このスレは学園戦争しようぜの続きです
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『だれかいますか』
『べつにいいけど…いいんだけどさぁ…びっくりしたよぉ…』
(自分の背中あたりを撫でながらつぶやく)
『流石に、感覚リンクが取れてるわけじゃないから、宙ちゃんにも影響でるから、触りたい時は先に行ってね』
(困ったように笑いながらぱっとまた先程の姿に戻った)
「…っ、はぁ、はぁ…碧〜!…どこっ…に… 」
( ふらつきながら大声で群青の彼女を必死に探す。倒れそうになる体に苛つきながらも懸命に彼女を探して走る )
【…あれ、またまた迷い子かな?…って、きみは…】
(目覚めた時に、かなたに善意を向けていた子だ)
【……たすける、べきかな】
(そう呟き、コンっと杖で地面を突いた)
弐『………』
「………」
(すぅすぅと、安定した呼吸を零しながらも、目覚めることはない主の顔を覗き込む)
壱『にーい、あまりのぞきこんではだめですよぉ?』
弐『……そらの色、薄れてないかとおもって』
壱『大丈夫ですよ、あの方が主様を縛らないわけないではありませんか』
弐『……』
(主の首には、蒼く美しく存在する刻印が刻まれている)
壱『…まぁ、そら様です、主様に害があることはなされません、…主様が、受け入れているのですから、そいういものなのでしょう』
弐『……』
(刻印は、まるで鎖のように刻まれていた)
「 っ……碧っ!……どこ… 」
( 体力の限界が来たのか膝に手をつき、息切れしながら呟く。あの子は、碧は私より存在が弱いから、こんな神様や神器が消えてるなか一人にさせちゃいけないのに…、取り戻すには )
「 …元凶……ぶっ潰す…… 」
( ぼそりと呟いた彼女の翡翠の瞳には明らかな殺意があらわれていた。
あぁ、全力出したら体にどれくらいの影響が出るんだろう、骨が折れるのは勿論、命がなくなる可能性もあるな、まぁこっちが死なない程度にするけど )
【……、…、……】
(屋上のフェンスの上に腰かけ、空を見上げている、どこであろうと見ている先は『彼』であることに変わらない、だが、よくここにいた彼の名残をかき集めるかのように、乗っているフェンスの棒部分をなでる)
【…さすがに、『天川宙』の真似事は出来そうにないなぁ】
(流石に助けると言ったものを投げ捨てるほど無責任ではないがそれ以上は関係ない、彼女はもともと、『天川宙』のようにだれこれ構わず助けにゆけるような善人では無いのだ)
【…善性も悪性も持ち合わせていない、故の虚無、そりゃあ、善性の塊のような前のぼくの変わりはできないか…まったく、面倒臭い設定だ】
508:ニャルちゃん◆.s:2019/06/28(金) 20:43 >>501
「Hereafter care...決して無断で触ることはしません」
(『リンク』の言葉をしっかり記憶すると、再び頭を下げる」
「……ところで、ミカちゃん…先ほど、
移動の際に行われた破壊による被害総額はどの程度でしょうか」
(後ろを振り返って、少し虚ろになりつつ…
移動スピードに伴う衝撃波、それによる破壊が背後で相次いでおり…)
・・・・・・・・・
(先程、すごい音がした気がするが…悩みと共に壱さんの部屋らしき場所の、
徹底的な掃除に励む使用人の知るところではない)
あらゆる箇所は光沢を増し、埃を払い、机には長持ちするスイートロールが置かれてある
…エールとハチミツ酒が同時に置かれているのはただの趣味だ
『んん?……あー、まぁ、カミサ、……そらちゃんに頼めば大丈夫だよ、あの人なら』
(多分この街には詳しいだろうし、と、彼女の中身がズレたことを知らない天使は告げた)
なあ、この世界で満足か?
512:?:2019/06/28(金) 22:00違ぇ、違ぇだろ?
513:◆RI:2019/06/28(金) 22:00 【……かなた】
(ふわりと、舌に、その音を乗せる)
【…あいたい、あいたいよぉ…】
(誰も彼女の場所にいないのをいいことに、その口から彼女の口から、どんどん言葉がこぼれてゆく)
【…さみしい…さびしい…】
(まるで言葉を覚えたばかりのように、同じような言葉を繰り返す、ポロポロと、その宝石のような、宇宙のような瞳から流れ落ちる涙が地面にあたる寸前にに青い花弁となり消えてゆく)
混沌の闇にまみれ、戦い、醜い野望をさらけ出す…
俺が望むのはそういう世界だ。
馴れ合い?チート?知らねぇな。
俺はこの反吐が出るような世界を変えに来たんだ
なぁ、見てんだろ?
おかしいと思わないのかよ?
【…、っ、…】
(彼女は、その涙を止めようとは思わなかった、止め方がわからないから、彼女の感情の全ては、『彼』に向いている、他に向ける感情は、全て『前までの宙』から拾ってきたものだ、【そら】自身の感情は、まだ目覚めたばかり、それこそ感情が現れ始める幼子に近しい状態なのだ)
【、……っ、ふ…】
(眉を下げ、呼吸を引くつかせる、彼に呼ばれて現れた時に、彼が眠ってしまったことに対して、正常でいられたのは、正常に【そら】が整っていなかっただけ、さびしい、さびしいのだ)
(ずっとあいたかったのに、なんて、言う資格がないとしても)
…あ?
おい、聞いてんのかよ。
『……、…?』
(嫌な雰囲気、嫌な予感、なんだこれは、『なんだこれは』)
『……、…』
(黒く染まりかけた体がその雰囲気に『同調』するかのように疼く、なんなんだ、この感覚は)
『………そらちゃん?』
(どこにいるのか分からないが、彼女を探すように言葉が零れた)
へェ、面白そうじゃねぇかよ。
あ?
(つかつかと歩み寄る)
…………あら…?
また、別の場を掃除しようと掃除用具を運んで、また悩みを持て余している最中のこと…
…啜り泣くような、どうしようもないような呻きのような…とにかく負の泣き声のようなもの、
それを何枚かの壁越しに聞きつけて「しまった」
…………、??
(誰の声なのか、分からない、幽体の本質的に、少しの違いを見極められない
…その意識は、単に「壱さん…なのかしら」と、いう…少しの興味の善意の行動、
盗み聞きを使用人に促した)
…………………
今、壁越しに泣き声が聞こえる
魂が震えるようなこの声を使用人は知っていた
…だから、どうしろという事も出来るはずもない
「無関心の従者」、そうでありとたいと心が逃げている
『壱さんに…怒られるのも納得ですね…』
…そんなことを思いながら、使用人は壁から離れた
>>518
【……だぁれ】
(流した涙をそのままに、首を動かし、声のする方向を見る)
はー、反応位しろよ、見えてんだろ?
525:?:2019/06/28(金) 22:12 >>523
俺は俺。
お前は誰だ?
【……ぼくもぼくだよ、そら、】
(したったらずのまま、そう答えた)
「…………?」
同時、野蛮な声が混じった事も突然意識の中に入り込んできた
『…誰でしょうか?』
知る由もない、あの方に関わる存在である以上は私がどうこうするべきではない、
…しかし、あの嫌な感じの灯る…
考えるうちに、壁から離れられなくなった
あ?空って誰だよ、なぁ、なぁ、なぁ?
(どん、と肩を突き飛ばしケラケラと嗤う)
【?え、ぅ、】
(ふらりと、押されたことでふらつく、倒れるのは嫌だから、フェンスから降りる)
【…そら、はそらだよ、ぼくのなまえだ】
状況が少し心配だ
『……どちら様かは分かりかねます…ですけれど…』
壁から離れられなくなるうち、中で野蛮な声が一段と強まるのを感じる
嫌な感じ、も…
ますます壁からは離れられなくなった、どこまで行ってもあの方はあの方、
心配で心配で仕方がない
>>$29
へェ、大層な名前してんな?
じゃあ、殺.すわ。
(まるで、世間話をするように言うと、ナイフを持った手を振り上げる)
あー、あとそこの壁越しのストーカー野郎はなにしてんだよ?
533:◆RI:2019/06/28(金) 22:25 【は、…っっ!】
(その言葉を一瞬飲み込めず、気がついた瞬間、とっさに腕で庇う)
(今の彼女は、万全とは言えないが、『天川宙』と同じだけの…いや、それ以上の、性能がある)
(が、今の彼女には決定的な欠点があった)
(『悪意、敵意、殺意が認知できない』)
(何故か?それは簡単だ)
(アヴァロンにいたときは、そんなものが存在しなかったからだ)
(それは何故か?)
(あそこには、彼女以外がいなかったからだ)
【っ…】
(『宙』は人間として、あらゆる場面を経験し、それを感知できるようになった、だが【そら】は違う、目覚めたばかりの彼女は、その記憶(データ)があっても、理解ができない、そういうものだと分からない)
(彼女の唯一の、そして、最大の欠点がそれだ)
>>533
カハッ、そうだよそうだよ、そう来なくちゃなあ!?
(腕に指したナイフを抜き、恍惚とした表情を浮かべる)
【ドキッッ】
『「……え…?」』
言葉と、中の状況が頭の中に流れ込んでくる
私は、あの方が狙われた瞬間に…動かなかった
無事だろう、と…たかをくくって全く動かなかった
【認めていない】
『……嘘だ』
何よりの証拠、必ず無事だと分かっていても、格上だと知っていても、
私は必ず飛び出したはずだ、しかし、今…
凍りついたように、壁からは動けなくなった
【っ、…】
(痛い、じわりと着ているものが赤く染まる、いたい、いたい、だって、いたいのだってなれていない)
【っぁ、う】
(そうだ、そういえば、まだ人間性を捨てていない、そうだ、この体はまだ『人間』だ)
(ころされれば、しぬ)
【____ひゅ、…っ…】
(そう認識した瞬間、彼女は初めて『死』を恐れた)
(彼女は、今現在、死を最も避けなければならない)
(それが、彼との約束だから)
(だから)
アハハハハハハハハ!!
いい、いいよ!
その絶望こそ、大好物だ…
(笑いながら、相手の首に手をかける)
絶望して…堕ちろ
(その手に力を込める)
【……いやだ】
(だって、ここでしんでしまったら)
【…いやだ】
(あの、優しくて暖かい、あの瞳が、見られない)
【い、やだ】
(それは、いやだ)
「 っ……碧っ!……あお……っゴホッ…ヒュッ…… 」
( 真っ白だったローブや手袋は赤い真っ赤な血の色でそまっている。翡翠の綺麗な瞳はぐるぐると色んな景色が映っているがその景色のどこにも群青の彼女も、元凶の神潰しも移らない。彼女が走りながら名前を呼ぶ度に口からは真っ赤な血が垂れる、 )
『行かなくては…っ!』
しかし……
『どうせ無事だろう……』
その為に今の関係を掛けるか?無駄にするか?
『だとしても…』
『どうせ無駄だ』
『役立たずになるだけ』
『私とは違う』
四面楚歌のように頭の中で生死が代わる代わる現れ、苦悩は深まり足は重い
(ガスッと、鈍い音を出しながら、急いで集め構成した杖で刃を受け止める)
【っ、つ…】
(一緒目を瞑りかけたがどうにかとびのき、ふらつきながらも、トンッと地面に足をつける)
…じゃあな
(そう言って、首を絞めながら
はぁ、なんなんだよ生きたいのかよ?
(相手の心臓めがけてナイフを刺す)
『っっっっ!!!』
考えている事、それこそが一番の邪魔と弊害だと結論付けた
【バンッ!】
「やめなさい…やめてさしあげなさいっ!この野蛮人っ!」
扉は勢いよく開かれ、中の状況が見える
【…っ、は、ひゅ…】
(呼吸が荒ぐ、認識するということは、ここまで恐怖を覚えるものだろうか)
(確かに今の彼女は、『死』という概念では殺せない、けれど、それは【彼女】のはなしだ、この体は、急所をつけば、生命活動を停止するだろう、それはいけない、もう、この体に変わりはないのだ、死んでしまったら、また、同じことを繰り返すことになる)
『____そら』
(それはだめだ)
【っいき、たい…?】
(なんとか杖で防ぐ、いきたいなどと、思ったことは無かった)
>>547
あ?やっときたかストーカー野郎がよぉ?
あんたの大事な主、ボロボロだぜぇ?
(手に着いた血をベロリとなめながら)
『また失敗する』
『またただの役立たず』
『またあの方を苦しめるだけ』
『また足枷を作り出すだけ』
『また、また、また、また、また』
…今、後悔のように押し寄せている事
それは「また」、本当のことになるだろう
……最初から、続ければいいだけの話だ
私などが、長き時を共にという考えこそが間違いだった!
近くにあった、ナイフはもう片手に握られる
『バカな従者だ』
知っている
>>549
じゃあ、大人しく死.ね
(一気に襲いかかり、首めがけてナイフを刺す)
【…】
(でも、生きなければならない理由があった、約束を守るために、生きなければならない)
(それは彼女の意思で、彼女の選択だ、それはきっと)
【っ、ぼく、は】
(いきたい、と初めて彼女は声を出した)
>>553
そうかそうか生きたいか…
じゃあなおさら殺してぇなあ!?
「やめろっって…言ってるんですよこの野蛮人っっ!」
昔、こんな風にあの方を襲ったことがあったっけか…
走馬灯のような時を振り払ってナイフを片手に「敵」へと突貫する
魂が確実に戻った目は、ただ一点を睨みつけた
(ナイフを両手に持ち、目めがけて突く)
557:◆RI:2019/06/28(金) 22:49 【だめ】
(ぜったいに、ぜったいに)
【命(これ)は、あげない】
(へらりと笑を零し、『杖から仕込み刀を抜く』)
【…これ、むずかしいから、じょおずじゃ、ないんだけどね】
(そういいながら、刃を刃で受け止めた)
>>557
あぁ…楽しいなあ!?
愉しいよな!?そうだろ!?
>>555
【…?】
(なにか、声が、聞こえた気がする)
(きっと要らないと、自分が聞くことを閉じた声)
(あぁ、この声は、誰のものだったっけ)
(心底嬉しそうに笑い、そして、自分で自分を突き刺した)
561:◆RI:2019/06/28(金) 22:52 【たのしくない、ぼく、いたいのはにがてだ】
(ふわりと、舞うように刃を受け流す)
【でも、ぼくはこうしなくちゃだ】
(彼女の瞳が蒼く、星のように煌めいたのは、きっと、光のせいではないのだろう)
>>558
「その前に消え失せろってんです」
動きが止まった、楽しませろ?知るか、野蛮人が
ただ命を奪うことだけを考え、背から心臓の位置へナイフを突き立てんと
腕を振り上げる
【……?】
(理解が及ばない、『どうしてこの人は自分を刺した?』)
(トンッと相手と距離をとる)
(体の中、今、穴が開いたところから無数の拷.問器具が落ちてくる、その中から、ひとつを自身の血でまみれた手で握る)
…『苦悩の梨』
(蛇が出てくる。そのへびはくちをあけると、毒の針で突き刺そうと噛みついてくる)
【え、ぁ】
(異常な様子を理解しようと、思考が回る、が、そのせいで対応が遅れてしまった)
【っ!】
(なんとか振り払えたが、体勢が崩れかける)
(気づけなかったのは、理解できなかったのは、彼女のその欠点と呼ぶべきもののせいだろう)
ぃぃつっっぎっ…!
(口から妙な声が漏れ、噛まれた左手を振り払って蛇頭を掴む、首を切る)
………
『毒、だろうか…』
気にする余裕はなかった、この野蛮人はどうすれば死ぬ?
【……】
(苦悩の梨…たしか、拷問道具…)
(いつか、何番目かの『そら』がしっていた、口を無理やり開かせるための道具だが、用途として、別の、もっと惨い拷問をやらせていたもの)
(へび、には、毒がある)
あぁ、噛まれた?噛まれたよな?
そいつは神経毒だ、一分もしたら死ぬぜ?
(腹に穴が開いてることなどどうでもいい。今は…)
『アイアンメイデン』
(中に針が沢山あり、刺されば死ぬ鉄の棺桶。そこに閉じ込めようと、相手の背中を押す)
毒なのだろうか、その為にふらついた拍子にあの方が見えた…
その服に滲む赤い物が見えた途端、頭の中で何かが切れた
(野蛮人の…手首、目を狙ってナイフを振り回す、左手を回してあの方に当たらないようにする
目はふらつく、左手は傷つく…でも、これで良いと頭は判断している)
【…?】
(しぬ、?だれが、だれがだ、誰かそこにいる、見えない、わからない、どうして、どうして)
【……ぁ、】
(きっと、自らがやめたからだ)
【だめ】
(とんっと、わからないはずのヴァイルの背中を押し、その場から押しのけた)
>>569
あ、あ、痛い、痛いなぁ…俺、生きてるよなぁ!?
(目と手首を切られてもなお、嗤いながら叫ぶ)
【だめ、だめ、…だめ…っ】
(見えないからだを触れる、わからないのに、何がそこにあるのかわかっているかのようにヴァイルに触れる)
【『解呪、それは命(証)を司る』】
(敵などには目もくれず、毒を抜く、それが終わっても、回復を続ける)
【とんっ】
(確かに、危機から押しのけられた感じがした)
視界がぼやけていく、だが頭はハッキリとし過ぎた、
押されて崩れる体勢を傷塗れになった左手で地面を叩き、無理やり立たせる
(もう、自分が何を考えているのか分からない)
しかし、行動はハッキリとただ一点を…
野蛮人に再びナイフが襲いかかる
(ほおっておいてはだめだ)
(わからないのに、その言葉が頭に響く、きっとこれは、『前の僕』の声だ)
(その声を聞き入れるように、誰かも認識できない相手をずっと)
【………ぼくさまちゃんのせいで、また、しなないで】
(ぽろりとこぼれた言葉は、【彼女】のものか、『彼女』のものかは、わからない)
(楽になった気がした)
触れられた感じがした、それには優しさがこもっている
それでも体はなりふり構わず敵へ、野蛮人へナイフを動かす
死なせなければ、あの人が死ぬ
ありえないだろう、しかし、思考はこれだけ
はぁ、
『ガロット』
(相手を押さえつけ、椅子に座らせる。そして、、首を締める、)
『ばかだな、おまえは』
【、…ぁ、】
(ふわりと、頭を撫でられた気がした)
『ちょっとまってろ』
(その声は、優しかった)
『おまえ、正気を保て、野蛮はお前も一緒だ』
(ヴァイルの首根っこをひっぱり、そらの方へ引っ張る)
『理性を保て、じゃなきゃ、あいつの思うつぼだぞ』
…ガハ、
(ちが溢れる。しかし、顔は嗤っている。)
(彼は、自爆し、)
「…………」
(…無理を言ってくれます)
首を、また違う誰かに掴まれた瞬間に意識は復活した…
感情の上手いコントロールができない、人間にはこんな状況で理性とか無理な話に近い、
……少なくとも、「あなた」みたいにはできない…
力が抜ける感じがする
痛みが抜ける感じがする
……動けない、疲れた感じがする
『…そら、これ、どうにかしろ、みえなくてもさわれるだろ?』
【あ、…う、ん】
『【俺が誰かは知らなくていいよ】、俺は、ただの親代わりだからな』
【…おや、がわり?】
『うん、親代わり、だから、おまえは思い出さなくていいよ』
(そういいながら、ふわりふわりと、そらのあたまを優しく撫でた)
【……】
(撫でられていた感覚がなくなる、きっと、どこかに行ってしまった)
【……】
(抱き抱えているであろう、人の体にまた、治癒を施す、自分の腕も、じくじくと痛む、かなり深く刺されたのだろう、初めてこんなことを感じた)
「…………」
(何も言えずに、ただじっとしている…
そもそも、傷が治っても動けそうにないくらいに疲れた)
…どうした、ものか
【………あのね、】
(誰かもわからないが、声をかける)
【ぼく、わからないけど、まえのぼくのこえがきこえたんだぁ、『ほおっておいてはだめだよ』って】
(声はずれていた、きっと、彼女自身が整っていないんだろう)
【わからないけど、たすけなきゃっておもってね?どうしてだろう、やっぱり、あの子の意思がつよいのかなぁ】
「………申し訳ありません…」
(まだ動けないが、口だけは動く)
「……私が正直に言わない為に、色々と思い悩まれる時を多くしてしまい…」
隠す事は諦めた、宙様だって、隠す事なく言った
「……一つ前の宙様は、お体は弱かったのですが、確固たる信念のもとに動かれておりました
…その為に、壱さんのように心配する方々も多く…私もその1人でした」
「……貴女様も……少し変われど、多くは変わっておりません…
盲目に勤めた私が愚かでした」
【…『ヴァイルおねいさん』】
(あの子とおなじこわいろで、あの子と同じ笑みで)
【思いたるならきっとこの名前だ、あの子は、この呼び方に親愛を込めて呼んでいた】
(今の彼女は【どちら』なのか、いまはだれにもわからない、けれど)
【……守ろうとしてくれて、ありがとぉ】
(その笑みにはしっかりと、感情が乗っていた)
「…【はぁ】…光栄です、宙様」
(安心の、吐息が漏れる…懐かしい昔の記憶が蘇る)
安心の火が灯った今、力の抜け具合は進行した…
【………】
(…あぁ、『宙』とよぶんだね、なら、そうしよう)
(認識阻害をはらし、『天川宙』をインプットする)
【……1度帰ろうか、ヴァイルお姉さん!僕様ちゃんがいくら手当したと言ってもしんぱいだからね!!】
(そこに【そら】はいない)
「 ゴホッ……、…あお……ごめ… 」
( もう元の真っ白の衣服の面影が見られないくらい赤く染まった衣服でかけていた彼女は活動限界が来たのか口から血を吐き出し倒れる。
あぁ、もうしなないとはいえ…ほねも…さんぼんくらいおれてる、しばらくは…やばい……か…も )
(ふわりと白い羽根が彼女の周りを舞う)
『…ったく、おまえも、あいつらも、なんでこう無理ばっかすんだ』
(ほとんど死にかけとも言っていいであろう彼女のからだを抱き上げ、そうつげる)
『ちょっとまってろ、たすけるから』
(ヴァイルの手を取り、屋敷を進む)
【…………】
(いたいなぁ、零基の修復…できるかな…)
(手を繋いでいない方の手で、開いたままの傷を摩る)
(そんなことを考えながらも、ひとつの襖の前に立つ)
【………いちく】
壱『っ!!そら様!!!』
【っわ…やぁいちくん、ただいまぁ】
壱『た、っただいまじゃなっ、お怪我はどちらの腕ですか!!!』
【あや、みていたのかい、ごめんね、ちょっとばかり気が付かなくって…】
壱『ど、どう致しましょう…今弐ぃが出ていましてっ…私は零基の保存は出来ましても治療は…』
(今までに見た事がないような慌てっぷりでそらの腕を最大の注意を払いながらとる)
【まぁまぁ、間に合わなかったとしても切り落とせばいいさ、この屋敷の中なら痛覚も遮断できるだろうし『だめにきまっておりますからね!!!!?』…ぐぬ…いい案だと思ったのに…】
壱『っともかく!そら様は主様のお部屋に!あそこでしたら固定は出来ますでしょう!さぁ早く!』
【はぁい】
(ヴァイルの手を離し、素直にあの人の部屋へ向かった)
>>590
「 …にぃ…くん?…わたしより…あの子……さがさ…なくちゃ 」
( 朧気な意識のなか言葉を発する、
あぁ、どうしよう、言葉をはっするのもつらいなぁ、…血もすごいし… )
>>593
『いい加減自分をかえりみずに行動すんのはやめろ、お前を治して俺も手伝う、おれは治療専門だぞ、すぐにうごけるようにしてやるからちょっと我慢しろ』
「 ゴホッ…うん…ありがとぉ…… 」
( 咳き込みつつ、いつも浮かべている胡散臭い笑みではなく笑顔をみせいくら死なないとはいえ、体力が尽きたのか意識を失い
あぁ、もう…『ひとりぶん』のちからつかったらこのざまって…… )
弐『……』
(意識を失った彼女をもう一度抱き直し、翼を広げ、屋敷へ飛ぶ)
弐『……』
(…俺の周りには、どうしてこう、自愛を潰す奴が多いんだ)
(そんなことをかんがえながら、ぎり、と歯を食いしばった)
(飛びながら、ある程度の応急処置をし、屋敷の門の前へ足をつける)
弐『…壱、帰った、そらと主様は『にぃいいいいいっっ!!』!!?』
壱『弐ぃっ!!はっはやっはやくこちらへっ!緊急っ緊急事態ですっっ』
弐『な、なにっ、なに!なんだよいきなり!』
壱『そ、そらっそらさまのっそらさまの零基に破損部分がっこ、固定はしていますが崩れたりしたらっ』
弐『は、そん……っっ!!?』
(ぶわりと冷や汗がでる、破損?そらが?)
弐『っ!!壱!!そらは!!』
壱『っ今は主様のお部屋にっ、て、あなたそれっ』
(パニックになって気が付かなかったが、ようやく弐の腕の中にいる彼女に気がついたようだ)
弐『こいつとそらどっちも治す!早く行くぞ!!』
壱『っはぁ!?なにっ、あのお部屋にはそら様と主様いがいっ』
弐『緊急事態だろうが!!早く聖域整えろ!!』
壱『っ、…分かりました!』
【………】
(使い2人が慌てふためいているのも知らずに、眠っている愛しい人の顔の横に両手をつき、体を乗り出すように彼の顔を覗き込んでいる)
【………】
(とても綺麗な顔をみて、片手に重心にし、もう一方の手でその顔をするりと撫でた、あぁ、暖かい)
【…………かなた】
(ぽつりと零れた言葉以上、彼女は声を出さなかった、ただ、彼の頬を、慈愛に満ちた笑みのまま、優しく傷つけないように、撫でていた)
(久しぶりです、そして今北産業…)