいんはしらない、きをつけて?
「 …… この城の方々って無駄に有能な方多いんですよね… 」
( 酒がちょっと入ったからかサラッと漏らす )
「 もっと働きたいっ …というのに前の城とは違って
必要以上を求めない、広大を求めない、手伝うどころか
全てやって下さる… 自らを持て余す感じが… こう… なんというか… 」
………それのにゃにがわるいんだー?
そりゃあだぅてニャルがしようにんとおもっていてもあたいたちはただのどうきょにん、るーむめいと、しんゆうとおもってるんだぞ?
……たまにはやすみでもとってばかんすでもいったらどうだ?
(秘蔵の戦闘用ではない酒を注ぎながら盃傾け当たり前のように此方も言い)
「 …… … っても…… 」
[ しくしくしく ]
「 …… うぅ … 持て余してしまうんですよぉ …前の … 体に染み付いた …
あの仕事量… 疲れない体っ!かかない汗っ 楽過ぎてっっ… うぅ … 」
( それはかつての社畜精神故の悩み、職業病 )
『 くくっ 』[ カラン ]
………えぇぇ……いいことなのに…なんでぇ…?
……そういわれてもなぁ…
(戸惑いの色隠せずにいて困ったように首傾げながら目の前のメイド人生しか送っていない者をチラリと見て)
「 … ほら 誰も理解してくれ、… ない…よ ぉ よ… 」
[グッ ] 「 ぇ… 」
( 飲み過ぎたか、もう瓶が空 )
「 うぅ …… ヴェルさん… そこのぉ …それ 下さい… 」
( … 机の上にいつの間にかある焼酎を指差す、注意力が下がってる )
………あ、うん、どーぞ
(下手に言っても傷つきそうな状態で特に何も言わずに焼酎瓶ごとあげて)
……にゃんか、くろうしてるんだなぁ
「 ありがと ぅ… ござい … んぐっ …… 」
「 はぁあっ!?」
「 はぁ ふぇ… ひぇ ぅぇ れ …ゔぇ 」
( 受け取り、また一飲み … 何か、とてつもないほどに悪酔いを起こした )
焼酎ラベル内容
( 高濃度カフェイン入り )
………………(ラベル見て、冷や汗、かいては…扉に手をかけ猛ダッシュで逃げ始め)
……うんめいってひどいにゃぁぁもぉっ!!
[ ガチャン ]
運命は時に殴りたくなる物でさえある
( 扉の鍵は… 何故か扉ごと固定された意味のわからない状態
明らかに隙間は超強力接着剤、材質は… オリハルコンと黒檀。)
[ ぐっ ]「 ……っっ 」
( そうでなくても、既に肩には華奢で 絶望の腕力を宿す腕… )
…………あの、ほんと、だめ、にゃる?あたいこういうのほんともうやだ、き、きらいになるよ?ね?お、おねがいだからやめ…
(開かない扉にイラつき強引に突破しようとするも
……肩掴まれる悪魔のような腕
震えながらやめてくれそうな事を精一杯言い)
「 っっん く …… あ'' ・ … は…? …
… ヴェル… さん、 私… なにを… 」
( 凍えるような感触、その衝撃が脳まで達する…
目が覚めたように冷静を取り戻し 手を離す )
『 … 吹き矢か 』[ カラン ]
……………ひゅぅぅ、よかった、よかったぁぁ…
(呼吸乱しながら少し涙目になっており、とりあえず今出している酒類は仕舞いながら…理由説明始めて)
「 … そ そんな …… 」
( 事の重大さに唖然、そして過ちに… 思わず頭を下げ )
「 申し訳… 本当に申し訳ありません… に 二度までも…っ 」
[ トス ] 「 んっ !?」
[ ヒュッ ]
( 首筋に刺さる針、次にはヴェルに飛んで来て… )
ん、い、いや、かまわな…んへっ!!?
(油断していた事もあり簡単に首筋刺さってしまい)
……ふぇ…んぇ…ぇ?
「 か っ う … ぐ … ん…?」
( 身動きが取りづらい、それはニャルの方の症状… 体が鈍るような
それどころか動かない様な、兎も角身の動きが酷い )
「 … ヴェルさん、大丈夫… ヴェルさん、あの… 」
( ヴェルの方の針からは、いつかの甘い香りがしていた
…そう かつて黒に乱暴をした、あの時の興奮薬液… しかも )
「 ……特濃… どころ か…げ、 げん… 原液… 」
( 効果の方も上がった(劣化?)しているらしい )
…………にゃるぅ…んへへ…にゃるぅ…
(……次に見せた顔は蕩けた笑み、酒酔いとはまた違う顔の赤さを見せており、ニャルの腕をガシッと掴み)
……こんやはたのしもうねぇ?
「 っあ … え、 あ … ぅう ヴェル… あぁ… 」
( 先程、ヴェルが受けた恐怖と同じ様なものを理解して… しかし… )
「 …… はい 」
( 持ち前の性癖、それに心の底にかつてあったもの… それらが
今の自分の中で燃え上がる、自分の中身を別の色に染め上げて…
今の状況に対して、心の奥底からの嬉しさを感じて )
( しかし、それでも … 今の自分の理性、そこだけは絶対に
屈しまい と。冷静さが残る部分で、動かない体から神経を
出来るうる限り抑え込む… 二度とない様な出来事とは言えど
これに屈してしまったら… もう 止められない )
……あはーはぁ…ひさしぶりのぉ…おにのよっきゅうかいほうたーいむ…
(目の前の相手の四肢を氷で拘束しながらあの時よりも更に激しくなりそうな雰囲気漂っており)
……しぇきにん、とれよぉ?
(こしょばすように足裏、脇、腹に小さな氷塊当てて溶ける感触を与えながら本体は上にのしかかり目線合わせる形で顔も近づけて)
「 … 逃げませんよ … ですから… 」
( くすぐる様な感触だけは平気、しかし 恥ずかしく顔近付けられて… )
「 … 貴女様の…好きにして下さい 」
( そっぽを向いて目を閉じる、なすがまま )
……じゃ、えんりょなくぅ……
(いつのまにか新技術、にゃるやないあを見て覚えたのか氷の触手という器用なものができていて、それが…耳からどんどん入っていき、口から出させないように口づけは当然しながらじわじわと冷たい空気になり…
……氷塊が溶ける水垂らして)
「 ー ん … ん 、ん… 」
( 安らかに目を閉じたまま、大した反応示すこともなく
口付けに舌を絡めて( 舌とか指とか細かい所は動く ) )
……(無言で攻め続けており、一旦口離し『カフェイン入り』の酒を口に含みもう一度口づけ…する時中身も一緒に)
……こうふん、おしゃまんにゃいよぉ…(絶え間なく氷触手は耳から入り…脳内の近くで溶け、変に感覚が壊れ始めており)
「 っ?… んく… っ あ … 」
[ トスッ ]っっ!?
( 脳への攻撃は手馴れたもの… しかし、カフェインの酔いだけは
… また刺さる針、途端に 体は自由が効き始めた そして目の前に… )
「 …… 」
( カフェインにより、冷静も 底も壊れてしまった
無理やり氷を砕き、背中に手を回して小さな体を抱きしめ
再び舌を入れて中を撫で回す こっちもかなり… )
…んぅぅっ!?…ひぁっ、にゃらぅ…え…ぁ…
(疎かになっていた事もありすぐに抱かれてしまい舌入れ撫で回されて…完全に攻守逆転した様子)
…むぁっ…まだ…まだぁ…
(しかし諦めていなかった、冷たい空気を固めて再び流しながら、発現している尻尾に向かい…手伸ばししっかり、掴み)
[ カチッ ]
「 …………… っ … 」
( 極度の酔い、興奮 カフェイン…その上で、鋭い棘の付いた蜥蜴の尻尾を
握ってしまったヴェル… 今、白黒の理性に関する大事な糸が 一時的に切れた )
[ グッ ]「 ………… 」
( もう、止められない ヴェルを押し倒し 両手をそれ以上の力で抑え
両足で ヴェルの無防備な股を広げて… その上で、舌を絡める それも
股を広げさせたまま 腕を押さえつけたまま ただ、一方的に 激しく嬲る )
ぁ…から…だめ…んぁっ…っぅ…くぅぅ…
(声を出す、止める余裕もない、もう、されるがまま、抵抗できなかった
舌絡めてはいるものの、それ以外の体の部位は痺れたように動かなくなり)
「 …っ ……… 」
( 一通り、抵抗出来なくなるまで撫で回して
自らも上着を脱ぎ去り、冷気が尚も頭を刺激する中
ヴェルの胸元を 股を 脱がす、露わにする… もう 欲望を
統制してくれる冷静さは 絶たれていた )
( 露わになった、ヴェルをそのまま 座る自分の膝の上に乗せる
また、背中に手を回して抱きしめる 上の対位から舌を絡める 嬲る… )
( 肌が触れ合う、白黒の肌は ただひたすらに 熱い )
んっ…ぁ…(此方も欲望セーブできず…一緒に、舌を絡め、嬲って、たくさん、弄んだ)
(対照的に、鬼の肌は、とても冷たく、気持ちいい、体温となっていた)
(……数時間にも、及んだ、そんな気が二人はした…)
「 っはぁ … … はぁ … 」
( もう 嬲り尽くした、そう 思えるまでになってから 一旦舌を引く
興奮はピークを過ぎ掛けた頃… 一本の触手を 腕くらいの長さで千切り
…… 露わになっていた自らの股、そこに一方を当て もう片方を… )
「 ……… (ゴクッ)」
( ほぼ、正気を失いかけた白黒でさえも… 今、やろうとしている事…
それに 冷や汗と… 止めどない、欲望と 愛しさに揺らいで… もう一方を
目の前にだらりと冷気を流す 小さな鬼の股に付ける )
( 両腕を掴む 胸と、胸を合わせる じっと、顔を見る… 止められ ない )
…ぁ…ん…ひぅ…ぅ…
(気絶しかけ、もう意識もはっきりしていない、頭がクラクラ、何も、無抵抗)
……にゃ…る………
………
( 対位を、前に崩す )
[ ブチッ ]「 ーーっっっっ … 」
( 股から 異物感と… 激痛と、その後で 何か流れ落ちるのが分かった… )
( ただ それだけだった 頭の中が真っ白に染まる )
( 度重なる無茶苦茶、早速脳は耐え切れずに
繋がったまま、ヴェルの上に覆いかぶさる形で 意識を手放した )
『 録画終了ー ,,, クキキ 良いねぇ,,, 』
(……………数時間、ずっと、ずぅっとその体勢で、まぁ、うん、完璧に、アウトな訳だけども…)
(……目を覚ませば、上に体重かかる感じと少々…あそこからかんじる異物感察してしまい…
そこからの行動は早く…証拠隠滅、急いで服脱ぎ…
…焼け酒、ニャルを放置したまま大量飲み始め)
( 遅れて 目覚めた白黒 …… )
「 死んで詫びます 」「 殺して下さい 」
( 目覚め 服を整え )
『 ,,,売りつけんの何処が良いか,,, 』
( 城から飛び去る最中 )
………………………(無言、ノーコメント、そりゃそうでもある)
(酒飲みすぎたのか腹ぽっこり膨らんでしまっており…酔ってはいるものの、それでも、喋ろうとせず)
「 ………… 」
心情
( どうしよう やってしまった 死ぬしかない でも詫びなければ
裁きを受けよう しかしまず納得して許しを けどどうすれば 死ぬしか?
でもそれじゃ本当に許してくれたか あああああああああああ )
「 …… 一生 魂賭けて償わさせて下さい
お願いします 許… して 下さい… 」
…………………(ニャルとは目線を合わせようともしない…?窓の方見ている様子で…急に酒瓶を落とした)
……ぐーーー…すぅぅぅ……
(…………寝ていた、酒の飲み過ぎである、ただ、色々勘違いされそうな所は残っている為…問題はそれをどう消化するかである)
「 ………… 」
( まず ベッドへ寝かせ、掛け布団… 荒れた部屋、散った… 赤い 液体
それらをまとめてぱっぱと片付け、酒瓶を洗い 中身を入れ替え 破けた服を
全て編み直し、改造されたドアを直し… )
[ トクン ]
「 ………… 」
( 全てをやり終え、椅子を用意し ヴェルの眠る隣で
座り続け… 喪った、自分の下腹を撫でる… )
「 どう… 謝ろう 」
(…そんな事は知らず、涙溢しながら寝ており、無意識に体を守るように抱いてしまっていて)
……にゃる…ぁ…ぅ…
(…………トラウマしかできていなかった)
( …… )「 …… 」
( 穴があったらそこに入ってしまいたい、震えた動きに
申し訳なさと悪寒に背中が凍り付く )
… ………
( まず、二度と酒を飲むまい… )
………………ぅぅぅ……
(悪夢に魘されているのか唸っており、
涙溢しながら冷や汗かいていて…)
(……とても気まずく、しんどい状況)
「 ……っっ 」
( 急ぎ、涙を拭って湯たんぽだの毛布だの持ってきては
眠り話のようなものを集め… 死んで済む問題ではない
出来うる全てを行わなければならない、後悔は全て済んでから )
「[ ぱんぱんっ] …っ! 必ず謝らせて頂きますっ
ですから先ずはやること出来うる事全て!」
( 自分の頬を叩く、それもオーバー気味に
眠り話を読みつつ 温度に気を配りながら頬を撫でる )
………………ん………ぁーーー……
(撫でられるのに反応しては寝返り打ち転んで)
(……気のせいか部屋の気温いつもより少し上がっていて)
[ ゴスッ ]「 ぅっ 」
( 不快感を感じ取り、即座に撫でを辞め… 少し埃の
溜まった部屋を片付け始めた、出来うる限り長い時間を使って )
「 …… …? 暑…くは、 ないですけれど… 」
…………………
(再び無言、静かな時間流れて…何か違和感)
(……氷と氷で反射した石が火花起こしており…それが酒に移っていて)
「 ………… 」
[ パチパチパチパチ ]
( 至って、白黒は冷静に対処を行う… 魔法力を用いて酒の火を… 酒の火を
……酒の火を……… )
「 !?」
[ カチカチカチカチ ]
( 濃度の高すぎる酒によりねっとりとした炎!消えない!燃え広がる!)
「 なんて酒を飲んでたって…っ 」
( 急いでヴェルを抱き抱える )
………………『コールド・プリズン』…
(ボソッと呟かれたそれは、一気に火を包み消し…低温世界、北極並みに寒くしては…キランと目をいつのまにか開けていて………)
……ニャルちゃん、なんか色々ごめんねっ!
[ ! ]
( ササッとベッドにヴェルを下ろし その前に正座 土下座 )
「 ………… 」
…………………そんな身構えなくていーよ…
…んー、じゃあ約束何個かして?
「 ……Yes my order 」
( 姿勢良く立つ、そしてそのまま )
「 …何なりと 」