*プロローグ*
出逢えたら良かった。
でも。
「私たちは出逢ったらいけなかった。すぐに、もとの世に戻れ」
私たちは逢ったらダメだった。
彼は、そう言った。
土方さんが、震えながら、
「あの薄紅色の簪・・・。総司の言ってた事件のとき、親子の母親が付けていたそうだ・・・」
ひぃ!?
まさか・・・。
「亜依ちゃんが、幽霊・・・!?」
さっきまでのルンルン気分はどこへやら。
私も、すうっと血の気が失せる。
振り返れば、もう亜依ちゃん親子の姿は見えず。
「ギャーー!」
悲鳴をあげたのは、私。
まさかの亜依ちゃんが幽霊だったなんて・・・。
「怖いです!はやくおぼん取って、帰りましょ!」
焦った私は、そのままずっこける。
足元が暗くて見えない!
「焦るんじゃねぇ!」
そう言う土方さんこそ、めちゃくちゃ焦ってるじゃないか。
私は、急いでおぼんを取って、土方さんと屯所へ駆け戻る。
着物の前がはだけるのにもかまわず。
10,ハプニングハプニング!?
ふうっ・・・。
やっとついたぁ!
気付けば、全身びっしょり。
汗か、これは。
「夏音!幽霊は、出なかったか〜・・・。・・・どうした、その格好!?」
へ?
格好??
着物と袴だけど・・・。
タイミング良く(?)土方さん到着。
着物、乱れて・・・。
って、私もじゃん!
「手が早い人は、さすがですねぇ・・・」
「許さないぜ、俺の夏音に手を出しやがって!」
あれ?
なんか、勘違いしてない?
私は、慌てて否定しようと、
「違いますって!」
と、三人の間に割り込む。
途端に、と言うか、偶然に、土方さんが斎藤さんの胸ぐらを掴もうとし、間に私が割り込んだもんだから、従って私の鎖骨あたりを掴んでしまい。
指が、下に動こうと・・・。
「・・・ギャーー!」
私の悲鳴があがった。
頬に熱を感じる。
いやいやいや・・・!
ハプニングとは言え、超恥ずかしい。
騒ぎを聞きつけてか、咲さんが来た。
「何々?夏音、どうした?」
同じ女とは言え、今は・・・。
ハプニングで、胸に・・・。
いやだぁ!
すごい照れるし、恥ずかしいし!
「・・・一さん、斬りましょう」
「だな!副長、覚悟。あんまし痛くないように、一発で斬るからな」
うぅぅ!
もう、土方さんが斬られようが煮られようが知らない!
偶然とは言え、自業自得だからね!
私は、熱を持った頬を押さえるようにして、屯所の中に戻った。
11,ギスギス
うぅうぅ・・・。
気まずいよぉ。
ハプニングの元凶(?)と同室だなんて。
「おおおお、おやすみなさいっ!」
やたらに“お”が多かったけど、なんとか就寝の挨拶。
向こうの顔を見ずに、布団にくるまる。
あーあ。
咲さんと寝た方がまだマシだよ〜・・・。
「悪かったな」
突然、そんなことを言われる。
なんて顔をすれば・・・?
って、布団にくるまってるから、わかんないか。
「良いですよ、別に。ハプニング・・・偶然だったですし・・・」
確信犯なら、話は別だけどっ!
文机をあさりだい!
けど・・・。
こんな、ギスギスしてるときなんて、もってのほかだよね・・・。
「明日、何か予定ありますか?」
聞いて後悔。
副長だもの、仕事よね。
「いや、明日は、清算するだけだ」
何を?
しかし、土方さんは寝たみたい。
スースー寝息が聞こえる。
「ふわぁ・・・」
私も、欠伸。
寝とかないと明日、困るもんね。
12,恋人役
ふわぁ〜・・・。
相変わらず、眩しい朝だな。
眠い目を擦りつつ、布団から立ち上がる。
「ん〜っ!」
思いっきり伸びをして、寝間着を着替えようと帯に手をかける。
あっ!
はたと土方さんの存在に気付き、見ると。
「良かった、寝てた」
そりゃもう、可愛い寝顔でね。
スースー寝てて、S心がわく。
イタズラ・・・する暇もないな。
急いで、着物と袴に着替える。
「夏音〜。朝食食べようぜ〜」
斎藤さんが、声をかける。
でも、土方さん起こさないと。
そっと鼻を掴んで、ひたすらに待つだけ。
「・・・〜っ!っが!」
息苦しそうに土方さん、起床。
しばらく苦しそうにしてから、土方さんは私を睨む。
「やめろ!」
はいはい。
ごめんなさい。
許さない。
807:リリカ@恋歌◆JA:2017/12/23(土) 20:54 >>806
他のスレでも荒らさないでください。
不快です。
にしても。
箸を動かしながら、考える。
清算って、何を?
「夏音。今日、暇か」
えっ?
暇、だけど。
「都に用があるからな」
ん??
どんな用なんだ?
若干ドキドキしながら、朝食を終えた。
だって!
デートとかだったら・・・。
なぁんて期待する私、乙女みたい。
「簪・・・」
しーちゃんがくれた物しかないや。
でも、とっておきの宝物。
お梅さんに髪を結ってもらおっと。
自分で髪結えないの!?クズじゃんw
811:リリカ@恋歌◆Wg:2017/12/24(日) 13:26 >>810
時代なので…。
仕方ないです。
ですので、クズwは、ちょっと。
髪が結えないのは、この時代の髪型は難しいから。
なんて。
お梅さんに習っとかないと。
「お梅さん、今度、結い方を教えてくれませんか?」
お梅さんはにっこり。
「良いわよ」
良かった。
お梅さんが優しい人で。
あなたの小説誰も見てないよ?悲しいね〜w
814:リリカ@恋歌◆Wg:2017/12/24(日) 18:07 >>813
そうですか。
リリカさん私は見てますよ!!めちゃくちゃ面白いです。荒しの言葉真に受けないでください!!私リリカさんの小説大好きですよ?
あ、更新毎日楽しみに待ってます!頑張って下さいね〜!
↑だったらコメしろよまぎらわしーんだよ。あと、顔文字って古いから。
817:ゆかこ (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ :2017/12/24(日) 19:51 あ、はいそうですか。
いや古いもなにも私の自由じゃないですか?なんであなたに言われなきゃなんですか?
これ以上はリリカさんの迷惑になるのでもうコメントしません。匿名さんも止めてください。
匿名さん荒い言葉使いでごめんなさい
>>815
ありがとうございます!
はい、気にしません。
気にするだけムダですよね。
頑張ります!
黙れよ二次元オタクw
820:リリカ@恋歌◆Wg hoge:2017/12/26(火) 21:12 >>812
結い方がわからないと困る。
万が一───そう、万が一、お梅さんがいなくなったら。
そんなことないと、思うけど。
「頼りきりは、だめだよね・・・」
じゃないと!
馬鹿にされるもの。
リリカ!久しぶり!
葉っぱに来れなくなった薫です!
今はいろいろあって、書き込みできてるの。
多分、次来れるのは何ヵ月も先だけど……。
小説も、応援してる!
解フル☆もね、パワーアップさせるから!(葉っぱ来れなくなってから、手書きで別の物語書いてたんだ)
じゃ、またね!(よいお年を!)
>>821
薫!
おひさ〜(≧▽≦)
何ヶ月でも待ってます(*^▽^*)
解フル☆超楽しみだよ〜(*^o^*)
よいお年を〜(*´ω`*)
恥ずかしながら、私、いろんな意味ですごい人との知り合いだもの。
恥かかせたくない。
「夏音、行くぞ」
はいはーい。
都に出ると、着飾った綺麗な芸子さんたちがちらほら。
「今から、人に会う。おまえは、俺の恋人役な」
はぁ!?
恋人役〜!
待ち合わせ場所(?)に着いて、少し待つと。
「歳さま、今日は何のご用で?」
はんなりとした、綺麗な女の人が現れる。
化粧もしているから、恐らく恋人。
土方さんの恋人が、私を見て固まる。
「・・・どなた?この小娘は」
ひぇ!?
いきなりドスが利いてるよ!
土方さん、下手なこと言わないで。
この人、ヤバい目をしてるもん!
「俺の恋人だ」
「こんな、小娘が?」
ひょえ!
”小娘“のところで、憎悪が見えたような。
「悪いが、これで終わりだ」
はんなり美人、土方さんにすがろうとするけど、スルリと逃げられた。
そしたら。
「泥棒猫!人のモノを、盗らないで!!」
パシンッ。
へっ・・・。
何を、されたの・・・??
ジンジンと頬が熱くなる。
やっと、気がついた。
叩かれたの〜!?
女の人は、ちょっと泣きながら、
「小娘のくせに・・・。私の、歳さまを奪うから・・・」
あはは。
痛いけど、苦笑い。
そんなに好かれてんだね。
土方さんって。
「帰るぞ」
ちょっ!?
泣いてる人が、可哀想だよ!
「先、帰っててください!私、この人送ってくるんで!!」
ハッとしたように、女の人が顔を上げる。
私は、女の人の手を取って歩き出す。
いくら何でも、放っとくのはひどいもん。
13,花ちゃんに惚れられる!?
「あの、名前は?」
一応というか、聞いてみると。
女の人は、頬を染めた。
うっわぁ・・・。
かわいい!
モテるよ、この人!
「花ですっ。数えで、12」
ってことは、同い年!?
さり気なく、土方さん、ロリコン・・・。
「ろり・・・?私が、歳を偽ったから・・」
何で?
偽る必要性が?
「だって。12じゃ、相手されないもの。これも、化粧してて誤魔化してるだけ」
化粧とったら、美人だと思うのに〜。
花ちゃんが、私を見て頬を赤らめる。
「良かったら、名前を・・・」
そう言や、名乗ってなかったね。
「城里夏音ですっ。よろしくお願いしますね」
ぽおっと、花ちゃんの顔が、一層赤くなる。
「夏音・・・。良かったら、お茶しない?」
振り絞るように、花ちゃんが聞く。
この後かぁ・・・。
土方さんに、先帰っててもらったからなぁ・・・。
「良いですよ、行きましょう」
花ちゃんの顔が、パアッと明るくなった。
「うれしい!私、夏音に惚れたかも・・・」
ええっ!?
それは、冗談で言ったら、だめだよ?
私、そっち系じゃないからね?
やっぱりお化け屋敷で、幽霊に会ったんだね…
それにしても2人の服がはだけたのは意外と驚いた!!!
土方さんってマジでロリコンじゃあないんだよね?
ロリコンだったらショックだよ
>>828
ありがとう!
うん、意外な形で幽霊と遭遇した(笑)
ロリコンではないよ!
たまたま、好きになった(好かれた?)子が、年下過ぎただけ(笑)
14,バレる?
花ちゃんとお茶して、屯所に帰る。
帰路につきながら、お団子美味しかったな〜と、思い出す。
今度、沖田さんと行きたいな〜。
「帰りました〜」
声をかけると、奥から、
「城里ってさ、女みたいじゃねぇ?」
と、ドキリとする声が聞こえた。
嘘でしょ?!
耳を澄ませば、
「だよなぁ!」
「今度、こっそり風呂を・・・」
ヘンな事を考えているのが、聞こえる。
誰だ?
こんな、噂をたててるのは?
「夏音・・・?」
ひょあっ!?
誰!?
振り向くと、小首を傾げた咲さん。
「あのっ。噂をたててるのは、誰ですか!?」
聞くと、咲さんは奥に行って、戻ってきた。
「暇な隊士たちだ。何なら、一緒に風呂行くか?今日から」
神様仏様、咲様!
助かるよ〜!
バレるなんてことは、もうイヤだし。
何より、迷惑がかかるから。
15,双子の弟と妹!?
と。
「夏音!」
お母さん?
振り向くと、ニヤニヤ笑ってるお母さんと、緊張したような桂さん。
暇な隊士たちが、飛び出してくる。
「桂ーー!」
お母さんが、きょるーんと色目を使って、
「今日だけ、桂さんを捕まえないで」
バカな隊士たちは、あっさりノックアウト。
で?
知らせって?
そう言えば、ちょっとお腹、膨らんでない?
食べ過ぎ?
ダイエットしないとね。
「違うわ。なぁんとね!」
何?
ヘンな予感。
「あなたに、双子の弟と妹ができたのよ!」
・・・・・そのときの心情は、書ききれないくらい。
五秒くらいして。
「はぁぁぁぁ!?」
私の、絶叫と言うか悲鳴が、屯所に響いた。
「名前は、雪哉と、香里ね」
はぁぁぁぁ!?
現実味がないと思ってたけど!
名前まで!
お母さんは、愛おしそうな、慈しんでる目で、お腹を撫でる。
「雪哉、香里。元気に、生まれてきてね」
ズキッ。
変なの・・・。
私に、そんな目を向けてないのに。
「でもさ、私と父親が違うよ?私・・・」
うまく接することができるか、わかんないのに。
って、言いたかった。
「大丈夫よ?そんなこと気にしなくて良いわ」
カッチーン。
そんなこと・・・!?
お父さんが違う、重大な問題だと思うのに。
「・・・あっそう。私、その子たちに会いたくない。頑張ってね」
他人事のように。
淡々と言い放てば、お母さんたちが固まった。
私は、くるりと踵をかえして、土方さんの部屋に向かった。
16,喜べない理由
そっと部屋の戸を開ければ、土方さんは留守だった。
良かった。
居たら、困る。
「はぁ・・・。変なの・・・」
お母さんと桂さんに子供ができると言うのに。素直に喜べない。
喜べない理由、か・・・。
「お父さんの事、なのかな」
私にとったら、雪哉と香里は、異母兄弟になる。
私が、居たたまれなくなりそうで・・・。
「・・・喜べないよ・・・」
ちょっと涙が、盛り上がってきた。
世界がゆがんで見える。
「夏音さん?帰ったんですか〜?」
わっ、沖田さん。
そう言や、顔を見てなかった。
目尻の涙を拭って、部屋を出た。
こんなこと見せちゃいけない。
私は、ニコッと笑った。
「ただいま、沖田さん」
沖田さんが、不思議そうに見る。
ドキイッ!
泣いてたの、バレた?
「そこで、夏音さんの母上と会ったんですが。どうしたんですか?」
はぁ・・・。
お母さんの名前を聞いたら、またじわっと涙が盛り上がってきた。
「夏音さん?聞きますから、部屋に入りましょう」
ぐすっと涙を拭いて、沖田さんの部屋に入った。
私は、雪哉と香里の事、父親が違うことを話した。
話してるうちに、また悲しくなってきた。
「どう、せ。私だけ、お父さんが違う。結局、雪哉と香里も大きくなったら、わかるよ。そしたら、私は・・・一人」
あんな目を私に、向けたことなんてないのに。
もう涙すら出なくなった。
今更ですが、新年明けましておめでとうございます。
今年も、こんな駄作に目をかけてくださるとうれしいです!
よろしくお願いします!
☆
やっかんでるし、そんな自分が嫌だ。
「どうぞ嫌いになってください。私、生まれてくる妹たちが嫌いな、心が狭い女ですよ」
いっそ、大嫌いと言っても良いかもしれない。
そんなことを求めるのも心が狭いからかもしれなくて。
「嫌いになんて、なれないですよ。好きな女の子を、嫌いになんてならないです」
ありゃ、ちょっと怒ってる?
と・・・。
「総司、時間だ」
戸があいて、土方さんが顔を覗かす。
私がいるのに驚いたのか、眉をはね上げる。
「夏音は、部屋に戻るか平助といろ」
ええっ!?
どこか、出かけるの?
「はいはーい。やりたくないですよ・・・」
沖田さんが、愚痴をこぼす。
ん?
何を、しに行くんだろ?
またやらかしたけど、どうなる?
夏音を一番大切にしてあげてまだ小さいけど中身はちょっとだけ大人なだけで本当は寂しいってこと気付いてあげて産まれるこにもだけどもね……
>>836
ありがとう!
お母さんちょっと鈍感だからね。
夏音も大人びているせいだからかね?
本当は寂しがりだしね…。
17,悪い予感
仕方なく、部屋を出て、藤堂さんの部屋に。
「藤堂さん〜?」
ガラッと開ければ、藤堂さんの他に、永倉さんと原田さんがいた。
「どうした?夏音」
あっ!
お菓子食べてる!
ズルい。
「暇です!それと、夕食前はお菓子食べないでくださーい。私が、もらいます」
「あっ!とるな!それ・・・」
言いかける前に、私はお菓子を取り上げる。
ん〜っ!
美味しい〜!
「近藤さんのだぞ」
げっ!
近藤さんの!?
勝手に!?
食べてるの!?
夏音の行動が少しだけなんだけど、やっぱり何か仕出かす夏音って感じだね……😅
さすがあの自己中の親の娘だね……😅
>>839
ありがとう!
うん、なんか仕出かすよ‥(苦笑)
さすがと言うか、親がアレだしね…(*_*;
原田さんが、
「ちょっと用があるから、行くな」
と、部屋を出る。
用?
うーん。
沖田さんと、どっかに行くのかな。
「いーなー、遊郭かよぅ。行きたいな〜」
藤堂さん、永倉さん・・・。
女好きだねぇ・・・。
ってか、風呂入ろうかな。
咲さん、いるかなぁ・・・?
「ちょっと、お梅さん、探して来ますね」
八木邸に向かって、外へ出る。
寒い・・・。
でも、悪い予感がする・・・。
なぁんて思うのは、沖田さんたちが居ないからかな・・・。
その悪い予感が悲しい結末じゃあない方向になら良いって思う。
もう少しで切ない方向に行くっていう感じだから800いっているからね😣
>>842
ありがとう!
ちょっと悲しい結末かな…。
800内で、主な事件を書ききれると良いな←書ききらないとダメだな。
18,終焉
あれ?
八木邸の戸を開けて、不審に思う。
いつもなら、何かしら声がするのに。
「お梅さん・・・?」
用事かな?
一室の扉を開けると。
「ぁ・・・キャーーーー!」
目の前に広がっていたのは。
血の赤。
いや、赤黒い血が、そこら中に飛び散っていた。
そして、部屋の中に横たわっていたのは・・・。
「お梅さん・・・芹沢さん・・・!?」
血まみれの芹沢さんと、首の皮一枚で繋がっている、お梅さん・・・。
嫌だ嫌だ、こんな変わり果てたお梅さんの姿なんて!
「いやーーーーーーーーー!」
でも、もっと衝撃的だったのは。
「ぁ・・・あっ・・・なんで・・・」
返り血を浴びたのか、真っ赤に染まった沖田さんたち─────────。
新撰組も浴びたの!!?
846: くろーばー ◆Ms:2018/01/02(火) 14:51
……やっぱ、すごい……リリィ凄いよ!!これからもq(*・ω・*)pファイト!
真っ赤に染まった沖田さん達ってことは、土方さんに斉藤さんだね
848:リリカ@恋歌◆Wg:2018/01/03(水) 07:49 >>845
ありがとう!
実行犯(?)みたいなモンだし……。
>>846
ありがとう!
むぅも頑張ってね!
小説応援してますp(^-^)q
>>847
斎藤さんは……どうかな?
いたりいなかったり(←どっちだ)だし。
私も、みんなも何も言わない。
いや、言えない。
「・・・・何で、ここにいる?」
土方さんが聞く。
「お風呂、お梅さんと入ろうかなって・・・」
あぁ、また泣いちゃう。
お梅さんを思い出して。
それと同時に、ムラムラとした怒りがこみ上げてきた。
「あなたたちは・・・鬼なんですか?・・そりゃ、芹沢さんも悪いところはありましたよ、でも・・・」
暴力(?)で片付けるのはひどい。
そして、何よりも。
「関係ないお梅さんを、巻き込まないで・・・ほしかった」
色んな感情が、はじけてきている。
雪哉と香里の事、今のお梅さんの事────。
お梅さんの体を触っても、ひんやりと冷たくて。
その顔も、白く生きている感じではなかった。
「今回の事は─────」
誰かが、口を開く。
途端、私の中でプツンと何かが切れた。
「人の命をないがしろにした、あなたたち、鬼の仕業でしょう!?」
そして、私は外に飛び出した。
もう、どこに行って誰を頼れば良いのか、わからない。
そこから先の記憶は、途切れてしまった。
確かに度が過ぎている感じだね……😅
夏音はもう沖田さんと、土方さん達にはどう接して良いのかもわからないままなのかな本当に怖いね二人はね……・゜・(つД`)・゜・
>>850
ありがとう!
今、すごい困惑してるし、接し方も変わるかな…?
いろんな意味で怖いよね(*_*;
19,価値観の違い
記憶が戻ってきたのは、約二日後。
気付けば、布団の中にいて。
「・・・・あ。私、どこに行ってたの・・」
ふと、視線に気がつく。
振り向けば、困ったように笑っている、斎藤さん。
「夏音、雨の中、長州藩邸まで行ってたらしいぞ。最終的には、総司が見つけたが」
「は、い・・・」
結構遠くまで、走ってたのか。
どうりで風邪っぽい。
未だに頭に残ってるのは、お梅さんの悲しい姿。
価値観の違いが、なんとなくわかってしまった。
みんなにとったら、命なんて終わってしまえばそれだけ。
でも、私は・・・。
命が大切だと、学校で教わったから。
今も、泣いてしまうのだろう。
「少し、寝ますね。あと、良かったら部屋を変えたいです」
それだけ言って、私は寝返りを打って斎藤さんに背を向けた。
──────今は、鬼の姿すら見たくなくて。
本当に変わっている感じが,見えるよ
沖田さんsideと土方さんsideの二人を見てみたいです。
>>853
ありがとう!
ちょっと悲しいよね……。
沖田さんside書くね。
20,鬼 ※沖田side
「ぁ・・・あっ・・・なんで・・・」
耳慣れた声が、聞こえる。
今、一番聞きたくなかった声なのに。
「何で、ここにいる?」
土方さんが聞く。
聞けば、お梅さんと風呂に入ろうか決めかねていたと言う。
鬼、か・・・。
畏怖を抱かれても、仕方ない。
「人の命をないがしろにした、あなたたち、鬼の仕業でしょう!?」
言われた。
途端に、夏音さんが飛び出した。
考える前に、体が動いていた。
夏音さんの手を捕まえる。
「離して!」
拒絶されて、仕方ない。
スルリと、白い手が離れる。
「駄目だ。此処から逃げたら、夏音さんは切腹しないといけない」
それを言ったら、やっと夏音さんが落ち着いた。
と、思ったら。
「いやーーーー!」
逃げられた。
見ず知らずの京だと言うのに、夏音さんは走っている。
長州藩邸近くにつき。
「離してよっ!あんなの、ひどいよ・・・」
微かな吐息とともに、そんな言葉が漏れた。
それには、答えられなかった。
「ぅっ・・・あっ・・」
必死に、言葉を紡ごうとしている夏音さんの目尻には、涙が浮かんでいた。
そんな姿が、愛しく思えて。
ぎゅっと、抱きしめた。
腕の中で、震える夏音さんの温もりを、感じながら。
21,それでも好きだから
んっ・・・。
眠りから目覚め、体を起こす。
ちょっとさっぱりできたかも。
「あっ、夏音!」
斎藤さん・・・。
私は、明るく笑って、
「ありがとうございます。よく、寝れました」
斎藤さんが耳まで真っ赤になった。
ふふふ。
可愛い・・・。
「お茶、汲んでくるからな」
はーい。
少し待つと、斎藤さんがお茶を持ってきた。
あったかい・・・。
「斎藤!城里は、目覚めたか?」
あっ・・・。
聞こえてきたのは、土方さんの声で。
斎藤さんが、機転を利かせて、
「いや、熱っぽいんでまだ寝てます」
と、答える。
ナイス、斎藤さん!
「・・・そうか」
あれ?
なんか、がっかりしてない?
でも、今だけでも土方さんと沖田さんには会いたくない。
「・・・答えにくいかも、しれないけどさ。夏音は、総司が嫌いに、なったか?」
ん〜・・・。
的確に、答えられない質問だね。
「・・・どうでしょうね。怖かっただけ、で。完全に、嫌いにはなれません」
事実だった。
恋愛って、先に好きになった方の負けだと思う。
だって、嫌いになれないもの。
「・・・また、こんなことがあっても、か?」
うーん。
でも・・・。
「それでも好きだと思います。・・・初恋の人ですから」
うわっ、思い切り恥ずかしいことを口走っちゃった!
だけど、言ったとおりだ。
私は、どんなことがあっても沖田さんが好きだから────────。
22,剣術の稽古と師匠?
ちょっとセンチメンタルな気分だったけど、それはすぐに消えた。
だって、私も剣術の稽古をする事になったから。
「師匠は、今の俺らは忙しいからさ。京都見廻り組の佐々木さんが受けるってさ」
へぇー。
斎藤さん、不機嫌そうだね。
「当たり前だろっ。どこの馬の骨に夏音を奪われるかひやひやするだろ!」
えっと・・・?
まあ、そんなことはないと思う。
とか言い合いながら、稽古場についた。
練習している人たちに迷惑をかけないよう、かいくぐりながら、佐々木さん(らしき居心地悪そうな人)のもとに。
「弟子(?)になる城里夏音です!」
ペコンッと礼をすると、佐々木さんが照れたように顔を背ける。
そして、私を二度見する。
なぜ!?
変なもの、ついてた!?
「・・・可愛い」
はぁ!?
可愛い!?
・・・って、それよりも。
「さっそくお願いします!」
「ああ」
ってなことで、木刀を持ってみたけど・・・。重い!
何コレ!?
「素振りを100回」
ええっ!?
素振りを100回!?
無理だよ〜!
「99・・・100!」
あーっ!
やっと、100回!
疲れたぁ・・・。
「次。切りかかってみろ」
はぁ!?
佐々木さん、あなたは鬼ですか・・・?
こぉんなに疲れてるのに・・・。
ん、でも。
やってやる!
「たぁっ!」
恐る恐る、佐々木さんに切りかかるけど、あっという間にかわされて、気付けば倒れていた。
「腰が引けている。立て」
ひゃあ!?
んんん・・・。
佐々木さんが、私の後ろにまわって、木刀を持つ。
「こうやって、やれ」
うんっ!
わかったけど、汗臭い〜・・・。
その日の練習は、夜遅くまで続いた。
23,藤子おばあちゃんが来る!?
疲れたぁ・・・。
お風呂もあがって、ふとそんなことを思う。
慣れてきたけどね、幕末(ここ)での暮らし。
「たいへーん!夏音〜」
うぁ!?
お母さん!?
どうしたの、そんなに慌てて。
「お義母さまが来るって、手紙が届いてたのよぅ!」
ええっ!?
藤子おばあちゃんが!?
おばあちゃん、メールじゃなくて手紙をしたためる、古風な人なんだよね〜。
「って事で、いっぺん現代に戻るわよ!」
うんっ!
じゃないと、
『あら、茜さん。もしかして、手紙を見ていない?ごめんなさいねぇ。メールじゃなくて』
とか、皮肉る。
絶対!
まぁ、嫁姑だからね?
そんなバトルがあるのは、知ってたけど。
「めんどくさいから、一斉に行くわよ!」
はい!?
一斉に行く!?
どういうことなの!?
「いつものメンバーとよ!」
あぁ・・・。
なら、問題じゃないか。
ピカッとあたりに光が差して、強い風に煽られる。
そして、沖田さんと土方さんと仲直りできないまま、現代に。
あとがき
はい!
J完結です。
あっという間に終わった気が・・・毎回ですけどね。
新キャラ登場!
にしても、すごい鬼だなぁ〜・・・。
そして!
お梅さんと芹沢さんとの別れ。
作者的には、ちょっと悲しいですけど、物語としてやっとここまで来れたような気がしてます。
史実では、9月の16日あたりですね(粛正が)。
物語では、そこらへんやんわり通り過ぎてるので、気になった方はぜひ調べてみてください。
では、Kの詳しい情報を。←
舞台は現代。
藤子おばあちゃんによって、夏音の婚約者(?)が判明?
嫁姑バトルあり?
そして、仲直りとついに沖田さんと恋人に!?
(?多いな)
とまあ、楽しみにしていてください!
では、Kで会いましょう!
リリカ
『時を駆けて、初恋*します。』K
登場人物(今回主要な人物だけに絞ります。)
城里 夏音
主人公。
明るく優しい。
沖田さんに恋してるが、婚約者がいるらしい?
沖田 総司
新撰組隊士。
優しく剣術以外では穏やか。
剣術に関すると変わる。
夏音が好き。
土方 歳三
新撰組副長。
ドS。
夏音が好き。
斎藤 一
新撰組隊士。
明るい。
夏音が好きで、よく相談に乗ったりする。
城里 茜
夏音の母。
お茶目でよく、タイムスリップする。
破天荒。
城里 藤子
夏音の祖母。
茜の義母。
茜と悠(夏音の父、茜の夫)の結婚を未だに認めていない。
城里本家の長。
倉知 琥珀
藤子公認の、夏音の婚約者(?)。
まっすぐな性格。
悠の昔の研究仲間。
1,藤子おばあちゃん
わあっ。
懐かしいな、現代。
相変わらずソファには鈴ちゃん。
あきないねぇ〜。
「夏音!何か、変なところない?」
お母さんが珍しく、着る物にこだわる。
斎藤さんが、不思議そうに、
「どうしたんだ?」
と、聞く。
それで、藤子おばあちゃんが来る事を言うと、
「そんなに怖いのか?」
うんっ!
そりゃ、もう。
年がら年中和服だし。
スマホとか、そう言う俗っぽい(おばあちゃん曰わく)モノは持たない主義らしいし。
「前なんか、いとこの夏帆ちゃんが礼儀よくなかったから、叱りつけてたし・・・」
厳密に言えば、夏帆ちゃんが悪いんだけどね。
まあ、人一倍作法に厳しいわけで。
ピーンポーン
うわっ!
おばあちゃんが来たよ!
私が、玄関のドアを開けると。
「こんにちは、夏音ちゃん」
あっ。
倉知さん。
倉知さんの後ろには、銀縁の眼鏡(老眼鏡?)の髪をお団子にまとめて髪を一房だけ藤色に染めたおばあちゃんがいた。
沖田さんが拒絶されてショック受けたの、たぶんこれで二回だよね……
そして沖田さんと土方さんが喧嘩って想像すると何とも言えない恐ろしく怖いよ😣
>>866
ありがとう!
たぶんね。
まあ・・・結果を考えたら・・ねぇ?
ちょっと怖いよね(笑)
おばあちゃんは、藤色の和服を着こなしている。
白髪と似合ってるって言うか・・・。
「夏音、茜さん。お邪魔しますわね」
おばあちゃんと倉知さんは、ちょっと礼をして上がる。
「それでね、茜さん」
話し方は柔らかくて優しいけど、目つきが鋭い。
怖い。
嫁姑バトル始まる!?
「話というのは、城里本家の後継ぎについての事です」
「はっ、はあ」
お母さんとおばあちゃんの間の、緊張感が、増す。
ここでといっては何だけど、沖田さんたちには、私の部屋にいてもらっている。
おばあちゃんは、私が淹れた紅茶を飲む。
すごい優雅〜。
「・・・悠が生きていたなら、話すこともなかったでしょうね。・・・以前から、進めていたでしょう?倉知さんと夏音の婚約話」
私も、有り得ないって思ってた。
フツウの女の子で、好きな人と結婚できるって。
でも、いろんな偶然が重なって、婚約者ができて。
「・・・付け足しがあるの。夏音と倉知さんの正式な婚約は、16と決めていたでしょう?」
まさか、縮むとか?
「18に決めたの」
なぁんだ。
延びたんだ。
それだけ?
「そして、これは関係ないわ。私、健一郎さんと喧嘩したの。しばらく、お世話になるわ」
ええっ!?
家に住むの!?
「ちょっと待って!おばあちゃん。家に、もう一団体住んでる人たちがいるの!」
おばあちゃんの目が、キラリと光った。
もしかして夏音ってお嬢様育ち?
婚約って大きく行ったね……
>>869
ありがとう!
お嬢様っていうか・・・華道の家元だったりするからね(笑)
ストーリー展開が難しくなるね←無責任な
私も更新しました
872:リリカ@恋歌◆Wg:2018/01/06(土) 21:25 2,私の彼氏審査!?
「夏音、この人たちで全員ね?」
おばあちゃん・・・。
厳格かと思ってたけど、案外男好き?
だって、こぉんなに目をキラキラさせてるの初めて見たし・・・。
「では、夏音の彼氏審査を始めます」
ええっ!?
彼氏審査・・・!?
何それ!?
ってか、倉知さんの立場ないよ!?
「いいよいいよ、夏音ちゃん。僕は、待ってるから」
いや、そーいう問題じゃ・・・。
そんなんだったら、婚約者いらないよね!?
「いるわ。結婚を確実にするために」
確実にするために・・・?
それって・・・。
おばあちゃんが、
「茜さんじゃあるまいし。男っ気ないから。ちゃんと結婚できるかわからないじゃない」
ほほぅ。
って、さらっと皮肉ってるね〜・・・。
お母さんしょぼーん。
「とにかく。始めるわ」
いやいや!
とにかくじゃなーい!
おばあちゃん、ちょっと楽しんでない?
口元が笑ってるし。
ん・・・。
まぁ、イケメン見てニヤニヤしない方が珍しいし・・・。
「でも、おばあちゃん。何も、私にこだわらなくても。お母さんのお腹に、雪哉と香里って、弟と妹がいるのに」
あっ、やっちゃった。
爆弾発言。
その瞬間、ただでさえ冷え切っていた空気が、さらにピキンと凍った。
>>871
楽しみだよ!
3,恋人になりたい
お母さんとおばあちゃんのバトルを横目に見つつ、ぼうっと考える。
彼氏=恋人かぁ・・・。
そんなこと、考えたことなかったなぁ。
でも、私と沖田さんって両想いだよね!?
『両想い=恋人だよっ!』
って、優衣香ちゃんいつか、言ってたし。
だけど、変だよね?
恋人らしいこと、してないし・・・。
よし。
優衣香ちゃんに電話して、聞こう。
プルルル・・・プルルル・・・
何コール目かに、ガチャッと音がして。
「はーい。坂下です」
優衣香ちゃんだ!
「こんにちは、城里です!」
途端、優衣香ちゃんの声が明るくなった。
「なぁんだ。夏音ちゃんか。で、何か用?恋のお話なら、私が聞くよ」
ほっ。
優衣香ちゃん、聞く気満々だ。
そして、私の両想いだけど恋人じゃないはどういうことなのか、聞くと。
「うーん・・・。優衣香にも、わかんないし、あんまりいい答えとは言えないけど」
と、優衣香ちゃんは断ってから、
「夏音ちゃんから切り出せば?両想いなんだし、おかしくないよ」
ほえっ!?
私から・・・。
恥ずかしくないっ!?
「大丈夫!あっ、優衣香、これから兄貴の試合見に行かないとだから、とりあえずガンバ!」
ええっ!?
無責任な!
私は、優衣香ちゃんに礼を言い、電話を切った。
無理でしょ〜!
『私の、恋人になってください♡』
で、上手くいったら良いけど・・・。
もしも・・・。
『無理です』
なんて言われたら!
大ショックなんてモンじゃない!
私、生きてけるかわかんない。
「優衣香ちゃん・・・。無理無理!沖田さんに恋人になってほしいなんて、言えるわけないよ〜・・・」
あっ、声に出しちゃった・・・。
みんなが、こっちをみるのがわかる。
私は、恥ずかしくなった。
うわぁん!
これぞ、顔から火が出るよ〜。
でも・・・。
言うにしたって、仲直りしてなくない!?
「ん〜・・・。どうしよう・・・」
私は、悪くない・・・よね?
お梅さんたちを斬ったのは、向こうなんだし。ちょっと釈然としない。
ん。
よしっ!
私から、声をかけよう。
そしたら、どうにかなるでしょ。
4,仲直り
・・・とか、思ったものの!
どう、切り出せば・・・?
「あのっ。ちょっと、話したいことが・・」
よしっ!
まずまずの切り出し方じゃない?
「・・・はい、良いですけど」
あれ?
間があったよね。
もしやの・・・!?
嫌われちゃった、とか!?
ええっ!?
そんなのだったら・・・。
ううん、妄想しない!
ポジティブに考えよっ。
「あのですね・・・。こないだの、お梅さんのことで・・」
ビリッと空気が震えた気がした。
面白い(^o^)/~~~
頑張ってください!
>>877
ありがとうございます!
萌恵さんも頑張ってください!
(萌恵さんの小説、毎回チェックしてるなんて言えない…)
>>878聞こえてるぞっw(▼∀▼)
今からかくんで、何十分後かには出します(^o^)/~~~
早く沖田さんと土方さんとも仲直りして欲しいけど、どうなるのかが心配です。
881:リリカ@恋歌◆Wg:2018/01/08(月) 10:46 >>879
バレたかw
楽しみで〜す!
>>880
ありがとう!
なんか別の意味で、バトル勃発するかもしれないし(苦笑)
ああ・・・。
言いにくい・・・。
土方さんも呼んだら、なおさら!
言いにくい!
あぁ、もう。
ツンデレで行くっきゃない。
「・・・許してあげても良いですよ・・」
我ながら悲しい〜。
超!
上から目線だしっ。
嫌われても、仕方ないよね〜・・・。
半分自分に呆れ、半分悲しくなりながら、うつむくと。
「良かった」
えっ・・・?
最初、聞き間違いかと思った。
恐る恐る見上げると、笑ってる二人の顔。
「清々しいな」
ええっ!?
あんな、超!上から目線で!?
「嫌われたかと思いましたし」
ええっ!?
私と、同じこと!?
驚愕すること約2分。
「クスッ・・・」
私が吹き出したのをきっかけに、三人で笑った。
仲直り完了!
気分がすっきり。
これから、いつも通りに話せるよね。
良かった,良かった三人が仲直りしていつもの関係が戻って良かったよ。
でも沖田さんsideも仲直りする直前前から仲直りしたあとを見てみたいかな!
>>883
ありがとう!
やっと、仲直り完了!
沖田さんsideは番外編で書くね〜!
私も二作品の小説書けました。
「思春期シンデレラ」は時折更新しているけど、「物知り」が曖昧に更新しているのを今日やっと更新しましたのでみてね
5,何気ない幸せ
はぁ・・・。
すごい、嬉しい。
「だからやはり!私が夏音を引き取ります!」
「お義母さまと言えど、譲れません!」
お母さんとおばあちゃんのバトルも、耳に入らない。
仲直りできた〜!
その感慨に、ふけっている。
「怖いな、夏音のおばあさまは・・・」
「夏音と似ていてな」
はっ!?
今、失礼なことを言ってない?!
私は、原田さんを睨んだ。
「おばあちゃんと似てないわよ!」
ひいっと原田さんが悲鳴。
んー、気性が激しいって、言いたかったの?
・・・どっちにしろ失礼には違いない!
「夕食抜き!決定!」
反論が飛ぶけど、笑って無視。
自業自得じゃない?
何気ない幸せだって、思う。
仲直りしてなくても、楽しいとは思えるだろうけど、心からは笑えてないと思う。
「すいませんでした!」
土下座された。
さすがに、考えないといけない。
「よろしい!夕食抜きはなし!」
歓喜の声が、原田さんからあがった。
こんな時間が、続けば良いのにな・・・。
>>885
うん!
すごい楽しみ!
掛け持ち、これからも頑張ってね!
似ているってまあね
889:リリカ@恋歌◆Wg:2018/01/08(月) 16:45 >>888
ありがとう!
まあ、祖母だから、似てるっちゃ似てるかな?
気性が激しいところとか(しっかり者とか)?
6,久しぶりの学校
翌日。
わぁ、明るい。
日の光が差して、綺麗。
朝ご飯の用意と、学校の準備をした。
「はぁ。久しぶりの学校かぁ〜・・・。この間の学祭以来で、懐かしいな」
女装コンテストの結果と、女装した土方さんを思い出して、ニヤニヤ笑ってしまう。
ぐうぐう眠ってる遅起きのみんなを見ながら、
朝ご飯を食べた。
幕末(あっち)での日頃の疲れとか、あるのかも。
「可愛いなぁ・・・」
寝顔が。
癒される。
微笑ましく思いながら、
「行ってきまーす」
と、小声で、言って、学校へと向かった。
もう10月か。
学祭で忙しかったけど、この時期、桜星学園のメイン(?)イベント、桜星集会がある。
学年でわかれて、それぞれ劇や、コントをして競い合う。
奇数学年と、偶数学年にわかれてね。
「今年は、6年としてふさわしい、日本の古典をもとにした、劇または、コントをしようと思います」
おおっ。
桜木先生の言葉に、さっそくみんながわいた。ちなみに、今は学年集会中。
「何か、良い意見はありますか?」
「ハーイ!」
ええっ!?
もう意見が?
陽菜子ちゃんが、ニコニコと、
「『かぐや姫』をテーマに、アナザー『かぐや姫』をしたいと思います」
アナザー『かぐや姫』ね。
良いね。
その後、大した意見もなく。
「では、今年は、アナザー『かぐや姫』に決定します。シナリオは、陽菜子さんお願いします。かぐや姫役は、推薦などでも良いです。もちろん、やりたい人も、応募してくださいね」
桜木先生の言葉で、学年集会は締めくくられた。
7,アナザー『かぐや姫』に立候補!?
「一応、ミュージカル風にしたいんだよね」
休み時間。
陽菜子ちゃんの席に集まって、話す。
シナリオ作るのも、大変だろうね〜。
「アナザーだから、男女逆転とかは?」
珠希ちゃんが、案を立てる。
男女逆転?
面白いかもっ!
「つまり、求婚するのが女子で、『かぐや姫』が男子ってこと?面白い!もらったわ!」
だよね〜。
かぐや“姫”にはならないけどね。
おー、お疲れ様です!
次がきになる(^o^)
新たなる物語の展開に入ったよ‼️
895:リリカ@恋歌◆Wg:2018/01/09(火) 18:19 >>893
ありがとう!
萌恵さんも頑張ってくださいね!
>>894
ありがとう!
新展開になったかも!
頑張るね!
昼休み。
『かぐや姫』のオーディションがあるらしい。
私は、立候補するつもりは・・・。
桜木先生が、ニコニコと笑んだ。
「あら。城里さん。オーディション、行きましょう」
ええっ!?
私、立候補してないのに!?
と・こ・ろ・が!
「あらぁ?推薦されてるわ」
ええっ!?
誰が・・・。
思い当たる人物が4、5人ほど。
あいつらめ!
「オーディション、一緒に行きましょう?」
ううう・・・。
先生も陽菜子ちゃんたちも意地悪!
8,かぐや姫(皇子?)は誰?
「城里です。精一杯頑張ります、望む役は、求婚者5です」
私が言うと、まばらにパチパチと拍手。
女子は少ないな〜。
審査員は、皮肉なことに陽菜子ちゃん。
「ハーイ、夏音ちゃん決定、次・・・。蓮井くん」
あっさり!?
求婚者5、かぐや姫の望むプレゼントをゲットできず、怪我で亡くなった、唯一かぐや姫の心動かした人物だ。
「蓮井です。望む役はかぐや姫です、頑張ります」
廉!?
まさかの、かぐや姫!?
んん〜。
悪くはないよね、美形だし。
「イケる!蓮井くん決定!じゃ、台本作り次第渡すね」
陽菜子ちゃん・・・。
超!ウキウキしてるね・・・。
まあ、私も楽しみだし!
今年最後の桜星集会、頑張るぞ〜っ!
9,私は天然?
ふぅ・・・。
1日の授業が終わって。
ひとつ溜め息。
「疲れた・・・」
気のせいか、寒い。
悪寒?
まだ冬じゃないのに。
「じゃあね、夏音!」
あっ、莉子ちゃん。
「goodbye、夏音」
ノンネちゃん。
みんな、元気だね・・・。
ちょっとフラフラしながら、なんとか帰宅。
「ただいま〜・・・」
頭痛い。
お薬飲まないと。
ん?
なんか、騒いでない?
「好きな女の好み、変わってるよな〜。副長は」
はいっ?
なぜに、土方さんの好みが疑われてるんだ?
んー、気になるけど入らないと。
あわゎ・・・。
世界がぐるりと回って見える。
「た、ただいま〜・・・。ごめんなさい、ちょっと寝ます・・・」
倒れ込むように、ソファに寝転がる。
熱い。
『夏音さん・・・』
あれ?
沖田さん?
もしやの、もしかして!
「私、大好きです!恋人になってください!」
待ちきれないもん。
ところが、耳に入ってきたのは。
「・・・斬ります!」
地の底から聞こえてきそうな、怒声。
ええっ!?
そんなに、気に入られてないの?
重い瞼を必死に持ち上げると。
「相手、間違えてるな〜」
「寄りによって副長かよ」
ええっ!?
私・・・。
間違えた?!
寝言なのに!?
しっかり見ると、私は驚いてしまった。
だって・・・。
私、抱きついてたもん。
思い切り、土方さんに。
「夏音さぁ、天然?」
イヤーッ!
そんなの、断定しないでよ!
「すいません。・・・あっ、ご飯」
作れるかな?
だるいし。
頭痛も激しくなってくる。
「ごめ、なさい・・・」
微かに、言えた。
私は、重い瞼を閉じた。
はやく、元気になってご飯作らないと、と思いながら。
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はい。
リリカです。
あっという間に900!
終わるかな?
終わる気がしな((殴
はい、これからもよろしくお願いします。
頑張ります(*´ω`*)