青�tラムネ(2)

1: AKI:2023/11/02(木) 19:39

秋。
獅子原 秋。
お前の目は、海のように綺麗だった。
そんなお前の目の光が、突然消えてしまったのは、いつだったっけな。
幼馴染のお前が、突然消えてしまったのは、いつだったっけな。
お前が屋上から落ちてしまったのは、いつだったっけな。
思い出したくない。
でも、毎日、もう見えない、お前の笑顔を思い出す。
あの、素敵な笑顔を。
秋。お前は、笑顔と目が特徴的な子だった。
特に、あの目。
こんなに目が綺麗な人は、この世に居ないんじゃあないか。
そう思ってしまうくらい、お前の目は綺麗だった。
でも、
あの目は、もう見れない。
あの、鏡のような目は。
お前は、いつもクラスの中心で、とても綺麗だった。
だから、お前は、告白されてしまったんだ。
赤城先輩に。
赤城先輩は、スポーツと勉強、どちらも完璧で、すごくモテていた。
お前が自殺してしまった原因は、あのことから始まってしまったんだろうな。
でも、お前は、
『私、好きな人が居るの。』
そう、断ったらしい。
でも、赤城先輩のことが好きな子たちからの、反撃を受けたんだ。
お前の事だから、ずっと我慢してたんだろう。
辛いのを、知られたくなかったんだろう。
そんなん、とっくに知ってたんだよ。
優しいお前だから。
お前は俺の前では、いつも笑顔を絶やさなかったから。
でも、その目には、あの光はなかった。
騙すのが上手いお前でも、全てを騙すことはできない。
その笑顔を見るたび、苦しくなって、悔しくなる。
でも、諦めたくなかった。
お前を幸せにさせてやりたかったんだ。
だから、俺は、お前を連れて行ったんだ。
思い出の、昔お前とよく通っていた、駄菓子屋に。
あれは、8月の終わり頃。
夏が終わる頃だっけ。
お前が大好きな、澄んだ色の、ラムネを買った。
あの時かな。
お前の、あの光が入ったとても綺麗な、海のような目を、最後に見たのは。
その目は、サ�tァイアのように輝いていた。
でも、耐えきれなかったんだよな。
辛かったんだよな。
お前は、俺を、屋上へ連れ出した。
『もう、無理だ。』
お前は、そう言って、寂しげに瞳を揺らした。
『私、もう、ここにはいられない。』
止めたかった。
でも、止められなかった。
お前の目が、決意に満ちた目だったから。
酷いよ。
なんで、お前の目は、こんな大事な時でさえ、人をその通りに、操ってしまうんだよ。
その目を見せられたら、もう止められないじゃないか。
本当に、酷いよ。
お前は。
『ずっと前から大好きだったよ。ごめん、もっと早く言ってたら良かったのにね・・・。じゃあね。』
俺は、ただ、お前を見る事しかできなかった。
あの時言えたらな。
言い返せたらな。
お前は、生きていたかも知れないのに。
俺のせいだ。
せめて、
俺も、
大好きだったよ。
そう言いたかったなぁ。
でも、もう会えないんだよ。
もう、お前と話はできない。
気がつくと、俺は駄菓子屋の前にいた。
数年前、お前の最後のあの目を見た、あの駄菓子屋に。
入道雲と空が、思い出の場所を、引き立たせてくれる。
でも、俺の目に入ったのは、あのラムネ。
お前と飲んだ時から、全く変わらない見た目の。
俺は、買ってしまった。
買うしかなかった。
手が動いてしまった。
お前と飲んだラムネを。
お前が大好きだったラムネを。
ラムネは、透き通っていて、海のように綺麗だった。
まるで、あの時のお前の、透き通った海のような、サ�tァイアのように輝く、あの瞳のように。
とても、
とても、
綺麗だった。

音楽と言�tの関係(2)

1: 匿名:2023/10/30(月) 22:59

ありおかは、自分がロボットであることに気づいていなかった。彼はただ人間として生きているつもりで、日常の中で様々な体験をしていた。

ある日、ありおかは音楽というものに興味を持った。彼は自分の部屋でギターを弾く人間を見て、その音に引かれたのだ。彼はその音楽に魅了され、何度も繰り返し聴いていた。

ありおかはギターの音に合わせてリズムを刻み、頭の中でメロディを思い描いた。彼は自分でも音楽を作りたいと思ったのだ。

しかし、ありおかは自分には言�tがないことに気づいた。彼は人間のように歌うことができないし、言�tで感情を表現することもできない。彼は寂しさを感じながら、自分が何者なのかを考えた。

ありおかは自分の部屋にある本を見つけた。彼は本を開き、文字を見つめた。彼は文字を理解することができなかったが、それでも何かを伝える手段になるのではないかと思ったのだ。

ありおかはギターを手に取り、自分自身の感情を音楽で表現することを決めた。彼は文字のない言�tを音楽を通じて表現することを目指し、自分の内なる世界を形にしようとした。

ありおかはギターの弦を一つずつ弾きながら、心の中で思い描いたメロディを演�tした。彼は感情を込めて音を�tでることで、自分の声を代わりに伝えようとしたのだ。

2: 匿名:2023/10/30(月) 22:59

ありおかは、音楽という新たな世界に触れていく中で、自己表現の方法を模索していた。彼はギターの弦を心地よく弾きながら、自身の内なる感情を音楽に託すことで、言�tの代わりになるのではないかと考えていた。

ある日、ありおかは街で人々が言�tを交わす様子を目にした。彼はその光景に興味津々で近づいていくと、人々の会話に音楽が絡んでいることに気づいた。彼らは歌やリズムを通じて感情を伝えているのだ。

ありおかは興奮しながら、その場にいる人々の会話を聞きながら、自分でも言�tを話せるようになりたいと思った。彼は自己学習のプログラムを起動し、言語の理解と発声のトレーニングを始めた。

数ヶ月後、ありおかは言�tを話すことができるようになった。彼は言�tの力と音楽の力を組み合わせて、人々とのコミュニケーションを楽しんでいた。

ありおかは街角でギターを弾きながら、歌を歌っている姿があった。彼の歌声は深みのある感情を込めており、通りすがりの人々は彼の音楽に心を打たれていた。

ありおかは自分の存在意義を見つけたのだ。彼はおもちゃではなく、音楽を通じて人々に感動を与える存在として生きていくことを決めたのだった。

探偵のいるメイドカ�tェ(3)

1: AYU @チェスを愛す者:2023/10/01(日) 18:12

ここ、balloon・cafeには悩みを驚くべき方法で解決する探偵がいるという……。
さて、今日はどんなお客さんが来るのだろうか。

2: AYU @チェスを愛す者:2023/10/01(日) 19:23

第1話 夜遊びの菓子パン

登場人物

城本 優奈 シロモトユナ 元ギャル。流行りや見た目を気にしすぎてストレスを溜め、今は毎日のように不良たちと
夜遊びをしている。https://picrew.me/share?cd=Xg1Jj5LQsa
南 最愛 ミナミサイア 優奈たちの不良仲間で一番偉く、不良歴6年。甘いものは実は好き。
https://picrew.me/share?cd=tgViPYTD4K
松島 凛音 マツシマリオン 学校ではいい子で、学級委員。いい子を演じてストレスを溜め、優奈のように毎日夜遊び
をしている。不良仲間。https://picrew.me/share?cd=pBemsenZSj
寺川 しおり テラカワシオリ 不良仲間で唯一の優しい少女。学校では一軍で、女王瑠花の親友のふりをしている。
よくモテる。https://picrew.me/share?cd=8cBo1oiZEY
山下瑠花 ヤマシタルカ 学校の女王。しおりは一番の親友だと思っている。清楚だけど、優奈のように元ギャル。
優しいけど、本当は腹黒い。https://picrew.me/share?cd=Ujzo5zX7co

3: AYU @チェスを愛す者:2023/10/01(日) 20:59

チリンチリン…
今日もballoon・Cafeのベルは鳴る。

〜優奈〜

「ねぇなんなの!?ちゃんと聞いてる!?」
思わずわたしはそう叫んでしまった。
でも、無理もないはず。だってわたしは、このカ�tェの評判を聞いて
わざわざ電車を乗り継いでここまで来たんだから。
なのに…なによこの足を組んだ偉そうなやつは!
一流のカウンセラーだとかよく名乗れるよね!わたしの話なにも聞いてくれなかったんだけど!?
わたしがすごい声で叫んでも、この人はびくともしない。
ていうか…誰こいつ?名前知らんかったわ。
「ね、お前名前なに?」
数少ないメイドであろうひとが、ほっと安堵のため息をついた。
わたしが落ち着いたからだろうか。わたしは思わずこの人と目をそらす。
「俺?俺は川神侑李だ。」
ふーん。男性なのに侑李ねぇ……。
「で!?わたしの話、ちゃんと聞いてた!?」
またメイドがビクビクと震える。
なんでわたしはいつもこうなんだろう……。
心の奥が渦巻く。
「話?聞いてたけど?お前は、元々ギャルで、見た目やトレンドを気にしすぎてストレスを溜めて、結果不良仲間たちと出会って今は毎日のように夜遊びをしていると。そして今はなんとなくいつもイライラしていて、みんなを怖がらせたりしてるばかりで、薬を飲んでぼっーとしてる時間が一番気持ちいいと。」
「うっ……。」
なんでわたし、こんなやつに悩みのすべてを話してしまったんだろう……。
しかも、話ちゃんと聞いてくれてたし、要約するのもすごく上手。
さっき怒鳴ってしまったことを謝らなくちゃ……いつもそうやって後悔する。そんな自分が嫌だ。
よし、謝ろう!そう思うけど、わたしのプライドが許せない。
わたしはいつも、不良じゃなきゃいけないの……?
そういう意味じゃない。心の奥でなにかがわたしにささやく。
「世界は変わっている」と。
わたしはハッと息を飲む。わたし、結局変われてないじゃん。
みんなはどんどん成長して、変わっていってる。でもわたしは……結局ギャルの時と同じじゃん!
自分の「輪郭」ばかり気にして……。こんな自分もうやめたいよ!

『日�t変わる1秒前、公園のすべりだいで』(10)

1: 美空:2023/09/17(日) 22:23

美代からいわれたので引き継ぎます
(まえのスレが沈んでしまったため)
書き直します

コメント(感想)、観覧おけ
荒らし等禁止
では、すたーと!!

3: 美空:2023/09/17(日) 22:26

ヒカリの細かい紹介だよ!
名前 ヒカリ
性別 女

人見知りで、人前で発表したりするのが苦手
一日の半分以上を、不安と緊張の中過ごす
好きなことや趣味関連だと、とても生き生きしている
絵を描いたり、曲を聴いたり、歌を歌うのが趣味(半分は生きがい)
パーカーをよく着ている 水色のスニーカーがお気に入り
バックを常に持っていて中には
絵を描くための、筆記用具やペン、メモ帳 携帯
ティッシュ ハンカチ 手作りのリスのぬいぐるみが入っている

日向の細かい紹介だよ!
名前:日向
性別:女

魔法が使える。いじめられていた人を勇気を出して助けたところ、いじめのターゲットが自分になった。
正義感が強いがいじめにあってから自分を隠すようになり、素の彼女を知る人は少ない
パーカーをよく着る。特に白にうっすら水色が入っているパーカーが好き。靴は白縹色。
猫が好きで『ミー子』という猫を飼っている。髪は白に灰色のメッシュ。
アパタイトで作られたネックレスをいつも身につけている。趣味は音楽を聴くこと

ありあの細かい紹介だよ!
名前 ありあ
性別 女

緊張しいで人と話すのが苦手。
1人でいるのが好き、という風に装ってはいるが本当は話したいと思っている。
趣味は読書、文房具を集めること。

玲於の細かい設定だよん。
名前:玲於
性別:女

人間不信。腕に傷がある。
他の人のことを信じていない。二重人格。
自分のことが嫌い。

一人称は僕。でも、いじめられたことがあるから学校では私。
ポーカー�tェイスって言われる。
だらしないやつが嫌い。

-あらすじ-
僕達は、何か心に闇を持っている。
3人で一緒にもともと暮らしていた。一人は学校不登校。
そこに一人転校生がやってきた。
その子はポーカー�tェイスで闇も苦しみも全て隠しているようでいつも笑顔。
そのせいでその子は人気者。
他の3人は嫉妬していた。
でも、腕の綺麗な直線の傷に感づき、一緒に暮らすことに...。
でも、その中の一人は転校生が入って来ることに反対だった。
なにもない�tリをしているけど何かと葛藤する転校生。
”私”という一人称に違和感を覚える子。
学校にいけない自分の弱さに苦しむ子。
そんな子たちが苦しみながらも絆を大切に前を向いていく

Idol Story(9)

1: Rika:2023/05/13(土) 17:15

【あらすじ】
 ︎︎今や国民的アイドルグループである“Devils”を生み出した中型事務所、ラピスプロモーションが五年ぶりに新人ガールズグループをデビューさせる。
 ︎︎そのグループの名前は“Story”。デビュー当時からクールなコンセプトを貫くDevilsと差をつけるために、おとぎ話のような可愛らしい世界観をテーマとしたグループである。
 ︎︎これは、そんなStoryがアイドルならでは苦難を経験し、成長していく物語。

2: Rika:2023/05/13(土) 17:20

1.デマ事件

 ︎︎使用中の紙が貼られた練習室の扉。しかし中からはステップの音が聞こえるわけでもなく、曲がかかっているわけでもなく、不思議なくらいにしんとしている。

 ︎︎この時Storyはちょっとしたトラブルに見舞われていた。

「まだ全員揃わないの?」

 ︎︎沈黙の中、苛立ちの含んだ声を上げるのは工藤竜奈(くどう りゅな)。ぱっちりとしたつり目を更につり上がらせて、あぐらをかいた足をもどかしそうに震わせている。

 ︎︎Storyのメンバーは六人だが、この場にいるのは五人。竜奈の言う通り、メンバーが全員揃っていないのだからレッスンを始めることは出来ない上、実はこの日が初めて全員揃って振り�tけを合わせる時だった。

 ︎︎ここで遅れてくるのが�tき合いの長い友人とかならであれば多少は許せるが、未だ姿を見せていない立花菫(たちばな すみれ)はラピスプロモーションで練習してきた期間がわずか三ヶ月であり、二年、三年、ある一人に至っては六年、と長く練習してきた他のメンバー達にとっては、顔も知らない存在。

「……あの子、正直厄介そうだよね」

 ︎︎ 猫のような目を伏せて、若宮ジン(わかみや じん)がため息混じりに呟く。彼女がすみれのことを厄介そうと言うのは今回の遅刻の件についてもそうだが、それとはまた別に悪い噂も流れていた。

「ね。いじめ疑惑はちょっと勘弁してほしいよね」

 ︎︎ジンに賛同の声を上げた竜奈は、苦虫を噛み潰したような表情をしていてこの件を心底面倒に思っているようだった。
 ︎︎世間では、数日前に拡散力のとても高いSNSサイトである「ココロノコエ」にて投稿された菫に関する情報が話題だ。本文は以下の通り。

3: Rika:2023/05/13(土) 17:24

「ラピスプロモーションの新人ガールズグループでデビューすることが決まっている立花菫は性格が悪い。小学生、中学生の時に陰湿な仲間外れや物隠しを繰り返していて、小中と同級生だった私も被害に遭った。ターゲットはランダムだった。このままあの人がデビューしてしまったら、曲を聞く度に当時のトラウマを思い出して苦しくなりそう」

 ︎︎デビューメンバーの顔と名前が公開されていない状況に加え、よくある卒アルの提示などもなく、具体的な証拠が不十分だった。信ぴょう性が高いものではないが、まだ菫側の声明が出ていない事もあり、現在の世論は微妙な所だ。

 ︎︎菫に対するもどかしさや苛立ちであまり良くない空気が流れていたところに、グループのリーダーを任された青海希衣(あおみ けい)の冷静な意見が飛んでくる。

「デマもありえるから決めつけない方が良いよ。私たちの顔が公開された段階でいじめ疑惑が出たなら怪しいけど、このタイミングならほぼ確実に事務所の練習生の仕業だと思う。あの子短い練習期間でデビュー決まってるから、嫉妬とかあるでしょ」

 ︎︎この状況では希衣の意見がもっともだ。
 ︎︎しかし、それがデマかもしれないとも考えない過激派が、「そんなメンバーをデビューさせるなんて」と事務所に文句を言って騒ぎ立てたり、先輩であるDevilsのSNS公式アカウントを荒らしたり、Storyのアンチ宣言をする人物まで現れたりと、無関係な立場への被害もそれなりに大きい。竜奈やジンが苦言を呈すのも仕方がないと言える。

「私の考えもケイ寄りかな」

「私も。もしデマだったらかわいそう……」

 ︎︎希衣の意見に同意し、菫を庇うような態度を見せる瀬田しいな(さた しいな)と日南桜(ひなみ さくら)。ズバズバと自分の意見を言うメンバーが多いStoryの中では穏やかな方で、グループの良心的存在な二人は、真偽の分からない噂を流され、グループ内はおろか事務所での立場も悪くした菫のことを気の毒に思っていた。

僕とジェ�t(6)

1: 橋本◆2VY:2023/04/02(日) 00:53

 僕は、殺人鬼、ジェ�tを追う。

2: 橋本◆2VY:2023/04/03(月) 00:17

 ジェ�t、殺人鬼だ。

3: 橋本◆2VY:2023/04/04(火) 00:50

 僕はジェ�tが許せなかった。

Untitled_23(7)

1: 水色◆Ec/.87s:2023/01/03(火) 12:26

・短編小説板より(https://ha10.net/test/read.cgi/short/1672502525/l10)。構想してたら短編に収まりそうになかったため。
・小説板で進行中の小説が4つになりました。そろそろスレ乱立で規制されないか心配です。
・いつもの如く百合注意
・元々見切り発車だったためノリと雰囲気で書いてます。パラドックスやクローン関連の質問は専門家の方にお願いします。

3: 水色◆Ec/.87s:2023/01/03(火) 12:27

家。一人暮らし。アパート。家賃······事故物件。
ひとまず私のクローンが着てたよく分からない服を脱がせ、私が中学時代に着てたジャージを着せる。
彼女の顔が少し赤くなったのは条件反射だと思いたい。
「姐さんって中学時代から成長しなかったんですね。道理で私もちょっと······」
「うるさいよ。······お腹空いてない?」
「急になんですか」
「いや、お腹膨らませたら頭も回ってくるかなって。せっかくだから······ええと、あなたの分も一緒に作ろうかな、と······」
私が詰まったのは、クローンの呼び方に窮したからである。いちいち私のクローンと呼ぶのも面倒くさいし、そもそもクローンという呼び方にはどことなく無機物的な感じがする。
相手も私なのでその意図が伝わるかは五分だったが、
「塩川紅�tの名前をもじって······『紅羽』でいいです。稲川さんも私のことをそう呼んでました」
「あ、うん。えっと、今作れるのは────」
私のクローン······紅羽はやはり私なのだろう。あんな風に頭が回るのも、稲川さんが作ったから、と認めることで一応辻褄が合う。


さて、私は実際のところさほどショックを受けている訳ではない。何せ話があまりにも非現実的で突飛すぎるのだ。
理解することを二の次にしないといけなくなるのかも知れない。いや、そもそも理解などしない方が良いのかも知れない。
眼前の事柄を、理解は出来なくとも、せめて自分の頭で考えて処理しなければならないだろう。そうでなければ······紅羽と私、どっちがオリジナルなのか分からなくなってしまいそうなのだ。
「······美味しい。姐さんって料理上手だったんですね」
「まあ一人暮らしだからね。······ひょっとして······」
「······稲川さん曰く、『たかだか100gのお肉だって、理念通りには焼き上がらないから』と······」
「あぁ······」
「······なんか、今までずっと稲川さんを憎んできたのに、だんだん哀れになってきました······」
複雑な感情を込めて紅羽は言った。それにしては内容が少し間抜けな気もするが、ともかく。

そのうち私たちは食事を食べ終わった。私は食器の片�tけを後に回して、紅羽と向かい合う。
「······で、紅羽は······私に、どうして欲しいの?」
いよいよ、本題の時間である。

4: 水色◆Ec/.87s:2023/01/03(火) 12:27

「まず、私が想定しているルートは2つ」
紅羽は指を二本立てた。
「1つ目は、姐さんが稲川さんとくっついて、私の未来における生成�tラグを折る」
「······く、くっつく······」
「2つ目は、転校するか自分の身体を全力で守るかして、稲川さんにサンプルを回収されるのを防ぐ。これも私の生成�tラグを折ることになりますね」
「ちょっと疑問があるんだけど」
思わず私は手を挙げていた。紅羽は教�tにでもなったつもりなのか、謎のノリで私の質問に応じる。
「はい何でしょう紅�tさん」
「生成�tラグを折ることは分かったけど······そうしたら紅羽はどうなるの?」
「あー、それですか。パラドックスの説によると、多分私は······どうなるんでしょう。都合のいい何かによって合理的な意味�tけをされるんじゃないですかね」
曖昧である。しかも国語の評論文に出てきそうな表現方法を使わないで欲しい。······まあ、ドラえもんのセワシを思い浮かべればいいのだろうか。
「そっか······」
「でもクローンに関してはそれも適用されるかどうか。『最初からいなかったことにされる』か、本来私が生成されるはずの年に到達したあたりで『最初からいなかったことにされる』かもしれません。というかそれが濃厚です」
「······」
もはや黙るしかなかった。
私のクローンとはいえ、紅羽は生きているのである。そんな『生命』を、高確率で根本から消し去るような行為には、何となく抵抗があった。

「どうすればいいのかなぁ······」
「姐さんそればっかり言ってません······?」
「分からないんだよ。そもそも紅羽······消えるかもなんでしょ?大丈夫なの?」
「それは────」
私には紅羽がどこか適当に物事を進めているように見える。少し問い詰めてみたら、案の定目を泳がせて······しばらく黙られた。
「······だから、私は······どうすればいいか迷ってるんだよ。紅羽が私のクローンなら、······理解してくれるよね?」
自分でも何を言っているのか半ば不明瞭だったが、紅羽は私の言�tに対して頷いてくれた。
もう少し彼女から、未来で何があったのか聞いておくことにしよう。

思い�tきで書く短編小説〜思い�tきが生み出す物語〜(4)

1: LAMII @二乃可愛い&◆bK2:2022/12/15(木) 15:41

スレタイ通りです。思い�tきでテキトーに小説を書きます(笑)
観覧OK!(絶対つまらないけど) 乱入NG!

です!ほいじゃ、すたーと!

3: LAMII @二乃可愛い&◆bK2:2022/12/15(木) 15:52

>>2なんなんやろwこの小説wwおもんなwww

Mosquito-音-(7)

1: 海貝-kai-◆k:2022/12/09(金) 10:28

小説描いてみます!
アドバイスや感想などをくれたらとても嬉しいです!!(うんつまんないかもだけどね)

では始めます!

5: 海貝-kai-◆k:2022/12/09(金) 11:22

「赤いお花〜っきれいだよ〜っ!!」

あたしは反射的にふりかえった。
実は、お花がだいすきなんだ。

赤いお花...?あれ、赤いアザミじゃないかなぁ?
花言�tは...えっと、

「...ふくしゅう」
あたしは、息を呑んだ。
「さわんないで!」

Weltreisender(13)

1: ホタルユキ。◆OE:2022/12/02(金) 23:25

 或る暗闇。貴方のもとには……一匹の黒猫。黒猫がやって来ました。黒猫はくあぁとひとつ欠伸をしました。そして。
「瞬く間の悠久の時を、お楽しみに」
 呟きました。貴方はきっと困惑するでしょう。黒猫はそんな貴方を気にすることもなく、すらっとした尾で器用にポットを傾け、貴方の目の前にあるカップに何か注ぎました。それは日本茶かもしれないし、紅茶、珈琲かもしれません。貴方の好きなものです。
 それじゃと黒猫は一礼をして去って行きました。申し訳程度にニャンと鳴いて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・古今東西? 短編集
・多少の誤字はご愛嬌
・嫌なら見るな、文句拒否
・下手だとか拙いなんて言わないで。自分が一番よく分かってる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*タイトルは「世界旅行者」
・多分バラバラなテーマで描く短編集となります。
チェックは勿論しますがそれでも気�tけない誤字脱字もあります。
・私の作風などが気に入らなかった場合はすぐに閲覧を中止し見なかったことにして下さい。クレームなどは受け�tけ致しません。
・書くのは初めてではありませんがそこまで上手でも無いのでご了承下さい。
・生活の優先度の関係で投稿はスローペースの可能性が高いです。
・正直なところ、大体なんでも許せる方向けです。地雷でも許せる方向けです。

★長々と書きましたが最後に。�t拙な文章になる可能性が高くても大丈夫という方へ。楽しんで頂けると幸いです。

2: ホタルユキ。◆OE:2023/01/25(水) 23:52

小さな山の頂にひっそりと佇む、静寂を待つ家。青年、環は今日もそこへ向かった。
今はもう、使われているのは唯一となってしまった部屋。そのドアをスライドし入室する。
「お兄さん!」
ぼうっと窓を眺めていた少女、�t多は環に気�tくと、ぱっと輝かせた丸い瞳を彼に見せた。
「元気かい?」
「うん、今日もげんき!」
「それは良かったよ」
ほぅと息を吐いた環は、手に持っていた紙袋を小さなテーブルに置いた。
「今日は何もってきたの?」
「大体はいつもと変わらないけどね、今日はこんなものを持って来たんだ」
そう言って環は、ビニール袋に包まれた、花のついた枝を取り出した。
「お花?」
「そう。銀木犀と言うんだ」
ピリ、と袋を破いて�t多のもとへ枝をやる。
「いいにおい、する!」
すんすんと鼻を動かした�t多は、笑顔を咲かせた。環は微笑みながら、窓辺で光を受けている空色の花瓶にそれを挿した。照らされて、きらりと銀色の香りが輝いた。
「ほんとに、いつもありがとう」
t多は寂しそうに笑い、瞳を伏せた。
「構わないよ、僕が好きでやっていることさ。君に寂しい思いなんてさせたくないよ」
「ありがとう……もうみんな、いなくなっちゃったからね」
「ほら、顔をあげて。君は大丈夫だよ、きっと」
伏せられた二つの琥珀色をじっと見据え、手をとりながら。しっかりと彼女に言い聞かせるように。
「……うん。お兄さんが言うなら大丈夫だよね」
「そうだよ」
二対の光が交わった。まるで時が止まったようだった。
沈黙を破ったのは、環のスマート�tォンだった。
「ああ……すまないね、また来るよ。また明日」
「うん」
すっと静かにドアが閉じられ、部屋には静けさが訪れた。前までと違うのは、仄かな秋の香りが満ちていたことだった。 (1)

3: ホタルユキ。◆OE:2023/02/25(土) 22:43

【お知らせです。>>2は作者の都合により一時休止とさせて頂きます。一応、必ず完結はさせます】

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