皆さま、こんにちは、フフフ、今宵は月が綺麗でございますね。
こんな夜は、是非とも聖神教会を足をお運びくださいませ。
我らの神が必ずやあなたを導いてくれることでしょう。
どう?美味しい?
(ハリジャの顔を見る)
…
(少しの沈黙。そのあとに――)
……とても美味しいです。
やった〜!
僕も食べよ〜♪
(とパクパク楽しそうに食べる)
やはり、芋塊は失敗だったのですね。
(苦笑しながら食べ進める)
そ、そんな事はないよ?!
(と誤魔化すソラン)
もう、ソランは嘘が下手ですわね。
(くつくつと笑う。完食)
ありがとうございます、美味しかったです。
良かった!僕はまだ食べ終わってないから、ハリジャのやるべき事をやってきてよ
(とパクパク食べる)
…ええ。儀式を。
ゆっくり食べるのですよ、ソラン。
(椅子から立ち上がり、一歩踏み出すと同時に魔法陣を展開する。
そのままハリジャは包まれるように消えていった。)
(信者達の部屋)
…皆様、ごきげんよう。
昨夜はご心配をおかけして申し訳ありませんわ。
ですがご安心を。今宵は必ず救済へ導きますので。
信者達「YES」
では…2番。来てください。
(2番と呼ばれた信者がすくりと立ち上がり、ハリジャと共に地下室へ消える。)
ふぅ〜...お腹いっぱい。
うぐぅ!...
(いきなり苦しめられ、右目から赤いインクの液体が出る)
はぁはぁ...僕は...
…
(コツリ。暗い地下室に足音が鳴る。
握ったペンチの先に事切れる信者の姿。
ハリジャは魔法陣を展開させ、『館』まで転送した。)
……これこそが救済です。
そうでしょう、父さん。
…ソランのところへ戻らなければ。
(僅かについた血を拭い、ふらりと歩く)
(ガチャ。扉を開く)
…
――っ!ソラン!
(苦しむソランを見て驚き駆け寄る)
はぁ...はぁ...!
『厄の居所空ありけり 町ありけり 蛇の茨導くことあれ 茨の蛇 南あり 食いもずくかな』
はぁはぁ...うがぁ!
(予言の言葉をかけ、苦しむ)
予言、オラクル…
(昨夜耳にした悪魔の言葉を思い出す)
空、茨、南…なんなのですか。
嫌です、いやだ、ソラン――!
――
(修道女の脳裏に、追憶が流れ込んだ。)
『苦しみに耐えるのです、忌まわしき悪神の子。償いきれぬ大罪をその身に刻み込むのです』
おい!修道女!ソランがどうした!?
(直ぐに瞬間移動して登場)
ハリジャ...!
(手を掴もうとする)
『…どうして? なぜこんな目に?』
『大罪人の子など、同じ十字架を背負う負の存在でしかない。
あなたにできることは苦行を耐えること。それだけが救いですよ』
…
嫌な人生だった。
虐げられることは人生の定めだと、生を受けた時から当たり前のように。
…そんな世界は間違っている。
なら救いとは…なんですか。
…幸福とは。
「ソラン…」
(悲哀に満ちた顔でソランの手を握る。)
…悪魔。力を貸しなさい。
(現れた悪魔に語りかける)
だから、どうか…
――ソランを、『救って』…
(それは初めて見せた懇願。)
しっかりしろ、修道女!!
南に茨の蛇...おい、教会に庭とか...森とかないのか!?
分かってるっつーの!早く立て!ソランを抱えろ!
772:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:11
教会にはありません。
ですが、少し西へ進んだ場所にはあります。
…言われなくても、分かっていますから。
(二度目の決意。呻くソランの体を抱き抱える。)
南ではないが...それでも森なら茨あるとこに茨の蛇ありだ!
行くぞ!
(走って向かう)
少し待ちなさい、召喚魔法を使います――
(走り出した悪魔と、自分の全身を淡い魔法陣で包み込む。)
おお、サンキュー!
776:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:20
(次の瞬間、三人は森の入り口へ転移した。)
ここで…どうするのですか?
茨の蛇を探せ!身体自体が茨だから見つけにくいぞ
778:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:24
承知いたしました。
わたくしは少し鼻が利きます。
死の匂いを辿れば…あちらです!
(森の奥を指差してソランを抱えたまま走る。)
おうよ!
780:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:26
…っ、見つけましたわ。
あの茨です。
(注意深く睥睨するのは、静かにうごめく茨の蛇。)
おりゃ!(蛇を斬り、血をソランに飲ませる)
782:ハリジャ◆o6:2021/03/16(火) 19:30
…ソラン…
(逐一心配そうな瞳でソランの動向を見守る。)
んくっ....はぁ...ハリジャ?悪魔さん...?
(と苦しさから解放)
マリン「良かった〜...」
っ、…それは『私』の台詞です。
(無事に回復したソランの体をぎゅうと抱き締める。)
むぎゅう...ハリジャ〜、苦しかった!
(うわぁぁぁんと泣き出す)
ごめんなさい、苦しかったのですね、ソラン…
私も胸が張り裂けそうでした。
あなたが無事で、本当に…よかった。
(よしよし、と頭を撫でる)
うわぁぁぁん!!ハリジャ〜!!!!!!
(泣きながら抱きつく)
マリン「はぁ...自分の子供以来だわ。めっさ、心臓に悪い...」
もう二度とこんな思いはさせませんわ。
だから、泣かないで…
…それにしても、あなた。
子供がいるとは真実ですか?
あ?あー...6人の息子、娘がいて...転生した息子と娘もいるくらいだ。
妻ははよなくなっただがな
そうですか、やはり…大変なのですね。
それで少し、聞きたいことが…
……あなたは、子を愛していますか?
...当たり前だ、戦の最中に産んでくれた妻が必死だったんだ。
そして我が子達も...愛してる。ずっとだ
――その言葉だけで、少し『救われ』ます。
悪魔に感謝を捧げるのは初めてですわ。
…良い妻だったのですね。
...ああ、物凄く...ずっと...愛してくれたから...クソッ
(ポタポタ涙が垂れて、拭いても出続ける)
愛とは尊いものですね。
私も、この愛が届くことを…ずっと、何百年も願っています。
救世のために。
…大丈夫です、あなたの愛はきっと届いていますよ。
...なら良いよ。
(こっちもこっちでカッコ良く笑って見える。泣きながらだけど)
ええ。ですから、涙を拭いてください。
――
(自身の口から出た言葉に、少し呆然とする。)
…ふふ、おかしいですね。
救済のために涙は星の数ほど流しなさいと、教えを説くはずなのに。
私はいつから苦しみに鈍くなったのでしょうか。
ククク...まぁ、良いんじゃないか?
798:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 07:18
使命の放棄は、私の人生で唯一の死を意味するのですがね。
…死とは救いです。私は救世の先を見るまで救われない。
ですから…やはり、相容れないのです。
…これからどうしますか?
んー...教会に戻って、お前はソランの治癒に専念しておけ。
俺はこいつの回復次第、本気モードの特訓させる
分かりました。
…それと、本気モードとはなんなのですか?
簡単に言えば、全体的な身体力と魔法増加、魔力増加ってもんだ。
見た目は悪魔の場合は瞳だけのパターンか瞳とその周りが変化するパターンだ。
天使の場合は瞳とその周りのパターンくらいだ。
他に禁忌モードやオーバー・ライトモード。
悪の心のモードが二種類、光の心のモードもまた二種類ってとこだ。
そして一番苦難してやっ得られるモード...
それは誰しもが体験する厄...それが厄日化だ
…ならば、今のソランは?
回復してるがいずれかは厄日が来る。
その時が満月だ。
その前に本気モードを完成させる。
次の満月は…一ヶ月後ですわ。
それまでにどのような特訓をするのでしょう。
(ミス…w)
806:マリン:2021/03/17(水) 13:24 簡単だ、最初は瞳に魔力を集中するんだ。
それこそが近道よ
瞳…まあ、訓練はあなたの領分ですから任せますわ。
そろそろ治療といたしましょう。
(転送魔法陣を展開させる)
そうだな
809:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 13:32
(包み込む光…三人は教会へ)
…ソラン、体が治るまでは安静にするのですよ?
わたくしも手伝いますから。
ハリジャ...ありがとう
811:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 13:35
…ふふ。
それで、悪魔。
あなたはこのまま教会に居座るつもりですか?
仕事があるから帰るよ、定期的に来るだけだ。
んでソランの属性によって自分の息子や娘らを連れてくるよ
悪魔にも仕事があるとは…まるで人間のようです。
…連れてくるなら勝手にしてください。
うふふ。
(微笑みかけ、見送る眼差しを向けた。)
おうよ!じゃ、ソランにまた何かあれば呼べよ?
(と瞬間移動で消えた)
ええ。…さて、ソラン。
部屋に戻りましょうか。
(手を引き)
うん!
817:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 19:07
(部屋!)
…痛むところはないですか?
とりあえず座ってください。
(部屋に入ると椅子を指差し)
てくてく...よじよじ
(ちょこっと座る)
そのまま動いてはだめですよ。
…
(ソランの額に手をかざし、治癒魔法をかける。)
うん、分かった
(座って、落ち着く)
そして世界は滅亡した
822:ハリジャ◆o6:2021/03/17(水) 20:23
…大丈夫ですか?
(治癒魔法をかけながら心配そうに尋ねる)
うん!
(元気よく)
それは、よかっ――
(ソランの視界から落ちる桃色の髪。どさりと音を立ててハリジャは倒れた。
地に伏せながら微睡む双眸で天使の行方を探す。)
…あら、これは…
魔法を行使しすぎたようですね。
枯渇、が…
ハリジャ!?ハリジャ!!
信者さん!!!ハリジャが倒れたんだ!!
手を貸して下さい!!!
(大声で廊下全体に響き渡る)
うぅ...『我、送るそなたの形、吹き返す、泡沫』
(今度はソランが魔力を送ってる)
...ハリジャ、大丈夫?
(ハリジャの顔を覗く)
ハリジャ様が倒れただと!?
それは大変だ!!
(ソランの声を聞いて信者の軍勢が駆けつける。)
……
『生まれてきたことが間違いだ。大罪人の子よ 』
(思い出す、記憶の欠片。)
…ソラン…
ハリジャ!!僕なの分かる?!ソランだよ!
目を覚まして...ハリジャ
(ぎゅ〜っと優しくハリジャを抱きしめる。慈悲の女神のような涙をこぼして)
…
……
なんだか、ずっと、長い夢を見ていたような気分です。
それも、とびきり悪い夢を…
(ゆっくりと、いまだ夢現の状態で、ぼやける視界の中ソランを探す。)
ハリジャ....ハリジャ...僕...ここにいるよ
(目から水色の涙を流す)
正義も、救いも、希望も…きっと。
所詮はただの幻想ですか。
それでも、ソラン、あなたは…
(微睡む双眸に様々な情景を宿し、ふいに見つけたソランの頭にふれる。)
ハリジャ...!僕なの、分かる...?
(悲しみで寝てしまい、いつの間にか小学5年生?くらいに成長し、触れられた手を頬に寄り添って)
…大きくなりましたね。
分かりますとも、ソラン。
あなたは私の─希望そのものですから。
(添えられた手を握る。まだ小さいが確かな温もりがある。)
ハリジャ!ああ、良かった...
(思いっきり抱きしめて、翼も大きくなりハリジャを包み込む)
小さな腕に余るほどの抱擁が、随分と変わりましたね。
…ソランは、私がいなくなれば悲しいですか?
(意のままに抱かれながら呟くように問う)
当たり前だよ、物凄く寂しいあまり堕天使になって追いかけるよ?
(ぎゅ〜抱きしめて、涙なかがら応える)
…ふふ、もう、縁起でもない。
ダメですよ、あなたはそのままでいて下さい。
(くすりと笑うと、なにか考え込むように俯き)
…願ってはいけないと分かっていても。
救いを待つ身だと自覚していても。
今とても、幸せなのは…罪でしょうか。
罪って言うよりご褒美みたいな物だと思うし、当たり前の事だと思うよ?
(ぎゅ〜ってまだ抱きしめていて、おでこを合わせる)
もう充分に、救いも希望も与えられた気がします。
…あなたのおかげで。
(額を合わせて微笑み)
…そういえば、あなたは大丈夫ですか?
ん?大丈夫だよ、まぁ....魔法で調べたけど、明日が満月だからさ。
気をつけないと行けないし...
満月…そうですね、用心に越したことはありません。
だから、明日はずっと傍にいますよ。
...危険過ぎるよ、厄日は最悪命を落とすからハリジャまで失いたくないよ
(悲しそうな顔でそう言う)
私は…死にません。救いを得るまでね。
そういう命です。
(心配そうなソランの頬を撫で)
ハリジャ...分かった。でも、酷くなったら拘束魔法で抑え着けてよ?
(ハリジャの手を握る)
……
極力避けたいですが、分かりました。
ソランが無事でいるためにも必ず。
指切り、ですよ?
(小指を差し出して)
うん!
(小指を出して)
ふふ。
(お互いの小指を結んで指切り)
…さて、今日はどうしましょうか。
...僕、お腹すいたからハリジャの分も作ってくるよ。
ハリジャはさ...このゲームのルールを覚えて欲しいんだ。
(と銀色の犬3匹と黄金の兎一匹とボードと説明書を机の上に置く)
?
(不思議そうに見つめる)