二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ
一人は星を見た 一人は泥を見た
さて…君は何方を…にあわねぇぇ!!
やめだやめ!はい、終わり!シリアスブレイク!
…ま、始めようか、奇妙な非日常を
【 nOT y Ou 】
( __ 空は我 )
【 M oN St e R 】
( 我は空の一部 )
【 H Ar d kI lL 】
( 我が怒りを示せば )
【 YOU 】
( 同じくして空も怒るであろう )
『 ドゥ , ファス , ジョール ,メイ 』
( 犬 牛の一切を視界に収めず 女のみに顔が向く )
『 赤坂に合わせてやるよ 』
( 首を出せ )
…赤仮がなんだって?
(一瞬動きが止まってしまい、身体が震えながら聞いてしまいながらも、しっかりと武器は構えているようで)
『 赤坂に会わせてあげよう 』
『 赤坂に会わせてあげよう 』
【 花を咲かせてあげよう 】 【 バージンロードだ 】
『 タクシーが必要だね 』
【 切符ごと持って行けばいい 】
『 おいで 首をねじ切ってあげる 』
( 女を見据えて 一歩 一歩 進む道には 生きてるしゃれこうべ
踏む 砕ける 散る 飛ぶ また歩く 踏む やがて 地面全部が )
…っ…うるさい…うるさい…うるさいうるさい…黙れ黙れ黙れェッ…!!私様の脳内まで入ってくんじゃねぇよッ!!
(頭を叩きなんとか思考を正常に保とうとするも、精神的にショック大きかったのか顔色悪いままで、二丁拳銃急所…とは言えない位置にぶっ放していて)
『 赤坂に会わせてあげよう 』『 何で 何で 何で 何で 』
『 内腐症 』『 心臓が腐っちゃった! 』【 赤坂に会わせてあげよう 】
『 赤坂に会わせてあげよう 』
『 親族の方ですか? 』 『 赤坂に会わせてあげよう 』
【 内腐症 】
『 首をねじ切ってあげる 』
( 女の目の前 はっきり見える
のっぺらぼー 顔の無い黒 笑ってる 黒 口がない 黒
地面は全てしゃれこうべ 足を噛まれる 脳が砕けて飛び散る )
『 赤坂に会わせてあげよう 』
( 目の前の黒が顔がないまま女に問いかける )
……頭おかしくなる…いい加減にしろ…
…何が、目的……本当に…
(赤仮に何かされてると思えば、一旦手を止め訳も分からない幻覚に問いかけ…慣れたのか、虚な目を見開ききっており)
…………返答によっては、本気で、やるから
......... [ にこっ ]
…… 同じ 所
( ゆっくり と…右手を、 何も持っていなかった...
手の中に 原型をとどめていない 人型の頭の ... 魂 )
『 連れて行ってあ げ る ♪ 』
[ 《理解不能》 ]
握り潰された脳 四散するもう何かもわからない魂
目のない 黒の貌に .... 赤い舌のように 垂れる血と 張り裂けた大きなおくち
『 お なじ と こ ろ へ 』
……………偽物でも、本物でも…怒らせた…
…だから、やる、本気で、私様が…
(大きな口をどこからか取り出した高周波ブレードで一刀両断、さっきよりもやる気も生気も失った目をしながらも、敵が持っていた物を哀れむように見ていて)
…赤仮は、死んだの?
[ カタカタカタカタ ]
《 知らない 知らない しらない しらないしらない》
地面のしゃれこうべのおしゃべり
[ ケタケタケタケタ ]
『 内腐症 』
(両断された 黒の頭が )
…頭、おかしく…なってるか…
……………
(話しても、見ても、聞いても、何をしても、意味がないと判断したのか、黒の頭に水色の小刀を突き刺し…正直だるいのか、いい加減にして?と言い)
『 死んだ 』
( 女の後ろで 黒の声 )
『 魂は腐った 肉は滅んだ 』
『 まぁるでカタツムリの出来損ない 』
『 会ってあげる? 会ってあげる?
大っ嫌いとか気持ち悪いとか いくらでも言ってあげる? 』
[ きゃははははは ]
『 もしかして ... 行かせて欲しかったり?
お な じ と こ 』
……君…いや、君達に聞きたいけど…
…友達を、そんな簡単に滅ぼせるんだ?…へぇ…そっか…
(武器構えるのやめては此方もニヤリ笑い)
…じゃあ、君の彼氏もできるの?自分の手で、滅ぼせるんだ?そりゃあ凄い、狂人だね?クレイジーだね?相思相愛なのに、彼の命、終わらせられるの?
(仮面を仕舞い…三日月のように、目と口を歪め)
『 にに っ きゃははは ... 』
[ ぱんぱん ]
「 だっと、うぇい… 便利ねぇ?この… 『ボヘミアン・ラプソディー』」
( 欠伸をしながら、隣を通り過ぎる… やたらと大きい袋を引きずる黒
手を叩けば、異形黒の数が倍に増え… )
「 …… 今は忙しいから、さっさと目覚めていると良いのですわ 」
「 …ヴェン,ムル,リーク… ごめんあそばせ 」
……はぁぁ、後で覚えとけよ邪神…正々堂々戦えとは言わないけど…
(本体黒の元に大きな紫色のビルを落としつつ、向かってくる異形黒にはそのまま眉間黒白二丁拳銃で撃ち抜き)
……さっさと帰るんだったら帰れ、疲れた…
「 あらあら、まだまだ疲れて貰いますのだけれど?」
( ひょいっとビルを避けると… )
『 Another 』
( 歪みを発生させ、その中へと飛び込んだ … )
『 ぎゃっ 』『 ぐふ 』『 あ''、』
あっさりと死に至る異形たち…
「 …… ##,###,####!」【 メテオラッシュ 】
(置き土産と言わんばかりに、黒は空へと滅びを呼ぶ… 赤黒く光る
星の群れ、地球との衝突など無縁な筈のそれが、纏めて女の元へ… )
「 ……赤坂さんは日頃の恨み含めて… ですわね 」
( 黒が去る、 歪みは跡形もなく… )
…はぁ、私様にそんな単調な攻撃当たると思う?
とりあえず…今回は私様の負けだ…今度は必ず討ち滅ぼす…逃がさない…
(星の群れを目の前にしても慌てずに、白い十字架背負っては正座して祈り始め…辺りに鈴の音鳴り響きメテオを空へと反射し…流石に疲れたのかぽりぽり頭掻いていて)
……ま、いっか…
・・・・ ザレ城 正面入り口 ・・・・
[ ~☆~☆~☆~☆ ]「 ..... 」
( 目ぇ回して扉にもたれ掛かっている… 大きな袋の下敷きになって、
更に身動きを取れない状況になっているのは… 黒くて小さい奴 )
「 ....... おぇっ 」
(…そんな倒れている黒の目の前の土が盛り上がり…)
…大丈夫か?黒の旧神…立てるか?一応問おう…
……しっかり、取れたのか?…問うまでもなかったか…
(ゆっくり立ち上がり軽々と袋持ち上げながら、念の為手を差し伸べては小さく笑み浮かべ)
( 重しが無くなってやっと動き出す、下から現れたのはやはり黒…
…まだ目が回るのかくらくらとした動き )
「 あ ァ ....わぁ わたくしをォォ ....誰だと思っていますの…
ナイ=ア、ザレッドの所有の… 旧神ですのよぉぉ... 」
( 若干思考力の方も低下している様だ、伸ばされた手を取り
そのままもたれ掛かっては威厳も何もない態度 )
(袋を片手で持ちながら、支えとばかりに伝え操り動きを支えて)
…うむ、そうだったな……歩け…なさそうだな…
ゆっくり、気をつけたまえよ?
(ペース合わせながら歩き、体調崩していないか一応問いかけ)
「 ……ふっ… 目が回るだけですわ、家主様の心配には
及びませんわよ…?それよりもわたくしの妹たち、ですわ 」
( 足取り覚束ないものの 頭の方は深呼吸ではっきりとなり
今日も今日とていい土の香り漂う家主を見上げて )
「 あ ザレッドは?」
………あぁ、そうだったな…一応、部下達が頑張って病気の進行を遅らせてくれている…とはいえ、頼めるか?リンゴを…
(少し弱い笑み浮かべながら、思い出しつつ親指立てて)
…あぁ、彼は…寝ているようだ…とても疲労していた
「 …… 林檎… というか、どれか分からないから…[ ごそごそ ]
じゃーん、みんな持ってきてしまいましたの 」
( …ヤケクソ極まる量と種類、それが袋の中にみっちり )
「 ……丁度いいですわ… 彼と一緒に… うぅん… 」
……助かる、では、後は我等に任せて…眠っているといい…
(少々孤島の人物が可哀想と思うも、受け取ればザレッドの部屋向かわせ)
…彼の私室だ、分かるよな?
「 So good luck.... 皆さん、優秀ですものね… 」
( 伸びをすると、慣れた道を歩いて行き )
・・・・ザレッドの自室・・・・
[ ガチャ ]「 ……… 」
( 敢えて静かに、出来るだけ無音に… ちょっと暗い部屋の中に入る
なんども自室の様に出入りしていて、部屋の内容… ベッドの位置まで知ってる )
「 ……ふぁぁ 」
…くかぁ…くぅ…すぴぃ…
(ベッドにうつ伏せなって疲労からか布団被らずに寝ており、少し身体や顔には多少の傷付いているのが分かり)
「 ……… 」
( 寝ていること、それだけが重要なのでそれを確認して…
服を全て脱がすと 自分の舌をぺろり、と… )
《 治療中 》
「 ....ん…[ ぎゅくっ ]」
( 唾を飲み込む… 目の前には傷が癒え 服も着せ直された彼の姿
体に悪いから、と仰向けにして 自分が隣に滑り込んでから 掛け布団を被せて… )
[ ぎゅー ]
…おつかれ、ザレッド
( 首辺りに腕を回して〔自分の小ささで難儀した〕、ぎゅうっと
身を寄せる… 耳元で、そっと労いを囁くと 頬に唇を近付けて )
………………ん………あれ………?
…俺…傷…つーか…こんなお行儀よく…あ……
(すっかり二度目の日も暮れて長い時間寝ており、パチっと目が覚めれば傷一つない体に布団被り寝ていたことを不思議に思うも……
…となりで寝ている人物見ては察して笑み浮かべ)
……ありがと、ナイア…
(小さく耳元で囁き更に首元に……そっと口付けして)
「おおっ おい!落ち着けって!安静にしとけっつーに言われたろっ!?」
「 ……私めは使用人私めは使用人私めは使用人私めは使用人 」
( 医務室近く、大廊下… 掃除用具を持つ白黒を引き止めるは
サラシを巻き直して元気そうな月夜の両腕、それは一進一退 )
「 だめだぁっ!こいつ折れねぇっ... 誰か!何とかしてくれぇっ 」
「 業務は掃除料理修復頼みごと警備強化雑用全般 」
(……そんな白黒と月夜を、薄灰色の何かが纏い)
…二人ともだ…大馬鹿め…ドクターストップ…もう暫くは安静にしていろ…?怒っていないからいいものの…すぐ戻らないと…
(指鳴らした途端…そのまま二人を医務室へ逆戻りしようと下に見覚えのある土の波が二人を転ばし連れて行き)
……やれやれだなぁ…全く…
「 おわぁっ 」「 …… 」
( やっっはりまだ、回復出来ていない2人は大した抵抗なく… )
「 わたたた また また本体、暴れてますー か?」
( 忙しなく下手な手伝いを続けている白黒のそっくりの…
ギクシャクした、義体はまた焦げたおかゆを手に走ってきた )
…うん、暴れてる…というか君達も休んでていいんだよ?…この城に元々住んでいる者達に任せなさい…
(焦げたおかゆ受け取りながら転びそうなのもあり少し不安そうに見ていて……実際、今ほとんどの家事などは疲れて休んでいる手腕以外がやっており…)
…あぁ、それとニャルちゃんは…少しお仕置きだからな?
(運んでいる波の方チラリと見ながらさらっと告げて)
「 ……Yes ウィート キャント 」
( 少し正気を取り戻した向こうから か細く返事が戻って )
・・・・ 食堂 ・・・・
『 損傷率76%オーバー… くー…なんでコンバイラ居るのさ… 』
…やっぱり大変だねぇ…
…ほら、できたけどこれでいいのかい?
(食堂担当・味覚の魔物…もといヴェルメリオ、手伝いながら冷蔵庫の氷補給しており、料理に少しの酒加えつつ)
『 ありがと、氷鬼... いやしかしさぁー ほんとビックリだよ!
やさしーこのハデスちゃんがいっちょ、ダウンした面々の為に
【 ツリーオブライフ 】の苗木を取りに行ったってのに... まさかのバイド船団!』
( 出された食事、栄養ガッツリのそれをやけ食いしながら
愚痴気味でヴェルに武勇伝の様に言い散らかすハデス )
『 そりゃあ私ですし?フラガラッハ砲身やゲインズ3機程度なんのその!
....けぇどゲインズIIIにタブロック増援?無理です無理!速攻で苗木回収で
戻って来ましたけどご覧の有様ですよっ』
…ん、そーですか…んぐ…ごくっ…ぷっはぁぁっ…うんうん、もっと話して?
(武勇伝はいい酒の肴になると思ったのか一瓶軽く飲み干し、料理皿に移し渡しながら隣座り頷きながら聞き)
…へぇぇ、そりゃすごいねぇ、おつかれー…
ん…ちなみに…そとのけはいはそれ?
『 ッッぶづっ!? 』
( 慌てて料理を吐き出し、それを気にすることもできずにレーダー… )
『 ... 違う、バイド係数0.... けぇどだ!
現在マスターは黒ちゃんとウフフな途中!盗さ...
2人の安眠のためにも休んでられるかぁっ!』
[ ギゴガゴゴ ]
『 吹っ飛ばしてやる! 』
( 戦闘機形態へと変形、超速で窓から上空へと… )
…げんきだねぇ、くひひ…ごきゅ…ごきゅ…けふぅぅっ…
(当然いる訳もなく見間違いであるのだが、両者気付いておらずなんやかんやで二本目突入)
…あれ?ていうかなんかふじゅんなこといってたような…
・・・ザレッドの自室・・・
「 ………前から思うけど、キミってなんで
そんなに体温高いのさ?わたしが冷たいだけ?」
( 眠る場所をザレッドの隣から、ザレッドの上に寝転がる
スタイルに変更した黒、言いながらも その暖かさを堪能しているらしく )
…知るかよそんなの…あれじゃね?体内でも小さな手が暖めてるんじゃない?
(自分も少し眠気覚ますように本読みながら適当に…
…にしては結構怖い事答えており、窓の外に何か感じれば…大きな手で窓塞ぎ)
「 ふーーん… 血が暑いのかと思ったけど 」
( ザレッドの本をトントン叩きつつ、[ そそそ ]、と
脇の方へ移動すれば、傷の有無を確認して )
「 …あらやだ、ストーカーでも居たのかしら?」
[ カチャ ]「 …?」
( 机の下辺りで、超微小な異音を聞きつけて ベッドを降りて下を覗き込む )
んなわけあるか…血が沸騰って…柱の男かっての…
(ボソッと呟きながらも苦笑浮かべていて、物音聞こえれば呆れた顔しており)
…はぁぁ、またいやがんのか…
[ シュッ ]「 わッッぷ!?」
( 覗き込んだ、黒の顔に向けて下の何かが… 霧状の何かを吹き付け
それを大きく吸い込んだ黒は素っ頓狂な声をあげながらすっ転んで… )
「 うぇれ へ… く …… ーー ー…… 」
( …寝た。見れば 酒を飲んだ様に顔が赤い )
…はぁぁ、めんどくさいんだから…全く…
(ナイア受け止めベッド寝かせながら、下にいる何かに向かって手を伸ばし…いつの間にか手は触手のようになっていて)
( さして抵抗なく触手は机の下のものを引きずり出す、それは )
[ パシャ ] ( 監視カメラ )
( 酒で満たされた噴霧器も付いて居た )
…………(無言で監視カメラ壊し…変な機械も喜ぶであろう鬼の部屋に手浮かせ運ばせ…犯人特定できたので少々呆れ怒った顔しており)
……あんの機械がよぉ…
「 …………… 」
( 眠れない )
「 ……ルージュさん… 私めは、いつ…働ける様になるのですか?」
…そうだなぁ、最低でも3日後だな、君は…あぁ、ホテプはもう数時間したら大丈夫だろう、私の診断に間違いはない…
(パラパラ何か服の雑誌見ながら冷淡に告げ)
「 ………ふ… 」
( 「そうですか」との言葉も無しに、口から流れたのはため息のみ
働く事責務を果たす事、それらを行えない自分自身への呆れの様にも感じられ )
「 …… 」
( 今の環境に白黒は、紛れもなく「変わった」という印象を抱いている)
………本当に不思議な縁だな、今思うと…自分達と君達は最初敵だった筈なのに…
…あの子が、接してくれたからか…ふふっ…
(手腕の彼を思い浮かべながら小さく微笑み…懐かしいように感じていて)
……あ、所で罰の件だが…
「 …罰則…
( それすらも、本来白黒には無かったもの。自身を縛るべきものを
白黒は得られたことが少ない 森の生活ですらも、白黒は最大にして
唯一の支配者となってから久しい )
… はい、あの時の様な覚悟は出来ております 」
( 俯きながらも白黒は改めて思う
少なくとも 私自身を好ましく変えることができた と )
…言っておくが君が思っているより自分激しい罰とか与えないからな?……んーーー……そうだなぁ…まぁ、少し置いておこう、この罰は…
(意地悪に何処かの誰かに似た笑み浮かべながら人差し指立てていて、念の為点滴注入しながら子供扱いするように浮きながら頭撫で)
「 …… 承りました、ルージュさん 」
( 静かに撫でる手を払い除ければ、側にあった本を手に取り
迷い無くしおりを挟んであったページを開いて その文字を目にする
それだけに没頭するために )
……
(続く無言の時間、ただ黙々と両者とも自分のしたい事をしていて)
「 くふぁぁ ... ぅー 」
( 再びザレッドの部屋、唸る様に寝込んでいた黒は
いつしか気持ち良さげにぐっすりと眠り込んでいて… そもそも
眠りの原因と悪夢要因が酒だった、それが切れれば あとは天然の
夢と眠りに浸れるというものなのだ )
「……ひゃ うぇっど… 」
……………何、どうしたー?
(なぜかルービックキューブと格闘していて机の上には揃えられたのが数個あり…手のリハビリ運動中)
……また夢魘されてる?
[ ポスッ ]「 あいてっ 」
( 寝返り数回の末、ベッドから地面へ転がり落ちた。 )
「 ……いったぁ… もー いい夢見てたのにさぁ 」
……そーなの…?…で、何かあったの?
(頭撫でながら首傾げつつ聞いてみて)
…俺は…ん、やっと完成
「 あら…?それが、噂に聞く… …うーんと
はずるきゅーぶ?って奴かしら?」
( 軽く伸びをして、傾いた目の前の人の顔をを持って )
「 わたし?…こんなの 」
( ぴょんっとザレッドの近くに寄ると、ザレッドの体に
思いっきり抱きついて… )
「 分かった?」
…惜しい、ルービックキューブな…
(無抵抗のまま抱きつかれても平然としていて)
…いつもと変わらないってのが分かった…
「 どっちだっても一緒じゃないかしら?ま 気分は良いけど 」
( ぽきぽきと全身を伸ばし、最後に深呼吸して )
「 んーーっ!… 異常甲殻類でも見に行こうかしらん 」
…何、モンスターでハンターでもすんの?
(異常甲殻類と聞いて思い浮かんだのはあるモンスターで)
……まぁ、いってら
「 大間違い、というかウォッチングですのよ?
まぁ、行ってきますわねー … 」
( 衣を纏い、心底楽しそうな気分を更に行く場所を想像して増やせば
これまた楽しげに扉に手を掛け )
「 …… ザレッドの、血… 良い味でしたわよ?」う
……わお、カニバリズム…
…(少しぺろりと此方も舌舐めずり)
…ナイアの血も、美味しかったよ?(手が注射器のような針になっていて)
「 っふくくっ!… 近い内、本当にする事になりそうですわぁ〜…」
( するり、と下腹部を抑えた後 ちょっと笑みに満ちてる口を抑えて
扉を閉めた )
「………ほんっとに…」
………しかし、本当になんだろうな…血吸い取ってみたけど…なるほど…?
(空の試験管にさっき吸い取った血を入れながらそれを自分の血と混ぜていて)
……俺もおかしくなってんなぁ
[ 反応 ]
( 旧神側の妙に深い色の血が、別の血へ反応して自ら動く様に同化を始めた )
( 同化された側の血 つまりザレッドの血に色の変化は見られない…が
拒絶を起こすこともなく、同化されてから時間が経つにつれて
血 単体から 異界的魔力物質と 生命力が生成される様になった… )
……ふんふんふふ〜ん…
(そんな事は知らず当の本人は呑気に寝転び並べられた漫画読んでいて、しかし鍛錬的な物怠る事は無くあちこちで知恵の輪を弄っていて)
[ 変異 ]
( 血自体が増える生命力、そして形を変化させる魔力により
変異したザレッドの血(以後変異血液と呼称)は、統制する意識が
無い為、血には宿らないもの… 意識というものを持ち始めた )
( 変異血液は意識する、己の繁栄と増殖こそ生命体としての義務である
その為にはもっと強い体を 広い場所を増殖の場を… 手始めとして、新しく
作り出すための体に必要な様々な物質吸収の第一歩 )
( ガラスを溶かして吸収し始めた )
……ん?……え、何、スライム?………ほれ
(ガラス溶けているのでようやく気付くも変な存在に変わりはないので戸惑っており、なんとなくチョコ目の前に差し出してみて)
……いや、でもこれ俺の血?…え、そういう能力無いぞ?
[ 成長 ]
( ガラスを吸収し終えその情報で硬い体を作る最中
血は目の前にある食物と思わしき物に反応出来た、今は
成長途上、摂取しない手はない そして… )
( 高いエネルギー、未だ体である流動体を動かし食物を摂取する事に
成功した変異血液は 代価としてこの食物の高いエネルギーを得た
これだけあるのなら… そう判断する変異血液、その体を少し膨張させる )
……おー…なんか可愛いな、こういう育成ゲームって面白いしな…
(今度は何処からかさっきよりも多い健康的なお菓子を取り出して目の前で猫と遊ぶように横に振っていて)
…んーーー……しかしどういう感じなのかな
[ 感覚 ]
( 摂取 摂取 摂取、変異血液は体の形成のために必要な大量のエネルギーを
急速に蓄える事に成功していた、今現在における必要最低限は上回る、
そう判断した変異血液は新しい体の構築、そして元となる姿を調べる… )
( 突如として変異血液の意識内には大量の存在の情報が流れ込んで来た
それらは約数京にも及ぶ生物やそれに近い存在の詳しい情報、変異血液が
何よりも必要としていた物を、旧神側の血が提供していた )
( まず 周囲を確認する為に変異血液は必要な『感覚』を次々と
生み出して行った… 中型犬ほどまで膨張した流動体に 目が出来た
更に外から見えない内なる体に 必要な全ての感覚が完成した。
__ 次の段階へ )
………でっかいな…思ってるより…柔らかいんだろうか…
(急激に成長したのに多少引くも、好奇心には勝てないのか手を近づけて撫でようとしており)
…あー、こういう時ナイアとかいたらよかったのに…ざーんねん…
[ 覚醒 ]
( 覆っていた膜を破り目の前の手首を千切り捕食する
これより第2形態『 ラヴェジャー 』としての姿を得た変異血液
(以後変異体と呼称)は俊足の体、残る流動体の性質を生かし
排気口に突っ込んで近くに居た生命体から姿をくらました )
第2生命体 ラヴェジャー
ネコ科スピード系生物と爬虫類系パワー生物の特徴が混ざり合わさった見た目を持つ
変異血液の次なる段階に位置する「生物」、骨が無くまだ体が殆ど流動体の
ままであるが、旧神側の血が提供する強大な魔法力と生命力が不定形ながらも
古代爬虫類の殺傷力、パワー・ネコ科スピード系生物の長所を生み出し
捕食に申し分ない体を作り上げた、サイズは小型犬程度
……………………ふーーーーーーーん………??なるほど……あんの血液スライム…ただじゃおかねぇからなぁぁッ!!
(手首簡単に生やして指鳴らし浮いた手で先程の変異体を探し始めて、本人結構キレたのか手擦り火花発生させていて)
[ 捕食 ]
( 排気口に生息するネズミなどの小動物、中には蛇などの捕食者も混じるが
変異体はこれらを苦もなく捕食し、順調にエネルギーを摂取しつつ次なる
能力を覚醒させ、更に捕食効率を上げている… 次の捕食シーンでは )
[ 透明な何かに吊り下げられ、ネズミが必死でもがいている ]
( 咥えたネズミを丸呑みに、そしてそのまま排気口を進む変異体が得たのは
カメレオン、グラスフロッグのほか多数の生物を掛け合わせて生み出した
『完全なステルス』、体温や匂い、霧を発生させての透明化はエネルギー摂取
に加えて安全性に大幅な貢献を果たす )
( 最初の地点より遥か離れた変異体、かなりのエネルギーを蓄えた
現在の段階で、次の形態への構想を練り始めた、その間に捕食を続ける )
…あー、あーあー…城内にいるものに告ぐ…変な赤い血のスライム?もどきが城内徘徊中…見かけ次第捕獲か…処理しろ、以上、因みに結果獰猛だから、気をつけて…
(放送しつつも大量に小動物捕食されてしまったのが廊下見れば分かり、簡易的に告げた後急いで走り探して)
[ 成長 ]
( 十分なエネルギー、しかし 次の段階に移行するには不十分
理解を重ねた上で変異体はそう判断し身を悶えるように唸り始めた
全ては生物の決まりの為… )
( 廊下、広い廊下 その中心、目立つ場所に
赤い奇妙な物体が一つあった )
(……そんな赤い奇妙な物体を土の檻が閉じ込めてしまい)
……さて、そこで止まってもらおうか?…といっても拒否権など無いのだがな…えぇ?…生命体よ、こんな小さな騒動起こして…面倒だ…
(目の前に現れ鬱陶しそうに答えながら、そのままどんどんきつくしていき)
[ 脱皮 ]
( 廊下に落ちていた物体、不自然なまでに動かない物体が、
捕食形態の形が意味するもの… それは、皮。背部が張り裂け
中から何か巨大な物が滑り出したかに見える… ただの ぬけがら )
------- ザレ城北部 大型生物飼育エリア -------
( 今、1匹のイリエワニが断末魔を上げ物言わぬ死体となった
その腹を裂き、中身を貪るイリエワニ以上の巨体を持つ爬虫類系生物…
大型恐竜程まで巨大化した変異体は、多くのエネルギーを求めて
白黒が管理していた大型生物を飼育しているこのエリアに息づく
生物の殆どを皆殺しに、そのエネルギーを得ていた )
( ふと 変異体の発達した聴覚が、流れるある音を捉えた
それは水系生物プラント、シロナガスクジラまでをも生育可能な
白黒の力作。既に 両膝を水に浸からせていた変異体は、水の中を泳ぐ
イルカの群れを目に収め、舌と涎を ダラリと垂らした )
(そんな事は気付いておらず、城の中ではもう帝王が仕留めたと思われていて安心状態、それがぬけがらなんて事には違和感覚えるも気付いておらず、皆再び日常に戻ろうとしており)
(……そんな中、ある獣人は獣の声と…血の匂いで、大型生物飼育エリアにゆっくりと入って来た…実はこの中には面白い楽しい友人もいるため不安だったのだが…その不安は的中、目の前で起こっている惨劇に…気がついたら炎が、赤い異生物に向かって発射されていて)
[ 水蝕 ]
( 熱、危険 それを理解していた変異体は一足先に水棲プラントへと飛び込んだ
…尻尾と足、それどころか 全ての部位にエラやヒレなどの部位が生え揃う。
水への参戦用意を整えた変異体は逃げ惑うイルカに目を向けるが… 向かい側から
変異体へと戦いを挑むものが居た )
( ホオジロザメ、現代の海に生きる猛者… 強者であるが故に
鮫も シャチもクジラもダイオウイカも…あらゆる海の強者は生態系の
危険を感じ取っていた そして乱すものの強大さをも… )
( しかし滅ばせはしない、だからこそ挑もう 自然の神秘は暗黙のまま
先陣を切ってホオジロザメに続くクジラにシャチ達に固く共通の決意を結ぶ
速度を上げ 大口を開く先陣、守る為に挑む勇者の矢 )
( それらを前に 同じく、ただ生きる為に食らう変異体も…
ただ 生きる為に… ホオジロザメ達へ向けて 海の中響く咆哮を放った )
___ 第3形態
(そんな中息も絶え絶えでこの変異体が何をしようとするのか分かれば…)
……全員っ!!全匹っ!!今すぐ逃げるんだぞっ!!!
(大声で魚達に命令、何処からか取り出した鉄爪装備しながら、変異体に向かって攻撃続けていて)
[ 海戦 ]
( 声は虚しく 勇者達の無謀な戦いは始まってしまった
急所、鼻先を殴られ 大きく後退したホオジロザメ、しかし怯むことはなく
変異体の腕に渾身の噛み付きを決めた、骨も皮もある為痛みにもがく変異体 )
( 離さないホオジロザメ、動きを制限された変異体は突撃する巨体
シロナガスクジラによって2匹まとめて深海へ向けて体当たり、そのまま
深海へと沈んで行く… 血を吐く変異体、後を死に物狂いで追う勇者達 )
( 水圧で滅びようとも、守らなければならない … 覚悟を決めていた
彼らは 迷う事なく海底へと沈んで行った )
( 変異体が 咆哮する )
(城内…いや、外にも響く咆哮に魔物や城内の者全ては気づき危険生命体の存在はどうにかしないといけないと分かり、とても皆警戒しており)
(そして向かい合う獣人は、その異生物に向かい炎を吐き出し…同族がやられたのに、罪悪感感じながらも少し顔苦しそうにしていて)
[ 騙異 ]
( 海底、勇者達が亡骸の跡… 油を漏らす頭を食い千切られたシロナガスクジラ
胴体を豪快に食い破られたダイオウイカ 最早動けないシャチの群れ、水を救う
べくして挑んだが、何も出来ずにエネルギーを提供したに終わる深海生物達… )
( 最後の1匹 白い腹を引き裂いたホオジロザメを放り捨てた
今までよりも遥かに巨大な深い赤のバケモノ、特級変異体は咆哮する )
( 今まで得たエネルギーの爆発的解放、水による自重緩和による巨大化
捕食効率強化のためのタコを基とした大量の強靭な触手、そして生きる為の
怒りに 自らの存在に対する不快感と拒絶に怒り狂った眼のない巨大な口を持つ
最大最悪の姿。旧神と見まごうようなバケモノが 海の底に有った )
(その巨大な口の中に、弾丸がぶち込まれた)
……やぁっと見つけた…えぇ、おい…?
…おい俺の血使ったスライム…覚悟できてんだろうなぁ?
(戦闘準備しながら小さく冷酷に告げ)
[ 戦闘 ]
( 破壊と、再生 口の中で一連が行われた変異体は
目の前に現れた『敵』を認識する、それが相なれぬものだとも )
( 透明化した触手 していない触手、それらを交互に使い分けて
敵を捕らえに移動する、本体は大きく水を吸い込み始めた… 吸収
しているのはプランクトン、遂にそれを喰らってでもエネルギーは
大きく補充され始めていた… )
(無言の集中、気配だけで察知し四方八方から来る触手を避けて…撃ち抜き…それの繰り返し)
…おら、どうした俺の分身さん?…本体はまだまだ元気だぞ…
(言葉通じると思えないが手招きして煽っており、背後には巨大な拳が浮かび…)
[ 吐熱 ]
( 予兆も何も無い、触手を再生しつつ敵を追い続けていた
変異体はおもむろに敵へ口を向けると一切の躊躇なく熱の塊を
体の中で高密度化して形成すると即座に発射した )
( 発射した熱のの影響、それは変異体に少なく無い影響があった
口は溶け、歯は残らず消え失せ、触手の再生が遅れ… プランクトンを
吸収する余裕すらも無くなってしまっていた )
……っ…!!!
(多少苦しみ歯を食い縛り…目の前の熱の塊を構えていた拳で防御、当然火傷程度では済まず手はドロドロに溶けて中の白とピンクの中身が見えており…餌になると判断したのか、熱を消してから巨大拳を消して……)
……いい加減捕まれよこいつ…!
(口数少ない、久しぶりの本気の命がけの戦闘、触手は再生しても泥仕合にしてでも処理するという意思が見えるようにすぐに撃ち落としていて…肉は相手の好物になるので、違う倒し方を考えていて)
[ 騙体 ]
( 吸収が使えず、追いつかない触手の再生… 敵に痛撃を与えたが
それ以上に変異体は消耗を身に課してしまっており、現段階において
ジリ貧という最悪の状況に追い込まれていた、戦況は実は逆だった )
( 溶けた口の再生を諦め、変異体は判断を深めてゆく…
デカイだけでは、大きい体と多いエネルギーだけではー。
凝縮、効率化が必要だった、幸い その為のエネルギーは
未だ内に大量に秘めている 血の力で生み出される分も豊富 )
( 変異体の体が裏返る様に、触手までをも用いてその巨体を
大きく ただグロく、面妖な『繭』へと包んで行く… 10秒以内に
その変化は終わり 動きの無いその物体は水の浮力に攫われ
水面へと姿を現わす… )
( 水面にて 浮くままその奇怪な全貌を地上へ表した変異体…
その姿は 憎々しく蠢く繭、あるいは生まれかけの卵の様にも見えた
……何が生まれるかなど 想像したくも無いほどに…
それは邪悪の奥底の腐臭を撒き散らしていた
__ 第2形態。)
__第3形態へ
……おいおい、まじかっ、それはまずいんじゃないのかっ…!?
(繭状の形になっているのが気づけば流石に焦りだが、寧ろチャンスとも捉えて一気に攻撃何発も送り込み、叩き込み…しかし、傷つく気配もなし)
[ 生誕 ]
( 今、変異体の中で一つの今までよりずっと小さな
それでいて最も優れた物が形作られつつあった、それははっきりと
外界への脅威として伝わり、それに気付く変異体は完成を急ぐ )
( 旧神の血が教えてくれた … ある、一つの生命体の体の作り
今の自分の全エネルギーを凝縮する事で全てを解決できる
自分という生物の最終近くの段階… )
( 攻撃に耐えられる殻も実はもう限界が近い、ほぼ完成した
その『人型』に 変異体は自らの意識 能力全てを注ぎ込んだ… )
殻が 割れる
……っ!!これがこいつのチャンスっ!!逃せば長くは来ないっ…!!!そこだぁっ!!
(割れた殻にいち早く反応し…そこに向かって指を鋭利にし突き刺し、そして諸刃の剣とばかりに鋭利指から毒酸が出てきて…それが、おそらく第二形態に向かっては最後の攻撃)
[ パシッ ]
( 突き刺さる筈であったザレッドの鋭い指、それは手首を…
見覚えのある腕に掴まれ、寸前で止められていた 毒の酸が
虚しく下へと滴り落ちる )
『 ……… 』
( その指の先に居た存在… 殻だったものの血や欠片が舞い散る中で
凛としてそこにある美しく、無機質でさえあるその姿は はまさしく…
『ニャルラトホテプ』の物だった )
第3形態[到達点]アロガント-フェイク
白黒の服、白黒そのままの容姿でこそあるものの
ヘッドドレスが無く、仕込み武器が無く…何より
爪や髪の色、真紅の瞳の色など全体的な色が深い赤で構成されている
肌の色はオリジナルと同じ
……おいおいおい…ニャルちゃんの姿に化けんのは無しじゃねぇか…?…もっとも、別に情は湧かないけど…
……さて、どうすっかな…おそらく身体能力は彼方の方が上…おまけに厄介な能力…あの感じだったら氷や炎も効くか怪しいしな…
(指は必要な犠牲、掴ませたまま新たに生やす事でそれは用済み、必死に脳内考え込みながら目の前の相手から目線はずさず…この状況長くは持たないと理解していて)
[ ブゥンッ ]
( さして興味もなく、腕を何処かに放り投げた…目の前の
敵にまるで警戒を見せず、今までとは一線を画す今現在の体、
捕食の必要性がまるで存在しない体、顔を傾け、自らの両腕を見ていた )
あらゆるパワーに 満ち溢れている