荒らし禁止
もしも荒らすと警察に通報します。
荒らしも立派な犯罪なので
……あっ!!ここ来るの始めてなので何かおかしなことがあったら教えてください
東京都新宿区、ビルの谷間にある小さな芸能事務所『ILIS(アイリス)』。
そこで成功を願う売れない地下アイドル、天川優希。
年齢20歳。お先は真っ暗。そして事務所は潰れかけ。
そんな現実をぶっ壊し、輝かしい未来を掴み取れI
勝負、崖っぷちアイドルI
(激龍は最後まで考えてるので許してくださいorz)
カップ麺が出来上がる間の3分間。
あたしが何を考えるのかというと、昨日見たつまらないローカル番組のこととか、ホームセンターで売ってた良さげな家具とか、ソシャゲの新キャラとかのこと。
まあ実につまらない。でも、逆にこの3分間で修行僧並みのすごいことを考える方が難しい。いや、修行僧ならむしろ何も考えずに瞑想するんじゃないか…といういかにもどうでもいい考えがまた次から次へと浮かんでくるので、とどのつまりはどうしようもない。
ただ頭の中を流れる言葉を脳がキャッチする。そういう時間だ。
そんなこんなで3分が経とうとしていた時、ふいに少し離れた玄関で扉が開く音がした。
あたしが音に気付いて目線を玄関に向けると、それは姿を現した。
痩せぎすの体に似合わない背広と薄幸漂うやつれた顔。
こんな貧乏神みたいな見た目をした中年のおじさんが…
「おかえり、社長」
「ただいま…」
ここ、芸能事務所『ILIS』の社長、倉松清である。
つまりあたしはれっきとしたアイドルだ。
16歳の夏頃、倉松社長にスカウトされて以来かれこれ4年はここにいる。
深いため息をついて背広を脱ぐ社長を背後に、あたしはカップ麺のフタを外した。
台所のIからいくつもある割りばしを1本取り出して、熱々のカップ麺を手に元いたソファーに向かう。
ドサリ、と音がしてあたしの体は綿に沈んだ。
「さーて、いただきまーすI」
ぱんっIと手を合わせ、片手に添えた割りばしをカップ麺に突っ込む。
ズルルルI途端に麺をすする音が部屋中に響き渡った。
これIこれですよI至福の時間I
「っあーーII うまいっI インスタント神I」
「ほんとに好きだねぇ」
あたしの向かい側に座った社長が微笑みかける。
「まあカップ麺とプレステさえあれば生きていけますからI」
「あの、優希ちゃん…」
「ん、なに? 仕事の話ですか?」
あたしは麺をすすりながら社長の顔を伺う。
モゴモゴして、どこか言いにくそうで、ちらちらと目ばかりが泳いでいる。
「社長ー、なんでも言ってくださいよーI」
「あ、あぁ…えっとね…」
「はいI」
「……次のライブでIわりそうなんだ」
「え?」
麺を口に運ぶ割りばしが動きを止め、響き渡る静寂の中で目の前の社長はただただ目を伏せる。
あたしはその空気に耐えきれず、しどろもどろになりながらも言葉を紡いだ。
「えっと…お、Iわりって…?」
「す、水曜日のライブを最後に…」
「水曜日って来週の?」
「いや、今週の」
「それって明日じゃんかII」
ダンッIカップ麺と割りばしを机に置き、その横で手を思いきり叩きつける。
机と同時に社長の肩もビクリと揺れた。
「あたしこれでも頑張ってきたんだよI?」
「そ、そそそれは分かってるよ」
「大体ねぇ社長、あんた地下アイドルの曲をインディーズのヘビメタバンドに任してるからおかしいのよI
なによ『GOLD BALL』ってI あんなん売れるわけないじゃんII」
「うわあああI」
がしっ、机に足をついて社長の胸ぐらを掴む。
「あたしを見てよI アイドルなのに火曜日の昼間から上下スウェットでラーメンすすってんのよI?
あたしより若い他の子達が爽やかな汗流して踊ってる時になんなのよこのザマはII」
「ご、ごめん本当にごめん…でも作詞家と作曲家を雇うお金がなくて…」
「だからってヘビメタバンドはないでしょーよII」
一通り言いIえたあと、あたしは肩で息をしながら少しの間固まっていた。
受け止めきれない現実の整理をするためだ。
あたしももう20歳。アイドルとしての賞味期限は短い。
その上、倒産間近の事務所。つまり、この状況は…
詰み。ただそれだけ。
あたしという名の駒が真っ暗な盤上に取り残されている。
その時初めて人生の危機感を感じた。
🌸プロローグ🌸
「今回の期末テスト、学年1位は、5科目500点、菜穂I」
「「おおー」」
私の名前は斉藤菜穂、公立中学校に通う3年生。
私は運動音痴な上にコミュ障持ちで、小中学校では周りから馬鹿にされ続けてきた。
けど、勉強だけは誰にも負けた事がなく、私の唯一の誇りだった。
そんな私はついに、日本最高峰の超名門校、「白黒学院」に入学する事ができたのだ。
第1話「超進学校」
「あ、1年1組、このクラスか」
……ん?
教室からでかい声が聞こえる。
「あ、あなたが全国模試1位の莉菜ってこでしょ」
「ん?誰あんた」
「はぁI?数学全国5位の愛羅よIあんたの少し下の順位にずっといたでしょI?」
「いや知らないわ」
「くっそ、高校では絶対、勉強負けないからI」
「私は高校では勉強以外にも部活とか楽しみたいの」
「ふん、もう逃げ腰?まぁ良いけど、私はこの超名門白黒学院で1番になって、理三に行くからね」
超名門、白黒学院。
それは、東大や国立医学部の現役合格者を多数輩出している学校だ。
特に、日本最高偏差値である、東京大学理科三類、通称理三にも、毎年何人もの合格者を輩出している。
生徒は、300人が中学受験組で、100人が高校受験組の計400人、全て女の女子校だ。
ちなみに言っておくと有名進学校は男女共学よりも男女別学、かつ中高一貫校である事が多いのだ。
第2話「時間割、校風」
「えー、数学はこのカリキュラムで進めていく予定です」
先生の言葉を聞いて私は驚いた。
「え?高2までに範囲全部Iわるの?」
「そうです、高3では受験を意識した勉強が中心になりますからね」
「け、けど、三角関数が2日でIわるって……普通2ヶ月くらいはかけるんじゃないんですか?」
「中学組はもうそこIえてるから、貴方達は夏休みの補講の2日で、まとめてIわらせますからね、足りなかった分は各自やっておくように」
「は、はい」
え、これが普通なの?と思った方もいるだろう。
そう、超進学校のカリキュラムは、普通の学校が3年間掛けて学習する内容を、2年間でIわらせてしまうのだ。
何故なら高校3年生からは、全員が受験対策にシフトしていくからだ。
その為、授業のペースはものすごく早い。
ボディーガードとして柚咲家のお坊ちゃん、柚咲一角(おきなし いっかく)様に仕えるはずだったお父さんが殉職しちゃった…
代わりにお坊ちゃんの警護をすることになったのは私、沖梨うずめI
私がお父さんの意志を引き継ぎ、金持ち学園のいじめや権力争いから一角坊ちゃんをお守りしますIたぶんI
「みなさん、おはようございます」
「きゃ〜っ、柚咲様I」
「いつ見てもカッコい〜い♡」
「でも……隣にいる変な女は……どなた?」
「なんだかみっともないし品も無いね。地味だし」
好奇の視線、羨望の眼差し、憧れのI──I
正門を通るだけで学園中の視線を集める……さすが一角家のお坊ちゃん──I
「……君がローラースケートで馬鹿みたいに回りながら歩いてるのが物珍しくて視線が集まってるんだろ」
「あれー、声に出てた?」
「思いっきり。君といると僕の品格まで疑われる。横に立たないで欲しい」
「えーI でも校則に靴の指定もローラースケート禁止も無いし……この方が敵が来た時すぐに追えるんだよねぇ、分かってよ」
そう答えると、一角お坊ちゃんは舌打ちをして、もう何も言わなくなった。
ポメラニアンみたいに可愛い顔して怖すぎる。
他の人の前では柔らかい笑顔を振りまく一角お坊ちゃんだけど、専属ボディーガードである私の前では高圧Iというか冷たいというか。
「やっぱまだ3日だもんな〜。打ち解けるのは時間かかりそう……」
お坊ちゃんと契約をしたのは、つい3日前だ。
──お父さんが殉職した。
その知らせを受けたのは2ヶ月前。
有名政治家の式典で主催者のボディーガードを務め、式典中に襲いかかった暴漢から主催者を庇って亡くなった。
暴漢はその場で取り押さえられたものの、別の人間に脅されての犯行だと供述している。
指示したという男の正体は未だ不明。
「犯人は……暴漢に指示した男は、まだ分からないって……うぁぁぁあっI 誰よ、誰なのよぉぉおI」
「お母さん……」
普段白い服を好んで着るお母さんの喪服姿は見慣れなくて、なんだか怖かった。
お母さんがうずくまって泣くものだから、畳に涙が滲む。
「いつか絶対、私がお父さんを殺した犯人見つけるから」
手がかりもない、後ろ盾もない、ただの一般人。
見つからないかもしれない。
それにその男は直接手を下したわけでも、お父さんを狙っていたわけでもない。
それでも結果Iにお父さんを殺めた男を、探さずにはいられなかった。
私は密かに、本来殺されるはずだった有名政治家に近づくことを考えた。
けど次期総理大臣とも噂される官僚に、貧乏高校生の私が易々と近づけるはずも無く──。
どうしたもんかなぁと考え込んでいる時に、お父さんが次に契約するはずだった顧客、柚咲家から電話が来た。
何にも決めていませんが暇つぶしにでも 途中でgdgdになったらごめんなさい
5: ctrl+z:2020/12/26(土) 21:10 .12.26
今日は珍しく音楽に身を浸すなど試みました。
私はもともとアーティストを志望しており、特に音楽分野においてその腕を振るうことを熱望していました。
必死に自分は音楽が好きなんだと思い込み、歌い、果てることのない絶望の海の中を足掻き続けていた過去がありました。
全て捨てて逃げてきた今となっては良い想い出ですが、音楽はあまり好きでないと分かっても素晴らしい芸術には私という人間の根本を震わせるパワーがあるような気がしてなりません。
アカシックレコードは、人間の心の内に宿る。
いつだったかふと思い立ち、文章に清書することをなんとなく避けて通ってきたのですが、芸術について語るのならばこのテーマを退けて渡ることは不可能でしょう。
人間の精神の深層には広いネットワークが広がっていて、集合I無意識といいましたか、ともかくそこで我々生命は繋がっているのだ、という考え方があります。
私はそれこそが「アカシックレコード」の正体ではないかと疑っているのです。
科学でカバーできないことを芸術が補って世界が成り立っているのではないか。
優れた音楽など、所詮そこから共感性の高いメロディを発掘する作業にしか過ぎず、また優れたミュージシャンもそのピッケルが偶然「当たり」を掘り起こした(勿論傷付けずに鉱物を出来るだけ丸ごと採取し保存するのは本人の技量に依りますが)打率が高いというのに過ぎないのではないか。
世間一般の人からは一目で嘲笑に付され、或いは本気でどやされそうな偏った考えであることは理解しているのですが、どうしてもそうとしか思えないのです。
明日は、文学の琴線に触れたいと思います。
.12.27
今日は宣言通り、文字を収拾し理解することに努めました。
閑古鳥の真実、と言ったか、ともかくそんな出鱈目の本をクローラーに依って発見し読み耽っていました。
或人間恐怖の女に因る物語 とだけ銘打たれた帯には幾何学Iなデザインが施されていて、はしがきに筆記されていた粗筋は以下の通りでした。
女は、即ち男で在った。
からだの性別など問わぬ。其は男で在った。
蠕動する人間恐怖と承認への飽くなき追求が、男を深淵へと誘う。
ささくれ立った違和感を覚えた私は、一先ず読み進めることにしました。
十数年前の掲示板で、ひと夏だけ流行った都市伝説があった。
三十人分の魂を売れば、魔法の力を売ってくれる人(?)が居るらしい。
1-Bは、クラスの誰かに売られた。
『〜……♪』
爆音で流れる大好きなバンドの曲で目が覚める。
そのまま画面を開いて、大量のインスタとLINEの通知をスワイプする。Twitterを開いて、推しの自撮りツイにいいねとリツイート。
これが私の一日の始まりだ。
私の名前は首藤(すどう)りんね。女子校に通う高校一年生。
周りには男勝りって言われるけど、Iシャレすることは誰よりも好きだし、自分では結構女の子らしいところもあるって思ってる。
根元が伸びてきたアッシュのショートヘアを無造作に掻き上げて階段を降りる。寝癖が酷いんで毎朝セットするのに三十分かかる。面倒だしそろそろ伸ばそうかなぁ。
「おはよー」
リビングで食パンを齧りながらスマホを弄る妹に無視されながら洗面所に入る。
眠気と浮腫で開かない目を擦りながら鏡を見ると、
「……?」
何か、今日は顔の調子が良い気がするぞ?
私ってこんなに目でかかったっけ?こんなにまつ毛ばっちりだったっけ?あ、この前買った韓国のまつ毛美容液の効果かな。最近お風呂入る時マッサージしてるし。
「今日は顔のコンディション良いな〜っと」
適当にツイートして、私は学校の支度を始めた。
電車を乗り継いで学校に着くと、友達のしみずを見付けた。
「しみずI」
名前を呼ぶとしみずは気が付いて振り返った。
「りんねIおはよー」
大きなたれ目を更に垂れさせて笑うしみず。私達は肩を並べて歩き出した。
するとしみずはじろじろと私の顔を覗き込み始めた。
「何だよ?顔になんかついてる?」
私が尋ねると、しみずはんーんと首を横に振った。
「りんね、メイク変えた?」
「え、やっぱ思う?今日は何か顔のコンディション良いんだよね〜」
自慢げにスマホの画面で自分の顔を見ていると、誰かに肩をぶつけられた。
「痛った……」
ぶつかってきたそいつを見ると、肩の下で綺麗に揃えられたさらさらの黒髪が目に入った。しみずがふと呟く。
「同じクラスの……」
「ちょっと、ぶつかってきた癖にごめんも無しなの?」
振り返りもせずにそのまま歩いていくそいつの肩を掴むと、そいつは不機嫌そうな顔で私の顔を見上げた。伏し目勝ちの切れ長の瞳に、朝日に照らされて白っぽく見える豊富なまつ毛。向こうが透けて見えそうなほど透明な陶器のような肌。
「……道の真ん中で自分の顔眺めてる方が悪いと思うけど」
そいつはそう言って私の手を払った。そして私の目をじっと見上げた後、歩いて行ってしまった。
「何あいつ」
「同じクラスの弓槻さんじゃない?ほら、出席番号一番最後の……」
しみずはそう言うけど、あんな奴クラスに居たっけ?そう言えばあの黒髪には見覚えあるような気がするけど、いつどこで見たかはよく思い出せない。
「弓槻さんが来るなんて珍しいね……」
しみずは不思議そうな顔をしながら弓槻さんとやらの後ろ姿を眺めている。
「あ、そろそろ行かないと遅れるよ」
スマホの画面を見るともう一時間目が始まりそうだった。私達は慌てて校舎に駆け込んだ。
一時間目は英語だった。一番嫌いな科目だ、最悪。
当たりませんように、当たりませんように、と心の中で唱えていると、運悪く先生と目が合ってしまった。
「答えたそうにしてるね、首藤?」
嫌味ったらしい笑顔で私を見る教師。私が英語苦手なの知っててわざと当ててんな?
「分かりませーん」
答えたところで合ってる訳ないし恥かくだけだから私は適当にそう言った。
「ちょっとは真面目に考えなさいよ?」
教師は呆れながらもそれ以上は何も言ってこなかった。
「じゃあ、……弓槻。分かる?」
私の代わりに答えることになった可哀想なクラスメイトは、どうやら今朝ぶつかってきた嫌味女らしい。
私はちらりと弓槻を見る。
文句一つ言わずに立ち上がって、
「私たちは十年の間友達です。」
どうやら和訳らしき文を答えて、涼しい顔で座った。
「すごい、完璧。首藤もちょっとは見習いなさい?」
うるさいなぁ、余計なお世話だよ。
周りがくすくす笑う中、一瞬だけ弓槻と目が合う。慌てて前を向くけど、弓槻はまるで虫けらでも見るような目で私を見ていた。
やっぱ嫌な奴だな、あいつ。
昼休み。各々がお弁当を広げている中、弓槻はぽつんと一人で座っていた。昼ご飯を食べる素振りも見せず、文庫本サイズの本を読んでいた。
今まで気にも止めてなかったけど、あいつぼっちなんだなぁ。
「今日はIムライスだよぅ」
目の前で嬉しそうにお弁当箱を開けるしみずを見ながら、私もカバンからコンビニで買ってきたランチパックを取りだした。
「しみずってほんとに料理上手いよなぁ」
感心してそう言うと、しみずは照れ臭そうにはにかんだ。
「そんなことないよぅ?ただ好きだからやってるだけで」
「それがすごいんだってば」
私は毎朝料理する気なんて起きないよ。だから買って済ませちゃうし。
「りんねん家は、色々大変だからね……」
「何しんみりしてんだよ、いただきまぁす」
それ以上ウチの話題は出さないでよね。私はランチパックを頬張った。
そう言えば、としみずが私の背後を覗き込む素振りをした。
「何で急に来れたんだろうね、弓槻さん」
どうやら隅で本を読んでる弓槻を気にしているようだ。
「え?弓槻ってずっと学校休んでたの?」
「うん。入学式から数日は来てたけど、急に来なくなっちゃったじゃん。」
へー、どうりで見覚えなかったわけだ。確かに入学式の時にあの後ろ姿を見たような気がする。顔まではよく覚えてないけど。
「ほぼ来てないクラスメイトのことなんてよく覚えてるな」
「だって弓槻さん綺麗じゃん。入学式の時はびっくりしたなぁ、あんな綺麗な人が居るんだって思ったもん」
目を輝かせながら弓槻を見るしみず。
「来れるようになって良かったよねI」
しみずは嬉しそうに笑った。
「お人好しだよな、しみずは」
「え〜?何それ、褒めてんの?」
少しからかうとしみずはぷりぷり怒り出した。
……でも、確かに。弓槻は何だか目を引く何かを持ってる気がする。悔しいけど顔も整ってるし、あの黒髪は本当に視線を引きつける。
「…………」
椅子の背凭れを脇に挟んで弓槻を見ていると、バチンと目が合ってしまう。
「何よ」とでも言いたげな弓槻がまた見下すように睨み返してきた。
やっぱ嫌なやつだな。
期待の新人マフィア×根暗男子高生のBL注意な小説です。
*あらすじ
父が巨大ヤクザの元締めを務める深海珊瑚は、反社会I勢力に関わりがあるとして通算15のバイト応募に落ちていた。
そこで珊瑚は、父の血で汚れたスーツを洗濯していた経験を生かし、クリーニング屋を開くことに。
"持ち込まれたスーツがどんなに血塗れだろうと、決して理由は尋ねない"。
そんな珊瑚のクリーニング屋はヤクザ・マフィアの御用達となっていき…
「わ、悪かったよ、Iマエらのモンに手ぇ出したのはよ、謝るから……許してくれぇぇえIミディスピアーチェ、ミディスピアーチェI」
「お前の謝罪に、損失した10万ユーロ分の価値があるとでも? つーか……イタリア語ヘタクソ……」
新宿の夜の路地裏に、ひっそりと金属が弾ける。
アスファルトに倒れる男の命乞いは、銃声にかき消された。
男の息の根が止まったのを静かに見届けた青年は、まだ煙の立ち上る銃をジャケットの内ポケットに仕舞おうとして悲鳴を上げた。
「マジかよッ、この一張羅すっげぇ気に入ってたのにI」
イタリア製の1200ユーロ(15万円)した薔薇の刺繍入りジャケットに、薔薇ではない"赤"が跳ねていた。
「こいつ確かB型……ちくしょー、俺と相性の悪い血だぜ」
「だから言ったろチェスコ。ジャケット1枚買うのに苦労するような新人が、格好つけて任務に着てくるなって。血で汚れんのは分かってたことだろうが」
「けど安っぽい服なんか舐められるだけッスよぉ……」
「新人なんてそんなもんだ」
裏の世界で普段から上等な服を着ていいのは、血で汚れちまっても替えのスーツを沢山持ってる地位の奴に限るんだ。
もっとも、そんな地位まで登り詰めれば血で汚れるような仕事はそうそう回ってこねーけどな。
チェスコは、悟ったように語る中年の上司を見上げた。
くたびれたスーツはシワだらけだ。
20歳で"組織"に属して早20年、四十路に入ったにも関わらず、幹部どころか新人指導しか任されないという青年の上司。
"この世界"は年功序列ではない。
もっとも彼の場合、評価されないというより"新人教育"が天職過ぎて現場に駆り出されるだけで、待遇は悪くない。
現に彼は凄腕殺し屋やらマフィアのボスやらを何人も輩出しており、青年──チェスコも未来を期待された内の一人である。
「シミ抜き苦手なんだよなぁ〜。こうなったらクリーニング屋にでも持ちこんで──」
「馬鹿、こんなジャケットをカタギの店に持って行くなI 諦めて捨てるか……どうしても着たけりゃリンゴのアップリケでも付けてごまかすんだな。
上司の小粋なジョークにも笑えず、眉をひそめて不貞腐れる。
諦めきれずに何度も血のはねた裾を擦ったが、むしろシミはじんわりと広がり逆効果で、更に苛立ちが募る。
「どっかにねぇかな〜……どんな血塗れの服を持ち込まれても、決して理由を探らない。マフィア御用達のクリーニング屋……」
──私は反社会I勢力と関わりがないことに同意します。
明朝体で長々と綴られているバイトの誓約書に、レ点を付けけるのをためらう。
「あの〜……これってその……親がその……やく、ヤクザ……とか……って……」
男子高校生──深海珊瑚(ふかみ さんご)は歯切れを私悪くして尋ねた。
「あー……親御さん"ソッチ"の方……? 申し訳無いけど、揉め事を避ける為にも御家族の方にそう言った組織に属されている方は御遠慮頂いてて〜」
「で、ですよねー……」
(属してるっつーか、元締め……)
店長の口調は丁寧だったが、珊瑚は苦笑いの奥に嘲笑を見た。
そんな軽蔑を含んだ視線にも慣れてしまって、数年前までは俯いて戸惑っていた珊瑚も、現在では乾いた笑いを返す余裕ができている。
「すみません……今回はやめます……」
「申し訳ございません〜」
全然、申し訳なさそうな感じのしない空謝罪。
元々ダメ元で半ば諦めかけていた珊瑚は、深いダメージを負うことなく事務所を退出した。
登場人物
千歳奏
ちとせかなで
見た目はそこら辺どこにでもいるようなごく普通の女子高生。
ちょっと天然なところがある。
素直で明るい性格の少女。
勉強も運動もあまり得意ではないが、
歴史と地理は最近、興味を持つ。
割りと料理が好きで出来る方I
ある日、交通事故に遭い、
戦国時代にタイムスリップしてしまう。
タイムスリップ?いいや?転生?
なぜか、赤子、捨て子としてやってきたI
誕生日:10月16日。
星座:てんびん座
血液型:O型I
身長:159センチ
兄弟姉妹構成:姉1弟1
【すとーりー】
そこら辺どこにでもいるような女子高生である千歳奏は。
いつものように学校に登校していた。
ある日、公園から飛び出たボールを追いかける少年を道路まで来て、
大型トラックが目の前に来て…
少年を助けようと道路を出て…
そこからが、記録がない。
気がついたら、そこは戦国時代という昔の日本だった。
木の下で捨てられた赤子になっていた。
タイムスリップ?転生?
ややこしいことになるが…
そんな、奏は戦国の世での物語が始まった。
*荒らし禁止I
第一話 物語のはじまり
時は現代日本
2019年一月。
冬休みが開けたばかりの日。
私の名前は、千歳奏。
高校一年生の16歳だ。
今は、平成だが、五月には新しい元号になる。
平成生まれの私からすれば、ちょっとさみしいけど、新しい元号が何にになるか?
楽しみでもある。
そんなことより、寒いI
「寒いI」
私は、寒がりだし、暑がりだし。
寒い冬は、コート、マフラー、手袋、ニット棒、イヤーマフは絶対I
スカートはタイツI
お腹には貼るカイロと手には貼らないカイロもしないとI
ちなみに、私はあんまりドラマは見ない。
アニメは見るし好きだ。
ゲームはやるし、漫画やラノベを読むI
堅苦しい小説は難しくて読めないけど。
まあ、勉強は苦手だから、気にしないでI
姉もアニメやゲームが好きなので、
その影響かな?
最近、歴史や地理に興味を持っている。
特に戦国時代。
戦国武将のゲームをやっていたこともあったから、そのせいか?
私の高校の制服は、
定番のセーラー服だ。色は黒。
創立百年はある。
元々はお嬢様の女子高だったらしいが、
今は、普通の共学だ。
仕方がない。少子化対策だからね?
そんなことより…
ただいま、今、
朝、二度寝をしてしまったので…
大忙しで学校に向かうI
「ヤバイ、ヤバイ、遅刻するーI」
口にパンを加えながら走る。
しかし、昨日は雪降って、
今日は晴れだから、
固まった氷を滑らないように気をつけてるI
それにしても、前よりは、
雪、降らなくなったなあ〜。
やんちゃな娘の私は、雪は好き。
まあ、私は、遅刻ギリギリはよくする方
のでIテヘェ
キーコン〜カーコン♩
キーコン〜カーコン♩
「やったI遅刻ギリギリだI」
運動もそんなに得意ではないが、
体力はある方。
まあ、スポーツ好きだから。
その翌日の朝…
昨日は、親友のゆーちゃんに怒られたなあ〜。
遅刻ギリギリに来るから…
ひーちゃんは、ゲラゲラ笑ってたけど。
だけど、今日は、なぜか、早起きしたんだよね。
自然に目が覚めたからねI
それにしても、今日の夢は、戦国時代だった。
美男美女は、いつの時代でも映えますね?
ここでは、占いツクールで活動している部屋主の私、めんへらさんが、自分のIリキャラ達の過去などの小説を自己満程度で載せに来るスレとなってます、私の事を知らない人は、BL、GL、NL、nmmnなどに耐性がある、または、そういったジャンルが好きな人のみが調べてください、知っている人達はそのまま生暖かい目で見守ってもらえると幸いです。
なお、荒らし目Iの人は御遠慮いただきます、そしてここで、「私に関係ない事、関係ない話題」を出すのはやめてください。
未熟者ですが、よろしくお願いします。
(※※※※なお、検索避けもせずにnmmnの本人の名前などを言ったりするのはもっとやめてください、彼等とこのスレ、そして私とはは一切関係ありません。※※※※)
ではどうぞ
コロナの時期だからこそのお話です。
私自身が中学三年生なので、共感していただける部分もあるんじゃないかと、(自分で言う馬鹿)
◎誹謗中傷、荒らしなどはやめてください。
◎感想やアドバイスは嬉しいです。
◎アホなので思いつきで書きます。恐らく相当雑。
◎文才はないのでご注意。