二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
…………いや、いんない…大丈夫…だぞ…
……これはできたら、今の所制御難しい…し
……また、試させてもらうけど、その時までには完成させてもらうから…な?
(尻尾で相手の斧持ち上げながらにひひと
少々意地悪な笑みを浮かべて…
…しっかりと爪は受け取り)
うぉっ 「 . . . 抜け目ねぇーなぁー?こいつぅー 」
( ぽすんと強めにレギ猫の頭に手を置き、斧を受け取る…
「完成」の言葉に少しだけ首を傾げて 後片付けを始め )
「 . . . まー、確かに オレは「爪」を完成させた訳だ. . . レギオンの
手に合うようにサイズも調整したし 爪自体の完成度も見ての通り、
しかし 本人が持ってすぐ扱いこなせるわけじゃあ無いからなァ 」
( 斧を飾り棚に立て )
「 .... ん、やっぱレギ猫の部屋に引っ越すよ ... 別に 荷物あるわけじゃァ
無いんだしなぁ.... さぁてェ?今晩からもふもふベッドかねェ、すぐ寝ちまいそうだ 」
…………にひひ、ま、すぐ寝てもいーぞ?
別にこっちは夜更かしするし…っと…
(爪をしっかりと持ちながら扉を開けて…)
……さっそく、その調性をするぞ!
「 ほーいほいっ と!ダンナさまっ 」
( ノリノリで斧しょって 何故かその旦那を抱きかかえてから扉を閉める
ただそれだけなのに当の本人はバーニングラヴ気味 )
「 ーっ つーわけでェ?いつもんトコかィ?」
………ま、それでもいーぞ?
…戦闘、やってもどっちでも…にひひ…
(ダンナと言われては少々勘違いするような答え方
しつつ抱き抱えられたまま伸びて
準備はできていると言わんばかり)
( ちょっと顔を隠して走り出し… )
「 恋が叶って早速!宣戦布告だよいやっっほぉぉいっ!」
( 戦闘場に来るなり真ん中へ向かってレギ猫放り投げ、自分は
右の側へと着地、斧を地面に叩きつける )
…………テンション高いな…まぁ、いいけど…
(…少し戸惑いながらも右に銀、左に金の爪を装着
して念のために動作の確認しては頷き
笑み浮かべては炎が身を包み……)
……試したい事がたくさんあるんだっ…!
…行くぞっ………テホプ!
「 . . . かかって .... こぉいやあぁぁぁぁぁぁぁっっっ 」
それはバトルクライ 野獣に劣らぬ開戦の大咆哮が戦の場に木霊する
( 斧を再び荒々しく地に叩きつける、雷鳴の如し衝撃に地は割れた )
「 ウオオオォオォオォォォオォッッ!!!」
( 両手で斧を持ち それを水平に後ろで構え、突進して来る )
……よっ!!!
(不死鳥のように炎が変形し…翼から
ジェット噴射…空を飛び…滑空、
鉤爪はこの為にあったと言わんばかりに…
……少々力弱め治療の炎で爪を纏いながらも
肩掴み)
……にひ、名付けて…『鳳凰・抉上骨』
…かっこいーだろーー…!
「 痛 っでででで!?んだぃっ このぉっ!」
( 無理やり肩から爪外せばグルンと方向転換して
レギ猫の胴回りを狙って斧を振るう )
「 パワーならこっちの方がっ 」
……『炎獣・甲守の玄武』…!
(隙間から亀の甲羅のような炎が飛び出し
不思議と斧を防ぎ…金属音もしっかりと響いて
にっと笑み)
……防御、技…作ってみたぞ…
!...... にやぁ
「 だったらぁ.... 」
( そのまま力を加え、体を捻ってバッティングの姿勢
壁に向かって勢い凄まじく振って飛ばす!)
「 そのまま振り抜くのみよぉっ!」
………っと…!!
(飛ばされては流石の力と驚くも体捻り
壁に鉤爪立ててヒビ…というか、小さな風穴を
作り…くるんと一回転して地面に着地)
……流石だぞ…にひひ…!
「 レギ猫だって衝撃耐性ちゃあんとしてるじゃないかい!
オレの馬鹿力に対してよォ 見ぃ事に対応してくれちゃって!」
( 反動に体軋む様子もなく再び斧を構えては水平に構える
刃こぼれなんて気にする必要もない、威風堂々の真剣一体の形が
荒々しく出来上がっている )
「 さぁ ... 試したい事ガンガンやってこいィっ!」
…力ならトップクラスだから、どう対応するかとかちょっと考えてみて…衝撃を躱すにはそうするしかないん…だぞ
……言われなくてもっ!!
(鉤爪を合わせて…隙間から炎のレーザー砲…
直線に赤と赤が合わさった青い炎を発射
更に熱を武器に燈して
一振り一振りが火炎放射器のようになり)
……まだまだ獣の真髄を…!
[ ボォッ ]
「 . . . 獣の真髄 ねぇ... そんならこっちもぉっ 」
( 斧で炎を...受けた、斧はその魔力と獣の力宿る炎を帯びて赤熱化
それを地面に置き 腰のホルダーから取り出した槌を振り上げ 叩く!)
「(魂籠もった斧に強化素材...やらなきゃ損って奴だよ....!)
鍛冶屋の真髄見せてやろうじゃないかィっ !」
( 指が焼け付く 腕が焦げる、槌が打ち下ろされた瞬間 武器は一回 また一回と
その姿を少しずつ変えていっている....!その状況をレギ猫と似た様に 月夜は
全力で楽しんでいる )
………ひひっ…さっ…すがぁっ……!!
(元は自分の炎だが別の熱さを感じて汗垂らし
躱しても所々掠っているのか小さな切傷と火傷
を負いながら鉤爪を少々重くはなるが
巨大化させ武器と合わせ…反撃、腕が痺れる
…が、それは構わず笑み浮かべ、身軽さを利用して距離を取り
ソフトボール程の炎球を握り締め
獄大した炎…を、そのまま思い切り振りかぶり
投げた)
……これも、『炎獣・丸鋼の甲獣』…さっきとは
違い、攻守両方に使えるけどっ!
(ニヤァ)
円く 剛い焔が迫る
( それでもアツく 冷静に… )
最後の一打ちを終えたッッ
( 斧から放たれた熱風 熱とは違う、勢いのみが焔と焔のかち合いを制した
焔の球が月夜へ到達する前にその勢いを滅ぼされたっ )
「 完成 . . . 」
派手さ... 見るからに 焔の武器と分かる6ツの刃持つ大斧
しかし 煌びやかな派手さを一切合財断ち切る 憤怒の様相示すが如き破壊の斧
「【 チャラナータ 】っっ!」
( 規格外の威圧を以て場という場を圧する斧を構える )
………にひひ、流石……流石だぞ…
相手の攻撃をも利用して……!!とりあえず…次で試したい技は終わりっ…!!
……だから……受け止め…ろよっ!!!
(鉤爪を更に…三日月のように反らし
鋭さを増しながら銀の身が橙と赤を反射
していて、反発するように大きく熱放たれており
更に返も所々に長くついており…
…しっかりと相手するような武器に)
……にひ、この武器の名前、思いついたぞ…!
【豹琰爬鳥・輪争爪】……略してひえはと!
( ぐぁっはははっ 笑い飛ばして斧を地面に叩きつける )
「 っっ 遠慮するなって意味の事最初に言わなかったかぁっ!?
泣き言じみたのはお互いベッドの上だけにしようやぁっ! さぁて来いっ!!!! 」
不動明王の妙技見せてくれよう
( 斧の六枚刃は熱風の勢いと凄まじさを滾らせ 陽炎のように
空間そのものを揺らがせる...!巨大な力の解放を全力で示していた!)
「【大毘盧遮那成仏神変加持経】」
【 アチャナラータ 】
……試しで…手加減無しで…行くからなっ!!
(ひえはとを突き出し…炎のジェット噴射…
…勢いよく突っ込み突進
シンプル、だけどその力は…あまりに大きく…
……相手の武器と刃を交わし…
辺りに響く金属音…汗垂らす両者…
……熱を伴う空間…所々体の内側から聞こえる音
…戦闘の終わりを示していた)
「 ふうっ ふぅぅ ... ゔっ ....... 」
( 膨れ上がり続ける 斧の熱気... 火傷や皮膚の爛れは治っているものの
上がりすぎた温度が秒に凄まじい勢いで体力を奪っており 息がかなり荒い )
「 ....れ .... れ .... れぎ..おん..... つ ... つづき ....趣旨.... かえないかぃ..... ....なぁ ....?」
( 疲れ果てて斧を杖代わりにして )
…………っ…ふーっ…ふーっ…!!こっち…も…そう思う……ぞっ…は…!
(膝を着いてこちらも息絶え絶え…
切傷痕ゆっくり自分の炎で治すも火傷は消えるのが遅く…
…尻尾第三の足のように使いながら
ゆっくり立ち上がり…)
(…疲労困憊、今にも倒れそう)
[ ブンッ ]( 割と遠慮なく斧投げ捨て... 温度の戻った斧が戦士の像に刺さる )
「 .....は ...へへ.... 賛成..... 」
( まだ レギオンよりは元気な月夜、冷えた空気を堪能しながらも
いつもの様に可愛がり…は、無しでレギオンを抱いて持ち上げる )
「 .....がっつり使いこなすじゃないかぃ... 鍛冶屋冥利につきるって言わせる気か... 」
( 部屋まで 結構早い速度で進む )
………にひひ、まぁ…ね…
(いつの間にか爪は縮小し元通り…
安全になりながら少し元気になり苦笑い浮かべ
体の熱も冷めていき…)
「 .... さぁーて ... ほいっと 」
( 部屋に到着.... するなり、レギオンを脱がして 近くにあった籠に衣服を入れる )
「 うわっは、お互い汗かきすぎたモンだねぇ... ぐっしょりだよこりゃ 」
( 月夜自身、着てるもの纏めてぐっしょりと汗で重くなっている…
ついでと言わんばかりにコートとシャツ脱ぎ 籠に入れる )
………っっ!!!!?なっ、なっ、ちょっ!!?
(流石にそこには羞恥心があるのか目見開き…
…別の熱で顔真っ赤にしながら慌てて…
更に汗の量が増えている…当然と言えば当然)
「 ......ん?... 身の回りの世話はオレがするって言わなかったかー?」
( ズボンまで脱ぎ、下着姿になると... 黒かニャルから貰ったのだろう
コンパクト洗濯機にそれらを放り込んで レギオンの着替えを探す...
2人しかいないだろうとは言えど、サラシと下着のみで歩き回ってる )
「 ん、心配しなくたってキスとかは... 」
………い、いや、そうじゃなくて……ぅぅ…
(こんな事までされるとは思ってなかった為
体全体をもふもふ枕と腕で隠しながら
耳ぽふぽふ動いており…)
…し、しないぞっ!そんなのまだっ!!
「 ...意外とレギオン、お前も そういうのあるんだねぇ 」
( 歩き回る内にレギオンの物らしきサイズの下着やらシャツやら見付けて
ほれ とレギオンの隣に置く 自身は露出度強の状態のまま汗汚れを持参タオルで
拭き取り、一応あった炊事場に向かう )
「 疲れてんだし、休んでな 出来る事はオレがやっとくからさ?」
………うーー…ぅん……
(じたばた枕に顔埋めながら布団ばたばた
ごろごろ転げ回り…と、色々変に動いており
まぁ、とにかく、羞恥、が強かった)
.... しばらく炊事場から調理に関連する音が流れた後....
「 ... ちょっとぉ?まぁだ着替えてないんかい 」
( 作ったのであろうウサギのソテーを机に置いて
変な動きしてるレギオンの近くに座り、布団から引っ張り出す )
…〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ………
(未だに身悶え、恐らくこう言うところが弱点
羞恥に包まれ顔真っ赤のまま…
引きずられるのに対抗できる力も残っておらず
引っ張り出されてしまい…さっきと違い布団で
体包んでいて)
「 .... うぅーん?... ふぅーん さんざ、オレにため息ついといて....
レギオンだってこーゆーとことかあるじゃんけぇ... っっと、やりづら... 」
( 片手で抱きかかえる形に、そして足で挟み 逃れられない様に固定すると
両手でまずは下着から 置いといたやつを着せにかかる... 当然、布団で見えないので
ちょっとばかりやりにくい )
……いい!いい!自分で着れるぞ!!
そ、それは流石にちょっ、は、離せっ!!
(……いつもの獣人からは想像できないような声と
顔色でもがきながら震えており
指先からいつもとは違う色の…熱くも何ともない
無害な炎出ており)
んぉっと
( 言うので離れ 拘束も解く )......
「 ....そう言うんなら最初に着替えときなよ 」
( ちょっと様子に心配はするが、レギオンなら大丈夫だろう と...
炊事場からお茶、取り皿に箸を二膳持ってくる ウサギソテーはまだ出来たて )
…………ぅー…ぁ、こうしとこ…
(下着とシャツ身につけたものの流石に恥ずかしい
為…毛皮、というかもふもふを体中から生やし…
…布団を外していつもの笑み)
……で、ご飯食べていーのか?
( ふかふか もふ )「 .....ん、良し... いーなぁこれ 」
( 早速、もふもふと撫でたり抱きしめたりしてから 机の前に座らせて
お茶を注ぐ... ずっと格好は変わらないまま )
「 見てのとーり、ウサギ料理だ... ちょっと辛い味付けにしてみたぞ?」
……なんでこんな…むぅ…おいひぃし…
(自分に尽くすのかと言おうと思ったがとりあえず食べてみれば好みの味付き…
…頬膨らませもぐもぐ顎動かし)
……うらやましーぞ…
「 んふ、そーか、そっか.... あ''?」
( 早速メモに味付けの詳細を... 耳に、羨ましいと言葉が入る )
「 .... ん、何か.... 気に入らない事でもあったんかぃ?」
……いや、自分、こういうの作れないから…
…うらやましーと思って
(飯に手付かずじっと見ながら
匂いも楽しんでいて)
「 ....なぁんだ可愛い事言いやがってよォ?
それが苦になるってんなら心配いらんように考えときな 」
( 大きく笑ってレギオンの頭をわしわし撫でじゃくる )
「 作ろうって思うんなら教えられる奴が目の前にいるんだし... 何より
食いたいってんならオレがいつでも作ってやるよー?そーゆー関係、持ってんだし 」
( 以前の猫パーカー、それの大きいやつを見付けて羽織り
食ってる間に煮えた油の甘味香る汁物をお椀に注いで机に持ってくる )
「 ....ま オレに関する心配はすぐに解消してやるって話さ 」
………ん…ん……
(あくびしながらも子供のように無邪気に反応
悩みの種が取れたのか息吹き
汁物も飲み干しては美味しいとシンプルに
小さく感想漏らして)
「 .....ん、シンプルで嬉しい感想は好きだよ 」
( お椀を片付けながら 此方も笑い顔を返して洗い物に移る
早速... 慣れた雰囲気が部屋の中を包み込んで行く、ちょっとした適正らしい )
「 ......ふぁ .... ...『 奴は戻ってくる... 』....?... んぁ?なんか言ったか 」
( .... 本人は気付いていない... しかし、今の妙な言葉は確実に
不思議がっている本人の口から )
………んい…や…?
……別に…何も……
(一瞬背筋がぞくっとしてしまうが
大丈夫と自分を落ち着かせるように目を瞑り)
「 ..... 」 [ パリン ]
( ガラスのコップが落ちる... 意図的に落としたのでは無いらしい
何時も掴み所のない様な 姉貴言葉を多用する口が無言に閉じられ
動きの塊としか感じられない 大きな体が微動だにしていない事からそれらは分かる )
問題は…
「 ....『 何も知れなかった私たちは今... 』... 」
( 生気のない声は まるでうわ言のように虚空へ響く
そのまま ドアを開けて別人のような様相で歩いて何処かへ... )
原因がまるで分からない
………………
(疑問に…思うが、何故か眠気が襲ってきて…
…机に突っ伏して眠りについた…
…炎がテホプが歩く道を小さく照らしながら)
「 な … うぅ 『 か…彼女の… 』あぐぅっ 」
( 珍しく 自室… 今朝から続く頭痛に眠っていようと閉じこもっていたのが
大きな間違い、助けも呼べずに意味のわからない苦痛と衝動にもがき苦しむ )
「 こ .. 『え ... をぉ』 」
……さて、まぁ医者としては見過ごせない訳だが…とりあえず…治療…はできるか分からないが…診断はしてあげよう…
(聴覚の魔物という事もあり聞こえていたのか壁をすり抜けて登場し…少し溜め息つき悩みつつも
右手を頭の上に乗せて…そのまま透けさせ
脳内の傷、病気、その他諸々確認)
脳 それに当たるものと付随する諸々に一切の異常は無く
病気に関しても 旧神特有の有害物質以外の不純物は存在していない
『 彼女の声を伝えることができる 』
『 裏側は思い知ることになる 』
『 避けられない巨大なる誕生の日を 彼女は蘇る者 』
『 今を その時として 』
( …黒の中にのみ流れているのであろう 不快で 抗い難く
それでいて 懐かしみを覚えるような… )
「 ……っっ くぁっ!… あぁっもうっ!」
……………なるほど……これは……精神に……
(様子から察して素手の自分に出来る事も
少ない為……本当に仕方がなく、心臓を鷲掴み
して…急だが、覚醒させる)
「 っ… っか… お お手数おかけしますけれど… ルージュさん
ちょっと… どうにか 苦痛だけ和らげてくださる?… これ 命に別状は無いのよ 」
( 頭を抑えながら 少しは収まったらしく片目閉じながらも喋る )
「 ……余波ですわ…… こ これ… 必要以上に… あの子…!」
…………………じゃ、ちくっと来るけど…
…構わない、ね?
(いきなり左手を自身に突っ込んだかと思えば…
自分の体内から注射器を取り出して…それをそのままナイアに刺す…)
……鎮痛剤、といっても効果強めだから
本当に今は何されても痛みも快楽も何も感じない
…ただ、後で数倍になって帰ってくる…
………まぁ、その前にその痛みを私が取り込めば
いいのだが…
「 ん … ふー …… 助かりましたわ、ルージュさん 」
( クラクラする頭、それでも先ほどより数倍マシな状態で )
「 ……さて… ルージュさん、いよいよあの子が帰ってきますわよ?」
皆が住まう場所より 少し離れた丘の上
旅立つ前 全て捨てた武器の墓が一斉に発光を天に掲げる
「 好ましい…頭の状態ではないようですけれど … 」
………そうか……まぁ、その子も見てあげよう…
…暴れられては、私が困るが…
……あぁ、それと…褒美は別にいらない…からな?これは当然の事だ…
(……後ろめたい事があると言わんばかりに
少し目を背けながらも透けて出ていこうとし)
「 …身の危険は感じる事はありませんわよ?少なくとも
あの子の意図するものでは無いはずですわ… 」
( おぼつかない足取りで椅子に座る )「 武運…お祈り致しますわ 」
城の前で倒れている… 月夜、何かの拍子などは無い 本当に突然倒れた
鳥から虫 各種多様の生物は足の遅い者に至るまで 全てが光り続ける丘から逃げ出す
全てが追われる様な恐慌に包まれて行く時の流れの一点で 武器達は喜びの声を鳴らし続ける
主人が今 蘇るのだ
…………やれやれだ……全く…
…滅多な事で……不死身だからといって……
…しっかり感情はあるんだがな…もっとも……
(光を見ながら大きく溜め息、浮きながら近づき…
…やはり自分の体内から愛用の刀を取り出して…)
………3大欲求は無いが、ね…
・・・・・・・・・・・・・・・
戦塵撒き散らし 歓喜の武器達は弧を描いて円となり 空へと浮かび上がる
その様子は荘厳なる戦具のネビュラ__ 無論 その中心… 地に立つ布まみれの
亜人じみた風貌の存在 再生を繰り返したのであろう異形の尾を引き込み…
右手を天へ掲げる
( ネビュラの星々が 瞬く )
……ふむ、綺麗だ……こういう時、お茶の味がわかればいいんだがな……
(じっと背景を見て…何も戦闘する気も出さず
ただじっと見ているだけ…城の屋根に座りながら
ハーブティーを飲む…も、どこか不満気で)
流星 見る者達はそう 言いようのない光景を目にするのだろう
掲げられた右手へ… 母の胸へ飛び込む様に 我先と殺到する武器達
光の尾を引くそれぞれは順番など無い それ故 その景色をより 荘厳としていた
溶けるように右手より 存在の内へと入り込んで行く…
10分の時が過ぎる後…
武器はもう 1つも見える事はない… あるのは 正常を取り戻した美しい空
そしてその下にある…
( 閉じた右手を下げ開く左手を眺めてみれば、待ち望んでいた
本来の私の姿、満ち溢れる それ以上の表現をどこまで扱えばいいかわからない程の
全身に滾る新たな力… … 喜ぶ感情は起きない 欠落が激しいのだろう )
靡く銀色の髪 白と黒一色の立ち姿
…変わったのは 美しさ無く、凄まじさのみぞ支配する 血眼
「 ……(懐かしき 景色)… 」
ニャルラトホテプが そこに居た
………あれが、完全体…って奴か……
(どことなく懐かしい雰囲気
ある森で自分が任務を果たした時を思い出し
苦笑浮かべながら目の前の淡麗な女性…
…じっと眺めていて)
「 ……… 」
( ルージュ、その人を前にして… 第1に在ったのは 無言 )
何ヶ月ぶりか… それ以上の 冷たさで一礼を済ませると
城の方へ進み始める… 危険性 悪意共に一切なし、それでも…
( 以前にあった様な優しさ含めた美しい雰囲気は消失 それは外見のみ。
雰囲気 覇気 感じるもの全てが刺々しいなんて生易しいものじゃない
当たるもの見るもの一切に冷たさ以外のものを残さない 機械じみた
大事な部分の変貌が 完全に別人の域へと変化させてしまっている )
………………はぁ、はは……
(そんな事は気にせず浮き始めて
自室…もとい医務室に向かえばゆっくりと
ファイル作りながら…彼にとっては味のしない
栄養食摂りながら眠気覚ましと言わんばかりに
注射器を自分の右肩に刺し
集中始めて)
・・・・・・・ しばらく後 ・・・・・・・
「 っっ!!! っっっ (☆ ~☆~☆~☆ )」
廊下で倒れているのは 子… 何か言われたとか そんなものは無い
すれ違っただけでミィリィは冷た過ぎる恐怖に倒れた、元から気が弱い
( …大廊下清掃中…)
「………………」
……あーーー、やっぱ、その感じ、だなぁ……
うん、何処となく懐かしい…あれだ、初期ニャルだわ…
(よいしょと子を背負いながら
ジョーク混ぜつつ懐かしさを楽しんでいる…
…剛手腕の魔人
余裕綽々と変わらず呟きながら
久しぶりにあの言葉)
……手伝おうか?掃除……覚えてるかね、これ
「……………」
(こっち向いた… 見られている時間 時まで凍った様に感じる程
目が酷い事になってる あの時より更に酷い )
(廊下清掃中…)
( まだ 分身や拷問やってる時の方が愛着あるだろう…
ネジが数本焼き切れた機械は修理が困難なのだ )
……………うーん、シビアぁ…
………目がなぁ、うん、ブラックホール……
(背負っているミィリィの背中優しく叩きながら
どうしようかと悩み…)
……あ、プレゼントいる?食糧…というか、虫とかあれだけど…
(懐かしい物をあげようと差し出し)
「 ………虫… 」
( …ピタリ と掃除の手が止まる… …本人にとって最悪な事に
嫌な思い出は強く残っているらしい、彼の地で早く消えるのは良い思い出のみ )
…森中に広がる迷惑極まりない虫の群れ 蛇やネズミを総動員した駆除の記憶…
「 ……… 」
( 顔をしかめて、多少キレ気味にザレッド睨み付ける )
……あ、その顔懐かしい、うん、いいじゃん
…ほら、落書き猫耳クラッカーデコピン…覚えてるかなー?
(にやにや本調子出てきてるらしく
どうやら彼女の本質忘れている…みたいで
煽りまくり)
「 ……… ・ ・ ・ ・ ・ ・ 」
………カメラ、ヌード写真レベルで恥ずかしい眠る間の記録…
( …今、悪くて人間性にあふれた時代の記憶を沸点に
ニャルラトホテプは…必要な、素を完全に取り戻した 。
優しさ含めた 厳しい雰囲気と 立ち姿の凜とある在り方に… )
ザレッドへの加虐心という自他共に最悪なキッカケを伴って
(無論)ガぎし''ぃっ
《 明らかに、ザレッドの左手から鳴っちゃいけない音が響く 》
「 ……今、私は此処に完全な帰還を果たしました 」
( …取り戻して早々 ザレッドに向けられたのは切っても切れない
この2人の関係性の象徴、見下す様な怒りの目 それでも全身の気は崩さないあの… )
《 今先程ザレッドの左腕を握り砕いた右手を離す 》
「 …その為、今より… 」
【 不屈の伐採機 】【 ガレット・ザ・メイド 】
( ミィリィを先んじて… 後ろに居た姉に渡し、構えたのは
所謂チェーンソー 後ろに揺らいで拳を構える『破壊力-A』… )
分 か っ て い ま す ね ? オ ロ カ モ ノ
……それは嬉しいけど…うん、ダメ、それほんとダメ、洒落になんないから、マジダメ、分かる?
ナイアを見習ってくれよぉ…ったく……嬉しいけど、さぁ…うん……
(頭を掻きながら力込めて無理矢理手を治しては
じっと目の前のいつも通りの彼女を見て)
あの時より強くなってし…今のあんたには負けない
…っての
「 …それが 」
( 寝起き感覚…そんな感じで期間限定で短い堪忍袋の尾が切れた )
「 悪戯小僧の言い草としてあるのならば、今こそ徹底的に…そう 」
( 未だした武器に変わって取り出した… メス、そしてゴキブリの生きた缶詰 )
「 お仕置きが必要なのですね?」
……………ウーーーーーン、それ嫌い!!
(両肩掴み揺さぶりながら
正直に伝えつつさらっと缶詰奪い返し
嫌そうに…)
……こういうのってさ?師匠に弟子の強さを見せる場面じゃん?ね?分かる?
「 ……… 」[ パチンッ ]
( 指鳴らす、舞台は移り変わる… )
『 ROUND 1 ファイッ 』
「 …ならば、あの時と同じ様にすべきですね… 覚悟は良いですか?」
( …周囲は…今は懐かしき、かつて白黒が居続けた城の前
魔の気配広がる森の広場にて あの時と同じにニャルは腕を組む )
「 何せ、私です… 本来 貴方とは強引にやり合う事しかありませんでしたからね 」
………あ、ほんとにやるんだ…
(冗談のつもりでもあったが
悩みつつもとりあえず…)
……あー、そうだ、こっちもそっちからやられた事やり返したかったんだ…
…てってれーー☆…メモ帳に全部貴女の悪事は書いていますので…其方こそお覚悟を
(おふざけは止まらず…眼鏡クイッしながら
…確かに詳しく…蟻地獄とか細かい所まで
書かれている)
「 …当然、今は2人の違いなど知り得ていません 」
「 ……今や本質の上で、初の対峙に等しいのですけれど…
…貴方、また私に転がされるだけでは無いのでしょうね?」
「 …訂正します、貴方はずっと変わらんままです、今も昔も
そして私が取る対応もザレッド貴方への腹立ち加減も何もかもッっ!!」
( ドゥルンとエンジン暴走する伐採機を水平に放り投げる )
…………………おーーー、元気……
(耳の穴かっぽじりながらゴキブリの缶詰
後ろ放り投げ…れば見覚えある仮面がキャッチ…
…監視、しているようで
此方も腕組みながら凛々しい顔で)
…何すんの?
「 …はーっ… … ……ノスタルジック、というものでしょうか
…一瞬、昔に戻った様な気がします 」
( …チェーンソーひとつで正気も復活したらしい
自身、その軽率を改めて再び 冷静な気配と気合を入れ直す
私はニャルラトホテプ、冷静であって然るべし… )
「 ……お久し振りです、赤仮様 」
[…にひ、おっひさーですよ!ニャルニャルポテトさんっ!!]
『…あ、その呼び方も懐かしいな……そういや猫耳ニャルの写真ってどこだっけ?俺の部屋?』
[いや、私の記憶ではアルバムに…!…あ、勿論複製も…]
(……騒がしさも倍増、仮面くるくる回し
とんでもない事をさらっという付喪神に
魔人は嬉しそうな笑み浮かべながらいつの間にか
鞄持っていて)
「 …今すぐ消せ、と 私は言っていた筈なのですが?」
( その肩を掴んで勿論白黒は言う )
[私の記憶にはございませーんっ!!…じゃ、そーいうわけで]
(ちゃっかり消えようと逃げようと…)
『……いやー、あれですよ、その、わざとじゃないんです?たまたま一枚残ってたのがあの人に撮られて複製されてですね?そう!被害者!俺も被害者!』
「 …同罪及び共犯と 」
[ガン!ガンッ ]
「 …それは言うのですよ 」
( 拳骨、漫画的表現だろうと無茶苦茶痛い鉄拳が
共犯者2人の頭に飛んできた )
「 ……はぁ、どこまで行こうと… 私は私、ですか 」
[……いだいです、凄くいだいです]
『……この感じも懐かしいけど、これはいらないと思うんだが…俺の頭が膨れる…』
(此方も漫画的表現なのかピンクのタンコブ出来ており付喪神は頬を膨らませて不満そうに
魔人は何とも言えない表情で首振り)
( 聞けば白黒、目を細くした小さいしかめっ面 )
「 必要とさせている愚か者は何処の誰でしょうね?
…足りなければ、ある意味現場監督の黒機以上の覗き魔仮面の群れ、
そして変態と付け足せば良いでしょうか 」
( 言ってる間に ちゃっかりと背後から伸ばしていた触手が
掃除を終わらせており… 不機嫌そうに腕を組む、毒舌も蘇る )
「 …その様子を見るや、姉様はまたお体を良い様に扱われた と
思えてなりませんね… 事実、心はそう言っている様ですし 」
『…ヒィッ…ぅ…だ、だってぇ…その、したく…なるし…ほ、ほんとに…ぅぅ…ごめんなさい』
[…私は関係無いんですけどー?…変なもん付け足すな天使好きの癖して…]
(先程と一変した態度で魔人はもじもじしながら
申し訳なさそうにしっかりと罪認めており謝罪
……付喪神は反省してるフリで頭の後ろで両手組み舌出しながら事実…一応言って)
「 …関係ないと認められるのは私のヌードじみた写真を所持せず
その上で私に悪口を叩かなかった方だけと存じております 」
( 掃除用具を拾い、ため息を吐く様にまた毒 )
「 …まぁ ザレッド… 貴方は『そういう関係』なのですから良しとしましょう…
…… 取り付けておいたカメラによれば、『やり過ぎ』と苦しみに若干求める様な
声で 自室にて悶々としていなさる姉様をなんとかして頂けるのならば、ですが 」
( ……… 何処かへ歩き去り始めた )
[…べーっだ、ほんとなんだよあのメイド……こうなったら更に複製してばら撒きしてやろうか…]
(見えなくなったのが分かればあっかんべして
ブツブツ小さく呟き悪巧み)
『……ぅぅ、や、やばいんで俺はそろそろ
帰ります…うん、俺が悪いんで、あれは…』
(素直に反省しながらとぼとぼ帰り始めて)
・・・・・・・・・・・
〔 家主の自室近く 資料室 〕
「 ……………… 」
( 暇を取っている間、その間にあった変化を全て頭に叩き込む…
砦の発展模様 知られる事のなかった襲撃のデータ 城の住民の不穏な動き
謎の部屋の存在… )
「 …………四脚型自立戦闘システム? 」
( 異様に予算を持って行っている 現段階で最も支出の多い資料を手に取る
発案者は… やはり あの、黒機… 現在の完成度は9.01% システム名は… )
『 アルファ 』
「 ……ザレッド…貴方は奇妙な部下の管理は出来ているのでしょうか… 」
〔 家主の部屋 〕
「 すー -- - -- - - - --- - - すー -- -- -- - - 」
(脳の杖は相変わらず浮き そこらじゅうを跳ね回る帽子など意に介さず--- 青髪、
まだこの部屋に住み着いてはカーペットの上で睡眠に耽っている。何をしようにも---
現段階 というか未来見聞の結果ではこの所『動くべき事案無し』のスタイルが
決定しており その間の危険度は--- まるで定まらないが、全くと言っていい程には
無いのである 当然 その寝言--- )
「 ま -- じょ --- [ 魔女狩りの真相 ]タノンツ・ミーファイン 1979 -- - 」
…何か噂されてるような気がするが…まぁいいか…
…ただいまーっと…
(小さくくしゃみした後少しめんどくさそうな雰囲気感じ取りつつ
がちゃりと自分の部屋帰ってきて……)
『 そういう訳で、醜いアヒルの子は白鳥となって
恨みあるアヒルの子供たちを丸呑みに出かけたのよ 』
「 …… ぁ … ぁ 」
( …黒が私室で悶々としているのをいい事にしたのかそうで無いか
改変昔話やおとぎ話を読み聞かせ ミィリィが絶句し 恐怖する光景が映る… )
『 はいはい慣れた? ・・・ないかー じゃあ次はこの… あ お帰り、マスター 』
………ガセ教えてんじゃねぇぞ……はぁ…ったく……
……お前には何言っても通じない気がしてきたな…
(半ば呆れながら弱めに頭ぽこっと叩きつつ
ミィリィの頭は撫でて安心させて……)
……慣れるわけねぇだろんな意味が分かると怖い話みたいな…
『 いて ってちょっとマスター?コレ私の意思じゃないんですけド?』
「 …… ん 」
( 半ば放心中のミィリィ、撫でられて気付ると
身体伸ばして少し深呼吸 )
「 …うん 実は… わたしがやってっ …って、ケルさんに頼んだんだ 」
( 不服そうな黒機、腕組んでジト目 )
………………はぁぁ、なら俺が監視してなかったのもあるし、別にいーか…
…でも嘘を教えるのはダメだからな?
(二人…というか、一人と一機と目線合わせるように膝曲げて人差し指立てて注意)
( 暫しの沈黙… 言いづらそうに黙る2人、先に口を開けたのは… )
『 ・・・早とちりはよしといてよ、マスター 』
( その先を促すように、ミィリィをちらり )
「 …うん… ほら、父様 わたしって… すぐ 怖がったりしちゃうから… それで… 」
…………………………
(……気まずい、とりあえず両者の頭撫でで誤魔化しながら視線逸らして)
『 ・・・わたしは根に持つけどサ、ここはお子さんのお利口さに免じて
許してあげる… あ・と 黒ちゃんが自室で呼んでたよ?マスターのコト 』
( 何時もの茶化すような雰囲気に戻る黒機、しかし…
言いたい事も先に言われ、黒機の最後あたりの言葉に__ 顔を背けて恥ずかしげに
顔を手で覆う、子… )
『 ・・・ ア、そーいやお子さんって「わーーッ!!!」
………はいはい黙ろうねーー…ね?
もう色々恥ずかしいんだからやめろっ…俺もミィリィも…!!
(羞恥、二人を襲っている感情で頭を抱えて
目の前の黒機の口辺りを塞ぎ…
何故か顔真っ赤にしながら優しくミィリィの
頭を撫でていて)
(…中の人がインフルで来れなかったよ!
バレンタインイベント逃してごめんね!)
( / 気にする必要性 無いけど… 心配はした すごくした )
「 !!!..... ね ねぇ... とう... 父様... か かあ様に..... 」『 … I vindos dont I see 』
( 父の混乱に 黒機の言葉に当てられたミィリィ 一線を超えた発言を口に
やっちまったかと腕を組む黒機は腹の機械音で呆れた音声を流す )
「 き .... きき ....キスしてたの...っ!?」『…Dont 』
(/ですよねー…はい、ごめんなさい)
………あ〜…えっと…ぁ〜〜…
(黒機をちらっと見た後自身で納得させるように頷き少々恥ずかしそうにしながらも正直に……)
……するに決まってんだろ、したよ、うん何回も…
(……また余計な事付け足して言った)