この森は 何かを経て姿を変える それは心の移りに似る
701:??? hoge:2019/01/19(土) 19:42 榎「で、旧神とそらちらの方は?」
(柊と顔を見合せ首を傾げながらザレッドを見る)
……あ、ザレッドと言います…どうも…
703:??? hoge:2019/01/19(土) 19:44 榎「ザレッドさんですか……私は榎、こっちは柊。神器です、一応」
(そう言いながら柊を無理やり引っ張る)
…あ、ご丁寧にどうも…
705:ニャルちゃん これでも旧神:2019/01/19(土) 19:46「…で、何かご用ですか?」
706:??? hoge:2019/01/19(土) 19:47 榎「いえ、別に……旧神に用事でしたら私たちは別に後からでも大丈夫なので、ねっ、柊?」
柊「まぁ、大丈夫じゃない?」
あぁ、いや、お先にどうぞ?こっち適当にヘッドホンで聞いてるから
708:ニャルちゃん これでも旧神:2019/01/19(土) 19:49 「………」
(触手を動かし、ザレッド達を眺めながら作業中)
>>705
柊「ご主人から伝言を頼まれていて……」
榎「別に急用ではないのでここら辺の草を刈りながら聞いて貰っても構いません」
>>707
榎「では、ご好意に甘えて」
…へーー…ま、それならいいか…
712:??? hoge:2019/01/19(土) 19:51 >>708
柊「旧神は転生するのに必要な代償をご存知ですか?」
(そう言いながら首を傾げる)
「…種族によって様々、しかし我らには完全な滅びと昇華があります…転生が必要有りません」
(草を刈りつつ話す)
「他の種族に関してなら、範囲を絞って質問して下さらないと、答えようも有りません」
柊「人間に限った事では無いのですが、基本的に記憶の一部そして身体の一部を転生する時に代償としていただきます」
(そう言いながらひらりと一枚の写真を見せる)
榎「この女性の場合は、例外的にこの森での全ての記憶も消す事になりまして……」
(そこに写っていたのは陰陽だった)
「……そうですか」
716:ニャルちゃん これでも旧神:2019/01/19(土) 20:06 「…あなた方の主人は、何を意図して私にその事を?」
(手入れを全て済ませ、向き直る)
「返答によっては石になりなさい」
(
柊「言いにくいのですが……この子が転生後もここに訪れるのは……あまりにも」
(ここまで言った後閉口する)
榎「危険過ぎます、例え体の呪いが全て消えたとしてもここの障気はあまりにも毒です」
(柊の後に続く言葉を伝える)
>>716
柊「簡単に言うなれば……警告です」
榎「あの子の記憶から抜き取る必要な記憶に旧神」
柊 榎「貴女が入っているんです」
あらあら〜、榎、柊命狙われてるの〜?
(間延びした声と共に短い銀髪の女性が現れる)
でもね、旧神
私の神器に手は出さないで貰える?
(にこっと微笑むがその顔は笑っていない)
>>718
「…それを」
相手の喉元に、黒い剣の切っ先を突き付ける
「それを私が理解してないとでも思うか?使い魔風情が…」
「これ以上は必要無い、消え失せろ」
(黒い剣を閉じると、片付けに戻る)
>>720
『貴様がこの戯けの持ち主か _さっさと持って立ち去れ』
怒り気味である
>>721
あらあら〜、うふ、旧神?
柊 榎「毘沙門天様!!」
(慌てて主人の裾を掴む)
大丈夫よ?痛くはしないつもりだから
(使い二人ににっこりと微笑む)
>>723
『………』
背後の神など何処吹く風か、目も合わせずに片付けを続ける
ただ、2度と関わりたく無いという…不快感を理解する事が出来た
>>722
さっき、言ったわよね〜、神器に手出すなって?
(そういい旧神の前で手を翳す、纏う雰囲気は神々しい荘厳な雰囲気だ)
頭が高いわよ、旧神
(そう言うと相手の身動きを一時的に封じる)
ねっ、ひいらぎ、えの、痛くはしなかったでしょ?
(神器たちに優しく笑いかける)
柊「武神のご主人が珍しくですけどね」
>>725
[カチッ]『〒=☆○…非礼を差し向けて来た化石に言われる筋合いは無い、帰れ』
圧縮旧外宇宙言語、目に見えぬ光が外なる神の異常を取り払う
『見ての通り忙しい _用は済んだだろう?消えろ』
>>727
うふ、ただね、旧神?
(使いたちは頭を抱えているが気にした様子はなく話かける)
私自分の物を他人に壊されたくないの?分かるわよね?
>>728
『…おあいこという言葉の意味を知って帰れ』
あまり相手にしようともせず、片付けた物を持って歩き出した…
『……毘沙門天…ねぇ…』
(ポツリと呟きながら、彼女たちの様子を伺う、ピエロは壱に預けたし、正直、こちらの様子が気になって来たが…)
『……ふーん』
「…[バテッ]……心労、ってこんなに体に響きましたかね…」
(業務を全て終えるが、謎の疲労で自室の前でへたり込む)
「……(寂しい、だけなのでしょうか…アルスターも、廻国修行に行ってしまいましたし…)」
733:??? hoge:2019/01/20(日) 15:56 >>730
『何しているの?えっと、確か……弐だっけ?』
(ふわりと声がした方を向く)
柊「……ご主人、旧神めっちゃ怒ってましたけど、それと彼女どうするんです?」
(その両手には先ほど死んだ陰陽の遺体がある)
『っ!思ったより早かったわね……』
(少し悲しそうに呟き)
榎「…何…この子の障気…どっちの人なんですか?…」
(柊に近づきながら盛大に顔をしかめる)
『この子?この子はもう彼岸の者だけど』
(冷たくなった陰陽の頬を優しく撫でながら)
『…あァ、死んじまったのか、嬢、なら、いいか』
736:弐◆RI:2019/01/21(月) 19:07『てめぇらがいるのが見えたから、気配だのなんだので大体わかってたけど、…壱に見つかんなくてよかった』
737:???:2019/01/21(月) 20:38 >>735
『ええ、割りとあっけなく………』
(少し残念そうな表情で)
柊「ご主人…彼岸の子と…旧神どうするんです?」
『とりあえず首の変なやつを斬らないと……旧神は……まぁ、なんとかなるでしょ?』
(面倒くさそうな表情を浮かべながら)
榎「なんか後半雑……」
『……あーそうだ、言い忘れたんだけどよ』
(いつもの調子で、なんの抑揚もなく話し始める)
『…『俺の部下、そいつと友達なんだわ』』
(そう告げた瞬間、バサッと、翼をはためかせるおとが聞こえ、薄く桃色に光る羽根が美しく舞い散った)
『……わりぃけど、その死体、ちょっとみかに貸してくれや』
(弐の肩に両手をのせ、いつもと違う、なんの感情もない桃色の瞳で、毘沙門天達を眺める、天使の姿があらわれた)
『それで?私にどうしろと?』
(気だるそうな目で弐を見つめる)
『この子を転生させるしか私にはできないのだけれど……』
>>740
柊「ご主人?」
『いいんじゃない?別に……』
柊「……はい……」
(返事を聞き無言で弐に近づき陰陽の死体を渡す)
『……みか』
ミカエル『……うん』
(陰陽を受け取ると、すぐにミカエルは陰陽の傍に近寄る)
ミカエル『………【霊証・解放】』
(陰陽の額に自分の額をコツンと合わせ、そう言い放つ、するとミカエルの周りから眩しいほどの桃色の輝きが発せられる)
ミカエル『…【天に召されるは夢の彼方へ、我らが導きとともに、今、メシアによる救済と共に、安らかな眠りを】』
(そう告げると、優しく、祈りを込めて額にキスを送る、その意味は、言わずもがな、彼女に天の祝福を)
『……友達……ねぇ……』
(少し驚いた表情でミカエルたちを見つめる)
榎「……ご主人?」
『いや、別になんともないから大丈夫』
(目を細めながら過去を思い出す)
ミカエル『……ん、』
弐『……いい?』
ミカエル『……うん』
弐『そか…がんばれ』
ミカエル『……』
(そう弐がミカエルの頭を撫でると、コクリと彼は頷く、その表情は影がさしていてみえない)
『……どうしたらいいんだろうね?』
(そう言いながら神器二人の頭をふわりと優しく撫でる)
柊 榎「っ!……」
(少し驚いた表情を見せるがすぐに元に戻る)
柊「あの子……貰わないと……」
『えぇ、そうね』
>>747
榎「……もう、いいですか?」
(そっと二人に近づく)
『……に、さま、』
弐『…ん?』
『……僕の、こと、見捨てないでくれる…?』
弐『…おー、かーいい弟分を、そう簡単に見捨てたりしねぇよ』
『……ありがとう』
(そう、礼を言った瞬間、青と黒と桃の糸のようなものが、ミカエルの体を繭のように包み込んだ)
『……あぁ、それにしても、嬢は輪廻をくぐれねぇだろうな』
(薄ら笑いを浮かべ、陰陽を抱える手は逆の手で、繭を撫でる)
『…みか、お前はよくやったよ、後でちゃんとご褒美でもやんなきゃな』
(とても優しく、繭を撫でる、その瞳は天使とは程遠い、色んな色が混ざりこんだような群青色の煌めきを放っていた)
>>751
柊「……それってどういう事ですか?」
(弐の手から陰陽を受け取りながら尋ねる)
『気にしなくていい、お前らにはわからねぇよ』
(嫌味のように、挑発するように言い放つ、その姿は、まゆの中で眠っている天使と瓜二つだった)
>>746
榎「何もそんな言いっ!!ぅぐ!!」
(言い終わらないうちに柊に口を塞がれる)
柊「榎……駄目だよ……」
(低い声で宥める)
柊「杜若にも毘沙門天様にも迷惑がかかる、それが分からない榎じゃないよね?」
(優しく尋ねる。無言で頷く相手を見て口に当てた手を外す)
榎「……分かった……」
柊「ん、いい子」
(優しく頭を撫でる)
『随分飼い慣らしてんだな、羨ましい、壱はそんなんじゃ言うこと聞かねぇし、逆にこっちを宥めようとしてくる、…楽でいいな、お前ら』
(ゆっくりと瞳を閉じ、再び開けた瞳には冷めた光が映っていた)
柊「まだ何も毘沙門天様が何もやらかさないからね…」
(冷めた目で見てくる相手を一瞥しながら)
柊「……まぁ、楽だよ、何も無理に働く事はないし」
(肩をすくめながら)
柊「ただ……下手に悪い事……なんてできないけど」
(昔主によって斬られた神器を思い出しため息をつく)
『ふぅん、…疲れそうだな、お前ら、まぁ、お前らみたいなのは何人か見たことある、理解も出来ねぇことはねぇし、わかりたくねぇけどまぁ見える、…呆れるくらいに』
(ゆっくりと繭を撫でる手をとめ、指を鳴らす、すると繭は小さく形を変え、手乗りサイズの卵のような形になり、弐の手のひらへとふよふよと移動する)
柊「これだから天使とか悪魔は嫌い……」
(相手の返答を聞いてため息をつく)
柊「現世と彼岸を彷徨いてるやつならそこらへんにいるじゃん?まぁ、そいつらが神器になれるかは知らないけど……」
『ははっ、それには同意する、俺も、…天使や悪魔は『嫌いだ』』
(そう告げるとブワリと弐の周りに強風が吹き荒れる、その風の色は視認できるほどドス黒く、まるで呪いの塊のようだった)
柊「いや、あんたも天使じゃん、一応」
(そう言いながら片手で弐との間に結界を引く)
『……人がいない間に色んなこと言ってくれますね、弐ぃ、…おや、ミカくんは眠っちゃいました?困りましたねぇ、戦力が減ってしまった』
弐『…遅れてきたくせにうるせぇよ、もう嬢は死んだぞ』
『はい、それは認識、確認済みです♪しんぱいしないで、弐ぃ』
(黒い風の中から弐の頭をつかむように腕を伸ばし出てきたのは壱、ゆっくりと風を緩め、わしゃわしゃと弐の頭を撫でる)
弐『…ああ、『一応な』』
『私と弐はもう既に、『一応』とはかわってしまいましたがね』
(にこりと2人が微笑む、その表情はまるで瓜二つ)
柊「……あっ、そう……」
(そう言いながら結界を壊す)
『本当、うちの主様は困ったものです、急に『昇格』なされるなど、…もう主様の地位は、固定された概念では説明出来ないでしょうに』
弐『あの人が頭おかしいのは昔からだろ、それでも着いてきてる俺達も大概だ』
『ねぇ〜、柊〜、飽きたから帰っていい?』
(緊張感のない間延びした声で尋ねる)
柊「えっ、毘沙門天様?」
『だから〜、つまらないし飽きた』
柊「知らんがな」
『人増えたんだ〜、頑張れ、柊』
(興味なさそうに瑠璃色の目を柊たちに向け)
柊「えっ、ちょっとご主人?」
『というか俺も帰りたい、みかが頑張ったからもういい』
壱『!!?え、ちょ、私今来たんですよ!!?』
『しるか、俺は帰ってみかを宥めなきゃなんねぇんだ、遅れてきたやつが文句言うな、あっちの主も飽きてきてるしいいだろ、帰らせろ』
壱『嘘でしょう弐ぃ…』
『なんか……壱が不憫に思わなくもないけど……私だって暇じゃないし……』
柊「ここにいる時点でくそ暇じゃねーかよ、仕事しろ毘沙門天」
『ひいらぎ〜、口悪い』
弐『…もうめんどくせぇからやるなら1人でやれ、俺はみかをあまやかすんだ』
壱『私にたいしてミカくんのような愛情というか優しさはないんですか…?ほんとにないんですか…?』
『てな訳で柊にここは任せるから、さっき結界もうまくひけてたし大丈夫でしょ?』
(そう言い残し消えていく)
柊「はぁ……面倒……やだ」
(主が居なくなったのを見て頭を抱える)
(誰も入れないただの白い空間に佇む)
『まぁ、無理矢理でも転生させるけど……』
(そう言いながら陰陽を見つめる)
『せっかく面白くなりそうなのに……』
「……[カクンッ]…Zzz……[カクッ]!!……[ガクッ]…Zzz」
(天使の主人を真似て、森全体の自動修復結界を組み立てた上で業務を終えた
が、見張りの仕事が残っている為、睡魔と責任感が雌雄を決している…睡魔が優勢の様だ)
『『榎』』
(そう呟くと神器は刀へと姿を替える)
『ごめんね』
(そう言いながら陰陽の髪の毛の一筋を刀で切る。その髪の毛を地面に置くと自らの手に刀を差し血を垂らす)
『創造』
(手を翳すとそこには綿雲みたいに長い長髪とその長い前髪によって右目が隠された少女が現れる)
『まぁ、これでいいかな?』
「…………」
(仕事を終え…盆栽?の手入れをやっている)
「…………」
(掃除中)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近は、この森はとってもが付くほどの平和だ
大天使、悪魔、そんな面倒ごとを持ち込む類が来ることもない
この地を死守する事を運命付けられた自分にとっても難儀がないのはいい事
魂の森の中を歩いてみれば、あの化け物に騙された他の魂も見る
友である大天使へ捧げるのだという理由で、体を奪われた要領のない奴らだ
自分はせめてそうならなくてよかったと思う…
・・・・・・・・・・・・・・・・・
魂の森を飛び回るでかい影を見付けた
どうやらまたあの化け物は森へ哀れな魂を案内してきたらしい…
あの化け物…『デイドラ』とか名乗る癖に人間の姿で使用人の格好をしてる奴、
それが出した魅力的な契約に騙されて此処に来てから何年になるだろうか…
考えるのはよそう、これが運命だ
暇でも潰しにあのデカブツを追いかける事にする
…あの化け物、大天使とやらに何を捧げる気なんだ…
・・・・
『157...169...185...289...そろそろ...』
今や、旧神ひとりのみが住む城、未だに従者の姿を取り続ける彼女は
魂の森を眺め、充填された魂を数えている…しかしどうも、数は足りたようだ
「………カレン…気に入ってくれるでしょうか…」
何処か、ワクワクした足取りで魂の森へと歩を進め始めた旧神、
心の中の気分がどうあれ、不吉なことが起きるのは間違いないだろう
『あれれ、ニャルちゃん何してるんだろ....彼処にあるの魂?取り込まれないか注意しておかないと....』
(少し真剣そうな表情になり、息を潜めて森の中へ入っていくと)
………
(後悔、嘆き、そして無限の苦しみが魂を支配する森…
辺獄の中をまるで玩具を取りに来たかのような軽やかさで旧神は進む)
……ちゃあんと機能は生きていますね…それでは、一つやってみましょうか…
(そこらに居た手頃な魂を掴み、綿を詰めるように
森の中心にある『黒い石』へと入れ込む、それは魂が入った途端に…)
…よし、第1段階問題なし…では…
(…黒く輝く妖しい石へと旧神の手のひらで姿を変え、
なすがままに旧神の運ぶところ…『奇妙な台』に乗せられる)
……あぁ、しまった……今日に限って…
(何かしようとしたところで、旧神は何かが無いことに気づいた)
「うぅ~~ん…こういう時に限って…物というものは…」
トボトボ、そんな風で旧神は森を歩き回っている
「…カレンの事だから…もう来てるでしょうに…はぁ…」
『いやぁ、久しぶりだねニャルちゃん。元気してた?』
(白いローブのフードを脱いでいつも通りの顔を見せる)
「……変わらず元気なのは、お互い様の様ですね…」
少しどきりとして、声の主に振り返る
魂の森を普通に歩けているのは最早驚く必要もない
「お久しぶりですね、カレン…」
『うん、久しぶりだね。私暫くは天使らしいお仕事してたからさー。』
(朗らかに微笑みつつフードを燃やし尽くすと)
…
「……貴女がそれを言うと…天使が何なのかわからなくなってしまいます」
(静かにカレンの手を取り、先ほどの場へ向きを変える)
「…来てくれた以上、暇と言える様なものがあるのでしょう?…紹介したいものがあるんです」
心底、楽しい気分で言葉を聞いてもらいつつ、歩き出した
『ま、私が天使としてかなり異質な存在なのは意識してるよ』
(さらっと自らへの皮肉を込めて言葉を放つと)
『そっか、紹介したいもの....楽しみにしてるね!』
親友の手を引きながら森の中心へと歩く途中、思いついた様に牙猫の髪飾りを外す…
「…貴女である以上、問題ないとは思いますけれど……一応、この場所は…えぇと、
確か、『ソウル・ケルン』と呼ばれる魔の地…の模造品です」
(その癖には、旧神も心底楽しげに森を歩く)
「……少し、異界の知人に教えてもらった技術を試すために作ってみました…
宝穂よりもカレンの興味は引けると思いますよ?」
(ふわりと髪を花飾りの付いた簪でとかすと)
『随分と対それた名前だね、それだけこの森の魔力も凄まじいって事だろうけど。』
(少し嫌々しげに魔力による蝕みを防ぐカーテンを纏うと)
「…………えぇ、一応…さぁ!これがカレンに紹介したかった…
『なんちゃらふじゅき』と呼ばれる外来品です…名前は覚えられませんでした」
(頭蓋の飾りを中心に、薬液の魔法陣と作業台の様なものが置かれた台)
「造形も気に入りませんけれど…なかなかの効能を持っているのですよ…
試しに、えぇっと…」
(先程外した髪飾りを台の作業台に重ね、黒い石を骨の前に)
『付呪』
…・・・・
「……(…ぇっと…)」
何しろ扱いに全く慣れない異国の作業台、次どうするかが分からない
………
(ソウル・ケルンの朝が来る…)
…………
(わ、分からないッ・・・こ、ここを…?ち、違うッ)
一切、旧神は動きを断って付呪器に釘付けとなっていた
迷える魂はその異様さに気味悪がって近寄らない程に森の中心は不穏へ堕ちた
・・・・・・・・・・・・・
あれえ?何か変な森に入っちゃったなあ…。
(どうやら一匹の悪魔が迷い込んだらしい。彼女はふよふよと、森の中を移動する。
ただの森とは明らかに違う雰囲気に少し顔を顰めながらも、森の奥へとゆっくり進んでいく。)
『....君、何しに来たのかな?』
(がっと悪魔の肩を掴もうとして、あくまでも爽やかな笑みで問い掛けて)
「わっ…⁉びっくりしたあ…。」
(急に肩を掴まれ、一瞬ビクッと身体を跳ねさせる。)
「いやあ、どうやら迷っちゃったみたいで…。ここは何処なんですか?貴女は誰ですか?」
(カレンの方を向き、ぽり、と頬を書いてから辺りを見渡し不思議そうな顔で問う)
『私はカレン、しがない大天使だよ。此処はニャルちゃんの管轄である魂の森....どうして私の親友の地に悪魔が居るの?滅されて成仏したくて来たのー?』
(口調は柔らかいが微かに悪魔が居る事への不快感を表し、目を少しずつ細め)
『....嗚呼、迷ったのね。ならいいよ、案内してあげる。ところで貴女の名前は?』
……………
『……ヴィー ロス・・・ヴィー ドゥ ニー・・・
ズゥ ロス ターン ヴァ ローク・・・』
気付けばカレンが見当たらない、丁度心も折れかけたため、
付呪の台から一時期離れると虚空の彼方に見える知人を相手に言葉を飛ばす
『 ・・・・ジール グロ ドヴァー ウルセ?・・・
ハルメイ モラ ロック ロス スリ スタルンデュール ロック フェン
ディンヴァーク ナー ロ テップス』
会話は続き、旧神も周囲が見えずに言葉を飛ばし続けた
こんな静かな森があったとは。空は絶景。空気は新鮮。おまけに周辺には湖もあるとは、万々歳だ。