二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
………もしかして、さっき言っていたヨ…さん?…それかアザ…さん?なのか?彼女は…
(状況が掴めずにいて戸惑いながらも気にしていない二人に問いかけて
…自分もふよふよ浮きながらカップに紅茶注いで一応渡してあげて)
……一瞬敵かと思ったのは内緒だ
「 すー すー 」
( 突然眠った 器用な事に脳みその上でバランス崩さずに深く眠る )
「 …ぇえ、そう … この誰にも抑えられない『 変化の書 』…
一族きっての自由主義 ヨグ・ソトース はコレのことですのよ 」
「 また寝たぞ . . . 」
( 2人とも見慣れてか、呆れた物言い )
「 『 微睡みの大図書 』『 薄濡れの万書 』『 知識の運勢 』…
いっつもコレですのよ 制御も掴み所も無い 」
……………は、はぁ……何か、メラーと仲良くできそうだ…
……この子が、一応暴走を止められるのか?
(流石に困惑、自分達を止めれるとは思っておらず)
……器用な事だ…
「 んー … まぁ 、一応… 」「 オレは戦った所を見た事ねぇなぁ 」
( 何やら複雑な回答、そんなもの何処吹く風かと
青髪とミィリィは眠り続ける… )
「 ふにゃ … 」
……へぇぇ…
まぁ、それなら安心…かな…
(グースカ寝ている四人を尻目に納得したように
頷き)
……とりあえず暴走する可能性もある以上
これからは日常でも気をつけないとな
「 …… また消えましたわよ?」
( 見れば、その時に青髪などどこかに消え
また呆れ顔の2人が虚空を見るのみ )
「 かぁはぁぁ . . . とりまぁー オレはいつもの所に行っとくよ 」
……前言撤回、問題児かもしれない…
(此方も呆れて頭を抱えて胃薬ごくんと飲み込み)
……あぁ、行ってらっしゃい
- - - ふと それについて調べてみようと 欠片を知れば誰でもが思う
物好きは電子へと彼らの姿と言われを流すから 調べようとするのは容易だ
ひとつ ふたつへ辿り着き 彼らについて何かを見初めた思った時には 全てが遅い
暗闇の向こうにある目は 私達をはじめから見続けているのだから- - -
( 家主か魔王か つまりは最高の者 、その部屋に敷かれた絨毯に
だらしもなく寝転がった --- その者は青髪 近くにて浮くは脳の杖 )
すー すー
………
(くつろいでいる時間途中にいつの間にか変な乱入者いて戸惑いながらも毛布被せてあげて)
……さて、本の続きでも読むかな…
すー すー
( 青髪はただ 眠るのみ --- 図書 それよりは知る事に何かを求めねば
事が成るという大大たる結果は実らない それは眠る万能の書も同じ )
故に 何事も無く青髪は眠る 脳の杖は浮かぶ
意味も無い しかしそれそのものが結果とも言える
それでも 書には書き加えられていた
……謎だが…敵意を心の奥底から感じない辺り…大丈夫だろう……何者かは知らないが…恐らく、彼女達の友であろうな…
(本を通して寝ている青髪を見ながら冷静に分析してはとりあえず大丈夫と判断し…静かに本読み)
……一番気になるのはあの杖だが
興味 高位の存在達 それらが神に達する領域ともなれば
自らの力の誇示 契約の報酬 様々な面で有効な手段として
誰しもに理解の深い 確かな形として存在させる事は多い
--- 誇示 契約 他の神の何にも当てはまらない物ではあるが
『 万能の書 』たる青髪が持つ脳の杖もそんな部類のアーティファクト
効果は分からない しかし絶大なる力を持っている事だけは確か ---
故に 神の力は戦火の嵐を及ぼした
( 『 数を無き知識の杖 』--- ヨグ・ソトースのアーティファクトは
誘惑するでも無く 大きく力を放つでもなく 絶大なる力たる証を
ただ間近にのみ表し 浮ぶ脳に刺さったその状態を 変えようともしなかった )
「 すー すー 」
……………
(無言の時間、青髪は寝て、真紅は本読み…
…一時間程過ぎた所で大きく溜め息吐き)
……起こした方がよいのか?そろそろ…
「 すー - - - 『 異界見聞録 Xl章 』 -- - 239ページ - ー
- - - 故に彼らは私を覗き見ているのだろう 私が気付くよりもずっと
いや 考える事ができるもっともっと昔、あるいは存在しなかった時から … 」
( その寝言 さながら本のささやき - - - ピクリとも動かず眠り続ける青髪
それを真似るように動かず ただ不動の時を流れる脳の杖 )
「 240- - - - - ページ --
私がそう悟った時 海の中から放出されていた気味の悪さにむしろ
親しみを感じるようになった これは異常ではない 、ただ 知るだけなのだ 」
…………ほう?
(急に寝言喋り出したかと思えば…丁度、自分の読んでいた本…題名は同じ、【異界見聞録Xl章】で笑み浮かべながら興味が湧いたとばかりに本を閉じて)
…面白い、起こさなくてもよいな、これは…
「 事実 親しみを持っても良い相手という物を私は理解している
彼らはボートの上にいる私に手を伸ばすわけでも - - -
( 小一時間 )
- - - 892 ーー-- ページ -- - -
市場のコーヒーの味を口と喉で迎えながら 今朝の新聞をゆっくりと開く
私の生活に変化はない 、小さき頃から教わっていた見守っていて下さるという
あてもない安心と疑問の答えを確かに持ち帰ってきただけの事でしかないからだ
だからこそ 今日の朝に心の空白の一部は幼少の頃に見出した安心に埋まる
- - - - 893 -- - -ー ページ
いつもであれば 不快に思っていた蒸気船の煙を吹く音に顔をしかめたが
今日はそれがない 雑念ひとつなく様々な流れに輝きを増す海へ挨拶が出来た
これから 、暫くは神秘の国 日本へ滞在する事になる … だが、何とかやれるだろう
海からの視線に見守られながら 私は船室へと戻って行った
___ 異界見聞録Xllへ続く 」
( 長きに及んだ図書の寝言 、それを終えれば 図書はただの眠り人となる
青髪は 先程と同じように、子気味良い寝息を立てはじめた )
……中々良かったよ、面白かったよ
(拍手、しっかりと中身と交互に確認しては
全部一字も脱字誤字無かったため上出来な読み聞かせと思っており紅茶飲みながら一応側に置いてあげて)
「 すー ぅ ( ふすっ ) 」
( 眠る青髪、眠りの最中なれど 紅茶の香りはしっかりと
口の中より 全身を行き渡っては腹の中に収めたいとする欲を刺激した )
「 - - -- ( ごく っ ごくっ )」
( - 触れていない、間違いなく しかし事実として側にあっても触れていない
カップの中身、つまり紅茶は減り 青髪は喉の中を満足げに液体を通す - - - )
( - - - 眠ることを やめはしなかった )
……メラーでも此処まで寝はしないであろうな…
(くすっと笑いながらフレンドリーに接して
今度は洋菓子…クッキーやケーキを用意して
どう反応するか…何か飼育的な感じなのを楽しんでおり)
ぽと - - - へ''り っ --- ーろ り
( --- ぽとりと落ちる帽子 - - - ケーキの近くまで転がったそれの - - -
飾りのような窓が張り裂け 中から生々しい舌が用意の菓子全てを
掻っ攫って再び窓を閉じたと思えば - - - )
「 ー ー ー ーー ー 」
( 離れて眠る青髪 、帽子が飲み込んだはずの - - - 甘い香りが
閉じられている小さな口から漂ってきた - - - 青髪の喉が 咀嚼したものを
ゆっくりと歓迎する __ 帽子は、そのまんま )
( まだ、眠る )
………ははは…
(乾いた笑いしか出ずに
大きく息吐いた後そのまま寝ようとベッド向かい)
「 -- - - - - - - 」
( 目覚めてた青髪は自由にそれに続く )
ポヨンッ ポヨンッ ポヨンッ
( ひとりでに帽子は跳ね 気付かれないままドアから外へ
脳の杖は まだ浮いてそのまま )
…………
(静かに、家主はそれに気付かずぐっすりと寝ていて…机上には何かの計画書みたいなものが散乱しており)
………
(……物音何も立てずに寝ていた)
「 -- - - 蔵書ひとかけらとして 記憶にする 」
( 布団の中に続こうとした矢先 、『 見た事がない書 』に
反応する青髪は それに対する遠慮は何もなく その内容を頭に収め始めた )
「 -- - - - -- 第三者 ヨグ・ソトースからの視点として 真紅の帝王の計画書とする 」
ここで初めて 脳の杖は動きを見せた。
計画書を 蔵書として読む青髪の背後でじっくりと佇む
まるで 主人を通し 中身を吟味するかの様に )
………
(書には色々…砦の建設費や新武器の提案なども
書かれているが特に気になるのは何度も読まれた
と思われる手紙で、宛先名も何も書かれておらず
……何か条件がいるようで)
(…この城にいる者全員のプロフィールもしっかり
全部あり)
「 - -- - -- - - - 蔵書へ 加えなければならない 」
( 脳の杖は輝きを弱めた 万書への扉が閉じられかけると共に
青髪は謎の手紙を食い入る様に見つめ続けた --- 青髪は万書
故にこの謎を書き加えようとしている 、その答えをも求めて )
「 -- - - - - ふぁ 」
( --- しかしやれる事はない 謎に関係する人物は眠ってしまったのだ
脳の杖は扉を閉じた 青髪は意味のない今夜に安らぎを得ようと欠伸をー
そこに先の不明瞭な気配は存在する事はない 、今度こそ青髪は
真紅の帝王眠る布団の中へともぞもぞと入り込んで行った )
帽子 行方不明
……………
(起きている気配が無くなれば、手紙は机の中へと
土が仕舞い
…隣に寝ている真紅は、睡眠状態でも自由に
能力を使えていて…寝ている隙間が狭いと感じ
他のベッドを用意すれば……自分が其方へと行き)
「 - -- - - - - - - ぐー すー 」
( もう反応する気配も無い --- ただ 脳の杖は浮くのみ
ヨグは眠り続けるのみ )
・・・ 中庭 ・・・
「 . . . 釣れねぇなぁー 」
( 中庭の、巨大な池 … 到底釣りをする様な場所では無いが
彼等には関係ない、大女は粗末な釣り糸を垂らし ただ時が流れる… )
「 . . . . . 」
……よしっ!釣れたぞっ…!
…ふふんっ、やっぱりこっちの方が食いつきやすいんだぞ…!
(此方は逆に陽気気分、慣れた尻尾使いで
池に垂らし…魚を釣り上げてはキャッチ&イート
生のまま…ではなく瞬時に焼き上げぱくり
たいらげては次の獲物…とそれを繰り返していて)
……♪
(……とても楽しそう)
「 . . . 嫌味ったらしいぐらいに釣ってくれるなぁ えー?」
( 遠慮なく釣り喰らう隣の猫をジトーと眺める… それ以上何もしないが
明らかに自分が釣る分も持ってかれてるのには流石に何とも言えない気分 )
「 . . . . . 」
( まぁ 単純に… こういう、何でもない過ぎる時間を楽しむだけなのだが )
…そりゃあそっちのはヒトが作ったモノだから釣れにくいんだぞっ…
こっちのは野生というか獣に近いから釣りやすいんだぞぉ…
(教えてあげるも恐らくこの城内でも出来るのは
僅かで再び釣り上がったのを見れば
今度は隣にいる相手の口に持っていき…
…生焼けだが意外と美味しい)
……
(何も起こる気配見せておらず、平和っぽい)
「 んぉ?ありがとよぉ . . . . . . 鱗ひでぇぇ 」
( わざとらしく鱗について言及しながらも、まぁ嬉しくなって
猫の背中をゆったりと撫でる、ちょうど隣でくつろぐ猫にやる感じ )
「 . . . っお?」( 糸を引いた )
……その鱗も食えよー?
柔らかいものばっか食べてたら顎弱くなるからなー…
(骨まで綺麗に食べながら背中撫でられては
嬉しそーに尻尾揺らしていて
耳もぴょこぴょこ…笑み浮かべていて)
…炎いるっ…?…手伝いはいらないよねっ…
「 わーっへる わーっへるっへ . . . 」
( 聞いて、鱗ごと豪快に魚を口に放り込んで 両手に持った竿を引く )
「 . . . づっぐ .. 骨いてぇ ... 」
( やはり魚と古の神では雲泥の差か、軽々と竿に糸は引かれ
阻害される様子もない、じりじりと水面へ上がってくる )
……流石だぞ
(一気に全部食っている相手を見てはにへらと笑み
浮かべて竿の様子見ており)
……くひひ
(水面に顔近づけてはどれ程の大きさかと見ようとして)
「 っぐーー っ ー っだぁっ!」( ばっしゃぁーっ!)
(ド派手な水しぶき 、水面からとび出てきた大型犬ほどもある
巨大な魚を竿を捨て、容易にキャッチ! )
「 とぉったりぃーっ! . . . っ ...て . . . ぇー?」
( 釣った魚はもう死んでいた . . . 無理もない、それはマンボウ )
「 . . . まいっか!なははは 」
……おーっ!!…お?…んんんーー?
(思っているより巨大な魚に見上げる形になりながら此方も嬉しそうにしているも
なんか見覚えのあるフォルム…)
……マンボウって食えるかな…
(小さく炎出そうとしており)
「 がぁっはは!安心しろよレギ猫 . . . こいつは赤マンボウだ!
食えちまうからしんぱいすんなってぇ、なぁ!」
( 既に骨を抜き、まな板の上に転がす )
「 . . . ん?でも何でマンボウなんかが . . . まいっか!」
………んー…?
(さっきまで自分は鮎みたいな小さな魚しか
釣れてなかったのに急に大きなのが釣れたと思えば不審に思い…)
……んんっ…よいしょ…
(水面を覗き見て)
見れば . . . . .
( いままで水の底にいたのであろう、しかし魚が水面に集まるのを見て…
ホオジロザメをはじめとした様々な魚が水面近くへと浮上して来ていた
…纏めて何か見覚えのある奴らばかり… )
「 、、、、、!!!!!!!!!!!」
( 目の前にあるマンボウを捌こうともせず
何かに驚愕 怯える表情 )
…………あれ?こいつら…どっかで…
(こんな水場に大きな魚がいるのも変だが
何処か見覚えもあるのでコミュニケーション図ろうと水面に顔付けてぷくぷく泡出しながら
テレパシーなのかは分からないが会話していて)
(全然知らず呑気に尻尾揺らしていて)
[ ぐいっ ]
( そんな行為を邪魔する様にあろう事か月夜はレギの尻尾を引っ張る
一瞬会話が成立し… やはり、ホオジロザメを筆頭とする大型魚達は
あの水系プラントの生物達だという事が分かるが… )
「 !!!!!!!、、、、!!!!!!!!!!!! 」
( 尻尾を引く月夜 何やら目を大きく見開き焦りの混乱からか頬を膨らませ
それでいて言葉一つ話せず真っ青な顔色でレギを呼んでいるのだった )
…んにゃっ…何さ何さ?
‥折角見覚えある奴らと話せてたのに…
(不満そうに尻尾を引っ張られて…頬膨らまし
…どこもおかしいと思っておらずに返事して
しっかりと、その正体は分かっていて)
……落ち着け落ち着け
(自分が思っているより凄く慌てている月夜を見ては肉球頬に当てながら宥めて)
「 、、、、、、、、、 」[ バキッ ]
( こっちを向いたレギを確認して、少し先にあった看板を折って見せる ... )
「 、、、、、、、、!!!!!!!!」
( 絶望の涙がそのままの顔で流れている .... 心の底から 今、恐怖しているのだ )
『 水系プラント直結日光浴エリア
メダカやサケの1匹に至るまで生態系の構成を細かく
担っている為 、当エリアに生息する魚食生物以外の
漁を禁ずる。
罰則を犯した場合は死ぬ事 【 ニャル ・ 黒 】』
………あ〜…にゃるほど…うん、しっかり罰受けような〜?
(看板見れば内容分かったのかコクリ頷いて
素直に言い切り、再び水面に顔付けて会話しようとしていて)
(…此方は、恐怖を抱いてない様子だった)
「 、、、、、、[ さく ]
びたん
( 背の ... ずいぶん縮んだ様に感じる月夜の体が崩れ落ちる
倒れ込んだ先の水場にて 赤い水が際限もなく広がって ....
“首から上のない体”に小魚が群がり始めた )
ぁらあらぁーら
……あー…うん、ひどいな…
(何故か冷淡に答えていて
…よく見ると目からいつもの光は消えていて
尻尾揺らしていて)
……なんで…だろーなー…
[ ふらっ ]
( ぴくり、と立ち上がる 月夜の…体
見えない頭を探して、そこらを漁り始める )
( 頭が無い )
「 … そぉーゅぅー訳ですからぁー ?ちょこぉっと
首をしばらく預かりましょうかぁーねぇー 」
( 側から聞こえる声 機械的な … 白黒に似て、しかし全く優しく無い声 )
……うん。好きにして、いーぞー…
(何処か冷めた様子で、いつもの感じじゃなく…
つまんなそうに、とても。退屈、そうに、して)
……………………………
(瞳の中には、黒い、燃え盛るような炎があった)
「 はぁーぁーい 正直で良い子でーすねぇー?
楽々でいぃーですよねぇー 」
( 喜んで姿を現した ... 鎧と衣の、刃の長いナイフを手に持つ人物 )
( 言葉の通り ゆっくりとレギの首にナイフを当て 引く )
「 あなたがわるぅーいんですからねぇー 」
……うん、分かってる、うん……
(……そうは言っているも、体から炎が徐々に出てきており…)
…うん、うん
「 … るぇ? 切れない? 切れない? 当たってるけど … なに?」
( おかしい と今度は首にナイフを突き立てる )
「 ぉーい罰則は拒んではだめー 」
…………………………………
(無言、何も答えていないが、噴き出す炎は更に強くなり…温度も高まり当たらなくても砂漠のように暑く、熱くなっていて…)
(………黒い小さな炎は、勢い衰える事なく燃えており、月夜の体に向かい…別の、熱くない、優しい炎と血を捧げて)
「 . . . . . 」( 正気 血と炎によって本来… 頭のみにあったものを取り戻す )
「 ぉーい やめろー フ''へぇっ!!」
( 首のないまま 鳩尾を月夜の体が殴り飛ばす、吹っ飛ぶ拍子に
背中に抱えていた… 首、落ちたそれを 月夜は再び貼り付ける )
「 . . . ーはぁー ... 生まれ変わった、そんな気分が今のオレには似合うかね 」
( 首を触り、腕を鳴らし… とってもないものを無くしかけ
それで取り戻した月夜は 結構元気にレギの肩を叩く )
「 うし、ありがとよ 」
……………ぇあ?…う、うんっ…!
(意識もはっきりと戻り目にあった黒い炎も…噴き出した炎も、殺意も、全部消えて…
自分も何したか分かっておらず首傾げながら答え
……記憶残っておらず)
……なんで、だろ
「 . . . んぁ?だって お前 .... 」
( 覚えていない様子の、猫に先程の事を… )
「 シャァッ 」「 うぉっ 」
( ナイフが再び襲いかかってきた、 しかしそこは
万全から少し気分のいい月夜、レギを猫抱っこして軽く避ける )
…ふぉっ…ぇ、誰?あいつ…
(ここ数分の記憶が消えている様子)
…ていうか離していいのに…
(抱っこされては思うように動けないため頬膨らましており)
「 んー? ... 分からね、とりあえずぶっ飛ばすか 」
( そもそも首を切られてたので見てない )
「 罰則だぁー 罰則だってんですぅー 」「おっと」
( まるで相手にならない、我武者羅にナイフで切りつけ
その度に足でうまいこと弾かれ、返される )
【 罰則の影 】
ナイ=アが防衛の為に配置した【恐怖】を司るかつて人間だった成れの果て
直接的な戦闘能力はてんで低い、しかし 相手が恐怖を抱き罰則を受け入れれば
その力は増していく、恐れぬ者にはまるで無力な影
……さっきみたいに動きにキレがない…
今ならピッチャーフライ取るみたいに簡単だぞ…
(炎で周りを囲み他の者が乱入しないようにしつつ
抱かれているからか冷静に分析していて
とても余裕…といった雰囲気)
「 よっ 」「おらぁ」「 ほいっと 」「ぐぇ」
( 攻防…と言うよりは弄ぶ様な… ナイフで突けど切れど
上手いこと弾いてくるテホプは手に負えず、いきり立って飛び掛かり )
「 そぅらっ 」「ボォォォォあ''ア''ぁ''ゲゲゲゲギャあ''ぁぁ」
( あべこべに腹を蹴り飛ばされれば脆すぎる鎧など崩れ去り
形が解ける様に影は消えていった… たった一発、しかも防御していてコレである )
「 . . . 何だったんだ?」
( 恐怖をかけらほども抱かなかった月夜… あまりの弱さに疑念を浮かべつつも
「まぁいいや」と片手で抱えたレギ猫の背中を撫でながら、今度は地下へ… )
……わけわかんないなー…
(多少困惑しながらも呆気なさに少ししょんぼりと
していて、眠そうにしながら背中撫でられては尻尾やはりふにゃりふにゃりと動かし…)
(……いつもの、穏やかな雰囲気)
・・・地下 大庭園・・・
( 地下に来て早々、黒い花に青色の蜂が舞う光景が目に止まる… )
「 ぉー、すげー ... 地下にこんなもんあったんだな、この城 」
( 未だにレギ猫抱いてて、それでも軽々と見物 )
………綺麗、だなー…
…あまり、分からないけど……
(困惑しているも綺麗な花に蜂に……見渡す形に)
「 ん、 っーか此処は誰の所有だ?まぁたニャルとかに
どやされるのは勘弁だし 」
( 慎重、なるべく花や生物の近くを通らずに 遠巻きに見物して回る )
( 見えるものは更に多くなる )
…………ねむ…
(そんな事気にしておらず匂い嗅げばぐっすり…抱き抱えられたまま眠りにつき)
「 ほぉ ー ...ぁ?ほんっとに猫だなぁ おめぇ、えぇ?」
( 眠られては是非もない 背中を撫ではするものの揺らさない事に
注意を注ぐ、向かう場所はレギ猫の部屋 もしくは戦闘場… )
「 花〜の三ちょ傘 巴に被り、飲めば歌えの旅がらす〜 」
( 気の良い歌、しかし酒宴の歌である )
…………んみゃ…ふっ…くしっ…
(寝ている間でも…くしゃみとか、変わらない事は
していて…
いつものように戦闘場へと連れられかけて…
…そういや部屋あるのだろうか?)
……ふぅぁ……
(……正直一番謎までもある)
「 ぉぉーぃー 誰かいねぇかぁー ーー?」
( 戦闘場近くまで来て… )
(戻ってきたのはいいが…
……なんか妙にいつもより酒臭い)
……んぐっ、んぐっ…ぷひぃぃっ…
…ここでのむのもやっぱさいっこぉ…
(……いつもなら背負っている猫がいる場所で
相方…的な鬼が酒呑んでいて
既に酔っ払っている雰囲気)
「 っお ... へぇ ... 」
( コートを脱ぎ サラシの確認をしてから地面に敷いてそこに猫を置き…
客席降りて氷飲兵衛に近寄る )
「 ぁー えーと ... そこの飲兵衛? 話は出来るかぃ?」
……どんべぇ?なに?うどん?
おはにゃしできるよー!さけのさかなにしよー!
(いつもよりハイテンションで周囲の空気も
心地よく、拳掲げて嬉しそうにしており
少し角のツヤというか…光反射もよく見えて)
ウォッ
「 っ !.... こ こほん!ぇー いっつもここで寝てる ...レギオンの
部屋って知らんか?ここで寝かせようにもお前さんのせいで出来んのだ 」
( 近くで死体のように転がってる ... 姉の姿を目撃
酒の魔性を思い出し、怯みつつも勇猛果敢に声を出す )
「 も もし知恵を貸してくれれば ... そ そうだ!隠し酒!
オレが隠し持ってる良い酒をくれてやる!ど どうだ!?」
………かくしさけはどっちでもいーけど…んねへへ…
…んーと、あたいのとなり!みんなあんましらないよねっ、めらーはいっつもここだからってのもあるけーど…
(ぺしぺし無謀に倒れている者を起きろーと
叩きながら、あっちと指差し)
……んくひひ、おいひー
「 寝かせろお冷まくら… 」
( 寝込んでる黒、叩いてくる相手に対して地味に蹴り入れて応戦 )
「 おぉう ... ま まぁサンキュ、気が向いたら酒取りに来い ....
っと 待たせたなぁ 行くかぁ 」
( そそくさと黒の様子見て逃げ出し、途中でレギ猫抱えて
そのまま教えられた場所へ急ぐ )
……んぃー、またねーっ…
(様子なんか知らず手を振りバイバイ
にこーと笑顔浮かべていて)
……さて、おさけのもーっと…
(行ったのを確認しては再び飲もうと酒瓶掴み)
「 … さっさと酔いつぶれてやがれ、ですわ 」
( 応戦が効いてないと悟るや 恨み言吐いて目を閉じる )
・・・レギ猫の部屋?前・・・
「 話がおなじならぁ ....此処かぁ?」
( またもやレギ猫抱き抱えて 効いた話の部屋の前、ちゃあんと
隣の部屋はお寒い )
(……ただ、何故か中からは少しの熱さを感じていて…
……内装は、思っているよりしっかりしていて…
…骨と生肉が異様に多い事と、所々の燭台に炎がついていることを除けば普通の部屋で、しっかり
コンロもあるし、ベッドもある…
……あと何故かは知らないが
ケモ耳パーカーと手袋…が大量にあり)
( とりあえず先にベッドにレギ猫をだな... )
「 ほぉー っ . 確かにレギ猫っぽい ちゃあぽいな 」
( 敷いてあった上着がうまく取れず、仕方なしにベッドにレギ猫ごと置き
興味をそそられる 奇妙な血肉の部屋を見て回り… 変なものに気付く )
「 . . . ちゃあんとニャン耳あるってのに何なのかね?こりゃ 」
( ちょうど無くなった上着の代わり、サイズの合いそうなパーカーを探す )
…………てっ…
(小さく声漏らしながらもゴロゴロ回れば…
…骨に齧り付きながら寝るという器用な体制に
……後何故か寝ているはずなのに燭台の炎は
強くなっていて)
(因みに趣味なのか深い意味があるのかは
分からないが自分と似たような姿を模した
全身パーカーが何枚かかかっており…
……何処かの変な奴が喜びそうな
ユニコーンの角やドラゴンの角を模した被り物
……本当に謎が謎を呼ぶ)
「 っ . . . ふ ふーっ ... あ 、これ良いな 」
( 若干、異様なデザインに言葉を失うも 上半身パーカーで
サイズの良さそうな . . . レギ猫デザインを見つけた )
…………んみゅ…?
(目を覚ました様子…
…眠そうに目を擦りながらも…まだよく見えていないのかボーッと目の前のテホプを見ており)
「 ぉー?よぅ レギ猫 」
( 早速羽織って … 起きた声を耳にして目を向ければ
まだ眠いであろう猫の視線 )
「 サイズちょうど良いやつあったから一つ貰うぜ 、良いか?」
……!!!!
(何故か異様に目を輝かせ…眠気どこいったと
ばかりに頭動かしていて)
……構わないぞっ!
「 .......おい、これ大丈夫なのか?」
( 様子見て… 何かパーカーに対して異様なものを感じてしまい )
「 いや、別に呪いとか感じるわけではないけれども ...
何か、来たらニャンになるとかそういうのとか...?」
……ないっ!なんもないっ…!!
(…邪な雰囲気は一切放っていないが
見た事が無い…星空のように目をキラキラと
輝かせていて)
……着てっ、お願いだぞっ…!
「 んん おぅ ..... ほれ、これで良いか?」
( 見た事もない勢いに判断力も鈍らされ、結局着ては
見せびらかすように両手を広げて )
「 お、あったかいなぁ?オレがいっつも着てるのより良い感じだ 」
………ぉぉぉ…!!
(…目を輝かせたまま、なぜか泣き出して)
……やっと、やっと…友達…本当の友達…
びくっ
「 お おぃ? ... ん あ ちょろっと、オレ そこら歩いて来る ... ってか
ダイジョーブかよ いきなり泣きやがってさ ... 」
( 普段こんな姿を想像できないレギ猫に更に異様さを感じ )
「 ってか 、このパーカーなのか? 原因.... 何なんだこりゃ?」
( 試しに匂い嗅げば ... パーカーの匂いまで猫 )
…………自分と、同じ…本当の友達…!
……やっと、出会えたぁ…!
(泣きじゃくりながら
嬉しそうに泣いていて…
……訳も分からないが、凄く幸せそう)
「 ぁー ... 」
( 訳も分からない、 しかし 悪い事ではない気はする…
ちょっと近寄り、猫の頭を撫でて )
「 ま、最初に説明しな?オレも訳知らないんじゃ
何の言いようもねぇしよー 経緯くらいは聞かしなよ 」
…………んぇと、えと、えと……
……その、自分、獣人…で、皆は、こういう…
…耳とか尻尾とか生えてない…から
…それで、その、自分と同じように、形だけでも
いーから…耳とか尻尾とか、生えてたら…凄く
嬉しくて…!
(……言葉のマシンガン、つまりはそういう事
…らしい)
「 __ バァッはっはっはっ!何だこいつぅ 可愛いなぁ 可愛いなぁおい!」
( 抱っこしてもふもふ、お腹撫でたり背中撫でたり、猫が喜ぶモフりかた
全部やっては笑い飛ばして )
「 そーいう事なら喜んでこのパーカー、貰った!
つーわけでレギ猫からすりゃもーこれで良い友達かぁ?」
……うゆっ!ありがとつき…じゃない、テホプっ!
……これからもよろしくっ!
(くすくす笑いながら泣き疲れたのか
大きく息吐いて、たくさん撫でられ尻尾少し伸びた気もしていて)
「 はぁー ふふ ... んぁ? いちおー月夜も合ってるぜぇ?
テホプがオレの種族としての名であって ... まぁいいや!」
( その内ベッドに座って膝に置いた猫をもふもふと撫でる )
「 ぐるるる ...猫の喉ってこんな感じかねぇ ... なぁーん 」
……お、おーーー…!!
(思っているより似合っており
同じ種族のように側から見えるので
再び目をキラキラと…)
……んぐるる…んなぁーご…
…こんな感じ
「 ... ぐぅるるる なぁーぉ .... んで、こうか 」
( いっつも猫がやるように… レギ猫を枕のようにして
その真横で寝っ転がる 、パーカーと隣の体温で 徐々に )
「 ..んふぁ ーー ... あ__ 猫の眠たさって ... こんな感じかぁ 」
……きもちー…だろ?
…んへへ、いいよなー…
(此方も寝転がりじわじわとのんびり
火照らせて)
……幸せが、増える…
「 __ ぐるるる むふー ... ぐるるる むふー ..... 」
( 抗えない、レギ猫片脇に気持ちよさそうな眠りへと落ちる
元々暑さに強いテホプにとっては 中々に睡眠の良い気温だった )
「 ふぁー 」
……………本当の、友達…
…これが、いいん…だね…
(こっちもぐっすりと寝始めて…
…幸せそうに寝ている獣人がそこにいた)
「 ......... ばふふ 」
・・・・戦闘場 酔い潰れた黒・・・・
「 うぇぇ… へべれけとかたまったもんじゃないですわぁぁ … 」
( 客席まで張って逃げてた )