二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
………にひ、そうこなくっちゃぁねぇっ!!?
(変身してポーズ取った目の前の相手ににかぁ…笑み浮かべて嬉しそうに反応しながら…
…此方も仮面被り変身…体から光が溢れて…!!
…謎の煙が晴れた後にはヒーロースーツ…!…?
………なんか色々違う気がする
四肢にタイヤが付きバイクのヘルメットのような頭部、背中からはパイプ露出しており、足にはジェット付き……おまけにメカメカしいデザイン)
…さて、準備はできたかい?…私の名前は…ん…
……『シンソク』って呼んでくれればいいよ!
「 ぇっ え え? …《 メインシステム 戦闘モードを起動します 》 え''っ!?」
《 サイドアーム QUICKBOOMERAN を解放 》「 っ あ、はい!…?」
( もう理解などどこか彼方、取り敢えず言われた通りに跳躍…
スーツの力は素晴らしい、その跳躍は一気に天井近くまでの距離を得る )
「 っ こ これっ… 私!?」( ナビゲート通りに右腕を赤仮に向けて )
「 クイックブーメラン!」
( 3wayの斬撃型エネルギー波が散開、そのまま赤仮へ纏めて一直線に飛ぶ )
いい動きじゃんかぁっ!!
そうでなきゃ面白くないもんねぇっ!
(流れにしては中々よい飛躍に攻撃、褒めながらも
決して油断はせずに目の前の似たようなスーツ姿
ヒーローから目線離さず…)
……だけどまだまだ攻撃が甘いっ!!
(エンジン音轟かせ足から車輪が飛び出し
ローラースケートのように地面を滑り…そのまま
真下まで来ては…真上の相手に向かい空気の弾丸
見えないが音…ポォンッ!という音だけはして)
「 へっ? うわぁっ!?」《 ダメージ0.3 戦闘続行に支障はありません 》
( 空中機動に慣れない機装はモロに空弾を受け壁に激突するも、まるで傷など付かず )
「 っっ こっ のぉっ!」《 装着者の戦意向上を確認 機能を上昇します 》
( 微々たるものの、驚きの重複と怒り… 血の中、僅かに残っていた
戦闘に関するセンスがそろそろスーツという力を経て、子の内に蘇る )
「 クイックブーメラン !」
( 更に先ほどと同じ攻撃、それを地上で行い 惑わす為に移動 … )
[ ドゴォッ ]「 わたぁっ!?」
( 移動したと思った瞬間、機装は壁にめり込んでいた… そう、このスーツの
本領である、『加速』… その1秒以内の30秒間は余りにも使いづらい物だった )
………あーー、大丈夫?
……えーと…
(攻撃躱して壁にめり込んでいる所を見てはさすがに困惑、しかし油断はしておらず…距離を取り)
(………彼女も戦闘苦手なはずなのだがウキウキとしていて)
「 っく!なんのぉっ!」
( 壁から抜け出し、自身のありえない速度を確かに見た機装
即座にそれを攻撃へと転じる為、赤坂に向けて突っ込んだ!)
《 装着者の使用度レベル解析完了 最適化を行います 》
…………悪いけどこちらも、スピードには自信があるんだよっ!!
(突っ込まれても冷静対処、タイヤを前に突き出し
きっちり防御し…逆に腕からターボ噴射しながら
アッパーカット!……お得意の必殺技みたいな
ものである)
……久しぶりのこれは楽しいねぇ、やっぱり
《 最適化完了 》
( 止められた筈、その場にいた筈… 機装の姿は既にそこから離れた場所
更にそこで、高速移動後に衝撃を和らげる体勢を取り、相手を見据えている )
「 …… ?」
( 慌てるほどの疑問ではない、しかし… あまりにも、このスーツに
いきなり体が馴染んだ事に… 子は冷静ながらも疑問を浮かべる… しかし )
「 クイックブーメラン!クイックブーメラン!クイックブーメラン!」
跳躍する!連射する!
( 今、自分の中で燃えつつある一種の闘争本能はさらなる飛躍を求めた! )
………早い、ねぇっ……!!
でも捉えられないスピードじゃないしっ…何より…攻撃が弱いっ!!!
(アドバイスのように強めに言い…簡単にブーメラン避けて何個かはキャッチし投げ返し…!
豪速というようなスピードで再び真下まで来れば…
砂を勢いよく巻き上げたっ!たかが砂にあらず!
威力はショットガン並み!)
……まだまだ甘いよっ!もっと強く気高く飢えるのさっ!
「 ……… 」( 窮地に於いてこそ 力は開花する )
( 最適化されたスーツを纏う子… 天井に着地し、下を睨むその視界は
数時間前までとはまるで違った物となっていた )
飛んでくる三本のブーメラン … 巻き上がる砂、そして向こう側にいる…
見える 見える …!
( 飛び出す!)
全てが見えるっっ
( ブーメラン二本を掴み取り、そのままナイフのように扱いもう一本を弾く
そしてここより真骨頂!加速化視点と圧縮時間により巻き上がる砂全てを
叩き弾く、破裂させる!消しとばす!二本のブーメランは機装に辿り着く前に
全ての砂を弾き落し、その身を無傷で赤坂の元へ!)
「 ちぇぇすとぉぉぉっ!」
( 両腕を振り上げる )
……動きは良くなってきてる…でもっ!!
そんなに声上げたらダメ…だし…しかもっ!!
(砂弾き落とされたのには流石に驚くも感情前に出さず…
……笑みを浮かべ絶対にかわせないであろう距離
……背中のパイプが稼働し…黒煙と共にジェット噴射!!目の前の向かってくるヒーロースーツ彼女に
攻撃!)
……経験の差だよっ!これがっ!!
「 っっはっ! しま … 」
《 装備解放 クイックブレード 》「 っ ………!」
( 迫る熱気、腕を交差させて防御しようとした… その時、右腕が強く光る
判断 行動雷光の如し 迷う間も無く右腕を引き、左手を光る部分へ移動し…
『取っ手』を掴む、引き抜く 抜刀!)
噴射熱と黒煙[断ち切り]相手の目の前で着地する…
( 左手に握られたそれ、腕程もある大型のクイックブーメラン
近接にのみ特化されたその装備は、正に光速の斬撃を繰り出していた )
「 ………!」
( 起き上がり、構える )
……ふーん…かっこいいじゃぁん…?
へぇ…こっちもそういう事してみたいなぁ…んきき…くひひ…けひひ…
(何か様子変…というより、口がどんどん裂けているような……!?)
んふはっ、えひっ、ふへっ、いひぇっ!んへへへへへへへっ!!けひひっ、かひっ、あひひひひひひっ!!
(急な、狂気……分かりはしないが、目は赤く、紅く光り…パキパキ、音を立てて…背中が割れそうになっており……)
(……どこかで見覚えある、そう、魔物化、しそうになっていた、何故か)
……………………
……………………
[ ふるふるふるふるふるふるふるふる ]
「 ……………!! ……!!!!……………!!!!!!!」
( …目覚めたのは戦闘センスのみ… 目の前の悍ましい姿
その急な豹変… 自動的に変身解除され、ただその様子を
涙目 、何故か口だけは笑ってる状態で棒立ち、体は震え… )
《 着用者の戦闘意欲消滅を確認 》
あひっ、けひひひっ、んひひっ、ねぇっ、いいかなっ?ホンキ出しちゃっていいかなっ!!?
(既にスーツは解けて徐々に変貌していく…
……面影もない姿、首は長くなり目の場所は包帯で包まれ…体は丸くなり二本の細い足で立つ姿勢…腹から口は裂けて、背中からも黒い翼が生えていて…至る所に黄色い目が大量に付き……
……片手に人の顔を模したランタン…
もう片手に…心臓が乗せられた天秤……
……半魔物化完了し…目の前の怯えている獲物を
無数の目が…ギランと睨み付け)
ぷっつん
[ ぽすん ]
( SUN値 )
( あぶくを吹いて仰向けに倒れこむ… )
…………くひ、かひ、ふひひはひ…!
(倒れても容赦しない…ドスン、ドスン、一歩一歩足音が響き…倒れ込んだ目の前の相手に掴みかかろうとして……)
(……気づけば子を背負う父親の姿…そして…)
「 さぁて 」
[ ズドォンムッ!]
( 魔物の目の前 巻き上がる戦塵 )
[ ペキッ ポキッ ]
「 解決不完全燃焼 . . . 後の酒味、良くしてもらおうじゃねぇか?」
( 何度も見た、サラシ巻いた大女 )
くひっ、かひっ、こひひひっ!!!
(目の前の大女から距離を取り…意外にも身軽な
動きで…
…足がバネのように曲がり…腹の口開き舌が食おうとしながら…!!一気に距離を詰めてきており…!!
ランタンや天秤は、一度上に投げ捨てられ…!
無数の眼は、離さず、何処にいても敵を捕らえる
『監視』していて)
「 遠慮無く来な!こちらとら肉弾戦で負ける気はねぇ!」
[ ジッ ベキィッ! ]
( 舌を掴んでむしろ引っ張り歯を殴る )
「オラァッどうしたどうしたどうしたぁーーっ!」[ ドドドドドドッッ!]
後に突っ込んで来る体を今度は張り手で押し返す )
……ぎへっ、かひっ…えひひ…ぉひっ…!
(少々痛んだのか目が潤んでいて…その目から涙が弾丸のように飛んできたっ!!切れ味抜群!!
押し返すのには抵抗せず…逆に吹っ飛ばされ距離取り…ランタンキャッチ、天秤は長首にかけて…
…急な暗闇、ランタンが、辺りの光りを吸収し…
……完全なる暗闇に染まり…
…謎のむにゅり…ぐにゅり…奇妙な音が鳴って)
[ ズッズッ ]「 デケェのが泣いてんじゃあ . . . あァー!?見えんがヴォケェ!!!」
( 暗闇の中で喚き散らす、さてここで旧神の再生能力について触れよう…
基本的に、古の者達は標準として高い再生能力を持ち合わせており、腕が取れる
目が潰れる内臓消える程度の傷であれば、何しなくてもほっときゃ治る位のもの )
( そしてこの脳筋テホプは魔力云々一切を捨てて体の方に強さを回している…
次々と鋭い涙が貫通するが、切れた部分が即再生、チートである )
「 ぅぁぁあぁっ、 ぁああ … 」
( 気絶中の悪夢に魘される、子 )
……ひゅきき…くひっ、けひっ、んひっ、あひひひひっ!!
(カーンッ…天秤の音が鳴り響く…
…突然首に縄がかけられたっ!!そしてそれが吊り上げ…そう、天秤は目の前の相手にランダムで何かの処刑を…中々にえぐいものである)
(…追い討ちとばかりに涙が、心臓や目という弱点を狙い出し…本気で、目の前の者を、シようとしていた……)
…んひっ、かひひっ…こひゅっ…っ…
(しかし、笑いは小さくなっていて…少し、酸欠になっていた)
「 ゥ 」
( さすがに首がこれでは声が出ない、上がって来る酸素に眩暈を起こすも
涙の痛みで正気を取り戻す… それを繰り返し 参ったな、と考える最中 )
… 笑ってやがる
( 盛大な勘違いが始まる 、そもそもこいつ最初から笑っていた
つまりオレを笑い者にし続けていたそして今も辛くなるぐらい笑ってる
つまり
つまりは クソったれめぇぇえぇぇっっっ!)
「 ガ ・ ・・・ ぁゴ ガ ぐ ぅガぁぁぁ...!」
( 怒り形相そのままに首の縄に手を掛ける … 何処からか火の粉が舞い散る、キレた)
かひひっ、くひっ、けひっこ…ひっ…っ…かひゅ…っ…
(…突然、糸の切れた人形のように、充電の無くなったスマホのようにプツリ…意識が消えたのか…
…黒煙吹き出しながら元の人間姿に戻り…
…縄は消えて…ランタンや天秤は何処か見覚えの
ある孤島に飛んで行った…)
…ぁ…ぅ…
(疲労、筋肉痛、色々積み重なり動けない状態)
[ ガッ ]「 おうよォてめぇ . .. 1人でへばってんじゃアねぇぞこの野郎!」
( 怒りで前が見えない月夜は見る間にへばった赤坂を掴み上げ怒鳴る )
「 さんざァオレをコケにしやがってこのもやし野郎がぁっ!
塩にでも焼いて食ってやろぉってんだ、アァんッ!?」
………………ぁ………
(完全に意識失っているが仮面は手に持ったまま…
目も閉じていて大きく呼吸しており)
……ぅ…え…
「 .. . . だぁぁーっ 気ィ萎えるじゃあねぇかよォ .. . レギ猫!居るか!?」
329:メラー・レギオン◆rDg 巨炎の獣人:2020/01/15(水) 02:32 ………なにぃ?
(鼻ピクピク動かし…何か匂い記憶していた様子
……少し眠そうに、だるそうに答えて)
「 ほれっ!」( 結構ぞんざいに赤坂を、けれど正確にレギ猫の元へ投げる)
331:メラー・レギオン◆rDg 巨炎の獣人:2020/01/15(水) 02:44 ……にゃに、これ…
(尻尾でくるり受け止め…スンスン、少し鉄の匂いが目立つため嗅いでいて)
「 ぃーや、どうもおかしくなって襲い掛かってきたんだが . . .
説明は面倒だ!死ぬ前に医務室に吹っ飛ばしてしまえ!」
………うーい…
(だるそうに答えては尻尾で包みあくびしながら一緒に連れて行き)
( …そんな、日常的狂気を他所に )
「 … 失礼致します、家主様 」
( ドアを開け、中に入る )
……何の用かな?
………騒がしいのは置いておくが…
(すっかりこの日常にも慣れて以前より表情も
柔らかくなりながら、入ってきた使用人を見て)
「 城外の見張り砦の設置、及びそれに使われた費用と
人員配置についてご報告に上がりました 時間をお取りになれますか?」
( お辞儀をひとつ、そして懐から書類の束を取り出す )
…………構わない、今は暇していたからな…
……そうだな、あの機械達にも対抗策が…いつ来るかも分からない現状ではな…
(丸机の上を指差しながら真面目な顔付きで)
「 ありがとうございます、では砦の詳細から… 」
( 書類の束を机に置き、両手を下に添え )
「 建設した砦は城を中心として周辺に7つ、鋼鉄と溶鉄岩を用いた
東京ドームと同じサイズのものを高射砲、大砲で武装してある物を
責められにくい立地の場に造られております その他の費用含めて
砦に関する費用はこの様に 」
( 書類の内1枚を差し出す… 500万円、異様に安い )
……構わない、が、もう少し費用を足して念の為防御を固めておいた方が良くないか?
…それから武装が少々足りないかもな、これだと乗り越えられる奴は乗り越えられる…
雷の砲撃とかが可能ならそれも加えておいた方が
よいな…
(書類マジマジと見て告げながらも一応判子は押し
……頷き、チラリと目を見て)
「 砦の増築に於いては配置してある人員に一任しております
家主様のご心配は無用です、それについての資料は… 」
( また、1枚の資料を差し出す…
長 R-13A2 、そして 変形後の姿の写真… )
「 性格に問題こそありますが、優秀かつ味方という条件を
はるか超えて満たし切っているこれ以上ない人物です、ご安心を 」
……ならよし、採用……
…因みに、こいつは裏切らない…と考えてよいんだろうな?
(資料見ながら少し疑い深く…)
……まぁ、いいか、さて次の資料をくれるか?
「 彼女はザレッドの従者です、あのバカはすぐに騙されますが
従う者に大小の違いあれど妙に忠誠の深い者が多い様ですよ?」
( 資料を差し出す…
他に砦で働く多くの者たちが書かれているが、個々の能力の割に
やはり給料等の金額は異様に低い )
………だろうな、それが彼の魅力でもある…
惹かれやすいとでも言うのかな、流石だと思うよ
……まぁ、それなら信用できるね…
…それよりこんなに費用が少なくて大丈夫かい?
(資料一枚一枚じっくり目を通して言い…流石に不思議、奇妙に思ったのか問いかけて)
「 …東、ドヴァートゥース砦 兵長クラストフ
138年前没、現 星の智慧派教団所属… 」
( その言葉を聞き、目を閉じる )
「 南、ラットターン砦 狙撃兵 佐竹 勝三
50年前没、現 星の智慧派教団所属… 」
( 目を開ける )
「 これでお分かり頂けましたか?」
……………なるほど、分かったよ…
……信頼もできるし、実力もある…そして…
…安賃金にいけるね、中々に優秀じゃないか…
(笑みを浮かべては文句無しと言うように判子押し
嬉しそうに頷き)
「 報告は以上になります、ご質問はございますか?」
( 資料を整え、机に置く )
……特に無い…逆に聞くが、其方に質問はないかね?
(トントンと資料整えながら机の中仕舞い)
「 は… では、城に私の他にも使用人を入れるという噂を耳にしましたが…
噂は噂、私でも知り得ぬが為その事についての真偽をお伺いさせて頂けませんか?」
( 両手を下に添える )
………あぁ、それか…一応入れるつもりではあるな…
…君はまだ働き過ぎと言う感じがあるし…
……それに、もしかしたらという事もある…
…君が倒れた時は、我等がやる…とはいっても
我等にも限度はある…だから緊急という訳での雇用だ、後は君のサポート…
(大きく頷き正直に答えて)
「 …… 」
( …はっきりと、否定を口にするつもりであった… その言葉が
心の中で遮られる 働き過ぎを気にしてくれた… この城の方々の
心の扱い方、それが … )
「 …確かに、聞きました… 身に余るまでの待遇に感謝致します
…長々と、申し訳ありませんでした では、失礼します 」
( 切り上げると、使用人としての自らを崩さずにドアの外…
…昔からあった 何かの詰まりみたいなもの… それの正体を
初めて理解した気がする… )
「 …… 」
( 胸に手を当てた後、残る業務を頭の中で整理し 次の場所へと進む )
……気持ちはよく分かるが…
…我は決めているのだ、頼りっぱなしにはしないと…雛が巣立ちするように、いつかは一人で対応しなきゃ行けない問題がある…
…だから、その時まで、ゆっくり休ませないと
…彼等はその為の希望なんだから…
(一人、初めて本心を告げて…そのまま消える
…ように地面に潜り)
(……そして、眠そうにしている…のんきにあくび
している手腕が私室にひと…いや、二人)
「 …父様はあくびが好きなのか?」
( 折り紙で手裏剣を作る子、恐怖気絶はすっかり消えた )
……正確には平和が好きなだけ…
…退屈、のんびり、それがいいんだよ…
(ウトウトしながら…急にハッとしたような顔に)
……そういやまだ名前決めてねぇ…
「 … 」[ とンッ ]
「 イッチバン重要なこと忘れんなーーっ!」
( か弱いパンチ、錯乱した時の黒に似た非力パンチが
父の体に連続で襲い掛かる… 怒った顔も気迫も、錯乱した黒に似て… )
………あっはは、ごめんごめんごめんっ!
…どーしよっかなって悩んでて、はは…
(乾いた笑いしか出ずにピコハンみたいに軽く
受け止めていて)
「 もーっ!だっからいつも変な事でひどい目にあわされるんだ!
小さな人からも母さんの妹さんからも聞いてるんだぞー!」
( ぱちぱち怒ってのしかかったり(軽い)頬を叩いたり(痛くない)の
攻撃を執拗に行う、当人は痛いだろうと思っているらしい )
[ ガチャ ]「 ザレッド〜、こやみちゃーん、居るかしらー?」
はは…痛いからやめてー…
…それと精神攻撃は素直に痛いからやめようねー…
(嘘言いつつも少し堪えたのか申し訳なさそうに)
……いる…って、あれ?もう名前決まってたっけ?
「 ぐるー、んぁ?あ 母さん 」
「 はーいはい、ただいまねー…ん、取り敢えずの
呼び名が無くてどう呼べばいいのかしら?」
( 振り向いて母を呼ぶ、こやみ… 黒は荷物を机に置いて
ザレッドの隣にぽすんと座った )
「寂しくはしてなかったみたいね?2人とも」
………寂しくはねぇよ、なんで俺まで子供扱い?
(溜め息吐きながら答えては二人の頭撫でて)
……で、名前だけど…どうしような?
「 他ならぬだんな様がわたくしをそう扱うから、それ以上の理由って?」
( 言いつつ、娘のもっちりした頬を撫でる )
「 あふぁひゃ… やめへ 」
「 …んーぅ… 確かに問題なのよねぇ… 何を思って血を混ぜたのかは知らないけど!
こういう時のために名前の1つや2つ!考えててもいいんじゃ無いかしら?」
………まぁ確かにそれ言われちゃ何も言えねぇけど…
(頭撫でつつたまーに髪の毛手入れし)
……だよなぁ…で、それを踏まえて…考えてみる…
…けど、全然思いつかない…ってのが現状…
…どうするよ?
「 眠眠 」「 はゃ、?」
( 娘にぴっと指差し、何やら呟くと
あっという間に父の膝の上で、娘は眠りに落ちる )
「 寝かしつけるにはこれが良いのよねー… … わたくしも
ちょぉっと難しいですわねぇ…ニャルも、テホプも最初っから
名前が決まってるんですもの、私だってそう… 故に分かりませんわ 」
……便利…おやすみ…
(頭優しく撫でながら小さく呟き…
本題入れば困り顔…)
……俺達も、名前なんて付けてもらったのはクリムゾン様だしなぁ…正直よく分かってない…
…技名と同じ感じで付けるのはおかしいし…
…ナイア…ニャル…ホテプ…
…アラド?……なんか違うな…
「 …確かにわたくしの血ですけれど、ザレッドの血でもありますのよ?」
365:ザレッド・イニール◆rDg 剛手腕の魔人:2020/01/17(金) 02:00 …………と言われましてもだな…んーーー……
……ザラド?……あーだめだめ、こういうネーミングセンスがねぇ…
「 ……… ぅーーーん」
367:ザレッド・イニール◆rDg 剛手腕の魔人:2020/01/17(金) 02:07 ……………思いつかねぇ……
…………ぐぅぅぅ…
「 …祟螺木、違う… 晶陽 … うぅーん 」
・・・・ メインホール続きの大廊下 ・・・・
埃の横行を許さぬ徹底的な業務の果て…妖しくある
魔の城としての雰囲気を取り戻した大廊下のどこか…
日陰のある場所、そこの木椅子に姿勢よく座っている 業務を終えた使用人は
「 ……( ーっ ……ふーー … )… 」
( …静かに… 彼女は、油断に満ちた寝息を立てていた )
……いやいや、お疲れ様だねぇ…
…全く、普段もこうしてゆっくり寝て欲しいものだよ…
(ゆっくり久しぶりに酒瓶と…鬼鉄棍棒持ちながら
……謎の獣みたいな城の外にいた化け物を
地に出来るだけ着けずに引っ張り……
…座っている横にお菓子やジュースを少しだけ
置いておき…起こさないよう慎重にキッチン
向かい)
「 ………… 」( ぬゅり )( ズッ ズッ )
( 未だ姿勢よく眠る使用人、その背中から伸びる… 肉色の触手が
隣に置かれたお菓子を… 袋を破いて食べ、器用にジュースの蓋を開け
本体が意図しないまま食事を始めた… )
「 …… 」(
(……一方、自室にて……)
……名前何個考えたかな……
…ラブ……ブレッシング……ラック……
……クリミナル…駄目だ、全然方向性が違う….
「 はぁー ー…… ーー … 」
( やがて、こやみを抱いたまま毛布を被せて寝始めており )
………ざいみ…いっそそのあだ名ってのも…
……俺とナイアの名前を取って……
(眠る事無くブツブツ考えていて)
『 ミィリィ、なんてのはどぉ?マスター 』
[ ガタガタガタ ]
( 海を泳ぐクジラの絵が揺れ… 声 )
……………センスあんなー、お前…そうしようかなぁ…
……ミィリィ…か…
(大きく頷き二人の頬を撫でながら
別の手が絵に向かい親指立て)
『 そっれは そっれは!どぉーぉーも!』
( またガタガタ揺れる )
『 ミィリィ・イニール、この際黒ちゃんにも
イニール、付けるべきだとは思わない?!マスター 』
…………また減給すんぞ?
……それに、この名前は俺だけなんだよ…
…付けてもいいけど、ったく…
(恥ずかしそうに頬掻きながら答えて)
『 あらごめんなさい、これ以上減らされたら
ハーゲンダッツが食べられませんねー 』
( 茶化すように絵が揺れる )
『 あーらあーら、それ 絶対黒ちゃんに聞かせないでくださいねー?』
…………まぁ、今回は許してやるけど…次変に煽ったらそろそろ罰与えるからな?
(絵の方睨みつけては溜め息吐きつつ呆れていて)
……寝てるし聞いてないっての…つーか俺も聞かせたくないわ…恥ずかしいし
『 あ、そーそー…まっすたー 最近私出世したんですよーえー 』
381:ザレッド・イニール◆rDg 剛手腕の魔人:2020/01/18(土) 00:34 ………あ、そーなの?…ふーん…
(興味無さそうに本棚から適当に取り出し)
『 えー冷た… んしゃぁ、あのメイドの隠し撮りでもいる?』
( カタカタ )
『 あ、そーそー… かくしど…うぅん、調査に関して
私と似た事やって外部に情報流してるネズミが最近居るんだよねー 』
………………………ふーーーーーん………
(興味無さそうに息吐き……ゆっくり本閉じ立ち上がり…絵の中に手を突っ込み)
……今すぐ吐け、吐かなきゃエネルギー没収すんぞ、ハーゲンダッツも…
『 わーぎゃーいったぁーっ!!わがった言うから!掴み無し!やめて!』
( 慌てて拘束を解き、絵の中から飛び出てくる )
『 いってて… あいた… んもぅ、短気だなぁ… 何から聞く?』
………早く言え、時間が勿体無い…
(ブツブツ今にも襲い掛かろうとしていて)
……といっても流石に俺は行かないけど…色々まずいしな…
『 うぇぇ…何聞きたいか言いなよ … とりあえず、【ネズミ】から… 』
( 机に下り、本に座る )
『 【ネズミ】は盗撮魔、情報泥棒の筋では有名な『妖精』だった
名前、容姿、種族とか殆どの個人情報が分からなくて、知られてるのは
金の為ならどえらいことなんて幾らでもやる守銭奴的な奴で、その知識こそが
この世のあらゆる存在にとっての最大の武器となる、って事らしーよ 』
( ザレッドの手に、USBを投げる )
『 今現在は私の地下組織が全部抹消したけどさ、メイドと氷っ子になんか盛って
バーニングラヴを隠し撮り、それをばらまいて大金を手にした事もあるみたい 』
……なるほどなるほど……こう言う時はあいつにやってもらうか……
……ったく、厄介な事をしてくれんな…
(ブツブツ言いながらどこかに電話かけ始めて)
『 …んー、で もう行っていい…ですかねマスター?
あの… ほら、私砦用の兵器開発の任を…持ってますし?』
……ちょっと待て……あー、もしもし…?
…んーと、ネズミの駆除を頼みたい…報酬…んー…じゃあ、紅色の辛味と緑色の酸味…あぁ、別に…
大猪の牙もかまわない…ん、よろしくー…頼むよ、
便利屋さん……
(ぷつり電話切り…行ってよしとばかりに手を離し)
『 ふーっ…やれやれ飛んだ目に… あ、最後に伝言、というか届けもん 』
( 背中から端末を取り出し、それを巨大化させてザレッドの手に置く )
『 差出人はあのメイド、なんかちょっと眠そうだったけど 』
(それじゃ、とそそくさに絵の中へ )
………??
(心当たりもないため受け取るが、とりあえず起こさない程度の手の空間の中で…端末セット)
……なんだろ
《 少々間抜けなれど対等なる友人様へ
“ 最近 戦いに関して自らの体が鈍っているのを感じています
今にも何者かが襲い来るかも知れない中で私がこれでは使用人として
首を吊りたくなるような失態を犯してしまいかねません、それ故
貴方と今一度、姉さんも姉様も邪魔しない形での戦いを展開し
戦闘のセンスとスキルを取り戻したいと思っています 【報酬込み】”
使用人より》
………報酬はいらねぇんだけど…まぁ、答えてあげようか…主人…じゃねぇな、友だし……
(端末仕舞い深呼吸しながら向かい)
「 … … …ー [ハッ]… … …ー 」
( 客席、待ちくたびれたか…それとも働き過ぎか… 椅子に座りつつも、こくり ぱちり )
……待たせたか?
(眠そうな相手の後ろにいつの間にか…様子見しながら近寄り)
「 …[ぐりぐり]…いえ 私も先程この席に、それでは 始めましょうか 」
( 眠気を無理やり覚ますと、中心へ進む )
………一個いいか?
…あー、その、此方は魔物化して平気…か?
(向かい合う形で中心に向かい)
「 …私の身に関する心配事で有るのなら、それは過ぎた考え事ですよ 」
( 向かい合って立ち、腕を組む )
………それもそーか…いや、少し考えていてね…
…じゃあ、やるかい?
(深呼吸し終わり…指鳴らしながら答えて)
( 腕を解き 流れる氷河の如く… 静を体に 冷たさを瞳に
澄み切った空気の美しさを構え__ 隠れた 恐ろしき腕を此方に向けた )
「 両者上々… 」
( 向かう相手への冷視、それは前述と共に極へ達する )
「 参ります 」