帳が降りる
そこに集うは魑魅魍魎
百鬼が蔓延る夜の街
快楽道中最奥にて
『閻魔』が座してお待ちである
中の人がお話する際は()をお使いください
参加はご自由に
荒らしはなされぬよう、見つけても絡みませぬよう
何かあればまた追加いたします
スレ主キャラの設定等&設定置き場はこちら↓
https://ha10.net/hen/1603192967.html#Z
快楽道中奥の奥
見えるは大屋敷『百鬼邸』
座して待たれるは…
『……はぁ、銭があわへん…』
(帳簿を睨みつけながら、髪をかきあげ、両肘を机に付けた【閻魔様】)
(この快楽道中の主である【大王様】は、今日も今日とて帳簿とそろばんとにらめっこ)
『妖怪共はこう…なんでこんな適当なんや…躾たろうか…』
「み」
『!…あぁ、なんやの?なんか見つけたん?』
(そんな閻魔様のそばに、小さな丸い鬼が寄る)
「み!」
『ん〜?…あぁ、あーこれやこれ、これで銭が合うわ、どいつがかくしもっとったん?』
(銭が合わない原因を見つけ、計算を直して帳簿を閉じつつ、尋ねる)
「み!!」
『あー、酒呑が?しゃあないなぁ、ならええよ、今日はお仕事終わりや、街で飴ちゃんでも貰ってき』
「「みーー!」」
(その言葉を聞くと、小鬼はどこからがわさわさと大量に現れ、閻魔にお辞儀をするとどこかにきえてゆく)
『………僕も、久しぶりにそとみたるかな』
(迷い人でも、探しに行こう)
(妖怪が闊歩し亡者が彷徨う夜の街。
その喧騒から一歩引き、割と落ち着ける場所の石畳
……どう考えても幼な過ぎる、薙刀抱えた幼女が一人座っていた)
「今日も良い日だった……なるほどね」
(何かに納得して立ち上がる。
そうして振り向いた先には、快楽道中最奥にして最大の館があるのだった。)
「!み!」
『んあ、なんやの、まぁたなんか見つけ…』
(残った小鬼たちと共に、屋敷の外へと顔を出す、すると小鬼たちが裾を引いて、何かを指さしている、あれは…)
『…人間、か?』
(珍しい、あんな幼子が1人で、よくもまぁ喰われなかった事だ)
『…茨木に、食わへんよういうとかなあかんな』
『ちょお、茨木に伝言たのんでええか?』
「み!」
(閻魔がそう問いかけると、小鬼たちはピッと短い手足で敬礼し、数匹全員で屋敷の奥へとかけてゆく)
『…物騒なもんもった子供やなぁ』
「……んー」
(子供と言われたことがやや不満
……だが『今の』彼女の容姿は幼女である。)
(いや、そうではなく。
そこにいたのは紛れもなく閻魔大王だ。
本能で少し姿勢を正す
……閻魔のことは知らないのだが、過去を読んだ限りでは街を作った人らしいので。)
『、なんや、餓鬼扱いされて不満か?』
(不満そうに声をもらす彼女に告げる)
『…ほぉん、わかるんか』
(そして姿勢を正す瞬間を確認、正体に気づかれたか?)
『まぁ、そないにかたくならんでもええ、ほら、飴ちゃんやるわ』
(が、今は休暇中である、恐れられる【大王】の顔は使う必要も無い)
(彼女の目線にあわせてかがみ、紙に包まれた懐から飴玉を取り出す)
「……ありがとうございます」
(無警戒で受け取りそのまま口に放り込む
危ないものなら武器判定されて『魂の消耗』で先にこっちがぶっ倒れるはずなので。)
「んー……不満……いや、別に」
(ようやく今の自分の容姿を思い出した。
幼女なら幼女なりに振る舞おう)
『ん、まぁええわ、せやけどここはおなご1人やと危ないで、頭から食われかねん』
(妖怪わんさかおるよ、と街の方を指さす)
「あー、いますねぇ」
(軽い。……でもまぁ、確かに危ないのかも知れない。
ぶっ倒れているところを本当に食われそうである)
『なんや、肝座っとんなぁ…』
(思ったよりも軽い反応に少し驚きつつ、指さしていた腕を下ろす)
『まァ、僕がおったら食われへんから、覚えときゃ』
「……覚えときますね」
(武器向けられたら倒れないうちに逃げ込もう、うん。
いざという時は逃げ切れる能力はある。
心の中でメモ。忘れた時は過去映しすれば良い)
『あ、でも、屋敷にははいったらあかんで、茨木……住んどる鬼に食われてまうから、とんでもないのが2匹怨念』
「あ〜らぁ、それって儂らの事なん?閻ちゃん」
(するりと、彼らの会話にかなり高い位置から声が混じる)
「かなしぃわぁ、儂らのことそんなふうに思ってたんか?」
『…酒呑、お前はまだええけど茨木はアカンやろ』
「あは、まぁそうやねぇ」
(そういって現れたのは、鬼、2m程の巨体で閻魔の頭を後ろから撫で回す)
(その様子を無言で見守る
……心のメモに『茨木さんはやばい』と書いておいた。
……確かに色々な妖怪や亡者に『過去映し』を使った時、大抵その二人…いや二鬼が「やべーやつ」として映っていた印象)
『撫でるんやめぇや』
「あは、やってちょーどええサイズなんやもぉん、ま、儂は喰わんよぉ、今からまち行くから、茨木は屋敷でまだ寝とるわぁ、小鬼共が困っとったよォ」
(そう言うと、閻魔の頭から手を離し、じゃあね〜と手を振りながら街へと消えてゆく)
『…はぁ、首疲れる』
(でかいねんアイツ、と愚痴を零す)
( 人気が少ない夜の路地に迷い込む少女が一人。さっき見かけた猫を追いかけて来たがそこには猫なんてどこにもおらず、一つため息を付き。月光が差し込まない暗闇の中ぐうっと背伸びをし、少し残念そうに呟き )
「 あーあ、完全に見失ったなァ… 」
( 前ここに来た時はもっとここも静かだったのになぁ…なんてぼんやり考えながら妖怪や色んな物が蔓延るのを見かけ目を輝かせて。知らないは罪だもんナ、と誰に言うわけでもなく小さく呟いたあと鼻歌を歌いながら路地を歩き )
「、あァら、なんやの、きょぉは人間のおおいひやねぇ」
(するとそこに、先程街へ入ってきた酒呑童子があらわれる)
「…おなごやねぇ、かぁいらしいわぁ、喰ろうてしまおか」
( 不意に聞こえた声に少し首を傾げながら、そのまま大股で近づきにぃっと笑顔を浮かべたまま更に距離を詰めて目を輝かせ、楽しそうに )
「 んふふ〜、やっぱりこの世界は知らない事がいっぱいだネェ〜!あはっ、お兄さんのお名前は?……ううん、やっぱ言わないでっ!すぐさま答えを聞くのはもったいない、あははっ、楽しい〜 」
( 自分の知らない存在に目をキラキラ輝かせながらまくし立て、くるっと回りながら満面の笑みを浮かべて )
「…あんや…こりゃあ…」
(思った反応と違うことに少しだけ驚きつつもそれを表には出さず、頬に手を添える)
「…うぅん、さっき別れたばっかやけど、閻ちゃんとこつれてったほぉがええやろかなぁ…、おなご、アンタの名前、教えてくりゃれ?」
(彼女の目線に顔を近づけ、問いかける)
>>18
「……なんか、よくわからない人ですね」
(……でも。
気のせいだろうか。
どこか……楽しそうだ。)
(そして、ここなら、もしかして……と考えに沈む)
>>1
『、まぁそもそも人とちゃうしな、鬼やし、…お前さん、酒呑童子とか…しらへんか、まだ餓鬼やしな』
(中身はいくつか知らへんけど、と、己の左肩を揉みつつ話す)
『でもあいつはまだ大丈夫や、…んや、気分屋やからやばいけどな』
「…………」
(思考が戻ってきた)
「……物騒なのはちょっと勘弁、ですかねぇ……」
(あまり聞こえてなかったのかあまり気の入らない声で)
(トリミス)
27:◆RI:2020/12/18(金) 22:43 『…言うてもお前さんも物騒なもん持っとるやんけ、なんやその薙刀』
(そう彼女が抱えているそれを指さす)
『よう盗まれへんかったな、ええやつやろ、それ』
「いやこれ数打ち物ですし……でもこれなかったら私多分死んでますね」
(言うほど良いやつではないしそれに戦闘には使わない予定なので危なくない、とかいう謎理論)
『あー、ちゃうちゃう、それそのもんがええやつっちゅーか…【中身】がなんや…うーんなんやろなぁ』
(おそらく彼女の『魂の消耗』について、何かしら勘づいたのであろうが、詳しいことは分からないらしく、なんと説明したものかと唸っている)
『まぁええわ、それにしても…しぬんか』
「ああ、なるほど」
(言いたいことは伝わったらしい)
「直接ではないですが」
(妖怪わんさか、である)
『ほぉん…まぁ、死んだ時、僕が休暇中とちゃうかったら、ちゃんと裁決したるわ』
(そう言うと彼女の頭を撫でようと手を出す)
『閻魔様に任せときぃ』
『』
(したカッコ無視でおなしゃす)
33:◆Qc:2020/12/18(金) 23:09 (やばい、閻魔様格好いい)
「……はい」
(ここなら、もしかしたら……
と考えて)
((やったぜ))
『…ん、おし、ええ子や、』
(ぐりぐりと頭を撫でる)
(撫でられて頭が回らない……が、明日のことは明日考えよう。とぼんやり思いながら)
「……」
(だんだん顔が赤くなり二歩ほど逃げる)
『、?なんやの、どないした』
(するりと、撫でていたものの感覚が無くなり、手がスカッとからぶる)
>>22
「 ……? ほたる 」
( 名前を聞かれれば不思議そうに首をかしげながら答えて、つまらない質問……なんて頭の隅で考えながらそっと、前に来た時よりも騒がしいこの路地に意識を向けて )
「ほたる、おし、ほたる、儂がええとこ連れてったるわ、寄り道したらしらんえ〜」
(そう言うとくるりと後ろを向き、すたすたと来た道を戻っていく)
>>36
「…………ぁ」
(赤くなったまま何かを言おうとする
……が、その時――――共感覚。
どうやら自分と似たような者が近くにいるようだ。)
『……』
(彼女の反応に、出していた腕をおろし、街へ振り返る)
『………なんや、今日は賑やかやな』
(閻魔とほとんど同じタイミングで振り返り)
「……あ、」
(見るからに体のバランスを崩している少女をその眼に映し、すぐさまそちらへダッシュ)
『……へいきか』
(駆け出した彼女を見て自分もそちらへ歩き、問いかける)
『………』
(なーんや…こっちもなにかしら纏っとんな…)
(いつの間にか少女の容姿に変わった碧月の肩を借りて少女は倒れずに済んだ……が
「迷い込んだ」という自覚がある碧月とは違い混乱
感じるのはいつも側にいる人の体温だけである。
そして目の前には知らない人。)
「……え、と……ここは……貴方、は?」
(急に周囲に増えた妖の類、これは……
ということで、碧月と一緒にいたらしき人に尋ねる)
『…ここは【快楽道中】、妖共、魑魅魍魎の巣食う街や』
(そう言うと、少し後ろを向いて)
『僕は【快楽道中】の主、名前だけやったら聞いたことあるんやないか、【閻魔大王】』
(くいっと己の百鬼邸を親指で指しながら、そう告げた)
「……『閻魔大王』……なら、私は……いや、碧月さんも……」
(こうしてここにいる以上、死んだのではないだろうか?
……自らのやったことは理解していたが、実際に閻魔の前に立つと恐怖感がある)
『…なに、こわがっとんの?』
(彼女の様子に、2人と目が合う高さにしゃがみ、告げる)
『まぁ、ここは黄泉とちゃうよ、ただのバケモンの街や、それに僕も休暇中、まだ死んでへんよ、お前さんらは』
(たまに幽霊とかおるけどな、と不安げな少女の頭を撫でる)
「……だ、そうだよ」
(碧月が笑いながら想月に言う。
……で、まぁやはり恥ずかしいらしく逃げる素振りを見せるが、碧月は動かない)
「あ、あのっ、撫でるのはいいですけど、」
(彼女らは撫でられるという経験はほとんどないらしい。
せいぜいお互いに撫でるのがたまにある程度で。
……外側は嫌がっているように見えるが、確かな暖かさを感じていた)
『ん?なんや』
(なんかあったか、と首を傾げる)
「……何でもないです」
(そう誤魔化す。
……それにしても、)
「……魑魅魍魎の類いって……ここ、危なくないのも居るんですか?」
(これは碧月の素朴な疑問である。
……案外ここは居心地が良かったりするのだ)
『あー、おるよ、座敷童子とか、狛犬とか、でも妖怪っちゅーのはなにかしらやらかすからなぁ、妖怪とちゃう幽霊とか…変なのも混じってくるけどな』
(他にも、様々な異形達を教えてゆく)
『うちの子もかわええのおるよ、みーくん』
(そう名前を呼び、コンコンと地面をノックするように叩く、すると)
「みー!」
(叩いた場所から、ぽこんっと、30センチほどの小鬼が出てくる)
(有名なものから聞いたこともないような異形までを教えられる。
なかなかの勉強になった、が、そこで小鬼が出てきた。)
「わー…可愛い」
(そして地味にこれ、どこにでも居そうである)
「……金棒持ってますし、何かあったら強そうですね……」
(薔薇には棘、猫には爪と似たような感じで金棒。
ややびくびくする碧月も小鬼を見つめる)
『せやね、…みーくん、あそこの1つ目、すっとったわ、いってきて』
「みー!」
(街の方であったであろうすりを見て、小鬼に指示を出す、すると小鬼は駆け出していき)
うわ!なんだおまえ!はは、ちっせぇのがなにしに…うぎゃぁぁぁぁああああ!!!!?
(グロテスクなのでお見せできません)
「みー!」
(血を大量に被りながらボコボコになった1つ目の上にたち飛び跳ねている)
『後で閻魔帳に書くから名前取っといてなーみーくん』
「みー!」
>>38
( ええところという言葉を聞き、少し飽き飽きした様子だった彼女は先ほど同様ぱぁっと表情を輝かせて、そのまま後ろをついていき )
「 なァなァ、お兄さんはここの事よく知ってるのか? 」
『…んでま、あの通り凶暴やねんけどな、ちなみにあれがいっぱいおるよ』
(お願いせんかったらあそこまで暴れんから、安心しとき、と小鬼を眺めながら言う)
>>53
「ン〜?あァまあちぃとは知っとるよォ、儂ここの主様(ぬしさま)の右腕やからねぇ〜」
(顔は広いんよ〜、と薄く笑う)
「んで、ええところちゅーんは、あの奥、見えるやろぉ?でっかいお屋敷」
(そう、百鬼邸を指さして言う)
「あそこにおんの、主様」
>>55
「 へぇ、それじゃあお兄さんは偉い感じダナ!、あはッ 」
( その言葉を聞き楽しそうに笑いながら視線は違うところを見ながら歩き。呼び刺されたほうを見て、猫いるといいなぁなんてぼんやりと考えながらふぁっと一つあくびをして )
「せやねぇ、偉いよォ儂は」
(そして百鬼邸の前に近づくと、先ほど会った時とさほど変わらない場所に用があった影が見える)
「、あ、おった、閻ちゃぁん」
『?、げ』
(手を振りながら名を呼ぶと、また増えたというような顔をして閻魔が立ちあがる)
「なんや人間の嬢ちゃんが入り込んどったからァ、送ったげたよぉ」
『…食わへんかったのはえらいが、…またおなごか、今日はほんま人間がおおい…』
「んじゃあ、儂酒飲んでくるからァ、あとよろしゅうなぁ〜」
『…は!?』
(眉間を抑える閻魔にそう言うと、閻魔がそちらを向いた時には酒呑は既に消えていた)
「 あはっ、一時期猫と月だけこの世にあればいいと思ってたけどあれは撤回ダナ!、あーでも、ン〜つまらない人間は要らないし……あはっ、なんでも理解不能なことがいっちばん!!そんな世界あればいいのになァ 」
( 先程までいたお兄さんが目の前で消えるのを見て目を輝かせて、とても楽しそうにるんるんとした様子で一気にしゃべり笑顔を浮かべて。はっと目を見開き、目の前に違うお兄さんがいるのに気付き更に楽しそうな笑顔を浮かべて )
『…とんでもないやつ渡してきたやんけ酒呑…』
(こちらを見て目を煌めかせている目の前の彼女をみてはぁ、とひとつため息をこぼす)
『理解不能がええんやったら、街で遊ぶんでもこの子らと遊ぶんでもなんでも、【ここ】やったらちょうどええやろ』
>>54
「「…………」わー」
(あんなのが無数にいるとかおちおち悪さできませんね、といった体)
(寝落ちました(´・ω・`))
62:◆Qc:2020/12/20(日) 05:18 >>61
(ミス)
『……まぁみーくんなだけマシやな、あの小僧』
「みー!」
『ん、ありがとな、あとで仕事戻ろか』
「みー!!」
(名前をとって駆け寄ってきた小鬼を前にしゃがみ、頭を撫でつつそう告げる)
(……その様子を二人は見ていた。
そして落ち着いたころ、あることを聞こうと決意する)
「……ここから現世には、戻れるんですか?」
「あと――どこか、居てもいい場所って、ありますか?」
『、なんや、居場所が欲しいんか、お前さんら』
(2人からの問に、キョトンとした顔をして告げる)
『…戻れるよ、お前さんらはまだ生者やここは僕の仕事場でもなんでもないから、迷い込んだだけやしな、それと…』
(そこまで告げると、先程のように立ち上がる、後ろには百鬼邸が)
『現世であれこれは出来ひん、僕の特権はここと黄泉と天国地獄の門だけや、せやから、居場所はここか、死者の国しかあらへんよ、現世の居場所なんや、用意できひんからね』
(――)
(現世には元々居場所が無いも同じである。
なら、ここに居着くのが正しいのかもしれなかった
……現世にはもう一人仲間がいる、その事だけが気がかりだったのだが。)
「……正直言って、戻りたくないです」「でも――死ぬにはまだ早い。そんな気がします」
『…せやなぁ…死にたい訳はないか……、嬢ちゃんら、ここは先もいうたように、魑魅魍魎、悪鬼羅刹が集う街や、もちろん、僕がおったら襲われることは無い、けど、もしもがある、そのもしもに、僕は対応できひんかもしれへん』
(……それでも)
『…それでもええなら、僕は君らを歓迎します』
「「……」」
(別に示し合わせてもいなかった。しかし、
二人は同時に頭を下げる。
棚から渡りに船。
……なら、いつか報いたい、と思いながら。)
「「……よろしく、お願いします」」
『…ん!よし、なら先ず部屋作らなあかんな』
(頭を下げる2人の頭にポンっと両手でを置き、ぐしゃぐしゃと撫でる)
『とりあえず、酒呑と、…茨木やな問題は…まぁ僕から言うたらええか、ほんじゃ』
『…ここで、なんかしたいことある?君ら』
「…………便利屋……とか」
(碧月にとって意外なことに、それを言ったのは今の一瞬でふらついた想月だった。
とにかく慌てて支える。
…碧月もそれには異論ない。
……だが)
「……ん」
(ご都合主義の如く、またもや共感覚)
『……便利屋なぁ…』
(この街で、子供の見た目をしたものが、)
『……店、増やすかぁ』
(視線を自分の街に向け、自分の頭をガシガシとかきながら、そうつぶやく)
『…ホンマに今日は客が多いな』
(そして、情景を見つつ、そう言葉をこぼす)
(辻斬りの犯人を捕らえて欲しい、との依頼でやってきた少年
最近めっきり仕事が減って苦労している所だったので飛び付いた。
……が、被害者の傷から辿った犯人の位置にどこか違和感を覚えて、それでも向かっていたところ)
(……気付けば、彼は魑魅魍魎蔓延る街、快楽道中に迷い込んでいた)
「……なんだこりゃ」
(片方しかない目を見開く。
……が、なんか聴いたことのある声がしたので、妖怪の絡みを無視しながらそちらへ向かう)
『……ん』
(指を輪っかのようにして街に向け、それを除きこむ)
『……おんなぁ、人間』
(閻魔様に苦労かけてるなぁ、と二人は思っていた
……が、共感覚とその直後の彼の仕草によりそれは吹き飛んでしまい)
「「……葬月」」
(ようやく自分達の瞳に映った少年の名前を呟く)
『…またしりあいかな』
(今度はおのこ、先から聞いている限り、名前が…)
「……えっとこれは、どういう状況で?」
(そのまま直ぐ側にやってくる葬月。
……取り敢えずただならぬ雰囲気の男に注意が向いたが、多分悪人ではないだろうと予測をつけて)
「……まぁ、知り合い……というか仲間だ。あんたは誰だ?只者じゃないとは思うが」
(
『…むしろ、迷い込んできたんは君らやし、僕が聞きたいくらいなんやが…まぁええやろ、許可』
(口に手をやり、こほんと声を出して)
『…ここ【快楽道中】の主、閻魔様や、よろしゅうな』
>>59
「 ン〜、そうかもだけどここは普通の…いや人気が少ない路地だろ?、今は随分と色々賑わっているようだけどっ! 」
( だからあんまりここには来なかったし……と付け足し、不思議そうに首を傾げ。興味の対象が移ったのかふいっと別の場所を見つめながらここに来た原因を思い出し先ほど追いかけていた猫がいないかあたりを見渡して )
『…あ?何言うてん、ここはそこそこ前からこんなん……あぁ、君まさか』
『気づいてないんか、自分が死んどるの』
(そう、彼女の体を指さす)
『……ほぉん、猫、ねこねぇ』
>>78
「……えっと、ああ……そうか、閻魔様か……失礼したな、よろしく」
(敬称をつけただけで口調は変わらない葬月だった。)
「ここで便利屋やってもいいですか、って聞いてたところだよ」
(だいぶ省略しているが、その他にも碧月が状況を説明する。
葬月は一も二もなく「いいなそれ」と言った)
『…なかええんやな、まぁ店出すのはええやろ、許可します、店も僕が見繕ったる、なんか欲しかったら…みーくんお守りに一体貸したるから、この子にいうてや』
(そういうと、ペラリと札を1枚差し出す)
『ところで、住むところはどないするんや、店に住居構えてもよし、うちの百鬼邸きてもかまへんよ』
「「「……ありがとう」ございます」」
(十数秒の相談の末碧月が代表して)
「んー、店に住居構えますね。そっちの方が迷惑かけないので……」
『おー、ええよ、わかった、月一でも週一でもなんでもええけど、みーくん伝いで報告してな、僕がここをまとめるんは休暇の間だけやから』
(そう言うと、どこから取り出したのか、閻魔帳と書かれた神がまとめられた手帳と呼ぶには大きすぎるそれを手に、告げる)
『ついでにこれを君らの【労働】とします、善行かさねれば重ねる分だけ、現世で起こした罪を軽くしたる、死ぬ前にチャラにして裁定の時には1発天国行きになれるよォ頑張りや』
「了解です」
(そして
……三人の表情が真に真面目なものになる。
ほとんど正当防衛だったとはいえ、犯した罪は一人で背負うには大き過ぎる。
……だから、三人で頑張れ、と誰かから言われているような――そんな感じがした。)
(三人揃って頷く。どれほどかかるかわからないが、こんな自分たちでも人の役に立てる。
天国は半ばオプションだった。)
『…………』
(そんな彼らの様子を見て、ペラリと閻魔帳を捲る)
(彼らは生者、今後次第で逝きさきは簡単に変動する)
(贔屓などはしない、ただ、石を積み続ける子供を見るよりかは)
『まぁ、店が出来るまではうちに来や、焦ようなもんとちゃうし、部屋なら用意したるわ』
「「本当にありがとうございます……」」
「…………どうも」
(閻魔から一瞬だけ祈るような雰囲気を感じた気がした葬月はやや返事が遅れた。
だが、その事はおくびにも出さずに記憶から抹消した。
そして質問するのは想月である)
「……百鬼邸……って、何部屋あるんですか……?」
『…』
(なんへや、という言葉に体を一瞬固め、その後、百鬼邸へと振り返る)
『……………何部屋』
(だったか、忘れてしまった、最後に部屋に誰かを迎え入れたのなんて覚えていないし)
『…多分、100くらいちゃうの』
(自信なさげにそう言う、だって作った時の記憶なんて曖昧だし)
>>80
( 死んでるのに気づいていないという言葉にきょとんと首を傾げるも猫という単語を聞き、少し飽き飽きしていた表情がぱぁっとかがやき、ぎゅっと顔を近づけて )
「 死んだとかどうでもいいンだけど、お兄さん猫どこに居るか知ってるのか!?…あはっ、ついてるなぁ!!なァなァ、どこにいるんダ? 」
『、興味無いんか、…まぁええわ、猫だけ見たいんやったら街に猫又が経営しとるねこかふぇ言うんがあるよ、戯れたいんやったらいってき、凶暴な客さえ入ってなかったら猫まだ食われとらんやろ』
(なんだか不穏なことを吐きつつ、街へ指を指す)
「 あははっ、そうか、本当に死んだのか!殺される原因はいっぱい作ってるからなァ…ン〜、自分から死んだ可能性もあるけど、まっ、天才が自分から死ぬのは面白くないしまた可哀想って言われるから多分しないと思うけどナっ!滑稽に死んでくれたなら一番っ! 」
( 道行く他の妖たちをじぃーっと見つめながら先ほどの口ぶりから本当に死んでいるんだろうなぁと思いながら告げて。自分なんかどうでもいいというより自分よりも興味深いものの事考えた方が何倍も面白いしなんて。そっと自分の手のひらを握ったり開いたりしながら少しむすっとした表情を浮かべ )
「 …別にそういうわけじゃないんだけどなァ……なんとなくさっきまで追ってた猫探したいだけだし 」
『はぁ?可哀想も何もあるかいな、みんな死ぬんやみんな一緒やろが』
(なんや可哀想て、と心底分からないという顔をする、そも人間と閻魔の価値観など違うに決まっている訳だが)
『…猫と戯れるんとちゃうくて探しに来たんかいな、…やけどただの野良猫なぞほとんどおらんやろ、猫又になりかけとかやったらおるかもしれへんけど……みーくん』
(そこまで言うと、パンパンと手を叩く、するとまた小鬼が)
「みー!」
『ねこ、猫やと、探せるか?』
(ひゃく。
多分そんなに部屋がある建物は――仕事柄葬月くらいだろう、見たことがある者は。
三人して顔を見合わせて)
「……最悪一部屋でいいですが……二部屋、ありますか?」
(男女別室は基本。
それに想月の体のこともあるので、そんなことを言ってみた。)
『あぁ、ええよ、あまりくさっとるからな、一応使いが掃除しとるから汚くはないやろうが…まぁ、見てからやな』
(了承し、おのれの百鬼邸を眺める)
『まぁちぃとだけ待っといてくれ、使いに【令】だすから』
(そういうと、懐から人型のような紙を取り出す、閻魔がふぅと息を吹きかけると、それはふわりと浮き、百鬼邸の中へと)
>>92
「 知らなーい、周りが勝手にいってるだけだし興味なーい、わざわざそんなつまらない感情抱くより猫を愛でる時間のほうが有意義だしナ 」
( 肩を竦めながらため息をつきながら相変わらず周りの景色を見て。その行為にも飽き始めたのかふわぁっとあくびを一つ漏らして。彼が手をたたいて現れた小鬼を見れば先ほどまでの態度から一変表情を輝かせて、じぃっと見つめ )
「、、、み!」
『…なんや、珍しいんか』
(呼び出した小鬼に目を輝かせる彼女をみて、懐から5枚の札を取り出す)
(それを空中に放ると、一定の場所で札が止まり)
ポンっ
(と、音を鳴らして、札があった場所から、顔を布で隠した、犬、鹿、馬、羊、猪のような動物が現れる)
>>94
(……正直掃除は自分達でやるつもりだったのだが。
まぁ自分達より遥かに熟練していそうなのでとくに何も言わなかった。
それよりも、今の紙……)
「……便利そうだな、それ」
(葬月がぽつり。)
『あ〜?…気になるんやったら使い方教えたるで、便利やろうしな』
(札をまた懐から出して見せつつそう告げる)
「「大王様」」
(様々な声が重なった物が背後から聞こえる)
「お部屋の」「準備が」「出来ました」
(振り返ればそこには全く同じ服装をした人間のような見た目の使いが少しのみ誰もなく百鬼邸の入口から通りを挟むようにずらりとならび、立っていた)
『おん、ありがとう、この子らがお客さんや、丁重にな』
「「承知致しました」」
「じゃ、今度お願いする……」
(閻魔の使いがずらり。
それに気を取られて返事は弱い。
……一瞬昔見た行列を思い出して急に
流石の葬月でも縮こまる)
『……、なぁ』
「はっ」「なんで」「ございましょう」
『ちんまくなったって』
「「承知致しました」」
(閻魔がそう言うと、しゅるしゅると、使いのもの達は葬月らと同じ程度の身長に縮んでゆく)
『……これで怖ない?』
(そうして、3人に声をかける)