影虎作品集

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1:影虎◆Vs:2023/07/06(木) 12:20 ID:SnI

ここの板では初になります!!
本格的に近いのをそろそろ書きたくなってきたんで
二次創作書くことに決めました!
感想とかは気軽にどうぞ!ただし、荒らしとか
暴言はお控え下さいっ!!
じゃ、さっそく書きたいと思います!

797:影虎◆Vs:2024/05/07(火) 12:14 ID:UrI

ここからは、ケイ君じゃない別の相方と作った作品になります。
題材は、マイホームヒーローです。
注意点・BL表現あり。
オリキャラの出番あり。苦手な方は、読まない様にお願いします。

登場キャラ紹介
@鳥栖テツオ
A鳥栖歌仙
B鳥栖レイカ
C麻取ヨシタツ
D麻取延人
Eオリキャラ・カイト
Fキョウイチ
Gその他・部下達

798:影虎◆Vs:2024/05/07(火) 12:28 ID:UrI

マイホームヒーロー〜カイト〜

鳥栖テツオは、娘のレイカの彼氏・延人を死なせてしまった。
延人の親は、ヤバいグループの人物で、これがバレたら即アウト!
そこで、テツオが考えたのはーーーーー。

延人の替え玉を、用意する事だった。
それが役者志望のカイト君だ。
レイカに協力してもらって、何から何まで延人に似せた。

カイト(・・・延人になれたか?)

ホクロもタトゥーで掘ってもらって、実際の延人のホクロ位置に
タトゥーのホクロがある状態にした。
本人に近づいた。

声も髪型も仕草も全て、合わせた。

カイト(そして、後は延人として戻る。)

この段階のカイトは、服装も延人失踪前のと同じ洋服にして
髭は、伸び放題にしてある。
テツオからの指示で、記憶喪失のフリがしやすい多重人物の
設定での延人を演じる事に。

カイト(その前にあっちから、見つけてくんねーかな?)

そう思ったカイトは、麻取の自宅付近をウロウロする。
ワザとウロウロしているとーーーー。
そこへ、車を運転する麻取の部下・キョウイチが現れる。

「キキィーーー(キョウイチの車がブレーキをかけ停車する音)」

キョウイチ「延人さんっ!?延人さんですよね!?」
カイト「(ビンゴ!)誰だよっ!?オレは、延人じゃねー!」
キョウイチ「え?延人さん、まさかーーー記憶喪失になってる??」
カイト「オレは、ザキだ。」
キョウイチ「え、あのー?」
カイト「延人は、今・・・出てこねーよ。」
キョウイチ「延人は?え?」
カイト「延人の人格は、眠ってるんだ。」
キョウイチ「人格ーーー?え、延人さん。多重人格っっ??」

799:影虎◆Vs hoge:2024/05/07(火) 12:56 ID:UrI

キョウイチ「(本人の人格が出てこなかったから、戻って来なかったのか?何があったー?)ザキ君、とりあえず。お腹とか空いてませんか?俺、飯をおごるんで。食べに行きましょう。」
カイト「何で知らねー奴と。誘拐犯か!」
キョウイチ「延人さんとは、声も違いますねー。ザキ君、仲良くしたいだけじゃないですか。」
カイト「キメェ〜(気持ち悪いの意味)」
キョウイチ「お腹、空いてるでしょう?金持ってますか、今。」
カイト「そーいえば、サイフはどっかに無くしちまった。」
キョウイチ「なら、腹空いてますよね?行きましょう!」

カイトは、多重人格の演技中。

カイト「(テツオさんに、これも頼まれた。どこまで、欺けるかな〜?)
分かった。行くって!」

場所を変えて、近くのファミレスにて。

キョウイチ「ザキ君、先にご飯食べていいです。俺はトイレ行って来るんで。」
カイト「あー。パスタうまそぉ〜!」
キョウイチ(ヨシタツさんに電話だ。コッソリと。)

ファミレスの男子トイレにて。

キョウイチ「もしもし〜?ヨシタツさん。延人さん、見つかりました。ただ、何か・・・本人じゃなくて。ザキ君って人格です。多重人格になってるみたいです。もしかしたら、延人の記憶が無くなってて
戻って来なかったかもしれません。
何とか、そっちに戻る流れには、持っていきますね。はい、上手くやります。」
カイト「うめー!うめ!」

「ずーずーモグモグ(カイトが、パスタを食べる音)」

そこへ、トイレからキョウイチも戻って来た。

キョウイチ「ザキ君、金無いなら家はーーー俺の所に泊まりません?
タダで大丈夫です。」
カイト「何で?」
キョウイチ「心配だからですよ。一人でどっか外でとか。そっちにとっても悪い話じゃないでしょう。ご飯も用意します。」
カイト「分かったよ!行きゃ〜いいんだろ。」
キョウイチ(よし、上手くいった。)

「バタン(2人は、ファミレスから出て車に乗り込む音)」

しかし、キョウイチが車で向かったのは
ヨシタツの住む家だった。

ヨシタツ(キョウイチ君から、メール?今、そっちに向かってます、家の鍵を開けて置いて?よし、延人が帰って来るんだ!久しぶりだな。
すっかり、死んでしまったかと思っていたけど。
多重人格?何が原因かな?)

800:影虎◆Vs hoge:2024/05/07(火) 14:54 ID:UrI

「キキィー(ヨシタツの自宅前にキョウイチの車が停車する音)」

キョウイチ「着きましたよ。こっちです。」
カイト「ここが、オマエの家なんかよ〜?デケー家。一人でこんな広い
所に住んでんの?」

家の中に入ると・・・

ヨシタツ「のっ、延人!?」
カイト「!て、テメェー!?騙しやがったなぁー!」
キョウイチ「・・・・・。」

「がしっ(キョウイチが後ろから、カイトの両腕を掴み手錠で
拘束する音)」

カイト「何すんだぁーーーっ!?」
ヨシタツ「確かにこの声っ、延人じゃない!どう関わればいいの?」
キョウイチ「騒がないでっザキ君!?」
カイト「誰かぁーーーーー!?監禁されてるぅーーー助けてーーーっ!!」

大声をあげて、周りの住人に警察を呼んでもらう作戦だ。

「ぺた(カイトの口にキョウイチがガムテープを貼る音)」

ヨシタツ「キョウイチ君っ・・・?ここの家より、第1アジトの方が
いいんじゃー?周囲が気になる。別の場所にしよう!」

ヨシタツ側の組織には、アジトだけでも国内で2つ。
外国で3つある。
その国内の2つ目は、ヨシタツ所有の土地で周囲は、林になっており
壁に囲まれ、防犯カメラだらけ。

その後、ザキから延人の人格へ。

カイト「あ、あれーーー?俺、何してたんだ??」
ヨシタツ「その声、延人っ!??」
カイト「あっ父さん!」
ヨシタツ「良かった!元の人格に戻ったんだね。」
キョウイチ「今の内に第1アジトに行きましょう!延人さんの内に。」
カイト「何がだよ!?」
キョウイチ「話は、後です!さ、早く車へ。」
ヨシタツ「大丈夫だよー?延人、一緒に行くから!」
カイト「だから分かんねーって!?」

「バタンヴォオオ(3人が車に乗り込み、走り去る音)」

第1アジトの部屋にて。

ヨシタツ「これから、どう延人と関わればいーのか分からない。」
キョウイチ「いつも通りで大丈夫です。ただ、ザキ君の場合
@受け止めるAある程度の信用を得る、の2つは大事にして下さい。
そこを気をつけていれば、やがて心を開いてくれます。」
ヨシタツ「じゃあ、こっちが延人の側にいない時は、キョウイチ君が
延人をよろしくね。」

801:影虎◆Vs hoge:2024/05/07(火) 16:13 ID:UrI

次の日。

多重人格中の延人・小学生のノト君(10歳)出てくる。

カイト「公園行って遊ぶー!!」

「ピョンピョン(ノト君が飛び回る音)」

キョウイチ「あ、ノト君ですか。今日は、公園はダメです。用事に付き合ってください。」
カイト「キョウイチのバーカ!カス!」
キョウイチ「・・・何言ってもムダですよ。」
カイト「どこ行くの?じゃあ〜。」
キョウイチ「デパートに買い物です。」

デパートにて、用事を済ませたその帰り
パフェ屋にて。
2人のキョリは、近くなっていく。

キョウイチ「はい、ノト君。あーーん。」
カイト「あーん、パク!(恥ずかしい)」
キョウイチ「これ、終わったら自宅に帰りますよ?ヨシタツさんに
バトンタッチです。俺は他にやるべき事があるんで。」

キョウイチには、とある目的がある。
この組織のリーダーになる事。

キョウイチ(その為には、ヨシタツさんに認められる必要がある。
それが、彼が愛してる延人さんを俺も大切にする事だ。)

パフェの帰り、車の中にて。

カイト「あれ?俺・・・今、ここにいんのか?何してたかの記憶ねー。」
キョウイチ「延人さん?ようやく、戻りましたか。話があるんですけど、俺達ー・・・付き合いません?アナタの事、ずっと支えたい。
俺だったら、それが可能です。」
カイト「(え?つ、付き合う??)
キョウイチ「言わせてもらいますけど、アナタの様なタイプ程
付き合う恋人は、能力低いタイプを選ぶべきじゃない。
何故なら、能力低い恋人を持つと、アナタが不幸になるからです。
俺は違う。」
カイト「!」
多重人格になってるアナタでも、こ〜して支えていけてる。俺こそ、
相応しい。」
カイト「大した、自信だよなぁー?まぁ〜、付き合うの自体
別に嫌じゃねーけどさ?父さん、ビックリすんだろ〜な。これ、知ったら。」
キョウイチ「そうでも無いです。延人さんは、元々
バイセクシャルじゃないですか。」
カイト「!(そ〜だったんだ。テツオさんからは、聞いてない内容だ。)そーだな!そ〜だったよな。」

802:影虎◆Vs hoge:2024/05/07(火) 16:20 ID:UrI

>>801
ミス発見!
キョウイチの名前入力だけされてない箇所ある。

キョウイチ「多重人格になってるアナタでも、こ〜して支えていけてる。俺こそ、
相応しい。」
↑の本来この表記。

803:影虎◆Vs hoge:2024/05/07(火) 16:43 ID:UrI

そんな2人の関係に、ヨシタツも気づく。

ヨシタツ「キョウイチ君っ!?君、延人の何なのかな?恋人関係に
なってない?」
キョウイチ「はい。俺達、付き合う事にしたんです。そーいう仲に
なって。」
ヨシタツ「君さぁ〜、延人の事は取らないで欲しいなぁ。」
キョウイチ「う、奪う気は無いです。もし、アナタが死んだ時に
組織のリーダーに俺を選んでくれたら、その時は延人さんを俺が守ります!それなら、いいでしょう?」
ヨシタツ「!」
キョウイチ「ヨシタツさん自身が死んだ後、延人さんの件
不安かと。だったら、有能な俺が1番どーにか出来る!延人さんにも
苦労はさせない!組織で稼いだ金は、ちゃんと延人さんにも差し出す。」
ヨシタツ(延人を残して死んだ時?確かに延人を一人にするのは、不安はある。無いと言えば、嘘になる。
キョウイチ君の様にしっかりした人物に、その後は任せておきたい気持ちもあるがー。延人をいつかは残して、死ぬなんて・・・。)

一方で、カイトの方でも悩む。

カイト(生きてた頃の延人さんって、バイセクシャルで恋愛も恋多き
人だった。なら、もっと本人に近づかないと!?よし、考えた。組織の
とある年下の部下を誘うか。恋愛志向が変わってたら、周りに延人じゃないって勘付かれる。)

別の日。

カイト「おい!ナオヒト?お前、今日は俺が飯代をタダで奢ってやるから行かねー?」
ナオヒト「はい、延人さん!」

2人は、歩いて外へ。
ヨシタツから、延人の見張りを頼まれているキョウイチは、2人の後を
追う。

キョウイチ(延人さん?ナオヒトと、どこへーーー?)

ファミレスへと入った。

カイト「好きなの、頼めよ。」
ナオヒト「じゃあ、グラタン!」
キョウイチ(!・・・食事中?)

2人は、食事をしながら普通に昼食を済ます。
その後、ファミレスから出るとーーー。

カイト「なぁー?ナオヒト。この後、ホテル行かねー?」
ナオヒト「えっ!?ほ、ホテルですか!?それはちょっと・・。」
カイト「テメェー!断わんのかよ!?タダで飯を奢ってもらって?
そんな態度か??あぁ?」
ナオヒト「わっ分かり・・・ました。い、行きます・・・っ。」
キョウイチ「・・・・。(ホテル。まさか、延人さん。浮気してる?
俺と言う恋人がいるのに?こんな分かりやすく、浮気?まさか、
見せつけてる??)」

行為終わり後。

カイト「いーか?隠し撮りもしたから、これからも誘いに応じろ!じゃねーと、テメェーが損するんだよ。ま、礼の金は渡してやるから。」
ナオヒト「は、はい。」

ホテルから出てきた所で、キョウイチが現れる。

キョウイチ「延人さん・・・。家まで、送ります。」
カイト「お?あぁ、サンキュー。」

804:影虎◆Vs hoge:2024/05/08(水) 08:20 ID:UrI

キョウイチ「あの、浮気してました?」
カイト「あ?それが何だよ・・・。言っとくけどなぁ〜、恋人は一人にするなんて、約束はしてねーよ!?
邪魔すんなら、別れる!」
キョウイチ「!」
カイト「別にい〜んだぜ?俺にとっては、絶対お前じゃ
なきゃいけねーって訳じゃね〜から!?」
キョウイチ「・・・・・。(こっちにとっては、延人さんである必要がある。別れたい訳じゃない。体目的の浮気ぐらいなら、目をつむろう。
別れるよりマシだ。そして、いつか組織のトップになる
んだ!ヨシタツさんに認められるまではーーー、頑張ろう。)」

本来のカイト自身なら、こんな恋のやり方はしないが
延人に成りすましてる身。

カイト「俺ってすげ〜モテんだろ?」
キョウイチ「・・・そーですね。」

ありのままの自分では、いられない。
偽り続ける。
それ以外でも、金をエサにして女達にもモテる。
キャバクラの女性達だ。(キャバクラのお店に来店中。)

カイト(凄いよなぁ〜。こーいう世界の人達って。
金をエサに女性もゲットしてる。こんな派手派手な世界、普通の俺ならあり得ない。金感覚が変になる。
金さえあれば何でも手に入ったよ。)

キャバクラの女性1「キャア〜!延人ぉ〜!会いたかったぁ!久しぶりぃー!?」
カイト「ひ、久しぶり・・・・。(誰?)」
キャバクラの女性1「ねー?何で今まで会いに来てくれなかったの?」

困った時は、多重の演技で誤魔化す。

カイト「どこー?ここぉ〜〜!!帰るー!」

「ピュウー(足早にカイトが店を出る音)」

キャバクラの女性1「え?延人!?どうしちゃったのー?」
キョウイチ「ノト君、帰りましょうね?
説明すると、延人さんはですね。多重人格になってしまったんですよ。だから、今まで通りの関わり方は出来なくなりました。」
キャバクラの女性1「えー?そうなの〜??そっか、だから、来なかったんだね。普通の延人なら、ここに来るもーん。」

こんな延人に失望して、離れていく女性もいる。
しかし、カイトにとってはその方が良かった。
(只今、ヨシタツの自宅にて。)

カイト(また、1から恋人を作んぞぉ〜!前の延人さんの彼女だと、別人って万が一、バレねーか怖すぎる!
その前に今日は、部屋で休もう。色々と疲れちまったなぁー。)

「バフッ(自分の部屋のベッドに仰向けになって倒れる音)」

その頃、キョウイチはヨシタツとリビングで
何やら話をしている。

805:影虎◆Vs hoge:2024/05/08(水) 15:26 ID:UrI

キョウイチ「ヨシタツさん、延人さんの多重人格の件
なんですが、何事も原因ってあります。」
ヨシタツ「原因!?」
キョウイチ「原因無くして、今の結果は発生しません。
っと言う事は、延人さんにとって長期のストレスか、
強い突然のストレスによって、多重人格になったはず
です。心当たり、ありませんか?」
ヨシタツ「いや、延人との関係は、ストレスなんて
無かったと思うよ?悩んでいる様子なんて、少なくとも
こっちには、見せていなかった。
相談も無いし。」
キョウイチ「ヨシタツには、ストレスに見えてないだけ
で、本人はストレスを感じてた可能性ありますよね? 
もし、親子関係に原因が無いなら、レイカの件か。
レイカとの仲もあまり良くなくて、元々金目的の付き合い
。ミッションを、果たす重圧はありました。」
ヨシタツ「延人の考え方なら、不満あれば口に出すタイプだと思うけどなぁ〜?
溜め込むタイプじゃないと思うんだ。ストレス溜めやすいのって、例えば大人しい子とか、気を使う子でしょ?
延人は、それじゃないよ。」
キョウイチ「だったら、あのレイカの家にいた時。メールの返信しなくなった時。アレを最後に、消えたから
やっぱりレイカとの関係が濃厚だと思います。
それが原因なら、鳥栖家の相手と関わらせるのやめましょう。」
ヨシタツ「そうだね、延人はやりたくなかったのかもしれない。」
カイト「俺が何だって?」

盗み聞きしていたのか、姿を表す。

カイト「(ここは、その話に乗っかろう。)なぁー?
もうレイカと関わんなくていーのかよ!だとしたら、
最高〜!マジであの女、ナマイキでムカつくかんな!?」
ヨシタツ「延人、ストレスになってたんだね!」
延人「つーか、もうミッションやらなくていーんだろ?
あの女の顔、見なくてスッキリするぜ!」
ヨシタツ「もちろんだよ!延人!良くなってくれるなら、その方が嬉しいよ!」

806:影虎◆Vs hoge:2024/05/08(水) 16:33 ID:UrI

カイト「多重だとかって言われても、実感無くてさー。
記憶ねーんだよ。他人格の。」
キョウイチ「他の事なら、俺に任せて下さいよ。
延人さん。協力なら沢山しますから。ね?有能な俺がパートナーで良かったでしょー?この先も。」
カイト「あぁ。(・・・そろそろ、テツオさんの言っていたプランBに移るか。ここからが、本番だからなぁ。)」

そのプランBについては、テツオとカイト君の2人だけ
が知る。秘密の情報。

カイト(もう、騙しの演技も続けられねーからなぁ?
色々とーーー・・・。最初から、目的は騙し続ける事
じゃなく、この流れを、いずれはーーーー・・・。)

次の日。
第1アジトには、ヨシタツと延人を演じるカイトの
2人だけがいる。他メンバーは、第2アジトで詐欺の
仕事中だ。

カイト「・・・父さん、俺さ・・・本当は、延人じゃないんだ。」
ヨシタツ「えっ!?何・・・言ってるの??」
カイト「・・・別人で、目的はあんたらの所の組を潰す事。元々、別のグループのメンバーなんだ。
あ、どこのグループかは教えないぜ?
中でも、顔があんたの息子の延人に似てて、そんで
延人に成りすまして近づいた。
本物の延人は、俺等のグループに監禁されている。」
ヨシタツ「・・っ監禁!?延人を返してほしい!金ならあげるからっ!君の欲しいぐらいの金ならっ!
5000万でも用意するから!?そっちの組織を裏切って欲しいっ!!」
カイト「だから、目的は金じゃねーって言ったろ?
それに俺は、組織を裏切るつもりもねーんだよ。
こっちの言う事を聞けっ!い〜か?命令に逆らうなら、
延人は始末する!しかも、残忍な方法でだ。
指を一本ニ本、骨折させたり。指の爪剥がしたり、散々痛めつける!」
ヨシタツ「そんな、酷い方法でっ!?(延人っ・・・)
一つ聞いていい?断わったら、延人だけ?殺されるのは。」
カイト「ちげ〜よ。この話を知ったテメェも始末するし、別のプランBで、いずれは組織を潰す予定だ!
プランAなら、延人だけは助けてやる。
プランBは、テメェも延人も死ぬんだよ!分かったか!?」
ヨシタツ(延人が死ぬプランBよりは、延人が助かるプランAがいい。それにしても、どこのライバル組織だろう・・・?思い当たる組織が多くて絞れない。)

807:影虎◆Vs hoge:2024/05/13(月) 08:15 ID:UrI

カイト「あんたがーーー、話が分かる相手で良かったよ。ヨシタツさん。(よし、上手くいった。テツオさんに言われてた通りの流れだ!)
いいか?他の奴らには、言うなよ?俺の事を殺そうとしても、携帯でメンバーとやり取りしていて、いつでもあんたとの会話も、あっちに聞こえてっから?」
ヨシタツ「わ、分かった・・・。」
カイト「あんたが、裏切ったらノブトを始末する様にってルールを、共有してんだ。」
ヨシタツ「わ、私はーーーー・・・?どうすればいーの。主に??」
カイト「そーだなぁ?今から言う通りの行動を取ってもらう!」

次の日。
ヨシタツに呼ばれて、部下達が集結。

ヨシタツ「皆?ボス命令だよ。いい?何日置きに外国の方のアジトに行って、詐欺仕事してもらう予定だから!
行く時の用意しといてね!?」
キョウイチ「ヨシタツさん、俺も行く事なります?」
ヨシタツ「いいや?君には・・・ノブトの世話をして
置いて欲しいから、君だけ残って欲しい。
残りの皆は、外国に!」
ヨシタツ「でも、行く時は1日一人ずつとかだよ?
警察官も最近は、色々とそーいう事件にうるさいし、
少しでも怪しまれにくい様にしないと。
多めより、個人にした方がいいと思うんだ。よろしく。」

カイトは、ヨシタツが変な行動をしないか常に側にいた。

カイト「さみしくなんなぁ?キョウイチだけとか。
ま、仕事だからしゃーねぇか?」

キョウイチは、まだ気づく事も無く・・・。

ヨシタツ「キョウイチ君、これからスーパーに買い物
して来て!?」
キョウイチ「分かりました。」

他のメンバー達は、アジト2で詐欺の仕事中。
外国に行く、タツヤと言う部下だけが残る。

カイト「いいか!!多く掘るんだ!」

その前に夜、アジト1の外の森の土を、2人でシャベルで
掘っていた。

カイト「よし、こんぐらいあれば十分だ。
いいか?明日、タツヤを始末しろ。俺も一緒にいる。
もし、タツヤが反撃してきても、俺が銃で始末する!」

808:影虎◆Vs hoge:2024/05/13(月) 12:53 ID:UrI

地面にシャベルで大きな穴を掘ったヨシタツ。
そして、昼頃になりキョウイチには、買い物へ行く様に
指示。今、アジトにいるのは、ヨシタツとカイトと
タツヤの3人。

ヨシタツ「タツヤ君、外国行く前にちょっといいかな?
話がある。」
タツヤ「はい?」
カイト「俺も行く!!」

3人は、外へと出る。

タツヤ「話って何ですか?ヨシタツさん。」
ヨシタツ「あ、それは・・・。」
カイト「いい、俺から言う。(タツヤが俺の方向見てる内に撃て!)」
タツヤ「?ノブトさんの話って?」

「スッ(ヨシタツが服から、隠してた銃を取り出す音)」

そして、ついに。

「バァ〜〜〜ン!(タツヤを銃で撃った音)」

タツヤ「う・・ううっ、ヨシタツさん・・・何・・で。」

地面に倒れ込んだタツヤは、息はまだあった。

ヨシタツ(撃ってしまった相手をっ!?私が殺しをっ!?)
カイト「よし、よくやった。穴にコイツ・・運んで埋めるぜ。」

タツヤは、動かなくなった。息もしていない。

カイト「せぇ〜の!」

「ドサッ(ヨシタツとカイトでタツヤを穴に放り投げた音)」

少し、見えにくくする為に土を被せるが・・・。

カイト「その辺でいい。まだ、明日も始末するから。
もうちょい、横の穴を広くしとくぜ?」
ヨシタツ「分かった・・・。」
カイト「夜にな?今はいい。キョウイチが帰って来るから。所で、1日に2人始末しねーか?」
ヨシタツ「えっ!?殺したのなんて、今が初めてで
一気に2人も!?」
カイト「殺しなんて、慣れてくれば余裕だ。やり続けてる内に普通になる。」
ヨシタツ「そんなものかな?」
カイト「・・・。キョウイチ達には、相手の部下が
仲いいから、どうしても「2人で行きたい」って言ってきたから、許可したって伝えときゃいい。
まぁ、他に良い提案あれば、そっちに変えるけど。
だから、次は2人だ。後ーー・・俺が注目させてる時に
2人を後ろから、撃て!」
ヨシタツ「私が・・・2人を?分かった。」
カイト「そーすれば、他の仲いいメンバーも「2人で行きたい奴」は、自分から言ってくんだろー?」

しかし、これもカイト君の演技だ。
心の中では彼もショックを受けている。

カイト(マジでキツイ。早く、終わらせたいーーーー。)

キョウイチが、買い物からアジトに戻る。

キョウイチ「・・・あれ?タツヤはーーーー?」
カイト「出てった。空港に行ったぜ?まぁ、そろそろ時間だったしなぁ。」
ヨシタツ「スーツケースも、持って行ったよ。荷物も無い。」
カイト「それよか、早く昼飯食いてー。腹空いた。」
キョウイチ「ランチにしますか。作ります。
3人分ですね。」
ヨシタツ「いつも、助かるよ。キョウイチ君。今日もよろしく。君の料理は、最高!」

809:影虎◆Vs hoge:2024/05/13(月) 16:54 ID:UrI

キョウイチ「俺の・・・死んだ父さんが、料理を作るの
得意だったんです。それで俺も食堂に憧れてて。」
カイト「へぇ〜、そーだったんか。」
キョウイチ「あれ?ノブトさんには、前に話してませんでしたか。」
カイト「オ〜ナァ〜カ!?空いたぁー!早く作ってー!」早くぅ〜!?
キョウイチ「あ、ノト君ですね?分かりました。すぐに
作りますから。だから、大人しくテレビでも観てて下さいね?」
ヨシタツ「ノト君、こっちだよ〜。一緒に観ようね?テレビ。」
カイト「うん・・・。」
キョウイチ「ヨシタツさん、ノト君の事をよろしくお願いします。」

テレビの近くのソファーにヨシタツとカイトで
腰掛けている時。

「ピロリン(タツヤの携帯に、メールを受信した音)」

ヨシタツ「!(タツヤ君の携帯のメール音?)」
カイト「誰からだ?」
ヨシタツ「送信相手は、キョウイチ君!?」
カイト「何って送ってきた?」

とっさにカイトは、テレビのボリューム音をあげる。

ヨシタツ「・・・「今どの辺にいる。もう着いたか?」って。
カイト「いいか?タツヤに成りすまして返せ。」
ヨシタツ「わ、分かった。」
カイト「今までのメール文を真似て、だぜ?」
ヨシタツ「「もう少しで着く所。コッチ忙しくなるんでまた、後で!」っと。」
カイト「・・・・・。」

台所にいたキョウイチは。

キョウイチ(そろそろ、着くか。
さて、もう少しで3人分は完成だ。皿を出す用意をするか。)

テーブルへと、場所を移して皿に入れた料理を置く。

キョウイチ「ヨシタツさん。完成しました。ロールキャベツです。」
カイト「なぁ〜?キョウイチぃ、食べさせろー!」
キョウイチ「自分で食べて下さいよ。ノト君、たまには。」
カイト「ちっ!」
ヨシタツ「美味しいよ!いや〜、キョウイチ君の作るご飯は、本っ当に美味しいね。」
キョウイチ「嬉しいです!・・・俺がノブトさんの恋人なら、毎日2人の為に作りますよ。苦じゃないです。」

その後、料理を食べ終わり
ノト君は、ベッドで眠りにつく。

キョウイチ「ノト君・・・?布団、かけますよ。」
カイト「ん〜むにゃむゃ。」

次の日。

ヨシタツは、メールにて部下のフキとロジには、
アジトに残る様に伝える。キョウイチもいる。

ヨシタツ「今日も、昼ご飯の買い物をよろしく〜。キョウイチ君。」
キョウイチ「はい!」

他のそれ以外の部下は、別アジトで詐欺の仕事中。
その間、フキとロジを外に連れ出す。

810:影虎◆Vs hoge:2024/05/16(木) 07:53 ID:UrI

フキ「話って何ですか?ヨシタツさん。」
ヨシタツ「・・・。」
カイト「俺から言う!皆コッチに注目!」

2人の視線をカイトに向けさせて、その後ろから
ヨシタツは、銃を取り出し・・・

「バァ〜ンバァン!(ヨシタツが銃で、フキとロジを背後から撃つ音)」

カイト「上出来だ。大分、始末するのも慣れてきたんじゃねー?」
ヨシタツ「・・・そ、そーだね。これが終われば、ノブトは助かるんだね!?
所で、本当に約束は守ってくれるんだよねー?こっちが死んだ後、ノブトも始末するとかじゃぁ〜?」
カイト「安心しろよ!ちゃんと守るって!!さすがにノブト一人じゃあ、組を再開出来ねーって。
そんな奴、最初から敵だとも思ってねー!始末する価値ねーんだよ。」
ヨシタツ「そ、そう〜。じゃあ、価値のない相手は
始末しないんだ?(価値のある人物だけ、始末して置きたいのか。ノブトも能力を低く見られたもんだ。)」
カイト「それと、フキとロジに成りすまして、キョウイチにメールを送れ!「俺等の頼みでヨシタツさんにお願いして、2人で外国のアジトに行く事になった。」って。
「了解されて、今空港に向かってる」ってな?」
ヨシタツ「分かった。」
カイト「ちゃんと、送ったかどーか、内容は見せろよ?
隠れて、違う内容を送るのはダメだぜ?」

買い物中のキョウイチの元に、メールが届く。

キョウイチ「ん?2人で向かう様に頼んでOKもらえた?もう空港に行ってる所、か。(大体、出発の時間は昼一時。そのタイミングだなーーーー。)」

その日の夜・アジトにて7時。

ヨシタツ「ん?電話だ!フキ君の携帯に、キョウイチ君から!!」
カイト「アイツ・・・たまたま、話してぇ事でもあんのか?」
ヨシタツ「どっどっ、どうしよう!?さすがに声真似までは、出来ないっ!!」
カイト「そのまま出んな!今、詐欺の仕事中で忙しい。用件あるなら、メールでお願いです!ってそう返しとけ!
メールで。」
キョウイチ「!(今は忙しい、か。真面目に仕事してる証拠か?あれから、タツヤもメールでは忙しくなるから、電話よりメールでって、返ってきて詐欺の仕事をしてる
様子だったからな。)」

次の日。
この似た様なペースで、次から次へと部下は始末され続けた。
一ヶ月で、61人も死んだ。
その度に外国のアジトに、送り込んだ事にしていて、
ついにはメンバーは、キョウイチ一人になる。

キョウイチ「メンバーは、俺一人だけになってます。
ヨシタツさん、大体・・・いつになったらメンバーを
こっちに戻す予定ですか?」
ヨシタツ「かなりの大金、詐欺で稼いでもらったら
だね。売り上げは、多い方がいいよ。うん。
皆で、分けるんだ。多い方がいいよねぇ?そー思わない??」
キョウイチ「・・・得ですよ。」
カイト「キョウ〜、何やってるのー?オナカ空いたぁ〜。」
キョウイチ「あ!ノト君。分かりました。今、作ります。」
カイト「早く作ってー!早くぅ〜〜!!」

811:影虎◆Vs hoge:2024/05/16(木) 09:20 ID:UrI

キョウイチ「今日は、何がいいですか?」
カイト「カレー。」
キョウイチ「カレーライスですね。分かりました。」
カイト「キョウ〜が作るメシってうめぇ〜。もっと食べたい!」
キョウイチ「いいですよ。」
カイト(・・・そろそろ、もうキョウイチでピリオドか。長くて短い様な〜もう、偽りのノブト人生も終わりだ。
早く、カイトとしての人生に戻りたいな。もう少しなんだ、後。
俺としては、あんたら2人に恨みなんて無い。テツオさんに頼まれて、役目を果たしてるだけ。)
ヨシタツ「キョウイチ君。話があるから、ご飯食べたら外でいい〜?」
キョウイチ「はい?」
カイト(・・・これで、最後だ。)

最後の晩餐だ。

カイト「ぱくぱく。うめぇ〜。」
ヨシタツ「美味しそう。どれどれ、パク。」
カイト「あ・・・あれ?何だ?ねみぃ・・ま、まさかっ!?」
キョウイチ「・・・・・・。」
カイト(キョ、キョウイチ!?)
ヨシタツ「何か、眠い様なぁ〜・・・。」

次に2人が目を覚ますと、ロープで体を縛られていた。

カイト「!?キョーウ!?」
ヨシタツ「何でこんな事っ!?」
キョウイチ「知りたいのは、こっちの方ですよ!?ヨシタツさん!!
ノブトさん、2人してどうして部下を裏切るんですか!?」
カイト「え?バレてる。何で・・・いつから?」
キョウイチ「・・・2人には、内緒にしてたんですが。俺は信じられない部下は、裏切るんじゃないかってこっそりと、携帯を使ってよく
会話を盗聴してたんです。知ってます?盗聴って携帯からも、出来るん
ですよ。」
カイト(って事は、あーーーー!!)
キョウイチ「たまたま、とある部下の携帯を盗聴して、聞いていたら
2人の犯行を知ってしまって・・・。」
カイト(ダメだ!誤魔化しが効かねー。)
ヨシタツ「(あれ?本当の事を言ったら、人質のノブトは始末される?)何も言えない。」
カイト「・・・トス テツオに頼まれて、俺はノブトに成りすまして
後でヨシタツにだけバラして、部下を全員始末したら、部下殺しの犯人であるヨシタツに、自死してもらう予定だった。
これが終われば、俺は元の自分で生きれるんだ。だからーーーー。」
ヨシタツ「えっ!?ど〜いう事ぉ!?こっちが聞いた内容と違う!」
カイト「嘘だって。」
ヨシタツ「!」
カイト「本当は、ノブトさんはテツオさんが始末した。もう、死んでんだよ。ノブトは、生きてない。」
ヨシタツ「って事は、最初っからハメて、部下を始末させて
ノブトの死を隠すつもりだったんだね?よくもっよくもっ息子のノブトをーーーーっ!!?」
カイト「・・・・・っ。」
ヨシタツ「トス テツオ!許せないっ!家族皆殺しだぁーーーーっ!!
キョウイチ君、このロープを解いてっ!?テツオ一家に復讐をーーー!」
キョウイチ「・・・もう、いいじゃないですか。ヨシタツさん・・・。」
ヨシタツ「・・・・え?」

「スッバァン!(隠し持っていた銃をキョウイチが、ヨシタツに撃つ音)」

カイト「えっ!?」
キョウイチ「俺とあなたの2人だけで、どうすれっていうんだ。
俺達の負けだ。あなたは、可哀想な人だ。
ヨシタツさん、ノブトさんの元に行ってあげて下さい。一人で淋しいと
思うんで・・・。」
ヨシタツ「の・・・ぶと。キョウ・・イチ君、あ・・・りが・・とう。」

ヨシタツは、息を引き取った。

カイト「何でっ!?味方じゃなかったのかよ!?(コイツっやべぇ〜!俺も始末されるーーーーっ!)」

「バタバタ(カイトが体を、バタつかせる音)」

キョウイチ「・・・あなたの事は、始末しません。元々俺は、普通の人間だ。最初から悪人じゃない。」
カイト「え・・・・??」
キョウイチ「俺の父さんは元々、食堂やってたタダの父親。その父親を死なせたのは、悪人だ。それ以来、正義は力が全て。そう思ってた。
だけど、トス テツオは力じゃなくて、頭で勝とうとした。
初めてだ。そんな男。諦めてた、俺の心に最後の光をくれた。どこかで本当は、俺自身望んでた。父を死なせた悪人への復讐を。
後の事は、任せろ。」

812:影虎◆Vs hoge:2024/05/16(木) 12:10 ID:UrI

カイト「任せろって・・・どーするつもりなんだよ!?」
キョウイチ「いーから、ここから逃げろ。そして二度と戻って来るな。
分かったな?」
カイト「あぁ・・・。(そっか、コイツの親って悪人によって
死んでたんだな。なのに表面的にだけ、悪の味方してたって事か?
複雑だ。)」

キョウイチの言葉通り、カイトは外へと出ていった。

キョウイチ「さてーー、残りの後始末。俺がやるか。」

ヨシタツの死体には、灯油をばら撒き、家全体も灯油をばら撒いた。

「ボワァ〜〜〜〜(アジトに、炎が舞い上がる音)」

そして、キョウイチは火を点けて外へと出る。

キョウイチは、死ぬ前に紙に遺書を書き残す。
そして、遺書を自分の側に置いたまま、銃を自身のこめかみに向ける。

キョウイチ「カイト君・・・。後は、よろしく頼みます。
俺は、死んだ父親の元へ行ってくる。父さんーーーー・・・。」
カイト「(ま、まさか!?キョウイチ!?)」

その様子をアジトから、少し離れた木に隠れて見るカイト。

「バァ〜〜〜ン(キョウイチが銃を自分に撃つ音)」

カイト「ヨシタツも死んで、キョウイチも・・・死んだ。
俺が殺した訳じゃないーーー、だけど。何で素直に喜べないんだろう。
もし、悪人側にいなければ、この2人はきっと幸せだったんじゃあ?」

こうして、ヨシタツとキョウイチが死にその後、アジト1は、警察に
調べられる。
燃えた中から、ヨシタツの遺体。
林からは、部下達の遺体。外には、キョウイチの遺体だ。
ヨシタツを撃った犯人は、キョウイチでクロ。
部下の死に関しては、ヨシタツ所有の銃なのでヨシタツがクロ。
遺書には、こう書かれていた。

キョウイチの遺書「全ては、ノブトさんがいなくなった事から
始まった。ヨシタツさんは、ノブトが見つからない事で精神的におかしくなって、部下に疑いの目を向けて、次から次へと銃で脅して部下を
死なせ始めた。俺は、他の部下の携帯を盗聴する事で、未然に
ヨシタツさんの犯行に気づけた。だから、最後にヨシタツさんを
俺の手で死なす事にした。けど、もう全て終わりだ。人殺しになった
未来に希望は無い。だから、自分もこの世を去る。
母さんは、何もこの事は知らない。さようなら。」

加害者が既に死亡すると言う、異例の事件で終わる。
テツオも、たまたま歌仙とレイカの3人で、テレビに流れる事件を
観ている。

テツオ「あれっ!?この人物ってキョウイチ君とヨシタツ。このヨシタツってまさか、ノブトのーー!?」
レイカ「本当だぁ〜〜!息子の尚、ノブトについては
行方知れずとか言ってるぅー!!」
歌仙「テツオさん!?カイト君きっと、上手くやってくれたのね!」
テツオ(あれ?けど、これ・・・カイト君に頼んだやり方じゃないぞ?
もしかして、変えざる終えない流れなってたか?
彼自身も無事だと良いが。頼むっ!逃げ切ってくれ!?)

一方で、カイト君に関する証拠は、キョウイチが死ぬ前に上手く隠していて、警察もその事実に気づく事は無かった。
そして、その後のカイト君はと言うとーーーーーー・・・。

マネージャー「カイト君っ!?今日のドラマの役をよろしくね!」
カイト「あっ、マネージャー。今行きます!」

彼の夢だった、ドラマの仕事をしている。
テツオ達はと言うと・・・。

テツオ「レイカー?カイト君が出るドラマ、始まったよ?」
レイカ「待ってー?今行くぅ〜!!」
歌仙「3人で観ましょう!」


END

813:影虎◆Vs hoge:2024/05/16(木) 13:39 ID:UrI

因みにキョウイチがヨシタツを銃で死なせていない場合は、
ロープを解かれたヨシタツが、まずノブトを守れなかった罪だとかで
キョウイチを撃つ。そして、テツオに加担した罪でカイト君も撃つ。

その後は、トス家に復讐するべく
テツオが朝の仕事へ行く時間を狙って、出てきた所を
袖で隠した銃をテツオに向けて、「騒ぐな。言う通りにしないと撃つ。
家の中に入れ。」
っと脅して、トス家の中に侵入した後、歌仙とレイカも1箇所に
集めさせて、カイト君の件やノブトが殺された件も知ってる
と説明して、4人でしばらく会話を交わすが
ヨシタツの目的は、「復讐だ」と言い3人をその場で射殺。
最後は、ヨシタツも自分を撃って倒れる。

っという流れの完全バッドエンディングになってた。

814:影虎◆Vs hoge:2024/05/17(金) 07:37 ID:UrI

引き続きも、マイホームヒーローの設定を変えたまた
違うカイト君ヴァージョンになります。

登場人物紹介

@トス テツオ
Aトス レイカ
Bトス 歌仙
C麻取 ヨシタツ
D麻取 ノブト
Eキョウイチ
Fカイト(オリキャラ)ノブトの替玉役をする。
Gしずく(オリキャラ)カイト君の高校の同級生
H麻取の部下達

注意点・原作には無い親子間BLあり。苦手な方は、
読まない様に。

では、始めます。

815:影虎◆Vs hoge:2024/05/17(金) 07:59 ID:UrI

マイホームヒーロー・〜カイトヴァージョン〜

キョウイチ「いいか・・・?後、一週間過ぎても、ノブトさんが
見つからなかったら、お前ら家族を皆殺しにする。分かったな?
その間だけ、手を組む。」

キョウイチとテツオ。2人がいるのは薄暗い、建物の中。

テツオ「(どうして、こうなってしまったんだろう?全てはあの日から、始まった。)分かりました・・・。(娘のレイカが付き合ってるノブト君を、死なせてからだ。
そのノブト君が、闇組織側の息子さんで・・・)」

回想

ノブト「クソっ!あのレイカぁ!?死なす!始末してやる!」
テツオ(!れ、レイカを死なすっ!?)

たまたま、レイカの家の部屋のクローゼットに隠れていた私はーー・・・
レイカを守る為に、ノブト君をこの時死なせてしまった。

「パタッ(ノブトが血を流して、床に倒れる音)」

回想終了。

そして、今この組織の男・キョウイチに私は、ノブトの件で疑われている。何としてでも、疑いを逸らさないとっ!!
家族皆、死んでしまうかもしれないっ!
この残りの一週間、全てを賭けよう。

キョウイチ「ちゃんと、携帯は手元に持って、いつでもこっちの
連絡は、受け取る様にしろ!」
テツオ「はい。」

その後、場所は代わり、テツオの自宅。
家には、妻の歌仙と娘のレイカ達が待っている。
テツオが、部屋の中に入ると。

レイカ「父さんっ!?ど〜したのその頭っ!!」
歌仙「貴方っ!?」
テツオ「ちょっと〜転んじゃって。(よし、後はホワイトボードで
言葉を書いて、伝えよう。)」

妻の歌仙とレイカにも、既にノブトを死なせた件は、伝えている。

ホワイトボードの内容を見た2人は。

歌仙「(組織の連中にやられた!?)」
レイカ(パパっごめん!)

一度前に、この家から盗聴器を見つけてからは、盗聴の恐怖に怯え
それ以降、ホワイトボードでの会話になった。

ホワイトボードに更に追加して《私の携帯も、盗聴されている。》

テツオ(聞かれたくない内容は、こっち。)

ホワイトボード《頼む!レイカ?今から、私の言う通りの行動を、起こしてくれ!》

レイカ(分かった!元はと言えば、私のせいだしなぁ〜。)

816:影虎◆Vs hoge:2024/05/17(金) 12:52 ID:UrI

次の日、1日目。ここは、レイカの部屋。

レイカ「(えっと、まずはコレ〜!)」

レイカは、自身のスマホのネットにて。
ネット投稿内容《個人のムービーに、出てくれる役者さん募集!
主に、このイラストの主人公に、顔が似てる人。
出演してくれる人には、高い金を支払うよ!》

そのイラストは、ノブトの顔に似ている。
レイカの投稿内容に、心惹かれたのがノブトに顔が似ている
役者を目指して、頑張っているカイト君だった。

カイト(ギャラ高めかぁ〜。悪い話じゃないな。役者の仕事を目指してる
ものの、両親には迷惑かけてる。高めのギャラ貰えんなら、やりたい!
母さんにも渡せる。)

カイト以外にも、ノブトに顔が似ている10名ぐらいが応募してきた。

待ち合わせ場所は、レイカの家の近くにあるカラオケ店。

レイカ「ごめんねー。こんな場所で、オーディションして。
もっと、更に1名に絞りたくて。」

レイカは、その10名を自分の知る、カラオケ店に呼び集めた。
そこで、背も血液型も顔もソックリな、カイト君が選ばれる。

レイカ(声とか、歩き方は似てないけど、10名の中ならダントツ!
見た目なんか、双子!)

二日目、レイカは自宅にカイトを呼んだ。

ホワイトボードで会話中。

レイカのホワイトボード《パパ、見て!カイト君って人に決まったよ!》
カイト「どうも。」
テツオのホワイトボード《よくやった!レイカ!ノブトにソックリだ!》

テツオ「レイカの友達なんだって?よろしく、寛いでいって。」
カイト「はい。」

テツオは、キョウイチに怪しまれない様に、嘘の情報を伝える。
すぐにリビングの方に行って、レイカとカイト君とは距離を取る。

歌仙「レイカちゃんも、男友達が出来る年頃になったのね。」
テツオ「邪魔したら、悪いからそっとして置こう。」
歌仙「そうしましょう。」

レイカは、自分の部屋にカイトを招きいれる。
ホワイトボードで、更に会話は続く。

レイカのホワイトボード《ここで、カイト君に頼みがあるんだ。
この、オーディションって本当は、嘘なの。》
カイト(え?嘘?)
レイカのホワイトボード《うん、本当はね、カイト君には
ノブトって人を、演じて欲しいの。ノブトって人に、成りすまして生きて
欲しいの!》
カイト(何で?その、ノブトって誰だ??)
レイカのホワイトボード《ノブトは、付き合ってた彼氏なんだけど
ある日、消えちゃって。そのせいで、私の親が彼氏の組織から
疑われて、家族3人今、ピンチなの!
ノブトが現れてくれないと、最悪「始末」って状態なの!》
カイト(!始末?)
レイカのホワイトボード《警察じゃあ、助けてくれそーに無いし
もし、カイト君がノブトに成りすましてくれたら、その分のギャラは
毎月35万、振り込むから!だから、お願いっ!》
カイト(35万・・・。普通に役者の仕事しても、俺だとそんなに
貰えない。)

カイトは、手をグーにして承諾した。

817:影虎◆Vs hoge:2024/05/17(金) 16:11 ID:UrI

三日目。

レイカは、カイトと外で会っては、延人の情報を伝えて
色々とレクチャーする。

レイカ「延人の歩き方はねー、こう!」
カイト「特徴的ですね・・・。」
レイカ「後〜、カイト君の声より、延人の声はもうちょっと太め!待って、延人の声を携帯で、撮って置いてるの。この声!」
カイト「!勉強になる・・・。」

カイトは、小さい頃からキャラに成りきるのが
好きな子だった。

カイト「役に成りきるのも、声を真似るのも得意です!」

レイカのお陰で、カイトは延人に完全に、似てくる。

レイカ「延人がよく好んでた服も、カイト君にプレゼント!最後、いなくなった時に、着てた服だよ!」
カイト「ありがとうございます!髪型は、どうしますか?」
レイカ「そーだね!延人に近づけよっか?」
カイト「はい!」

そして、完成したのがーーーーー・・・。

レイカ「いいね、いいね!完っ全に延人!?」

そして、四日目。

カイトは、自分の自宅を訪れると、親に嘘をつく。

カイト「母さんっごめん!友人の借金を背負わされちゃった!迷惑かけたくないから、このまま逃げて、消える!
本当っごめんっ!」
カイト母「借金!?どれくらいの?」
カイト「ご、5000万。」
カイト母「そんなにっ!?」
カイト「母さんには、迷惑かけたくないから、俺が逃げたって事にしておいて!」
カイト母「いつ、戻るかも分からないの?」
カイト「今は、分からないっ!ごめん!もう行くからっ!」
カイト母「カイトっ!?カイトーーーーーっ!!」

延人になって生きる為、何もかもを捨てないと
いけなかった。

カイト(後は、友人か。)

メールでも、母に話した内容と同じのを送る。
中には、心配してくれて「金貸そうか?」の声を
くれる者もいた。

カイト(ありがとう!皆。こんなに優しい友人に囲まれて、幸せだなぁ〜。でも、延人になって生きるには、
もう、いない事にしないといけないんだ。
だから、もう・・・。)

そして、五日目。

ここは、ヨシタツの自宅。
家の前には、組織側の待機組と呼ばれる面々が
車の中で見張っている。

部下1「ん?あれ・・・延人さんじゃないっスか?」
部下2「本っ当!延人さんっ!?」
部下1「でも、何かウロウロしてて、変じゃないっスかね〜?」

待機組とは、分かりやすく言うと、ヨシタツの身の安全を見張る係りの事。


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