二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
………軽い、いつも重いのに…んっ…
(背中にくっつかれていつもなら顔歪めるものの
思っているより重く無い為この状態でも
寝れそうで嬉しく…)
……ふぁぁ…ま、いつもと変わらないぞ…
(ふっかふかの毛皮で相手を優しく受け止め
ウトウト…優しい、暖かい風を出していて)
「 . . . . . ふぁ 、レギ猫ぉ... 眠らせに関してならあ ... お前ぇ さいきょー ..... 」
( もふもふと あったかと 風… 眠らない手はなかった、背中から
前の方に腕を回して抱きしめ 、満足感に浸る抱擁のままに 眠りへ )
「 ひゃいひゅ きぃ ..... ねこぉ ... 」( めっちゃ満足そうな寝顔と最後の一言 )
……にひひ、そりゃどーも…
(姿変わっても相変わらずな精神力で
此方も満足そうに笑み浮かべながら
…暖かい風は止まらず流れ、ゆっくり目を瞑り)
・・・・・・・・・・・・
荒涼とした風が吹き抜ける 生暖かさもなく、冷たいだけの風が
風は死を運ぶ 灰色の草木が広がる大地へ 水と森は死を隠す
神も悪魔も降り立たぬ世界を 今 私は進み行く いつまでも どこまでも…
( 無数の刀傷にあえなく命を落とした小妖、無惨な死体を女は引き摺る )
小妖の行く先はあの世 それ以上でも以下でもない
誰しもが行き着く『向こう側』を嫌う そんな者も居る、掃いて捨てるほど
だから 女は斬った
何人たりとも 拒もうと思えば思うほど 女は確実に鋭くそれらを斬り伏せた
何人たりとも あの世から逃れられはしなかった
故に 時の流れより切り離された世界の全てはただ1人の女を嫌う
『 一ツ目女 』と称して
・・・・・・・・ザレッドの自室・・・・・・・・
「 ………そう 」
( 神妙な表情を顔に浮かべる 黒 相対する、水晶玉を手に持つ 青髪 )
「 -- - -- - 」
……で、それとこれと、どう関係があるのか
聞いていいかい?ヨグちゃん…
(ベッドの上胡座かいて座りながら
話聞き終わり質問を…話と、何が関係あるのかと)
「 - -- - - 知識は大いなる力 己に負荷を課して鍛え上げる力には限界がある - --- -- 」
「 …唯一限界を超える術があるとすれば、全てを捨てて1を鍛え上げること 」
( うろの表情をした黒、変えない青髪 2人の違いは事の複雑を匂わせる )
「 -- - -- 知識の力を拒み 限界を越えようとする 」
「 …ザレッド、貴方は今ある全ての力… 魔物の力 魔法 分身 種族捨てて何もかも…
『 常人 』として劣悪な環境から這い上がる覚悟はある?いいえ、ないわ 」
………あーー、なるほど?…うん、無理無理、俺にゃそんな覚悟無いし…これが俺、今が俺だ…
……常人…ね、無理無理…
(サイダー飲みながら話やっと理解して
首横に振り否定)
「 - - ---- - - すー すー 」
「 ……ただし事を成し得た時の力は想像を絶するのよ
無力を感じ 過大なまでに強さに乾いたものの力、それも
元は大いなる力を持つ者であればあるほど … 」
( 再び水晶を覗き込む … 映されたのは小妖を塚に埋めた
風に劣らず冷淡な女の姿 )
「 … 気質のストイックさは、ついにその領域へと駆り立ててしまったわ 」
………ふーーん………そっか
(興味なさそうに聞いて思いっきり伸びた後
手の骨ポキポキ鳴らしてなんとなーく
ナイアと目線じーっと合わせて見て)
「 ……かわいそうに 、あの子は 沈む夕日を見なくてはならないのよ 」
( 女が身を翻し 道を行く巨大な妖を見据える… 風に少しだけ揺らぐ銀色の髪
片目なれど… 冴え渡る殺気の目 … )
「 ……… ザレッド 、あの子は… いつ、帰って来るかしらね 」
………………一ヶ月あれば帰って来るんじゃないか?……大丈夫、その子は強い…
(水晶玉の様子チラリ見ながら
確信を持ったように言い頷き)
「 …言われなくても、元からザレッドより強いですわ 」
( 水晶の光を消す )
「 …… 」
……ははっ、知ってる……
(自分の手をじっと今度は眺めながらゆっくり拳
作って)
……はは、はぁ…
「 …で、ザレッド… あの青タコから何か言われなかったかしら?」
( 青髪去り、2人きり… 正確に言えば ベッドで深〜くぐーすかしてる
ミィリィは居る… まぁ とにかく話をするのは2人きりという状況で )
「 ザレッドの事だから心配ないかも知れないけれど… 一応聞くわ 」
……あー?いや、別に………
俺には分かんないし…関係ねぇわ、多分…
…興味も無ければ特に話の中枢も見えなかったし
(苦笑浮かべながらも
自分で顳顬グリグリとしながら
いつものように能天気…というか、自分のペースで話していて)
……それに俺は強いっての…!
さっきは流されかけてたけど!
「 …そう、なら良いけれど … 決して理解してはいけませんわよ?
あの青タコの話なんて… 」
( 忌々しげに言い捨てれば ザレッドのペースに当てられて
隣に座る… よく見たら着てる衣にいくつかのツギハギが見え )
「 それにしても… 本当に良かったですわぁ、この城には
青タコの話に一切興味ない人ばっかりで… 本っ当!」
…………ま、そりゃそーよな、興味ないだろ、特にまだ理解不能な思想してんだし…
…そぉれに、皆違う所なあれど根本的な精神は似てっからな…
(笑み浮かべながら納得の頷き
スッキリしたと言わんばかりに伸びては
懐からチョコ取り出し食べていて)
…理解できないんだよな、どうにも…
相性が悪いよ、あいつと
「 … その相性、完全に悪くする必要がありますわね 」
( 懐から一冊のノートを引っ張り ザレッドの膝に置く…
ついでに 食べてるチョコの一部をひったくる )
「 … そういえば、最近ハデちゃん見ないですわね 」
………はは、そーだね、ジャンケンでこっちが勝てるみたいになんないと
(ノートに視線写し首傾げ…
…チョコひったくられるのには当然腹立ち
頬引っ張って)
……あー、あの子はあれだ…忙しい
「 はにゃ いひゃいっへ … いひゃいいひゃい ひゃれっと 」
( 頬引っ張られるのも痛い けど掴む方はそうでもないのは当然のこと
柔くてあったかいほっぺたはついつい触りたくなる感触、嫌がって
チョコ持った手でもがく 力無くて非力な痛み )
………よいしょっ、全く…相変わらずほっぺ柔らかいな…羨ましい…
(離しては摩り感触楽しんでいて
さらっとチョコ持ってる手に齧り付き…といっても歯は立てていないが
いつもと変わらず悪戯三昧で)
「 わっ …むー チョコの一切れくらいでやり過ぎだよ…
それに私食べてすらないんだけど ?おててさん 」
( 仕方なくザレッドの口の中でチョコは離して手を引き抜き
わりかし大人しく頬を摩られている … 当然不満げな顔で )
「 …… 柔らかいザレッドって似合わないと思うけど? 」
………欲しいんなら一言、無断だったし…やっぱうんめぇ…
…まぁこれミィリィには毒らしいけど…
(頬張り嬉しそうに反応していて
時々頬引っ張って遊んで…不満気な顔にクスっと笑い)
……手ぐらいなら柔らかくても
「 … アレルギーでもあったの?」
( それを聞き、やや強張った顔付き )
…………大人の身体になった、一時的に
(間違ってはいない…いないが、また勘違い)
[ スパァンッ! ]
「 このバカァっ!!! 前っから性癖おかしいって思ってたけどッ
ついに自分の娘にまで不貞を働きやがってこの馬鹿馬鹿馬鹿ッッ 」
( ザレッドの頬を襲ったのは戦力ビンタ そのまま馬乗りで殴り殴り )
「 わァッ!?」
( その声に娘は飛び起きる )
ぃだぃっ!!?ちがうっ!確かにそう思うかもしんないけど違うっ!!
流石に自分の娘には手ェ出さない待って待ってほんとストップ!!
(必死に止めようとするも…なす術なく、ボコスカ
殴られて…しっかりとその光景見られて)
「 まっ 待って! 待って!母さんっ ホントにっ ホントに違うっ!」
「 何?」
( 慌てて変身すら忘れ暴走する母を止めにかかるミィリィ
まだ冷静さは残る黒、自分の血が少し滲み 息の荒い所あれど止まる )
「 っは えっと 、と 父様!説明!」
……ぁ、ぁぃ…!
(顔パンパンに腫れていて赤くなっているも
笑み忘れずに簡単な説明)
…いつもの店のチョコに…なんか変な錠剤入ってて…ミィリィが発熱…急いで医務室連れて行こうとしたら…数分ぐらい、自分より身長高くなって、大人になってた……以上
( 黒、一瞬目を見開く )「 ………… 」
( 今さっきとはうって変わって 、青い顔をして
腫れたザレッドの顔を舐め… 直し 舌に付いた血を飲み込む )
「 …………ごめん ザレッド 」「 は ぁー 、よ よかった 」
( 謝罪する母、落ち着く子… )
…………うん、構わない、構わないけどもう少し人の話は聞いて判別してね、被害者が出る、特に俺…
(顔を両手で圧迫すれば傷痕は多少つくが
元通りになっていて)
……しかしほんとなんでだろーな…
「 …異議あり、ザレッドも勘違いする言い方やめて 」「 う うん… わたしも 」
( カタカタカタカタ 、クジラの絵画が蠢く )
「 ひぃっ!?」「 … 」
……それは結構難しい…というか意識してないんだけどな…
(少し眠そうに目を擦りつつ…くじらの絵画を
ガン睨み)
[ チ チ チ ]「 っっ 」「 あら 」
( 火花が散るような音が絵画から続き、続いて硝煙…
真夜中な上、気の弱いミィリィはすぐに気を失った 黒が支えた )
「 …これ、話に聞いたハデちゃんの隠れ家…だったかしら?」
…………うん、こうやっていっつもミィリィを驚かせてる…いい意味でも悪い意味でも……
(指の骨鳴らしながら…狙い定めて
手を骨にして発射)
……まぁ、何かあったんだろうな
[ バァン]qqrgghlrrrr
( にぶい着弾の音と共に飛んできた… 腕、 見覚えのある小さくて… 黒い装甲 )
「 … 」
( 黒は 何が起こったか理解していない )
…………はぁぁ、ったく、こうでもしねぇといけてぇもんなぁ……
(クジラの口の中に上半身だけ突っ込んで
様子見…少し煙ったいのか咳き込み)
……っと、大丈夫かー?
gggggggg... 〈 警報の音が鳴り響く 火花はそこら中で散る 〉
〈 辺り一帯は破壊の後である鉄屑が散り 機械達が場を収めるべく動き回る 〉
『 うェ ダa 自 字 時 rrrrrrrrr ーー qg- qg -qg- 』
( … 既に何らかの衝撃を受けていたのだろう 明らかに2つ以上の
外的要因による激しい損傷を負っていたR -13A2 は左胸に直撃した
弾丸によって完全に胴部が破壊され 仰向けに倒れていた。意味の無い
壊れた電子音が広い空間に響き渡る )
「 ザレッドー? そっちはどうなっているのかしら 」
( クジラの絵画の外より声が響く )
……………えーと、これは………あーーー…
……一言で言うなら地獄絵図、だわ…なんつーか…
………俺は知らない、うん、俺らは関係ない
(すっとぼけながら足バタバタで返事して
冷や汗大量にかきながら出ようとしていて)
『 M.. .. mA.. . ま .-... . mあ す- たー - ... . - .. ひ ...dd d ど い 』
「 …? ザレッド 何がありましたの?」
( 軋む 右腕を動かす 壊れた体は思うように動かない
そして黒は妙な様子に言葉を急かす 機械達は懸命に働く… )
…………………えーと…だ、大丈夫、ちょっとある機械がぶっ壊れ…じゃない、故障してる感じ…
(仕方がないので修理しようと体押し込み…
…途中で詰まり、抜けようとしても抜けず…
……慌てるのを示すように足ジタバタ)
……ちょっと待って、ちょっと待てよ…挟まったんだけど
「 …押せば良いですのね?んんーッ」
( 全身に力溜めて… )「 やぁぁっっ!」[ ドロップキック ]
( 鈍い音 そしてザレッドは前方へ勢いを… )
………加減を覚えろ加減を……!!
(腰骨絶対数本折れたと確信し
体操しながら顔歪めていて…)
……で、大丈夫?
(故障してボロボロに近づき)
『』( そろそろ発声にまで異常が発生したらしい 動く意思があってもできない )
( 少しずつ容態は悪化している 火花はさらに散り、軋みは増える )
………しょうがねぇな……
…修理開始だ…
(手が細く、更に細く糸のようになり
精密に動き機械の中を弄り直し…他の手が
部品などを持って来て)
【 修理が少し進んだ 】
( 火花の量が減り、軋む音が響かなくなる )
………ふぅぅ…一時はどうなるかと思ったが…安心だな…
(コアのような所傷つけないようにしながら
しっかりと手を動かしていて)
【 修理が少し進んだ 】
( 波動エネルギー系 ザイオング慣性制御系の問題が無くなり
火花が止まる 、魂石は まだ不安定に光を放っている… 周囲は沈静化してきた )
『 』
……………後ちょっと………
(更に細かく、ついでに改良と言わんばかりに
鋭くなり少しずつ要らない所削っていて
疲れて来たのか少し目を瞑りかけていて)
【 修理が大きく進んだ 】
( 胴部の問題は解決 左腕の欠損も修復され魂石は正常に輝く
発動した動力のエネルギーが全身を駆け巡り… )
『 っ っ!〜〜ハァーーーッ! 死ぬかとっ 死ぬかと思っだっ…!』
再起動完了 R-13A2
……うん、おかえり、じゃあ、俺帰るな?
(修理終われば興味失った…というか
少し残念そうにしながら手を振って再びクジラの口の中に上半身だけ突っ込んで出ようとして…)
(……後ろから嫌な予感漂っているの無視して)
『 【アンカーフォース】』[ ベキ ]
( 帰る背中を … 何やら4つの鉤爪を持つ機械の装甲を纏った…光の球が
掴んで止める 、機械特有の拘束力が前進を阻害 光の球をリードの様に繋ぐ先… )
『 さぁーて ぇ?… 瀕死寸前に弾丸 それも胸にブチ込んでえ
修理のついでにスカート部分と胸部装甲削ってぇ … ねー? 』
( 光のリードが繋がれた場所 、ハデスの右手が割と強い力で引っ張り
今までまったく見たことのないお調子機械の笑いキレ顔がお出迎え 南無三 )
『 ねぇーー?ねぇーー??? マスタぁーーー?』
…………………………お前が悪い、ミィリィ気絶させたお前が悪い…つーか、ちょっと待て、またハマる、またハマるから動かすなって…!!
(まさかの逆ギレ
必死に抵抗しようと出た上半身踏ん張って
足ジタバタと乱暴にしていて
冷や汗ドバドバかきながら小さく震えており)
……というか、何で俺ってこういう事多いんだよ…!!ほんとストップ!ヘルプ…!
『 んきぃっ ヒヒヒ… 今こそロボット原則破るとき』
[ スポンッ ]『 ぇ?』
( 波動砲をチャージしようとしたハデスの笑い声が響いた次の瞬間
拘束抜けて 絵画の向こう側へ消えたザレッド… 明らかに個人の力では… )
「 っん 大丈夫!?父様!」「 何だかすごい音が聞こえましたわよ?」
( 子とともに 黒がザレッドの腕を引っ張って引き抜く )
…………もう疲れた………一週間分の疲労だわ…
(頭抱えて疲れたと言わんばかりにベッド向かい…
…ながら二人の頭撫でて感謝伝え…
……そのままベッド倒れるように眠りにつき)
……無理、疲れた…
そのまま 黒 + ミィリィ vs ハデス の一悶着の後…
・・・・現 アポクリファ 『 狩 』・・・・
「 . . . . . なぁんか小難しいモンばっかだねェ 」
( 月夜、『 斬新なセイウチの皮剥ぎ 』と題された本を手に取っているが
奇妙な内容に頭を何度も捻り、その度に徒労に終わり続ける )
その周囲 叡智の混沌
( 床から壁から何から何までも 地に足立てようと思えば
踏む事になるのは全て叡智 本 情報の結晶 、それが無いなら
数多の蠢き抱える肉溶し酸の泉 更には全ての場に何やら分からない
しかし敵意のみは感じられる巨大で 中程の生物が闊歩する )
………ふーん…やっぱこれだねぇ……
(嬉しそうに…姿まだ戻っていないが、本…というか漫画読んでいて、ファンなのか
何回も読んだ印が付いており…)
(……因みに何故ここにいれるかというと
炎をジェット噴射…そして背中から翼を
生やしていて休めはしないが何とか
一緒に月夜といて…
……変な肉塊生物からはあまり近寄ろうとしておらず)
[ ムヒュホッ ]「 あん?」
ウ''ゥヘ''チィッ! だぁぁぁぁっ!?
( 酸の海からしなる触手が伸びてきてどっかいけと言わんばかりに
激しく月夜を打ち付けた 、衝撃で本が飛ぶが別の触手がキャッチする )
「 だ ぁっ.....痛ぇー なぁ畜生っ!ご醍醐味が本だってぇーのにこいつらぁっ!」
( ムカつきながらもなんかしんどそうな ちょいと罪悪感感じる様な
レギ猫の状況を見、右手で小さい頃と同じ様に持って左手で本探す )
「 ーー ったく ... 無理して付いてこなくても良かったんだぞぉ?
オレが探してる本あるってだけなんだからよォ、ま こんな陰気な場所で
お前がいなけりゃ気がおかしくなっちまうけどさ 」
………別に、この姿での戦闘も試してみたかったし…
……それにこっちも用事あったから好都合…大丈夫だぞー…
(チラリと触手見ながら威嚇しつつ
八重歯…じゃなく牙尖らせながら、しっかりと
警戒だけはしていて)
……まぁ湿ってるのは辛いだけど
「 うんや ... 予定があるなら悪かねぇなァ . . . ったって邪魔だなこいつらァ!」
( そこらを歩く魚人と巨人の合いの子が触手の塊を吐き飛ばし
タコの親玉みたいな飛んでるやつが読書を中断して念力を放つ
おまけに触手、流石の月夜もうっとおしくなって怒鳴りつけてから移動… )
・・・・アポクリファ 永月第3章・・・・
( 本来 特殊な移動方法を取らなければならない場所へ無理やり来る )
「 っこらせ ... っふぅー やっと歩ける . . . ったってジメッてんなぁ 」
( 地面のある場所でレギ猫下ろし… またも目につく本の山山海海、更に
今度はあの魚巨人とかタコとかいる、触手はいなかった )
……中々上手にいかない…
…………はぁぁ…色々と面倒だぞ……
(辺りにいる海生物眺めながら大きく溜め息
…チラリと月夜見てから…
…少しだけドキドキとしていて)
「 ま、言うなよ . . . 労せずして得られる物ってのは大した事ないさ 」
( ぽん とレギ猫の頭をひと撫でした後 気合い付けにハグしてから
足下にあった本を手に取り 読む …『 半月の鍛造 』)
「 お 近付いてきた 」
…………それもそーか…
……じゃ、やるか…!
(納得したように頷き
…身丈に似合ったいつもより大きな鉄爪装備し
目をキランと輝かせていて)
「 んー . . . 手始めとしちゃ 勢いが大事だしなァ ... 良い案あるぞ 」
( 言うなり、レギ猫をヒョイと持ち上げ 足を引く )
怪物の群れが 一斉に此方へ間接攻撃を仕掛け ....
「 そォらぁぁっっ!」
( それを見た月夜、すぐ様レギ猫を攻撃の当たらない有利な位置
敵たちの真上へと放り投げ 飛んできた全ての攻撃に対して、腕を組んで… )
ドドドドドドドドぉっ
「 ..... こそばゆい 」
( 全弾命中、されど無傷の大女が煙の晴れた後に立っている )
………助かるぞっ…!!
(真上の天井に爪立てては…
…炎の翼が全身を包み、単純な突進…
だが、その光景は不死鳥…いつも攻撃で飛ばして
いるものとは違う……)
……言っておくけどいつもよりとても熱くて…
…1000度を超えるぞ…!
(黒焦げ…どころか灰になった敵を見ながら
…少し毛皮減っているが、気にしておらず)
「 . . . . . . おっほ 、もっとやるようになってるぅ!」
( めっちゃ強い、それが一目で分かる攻撃に高揚する感情が浮かび
全滅した『ルーカー』『シーカー』の灰を眺め… )
「 んぁ? . . . 」( シーカーの灰より 一冊の本を見つけ出す…『 鋼鉄の鍛造 』 )
「 うぁっはぁっ!お手柄!お手柄だレギ猫ぉっ!コレだよコレェーッ!」
…………んぁ?お、おー…!!
(分からないけど喜んでいるのを見れば
何となく片腕突き上げ…
……プシューという音と共に前の姿戻ってしまい)
……一回限りの切り札って所かぁ…残念だぞ…
……ま、役に立ったならいいや…
「 ふぃっ? んはー そーゆーのかぁ ... 」
( 見つけた鍛造書を懐に入れ、あのフカフカを思い出して残念そうにしながら…
しかし喜びの方が大きく 可愛い方になったレギ猫を抱える 撫ぜっこ )
「 まー将来的にあーなるんだろーし!それが分かったってだけでも嬉しいや!
そーでなくったって今はめでたやめでたやってところなんだ、さっさと出よーぜェ!
こーんな陰気臭い所っ!」
( 少し助走を付け、壁蹴り そのまま緑色の空を駆ける )
・・・・10分後 レギ猫の部屋・・・・
「 とーちゃくっ!」
……相変わらず早いぞ…勿論、早い方が嬉しい
けど………ふぅぅ…
(疲れたとばかりに伸び伸び…短くなった尻尾で
背中かいて気持ちよさそうにしていて)
……ま、メリットばっかりだったから別にいーぞ
「 はーふぅ ...... オレはちょいっと と . . . 疲れたなぁ、っと!」
( ベッドに座り、伸び伸びしてる猫を抱きかかえて ... 背中の匂い嗅ぎ 撫でて )
「 . . . なんか落ち着くんだよなぁ ... ネコの香り 」
もふもふ もふもふ
…………ケモノ好きなのかー?
…と、思うぞ、自分は……
(緩んだ状態で撫でられるのにやはり嬉しそうに
尻尾揺らめき…耳もぴょこぴょこ動き)
……ねむくなるぞ、やっぱり…
すんすん すんすん ....
「 んはぁ んはぁぅ ... やっぱ好き 好きぃっ 」
( 背中の匂い嗅ぎすぎて気分良くなり ベッドにレギ猫寝転ばせてから
隣に寝てお腹撫でたり、手を握ったりして … すっかり 猫好き…?)
…………なんか気持ち悪いぞ
(辛辣だが事実…明らかに嫌そうに顔歪めていて
少し炎吹き出そうとしており、それでも
気持ちいいのか転がっていて)
「 んあふ .... お、悪かったなァ ... ふー 」
( 嫌そうな感情感じればすぐに距離離し、乱れた髪を整える…
これは獣人 猫では無いのだ それを思い出して深く反省を行う )
「 . . . とりあぇず 今日はお疲れ様だなぁレギ猫、オレも楽しかったよ 」
…………ん、おつかれー…
(こくんと頷いた後すぐに目を瞑り…
寝ようとしては小さな炎で辺り包んで)
「 ... んふ、おやすみなぁ 」
・・・・・・・・・・・
行けど 行けども先道 光明にまだ遠く
夕立 浴びて我が元向かうは 未だ絶えぬ妖がものども
いざ ゆくが為に切り捨てん
地獄の廻り 終わりよ何処へと…
…………あーーー……くっそ………
(手腕の彼、悪夢に魘され…今起きた
汗びっしょりで快眠出来ているとは思えず…
…青髪に言われた言葉が脳内で繰り返し再生され
嫌そうに溜め息吐いた後…着替え…
眠っている子と黒を撫でて、一旦自室から出よう
そうしようとしていた)
( 知識 即ち繁栄と滅びの種子 - 人と言う生物がそれに魅入られ あらゆる物事を
知識と同類に扱い 全てを繰り返そうとし 、事実一部をそうし続けてきた )
軽い 足音
( 知恵の実 、あらゆる生物が持つそれを - - - それが生み出す 種子を集める事
誰もが持つ破壊と再生の種を我がものとする事 永遠として 牢獄の中へ生かし続ける事
『 死蔵 』を 何よりも好む神がいた。 知るものはこう呼んだ叡智の神として あるいは厄災の化身として )
手腕の部屋を通り過ぎる
ヨグ,ソ,トース と
「 - --- - - - -- 」
……で、お前は何をご所望なんだ?…ていっても、なんとなく分かるけど…お前くどいように言ってたもんなぁ…知識…知恵って…俺達のそれが欲しいのか?…ヨグちゃんよぉ…!
(部屋から出てきた彼は眼光鋭く睨みつけて…
両手を銃の形に構えながら返答分かってるとは
いえ警戒を此方に向かせようとしており)
-- -- --- - --- -
( 無視 もはや言葉も交わさずに歩き去ろうと数歩の時を刻んだ瞬間 - - )
進みは止まり またもや3秒の時は流れた その理由など定かでは無い
しかし 充分に ある種の威圧感を--- 旧の存在は全身から発した
( 何処からとも無く 歯と口のある神官の帽子が旧神の頭に被さる
脳の杖は 一目散と言わんばかりに、ザレッドの横を掠め 逃げ出す )
…………っ……逃すか……!!
(言葉はあるとはいえ、いつもの彼とは違い…本気の目をしていて
逃げる杖を撃ちつつ…傷口から溢れた血を手で
掬って、飛ばした…後からカッターのように
鋭利さを増していた)
(目には、獣人と似たように、黒い炎…ではないが
黒く濁った手のような星のような…
五の線が入っていた)
[ パァン ] ( いとも容易く刃の触れた脳は破裂し 杖のみが廊下に刺さり 残る )
- -- - - -- -
それを知ってか 知らずか 或いは音の賜物か? 旧神 向く事のなかった
濁蒼の瞳が 妙な視線を少しのみ、ザレッドへと向く しかしそれまで
杖にも 音を発する者にも視界は与えず 捉えず
前方のみを視界と捉えた 威圧の念は増大し 既に一部の壁は腐り落ちた
-- - -- - 本気で逃げられると思っていたのか 得た知識の場が
誰の空間であるのか分かっているのか?
( 口が開いているか定かですら無い それでも 現に声として響く )
…………………うるさい………
(一言発したと思えば…両手大きくし
一気に距離詰めようと走り出し…無謀と分かっていても突っ込まずにはいられなかった)
(手に触れたものから何でも握り潰し…
…目指すは頭部、一点だけ)
ザレッド 旧神 前方より押し返すような衝撃
( 下から湧き出た触手の壁 それが衝撃から旧神の身を保護するが ザレッドには
防御もなく衝撃がモロに伝わっていく )
『 =♪○= モラ …私は貴様の支配を逃れるのだ 貴様がアポクリファへと
送り続けた魂によってだ!』
衝撃の先 初めて旧神の退治していた物が露わとなる
それは 成人の男 種族は鎧に阻まれて見えないが ... 間違いのない強烈な力
更には 霊体の如き半透明の青白い体が構築されている
愚かな定命- --- -- - 貴様が越えようとする相手が何者であるかを思い知れ
( 触手の群れが襲い掛かる 男はふた振りの刀を抜き それを次々と切り裂く
…ザレッドを尻目に 強大なる敵対者と 旧神の激突が始まっていた 何が起点かすら知らずに
更には 敵対者を逃さぬようにか、ザレッドの逃げ道すらも 地面に刺さる杖が
障壁を辺りに張り巡らせ もはや脱出を問題の解決までは不可能としていた )
…………あーーー……くっそ………くそが…くそがよぉ…!!
(血吐き出し気分最悪…観覧しているしか出来ず…
…色々と嫌気さしていた、言う通りになっていた
弱かった、何も、手を出せず、頬を涙が伝っていた
何も、出来なかった、強いはずだった、のに)
『 うグぉ っ 』( 旧神が直接放った刺突が 男の胸を捉えた )
『 し、 しかし …忘れるな 私こそが魔族の英雄 … 』
『 私の帰還せし時 …その時こそが貴様の終わり そして魔界の始まりだ!』
( 刺突や触手の拘束を逃れ 男の霊体が消え去る - --
捨て台詞は間違いのない、不完全な旧神の勝利を表している )
-- - - -- - -
激突をほぼ無動で終え 次の視界を動けぬまま 自らを見るザレッドに変える
( 『 貴様の終わり そして魔界の始まりだ 』)
何かを思案するように旧神の濁蒼の瞳が 濃く 薄く変色する
纏まりを終え 右手を翳せばその手の内に収まる 脳の杖
( 静かにザレッドを視界の中へと捉える… 気付けば
周囲の空間が何かおかしい 形そのものは城と変わらない
全て灰色で不動なのだった。旧神に関連する者 そしてザレッド以外 )
ザレッドの手足を 杖から放たれた触手が刺し捕らえる
…でっ…ぐっ…はは、もう少し優しくしてくんないかねぇ…
に
(抵抗も出来ない、何が起きているか分からない
かといって素直にやられる訳にもいかない
どうにかして時間を稼がないと…
……というのが彼の思想だった
痛そうに顔歪めながら、目の前の…旧神をじっと
見ていて、苦笑浮かべながら挑発)
「 -- - - -- 力の者 モラの声に基づき 魔物よ 其方を勇者とする
モラの勇者よ アポクリファに赴き ザラァークを倒すのだ 」
重く のし掛かる、それも 直接心や脳の外側より 糸を通すような声に乗って
命令の声はザレッドの血液中に木霊する
--- - - -- しかし 無知は死と失敗の徒を生み出すだけにしかならない
必要と感じ ザラァークとアポクリファについて 聞きたい事は今 問え
( 空間は変化を覚え 早速何の希望もないと諭すようにその姿を --- -
緑色の うげる触手の --- - - 一目見て 目の前の存在が支配する場所と知る
そんな気の悪い場所へと変わる )
………ったく、ほんと、わけわかんないし、やれやれだっての…で、ここ何処なんだ?
(呆れたように空間に手を浮かせて頭を掻き
だるそうに答えながら、いつの間にかやる気
というか、目の黒い五線は消えており…
…触手気持ち悪いと思い見ながら案外余裕そうに
首傾げていて)
………従うかっての…
ズ
( 魔物の頭を指の刺突が貫く それを通じ 魔物の脳に知が流れ込む )
【 太古の力 】【 魔物の真髄 】【 魔界の風 】【 太陽の力 】
【 死者活力 】【 豪腕 】【 知識億 】
「 -- -- - - 彼の力は モラが与えた物だ これで其方は対等にアポクリファを歩ける 」
拒否権など 無い
( 次の言葉待たぬ間に 流し込まれた知識が、どう力となるのかも知れずに
魔物の体は 杖へと引き摺り込まれ始めた )
…………い…らねぇってのに…っは…が…!
(…そんな大量の知識に耐えられる脳みそ構造を
している訳当然あらず…頭を抑え苦しそうに
のたうちまわり…
数分もそれが続き、落ち着いても…
…決して、それを使おうとはしなかった)
健闘を --- - - - 祈る -- -
・・・アポクリファ ザラァークの塔4階・・・
訳のわからない光景は続く… 杖に引き摺り込まれた先に現れたのは
知識の混沌 本の床に壁、塗ったぐる様な汚緑色の空に酸の海 不健康的な知の世界
( 読書を行なっている『シーカー』の群れの近くに ザレッドは現れる )
……さっさと戻せっての…はぁ…あいつ許さない…
………ったく…
(憎たらしく自分の手を見た後、改めてどんな能力が追加されたのか魔道具で確認して
…どうにもしたくないので頭掻きながら通り過ぎ)
【 太古の力 】自らの元となった太古の存在 その力を身に宿す
【 魔物の真髄 】【 魔界の風 】【 太陽の力 】自己解釈
【 死者活力 】亡き者にした存在から解放された生命力を奪い取り 再生力を大幅に高める
【 豪腕 】自己解釈
【 知識億 】本から得られる知識を完璧に我が物に 力の元となる知識を扱いこなせる
【 モラの糸 】呪い モラの要求を叶えるまで 身近な者にに災厄が起こるアポクリファ内では無効
( 存在に気付いたシーカー達が 念力を飛び道具として放ってくる
さらにシーカー達の騒ぎに感づいた魚巨人『ルーカー』が接近して腕を振り上げる )
階段が近くにあった『昇り階段』
………はぁ、ほんと運も無いし……
……最悪だよ…ったく…
(もう手を出すのもめんどくさく…
…簡単な飛び道具、飛んで避けて擦り傷一つも
無し…
…振り上げられた腕を躱し…命に別状無い程度に
投げ飛ばし……
何も使わず…
……だるそうに歩き、昇り階段へ)
・・・・ザラァークの塔 最上階・・・・
( 見たくも無い様な空の広がる大広間 その中心で 男は魂を喰らっていた )
『 不味い 不味い!…しかし この様な世界とも、生活とも縁を切ることが出来る… 』
その大広間のみ、奴の努力の賜物であろうか… 通常の人間に必要な生活用具が
揃っており 作りも神殿の様な物となっている
『 無論 モラには然るべき罪を償って貰わなければならん!
その為に私は今の今まで 奴の地に下るこの世界の魂と知識を喰らってきた … 』
さて
『 … 新たな犠牲者が来たか 確か、モラに牙剥かんとしていた者だったか?
そして 私と対峙する事を望んだのだろう 首輪を付けてだ、奴は血も涙も無いからな』
……望んでないっての…俺にもよく分からないし
…はぁ、よいしょ…
(頭抱えて答え生活用品の中から布団取り出しては
そのまま敷いて目の前で寝ようとしており)
……俺はさ、今は目標があるんだ、だから
お前と戦ってる時間は無いんだよ…分かる?
早く帰って子供と一緒に遊んだり…とにかく過ごしたいし…久しぶりにナイアの尻尾も弄りたいし…とにかく俺はあいつらと一緒にいたいの…
………Do you under stand?
『 … はっはっはっは 何とも …初めて此処に来た私と似ているではないか
ならば此処から私を殺さずして帰った結末も予想出来る 、成る程 奴は
この手口を好んでいる様だ …何が叡智の神よ 身内に手を出す外道めが 』
( 手の中で水晶玉を作り 彼にしか見えぬ元の世界を覗く )
『 …ほう 子が居るのか …いや、居たと言うべきか …共に悔やませてもらおう 』
『 …おお 見ている見ている …どうやらまだ子は『居る』である様だ
しかし やつはどうしても私を亡き者にさせたいらしいな 』
……………………
(布団に潜り込んだはいいもののどうにも眠る事
も目を瞑る事も出来ずにいて、寝転がったまま)
……雑談するか?
(修学旅行のあれみたいになっていた
…本当に戦闘意欲も無く、少しの興味を向けて
指の骨リズミカルに鳴らし)